JPH068890Y2 - 自動車タイヤ用チェーン - Google Patents
自動車タイヤ用チェーンInfo
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- JPH068890Y2 JPH068890Y2 JP9635290U JP9635290U JPH068890Y2 JP H068890 Y2 JPH068890 Y2 JP H068890Y2 JP 9635290 U JP9635290 U JP 9635290U JP 9635290 U JP9635290 U JP 9635290U JP H068890 Y2 JPH068890 Y2 JP H068890Y2
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- ring
- tire
- shaped body
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- Tires In General (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車タイヤ用チェーンに係わり、更に詳しく
は、タイヤの表面側に導いた一方の輪状体の両端末であ
る導出部を、引っ張り、且つ緊張させた状態で、その導
出部の安全性を確保し、以って自動車タイヤ用チェーン
全体の安全性を確保したことに特徴を有する技術に関す
る。
は、タイヤの表面側に導いた一方の輪状体の両端末であ
る導出部を、引っ張り、且つ緊張させた状態で、その導
出部の安全性を確保し、以って自動車タイヤ用チェーン
全体の安全性を確保したことに特徴を有する技術に関す
る。
[従来の技術] 周知の通り、タイヤの裏面側に位置する一方の輪状体
と、表面側に位置する他方の輪状体と、両輪状体間に架
設された複数の滑り止め片を有し、上記一方の輪状体の
両端末をタイヤの表面側に導き、その導いた一方の輪状
体の両端末である導出部を、他方の輪状体に所定間隔で
設けられた複数の輪状のリングに通し、両端末の先端を
他方の輪状体の所定位置に設けられた止め金具に止め
て、一方の輪状体をタイヤの裏面側位置に於て堅締めし
た自動車タイヤ用チェーンが提案されている。
と、表面側に位置する他方の輪状体と、両輪状体間に架
設された複数の滑り止め片を有し、上記一方の輪状体の
両端末をタイヤの表面側に導き、その導いた一方の輪状
体の両端末である導出部を、他方の輪状体に所定間隔で
設けられた複数の輪状のリングに通し、両端末の先端を
他方の輪状体の所定位置に設けられた止め金具に止め
て、一方の輪状体をタイヤの裏面側位置に於て堅締めし
た自動車タイヤ用チェーンが提案されている。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来技術によると、導出部をタイヤの表面側に位置
する他方の輪状体に橋状に架設された牽引手段で引っ張
り、且つ緊張せしめることがないので、自動車の走行中
に、道路の曲がり角の物体や道路側に突出した物体等に
導出部を接触、或いは引っ掛けてしまう等の危険性がな
いという利点を有するものの、次の点に於て不具合を有
する。
する他方の輪状体に橋状に架設された牽引手段で引っ張
り、且つ緊張せしめることがないので、自動車の走行中
に、道路の曲がり角の物体や道路側に突出した物体等に
導出部を接触、或いは引っ掛けてしまう等の危険性がな
いという利点を有するものの、次の点に於て不具合を有
する。
即ち、上記牽引手段をなくし、且つ導出部が前記した如
く、物体等に接触或いは引っ掛からないようにする為
に、上記導出部を、他方の輪状体に所定間隔で設けられ
た複数のリングに通し、他方の輪状体の所定位置に設け
られた止め金具に止めて、一方の輪状体を引っ張り、且
つ緊張せしめたことにより、自動車が走行した場合に、
リングと導出部が擦れてしまう。
く、物体等に接触或いは引っ掛からないようにする為
に、上記導出部を、他方の輪状体に所定間隔で設けられ
た複数のリングに通し、他方の輪状体の所定位置に設け
られた止め金具に止めて、一方の輪状体を引っ張り、且
つ緊張せしめたことにより、自動車が走行した場合に、
リングと導出部が擦れてしまう。
詳しくは、自動車が走行した場合に、タイヤの回転によ
り導出部を不規則に引っ張られ、その導出部の動きによ
り、導出部とリングが局部的に擦れ合い、摩擦熱が発生
すると共に、上記擦れ合うことにより導出部とリングの
相互に応力がかかり、これらが原因で、導出部より比較
的強度の弱いリングが破断してしまったり、或いは導出
部が破断してしまう等の危険が生じ、その安全性が問題
となる場合もあった。
り導出部を不規則に引っ張られ、その導出部の動きによ
り、導出部とリングが局部的に擦れ合い、摩擦熱が発生
すると共に、上記擦れ合うことにより導出部とリングの
相互に応力がかかり、これらが原因で、導出部より比較
的強度の弱いリングが破断してしまったり、或いは導出
部が破断してしまう等の危険が生じ、その安全性が問題
となる場合もあった。
従って本考案の目的とする所は、一方の輪状体の両端末
をタイヤの表面側に導き、その表面側に導かれた導出部
を他方の輪状体に橋状に架設された牽引手段で引っ張
り、締めることもないので、自動車の走行時に曲がり角
等で牽引手段或いは導出部を物体等に接触或いは引っ掛
けることがないという利点を確保しつつ、更に一方の輪
状体の両端末をタイヤの表面側に導き、その表面側に導
かれた導出部を他方の輪状体に沿わせて引っ張り、上記
一方の輪状体を締めた際に、導出部を他方の輪状体に沿
わせる為の手段に於て、自動車の走行時に一方の輪状体
が引っ張られる等の為にかかる応力による破断等の危険
性をなくし、以って導出部の破断等の危険性もなくすと
共に、上記導出部を他方の輪状体に沿わせた位置から外
れないようにした技術を提供するにある。
をタイヤの表面側に導き、その表面側に導かれた導出部
を他方の輪状体に橋状に架設された牽引手段で引っ張
り、締めることもないので、自動車の走行時に曲がり角
等で牽引手段或いは導出部を物体等に接触或いは引っ掛
けることがないという利点を確保しつつ、更に一方の輪
状体の両端末をタイヤの表面側に導き、その表面側に導
かれた導出部を他方の輪状体に沿わせて引っ張り、上記
一方の輪状体を締めた際に、導出部を他方の輪状体に沿
わせる為の手段に於て、自動車の走行時に一方の輪状体
が引っ張られる等の為にかかる応力による破断等の危険
性をなくし、以って導出部の破断等の危険性もなくすと
共に、上記導出部を他方の輪状体に沿わせた位置から外
れないようにした技術を提供するにある。
[課題を解決する為の手段] 上記目的を解決する為に、本考案は次の技術的手段を有
する。
する。
即ち、実施例に対応する添付図面中の符号を用いて説明
すると、本考案はタイヤの裏面側に位置する一方の輪状
体2と、タイヤの表面側に位置する他方の輪状体3と、
両輪状体2,3間に架設された複数の滑り止め片4とを
有し、上記一方の輪状体2の両端末をタイヤの表面側に
導き、その表面側に導かれた導出部8を引っ張ることに
よって、上記一方の輪状体2を締め、上記複数の滑り止
め片4をタイヤのトレッド面に装着させる自動車タイヤ
用チェーン1に於て、上記タイヤの表面側に導かれた導
出部8を、タイヤの表面側に位置する他方の輪状体3に
指示されている複数のガイドローラ12によって案内せ
しめながら、上記導出部8の両端末の各々の先端に掛止
フック10を有し、その両端末の各々の掛止フック10
を他方の輪状体3の所定位置に設けられた止め金具11
に掛止せしめて、一方の輪状体2をタイヤの裏面側位置
に於て堅締めしたことを特徴とする自動車タイヤ用チェ
ーンである。
すると、本考案はタイヤの裏面側に位置する一方の輪状
体2と、タイヤの表面側に位置する他方の輪状体3と、
両輪状体2,3間に架設された複数の滑り止め片4とを
有し、上記一方の輪状体2の両端末をタイヤの表面側に
導き、その表面側に導かれた導出部8を引っ張ることに
よって、上記一方の輪状体2を締め、上記複数の滑り止
め片4をタイヤのトレッド面に装着させる自動車タイヤ
用チェーン1に於て、上記タイヤの表面側に導かれた導
出部8を、タイヤの表面側に位置する他方の輪状体3に
指示されている複数のガイドローラ12によって案内せ
しめながら、上記導出部8の両端末の各々の先端に掛止
フック10を有し、その両端末の各々の掛止フック10
を他方の輪状体3の所定位置に設けられた止め金具11
に掛止せしめて、一方の輪状体2をタイヤの裏面側位置
に於て堅締めしたことを特徴とする自動車タイヤ用チェ
ーンである。
又、上記複数のガイドローラ12の各々は、V溝12c
を有し、導出部8が不測に外れないようにしたことが考
慮される。
を有し、導出部8が不測に外れないようにしたことが考
慮される。
[作用] 上記構成に基づくと、タイヤの表面側に導かれた導出部
8をタイヤの表面側に位置する他方の輪状体3に指示さ
れいる複数のガイドローラ12によって案内せしめるこ
とにより、上記導出部8を他方の輪状体3に沿わせて設
置することが可能であり、タイヤの表面側の直径方向に
導出部が位置しないので、自動車の走行時に曲がり角等
で導出部8を物体等に接触或いは引っ掛けることを防止
し易い。
8をタイヤの表面側に位置する他方の輪状体3に指示さ
れいる複数のガイドローラ12によって案内せしめるこ
とにより、上記導出部8を他方の輪状体3に沿わせて設
置することが可能であり、タイヤの表面側の直径方向に
導出部が位置しないので、自動車の走行時に曲がり角等
で導出部8を物体等に接触或いは引っ掛けることを防止
し易い。
しかも、上記導出部8を他方の輪状体3に沿わせる為の
手段である複数のガイドローラ12と、導出部8との接
点は、ガイドローラ12の回転により、ある一点に定ま
らないので、自動車の走行時に一方の輪状体2が引っ張
られる等の為にかかるガイドローラ12と導出部8との
接点への応力の局部的集中、或いは摩擦による接点の発
熱を防止し易く、更にガイドローラ12のV溝により、
導出部8がガイドローラ12より不測に外れることを防
止する。
手段である複数のガイドローラ12と、導出部8との接
点は、ガイドローラ12の回転により、ある一点に定ま
らないので、自動車の走行時に一方の輪状体2が引っ張
られる等の為にかかるガイドローラ12と導出部8との
接点への応力の局部的集中、或いは摩擦による接点の発
熱を防止し易く、更にガイドローラ12のV溝により、
導出部8がガイドローラ12より不測に外れることを防
止する。
[実施例] 次に添付図面に従い本考案の実施例を詳述する。
第1図は自動車タイヤ用チェーン1の正面図であり、図
面正面側をタイヤの表面側、図面背面側をタイヤの裏面
側とする。2はタイヤの裏面側に位置せしめる一方の輪
状体であり、3はタイヤの表面側に位置せしめる他方の
輪状体である。
面正面側をタイヤの表面側、図面背面側をタイヤの裏面
側とする。2はタイヤの裏面側に位置せしめる一方の輪
状体であり、3はタイヤの表面側に位置せしめる他方の
輪状体である。
上記一方の輪状体2と他方の輪状体3との間には複数の
滑り止め片4が両輪状体2、3の周方向に放射状に等間
隔で架設されている。
滑り止め片4が両輪状体2、3の周方向に放射状に等間
隔で架設されている。
上記滑り止め片4は、タイヤのトレッド面に位置するも
のであり、ポリウレタン樹脂の材質で略コの字状に形成
されていて、路面の形状や滑り止め片4にかかる種々の
外力によって変形可能となっている。
のであり、ポリウレタン樹脂の材質で略コの字状に形成
されていて、路面の形状や滑り止め片4にかかる種々の
外力によって変形可能となっている。
更に、上記滑り止め片4の表面には、滑り止め手段とし
て、超硬合金製の超硬ピン4aが複数埋設されている。
て、超硬合金製の超硬ピン4aが複数埋設されている。
そして、上記滑り止め片4の一端4bは、回転N自在に
なるように他方の輪状体3を挿通せしめて他方の輪状体
3に取り付けられていると共に、滑り止め片4の他端4
cは、一方の輪状体2を挿通せしめて一方の輪状体2に
取り付けられている。
なるように他方の輪状体3を挿通せしめて他方の輪状体
3に取り付けられていると共に、滑り止め片4の他端4
cは、一方の輪状体2を挿通せしめて一方の輪状体2に
取り付けられている。
尚、上記滑り止め片4の材料としてポリウレタン樹脂
を、超硬ピン4aの材料として超硬合金をこの例では用
いたが、それぞれ他の材料を用いても良い。
を、超硬ピン4aの材料として超硬合金をこの例では用
いたが、それぞれ他の材料を用いても良い。
次に、上記タイヤの裏面側に位置せしめる一方の輪状体
2は、自由な曲線を造る材質より成っていて、上記複数
の滑り止め片4の他端4cに挿通していると共に、上記
滑り止め片4の他端4cを挿通した一方の輪状体2の両
端末は、後述する通し片5に導かれてタイヤの表面側に
伸びる。
2は、自由な曲線を造る材質より成っていて、上記複数
の滑り止め片4の他端4cに挿通していると共に、上記
滑り止め片4の他端4cを挿通した一方の輪状体2の両
端末は、後述する通し片5に導かれてタイヤの表面側に
伸びる。
又、上記一方の輪状体2を他端4cに挿通した滑り止め
片4に於て、隣り合う複数の滑り止め片4が一定間隔を
保ち、その位置が定まるように、一方の輪状体2に一方
のパイプ6を、他方の輪状体3に他方のパイプ7をそれ
ぞれ隣り合う滑り止め片4間で被覆している。
片4に於て、隣り合う複数の滑り止め片4が一定間隔を
保ち、その位置が定まるように、一方の輪状体2に一方
のパイプ6を、他方の輪状体3に他方のパイプ7をそれ
ぞれ隣り合う滑り止め片4間で被覆している。
そして、上記タイヤの表面側に位置せしめる他方の輪状
体3は、比較的硬質の材料で成っている。
体3は、比較的硬質の材料で成っている。
次に、上記一方の輪状体2の両端末をタイヤの表面側に
導く為に、上記一方の輪状体2と他方の輪状体3との間
にポリウレタン樹脂より成る通し片5が架設されてい
る。上記通し片5は一端では一方の輪状体2が導かれ、
他端では他方の輪状体3が挿通していると共に、この通
し片5の他端には略T字形状部5aが形成されていて、
この略T字形状部5aの内部にはローラ5bが設けられ
ている。これより、上記通し片5の一端より挿入した一
方の輪状体2の両端末は、通し片5内部を通り、ローラ
5bによってタイヤの表面側に導かれる。上記タイヤの
表面側に導かれた一方の輪状体2の両端末を導出部8と
する。この導出部8のそれぞれの先には弾性部材9が設
けられていて、この例では、ばねを用いていると共に、
上記弾性部材9の先には掛止フック10が設けられてい
る。
導く為に、上記一方の輪状体2と他方の輪状体3との間
にポリウレタン樹脂より成る通し片5が架設されてい
る。上記通し片5は一端では一方の輪状体2が導かれ、
他端では他方の輪状体3が挿通していると共に、この通
し片5の他端には略T字形状部5aが形成されていて、
この略T字形状部5aの内部にはローラ5bが設けられ
ている。これより、上記通し片5の一端より挿入した一
方の輪状体2の両端末は、通し片5内部を通り、ローラ
5bによってタイヤの表面側に導かれる。上記タイヤの
表面側に導かれた一方の輪状体2の両端末を導出部8と
する。この導出部8のそれぞれの先には弾性部材9が設
けられていて、この例では、ばねを用いていると共に、
上記弾性部材9の先には掛止フック10が設けられてい
る。
他方、上記他方の輪状体3の所定位置に、上記一方の輪
状体2の導出部8の各々の先端に設けられた掛止フック
10を掛止する為の止め金具11が設けられている。
状体2の導出部8の各々の先端に設けられた掛止フック
10を掛止する為の止め金具11が設けられている。
尚、この例では上記通し片5の材質をポリウレタン樹脂
としたが、その他に自動車タイヤ用チェーン1として絶
えられる異なる材質のものでも良く、又、上記一方の輪
状体2の導出部8に先に設けた弾性部材9は、ばねに限
らず、他にゴム等も考えられる。
としたが、その他に自動車タイヤ用チェーン1として絶
えられる異なる材質のものでも良く、又、上記一方の輪
状体2の導出部8に先に設けた弾性部材9は、ばねに限
らず、他にゴム等も考えられる。
以上は従来と略同様の部分を述べた。次に本考案の特徴
とする所を説明する。上記一方の輪状体2の導出部8の
掛止フック10を止め金具11に掛止した時に、掛止フ
ック10と導出部8が通し片5より出た所との2点間と
で、導出部8が直線とならないように、他方の輪状体3
の所定位置に複数のガイドローラ12を取り付ける。詳
しくは、上記ガイドローラ12は、取り付け部12aと
ガイドローラ本体12bとより成り、上記取り付け部1
2aは、所定間隔で他方の輪状体3に取り付けるが、こ
の時、ガイドローラ本体12bは、他方の輪状体3が作
る円周の内側に来るように位置せしめる。そして、上記
ガイドローラ本体12bには、導出部8が断面直径で比
較的深く収まるようにV溝12cが形成されている。こ
れらより、上記導出部8をガイドローラ12によって案
内せしめながら引っ張り、掛止フック10を止め金具1
1に掛止した際、上記導出部8は引っ張られているの
で、掛止フック10と略T字形状部5aとの間で直線と
なる方向に力が作用し、導出部8はガイドローラ12に
よって他方の輪状体3に沿いながら緊張せしめられる。
とする所を説明する。上記一方の輪状体2の導出部8の
掛止フック10を止め金具11に掛止した時に、掛止フ
ック10と導出部8が通し片5より出た所との2点間と
で、導出部8が直線とならないように、他方の輪状体3
の所定位置に複数のガイドローラ12を取り付ける。詳
しくは、上記ガイドローラ12は、取り付け部12aと
ガイドローラ本体12bとより成り、上記取り付け部1
2aは、所定間隔で他方の輪状体3に取り付けるが、こ
の時、ガイドローラ本体12bは、他方の輪状体3が作
る円周の内側に来るように位置せしめる。そして、上記
ガイドローラ本体12bには、導出部8が断面直径で比
較的深く収まるようにV溝12cが形成されている。こ
れらより、上記導出部8をガイドローラ12によって案
内せしめながら引っ張り、掛止フック10を止め金具1
1に掛止した際、上記導出部8は引っ張られているの
で、掛止フック10と略T字形状部5aとの間で直線と
なる方向に力が作用し、導出部8はガイドローラ12に
よって他方の輪状体3に沿いながら緊張せしめられる。
尚、第3図、第4図に於て他方のパイプ7は省略し、ガ
イドローラ本体12bはスムーズに回転するものであ
る。
イドローラ本体12bはスムーズに回転するものであ
る。
以上の構成によりその使い方を説明する。先ず、上記掛
止フック10を止め金具11から外し、一方の輪状体2
を緩めた状態にして一方の輪状体2をタイヤに嵌め込
み、タイヤの裏面側に位置させる。この時、上記滑り止
め片4及び通し片5はタイヤのトレッド面に位置すると
共に、上記他方の輪状体3は、タイヤの表面側に位置す
る。
止フック10を止め金具11から外し、一方の輪状体2
を緩めた状態にして一方の輪状体2をタイヤに嵌め込
み、タイヤの裏面側に位置させる。この時、上記滑り止
め片4及び通し片5はタイヤのトレッド面に位置すると
共に、上記他方の輪状体3は、タイヤの表面側に位置す
る。
そして、上記自動車タイヤ用チェーン1のタイヤに対し
て状態位置より、一方の輪状体2の導出部8を引っ張る
ことにより、一方の輪状体2は求心方向に締めつけられ
ると共に、自動車タイヤ用チェーン1全体がタイヤに密
接するようになる。
て状態位置より、一方の輪状体2の導出部8を引っ張る
ことにより、一方の輪状体2は求心方向に締めつけられ
ると共に、自動車タイヤ用チェーン1全体がタイヤに密
接するようになる。
そして、掛止フック10を止め金具11に掛止すること
により、上記導出部8を緊張させ、上記自動車タイヤ用
チェーン1全体をタイヤに密接した状態で固定せしめ
る。又、脱却時は、上記止め金具11から掛止フック1
0を外して導出部8の緊張を解放することにより、一方
の輪状体2が緩んだ状態になり、この状態から一方の輪
状体2をタイヤの表面側に引き出し、脱却する。
により、上記導出部8を緊張させ、上記自動車タイヤ用
チェーン1全体をタイヤに密接した状態で固定せしめ
る。又、脱却時は、上記止め金具11から掛止フック1
0を外して導出部8の緊張を解放することにより、一方
の輪状体2が緩んだ状態になり、この状態から一方の輪
状体2をタイヤの表面側に引き出し、脱却する。
以上のように、導出部8をガイドローラ12によって案
内せしめることにより、自動車の走行時に曲がり角等で
導出部8等を物体等に接触或いは引っ掛けることがない
と共に、自動車の走行時にかかる局部的な応力の集中を
なくし易いと共に摩擦熱も防ぎ易く更に、ガイドローラ
12のV溝12cにより、導出部8はガイドローラ12
から外れにくいものである。
内せしめることにより、自動車の走行時に曲がり角等で
導出部8等を物体等に接触或いは引っ掛けることがない
と共に、自動車の走行時にかかる局部的な応力の集中を
なくし易いと共に摩擦熱も防ぎ易く更に、ガイドローラ
12のV溝12cにより、導出部8はガイドローラ12
から外れにくいものである。
[効果] 以上詳述した如く本考案は、請求項第1項によれば、タ
イヤの表面側に導かれた導出部をタイヤの表面側に位置
する他方の輪状体に指示されている複数のガイドローラ
によって案内せしめたことにより、上記導出部を他方の
輪状体に沿わせて設置し、自動車の走行時に曲がり角等
で導出部を物体等に接触或いは引っ掛けることを防止し
易いという従来からの利点を確保しつつ、しかも、上記
導出部を他方の輪状体に沿わせる為の手段である複数の
ガイドローラと、導出部との接点は、ガイドローラの回
転により、ある一点に定まらないので、自動車の走行時
に一方の輪状体が引っ張られる等の為にかかるガイドロ
ーラと導出部との接点への応力の局部的集中、或いは擦
れ合う摩擦による接点の発熱を防止し易く、以って他方
の輪状体に導出部を沿わせる手段、又は導出部の破断等
の危険性をなくし易い。
イヤの表面側に導かれた導出部をタイヤの表面側に位置
する他方の輪状体に指示されている複数のガイドローラ
によって案内せしめたことにより、上記導出部を他方の
輪状体に沿わせて設置し、自動車の走行時に曲がり角等
で導出部を物体等に接触或いは引っ掛けることを防止し
易いという従来からの利点を確保しつつ、しかも、上記
導出部を他方の輪状体に沿わせる為の手段である複数の
ガイドローラと、導出部との接点は、ガイドローラの回
転により、ある一点に定まらないので、自動車の走行時
に一方の輪状体が引っ張られる等の為にかかるガイドロ
ーラと導出部との接点への応力の局部的集中、或いは擦
れ合う摩擦による接点の発熱を防止し易く、以って他方
の輪状体に導出部を沿わせる手段、又は導出部の破断等
の危険性をなくし易い。
そして、請求項第2項によれば、上記ガイドローラのV
溝により、導出部がガイドローラより不測に外れること
を防止し易い。
溝により、導出部がガイドローラより不測に外れること
を防止し易い。
添付図面は本考案の実施例を示し、第1図は正面図、第
2図は通し片の斜視図、第3図はガイドローラの図、第
4図は第3図におけるA−A線に沿った断面図である。 図面中の符号は、 1…自動車タイヤ用チェーン 2…一方の輪状体 3…他方の輪状体 4…滑り止め片 4a…超硬ピン 4b…滑り止め片の一端 4c…滑り止め片の他端 5…通し片 5a…略T字形状部 5b…ローラ 6…一方のパイプ 7…他方のパイプ 8…導出部 9…弾性部材 10…掛止フック 11…止め金具 12…ガイドローラ 12a…取り付け部 12b…ガイドローラ本体 12c…V溝 N…回転 をそれぞれ示す。
2図は通し片の斜視図、第3図はガイドローラの図、第
4図は第3図におけるA−A線に沿った断面図である。 図面中の符号は、 1…自動車タイヤ用チェーン 2…一方の輪状体 3…他方の輪状体 4…滑り止め片 4a…超硬ピン 4b…滑り止め片の一端 4c…滑り止め片の他端 5…通し片 5a…略T字形状部 5b…ローラ 6…一方のパイプ 7…他方のパイプ 8…導出部 9…弾性部材 10…掛止フック 11…止め金具 12…ガイドローラ 12a…取り付け部 12b…ガイドローラ本体 12c…V溝 N…回転 をそれぞれ示す。
Claims (2)
- 【請求項1】タイヤの裏面側に位置する一方の輪状体2
と、タイヤの表面側に位置する他方の輪状体3と、両輪
状体2,3間に架設された複数の滑り止め片4とを有
し、上記一方の輪状体2の両端末をタイヤの表面側に導
き、その表面側に導かれた導出部8を引っ張ることによ
って、上記一方の輪状体2を締め、上記複数の滑り止め
片4をタイヤのトレッド面に装着させる自動車タイヤ用
チェーン1に於て、 上記タイヤの表面側に導かれた導出部8を、タイヤの表
面側に位置する他方の輪状体3に指示されている複数の
ガイドローラ12によって案内せしめながら、上記導出
部8の両端末の各々の先端に掛止フック10を有し、そ
の両端末の各々の掛止フック10を他方の輪状体3の所
定位置に設けられた止め金具11に掛止せしめて、一方
の輪状体2をタイヤの裏面側位置に於て堅締めしたこと
を特徴とする自動車タイヤ用チェーン。 - 【請求項2】上記複数のガイドローラ12の各々は、V
溝12cを有し、導出部8が不測に外れないようにした
ことを特徴とする請求項第1項記載の自動車タイヤ用チ
ェーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9635290U JPH068890Y2 (ja) | 1990-09-13 | 1990-09-13 | 自動車タイヤ用チェーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9635290U JPH068890Y2 (ja) | 1990-09-13 | 1990-09-13 | 自動車タイヤ用チェーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04125906U JPH04125906U (ja) | 1992-11-17 |
JPH068890Y2 true JPH068890Y2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=31930960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9635290U Expired - Lifetime JPH068890Y2 (ja) | 1990-09-13 | 1990-09-13 | 自動車タイヤ用チェーン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH068890Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6234203B2 (ja) * | 2013-12-11 | 2017-11-22 | 株式会社カーメイト | タイヤ滑り止め装置 |
-
1990
- 1990-09-13 JP JP9635290U patent/JPH068890Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04125906U (ja) | 1992-11-17 |
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