JP2015108659A - シート材判別装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業スペースの省スペース化を図りつつ、シート材の判別の精度が低下するのを抑制できるシート材判別装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】シート材が載置されるシート材載置部104と、シート材載置部に載置されたシート材の表面に発光手段を発光させて照射した光を受光手段で受光してシート材の情報を検出する情報検出手段110と、情報検出手段が検出したシート材の情報に基づいてシート材の判別を行う判別手段600とを備えたシート材判別装置100であって、シート材載置部に載置されたシート材の表面と直交する回転軸線まわりで回転可能なように前記情報検出手段を保持する保持部材103と、情報検出手段を前記回転軸線まわりで回転させる回転手段150とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、シート材の判別を行うシート材判別装置、及び、そのシート材判別装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置では、印刷物の高画質化のために、シート材の種類を自動的に判別し、判別されたシート材の種類に応じて画像形成条件を設定することが知られている。
特許文献1に記載の画像形成装置には、シート材搬送路で搬送されているシート材の情報を判別するシート材判別装置が画像形成装置の内部に設けられている。
このシート材判別装置は、シート材の情報を検出する情報検出手段である、発光素子と受光素子とを有する光学センサを備えている。そして、この光学センサの発光素子を発光させて、シート材搬送路で搬送されているシート材の表面に対して照射した光を受光素子で受光し、その受光した光の光量などの光学的情報からシート材の情報を検出する。
このようにして、光学センサが検出したシート材の情報に基づき、シート材の判別を行う判別手段である制御部によりシート材の判別を行い、シート材の種類に応じた画像形成条件を設定している。
しかしながら、搬送時にカールや波打ちなどの変形が引き起こされたシート材の変形箇所に、光学センサの発光素子から光を照射した場合には、変形の状態に応じて受光素子で受光される光の光学的情報が異なってしまう。そのため、正確なシート材情報が検出できずに、シート材の判別の精度が低下してしまうおそれがある。
一方、本願発明者らは、画像形成装置の内部ではなく画像形成装置の外部に設けるシート材判別装置の開発を行っている。
このシート材判別装置の外装ケースの側壁には、シート材を抜き差し可能な開口部が設けられている。また、外装ケースの内側には、前記開口部から挿入されたシート材が載置されるシート材載置部が設けられており、シート材の情報を検出するための光学センサがシート材載置部に対向して設けられている。
そして、シート材の種類の判別を行うときには、シート材にカールなどの変形がないのを作業者が確認しながら、作業者が手に持ったシート材を開口部から外装ケース内に挿入し、シート材載置部にシート材を載置して光学センサによりシート材情報を検出する。これにより、シート材の変形箇所を光学センサで情報検出するのを抑えて、正確なシート材情報を検出しシート材の判別の精度が低下するのを抑制できる。
また、シート材の複数箇所のシート材情報を検出することで、検出結果の平均化などを行うことにより、測定誤差などを抑えた精度の良いシート材の判別を行うことができる。
ところが、シート材またはシート材判別装置を一方向に移動させつつ、前記一方向と平行な直線上に並ぶ複数の検出箇所で検出を行うと、前記直線上における複数の検出箇所の範囲と同じ距離だけ、シート材またはシート材判別装置を移動させる必要がある。そのため、シート材の判別精度を高めるために、できるだけ多くの検出箇所でシート材情報の検出を行おうとすると、シート材またはシート材判別装置を移動させるために大きなスペースを確保する必要があり、作業スペースが大きくなりすぎるおそれがある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、作業スペースの省スペース化を図りつつ、シート材の判別の精度が低下するのを抑制できるシート材判別装置、及び、そのシート材判別装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、シート材が載置されるシート材載置部と、前記シート材載置部に載置されたシート材の表面に発光手段を発光させて照射した光を受光手段で受光して該シート材の情報を検出する情報検出手段と、前記情報検出手段が検出した前記シート材の情報に基づいてシート材の判別を行う判別手段とを備えたシート材判別装置であって、前記シート材載置部に載置されたシート材の表面と直交する回転軸線まわりで回転可能なように前記情報検出手段を保持する保持部材と、前記情報検出手段を前記回転軸線まわりで回転させる回転手段とを有することを特徴とするものである。
以上、本発明によれば、作業スペースの省スペース化を図りつつ、シート材の判別の精度が低下するのを抑制できるという優れた効果がある。
実施形態1に係るシート材判別装置の概略構成図。 実施形態に係る画像形成システムの概略構成図。 画像形成装置について説明する図。 用紙後処理装置について説明する図。 光学センサ及び処理装置を説明するための図。 面発光レーザーアレイを説明するための図。 シート材への照射光の入射角を説明するための図。 受光器113,114の配置位置を説明するための図。 (a)表面正反射光を説明するための図、(b)表面拡散反射光を説明するための図、(c)内部反射光を説明するための図。 受光器113,114で受光される光を説明するための図。 偏光フィルタ116に入射する光を説明するための図。 受光器115,118の配置位置を説明するための図。 把持状態になったシート材判別装置の断面図。 把持状態になったシート材判別装置の斜視図。 シート材判別光学センサが回転運動を行いつつ検知を行う説明に用いる図。 実施形態2に係るシート材判別装置の概略構成図。 上部光学センサユニットが回転動作を行いつつ検知を行う説明に用いる図。
[実施形態1]
図2は、本実施形態に係る画像形成システムの概略構成図である。
図2に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置2と、用紙処理装置としての用紙後処理装置3とを備えている。
画像形成装置2と用紙後処理装置3とは、相互に通信可能に接続されている。画像形成システム1では、画像形成装置2が用紙に画像を形成した後、用紙後処理装置3が画像形成装置2から用紙を受け入れ、受け入れた用紙に各種の後処理を施す。
各種の後処理は、例えば、端部綴じ処理、中折り処理等である。中折り処理は、中綴じ処理を含む。このような各種の後処理を行う用紙後処理装置3は、動作モードとして、排出モードと、端部綴じモードと、中折りモードと、を有している。
図3は、画像形成装置2について説明する図である。
画像形成装置本体400は、画像形成部の下部に、記録媒体であるシートを収納する給送カセットが配置されている。給送カセットに収納されたシートは、それぞれ、給送ローラ414a,414bによって給送された後、所定の搬送路に沿って上方へ搬送され、レジストローラ対413へ到達する。
画像形成部は、像担持体としての感光体ドラム401と、帯電装置402と、露光装置410と、現像装置404と、転写装置405と、クリーニング装置406とを備えている。
帯電装置402は、感光体ドラム401の表面を一様に帯電する帯電手段である。露光装置410は、画像読取装置300で読み取った画像情報に基づいて感光体ドラム401上に静電潜像を形成する潜像形成手段である。現像装置404は、感光体ドラム401上の静電潜像にトナーを付着させて可視像化する現像手段である。転写装置405は、感光体ドラム401上のトナー画像をシートに転写する転写手段である。クリーニング装置406は、転写後の感光体ドラム401上に残留したトナーを除去するクリーニング手段である。
また、画像形成部のシート搬送方向下流側には、トナー画像をシートに定着する定着手段としての定着装置407が配置されている。
露光装置410は、図示しない制御部の制御の下で画像情報に基づくレーザー光を発射するレーザーユニット411と、レーザーユニット411からのレーザー光を感光体ドラム401の回転軸方向(主走査方向)に走査するポリゴンミラー412を具備する。
また、画像読取装置300の上部には、自動原稿搬送装置500が接続されている。この自動原稿搬送装置500は、原稿テーブル501、原稿分離給送ローラ502、搬送ベルト503、原稿排紙トレイ504を具備している。
原稿テーブル501に原稿がセットされて読み取り開始指示を受けると、自動原稿搬送装置500では、原稿テーブル501上の原稿が原稿分離給送ローラ502により1枚ずつ送り出される。そして、その原稿は搬送ベルト503によりプラテンガラス309上に案内され、一時停止する。
そして、プラテンガラス309上に一時停止した原稿は、画像読取装置300によりその画像情報が読み取られる。その後、搬送ベルト503が原稿の搬送を再開し、その原稿は原稿排紙トレイ504に排出される。
次に、画像読取動作と画像形成動作について説明する。
自動原稿搬送装置500によりプラテンガラス309上に原稿が搬送されるか、作業者によりプラテンガラス309上に原稿が載置されて、図示しない操作パネルにコピー開始操作がなされると、第一走行体303上の光源301が点灯する。また、これとともに、第一走行体303及び第二走行体306を、不図示のガイドレールに沿って移動させる。
そして、プラテンガラス309上の原稿に光源301からの光が照射され、その反射光が、第一走行体303上のミラー302、第二走行体306上のミラー304,305、レンズ307に案内されて、CCD308で受光される。これにより、CCD308は原稿の画像情報を読み取り、その画像情報は図示しないA/D変換回路によってアナログデータからデジタルデータに変換される。この画像情報は、図示しない情報出力部から画像形成装置本体400の制御部へ送られる。
一方、画像形成装置本体400は、感光体ドラム401の駆動を開始し、感光体ドラム401が所定速度で回転したら、帯電装置402により感光体ドラム401の表面を一様に帯電させる。そして、この帯電した感光体ドラム401の表面に、画像読取装置で読み取った画像情報に基づいた静電潜像が露光装置410により形成する。
その後、感光体ドラム401の表面上の静電潜像は、現像装置404により現像されてトナー画像となる。また、給送カセットに収納されたシートは、給送ローラ414a,414bによって給送され、レジストローラ対413で一時停止させる。
そして、感光体ドラム401の表面に形成されたトナー画像の先端部分が転写装置405と対向する転写部に到達するタイミングに合わせて、レジストローラ対413により転写部に送り込まれる。転写部をシートが通過する際、転写電界の作用によって感光体ドラム401の表面に形成されたトナー像がシート上に転写される。
その後、トナー像を載せたシートは、定着装置407に搬送され、定着装置407により定着処理を受けた後、後段の用紙後処理装置3に排出される。なお、転写部においてシートに転写されることなく感光体ドラム401の表面に残留した転写残トナーは、クリーニング装置406により除去される。
図4は、用紙後処理装置3について説明する図である。
用紙後処理装置3には、画像形成装置2から排出された用紙を受け入れて当該用紙を第一排紙トレイ10に排出するための第一搬送経路Pt1が設けられている。また、第一搬送経路Pt1から分岐して用紙束に端部綴じ処理等を施すための第二搬送経路Pt2と、第二搬送経路Pt2と接続していて用紙束に中綴じ中折り処理を施すための第三搬送経路Pt3とが設けられている。
第一搬送経路Pt1、第二搬送経路Pt2及び第三搬送経路Pt3は、例えばガイド部材(図示せず)等によって形成されている。
第一搬送経路Pt1には、入口ローラ11、搬送ローラ12、搬送ローラ13及び排紙ローラ14が、第一搬送経路Pt1の用紙搬送方向上流部から下流部に向けて順に配置されている。
入口ローラ11、搬送ローラ12、搬送ローラ13及び排紙ローラ14は、駆動源であるモータによって回転駆動されて用紙を搬送する。
入口ローラ11の用紙搬送方向上流側には、入口センサ15が配置されている。入口センサ15は、用紙が用紙後処理装置3内へ搬入されたことを検知する。
搬送ローラ12の用紙搬送方向下流側には、分岐爪17が配置されている。分岐爪17は、回動してその位置を切替えすることにより、第一搬送経路Pt1における分岐爪17の用紙搬送方向下流側の部分と、第二搬送経路Pt2とのいずれか一方へ、用紙を選択的に案内する。分岐爪17は、例えばモータやソレノイドなどで駆動される。
排出モードでは、画像形成装置2から第一搬送経路Pt1に搬入された用紙は、入口ローラ11、搬送ローラ12、搬送ローラ13及び排紙ローラ14によって搬送されて、第一排紙トレイ10に排出される。
一方、端部綴じモード及び中折りモードでは、第一搬送経路Pt1に搬入された用紙は、入口ローラ11及び搬送ローラ12によって搬送され、分岐爪17で進行方向を変えられて第二搬送経路Pt2へ搬送される。
第二搬送経路Pt2には、搬送ローラ20、搬送ローラ21及び搬送ローラ22と、用紙積載トレイ23と、第一用紙揃え部24と、端部綴じ処理部(第一綴じ処理部)25とが配置されている。
搬送ローラ20、搬送ローラ21及び搬送ローラ22は、モータによって駆動されて用紙を搬送する。第一用紙揃え部24は、モータによって駆動される。
また、用紙積載トレイ23の用紙搬送方向下流側には、分岐爪26及び分岐爪27が配置されている。分岐爪26及び分岐爪27は、回動してその位置を切替えすることにより、用紙を、第一搬送経路Pt1における分岐爪17の用紙搬送方向下流側の部分と、第三搬送経路Pt3とのいずれか一方へ、用紙を選択的に案内する。分岐爪26及び分岐爪27は、例えばモータやソレノイドなどによって駆動される。
端部綴じモードでは、順次、用紙積載トレイ23上に積載される。これにより、複数の用紙が積層された用紙束が形成される。この際、用紙は、その後端が用紙積載トレイ23に設けられた不図示の第一可動基準フェンスに当接し、用紙搬送方向位置が揃えられるとともに、第一用紙揃え部24によって幅方向位置が揃えられる。
ここで、用紙積載トレイ23、第一用紙揃え部24及び第一可動基準フェンスは、複数の用紙を重ねて用紙束とする束化部としての第一束化部28を構成している。また、第一束化部28は、第一用紙揃え部24を駆動するモータや、第一可動基準フェンスを駆動するモータも含む。
端部が綴じられた用紙束は、第一可動基準フェンスによって第一搬送経路Pt1に搬送され、その後、搬送ローラ13及び排紙ローラ14によって搬送されて第一排紙トレイ10に排出される。
ここで、排紙ローラ14は、端部綴じ処理部25によって綴じられた用紙束を排出する排紙部の一例である。一方、中折りモードでは、第二搬送経路Pt2に搬送された用紙は、搬送ローラ20、搬送ローラ21、搬送ローラ22及び第一可動基準フェンスによって、第三搬送経路Pt3へ搬送される。
第三搬送経路Pt3には、搬送ローラ31及び搬送ローラ32と、中綴じ折り部33とが配置されている。
搬送ローラ31及び搬送ローラ32は、モータで駆動されて用紙を搬送する。中綴じ折り部33は、中折り部34と、中綴じ処理部(第二綴じ処理部)35と、第二束化部36と、を有している。
第三搬送経路Pt3に搬送された用紙は、搬送ローラ31及び搬送ローラ32によって、順次、第二束化部36に積載される。これにより、複数の用紙が積層された用紙束が形成される。つまり、第二束化部36は、入口ローラ11、搬送ローラ12、搬送ローラ20、搬送ローラ21、搬送ローラ22、搬送ローラ31及び搬送ローラ32から成る搬送部51によって搬送された複数の用紙を重ねて用紙束とする。
この際、用紙は、その前端が第二可動基準フェンス37に当接し、用紙搬送方向位置が揃えられるとともに、不図示の第二用紙揃え部によって幅方向位置が揃えられる。
そして、用紙束は中綴じ処理部35により、用紙搬送方向の中央部近傍が中綴じされる。中綴じされた用紙束は、第二可動基準フェンス37によって中折り位置まで戻される。第二可動基準フェンス37は、モータによって駆動される。
中折り位置に位置した用紙束は、中折り部34によって、用紙搬送方向の中央部で中折りされる。中折り部34では、中折り位置にある用紙束の用紙搬送方向中央部と対向する折りブレード38が、図2の右から左へ移動して、用紙束の用紙搬送方向中央部を折り曲げながら、下押圧ローラ39と上押圧ローラ40との間に押し込む。折りブレード38は、モータによって駆動される。
そして、折り曲げられた用紙束は、下押圧ローラ39と上押圧ローラ40とによって上下から押圧される。下押圧ローラ39及び上押圧ローラ40は、モータによって駆動される。
このようにして折り曲げられた用紙束は、下押圧ローラ39及び上押圧ローラ40と、排紙ローラ41とよって、第二排紙トレイ42上に排紙される。
図1は、本実施形態に係るシート材判別装置100の概略構成図である。
シート材判別装置100はシート材情報検出センサ110を有しており、シート材情報検出センサ110を用いてシート材Pの種類などの判別を行う。
本実施形態のシート材判別装置100は、画像形成装置2と通信ケーブル60(図2参照)によって接続されており、シート材判別装置100と画像形成装置2との間で通信可能になっている。
シート材情報検出センサ110は、光源や反射光を受光する受光器などが設けられた上部センサユニット110A上部センサユニット110Aや、透過光を受光する受光器などが設けられた下部センサユニット110Bなどを有する。
上部センサユニット110A及び下部センサユニット110Bは、それぞれセンサユニット保持部材103及びセンサユニット保持部材104に回転可能に保持されている。
また、図1に示すように、シート材判別装置100には、シート材情報検出センサ110の上部センサユニット110Aと下部センサユニット110Bとを回転させる回転機構150が設けられえている。この回転機構150は、センサユニット保持部材103及びセンサユニット保持部材104の内側に位置している。
回転機構150には、上部センサユニット110Aと下部センサユニット110Bとを、センサユニット保持部材103及びセンサユニット保持部材104に対して回転させるための駆動源である駆動モータ151が設けられている。
駆動モータ151の出力軸である回転軸151aには、プーリー156aが設けられている。また、センサユニット保持部材103の天井部に回転可能に軸支された、ギヤ153の回転軸153aにはプーリー156bが設けられており、プーリー156aとともにタイミングベルト157aを回転可能に張架している。
また、上部センサユニット110Aの上面の回転中心には、ギヤ152が回転軸152aで軸支されており、ギヤ152とギヤ153aとが噛み合っている。
また、回転軸153aには、プーリー156bの他にプーリー156cが設けられている。また、センサユニット保持部材103の天井部に回転可能に軸支され、回転駆動力を下部センサユニット110B側へ伝達する回転軸158aにはプーリー156dが設けられており、プーリー156cとともにタイミングベルト157bを回転可能に張架している。
回転軸158aの下部センサユニット110B側の端部は、センサユニット保持部材104の底部に回転可能に軸支された回転軸158bの上部センサユニット110A側の端部と、連結部159により連結されている。また、この連結部159内では、回転軸158aと回転軸158bとが軸方向で変位可能になっている。
回転軸158bには、プーリー156eが設けられている。また、センサユニット保持部材104の底部に回転可能に軸支された、ギヤ155の回転軸155aにはプーリー156fが設けられており、プーリー156eとともにタイミングベルト157cを回転可能に張架している。
また、下部センサユニット110Bの下面の回転中心には、ギヤ154が回転軸154aで軸支されており、ギヤ154とギヤ155とが噛み合っている。
このような構成により、駆動モータ151からの回転駆動力は、回転軸151a、プーリー156a、タイミングベルト157a、プーリー156b、回転軸153a及びギヤ153を介してギヤ152に伝達される。そして、ギヤ152と回転軸152aで接続された上部センサユニット110Aが、ギヤ152の回転に伴って回転軸152aを中心にセンサユニット保持部材103内で回転移動する。
一方、駆動モータ151から回転軸153aに伝わった回転駆動力は、プーリー156c以下、次のような順で伝達されて下部センサユニット110Bの回転移動にも用いられる。
すなわち、プーリー156c、タイミングベルト157b、プーリー156d、回転軸158a、連結部159、回転軸158b、プーリー156e、タイミングベルト157c、プーリー156f、回転軸155a及びギヤ155を介してギヤ154に伝達される。そして、ギヤ154と回転軸154aで接続された下部センサユニット110Bが、ギヤ154の回転に伴って回転軸154aを中心にセンサユニット保持部材104内で回転移動する。
本実施形態のシート材判別装置100では、単一の駆動モータ151からの回転駆動力により、上部センサユニット110Aと下部センサユニット110Bとを同じタイミングで同じ回転量だけ回転移動可能なように回転機構150が構成されている。
図5を用いて、シート材情報検出センサ110及び処理装置130について説明する。
シート材情報検出センサ110は、一例として図5に示されるように、光源111、コリメートレンズ112、受光器113,114,115,118,160、偏光フィルタ116,117、及び、これらが収納される暗箱119A,119Bなどを有している。
暗箱119A,119Bは、金属製の箱部材、例えば、アルミニウム製の箱部材であり、外乱光及び迷光の影響を低減するため、表面に黒アルマイト処理が施されている。
光源111は、複数の発光部を有している。各発光部は、垂直共振器型の面発光レーザー(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)である。すなわち、光源111は、面発光レーザーアレイ(VCSELアレイ)を含んでいる。ここでは、一例として図6に示されるように、9個の発光部が2次元配列されている。
光源111は、シート材Pに対してS偏光の直線偏光が照射されるように配置されている。また、光源111からの光のシート材Pへの入射角θ(図7参照)は、80[°]である。この光源111は、処理装置130によって、発光及び消灯される。
コリメートレンズ112は、光源111から射出された光の光路上に配置され、該光を略平行光とする。コリメートレンズ112を介した光は、暗箱119Aに設けられている開口部を通過してシート材Pを照明する。なお、以下では、シート材Pの表面における照明領域の中心を「照明中心」と略述する。また、コリメートレンズ112を介した光を「照射光」ともいう。
ところで、光が媒質の境界面に入射するとき、入射光線と入射点に立てた境界面の法線とを含む面は「入射面」と呼ばれている。そこで、入射光が複数の光線からなる場合は、光線毎に入射面が存在することとなるが、ここでは、便宜上、照明中心に入射する光線の入射面を、記録紙における入射面ということとする。すなわち、照明中心を含みXZ面に平行な面が記録紙における入射面である。
なお、本実施形態では、シート材Pへの入射光だけでなく反射光に対してもS偏光及びP偏光という表現を用いるが、これは説明をわかりやすくするために、シート材Pへの入射光の偏光方向を基準とした表現である。そして、入射面内において入射光(ここでは、S偏光)と同一の偏光方向をS偏光、それに直交する偏光方向をP偏光と呼ぶこととする。
偏光フィルタ116は、照明中心の+Z側に配置されている。この偏光フィルタ116は、P偏光を透過させ、S偏光を遮光する偏光フィルタである。なお、偏光フィルタ116に代えて、同等の機能を有する偏光ビームスプリッタを用いても良い。
受光器114は、偏光フィルタ116の+Z側に配置され、偏光フィルタ116を透過した光を受光する。ここでは、図8に示されるように、照明中心と偏光フィルタ116の中心と受光器114の中心とを結ぶ線L1と、シート材Pの表面とのなす角度ψ1は90[°]である。
受光器113は、X軸方向に関して、照明中心の+X側に配置されている。そして、図8に示されるように、照明中心と受光器113の中心とを結ぶ線L2と、シート材Pの表面とのなす角度ψ2は170[°]である。
光源111の中心と、照明中心と、偏光フィルタ116の中心と、各受光器の中心は、ほぼ同一平面上に存在する。
ところで、記録紙を照明したときの記録紙から反射光は、記録紙の表面で反射された反射光と、記録紙の内部で反射された反射光とに分けて考えることができる。また、記録紙の表面で反射された反射光は、正反射された反射光と拡散反射された反射光とに分けて考えることができる。
以下では、便宜上、記録紙の表面で正反射された反射光を「表面正反射光」、拡散反射された反射光を「表面拡散反射光」ともいう(図9(a)及び図9(b)参照)。
記録紙の表面は、平面部と斜面部とで構成され、その割合で記録紙表面の平滑性が決定される。平面部で反射された光は表面正反射光となり、斜面部で反射された光は表面拡散反射光となる。表面拡散反射光は、完全に散乱反射された反射光であり、その反射方向は等方性があるとみなせる。そして、平滑性が高くなるほど表面正反射光の光量が増加する。
一方、記録紙の内部からの反射光は、該記録紙が一般の印刷用紙である場合、その内部の繊維中で多重散乱するため拡散反射光のみとなる。以下では、便宜上、記録紙の内部からの反射光を「内部反射光」ともいう(図9(c)参照)。この内部反射光も、表面拡散反射光と同様に、完全に散乱反射された反射光であり、その反射方向は等方性があるとみなせる。
受光器に向かう表面正反射光及び表面拡散反射光の偏光方向は、入射光の偏光方向と同じである。ところで、記録紙の表面で偏光方向が回転するには、入射光がその入射方向に対して該回転の向きに傾斜した面で反射されなくてはならない。ここでは、光源の中心と照明中心と各受光器の中心とが同一平面上にあるため、記録紙の表面で偏光方向が回転した反射光は、いずれの受光器の方向にも反射されない。
一方、内部反射光の偏光方向は、入射光の偏光方向に対して回転している。これは、記録紙の内部に侵入した光は、繊維中を透過し、多重散乱される間に旋光し、偏光方向が回転するためと考えられる。
偏光フィルタ116には、表面拡散反射光と内部反射光とが混在する反射光が入射する(図10参照)。
表面拡散反射光は入射光と同じS偏光であるため、偏光フィルタ116で遮光される。一方、内部反射光はS偏光とP偏光とが混在しているため、P偏光成分が偏光フィルタ116を透過する。すなわち、内部反射光に含まれるP偏光成分が受光器114で受光される(図11参照)。
なお、以下では、便宜上、内部反射光に含まれるP偏光成分を「P偏光内部反射光」ともいう。また、内部反射光に含まれるS偏光成分を「S偏光内部反射光」ともいう。
P偏光内部反射光の光量は、記録紙の厚みや密度に相関を持つことが発明者らによって確認されている。これは、P偏光内部反射光の光量が、記録紙の繊維中を通過する際の経路長に依存するためである。
受光器113には、表面正反射光と表面拡散反射光と内部反射光とが混在する反射光が入射する。この受光位置では、表面正反射光の光量に比べて表面拡散反射光及び内部反射光の光量は非常に小さいので、受光器113の受光光量は、表面正反射光の光量であるとみなすことができる(図10参照)。
受光器115は、表面拡散反射光及び内部反射光を受光する位置に配置されている。例えば、図12に示す照明中心と受光器115の中心とを結ぶ線L3と、シート材Pの表面とのなす角度ψ3は120[°]である。光源111の中心と、照明中心と、偏光フィルタ116の中心と、各受光器の中心は、ほぼ同一平面上に存在する。
偏光フィルタ117は、表面拡散反射光及び内部反射光の光路上に配置されている。この偏光フィルタ117は、P偏光を透過させ、S偏光を遮光する偏光フィルタである。受光器118は、偏光フィルタ117を透過した光の光路上に配置されている。そこで、受光器118は、内部反射光に含まれるP偏光成分を受光する。
例えば、図12に示す照明中心と偏光フィルタ117の中心と受光器118の中心とを結ぶ線L4と、シート材Pの表面とのなす角度ψ4は150[°]である。光源111の中心と、照明中心と、偏光フィルタ116の中心と、偏光フィルタ117の中心と、各受光器の中心は、ほぼ同一平面上に存在する。
受光器160は、光源111からシート材Pに照射された光のうち、シート材Pを透過する透過光を受光する位置に配置されている。
各受光器は、それぞれ受光光量に対応する電気信号(電流信号)を処理装置130に出力する。
図5に戻り、処理装置130は、光源駆動回路131、電流電圧変換回路132、AD変換回路133などを有しており、暗箱119Aに固定されている。
各受光器は、それぞれ受光光量に対応する電気信号(電流信号)を処理装置130に出力する。
図5に戻り、処理装置130は、光源駆動回路131、電流電圧変換回路132、AD変換回路133などを有している。
光源駆動回路131は、制御部600の指示に応じて、光源駆動信号を光源111に出力する。
電流電圧変換回路132は、各受光器からの電流信号を電圧信号に変換する。AD変換回路133は、電流電圧変換回路135を介したアナログ信号をデジタル信号に変換し、制御部600に出力する。
本実施形態のように、反射光を受光する受光器113,114,115,118からの情報に加え、透過光を受光する受光器160からの情報も含めることで、より高精度なシート材Pの判別が可能になる。
また、光源から照射された光のうち、シート材Pにおいて正反射された光を受光する正反射光受光器と、シート材Pにおいて拡散反射された光を受光する拡散反射光受光器とを少なくとも含むシート材情報検出センサ110を用いるのが良い。これにより、シート材Pに対する、反射光の拡散分子を複数の異なる角度に設置させたセンサで検出できるので、正反射のみの情報よりも、さらに精度の高い検出結果を得ることができる。
次に、シート材判別装置100によるシート材Pの判別手順について説明する。図13は、把持状態になったシート材判別装置100の断面図である。図14は、把持状態になったシート材判別装置100の斜視図である。
本実施形態では、画像形成装置2に設けられた操作パネル4により、シート材判別装置100に対して判別動作開始を指示することで、シート材情報検出センサ110が回転しながら所定の検出間隔(サンプリング周期)でシート材情報の検出が行われる。そして、その検出したシート材情報に基づいて、制御部600によりシート材Pの判別が行われる。以下、具体的に、シート材Pの判別手順について説明する。
通常時、上部センサユニット110Aと下部センサユニット110B、及び、センサユニット保持部材103とセンサユニット保持部材104は、弾性体105からの付勢力によって、互いに離れる方向に付勢されている。
そのため、図1に示すように、上部センサユニット110Aと下部センサユニット110Bとの間、及び、センサユニット保持部材103とセンサユニット保持部材104との間には、シート材Pが挿入可能な隙間が形成されている。
シート材Pを検出する際には、作業者がシート材判別装置100を手に持ち、シート材Pにカールなどの変形がないのを作業者が確認しながら、作業者が手に持ったシート材Pを図13や図14に示すように前記隙間にシート材Pを挿入する。そして、例えば、センサユニット保持部材104の上面にシート材Pを置き、その後、作業者がシート材判別装置100を握る。このことで、センサユニット保持部材103,104に対し外側からシート材P側に力が加えられ、センサユニット保持部材103,104が互いに近づく方向に押し込まれ前記隙間が狭まる。
これにより、センサユニット保持部材103とセンサユニット保持部材104とでシート材Pが挟まれ、シート材判別装置100によってシート材Pが把持される。
なお、シート材判別装置100によりシート材Pが把持された状態では、下部センサユニット110Bとシート材Pとは接触しており、上部センサユニット110Aとシート材Pとの間には隙間があいている。
弾性体106は、センサユニット保持部材104と下部センサユニット110Bとを接続するものであり、弾性体106によりセンサユニット保持部材104に対して下部センサユニット110Bが上下に揺動可能になっている。
そして、作業者の把持力が大きい場合には、弾性体106が縮んで下部センサユニット110Bが下に移動する。これにより、シート材Pにダメージを与えることなく上部センサユニット110Aと下部センサユニット110Bとの間隔を一定に距離に保つことができる。また、このように下部センサユニット110Bが下に移動することで、シート材Pを一定力で把持することが可能となる。
シート材判別装置100が把持状態になった段階で、回転機構150の駆動モータ151を駆動させ、図15に示すように上部センサユニット110A及び下部センサユニット110Bを回転、すなわち、シート材情報検出センサ110を回転させる。
具体的には、シート材Pの表面と直交する回転軸線を中心に回転機構150によって上部センサユニット110A及び下部センサユニット110Bを回転、すなわち、シート材情報検出センサ110を回転させる。そして、この回転とともに、シート材Pの表面における前記回転軸線を中心とした円軌道上の複数の検出箇所で、シート材情報の検出を行う。
なお、本実施形態においては、シート材情報検出センサ110を90[°]回転可能に構成している。
シート材Pの複数箇所のシート材情報に基づいて、制御部600によりシート材Pの判別を行うことで、検出結果の平均化や中央値を取ることが可能となり、測定誤差(ノイズ)等を抑えた精度の良いシート材Pの種類などの判別を行うことができる。
なお、シート材情報検出センサ110の検出結果に基づいて、シート材Pの厚さや、シート材Pの表面性状や、シート材Pの銘柄の判定を行っても良い。
その後、シート材判別装置100によるシート材Pの判別結果に基づいて、画像形成装置2に設けられた操作パネル4の表示部に用紙銘柄候補を表示する。
また、シート材Pにカールなどの変形がないのを作業者が確認しながら、シート材Pを前記隙間に挿入しシート材Pが把持された状態でシート材Pの情報を検出すことで、シート材Pの変形箇所のシート材情報を検出してしまうのを抑制することができる。そのため、正確なシート材情報を検出しシート材Pの判別の精度が低下するのを抑制できる。
また、作業者がシート材情報の検出作業を行うときに、前記円軌道上における複数の検出箇所の範囲と同じ距離だけ、シート材またはシート材判別装置を一方向に移動させる必要がない。
特に、本実施形態においては、回転機構150に設けられた駆動モータ151が発生させた動力によってシート材情報検出センサ110を回転させるので、シート材判別装置全体をシート材Pに対して移動させる必要が無い。
よって、前記円軌道上における複数の検出箇所の範囲と同じ距離だけ、シート材Pまたはシート材判別装置全体を一方向に移動させる場合よりも、多くの検出結果を得つつ、作業者の検出作業スペースを最小限に留めて省スペース化を図ることができる。
ここで、一般に画像形成装置で使用されるシート材Pにはすき目があり、同一のシート材Pであってもシート材Pのすき目方向の影響によって各受光器で受光した光の光学的情報が異なる。
例えば、シート材情報検出センサ110の光源111からすき目方向に沿って光を照射した場合と、すき目方向と直交する方向に沿って光を照射した場合とでは、シート材Pの繊維の配列方向の違いにより、各受光器で受光した光の光学的情報が異なる。
そのため、同一のシート材Pであっても、すき目方向に沿って光を照射した場合と、すき目方向と直交する方向に沿って光を照射した場合とで、シート材Pの情報の検出結果に誤差が生じ、シート材Pの判別の精度が低下してしまうおそれがある。
これに対して、シート材情報検出センサ210が回転移動を行いつつ複数の検出箇所でシート材情報の検出を行うことで、シート材Pのすき目方向に依存しない高精度なシート材情報の検出を、手間無く容易に行うことができる。
また、シート材情報検出センサ110によるシート材情報の検出間隔(サンプリング周期)を任意に変更可能にすることで、検出間隔を短くするほど(サンプリング周期を高めるほど)、シート材情報検出センサ110の少ない回転量で多くの検出結果が得られる。
[実施形態2]
以下、本発明を、画像形成装置に適用した第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る画像形成装置の基本的な構成及び動作については、実施形態1に記載した画像形成装置と略同様なので説明は省略する。
図16は、実施形態2に係るシート材判別装置200の概略構成図である。
本実施形態に係るシート材判別装置200に設けられたシート材情報検出センサ210は、実施形態1に係るシート材判別装置100の上部センサユニット110Aと構成が略同様の光学センサユニットで構成されている。
そして、本実施形態のシート材判別装置200では、シート材Pの透過光成分を検出せずシート材Pの反射光成分のみを検出してシート材Pの判別を行う。
また、図16に示すように、シート材判別装置200には、シート材情報検出センサ110を回転させる回転機構250が設けられている。この回転機構250は、センサユニット保持部材203の内側に位置している。
回転機構250には、シート材情報検出センサ110をセンサユニット保持部材203に対して回転させるため駆動源であり、シート材Pと接触可能なコロ面を有し回転軸251aを中心に回転可能な駆動コロ251が設けられている。
駆動コロ251の回転軸251aのシート材情報検出センサ210側の端部には、プーリー252aが設けられており、プーリー252bとともにタイミングベルト253を回転可能に張架している。
また、シート材情報検出センサ210の回転中心では、ギヤ255の回転軸255aが軸支されており、ギヤ255と噛み合うギヤ254の回転軸254aにプーリー252bが設けられている。
このような構成により、駆動コロ251がシート材P上で転がることで発生した回転駆動力が、回転軸251a、プーリー252a、タイミングベルト253、プーリー252b、回転軸254a及びギヤ254を介してギヤ255に伝達される。そして、ギヤ255と回転軸255aで接続されたシート材情報検出センサ210が、ギヤ255の回転に伴って回転軸255aを中心にセンサユニット保持部材203に対して回転する。
次に、シート材判別装置200によるシート材Pの判別手順について説明する。
本実施形態では、画像形成装置2に設けられた操作パネル4により、シート材判別装置200に対して判別動作開始を指示することで、シート材情報検出センサ110が回転しながら所定の検出間隔(サンプリング周期)でシート材情報の検出が行われる。そして、その検出したシート材情報に基づいて、制御部600によりシート材Pの判別が行われる。以下、具体的に、シート材Pの判別手順について説明する。
まず、検出対象のシート材Pをシート材載置台244に置き、その状態で、シート材Pの上にセンサユニット保持部材203を載せる。
そして、シート材Pの上にセンサユニット保持部材203を載せた状態で、センサユニット保持部材203を駆動コロ251の回転方向にシート材Pの表面に沿って移動させる。
すると、駆動コロ251が回転動作を行い、図17に示すように回転機構250によって、シート材情報検出センサ210が回転軸255aを中心に回転する。すなわち、シート材Pの表面と直交する回転軸線を中心に回転機構250によってシート材情報検出センサ210を回転させる。
そして、この回転とともに、シート材Pの表面における前記回転軸線を中心とした円軌道上の複数の検出箇所で、シート材情報検出センサ210によりシート材情報の検出を行う。
これにより、複数の検出箇所でのシート材情報の検出のために必要な検出距離に対して、センサユニット保持部材203の移動距離が短くなる。
すなわち、作業者がシート材情報の検出作業を行うときに、前記円軌道上における複数の検出箇所の範囲と同じ距離だけ、シート材またはシート材判別装置を一方向に移動させる必要がない。
よって、前記円軌道上における複数の検出箇所の範囲と同じ距離だけ、シート材Pまたはシート材判別装置全体を一方向に移動させる場合よりも、多くの検出結果を得つつ、作業者の検出作業スペースを最小限に留めて省スペース化を図ることができる。
本実施形態においても、シート材Pの複数箇所のシート材情報に基づいて、制御部600によりシート材Pの判別を行うことで、検出結果の平均化や中央値を取ることが可能となり、測定誤差(ノイズ)等を抑えた精度の良いシート材Pの種類などの判別を行える。
なお、シート材情報検出センサ110の検出結果に基づいて、シート材Pの厚さや、シート材Pの表面性状や、シート材Pの銘柄の判定を行っても良い。
その後、シート材判別装置100によるシート材Pの判別結果に基づいて、画像形成装置2に設けられた操作パネル4の表示部に用紙銘柄候補を表示する。そして、用紙銘柄候補に挙がったシート材Pの種類に応じた画像形成条件を設定し、画像形成を行う。
また、シート材情報検出センサ210が回転移動を行いつつ複数の検出箇所でシート材情報の検出を行うことで、シート材Pのすき目方向に依存しない高精度なシート材情報の検出を、手間無く容易に行うことができる。
また、シート材情報検出センサ110によるシート材情報の検出間隔(サンプリング周期)を任意に変更可能にすることで、検出間隔を短くするほど(サンプリング周期を高めるほど)、シート材情報検出センサ110の少ない回転量で多くの検出結果が得られる。
また、シート材判別装置200が、センサユニット保持部材203とシート材載置台244とでシート材Pを把持(挾持)する構成であるため、バネなどの弾性体を有するシート材把持機構を別途で設ける必要が無い分、装置の小型化や操作性の安定化が可能となる。
また、センサユニット保持部材203とシート材載置台244とでシート材Pを挟み込んだ状態で、シート材Pの情報を検出するのでシート材Pが真っ直ぐに延びた状態で検出が可能とあり、シート材Pの変形箇所のシート材情報を検出してしまうのを抑制できる。そのため、正確なシート材情報を検出しシート材Pの判別の精度が低下するのを抑制することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
シート材が載置されるセンサユニット保持部材104などのシート材載置部と、シート材載置部に載置されたシート材の表面に光源111などの発光手段を発光させて照射した光を受光器113などの受光手段で受光してシート材の情報を検出するシート材情報検出センサ110と、情報検出手段が検出したシート材の情報に基づいてシート材の判別を行う制御部600などの判別手段とを備えたシート材判別装置100などのシート材判別装置であって、シート材載置部に載置されたシート材の表面と直交する回転軸線まわりで回転可能なように情報検出手段を保持するセンサユニット保持部材103などの保持部材と、情報検出手段を前記回転軸線まわりで回転させる回転機構150などの回転手段とを有する。
(態様A)においては、保持部材に保持された情報検出手段を、回転手段によって前記回転軸線まわりに回転させて、前記回転軸線を中心とした円軌道上の複数の検出箇所で、シート材情報の検出を行うことができる。これにより、作業者がシート材情報の検出作業を行うときに、前記円軌道上における複数の検出箇所の範囲と同じ距離だけ、シート材またはシート材判別装置を一方向に移動させる必要がない。よって、前記円軌道上における複数の検出箇所の範囲と同じ距離だけ、シート材またはシート材判別装置を一方向に移動させる場合よりも、検出時の作業者の作業スペースを小さくすることができ、作業スペースの省スペース化を図ることができる。
(態様B)
(態様A)において、前記回転手段は、前記情報検出手段を回転させるための動力を発生させる駆動モータ151などの駆動モータを有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材判別装置をシート材に対して移動させなくても、多くの測定結果を得ることができ、作業者の測定作業スペースを最小限に留めることができる。
(態様C)
(態様A)において、前記回転手段は、回転軸を中心に回転可能な駆動コロ251などの回転コロを有しており、装置本体をシート材の表面上で移動させて前記回転コロを当該表面上で転がすことで、前記情報検出手段を回転させるための動力を発生させる。これによれば、上記実施形態について説明したように、複数の測定点での検出のために必要な検出距離に対して、装置本体の移動距離が短くなり、作業者の測定作業スペースを最小限に留めることができる。
(態様D)
(態様A)、(態様B)または(態様C)において、前記シート材を把持する把持手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、情報検出手段による検出を精度良く行うことができる。
(態様E)
(態様A)、(態様B)、(態様C)または(態様D)において、前記情報検出手段は前記受光手段を複数有しており、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材を透過した光を受光する受光器160などの透過光受光手段を少なくとも含む。これによれば、上記実施形態について説明したように、より高精度なシート材の判別が可能になる。
(態様F)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)または(態様E)において、前記情報検出手段は前記受光手段を複数有しており、前記シート材において反射された光の偏光成分を受光する受光器114,118などの反射光偏光成分受光手段を少なくとも含む。これによれば、上記実施形態について説明したように、さらに精度の高い検出結果を得ることができる。
(態様G)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、前記情報検出手段は前記受光手段を複数有しており、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材において正反射された光を受光する受光器113などの正反射光受光手段と、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材において拡散反射された光を受光する受光器114,115,118などの拡散反射光受光手段とを少なくとも含む。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材に対する、反射光の拡散分子を複数の異なる角度に設置させた受光手段で検出できるので、正反射のみの情報よりも、さらに精度の高い検出結果を得ることができる。
(態様H)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)または(態様G)において、前記情報検出手段の検出結果に基づいて、前記シート材の厚さを判定することが可能である。
(態様I)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)または(態様G)において、前記シート材の表面性状を判定することが可能である。
(態様J)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)または(態様G)において、前記情報検出手段の検出結果に基づいて、前記シート材の銘柄を判定することが可能である。
(態様K)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)、(態様H)、(態様I)または(態様J)において、前記情報検出手段を前記シートに対して接離させる接離機構を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、さらに精度の高い検出結果を得ることができる。
(態様L)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)、(態様H)、(態様I)、(態様J)または(態様K)において、前記情報検出手段による検出間隔が任意に変更可能である。これによれば、上記実施形態について説明したように、検出間隔を短くするほど、情報検出手段の少ない回転量で多くの検出結果を得ることができる。
(態様M)
シート材に画像を形成する画像形成手段と、前記シート材の情報を検出しシート材の判別を行うシート材判別装置とを備えた画像形成装置2などの画像形成装置において、前記シート材判別装置として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)、(態様H)、(態様I)、(態様J)、(態様K)または(態様L)のシート材判別装置を画像形成装置外部に設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、作業スペースの省スペース化を図りつつ、シート材の判別の精度が低下するのを抑制し、シート材の種類に応じた適切な画像形成条件で画像形成を行うことができる。
1 画像形成システム
2 画像形成装置
3 用紙後処理装置
4 操作パネル
10 第一排紙トレイ
11 入口ローラ
12 搬送ローラ
13 搬送ローラ
14 排紙ローラ
15 入口センサ
17 分岐爪
20 搬送ローラ
21 搬送ローラ
22 搬送ローラ
23 用紙積載トレイ
24 第一用紙揃え部
25 端部綴じ処理部
26 分岐爪
27 分岐爪
28 第一束化部
31 搬送ローラ
32 搬送ローラ
33 中綴じ折り部
34 中折り部
35 中綴じ処理部
36 第二束化部
37 第二可動基準フェンス
38 折りブレード
39 下押圧ローラ
40 上押圧ローラ
41 排紙ローラ
42 第二排紙トレイ
51 搬送部
60 通信ケーブル
100 シート材判別装置
103 センサユニット保持部材
104 センサユニット保持部材
105 弾性体
106 弾性体
110 シート材情報検出センサ
110A 上部センサユニット
110B 下部センサユニット
111 光源
112 コリメートレンズ
113 受光器
114 受光器
115 受光器
116 偏光フィルタ
117 偏光フィルタ
118 受光器
119A 暗箱
119B 暗箱
130 処理装置
131 光源駆動回路
132 電流電圧変換回路
133 変換回路
135 電流電圧変換回路
150 回転機構
151 駆動モータ
151a 回転軸
152 ギヤ
152a 回転軸
153 ギヤ
153a 回転軸
154 ギヤ
154a 回転軸
155 ギヤ
155a 回転軸
156a プーリー
156b プーリー
156c プーリー
156d プーリー
156e プーリー
156f プーリー
157a タイミングベルト
157b タイミングベルト
157c タイミングベルト
158a 回転軸
158b 回転軸
159 連結部
160 受光器
200 シート材判別装置
203 センサユニット保持部材
210 シート材情報検出センサ
244 シート材載置台
250 回転機構
251 駆動コロ
251a 回転軸
252a プーリー
252b プーリー
253 タイミングベルト
254 ギヤ
254a 回転軸
255 ギヤ
255a 回転軸
300 画像読取装置
301 光源
302 ミラー
303 第一走行体
304 ミラー
305 ミラー
306 第二走行体
307 レンズ
309 プラテンガラス
400 画像形成装置本体
401 感光体ドラム
402 帯電装置
404 現像装置
405 転写装置
406 クリーニング装置
407 定着装置
410 露光装置
411 レーザーユニット
412 ポリゴンミラー
413 レジストローラ対
414a 給送ローラ
414b 給送ローラ
500 自動原稿搬送装置
501 原稿テーブル
502 原稿分離給送ローラ
503 搬送ベルト
504 原稿排紙トレイ
600 制御部
特開2007−233186号公報

Claims (13)

  1. シート材が載置されるシート材載置部と、
    前記シート材載置部に載置されたシート材の表面に発光手段を発光させて照射した光を受光手段で受光して該シート材の情報を検出する情報検出手段と、
    前記情報検出手段が検出した前記シート材の情報に基づいてシート材の判別を行う判別手段とを備えたシート材判別装置であって、
    前記シート材載置部に載置されたシート材の表面と直交する回転軸線まわりで回転可能なように前記情報検出手段を保持する保持部材と、
    前記情報検出手段を前記回転軸線まわりで回転させる回転手段とを有することを特徴とするシート材判別装置。
  2. 請求項1のシート材判別装置において、
    前記回転手段は、前記情報検出手段を回転させるための動力を発生させる駆動モータを有
    することを特徴とするシート材判別装置。
  3. 請求項1のシート材判別装置において、
    前記回転手段は、回転軸を中心に回転可能な回転コロを有しており、
    装置本体をシート材の表面上で移動させて前記回転コロを該表面上で転がすことで、前記情報検出手段を回転させるための動力を発生させることを特徴とするシート材判別装置。
  4. 請求項1、2または3のシート材判別装置において、
    前記シート材を把持する把持手段を有することを特徴とするシート材判別装置。
  5. 請求項1、2、3または4のシート材判別装置において、
    前記情報検出手段は前記受光手段を複数有しており、
    前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材を透過した光を受光する透過光受光手段を少なくとも含むことを特徴とするシート材判別装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5のシート材判別装置において、
    前記情報検出手段は前記受光手段を複数有しており、
    前記シート材において反射された光の偏光成分を受光する反射光偏光成分受光手段を少なくとも含むことを特徴とするシート材判別装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6のシート材判別装置において、
    前記情報検出手段は前記受光手段を複数有しており、
    前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材において正反射された光を受光する正反射光受光手段と、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材において拡散反射された光を受光する拡散反射光受光手段とを少なくとも含むことを特徴とするシート材判別装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6または7のシート材判別装置において、
    前記情報検出手段の検出結果に基づいて、前記シート材の厚さを判定することを特徴とするシート材判別装置。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6または7のシート材判別装置において、
    前記情報検出手段の検出結果に基づいて、前記シート材の表面性状を判定することを特徴とするシート材判別装置。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6または7のシート材判別装置において、
    前記情報検出手段の検出結果に基づいて、前記シート材の銘柄を判定することを特徴とするシート材判別装置。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10のシート材判別装置において、
    前記情報検出手段を前記シートに対して接離させる接離機構を有することを特徴とするシート材判別装置。
  12. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11のシート材判別装置において、
    前記情報検出手段による検出間隔が任意に変更可能であることを特徴とするシート材判別装置。
  13. シート材に画像を形成する画像形成手段と、
    前記シート材の情報を検出し該シート材の判別を行うシート材判別装置とを備えた画像形成装置において、
    前記シート材判別装置として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12のシート材判別装置を画像形成装置外部に設けたことを特徴とする画像形成装置。
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