JP2015117939A - 酸化還元電流測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定値の不安定な変動を防止して、試料水中の残留塩素を高感度に精度よく測定することができる酸化還元電流測定装置を提供することを目的としている。
【解決手段】作用極8と、対極11と、作用極8を一端部に支持する棒状の作用極支持体9と、該作用極支持体9を回転または振動させる駆動部10と、作用極8を研磨するビーズ7と、該ビーズ7を収容するホルダ部12とを備え、作用極支持体9の一端部をホルダ部12の中で回転または振動させて、ビーズ7による研磨を行いつつ作用極8と対極11との間に流れる酸化還元電流を測定する酸化還元電流測定装置において、作用極8および作用極支持体9の一端部の縦断面形状の輪郭が連続する曲線からなるものである酸化還元電流測定装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、酸化還元電流測定装置に関するものである。
従来、水道水、下水、プール水等の試料水中の残留塩素、塩素要求量、二酸化塩素、亜塩素酸、溶存オゾン、過酸化水素等の測定を目的とした酸化還元電流測定装置が知られている。
例えば、ポーラログラフ式の酸化還元電流測定装置では、白金や金等からなる作用極と、銀や塩化銀等からなる対極とを試料水に浸漬し、両極間に所定の電圧を印加したときに流れる電流を測定することにより測定対象成分の濃度を求めることができる。
このような酸化還元電流測定装置において測定される酸化還元電流は、拡散電流と呼ばれ、電解過程で、電極と接し、拡散による物質移動のために溶液本体と濃度勾配を生じている溶液の薄い層(拡散層)の中において、作用極表面に運ばれた測定対象成分が酸化還元されるときに流れる電流である。したがって、測定対象成分の濃度に応じた拡散電流(酸化還元電流)を得るためには、拡散層が常に新しく入れ替わるようにすることが必要である。このため、試料水を作用極表面に対して相対的に流動させることが行われている。試料水を作用極表面に対して相対的に流動させるには、作用極を具備した作用極支持体をモータで回転または振動(歳差運動)させる方式がある。
このような方式では、試料水の通常の流速よりもはるかに大きい線速度で作用極支持体が回転または振動(歳差運動)する。このため、安定な拡散層を得ることができ、試料水の流速の変動による測定値への影響が生じにくい。
しかし、作用極表面には、対極で生成される電解物質や試料水中の夾雑物等の汚れが付着しやすく、これらの汚れが付着すると、作用極と対極の間に流れる電流値が減少し、測定対象成分の濃度指示値の低下を招く。
そこで、従来、多数の研磨用ビーズを収容したホルダ内に、作用極を下端部に支持した作用極支持体を挿入して回転または振動(歳差運動)させて、ビーズによる研磨を行いつつ測定する装置が実用化されている。これにより、一定の線速度を得るとともに、ビーズによって作用極を研磨して作用極の汚れを防止しながら電流の測定を行うことができ、測定対象成分の濃度に応じた電流を連続的に精度よく測定することができる(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開2010−185678号公報 特開2009−236787号公報
ところで、このような酸化還元電流測定装置の感度を上げる方法としては、作用極の表面積を大きくしたり、試料水の流量を増加させたり、作用極支持体の回転または振動(歳差運動)の速度を上昇させたりすること等が考えられる。
しかし、作用極の表面積を大きくすることや試料水の流量を増加させることは、装置の大型化、試料水の消費量の増加あるいはコストアップにつながるため、採用しにくい。一方、作用極支持体の回転または振動(歳差運動)の速度を上昇させると、動いている作用極支持体の角部(エッジ)によってビーズが弾かれてしまい、研磨が安定せず、測定値が不安定に変動するという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、測定値の不安定な変動を防止して、酸化還元電流を高感度に精度よく測定することができる酸化還元電流測定装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、作用極と、対極と、前記作用極を一端部に支持する棒状の作用極支持体と、該作用極支持体を回転または振動させる駆動部と、前記作用極を研磨するビーズと、該ビーズを収容するホルダ部とを備え、前記作用極支持体の前記一端部を前記ホルダ部の中で回転または振動させて、前記ビーズによる研磨を行いつつ前記作用極と前記対極との間に流れる酸化還元電流を測定する酸化還元電流測定装置において、前記作用極および前記作用極支持体の前記一端部の縦断面形状の輪郭が、連続する曲線からなるものである酸化還元電流測定装置を提供する。
本態様によれば、作用極支持体の一端部を、ビーズを収容するホルダ部の中で回転または振動させて、作用極の表面をビーズによって研磨しながら、両極間に電圧を印加することにより、両極間に流れる酸化還元電流が測定される。作用極をビーズで研磨することにより、作用極の表面に付着した電解物質や液中の挟雑物等による汚れが除去され、測定精度が向上される。
この場合において、縦断面形状の輪郭が連続する曲線によって構成された、作用極の表面および作用極支持体の一端部の表面は、エッジを有しない滑らかな表面形状となっている。したがって、これらの表面にビーズが接触している状態で、作用極支持体を高速に回転または振動させても、ビーズが滑らかな表面形状に沿って移動するので、弾き飛ばされることが防止される。その結果、作用極支持体の回転または振動を高速化しても、作用極を安定して研磨することができ、両極間に流れる酸化還元電流を高感度に精度よく測定することができる。
また、本発明の他の態様は、作用極と、対極と、前記作用極を一端部の中央に支持する棒状の作用極支持体と、該作用極支持体を回転または振動させる駆動部と、前記作用極を研磨するビーズと、該ビーズを収容するホルダ部とを備え、前記作用極支持体の前記一端部を前記ホルダ部の中で回転または振動させて、前記ビーズによる研磨を行いつつ前記作用極と前記対極との間に流れる酸化還元電流を測定する酸化還元電流測定装置において、前記作用極の表面の中心から前記作用極支持体の外周面までの表面がドーム状に形成されている酸化還元電流測定装置を提供する。
本態様においては、ドーム状に形成された作用極の中心から作用極支持体の外周面までの表面が、ビーズに接触している状態で、作用極支持体を高速に回転または振動させても、ビーズがドーム状の滑らかな表面形状に沿って移動するので、弾き飛ばされることが防止される。その結果、作用極が安定して研磨され、両極間に流れる酸化還元電流を高感度に精度よく測定することができる。
また、上記態様においては、前記作用極の表面および前記作用極支持体の前記一端部の表面が、同一の曲率半径を有する球面からなっていてもよい。
このようにすることで、一連の球面により構成された作用極の表面および該作用極を支持する作用極支持体の一端部の表面が、ビーズに対して高速で移動させられたとしても、それらの表面に沿って滑らかに移動させられ、弾き飛ばされることが防止される。
本発明によれば、測定値の不安定な変動を防止して、酸化還元電流を高感度に精度よく測定することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る酸化還元電流測定装置を示すブロック図である。 図1の酸化還元電流測定装置の検出部を示す縦断面図である。 図2の検出部の作用極および作用極支持体の一端部を示す一部を破断した縦断面図である。 図1の酸化還元電流測定装置により測定された酸化還元電流の一例を従来の酸化還元電流測定装置による測定値と比較して示すグラフである。 従来の酸化還元電流測定装置の作用極および作用極支持体の一端部を示す一部を破断した縦断面図である。 図5の酸化還元電流測定装置により測定された酸化還元電流の一例を示すグラフである。 図2の検出部の第1の変形例に係る作用極および作用極支持体の一端部を示す一部を破断した縦断面図である。 図2の検出部の第2の変形例に係る作用極および作用極支持体の一端部を示す一部を破断した縦断面図である。 図2の検出部の第3の変形例に係る作用極および作用極支持体の一端部を示す一部を破断した縦断面図である。 図2の検出部の第4の変形例を示す全体構成図である。 図2の検出部の第5の変形例に係る作用極および作用極支持体の一端部を示す一部を破断した縦断面図である。
本発明の一実施形態に係る酸化還元電流測定装置1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る酸化還元電流測定装置1は、試料水(測定対象)の残留塩素濃度(測定対象成分)を測定する装置であって、図1に示されるように、酸化還元電流を検出する検出部2と、該検出部2により検出された酸化還元電流に基づいて残留塩素の濃度を算出する演算制御部3と、該演算制御部3により演算された濃度値を表示する表示部4と、演算制御部3により演算された濃度値を図示しない外部機器に対して出力する出力部5とを備えている。
検出部2は、図2に示されるように、円筒状の検出器本体6と、該検出器本体6内に収容された多数のビーズ7と、検出器本体6の内部に配置された作用極8と、該作用極8を一端部の中央に支持する作用極支持体9と、該作用極支持体9を駆動する駆動部10と、検出器本体6に固定された対極11とを備えている。
検出器本体6は、相互に嵌合される円筒状のホルダ部12とケース部13とを備えている。
ホルダ部12は、下側に配置される一端にキャップ14が嵌合されている。キャップ14の側面および底面には窓14aが設けられ、該窓14aはメッシュ14bにより覆われている。メッシュ14bは試料水を通過可能な多数の透孔を有し、該透孔の口径はビーズ7の外径寸法より小さく構成されている。これにより、窓14aを通してキャップ14の外側から内側に試料水を流通させるとともに、ホルダ部12内に多数のビーズ7を収容状態に維持することができるようになっている。
ホルダ部12の側壁には半径方向に貫通する貫通孔15が設けられている。貫通孔15もメッシュ15aによって覆われており、キャップ14の窓14aから流入した試料水を貫通孔15を介してホルダ部12の外部に排出することができるとともに、ホルダ部12内のビーズ7が外部に漏れ出ないように保持するようになっている。ビーズ7はセラミック,ガラス等によって構成されている。
ホルダ部12には、上部開口を閉塞する円板状のフランジ部16が設けられている。フランジ部16は、弾性を有する材質(例えば、シリコーン樹脂、軟性フッ素系樹脂、ゴム等)によって構成されている。また、フランジ部16にはその中央に貫通孔17が設けられ、後述する連結軸18の長さ方向の途中位置を貫通させた状態に支持している。
作用極8は、一定の曲率半径を有する球面からなる表面8aを有し、導電性材料(例えば、白金等)によって構成されている。
作用極支持体9は、図3に示されるように、一端部の中央に作用極8の表面8aを露出させて支持する円柱状部材である。作用極支持体9の一端部の表面9aも作用極8の表面8aと同一の曲率中心および曲率半径を有する球面からなっている。そして、作用極支持体9の一端部の表面9aの曲率半径は、作用極支持体9の外周面9bの半径と同一寸法に設定されている。作用極支持体9および作用極8は、作用極支持体9を構成する部材の端面中央に設けた凹部9cに作用極8となる部材を埋め込み状態に接着してから一体的に研磨加工をすることによって、それらの表面8a,9aが球面に仕上げられている。
これにより、作用極8の表面8aおよび作用極支持体9の表面9aは、縦断面形状の輪郭が連続する曲線(円弧)によって構成されたものとなっている。
すなわち、作用極支持体9の一端部の表面9aと作用極8の表面8aとの境界位置および外周面9bとの境界位置においては、いずれもエッジが形成されず、曲面が滑らかに連続する形状となっている。
作用極支持体9の一端部は、ホルダ部12内に収容された多数のビーズ7に作用極8の表面8aを接触させる位置に配置されている。作用極支持体9の他端部には、その長手方向に沿って延びる円柱状の連結軸18が取り付けられている。
対極11は、導電性材料(例えば、塩化銀等)によって構成され、ホルダ部12の側壁の下部近くに周方向に形成された周溝19内に全周にわたって取り付けられている。これにより対極11は作用極8に対して半径方向に間隔をあけた位置に配置されている。
ケース部13内には、ホルダ部12の上部に固定された支持部20により支持される駆動部10が収容されている。
駆動部10は、回転軸21を下向きに支持されるモータ22と、該モータ22の回転軸21に固定された偏心カム23とを備えている。
偏心カム23にはモータ22の回転軸21に対して偏心した位置に凹部24が設けられ、該凹部24には連結軸18の一端が嵌合されている。
モータ22を作動させると、偏心カム23が、モータ22の回転軸21回りに回転させられる結果、回転軸21に対して偏心している凹部24に嵌合している連結軸18の一端が、回転軸21回りに円運動させられる。連結軸18はフランジ部16によってその長さ方向の途中位置を支持されているので、偏心カム23によって連結軸18の一端が円運動させられると、フランジ部16により支持された部分を支点として、連結軸18に連結されている作用極支持体9を歳差運動させるようになっている。
演算制御部3は、コネクタ25を介して作用極8、対極11およびモータ22と接続されている。演算制御部3はモータ22を駆動するとともに、作用極8と対極11との間に電圧を印加し、両極8,11間に流れる電流を受け取って、例えば、残留塩素濃度を算出するようになっている。
このように構成された本実施形態に係る酸化還元電流測定装置1の作用について説明する。
本実施形態に係る酸化還元電流測定装置1を用いて、試料水の残留塩素濃度を測定するには、試料水中に検出部2の作用極8と対極11とを浸漬させた状態で、モータ22を駆動し、作用極支持体9を歳差運動させる。この状態で、作用極8と対極11との間に電圧を印加することにより、両極8,11間に流れる酸化還元電流を検出し、検出された酸化還元電流に基づいて演算制御部3により残留塩素濃度を算出する。
作用極8を支持する作用極支持体9の一端部は、ホルダ部12内に収容されているビーズ7内に配置されているので、作用極支持体9が歳差運動させられると、作用極8がビーズ7内において円運動させられる。これにより、作用極8の表面8aはビーズ7によって研磨されることになり、作用極8の表面8aに付着した電解物質や液中の挟雑物等による汚れが除去される。
この場合において、本実施形態によれば、作用極支持体9の一端部の表面9aから作用極8の表面8aにわたって、縦断面形状の輪郭が連続する曲線によって構成されているので、作用極支持体9の一端部の表面9aに接触したビーズ7は、エッジのない滑らかな表面9aに沿って移動する。特に、モータ22の回転数を上げて、作用極支持体9を高速に歳差運動させても、ビーズ7が弾き飛ばされることが防止される。その結果、ビーズ7による作用極8の表面8aの研磨を安定的に行って測定値の変動を防止しつつ、感度の高い測定を行うことができるという利点がある。
図4に、本実施形態に係る酸化還元電流測定装置1による酸化還元電流の測定結果を示す。
また、比較のために、図5に従来の作用極26および作用極支持体27の一端部の形状、図6に図5の作用極26により検出した電流の測定結果をそれぞれ示す。
図4および図6において、横軸は測定時間、縦軸は電流値である。図4中の符号Aは、図5のような形状の作用極26および作用極支持体27(従来の酸化還元電流測定装置)により、モータの回転速度を、例えば、1600rpmに設定した場合の比較例としての電流の測定結果である。一方、図4中の符号Bが、本実施形態の酸化還元電流測定装置1において、モータ22の回転速度を、例えば、2800rpmに設定して高感度化した場合の電流の測定結果である。
また、比較のために示された図6の符号Cは、図4の符号Aと同じ条件で測定した場合の測定結果であり、符号Dは、従来の酸化還元電流測定装置においてモータの回転速度を例えば、2800rpmに設定した高感度化した場合の電流の測定結果である。
図4と図6とを比較すると、符号B,Dで示される高回転速度での測定結果においては、符号Dで示される従来の測定結果が非常に不安定であるのに対し、符号Bで示される本実施形態に係る酸化還元電流測定装置1による測定結果は測定値の変動が小さく、極めて安定していることが分かる。
これは、図5に示される従来の作用極26および作用極支持体27の一端部の形状では、作用極26の表面26aから作用極支持体27の一端部の表面27aにかけて平面によって構成されているため、モータの回転数を上昇させて作用極26の線速度を向上させると、作用極支持体27の一端部の表面27aと作用極支持体27の外周面27bとの間のエッジによってビーズ7が弾き飛ばされるためであると考えられる。これに対し、本実施形態に係る酸化還元電流測定装置1によれば、そのような不都合がなく、試料水中の残留塩素濃度を高感度に安定して測定することができる。
また、作用極支持体9の歳差運動に伴い、作用極8が回転軸21上に中心点を有する円運動を行うことにより、作用極9の移動距離が大きくなるため、作用極9の線速度が向上し、測定をより高感度に行うことができるという利点がある。
なお、本実施形態に係る酸化還元電流測定装置1においては、作用極支持体9の一端部の表面9aおよび作用極8の表面8aを同一の曲率中心および曲率半径を有する球面としたが、これに代えて、ドーム状に構成してもよい。ドーム状とは頂の丸い隆起形状であることを意味し、その表面は球面以外の曲面形状であってもよい。ドーム状の例を図7に示す。
図7に示す例は、作用極8の表面8aと作用極支持体9の一端部の表面9aとの曲率半径を異ならせたものである。すなわち、図7に示す例では、作用極支持体9の中央に配置された作用極8の表面8aをその周囲の作用極支持体9の表面9aよりも大きな曲率半径を有する曲面によって構成している。この場合、作用極支持体9の表面9aは作用極8の表面8aおよび作用極支持体9の外周面9bに滑らかに接続するトーラス面により構成されている。この場合にも、作用極8および作用極支持体9は、その縦断面形状の輪郭が連続する曲線によって構成されており、エッジを有しない滑らかな曲面によって構成されている。
また、図8に示す例では、作用極支持体9の一端部の表面9aを作用極8の表面8aと滑らかに接続するテーパ面により構成し、この表面9aと外周面9bとの接続部にR加工を施している。この場合には、作用極8および作用極支持体9は、その縦断面形状の輪郭が連続する曲線と直線とによって構成されている。これによっても、エッジを有しない滑らかな曲面が構成されている。
また、本実施形態においては作用極支持体9の一端部の表面9aと外周面9bとが滑らかに接続している場合を例示したが、図9に示されるように、作用極支持体9の一端部の表面9aと外周面9bとが、連続しない曲面によって構成されていてもよい。ここで、連続しない曲面とは、それらの境界位置において各曲面の接平面が異なることを意味している。このように構成しても、作用極8の表面8aからその周囲の作用極支持体9の表面9aにかけて滑らかに連続する曲面によって構成されることにより、作用極8付近にエッジが存在しないため、その部分におけるビーズ7の弾き飛ばしが防止され、酸化還元電流を安定して検出することができる。
また、本実施形態に係る酸化還元電流測定装置1においては、作用極支持体9を歳差運動させる場合を例示したが、これに代えて、図10に示されるように、作用極支持体9をモータ22の回転軸21に平行に配置して、回転軸21回りに並進するように回転運動させることにしてもよい。この場合には、フランジ部16および連結軸18は不要であり、作用極支持体9の他端部が偏心カム23の凹部24に嵌合されていればよい。
また、本実施形態に係る酸化還元電流測定装置1においては、作用極8および作用極支持体9の一端部の表面8a,9aを滑らかに連続する曲面により構成したが、これに限られるものではない。例えば、図11に示されるように、半球状またはドーム状の作用極8が作用極支持体9の一端部全体を構成していてもよい。
また、本実施形態に係る酸化還元電流測定装置1においては、作用極支持体9が円柱状に形成された場合を例示したが、これに代えて、作用極支持体9が多角柱状に形成されていてもよい。また、作用極支持体9は、柱状に限定されるものではなく、長手方向に横断面積が変化したり、湾曲したりする棒状に構成されていてもよい。
また、本実施形態に係る酸化還元電流測定装置1においては、作用極8を作用極支持体9に接着した後に研磨加工する場合を例示したが、これに代えて、作用極8の表面8aおよび作用極支持体9の表面9aをそれぞれ所望の曲面形状に別個に加工した後に接着することにしてもよい。
1 酸化還元電流測定装置
7 ビーズ
8 作用極
9 作用極支持体
10 駆動部
11 対極
12 ホルダ部

Claims (3)

  1. 作用極と、対極と、前記作用極を一端部に支持する棒状の作用極支持体と、該作用極支持体を回転または振動させる駆動部と、前記作用極を研磨するビーズと、該ビーズを収容するホルダ部とを備え、前記作用極支持体の前記一端部を前記ホルダ部の中で回転または振動させて、前記ビーズによる研磨を行いつつ前記作用極と前記対極との間に流れる酸化還元電流を測定する酸化還元電流測定装置において、
    前記作用極および前記作用極支持体の前記一端部の縦断面形状の輪郭が、連続する曲線からなるものである酸化還元電流測定装置。
  2. 作用極と、対極と、前記作用極を一端部の中央に支持する棒状の作用極支持体と、該作用極支持体を回転または振動させる駆動部と、前記作用極を研磨するビーズと、該ビーズを収容するホルダ部とを備え、前記作用極支持体の前記一端部を前記ホルダ部の中で回転または振動させて、前記ビーズによる研磨を行いつつ前記作用極と前記対極との間に流れる酸化還元電流を測定する酸化還元電流測定装置において、
    前記作用極の表面の中心から前記作用極支持体の外周面までの表面がドーム状に形成されている酸化還元電流測定装置。
  3. 前記作用極の表面および前記作用極支持体の前記一端部の表面が、同一の曲率半径を有する球面からなる請求項1または請求項2に記載の酸化還元電流測定装置。
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