JP2005062753A - 照明装置および撮影システム - Google Patents

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JP2005062753A JP2003296283A JP2003296283A JP2005062753A JP 2005062753 A JP2005062753 A JP 2005062753A JP 2003296283 A JP2003296283 A JP 2003296283A JP 2003296283 A JP2003296283 A JP 2003296283A JP 2005062753 A JP2005062753 A JP 2005062753A
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Abstract

【課題】載置された被写体を照明しつつ撮影可能な撮影システムにおいて操作者の負担を軽減できる光源装置の技術を提供する。
【解決手段】撮影システムは、載置された被写体OBを撮影するデジタルカメラ10と、被写体OBを照明する照明部205とを備えている。この照明部205は、光源31と2枚のパネル(レンズ)32と、スリット状のパターンを有するプレート33とを備えている。照明部205は、初期状態ではエリアE1を照明するが、ズーミングされた場合にはパネル32を駆動してエリアE2に照明範囲を絞り込む動作を行う。また、AF時には、プレート32をパネル32bの前方に移動し、被写体OBをパターンPTで照明するAF補助光を発する動作を行う。以上のようにデジタルカメラ10の動作状況に応じて照明部205を制御すれば、操作者の負担を軽減できる。
【選択図】図10

Description

本発明は、所定の載置エリアに載置された撮影対象の被写体を照明する光源装置の技術に関する。
特定の光源で照明しつつ載置された紙原稿等の被写体を支持台に固定されたカメラ部で撮影する書画カメラシステム(撮影システム)が知られている。この撮影システムで撮影して得られた電子的な画像データについては、例えば該画像データを加工した後に記憶装置に記憶させてドキュメントの電子ファイリングを行ったり、該画像データをプリンタで別の紙に印刷して複写物を得たり、該画像データをプロジェクタでスクリーンに投影してプレゼンテーションを行ったりなど、様々な用途に利用される。
このような撮影システムにおいては、操作性の向上を図るためにカメラ部の撮影方向に応じて照明光源のオン・オフを行う技術が、例えば特許文献1に開示されている。
特許第2791700号公報
上記の特許文献1に記載される技術では、カメラ部の撮影方向と照明光源のオン・オフとを単に連動させるものであるため、適切な照明光源の制御が行われているとは限らない。
また、カメラ部で撮影された画像をプロジェクタに投影してプレゼンテーションを行う際に、照明光源の操作などを行うのは、プレゼンターの負担が増大する。このような場合においては、カメラ部の動作状態に応じて照明光源を自動的に制御できれば、プレゼンター(操作者)の負担が軽減できるものと考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、載置された被写体を照明しつつ撮影可能な撮影システムにおいて操作者の負担を軽減できる光源装置の技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、所定の載置エリアに載置された被写体を撮影レンズを介して撮影する撮影部と、前記所定の載置エリアの上方で前記撮影部を支持する支持手段とを備える撮影システムにおいて前記所定の載置エリアに載置された被写体を照明可能な照明装置であって、(a)照明状態を変更可能な照明手段と、(b)撮影に係る前記撮影部の動作状況を検出する検出手段と、(c)前記検出手段で検出された前記撮影部の動作状況に応じて、前記照明手段の照明状態を制御する制御手段とを備える。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る照明装置において、前記検出手段は、(b-1)前記撮影部でオートフォーカス動作が行われているか否かを検出する手段を有し、前記制御手段は、(c-1)前記オートフォーカス動作が行われている状況では、前記照明手段により前記被写体を所定の投光パターンで照明する手段を有する。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る照明装置において、前記検出手段は、(b-2)前記撮影レンズに係る焦点距離の状況を検出する手段を有し、前記制御手段は、(c-2)前記焦点距離の状況に応じて、前記照明手段の投光角を変化させる手段を有する。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る照明装置において、前記検出手段は、(b-3)前記撮影部から前記被写体までの距離の計測状況を検出する手段を有し、前記制御手段は、(c-3)前記距離の計測状況に応じて、前記照明手段の投光角を変化させる手段を有する。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る照明装置において、前記検出手段は、(b-4)前記撮影部で撮影が行われない状況であるか否かを検出する手段を有し、前記制御手段は、(c-4)前記撮影部で撮影が行われない状況に移行した場合には、前記照明手段の投光方向を変更する手段を有する。
また、請求項6の発明は、撮影システムであって、(a)所定の載置エリアに載置された被写体を撮影する撮影部と、(b)前記所定の載置エリアの上方で前記撮影部を支持する支持手段と、(c)前記所定の載置エリアを照明可能な照明部と、(d)撮影に係る前記撮影システムの動作状況を検出する検出手段と、(e)前記検出手段で検出された前記撮影システムの動作状況に応じて、前記照明手段の照明状態を制御する制御手段とを備える。
また、請求項7の発明は、請求項6の発明に係る撮影システムにおいて、前記支持手段は、(b-1)前記所定の載置エリアの近傍に配置される基台と、(b-2)前記基台に連結するとともに、伸縮自在に前記撮影部および/または前記照明部を支持する支柱とを有し、前記制御手段は、(e-1)前記支柱の伸縮に応じて、前記照明手段の投光角を変化させる手段を有する。
また、請求項8の発明は、請求項6または請求項7の発明に係る撮影システムにおいて、前記検出手段は、(d-1)前記所定の載置エリアから前記被写体が除去されたか否かを検出する手段を有し、前記制御手段は、(e-2)前記被写体が除去された状況に移行する場合には、前記照明部の投光方向を変更する手段を有する。
請求項1ないし請求項5の発明によれば、検出手段で検出された撮影部の動作状況に応じて照明手段の照明状態を制御するため、照明操作に関して操作者の負担を軽減できる。
特に、請求項2の発明においては、オートフォーカス動作が行われている状況では照明手段により被写体を所定の投光パターンで照明するため、操作者に負担をかけずにオートフォーカス動作を適切に行える。
また、請求項3の発明においては、撮影レンズに係る焦点距離の状況に応じて照明手段の投光角を変化させるため、操作者に負担をかけずにズーム動作に対して適切な照明を提供できる。
また、請求項4の発明においては、撮影部から被写体までの距離の計測状況に応じて照明手段の投光角を変化させるため、操作者に負担をかけずに撮影部から被写体までの距離に応じた適切な照明を提供できる。
また、請求項5の発明においては、撮影部で撮影が行われない状況に移行した場合には照明手段の投光方向を変更するため、操作者に負担をかけずに適切な照明を行える。
また、請求項6ないし請求項8の発明によれば、検出手段で検出された撮影システムの動作状況に応じて照明手段の照明状態を制御するため、照明操作に関して操作者の負担を軽減できる。
特に、請求項7の発明においては、支柱の伸縮に応じて照明手段の投光角を変化させるため、操作者に負担をかけずに支柱の伸縮に応じた適切な照明を提供できる。
また、請求項8の発明においては、被写体が除去された状況に移行する場合には照明手段の投光方向を変更するため、操作者に負担をかけずに被写体の除去に伴う適切な照明を行える。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<撮影システムの全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る撮影システム1の全体構成を示す図である。
撮影システム1は、書画(ドキュメント)や小物品などの被写体を、載置エリアとして働く被写体載置用スペースPに載置し、当該被写体載置用スペースPの上方の比較的近距離から、当該被写体を撮影するダウンフェース撮影用の近接撮影システムである。また、撮影システム1は、被写体載置用スペースPに載置された紙原稿等の被写体OBを一定の距離を保ちながら撮影して、電子的な画像データを生成可能なように構成される。撮影システム1は、後述するインターフェースに電気的に接続されたパーソナルコンピュータやプリンタやプロジェクタ等に生成した画像データを出力可能である。
撮影システム1は、被写体OBの像を光電変換して電子的な画像データを生成する撮影部として働くデジタルカメラ10と、デジタルカメラ10を被写体OBから一定距離だけ上方に離れた位置に支持する支持手段として機能する支持台20とを備える。デジタルカメラ10は、図5に示すように、支持台20から分離可能であり、分離された場合は、比較的に遠方に位置する被写体の撮影も可能な通常のデジタルカメラとして使用可能である。支持台20は、被写体載置用スペースPの辺縁に沿って伸びた接地脚を持つ、ダウンフェース撮影用のカメラ支持スタンドである。
以下では、撮影システム1を構成するデジタルカメラ10および支持台20の構成をまず別々に説明する。
<デジタルカメラ10の構成>
図2および図3は、デジタルカメラ10の外観構成を示す図である。図2はデジタルカメラ10をその前面側からみた斜視図であり、図3はデジタルカメラ10をその背面側からみた斜視図である。
図2に示すように、デジタルカメラ10の前面側には、被写体像を取得するための撮影レンズ101が設けられている。
さらに、デジタルカメラ10の前面側には、撮影時に被写体に照明光を照射する内蔵フラッシュ109が設けられている。内蔵フラッシュ109は、デジタルカメラ10の筐体内に設けられて、デジタルカメラ10と一体化されている。
さらに、デジタルカメラ10は光学ファインダを備えており、デジタルカメラ10の前面には、光学ファインダのファインダ対物窓151が設けられている。
また、デジタルカメラ10の上面側には電源スイッチ152とシャッタボタン153とが設けられている。電源スイッチ152は、電源のオン状態とオフ状態とを切り替えるためのスイッチである。この電源スイッチ152を1回押下するたびに、オン状態とオフ状態とが順次に切り替わっていく。シャッタボタン153は、銀塩カメラで広く採用されているように、半押し状態(以後、S1状態と略記する)と全押し状態(以後、S2状態と略記する)とが検出可能な2段階スイッチになっている。このシャッタボタン153の押下によって被写体に関する画像を取得できる。
また、デジタルカメラ10の側面には、インターフェース110が設けられている。インターフェース110は、たとえばUSB規格のインターフェースであり、電気的に接続されたパーソナルコンピュータやプリンタやプロジェクタ等の外部機器へ画像データを出力したり、制御信号を送受信することが可能である。この端子があるために、デジタルカメラ10は、支持台20と分離して単独で使用した場合でも、外部機器と接続して使用できる。
また、図2に図示しないデジタルカメラ10の別の側面には、挿抜自在な記憶媒体であるメモリカード113(図4)を装着するカードスロットと、デジタルカメラ10の電源となる電池を内蔵させる電池室が設けられる。カードスロットおよび電池室は、デジタルカメラ10の筐体表面に設けられたクラムシェルタイプの蓋により開閉自在となっている。
一方、図3に示すように、デジタルカメラ10の背面側には、撮影画像のモニタ表示や記録画像の再生表示等を行うための液晶モニタ112が設けられる。また、デジタルカメラ10の背面側には、光学ファインダのファインダ接眼窓154が設けられる。操作者は、液晶モニタ112またはファインダ接眼窓154によって被写体を確認しつつ撮影を行う。
さらに、デジタルカメラ10の背面側には、フラッシュモードボタン155が設けられる。このフラッシュモードボタン155を1回押下するたびに、内蔵フラッシュの制御モードが、「通常撮影モード」「書画撮影モード」「自動」の順番に循環的に切り替わってゆく。ここで、「通常撮影モード」とは比較的に遠方に位置する被写体のフラッシュ撮影に適した内蔵フラッシュの制御方法であり、「書画撮影モード」とは比較的に近傍の所定位置に載置された被写体のフラッシュ撮影に適した内蔵フラッシュの制御方法である。また、「自動」とは、結合検知部114によりデジタルカメラ10と支持台20との結合状況が検知されることによって内蔵フラッシュ制御モードが「通常撮影モード」および「書画撮影モード」のいずれかに自動的に決定されることを意味する。
さらに、デジタルカメラ10の背面側には、メニューボタン156が設けられており、撮影モード時にメニューボタン156が押下されると、撮影条件を設定するためのメニュー画面が液晶モニタ112に表示される。
さらに、デジタルカメラ10の背面側には、実行ボタン157と、液晶モニタ112における表示カーソルを4方向に移動させるための十字カーソルボタン158U,158D,158R,158Lで構成されるコントロールボタン158とが設けられる。実行ボタン157およびコントロールボタン158を用いて各種撮影パラメータの設定操作が行われる。
さらに、デジタルカメラ10の背面側には、「撮影モード」と「再生モード」との間でデジタルカメラ10の動作モードを切り替えるモード切り替えバー159が設けられる。モード切り替えバー159は、2接点のスライドスイッチであり、図3において右にセットすると、デジタルカメラ10の動作モードは「撮影モード」に設定され、左にセットすると「再生モード」に設定される。動作モードが「撮影モード」に設定されると、CCD103(後述)に結像している被写体像の画像データが比較的高速に更新されながら液晶モニタ112に連続的に表示される(いわゆるライブビュー表示)。また、シャッタボタン153の操作によって撮影を行って被写体に関する画像データを生成することが可能となる。一方、動作モードが「再生モード」に設定されると、メモリカード113に記録された画像データが読み出されて液晶モニタ112に再生表示される。再生表示される画像は、コントロールボタン158Rおよび158Lで選択可能である。
また、デジタルカメラ10の底面には、支持台20との機械的な結合に用いられる結合部160と、支持台20と結合されたことを検知する結合検知部114(図4)と、制御信号やデジタルカメラ10が生成した画像データを送受信するデータ送受信部115とが設けられる。
結合部160は導電性の金属部材からなる。該金属部材には、底面に垂直な円筒穴が形成されており、円筒穴の内面にねじ溝が切られてめねじとなっている。支持台20のカメラ結合部250に設けられたおねじ251(後述)が、このめねじと螺合することによって、デジタルカメラ10は支持台20と機械的に結合される。さらに、結合部160は、該金属部材がデジタルカメラ10の内部の電子回路の基準電位点(以後、GNDと略記する)と電気的に接続されており、デジタルカメラ10と支持台20との内部の電子回路のGNDを共通にする役割も兼ねている。結合部160は三脚取り付け用の取り付け部として使用できるようにしてもよい。
結合検知部114およびデータ送受信部115は、デジタルカメラ10と支持台20とが機械的に結合されたときに、支持台20に設けられた信号ピン(後述)との間で電気的な導通が得られるように構成された電気接点を備える。ここで、結合部160によってデジタルカメラ10と支持部20とのGNDが共通化されているので、結合検知部114およびデータ送受信部115の電気接点は、それぞれひとつだけで構成することも可能である。
次に、デジタルカメラ10の機能構成を説明する。図4は、デジタルカメラ10の機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、デジタルカメラ10は、被写体像を結像させる撮影レンズ101を備える。撮影レンズ101は、被写体の合焦状態を変化させるために、フォーカシングレンズが移動可能となっている。また、撮影レンズ101は、入射光量を変化させるために、絞りの開口径が調整可能となっている。
レンズ駆動部102は、後に詳述する全体制御部120から入力される制御信号に従って、フォーカシングレンズの移動および絞りの開口径の調整を行う。
CCD103は、撮影レンズ101の後方適所に設けられる撮像素子である。CCD103は、撮影レンズ101によって結像された被写体像をR(赤),G(緑),B(青)の各色成分の画像信号(各画素から出力された画素信号の信号列)に変換して出力する。
信号処理部104は、CDS(相関二重サンプリング)回路およびAGC(オートゲインコントロール)回路を有し、CCD103から出力される画像信号に所定の信号処理を施す。具体的には、CDS回路により画像信号のノイズ低減が行われ、AGC回路により画像信号のレベル調整が行われる。
A/D変換部105は、信号処理部104から出力されるアナログの画像信号を10ビットのデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された画像データは、画像処理部106へ出力される。
画像処理部106は、A/D変換部105から入力された画像データに、黒レベル補正、ホワイトバランス補正およびγ補正を行う。黒レベル補正は、画像データの黒レベルを所定の基準レベルに補正する。ホワイトバランス補正は、γ補正後の画像データでホワイトバランスがとれるように、画素データのR,G,Bの各色成分のレベル変換を行うものである。このレベル変換は、全体制御部120から入力されるレベル変換テーブルを用いて行われる。レベル変換テーブルの変換係数は全体制御部120により撮影ごとに設定される。γ補正は、画素データの階調を補正するものである。なお、黒レベル補正が行われた画像データは、全体制御部120へも出力され、露出制御、オートフォーカス(以後、AFと略記する)制御、フラッシュ制御および上述のレベル変換テーブル設定のための測光演算および測色演算に用いられる。
画像メモリ107は、画像処理部106で処理が終了した画像データを一時的に記憶するバッファメモリである。画像メモリ107は、少なくとも1フレーム分の記憶容量を有する。
撮影モードにおける撮影待機状態においては、CCD103により所定時間間隔ごとに取得された被写体像の画像データは、信号処理部104、A/D変換部105、画像処理部106で処理され、画像メモリ107に記憶される。画像メモリ107に記憶された画像データは、全体制御部120によって液晶モニタ112に転送されて、視認可能に表示される(ライブビュー表示)。液晶モニタ112に表示される画像は、上述の所定時間間隔で更新されるので、操作者は液晶モニタ112に表示された画像により被写体を視認することができる。ここで、撮影待機状態とは、シャッタボタン153がS1状態となる前の状態をいう。
また、再生モードにおいては、全体制御部120に接続された、不揮発性メモリを備えるメモリカード113から読み出された画像データが、全体制御部120で所定の信号処理が施された後に液晶モニタ112に転送されて、視認可能に表示される。
続いて、デジタルカメラ10のその他の機能構成を説明する。
フラッシュ発光回路108は、全体制御部120の制御信号に基づいて、内蔵フラッシュ109にフラッシュ発光のための電力を供給する。これにより、内蔵フラッシュの発光の有無、発光タイミングおよび発光量が制御可能となる。
操作部111は、上述したフラッシュモードボタン155、メニューボタン156、実行ボタン157、コントロールボタン158、電源スイッチ152およびシャッタボタン153を包括する。操作者が操作部111に所定の操作を行うと、その操作内容は全体制御部120に伝達され、デジタルカメラ10の動作状態に反映される。
結合検知部114は、デジタルカメラ10と支持台20とが結合された場合に全体制御部120へ結合を示す信号を出力する。たとえば、非結合時には電位がGNDレベルとなっており、結合時には電位が電源電圧レベルになるように構成しておく。これは、結合検知部114の電気接点をGNDに抵抗でプルダウンしておき、デジタルカメラ10と支持台20とが結合されると、該電気接点と支持台20の信号ピン(結合時に電源電圧レベルとなるように構成しておく)との間に電気的導通が生じるような構造にしておくことによって実現できる。
データ送受信部115は、デジタルカメラ10と支持台20とが結合された場合に、デジタルカメラ10の全体制御部120と支持台20の全体制御部220との間で所定の通信方式で制御信号および画像データを送受信するために設けられる。これによって、デジタルカメラ10で撮影して得られた画像データは、後述する支持台20の全体制御部220およびインターフェース203を介して、例えばプロジェクタなどの表示装置30(図9)に出力可能である。また、デジタルカメラ10は、支持台20に設けられた操作部204によっても操作可能である。
全体制御部120は、RAM130およびROM140を備えたマイクロコンピュータである。該マイクロコンピュータがROM140に格納されたプログラム141を実行することにより、全体制御部120はデジタルカメラ10の各部を統括的に制御する。このROM140は電気的にデータの書き換えが不可能な不揮発性メモリである。なお、プログラム141には、上述した書画撮影モード141aおよび通常撮影モード141bの両方に対応するサブルーチンが含まれており、実際の撮影時にはいずれかのサブルーチンが使用される。また、RAM130の記憶領域の一部には、撮影パラメータ記憶部131が設けられる。撮影パラメータ記憶部131は、撮影に関する制御パラメータが撮影パラメータCPとして記憶される。
また、全体制御部120は、撮影に係るデジタルカメラ10の動作状況を検出する検出手段として機能するとともに検出されたデジタルカメラ10の動作状況は、支持台20の全体制御部220に送られて照明部205に対する制御に利用されることとなる(後で詳述)。
図4の全体制御部120のブロック内に図示される露出制御部121、AF制御部122、フラッシュ制御部123、自動ホワイトバランス(以後、AWBと略記する)制御部124および撮影モード決定部125は、全体制御部120によって実現される機能の一部を機能ブロックとして模式的に示したものである。
露出制御部121は、画像データの輝度が適正になるようにプログラム141に基づいて露出制御を行う。具体的には、信号処理部104において黒レベル補正が終了した画像データを取得して輝度を算出し、この輝度に基づいて適正露出となる絞り値およびシャッタスピードを決定する。続いて、決定された絞り値となるように、レンズ駆動部102に制御信号が出力され、撮影レンズ101の絞りの開口径が調整される。さらに、決定されたシャッタスピードに相当する露光時間だけ電荷蓄積が行われるように、CCD103を制御する。
AF制御部122は、被写体像がCCD103の撮像面に結像するようにプログラム141に基づいてフォーカス制御を行う。具体的には、レンズ駆動部102に制御信号を出力してフォーカシングレンズを移動させながら、信号処理部104において黒レベル補正が終了した画像データを取得してコントラストを算出し、コントラストが最も高くなる位置にフォーカシングレンズを移動させる。すなわち、AF制御部122は、コントラスト方式のAF制御を行っている。
フラッシュ制御部123は、ライブビュー表示の画像データから輝度を算出して、フラッシュ発光の要否を判定する。また、フラッシュ発光を行う場合は、内蔵フラッシュの発光量が適正になるようにプログラム141に基づいてフラッシュ調光制御を行う。具体的には、フラッシュ発光回路108に制御信号を出力して、所定のフラッシュ発光量(プリ発光量)でプリ発光を行うとともに、信号処理部104において黒レベル補正が終了した画像データを取得して輝度を算出する。さらに、算出された輝度から記憶用の画像データを取得する本撮影時のフラッシュ発光量(本発光量)を決定する。
AWB制御部124は、画像データのホワイトバランスが適正となるようにプログラム141に基づいてホワイトバランス制御を行う。具体的には、信号処理部104において黒レベル補正が終了した画像データを取得し色温度を算出して、画像処理部106のホワイトバランス補正で使用されるレベル変換テーブルを決定して、画像処理部106へ出力する。
なお、撮影時に使用される露出制御値、AF制御値、フラッシュ制御値およびAWB制御値は、撮影パラメータCPとして、撮影パラメータ記憶部131に記憶可能である。
撮影モード決定部125は、操作部111のフラッシュモードボタン155および結合検知部114の検知結果に基づいて、「書画撮影モード」および「通常撮影モード」のいずれを使用するのかを決定する。撮影モードが決定されると、実際の撮影時には、プログラム141に含まれる対応するサブルーチンを用いて撮影が行われることになる。
<支持台の構成>
図5は、支持台20の外観構成を示す斜視図である。
図5に示すように、支持台20は、デジタルカメラ10の結合箇所となるカメラ支持部250を備える。カメラ支持部250は、伸縮可能な支柱260と接続され、被写体載置用スペースPから一定距離だけ上方に離れた位置に支持されている。一方、照明部205も、支柱260によって被写体載置用スペースPから一定距離だけ上方に離れた位置に支持される。
支柱260は、被写体載置用スペースPの近傍で同一平面内(以後、被写体載置面と略記する)に配置されているL型の台座270と、接続部280によって被写体載置面との角度を可変可能に接続されている。
次に、カメラ支持部250の詳細について、図6の斜視図を参照しながら説明する。カメラ支持部250は、デジタルカメラ10の結合部160のめねじと螺合可能なおねじがきられた結合ねじ251を備える。この結合部160によって、デジタルカメラ10は、支持台20に対して着脱可能に接続できる。結合ねじ251は、結合部252に設けられた貫通穴に挿通されており、結合部252に対して回転可能である。このため、結合ねじ251においてデジタルカメラ10との結合端の反対端に設けられたつまみ(図6には図示せず)を回転させることによって、デジタルカメラ10と支持台20とを結合可能である。さらに、結合ねじ251は導電性の金属部材からなり、支持台20の内部の電子回路のGNDと電気的に接続されている。このため、上述したように、デジタルカメラ10および支持台20の内部の電子回路のGNDは、結合時には共通となる。
さらにカメラ支持部250は、結合検知部201およびデータ送受信部202を備える。結合検知部201およびデータ送受信部202は、結合部252に設けられた穴から突出した信号ピンを備える。該信号ピンは、圧力を印加することによって結合部252に設けられた穴へ所定長さ分だけ圧入可能である。また、該信号ピンは、印加している圧力を取り除けば、圧入した長さ分が再度突出して元の形状が復元するように、バネ等の弾性部材を用いて付勢されている。また、結合検知部201およびデータ送受信部202の信号ピンは、それぞれ、デジタルカメラ10と支持台20とを結合したときに、デジタルカメラ10の結合検知部114およびデータ送受信部115の電気接点と電気的な導通が得られる位置に設けられる。これらの構成によって、デジタルカメラ10の結合部160のめねじとカメラ支持部250の結合ねじ251との螺合が深くなるにつれて、結合部252から突出している信号ピンは、デジタルカメラ10の電気接点と電気的な導通を維持しながら、結合部252に設けられた穴に圧入されてゆくことになる。さらに、結合検知部201は、その信号ピンが所定長さだけ圧入されると、デジタルカメラ10と支持台20とが結合されたことを示す信号を出力する。たとえば、信号ピンが所定長さだけ圧入されると、内部に設けられたスイッチによって、信号ピンの電位が電源電圧レベルになるように構成しておく。
続いて、支柱260について説明する。支柱260は、被写体載置面との角度を図5中の矢印R1で示すように可変であり、そのための駆動機構として支柱駆動機構207を備える。また、被写体載置面との角度θ1は、支柱角度センサ210(図5には図示せず)によって検出可能である。支柱駆動機構207は、図7の断面図に詳細に示すように、駆動力源であるモータM1と、複数の平歯車を備える歯車列GT1とを備える。歯車列GT1は、モータM1の原動軸SF1の回転運動を従動軸SF2へ伝達する。従動軸SF2は、支柱260の台座270との接続端に設けられた貫通穴に挿通されている。また、従動軸SF2は、接続部材280に固定されている。したがって、モータM1に電力が供給されて駆動力が発生すると、発生した駆動力は原動軸SF1から従動軸SF2に伝達され、支柱260が被写体載置面となす角度θ1が変化することになる。これにより、書画撮影モード時における被写体OBの画角調整を任意に行うことが可能となる。
また、支柱260は、図7に示すように、回転機構TBを介して基台として働く台座270と連結している。これにより、支柱260は、台座270に対して手動で回転軸KBを中心とした回動が可能となる。
さらに、支柱260は、その長さを変化させるための支柱伸縮機構208を備える。支柱260は、径の異なる管状部材260aおよび260bからなり、カメラ支持部250が取り付けられる管状部材260aは、台座270と接続される管状部材260bに緩挿されている。また、支柱の長さLは、支柱長さセンサ211(図5には図示せず)によって検出可能である。支柱伸縮機構208は、図8の斜視図に詳細に示すように、駆動力源であるモータM2と、複数の傘歯車を備える歯車列GT2とを備える。歯車列GT2は、モータM2の原動軸SF3の回転運動を従動軸SF4へ伝達する。従動軸SF4は、表面にねじが切られておねじとなっており、管状部材260aに固定されためねじと螺合可能となっている。したがって、モータM2に電力が供給されて駆動力が発生すると、発生した駆動力は原動軸SF1から従動軸SF2に伝達され、上述のおねじとめねじとの螺合の度合いが変化する。これにより、支柱260の長さLが変化することになり、書画撮影モード時における被写体OBの画角調整を任意に行うことが可能となる。
また、支柱260は、被写体載置用スペースPに載置された被写体OBを照明可能な照明部205を備えている。この照明部205は、照明窓205wから被写体載置用スペースPなどに向けて光を照射する。照明部205については、後で詳述する。
続いて、台座270について説明する。台座270には、インターフェース203が設けられる。インターフェース203は、ディスプレイインターフェースを含み、電気的に接続されたプロジェクタ等の表示装置30に生成した画像データを出力可能である。
また、台座270は、原稿明るさ検出部206を備える。原稿明るさ検出部206は、ホトトランジスタ等の光センサから構成される。原稿明るさ検出部206は、被写体載置用スペースPからの光を検出して、その輝度に応じた信号を出力する機能を有する。これにより、原稿明るさ検出部206は、被写体載置用スペースPに被写体OBが載置されたか否かを検出する手段として機能する。具体的には、被写体OBを載置する前の被写体載置用スペースPの輝度情報を初期データとして記憶しておき、被写体OBが載置された場合の輝度情報との変化によって検知する。なお、被写体載置用スペースPと被写体OBとの輝度が近い場合には、被写体OBに関する専用台(原稿台)を用い、その上に被写体OBをセットして被写体OBの有無を検知するのが好ましい。
また、台座270は、操作部204を備える。この操作部204は、複数のボタン群、具体的にはデジタルカメラ10の操作部111より多くのボタン(操作部材)を備える。デジタルカメラ10と支持台20の結合時には、これらのボタンはデジタルカメラ10に設けられた操作部111と同等の機能を有する。このため、結合時には、デジタルカメラ10に触れることなく、台座270の操作部204の操作によって、デジタルカメラ10における撮影および設定操作などの全ての操作が可能である。
次に、支持台20の機能構成を説明する。図9は、支持台20の機能構成を示すブロック図である。図9に示すように、支持台20は、支持台20の各部の動作を統括制御する全体制御部220を備える。全体制御部220は、RAM230およびROM240を備えたマイクロコンピュータである。該マイクロコンピュータがROM240に格納されたプログラム241を実行することにより、全体制御部220は支持台20の各部を統括的に制御する。なお、ROM240は電気的にデータの書き換えが不可能な不揮発性メモリである。
結合検知部201は、デジタルカメラ10と支持台20とが結合された場合に全体制御部220およびデジタルカメラ10の結合検知部114へ結合を示す信号を出力する。たとえば、非結合時には電位がGNDレベルとなっており、結合時には電位が電源電圧レベルになるように構成しておく。
データ送受信部202は、デジタルカメラ10と支持台20とが結合された場合に、デジタルカメラ10の全体制御部120と支持台20の全体制御部220との間で所定の通信方式で制御信号および画像データを送受信するために設けられる。これによって、デジタルカメラ10で撮影して得られた画像データは、後述する支持台20の全体制御部220およびインターフェース203を介してプロジェクタ等の表示装置30に出力可能である。また、デジタルカメラ10は、支持台20に設けられた操作部204によっても操作可能である。
支持台20には操作部204が設けられており、操作した内容は全体制御部220に入力され、支持台20の動作状態に反映される。また、操作部204の操作は、全体制御部220および後述するデータ送受信部202を介してデジタルカメラ10の全体制御部120にも転送可能である。これにより、上述したように、操作部204の操作によって、デジタルカメラ10の撮影および設定操作も可能である。
照明部205は、全体制御部220の制御信号に基づいて点灯する。より具体的には、操作者が操作部204に対して所定の操作を行うと、全体制御部220から照明部205を点灯させるための制御信号が出力されて、照明部205が点灯する。
原稿明るさ検出部206は、被写体載置用スペースPからの光を検出して、その輝度に応じた信号を全体制御部220へ出力する。これにより、デジタルカメラ10と支持台20とが結合された場合には、支持台20のみならずデジタルカメラ10でも、被写体載置用スペースPに載置された被写体OBの輝度情報を取得できることとなる。
支柱駆動機構207および支柱伸縮機構208は、全体制御部220から出力される制御信号に基づいて駆動される。これらの制御信号は、操作者が操作部204に所定の操作を行った場合やデジタルカメラ10から指示が与えられた場合に出力される。
支柱角度センサ210および支柱長さセンサ211の検出結果は、全体制御部220に出力されて、RAM130に設けられた撮影パラメータ記憶部131に保持される。
電池213は、支持台20の各部に電源を供給する。
次に、照明部205について詳しく説明する。
<照明部205について>
図10は、照明部205を説明するための図である。ここで、図10(a)は、照明部205の構成を模式的に示す図であり、図10(b)および図10(c)は、照明部205の動作を説明するための図である。
照明部205は、照明光を発する光源31と、2枚のパネル32(32a、32b)と、プレート33と、ミラー34とを備えている。また、照明部205は、AF補助光としての照明やモデリングランプとしての照明など、照明状態が変更可能に構成されている(後で詳述)。
プレート33は、スリット状のパターンを有する板状部材である。また、プレート33は、方向D2に沿ってスライド可能な構成となっており、オートフォーカス(AF)時のみパネル32bの前方を覆うように移動させる。このAF時には、例えば図10(b)に示すように縞模様状の投光パターンPTで被写体OBを照明するAF補助光を照射して、デジタルカメラ10でのAFを適切に行えるようになっている。
ミラー34は、方向D3に沿ってスライド可能な構成となっており、パネル32bの前方にセットされる場合には、照明光の反射によって支持台20の操作部204を照明するモデリングランプとして照明部205が機能する。一方、ミラー34がパネル32bの前方に存在しない状態は、撮影用の照明として照明部205が働くこととなる。
2枚のパネル32は、レンズとして機能するもので、方向D1に沿って相対的に移動でき、互いの間隔を変更できるようになっている。
照明部205では、図10(c)に示す照明エリアE1のように、通常は被写体OBの全体を照明する。この通常の照明では、例えば被写体OBがA4サイズの原稿である場合に、これを収めるように設定(初期設定)される照明エリアを照明する。
一方、デジタルカメラ10がズーミングされた場合には、撮影エリアが縮小するため、これに連動するようにパネル32を駆動して照明範囲を例えばエリアE1からエリアE2(図10(c))に絞り込む動作を行う。すなわち、撮影レンズ101に係る焦点距離の状況を検出し、この焦点距離の状況つまりズーム倍率の状況に応じて、照明部205の投光角を変化させる動作が行われる。なお、上記の照明エリアの変更については、既に一眼レフの外部フラッシュなどで用いられている公知の手法を利用する。
上記のデジタルカメラ10の焦点距離と照明部205の照明エリアとの関係の一例を、図11に示す。この図11の横軸は、デジタルカメラ10の焦点距離を示しており、縦軸は、照明部205の照明エリアの径を示している。
このように撮影システム1では、デジタルカメラ10の焦点距離が小さくなれば照明エリアの径を大きくする、つまりデジタルカメラ10のズーム倍率に応じて照明エリアの面積を変化させる。具体的には、パネル32aとパネル32bとの相対距離を変更することによって照明エリアを変化させるが、これによりズーム操作が行われデジタルカメラ10で撮影される被写体OBの範囲が変化する場合でも、その撮影範囲を狙った効率の良い照明を行うことができる。
また、上述したように支柱260の長さLは、支柱伸縮機構208により変更できるようになっている。例えば図12のように、支柱260が伸張して、デジタルカメラ10が位置TT1から位置TT2に変化した場合には、被写体OBの撮影範囲が撮影エリアEs1から撮影エリアEs2に変化する。そこで、照明部205の照明範囲が撮影エリアEs2を包含するように、照明エリアE3を照明エリアE4(破線で示す)に変更するように照明部205を制御する。この場合、撮影システム1では、デジタルカメラ10から被写体OBまでの距離の計測状況、具体的には支柱長さセンサ211によって支柱260の伸縮度合いを検出し、この計測状況に応じて、照明部205の投光角を変化させる。
このように支柱260の伸縮に応じて撮影エリアが変化する場合には、照明エリアを縮小または拡大させる制御を行うことにより、デジタルカメラ10の撮影エリアを適切に照明できることとなる。例えば、支柱伸縮機構208による支柱260の長さLの変更によって、被写体OBの大きさに応じたデジタルカメラ10の撮影エリアの調整が可能であるが、上述したA4サイズの被写体OBが丁度収まる照明範囲の初期状態を基準とした撮影エリアの変化度合いを、全体制御部220で算出し、被写体載置用スペースPに載置される被写体OBの大きさに適した照明範囲で照明できることとなる。
以上のように、支柱260が伸縮や傾き、回転することにより被写体OBに対するデジタルカメラ10の撮影エリアが変化する場合であっても、この変化に対応した照明エリアを設定して適切に照明できることとなる。
また、撮影システム1では、書画撮影モードでのデジタルカメラ10の動作状況に応じて、照明部205の照明状態を変化させるが、これを以下で説明する。
図13は、撮影システム1の動作状況を説明するためのフローチャートである。
まず、電源がオンされると(ステップSP1)、例えばプロジェクタなどの表示装置30に被写体のライブビュー表示が行われる(ステップSP2)。この場合、照明部205では、ミラー34がパネル32bの前方にセットされ支持台20の操作部204を照明するモデリングランプとしての照明が行われる。
次に、原稿明るさ検出部206によって被写体OBが被写体載置用スペースPにセットされたことが検出された場合(ステップSP3)には、照明部205のミラー34を移動させて被写体OBを照明する(ステップSP4)。具体的には、ミラー34が光源31の光路から外れるように移動させてパネル32bの前方からミラー34を除去し、撮影用の照明に切替える。
そして、シャッタボタン153が半押しされた場合(S1状態)には、ステップSP5のようにAF動作が行われるが、この状況では照明部205により図10(b)に示す投光パターンPTで被写体OBが照明される。
その後、シャッタボタン153が全押しされた場合(S2状態)には、デジタルカメラ10によるキャプチャー動作が行われる(ステップSP6)。この場合、照明部205では、被写体OBを照らす撮影用の照明が行われる。なお、照明部205で照明しても被写体OBの明るさが不足する場合には、フラッシュ109を発光させるようにしても良い。
そして、ステップSP6でキャプチャーされた被写体OBの画像は、表示装置30に送信されて表示される(ステップSP7)が、この時には、照明部205においてミラー34を移動させて支持台20の操作部204を照明する(ステップSP8)。具体的には、照明部205のミラー34をパネル32bの前方にセットして支持台20の操作部204を照明するモデリングランプとしての照明に切替えられる。この場合、原稿明るさ検出部206によって被写体載置用スペースPに被写体OBが載置されているか除去されているかを判断、つまり被写体OBが載置されずデジタルカメラで撮影が行われない状況であるか否かを検出し、デジタルカメラ10で撮影が行われていない状況に移行した場合には、照明部205の投光方向が変更されることとなる。
また、被写体OBが被写体載置用スペースPから取り除かれた場合(ステップSP9)には、ステップSP2に戻り、ライブビュー表示が行われる。
以上のようにデジタルカメラ10の動作状態に応じた照明部205での照明を行うことによって、様々な状況において適切な照明を行えることとなる。
<撮影システム1の動作>
次に、撮影システム1の動作を以下で説明するが、デジタルカメラ10の動作と支持台20の動作に分けて説明する。
図14は、デジタルカメラ10の基本的な動作を示すフローチャートである。この動作は、デジタルカメラ10の全体制御部120によって実行される。
ステップST1では、結合検知部114によりデジタルカメラ10が支持台20にセットされたことを検知したかを判定する。ここで、セットされている場合には、ステップST2に進み、セットされていない場合には、ステップST1を繰り返す。
ステップST2では、書画撮影モードに設定される。
ステップST3では、支持台20から、後述する照明データを受信したかを判定する。ここで、照明データを受信している場合には、ステップST4に進み、受信してない場合には、ステップST3を繰り返す。
ステップST4では、支持台20から受信した照明データを、RAM130に保存する。
ステップST5では、原稿などの被写体OBが被写体載置用スペースPに載置されたことを表す載置信号を支持台20から受信したかを判定する。ここで、載置信号を受信している場合には、ステップST6に進み、受信していない場合には、ステップST5を繰り返す。
ステップST6では、操作者によりシャッタボタン153が押下(全押し)されたかを判定する。ここで、シャッタボタン153が押下された場合には、ステップST7に進み、押下されていない場合には、ステップST6を繰り返す。
ステップST7では、シャッタボタン153が押下された旨を支持台20に送信する。
ステップST8では、撮影を行い、被写体OBの画像データを取得する。
ステップST9では、ステップST8で取得した画像データに対して、画像処理部106で画像処理を行う。
ステップST10では、画像表示信号を支持台20に送信する。
ステップST11では、ステップST9で画像処理された画像データを、支持台20に送信する。
ステップST12では、被写体OBが被写体載置用スペースPから取り除かれたことを表す除去信号を支持台20から受信したかを判定する。ここで、除去信号を受信している場合には、ステップST5に戻り、受信していない場合には、ステップST12を繰り返す。
図15は、支持台20の基本的な動作を示すフローチャートである。この動作は、支持台20の全体制御部220によって実行される。
ステップST21では、支柱角度センサ210による支柱の角度θ1、および支柱長さセンサ211による支柱の長さLが検知されたかを判定する。ここで、支柱の角度θ1および支柱の長さLが検知された場合には、ステップST22に進み、検知されていない場合には、ステップST21を繰り返す。
ステップST22では、ステップST21で検知された支柱の角度θ1および支柱の長さLに基づき、撮影時に最適な照明エリアを算出する。例えば図12に示すようにデジタルカメラ10の撮影エリアを適切に包含する照明エリアが導出される。
ステップST23では、ステップST22で算出された撮影時に最適な照明エリアのデータ(照明データ)をデジタルカメラ10に送信する。
ステップST24では、照明部205においてライブビュー用の照明、例えばモデリングランプとしての照明に切替える。
ステップST25では、原稿明るさ検出部206により、被写体載置用スペースPへの被写体OBの載置が検出されたかを判定する。ここで、載置が検出された場合には、ステップST26に進み、検出されていない場合には、ステップST25を繰り返す。
ステップST26では、デジタルカメラ10に被写体OBが載置されたことを載置信号により通知する。
ステップST27では、デジタルカメラ10のシャッタボタン153が押下された旨の信号を受信したかを判定する。ここで、シャッタボタン153の押下信号を受信した場合には、ステップST28に進み、受信していない場合には、ステップST27を繰り返す。
ステップST28では、照明部205において撮影用の照明に切替える。
ステップST29では、画像表示信号をデジタルカメラ10から受信したかを判定する。ここで、画像表示信号を受信した場合には、ステップST30に進み、受信していない場合には、ステップST29を繰り返す。
ステップST30では、照明部205において画像表示用の照明(例えばモデリングランプ)に切替える。この際には、ステップST11でデジタルカメラ10から送信された画像データが、全体制御部220のRAM230に記憶されるとともに、表示装置30に伝送され、撮影された被写体OBの画像が表示される。
ステップST31では、原稿明るさ検出部206によって、被写体載置用スペースPから被写体OBが除去されたことが検出されたかを判定する。ここで、除去が検出された場合には、ステップST32に進み、検出されていない場合には、ステップST31を繰り返す。
ステップST32では、被写体OBが被写体載置用スペースPから取り除かれたことを示す除去信号をデジタルカメラ10に送信する。
ステップST33では、照明部205においてライブビュー用の照明、例えばモデリングランプとしての照明に設定する。この場合には、デジタルカメラ10で取得されるライブビュー画像を表示装置30に伝送してライブビュー表示が行われる。
以上で説明した撮影システム1の動作により、デジタルカメラ10の動作状況に応じて照明部205の照明制御を行うため、撮影システム1を操作する操作者の負担を軽減できる。
<変形例>
◎上記の実施形態については、ライブビュー表示において、照明部205をモデリングランプとして機能させるのは必須でなく、照明部205の照明をオフにしたり、AF補助光で照明するようにしても良い。
また、プロジェクタなどに撮影画像を表示する場合に、照明部205をモデリングランプとして機能させるのは必須でなく、照明部205の照明をオフするようにしても良い。
◎上記の実施形態においては、インターフェース203を介して支持台20の外部のプロジェクタ(表示装置)に画像を出力するのは必須でなく、パーソナルコンピュータやプリンタなどの外部機器に出力しても良い。
◎上記の実施形態における照明部については、支持台の支柱の伸縮に連動して被写体からの距離が変化するような構成としても良い。この場合、被写体からの距離の変化に伴って被写体に対する照明エリアも変更されるが、照明部の投光角を制御することで適切な照明を提供できることとなる。
本発明の実施形態に係る撮影システム1の全体構成を示す図である。 デジタルカメラ10の外観構成を示す図である。 デジタルカメラ10の外観構成を示す図である。 デジタルカメラ10の機能構成を示すブロック図である。 支持台20の外観構成を示す斜視図である。 カメラ支持部250を説明するための図である。 支柱駆動機構207を説明するための断面図である。 支柱伸縮機構208を説明するための斜視図である。 支持台20の機能構成を示すブロック図である。 照明部205を説明するための図である。 デジタルカメラ10の焦点距離と照明部205の照明エリアとの関係を示す図である。 支柱260の伸縮に応じた照明部205の照明制御について説明する図である。 撮影システム1の動作状況を説明するためのフローチャートである。 デジタルカメラ10の基本的な動作を示すフローチャートである。 支持台20の基本的な動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 撮影システム
10 デジタルカメラ
20 支持台
32、32a、32b パネル
33 プレート
34 ミラー
153 シャッタボタン
160 結合部
203 インターフェース
204 操作部
205 照明部
206 原稿明るさ検出部
207 支柱駆動機構
208 支柱伸縮機構
250 カメラ支持部
260 支柱
270 台座
E1〜E4 照明エリア
Es1、Es2 撮影エリア
P 被写体載置用スペース
OB 被写体
PT AF補助光の投光パターン

Claims (8)

  1. 所定の載置エリアに載置された被写体を撮影レンズを介して撮影する撮影部と、前記所定の載置エリアの上方で前記撮影部を支持する支持手段とを備える撮影システムにおいて前記所定の載置エリアに載置された被写体を照明可能な照明装置であって、
    (a)照明状態を変更可能な照明手段と、
    (b)撮影に係る前記撮影部の動作状況を検出する検出手段と、
    (c)前記検出手段で検出された前記撮影部の動作状況に応じて、前記照明手段の照明状態を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置において、
    前記検出手段は、
    (b-1)前記撮影部でオートフォーカス動作が行われているか否かを検出する手段、
    を有し、
    前記制御手段は、
    (c-1)前記オートフォーカス動作が行われている状況では、前記照明手段により前記被写体を所定の投光パターンで照明する手段、
    を有することを特徴とする照明装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の照明装置において、
    前記検出手段は、
    (b-2)前記撮影レンズに係る焦点距離の状況を検出する手段、
    を有し、
    前記制御手段は、
    (c-2)前記焦点距離の状況に応じて、前記照明手段の投光角を変化させる手段、
    を有することを特徴とする照明装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の照明装置において、
    前記検出手段は、
    (b-3)前記撮影部から前記被写体までの距離の計測状況を検出する手段、
    を有し、
    前記制御手段は、
    (c-3)前記距離の計測状況に応じて、前記照明手段の投光角を変化させる手段、
    を有することを特徴とする照明装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の照明装置において、
    前記検出手段は、
    (b-4)前記撮影部で撮影が行われない状況であるか否かを検出する手段、
    を有し、
    前記制御手段は、
    (c-4)前記撮影部で撮影が行われない状況に移行した場合には、前記照明手段の投光方向を変更する手段、
    を有することを特徴とする照明装置。
  6. 撮影システムであって、
    (a)所定の載置エリアに載置された被写体を撮影する撮影部と、
    (b)前記所定の載置エリアの上方で前記撮影部を支持する支持手段と、
    (c)前記所定の載置エリアを照明可能な照明部と、
    (d)撮影に係る前記撮影システムの動作状況を検出する検出手段と、
    (e)前記検出手段で検出された前記撮影システムの動作状況に応じて、前記照明手段の照明状態を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮影システム。
  7. 請求項6に記載の撮影システムにおいて、
    前記支持手段は、
    (b-1)前記所定の載置エリアの近傍に配置される基台と、
    (b-2)前記基台に連結するとともに、伸縮自在に前記撮影部および/または前記照明部を支持する支柱と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    (e-1)前記支柱の伸縮に応じて、前記照明手段の投光角を変化させる手段、
    を有することを特徴とする撮影システム。
  8. 請求項6または請求項7に記載の撮影システムにおいて、
    前記検出手段は、
    (d-1)前記所定の載置エリアから前記被写体が除去されたか否かを検出する手段、
    を有し、
    前記制御手段は、
    (e-2)前記被写体が除去された状況に移行する場合には、前記照明部の投光方向を変更する手段、
    を有することを特徴とする撮影システム。
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