JP2015097351A - 撮像システム及び画像データ生成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高画質な画像を適切に得ることができるようにすること。【解決手段】撮像システム1に、ベース部31と、アーム部32と、トップ部33と、媒体6を撮像するスマートフォン2と、トップ部33に設けられ、媒体設置面5を照射する照明LED39と、照明LED39を駆動制御する制御部40と、スマートフォン2で撮像した媒体6の画像データ60の保存前に、照明LED39の点灯状態における撮像により取得した媒体6に対応する画像に基づいて読取不可領域62があるか否かを判定する読取不可領域判定部25と、を備え、読取不可領域62があると判定した場合には、照明LED39の照明状態を異ならせると共に、照明状態を異ならせたそれぞれの状態でスマートフォン2で媒体6を撮像し、各撮像時に対応して生成された画像データ60のうち、読取不可領域62に対応する領域を除く領域を合成して媒体6に対応する画像データを生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像システム及び画像データ生成方法に関する。
カメラ等の撮像手段で被写体を撮像する際には、自然光のみでなく、蛍光灯やLEDなどの光源から照射された光を用いて撮像することが多々ある。しかし、光源から照射される光を用いて撮像を行った場合、原稿の材質によっては照射光が原稿の表面で正反射し、画像の品質が低下することがある。このため、従来の画像読取装置の中には、原稿で反射した正反射光が、撮像手段に入射しない方向に向かう位置に光源を配置しているものがある(例えば、特許文献1、2)。また、原稿での正反射に起因する画像の品質の低下を抑制する他の手法として、光源を2つ設けると共に、2つの光源を時分割で発光させて、それぞれの光源の発光時に撮像手段によって被写体を撮像し、この2つの画像を合成しているものがある(例えば、特許文献3)。
特開平7−7605号公報 特許第3759887号公報 特開2001−268323号公報
しかながら、被写体である原稿が湾曲している場合、原稿上での正反射をする位置は、平坦な原稿上で正反射をする位置とは異なることがある。このため、光源の位置を、平坦な原稿で反射した正反射光が、撮像手段以外の方向に向かう位置に配置した際において、撮像する原稿が湾曲している場合、原稿での正反射光が撮像手段に向かって撮像手段に入射する虞がある。
また、正反射は、原稿の材質によって異なるため、光源からの照射光は原稿で正反射しない場合があり、この場合、光源を2つ設けたとしても、2つの光源を時分割で発光させて、2つの画像を合成する必要が無い場合がある。これらのため、原稿の形態に関わらず、原稿からの正反射光に起因する画像品質の低下を、適切に低減するのは、大変困難なものとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高画質な画像を適切に得ることのできる撮像システム及び画像データ生成方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る撮像システムは、読取対象の媒体を設置する媒体設置面に配設されるベース部と、前記ベース部から上方に延在するアーム部と、前記アーム部から前記媒体設置面に対向して延在するトップ部と、前記媒体を撮像する撮像手段と、前記トップ部に設けられ、前記媒体設置面を照射する照明と、前記照明を駆動制御する照明制御手段と、前記撮像手段で撮像した前記媒体の画像データの保存前に、前記照明の点灯状態における撮像により取得した前記媒体に対応する画像に基づいて、前記媒体での前記照明の反射光により前記撮像手段で前記媒体の情報が読み取れない読取不可領域があるか否かを判定する読取不可領域判定部と、を備え、前記読取不可領域があると前記読取不可領域判定部で判定した場合には、前記照明制御手段により前記照明の照明状態を異ならせると共に、照明状態を異ならせたそれぞれの状態で前記撮像手段で前記媒体を撮像し、各撮像時に対応して生成された画像データのうち、前記読取不可領域に対応する領域を除く領域を合成して前記媒体に対応する画像データを生成する。
また、上述した課題を解決するために、本発明に係る画像データ生成方法は、読取対象の媒体を設置する媒体設置面に配置されるベース部と、前記ベース部から上方に延在するアーム部と、前記アーム部から前記媒体設置面に対向して延在するトップ部と、前記媒体を撮像する撮像手段と、前記トップ部に設けられ、前記媒体設置面を照射する照明と、を備える撮像システムでの画像データ生成方法であって、前記撮像手段で撮像した前記媒体の画像データの保存前に、前記照明の点灯状態における撮像により取得した前記媒体に対応する画像に基づいて、前記媒体での前記照明の反射光により前記撮像手段で前記媒体の情報が読み取れない読取不可領域があると判定した場合には、前記照明の照明状態を異ならせると共に、照明状態を異ならせたそれぞれの状態で前記撮像手段で前記媒体を撮像し、各撮像時に対応して生成された画像データのうち、前記読取不可領域に対応する領域を除く領域を合成して前記媒体に対応する画像データを生成する。
本発明に係る撮像システム及び画像データ生成方法は、高画質な画像を適切に得ることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る撮像システムの概略構成を示す斜視図である。 図2は、図1に示す撮像システムの側面図である。 図3は、図1に示す撮像システムの平面図である。 図4は、図1に示す照明装置の斜視図である。 図5は、図1に示す撮像システムの機能ブロック図である。 図6は、照明LEDの点灯時に媒体上に読取不可領域が発生している状態の画像を示す説明図である。 図7は、照明LEDの消灯時における媒体の画像を示す説明図である。 図8は、照明LEDの点灯時の画像と消灯時の画像とを合成した画像を示す説明図である。 図9は、照明LEDの点灯時と消灯時における撮像部での照度についての説明図である。 図10は、照明LEDの点灯時と消灯時の画像データを合成する際の合成の手法についての説明図である。 図11は、図1に示す撮像システムでの媒体のスキャン時における制御手順を示すフロー図である。 図12は、読取不可領域の有無の判定を行う際の手順を示すフロー図である。 図13は、実施形態2に係る撮像システムの側面図である。 図14は、図13に示す撮像システムの平面図である。 図15は、図13に示す照明装置の斜視図である。 図16は、図13に示す撮像システムの機能ブロック図である。 図17は、第1照明LEDのみ点灯させて撮像した画像を示す説明図である。 図18は、第2照明LEDのみ点灯させて撮像した画像を示す説明図である。 図19は、第1照明LEDのみの点灯時の画像と第2照明LEDのみの点灯時の画像とを合成した画像を示す説明図である。 図20は、第1照明LEDや第2照明LEDの点灯時における撮像部での照度についての説明図である。 図21は、第1照明LEDのみの点灯時と第2照明LEDのみの点灯時の画像データを合成する際の合成の手法についての説明図である。 図22は、図13に示す撮像システムでの媒体のスキャン時における制御手順を示すフロー図である。
以下に、本発明に係る撮像システム及び画像データ生成方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係る撮像システムの概略構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す撮像システムの側面図である。図3は、図1に示す撮像システムの平面図である。図1〜図3に示す撮像システム1は、媒体設置面5上に設置された読取対象の媒体6に対して、所定の撮像手段により上方から撮像して、媒体6の画像データを生成するスキャン動作を行うスキャナシステムである。本実施形態1では、撮像手段の一例として、カメラ機能を有するスマートフォン2を挙げて説明する。
本実施形態1に係る撮像システム1は、スマートフォン2と、スマートフォン2で撮像することによってスキャンを行う際に、このスマートフォン2を載置することができる照明装置3とを備える。撮像システム1は、スマートフォン2が照明装置3の所定位置(後述する載置面34上)に載置されたときに、スマートフォン2を一意に位置決めすることができ、スマートフォン2により所定の撮影領域7のスキャン画像を取得することができる。なお、以下の説明では、図1の上下方向を撮像システム1及び照明装置3の上下方向、図1の手前側を撮像システム1及び照明装置3の前方向、図1の奥側を撮像システム1及び照明装置3の後方向とする。
スマートフォン2は、その背面にカメラ機能に係る撮像部21が設けられている。撮像部21は、スマートフォン2のCPU28(図5参照)からの操作指令に応じて、スキャン動作を実行することができる。撮像部21は、スマートフォン2が照明装置3の載置面34に載置された状態では、所定の撮影領域7の全体を撮像することができ、撮影領域7の全体を含むスキャン画像を生成することができる。
照明装置3は、ベース部31、アーム部32及びトップ部33の3つの部材を備えている。このうちベース部31は、媒体設置面5上に配置される。アーム部32は、ベース部31の上面に接続され、ベース部31から上方に延在する。なお、アーム部32の延在方向は、図1〜3に示すように鉛直上方でもよいし、鉛直上方から前方向(媒体6が設置される側)または後方向(媒体6が設置される側の反対側)へ傾斜する方向でもよい。
トップ部33は、アーム部32に接続され、アーム部32から媒体設置面5に対向して延在する。本実施形態1では、図2に示すように、トップ部33は、アーム部32の上端部に接続され、アーム部32と接続する高さ位置から前方に延在し、且つ、水平より斜め上方に向かって延在している。
照明装置3のベース部31、アーム部32及びトップ部33は、相互に一体的に固定されている。言い換えると、ベース部31とアーム部32との接続部分と、アーム部32とトップ部33との接続部分は、回転、脱着、移動などの変形ができないよう固設されている。
図4は、図1に示す照明装置の斜視図である。照明装置3のトップ部33の上面33aには、媒体設置面5に設置された媒体6を撮像可能な位置にスマートフォン2を載置するための載置面34が設けられている。
載置面34は、トップ部33の上面33aから掘り下げて形成されている。載置面34は、スマートフォン2を載置する際に、スマートフォン2の背面の長手方向の一部がトップ部33の先端から突出するよう設けられている。換言すると、載置面34は、トップ部33の前方端から後方(アーム部32の方向)にかけて形成されており、載置面34の面積は、スマートフォン2の背面の面積より小さい。また、載置面34の前後方向の長さは、スマートフォン2の長手方向の長さより短い。これにより、スマートフォン2の背面に設けられた撮像部21が載置面34で隠されることなく、スマートフォン2が載置面34に載置可能となる。つまり、スマートフォン2が載置面34に載置されると、撮像部21は媒体設置面5と直接対面するよう位置決めされるので、媒体設置面5上の媒体6を撮像可能となる。また、このように載置面34を形成することで、スマートフォン2を載置面34へ載置したり取り外したりすること(挿抜)が容易となる。
トップ部33の上面33aと、載置面34との間には段差が形成されている。より詳細には、スマートフォン2の長手方向下部と当接する段差35aと、スマートフォン2の左右側面と当接する段差35b,35cとの3方向の段差が設けられる。段差35aと段差35bは略直角に接続され、段差35aと段差35cは略直角に接続され、段差35bと段差35cは前後方向に平行に配置される。これらの段差35a,35b,35cが、スマートフォン2と当接することにより、スマートフォン2を所定位置に位置決めすることができる。すなわち、トップ部33の上面33aと、載置面34との間に形成された段差35a,35b,35cが、スマートフォン2を載置面34上の所定位置に位置決めするための位置決め手段として機能する。
これにより、スマートフォン2を載置面34に載置する際には、スマートフォン2の長手方向下部を段差35aに突き当てるだけで、スマートフォン2を載置面34の所定位置に容易に位置決めして載置することができる。また、上述のように、トップ部33が傾斜しているため、載置面34はトップ部33の前方側から後方側へ水平方向下向きに傾斜して設けられている。このため、スマートフォン2を段差35aに突き当てやすい。
スマートフォン2を載置面34に載置したときに、スマートフォン2の撮像部21が、下方の所定の撮影領域7の全体を撮影できる程度に媒体設置面5との間に距離がとれるように、載置面34の設置位置が設定されている。詳しくは、載置面34は、載置面34に載置されたスマートフォン2の撮影領域7が、照明装置3のベース部31の前方向に隣接する媒体6を配置する領域と、ベース部31における前方上面部分とを含むよう構成されている。
また、照明装置3のベース部31の上面には、スキャンスイッチ36、照明スイッチ37、電源スイッチ38が設けられている。また、照明装置3のトップ部33の媒体設置面5と対向する下面には、媒体設置面5を照射する照明として照明LED(Light Emitting Diode)39が設けられている。これらのスキャンスイッチ36、照明スイッチ37、電源スイッチ38、照明LED39は、照明装置3の内部に備えられている制御部40(図5参照)に電気的に接続されている。なお、これらのスイッチ類は、ベース部31の上面以外の位置に設けてもよい。例えば、電源スイッチ38は、ベース部31の背面に設けてもよい。また、照明装置3には電源スイッチ38を設けず、照明装置3が有する差込プラグをコンセントに抜き差しすることにより、照明装置3に通電させてもよい。
スキャンスイッチ36は、スマートフォン2にスキャン動作を実行させるスキャン操作の指示をユーザから受け付ける入力手段である。また、照明スイッチ37は、照明LED39の点灯と消灯とを切り替える際の入力手段になっている。また、電源スイッチ38は、ACアダプタ50(図5参照)によって接続される外部電源と照明装置3との間の通電と遮断とを切り替えるスイッチになっている。また、照明LED39は、発光時の照射範囲8が、スマートフォン2の撮影領域7と概ね等しく、撮影領域7を満遍なく明るくできるように、トップ部33の下面に配設されている。
図5は、図1に示す撮像システムの機能ブロック図である。照明装置3と共に撮像システム1を構成するスマートフォン2は、撮像部21と、通信部22と、画像処理部23と、記録部24と、読取不可領域判定部25と、CPU(Central Processing Unit)28とを備える。撮像部21と、通信部22と、画像処理部23と、記録部24と、読取不可領域判定部25は、CPU28に電気的に接続されている。
通信部22は、照明装置3との間で通信を行うことが可能になっており、例えば、Bluetooth(登録商標)によって無線通信を行う。照明装置3との間の通信は、Bluetooth以外の手法によって行ってもよく、NFC(Near Field Communication)や赤外線通信等、載置面34に載置されたスマートフォン2と照明装置3との間で、無線で通信を行うことができる手法であれば、その手法は問わない。
画像処理部23は、撮像部21で撮像した画像に対して、任意の画像処理を行う部分である。画像処理部23は、例えば、傾斜しているトップ部33の載置面34に載置されたスマートフォン2の撮像部21によって、媒体設置面5の媒体6を斜め上方から撮像した媒体6の画像を、垂直方向上方から媒体6を撮像した画像になるように、画像処理を行う。記録部24は、撮像部21により取得された読取データや、画像処理部23で画像処理を行った画像データを保存する記憶装置である。
読取不可領域判定部25は、媒体6での照明LED39の反射光によりスマートフォン2で媒体6の情報が読み取れない読取不可領域があるか否かを判定する。詳しくは、被写体となる媒体6が、表面の平滑度が高く、表面に光沢を有して形成されている場合は、照明LED39からの照射光が媒体6に照射された際に、照射光は媒体6の表面で正反射することがある。この正反射した反射光が、スマートフォン2の撮像部21に向かって撮像部21に入射した場合、媒体6においてこの反射光が反射した部分の輝度が、反射光によって高くなり過ぎ、スマートフォン2では、媒体6におけるこの部分の情報を読み取ることができなくなることがある。即ち、照明LED39からの照射光が媒体6の表面で正反射した場合、媒体6上において、反射光によってスマートフォン2で媒体6の情報が読み取れない領域である読取不可領域が発生することがある。読取不可領域判定部25は、スマートフォン2で撮像した媒体6の画像データの保存前に、照明LED39の点灯状態における撮像により取得した媒体6に対応する画像に基づいて、読取不可領域があるか否かを判定する。
CPU28は、通信部22での照明装置3との通信時や、撮像部21での撮像時、画像処理部23での画像処理時、読取不可領域判定部25での読取不可領域の有無の判定時等に、各種の演算処理を行う。
一方、照明装置3は、通信部45と、照明LED39と、スキャンスイッチ36と、照明スイッチ37と、電源スイッチ38と、制御部40とを備えている。通信部45と、照明LED39と、スキャンスイッチ36と、照明スイッチ37と、電源スイッチ38は、制御部40に電気的に接続されている。
通信部45は、スマートフォン2の通信部22との間で、Bluetooth等によって通信を行うことが可能になっている。スマートフォン2と照明装置3は、双方の通信部22、45により、無線通信で通信を行うことが可能になっている。
制御部40は、LEDドライバ41とMPU(Micro Processing Unit)42を有している。このうち、LEDドライバ41は、照明LED39に供給する電力を調節して照明LED39を発光させることが可能になっている。このため、LEDドライバ41を備える制御部40は、照明LED39を駆動制御する照明制御手段としても設けられている。また、MPU42は、スキャンスイッチ36や照明スイッチ37への入力操作に応じてLEDドライバ41や通信部45に制御信号を送信することにより、照明LED39の発光制御や、照明装置3とスマートフォン2との間での通信制御を行うことができるように設けられている。
また、電源スイッチ38は、外部電源に接続されるACアダプタ50と制御部40との間に介在しており、入力操作によって制御部40と外部電源との間の通電(ON)と遮断(OFF)とを切り替えることにより、照明装置3の作動と停止を切り替えることができるようになっている。
本実施形態1に係る撮像システム1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。撮像システム1を構成する照明装置3は、通常は照明スタンドとして利用される。照明装置3を照明スタンドとして利用する際には、電源スイッチ38をONの状態で、照明スイッチ37に対して押圧操作を行う等の入力操作を行う。この照明スイッチ37に対する入力は、明確に押すこと以外でもよく、照明スイッチ37の形態に応じて、照明スイッチ37をタップしたり、照明スイッチ37に触れたり(タッチしたり)するようにしてもよい。照明スイッチ37が押されたことを認識したMPU42は、LEDドライバ41を介して照明LED39を点灯させる。これにより、照明LED39は照射範囲8に照射を行い、照明装置3は、照明LED39からの照射光によって、トップ部33の下方を明るくすることができる。点灯状態の照明LED39を消灯する際には、照明LED39が点灯している状態で、照明スイッチ37に対して押圧操作を行う等の入力操作を行う。これにより、MPU42は、LEDドライバ41を介して照明LED39を消灯させる。
また、本実施形態1に係る撮像システム1は、照明装置3を照明スタンドとして使用するのみでなく、照明装置3にスマートフォン2をセットすることにより、媒体設置面5に設置された媒体6をスマートフォン2で読み取り、媒体6のスキャンを行うことが可能になっている。この媒体6のスキャンは、本実施形態1に係る画像データ生成方法により、画像データの生成を行い、媒体6の画像を取得する。撮像システム1での媒体6のスキャンについて説明すると、媒体6のスキャンを行う際には、スマートフォン2の撮像部21が下面側になり、且つ、撮像部21がトップ部33から露出する向きで、スマートフォン2をトップ部33の載置面34に載置する。
スマートフォン2と照明装置3とは、スマートフォン2の通信部22と照明装置3の通信部45で通信を行うことにより、互いに情報の送受信を行うことが可能になっている。また、スマートフォン2は、照明装置3から送信される制御信号を受信することにより、撮像動作を行うことが可能になっている。また、撮像システム1は、スキャンスイッチ36の押下が、スキャンの開始トリガになっている。即ち、スキャンスイッチ36のONが、撮像システム1によるスキャンの開始トリガになっている。このため、照明装置3のトップ部33に載置されたスマートフォン2は、照明装置3からのスキャン開始トリガを、通信部22で受信するまで、待機を続ける。
この状態で、ユーザによって照明装置3のスキャンスイッチ36が押下されると、照明装置3からスマートフォン2に対してスキャン開始トリガが発信される。このスキャン開始トリガは、照明装置3の通信部45から発信し、スマートフォン2の通信部22で受信する。スキャン開始トリガを受信したスマートフォン2は、照明装置3が有する照明LED39の点灯指示を行う。スマートフォン2からの点灯指示を受けた照明装置3は、点灯指示の受信時に照明LED39が点灯状態であった場合には、照明LED39の点灯を維持し、照明LED39が消灯状態であった場合には、照明LED39を点灯させる。
スマートフォン2は、このように照明LED39を点灯させた状態で、媒体6の画像データを保存する前に、照明LED39の点灯状態における撮像により取得した媒体6に対応する画像データに基づいて、読取不可領域の有無を判定する。図6は、照明LEDの点灯時に媒体上に読取不可領域が発生している状態の画像を示す説明図である。照明LED39の点灯時には、媒体6の材質によっては、照明LED39からの照射光が媒体6で正反射し、正反射光がスマートフォン2の撮像部21に入射することによって媒体6の情報をスマートフォン2で読み取れない読取不可領域62が発生することがある。撮像システム1は、この読取不可領域62が発生しているか否かを、撮像部21で常時撮像している撮影領域7の画像データ60に基づいて、スマートフォン2の読取不可領域判定部25によって判定する。
つまり、スマートフォン2は、スキャンスイッチ36が押下された後は、媒体6の読み取りを行って画像データ60を保存する前でも、撮像部21によって常時撮影領域7を撮像した状態で待機している。このため、読取不可領域判定部25は、撮像部21で撮像することにより取得した媒体6の画像データ60に基づいて、読取不可領域62の有無を判定する。スマートフォン2は、この読取不可領域62の有無に応じて、媒体6の撮像時の処理を異ならせる。
まず、画像データ60に読取不可領域62が無いと判定されたときには、照明LED39が点灯している状態で、媒体設置面5における撮影領域7の画像を撮像部21で撮像することにより、撮影領域7内の媒体6を撮像して、画像データ60をスマートフォン2の記録部24に保存する。これにより、撮像システム1は、自らの照明である照明LED39によって作り出した最適な環境下で、媒体6を撮像して保存し、媒体6のスキャンを行う。このスキャンによって得られた画像データ60を記録部24に保存する際には、スマートフォン2が有する画像処理部23での画像処理によって適切な画質に調整された後、記録部24に記録して保存する。
これに対し、照明LED39からの光によって媒体6上に読取不可領域62があると判定されたら、一旦、その状態で媒体6の撮像を行う。つまり、照明LED39を点灯させた状態で媒体6を撮像することにより、画像データ60に読取不可領域62を含んでいる状態で、媒体6の画像データ60を取得する。このため、この画像データ60は、媒体6の情報が読み取れない読取不可領域62と、媒体6の情報を読み取ることができる読取可能領域61とを含んでいる。
図7は、照明LED39の消灯時における媒体の画像を示す説明図である。読取不可領域62を含んだ媒体6の画像データ60を取得したら、照明LED39を消灯させ、その状態で媒体6の撮像を行う。照明LED39を消灯させた場合、媒体6には照明LED39からの照射光が照射されないため、照明LED39からの照射光が媒体6で反射することはなく、照明LED39からの照射光が媒体6で反射することに起因する読取不可領域62は発生しない。
なお、媒体6の材質が、照明LED39からの照射光が媒体6で正反射することによって読取不可領域62が発生するような材質である場合、照明LED39を消灯させた場合でも、環境光が媒体6で正反射することがある。例えば、撮像システム1が置かれている部屋の天井に設置されている蛍光灯等の外光70(図9参照)からの照射光が媒体6で正反射して、その反射光がスマートフォン2の撮像部21に入射することがある。
この場合における正反射光は、外光70からの光がそのまま媒体6で反射して撮像部21に入射するため、媒体6における他の部分で拡散反射した光に比べて光量が多く、また、外光70の形状の情報も含んだ光が撮像部21に入射することになる。このため、媒体6上において外光70からの光が正反射する領域には、外光70の写り込みが発生し、この領域は、他の領域と比較して媒体6の情報が読み取り難くなる外光正反射領域63になる。このため、媒体6の画像データ60では、外光正反射領域63は、周囲の読取可能領域61と比較して、媒体6の情報が読み取り難い領域として現れる。
撮像システム1は、読取不可領域62を含んだ媒体6の画像データ60を取得したら、照明LED39を消灯させた場合の外光正反射領域63の有無に関わらず、照明LED39を消灯させた状態で媒体6の撮像を行い、照明LED39の消灯時の画像データ60を取得する。
図8は、照明LED39の点灯時の画像と消灯時の画像とを合成した画像を示す説明図である。照明LED39の点灯時と消灯時とのそれぞれの状態での画像データ60を取得したら、撮像システム1は、双方の画像データ60を合成する。具体的には、照明LED39の点灯時の画像データ60における読取不可領域62の部分を、照明LED39の消灯時の画像データ60における、照明LED39の点灯時の画像データ60中の読取不可領域62に該当する部分に置き換える。
つまり、照明LED39の消灯時の画像データ60(図7参照)のうち、照明LED39の点灯時の画像データ60中の読取不可領域62(図6参照)に該当する部分を置換領域64とし、照明LED39の点灯時の画像データ60中の読取不可領域62を、置換領域64に置き換える。照明LED39の消灯時の画像データ60中では、置換領域64は読取可能領域61に位置しているため、置換領域64は、媒体6の情報を読み取ることが可能になっている。このため、読取不可領域62を置換領域64に置き換えた画像データ60は、全領域が読取可能領域61になり、媒体6の全領域の情報を読み取ることが可能になる。
撮像システム1は、照明LED39の点灯時に読取不可領域62があると判定された場合には、これらのように照明LED39の点灯状態を異ならせることにより照明状態を異ならせると共に、照明状態を異ならせたそれぞれの状態で、スマートフォン2で媒体6を撮像する。さらに、各撮像時に対応して生成された画像データ60のうち、読取不可領域62に対応する領域を除く領域である読取可能領域61を合成して、媒体6に対応する画像データ60を生成する。
なお、照明LED39の消灯時には、媒体6の情報を読み取り難い外光正反射領域63が発生するが、媒体6の位置での外光70からの光の光量は、照明LED39を点灯させた場合における照明LED39からの光の光量よりも小さくなっている。このため、照明LED39を点灯させた際には、外光正反射領域63には、外光70からの光量よりも多くの光が照明LED39から照射されるので、外光70の写り込みも目立たなくなる。このため、照明LED39の消灯時における外光正反射領域63は、照明LED39の点灯時は、媒体6の情報を読み取ることができる読取可能領域61になる。
次に、照明LED39や外光70からの光が媒体6の表面で正反射することによって読取不可領域62や外光正反射領域63が発生する原因について説明する。図9は、照明LEDの点灯時と消灯時における撮像部での照度についての説明図である。スマートフォン2は、撮像部21に入射する光を電気信号に変換することによって被写体の撮像を行うため、媒体6を撮像する際には、媒体6の表面で反射する光を受光することにより、撮像を行う。ここで、一般的に物体に光が照射された場合には、多くの場合は拡散反射を行い、撮像部21も、拡散反射した光を受光することにより、媒体6等の物体の情報を撮像する。
しかし、媒体6の表面の平滑度が高く、光沢を有している場合は、媒体6に到達した光の一部は、媒体6の表面で正反射する。このため、照明LED39の消灯時に、外光70からの光が媒体6に照射されている場合には、この媒体6からの光も正反射する。外光70と撮像部21との位置関係により、外光70からの光が正反射した際の光路上に撮像部21が位置している場合、撮像部21には、この正反射光が入射する。
撮像部21では、撮影領域7からの光を受光するが、外光70からの光の正反射光は、撮影領域7における他の部分からの光よりも光量が多いため、外光70からの光の正反射光による、撮像部21での照度は、撮影領域7の他の領域の照度よりも高くなる。このため、媒体6における、外光70からの光が正反射する部分は、媒体6の情報を読み取り難い外光正反射領域63になる。
また、照明LED39を点灯させた場合には、照明LED39からの光は、媒体6を含む撮影領域7全体に照射されるため、撮影領域7に照射される光の光量は、照明LED39の消灯時の光量よりも多くなる。このため、撮影領域7の物体に拡散反射をしてから撮像部21に向かう光の光量も多くなり、撮像部21での照度は、照明LED39の消灯時よりも全体的に高くなる。
また、その際に、光を正反射する媒体6が撮影領域7に設置されている場合は、照明LED39からの光も、媒体6で正反射する。このように、照明LED39からの光が媒体6で正反射する際に、照明LED39と撮像部21との位置関係により、媒体6で正反射した光の光路上に撮像部21が位置している場合は、正反射した光は、撮像部21に入射する。
その際に、照明LED39は、媒体6までの距離が、外光70から媒体6までの距離よりも大幅に小さくなっているため、媒体6で受ける光の光量は、外光70からの光よりも、照明LED39からの光の方が大幅に多くなっている。このため、照明LED39からの光が媒体6で正反射し、この正反射光が撮像部21に入射する際の撮像部21での照度は、外光70からの光が媒体6で正反射した際の撮像部21での照度よりも大幅に大きくなる。
また、この照明LED39からの光が媒体6で正反射した際の撮像部21での照度は、撮影領域7におけるその他の部分で拡散反射した光が撮像部21に入射する際における照度よりも大幅に大きくなる。これにより、媒体6における、照明LED39からの光が正反射する部分は、照度が高過ぎて媒体6の情報を読み取ることができない読取不可領域62になる。
これらにより、撮像する媒体6の表面の平滑度が高く、表面に光沢を有して形成されている場合は、画像データ60には読取不可領域62や外光正反射領域63が発生する。本実施形態1に係る撮像システム1では、画像データ60にこれらの領域が発生する場合には、照明LED39の点灯時と消灯時に媒体6の画像データ60を取得してそれらの画像データ60を合成するが、次に、合成の前後での画像データ60の変化について説明する。
図10は、照明LEDの点灯時と消灯時の画像データを合成する際の合成の手法についての説明図である。撮像時の被写体となる媒体6が、光を正反射する形態で形成されている場合には、照明LED39の点灯時の画像データ60と消灯時の画像データ60とを合成することにより、正反射による不具合を取り除いた画像を得ることができる。画像データ60の合成時には、画像データ60の状態を判定し易くするために、まず数値化する。この数値化の一例として、画像情報を輝度と色相とを用いて表すYCbCrを使用し、各画像データ60をYCbCrに変換すると、画像輝度成分(Y)は、0〜255の数値で表すことができる。
撮像部21での撮像時には、撮影領域7全体で見た場合の照度に合わせて露出の調整等を行うため、画像データ60をYCbCrに変換すると、照明LED39の消灯時における画像輝度成分は、外光正反射領域63以外の部分では0〜255内の適切な範囲内に収まる。一方、外光正反射領域63に該当する部分は、輝度が他の部分と比較してこの部分だけ高くなっているため、画像輝度成分が255に限りなく近くなる。このため、外光正反射領域63では、輝度が高いことに起因して媒体6の情報を読み取り難くなっている。
また、照明LED39の点灯時における画像輝度成分は、読取不可領域62以外の部分では0〜255の適切な範囲内に収まる。一方、読取不可領域62に該当する部分は、輝度が他の部分と比較してこの部分だけ極端に高くなっているため、画像輝度成分が255を超える状態になり、画像輝度成分が飽和状態になる。このため、読取不可領域62では、輝度が高過ぎて媒体6の情報を読み取ることができなくなっている。
なお、照明LED39の点灯時には、撮影領域7全体の照度が高くなることにより、撮像部21で入光量を制限するため、照明LED39の消灯時に外光正反射領域63になっていた部分の入光量も少なくなる。このため、照明LED39の消灯時に外光正反射領域63になっていた部分は、他の部分の輝度に近くなり、媒体6の情報を読み取り易くなる。
これらの照明LED39の消灯時の画像データ60と、照明LED39の点灯時の画像データ60を合成する際には、照明LED39の消灯時における画像データ60のうち照明LED39の点灯時の読取不可領域62に該当する部分(図10、A)と、照明LED39の点灯時における読取可能領域61に該当する部分(図10、B)とを合成する。これにより、合成後の画像データ60では、全ての領域で輝度が0〜255内の適切な範囲内に収まる。
次に、これらのように照明LED39の消灯時と点灯時とで取得した画像データ60を合成して媒体6のスキャンを行う撮像システム1の制御手順について説明する。図11は、図1に示す撮像システムでの媒体のスキャン時における制御手順を示すフロー図である。撮像システム1で媒体6のスキャンを行う際には、電源スイッチ38がONになっている状態で、スキャンスイッチ36を押下することによりONにする(ステップST101)。スキャンスイッチ36の状態は、制御部40で取得し、スキャンスイッチ36がONになったことを制御部40で認識したら、照明装置3の通信部22とスマートフォン2の通信部22との間で通信を行うことにより、照明装置3からスマートフォン2に対して、スキャンの開始指示を行う。スキャンの開始指示を受けたスマートフォン2は、撮像部21を作動させ、撮像を開始する。
また、スキャンスイッチ36がONになったら、照明装置3では、照明LED39はONであるか否かを判定する(ステップST102)。照明LED39は、制御部40のLEDドライバ41で点灯状態が制御されるため、制御部40は、LEDドライバ41での照明LED39の制御状態に基づいて、照明LED39はONであるか否かの判定をする。
この判定により、照明LED39はONではないと判定された場合(ステップST102、No判定)は、照明LED39をONにする(ステップST103)。つまり、制御部40のLEDドライバ41で照明LED39を制御することにより、消灯状態の照明LED39を点灯させる。
これに対し、照明LED39はONであると判定された場合(ステップST102、Yes判定)は、読取不可領域62はあるか否かを判定する(ステップST104)。つまり、撮像を開始しているスマートフォン2によって取得した画像データ60に基づいて、読取不可領域62の有無を判定する。この読取不可領域62の有無の判定は、スマートフォン2の読取不可領域判定部25で行う。
図12は、読取不可領域の有無の判定を行う際の手順を示すフロー図である。読取不可領域判定部25で、読取不可領域62の有無の判定を行う際の一例として、画像データ60をYCbCr変換して判定する場合の手順について説明する。読取不可領域62の有無の判定を行う場合には、撮像部21で撮像した画像データ60をYCbCr変換する(ステップST151)。読取不可領域判定部25は、所定の画素領域中で、Y=255がα%以上になる領域があるか否かを判定する(ステップST152)。
つまり、変換したY(輝度)成分と、Cb(青系統色相)成分と、Cr(赤系統色相)成分とのうち、Y=255になる画素が、画像データ60中の任意の領域においてα%以上になる領域があるか否かを判定する。この判定に用いる任意の領域と、閾値となるαは、予め設定されて記憶されている。読取不可領域判定部25は、画像データ60中の画素ごとのYを検出し、任意の大きさの領域において、Y=255になる画素がα%以上になる領域があるか否かを判定する。
この判定により、Y=255がα%以上になる領域があると判定された場合(ステップST152、Yes判定)は、読取不可領域判定部25は、読取不可領域62はあると判定する(ステップST153)。これに対し、Y=255がα%以上になる領域はないと判定された場合(ステップST152、No判定)は、読取不可領域判定部25は、読取不可領域62はないと判定する(ステップST154)。
具体的には、照明LED39を点灯させた状態で撮像した画像データ60について、輝度Y=255を閾値にして2値化して、ラベリング処理し、予め設定されている任意の領域ごとに区画する。ラベリング処理をしたら、予め設定された画素数以上(α%以上)のラベル(領域)を、読取不可領域62と判定する。
この読取不可領域判定部25での判定により、読取不可領域62はないと判定された場合(ステップST104、No判定)は、照明LED39を点灯させた状態で、スマートフォン2で撮影領域7を撮像する(ステップST105)。これにより、撮影領域7に設置されている媒体6を読み取り、読取不可領域62が発生していない状態の媒体6の画像データ60を読み取る。
また、読取不可領域62はあると判定された場合(ステップST104、Yes判定)でも同様に、照明LED39を点灯させた状態で、スマートフォン2で撮影領域7を撮像する(ステップST106)。これにより、まず、読取不可領域62が発生している状態の媒体6の画像データ60を読み取る。
次に、制御部40のLEDドライバ41で照明LED39を制御することにより、照明LED39をOFFにする(ステップST107)。つまり、スマートフォン2で撮像を行ったら、スマートフォン2の通信部22と照明装置3の通信部45とを介して、スマートフォン2から照明装置3に対して、照明LED39をOFFにする指示を行う。照明装置3は、この指示に基づいて照明LED39を消灯する。
照明LED39を消灯したら、照明装置3からスマートフォン2に対して、消灯完了の信号を送信し、この信号を受けたスマートフォン2は、その状態で、撮影領域7を撮像する(ステップST108)。これにより、照明LED39が消灯して読取不可領域62が発生していない状態の媒体6の画像データ60を読み取る。
次に、画像を合成する(ステップST109)。つまり、スマートフォン2の画像処理部23で、照明LED39を点灯させた状態で撮像した画像データ60(ステップST106)と、照明LED39を消灯させた状態で撮像した画像データ60(ステップST108)とを合成する。これにより、照明LED39を点灯させた状態で撮像した画像データ60中の読取不可領域62を、照明LED39を消灯させた状態で撮像した画像データ60中の同じ範囲の領域である置換領域64に置き換える。
具体的には、まず、照明LED39の点灯時の画像データ60中の読取不可領域62を指定量だけ拡張して、領域のエッジを抽出する。次に、照明LED39の消灯時の画像データ60から、同じ領域をエッジ抽出して置換領域64を抽出し、照明LED39の点灯時の画像データ60中の読取不可領域62を、置換領域64に置き換える。その後、両者のエッジ部の色が同じになるように、置換領域64の色調整を行う。これにより、自然な合成画像を得る。
画像を合成したら、合成後の画像を、スマートフォン2の記録部24に保存する(ステップST110)。また、読取不可領域62はないと判定された後(ステップST104、No判定)、撮影領域7を撮像(ステップST105)することにより、媒体6の画像を取得した場合も、この画像をスマートフォン2の記録部24に保存する(ステップST110)。
画像を保存したら、照明LED39を元に戻す(ステップST111)。つまり、画像を保存したら、スマートフォン2は、画像の保存完了時の信号を、照明装置3に送信する。この信号を受けた照明装置3は、スキャン開始時に照明LED39がOFFであった場合には、OFFの状態を維持し、スキャン開始時に照明LED39がONであった場合には、照明LED39をONにする。照明LED39を元に戻したら、制御手順における1つのサイクルから抜け出る。
撮像システム1は、スマートフォン2と照明装置3との間で通信を行いながら、これらの制御手順のサイクルを繰り返すことにより、スマートフォン2と照明装置3とで連繋して作動する。これにより、撮像システム1は、媒体設置面5に設置されている媒体6のスキャンを行い、スマートフォン2に保存する。
以上の実施形態1に係る撮像システム1は、媒体6の画像データ60の保存前に、照明LED39の点灯時の画像に読取不可領域62があると判定した場合には、照明LED39の照明状態を異ならせてそれぞれ撮像を行い、各撮像時の画像データ60のうち、読取可能領域61を合成して画像データ60を生成する。これにより、読取不可領域62が発生しないときは、通常の撮像を行って画像を保存し、媒体6での正反射によって読取不可領域62が発生する場合には、読取不可領域62を除去した画像を保存することができる。この結果、高画質な画像を適切に得ることができる。
また、このように照明LED39の照明状態を異ならせてそれぞれ撮像を行い、各撮像時の画像データ60のうち、読取可能領域61を合成して画像データ60を生成することにより、媒体6上において読取不可領域62の位置が変化する場合でも、読取不可領域62を除去した画像を保存することができる。例えば、平坦な媒体6と湾曲した媒体6とでは、光の反射状態が異なるため、双方の媒体6で読取不可領域62が発生する場合は、その位置はそれぞれ異なる位置になる。このような場合でも、照明LED39の照明状態を異ならせて撮像を行い、読取可能領域61を合成して画像データ60を生成することにより、いずれのタイプの媒体6でも、読取不可領域62を除去した画像を得ることができる。この結果、媒体6の形態に関わらず、高画質な画像を得ることができる。
また、媒体6のスキャン時は、照明LED39を点灯させるため、媒体6が外光70からの照射光を正反射する場合でも、この正反射光に起因して媒体6の情報が読み取り難くなることを低減することができる。この結果、より確実に高画質な画像を得ることができる。
また、読取不可領域62があると判定した場合には、照明LED39の光量を点灯状態と、消灯状態とに異ならせたそれぞれの状態で、媒体6の撮像を行うため、消灯状態で媒体6を撮像することによって、読取不可領域62が発生していない画像を、確実に得ることができる。このため、画像データ60中の読取不可領域62と、消灯状態での媒体6の画像データ60中の同じ領域とを置き換えることにより、より確実に、読取不可領域62の無い画像を得ることができる。この結果、より確実に高画質な画像を得ることができる。
また、照明装置3のトップ部33に、媒体設置面5に設置された媒体6を撮像可能な位置に、スマートフォン2を載置するための載置面34が設けられているため、撮像手段としてスマートフォン2を使用することができる。この結果、照明LED39を備える照明装置3と、撮像部21を備えるスマートフォン2とが、異なる装置として構成されている場合でも、双方を組み合わせることにより、高画質な画像を適切に得ることができる。
また、制御部40は、スマートフォン2での媒体6の撮像後に、照明LED39の照明状態を撮像前の照明状態に戻すため、撮像システム1を照明スタンドとして利用する際の利便性を向上させることができる。この結果、照明スタンドとしての利便性を確保しつつ、媒体6の撮像時には高画質な画像を得ることができる。
また、本実施形態1に係る画像データ生成方法は、媒体6の画像データ60の保存前に、照明LED39の点灯時の画像に読取不可領域62があると判定した場合には、照明LED39の照明状態を異ならせてそれぞれ撮像を行い、各撮像時の画像データ60のうち、読取可能領域61を合成して画像データ60を生成する。これにより、読取不可領域62が発生しないときは、通常の撮像を行って画像を保存し、媒体6での正反射によって読取不可領域62が発生する場合には、読取不可領域62を除去した画像を保存することができる。この結果、高画質な画像を適切に得ることができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係る撮像システム81は、実施形態1に係る撮像システム1と略同様の構成であるが、照明装置83に照明が複数設けられている点に特徴がある。他の構成は実施形態1と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
図13は、実施形態2に係る撮像システムの側面図である。図14は、図13に示す撮像システムの平面図である。図15は、図13に示す照明装置の斜視図である。本実施形態2に係る撮像システム81は、実施形態1に係る撮像システム1と同様に、スマートフォン2と、スマートフォン2を載置することができる照明装置83とを備えており、照明装置83は、ベース部31、アーム部32及びトップ部33の3つの部材を備えている。本実施形態2に係る撮像システム81でも、トップ部33における媒体設置面5と対向する下面には、媒体設置面5を照射する照明が設けられているが、この照明は、実施形態1とは異なり、第1照明である第1照明LED86と、第2照明である第2照明LED87とを有している。
これらの第1照明LED86と第2照明LED87とは、トップ部33の下面の異なる位置に設けられている。詳しくは、第1照明LED86は、トップ部33の下面におけるアーム部32寄りの位置に配設されており、第2照明LED87は、トップ部33の下面におけるアーム部32から離れた位置、即ち、トップ部33の下面における先端寄りの位置に配設されている。第1照明LED86と第2照明LED87とは、これらのように異なる位置に設置されつつ、同じ照射範囲8を照射するように設けられている。
図16は、図13に示す撮像システムの機能ブロック図である。本実施形態2に係る撮像システム81においても、スマートフォン2は、撮像部21と、通信部22と、画像処理部23と、記録部24と、読取不可領域判定部25と、CPU28とを備えている。一方、照明装置83は、通信部45と、スキャンスイッチ36と、照明スイッチ37と、電源スイッチ38と、制御部40とを備えており、電源スイッチ38には、外部電源に接続されるACアダプタ50が接続されている。
また、照明装置83が有する第1照明LED86と第2照明LED87とは、共に制御部40に電気的に接続されている。制御部40が有するLEDドライバ41は、この第1照明LED86と第2照明LED87とに供給する電力を調節して第1照明LED86と第2照明LED87とを発光させることが可能になっている。その際に、LEDドライバ41は、第1照明LED86と第2照明LED87とをそれぞれ独立して点灯させたり消灯させたりすることが可能になっている。
本実施形態2に係る撮像システム81は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。撮像システム81を構成する照明装置83は、実施形態1に係る撮像システム1の照明装置3と同様に、通常は照明スタンドとして利用することができる。照明装置83を照明スタンドとして利用する際には、電源スイッチ38をONの状態で、照明スイッチ37に対して押圧操作を行う等の入力操作を行うことにより、第1照明LED86や第2照明LED87の点灯や消灯を切り替える。
なお、この第1照明LED86や第2照明LED87の点灯や消灯は、照明装置83を照明スタンドとして使用する際には、いずれか一方が点灯するように構成されていてもよい。または、照明スイッチ37に対する入力操作に応じて、第1照明LED86と第2照明LED87とのうち、点灯させる照明を切り替えたり、双方を点灯させたりすることができるように構成されていてもよい。
この撮像システム81で、媒体設置面5に設置された媒体6のスキャンを行う場合は、媒体6を媒体設置面5に設置した状態で、スキャンスイッチ36を押下することにより、スキャンを開始する。このスキャンは、スマートフォン2と照明装置83との間で通信を行い、双方が連繋して作動することにより、媒体6のスキャンを行う。
スキャンを開始する際には、まず、第1照明LED86と第2照明LED87との双方を点灯させる。スマートフォン2は、この状態で、媒体6の画像データを保存する前に、第1照明LED86と第2照明LED87との双方を点灯させた状態での撮像により取得した媒体6に対応する画像データに基づいて、読取不可領域の有無を判定する。
第1照明LED86と第2照明LED87との双方を点灯させた状態で、読取不可領域は無いと判定されたときには、これらが点灯している状態で撮影領域7内の媒体6を撮像して、画像データ60をスマートフォン2の記録部24に保存する。これにより、撮像システム81は、第1照明LED86と第2照明LED87によって作り出した最適な環境下で、媒体6を撮像して保存し、媒体6のスキャンを行う。
これに対し、第1照明LED86と第2照明LED87との双方を点灯させた状態で、読取不可領域があると判定された場合は、媒体6に対して第1照明LED86で照射する状態と、第2照明LED87で照射する状態とを切り替えて撮像し、双方の画像を合成する。つまり、第1照明LED86と第2照明LED87とを交互に点灯させ、それぞれの点灯状態で媒体6を撮像して画像を取得した後、画像の合成を行う。
図17は、第1照明LED86のみ点灯させて撮像した画像を示す説明図である。第1照明LED86と第2照明LED87とを点灯させた状態で、読取不可領域があると判定されることにより、第1照明LED86のみを点灯させた場合は、第1照明LED86からの照射光が媒体6で正反射することによってのみ、読取不可領域が発生する。このため、第1照明LED86のみを点灯させた状態で撮影領域7を撮像することによって取得した媒体6の画像データ60では、媒体6上において第1照明LED86からの照射光が正反射する位置に、この光に起因する読取不可領域である第1読取不可領域91が発生する。第1照明LED86と第2照明LED87との双方を点灯させた状態で、読取不可領域があると判定された場合は、第1照明LED86のみを点灯させた状態で撮像することにより、第1読取不可領域91を有している画像データ60を取得する。
図18は、第2照明LEDのみ点灯させて撮像した画像を示す説明図である。また、第2照明LED87のみを点灯させた場合は、第2照明LED87からの照射光が媒体6で正反射することによってのみ、読取不可領域が発生する。このため、第2照明LED87のみを点灯させた状態で撮影領域7を撮像することによって取得した媒体6の画像データ60では、媒体6上において第2照明LED87からの照射光が正反射する位置に、この光に起因する読取不可領域である第2読取不可領域92が発生する。
その際に、第1照明LED86と第2照明LED87とは、異なる位置に設置されて同じ照射範囲8を照射するように設けられているため、第1照明LED86と第2照明LED87とは、媒体6に対して異なる方向から光を照射する。このため、第2照明LED87からの照射光が媒体6で正反射をする位置は、第1照明LED86からの照射光が媒体6で正反射をする位置とは異なるため、画像データ60上における第2読取不可領域92の位置は、第1読取不可領域91の位置とは異なった位置になる。
第1照明LED86と第2照明LED87との双方を点灯させた状態で、読取不可領域があると判定された場合は、第2照明LED87のみを点灯させた状態でも撮像することにより、この第2読取不可領域92を有している画像データ60も取得する。
図19は、第1照明LED86のみの点灯時の画像と第2照明LED87のみの点灯時の画像とを合成した画像を示す説明図である。第1照明LED86のみの点灯時と第2照明LED87のみの点灯時とのそれぞれの状態での画像データ60を取得したら、撮像システム81は、双方の画像データ60を合成する。具体的には、第2照明LED87の点灯時の画像データ60における第2読取不可領域92の部分を、第1照明LED86のみの点灯時の画像データ60における、第2読取不可領域92に該当する部分に置き換える。
つまり、第1照明LED86のみの点灯時の画像データ60(図17参照)のうち、第2照明LED87のみの点灯時の画像データ60中の第2読取不可領域92(図18参照)に該当する部分を置換領域64とし、第2照明LED87のみの点灯時の画像データ60中の第2読取不可領域92を、置換領域64に置き換える。第1照明LED86のみの点灯時の画像データ60中では、置換領域64は読取可能領域61に位置しているため、置換領域64は、媒体6の情報を読み取ることが可能になっている。このため、第2読取不可領域92を置換領域64に置き換えた画像データ60は、全領域が読取可能領域61になり、媒体6の全領域の情報を読み取ることが可能になる。
なお、2つの画像データ60を合成する際には、これとは反対の手法で行ってもよい。即ち、第2照明LED87のみの点灯時の画像データ60(図18参照)のうち、第1照明LED86のみの点灯時の画像データ60中の第1読取不可領域91(図17参照)に該当する部分を置換領域64とし、第1照明LED86のみの点灯時の画像データ60中の第1読取不可領域91を、置換領域64に置き換えてもよい。これによっても、第1読取不可領域91を置換領域64に置き換えた画像データ60は、全領域が読取可能領域61になるため、媒体6の全領域の情報を読み取ることが可能になる。
次に、第1照明LED86や第2照明LED87からの光が媒体6の表面で正反射することによって第1読取不可領域91や第2読取不可領域92が発生する原因について説明する。図20は、第1照明LEDや第2照明LEDの点灯時における撮像部での照度についての説明図である。媒体6が、第1照明LED86からの光を正反射する場合において、第1照明LED86と撮像部21との位置関係により、媒体6で正反射した光の光路上に撮像部21が位置している場合は、正反射した光は、撮像部21に入射する。第1照明LED86は、媒体6までの距離が、外光70から媒体6までの距離よりも大幅に小さくなっているため、媒体6で受ける光の光量は、外光70からの光よりも、第1照明LED86からの光の方が大幅に多くなっている。このため、第1照明LED86からの光が媒体6で正反射し、この正反射光が撮像部21に入射する際の撮像部21での照度は、外光70からの光が媒体6で正反射した際の撮像部21での照度よりも大幅に大きくなる。
また、この第1照明LED86からの光が媒体6で正反射した際の撮像部21での照度は、撮影領域7におけるその他の部分で拡散反射した光が撮像部21に入射する際における照度よりも大幅に大きくなる。これにより、媒体6における、第1照明LED86からの光が正反射する部分は、照度が高すぎて媒体6の情報を読み取ることができない第1読取不可領域91になる。
同様に、第2照明LED87も、媒体6までの距離が小さいため、第2照明LED87からの光が媒体6で正反射し、この正反射光が撮像部21に入射する際の撮像部21での照度は、撮影領域7におけるその他の部分で拡散反射した光が撮像部21に入射する際における照度よりも大幅に大きくなる。これにより、媒体6における、第2照明LED87からの光が正反射する部分は、照度が高すぎて媒体6の情報を読み取ることができない第2読取不可領域92になる。
これらにより、撮像する媒体6の表面の平滑度が高く、表面に光沢を有して形成されている場合は、画像データ60には第1読取不可領域91や第2読取不可領域92が発生する。本実施形態2に係る撮像システム81では、画像データ60にこれらの領域が発生する場合には、第1照明LED86のみの点灯時と第2照明LED87のみの点灯時に媒体6の画像データ60を取得してそれらの画像データ60を合成するが、次に、合成の前後での画像データ60の変化について説明する。
図21は、第1照明LED86のみの点灯時と第2照明LED87のみの点灯時の画像データを合成する際の合成の手法についての説明図である。第1照明LED86を点灯し、第2照明LED87を消灯した際における画像輝度成分は、第1読取不可領域91以外の部分では0〜255の適切な範囲内に収まる。一方、第1読取不可領域91に該当する部分は、輝度が他の部分と比較してこの部分だけ極端に高くなっているため、画像輝度成分が255を超える状態になり、画像輝度成分が飽和状態になる。このため、第1読取不可領域91では、輝度が高過ぎて媒体6の情報を読み取ることができなくなっている。
同様に、第2照明LED87を点灯し、第1照明LED86を消灯した際における画像輝度成分は、第2読取不可領域92以外の部分では0〜255の適切な範囲内に収まる。一方、第2読取不可領域92に該当する部分は、輝度が他の部分と比較してこの部分だけ極端に高くなっているため、画像輝度成分が255を超える状態になり、画像輝度成分が飽和状態になる。このため、第2読取不可領域92では、輝度が高過ぎて媒体6の情報を読み取ることができなくなっている。
なお、第1照明LED86や第2照明LED87の点灯時には、撮影領域7全体の照度が高くなることにより、撮像部21で入光量を制限するため、外光70の正反射光が撮像部21に入射することによって媒体6の情報を読み取り難くなる外光正反射領域63(図20参照)からの入光量も少なくなる。このため、外光正反射領域63の輝度は、他の部分の輝度に近くなり、媒体6の情報を読み取り易くなる。
これらの第1照明LED86のみの点灯時の画像データ60と、第2照明LED87のみの点灯時の画像データ60を合成する際には、第2照明LED87のみの点灯時における第2読取不可領域92に該当する部分(図21、D)を、第1照明LED86のみの点灯時における画像データ60のうち第2照明LED87のみの点灯時の第2読取不可領域92に該当する部分(図21、C)に置き換える。これにより、合成後の画像データ60では、全ての領域で輝度が0〜255内の適切な範囲内に収まる。
次に、これらのように第1照明LED86と第2照明LED87との点灯と消灯を切り替えて取得した画像データ60を合成して媒体6のスキャンを行う撮像システム81の制御手順について説明する。図22は、図13に示す撮像システムでの媒体のスキャン時における制御手順を示すフロー図である。撮像システム81で媒体6のスキャンを行う際には、電源スイッチ38がONになっている状態で、スキャンスイッチ36を押下することによりONにする(ステップST201)。スキャンスイッチ36がONになったことを制御部40で認識したら、照明装置83の通信部45とスマートフォン2の通信部22との間で通信を行うことにより、照明装置83からスマートフォン2に対して、スキャンの開始指示を行う。スキャンの開始指示を受けたスマートフォン2は、撮像部21を作動させ、撮像を開始する。
また、スキャンスイッチ36がONになったら、照明装置83では、第1照明LED86と第2照明LED87とが共にONであるか否かを判定する(ステップST202)。第1照明LED86と第2照明LED87とは、共に制御部40のLEDドライバ41で点灯状態が制御されるため、制御部40は、LEDドライバ41での第1照明LED86や第2照明LED87の制御状態に基づいて、第1照明LED86と第2照明LED87とが共にONであるか否かの判定をする。
この判定により、第1照明LED86と第2照明LED87とが共にONではないと判定された場合(ステップST202、No判定)、第1照明LED86と第2照明LED87とを共にONにする(ステップST203)。つまり、第1照明LED86と第2照明LED87とのうち、少なくともいずれか一方がOFFであると判定された場合は、制御部40のLEDドライバ41で、第1照明LED86と第2照明LED87とのうち少なくともいずれか一方を制御することにより、第1照明LED86と第2照明LED87との双方を点灯させる。
これに対し、第1照明LED86と第2照明LED87とが共にONであると判定された場合(ステップST202、Yes判定)は、読取不可領域はあるか否かを判定する(ステップST204)。つまり、撮像を開始しているスマートフォン2によって取得した画像データ60に基づいて、読取不可領域判定部25によって、第1読取不可領域91や第2読取不可領域92の有無を判定する。
この判定により、読取不可領域はないと判定された場合(ステップST204、No判定)は、スマートフォン2で撮影領域7を撮像する(ステップST205)。即ち、第1読取不可領域91と第2読取不可領域92とのいずれも発生していないと判定された場合は、第1照明LED86と第2照明LED87との双方を点灯させた状態で、撮像を行う。これにより、撮影領域7に設置されている媒体6を読み取り、第1読取不可領域91や第2読取不可領域92が発生していない状態の媒体6の画像データ60を読み取る。
これに対し、読取不可領域はあると判定された場合(ステップST204、Yes判定)は、第1照明LED86のみをONにする(ステップST206)。つまり、第1読取不可領域91と第2読取不可領域92との少なくともいずれかが発生していると判定された場合は、スマートフォン2の通信部22と照明装置83の通信部45とを介して、スマートフォン2から照明装置83に対して、第1照明LED86はONにし、第2照明LED87はOFFにする指示を行う。照明装置83は、この指示に基づいて、第2照明LED87を消灯し、第1照明LED86のみ点灯状態を維持する。
第1照明LED86のみをONにしたら、照明装置83からスマートフォン2に対して、照明切替完了の信号を送信し、この信号を受けたスマートフォン2は、第1照明LED86のみが点灯している状態で、撮影領域7を撮像する(ステップST207)。これにより、まず、第1読取不可領域91が発生している状態の媒体6の画像データ60を読み取る。
次に、制御部40のLEDドライバ41で第1照明LED86と第2照明LED87とを制御することにより、第2照明LED87のみをONにする(ステップST208)。つまり、スマートフォン2で撮像を行ったら、スマートフォン2の通信部22と照明装置83の通信部45とを介して、スマートフォン2から照明装置83に対して、第1照明LED86はOFFにし、第2照明LED87はONにする指示を行う。照明装置83は、この指示に基づいて、第1照明LED86を消灯し、第2照明LED87のみ点灯させる。
第2照明LED87のみをONにしたら、照明装置83からスマートフォン2に対して、照明切替完了の信号を送信し、この信号を受けたスマートフォン2は、第2照明LED87のみが点灯している状態で、撮影領域7を撮像する(ステップST209)。これにより、第2読取不可領域92が発生している状態の媒体6の画像データ60を読み取る。
次に、画像を合成する(ステップST210)。つまり、スマートフォン2の画像処理部23で、第1照明LED86のみを点灯させた状態で撮像した画像データ60(ステップST207)と、第2照明LED87のみを点灯させた状態で撮像した画像データ60(ステップST209)とを合成する。これにより、例えば第2照明LED87のみを点灯させた状態で撮像した画像データ60中の第2読取不可領域92を、第1照明LED86のみを点灯させた状態で撮像した画像データ60中の同じ範囲の領域である置換領域64に置き換える。
画像を合成したら、合成後の画像を、スマートフォン2の記録部24に保存する(ステップST211)。また、読取不可領域はないと判定された後(ステップST204、No判定)、撮影領域7を撮像(ステップST205)することにより、媒体6の画像を取得した場合も、この画像をスマートフォン2の記録部24に保存する(ステップST211)。
画像を保存したら、第1照明LED86と第2照明LED87とを元に戻す(ステップST212)。つまり、画像を保存したら、スマートフォン2は、画像の保存完了時の信号を、照明装置83に送信する。この信号を受けた照明装置83は、第1照明LED86と第2照明LED87との点灯状態を、スキャン開始時の点灯状態にする。第1照明LED86と第2照明LED87とを元に戻したら、制御手順における1つのサイクルから抜け出る。
撮像システム81は、スマートフォン2と照明装置83との間で通信を行いながら、これらの制御手順のサイクルを繰り返すことにより、スマートフォン2と照明装置83とで連繋して作動する。これにより、撮像システム81は、媒体設置面5に設置されている媒体6のスキャンを行い、スマートフォン2に保存する。
以上の実施形態2に係る撮像システム81は、第1照明LED86と第2照明LED87とを備え、読取不可領域があると判定した場合には、第1照明LED86での照射と第2照明LED87での照射とに切り替えたそれぞれの状態で媒体6を撮像するので、一方の照明の点灯時に読取不可領域となる部分の画像を、他方の照明の点灯時に読取可能領域61として得ることができる。このため、例えば、第2照明LED87の点灯時における画像データ60中の第2読取不可領域92と、第1照明LED86の点灯時における画像データ60中の同じ領域とを置き換えることにより、より確実に、読取不可領域の無い画像を得ることができる。この結果、より確実に高画質な画像を得ることができる。
〔変形例〕
なお、上述した撮像システム1、81では、LEDドライバ41は、照明LED39や第1照明LED86、第2照明LED87の点灯と消灯とを切り替えるように構成されているが、LEDドライバ41は、PWM(Pulse Width Modulation)制御等によってこれらの光量を調整するように構成されていてもよい。つまり、LEDドライバ41を備える制御部40は、照明LED39や第1照明LED86、第2照明LED87の光量を調整する駆動制御を行うように設けられていてもよい。この場合、照明スイッチ37は、照明LED39、第1照明LED86、第2照明LED87の点灯と消灯とを切り替えるのみでなく、照明LED39、第1照明LED86、第2照明LED87から照射する光の光量を調節する入力手段としても用いられるのが好ましい。
このように、照明LED39、第1照明LED86、第2照明LED87から照射する光の光量を調節可能にすることにより、読取不可領域があると判定された場合に、これらの点灯と消灯とを切り替えるのみでなく、光量を調節して媒体6を撮像することによっても、読取不可領域を除去した画像を得ることができる。例えば、実施形態1に係る撮像システム1において、読取不可領域62があると読取不可領域判定部25で判定した場合には、スマートフォン2は、制御部40によって照明LED39の光量を異ならせたそれぞれの状態で、媒体6を撮像し、各撮像時に対応して生成された画像データ60のうち、読取可能領域61を合成して媒体6に対応する画像データを生成してもよい。これにより、読取不可領域62が発生することにより、画像を合成する場合でも、合成後の補正が少ない画像を得ることができ、より確実に高画質な画像を得ることができる。
また、上述した撮像システム1、81では、照明LED39、第1照明LED86、第2照明LED87の点灯時に読取不可領域が発生する場合は、この読取不可領域を除去するように画像処理を行っているが、これ以外の画像処理を行ってもよい。例えば、照明LED39、第1照明LED86、第2照明LED87からの照射光の色温度と、外光70からの照射光等の環境光の色温度は、異なることがあるため、照明LED39、第1照明LED86、第2照明LED87の色温度を、環境光の色温度に合わせて調光してもよい。これにより、1つの画像データ60において、環境光の影響が大きく出る、画像データ60の周縁付近の部分と、環境光の影響が小さい、画像データ60の中央付近の部分とで、色調を揃えることができる。この結果、より確実に高画質な画像を得ることができる。
また、上述した撮像システム1、81では、スマートフォン2で撮像した画像データ60は、スマートフォン2の記録部24に保存しているが、画像データ60は、スマートフォン2以外に保存してもよい。例えば、スマートフォン2で撮像を行ったら、画像データ60を照明装置3、83に転送して照明装置3、83で保存してもよく、または、外部のサーバに転送し、この外部のサーバで保存してもよい。
また、上述した撮像システム1、81では、媒体設置面5に設置された媒体6を撮像する撮像手段としてスマートフォン2を用いているが、撮像手段はスマートフォン2以外のものを用いてもよい。撮像手段は、例えば、照明装置3、83との間で通信をする機能を有するデジタルカメラを用いてもよい。撮像手段は、照明装置3、83との間で通信をすることにより、照明装置3、83から送信されるスキャン・トリガに基づいて撮像をすることができるものであれば、その形態は問わない。
1、81 撮像システム
2 スマートフォン(撮像手段)
3、83 照明装置
5 媒体設置面
6 媒体
7 撮影領域
8 照射範囲
21 撮像部
22 通信部
23 画像処理部
24 記録部
25 読取不可領域判定部
28 CPU
31 ベース部
32 アーム部
33 トップ部
34 載置面
36 スキャンスイッチ
37 照明スイッチ
38 電源スイッチ
39 照明LED(照明)
40 制御部(照明制御手段)
45 通信部
60 画像データ
62 読取不可領域
64 置換領域
70 外光
86 第1照明LED(第1照明)
87 第2照明LED(第2照明)
91 第1読取不可領域
92 第2読取不可領域

Claims (7)

  1. 読取対象の媒体を設置する媒体設置面に配設されるベース部と、
    前記ベース部から上方に延在するアーム部と、
    前記アーム部から前記媒体設置面に対向して延在するトップ部と、
    前記媒体を撮像する撮像手段と、
    前記トップ部に設けられ、前記媒体設置面を照射する照明と、
    前記照明を駆動制御する照明制御手段と、
    前記撮像手段で撮像した前記媒体の画像データの保存前に、前記照明の点灯状態における撮像により取得した前記媒体に対応する画像に基づいて、前記媒体での前記照明の反射光により前記撮像手段で前記媒体の情報が読み取れない読取不可領域があるか否かを判定する読取不可領域判定部と、
    を備え、
    前記読取不可領域があると前記読取不可領域判定部で判定した場合には、前記照明制御手段により前記照明の照明状態を異ならせると共に、照明状態を異ならせたそれぞれの状態で前記撮像手段で前記媒体を撮像し、
    各撮像時に対応して生成された画像データのうち、前記読取不可領域に対応する領域を除く領域を合成して前記媒体に対応する画像データを生成することを特徴とする撮像システム。
  2. 請求項1に記載の撮像システムにおいて、
    前記照明状態とは、前記照明の光量であり、
    前記読取不可領域があると前記読取不可領域判定部で判定した場合には、前記撮像手段は、前記照明制御手段により前記照明の光量を異ならせたそれぞれの状態で前記媒体を撮像する撮像システム。
  3. 請求項2に記載の撮像システムにおいて、
    前記読取不可領域があると前記読取不可領域判定部で判定した場合には、前記撮像手段は、前記照明制御手段により前記照明の光量を点灯状態と、消灯状態とに異ならせたそれぞれの状態で前記媒体を撮像する撮像システム。
  4. 請求項1に記載の撮像システムにおいて、
    前記照明は、前記媒体設置面に照射する、異なる位置に設けられた第1照明と、第2照明とを有し、
    前記照明状態とは、前記媒体に対して前記第1照明で照射をする状態と、前記第2照明で照射をする状態とであり、
    前記読取不可領域があると前記読取不可領域判定部で判定した場合には、前記撮像手段は、前記照明制御手段により前記媒体設置面への照射を前記第1照明での照射と前記第2照明での照射とに切り替えたそれぞれの状態で前記媒体を撮像する撮像システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像システムにおいて、
    前記トップ部は、前記媒体設置面に設置された前記媒体を撮像可能な位置に前記撮像手段を載置するための載置面が設けられている撮像システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像システムにおいて、
    前記照明制御手段は、前記撮像手段での前記媒体の撮像後に、前記照明の照明状態を撮像前の照明状態に戻す撮像システム。
  7. 読取対象の媒体を設置する媒体設置面に配置されるベース部と、
    前記ベース部から上方に延在するアーム部と、
    前記アーム部から前記媒体設置面に対向して延在するトップ部と、
    前記媒体を撮像する撮像手段と、
    前記トップ部に設けられ、前記媒体設置面を照射する照明と、
    を備える撮像システムでの画像データ生成方法であって、
    前記撮像手段で撮像した前記媒体の画像データの保存前に、前記照明の点灯状態における撮像により取得した前記媒体に対応する画像に基づいて、前記媒体での前記照明の反射光により前記撮像手段で前記媒体の情報が読み取れない読取不可領域があると判定した場合には、前記照明の照明状態を異ならせると共に、照明状態を異ならせたそれぞれの状態で前記撮像手段で前記媒体を撮像し、
    各撮像時に対応して生成された画像データのうち、前記読取不可領域に対応する領域を除く領域を合成して前記媒体に対応する画像データを生成することを特徴とする画像データ生成方法。
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