JP2015112982A - タイヤ滑り止め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ滑り止め装置が、地面と接地するトレッド部と、上記トレッド部からタイヤの内側に形成される内側脚部と、上記トレッド部からタイヤの外側に形成される外側脚部とを有する滑り止め本体と、上記滑り止め本体をタイヤに密着させる引締め手段を有し、上記引締め手段の作動時にタイヤの内側もしくは外側方向に上記滑り止め本体が落ち込むことがなく、簡単な操作でタイヤの最適な位置にタイヤ滑り止め装置を装着することができるタイヤ滑り止め装置を得ることを課題とする。【解決手段】上記滑り止め本体の一方の端部の位置には、上記滑り止め本体の幅方向に向かって引締め手段用ワイヤが挿通可能なワイヤガイド部が形成され、引締め手段用ワイヤの引き締め動作によって上記滑り止め本体の一方の端部の位置(ワイヤガイド部材)と上記他方の端部の位置が、上記内側脚部位置と上記外側脚部位置の両方の位置で、近接するように構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、降雪時などに車両のタイヤに装着するタイヤ滑り止め装置に係り、特に滑り止め本体がゴムやプラスチックなどの非金属によって形成してあるタイヤ滑り止め装置に関する。
本発明に関する従来のタイヤ滑り止め装置として、特開2001−71728号では、図43に示すように、ネット状のタイヤ滑り止め本体601と、これらの両端を互いにタイヤの内側位置で連結する連結具602a、602bと、両端を互いにタイヤの外側位置で連結する連結具603a、603bを有し、上記滑り止め装置は、上記タイヤ滑り止め本体601のタイヤの外側位置への配置部分に、両端間の距離を縮小して、上記滑り止め装置をタイヤに密着させるために締付けロック機構604が配置されるように構成されている。
しかしながら、上記従来のタイヤ滑り止め装置では、タイヤへの装着の際、タイヤ滑り止め本体の両端を互いに連結する連結具602a、602b、603a、603bが、タイヤの内側位置とタイヤの外側位置に夫々設けられており、特に腕が入る隙間が狭く、泥などの汚れが付着しやすいタイヤの内側位置での上記連結具602a、602bの接続は、作業性が悪く、また衣服を汚してしまう不具合があった。
上記不具合を解決可能な構成として、特開平4−238704号では、図44に示すように車両等のタイヤ外周に沿って接触配置する滑り止め本体701と、この滑り止め本体701のタイヤ幅方向の内側の端部に所定間隔を隔て、設けた貫通部材702と、上記滑り止め本体701のタイヤ幅方向の外側の端部に所定間隔を隔て設けた掛止部材703と、上記各貫通部材702同士の間隔を可変可能に連結すると共に上記滑り止め本体内部の中空部705をタイヤ幅方向に貫通して上記掛止部材側方に導き出した紐状を呈する弛張部材704と、この弛張部材704の端部に設けたゴムあるいはバネ等の引張部材706を有し、タイヤの外側から弛張部材704の両端部を引くことによってタイヤの内側の貫通部材702を締め付けるタイヤ滑り止め装置が開示されている。
このタイヤ滑り止め装置はタイヤの内側部分の装着作業がタイヤの外側で可能なため、装着作業の簡略化及び装着時間の短縮化を図ることができ、タイヤの内側への掛合作業を無くしたため衣服が汚れにくくでき、また伸縮性を持たない紐状を呈する弛張部材704によりタイヤの内側を締め付けるため、タイヤ外周への密着力を向上することができ、更に構成部品の一体化により紛失部品の防止が可能である旨が記載されている。
しかしながら、特開平4−238704号で開示されるタイヤ滑り止め装置は、弛張部材704の両端部を引くことによって、滑り止め本体701の長手方向の一方の端部と他方の端部が引き寄せられる位置は、タイヤの内側に配置される貫通部材702の部分のみであるため、弛張部材704の両端部を引き、滑り止め本体701の一方の端部701aと他方の端部701bの引き寄せ時に滑り止め本体701がタイヤの内側方向に引き寄せられてしまうため、弛張部材704の両端部を引いた後に、上記弛張部材704のタイヤの外側に引き出された部分を各掛止部材703に掛合し、端部に設けたゴムあるいはバネ等の引張部材706を上記掛止部材703の任意の位置に掛合して、一度タイヤの内側に引き寄せられた滑り止め本体701を、タイヤ外側に移動させ、タイヤの外側部分の上記一方の端部701aと他方の端部間702bの距離を近接させる必要があった。
更にタイヤ幅方向に貫通して上記弛張部材704を上記掛止部材703の側方に導き出す中空部705が、上記滑り止め本体701の長手方向の一方の端部701aと他方の端部701bの位置から、離れた位置に形成されているため、上記弛張部材704の両端部を引いた際には、滑り止め本体701のタイヤ幅方向のタイヤの内側の端部に所定間隔を隔てつつ設けた貫通部材702と弛張部材704間の摩擦抵抗によって、滑り止め本体701の長手方向の一方の端部701aと他方の端部701bを引き寄せ力が弱まってしまう欠点があった。
また、他の従来技術として、実開平4−125906号では、図45に示すように、タイヤ滑り止め装置において、複数の滑り止め片801の端(タイヤの内側方向の端)を挿通する輪状体802の両端末が導出部803として通し片804によってタイヤの裏面側から表面側に導かれる構成であり、上記輪状体802の両端末の導出部803は、上記通し片804の一端(タイヤの内側面)に形成された略T字形状部に対して左右方向から夫々導かれ、上記通し片804の内部を通り、ローラー805によってタイヤの外面側に導かれる構造が開示されているが、この従来技術では、上記通し片804の内部を通った上記輪状体802の両端末の導出部803が、タイヤの表面側に導かれる際に、ローラー805によって上記輪状体802との摩擦抵抗を軽減することできるが、上記通し片804の一端(タイヤの内側面)に形成された略T字形状部は、上記輪状体802の挿通部分が、上記通し片804の内部空間の端末部に形成された横穴によって構成されているため、十分に摩擦抵抗を軽減できる構造になっておらず、更に、滑り止め本体の長手方向の一方の端部と他方の端部に該当する構造を有しておらず、上記輪状体802の両端末の導出部803を引いて輪状体802を引き締める際に、左右一対の導出部803a、803bを夫々、上記通し片804に対して反対方向に引っ張る必要があった。
特開2001−71728号公報 特開平4−238704号公報 実開平4−125906号公報
本発明のタイヤ滑り止め装置は、タイヤ円周方向に対して装着する少なくとも1組の帯状の滑り止め本体を有し、上記滑り止め本体は、地面との接地部が表面に形成されるトレッド部と、上記トレッド部からタイヤの内側の幅方向に形成される複数の内側脚部と、上記トレッド部からタイヤの外側の幅方向に形成される複数の外側脚部と、引締め手段用ワイヤを引き締めて滑り止め本体をタイヤに密着させるための引締め手段を有するタイヤ滑り止め装置において、上記引締め手段の操作がタイヤの外側ででき、タイヤ滑り止め装置のタイヤへ密着させるための作業の際にタイヤの内側もしくは外側方向に上記滑り止め本体が落ち込むことがなく、簡単な操作でタイヤの最適な位置にタイヤ滑り止め装置を装着することができるタイヤ滑り止め装置を得ることを課題とする。
本発明のタイヤ滑り止め装置は、タイヤ円周方向に対して装着する少なくとも1組の帯状の滑り止め本体を有し、上記滑り止め本体は、地面との接地部が表面に形成されるトレッド部と、上記トレッド部からタイヤの内側の幅方向に形成される複数の内側脚部と、上記トレッド部からタイヤの外側の幅方向に形成される複数の外側脚部と、少なくとも1本の引締め手段用ワイヤを引き締めて、上記滑り止め本体をタイヤに密着させるための引締め手段と、を有するタイヤ滑り止め装置において、上記滑り止め装置の引締め手段は、タイヤの幅方向に向かって引締め手段用ワイヤが通過可能なワイヤガイド部が形成されたワイヤガイド部材を有し、上記ワイヤガイド部材のタイヤの円周方向の一方の側面が上記滑り止め本体の端部と近接した位置を維持するように構成され、もしくは、上記ワイヤガイド部材のタイヤの円周方向の一方の位置が上記滑り止め本体と一体に構成され、上記ワイヤガイド部材は、地面との接地部が表面に形成されるトレッド部と、上記トレッド部からタイヤの内側の幅方向に形成される内側脚部と、上記トレッド部からタイヤの外側の幅方向に形成される外側脚部と、を有し、上記ワイヤガイド部は上記内側脚部および上記外側脚部の位置に夫々ワイヤ出入口が形成され、タイヤへの上記滑り止め装置の装着時において、滑り止め本体は上記ワイヤガイド部材の他方の側面と対向する位置に、滑り止め本体の対向端部が配置され、上記引締め手段による引締め動作時に、上記ワイヤガイド部材の内側脚部と上記滑り止め本体の対向端部の位置の内側脚部間の距離と、上記ワイヤガイド部材の外側脚部と上記滑り止め本体の対向端部の位置の外側脚部間の距離とが、共に近接するように構成されることを特徴とする。
更に、上記ワイヤガイド部は上記内側脚部および外側脚部の位置に上記ワイヤガイド部材の他方の側面方向に向かう湾曲部が形成されることによって上記ワイヤガイド部のワイヤ出入口の方向が、上記ワイヤガイド部材の他方の側面方向に向かって形成されることを特徴とする。
更に、上記滑り止め本体もしくはワイヤガイド部材の内側脚部には上記引締め手段用ワイヤの端部を固定する引締め手段用ワイヤ端部固定部が形成され、上記引締め手段用ワイヤ端部固定部に端部を固定された上記引締め手段用ワイヤは、上記内側脚部に配置された引締め手段用ワイヤ通過部内を通過して、上記滑り止め本体の対向端部位置の内側脚部に配置された引締め手段用ワイヤ通過部から引き出され、更に上記引締め手段用ワイヤは、上記ワイヤガイド部材の内側脚部に形成されたワイヤ出入口を経由して、上記ワイヤガイド部を通過して上記外側脚部のワイヤ出入口から引き出され、上記滑り止め本体もしくはワイヤガイド部材の外側脚部位置に配置されたワイヤ巻取り機構に接続されることによって引締め手段が構成されることを特徴とする。
更に、上記引締め手段用ワイヤは、夫々の上記内側脚部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部によって保持され、上記引締め手段によって、上記複数の内側脚部間に配置された上記引締め手段用ワイヤが引き出されることによって、上記複数の内側脚部間の距離が縮小するように構成されることを特徴とする。
更に、上記引締め手段用ワイヤは、上記ワイヤガイド部材の内側脚部と、上記滑り止め本体の内側脚部の対向端部との間の位置に、上記引締め手段用ワイヤの上記滑り止め本体の内側脚部内への戻り方向の移動を規制する戻り止め部材が固定されることを特徴とする。
更に、上記滑り止め本体の夫々の上記内側脚部に形成された上記引締め手段用ワイヤ通過部間にはチューブ状部材が配置され、上記引締め手段用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の内側脚部の上記引締め手段用ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする。
また、上記滑り止め本体の対向端部位置の上記内側脚部には上記引締め手段用ワイヤの端部を固定する引締め手段用ワイヤ端部固定部が形成され、上記引締め手段用ワイヤ端部固定部に端部を固定された上記引締め手段用ワイヤは、上記ワイヤガイド部材の内側脚部に形成されたワイヤ出入口を経由して、上記ワイヤガイド部を通過して上記外側脚部のワイヤ出入口から引き出され、上記滑り止め本体もしくはワイヤガイド部材の外側脚部位置に配置されたワイヤ巻取り機構に接続されることによって引締め手段を構成しても良い。
更に、上記滑り止め本体の少なくとも一部の上記内側脚部には内側距離規制用ワイヤが通過する内側距離規制用ワイヤ通過部が配置され、上記内側距離規制用ワイヤは、夫々の上記内側脚部に配置された内側距離規制用ワイヤ通過部によって保持されることを特徴とする。
更に、上記滑り止め本体の内側脚部に形成された内側距離規制用ワイヤ通過部間にはチューブ状部材が配置され、上記内側距離規制用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の内側脚部の内側距離規制用ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする。
また、上記ワイヤガイド部材の内側脚部および、もしくは、少なくとも一部の上記滑り止め本体の内側脚部間には内側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔が形成され、
上記環状部材接続孔に上記内側距離規制用環状部材が接続されることによって、夫々の上記内側脚部間の距離が規制されるように構成しても良い。
更に、上記ワイヤ巻取り機構が、上記滑り止め本体の外側脚部もしくはワイヤガイド部材の外側脚部の、何れかの位置の外側脚部間に配置されることを特徴とする。
更に、上記ワイヤ巻取り機構が、上記滑り止め本体の対向端部位置の外側脚部と、上記滑り止め本体の対向端部位置と隣接する外側脚部の間に配置されることを特徴とする。
また、上記ワイヤ巻取り機構が、上記滑り止め本体の一方の端部位置の外側脚部と、上記滑り止め本体の一方の端部位置と隣接する外側脚部の間に配置されるように構成しても良い。
更に、上記ワイヤ巻取り機構の裏面に接続部材が固定され、上記接続部材の少なくとも一端が、隣接する外側脚部に固定されることを特徴とする。
更に、上記ワイヤガイド部材の外側脚部に形成されたワイヤ出入口と、上記ワイヤ巻取り機構間において、上記滑り止め本体の外側脚部の少なくとも1つに、上記引締め手段用ワイヤ通過部が配置されることを特徴とする。
更に、上記滑り止め本体の少なくとも一部の上記外側脚部には外側距離規制用ワイヤが通過する外側距離規制用ワイヤ通過部が配置され、上記外側距離規制用ワイヤは、夫々の上記外側脚部に配置された外側距離規制用ワイヤ通過部によって保持されることを特徴とする。
更に、上記外側距離規制用ワイヤの一端が、上記ワイヤガイド部材の外側脚部に固定されることを特徴とする。
更に、上記外側距離規制用ワイヤの他端が、上記ワイヤ巻取り機構の接続部材の一端もしくは他端が固定された上記外側脚部に固定されることを特徴とする。
更に、上記外側距離規制用ワイヤの他端が、上記ワイヤ巻取り機構の接続部材に固定されることを特徴とする。
更に、上記滑り止め本体の外側脚部に配置された外側距離規制用ワイヤ通過部間の少なくとも一部にはチューブ状部材が配置され、上記外側距離固定用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の上記外側脚部の外側距離規制用ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする。
更に、上記ワイヤガイド部材の外側脚部および、もしくは少なくとも一部の上記滑り止め本体の外側脚部間には外側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔が形成され、
上記環状部材接続孔に上記外側距離規制用環状部材が接続されることによって、夫々の上記外側脚部間の距離が規制されるように構成されることを特徴とする。
また、本発明のタイヤ滑り止め装置は、上記タイヤ滑り止め装置が、第1の滑り止め本体と第2の滑り止め本体を有し、上記第1の滑り止め本体のタイヤの円周方向の一方の端部には、第1のワイヤガイド部材が配置され、上記第1の滑り止め本体のタイヤの円周方向の他方の端部には、第2のワイヤガイド部材が配置され、上記第1のワイヤガイド部材の一方の側面および第2のワイヤガイド部材の一方の側面が常時上記第1の滑り止め本体の端部と近接した位置を維持するように構成され、もしくは、上記第1のワイヤガイド部材の一方の位置および第2のワイヤガイド部材の一方の位置が上記第1の滑り止め本体と一体に構成され、上記滑り止め装置のタイヤへの装着時において、上記第1の滑り止め本体の第1のワイヤガイド部材の他方の側面および第2のワイヤガイド部材の他方の側面と対向する位置には上記第2の滑り止め本体の一方の対向端部および他方の対向端部が夫々配置され、上記第1の滑り止め本体の第1のワイヤガイド部材の他方の側面と対向して配置される上記第2の滑り止め本体の一方の対向端部間の距離と、上記第1の滑り止め本体の第2のワイヤガイド部材の他方の側面と対向して配置される上記第2の滑り止め本体の他方の対向端部間の距離の少なくとも何れか1箇所の距離が可変に構成され、上記第2の滑り止め本体の内側脚部には夫々、上記引締め手段用ワイヤ通過部が配置され、上記引締め手段用ワイヤは、上記第2の滑り止め本体の内側脚部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部内を通過し、上記引締め手段用ワイヤの一端が上記第2の滑り止め本体の一方の対向端部の内側脚部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部から引き出され、上記第1の滑り止め本体の第1のワイヤガイド部材の内側脚部のワイヤ出入口から入って上記ワイヤガイド部を通過して外側脚部のワイヤ出入口から引き出され、対向して配置される上記第2の滑り止め本体の一方の対向端部の位置の外側端部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部内を通過して、上記第2滑り止め本体の外側脚部位置に配置された第1のワイヤ巻取り機構に接続され、上記引締め手段用ワイヤの他端が上記第2の滑り止め本体の他方の対向端部の内側脚部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部から引き出され、上記第1の滑り止め本体の第2のワイヤガイド部材の内側脚部のワイヤ出入口から入って上記ワイヤガイド部を通過して外側脚部のワイヤ出入口から引き出され、対向して配置される上記第2の滑り止め本体の他方の対向端部の位置の外側端部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部内を通過して、上記第2滑り止め本体の外側脚部位置に配置された第2のワイヤ巻取り機構に接続されることによって引締め手段が構成されることを特徴とする。
更に、上記第2の滑り止め本体の内側脚部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部間の少なくとも一部にはチューブ状部材が配置され、上記引締め手段用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の上記内側脚部の引締め手段用ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする。
更に、上記第1のワイヤガイド部材および第2のワイヤガイド部材の内側脚部には、夫々内側距離規制用ワイヤの端部を固定する内側距離規制用ワイヤ端部固定部が形成され、上記第1の滑り止め本体の内側脚部には、夫々上記内側距離規制用ワイヤが通過する内側距離規制用ワイヤの通過部が配置され、上記内側距離規制用ワイヤは、上記第1の滑り止め本体の夫々の上記内側脚部に形成された内側距離規制用ワイヤの通過部によって保持されることを特徴とする。
更に、上記第1の滑り止め本体の内側脚部に配置された内側距離規制用ワイヤ通過部間の少なくとも一部にはチューブ状部材が配置され、上記内側距離固定用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の上記内側脚部の内側距離規制用ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする。
更に、上記第1のワイヤガイド部材の内側脚部および、もしくは、上記第2のワイヤガイド部材の内側脚部および、もしくは、少なくとも一部の上記第1の滑り止め本体の内側脚部間には内側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔が形成され、上記環状部材接続孔に上記内側距離規制用環状部材が接続されることによって、上記第1のワイヤガイド部材および、もしくは、上記第2のワイヤガイド部材および、もしくは、少なくとも一部の上記第1の滑り止め本体の内側脚部間の距離が規制されるように構成されることを特徴とする。
更に、上記第1のワイヤガイド部材および第2のワイヤガイド部材の外側脚部には、夫々第1外側距離規制用ワイヤの端部を固定する第1外側距離規制用ワイヤ端部固定部が形成され、
上記第1の滑り止め本体の外側脚部には、夫々上記第1外側距離規制用ワイヤが通過する第1外側距離規制用ワイヤの通過部が形成され、上記第1外側距離規制用ワイヤは、夫々の上記外側脚部に配置された第1外側距離規制用ワイヤの通過部によって保持されることを特徴とする。
更に、上記第1の滑り止め本体の外側脚部に配置された第1外側距離規制用ワイヤ通過部間の少なくとも一部にはチューブ状部材が配置され、上記第1外側距離固定用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の上記外側脚部の第1外側距離規制用ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする。
また、上記第1のワイヤガイド部材の外側脚部および、もしくは、上記第2のワイヤガイド部材の外側脚部および、もしくは、少なくとも一部の上記第1の滑り止め本体の外側脚部間には第1外側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔が形成され、上記環状部材接続孔に上記第1外側距離規制用環状部材が接続されることによって、上記第1のワイヤガイド部材および、もしくは、上記第2のワイヤガイド部材および、もしくは、少なくとも一部の上記第1の滑り止め本体の外側脚部間の距離が規制されるように構成しても良い。
更に、上記第2の滑り止め本体の少なくとも一部の上記外側脚部には第2外側距離規制用ワイヤが通過する第2外側距離規制用ワイヤの通過部が形成され、上記第2外側距離規制用ワイヤは、夫々の上記外側脚部に配置された第2外側距離規制用ワイヤの通過部によって保持されることを特徴とする。
更に、上記第2外側距離規制用ワイヤの一端が、上記第1のワイヤ巻取り機構の接続部材に固定され、上記第2外側距離規制用ワイヤの他端が、上記第2のワイヤ巻取り機構の接続部材に固定されることを特徴とする。
更に、上記第2外側距離規制用ワイヤの一端が、上記第1のワイヤ巻取り機構の接続部材が固定された外側脚部に固定され、上記第2外側距離規制用ワイヤの他端が、上記第2のワイヤ巻取り機構の接続部材が固定された外側脚部に固定されることを特徴とする。
更に、上記第2の滑り止め本体の外側脚部に形配置された第2外側距離規制用ワイヤ通過部間の少なくとも一部にはチューブ状部材が配置され、上記第2外側距離固定用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の上記外側脚部の第2外側距離規制ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする。
また、上記第2滑り止め本体の少なくとも一部の外側脚部間には第2外側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔が形成され、上記環状部材接続孔に上記第2外側距離規制用環状部材が接続されることによって、上記第2滑り止め本体の夫々の上記外側脚部間の距離が規制されるように構成しても良い。
更に、上記ワイヤガイド部が、上記ワイヤガイド部材に設けられた孔によって構成されることを特徴とする。
また、上記ワイヤガイド部材に設けられた孔は、上記ワイヤガイド部材に対してインサート成型されたチューブ状のワイヤ通過部材によって構成しても良い。
また、上記ワイヤガイド部材に設けられた孔は、上記ワイヤガイド部材に形成された凹部と、上記凹部内に配置されたチューブ状のワイヤ通過部材より構成しても良い。
また、上記ワイヤガイド部が、上記ワイヤガイド部材に形成された凹部と、上記凹部を少なくとも部分的に塞いでワイヤの離脱を防止する外れ止め部を有するように構成しても良い。
また、ワイヤガイド部材2をチューブ状のワイヤガイド部21のみで構成しても良い。
更に、上記引締め手段用ワイヤの線径をAmmとした場合に、ワイヤガイド部に夫々形成された湾曲部の曲率半径は3Amm以上に形成されることを特徴とする。
本発明のタイヤ滑り止め装置は、上記滑り止め本体の一方の端部の位置に上記滑り止め本体の幅方向に向かって引締め手段用ワイヤが挿通するワイヤガイド部が形成されたワイヤガイド部材が配置され、上記ワイヤガイド部は、上記内側脚部および上記外側脚部の位置に夫々ワイヤ出入口が形成され、外側脚部の位置に配置された引締め手段の操作部の操作によって引締め手段用ワイヤを引き締めた際に、上記滑り止め本体の一方の端部の位置(上記ワイヤガイド部材)と上記他方の端部の位置が、上記内側脚部位置と上記外側脚部位置の両方の位置で、近接するように引き寄せられる構成であるため、タイヤ滑り止め装置のタイヤへ密着させるための作業の際にタイヤの内側もしくは外側方向に上記滑り止め本体が落ち込むことがなく、簡単な操作でタイヤの最適な位置にタイヤ滑り止め装置を装着することができる効果を有する。
更に上記ワイヤガイド部のワイヤ出入口が上記ワイヤガイド部材の内側脚部および外側脚部の位置に夫々形成され、上記ワイヤガイド部は上記内側脚部および外側脚部の位置に上記タイヤ滑り止め本体の他方の端部方向に向かう湾曲部が形成され、上記ワイヤ出入口の方向が夫々上記滑り止め本体の他方の端部方向に向かって形成されることによって、上記引締め手段の動作時の引締め手段用ワイヤとワイヤガイド部の摩擦抵抗が低減され、更にタイヤへのタイヤ滑り止め装置の密着動作時に、上記引締め手段用ワイヤが挿通するワイヤガイド部が形成されたワイヤガイド部材が、上記滑り止め本体の他方の端部に対して直接引き寄せられるため、上記引締め手段用ワイヤの引締め力が、上記タイヤ滑り止め装置の変形や摩擦によって吸収されることを最小限に抑えることができ、タイヤに対するタイヤ滑り止め装置の装着と引き締め動作を、効率よく行うことができる効果を有する。
本発明の第1実施例の装着状態をタイヤの内側面から見た裏面図 本発明の第1実施例の装着状態をタイヤの外側面から見た正面図 本発明の第1実施例の装着状態をタイヤの左側面から見た左側面図 本発明の第1実施例の装着状態をタイヤの上面から見た平面図 図1の要部拡大図 図2の要部拡大図 図1のAA断面拡大図 図1のBB断面拡大図 図2のCC断面拡大図 図2のDD断面拡大図 図2のEE断面拡大図 図2のFF断面拡大図 図2のGG断面拡大図 本発明の第1実施例の変形例を示すタイヤの外側面から見た正面図 図14の要部拡大図 本発明の第1実施例の他の変形例を示すタイヤの外側面から見た要部拡大図 本発明の第1実施例の他の変形例を示すタイヤの内側面から見た要部拡大図 本発明の第1実施例の他の変形例を示すタイヤの外側面から見た要部拡大図 本発明の第1実施例のタイヤへの装着行程を示す参考図 本発明の第1実施例のタイヤへの装着行程を示す参考図 本発明の第1実施例のタイヤへの装着行程を示す参考図 本発明の第1実施例のタイヤへの装着行程を示す参考図 本発明の第2実施例の装着状態をタイヤの内側面から見た裏面図 本発明の第2実施例の装着状態をタイヤの外側面から見た正面図 本発明の第2実施例の装着状態をタイヤの左側面から見た左側面図 本発明の第2実施例の装着状態をタイヤの上面から見た平面図 図23の要部拡大図 図24の要部拡大図 本発明の第3実施例の装着状態をタイヤの内側面から見た裏面図 本発明の第3実施例の装着状態をタイヤの外側面から見た正面図 本発明の第3実施例の装着状態をタイヤの左側面から見た左側面図 本発明の第3実施例の装着状態をタイヤの上面から見た平面図 図29の要部拡大図 図30の要部拡大図 本発明の第4実施例の装着状態をタイヤの内側面から見た裏面図 本発明の第4実施例の装着状態をタイヤの外側面から見た正面図 本発明の第4実施例の装着状態をタイヤの左側面から見た左側面図 本発明の第4実施例の装着状態をタイヤの上面から見た平面図 図35の要部拡大図 図35の要部拡大図 図36の要部拡大図 図36の要部拡大図 従来技術を示す平面図 従来技術を示す斜視図 従来技術を示す正面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を踏まえて具体的に説明する。
図1〜図13は本発明の好ましい実施の形態の一例を示すものであり、図1は本発明の第1実施例の装着状態をタイヤの内側面から見た裏面図、図2は本発明の第1実施例の装着状態をタイヤの外側面から見た正面図、図3は本発明の第1実施例の装着状態をタイヤの左側面から見た左側面図、図4は本発明の第1実施例の装着状態をタイヤの上面から見た平面図、図5は図1の要部拡大図、図6は図2の要部拡大図である。
本発明の第1実施例のタイヤ滑り止め装置は、車両のタイヤ500の円周方向に対して装着する1組の帯状の滑り止め本体1を有し、上記滑り止め本体1はポリウレタンエラストマーまたはゴムなどの可撓性材料で形成され、地面との接地部が表面に形成されるトレッド部4と、上記トレッド部4からタイヤ500の内側の幅方向に突設して形成される複数の内側脚部5と、上記トレッド部4からタイヤ500の外側の幅方向に突設して形成される複数の外側脚部6と、引締め手段用ワイヤ71を引き締めて上記滑り止め本体1をタイヤ500に密着させるための引締め手段7と、を有する。
上記滑り止め装置の引締め手段7は、タイヤ500の幅方向に向かって引締め手段用ワイヤ71が通過可能なワイヤガイド部21が形成されたワイヤガイド部材2を有し、上記ワイヤガイド部材2は、タイヤの円周方向に対する一方の側面2aが常時上記滑り止め本体1の一方の端部11と近接した位置を維持するように構成される。尚、上記ワイヤガイド部材2の一方の位置を上記滑り止め本体1と一体に構成しても良い。(図示せず)
上記ワイヤガイド部材2は、地面との接地部が表面に形成されるトレッド部22と、上記トレッド部22からタイヤの内側の幅方向に形成される内側脚部23と、上記トレッド部22からタイヤの外側の幅方向に形成される外側脚部24と、を有し上記ワイヤガイド部21は内側脚部23および上記外側脚部24の位置に夫々ワイヤ出入口21a、21bが形成される。
上記滑り止め装置のタイヤ500への装着時において、上記滑り止め本体1は上記ワイヤガイド部材2の他方の側面2bと対向する位置に、上記滑り止め本体1の対向端部12が配置され、上記引締め手段7による引締め動作時に、上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23と上記滑り止め本体1の対向端部12の位置の内側脚部5間の距離と、上記ワイヤガイド部材2の外側脚部24と上記滑り止め本体1の対向端部12の位置の外側脚部6a間の距離が同時に近接するように構成される。
上記ワイヤガイド部21は内側脚部23および外側脚部24の位置に上記ワイヤガイド部材2の他方の側面2b方向に向かう湾曲部21c、21dが形成されることにより上記ワイヤガイド部21のワイヤ出入口21a、21bの方向が、上記ワイヤガイド部材2の他方の側面方向2b(上記滑り止め装置のタイヤ500への装着時における上記滑り止め本体1の他方の端部12方向)に向かって形成される。
尚、上記対向端部12の方向に向かう上記ワイヤ出入口21a、21bの方向は、上記滑り止め本体1をタイヤ500に装着した状態でタイヤの円周上の方向に対して、0度(円周方向)から、タイヤ外周方向に45度傾斜した方向の範囲内であると、上記ワイヤ出入口21a、21bに対する上記引締め手段用ワイヤ71の出し入れ時の摩擦抵抗が過度に高くなることを防止できる。
上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23には上記引締め手段用ワイヤ71の端部に形成された径拡大部72を保持することによって引締め手段用ワイヤ71の端部の位置を内側脚部23から容易に離脱しないように固定可能な引締め手段用ワイヤ端部固定部25が形成され、上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23に端部を固定された上記引締め手段用ワイヤ71は、滑り止め本体1の隣接する内側脚部5に配置された引締め手段用ワイヤ通過部51内を順番に通過し、全ての上記内側端部5に配置された引締め手段用ワイヤ通過部51内を通過した上記引締め手段用ワイヤ71は、上記滑り止め装置本体1の対向端部12の位置に形成された内側脚部5の引締め手段用ワイヤ通過部51から引き出されるように構成される。
更に上記引締め手段用ワイヤ71は、上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23に形成されたワイヤ出入口21aを経由して、上記ワイヤガイド部21を通過して上記外側脚部24のワイヤ出入口21bから引き出され、上記滑り止め本体1の上記対向端部12の位置の外側脚部6aと、上記対向端部12位置と隣接する外側脚部6bの間に配置されたワイヤ巻取り機構74に接続されることによって引締め手段が構成される。
上記滑り止め本体1の内側脚部5に配置される引締め手段用ワイヤ通過部51は、上記滑り止め装置のタイヤ装着時における上記内側脚部5の略同一円周上の位置に配置され、図7に示すように上記内側脚部5に形成される上記引締め手段用ワイヤ71のワイヤ径よりも大きな内部空間からなる凹部52と、上記凹部52を被うように配置される略U字型のカバー部材53と、上記カバー部材53を上記内側脚部5に固定するためのピン状部材54からなり、上記内側脚部5に形成された孔55と、上記カバー部材53の両端部に形成された孔56を上記ピン状部材54で、固定することによって、上記内側脚部5に対して上記カバー部材53が離脱困難なように接続される。尚、上記ピン状部材54は、例えば、グロメット(ハトメ)類、リベット、ネジとナットの組合せ等、既存のピン状固定具を使用することができ、上記引締め手段7によって、上記複数の引締め手段用ワイヤ通過部51間に配置された上記引締め手段用ワイヤ71が引き出されることによって、上記複数の内側脚部5間の距離が縮小するように構成される。尚、上記引締め手段用ワイヤ71は、夫々の上記内側脚部5に形成された引締め手段用ワイヤ通過部51の少なくとも一部に対して固定(挟持)されるように構成しても良い。
上記滑り止め装置のタイヤ500への装着時における、上記滑り止め本体1の対向端部12の位置に形成された内側脚部5と、上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23に形成されたワイヤ出入口21aと、の間の位置において、上記引締め手段用ワイヤ71には戻り止め部材73が固定され、上記引締め手段7の解除時における上記複数の引締め手段用ワイヤ通過部51方向への上記引締め手段用ワイヤ71の移動量が規制されるように構成される。
尚、本実施例においては、夫々の上記内側脚部5に配置された引締め手段用ワイヤ通過部51間にはチューブ状部材57が配置され、図8に示すように、上記引締め手段用ワイヤ71が上記チューブ状部材57内を通過することによって、夫々の引締め手段用ワイヤ通過部51間の最小距離が規制されるため、上記引締め手段7によって上記引締め手段用ワイヤ71を引き締めた際に、上記引締め手段用ワイヤ通過部51間の最小距離のバラツキを無くし、滑り止め本体1をタイヤ500に対して均等に配置することができる。
尚、本実施例において、上記チューブ状部材57は夫々の上記引締め手段用ワイヤ通過部51間において移動自在に配置されるが、上記チューブ状部材57を上記引締め手段用ワイヤ通過部51に固定しても良く(図示せず)、またチューブ状部材57は必ずしも使用しなくても良い。(図示せず)
尚、上記ワイヤ巻取り機構74は、内部に上記引締め手段用ワイヤの巻き取り部を備えると共に、上記巻き取り部を引締め手段用ワイヤ71の巻取り方向に回転するための付勢手段と、上記巻き取り部の回転動作の制御手段を備え、上記巻き取り部の回転動作の制御手段は、上記巻き取り部からの引締め手段用ワイヤ71の引き出しが可能な引出状態と、上記巻き取り部に引締め手段用ワイヤ71が自動的に巻き取られる巻取状態と、上記巻き取り部の回転がロック(固定)されるロック状態が選択可能に構成されており、更に上記巻き取り部に引締め手段用ワイヤ71が自動的に巻き取られる巻取状態では、巻き取り部の引締め手段用ワイヤ71の引き出し方向の回転を防止する係止機構を含む構成の内部構造となっている。(ワイヤ巻取り機構74の内部構造は図示せず)尚、上記ワイヤ巻取り機構74は、既存のタイヤ滑り止め装置で用いられているワイヤ巻取り機構の技術を使用することができる。また、本発明のワイヤ巻取り機構74は、引締め手段用ワイヤの巻き取り部を手動で回転動作させる構成であっても良く(図示せず)、更に引き出した上記引締め手段用ワイヤ71をワイヤ巻取り機構で巻き取る代わりに、複数の外側脚部に設けた係止突起に係止して固定しても良い。(図示せず)
本施例において、上記ワイヤガイド部材2の外側脚部24に形成されたワイヤ出入口21bと、上記ワイヤ巻取り機構74間において、上記滑り止め本体1の外側脚部6(6a)には、引締め手段用ワイヤ通過部61が配置され、上記引締め手段用ワイヤ通過部61の構造は、図9に示すように、上記外側脚部6(6a)に形成される上記引締め手段用ワイヤ71のワイヤ径よりも大きな内部空間からなる凹部62と、上記凹部62を被うように配置される略U字型のカバー部材63と、上記カバー部材63を上記外側脚部6(6a)に固定するためのピン状部材64とからなり、上記外側脚部6に形成された孔65と、上記カバー部材63の両端部に形成された孔66を上記ピン状部材64で固定することによって、上記外側脚部6に対して上記カバー部材63が離脱困難なように接続される。尚、上記ピン状部材64は、例えば、グロメット(ハトメ)類、リベット、ネジとナットの組合せ等、既存のピン状固定具を使用することができる。尚、ワイヤガイド部材2のワイヤ出入口23と、上記ワイヤ巻取り機構74の間に上記滑り止め本体の外側脚部6が複数配置される場合は、滑り止め本体1のタイヤ装着時における上記外側脚部6の略同一円周上に上記引締め手段用ワイヤ通過部61配置されるが、必ずしも全ての外側脚部6に上記引締め手段用ワイヤ通過部61を形成しなくても良い。(図示せず)
更に、上記滑り止め本体1の外側脚部6間において、上記引締め手段用ワイヤ通過部61を配置していない外側脚部6には、外側距離規制用ワイヤ8が通過する外側距離規制用ワイヤ通過部81が配置され、上記外側距離規制用ワイヤ8の両端部には夫々径拡大部80が形成され、上記外側距離規制用ワイヤ8の径拡大部の一端80aが、上記ワイヤガイド部材2の外側脚部24に形成された外側距離規制用ワイヤ端部固定部26に固定されると共に、上記外側距離規制用ワイヤ8の径拡大部の他端80bが、上記接続部材75の他端が固定された上記外側脚部6bに配置された、外側距離規制用ワイヤ通過部81に固定される。尚、径拡大部の他端80bは、外側距離規制用ワイヤ通過部81に固定された接続部材75に固定しても良く、上記外側脚部6bと接続部材75間に径拡大部の他端80bを挟持しても良い。(本実施例以外の本発明においても同様)
上記外側距離規制用ワイヤ8は、上記外側脚部6に配置された外側距離規制用ワイヤ通過部81に固定状態で保持され、上記外側距離規制用ワイヤ通過部81は、滑り止め本体1のタイヤ装着時における上記外側脚部6の略同一円周上に配置され、図11に示すように、上記外側脚部6に形成される上記外側距離規制用ワイヤ8のワイヤ径よりも大きい内部空間からなる凹部82と、上記凹部82の内部空間を縮小するスペーサ部82bと、上記凹部82とスペーサ部82bを被うように配置される略U字型のカバー部材83と、上記カバー部材83を上記外側脚部6に固定するためのピン状部材84からなり、上記外側脚部6に形成された孔85と、上記カバー部材83の両端部に形成された孔86を上記ピン状部材84で、固定することによって、上記外側脚部6に対して上記カバー部材83が離脱困難なように接続される。尚、上記ピン状部材84は、例えば、グロメット(ハトメ)類、リベット、ネジとナットの組合せ等、既存のピン状固定具を使用することができる。尚、少なくとも一部の外側距離規制用ワイヤ通過部81の凹部82を上記外側距離規制用ワイヤ8のワイヤ径よりも大きな内部空間とすることによって外側距離規制用ワイヤ8を移動可能に保持しても良い。
更に、夫々の上記外側脚部6に形成された外側距離規制用ワイヤ通過部81の間にはチューブ状部材86が配置され、図12に示すように、上記外側距離規制用ワイヤ8が上記チューブ状部材86内を通過することによって、夫々の外側距離規制用ワイヤ通過部81間の最小距離が規制されるため、上記外側距離規制用ワイヤ通過部81に固定される上記距離規制用ワイヤ8の固定位置のずれを防止し、滑り止め本体1をタイヤ500に対して均等に配置することができる。
本実施例において、上記チューブ状部材86は夫々の上記外側脚部6間において移動自在に配置されているが、上記外側距離規制用ワイヤ通過部81に固定しても良く(図示せず)、またチューブ状部材86を使用しなくても良い。(図示せず)
本実施例では、図9、図10に示すように、上記ワイヤ巻取り機構74は裏面に接続部材75がネジ部材79によって固定され、上記ワイヤ巻取り機構74の裏面に固定された接続部材75の延在部の一端および他端には孔76、77が形成され、上記ピン状部材64によって上記カバー部材63を固定する際に、上記ワイヤ巻取り機構74の裏面に固定された接続部材75の延在部の一端の孔76が上記ピン状部材64によって外側脚部6aに固定されるように構成され、上記ピン状部材84によって上記カバー部材83を固定する際に、上記ワイヤ巻取り機構74の裏面に固定された接続部材75の延在部の他端の孔77が上記ピン状部材84によって外側脚部6bに固定されるように構成されるが、上記ワイヤ巻取り機構74と上記接続部材75を一体に構成しても良い。
また、本実施例の変形例として、上記外側距離規制用ワイヤ8を用いず、上記ワイヤガイド部材2の外側脚部24および上記滑り止め本体1の外側脚部6に外側距離規制用環状部材68が接続可能な環状部材接続孔69が形成され、上記環状部材接続孔69に上記外側距離規制用環状部材68が接続されることによって、夫々の上記外側脚部間の距離が規制されるように構成しても良い。(実施例2の図24、図28参照)また、更に上記外側距離規制用ワイヤ8と、上記外側距離規制用環状部材68を併用して上記外側脚部間の距離を規制するように構成してもよい。(図示せず)
また、ワイヤガイド21は、図13に示すように、ワイヤガイド部材2に対してインサート成型されたチューブ状の部品によって構成されるが、例えば滑り止め本体に形成された凹部(表面でも裏でも良い)と、上記凹部内に配置されたワイヤ挿通部材よって上記ワイヤガイド部を構成しても良い(図示せず)。更に、その場合は上記凹部の縁を少なくとも部分的に塞いでワイヤの離脱を防止する複数の外れ止め部材を設けると良い(図示せず)。
また、上記滑り止め本体1の一方の端部2の位置の上記内側脚部および上記外側脚部の位置のワイヤ出入口の少なくともが一方が、上記滑り止め本体から突出した、上記滑り止め本体とは別体のワイヤガイド体を配置しても良い。(図示せず)
更に、上記ワイヤガイド部21において、上記引締め手段用ワイヤ71の線径をAmmとした場合に、上記ワイヤガイド部21に形成される湾曲部21c,21dの曲率半径は3Amm以上に形成すると、上記ワイヤガイド部21に対する上記引締め手段用ワイヤ71の摩擦抵抗が過度に高くなることを防止でき、引締め手段7による上記引締め手段用ワイヤ71の引締め動作をスムーズに行うことができる。なお、本実施例では引締め手段用ワイヤ71は線径A=2.5mmのスチールワイヤを使用しているため湾曲部21c,21dの曲率半径は夫々18.75mm以上に形成することが望ましい。(本実施例では引締め手段用ワイヤの湾曲部の曲率半径は35mm)尚、ワイヤの線径や材質は本実施例に限定されず、例えばケプラー繊維によるロープ等、非金属のワイヤを使用しても良い。また本実施例の外側距離規制用ワイヤ8は線径A=3.0mmのスチールワイヤを使用しているが、ワイヤの線径や材質は本実施例に限定されず、例えばケプラー繊維によるロープ等、非金属のワイヤを使用しても良い。
尚、本実施例の変形例として、図14、図15に示す様に、上記ワイヤ巻取り機構74を、上記滑り止め本体1の上記一方の端部11位置の外側脚部6zと、上記外側脚部6zと隣接する位置の外側脚部6y間に配置して、上記ワイヤ巻取り機構74の裏面に固定された接続部材75の延在部の一端が、上記滑り止め本体1の外側脚部6zとワイヤガイド部材2の外側脚部24に固定され、上記接続部材75の延在部の他端が、上記滑り止め本体1の外側脚部6yに固定されるように構成しても良い。
尚、上記ワイヤ巻取り機構74の配置位置は、上記実施例および変形例に限定されず、上記滑り止め本体1の上記外側脚部6aと、上記ワイヤガイド部材2の外側脚部24間の、何れかの位置に配置され、上記接続部材75の延在部の一端および他端が夫々、上記外側脚部6aと外側脚部24間の何れかの外側脚部に固定されるように構成しても良い。(図示せず)
尚、上記外側脚部6に対する上記カバー部材63の固定構造とは別の固定手段によって上記接続部材75を外側脚部6に固定しても良い。(図示せず)また、本発明の更なる変形例として、上記ワイヤ巻取り機構74は、例えば図16に示すように、上記接続部材75の一方に延在部を設けず上記外側端部6に固定しないで、上記引締め手段用ワイヤ71によって配置位置が規制されるように構成しても良く、更に上記外側距離規制用ワイヤ8の他端80bが、上記ワイヤ巻取り機構74の裏面に固定された接続部材75に固定されるように構成しても良い。
また、更なる変形例としてワイヤガイド部材2に高強度、耐磨耗性の高い材料によって構成される構成部品を使用することによって、図17、図18に示すように、上記ワイヤガイド部材2をチューブ状のワイヤガイド部21のみで構成しても良い。
本発明のタイヤ滑り止め装置をタイヤ500に装着する際には、まず、図19に示すように、まずワイヤ巻取り機構74の制御手段を引出状態にして、上記ワイヤ巻取り機構74から引締め手段用ワイヤ71を引き出した後、ワイヤ巻取り機構74の制御機構をロック状態にする。
次に、図20に示すように、上記ワイヤガイド部材2の他方の側面2bと、上記滑り止め本体1の対向端部12間において内側端部5に配置されている引締め手段用ワイヤ71を滑り止め本体1の外側端部6(ワイヤガイド部材の外側端部24)の方向に向かって引き出し、上記ワイヤガイド部材2の他方の側面2bと、上記滑り止め本体1の対向端部12間の離間部分を下方に向け、上記引締め手段用ワイヤ71が、タイヤ500の外側面を通過するように、滑り止め装置を上方からタイヤ500に被せる。
次に、図21に示すように、上記ワイヤガイド部材2の他方の側面2bと、上記滑り止め本体1の対向端部12間が、地面から離間する位置まで車両を移動してさせる。
次に、図22に示すように、ワイヤ巻取り機構74の制御機構を巻取り状態に切り替えることによって、上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23と上記滑り止め本体1の対向端部12の位置の内側脚部5間の距離と、上記ワイヤガイド部材2の外側脚部24と上記滑り止め本体1の対向端部12の位置の外側脚部6間の距離が同時に近接するように引き寄せられる。更に、引締め手段用ワイヤ71の巻取り状態で車両が走行することによって、タイヤ500に対する滑り止め装置の密着状態が進行してタイヤ500に対して滑り止め装置がしっかり固定される。
図23〜図28は本発明の好ましい、他の実施の形態の一例を示すものであり、図23は本発明の第2実施例の装着状態をタイヤの内側面から見た裏面図、図24は本発明の第2実施例の装着状態をタイヤの外側面から見た正面図、図25は本発明の第2実施例の装着状態をタイヤの左側面から見た左側面図、図26は本発明の第2実施例の装着状態をタイヤの上面から見た平面図、図27は図23の要部拡大図、図28は図24の要部拡大図である。
本発明の第2実施例のタイヤ滑り止め装置は、車両のタイヤ500の円周方向に対して装着する1組の帯状の滑り止め本体1を有し、上記滑り止め本体1はポリウレタンエラストマーまたはゴムなどの可撓性材料で形成され、地面との接地部が表面に形成されるトレッド部4と、上記トレッド部4からタイヤ500の内側の幅方向に突設して形成される複数の内側脚部5と、上記トレッド部4からタイヤ500の外側の幅方向に突設して形成される複数の外側脚部6と、引締め手段用ワイヤ71を引き締めて上記滑り止め本体1をタイヤ500に密着させるための引締め手段7と、を有する。
上記滑り止め装置の引締め手段7は、タイヤ500の幅方向に向かって引締め手段用ワイヤ71が通過可能なワイヤガイド部21が形成されたワイヤガイド部材2を有し、上記ワイヤガイド部材2は、タイヤの円周方向に対する一方の側面2aが常時上記滑り止め本体1の一方の端部11と近接した位置を維持するように構成される。尚、上記ワイヤガイド部材2の一方の位置を上記滑り止め本体1と一体に構成しても良い。(図示せず)
上記ワイヤガイド部材2は、地面との接地部が表面に形成されるトレッド部22と、上記トレッド部22からタイヤの内側の幅方向に形成される内側脚部23と、上記トレッド部22からタイヤの外側の幅方向に形成される外側脚部24と、を有し上記ワイヤガイド部21は内側脚部23および上記外側脚部24の位置に夫々ワイヤ出入口21a、21bが形成される。
上記滑り止め装置のタイヤ500への装着時において、上記滑り止め本体1は上記ワイヤガイド部材2の他方の側面2bと対向する位置に、上記滑り止め本体1の対向端部12が配置され、上記引締め手段7による引締め動作時に、上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23と上記滑り止め本体1の対向端部12の位置の内側脚部5間の距離と、上記ワイヤガイド部材2の外側脚部24と上記滑り止め本体1の対向端部12の位置の外側脚部6間の距離が同時に近接するように構成される。
上記ワイヤガイド部21は内側脚部23および外側脚部24の位置に上記ワイヤガイド部材2の他方の側面2b方向に向かう湾曲部21c、21dが形成されることにより上記ワイヤガイド部21のワイヤ出入口21a、21bの方向が、上記ワイヤガイド部材2の他方の側面方向2b(上記滑り止め装置のタイヤ500への装着時における上記滑り止め本体1の他方の端部12方向)に向かって形成される。
尚、上記対向端部12の方向に向かう上記ワイヤ出入口21a、21bの方向は、上記滑り止め本体1をタイヤ500に装着した状態でタイヤの円周上の方向に対して、0度(円周方向)から、タイヤ外周方向に45度傾斜した方向の範囲内であると、上記ワイヤ出入口21a、21bに対する上記引締め手段用ワイヤ71の出し入れ時の摩擦抵抗が過度に高くなることを防止できる。
上記滑り止め本体1の上記対向端部12の位置の上記内側脚部5には上記引締め手段用ワイヤ71の端部に形成された径拡大部72を保持することによって引締め手段用ワイヤ71の端部の位置を内側脚部5に固定可能な引締め手段用ワイヤ端部固定部13が形成され、上記引締め手段用ワイヤ端部固定部13に端部を固定された上記引締め手段用ワイヤ71は、上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23に形成されたワイヤ出入口21aを経由して、上記ワイヤガイド部21を通過して上記外側脚部24のワイヤ出入口21bから引き出され、上記滑り止め本体1の上記対向端部12の位置の外側脚部6aと、上記対向端部12位置と隣接する外側脚部6bの間に配置されたワイヤ巻取り機構74に接続されることによって引締め手段が構成される。
尚、上記ワイヤ巻取り機構74は、内部に上記引締め手段用ワイヤの巻き取り部を備えると共に、上記巻き取り部を引締め手段用ワイヤ71の巻取り方向に回転するための付勢手段と、上記巻き取り部の回転動作の制御手段を備え、上記巻き取り部の回転動作の制御手段は、上記巻き取り部からの引締め手段用ワイヤ71の引き出しが可能な引出状態と、上記巻き取り部に引締め手段用ワイヤ71が自動的に巻き取られる巻取状態と、上記巻き取り部の回転がロック(固定)されるロック状態が選択可能に構成されており、更に上記巻き取り部に引締め手段用ワイヤ71が自動的に巻き取られる巻取状態では、巻き取り部の引締め手段用ワイヤ71の引き出し方向の回転を防止する係止機構を含む構成の内部構造となっている。(ワイヤ巻取り機構74の内部構造は図示せず)尚、上記ワイヤ巻取り機構74は、既存のタイヤ滑り止め装置で用いられているワイヤ巻取り機構の技術を使用することができる。また、本発明のワイヤ巻取り機構74は、引締め手段用ワイヤの巻き取り部を手動で回転動作させる構成であっても良く(図示せず)、更に引き出した上記引締め手段用ワイヤ71をワイヤ巻取り機構で巻き取る代わりに、複数の外側脚部に設けた係止突起に係止して固定しても良い。(図示せず)
尚、本実施例の変形例として、上記ワイヤガイド部材2の外側脚部24に形成されたワイヤ出入口21bと、上記ワイヤ巻取り機構74間において、上記滑り止め本体1の外側脚部6(6a)には、引締め手段用ワイヤ通過部61が配置し、上記引締め手段用ワイヤ通過部61の構造を、実施例1と同様に構成しても良い。(図示せず)
尚、本実施例においては、上記ワイヤ巻取り機構74の裏面に固定された接続部材75の延在部の一端および他端には孔76、77が形成され、上記ピン状部材78によって、外側脚部6に形成された孔55に固定されるように構成されるが、上記ワイヤ巻取り機構74と上記接続部材75を一体に構成しても良い。
本実施例において、上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23および、上記滑り止め本体1の夫々の内側脚部5には内側距離規制用環状部材58が接続可能な環状部材接続孔29、59が形成され、上記環状部材接続孔29、59に上記内側距離規制用環状部材58が接続されることによって、夫々の上記内側脚部5および23間の距離が規制されるように構成され、上記内側脚部5の一部には隣接する内側脚部に向かって延在する内側腕部50が形成され、内側腕部50が形成された内側脚部5の環状部材接続孔59は、上記内側腕部50の端部に形成される。
尚、本発明において、上記環状部材接続孔59に上記内側距離規制用環状部材58が接続されることによって、夫々の上記内側脚部5および23間の距離が規制する代わりに、上記滑り止め本体1の少なくとも一部の上記内側脚部5および、もしくは23には内側距離規制用ワイヤが通過する内側距離規制用ワイヤ通過部が配置され、上記内側距離規制用ワイヤは、夫々の上記内側脚部に配置された内側距離規制用ワイヤ通過部によって保持されるとうに構成しても良い。(図示せず)その場合、上記内側距離規制用ワイヤは両端部に夫々径拡大部が形成され、一方の径拡大部は上記ワイヤガイド部材の内側脚部に形成された内側距離規制用ワイヤ端部固定部に固定され、他方の径拡大部は上記滑り止め本体の上記対向端部位置の上記内側脚部に形成された内側距離規制用ワイヤ端部固定部に固定されるように構成してもよい。(図示せず)尚、上記内側距離規制用ワイヤ通過部は、実施例1における外側距離規制用ワイヤ通過部81と同様に構成される。
本実施例において、上記ワイヤガイド部材の外側脚部および、上記滑り止め本体1の引締め手段用ワイヤ通過部61が配置されていない外側脚部6には、外側距離規制用環状部材68が接続可能な環状部材接続孔29、69が形成され、上記環状部材接続孔29、69に上記外側距離規制用環状部材68が接続されることによって、夫々の上記外側脚部6間の距離が規制されるように構成され、上記外側脚部6の一部には隣接する外側脚部6に向かって延在する外側腕部60が形成され、外側腕部60が形成された外側脚部6の環状部材接続孔69は、上記外側腕部60の端部に形成される。
尚、本発明において、上記環状部材接続孔69に上記外側距離規制用環状部材68が接続されることによって、夫々の上記外側脚部6の間の距離が規制する代わりに、上記滑り止め本体1の少なくとも一部の上記外側脚部6には外側距離規制用ワイヤが通過する外側距離規制用ワイヤ通過部が配置され、上記外側距離規制用ワイヤは、夫々の上記外側脚部に配置された外側距離規制用ワイヤ通過部によって保持され、上記外側距離規制用ワイヤの両端部には夫々径拡大部が形成され、上記外側距離規制用ワイヤの一端が、上記ワイヤガイド部材の外側脚部に形成された外側距離規制用ワイヤ端部固定部に固定されると共に、上記外側距離規制用ワイヤの他端が、上記ワイヤ巻取り機構の裏面に固定された接続部材の他端が固定された上記外側脚部に形成された外側距離規制用ワイヤ端部固定部に固定されるように構成しても良い。(図示せず)尚、上記外側距離規制用ワイヤ通過部は、実施例1における外側距離規制用ワイヤ通過部81と同様に構成される。
本実施例のワイヤガイド部21の構成および、本実施例のタイヤ滑り止め装置をタイヤに装着する際の手順は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
図29〜図34は本発明の好ましい、他の実施の形態の一例を示すものであり、図29は本発明の第3実施例の装着状態をタイヤの内側面から見た裏面図、図30は本発明の第3実施例の装着状態をタイヤの外側面から見た正面図、図31は本発明の第3実施例の装着状態をタイヤの左側面から見た左側面図、図32は本発明の第3実施例の装着状態をタイヤの上面から見た平面図、図33は図29の要部拡大図、図34は図30の要部拡大図である。
本発明の第3実施例のタイヤ滑り止め装置は、実施例1で説明した構成のタイヤ滑り止め装置2組を組み合わせた構成からなり、車両のタイヤ500の円周方向に対して装着する帯状の滑り止め本体1はポリウレタンエラストマーまたはゴムなどの可撓性材料で形成され、地面との接地部が表面に形成されるトレッド部4と、上記トレッド部4からタイヤ500の内側の幅方向に突設して形成される複数の内側脚部5と、上記トレッド部4からタイヤ500の外側の幅方向に突設して形成される複数の外側脚部6と、引締め手段用ワイヤ71を引き締めて上記滑り止め本体1をタイヤ500に密着させるための引締め手段7と、を有する。
夫々の上記滑り止め装置の引締め手段7は、タイヤ500の幅方向に向かって引締め手段用ワイヤ71が通過可能なワイヤガイド部21が形成されたワイヤガイド部材2を有し、上記ワイヤガイド部材2は、タイヤの円周方向に対する一方の側面2aが常時上記滑り止め本体1の一方の端部11と近接した位置を維持するように構成される。尚、上記ワイヤガイド部材2の一方の位置を上記滑り止め本体1と一体に構成しても良い。(図示せず)
上記ワイヤガイド部材2は、地面との接地部が表面に形成されるトレッド部22と、上記トレッド部22からタイヤの内側の幅方向に形成される内側脚部23と、上記トレッド部22からタイヤの外側の幅方向に形成される外側脚部24と、を有し上記ワイヤガイド部21は内側脚部23および上記外側脚部24の位置に夫々ワイヤ出入口21a、21bが形成される。
上記滑り止め装置のタイヤ500への装着時において、夫々の上記滑り止め本体1は上記ワイヤガイド部材2の他方の側面2bと対向する位置に、上記滑り止め本体1の対向端部12が配置され、上記引締め手段7による引締め動作時に、夫々の上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23と上記滑り止め本体1の対向端部12の位置の内側脚部5間の距離と、上記ワイヤガイド部材2の外側脚部24と上記滑り止め本体1の対向端部12の位置の外側脚部6間の距離が同時に近接するように構成される。
上記ワイヤガイド部21は内側脚部23および外側脚部24の位置に上記ワイヤガイド部材2の他方の側面2b方向に向かう湾曲部21c、21dが形成されることにより上記ワイヤガイド部21のワイヤ出入口21a、21bの方向が、上記ワイヤガイド部材2の他方の側面方向2b(上記滑り止め装置のタイヤ500への装着時における上記滑り止め本体1の他方の端部12方向)に向かって形成される。
尚、上記対向端部12の方向に向かう上記ワイヤ出入口21a、21bの方向は、上記滑り止め本体1をタイヤ500に装着した状態でタイヤの円周上の方向に対して、0度(円周方向)から、タイヤ外周方向に45度傾斜した方向の範囲内であると、上記ワイヤ出入口21a、21bに対する上記引締め手段用ワイヤ71の出し入れ時の摩擦抵抗が過度に高くなることを防止できる。
上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23には上記引締め手段用ワイヤ71の端部に形成された径拡大部72を保持することによって引締め手段用ワイヤ71の端部の位置を内側脚部23に固定可能な引締め手段用ワイヤ端部固定部25が形成され、上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23に端部を固定された上記引締め手段用ワイヤ71は、滑り止め本体1の隣接する内側脚部5に配置された引締め手段用ワイヤ通過部51内を順番に通過し、全ての上記内側端部5に配置された引締め手段用ワイヤ通過部51内を通過した上記引締め手段用ワイヤ71は、上記滑り止め装置本体1の対向端部12の位置に形成された内側脚部5の引締め手段用ワイヤ通過部51から引き出されるように構成される。
更に上記引締め手段用ワイヤ71は、上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23に形成されたワイヤ出入口21aを経由して、上記ワイヤガイド部21を通過して上記外側脚部24のワイヤ出入口21bから引き出され、上記滑り止め本体1の上記対向端部12の位置の外側脚部6aと、上記対向端部12位置と隣接する外側脚部6bの間に配置されたワイヤ巻取り機構74に接続されることによって引締め手段が構成される。
上記滑り止め本体1の内側脚部5に配置される引締め手段用ワイヤ通過部51は、上記滑り止め装置のタイヤ装着時における上記内側脚部5の略同一円周上の位置に配置され、上記内側脚部5に形成される上記引締め手段用ワイヤ71のワイヤ径よりも大きな内部空間からなる凹部52と、上記凹部52を被うように配置される略U字型のカバー部材53と、上記カバー部材53を上記内側脚部5に固定するためのピン状部材54からなり、上記内側脚部5に形成された孔55と、上記カバー部材53の両端部に形成された孔56を上記ピン状部材54で、固定することによって、上記内側脚部5に対して上記カバー部材53が離脱困難なように接続される。尚、上記ピン状部材54は、例えば、グロメット(ハトメ)類、リベット、ネジとナットの組合せ等、既存のピン状固定具を使用することができ、上記引締め手段7によって、上記複数の引締め手段用ワイヤ通過部51間に配置された上記引締め手段用ワイヤ71が引き出されることによって、上記複数の内側脚部5間の距離が縮小するように構成される。(上記引締め手段用ワイヤ通過部51は、実施例1において図7に示す引締め手段用ワイヤ通過部51と同様に構成される。)尚、上記引締め手段用ワイヤ71は、夫々の上記内側脚部5に形成された引締め手段用ワイヤ通過部51の少なくとも一部に対して固定(挟持)されるように構成しても良い。
上記滑り止め装置のタイヤ500への装着時における、上記滑り止め本体の対向端部12の位置に形成された内側脚部5と、上記ワイヤガイド部材2の内側脚部23に形成されたワイヤ出入口21aと、の間の位置において、上記引締め手段用ワイヤ71には戻り止め部材73が固定され、上記引締め手段7の解除時における上記複数の引締め手段用ワイヤ通過部51方向への上記引締め手段用ワイヤ71の移動量が規制されるように構成される。
尚、本実施例においては、夫々の上記内側脚部5に配置された引締め手段用ワイヤ通過部51間にはチューブ状部材57が配置され、上記引締め手段用ワイヤ71が上記チューブ状部材57内を通過することによって、夫々の引締め手段用ワイヤ通過部51間の最小距離が規制されるため、上記引締め手段7によって上記引締め手段用ワイヤ71を引き締めた際に、上記引締め手段用ワイヤ通過部51間の最小距離のバラツキを無くし、滑り止め本体1をタイヤ500に対して均等に配置することができる。
尚、本実施例において、上記チューブ状部材57は夫々の上記引締め手段用ワイヤ通過部51間において移動自在に配置されるが、上記チューブ状部材57を上記引締め手段用ワイヤ通過部51に固定しても良く(図示せず)、またチューブ状部材57は必ずしも使用しなくても良い。(図示せず)
尚、上記ワイヤ巻取り機構74は、内部に上記引締め手段用ワイヤの巻き取り部を備えると共に、上記巻き取り部を引締め手段用ワイヤ71の巻取り方向に回転するための付勢手段と、上記巻き取り部の回転動作の制御手段を備え、上記巻き取り部の回転動作の制御手段は、上記巻き取り部からの引締め手段用ワイヤ71の引き出しが可能な引出状態と、上記巻き取り部に引締め手段用ワイヤ71が自動的に巻き取られる巻取状態と、上記巻き取り部の回転がロック(固定)されるロック状態が選択可能に構成されており、更に上記巻き取り部に引締め手段用ワイヤ71が自動的に巻き取られる巻取状態では、巻き取り部の引締め手段用ワイヤ71の引き出し方向の回転を防止する係止機構を含む構成の内部構造となっている。(ワイヤ巻取り機構74の内部構造は図示せず)尚、上記ワイヤ巻取り機構74は、既存のタイヤ滑り止め装置で用いられているワイヤ巻取り機構の技術を使用することができる。また、本発明のワイヤ巻取り機構74は、引締め手段用ワイヤの巻き取り部を手動で回転動作させる構成であっても良く(図示せず)、更に引き出した上記引締め手段用ワイヤ71をワイヤ巻取り機構で巻き取る代わりに、複数の外側脚部に設けた係止突起に係止して固定しても良い。(図示せず)
本施例において、上記ワイヤガイド部材2の外側脚部24に形成されたワイヤ出入口21bと、上記ワイヤ巻取り機構74間において、上記滑り止め本体1の外側脚部6(6a)には、引締め手段用ワイヤ通過部61が配置され、上記引締め手段用ワイヤ通過部61の構造は、上記引締め手段用ワイヤ71のワイヤ径よりも大きな内部空間からなる凹部62と、上記凹部62を被うように配置される略U字型のカバー部材63と、上記カバー部材63を上記外側脚部6に固定するためのピン状部材64とからなり、上記外側脚部6に形成された孔65と、上記カバー部材63の両端部に形成された孔66を上記ピン状部材64で固定することによって、上記外側脚部6に対して上記カバー部材63が離脱困難なように接続される。(上記引締め手段用ワイヤ通過部61は、実施例1において図9に示す引締め手段用ワイヤ通過部61と同様に構成される。)尚、上記ピン状部材64は、例えば、グロメット(ハトメ)類、リベット、ネジとナットの組合せ等、既存のピン状固定具を使用することができる。尚、ワイヤガイド部材2のワイヤ出入口23と、上記ワイヤ巻取り機構73の間に上記滑り止め本体の外側脚部6が複数配置される場合は、滑り止め本体1のタイヤ装着時における上記外側脚部6の略同一円周上に上記引締め手段用ワイヤ通過部61配置されるが、必ずしも全ての外側脚部6に上記引締め手段用ワイヤ通過部61を形成しなくても良い。(図示せず)
更に、上記滑り止め本体1の外側脚部6間において、上記引締め手段用ワイヤ通過部61を配置していない外側脚部6には、外側距離規制用ワイヤ8が通過する外側距離規制用ワイヤ通過部81が配置され、上記外側距離規制用ワイヤ8の両端部には夫々径拡大部80が形成され、上記外側距離規制用ワイヤ8の一端80aが、上記ワイヤガイド部材2の外側脚部24に形成された外側距離規制用ワイヤ端部固定部26に固定されると共に、上記外側距離規制用ワイヤ8の他端80bが、上記接続部材75の他端が固定された上記外側脚部6bに配置された、外側距離規制用ワイヤ通過部81に固定される。
上記外側距離規制用ワイヤ8は、上記外側脚部6に配置された外側距離規制用ワイヤ通過部81に固定状態で保持され、上記外側距離規制用ワイヤ通過部81は、滑り止め本体1のタイヤ装着時における上記外側脚部6の略同一円周上に配置され、上記外側脚部6に形成される上記外側距離規制用ワイヤ8のワイヤ径よりも大きい内部空間からなる凹部82と、上記凹部82の内部空間を縮小するスペーサ部82bと、上記凹部82とスペーサ部82bを被うように配置される略U字型のカバー部材83と、上記カバー部材83を上記外側脚部6に固定するためのピン状部材84からなり、上記外側脚部6に形成された孔85と、上記カバー部材83の両端部に形成された孔86を上記ピン状部材84で、固定することによって、上記外側脚部6に対して上記カバー部材83が離脱困難なように接続される。(上記外側距離規制用ワイヤ通過部81は、実施例1において図11に示す外側距離規制用ワイヤ通過部81と同様に構成される。)尚、上記ピン状部材84は、例えば、グロメット(ハトメ)類、リベット、ネジとナットの組合せ等、既存のピン状固定具を使用することができる。尚、少なくとも一部の外側距離規制用ワイヤ通過部81の凹部82を上記外側距離規制用ワイヤ8のワイヤ径よりも大きな内部空間とすることによって外側距離規制用ワイヤ8を移動可能に保持しても良い。
更に、夫々の上記外側脚部6に形成された外側距離規制用ワイヤ通過部81の間にはチューブ状部材86が配置され、上記外側距離規制用ワイヤ8が上記チューブ状部材86内を通過することによって、夫々の外側距離規制用ワイヤ通過部81間の最小距離が規制されるため、上記外側距離規制用ワイヤ通過部81に固定される上記距離規制用ワイヤ8の固定位置のずれを防止し、滑り止め本体1をタイヤ500に対して均等に配置することができる。
本実施例において、上記チューブ状部材66は夫々の上記外側脚部間において移動自在に配置されているが、上記外側距離規制用ワイヤ通過部81に固定しても良く(図示せず)、またチューブ状部材66を使用しなくても良い。(図示せず)
更に、実施例1の図9、図10と同様に、上記ワイヤ巻取り機構74は裏面に接続部材75がネジ部材79によって固定され、上記ワイヤ巻取り機構74の裏面に固定された接続部材75の延在部の一端および他端には孔76、77が形成され、上記ピン状部材64によって上記カバー部材63を固定する際に、上記ワイヤ巻取り機構74の裏面に固定された接続部材75の延在部の一端の孔76が上記ピン状部材64によって外側脚部6aに固定されるように構成され、上記ピン状部材84によって上記カバー部材83を固定する際に、上記ワイヤ巻取り機構74の裏面に固定された接続部材75の延在部の他端の孔77が上記ピン状部材84によって外側脚部6bに固定されるように構成されるが、上記ワイヤ巻取り機構74と上記接続部材75を一体に構成しても良い。
また、本実施例の変形例として、上記外側距離規制用ワイヤ8を用いず、上記ワイヤガイド部材2の外側脚部24および上記滑り止め本体1の外側脚部6に外側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔が形成され、上記環状部材接続孔に上記外側距離規制用環状部材が接続されることによって、夫々の上記外側脚部間の距離が規制されるように構成しても良い。(図示せず)
本実施例のワイヤガイド部21の構成および、本実施例のタイヤ滑り止め装置をタイヤに装着する際の手順は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
図35〜図42は本発明の好ましい実施の形態の一例を示すものであり、図35は本発明の第4実施例の装着状態をタイヤの内側面から見た裏面図、図36は本発明の第4実施例の装着状態をタイヤの外側面から見た正面図、図37は本発明の第4実施例の装着状態をタイヤの左側面から見た左側面図、図38は本発明の第4実施例の装着状態をタイヤの上面から見た平面図、図39は図35の要部拡大図、図40は図35の要部拡大図、図41は図36の要部拡大図、図42は図36の要部拡大図である。
本発明の第4実施例のタイヤ滑り止め装置は、車両のタイヤ500の円周方向に対して装着する帯状の第1の滑り止め本体101と第2の滑り止め本体201を有し、上記第1の滑り止め本体101と第2の滑り止め本体201は夫々ポリウレタンエラストマーまたはゴムなどの可撓性材料で形成され、地面との接地部が表面に形成されるトレッド部104、204と、上記トレッド部104、204からタイヤの内側の幅方向に突設して形成される複数の内側脚部105、205と、上記トレッド部104、204からタイヤの外側の幅方向に突設して形成される複数の外側脚部106、206と、引締め手段用ワイヤ171を引き締めて、上記第1の滑り止め本体101と第2の滑り止め本体201をタイヤに密着させるための引締め手段107と、を有する。
上記滑り止め装置の引締め手段107は、タイヤの幅方向に向かって引締め手段用ワイヤ171が通過可能な、ワイヤガイド部121が形成された第1のワイヤガイド部材102および、ワイヤガイド部131が形成された第2のワイヤガイド部材103を有し、上記第1の滑り止め本体101のタイヤの円周方向の一方の端部111には、第1のワイヤガイド部材102が配置され、上記第1の滑り止め本体101のタイヤの円周方向の他方の端部112には、第2のワイヤガイド部材103が配置され、上記第1のワイヤガイド部材102の一方の側面102aが常時、上記第1の滑り止め本体101の一方の端部111と近接した位置を維持するように接続され、上記第2のワイヤガイド部材103の一方の側面103aが常時、上記第1の滑り止め本体101の他方の端部112と近接した位置を維持するように接続される。尚、第1のワイヤガイド部材102の一方の位置および第2のワイヤガイド部材103の一方の位置を、夫々、上記第1の滑り止め本体101と一体に構成して、上記第1の滑り止め本体101の端部に、夫々、上記第1のワイヤガイド部材102の他方の側面102bと、上記第2のワイヤガイド部材103の他方の側面103bが形成されるように構成しても良い。(図示せず)
上記第1のワイヤガイド部材102は、地面との接地部が表面に形成されるトレッド部122と、上記トレッド部122からタイヤの内側の幅方向に形成される内側脚部123と、上記トレッド部122からタイヤの外側の幅方向に形成される外側脚部124と、を有し、上記ワイヤガイド部121は上記内側脚部123および上記外側脚部124の位置に夫々ワイヤ出入口121a、121bが形成され、上記第2のワイヤガイド部材103も同様に、地面との接地部が表面に形成されるトレッド部132と、上記トレッド部132からタイヤの内側の幅方向に形成される内側脚部133と、上記トレッド部132からタイヤの外側の幅方向に形成される外側脚部134と、を有し、上記ワイヤガイド部131は上記内側脚部133および上記外側脚部134の位置に夫々ワイヤ出入口131a、131bが形成される。
上記滑り止め装置のタイヤ500への装着時において、上記第1の滑り止め本体101と接続される第1のワイヤガイド部材102の他方の側面102bおよび第2のワイヤガイド部材103の他方の側面103bと対向する位置には、上記第2の滑り止め本体201の一方の対向端部211および他方の対向端部212が夫々配置され、上記第1の滑り止め本体101と接続される第1のワイヤガイド部材102の他方の側面102bと対向して配置される上記第2の滑り止め本体201の一方の対向端部211間の距離と、上記第1の滑り止め本体101と接続される第2のワイヤガイド部材103の他方の側面103bと対向して配置される上記第2の滑り止め本体201の他方の対向端部212間の距離が可変に構成される。
そして、上記引締め手段107による引締め動作時に、上記第1のワイヤガイド部材102の内側脚部123と上記第2の滑り止め本体201の一方の対向端部211の位置の内側脚部205間の距離と、上記第1のワイヤガイド部材102の外側脚部124と上記第2の滑り止め本体201の一方の対向端部211の位置の外側脚部206間の距離が同時に近接可能に構成され、また、上記引締め手段107による引締め動作時に、上記第2のワイヤガイド部材103の内側脚部133と上記第2の滑り止め本体201の他方の対向端部212の位置の内側脚部205間の距離と、上記第2のワイヤガイド部材103の外側脚部134と上記第2の滑り止め本体201の他方の対向端部212の位置の外側脚部206間の距離が同時に近接可能に構成される。
上記第1のワイヤガイド部121は内側脚部123および外側脚部124の位置に上記第1のワイヤガイド部材102の他方の側面102b方向に向かう湾曲部102c、102dが夫々形成されることにより上記ワイヤガイド部121のワイヤ出入口121a、121bの方向が、上記第1のワイヤガイド部材102の他方の側面方向102bに向かって形成される。
上記第2のワイヤガイド部131は内側脚部133および外側脚部134の位置に上記第2のワイヤガイド部材103の他方の側面103b方向に向かう湾曲部103c、103dが夫々形成されることにより上記ワイヤガイド部131のワイヤ出入口131a、131bの方向が、上記第2のワイヤガイド部材103の他方の側面方向103bに向かって形成される。
尚、上記ワイヤ出入口121a、121b、131a、131bの方向120a、120b、130a、130bは、上記滑り止め本体装置をタイヤ500に装着した状態でタイヤの円周上の方向501に対して、0度(円周方向)から、タイヤ外周方向に45度傾斜した方向の範囲内であると、上記ワイヤ出入口121a、121b、131a、131bに対する上記引締め手段用ワイヤ171の出し入れ時の摩擦抵抗が過度に高くなることを防止できる。
上記第2の滑り止め本体201の内側脚部205には夫々、上記引締め手段用ワイヤ通過部251が配置され、上記引締め手段用ワイヤ通過部251は、上記滑り止め装置のタイヤ500への装着時における上記第2の滑り止め本体201の内側脚部205の略同一円周上の位置に配置され、上記引締め手段用ワイヤ171のワイヤ径よりも大きな内部空間からなる凹部(図示せず)と、上記凹部を被うように配置される略U字型のカバー部材253と、上記カバー部材253を上記内側脚部に固定するためのピン状部材254からなり、上記内側脚部205に形成された孔と、上記カバー部材の両端部に形成された孔256を上記ピン状部材254で固定することによって、上記内側脚部205に対して上記カバー部材253が離脱困難なように接続される。
尚、上記ピン状部材254は、例えば、グロメット(ハトメ)類、リベット、ネジとナットの組合せ等、既存のピン状固定具を使用することができ、上記引締め手段107によって、上記複数の引締め手段用ワイヤ通過部251間に配置された上記引締め手段用ワイヤ171が引き出されることによって、上記複数の内側脚部205間の距離が縮小するように構成される。尚、上記引締め手段用ワイヤ通過部251は、実施例1における引締め手段用ワイヤ通過部51と同様に構成される。尚、上記引締め手段用ワイヤ171は、夫々の上記内側脚部205に形成された引締め手段用ワイヤ通過部251の少なくとも一部に対して固定(挟持)されるように構成しても良い。
上記引締め手段用ワイヤ171は、上記第2の滑り止め本体201の内側脚部205に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部251内を通過し、上記引締め手段用ワイヤ171の一端は上記第2の滑り止め本体201の一方の対向端部211位置の内側脚部205に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部251から引き出され、上記第1の滑り止め本体101と接続された第1のワイヤガイド部材102の内側脚部123に形成されたワイヤ出入口121aから入って上記第1のワイヤガイド部121を通過して外側脚部124に形成されたワイヤ出入口121bから引き出され、対向して配置される上記第2の滑り止め本体201の一方の対向端部211の位置の外側端部206に配置された引締め手段用ワイヤ通過部261内を通過して、上記第2滑り止め本体201の一方の対向端部211側の外側脚部206の位置に配置された第1のワイヤ巻取り機構174aに接続され、上記引締め手段用ワイヤ171の他端が上記第2の滑り止め本体201の他方の対向端部212位置の内側脚部205に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部251から引き出され、上記第1の滑り止め本体101と接続された第2のワイヤガイド部材103の内側脚部133に形成されたワイヤ出入口131aから入って上記第2のワイヤガイド部131を通過して外側脚部134に形成されたワイヤ出入口131bから引き出され、対向して配置される上記第2の滑り止め本体201の他方の対向端部212の位置の外側端部206に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部261内を通過して、上記第2滑り止め本体201の他方の対向端部212側の外側脚部206の位置に配置された第2のワイヤ巻取り機構174bに接続されることによって引締め手段が構成される。
尚、上記引締め手段用ワイヤ通過部261の構成は、上記第2の滑り止め本体201の外側脚部206に形成される、上記引締め手段用ワイヤ171のワイヤ径よりも大きな内部空間からなる凹部(図示せず)と、上記凹部を被うように配置される略U字型のカバー部材263と、上記カバー部材263を上記外側脚部206に固定するためのピン状部材264からなり、上記外側脚部206に形成された孔と、上記カバー部材263の両端部に形成された孔266上記ピン状部材264で固定することによって、上記外側脚部206に対して上記カバー部材263が離脱困難なように接続される。尚、上記引締め手段用ワイヤ通過部261は、実施例1における引締め手段用ワイヤ通過部61と同様に構成される。尚、上記ピン状部材は、例えば、グロメット(ハトメ)類、リベット、ネジとナットの組合せ等、既存のピン状固定具を使用することができる。
尚、本実施例においては、上記第2の滑り止め本体201の内側脚部205に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部251間の少なくとも一部にはチューブ状部材257が配置され、上記引締め手段用ワイヤ171が上記チューブ状部材257内を通過することによって、夫々の上記内側脚部205の引締め手段用ワイヤ通過部251間の最小距離が規制されるため、上記引締め手段107によって上記引締め手段用ワイヤ171を引き締めた際に、上記引締め手段用ワイヤ通過部251間の最小距離のバラツキを無くし、上記第2の滑り止め本体201をタイヤ500に対して均等に配置することができる。
上記第1のワイヤガイド部材102の内側脚部123および第2のワイヤガイド部材103の内側脚部133には、夫々、内側距離規制用ワイヤ109の端部を固定する内側距離規制用ワイヤ端部固定部125、135が形成され、上記内側距離規制用ワイヤ109の両端部に夫々形成された径拡大部190を保持することによって、上記内側距離規制用ワイヤ109の夫々の端部が上記第1のワイヤガイド部材102の内側脚部123および第2のワイヤガイド部材103の内側脚部133に夫々固定され、上記第1の滑り止め本体101の内側脚部105には、夫々、上記内側距離規制用ワイヤ109が通過する内側距離規制用ワイヤ通過部191が配置され、上記内側距離規制用ワイヤ109は、上記第1の滑り止め本体101の夫々の上記内側脚部105に配置された内側距離規制用ワイヤ1通過部191によって保持されるように構成される。尚、上記内側距離規制用ワイヤ通過部191の構造は、上記内側脚部105に形成された上記内側距離規制用ワイヤ109のワイヤ径よりも大きな内部空間からなる凹部(図示せず)と、上記凹部を被うように配置される略U字型のカバー部材193と、上記カバー部材193を上記内側脚部105に固定するためのピン状部材194とからなり、上記内側脚部105に形成された孔と、上記カバー部材193の両端部に形成された孔196を上記ピン状部材194で固定することによって、上記内側脚部105に対して上記カバー部材193が離脱困難なように接続される。尚、上記内側距離規制用ワイヤ通過部191は、実施例1における外側距離規制用ワイヤ通過部81と同様に構成される。尚、上記ピン状部材は、例えば、グロメット(ハトメ)類、リベット、ネジとナットの組合せ等、既存のピン状固定具を使用することができる。
上記第1の滑り止め本体101の内側脚部105に配置された内側距離規制用ワイヤ通過部191間の少なくとも一部にはチューブ状部材197が配置され、上記内側距離固定用ワイヤ109が上記チューブ状部材197内を通過することによって、夫々の上記内側脚部105の内側距離規制用ワイヤ通過部191間の最小距離が規制されるため、上記内側距離固定用ワイヤ通過部191間の最小距離のバラツキを無くし、上記第1の滑り止め本体101をタイヤ500に対して均等に配置することができる。
尚、上記内側距離規制用ワイヤ109を用いる代わりに、上記第1のワイヤガイド部材102の内側脚部123および、上記第2のワイヤガイド部材103の内側脚部133および、上記第1の滑り止め本体101の内側脚部105に、夫々内側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔を形成し、上記環状部材接続孔に上記内側距離規制用環状部材が接続することによって、上記第1のワイヤガイド部材103および、上記第2のワイヤガイド部材103および、上記第1の滑り止め本体101の内側脚部105間の距離を規制するように構成しても良い。(図示せず)尚、上記内側距離規制用環状部材と、内側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔の構成は、本発明の実施例2で記載の内側距離規制用環状部材58と環状部材接続孔59の構成と同様である。
更に、上記第1のワイヤガイド部材102の外側脚部124および第2のワイヤガイド部材103の外側脚部134には、夫々、第1外側距離規制用ワイヤ108の端部を固定する第1外側距離規制用ワイヤ端部固定部126、136が形成され、上記第1外側距離規制用ワイヤ端部固定部126、136が上記第1外側距離規制用ワイヤ108の両端部に夫々形成された径拡大部180を保持することによって、上記第1外側距離規制用ワイヤ108の夫々の端部が上記第1のワイヤガイド部材102の外側端部124および第2のワイヤガイド部材103の外側脚部134に夫々固定され、上記第1の滑り止め本体101の外側脚部106には、夫々上記第1外側距離規制用ワイヤ108が通過する第1外側距離規制用ワイヤ通過部181が形成され、上記第1外側距離規制用ワイヤ108は、夫々の上記外側脚部106に配置された第1外側距離規制用ワイヤ通過部181によって保持されるように構成される。尚、上記第1外側距離規制用ワイヤ通過部181の構造は上記第1外側距離規制用ワイヤ108のワイヤ径よりも大きな内部空間からなる凹部(図示せず)と、上記凹部を被うように配置される略U字型のカバー部材183と、上記カバー部材183を上記外側脚部106に固定するためのピン状部材184とからなり、上記外側脚部106に形成された孔と、上記カバー部材183の両端部に形成された孔186を上記ピン状部材184で固定することによって、上記外側脚部106に対して上記カバー部材183が離脱困難なように接続される。尚、上記第1外側距離規制用ワイヤ通過部181は、実施例1における外側距離規制用ワイヤ通過部81と同様に構成される。尚、上記ピン状部材184は、例えば、グロメット(ハトメ)類、リベット、ネジとナットの組合せ等、既存のピン状固定具を使用することができる。
更に、上記第1の滑り止め本体101の外側脚部106に配置された第1外側距離規制用ワイヤ通過部181間の少なくとも一部にはチューブ状部材187が配置され、上記第1外側距離固定用ワイヤ108が上記チューブ状部材187内を通過することによって、夫々の上記外側脚部106の第1外側距離規制用ワイヤ通過部181間の最小距離が規制されるため、上記第1外側距離規制用ワイヤ通過部181間の最小距離のバラツキを無くし、上記第1の滑り止め本体101をタイヤ500に対して均等に配置することができる。
尚、第1外側距離規制用ワイヤ108を用いる代わりに、上記第1のワイヤガイド部材102の外側脚部124および、上記第2のワイヤガイド部材103の外側脚部134および、上記第1の滑り止め本体101の外側脚部106間に第1外側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔を形成し、上記環状部材接続孔に上記第1外側距離規制用環状部材が接続されることによって、上記第1のワイヤガイド部材102および、上記第2のワイヤガイド部材103および、上記第1の滑り止め本体101、の外側脚部間の距離が規制されるように構成しても良い。(図示せず)尚、上記第1外側距離規制用環状部材と、第1外側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔の構成は、本発明の実施例2で記載の外側距離規制用環状部材68と環状部材接続孔69の構成と同様である。
更に、上記第2の滑り止め本体201の上記外側脚部206には第2外側距離規制用ワイヤ208が通過する第2外側距離規制用ワイヤ通過部281が形成され、上記第2外側距離規制用ワイヤ208は、夫々の上記外側脚部206に配置された第2外側距離規制用ワイヤ通過部281によって保持されるように構成される。尚、上記第2外側距離規制用ワイヤ208の通過部の構造は、上記第2外側距離規制用ワイヤ208のワイヤ径よりも大きな内部空間からなる凹部(図示せず)と、上記凹部を被うように配置される略U字型のカバー部材283と、上記カバー部材283を上記外側脚部206に固定するためのピン状部材284とからなり、上記外側脚部206に形成された孔と、上記カバー部材283の両端部に形成された孔286を上記ピン状部材284で固定することによって、上記外側脚部206に対して上記カバー部材283が離脱困難なように接続される。尚、上記第2外側距離規制用ワイヤ通過部281は、実施例1における外側距離規制用ワイヤ通過部81と同様に構成される。尚、上記ピン状部材284は、例えば、グロメット(ハトメ)類、リベット、ネジとナットの組合せ等、既存のピン状固定具を使用することができる。
更に、上記第1のワイヤ巻取り機構174aの裏面には接続部材175aが固定され、上記接続部材175aの一端は上記引締め手段用ワイヤ通過部261に固定され、上記接続部材175aの他端は上記第2外側距離規制用ワイヤ通過部281に固定される。同様に上記第2のワイヤ巻取り機構174bの裏面には接続部材175bが固定され、上記接続部材175bの一端は上記引締め手段用ワイヤ通過部261に固定され、上記接続部材175bの他端は上記第2外側距離規制用ワイヤ通過部281に固定されるが、上記ワイヤ巻取り機構174aと上記接続部材175aを、上記ワイヤ巻取り機構174bと上記接続部材175bを夫々一体に構成しても良い。
上記第2外側距離規制用ワイヤ208の両端部に夫々形成された径拡大部280が形成され、上記接続部材175aおよび接続部材175bが固定された第2外側距離規制用ワイヤ通過部281によって、上記第2外側距離規制用ワイヤ208の端部に形成された径拡大部280が固定されるように構成される。
尚、上記第2外側距離規制用ワイヤ208の両端部が、夫々上記接続部材175aと接続部材175bに固定されるように構成しても良い。(図示せず)
上記第2の滑り止め本体201の外側脚部206に配置された第2外側距離規制用ワイヤ通過部281間の少なくとも一部にはチューブ状部材287が配置され、上記第2外側距離固定用ワイヤ208が上記チューブ状部材287内を通過することによって、夫々の上記外側脚部206の第2外側距離規制ワイヤ通過部281間の最小距離が規制されるため、上記第2外側距離規制用ワイヤ通過部281間の最小距離のバラツキを無くし、上記第2の滑り止め本体201をタイヤ500に対して均等に配置することができる。
尚、上記第2外側距離規制用ワイヤ208を用いる代わりに、上記第2滑り止め本体201の少なくとも一部の外側脚部206間には第2外側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔が形成し、上記環状部材接続孔に上記第2外側距離規制用環状部材が接続されることによって、上記第2滑り止め本体201の夫々の上記外側脚部206間の距離が規制されるように構成しても良い。(図示せず)尚、上記第2外側距離規制用環状部材と、第2外側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔の構成は、本発明の実施例2で記載の外側距離規制用環状部材68と環状部材接続孔69の構成と同様である。
本発明の構造は降雪時や路面凍結時などに車両のタイヤに装着するタイヤ滑り止め装置として有効に利用することができる。
1:滑り止め本体、2:ワイヤガイド部材、2a:一方の側面、2b:他方の側面、3:、4:トレッド部、5:内側脚部、6:外側脚部、6a:外側脚部、6b:外側脚部、6y:外側脚部、6z:外側脚部、7:引締め手段、8:外側距離規制用ワイヤ、11:一方の端部、12:対向端部、13:引締め手段用ワイヤ端部固定部、21:ワイヤガイド部、21a:ワイヤ出入口、21b:ワイヤ出入口、21c:湾曲部、21d:湾曲部、22:トレッド部、23:内側脚部、24:外側脚部、26:外側距離規制用ワイヤ端部固定部、29:環状部材接続孔、51:引締め手段用ワイヤ通過部、52:凹部、53:カバー部材、54:ピン状部材、55:孔、56:孔、57:チューブ状部材、58:内側距離規制用環状部材、59:環状部材接続孔、60:外側腕部、61:引締め手段用ワイヤ通過部、62:凹部、63:カバー部材、64:ピン状部材、65:孔、66:孔、67:チューブ状部材、68:外側距離規制用環状部材、69:環状部材接続孔、71:引締め手段用ワイヤ、72:径拡大部、73:戻り止め部材、74:ワイヤ巻取り機構、75:接続部材、76:孔、77:孔、78:ピン状部材、79:ネジ部材、80:径拡大部、80a:一端、80b:他端、81:外側距離規制用ワイヤ通過部、82:凹部、82b:スペーサ部、83:カバー部材、84:ピン状部材、85:孔、86:孔、86:チューブ状部材、101:第1の滑り止め本体、102:第1のワイヤガイド部材、102a:一方の側面、102b:他方の側面、103:第2のワイヤガイド部材、103a:一方の側面、103b:他方の側面、104:トレッド部、105:内側脚部、106:外側脚部、107:引締め手段、108:第1の外側距離規制用ワイヤ、109:内側距離規制用ワイヤ、111:一方の端部、112:他方の端部、120a:方向、120b:方向、121:ワイヤガイド部、121a:ワイヤ出入口、121b:ワイヤ出入口、122:トレッド部、123:内側脚部、124:外側脚部、125:内側距離規制用ワイヤ端部固定部、126:第2外側距離規制用ワイヤ端部固定部、130a:方向、130b:方向、131:ワイヤガイド部、131a:ワイヤ出入口、131b:ワイヤ出入口、132:トレッド部、133:内側脚部、134:外側脚部、135:内側距離規制用ワイヤ端部固定部、136:第2外側距離規制用ワイヤ端部固定部、171:引締め手段用ワイヤ、174a:第1のワイヤ巻取り機構、174b:第2のワイヤ巻取り機構、175a:接続部材、175b:接続部材、180:径拡大部、181:内側距離規制用ワイヤ通過部、183:カバー部材、184:ピン状部材、186:孔、187:チューブ状部材、190:径拡大部、191:内側距離規制用ワイヤ通過部、193:カバー部材、194:ピン状部材、196:孔、197:チューブ状部材、201:第2の滑り止め本体、204:トレッド部、205:内側脚部、206:外側脚部、208:第2の外側距離規制用ワイヤ、211:一方の対向端部、212:他方の対向端部、251:引締め手段用ワイヤ通過部、253:カバー部材、254:ピン状部材、256:孔、257:チューブ状部材、261:引締め手段用ワイヤ通過部、263:カバー部材、264:ピン状部材、266:孔、267:チューブ状部材、280:径拡大部、281:第2外側距離規制用ワイヤ通過部、283:カバー部材、284:ピン状部材、186:孔、287:チューブ状部材、
500:タイヤ

Claims (40)

  1. タイヤ円周方向に対して装着する少なくとも1組の帯状の滑り止め本体を有し、
    上記滑り止め本体は、
    地面との接地部が表面に形成されるトレッド部と、
    上記トレッド部からタイヤの内側の幅方向に形成される複数の内側脚部と、
    上記トレッド部からタイヤの外側の幅方向に形成される複数の外側脚部と、
    少なくとも1本の引締め手段用ワイヤを引き締めて、上記滑り止め本体をタイヤに密着させるための引締め手段と、
    を有するタイヤ滑り止め装置において、
    上記滑り止め装置の引締め手段は、タイヤの幅方向に向かって引締め手段用ワイヤが通過可能なワイヤガイド部が形成されたワイヤガイド部材を有し、
    上記ワイヤガイド部材のタイヤの円周方向の一方の側面が上記滑り止め本体の端部と近接した位置を維持するように構成され、もしくは、上記ワイヤガイド部材のタイヤの円周方向の一方の位置が上記滑り止め本体と一体に構成され、
    上記ワイヤガイド部材は、
    地面との接地部が表面に形成されるトレッド部と、
    上記トレッド部からタイヤの内側の幅方向に形成される内側脚部と、
    上記トレッド部からタイヤの外側の幅方向に形成される外側脚部と、を有し、
    上記ワイヤガイド部は上記内側脚部および上記外側脚部の位置に夫々ワイヤ出入口が形成され、
    タイヤへの上記滑り止め装置の装着時において、滑り止め本体は上記ワイヤガイド部材の他方の側面と対向する位置に、滑り止め本体の対向端部が配置され、
    上記引締め手段による引締め動作によって、上記ワイヤガイド部材の内側脚部と上記滑り止め本体の対向端部の位置の内側脚部間の距離と、上記ワイヤガイド部材の外側脚部と上記滑り止め本体の対向端部の位置の外側脚部間の距離とが、共に近接するように構成されることを特徴とするタイヤ滑り止め装置
  2. 上記ワイヤガイド部は上記内側脚部および外側脚部の位置に上記ワイヤガイド部材の他方の側面方向に向かう湾曲部が形成されることによって上記ワイヤガイド部のワイヤ出入口の方向が、上記ワイヤガイド部材の他方の側面方向に向かって形成されることを特徴とする請求項1記載のタイヤ滑り止め装置
  3. 上記滑り止め本体もしくはワイヤガイド部材の内側脚部には上記引締め手段用ワイヤの端部を固定する引締め手段用ワイヤ端部固定部が形成され、
    上記引締め手段用ワイヤ端部固定部に端部を固定された上記引締め手段用ワイヤは、上記内側脚部に配置された引締め手段用ワイヤ通過部内を通過して、上記滑り止め本体の対向端部位置の内側脚部に配置された引締め手段用ワイヤ通過部から引き出され、
    更に上記引締め手段用ワイヤは、上記ワイヤガイド部材の内側脚部に形成されたワイヤ出入口を経由して、上記ワイヤガイド部を通過して上記外側脚部のワイヤ出入口から引き出され、
    上記滑り止め本体もしくはワイヤガイド部材の外側脚部位置に配置されたワイヤ巻取り機構に接続されることによって引締め手段が構成されることを特徴とする請求項1または2記載のタイヤ滑り止め装置
  4. 上記引締め手段用ワイヤは、夫々の上記内側脚部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部によって保持され、
    上記引締め手段によって、上記複数の内側脚部間に配置された上記引締め手段用ワイヤが引き出されることによって、上記複数の内側脚部間の距離が縮小するように構成されることを特徴とする請求項3項記載のタイヤ滑り止め装置
  5. 上記引締め手段用ワイヤは、上記ワイヤガイド部材の内側脚部と、上記滑り止め本体の内側脚部の対向端部との間の位置に、上記引締め手段用ワイヤの上記滑り止め本体の内側脚部内への戻り方向の移動を規制する戻り止め部材が固定されることを特徴とする請求項3または4記載のタイヤ滑り止め装置
  6. 上記滑り止め本体の夫々の上記内側脚部に形成された上記引締め手段用ワイヤ通過部間にはチューブ状部材が配置され、上記引締め手段用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の内側脚部の上記引締め手段用ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする請求項3〜5の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  7. 上記滑り止め本体の対向端部位置の上記内側脚部には上記引締め手段用ワイヤの端部を固定する引締め手段用ワイヤ端部固定部が形成され、
    上記引締め手段用ワイヤ端部固定部に端部を固定された上記引締め手段用ワイヤは、上記ワイヤガイド部材の内側脚部に形成されたワイヤ出入口を経由して、上記ワイヤガイド部を通過して上記外側脚部のワイヤ出入口から引き出され、上記滑り止め本体もしくはワイヤガイド部材の外側脚部位置に配置されたワイヤ巻取り機構に接続されることによって引締め手段が構成されることを特徴とする請求項1または2記載のタイヤ滑り止め装置
  8. 上記滑り止め本体の少なくとも一部の上記内側脚部には内側距離規制用ワイヤが通過する内側距離規制用ワイヤ通過部が配置され、
    上記内側距離規制用ワイヤは、夫々の上記内側脚部に配置された内側距離規制用ワイヤ通過部によって保持されることを特徴とする請求項3〜7の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  9. 上記滑り止め本体の内側脚部に形成された内側距離規制用ワイヤ通過部間にはチューブ状部材が配置され、上記内側距離規制用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の内側脚部の内側距離規制用ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする請求項3〜8の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  10. 上記ワイヤガイド部材の内側脚部および、もしくは、少なくとも一部の上記滑り止め本体の内側脚部間には内側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔が形成され、
    上記環状部材接続孔に上記内側距離規制用環状部材が接続されることによって、夫々の上記内側脚部間の距離が規制されるように構成されることを特徴とする請求項3〜9の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  11. 上記ワイヤ巻取り機構が、上記滑り止め本体の外側脚部もしくはワイヤガイド部材の外側脚部の、何れかの位置の外側脚部間に配置されることを特徴とする請求項3〜10の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  12. 上記ワイヤ巻取り機構が、上記滑り止め本体の対向端部位置の外側脚部と、上記滑り止め本体の対向端部位置と隣接する外側脚部の間に配置されることを特徴とする請求項11記載のタイヤ滑り止め装置
  13. 上記ワイヤ巻取り機構が、上記滑り止め本体の一方の端部位置の外側脚部と、上記滑り止め本体の一方の端部位置と隣接する外側脚部の間に配置されることを特徴とする請求項11記載のタイヤ滑り止め装置
  14. 上記ワイヤ巻取り機構が接続部材を有し、上記接続部材の少なくとも一端が、隣接する外側脚部に固定されることを特徴とする請求項11〜13の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  15. 上記ワイヤガイド部材の外側脚部に形成されたワイヤ出入口と、上記ワイヤ巻取り機構間において、上記滑り止め本体の外側脚部の少なくとも1つに、上記引締め手段用ワイヤ通過部が配置されることを特徴とする請求項11〜14の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  16. 上記滑り止め本体の少なくとも一部の上記外側脚部には外側距離規制用ワイヤが通過する外側距離規制用ワイヤ通過部が配置され、
    上記外側距離規制用ワイヤは、夫々の上記外側脚部に配置された外側距離規制用ワイヤ通過部によって保持されることを特徴とする請求項3〜15の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  17. 上記外側距離規制用ワイヤの一端が、上記ワイヤガイド部材の外側脚部に固定されることを特徴とする請求項16記載のタイヤ滑り止め装置
  18. 上記外側距離規制用ワイヤの他端が、上記ワイヤ巻取り機構の接続部材の一端もしくは他端が固定された上記外側脚部に固定されることを特徴とする請求項16または17記載のタイヤ滑り止め装置
  19. 上記外側距離規制用ワイヤの他端が、上記ワイヤ巻取り機構の接続部材に固定されることを特徴とする請求項16または17記載のタイヤ滑り止め装置
  20. 上記滑り止め本体の外側脚部に配置された外側距離規制用ワイヤ通過部間の少なくとも一部にはチューブ状部材が配置され、上記外側距離固定用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の上記外側脚部の外側距離規制用ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする請求項16〜19の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  21. 上記ワイヤガイド部材の外側脚部および、もしくは少なくとも一部の上記滑り止め本体の外側脚部間には外側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔が形成され、
    上記環状部材接続孔に上記外側距離規制用環状部材が接続されることによって、夫々の上記外側脚部間の距離が規制されるように構成されることを特徴とする請求項3〜20の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  22. 上記タイヤ滑り止め装置が、第1の滑り止め本体と第2の滑り止め本体を有し、
    上記第1の滑り止め本体のタイヤの円周方向の一方の端部には、第1のワイヤガイド部材が配置され、
    上記第1の滑り止め本体のタイヤの円周方向の他方の端部には、第2のワイヤガイド部材が配置され、
    上記第1のワイヤガイド部材の一方の側面および第2のワイヤガイド部材の一方の側面が常時上記第1の滑り止め本体の端部と近接した位置を維持するように構成され、もしくは、上記第1のワイヤガイド部材の一方の位置および第2のワイヤガイド部材の一方の位置が上記第1の滑り止め本体と一体に構成され、
    上記滑り止め装置のタイヤへの装着時において、上記第1の滑り止め本体の第1のワイヤガイド部材の他方の側面および第2のワイヤガイド部材の他方の側面と対向する位置には上記第2の滑り止め本体の一方の対向端部および他方の対向端部が夫々配置され、
    上記第1の滑り止め本体の第1のワイヤガイド部材の他方の側面と対向して配置される上記第2の滑り止め本体の一方の対向端部間の距離と、上記第1の滑り止め本体の第2のワイヤガイド部材の他方の側面と対向して配置される上記第2の滑り止め本体の他方の対向端部間の距離の少なくとも何れか1箇所の距離が可変に構成され、
    上記第2の滑り止め本体の内側脚部には夫々、上記引締め手段用ワイヤ通過部が配置され、
    上記引締め手段用ワイヤは、上記第2の滑り止め本体の内側脚部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部内を通過し、
    上記引締め手段用ワイヤの一端が上記第2の滑り止め本体の一方の対向端部の内側脚部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部から引き出され、上記第1の滑り止め本体の第1のワイヤガイド部材の内側脚部のワイヤ出入口から入って上記ワイヤガイド部を通過して外側脚部のワイヤ出入口から引き出され、対向して配置される上記第2の滑り止め本体の一方の対向端部の位置の外側端部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部内を通過して、上記第2滑り止め本体の外側脚部位置に配置された第1のワイヤ巻取り機構に接続され、
    上記引締め手段用ワイヤの他端が上記第2の滑り止め本体の他方の対向端部の内側脚部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部から引き出され、上記第1の滑り止め本体の第2のワイヤガイド部材の内側脚部のワイヤ出入口から入って上記ワイヤガイド部を通過して外側脚部のワイヤ出入口から引き出され、対向して配置される上記第2の滑り止め本体の他方の対向端部の位置の外側端部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部内を通過して、上記第2滑り止め本体の外側脚部位置に配置された第2のワイヤ巻取り機構に接続されることによって引締め手段が構成されることを特徴とする請求項1または2項記載のタイヤ滑り止め装置
  23. 上記第2の滑り止め本体の内側脚部に配置された上記引締め手段用ワイヤ通過部間の少なくとも一部にはチューブ状部材が配置され、上記引締め手段用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の上記内側脚部の引締め手段用ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする請求項22記載のタイヤ滑り止め装置
  24. 上記第1のワイヤガイド部材および第2のワイヤガイド部材の内側脚部には、夫々内側距離規制用ワイヤの端部を固定する内側距離規制用ワイヤ端部固定部が形成され、
    上記第1の滑り止め本体の内側脚部には、夫々上記内側距離規制用ワイヤが通過する内側距離規制用ワイヤの通過部が配置され、
    上記内側距離規制用ワイヤは、上記第1の滑り止め本体の夫々の上記内側脚部に形成された内側距離規制用ワイヤの通過部によって保持されることを特徴とする請求項22または23記載のタイヤ滑り止め装置
  25. 上記第1の滑り止め本体の内側脚部に配置された内側距離規制用ワイヤ通過部間の少なくとも一部にはチューブ状部材が配置され、上記内側距離固定用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の上記内側脚部の内側距離規制用ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする請求項24記載のタイヤ滑り止め装置
  26. 上記第1のワイヤガイド部材の内側脚部および、もしくは、上記第2のワイヤガイド部材の内側脚部および、もしくは、少なくとも一部の上記第1の滑り止め本体の内側脚部間には内側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔が形成され、
    上記環状部材接続孔に上記内側距離規制用環状部材が接続されることによって、上記第1のワイヤガイド部材および、もしくは、上記第2のワイヤガイド部材および、もしくは、少なくとも一部の上記第1の滑り止め本体の内側脚部間の距離が規制されるように構成されることを特徴とする請求項22〜25の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  27. 上記第1のワイヤガイド部材および第2のワイヤガイド部材の外側脚部には、夫々第1外側距離規制用ワイヤの端部を固定する第1外側距離規制用ワイヤ端部固定部が形成され、
    上記第1の滑り止め本体の外側脚部には、夫々上記第1外側距離規制用ワイヤが通過する第1外側距離規制用ワイヤの通過部が形成され、
    上記第1外側距離規制用ワイヤは、夫々の上記外側脚部に配置された第1外側距離規制用ワイヤの通過部によって保持されることを特徴とする請求項22〜26記載のタイヤ滑り止め装置
  28. 上記第1の滑り止め本体の外側脚部に配置された第1外側距離規制用ワイヤ通過部間の少なくとも一部にはチューブ状部材が配置され、上記第1外側距離固定用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の上記外側脚部の第1外側距離規制用ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする請求項27記載のタイヤ滑り止め装置
  29. 上記第1のワイヤガイド部材の外側脚部および、もしくは、上記第2のワイヤガイド部材の外側脚部および、もしくは、少なくとも一部の上記第1の滑り止め本体の外側脚部間には第1外側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔が形成され、
    上記環状部材接続孔に上記第1外側距離規制用環状部材が接続されることによって、上記第1のワイヤガイド部材および、もしくは、上記第2のワイヤガイド部材および、もしくは、少なくとも一部の上記第1の滑り止め本体の外側脚部間の距離が規制されるように構成されることを特徴とする請求項22〜28の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  30. 上記第2の滑り止め本体の少なくとも一部の上記外側脚部には第2外側距離規制用ワイヤが通過する第2外側距離規制用ワイヤの通過部が形成され、
    上記第2外側距離規制用ワイヤは、夫々の上記外側脚部に配置された第2外側距離規制用ワイヤの通過部によって保持されることを特徴とする請求項22〜29の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  31. 上記第2外側距離規制用ワイヤの一端が、上記第1のワイヤ巻取り機構の接続部材に固定され、上記第2外側距離規制用ワイヤの他端が、上記第2のワイヤ巻取り機構の接続部材に固定されることを特徴とする請求項30記載のタイヤ滑り止め装置
  32. 上記第2外側距離規制用ワイヤの一端が、上記第1のワイヤ巻取り機構の接続部材が固定された外側脚部に固定され、上記第2外側距離規制用ワイヤの他端が、上記第2のワイヤ巻取り機構の接続部材が固定された外側脚部に固定されることを特徴とする請求項30記載のタイヤ滑り止め装置
  33. 上記第2の滑り止め本体の外側脚部に形配置された第2外側距離規制用ワイヤ通過部間の少なくとも一部にはチューブ状部材が配置され、上記第2外側距離固定用ワイヤが上記チューブ状部材内を通過することによって、夫々の上記外側脚部の第2外側距離規制ワイヤ通過部間の最小距離が規制されることを特徴とする請求項30〜32の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  34. 上記第2滑り止め本体の少なくとも一部の外側脚部間には第2外側距離規制用環状部材が接続可能な環状部材接続孔が形成され、
    上記環状部材接続孔に上記第2外側距離規制用環状部材が接続されることによって、上記第2滑り止め本体の夫々の上記外側脚部間の距離が規制されるように構成されることを特徴とする請求項22〜33の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  35. 上記ワイヤガイド部が、上記ワイヤガイド部材に設けられた孔によって構成されることを特徴とする請求項1〜34の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  36. 上記ワイヤガイド部材に設けられた孔が、上記ワイヤガイド部材に対してインサート成型されたチューブ状のワイヤ通過部材によって構成されることを特徴とする請求項35記載のタイヤ滑り止め装置
  37. 上記ワイヤガイド部材に設けられた孔が、上記ワイヤガイド部材に形成された凹部と、上記凹部内に配置されたチューブ状のワイヤ通過部材より構成されることを特徴とする請求項35記載のタイヤ滑り止め装置
  38. 上記ワイヤガイド部が、上記ワイヤガイド部材に形成された凹部と、上記凹部を少なくとも部分的に塞いでワイヤの離脱を防止する外れ止め部を有することを特徴とする請求項1〜35の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  39. 上記ワイヤガイド部材2がチューブ状のワイヤガイド部21のみで構成されることを特徴とする請求項1〜38の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
  40. 上記引締め手段用ワイヤの線径をAmmとした場合に、ワイヤガイド部に夫々形成された湾曲部の曲率半径は3Amm以上に形成されることを特徴とする請求項1〜39の何れか1項記載のタイヤ滑り止め装置
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