JP2015105057A - 車両荷室構造 - Google Patents

車両荷室構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2015105057A
JP2015105057A JP2013249133A JP2013249133A JP2015105057A JP 2015105057 A JP2015105057 A JP 2015105057A JP 2013249133 A JP2013249133 A JP 2013249133A JP 2013249133 A JP2013249133 A JP 2013249133A JP 2015105057 A JP2015105057 A JP 2015105057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deck
deck boards
vehicle
deck board
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013249133A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6300501B2 (ja
JP2015105057A5 (ja
Inventor
国島 尚樹
Naoki Kunishima
尚樹 国島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takehiro Co Ltd
Original Assignee
Takehiro Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takehiro Co Ltd filed Critical Takehiro Co Ltd
Priority to JP2013249133A priority Critical patent/JP6300501B2/ja
Publication of JP2015105057A publication Critical patent/JP2015105057A/ja
Publication of JP2015105057A5 publication Critical patent/JP2015105057A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6300501B2 publication Critical patent/JP6300501B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Abstract

【課題】 車両荷室を分割して仕切ることができ、使用者の多様な用途に応じ、ヒンジ、カム、バネ等の機構部をなくし構造を簡素なものとする。
【解決手段】 車両荷室構造1は、複数枚に分割されたデッキボード2a〜2dと、上部に開口3を備え、デッキボード2a〜2dを設置する荷室筐体4と、を備え、デッキボード2a〜2dが荷室の上面を覆う載置位置に配置され、デッキボード2a〜2dを起立位置に配置することにより荷室を分割し、デッキボード2a〜2dを底面位置に配置され、デッキボード2a〜2dの一辺の下面に形成される膨出部5a〜5dと、間隙6a〜6dが間隔をおいて配置され、デッキボード2a〜2dの両端部を載せ、間隙6a〜6dに膨出部5a〜5dを嵌合する載置部7a〜7eと、デッキボード2a〜2dの膨出部5a〜5dを受ける凹溝部9a〜9dと、を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、デッキボードを備えた車両荷室構造、特に、デッキボードが分割されたものに関する。
特許文献1に記載の発明は、車両の荷室を上下2段に分割可能なデッキボードの移動機構として、ラゲージフロア体の上下移動を片手で可能になるように構成したものである。自動車1のラゲージルーム2の床面部3に凹設した収容凹部4上に位置するラゲージフロア5を上下移動可能にするために、ラゲージフロア体5の自動車前部側左右両側部にローラー8a付きの摺動ヒンジ軸8を設け、摺動ヒンジ軸8をラゲージルーム2の左右両側壁2a側に形成したガイド溝9内に挿入することにより、ラゲージフロア体5の自動車後方側を上下移動可能に装着しており、ガイド溝9が、摺動ヒンジ軸8のローラー8aを摺動させて、ラゲージフロア体5を収納凹部4を閉塞している状態から自動車上方に移動させるべく直線状の溝形状により構成した。
特許文献2に記載の発明は、デッキボードを軽量化し、デッキボードの上下移動作業を容易にするものである。この発明は、車両1の荷室3を上下2段に分割可能なデッキボード30の移動機構であって、上方位置と下方位置との間を上下方向に移動可能なデッキボード30と、デッキボード30の車幅方向両側に設けられ、上方位置ではデッキボード30の下面から下方に突出して起立姿勢となる起立位置と下方位置ではデッキボード30の下面に沿って格納される格納位置との間を回動可能な一対の脚部31と、両脚部31の自由端部にそれぞれ設けられた一対のカムピン31Bと、荷室3の車幅方向両側を構成する両側壁3Dに設けられ、デッキボード30の上下動に伴って両カムピン31Bとそれぞれ係合することにより両カムピン31Bを一方向に周回させて両脚部31を起立位置と格納位置との間で移動させる一対の周回溝5とを備えた構成としたところに特徴を有する。
特許文献3に記載の発明は、デッキボードの収納を容易に行えるようにするものである。この発明のデッキボードの収納構造は、荷室3を上下2段に分割し、前方位置と後方位置との間で移動可能なデッキボード30と、前方位置にあるデッキボード30の車両前方側を支持し、後方位置にあるデッキボード30より車両前方に配置された前方支持部3Fと、前方位置にあるデッキボード30の車両後方側を支持し、後方位置にあるデッキボード30の重心より車両後方に配置された後方支持部3Rと、前方支持部3Fと後方支持部3Rとの間に設けられ、後方位置にあるデッキボード30の車両前方側を落とし込んで、収納位置においてデッキボード30を起立姿勢で収納する収納部33と、係合ピン31と係合することによりデッキボード30の後方位置と収納位置との間における移動を案内するカム溝3Eとを備えている構成とし。
特許文献4に記載の発明は、ボード取り外しの際の作業性を向上させたデッキボードを提供するものである。この発明は、ラゲージフロア14の収容凹部15に取り付けられるデッキボード20であって、収容凹部15に対して着脱可能とされた枠状をなす枠体30と、枠体30に対して個々に取り付けられ、個別に着脱が可能な複数枚の分割ボード50S、50Bと、を備えている。
特許文献5に記載の発明は、デッキボードを棚に変化させる作業が容易な車両荷室構造を提供するものである。この発明は、第1ボード11aと、第1ボード11aに折り曲げ可能に接続されている第2ボード11bとで構成されるデッキボードと、折り曲げられていない状態のデッキボードが水平姿勢で載置される載置部12(一方の載置部12aのみを図示)とを備え、デッキボードが載置部12に水平姿勢で載置されている状態において、第2ボード11bが差し込まれる縦溝16は折り曲げ軸線13より第1ボード11a側に位置し、第2ボード11bが縦溝16に差し込まれているとき第1ボード11aを水平姿勢で支持する支持部18は第1ボード11aを挟んで第2ボード11bとは逆側に位置している。
特許文献6に記載の発明は、自動車後部に設けられる荷物載置スペースであるデッキフロアにおいて、効率よく荷物を格納できるだけでなく、仕切り構造によって見栄えを損なうことのないデッキフロア構造を提供するものである。この発明は、デッキフロア下部に設けられた収納部の開口部を覆うデッキフロアボードを左右2枚に分割し、該デッキボードの裏面に複数の溝を形成し、互いに対向するスライドレールとすることで、デッキフロアをトノボードおよび/または収納トレーによって上下方向に複数段階調節自在に仕切り可能としたデッキフロア構造による。
特開2007−91105号公報 特開2009−255612号公報 特開2009−241789号公報 特開2010−137609号公報 特開2010−137610号公報 特開2005−186848号公報
しかしながら、上記の先行技術は、上下移動機能等、その機能が限られていて、使用者の多様な用途に応じることができないものであった。また、ヒンジ、カム、バネ等の機構部が必要であるので、構造を簡素なものとすることには限界があった。
そこで、本発明は、通常のデッキボードとして機能するほかに、車両荷室を分割して仕切ることができ、使用者の多様な用途に応じることができ、ヒンジ、カム、バネ等の機構部をなくして、構造を簡素なものとすることできる車両荷室構造を提供することを課題とする。
上記課題に鑑み、本発明は、複数枚に分割されたデッキボードと、上部に開口を備え、前記複数枚のデッキボードを設置する荷室筐体と、を備え、前記デッキボードが荷室の上面を覆う載置位置に配置可能で、前記デッキボードを起立位置に配置することにより車体幅方向に荷室を分割可能で、前記デッキボードを底面位置に配置可能な構造であることを特徴とする車両荷室構造である。
本発明は、前記デッキボードの一辺の下面に形成され、下方に膨出する、断面が曲面である膨出部と、前記荷室筐体の上部内側に固定され、車両幅方向に間隙をおいて配置され、前記載置位置で前記デッキボードの両端部を載せるとともに、前記間隙に前記膨出部を嵌合する複数の載置部と、前記底面の車両長手方向に形成され、前記デッキボードの膨出部を受け止める凹溝部と、を備えることを特徴とすることが好ましい。
本発明では、前記間隙が隣接して設けられる箇所が少なくとも1箇所形成されることが好ましい。
本発明では、前記デッキボード一辺に前記膨出部が形成されることが好ましい。
本発明による車両荷室構造によって、通常のデッキボードとしての設置状態のほかに、一部を上面が開口した仕切空間を形成できるほか、全部を開口した設置状態にもできるので、使用者の多様な用途に応じることができる。また、間隙に膨出部を嵌合させることができるので、ヒンジ、カム、バネ等の機構部をなくして、構造を簡素なものとすることできる。
(a)は本発明の実施形態の通常のデッキボードの状態を示す部分断面正面図、(b)は同じく車両荷室構造の斜視図である。 (a)は本発明の実施形態の通常のデッキボードの状態から一部のデッキボードを動かした状態を示す部分断面正面図、(b)は同じく車両荷室構造の斜視図である。 (a)は本発明の実施形態の図2に示すデッキボードの状態から一部のデッキボードを起立位置にした状態を示す部分断面正面図、(b)は同じく車両荷室構造の斜視図である。 (a)は本発明の実施形態のデッキボードを底面に配置した状態を示す部分断面正面図、(b)は同じく車両荷室構造の斜視図である。 (a)(b)は本発明の実施形態のデッキボードの変形例1であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 (a)(b)(c)は本発明の実施形態のデッキボードの変形例2であり、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面中央縦断面図である。 本発明の実施形態のデッキボードの変形例3の正面図である。 (a)(b)は本発明の実施形態のデッキボードの変形例4の正面図であり、(a)は部分正面図、(b)は斜視図である。 本発明の実施形態の載置部の変形例5の部分正面図である。
本発明の実施形態の車両荷室構造1について図1ないし図4を参照して説明する。この車両荷室構造1は、複数枚(ここでは4枚)に分割されたデッキボード2a〜2dと、上部に開口3を備え、複数枚のデッキボード2a〜2dを設置する荷室筐体4と、を備えている。デッキボード2a〜2dが荷室の上面を覆う載置位置に配置可能で、デッキボード2a〜2dを起立位置に配置することにより車体幅方向Wに荷室を分割可能で、デッキボード2a〜2dを底面位置に配置可能な構造であることを特徴とする。
この車両荷室構造1は、それぞれのデッキボード2a〜2dの一辺の側面と下面に形成される膨出部5a〜5dと、荷室筐体4の上部内側に固定され、車両幅方向に複数(ここでは4個)の間隙6a〜6dをおいて配置され、載置位置でデッキボード2a〜2dの両端部を載せるとともに、間隙6a〜6dに膨出部5a〜5dを嵌合する複数(ここでは5個)の載置部7a〜7eと、底面8の車両長手方向Lに形成され、デッキボード2a〜2dの膨出部5a〜5dを受け止める凹溝部9a〜9dと、を備える。以下、各要素を詳細に説明する。
デッキボード2a〜2dは、上面、下面、左側面、右側面、正面、背面の6面を備えた、四角形に形成されている。
デッキボード2a〜2dの材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネイト、ポリアセタール等の熱可塑性樹脂や、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂や、ガラス繊機強化プラスチック、木質系材料等の複合材料を用いることができる。
開口3は、平面視でかまぼこ形状であるが他の形状でもよく、上面がデッキボード2a〜2dによって閉鎖可能である。
荷室筐体4は、正面、背面、右側面、左側面、底面のそれぞれの壁から構成され、これらが一体に形成され、上面は開口3の容器である。材料は金属、樹脂、セラミック等の適宜の材質で良い。
デッキボード2a〜2dの4辺の一辺(ここでは、右側面または左側面)の下面の両縁部まで膨出部5a〜5dが連続して形成される。膨出部5a〜5dが不連続で形成されてもよい。この膨出部5a〜5dは下凸の曲面(ここでは、車体幅方向W方向で切断した縦断面が円弧形状)に形成され、間隙6a〜6dの横幅がデッキボード2a〜2d(膨出部5a〜5dを除く部分)の板厚より広くなっており、図1等に示す通り、それぞれ、間隙6b,6cに落とし込まれて、嵌合できるようになっており、デッキボード2a〜2dが膨出部5a〜5dを支点として、載置部7c,7d,7eに対して回動自在となっている。これにより、それぞれのデッキボード2a〜2dが単独で開閉できるようになっている。
間隙6b、6cの間隔が他の間隙6a,6dよりも狭く設けられる箇所が1箇所形成される。これはデッキボード2a〜2dの装着や取り外しの便宜等を考慮したものである。
載置部7a,7b,7d,7eは、に車体幅方向Wに並行に、正面と背面の内壁上端部に前後対称に一対が設置され、同一幅、同一長さ、同一厚みを備えている。載置部7cは、膨出部5b,5cとの関係で、載置部7a,7b,7d,7eよりも長さが短く設定されている。上部の角部に傾斜面7k(図4等参照)が設けられており、膨出部5a〜5dとの適切な接触が可能であり、デッキボード2a〜2dの位置決めの安定性が確保できる。
デッキボード2a〜2dは膨出部5a〜5dとは反対側の一辺の側面に曲面形状の凸部10a〜10d(曲面に代えて、これに近似する複数の平面的な傾斜面の組み合わせに代えても良い)を備えていて、底面8に形成された凹溝部9a〜9dと嵌合できるような形状と大きさになっている。
車両荷室構造1の使用態様について説明する。まず、図1に示す載置位置においては、デッキボード2a〜2dが4枚並びで車体幅方向Wに連続して隣接位置に配置される。このとき、間隙6aに膨出部5aが嵌合し、間隙6bに膨出部5bが嵌合し、間隙6cに膨出部5cが嵌合し、間隙6dに膨出部5dが嵌合している。これにより開口3がすべて塞がれている。また、各間隙6a〜6dと膨出部5a〜5dは、嵌合されているため、単独でその位置が規制され、位置決めが容易となる。また、図1の位置では、膨出部5a,5bは、デッキボード2a,2bの右側端面に位置し、逆に、膨出部5c,5dは、デッキボード2c,2dの左側端面に位置する。
図2に示す通り、一部のデッキボード2c、2dを起立位置とするには、デッキボード2c、2dの膨出部5c、5dを支点として、反対側の端部を回動させ、半起立状態とする。そして、デッキボード2c、2dを外して、デッキボード2c、2dの膨出部5c、5dとは反対側の端部10c,10dを間隙6c,6dから差し込んで、当該反対側の端部を凹溝部9c、9dに嵌合すると、デッキボード2a〜2dのそれぞれが単独でその位置が規制され、位置決めが容易となり、図3の配置となる。この配置では、デッキボード2a、2bが載置位置であり、デッキボード2c、2dが起立位置である。そのため、デッキボード2a、2bにより上部が閉鎖した1室、デッキボード2c、2dにより上部が開口した2室が形成される。
図4に示す通り、全部のデッキボード2a〜2dを底面8に配置できる。このとき、膨出部5a〜5dが凹溝部9a〜9dと嵌合させることにより、底面8の上にデッキボード2a〜2dが並べられて、表面に凹凸がない平面が形成され、上部が開口した1つの荷室が形成される。凹溝部9b,9cは、間隙6b,6cに対応する位置に隣接して形成されている。
図5(a)(b)のデッキボード2a〜2dの変形例1に示す通り、デッキボード2a〜2dのそれぞれの一辺に取手11を形成することで、デッキボードを持ち上げやすくすることができる。例えば、膨出部5aと対向する側の辺に上面に向かって延び出すベルト状の取手11を備えても良い。取手11は、デッキボード2aの底面に締結部品により固定され、その側面にそって延び出し、デッキボード2aの上面から突出できるようになっている。ベルトに代えて、紐、突起等を形成してもよい。デッキボード2aの側面の1つは傾斜面となっている。
図6(a)(b)のデッキボード2a〜2dの変形例2に示す通り、デッキボード2a〜2dのそれぞれの一辺に凹部12を形成することで、デッキボードを持ち上げやすくすることができる。例えば、膨出部5aと対向する側の辺の下面に凹部12を備えても良い。この凹部12は、デッキボード2a〜2dを開くときに、指が差し込まれて持ち上げることに利用されるものである。凹部12は、ここでは中央部の位置領域に形成されることが例示されている。また、デッキボード2a〜2dのそれぞれの下面の一辺に傾斜面13を備え、図1(b)等に示す通り、膨出部5a〜5dとの適切な接触が可能とされ、デッキボード2a〜2d同士の円滑な嵌合を確保し、デッキボード2a〜2dの上面の水平性を担保する。水平面を基準として、凹部12の傾斜角度は、傾斜面13の傾斜角度よりも、大きく設定されていることが好ましい。それらの形状や構造は適宜形成可能である。
図7のデッキボード2a〜2dの変形例3に示す通り、デッキボード2a〜2dの上面にシートを貼り付けたものでも良い。例えば、不織布をそれぞれの上面に形成することで、デッキボードに同一又は相違する着色を施すこともできる。例えば、図7に示す通り、凹凸面を防止するため、不織布の着色シート14は壁15に囲まれた凹部に嵌めこまれて固定されることが好ましい。この壁15の有無のいずれも含まれる。着色シート14を接着剤等でデッキボード2aの表面に貼り付けたものも例示できる。不織布に代えて、プラスチックシート、織物シート、ゴムシート、等でもよい。
図8(a)(b)は載置部7a,7b,7c,7d,7eの変形例4を示すものである。この変形例4では、形状を湾曲面とし、例えば、載置部7cを正面視で形状を縦長の小判形状とし、載置部7b,7dの両側面を横長の小判形状とし、接触が円滑になるものである。載置部7a,7b,7c,7d,7eを荷室筐体4の内壁にビスで固定するものである。
図9に示すデッキボード2a〜2dの変形例5に示す通り、デッキボード2a〜2dの後述の第1設置状態での接合面の上面がぴったりと接合し、隙間の幅を少なくすることで、連続した水平面を確保できるものでもよい。
車両荷室構造1の作用・効果について説明する。図1(a)(b)においては、デッキボード2a〜2dが分割で独立になっており、基本的には、それらをそれぞれの載置位置におくことで、通常のデッキボードとしての設置状態(以下、第1設置状態という。)とし、荷室3に荷物を収納することができる。通常のデッキボードの設置状態の他に、他の2つの設置状態(以下、それぞれ、第2設置状態、第3設置状態という。)を使用できるので、基本的には、3つの設置状態を利用することができる。以下、その詳細を説明する。
図1(a)(b)の第1設置状態から図3(a)(b)の第2設置状態へ移行するには、図2(a)(b)に示す通り、デッキボード2c,2dをスライドさせるだけでよいので、変更が容易である。逆に、図3(a)(b)の第2設置状態から図1(a)(b)の第1設置状態へ移行するには、図2(a)(b)に示す通り、デッキボード2c,2dをスライドさせるだけでよいので、変更が容易である。また、ヒンジ、カム、バネ等の機構部が設けられていないので、構造が簡素であり、荷室の有効容積が有効利用できる。
図3(a)(b)の第2設置状態においては、一部のデッキボード2a,2bが通常のデッキボードとしての設置状態とするほかに、デッキボード2c,2dが起立位置にあるので、上方が開口した荷室を設けることができる。これにより、開口した荷室では、使用者がデッキボード2c,2dをいちいち開けなくても荷物を荷室に収容することができるので、使用頻度の高い荷物の取り出しや収容が便利になる。また、一方、使用頻度の低い荷物、たとえば、緊急修理用のスパナ、道路標識等は通常のデッキボード2a,2bの下の荷室に収容することができる。
また、ヒンジ、カム、バネ等の機構部が設けられていないので、構造が簡素であり、荷室の有効容積が有効利用できることも同様である。
なお、図3(a)(b)においては、起立位置にあるデッキボードの枚数は2枚に限られず、ここでは、1枚、3枚であってもよい。デッキボードを3枚、起立位置にする場合には、他の1枚は、通常のデッキボードの載置位置にしてもよいし、底面においても良い。
第1設置状態、または、第2設置状態から図4(a)(b)に示す第3設置状態に移行するには、それぞれ、デッキボード2a〜2dの一部又は全部を取り外して、底面に移動すれば良い。逆に、図4(a)(b)に示す第3設置状態から図1(a)(b)に示す第1設置状態、図3(a)(b)に示す第2設置状態に移行するには、デッキボード2a〜2dの全部を取り外して、それぞれ、第1設置状態、第2設置状態に示す位置に移動すればよい。
第3設置状態においては、膨出部5a〜5dが凹溝部9a〜9dと嵌合させ、底面8の上にデッキボード2a〜2dが並べられて、表面に凹凸がない平面が形成されるので、荷物の収容が円滑に行われるとともに、上部が開口した1つの荷室として利用できるので、いちいちデッキボード2a〜2dを取り外して荷物を出し入れする必要がない。
以上の通り、本発明によれば、通常のデッキボードとして機能する第1設置状態のほかに、他の2つの設置状態を実現できる。それら3つの設置状態のそれぞれは、他の設置状態に簡単に移行させて利用できるので、その産業的利用価値は大である。さらに、車両筐体4を分割して仕切ることができ、使用者の多様な用途に応じることができ、ヒンジ、カム、バネ等の機構部をなくして、構造を簡素なものとすることができる。
上記の発明の他に別の発明として、次のものが挙げられる。すなわち、この発明は、複数枚に分割されたデッキボードと、上部に開口を備え、前記複数枚のデッキボードを設置する荷室筐体と、荷室筐体の上部内側に設けられデッキボードを置く載置部と、を備え、前記デッキボードの表面が相違する色で着色されたものである。少なくとも2色の色が設定されていれば、バリエーションが生じる。多色であれば、バリエーションが豊富となる。また、他のデッキボード2b,2c,2dは、それぞれ、相違する色の不織布の着色シートを貼り付けるものとする。具体的には図7に示す通りの構造が挙げられる。不織布に代えて、プラスチックシート、織物シート、ゴムシート、等でもよい。また、デッキボード2a〜2dの表面に直接的に印刷、塗布等により、着色してもよい。これにより、従来、一色で色調が単調な車両インテリアをカラフルで華やかなものとすることができ、車両利用者の便宜に資することができる。なお、この別の発明は、前記実施形態の車両荷室荷室構造の3つの設置状態を備えたものでもよく、また、他の公知の構造に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得るものである。また、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることができるものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。例えば、変形例1と2の組み合わせも可能である。具体的には、一部のデッキボード(例えば、両端にあるもの)には取手11を設け、一部のデッキボード(例えば、中間にあるもの)には凹部12を設けることができる。
1・・・車両荷室構造
2a〜2d・・・デッキボード
3・・・開口
4・・・荷室筐体
5a〜5d・・・膨出部
6a〜6d・・・間隙
7a〜7e・・・載置部
8・・・底面
9a〜9d・・・凹溝部
10a〜10d・・・凸部
11・・・取手
12・・・凹部
13・・・傾斜面
14・・・壁

Claims (4)

  1. 複数枚に分割されたデッキボードと、
    上部に開口を備え、前記複数枚のデッキボードを設置する荷室筐体と、を備え、
    前記デッキボードが荷室の上面を覆う載置位置に配置可能で、前記デッキボードを起立位置に配置することにより車体幅方向に荷室を分割可能で、前記デッキボードを底面位置に配置可能な構造であることを特徴とする車両荷室構造。
  2. 前記デッキボードの一辺の下面に形成され、下方に膨出する、断面が曲面である膨出部と、
    前記荷室筐体の上部内側に固定され、車両幅方向に間隙をおいて配置され、前記載置位置で前記デッキボードの両端部を載せるとともに、前記間隙に前記膨出部を嵌合する複数の載置部と、
    前記底面の車両長手方向に形成され、前記デッキボードの膨出部を受け止める凹溝部と、
    を備えることを特徴とする請求項1の車両荷室構造。
  3. 前記間隙が隣接して設けられる箇所が少なくとも1箇所形成される請求項2の車両荷室構造。
  4. 前記デッキボード一辺に前記膨出部が形成される請求項1ないし3いずれかの車両荷室構造。
JP2013249133A 2013-12-02 2013-12-02 車両荷室構造 Active JP6300501B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013249133A JP6300501B2 (ja) 2013-12-02 2013-12-02 車両荷室構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013249133A JP6300501B2 (ja) 2013-12-02 2013-12-02 車両荷室構造

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015105057A true JP2015105057A (ja) 2015-06-08
JP2015105057A5 JP2015105057A5 (ja) 2017-01-12
JP6300501B2 JP6300501B2 (ja) 2018-03-28

Family

ID=53435428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013249133A Active JP6300501B2 (ja) 2013-12-02 2013-12-02 車両荷室構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6300501B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114212014A (zh) * 2021-12-22 2022-03-22 上汽通用汽车有限公司 一种多功能托杯

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000052873A (ja) * 1998-08-17 2000-02-22 Kansei Corp ラゲッジボックス
JP2002225635A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Daihatsu Motor Co Ltd 自動車における荷物の保持装置および収納容器
JP2007091105A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車におけるラゲージフロア体の上下移動装置
JP2009154796A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Toyota Boshoku Corp デッキボードの収納構造
JP2009255612A (ja) * 2008-04-11 2009-11-05 Toyota Boshoku Corp デッキボードの移動機構
JP2010137609A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Toyota Boshoku Corp デッキボード、デッキボードを構成する分割ボードのロック機構及びロック解除機構を含む機構

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000052873A (ja) * 1998-08-17 2000-02-22 Kansei Corp ラゲッジボックス
JP2002225635A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Daihatsu Motor Co Ltd 自動車における荷物の保持装置および収納容器
JP2007091105A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車におけるラゲージフロア体の上下移動装置
JP2009154796A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Toyota Boshoku Corp デッキボードの収納構造
JP2009255612A (ja) * 2008-04-11 2009-11-05 Toyota Boshoku Corp デッキボードの移動機構
JP2010137609A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Toyota Boshoku Corp デッキボード、デッキボードを構成する分割ボードのロック機構及びロック解除機構を含む機構

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114212014A (zh) * 2021-12-22 2022-03-22 上汽通用汽车有限公司 一种多功能托杯
CN114212014B (zh) * 2021-12-22 2022-11-22 上汽通用汽车有限公司 一种车辆托杯

Also Published As

Publication number Publication date
JP6300501B2 (ja) 2018-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2531979C (en) Modular storage system
EP2749823B1 (en) Air conditioner indoor unit
US20090166356A1 (en) Connector for a Modular Storage Assembly
JP6300501B2 (ja) 車両荷室構造
JP6411032B2 (ja) 車両荷室構造
JP2012217852A (ja) 少なくとも1つのスライドドアを有する家具
JP5756323B2 (ja) 収納棚用扉および収納棚
JP2009190753A (ja) 物品投入口を有する収納箱体
JP5801071B2 (ja) 収納空間構造
KR20090012051U (ko) 물품 보관함
KR200445579Y1 (ko) 하부 수납장이 구비된 파티션
JP2008049115A (ja)
KR100605665B1 (ko) 욕실용 수납장의 프레임 구조
JP2014008382A (ja) 棚板の取付構造
JP2013169969A (ja) 自動車グローブボックス用仕切具
JP3186035U (ja) 収納ケース
KR200405618Y1 (ko) 물품 보관구
JP3213858U (ja) 収納ボックス
JP5984901B2 (ja) スキー・スノーボード用スタンド
JP5420703B2 (ja) 弾球遊技機
KR200206764Y1 (ko) 다용도 수납장
JP2012090664A (ja) 棚装置及びこれに使用する棚板支持用ブラケット
KR20220010420A (ko) 비대칭 도어가 구비되는 수납장
JP5420702B2 (ja) 弾球遊技機
KR101628329B1 (ko) 책장용 책꽂이 커버

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6300501

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250