JP6268791B2 - 樹脂多層基板およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂多層基板およびその製造方法に関するものである。
樹脂多層基板の表面に部品が実装される場合、LTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)基板やプリント配線基板(いわゆる「P板」)に部品が実装される場合と同様に、実装すべき部品の点数が多くなったり、部品間のギャップが小さくなったりするにつれて、部品間の短絡の問題が生じてくる。
樹脂多層基板の表面への部品実装ではないが、たとえば特開2007−299946号公報(特許文献1)では、セラミック材料からなる容器体のキャビティの底面に電子部品を搭載するために、底面に搭載パターンを形成し、搭載パターン同士の間には凸部を形成している。電子部品の外部電極材が溶融して流れ出たとしても、凸部がせき止める形となるので、外部電極間に外部電極材が付着することを防止することができ、その結果、外部電極間の短絡を防ぐことができる。
プリント配線基板に電気部品を実装する場合において、部品の端子間での短絡を防止するための技術の一例が特開2005−51204号公報(特許文献2)に記載されている。この文献ではプリント配線基板の電気絶縁性基材の表面に凹部を設け、この凹部の底部に配線パターンを設け、凹部に導電材を塗布した構造が用意されている。電気部品の端子電極が電気絶縁性基材の凹部の内部に入り込むように位置合わせされ、この状態で熱処理を施すことで、導電材が溶解し、電気部品の端子電極と凹部の底部の配線パターンとの電気的接続が行なわれている。
特開2005−32931号公報(特許文献3)では、隣接導電体間の短絡や電気部品の接合不良を抑制するための技術が記載されている。絶縁基板の上面に貼られた銅箔を利用して所定パターンの導電体を形成し、この導電体の一部を以てランドを形成する際にランドの上面に突出部を形成している。突出部があることによって、少ないハンダの量でも電気部品の電極部とランドとが確実に接合される。
特開2007−299946号公報 特開2005−51204号公報 特開2005−32931号公報
特許文献1において設けられている凸部は、実装される電子部品の外部電極間の短絡を防止するものであるが、電極間のギャップが小さくなってきた場合、精度良く凸部を設けることは困難である。特に電子部品のサイズが小さくなってきた場合には、電極間のギャップも小さくなるので、特許文献1に記載された技術によっては対応できなくなってくる。
特許文献2において設けられている凹部および導電材は、実装される電気部品の配線パターン間の短絡を防止するものであるが、電気部品のサイズが小さくなってきた場合、精度良く凹部を設けることは困難である。
特許文献3に記載された技術も電気部品のサイズが小さくなった場合、突出部を精度良く形成することは困難となる。また、電気部品の搭載位置ずれに対しても非常に脆弱な構造である。
特許文献1〜3に記載された技術はいずれも樹脂多層基板に部品を表面実装するものではなく、これらの技術は、樹脂多層基板への部品実装に適用するにはそれぞれ問題がある。
そこで、本発明は、樹脂多層基板への部品実装の際に、部品間の短絡を防止し、部品の多点数化、狭ギャップ化に対応しやすい、樹脂多層基板およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく樹脂多層基板は、複数の樹脂シートを積層した積層体を含む樹脂多層基板であって、上記複数の樹脂シートのうち最上層に位置する第1樹脂シートの上面は、同一樹脂シートでありながら第1の高さとなっている第1領域および第2領域と、上記第1領域および上記第2領域を隔てるように配置され、上記第1の高さより高い第2の高さとなっている第3領域とを有し、上記第1領域に第1の部品が実装されており、上記第2領域に第2の部品が実装されている。
本発明によれば、部品が配置されている低い領域同士を隔てるように高い領域が設けられているので、樹脂多層基板への部品実装の際に、部品間の短絡を防止することができる。また、部品の多点数化、狭ギャップ化に対応しやすい。
本発明に基づく実施の形態1における樹脂多層基板の平面図である。 図1におけるII−II線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態1における樹脂多層基板の変形例の平面図である。 図3におけるIV−IV線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態2における樹脂多層基板の平面図である。 図5におけるVI−VI線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態3における樹脂多層基板の断面図である。 本発明に基づく実施の形態4における樹脂多層基板の断面図である。 本発明に基づく実施の形態5における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートである。 本発明に基づく実施の形態5における樹脂多層基板の製造方法の途中の第1の状態を示す断面図である。 本発明に基づく実施の形態5における樹脂多層基板の製造方法の途中の第2の状態を示す断面図である。 本発明に基づく実施の形態6における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートである。 本発明に基づく実施の形態6における樹脂多層基板の製造方法の途中の状態を示す断面図である。 本発明に基づく実施の形態6における樹脂多層基板の製造方法で得られる樹脂多層基板の断面図である。 本発明に基づく実施の形態7における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートである。 本発明に基づく実施の形態7における樹脂多層基板の製造方法の途中の第1の状態を示す断面図である。 本発明に基づく実施の形態7における樹脂多層基板の製造方法の途中の第2の状態を示す断面図である。 本発明に基づく実施の形態8における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートである。 本発明に基づく実施の形態8における樹脂多層基板の製造方法の途中の第1の状態を示す断面図である。 本発明に基づく実施の形態8における樹脂多層基板の製造方法の途中の第2の状態を示す断面図である。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図2を参照して、本発明に基づく実施の形態1における樹脂多層基板について説明する。本実施の形態における樹脂多層基板101の平面図を図1に示し、図1におけるII−II線に関する矢視断面図を図2に示す。
本実施の形態における樹脂多層基板101は、複数の樹脂シート2を積層した積層体1を含む樹脂多層基板であって、複数の樹脂シート2のうち最上層に位置する第1樹脂シート2uの上面は、同一樹脂シートでありながら第1の高さとなっている第1領域61および第2領域62と、第1領域61および第2領域62を隔てるように配置され、前記第1の高さより高い第2の高さとなっている第3領域63とを有する。第3領域63に隣接するように第1領域61に第1の部品3aが実装されている。第3領域63に隣接するように第2領域62に第2の部品3bが実装されている。
樹脂シート2は、熱可塑性樹脂によるシートである。樹脂シート2は、たとえばポリイミドからなるものであってもLCP(液晶ポリマー)からなるものであってもよい。樹脂シート2の材質に関しては、以下の実施の形態においても同様である。
図2に示すように、積層体1は内部に適宜配置された導体パターン7およびビア導体6を含む。ビア導体6は、樹脂シート2を貫通するように延在しており、導体パターン7同士を厚み方向に接続している。積層体1の最下面に露出する導体パターン7は外部電極18となっている。積層体1の最上面に露出する導体パターン7は外部電極19となっており、第2の部品3bとの電気的接続に用いられている。第1の部品3aと接続する外部電極は図示省略されている。外部電極19の下方につながるビア導体6の下端に接続されている導体パターンも図示省略されている。
図2に示した例では、第1の部品3aに比べて第2の部品3bは何倍も大きなサイズである。第1の部品3aと第2の部品3bとは同じサイズのものとは限らず、このようにサイズが大きく異なるものであってもよい。図2に示した例では、第2の部品3bははんだボールなどのバンプによって積層体1の上面に実装することとなっている。各部品は、面接触で直接はんだ付けするものであっても、予め設けられたはんだボールによって接合するものであってもよい。各部品は何らかの形式により積層体1の上面に表面実装するものであればよい。
(作用・効果)
本実施の形態では、第1の部品3aおよび第2の部品3bが低い領域に配置され、第1の部品3aおよび第2の部品3bが配置されている低い領域同士を隔てるように高い領域が設けられているので、樹脂多層基板への部品実装の際に、部品間の短絡を防止することができる。また、部品の多点数化、狭ギャップ化に対応しやすい。
なお、第3領域63は複数設けることができる。図1では、第2領域62を取り囲むように4本の線分状に第3領域63を設けている。
図1では第3領域63を挟むように第1領域61および第2領域62が配置され、1つの第1領域61には1列の第1の部品3aが配置され、第2領域62には1個の第2の部品3bだけが配置されていたが、配置はこれに限らない。
たとえば図3、図4に示すように、樹脂多層基板102のような構成であってもよい。樹脂多層基板102の平面図を図3に示し、図3におけるIV−IV線に関する矢視断面図を図4に示す。
1つの樹脂多層基板においてどの領域を第1の領域、第2の領域、第3の領域とみなすかは適宜選ぶことができる。図3、図4に示す樹脂多層基板102のように、第1の領域64、第2の領域65、第3の領域66に注目してもよい。この場合、第1領域64には1列の第1の部品3cが配置され、第2領域65には複数列の第2の部品3dが配置されている。
(実施の形態2)
(構成)
図5〜図6を参照して、本発明に基づく実施の形態2における樹脂多層基板について説明する。本実施の形態における樹脂多層基板103の平面図を図5に示し、図5におけるVI−VI線に関する矢視断面図を図6に示す。本実施の形態における樹脂多層基板103は、基本的な構成は実施の形態1で説明した樹脂多層基板101と同様であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態における樹脂多層基板103では、第3領域63に第3の部品3eが実装されている。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態1で説明した効果を得ることができる。さらに本実施の形態では、低い領域同士を隔てる高い領域に第3の部品3eが実装されているので、積層体1の上面の限られたスペースをより有効に活用することができ、多くの点数の部品を実装することができる。
(実施の形態3)
図7を参照して、本発明に基づく実施の形態3における樹脂多層基板について説明する。本実施の形態における樹脂多層基板104の断面図を図7に示す。本実施の形態における樹脂多層基板104は、基本的な構成は実施の形態1で説明した樹脂多層基板101と同様であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態における樹脂多層基板104では、積層体1は、平面的に見て第3領域63に対応するように、内部に凸部形成用パターン17が配置されたものである。
第3領域63が第1領域61および第2領域62より高くなっているのは、積層体1の熱圧着時に内部の凸部形成用パターン17の形状が浮き出たことによるものである。熱圧着の際には、凸部形成用パターン17の形状を安定して浮き出させるように、クッションシートを介して行なうことが好ましい。
凸部形成用パターン17は、金属膜によるパターンであってもよいが、絶縁膜によるパターンであってもよい。凸部形成用パターン17は、積層体1の熱圧着時に特定の領域だけが高くなって残るようなものであればよい。凸部形成用パターン17は、熱圧着の際に変形しにくく硬い材質で形成されていることが好ましい。熱圧着の際に変形しにくく硬い材質であれば特定の領域だけが高くなって残りやすいからである。ただし、凸部形成用パターン17は、樹脂シート2を局所的に厚くしたような効果が最低限得られるものであればよいので、硬さも樹脂シート2と同じであってもよい。たとえば第3領域63に対応する領域では下方に重なる樹脂シート2の表面にLCPペーストを塗布して樹脂シート2を部分的に厚くし、この塗布された膜を凸部形成用パターン17とみなしてもよい。LCPペーストは、LCPパウダーを溶媒に溶かして得ることができる。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態1で説明した効果を得ることができる。さらに本実施の形態では、積層体1の内部に凸部形成用パターン17が配置されていることによって、第3領域63が容易に形成され、第1領域61および第2領域62より確実に高くなるので、樹脂多層基板への部品実装の際に、部品間の短絡を防止することができる。本実施の形態では、圧着時に凸部形成用パターン17によって凸部がおのずと形成されるので、別部品である型を用いた型押し加工が不要となる。また、本実施の形態では、凸部形成用パターン17によって第3領域63が精度良く形成できるので、部品の多点数化、狭ギャップ化に対応しやすい。
(実施の形態4)
図8を参照して、本発明に基づく実施の形態4における樹脂多層基板について説明する。本実施の形態における樹脂多層基板105の断面図を図8に示す。本実施の形態における樹脂多層基板105は、基本的な構成は実施の形態1で説明した樹脂多層基板101と同様であるが、以下の点で異なる。
第1樹脂シート2uの上面のうち第1領域61と第3領域63との境界には前記第1の高さから前記第2の高さへとつながる遷移側壁21が設けられている。第1樹脂シート2uは、第1領域61の底面と遷移側壁21とにまたがるように設けられたランド22を備えている。第1の部品3aは、ランド22によって第1領域61の底面と遷移側壁21とにまたがるように電気的接合がされている。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態1で説明した効果を得ることができる。さらに本実施の形態では、第1の部品3aはランド22によって第1領域61の底面と遷移側壁21とにまたがるように接合されているので、部品に対する保持力が高まる。したがって、外力によって樹脂多層基板に曲げが生じたときでも部品が剥がれにくくなる。
また、従来、部品の表面実装のリフロー時にはんだの表面張力に引っ張られて部品がひとりでに立ち上がってしまう、いわゆるツームストーン現象が起こるという問題が知られていたが、本実施の形態では、ランド22によってはんだの量のバランスがとりやすいので、ツームストーン現象の発生を抑えることができる。
本実施の形態では、部品とランドとの間の接合に関わる面積が大きくなり、部品を抱きかかえるように接合されるので、部品の積層体に対する密着強度が増す。
(実施の形態5)
(製造方法)
図9〜図11を参照して、本発明に基づく実施の形態5における樹脂多層基板の製造方法について説明する。本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートを図9に示す。
本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法は、複数の樹脂シートを積層して積層体とする工程S1と、前記複数の樹脂シートのうち最上層に位置する第1樹脂シートの上面が、同一樹脂シートでありながら第1の高さとなっている第1領域および第2領域と、前記第1領域および前記第2領域を隔てるように配置され、前記第1の高さより高い第2の高さとなっている第3領域とを有するように、前記積層体に型押し加工をしつつ前記積層体を圧着する工程S2と、前記第1領域に第1の部品を実装する工程S3と、前記第2領域に第2の部品を実装する工程S4とを含む。工程S3と工程S4とは、この順序とは限らず、いずれを先に行なってもよい。
工程S1を終えた時点では、図10に示すように、圧着前の積層体1の上面には樹脂シート2自体の高低差はまだ生じていない。工程S2を行なうことによって、図11に示すように樹脂シート2が変形し、積層体1の上面に高い領域と低い領域との区別が生じる。図11に示すように、第1領域61および第2領域62は低い領域であり、第3領域63は高い領域である。型押し加工は、たとえば第1領域、第2領域および第3領域の形状に対応する凹凸を設けたプレス板を上面側に用意して熱圧着を実施することによって実施することができる。
この後、工程S3,S4を行なうことによって、第1の部品、第2の部品が実装され、図2に示した樹脂多層基板101が得られる。
(作用・効果)
本実施の形態では、最上層に位置する第1樹脂シートの型押し加工と複数の樹脂シートの圧着とを同時に行なうので、迅速に製品を得ることができる。樹脂シートを積層する工程に関しては、従来と同じ設備を利用することができる。
(実施の形態6)
(製造方法)
図12〜図14を参照して、本発明に基づく実施の形態6における樹脂多層基板の製造方法について説明する。本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートを図12に示す。
本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法は、複数の樹脂シートを積層して積層体とする工程S1と、前記積層体を圧着する工程S21と、前記圧着する工程S21より後に、前記複数の樹脂シートのうち最上層に位置する第1樹脂シートの上面が、同一樹脂シートでありながら第1の高さとなっている第1領域および第2領域と、前記第1領域および前記第2領域を隔てるように配置され、前記第1の高さより高い第2の高さとなっている第3領域とを有するように、前記積層体に型押し加工をする工程S22と、前記第1領域に第1の部品を実装する工程S3と、前記第2領域に第2の部品を実装する工程S4とを含む。工程S3と工程S4とは、この順序とは限らず、いずれを先に行なってもよい。
工程S1を終えた時点では、実施の形態5において図10に示したのと同様に、積層体1の上面には高低差はまだ生じていない。工程S21を終えた時点でも同様である。工程S22において型押し加工されることによって、図13に示したように、積層体1の上面に高い領域と低い領域とが初めて形成される。図13に示すように、第1領域61および第2領域62は低い領域であり、第3領域63は高い領域である。本実施の形態では、圧着を既に終えた積層体1に対して型押し加工をしているので、実施の形態5に比べて変形する層の数が少ない。本実施の形態では、最上面の近傍の層のみに型が形成される。
この後、工程S3,S4を行なうことによって、第1の部品、第2の部品が実装され、図14に示すような樹脂多層基板106が得られる。
(作用・効果)
本実施の形態では、圧着を済ませてから型押し加工を行なうので、圧着の工程に関しては、従来と同じ設備を利用することができる。圧着と型押し加工とでは、所望の凹凸が設けられた型を用いるかどうかという違いの他に、適用する温度の違いもある。たとえば圧着の工程は260℃以上300℃以下の温度で行なう。これに対して、型押し加工の工程は、80℃以上120℃以下で型を当てて約10秒間押し続けることによって行なうことができる。
(実施の形態7)
(製造方法)
図15〜図17を参照して、本発明に基づく実施の形態7における樹脂多層基板の製造方法について説明する。本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートを図15に示す。
本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法は、複数の樹脂シートのうち最上層に位置する予定の第1樹脂シートの上面が、同一樹脂シートでありながら第1の高さとなっている第1領域および第2領域と、前記第1領域および前記第2領域を隔てるように配置され、前記第1の高さより高い第2の高さとなっている第3領域とを有するように、前記第1樹脂シートに型押し加工をする工程S5と、前記第1樹脂シートに型押し加工をする工程S5より後で、前記第1樹脂シートを含む前記複数の樹脂シートを積層して積層体とする工程S6と、前記積層体を圧着する工程S21と、前記第1領域に第1の部品を実装する工程S3と、前記第2領域に第2の部品を実装する工程S4とを含む。工程S3と工程S4とは、この順序とは限らず、いずれを先に行なってもよい。
工程S5を終えた時点では、図16に示すように第1樹脂シート2uが単独で加工されたものが得られる。次に複数の樹脂シート2を積層して積層体とする工程S6を終えた時点では、図17に示すようになる。この時点では、積層しただけであるので、最上層の第1樹脂シート2uのみに凹凸が形成されており、上から2層目の樹脂シート2には凹凸が形成されていない。次に積層体1を圧着する工程S21を終えた時点では、図13に示したような積層体1が得られる。こうして、第1領域61、第2領域62、第3領域63が形成される。なお、積層体1を圧着する工程S21において、第1樹脂シート2uの凹凸形状に対応する凹凸を設けたプレス板を上面側に用意して、熱圧着を実施してもよい。
この後、工程S3,S4を行なうことによって、第1の部品、第2の部品が実装され、図14に示した樹脂多層基板106が得られる。
(作用・効果)
本実施の形態では、第1樹脂シートのみに対して型押し加工を行なうので、他の樹脂シートに形成された導体パターンなどには型押し加工の影響を及ぼさないようにすることができる。
(実施の形態8)
(製造方法)
図18〜図20を参照して、本発明に基づく実施の形態8における樹脂多層基板の製造方法について説明する。本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートを図18に示す。
本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法は、複数の樹脂シートのうち最上層に位置する予定の第1樹脂シートの上面が、同一樹脂シートでありながら第1の高さとなっている第1領域および第2領域と、前記第1領域および前記第2領域を隔てるように配置され、前記第1の高さより高い第2の高さとなっている第3領域とを有するように、前記第3領域に対応する領域に凸部形成用パターンが形成された1以上の樹脂シートを内部に含むように複数の樹脂シートを積層して積層体とする工程S7と、前記積層体を圧着することによって前記第3領域を前記第1領域および前記第2領域に比べて突出させる工程S8と、前記第1領域に第1の部品を実装する工程S3と、前記第2領域に第2の部品を実装する工程S4とを含む。工程S3と工程S4とは、この順序とは限らず、いずれを先に行なってもよい。
工程S7を終えた時点では、図19に示すように積層体1が形成されている。この時点では、まだ圧着されていないので、内部に設けられた凸部形成用パターン17による影響は表面に現れていない。工程S8を行なうことによって、各樹脂シート2は圧縮されて厚みを減じる一方で、内部に凸部形成用パターン17が設けられた領域は合計厚みが大きい分だけ他の領域に比べて突出するので、図20に示すようになる。こうして、積層体1の上面に高い領域と低い領域との区別が生じる。図20に示すように、第1領域61および第2領域62は低い領域であり、第3領域63は高い領域である。凸部形成用パターン17の形状を安定して浮き出させるように、クッションシートを介して熱圧着を行なうことが好ましい。
この後、工程S3,S4を行なうことによって、第1の部品、第2の部品が実装され、図7に示した樹脂多層基板104が得られる。
(作用・効果)
本実施の形態では、樹脂シートの一部に予め所定のパターンを設けておくことにより最上面の高低差を形成することができるので、外部の型による型押し加工が不要である。したがって、積層する工程や圧着工程は従来と同じ設備によって行なうことができ、好都合である。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 積層体、2 樹脂シート、2u 第1樹脂シート、3a,3c 第1の部品、3b,3d 第2の部品、3e 第3の部品、6 ビア導体、7 導体パターン、17 凸部形成用パターン、18,19 外部電極、21 遷移側壁、22 ランド、61,64 第1領域、62,65 第2領域、63,66 第3領域、101,102,103,104,105,106 樹脂多層基板。

Claims (7)

  1. 複数の樹脂シートを積層した積層体を含む樹脂多層基板であって、
    前記複数の樹脂シートのうち最上層に位置する第1樹脂シートの上面は、同一樹脂シートでありながら第1の高さとなっている第1領域および第2領域と、前記第1領域および前記第2領域を隔てるように配置され、前記第1の高さより高い第2の高さとなっている第3領域とを有し、
    前記第1領域に第1の部品が実装されており、
    前記第2領域に第2の部品が実装されており、
    前記積層体は、平面的に見て前記第3領域に対応するように、内部に凸部形成用パターンが配置されたものである、樹脂多層基板。
  2. 前記第3領域に第3の部品が実装されている、請求項1に記載の樹脂多層基板。
  3. 前記第1樹脂シートの上面のうち前記第1領域と前記第3領域との境界には前記第1の高さから前記第2の高さへとつながる遷移側壁が設けられており、前記第1樹脂シートは、前記第1領域の底面と前記遷移側壁とにまたがるように設けられたランドを備えており、前記第1の部品は、前記ランドによって前記第1領域の底面と前記遷移側壁とにまたがるように電気的接合がされている、請求項1または2に記載の樹脂多層基板。
  4. 複数の樹脂シートを積層して積層体とする工程と、
    前記複数の樹脂シートのうち最上層に位置する第1樹脂シートの上面が、同一樹脂シートでありながら第1の高さとなっている第1領域および第2領域と、前記第1領域および前記第2領域を隔てるように配置され、前記第1の高さより高い第2の高さとなっている第3領域とを有するように、前記積層体の上面のみに型押し加工をしつつ前記積層体を圧着する工程と、
    前記第1領域に第1の部品を実装する工程と、
    前記第2領域に第2の部品を実装する工程とを含み、
    前記積層体は、平面的に見て前記第3領域に対応するように、内部に凸部形成用パターンが配置されたものである、樹脂多層基板の製造方法。
  5. 複数の樹脂シートを積層して積層体とする工程と、
    前記積層体を圧着する工程と、
    前記圧着する工程より後に、前記複数の樹脂シートのうち最上層に位置する第1樹脂シートの上面が、同一樹脂シートでありながら第1の高さとなっている第1領域および第2領域と、前記第1領域および前記第2領域を隔てるように配置され、前記第1の高さより高い第2の高さとなっている第3領域とを有するように、前記積層体の上面のみに型押し加工をする工程と、
    前記第1領域に第1の部品を実装する工程と、
    前記第2領域に第2の部品を実装する工程とを含み、
    前記積層体は、平面的に見て前記第3領域に対応するように、内部に凸部形成用パターンが配置されたものである、樹脂多層基板の製造方法。
  6. 複数の樹脂シートのうち最上層に位置する予定の第1樹脂シートの上面が、同一樹脂シートでありながら第1の高さとなっている第1領域および第2領域と、前記第1領域および前記第2領域を隔てるように配置され、前記第1の高さより高い第2の高さとなっている第3領域とを有するように、前記第1樹脂シートに型押し加工をする工程と、
    前記第1樹脂シートに型押し加工をする工程より後で、前記第1樹脂シートを含む前記複数の樹脂シートを積層して積層体とする工程と、
    前記積層体を圧着する工程と、
    前記第1領域に第1の部品を実装する工程と、
    前記第2領域に第2の部品を実装する工程とを含む、樹脂多層基板の製造方法。
  7. 複数の樹脂シートのうち最上層に位置する予定の第1樹脂シートの上面が、同一樹脂シートでありながら第1の高さとなっている第1領域および第2領域と、前記第1領域および前記第2領域を隔てるように配置され、前記第1の高さより高い第2の高さとなっている第3領域とを有するように、前記第3領域に対応する領域に凸部形成用パターンが形成された1以上の樹脂シートを内部に含むように複数の樹脂シートを積層して積層体とする工程と、
    前記積層体の上面のみに型押し加工をしつつ前記積層体を圧着することによって前記第3領域を前記第1領域および前記第2領域に比べて突出させる工程と、
    前記第1領域に第1の部品を実装する工程と、
    前記第2領域に第2の部品を実装する工程とを含む、樹脂多層基板の製造方法。
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