JP2015119098A - 配線板及び配線板の製造方法 - Google Patents

配線板及び配線板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属板が絶縁基板から剥離しにくくすること。【解決手段】配線板は、絶縁基板の表面に、第1の金属板を有するとともに、絶縁基板の裏面に第2の金属板31を有する。第1の金属板と第2の金属板31は、層間接続部によって接続されている。絶縁基板には、厚み方向に貫通する基材貫通孔が設けられている。第1の金属板には、基材貫通孔と対向して厚み方向に貫通する貫通孔が設けられている。第2の金属板31には、複数の検査用貫通孔33が設けられている。複数の検査用貫通孔33に囲まれる領域には、凸部32が設けられている。第2の金属板31に凸部32及び検査用貫通孔33を形成するときには、検査用貫通孔33を形成した後に、孔用金型50によるプレス加工によって凸部32が形成される。【選択図】図4

Description

本発明は、絶縁基板に設けられた第1の金属板と第2の金属板を層間接続部で導電した配線板の製造方法に関する。
絶縁基板の両面に金属板を設けて、それぞれの金属板を層間接続した配線板としては、例えば、特許文献1に記載の基板が知られている。
図9に示すように、特許文献1に記載の基板100は、セラミックプレート101の両面に、金属プレート102,103が設けられている。セラミックプレート101には、スルーホール104が形成されている。また、金属プレート102にも、セラミックプレート101のスルーホール104と対向してスルーホール105が設けられている。金属プレート102に設けられたスルーホール105の周縁は、セラミックプレート101のスルーホール104に向けて屈曲している。そして、基板100は、スルーホール104,105に充填された半田によって両金属プレート102,103が接続されている。特許文献1の基板100では、スルーホール104を形成したセラミックプレート101に金属プレート102,103を接合した後に、金属プレート102にエッチングでスルーホール105を形成した後、スルーホール105よりも径の大きな円柱状部材106をスルーホール105に挿入することでスルーホール105の周縁を屈曲させている。スルーホール105の周縁を屈曲させることで、半田を位置決めしやすくしている。
特開2001−284800号公報
ところで、特許文献1のように、金属プレート102を加工する場合、スルーホール105の周辺には円柱状部材106によってセラミックプレート101に向けた力が作用する。一方、金属プレート102では、円柱状部材106によって押圧される場所から離れるほど、セラミックプレート101から離間する方向への力が作用し、この力により金属プレート102がセラミックプレート101から剥離するおそれがある。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、金属板が絶縁基板から剥離しにくい配線板の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する配線板の製造方法は、絶縁基板の表面に設けられた第1の金属板と、前記絶縁基板の裏面に設けられるとともに凸部が形成された第2の金属板とを有し、前記第1の金属板と前記凸部とを対向させた配線板の製造方法であって、前記第2の金属板に、複数の金属板貫通孔を形成する第1の工程と、前記第2の金属板に、前記複数の金属板貫通孔に対して1つの凸部を形成する第2の工程と、前記凸部が前記絶縁基板と対向するように前記第1の金属板と前記第2の金属板とを前記絶縁基板に設ける第3の工程と、を含むことを要旨とする。
これによれば、第2の金属板に金属板貫通孔及び凸部を形成した後、すなわち、第2の金属板を加工した後に、第1の金属板と第2の金属板が絶縁基板に設けられる。金属板を加工した後に絶縁基板に設けることで、絶縁基板に設けられた状態の金属板を加工する必要がなく、金属板の加工に伴い、金属板が絶縁基板から剥離することがない。
上記配線板の製造方法について、前記凸部と前記第1の金属板との間に導電材を充填して前記第1の金属板と前記第2の金属板の層間接続部を形成する第4の工程を含むことが好ましい。
これによれば、第1の金属板と第2の金属板が絶縁基板に設けられた状態で層間接続部を形成するため、層間接続部を形成しやすい。
上記配線板の製造方法について、前記第1の工程において、前記複数の金属板貫通孔は前記凸部の基端となる位置に形成されることが好ましい。
これによれば、凸部を形成するときに、金属板貫通孔によって第2の金属板の剛性が低下しているため、凸部を形成しやすい。
上記配線板の製造方法について、前記第1の工程において、前記金属板貫通孔は、プレスして形成されることが好ましい。
これによれば、容易に金属板貫通孔を形成することができる。
上記配線板の製造方法について、前記金属板貫通孔は、導電材の充填状態を確認する検査用貫通孔又はガス抜き用貫通孔であることが好ましい。
これによれば、導電材が十分に充填されたか否かを確認することができる。また、層間接続部を形成するときに生じるガスを排出することができる。
上記配線板の製造方法について、前記層間接続部を形成する前記凸部は複数形成され、前記第2の金属板の端部とは異なる領域にも前記凸部が形成されることが好ましい。
これによれば、層間接続部が複数形成されるので、絶縁基板から第1の金属板又は第2の金属板が剥がれ難い。
本発明によれば、金属板が絶縁基板から剥離しにくい。
(a)は第1の実施形態における配線板の一部を破断して示す第1の金属板側の平面図、(b)は第1の実施形態における配線板の断面図を示す(a)の1b−1b線断面図、(c)は第1の実施形態における配線板の一部を破断して示す第2の金属板側の平面図。 (a)は第1の実施形態における第2の金属板の平面図、(b)は凸部と検査用貫通孔を拡大して示す拡大図。 (a)は第1の実施形態における孔用金型の斜視図、(b)は第1の実施形態における凸用金型の斜視図。 (a)〜(d)は第1の実施形態における第2の金属板に検査用貫通孔及び凸部を形成する工程を示す概要図。 (a)及び(b)は第1の実施形態における第1の金属板に折曲がり部を形成する工程を示す概要図。 第1の実施形態における配線板の製造工程を説明するための概要図。 第1の実施形態における配線板の製造工程を説明するための概要図。 第2の実施形態における配線板を示す断面図。 従来技術を示す基板の断面図。
(第1の実施形態)
以下、配線板の第1の実施形態について説明する。
図1(a)〜(c)に示すように、配線板10は、厚銅基板を用いて構成されている。配線板10は、絶縁基板11の表面11aに、第1の金属板21(銅板)を有するとともに、絶縁基板11の裏面11bに第2の金属板31(銅板)を有する。絶縁基板11は、例えば、ガラスエポキシ樹脂基板が用いられる。第1の金属板21と第2の金属板31は、接着剤によって絶縁基板11に接合されている。第1の金属板21及び第2の金属板31は、所望の形状にパターニングされ、電流経路となる。
第1の金属板21と第2の金属板31は、層間接続部41によって接続されている。絶縁基板11には、厚み方向に貫通する基材貫通孔13が設けられている。第1の金属板21には、基材貫通孔13と対向して厚み方向に貫通する貫通孔22が設けられている。貫通孔22の径は、基材貫通孔13の径よりも小さい。貫通孔22の周縁は、基材貫通孔13に向けて折り曲げられており、これにより、絶縁基板11の表面11a側から裏面11b側(第2の金属板31側)に向けて折り曲がる折曲がり部23が構成されている。
第2の金属板31には、絶縁基板11の裏面11b側から表面11a側(第1の金属板21側)へ突出する凸部32が設けられている。凸部32は、円形状の底部32aと、底部32aの周縁に設けられた円筒状の筒部32bとを有している。凸部32は、その外周面が絶縁基板11における基材貫通孔13の内面と対向して設けられている。凸部32は、基材貫通孔13及び貫通孔22に挿入されている。これにより、凸部32は、第1の金属板21における貫通孔22の内周面と対向している。凸部32は、折曲がり部23とともに基材貫通孔13の内面を覆っている。
第2の金属板31には、厚み方向に貫通する金属板貫通孔としての円形状の検査用貫通孔33が、基材貫通孔13に対向して設けられている。検査用貫通孔33は、検査用貫通孔33の軸方向が凸部32の軸方向に対して傾斜する状態に設けられている。検査用貫通孔33は、基材貫通孔13と連通している。検査用貫通孔33は、四箇所に設けられており、凸部32を囲むように設けられている。検査用貫通孔33は、凸部32の基端(凸部32の周縁)となる位置に設けられている。
そして、折曲がり部23と凸部32は、層間接続部41によって接続されている。層間接続部41は、貫通孔22、基材貫通孔13及び検査用貫通孔33のそれぞれに充填された半田である。折曲がり部23と凸部32との間にも半田が充填され、層間接続部41によって折曲がり部23と凸部32が接続されている。
なお、図1では、説明の便宜上、配線板10に設けられる一つの層間接続部41のみを図示して説明したが、配線板10には、配線板10の端部に加え、端部と異なる領域にも層間接続部41が設けられている。
次に、本実施形態の配線板10の製造方法について説明する。
まず、図2(a)及び(b)に示すように、第2の金属板31に複数の検査用貫通孔33を形成する。第2の金属板31の検査用貫通孔33は、金型によってプレス加工される。
図3(a)及び図4(a)に示すように、第2の金属板31に検査用貫通孔33をプレス加工するための孔用金型50は、孔形成金型51と、支持金型55とを有している。孔形成金型51は、柱状の支持部52の一面に、円柱状の孔形成用突起53を有している。孔形成用突起53の数は、任意に設定することができ、第2の金属板31に形成する検査用貫通孔33の数に合わせて設定される。本実施形態では、各層間接続部41に対応する四つの孔形成用突起53を一組として、四組の孔形成用突起53が設けられている。支持金型55は、一組の孔形成用突起53を囲む領域に対応した凹部54を四箇所に有している。
そして、図4(a)及び(b)に示すように、第2の金属板31を、支持金型55に載置する。次に、孔形成金型51で第2の金属板31をプレスすると、各孔形成用突起53によって第2の金属板31が打ち抜かれ、その打ち抜いた位置に検査用貫通孔33が形成される(第1の工程)。
次に、第2の金属板31に凸部32を形成する。第2の金属板31の凸部32は、金型によってプレス加工される。
図3(b)及び図4(b)に示すように、第2の金属板31に凸部32をプレス加工するための凸用金型60は、凸形成金型61と支持金型65とを有している。凸形成金型61は、柱状の支持部62の一面に、円柱状の凸部用突起63を有している。凸部用突起63は、層間接続部41に対応して一つずつ設けられている。凸部用突起63の直径は、底部32aの内端面(第2の金属板31における絶縁基板11の接合面とは反対側の面)の直径と同一になっている。支持金型65には、凸部用突起63に対応して凹部64が形成されている。
そして、図4(c)及び(d)に示すように、第2の金属板31を支持金型65に載置する。次に、凸部用突起63の先端縁が複数の検査用貫通孔33に沿うように、凸形成金型61で検査用貫通孔33に囲まれる領域をプレスすると、4つの検査用貫通孔33に対して1つの凸部32が形成される(第2の工程)。
検査用貫通孔33を形成した後に、凸部32をプレス加工しているため、検査用貫通孔33は、変形している。具体的にいえば、第2の金属板31は、凸形成金型61によってプレスされると、変形して、伸張する。このため、凸部32を形成した後に検査用貫通孔33を形成する場合に比べて、検査用貫通孔33が歪む。本実施形態において、検査用貫通孔33は、その軸方向が凸部32の軸方向に対して傾斜するように変形する。
次に、第1の金属板21に折曲がり部23を形成する。
図5(a)及び(b)に示すように、第1の金属板21に、貫通孔22を形成する。この貫通孔22は、プレス加工や、エッチングなど、どのような方法で形成されていてもよい。この貫通孔22に、貫通孔22の直径よりも直径の大きい円柱状部材69を挿入することで、貫通孔22の周縁が折れ曲がり、折曲がり部23が形成される。
次に、絶縁基板11に第1の金属板21及び第2の金属板31を接合する。
図6に示すように、絶縁基板11の表面11aに第1の金属板21を接合するとともに、絶縁基板11の裏面11bに第2の金属板31を接合する。このとき、絶縁基板11の基材貫通孔13に折曲がり部23が挿入され、凸部32が第1の金属板21の貫通孔22に挿入されるように位置決めを行う。第1の金属板21と第2の金属板31の絶縁基板11への接合は、絶縁基板11と第1の金属板21との間及び絶縁基板11と第2の金属板31との間に接着剤を塗布するとともに、第1の金属板21及び第2の金属板31を絶縁基板11に向けて加圧することで行われる(第3の工程)。
図7に示すように、第1の金属板21における貫通孔22及びその周囲に、導電材としての半田ペースト28を塗布する。この半田ペースト28の塗布は、基材貫通孔13での半田ペースト28の塗布領域以外の領域はメタルマスクで覆った状態で行われる。つまり、第1の金属板21における絶縁基板11との接合面とは反対側の面は平坦であり、凹凸のない銅板表面を確保しており、所望の領域に半田ペースト28を印刷することができる。また、当該半田ペースト28の塗布工程において、電子部品の配置領域においても、半田ペースト28を塗布する。
そして、塗布された半田ペースト28を、炉において加熱することにより、流動性を有する半田が貫通孔22、基材貫通孔13、検査用貫通孔33に流入していく。そして、半田が硬化することで、基材貫通孔13の内部に層間接続部41が形成される(第4の工程)。これにより、第1の金属板21と第2の金属板31が層間接続部41によって導電された配線板10が製造される。
次に、本実施形態における配線板10の製造方法の作用について説明する。
第1の金属板21及び第2の金属板31を加工した後に、それぞれの金属板21,31を絶縁基板11に接合している。このため、絶縁基板11に金属板21,31が接合された状態で、金属板21,31を加工する必要がない。
また、第2の金属板31に凸部32を形成する前に、検査用貫通孔33を形成している。検査用貫通孔33を形成することで、この検査用貫通孔33が変形を許容する領域となり、第2の金属板31の剛性が低下する。第2の金属板31の剛性が低下することで、凸部32を形成するときに、第2の金属板31が変形しやすい。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)絶縁基板11に金属板21,31が接合された状態で、金属板21,31を加工する必要がないため、加工に伴い絶縁基板11から金属板21,31から剥離することがない。
(2)凸部32を形成するときに、検査用貫通孔33が設けられていることで第2の金属板31が変形しやすく、凸形成金型61(凸部用突起63)にかかる負荷が少ない。このため、凸形成金型61の摩耗が抑えられ、凸形成金型61の寿命が短くなりにくい。
(3)また、検査用貫通孔33は、凸部32の基端となる位置に設けられているため、検査用貫通孔33によって第2の金属板31の剛性が低下しており、凸部32を形成しやすい。
(4)また、検査用貫通孔33が、凸部32の基端となる位置に設けられていることで、検査用貫通孔33が、層間接続部41に埋まりにくく、検査用貫通孔33による半田の充填状態の検査を阻害しにくい。
(5)検査用貫通孔33は、凸部32を形成する前に、孔形成金型51によって形成されている。凸部32を形成した後に、検査用貫通孔33を形成すると、凸部32が形成され、屈曲した部分に検査用貫通孔33を形成することになり、孔形成金型51が摩耗しやすい。検査用貫通孔33を凸部32よりも先に形成することで、平坦な第2の金属板31に検査用貫通孔33を形成することができる。このため、孔形成金型51が摩耗しにくく、孔形成金型51の寿命が短くなりにくい。
(6)検査用貫通孔33によって、第1の金属板21と第2の金属板31の接合不良を判定することができる。具体的にいえば、検査用貫通孔33内に、半田が充填されていない場合、検査用貫通孔33を通して半田を視認することができない。これにより、接合不良であると判断することができる。
(7)特許文献1に記載の基板100の場合、セラミックプレート101に金属プレート102が接合された状態で、円柱状部材106をスルーホール105に挿入するため、金属プレート102の剥離を抑制するために、円柱状部材106のプレス圧を小さくする必要がある。一方、本実施形態では、第1の金属板21に折曲がり部23を形成するときに、絶縁基板11からの剥離を考慮する必要がないため、プレス圧を小さくする必要がない。
(8)凸部32を形成するときには既に検査用貫通孔33が設けられている。このため、凸部32を形成するときに凸部32における金属板31を伸ばして、検査用貫通孔33の軸方向を凸部32の軸方向に対して傾斜させることができる。この場合、検査用貫通孔33に充填された半田を配線板10の厚み方向に対して傾斜させることができるので、絶縁基板11から第2の金属板31を剥がれ難くすることができる。
(9)凸部32は複数形成されているため、層間接続部41が複数形成される。このため、絶縁基板11から第1の金属板21又は第2の金属板31が剥がれ難い。
(第2の実施形態)
以下、配線板の第2の実施形態について説明する。
図8に示すように、本実施形態の配線板70は、絶縁基板11の周縁に層間接続部71を有する。第1の金属板72には、絶縁基板11の周縁を覆うように折れ曲がる折曲がり部73が設けられている。第2の金属板81には、折曲がり部73とともに絶縁基板11の周縁を覆うように突出する凸部82が設けられている。凸部82は、絶縁基板11における周縁と対向している。凸部82の基端には、第2の金属板81の厚み方向に貫通する検査用貫通孔33が設けられている。折曲がり部73と凸部82との間及び検査用貫通孔33には、半田が充填され、これにより層間接続部71が構成されている。
第2の金属板81に凸部82を形成する際には、凸部82よりも先に検査用貫通孔33を形成する。第2の実施形態の配線板70についても、第1の実施形態に記載の配線板10と同様な効果を得ることができる。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
○検査用貫通孔33は、ドリルや、エッチングなどで形成されてもよい。
○金属板貫通孔は、検査用貫通孔33以外でもよい。すなわち、接合不良の判定用ではなく、例えばガス抜き孔であってもよい。ガス抜き孔の場合、半田付け時のガスを抜くことができる。
○銀ペーストなど他の導電材を用いて層間接続部41を形成してもよい。
○第2の金属板31,81の凸部32,82は、第2の金属板31,81の端部にのみ設けられていてもよいし、第2の金属板31,81の端部以外の領域にのみ設けられていてもよい。
○第1の実施形態では、第2の金属板31を加工した後に、第1の金属板21を加工したが、第1の金属板21と加工した後に、第2の金属板31を加工してもよい。
○検査用貫通孔33及び凸部32,82の形状は、円形状以外の、多角形状などであってもよい。
○接着剤は、塗布するものではなく、予め絶縁基板11の面に接着剤層が形成されて加熱によって接着剤層が液化するものでもよい。
○層間接続部41,71は設けられていなくてもよい。
○検査用貫通孔33は、凸部32の軸方向に対して傾斜していなくてもよい。
○検査用貫通孔33は、凸部32の基端以外に設けられていてもよい。
○凸部32は、単数設けられていてもよい。
○凸部32は、プレス加工以外の方法で形成されてもよい。
10,70…配線板、11…絶縁基板、11a…表面、11b…裏面、13…基材貫通孔、21,72…第1の金属板、22…貫通孔、28…半田ペースト、31,81…第2の金属板、32,82…凸部、33…検査用貫通孔、41,71…層間接続部、50…孔用金型、60…凸用金型。
本発明は、絶縁基板に設けられた第1の金属板と第2の金属板を層間接続部で導電した配線板及び該配線板の製造方法に関する。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、金属板が絶縁基板から剥離しにくい配線板及び該配線板の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する配線板の製造方法は、絶縁基板の表面に設けられた第1の金属板と、前記絶縁基板の裏面に設けられるとともに凸部が形成された第2の金属板とを有し、前記第1の金属板と前記凸部とを対向させた配線板の製造方法であって、前記第2の金属板に、複数の金属板貫通孔を形成する第1の工程と、前記第2の金属板に、前記複数の金属板貫通孔に対して1つの凸部を形成することにより、前記複数の金属板貫通孔の軸方向を前記凸部の軸方向に対して傾斜させる第2の工程と、前記凸部が前記絶縁基板と対向するように前記第1の金属板と前記第2の金属板とを前記絶縁基板に設ける第3の工程と、を含むことを要旨とする。
これによれば、層間接続部が複数形成されるので、絶縁基板から第1の金属板又は第2の金属板が剥がれ難い。
また、上記課題を解決する配線板は、絶縁基板の表面に設けられた第1の金属板と、前記絶縁基板の裏面に設けられるとともに凸部が形成された第2の金属板とを有し、前記第1の金属板と前記凸部とを対向させた配線板であって、前記第2の金属板に、複数の金属板貫通孔が形成されており、前記複数の金属板貫通孔に対して1つの凸部が形成されており、前記複数の金属板貫通孔の軸方向が前記凸部の軸方向に対して傾斜しており、前記凸部が前記絶縁基板と対向するように前記第1の金属板と前記第2の金属板とが前記絶縁基板に設けられていることを要旨とする。

Claims (6)

  1. 絶縁基板の表面に設けられた第1の金属板と、前記絶縁基板の裏面に設けられるとともに凸部が形成された第2の金属板とを有し、前記第1の金属板と前記凸部とを対向させた配線板の製造方法であって、
    前記第2の金属板に、複数の金属板貫通孔を形成する第1の工程と、
    前記第2の金属板に、前記複数の金属板貫通孔に対して1つの凸部を形成する第2の工程と、
    前記凸部が前記絶縁基板と対向するように前記第1の金属板と前記第2の金属板とを前記絶縁基板に設ける第3の工程と、を含むことを特徴とする配線板の製造方法。
  2. 前記凸部と前記第1の金属板との間に導電材を充填して前記第1の金属板と前記第2の金属板の層間接続部を形成する第4の工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の配線板の製造方法。
  3. 前記第1の工程において、前記複数の金属板貫通孔は前記凸部の基端となる位置に形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の配線板の製造方法。
  4. 前記第1の工程において、前記金属板貫通孔は、プレスして形成されることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の配線板の製造方法。
  5. 前記金属板貫通孔は、導電材の充填状態を確認する検査用貫通孔又はガス抜き用貫通孔であることを特徴とする請求項2〜請求項4のうちいずれか一項に記載の配線板の製造方法。
  6. 前記層間接続部を形成する前記凸部は複数形成され、前記第2の金属板の端部とは異なる領域にも前記凸部が形成されることを特徴とする請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載の配線板の製造方法。
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