JP2015101555A - 固形粉末化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】固形粉末化粧料において、とれが良くなめらかな使用感を得るために球状粉末を配合するが、使用時に粉の飛び散りが多くなったり、耐衝撃性に劣るという問題点があった。また、優れた耐衝撃性を得るために、粘稠性のある油を配合すると、化粧用具で擦ったときにケーキングを生じるといった不具合があった。
【解決手段】下記(a)〜(e)を組合せることにより、とれが良くなめらかな使用感を持ちながら、粉の飛び散りが少なく耐衝撃性に優れ、しかもケーキングを生じない固形粉末化粧料が得られることを見出した。
すなわち本願発明は、次の成分(a)〜(e);
(a)シリコーン処理粉末 30質量%以上
(b)窒化ホウ素 1〜20質量%
(c)球状粉末 1〜20質量%
(d)25℃において固形のロウ 0.05〜5質量%
(e)フェニル変性シリコーン 1〜15質量%
を含有することを特徴とする固形粉末化粧料である。

【選択図】なし

Description

本願発明は、粉末と油剤を含有した固形粉末化粧料に関するものであり、更に詳しくはとれが良くなめらかな使用感を持ちながら使用時に粉の飛び散りが少なく耐衝撃性に優れ、しかもケーキングを生じない固形粉末化粧料に関するものである。
固形粉末化粧料は、携帯性、使用時の簡便性に優れるため、白粉、ファンデーション、頬紅、アイカラー等の幅広い化粧料に用いられる化粧料剤型である。固形粉末化粧料は、粉末を主成分とし、これに油剤を分散させ、圧縮成型法等により固形に成型するため、油剤を多量に配合すると、粉末同士の凝集力が強くなり、使用時にチップやブラシ等の化粧用具で表面を擦ったときのとれが悪くなり、表面が固まってしまう現象、いわゆるケーキングを生じる傾向がある。また、肌に塗布したときに化粧料自体がほぐれにくく、ムラのある仕上がりになってしまう。反対に、油剤の配合量を減らした場合には、化粧料の保形成が保てず、十分な耐衝撃性が得られないといった問題点が生じる。
そこで、粉末状の固形油を用いて、用具へのとれを改善し、十分な耐衝撃性を得るための工夫がなされている(特許文献1〜4)。しかしながら、粉末状の固形油は融点が高く硬質であるため、皮膚への付着力が十分でなかったり、チップやブラシ等の化粧用具で擦った際に粉の飛び散りが多いといった問題点がある。塗布時ののびを良くしたり、使用時のケーキングを抑えるために球状粉末を配合する方法(特許文献5、6)があるが、チップやブラシ等の化粧用具で擦った際に粉の飛び散りが多くなったり、十分な耐衝撃性が得られないといった問題点がある。さらに、優れた耐衝撃性を得るために、特定周波数の振動を付与しながら加圧成型する方法(特許文献7)もあるが、特殊な機械が必要である。
特開平4−18011号公報 特開平10−251121号公報 特開2000−72624号公報 特開2004−346018号公報 特開平9−12429号公報 特開2002−275033号公報 特開2010−285409号公報
このような実状から、とれが良くなめらかな使用感を持ちながら使用時に粉の飛び散りが少なく耐衝撃性に優れ、しかもケーキングを生じない固形粉末化粧料の開発が望まれていた。
本願発明者は上記実状に鑑みて検討を重ねた結果、固形粉末化粧料において下記(a)〜(e)を組合せ、特定量配合することにより、とれが良くなめらかな使用感を持ちながら使用時に粉の飛び散りが少なく耐衝撃性に優れ、しかもケーキングを生じない固形粉末化粧料が得られることを見出した。
すなわち本願発明は、次の成分(a)〜(e);
(a)シリコーン処理粉末 30質量%以上
(b)窒化ホウ素 1〜20質量%
(c)球状粉末 1〜20質量%
(d)25℃において固形のロウ 0.05〜5質量%
(e)フェニル変性シリコーン 1〜15質量%
を含有することを特徴とする固形粉末化粧料である。
本願発明の固形粉末化粧料は、とれが良くなめらかな使用感を持ちながら使用時に粉の飛び散りが少なく耐衝撃性に優れ、しかもケーキングを生じないという特徴を有する。
以下本願発明を詳細に説明する。
本願発明に用いられる(a)シリコーン処理粉末におけるシリコーン処理は、シリコーンを表面に有することができる処理であれば特に限定されず、化粧品分野で公知の各種方法による処理を適用することができる。例えば、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、トリエトキシカプリリルシラン、シリコーン樹脂等による表面処理等が挙げられるが、好ましくはメチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、トリエトキシカプリリルシランによる処理であり、より好ましくはメチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンによる処理である。また、異なる処理方法でシリコーン処理した粉末を組み合わせて使用してもよい。
本願発明に用いられる(a)シリコーン処理粉末におけるシリコーンの処理量は特に限定されないが、好ましくは0.5質量%〜12質量%処理であり、より好ましくは1質量%〜10質量%処理である。表面処理量が0.5質量%より低いと、表面処理の効果が発揮できないことがあり、12質量%より多くなるとべたつきがでて使用感が悪くなることがある。
(a)シリコーン処理粉末の基材となる粉末としては特に限定されず、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、シリカ、硫酸バリウム、アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛等の無機粉末、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、シリコーン粉末等の有機粉末、色調を調整するために、酸化鉄、グンジョウ、コンジョウ等の無機顔料、赤色202号、赤色226号、黄色5号、青色1号等の有機顔料、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、コンジョウ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母、酸化チタン被覆フレーク状ガラス、酸化鉄被覆フレーク状ガラス等のパール剤等の化粧品において汎用される材料を使用することができる。上記(a)シリコーン処理粉末としては、上述したもののうち、2種以上を併用して使用するものであってもよい。好ましくはマイカ、タルク、セリサイト、合成金雲母、二酸化チタン、酸化鉄である。
本願発明に用いられる(a)シリコーン処理粉末の含有量は全成分中30質量%以上が好ましく、40質量%以上がより好ましい。30質量%を下回ると、使用時のなめらかさがおとり、さらに耐衝撃性が悪くなるという点で好ましくない。
本願発明に用いられる(b)窒化ホウ素は、通常の化粧料に用いられるものであれば特に制限されずに使用することができる。窒化ホウ素の形態としては、六方晶、ウルツ鉱型構造、立方晶、菱面体晶、乱層構造などいずれでも良く、使用性の面から六方晶のものが好ましい。
窒化ホウ素は、塗布時のなめらかさ、適度な光沢感の付与の点から、平均粒子径が2〜15μmのものが好ましい。例えば、SHP−3、SHP−4、SHP−7(水島合金鉄株式会社製)等が挙げられる。
本願発明に用いられる(b)窒化ホウ素の含有量は全成分中1〜20質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましい。1質量%を下回ると、塗布時のなめらかさが低下する点で好ましくなく、また、ケーキングを生じることもある。20質量%を超えると、使用時に粉の飛び散りが多くなり、また耐衝撃性が悪くなるという点で好ましくない。
本願発明に用いられる(c)球状粉末は球状であれば特に限定されないが、アクリル系高分子、ナイロン、シリコーン、セルロースまたはこれら共重合体、シリカ等が挙げられるが、好ましくはアクリル系高分子、ナイロンまたはこれら共重合体、シリカである。尚、これらの粉末は、付着性や分散性を改良するために、シリコーン、フッ素化合物、金属石鹸、油剤等を公知の方法により表面処理して用いても良い。
球状粉末配合により、塗布時ののびが良くなり、化粧用具へのとれが良くなり、ケーキングが生じるのを防ぐことができるが、球状粉末の平均粒子径が1μmより小さくなると、これらの効果が発揮できず、20μmを超えると使用時にざらつき感がでてくる傾向があるため、本願発明に用いられる(c)球状粉末の平均粒子径は1〜20μmが好ましい。市販品の例としては、ポリアクリル系樹脂であるMB−8C(積水化成品工業株式会社製)やマイクロスフェアー M−100(松本油脂製薬株式会社製)、ナイロンであるナイロンパウダーSP−500(東レ株式会社製)、シリコーンであるトレフィルE−505C(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)やKSP−100(信越化学工業株式会社製)、シリカであるサンスフェア H−122(旭硝子株式会社製)やシリカマイクロビードP−1500(日揮触媒化成工業株式会社製)等が挙げられる。また、これらは必要に応じて1種または2種以上を用いることができる。
本願発明に用いられる(c)球状粉末の含有量は全成分中1〜20質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましい。1質量%を下回ると、化粧用具へのとれが悪くなり、ケーキングを生じることがあり、20質量%を超えると、使用時に粉の飛び散りが多くなり、また耐衝撃性が悪くなるという点で好ましくない。
本願発明に用いられる(d)25℃において固体のロウとは、高級脂肪酸と高級アルコールのエステルを主成分とし、個体/液体状態に可逆変化するものであり、通常の化粧料に用いられるものであれば特に制限されずに使用することができる。例えば、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、モンタンロウ、ミツロウ等が挙げられるが、チップやブラシへのとれと耐衝撃性の点でミツロウがより好ましい。本願発明において(d)25℃において固体のロウは、他に使用している液状油に加熱溶解して使用する。
本願発明に用いられる(d)25℃において固体のロウの含有量は成分中0.05〜5質量%が好ましく、0.1〜4質量%がより好ましい。0.05質量%を下回ると、使用時に粉の飛び散りが多くなり、また耐衝撃性が悪くなるという点で好ましくなく、5質量%を超えると、化粧用具へのとれが悪くなり、ケーキングを生じることがある。
本願発明に用いられる(e)フェニル変性シリコーンとは、フェニル基を有する、25℃で液状のシリコーン油の総称であり、通常化粧料に使用されるものであればいずれのものも使用することができる。例えば、ジフェニルジメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、フェニルトリメチコン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、ビスフェニルプロピルジメチコンなどの名称で知られているものが挙げられるが、好ましくはジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、フェニルトリメチコンである。市販品の例としては、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンであるKF−56A(信越化学工業株式会社製)、フェニルトリメチコンであるSH556(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)、トリメチルペンタフェニルトリシロキサンであるPH−1555 HRI COSMETIC FLUID(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)、ビスフェニルプロピルジメチコンであるSF1555(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)等が挙げられる。また、これらは必要に応じて1種または2種以上を用いることができる。
本願発明に用いられる(e)フェニル変性シリコーンの含有量は成分中1〜15質量%が好ましく、2〜10質量%がより好ましい。1質量%を下回ると、(a)シリコーン処理粉末と(d)25℃において固形のロウおよび他に使用している液状油とのなじみが悪くなり、使用時に粉の飛び散りが多くなり、耐衝撃性が悪くなるという点で好ましくなく、15質量%を超えると、油剤の含有量が多くなりすぎ、化粧用具への取れが悪くなり、ケーキングを生じることがある。
本願発明において、成分(a)シリコーン処理粉末、(b)窒化ホウ素、(c)球状粉末以外に、さらに粉末を含有することにより塗布時の感触を調整できる。ここで用いる粉末としては、タルク、シリカ、硫酸バリウム、アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛等の無機粉末、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、シリコーン粉末等の有機粉末、色調を調整するために、酸化鉄、グンジョウ、コンジョウ等の無機顔料、赤色202号、赤色226号、黄色5号、青色1号等の有機顔料、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、コンジョウ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母、酸化チタン被覆フレーク状ガラス、酸化鉄被覆フレーク状ガラス等のパール剤等を配合することができる。そしてこれらをシリコーン、フッ素化合物、金属石鹸、油剤等を公知の方法により表面処理して用いても良い。
また、本願発明において、成分(e)フェニル変性シリコーン以外に、更に油剤を含有することにより、塗布時の感触を調整できる。ここで用いる油剤としては、通常化粧料に用いられる油剤であれば特に制約なく使用することができ、動物油、植物油、合成油等の起源や、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油ゲル化剤等を使用することができる。
本願発明の固形粉末化粧料には、本願発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、前記成分以外の各種成分、例えば紫外線吸収剤、保湿剤、水性成分、界面活性剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、水溶性高分子、皮膜形成剤、褪色防止剤、消泡剤、香料等を各種の効果を付与するために適宜配合することができる。
以下に実施例を挙げて、本願発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本願発明を何ら限定するものではない。
(実施例1〜24および比較例1〜9)アイカラー
表1、表2に示す処方および下記に示す方法により、固形粉末化粧料を製造した。得られた各試料について、官能評価により、チップへの取れ、のびのなめらかさ、粉の飛び散りの無さ、ケーキングの無さ、耐衝撃性を評価した。これらの結果も併せて、表1、表2に記載した。
*1 ジメチルポリシロキサン3%処理
*2 SHP−3(水島合金鉄株式会社製)
*3 ナイロンパウダーSP−500(東レ株式会社製)
*4 MB−8C(積水化成品工業株式会社製)
*5 サンスフェア H−122(旭硝子株式会社製)
*6 BEESWAX S(クローダジャパン株式会社製)
*7 KF−56A(信越化学工業株式会社製)
(製法)
成分(1)〜(15)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(15)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(16)〜(18)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、金皿にプレスしてアイカラーを得た。
*8 精製カルナウバワックスNo.1(株式会社セラリカNODA製)
*9 精製キャンデリラワックス スーパーリファイン(ミツバ貿易株式会社製)
*10 NIKKOL ホホバ油 E(日光ケミカルズ株式会社製)
*11 Paraffin Wax 155(日本精蝋株式会社製)
*12 Lipwax A−4(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*13 SH200 C FLUID 30CS(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)
(製法)
成分(1)〜(11)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(11)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(12)〜(20)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、金皿にプレスしてアイカラーを得た。
(評価)
官能評価
(1)チップへの取れ、(2)のびのなめらかさ、(3)粉の飛び散りの無さ、(4)ケーキングの無さについて、専門パネル10名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(評価方法)
10名の官能検査パネルにより、各試料をチップに取り、瞼部に塗布し、下記評価項目について、パネル各人が絶対評価にて7段階に評価し、各試料のパネル全員の評点の平均値から4段階判定基準により判定した。
(評価項目)
(1)チップへの取れ
(2)のびのなめらかさ
(3)粉の飛び散りの無さ
(4)ケーキングの無さ
(絶対評価)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点平均値) (判定)
5点を超える :非常に優れる:◎
3点を超えて5点以下:優れる :○
1点を超えて3点以下:劣る :△
1点以下 :非常に劣る :×
(評価)
耐衝撃性の評価
(5)耐衝撃性について、各試料を下記の方法で試験し、4段階判定基準により判定した。
(試験方法)
試料を金皿のまま、正立方向で高さ50cmからベニヤ板上に1〜6回落とし、その状態を観察し、以下に示す4段階判定基準により判定した。
(判定基準)
(状態) (判定)
6回落下しても変化なし :非常に優れる:◎
4回〜6回落下するとヒビ、割れが生じる:優れる :○
3回落下してヒビ、割れが生じる :劣る :△
2回落下してヒビ、割れが生じる :非常に劣る :×
表1、2において、(a)シリコーン処理粉末 30質量%以上、(b)窒化ホウ素 1〜20質量%、(c)球状粉末 1〜20質量%、(d)25℃において固形のロウ 0.05〜5質量%、(e)フェニル変性シリコーン 1〜15質量%の範囲外の固形粉末化粧料は、チップへの取れ、のびのなめらかさ、粉の飛び散りの無さ、ケーキングの無さ、耐衝撃性を評価するといずれかの評価が良くなかった。
表2ではさらに(d)25℃において固形のロウを液状のロウおよび炭化水素ワックスに置き換えて、同様に試験したが、粉の飛び散りの無さ、耐衝撃性の評価が良くなかった。また、(e)フェニル変性シリコーンを他のシリコーンに置き換えて、同様に試験したが、粉の飛び散りの無さ、耐衝撃性の評価が良くなかった。
実施例25:チークカラー
(成分) 配合量(質量%)
1.シリコーン処理タルク *1 38.0
2.シリコーン処理セリサイト *1 23.1
3.シリコーン処理酸化チタン *1 2.0
4.シリコーン処理酸化鉄 *1 2.0
5.窒化ホウ素(平均粒子径6μm) *2 5.0
6.ナイロン(平均粒子径5μm) *3 10.0
7.シリカ(平均粒子径5μm) *14 2.0
8.赤色202号 0.7
9.グンジョウ 0.3
10.雲母チタン 4.0
11.酸化鉄被覆雲母チタン 1.0
12.パラベン 0.2
13.ミツロウ *6 1.5
14.フェニル変性シリコーン *15 6.0
15.スクワラン 4.0
16.香料 0.2
*14 シリカマイクロビードP−1500(日揮触媒化成工業株式会社製)
*15 SH556(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)
(製法)
成分(1)〜(12)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(12)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(13)〜(16)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、金皿にプレスしてチークカラーを得た。
実施例25について、実施例1〜24で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、ブラシへの取れ、のびのなめらかさ、粉の飛び散りの無さ、ケーキングの無さ、耐衝撃性に優れたチークカラーを得た。
実施例26:パウダーアイブロウ
(成分) 配合量(質量%)
1.シリコーン処理タルク *1 15.0
2.シリコーン処理セリサイト *1 38.8
3.シリコーン処理酸化チタン *1 5.0
4.シリコーン処理酸化鉄 *1 20.0
5.窒化ホウ素(平均粒子径8μm) *16 5.0
6.ナイロン(平均粒子径5μm) *3 5.0
7.ポリメチルシルセスキオキサン(平均粒子径7μm) *17 2.0
8.パラベン 0.2
9.ミツロウ *6 0.5
10.ホホバ油 *10 0.5
11.フェニル変性シリコーン *7 4.0
12.イソノナン酸イソトリデシル 4.0
*16 SHP−7(水島合金鉄株式会社製)
*17 トスパール145(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
(製法)
成分(1)〜(8)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(8)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(9)〜(12)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、金皿にプレスしてパウダーアイブロウを得た。
実施例26について、実施例1〜24で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、ブラシへの取れ、のびのなめらかさ、粉の飛び散りの無さ、ケーキングの無さ、耐衝撃性に優れたパウダーアイブロウを得た。
実施例27:パウダーアイライナー
(成分) 配合量(質量%)
1.シリコーン処理タルク *18 5.0
2.シリコーン処理セリサイト *18 14.3
3.シリコーン処理酸化鉄 *18 55.0
4.窒化ホウ素(平均粒子径6μm) *2 10.0
5.シリカ(平均粒子径5μm) *14 4.0
6.パラベン 0.2
7.ミツロウ *6 0.5
8.フェニル変性シリコーン *7 4.0
9.(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル
2.0
10.軽質流動イソパラフィン 5.0
*18 ジメチルポリシロキサン3%、メチルハイドロジェンポリシロキサン0.5%処理
(製法)
成分(1)〜(6)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(6)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(7)〜(10)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、金皿にプレスしてパウダーアイライナーを得た。
実施例27について、実施例1〜24で使用した評価方法と同様に評価を行った結果チップへの取れ、のびのなめらかさ、粉の飛び散りの無さ、ケーキングの無さ、耐衝撃性に優れたパウダーアイライナーを得た。
本願発明は、固形粉末化粧料において特定の成分を組合せ、特定量配合することにより、表面をチップやブラシ等の化粧用具で擦ったときに、とれが良くなめらかな使用感を持ちながら、粉の飛び散りが少なく耐衝撃性に優れ、しかもケーキングを生じない固形粉末化粧料が得られることが出来るものである。

Claims (6)

  1. 次の成分(a)〜(e);
    (a)シリコーン処理粉末 30質量%以上
    (b)窒化ホウ素 1〜20質量%
    (c)球状粉末 1〜20質量%
    (d)25℃において固形のロウ 0.05〜5質量%
    (e)フェニル変性シリコーン 1〜15質量%
    を含有することを特徴とする固形粉末化粧料。
  2. (a)シリコーン処理粉末 40質量%以上
    (b)窒化ホウ素 3〜15質量%
    (c)球状粉末 3〜15質量%
    (d)25℃において固形のロウ 0.1〜4質量%
    (e)フェニル変性シリコーン 2〜10質量%
    を含有することを特徴とする固形粉末化粧料。
  3. 前記成分(b)の平均粒子径が2〜15μmである請求項1または2記載の固形粉末化粧料。
  4. 前記成分(c)の平均粒子径が1〜20μmである請求項1〜3いずれか1項記載の固形粉末化粧料。
  5. 前記成分(d)がミツロウである請求項1〜4いずれか1項記載の固形粉末化粧料。
  6. 肌に塗布する際に、チップまたは/およびブラシを使用する請求項1〜5いずれか1項記載の固形粉末化粧料。
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