JP2015113139A - 内袋複合容器用分配装置及びその製造方法 - Google Patents

内袋複合容器用分配装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来に比べて残液量及びそのバラツキを低減可能な内袋複合容器に取り付けられ、当該内袋複合容器内の収納流体の分配を行う内袋複合容器用分配装置を提供する。【解決手段】内袋複合容器100は、鋼製の容器内に樹脂製内側容器110を収納した容器である。内側容器の出入口部111は内袋複合容器の中心軸101上に位置し、内側容器は、中心軸上で出入口部の直下に、残液を収集し貯留する残液用凹部113を有する。分配装置は、排出チューブ250と気体供給機構とを備え、排出チューブは、容器内加圧時には、内側容器の出入口部から残液用凹部まで直線状に延在する長さを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、鋼製の外側容器内に樹脂製の内側容器を設けた内袋複合容器に収納された収納流体の分配を行う内袋複合容器用分配装置、及び当該分配装置の製造方法に関する。
例えば食品及び薬品を収納するための鋼製容器では、上記食品及び薬品が直接に鋼製容器内面に接触することによる腐食等の発生を防止するため、上記食品及び薬品を収納する樹脂製の内側容器を鋼製の外側容器内に収納した、図10に示すような、内袋複合容器10の形態が採られる。
該内袋複合容器10では、内側容器1は、本体部1aがポリエチレン製で袋状にて形成され、その上部には充填物を出入するための出入口1bが容器本体部と一体的に形成されている。尚、出入口1bの外周面は、雄ネジ形状に成形されている。
一方、内袋複合容器10の外側容器2は、円筒状の鋼板にてなる胴体2aと、鋼板にてなる地板2bとが巻き締められて収納部が形成される。
そして、上記収納部内に、上記内側容器1を装填した後、鋼板製の天板2cに形成した開口から上記出入口1bを突出させた状態で、胴体2aと天板2cとが巻き締められ、鋼製の外側容器2内に樹脂製の内側容器1を収納した内袋複合容器10が作製される。このような内袋複合容器10に対して充填物を注入した後、天板2cから突出した出入口1bには、キャップ3が螺合され、充填物の密閉が図られる。
上記薬液の例として、例えば半導体分野では、例えばCMPスラリー、フォトレジスト、現像液、エッチング液、洗浄液等であり、液晶分野では、フォトレジスト、カラーレジスト、カラーフィルタ材料等である。また、これらの薬液の中には遮光を要するものもあり、鋼製にてなる外側容器2は遮光性を有することから、内袋複合容器10の使用は、この点でも有利である。
半導体分野等における薬液を扱う場合には、内側容器1は勿論のこと、内袋複合容器10には高い清浄度が要求される。さらに薬液の排出に当たっても高い清浄性が要求され、排出方法として、上記キャップ3を取り外して取り付けられ排出用チューブを有するディスペンサーを用いて排出する方法が採られる。これには、薬液をポンプで吸い上げるポンプアップ方式、あるいは、缶内に窒素ガス等を注入して加圧することで薬液を押し出す加圧方式がある。
特開2007−45429号公報
上述したような、半導体分野等で使用される薬液用の内袋複合容器としては、その内容量が20リットルの、いわゆるペール缶を利用したものが広く使用されている。また上述のように、高清浄度要求から、半導体分野等で使用される薬液は、ディスペンサーを用いて加圧方式で排出されるが、ペール缶内の残液量が少なくなると、薬液が加圧気体と共に排出されてしまう、いわゆる泡噛みの現象が発生する。このような気泡を含む薬液は、最終製品における欠陥を招来することから、泡噛みが発生する前に薬液の排出は中止される。勿論、上述の高清浄度要求から、例えばディスペンサーを取り外し内袋複合容器の出入口を下にして残液排出を行うことなどは、断じて許されるものではない。
一方、半導体分野等で使用される薬液は、例えば1万円/リットルとも言われる程、非常に高価であり、コスト面から、内袋複合容器内における残液量を可能な限り低減する必要がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、外側容器内に樹脂製の内側容器を収納した内袋複合容器で、従来に比べて残液量を低減でき、かつその量のバラツキも低減可能な内袋複合容器に装着され、当該内袋複合容器の収納流体の分配を行う内袋複合容器用分配装置、及び当該分配装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下のように構成する。
即ち、本発明の第1態様における内袋複合容器用分配装置は、内袋複合容器に取り付けられる内袋複合容器用分配装置であって、
上記内袋複合容器は、呼び容量で10から60リットルのペール缶で形成され、
流体を収納する袋形状であり上記流体の出入口部を有する樹脂製の内側容器と、筒状の胴体に地板を巻き締めて成形し上記内側容器を収納する鋼製の容器で形成される外側容器であって、上記出入口部が突出可能な開口を形成した天板が上記地板に対向して上記胴体に取り付けられる外側容器と、を備え、
上記内側容器における上記出入口部、及び上記外側容器における上記開口は、当該内袋複合容器の直径の中心を通る中心軸上に位置し、
上記内側容器は、上記中心軸上で上記出入口部の直下にて、当該内側容器の底面から外側へ突出して成形されて残液を収集し貯留する残液用凹部を有し、
当該内袋複合容器用分配装置は、
上記外側容器の開口から突出した上記内側容器の出入口部に装着可能なチューブであり、その先端が内側容器の上記残液用凹部内に位置して、内側容器に収納した流体を容器外部へ導く樹脂製の排出チューブと、
上記開口から突出した上記出入口部に装着可能であり、上記内側容器内に収納した流体を、内袋複合容器内へ気体を供給して上記排出チューブを通して容器外部へ排出させる気体供給機構と、を備え、
上記排出チューブは、可撓性及び形状復元性を有し、上記気体供給機構による容器内加圧前では可撓性により撓み、一方、上記気体供給機構による容器内加圧によって内袋複合容器外側への地板及び天板が変形した状態において形状復元性により内側容器の上記出入口部から上記残液用凹部まで直線状に延在する長さを有し、さらに外径φ10mm、肉厚1mmのチューブである、ことを特徴とする。
また、本発明の第2態様における内袋複合容器用分配装置の製造方法は、第1態様に記載の内袋複合容器用分配装置の製造方法であって、
気体供給機構による容器内加圧前の内袋複合容器において、内側容器の出入口部に装着した排出チューブを残液用凹部の底面まで直線状に配置したときの基本長さを求める工程と、
加圧圧力と容器変形量との関係を元に、容器の加圧圧力に対応した地板及び天板の合計変形量を求める工程と、
求めた合計変形量を上記基本長さに加えて上記排出チューブの設定長さを決定する工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第1態様における内袋複合容器用分配装置が取り付けられる内袋複合容器は、収納する流体の出入口部を内側容器の中心軸上に配置し、かつ内側容器の底面に上記出入口部の直下で中心軸上に残液用凹部を設けている。このような構成を有する内袋複合容器に上記内袋複合容器用分配装置を取り付けて流体を内側容器内から排出するとき、排出終了近くにおける残液は、残液用凹部内に収集され、残液用凹部内から排出チューブを通して容器外へ排出される。したがって、内側容器内の残液量は、残液用凹部の容積に依存することから、従来に比べて低減可能であり、かつ、残液量のバラツキも低減させることができる。また、内側容器において、出入口部と残液用凹部とは容器中心軸上に位置することから、出入口部に取り付けた排出チューブの先端を、常に、残液用凹部内に配置することができる。この点も、残液量のバラツキ低減に寄与する。
さらに、排出チューブは、φ10mm、肉厚1mmのものを使用していることから、十分な剛性を有する。よって容器内加圧により内袋複合容器が変形した状態でも、その先端を残液用凹部内に配置させることができる。その結果、内側容器内の残液量を従来に比べて低減可能であり、かつ、残液量のバラツキも低減可能である。
また本発明の第2態様における内袋複合容器用分配装置の製造方法によれば、排出チューブの設定長さが決定されることから、収納液排出時の容器加圧状態において、排出チューブは残液用凹部内にその吸液口を確実に位置させることが可能となる。したがって、残液用凹部における収納液の残液量を最小限にすることが可能になる。
本発明の実施形態における内袋複合容器用分配装置の概略構成を示す図である。 図1Aに示すプラグ本体の平面図である。 図1Aに示すプラグ本体用の専用レンチの平面図である。 図1Aに示す内袋複合容器用分配装置が取り付けられる内袋複合容器を示す図であり、右側半分を断面にて示した図である。 図2Aに示す内袋複合容器の平面図である。 図2Aに示す内袋複合容器における流体出入口部(図2A内、A部)の拡大図である。 図1Aに示す分配装置において、容器内を加圧したときの内袋複合容器を示す図である。 図1Aに示す分配装置に備わる排出チューブに設けられてもよい、長さ調節部の一例を示す図である。 図4に示す長さ調節部の動作を説明するための図である。 図2Aに示す内袋複合容器を加圧したときの地板及び天板の合計変位量の変化を示すグラフである。 図2Aに示す内袋複合容器の変形例であって手環を取り付けた形態を示す図である。 図2Aに示す内袋複合容器の変形例における内袋複合容器の天板の平面図である。 図8Aに示す内袋複合容器の断面図である。 図8Aに示す内袋複合容器における内側容器を示す図であり、(a)は内側容器の平面図を、(b)は断面図をそれぞれ示す。 図8Aに示す内袋複合容器に図1Aに示す分配装置を装着した加圧前の状態において、排出チューブの状態を説明する図である。 図8Aに示す内袋複合容器に図1Aに示す分配装置を装着した加圧中の状態において、排出チューブの状態を説明する図である。 従来の内袋複合容器を示す図である。
本発明の実施形態である内袋複合容器用の分配装置、及び当該分配装置の製造方法について、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において、同一又は同様の構成部分については同じ符号を付している。また、以下の各実施形態では、外側容器として内容積が約18あるいは約20リットルの「ペール缶」を例に採るが、これに限定するものではない。即ち、外側容器として、内容積が呼び容量で10〜60リットル程度、例えば10、40、60リットル程度である内側容器を収納する鋼製の容器が使用可能である。ここで鋼製容器としてペール缶を使用してもよい。
まず、本実施形態における内袋複合容器用分配装置が使用される内袋複合容器について説明を行う。
図2Aには、本実施形態における内袋複合容器100が示されている。この内袋複合容器100は、基本的構成として、内側容器110と外側容器120とを備える。ここで、外側容器120は、缶用鋼材を用い、筒状の胴体121に地板122を巻き締めて成形した鋼製の、一例としてペール缶で形成される。このペール缶は、JIS Z 1620(1995年)に規定される「鋼製ペール」に準拠したペール缶であり、その内容積は約20リットルである。ここで「準拠」と記載したのは次の理由による。即ち、通常のペール缶では、図10に示すように収納物用の出入口は、天板の中央から外れた周縁部に配置される。これに対し外側容器120の天板123は、図2A及び図2B(両図を総称して図2と記す場合もある。)に示すように、内袋複合容器100の直径の中心を通る中心軸101上に、つまり天板中央に開口123aを有する。この点で、外側容器120は通常ペール缶と相違する。また開口123aは、以下に説明するように内側容器110の出入口部を突出させるための開口である。
また、胴体121の外面における直径位置の互いに対向する2箇所には、図2Aに示すように、取っ手124用のイヤー124aがそれぞれ溶接される。このように取っ手124を設けることで、内袋複合容器100の持ち運びが容易になる。図2Aでは、取っ手124として、両方のイヤー124aに「つる」を渡したタイプを図示するが、図7に示すように、胴体121の直径位置の2箇所に、それぞれ大略環状の、例えばコ字形状の、持ち手を取り付けた「手環」タイプであってもよい。
尚、図2Aでは、外側容器120は、胴体121にテーパーが付いた「テーパーペール」の形態を図示するが、胴体121がストレートである「ストレートペール」であってもよい。さらに、図2Aでは、天板123について、胴体121に着脱可能な「バンドタイプ」の形態を図示するが、これに限定されず、同じく着脱可能な「ラグタイプ」、あるいは胴体121に天板固着の「巻締めタイプ」のいずれの形態を採ることができる。尚、これらの各ペール缶形態は、上記JISに規定されている。また、勿論、これらの形態を適宜組み合わせてなるペール缶も使用可能である。
内側容器110は、流体を収納する袋形状であり、流体の出入口部111を有する樹脂製の容器である。ここで出入口部111は、上述のように天板123の開口123aに対応して、中心軸101上に、つまり内側容器110の天面114の中央に配置される。また、出入口部111の外周は雄ねじを成形している。
さらに内側容器110は、図2Aに示すように、中心軸101上で出入口部111の直下にて、内側容器110の底面112から外側へ突出する残液用凹部113を有する。この残液用凹部113は、内側容器110内に収納された流体の排出終了近くにおける残液を収集し貯留するコップ状の凹部である。本実施形態では、残液用凹部113は、一例として約50〜約60mmの直径で、深さが15mm程度の大きさのものであるが、勿論、その形状、サイズはこれに限定するものではなく、所望の残液量に応じて決定することができる。尚、本実施形態では、残液用凹部113の容積として、100cc未満、例えば50ccから30cc程度を目標としている。
尚、上述の残液用凹部113における形状、サイズ、目標残液量は、内側容器110の内容積に拘わらず適用可能である。
このような構成を有する内側容器110は、高密度ポリエチレン樹脂製で袋状にブロー成形され、その容量が約20リットルであり、天面114の出入口部111、及び底面112の残液用凹部113も本体部と一体的に形成されている。尚、出入口部111は、本体部との一体成形ではなく、別途成型して本体部に融着等にて取り付けられてもよい。
成形された内側容器110は、外側容器120内に収納され、外側容器120の天板123の開口123aを通して、内側容器110の出入口部111を容器外側へ突出させる。尚、突出させた出入口部111が容器内へ陥没しないように、出入口部111の雄ねじを利用して、あるいは別に成形した係合部を用いて、止め輪を螺合させてもよい。また、出入口部111の雄ねじには、図2Cに示すように、内側容器110を密閉するキャップ118が螺合される。
一方、内側容器110は、その底面112から突出する残液用凹部113を有することから、図2Aに示すように、底面112と地板122との間には隙間102が生じる。よって、内側容器110内に流体を収納したときに、流体の荷重から底面112を支持し残液用凹部113の形状及び機能を維持するための支持構造を採ることができる。この支持構造としては、例えば、隙間102に、リング形状で、残液用凹部113に相当する高さを有する支持部材103を設けることができる。あるいは、別途支持部材103を設ける代わりに、内側容器110の底面112に、隙間102へ突出する脚を底面112と一体成形する形態でもよい。要するに、支持構造は、収納した流体の荷重によって、残液用凹部113の形状及び機能が損なわれるのを防止する態様であればよい。
上述した内袋複合容器100について、以下のような変形例を採ることも可能である。この変形例に係る内袋複合容器ついて、図8Aから図8Cを参照して説明する。
図8Aから図8Cに示す内袋複合容器105における基本的構成は、上述の内袋複合容器100の構成と同様であり、内側容器110−2と外側容器120−2とを備える。ここで、内側容器110−2は内袋複合容器100の内側容器110に相当し、外側容器120−2は内袋複合容器100の外側容器120に相当する。以下では、内袋複合容器105における内袋複合容器100との相違部分についてのみ説明し、同一又は同様の構成部分については、上で既に説明した内容が適用でき、ここでの説明を省略する。
外側容器120−2における相違点は、上述の天板123に相当する天板123−2にあり、この天板123−2は、図8A及び図8Bに示すように、取っ手125及び係合部126を有する。
取っ手125は、大略環状の、例えばコ字形状の、持ち手であり、天板123−2の直径方向位置において開口123aを挟んで天板123−2の外面123cに2つ取り付けられている。
係合部126は、この変形例では、開口123aを中心として外面123cを凹ませて形成した略正方形状で、一例として深さが13mm程度の升状の凹部である。この係合部126の底面中央部に開口123aが位置し、係合部126の底面から天板123−2の外面123cにかけて立上壁126aが形成されている。
このような係合部126は、以下に説明する内側容器110−2の回転止め部115と係合し、外側容器120−2内での内側容器110−2の回転を防止する。また、単に平板状の天板123と比べて係合部126を設けることで、天板123−2の変形防止用の補強部として作用することもできる。
また、上述した係合部126の形状、大きさ、及び設置位置は一例であり、上述のものに限定されない。要するに係合部126は、外側容器120−2内での内側容器110−2の回転を防止可能とする形態であればよい。
次に、内側容器110−2における相違点は、内側容器110−2の天面114−2が回転止め部115を有することである。
回転止め部115は、本例では図8Cに示すように、内側容器110−2の天面114−2に、内側容器110−2の直径方向に渡って形成した、一例として深さが10〜12mm程度の溝状の凹部である。この凹状の回転止め部115の底面には、内側容器110−2の出入口部111が形成されている。
このような回転止め部115は、上述した、天板123−2の係合部126と嵌まり合い、係合部126と協働して外側容器120−2内において内側容器110−2が中心軸101を中心に回転するのを防止する。詳しくは、溝状の回転止め部115の側壁115aと、係合部126の立上壁126aとが当接することで、内側容器110−2の回転が防止される。尚、外側容器120−2内での内側容器110−2の回転は、例えば、内側容器110−2の出入口部111にキャップ118を螺合するときに生じる可能性がある。
このような回転止め部115の形状、大きさ、及び設置位置は一例であり、上述のものに限定されない。要するに、回転止め部115は、天板123−2における係合部126の形態に対応した形態を有すればよい。例えば、係合部126及び回転止め部115は共に凹状あるいは凸状で互いに係合可能であればよく、また、係合部126が例えば凹形状又は凸形状の場合に、回転止め部115は、係合部126と係合して内側容器の回転を防止可能なように、内側容器の天面の一部に設けた凸形状又は凹形状であってもよい。
また、内側容器110−2においても、内側容器110の底面112には、上述の残液用凹部113に相当する残液用凹部113−2を有する。但しこの残液用凹部113−2は、残液用凹部113と比べると図8Cに示すように、傾斜した立上がり部113bを有する。これは、内側容器110−2の成型上の理由によるものである。尚、残液用凹部113−2における内容量は、残液用凹部113の場合と略同じに設定している。
以上説明した内袋複合容器105においても残液用凹部113−2を有することから、内袋複合容器100の場合と同様に、内側容器110−2内の残液量を従来に比べて低減することができ、かつ、残液量のバラツキも低減することができる。さらに内袋複合容器105では、係合部126及び回転止め部115を設けたことで、外側容器120−2内での内側容器110−2の回転を防止することができる。
次に、以上説明したような構成を有する内袋複合容器100,105用で、本実施形態における内袋複合容器用分配装置について説明する。
本実施形態における内袋複合容器用分配装置は、上述のように構成された内袋複合容器100、あるいは内袋複合容器105に備わり、又は、上述のように構成された内袋複合容器100、105に取り付け可能であり、この内袋複合容器100、105から、収納している薬液等の流体を排出可能とする分配装置である。以下では、装着タイプの分配装置について説明するが、容器の出入口部111に固定されたタイプであってもよい。また以下では、主に内袋複合容器100を例に採り説明を行う。
図1Aに示すように、本実施形態の分配装置200は、加圧方式のディスペンサー機構であり、大きく分けて、円筒状のプラグ本体201と、加圧した不活性ガスを内側容器110内へ供給するガス供給装置202と、排出チューブ250とを有する。尚、プラグ本体201及びガス供給装置202は、気体供給機構の一例に相当する。
プラグ本体201は、上述のキャップ118を外した後、出入口部111に取り付けられる、例えば樹脂製のプラグであり、カップリングリング201rと、プラグシェル201sと、シールリング2012とで構成される。カップリングリング201rは、円筒形状の部材であり、一端が円形に開口しており、この開口の内周面には、出入口部111に形成されたキャップ用の雄ねじに係合する雌ねじを形成している。よって、プラグ本体201のカップリングリング201rは、出入口部111の雄ねじに螺合できる。
また、プラグ本体201の雌ねじを出入口部111の雄ねじに螺合させた後、内袋複合容器100、105に対してプラグ本体201を緊密な密閉状態に取り付けるため、プラグ本体201は、レンチ係合用形状でプラグ本体201と一体成型した頭部201hをカップリングリング201rの他端に有する。レンチ係合用形状としては、本実施形態では、図1Bに示すように平面視において略正方形形状である。勿論、レンチ係合用形状は正方形形状に限定するものではなく、例えば六角形状等であってもよい。このような頭部201hを有するプラグ本体201は、例えば図1Cに示すような専用レンチ290をレンチ係合用形状に係合させ回転することで、内袋複合容器100、105の出入口部111へ緊密に取り付け可能である。
また、カップリングリング201rの頭部201hも図1Bに示すように円形の開口を有しており、この開口には、カップリングリング201rに対して回転可能にプラグシェル201sが嵌め込まれる。即ち、プラグシェル201sは、フランジを形成した円板状の部材であり、カップリングリング201rの一端側の開口から挿入され上記フランジがカップリングリング201rに当接して、カップリングリング201rの頭部201hの開口に嵌め込まれる。また、カップリングリング201rにシールリング2012を装着して、上述のようにカップリングリング201rを出入口部111の雄ねじに螺合することで、シールリング2012は、出入口部111の口部を密封し、かつ、プラグシェル201sの上記フランジは、シールリング2012とカップリングリング201rとの間に挟まれる。これにより、シールリング2012は、カップリングリング201rとプラグシェル201sとの境界の通気をも封止する。上述のように、略四角形の係合形状を有する頭部201hに専用レンチ290を噛み合わせて専用レンチ290にて頭部201hを回転させることで、作業者が単に手で回してねじ込めて取り付ける場合に比べて密閉性は格段に向上する。
上記プラグシェル201sには、排出チューブ250の他端を着脱自在に固定する合成樹脂製の第1ジョイント203と、ガス供給装置202を接続するための第2ジョイント204とがねじ込まれる。
第1ジョイント203は、市販のストレートタイプのホルダを利用でき、プラグ本体201に対して排出チューブ250をその軸方向に沿ってスライド可能に保持し、かつナットを締め込むことで固定することができる。尚、排出チューブ250の管径がユーザー側の管径と一致しない場合には、第1ジョイント203の次段に異径継手270を取り付ければよい。
ここで排出チューブ250は、可撓性で耐薬液性の樹脂製であり、例えばテフロン(登録商標)から成形され、その一端である先端に位置する吸液口251が残液用凹部113内に位置する程度の長さを有する。上述のように、第1ジョイント203を用いて排出チューブ250はスライド可能であるので、吸液口251が、残液用凹部113の底近傍に位置するように長さ調整が可能である。尚、排出チューブ250の詳細については後述する。
上述したように内袋複合容器100では、同じ中心軸101上に出入口部111と残液用凹部113とが配置されていることから、カップリングリング201rが出入口部111の雄ねじに螺合されたとき、排出チューブ250は直線状に下方へ降りるだけで、吸液口251が残液用凹部113内に配置される。このように、内袋複合容器100によれば、排出チューブ250の吸液口251を残液用凹部113内に容易かつ確実に配置することが可能となる。さらに、残液用凹部113は変形することがないので、その容積は、設計した一定値である。よって、内側容器110内の残液量は、従来に比べて低減可能であり、かつ、残液量のバラツキも低減することが可能となる。
第2ジョイント204は、プラグ本体201のカップリングリング201rにおける開口2013に接続するL字形(エルボ形)の合成樹脂製のジョイントであり、市販のエルボ形クイック継手を使用可能である。
ガス供給装置202に接続したホースを第2ジョイント204に接続することで、ガス供給装置202は、内側容器110の内部へ、加圧した不活性ガス、例えば窒素ガス、を供給することができる。
以上のように構成される分配装置200を使用することで、ガス供給装置202によって内側容器110の内部が例えば約80Kpaから約150Kpa程度までの範囲に加圧され、内側容器110に収納されている薬液等の流体を、液排出チューブ250を通して容器外部へ押し出し、排出することが可能となる。尚、上記約80Kpaから約150Kpa程度までの範囲が流体排出用加圧範囲に相当する。また、ユーザー側で主に使用される加圧範囲は、約80Kpaから約120Kpa程度である。
上述のように、流体排出のため内側容器110内が加圧されることで、図3に示すように、内側容器110の底面112及び天面114は、中心軸101方向に沿って容器外側へ膨らむ。これに伴い、外側容器120の地板122及び天板123も押圧されて同様に膨らむことができる。
即ち、地板122及び天板123の各中央部において、上記約80Kpaから約150Kpa程度の上記流体排出用加圧によって、地板122及び天板123は、容器外側へそれぞれ10数mm前後の変位量、つまり地板122及び天板123の直径の約3〜約5%程度の変形量を有する。図6には、内袋複合容器100、105の内側容器110内を加圧したときの地板122及び天板123の合計変位量(膨らみ量)の変化を示す。尚、本実施形態では、外側容器120の地板122の板厚は0.5mm、天板123の板厚は0.6mmである。
このように内側容器110の底面112及び天面114、並びに、地板122及び天板123が膨らみ変形することで、流体排出終了間際には、内側容器110の底面112に存在する流体を残液用凹部113側へ流入させることができる。よって、より一層、残液量の低減に貢献することができる。また、上述したように専用レンチ290を用いて、内袋複合容器100、105の出入口部111へプラグ本体201を取り付けることから、出入口部111からのガス漏れはなく、液出し不良が発生することもない。
一方、地板122及び天板123がそれぞれ膨らむことで、上述のように第1ジョイント203を用いて長さ調整した排出チューブ250の吸液口251の位置と、残液用凹部113の底との間の距離が大きくなってしまう。このような距離変動を吸収するために、排出チューブ250の先端は残液用凹部113内に配置した上で、加圧前の状態において排出チューブ250を若干湾曲させておく。このような湾曲形態を採ることで、排出チューブ250に他の部材あるいは機構を付加することなく、上述の距離変動を吸収することができる。特に、容器内収納物への異物混入を許容しないユーザーにおいては、収納物内に排出チューブ以外の物が浸漬することを嫌うことから、上述の湾曲形態は有効な方法となる。
一方、これほどに厳格な使用態様が求められない場合には、排出チューブ250は湾曲させることなく、例えば図4に示すように、排出チューブ250の先端部には、地板及び天板の変形に応じて排出チューブ250の軸方向に伸縮可能な長さ調整部260を取り付けてもよい。長さ調整部260を設けることで、図5に示すように、長さ調整部260の先端を、残液用凹部113の底に接触させることで、2点鎖線で示すように内側容器110が膨らんだときでも、長さ調整部260の先端は、残液用凹部113の底に接触した状態を維持することができる。したがって、長さ調整部260を設けた場合においても、従来に比べて残液量を確実に低減させることができ、かつ、そのバラツキも低減することが可能となる。尚、長さ調整部260は、説明したものに限定されず、地板122及び天板123の変形に応じて排出チューブ250の長さを調整する機能を有する形態であればよいことは勿論である。
以下では、図8Aから図8Cに示す内袋複合容器105を例として、上述の排出チューブ250について詳しく説明する。勿論、以下の説明内容は、上述した内袋複合容器100の排出チューブ250にも適用される。
図9A及び図9Bは、内側容器110−2内の液体排出前及び排出中における排出チューブ250の形状を示している。
排出チューブ250は、上述したように、可撓性で耐薬液性の、例えばテフロン(登録商標)の樹脂製であり、例えばPFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体)製であり、押出成型にて直線状に成型され、巻癖が付いていない、いわゆる直管タイプのチューブである。このような排出チューブ250は、可撓性を有するとともに、原形の直線状への復元性も有する。また、本例での排出チューブ250は、一例として、外径10mm、肉厚1mmである。このサイズで直管タイプのチューブを用いることで、たとえ同じ肉厚のチューブでも例えば管径φ8mmのチューブと比較すると、その断面係数つまりチューブの剛性を約1.7倍向上させることができる。その結果、内袋複合容器100,105の内側容器110内を加圧した状態においても、排出チューブ250の姿勢を維持でき、排出チューブ250の先端を残液用凹部113−2内に位置させることが可能となる。即ち、内袋複合容器100,105の変形に対する残液用凹部113−2への排出チューブ250の追従性が向上し、容器内における残液量を大幅に低減することができる。その結果、例えば100Kpaで加圧した場合における残液量は、上述の目標残液量を達成し約40ccとなる。
このような排出チューブ250は、図9Aに示すように、内側容器110−2内の液体排出前、つまり内側容器110−2内が加圧される前では、若干、湾曲した状態となるように長さを調節して、内袋複合容器105に設置される。加圧範囲が上述の約80Kpaから約120Kpaの場合における排出チューブ250の長さについて一例を説明する。加圧前の内袋複合容器105において、内側容器110−2の出入口部111に装着した排出チューブ250を残液用凹部113−2の底面まで直線状に配置したときの長さをL1とした場合、この長さL1に一例として20mmを加えた長さL2が排出チューブ250の長さに設定される。排出チューブ250が長さL2を有するとき、加圧前の内袋複合容器105では、排出チューブ250は、図9Aに示すように、若干、湾曲した状態となる。
ここで、排出チューブ250の長さL2の決定方法として、図6に示すようなグラフを用いて、加圧圧力に対応した長さL2を設定することができる。この決定方法の詳細については後述する。
次に、図9Bに示すように内側容器110−2内の液体排出中、つまり内側容器110−2内が上述の流体排出用加圧範囲で加圧中では、既に説明したように、内側容器110−2の底面112及び天面114−2、並びに、外側容器120−2の地板122及び天板123−2は膨らみ変形し、内袋複合容器105の軸方向長さは伸びる。このように内袋複合容器105が軸方向に長くなることで、長さL2を有して撓んでいた排出チューブ250は、復元力によって撓みが無くなり原形の直線状に復帰する。この復帰状態では、排出チューブ250の先端に位置する吸液口251は、残液用凹部113−2内に位置し、かつ残液用凹部113−2の底面に非接触に、つまり近接して位置する。
即ち、排出チューブ250の長さL2は、内側容器内が上述の流体排出用加圧範囲で加圧されたときに、排出チューブ250の先端の吸液口251が内側容器の残液用凹部内に位置し、かつ残液用凹部113−2の底面に非接触に、つまり近接して位置するような長さであると言うことができる。
尚、内側容器110、110−2内に収納される上述した流体の一例として、収納時も含めて取り扱いに高清浄度が要求される薬液があり、例えば、半導体分野及び液晶分野の少なくとも一方にて使用される薬液が相当する。上述したように、半導体分野での薬液としては、例えばCMPスラリー、フォトレジスト、現像液、エッチング液、洗浄液等であり、液晶分野では、フォトレジスト、カラーレジスト、カラーフィルタ材料等である。
また、この「発明を実施するための形態」欄の冒頭で記載したように、各種内容量の外側容器120が使用可能であるが、上述の実施形態において説明した内容は、各種の外側容器120を用いた場合に対しても、地板122及び天板123の変形量も含めて、同様に適用可能である。
次に、本発明の第2実施形態として、上述した内袋複合容器用分配装置200の製造方法を挙げることができる。
上述したように、内袋複合容器用分配装置200では容器内を加圧して収納液の排出を行うが、この加圧に伴い内袋複合容器100,105も変形する。そしてこの変形量に対応して、内袋複合容器用分配装置200における排出チューブ250の長さを適切に設定することが、容器内残液量の低減に大きく影響してくる。
そこで、第2実施形態における上記製造方法では以下の動作を行い残液量低減を図る。ここでは一例として内袋複合容器105を例に採り説明を行う。
即ち、既に説明したように、まず、加圧前の内袋複合容器105において、内側容器110−2の出入口部111に装着した排出チューブ250を残液用凹部113−2の底面まで直線状に配置したときの基本長さL1を求める。次に、例えば図6に示すような、予め求めた、加圧圧力と容器変形量との関係を元に、容器の加圧圧力に対応した地板122及び天板123−2の合計変形量を求める。そして、求めた合計変形量を基本長さL1に加えて、排出チューブ250の設定長さL2を決定する。
このように、出入口部111に内袋複合容器用分配装置200を装着したときの排出チューブ250の設定長さL2を決定することで、収納液排出時の容器加圧状態において排出チューブ250は、出入口部111から残液用凹部113−2内にその吸液口251が位置し、かつ残液用凹部113−2の底面に非接触につまり近接する位置まで延在することが可能になる。したがって、残液用凹部113−2における収納液の残液量を最小限にすることが可能になる。
また、本発明において以下のような態様を採ることもできる。
第3態様における内袋複合容器用分配装置として、上述した第1態様の内袋複合容器用分配装置において、上記地板及び上記天板のそれぞれは、当該内袋複合容器内への流体排出用加圧によって容器外側へ地板及び天板の直径のほぼ3〜5%の変形量を有し、この変形量にて上記地板及び上記天板が変形した状態で、上記排出チューブは、内側容器の上記出入口部から上記残液用凹部まで直線状に延在する長さを有してもよい。
また、第4態様では、上記第1態様の内袋複合容器用分配装置において、上記開口から突出した上記出入口部に螺合して取り付けられ、上記排出チューブ及び上記気体供給機構を保持するプラグ本体をさらに備え、該プラグ本体は、当該プラグ本体と一体成型され専用レンチが係合する頭部を有し、上記専用レンチによる上記頭部の回転により当該プラグ本体を上記出入口部へ緊締させてもよい。
また、第5態様では、上記第1、3、4態様のいずれかの内袋複合容器用分配装置において、上記外側容器は、上記天板に係合部を有し、上記内側容器は、当該内側容器の天面に回転止め部を有し、この回転止め部は、上記係合部と嵌まり合い、上記中心軸を中心にした外側容器内での内側容器の回転を防止するようにしてもよい。
本発明は、鋼製の外側容器内に樹脂製の内側容器を設けた内袋複合容器に収納された収納流体の分配を行う内袋複合容器用分配装置、及び当該分配装置の製造方法に適用可能である。
100、105…内袋複合容器、101…中心軸、102…隙間、103…支持部材、
110、110−2…内側容器、111…出入口部、113…残液用凹部、
115…回転止め部、120、120−2…外側容器、121…胴体、122…地板、
123、123−2…天板、126…係合部、
200…分配装置、201…プラグ本体、201h…頭部、250…排出チューブ。

Claims (5)

  1. 内袋複合容器に取り付けられる内袋複合容器用分配装置であって、
    上記内袋複合容器(100、105)は、呼び容量で10から60リットルのペール缶で形成され、
    流体を収納する袋形状であり上記流体の出入口部(111)を有する樹脂製の内側容器(110、110−2)と、筒状の胴体(121)に地板(122)を巻き締めて成形し上記内側容器を収納する鋼製の容器で形成される外側容器であって、上記出入口部が突出可能な開口(123a)を形成した天板(123、123−2)が上記地板に対向して上記胴体に取り付けられる外側容器(120、120−2)と、を備え、
    上記内側容器における上記出入口部、及び上記外側容器における上記開口は、当該内袋複合容器の直径の中心を通る中心軸(101)上に位置し、
    上記内側容器は、上記中心軸上で上記出入口部の直下にて、当該内側容器の底面(112)から外側へ突出して成形されて残液を収集し貯留する残液用凹部(113、113−2)を有し、
    当該内袋複合容器用分配装置は、
    上記外側容器の開口から突出した上記内側容器の出入口部に装着可能なチューブであり、その先端が内側容器の上記残液用凹部内に位置して、内側容器に収納した流体を容器外部へ導く樹脂製の排出チューブ(250)と、
    上記開口から突出した上記出入口部に装着可能であり、上記内側容器内に収納した流体を、内袋複合容器内へ気体を供給して上記排出チューブを通して容器外部へ排出させる気体供給機構(201、202)と、
    を備え、
    上記排出チューブは、可撓性及び形状復元性を有し、上記気体供給機構による容器内加圧前では可撓性により撓み、一方、上記気体供給機構による容器内加圧によって内袋複合容器外側への地板及び天板が変形した状態において形状復元性により内側容器の上記出入口部から上記残液用凹部まで直線状に延在する長さを有し、さらに外径φ10mm、肉厚1mmのチューブである、
    ことを特徴とする内袋複合容器用分配装置。
  2. 上記地板及び上記天板のそれぞれは、当該内袋複合容器内への流体排出用加圧によって容器外側へ地板及び天板の直径のほぼ3〜5%の変形量を有し、この変形量にて上記地板及び上記天板が変形した状態で、上記排出チューブは、内側容器の上記出入口部から上記残液用凹部まで直線状に延在する長さを有する、請求項1に記載の内袋複合容器用分配装置。
  3. 上記開口から突出した上記出入口部に螺合して取り付けられ、上記排出チューブ及び上記気体供給機構を保持するプラグ本体(201)をさらに備え、該プラグ本体は、当該プラグ本体と一体成型され専用レンチが係合する頭部(201h)を有し、上記専用レンチによる上記頭部の回転により当該プラグ本体を上記出入口部へ緊締させる、請求項1に記載の内袋複合容器用分配装置。
  4. 上記外側容器は、上記天板に係合部(126)を有し、
    上記内側容器は、当該内側容器の天面(114−2)に回転止め部(115)を有し、この回転止め部は、上記係合部と嵌まり合い、上記中心軸を中心にした外側容器内での内側容器の回転を防止する、請求項1から3のいずれかに記載の内袋複合容器用分配装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の内袋複合容器用分配装置の製造方法であって、
    気体供給機構(201,202)による容器内加圧前の内袋複合容器(100,105)において、内側容器(110,110−2)の出入口部(111)に装着した排出チューブ(250)を残液用凹部(113,113−2)の底面まで直線状に配置したときの基本長さ(L1)を求める工程と、
    加圧圧力と容器変形量との関係を元に、容器の加圧圧力に対応した地板(122)及び天板(123,123−2)の合計変形量を求める工程と、
    求めた合計変形量を上記基本長さに加えて上記排出チューブの設定長さ(L2)を決定する工程と、
    を備えたことを特徴とする内袋複合容器用分配装置の製造方法。
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