JP2015096720A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料噴射弁の弁体のリフト量がフルリフト位置に到達しない噴射パルスで燃料噴射弁を開弁駆動するパーシャルリフト噴射の噴射量ばらつきを精度良く補正する。
【解決手段】少なくともパーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後に、燃料噴射弁のマイナス端子電圧Vm をノイズ成分の周波数よりも低い第1の周波数f1 をカットオフ周波数とする第1のローパスフィルタでフィルタ処理した第1のフィルタ電圧Vsm1 を算出すると共にマイナス端子電圧Vm を第1の周波数f1 よりも低い第2の周波数f2 をカットオフ周波数とする第2のローパスフィルタでフィルタ処理した第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出する。所定の基準タイミングからフィルタ電圧の差分Vdiff(=Vsm1 −Vsm2 )が変曲点となるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出し、この電圧変曲点時間Tdiffに基づいてパーシャルリフト噴射の噴射パルスを補正する。
【選択図】図9

Description

本発明は、電磁駆動式の燃料噴射弁を備えた内燃機関の燃料噴射制御装置に関する発明である。
一般に、内燃機関の燃料噴射制御システムでは、電磁駆動式の燃料噴射弁を備え、内燃機関の運転状態に応じて要求噴射量を算出し、この要求噴射量に相当するパルス幅の噴射パルスで燃料噴射弁を開弁駆動して要求噴射量分の燃料を噴射するようにしている。
しかし、高圧の燃料を筒内に噴射する筒内噴射式の内燃機関の燃料噴射弁は、図5に示すように、噴射パルス幅に対する実噴射量の変化特性のリニアリティ(直線性)がパーシャルリフト領域(噴射パルス幅が短くて弁体のリフト量がフルリフト位置に到達しないパーシャルリフト状態となる領域)で悪化する傾向がある。このパーシャルリフト領域では、弁体(例えばニードル弁)のリフト量のばらつきが大きくなって噴射量ばらつきが大きくなる傾向があり、噴射量ばらつきが大きくなると、排気エミッションやドライバビリティが悪化する可能性がある。
燃料噴射弁の噴射量ばらつきの補正に関連する技術としては、例えば、特許文献1(US2003/0071613号公報)に記載されているように、ソレノイドの駆動電圧UMと、この駆動電圧UMをローパスフィルタでフィルタ処理したリファレンス電圧URとを比較し、両者の交点に基づいてソレノイドのアーマチャ位置を検出するようにしたものがある。
US2003/0071613号公報
しかし、上記特許文献1の技術では、フィルタ処理前の駆動電圧UM(生値)とフィルタ処理後のリファレンス電圧URとを比較しているため、フィルタ処理前の駆動電圧UMに重畳するノイズの影響を受けて両者の交点を精度良く検出できない可能性がある。また、ソレノイドの特性によっては駆動電圧UMとリファレンス電圧URの交点が存在しない可能性もある。このため、ソレノイドのアーマチャ位置を精度良く検出することは困難である。従って、上記特許文献1の技術を利用しても、燃料噴射弁のパーシャルリフト領域でのリフト量ばらつきに起因する噴射量ばらつきを精度良く補正することができない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、燃料噴射弁のパーシャルリフト領域でのリフト量ばらつきに起因する噴射量ばらつきを精度良く補正することができ、パーシャルリフト領域での噴射量制御精度を向上させることができる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、電磁駆動式の燃料噴射弁(21)を備えた内燃機関の燃料噴射制御装置において、燃料噴射弁(21)の弁体(33)のリフト量がフルリフト位置に到達しない噴射パルスで燃料噴射弁(21)を開弁駆動するパーシャルリフト噴射を実行する噴射制御手段(30)と、パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後に、燃料噴射弁(21)の端子電圧をノイズ成分の周波数よりも低い第1の周波数をカットオフ周波数とする第1のローパスフィルタでフィルタ処理した第1のフィルタ電圧を取得すると共に、端子電圧を第1の周波数よりも低い第2の周波数をカットオフ周波数とする第2のローパスフィルタでフィルタ処理した第2のフィルタ電圧を取得するフィルタ電圧取得手段(35,36,40)と、第1のフィルタ電圧と第2のフィルタ電圧との差分を算出する差分算出手段(35,36,40)と、所定の基準タイミングから差分が変曲点となるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間として算出する時間算出手段(35,36,40)と、電圧変曲点時間に基づいてパーシャルリフト噴射の噴射パルスを補正する噴射パルス補正手段(35)とを備えた構成としたものである。
燃料噴射弁は、噴射パルスのオフ後に誘導起電力によって端子電圧(例えばマイナス端子電圧)が変化する(図9参照)。その際、燃料噴射弁が閉弁するときに、弁体の変化速度(可動コアの変化速度)が比較的大きく変化して、端子電圧の変化特性が変化するため、閉弁タイミング付近で端子電圧の変化特性が変化する電圧変曲点となる。
このような特性に着目して、本発明では、まず、パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後に、端子電圧をノイズ成分の周波数よりも低い第1の周波数をカットオフ周波数とする第1のローパスフィルタでフィルタ処理(なまし処理)した第1のフィルタ電圧を取得すると共に、端子電圧を第1の周波数よりも低い第2の周波数をカットオフ周波数とする第2のローパスフィルタでフィルタ処理(なまし処理)した第2のフィルタ電圧を取得する。これにより、端子電圧からノイズ成分を除去した第1のフィルタ電圧と電圧変曲点検出用の第2のフィルタ電圧を取得することができる。
更に、第1のフィルタ電圧と第2のフィルタ電圧との差分を算出し、所定の基準タイミングから差分が変曲点となるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間として算出する。これにより、燃料噴射弁の閉弁タイミングに応じて変化する電圧変曲点時間を精度良く算出することができる。
また、燃料噴射弁のパーシャルリフト領域では、図6に示すように、燃料噴射弁のリフト量のばらつきによって噴射量が変動すると共に閉弁タイミングが変動するため、燃料噴射弁の噴射量と閉弁タイミングとの間には相関関係がある。更に、燃料噴射弁の閉弁タイミングに応じて電圧変曲点時間が変化するため、図7に示すように、電圧変曲点時間と噴射量との間には相関関係がある。
このような関係に着目して、電圧変曲点時間に基づいてパーシャルリフト噴射の噴射パルスを補正することで、パーシャルリフト噴射の噴射パルスを精度良く補正することができる。これにより、パーシャルリフト領域でのリフト量ばらつきに起因する噴射量ばらつきを精度良く補正することができ、パーシャルリフト領域での噴射量制御精度を向上させることができる。
図1は本発明の実施例1におけるエンジン制御システムの概略構成を示す図である。 図2は実施例1のECUの構成を示すブロック図である。 図3は燃料噴射弁のフルリフトを説明する図である。 図4は燃料噴射弁のパーシャルリフトを説明する図である。 図5は燃料噴射弁の噴射パルス幅と実噴射量との関係を示す図である。 図6は燃料噴射弁の噴射量と閉弁タイミング等の関係を説明する図である。 図7は燃料噴射弁の電圧変曲点時間と噴射量との関係を示す図である。 図8は実施例1の電圧変曲点時間算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図9は実施例1の電圧変曲点時間算出の実行例を示すタイムチャートである。 図10は実施例2の電圧変曲点時間算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図11は実施例2の電圧変曲点時間算出の実行例を示すタイムチャートである。 図12は実施例3の電圧変曲点時間算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図13は実施例3の電圧変曲点時間算出の実行例を示すタイムチャートである。 図14は実施例4の電圧変曲点時間算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図15は実施例4の電圧変曲点時間算出の実行例を示すタイムチャートである。 図16は電圧変曲点時間のばらつき要因を説明するタイムチャートである。 図17はマイナス端子電圧の立ち下がりタイミングのばらつきに対する対策を説明するタイムチャートである。 図18はマイナス端子電圧の応答速度のばらつきに対する対策を説明するタイムチャートである。 図19はマイナス端子電圧の最大値のばらつきに対する対策を説明するタイムチャートである。 図20は実施例5の電圧変曲点時間算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図21は第1の補正値のマップの一例を概念的に示す図である。 図22は第2の補正値のマップの一例を概念的に示す図である。 図23は実施例6のECUの構成を示すブロック図である。 図24は実施例7のECUの構成を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図9に基づいて説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システムの概略構成を説明する。
筒内噴射式の内燃機関である筒内噴射式エンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、モータ15によって開度調節されるスロットルバルブ16と、このスロットルバルブ16の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ17とが設けられている。
更に、スロットルバルブ16の下流側には、サージタンク18が設けられ、このサージタンク18に、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ19が設けられている。また、サージタンク18には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド20が設けられ、エンジン11の各気筒には、それぞれ筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁21が取り付けられている。また、エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ22が取り付けられ、各気筒の点火プラグ22の火花放電によって筒内の混合気に着火される。
一方、エンジン11の排気管23には、排出ガスの空燃比又はリッチ/リーン等を検出する排出ガスセンサ24(空燃比センサ、酸素センサ等)が設けられ、この排出ガスセンサ24の下流側に、排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒25が設けられている。
また、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ26や、ノッキングを検出するノックセンサ27が取り付けられている。また、クランク軸28の外周側には、クランク軸28が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ29が取り付けられ、このクランク角センサ29の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
これら各種センサの出力は、電子制御ユニット(以下「ECU」と表記する)30に入力される。このECU30は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御用のプログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて、燃料噴射量、点火時期、スロットル開度(吸入空気量)等を制御する。
図2に示すように、ECU30には、エンジン制御用マイコン35(エンジン11の制御用のマイクロコンピュータ)やインジェクタ駆動用IC36(燃料噴射弁21の駆動用IC)等が設けられている。ECU30は、エンジン制御用マイコン35で、エンジン運転状態(例えばエンジン回転速度やエンジン負荷等)に応じて要求噴射量を算出して、この要求噴射量に応じて噴射パルス幅Ti (噴射時間)を算出し、インジェクタ駆動用IC36で、要求噴射量に応じた噴射パルス幅Ti で燃料噴射弁21を開弁駆動して要求噴射量分の燃料を噴射する。
図3及び図4に示すように、燃料噴射弁21は、噴射パルスをオンして駆動コイル31に通電したときに駆動コイル31によって生じる電磁力によってプランジャ32(可動コア)と一体的にニードル弁33(弁体)を開弁方向に駆動する構成となっている。図3に示すように、噴射パルス幅が比較的長くなるフルリフト領域では、ニードル弁33のリフト量がフルリフト位置(プランジャ32がストッパ34に突き当たる位置)に到達するが、図4に示すように、噴射パルス幅が比較的短くなるパーシャルリフト領域では、ニードル弁33のリフト量がフルリフト位置に到達しないパーシャルリフト状態(プランジャ32がストッパ34に突き当たる手前の状態)となる。
ECU30は、フルリフト領域ではニードル弁33のリフト量がフルリフト位置に到達する噴射パルスで燃料噴射弁21を開弁駆動するフルリフト噴射を実行し、パーシャルリフト領域ではニードル弁33のリフト量がフルリフト位置に到達しないパーシャルリフト状態となる噴射パルスで燃料噴射弁21を開弁駆動するパーシャルリフト噴射を実行する噴射制御手段として機能する。
高圧の燃料を筒内に噴射する筒内噴射式エンジン11の燃料噴射弁21は、図5に示すように、噴射パルス幅に対する実噴射量の変化特性のリニアリティ(直線性)がパーシャルリフト領域(噴射パルス幅が短くてニードル弁33のリフト量がフルリフト位置に到達しないパーシャルリフト状態となる領域)で悪化する傾向がある。このパーシャルリフト領域では、ニードル弁33のリフト量のばらつきが大きくなって噴射量ばらつきが大きくなる傾向があり、噴射量ばらつきが大きくなると、排気エミッションやドライバビリティが悪化する可能性がある。
ところで、燃料噴射弁21は、噴射パルスのオフ後に誘導起電力によってマイナス端子電圧が変化する(図9参照)。その際、燃料噴射弁21が閉弁するときに、ニードル弁33の変化速度(プランジャ32の変化速度)が比較的大きく変化して、マイナス端子電圧の変化特性が変化するため、閉弁タイミング付近でマイナス端子電圧の変化特性が変化する電圧変曲点となる。
このような特性に着目して、本実施例1では、ECU30(例えばインジェクタ駆動用IC36)により後述する図8の電圧変曲点時間算出ルーチンを実行することで、閉弁タイミングに関連する情報として電圧変曲点時間を次のようにして算出する。
ECU30は、インジェクタ駆動用IC36の演算部37で、パーシャルリフト噴射の実行中(少なくともパーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後)に、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm をノイズ成分の周波数よりも低い第1の周波数f1 をカットオフ周波数とする第1のローパスフィルタでフィルタ処理(なまし処理)した第1のフィルタ電圧Vsm1 を算出すると共に、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を第1の周波数f1 よりも低い第2の周波数f2 をカットオフ周波数とする第2のローパスフィルタでフィルタ処理(なまし処理)した第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出する。これにより、マイナス端子電圧Vm からノイズ成分を除去した第1のフィルタ電圧Vsm1 と電圧変曲点検出用の第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出することができる。
更に、インジェクタ駆動用IC36の演算部37で、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiff(=Vsm1 −Vsm2 )を算出し、所定の基準タイミングから差分Vdiffが変曲点となるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出する。この際、本実施例1では、差分Vdiffが所定の閾値Vt を越えるタイミングを、差分Vdiffが変曲点となるタイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出する。つまり、所定の基準タイミングから差分Vdiffが所定の閾値Vt を越えるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出する。これにより、燃料噴射弁21の閉弁タイミングに応じて変化する電圧変曲点時間Tdiffを精度良く算出することができる。本実施例1では、パーシャルリフト噴射の噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングを基準タイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出する。尚、閾値Vt は、エンジン制御用マイコン35の閾値算出部38で燃圧や燃温等に応じて算出される。或は、閾値Vt を予め設定した固定値としても良い。
また、燃料噴射弁21のパーシャルリフト領域では、図6に示すように、燃料噴射弁21のリフト量のばらつきによって噴射量が変動すると共に閉弁タイミングが変動するため、燃料噴射弁21の噴射量と閉弁タイミングとの間には相関関係がある。更に、燃料噴射弁21の閉弁タイミングに応じて電圧変曲点時間Tdiffが変化するため、図7に示すように、電圧変曲点時間Tdiffと噴射量との間には相関関係がある。
このような関係に着目して、ECU30は、エンジン制御用マイコン35の噴射パルス補正演算部39で、電圧変曲点時間Tdiffに基づいてパーシャルリフト噴射の噴射パルスを補正する。これにより、パーシャルリフト噴射の噴射パルスを精度良く補正することができる。
本実施例1では、インジェクタ駆動用IC36(演算部37)が特許請求の範囲でいうフィルタ電圧取得手段と差分算出手段と時間算出手段として機能し、エンジン制御用マイコン35(噴射パルス補正演算部39)が特許請求の範囲でいう噴射パルス補正手段として機能する。
以下、本実施例1でECU30(エンジン制御用マイコン35及び/又はインジェクタ駆動用IC36)が実行する図8の電圧変曲点時間算出ルーチンの処理内容を説明する。
図8に示す電圧変曲点時間算出ルーチンは、ECU30の電源オン期間中(例えばイグニッションスイッチのオン期間中)に所定の演算周期Ts で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、パーシャルリフト噴射の実行中であるか否かを判定する。このステップ101で、パーシャルリフト噴射の実行中ではないと判定された場合には、ステップ102以降の処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ101で、パーシャルリフト噴射の実行中であると判定された場合には、ステップ102に進み、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を取得する。この場合、本ルーチンの演算周期Ts がマイナス端子電圧Vm のサンプリング周期Ts となる。
この後、ステップ103に進み、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm をノイズ成分の周波数よりも低い第1の周波数f1 をカットオフ周波数とする第1のローパスフィルタ(つまりカットオフ周波数f1 よりも低い周波数帯域を通過域とするローパスフィルタ)でフィルタ処理した第1のフィルタ電圧Vsm1 を算出する。
第1のローパスフィルタは、第1のフィルタ電圧の前回値Vsm1(k-1)とマイナス端子電圧の今回値Vm(k)とを用いて第1のフィルタ電圧の今回値Vsm1(k)を求める下記(1)式で実装されるデジタルフィルタである。
Vsm1(k)={(n1 −1)/n1 }×Vsm1(k-1)+(1/n1 )×Vm(k)…(1)
この第1のローパスフィルタの時定数n1 は、マイナス端子電圧Vm のサンプリング周波数fs (=1/Ts )と第1のローパスフィルタのカットオフ周波数f1 とを用いた下記(2)式の関係を満たすように設定されている。
1/fs :1/f1 =1:(n1 −1)…(2)
これにより、ノイズ成分の周波数よりも低い第1の周波数f1 をカットオフ周波数とする第1のローパスフィルタでフィルタ処理した第1のフィルタ電圧Vsm1 を容易に算出することができる。
この後、ステップ104に進み、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を第1の周波数f1 よりも低い第2の周波数f2 をカットオフ周波数とする第2のローパスフィルタ(つまりカットオフ周波数f2 よりも低い周波数帯域を通過域とするローパスフィルタ)でフィルタ処理した第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出する。
第2のローパスフィルタは、第2のフィルタ電圧の前回値Vsm2(k-1)とマイナス端子電圧の今回値Vm(k)とを用いて第2のフィルタ電圧の今回値Vsm2(k)を求める下記(3)式で実装されるデジタルフィルタである。
Vsm2(k)={(n2 −1)/n2 }×Vsm2(k-1)+(1/n2 )×Vm(k)…(3)
この第2のローパスフィルタの時定数n2 は、マイナス端子電圧Vm のサンプリング周波数fs (=1/Ts )と第2のローパスフィルタのカットオフ周波数f2 とを用いた下記(4)式の関係を満たすように設定されている。
1/fs :1/f2 =1:(n2 −1)…(4)
これにより、第1の周波数f1 よりも低い第2の周波数f2 をカットオフ周波数とする第2のローパスフィルタでフィルタ処理した第2のフィルタ電圧Vsm2 を容易に算出することができる。
この後、ステップ105に進み、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiff(=Vsm1 −Vsm2 )を算出する。尚、この差分Vdiffが0以上にならないようにガード処理して、マイナス成分だけを抽出するようにしても良い。
この後、ステップ106に進み、閾値Vt を取得すると共に、電圧変曲点時間の前回値Tdiff(k-1) を取得する。
この後、ステップ107に進み、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングであるか否かを判定する。このステップ107で、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングであると判定された場合には、ステップ110に進み、電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を「0」にリセットする。
Tdiff(k) =0
一方、上記ステップ107で、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングではないと判定された場合には、ステップ108に進み、噴射パルスがオンであるか否かを判定する。このステップ108で、噴射パルスがオンであると判定された場合には、ステップ111に進み、電圧変曲点時間の前回値Tdiff(k-1) に所定値Ts (本ルーチンの演算周期)を加算して電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を求めることで、電圧変曲点時間Tdiffをカウントアップする。
Tdiff(k) =Tdiff(k-1) +Ts
その後、上記ステップ108で、噴射パルスがオンではない(つまり噴射パルスがオフである)と判定された場合には、ステップ109に進み、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffが閾値Vt を越えたか否か(閾値Vt よりも小から大になったか否か)を判定する。
このステップ109で、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffがまだ閾値Vt を越えていないと判定された場合には、ステップ111に進み、電圧変曲点時間Tdiffをカウントアップする処理を継続する。
その後、上記ステップ109で、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffが閾値Vt を越えたと判定された場合には、電圧変曲点時間Tdiffの算出が完了したと判断して、ステップ112に進み、電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を前回値Tdiff(k-1) に保持する。
Tdiff(k) =Tdiff(k-1)
これにより、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミング(基準タイミング)から差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出し、この電圧変曲点時間Tdiffの算出値を次の基準タイミングまで保持する。
次に、図9のタイムチャートを用いて本実施例1の電圧変曲点時間算出の実行例を説明する。
パーシャルリフト噴射の実行中(少なくともパーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後)に、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を第1のローパスフィルタでフィルタ処理した第1のフィルタ電圧Vsm1 を算出すると共に、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を第2のローパスフィルタでフィルタ処理した第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出する。更に、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiff(=Vsm1 −Vsm2 )を算出する。
そして、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミング(基準タイミング)t1 で、電圧変曲点時間Tdiffを「0」にリセットした後、電圧変曲点時間Tdiffの算出を開始して、所定の演算周期Ts で電圧変曲点時間Tdiffをカウントアップする処理を繰り返す。
その後、噴射パルスのオフ後に第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングt2 で、電圧変曲点時間Tdiffの算出を完了する。これにより、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミング(基準タイミング)t1 から差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングt2 までの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出する。
この電圧変曲点時間Tdiffの算出値を次の基準タイミングt3 まで保持し、この間(電圧変曲点時間Tdiffの算出完了タイミングt2 から次の基準タイミングt3 までの期間)に、エンジン制御用マイコン35が電圧変曲点時間Tdiffをインジェクタ駆動用IC36から取得する。
以上説明した本実施例1では、パーシャルリフト噴射の実行中(少なくともパーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後)に、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を第1のローパスフィルタでフィルタ処理した第1のフィルタ電圧Vsm1 を算出することで、ノイズ成分を除去した第1のフィルタ電圧Vsm1 を算出することができる。また、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を第2のローパスフィルタでフィルタ処理した第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出することで、電圧変曲点検出用の第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出することができる。
更に、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffを算出し、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミング(基準タイミング)から差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出することで、燃料噴射弁21の閉弁タイミングに応じて変化する電圧変曲点時間Tdiffを精度良く算出することができる。
そして、この電圧変曲点時間Tdiffに基づいてパーシャルリフト噴射の噴射パルスを補正することで、パーシャルリフト噴射の噴射パルスを精度良く補正することができる。これにより、パーシャルリフト領域でのリフト量ばらつきに起因する噴射量ばらつきを精度良く補正することができ、パーシャルリフト領域での噴射量制御精度を向上させることができる。
また、本実施例1では、第1のローパスフィルタと第2のローパスフィルタとして、それぞれデジタルフィルタを用いるようにしたので、第1のローパスフィルタと第2のローパスフィルタを容易に実装することができる。
更に、本実施例1では、インジェクタ駆動用IC36(演算部37)がフィルタ電圧取得手段と差分算出手段と時間算出手段として機能するようにしたので、ECU30のうちのインジェクタ駆動用IC36の仕様を変更するだけでフィルタ電圧取得手段と差分算出手段と時間算出手段としての機能を実現することができると共に、エンジン制御用マイコン35の演算負荷を軽減することができる。
また、本実施例1では、パーシャルリフト噴射の噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングを基準タイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出するようにしたので、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングを基準にして電圧変曲点時間Tdiffを精度良く算出することができる。
また、本実施例1では、基準タイミングで電圧変曲点時間Tdiffをリセットした後に電圧変曲点時間Tdiffの算出を開始し、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングで電圧変曲点時間Tdiffの算出を完了し、この電圧変曲点時間の算出値を次の基準タイミングまで保持するようにしたので、電圧変曲点時間Tdiffの算出完了から次の基準タイミングまで電圧変曲点時間Tdiffの算出値を保持することができ、エンジン制御用マイコン35が電圧変曲点時間Tdiffを取得可能な期間を長くすることができる。
次に、図10及び図11を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分については説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
前記実施例1では、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffが所定の閾値Vt を越えるタイミングを、差分Vdiffが変曲点となるタイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出するようにしたが、本実施例2では、ECU30により後述する図10の電圧変曲点時間算出ルーチンを実行することで、電圧変曲点時間Tdiffを次のようにして算出する。
ECU30は、インジェクタ駆動用IC36の演算部37で、差分Vdiffをノイズ成分の周波数よりも低い第3の周波数f3 をカットオフ周波数とする第3のローパスフィルタでフィルタ処理(なまし処理)した第3のフィルタ電圧Vdiff.sm3を算出すると共に、差分Vdiffを第3の周波数f3 よりも低い第4の周波数f4 をカットオフ周波数とする第4のローパスフィルタでフィルタ処理(なまし処理)した第4のフィルタ電圧Vdiff.sm4を算出する。更に、第3のフィルタ電圧Vdiff.sm3と第4のフィルタ電圧Vdiff.sm4との差分を2階差分Vdiff2 (=Vdiff.sm3−Vdiff.sm4)として算出し、この2階差分Vdiff2 が極値となるタイミング(例えば2階差分Vdiff2 が増加しなくなったタイミング)を、差分Vdiffが変曲点となるタイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出する。つまり、所定の基準タイミングから2階差分Vdiff2 が極値となるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出する。これにより、燃料噴射弁21の閉弁タイミングに応じて変化する電圧変曲点時間Tdiffを精度良く且つ早いタイミングで算出することができる。本実施例2では、パーシャルリフト噴射の噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングを基準タイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出する。
本実施例2で実行する図10のルーチンのステップ201〜205の処理は、前記実施例1で説明した図8のルーチンのステップ101〜105の処理と同じである。
図10の電圧変曲点時間算出ルーチンでは、パーシャルリフト噴射の実行中であると判定された場合には、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を第1のローパスフィルタでフィルタ処理した第1のフィルタ電圧Vsm1 を算出すると共に、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を第2のローパスフィルタでフィルタ処理した第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出する(ステップ201〜204)。この後、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiff(=Vsm1 −Vsm2 )を算出する(ステップ205)。
この後、ステップ206に進み、差分Vdiffをノイズ成分の周波数よりも低い第3の周波数f3 をカットオフ周波数とする第3のローパスフィルタ(つまりカットオフ周波数f3 よりも低い周波数帯域を通過域とするローパスフィルタ)でフィルタ処理した第3のフィルタ電圧Vdiff.sm3を算出する。
第3のローパスフィルタは、第3のフィルタ電圧の前回値Vdiff.sm3(k-1) と差分の今回値Vdiff(k) とを用いて第3のフィルタ電圧の今回値Vdiff.sm3(k) を求める下記(5)式で実装されるデジタルフィルタである。
Vdiff.sm3(k) ={(n3 −1)/n3 }×Vdiff.sm3(k-1)
+(1/n3 )×Vdiff(k) …(5)
この第3のローパスフィルタの時定数n3 は、マイナス端子電圧Vm のサンプリング周波数fs (=1/Ts )と第3のローパスフィルタのカットオフ周波数f3 とを用いた下記(6)式の関係を満たすように設定されている。
1/fs :1/f3 =1:(n3 −1)…(6)
これにより、ノイズ成分の周波数よりも低い第3の周波数f3 をカットオフ周波数とする第3のローパスフィルタでフィルタ処理した第3のフィルタ電圧Vdiff.sm3を容易に算出することができる。
この後、ステップ207に進み、差分Vdiffを第3の周波数f3 よりも低い第4の周波数f4 をカットオフ周波数とする第4のローパスフィルタ(つまりカットオフ周波数f4 よりも低い周波数帯域を通過域とするローパスフィルタ)でフィルタ処理した第4のフィルタ電圧Vdiff.sm4を算出する。
第4のローパスフィルタは、第4のフィルタ電圧の前回値Vdiff.sm4(k-1) と差分の今回値Vdiff(k) とを用いて第4のフィルタ電圧の今回値Vdiff.sm4(k) を求める下記(7)式で実装されるデジタルフィルタである。
Vdiff.sm4(k) ={(n4 −1)/n4 }×Vdiff.sm4(k-1)
+(1/n4 )×Vdiff(k) …(7)
この第4のローパスフィルタの時定数n4 は、マイナス端子電圧Vm のサンプリング周波数fs (=1/Ts )と第4のローパスフィルタのカットオフ周波数f4 とを用いた下記(8)式の関係を満たすように設定されている。
1/fs :1/f4 =1:(n4 −1)…(8)
これにより、第3の周波数f3 よりも低い第4の周波数f4 をカットオフ周波数とする第4のローパスフィルタでフィルタ処理した第4のフィルタ電圧Vdiff.sm4を容易に算出することができる。
尚、第3のローパスフィルタのカットオフ周波数f3 は、第1のローパスフィルタのカットオフ周波数f1 よりも高い周波数に設定され、第4のローパスフィルタのカットオフ周波数f4 は、第2のローパスフィルタのカットオフ周波数f2 よりも低い周波数に設定されている(つまりf3 >f1 >f2 >f4 の関係を満たしている)。
この後、ステップ208に進み、第3のフィルタ電圧Vdiff.sm3と第4のフィルタ電圧Vdiff.sm4との差分を2階差分Vdiff2 (=Vdiff.sm3−Vdiff.sm4)として算出した後、ステップ209に進み、電圧変曲点時間の前回値Tdiff(k-1) を取得する。
この後、ステップ210に進み、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングであるか否かを判定する。このステップ210で、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングであると判定された場合には、ステップ214に進み、電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を「0」にリセットすると共に、完了フラグDetect を「0」にリセットする。
Tdiff(k) =0
Detect =0
一方、上記ステップ210で、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングではないと判定された場合には、ステップ211に進み、完了フラグDetect が「0」であるか否かを判定し、完了フラグDetect が「0」であると判定されれば、ステップ212に進み、噴射パルスがオンであるか否かを判定する。
このステップ212で、噴射パルスがオンであると判定された場合には、ステップ215に進み、電圧変曲点時間の前回値Tdiff(k-1) に所定値Ts (本ルーチンの演算周期)を加算して電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を求めることで、電圧変曲点時間Tdiffをカウントアップする。
Tdiff(k) =Tdiff(k-1) +Ts
その後、上記ステップ212で、噴射パルスがオンではない(つまり噴射パルスがオフである)と判定された場合には、ステップ213に進み、2階差分の今回値Vdiff2(k)が前回値Vdiff2(k-1)よりも大きいか否かによって、2階差分Vdiff2 が増加しているか否かを判定する。この2階差分Vdiff2 が増加しなくなったときに2階差分Vdiff2 が極値であると判定する。
このステップ213で、2階差分の今回値Vdiff2(k)が前回値Vdiff2(k-1)よりも大きい(2階差分Vdiff2 が増加している)と判定された場合には、ステップ215に進み、電圧変曲点時間Tdiffをカウントアップする処理を継続する。
その後、上記ステップ213で、2階差分の今回値Vdiff2(k)が前回値Vdiff2(k-1)以下である(2階差分Vdiff2 が増加していない)と判定された場合には、電圧変曲点時間Tdiffの算出が完了したと判断して、ステップ216に進み、電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を前回値Tdiff(k-1) に保持すると共に、完了フラグDetect を「1」にセットする。
Tdiff(k) =Tdiff(k-1)
Detect =1
その後、上記ステップ211で、完了フラグDetect が1であると判定された場合には、電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を前回値Tdiff(k-1) に保持したまま、本ルーチンを終了する。
これにより、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミング(基準タイミング)から2階差分Vdiff2 が極値となるタイミング(2階差分Vdiff2 が増加しなくなったタイミング)までの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出し、この電圧変曲点時間Tdiffの算出値を次の基準タイミングまで保持する。
次に、図11のタイムチャートを用いて本実施例2の電圧変曲点時間算出の実行例を説明する。
パーシャルリフト噴射の実行中(少なくともパーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後)に、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出し、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffを算出する。
更に、差分Vdiffを第3のローパスフィルタでフィルタ処理した第3のフィルタ電圧Vdiff.sm3を算出すると共に、差分Vdiffを第4のローパスフィルタでフィルタ処理した第4のフィルタ電圧Vdiff.sm4を算出し、第3のフィルタ電圧Vdiff.sm3と第4のフィルタ電圧Vdiff.sm4との差分を2階差分Vdiff2 (=Vdiff.sm3−Vdiff.sm4)として算出する。
そして、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミング(基準タイミング)t1 で、電圧変曲点時間Tdiffを「0」にリセットした後、電圧変曲点時間Tdiffの算出を開始して、所定の演算周期Ts で電圧変曲点時間Tdiffをカウントアップする処理を繰り返す。
その後、噴射パルスのオフ後に2階差分Vdiff2 が極値となるタイミング(2階差分Vdiff2 が増加しなくなったタイミング)t2'で、電圧変曲点時間Tdiffの算出を完了する。これにより、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミング(基準タイミング)t1 から2階差分Vdiff2 が極値となるタイミングt2'までの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出する。
この電圧変曲点時間Tdiffの算出値を次の基準タイミングt3 まで保持し、この間(電圧変曲点時間Tdiffの算出完了タイミングt2'から次の基準タイミングt3 までの期間)に、エンジン制御用マイコン35が電圧変曲点時間Tdiffをインジェクタ駆動用IC36から取得する。
以上説明した本実施例2では、差分Vdiffを第3のローパスフィルタでフィルタ処理した第3のフィルタ電圧Vdiff.sm3を算出すると共に、差分Vdiffを第4のローパスフィルタでフィルタ処理した第4のフィルタ電圧Vdiff.sm4を算出し、第3のフィルタ電圧Vdiff.sm3と第4のフィルタ電圧Vdiff.sm4との差分を2階差分Vdiff2 として算出する。この2階差分Vdiff2 が極値となるタイミング(2階差分Vdiff2 が増加しなくなったタイミング)を、差分Vdiffが変曲点となるタイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出するようにしている。これにより、燃料噴射弁21の閉弁タイミングに応じて変化する電圧変曲点時間Tdiffを精度良く算出することができると共に電圧変曲点時間Tdiffが回路ばらつき等に起因する端子電圧波形のオフセットずれの影響を避けることができる。
次に、図12及び図13を用いて本発明の実施例3を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分については説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
前記実施例1では、パーシャルリフト噴射の噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングを基準タイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出するようにしたが、本実施例3では、ECU30により後述する図12の電圧変曲点時間算出ルーチンを実行することで、パーシャルリフト噴射の噴射パルスがオンからオフに切り換わるタイミングを基準タイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出するようにしている。
本実施例3で実行する図12のルーチンのステップ301〜306の処理は、前記実施例1で説明した図8のルーチンのステップ101〜106の処理と同じである。
図12の電圧変曲点時間算出ルーチンでは、パーシャルリフト噴射の実行中であると判定された場合には、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を第1のローパスフィルタでフィルタ処理した第1のフィルタ電圧Vsm1 を算出すると共に、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を第2のローパスフィルタでフィルタ処理した第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出する(ステップ301〜304)。
この後、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffを算出した後、閾値Vt を取得すると共に、電圧変曲点時間の前回値Tdiff(k-1) を取得する(ステップ305,306)。
この後、ステップ307に進み、噴射パルスがオンからオフに切り換わるタイミングであるか否かを判定する。このステップ307で、噴射パルスがオンからオフに切り換わるタイミングであると判定された場合には、ステップ310に進み、電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を「0」にリセットする。
Tdiff(k) =0
一方、上記ステップ307で、噴射パルスがオンからオフに切り換わるタイミングではないと判定された場合には、ステップ308に進み、噴射パルスがオフであるか否かを判定する。このステップ308で、噴射パルスがオフであると判定された場合には、ステップ309に進み、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffが閾値Vt を越えたか否か(閾値Vt よりも小から大になったか否か)を判定する。
このステップ309で、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffがまだ閾値Vt を越えていないと判定された場合には、ステップ311に進み、電圧変曲点時間の前回値Tdiff(k-1) に所定値Ts (本ルーチンの演算周期)を加算して電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を求めることで、電圧変曲点時間Tdiffをカウントアップする。
Tdiff(k) =Tdiff(k-1) +Ts
その後、上記ステップ309で、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffが閾値Vt を越えたと判定された場合には、電圧変曲点時間Tdiffの算出が完了したと判断して、ステップ312に進み、電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を前回値Tdiff(k-1) に保持する。
Tdiff(k) =Tdiff(k-1)
これにより、噴射パルスがオンからオフに切り換わるタイミング(基準タイミング)から差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出する。
その後、上記ステップ308で、噴射パルスがオフではない(つまり噴射パルスがオンである)と判定された場合にも、電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を前回値Tdiff(k-1) に保持する処理を継続して、電圧変曲点時間Tdiffの算出値を次の基準タイミングまで保持する。
次に、図13のタイムチャートを用いて本実施例3の電圧変曲点時間算出の実行例を説明する。
パーシャルリフト噴射の実行中(少なくともパーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後)に、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出し、更に、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffを算出する。
そして、噴射パルスがオンからオフに切り換わるタイミング(基準タイミング)t4 で、電圧変曲点時間Tdiffを「0」にリセットした後、電圧変曲点時間Tdiffの算出を開始して、所定の演算周期Ts で電圧変曲点時間Tdiffをカウントアップする処理を繰り返す。
その後、噴射パルスのオフ後に第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングt5 で、電圧変曲点時間Tdiffの算出を完了する。これにより、噴射パルスがオンからオフに切り換わるタイミング(基準タイミング)t4 から差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングt5 までの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出する。
この電圧変曲点時間Tdiffの算出値を次の基準タイミングt6 まで保持し、この間(電圧変曲点時間Tdiffの算出完了タイミングt5 から次の基準タイミングt6 までの期間)に、エンジン制御用マイコン35が電圧変曲点時間Tdiffをインジェクタ駆動用IC36から取得する。
以上説明した本実施例3では、パーシャルリフト噴射の噴射パルスがオンからオフに切り換わるタイミングを基準タイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出するようにしたので、噴射パルスがオンからオフに切り換わるタイミングを基準にして電圧変曲点時間Tdiffを精度良く算出することができる。また、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングを基準タイミングとする場合(実施例1)に比べて、電圧変曲点時間Tdiffの算出値を保持する期間を長くすることができ、エンジン制御用マイコン35が電圧変曲点時間Tdiffを取得可能な期間を更に長くすることができる。
尚、上記実施例3では、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングから差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出するようにしたが、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングから2階差分Vdiff2 が極値となるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出するようにしても良い。
次に、図14及び図15を用いて本発明の実施例4を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分については説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
前記実施例1では、パーシャルリフト噴射の噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングを基準タイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出するようにしたが、本実施例4では、ECU30により後述する図14の電圧変曲点時間算出ルーチンを実行することで、パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後に燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm が所定値Voff を下回るタイミングを基準タイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出するようにしている。
本実施例4で実行する図14のルーチンのステップ401〜406の処理は、前記実施例1で説明した図8のルーチンのステップ101〜106の処理と同じである。
図14の電圧変曲点時間算出ルーチンでは、パーシャルリフト噴射の実行中であると判定された場合には、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を第1のローパスフィルタでフィルタ処理した第1のフィルタ電圧Vsm1 を算出すると共に、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を第2のローパスフィルタでフィルタ処理した第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出する(ステップ401〜404)。
この後、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffを算出した後、閾値Vt を取得すると共に、電圧変曲点時間の前回値Tdiff(k-1) を取得する(ステップ405,406)。
この後、ステップ407に進み、噴射パルスがオフであるか否かを判定する。このステップ407で、噴射パルスがオフであると判定された場合には、ステップ408に進み、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm が所定値Voff を下回るタイミング(所定値Voff よりも大から小になるタイミング)であるか否かを判定する。
このステップ408で、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm が所定値Voff を下回るタイミングであると判定された場合には、ステップ410に進み、電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を「0」にリセットする。
Tdiff(k) =0
一方、上記ステップ408で、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm が所定値Voff を下回るタイミングではないと判定された場合には、ステップ409に進み、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffが閾値Vt を越えたか否か(閾値Vt よりも小から大になったか否か)を判定する。
このステップ409で、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffがまだ閾値Vt を越えていないと判定された場合には、ステップ411に進み、電圧変曲点時間の前回値Tdiff(k-1) に所定値Ts (本ルーチンの演算周期)を加算して電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を求めることで、電圧変曲点時間Tdiffをカウントアップする。
Tdiff(k) =Tdiff(k-1) +Ts
その後、上記ステップ409で、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffが閾値Vt を越えたと判定された場合には、電圧変曲点時間Tdiffの算出が完了したと判断して、ステップ412に進み、電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を前回値Tdiff(k-1) に保持する。
Tdiff(k) =Tdiff(k-1)
これにより、噴射パルスのオフ後に燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm が所定値Voff を下回るタイミング(基準タイミング)から差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出する。
その後、上記ステップ407で、噴射パルスがオフではない(つまり噴射パルスがオンである)と判定された場合にも、電圧変曲点時間の今回値Tdiff(k) を前回値Tdiff(k-1) に保持する処理を継続して、電圧変曲点時間Tdiffの算出値を次の基準タイミングまで保持する。
次に、図15のタイムチャートを用いて本実施例4の電圧変曲点時間算出の実行例を説明する。
パーシャルリフト噴射の実行中(少なくともパーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後)に、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出し、更に、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffを算出する。
そして、噴射パルスのオフ後に燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm が所定値Voff を下回るタイミング(基準タイミング)t7 で、電圧変曲点時間Tdiffを「0」にリセットした後、電圧変曲点時間Tdiffの算出を開始して、所定の演算周期Ts で電圧変曲点時間Tdiffをカウントアップする処理を繰り返す。
その後、噴射パルスのオフ後に第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングt8 で、電圧変曲点時間Tdiffの算出を完了する。これにより、噴射パルスのオフ後に燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm が所定値Voff を下回るタイミング(基準タイミング)t7 から差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングt8 までの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出する。
この電圧変曲点時間Tdiffの算出値を次の基準タイミングt9 まで保持し、この間(電圧変曲点時間Tdiffの算出完了タイミングt8 から次の基準タイミングt9 までの期間)に、エンジン制御用マイコン35が電圧変曲点時間Tdiffをインジェクタ駆動用IC36から取得する。
以上説明した本実施例4では、パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後に燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm が所定値Voff を下回るタイミングを基準タイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出するようにしたので、噴射パルスのオフ後に燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm が所定値Voff を下回るタイミングを基準にして電圧変曲点時間Tdiffを精度良く算出することができる。また、噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングを基準タイミングとする場合(実施例1)に比べて、電圧変曲点時間Tdiffの算出値を保持する期間を長くすることができ、エンジン制御用マイコン35が電圧変曲点時間Tdiffを取得可能な期間を更に長くすることができる。
尚、上記実施例4では、マイナス端子電圧Vm が所定値Voff を下回るタイミングから差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出するようにしたが、マイナス端子電圧Vm が所定値Voff を下回るタイミングから2階差分Vdiff2 が極値となるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出するようにしても良い。
次に、図16乃至図22を用いて本発明の実施例5を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分については説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
回路ばらつき等によってパーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後の燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm の挙動にばらつき(変動)が生じると、その影響で電圧変曲点時間Tdiffにばらつきが生じて、電圧変曲点時間Tdiffに基づいた噴射パルスの補正精度が低下する可能性がある。
図16に示すように、電圧変曲点時間Tdiffのばらつきの要因としては、例えば、次の(a)〜(c)が挙げられる。
(a)マイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミングのばらつき(変動)
図16(a)に示すように、回路ばらつき(例えば、パルス幅、インダクタンス、インピーダンス、プルダウン抵抗のばらつき)等によって、噴射パルスのオフ後のマイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミング(マイナス端子電圧Vm が降下し始めるタイミング)にばらつきが生じる可能性がある。マイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミングにばらつきが生じると、マイナス端子電圧Vm の時間的なオフセットずれ(端子電圧波形のオフセットずれ)が生じる。このため、噴射パルスがオン又はオフに切り換わるタイミングを基準にして電圧変曲点時間Tdiff(差分Vdiffが閾値Vt を越えるまでの時間)を算出する場合、電圧変曲点時間Tdiffにばらつきが生じる可能性がある。
(b)マイナス端子電圧Vm の応答速度のばらつき(変動)
図16(b)に示すように、回路ばらつき(例えば端子間コンデンサのばらつき)等によって、噴射パルスのオフ後のマイナス端子電圧Vm の応答速度(降下速度)にばらつきが生じる可能性がある。マイナス端子電圧Vm の応答速度にばらつきが生じると、マイナス端子電圧Vm の降下時の挙動にばらつきが生じるため、電圧変曲点時間Tdiff(差分Vdiffが閾値Vt を越えるまでの時間)にばらつきが生じる可能性がある。
(c)マイナス端子電圧Vm の最大値のばらつき(変動)
図16(c)に示すように、回路ばらつき(例えばフライバック電圧のばらつき)等によって、噴射パルスのオフ後のマイナス端子電圧Vm の最大値にばらつきが生じる可能性がある。マイナス端子電圧Vm の最大値にばらつきが生じると、マイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミングや降下時の挙動にばらつきが生じるため、電圧変曲点時間Tdiff(差分Vdiffが閾値Vt を越えるまでの時間)にばらつきが生じる可能性がある。
そこで、本実施例5では、ECU30により後述する図20の電圧変曲点時間算出ルーチンを実行することで、次のような対策を行う。
ECU30は、(a)マイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミングのばらつきに対する対策として、図17に示すように、パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後に燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm が所定値Voff1を下回るタイミングを基準タイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出する。つまり、噴射パルスのオフ後にマイナス端子電圧Vm が所定値Voff1を下回るタイミングから差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出する。
マイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミングが変化すると、それに応じてマイナス端子電圧Vm が所定値Voff1を下回るタイミングも変化する。従って、マイナス端子電圧Vm が所定値Voff1を下回るタイミングを基準タイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出すれば、マイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミングのばらつきによってマイナス端子電圧Vm の時間的なオフセットずれが生じていても、その影響をあまり受けずに電圧変曲点時間Tdiffを算出することができる。
また、ECU30は、パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後の燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm の変動(ばらつき)の情報(以下単に「端子電圧変動情報」という)を取得し、この端子電圧変動情報に応じて電圧変曲点時間Tdiffを補正する。
具体的には、(b)マイナス端子電圧Vm の応答速度のばらつきに対する対策として、図18に示すように、端子電圧変動情報として、パーシャルリフト噴射の噴射パルスがオンに切り換わるタイミングから噴射パルスのオフ後にマイナス端子電圧Vm が所定値Voff2を下回るタイミングまでの時間(以下単に「所定電圧到達時間」という)を取得する。ここで、所定値Voff2は、基準タイミングを判定するための所定値Voff1と異なる値に設定しても良いし、所定値Voff1と同じ値に設定しても良い。そして、この所定電圧達時間に応じて電圧変曲点時間Tdiffを補正する。
マイナス端子電圧Vm の応答速度が変化すると、それに応じて所定電圧到達時間が変化するため、所定電圧到達時間は、マイナス端子電圧Vm の応答速度を反映した情報となる。従って、所定電圧到達時間に応じて電圧変曲点時間Tdiffを補正すれば、マイナス端子電圧Vm の応答速度に応じて、マイナス端子電圧Vm の降下時の挙動が変化して、電圧変曲点時間Tdiffが変化するのに対応して、電圧変曲点時間Tdiffを補正することができる。
更に、(c)マイナス端子電圧Vm の最大値のばらつきに対する対策として、図19に示すように、端子電圧変動情報として、パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後のマイナス端子電圧Vm の最大値を取得し、このマイナス端子電圧Vm の最大値に応じて電圧変曲点時間Tdiffを補正する。
このようにすれば、マイナス端子電圧Vm の最大値に応じて、マイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミングや降下時の挙動が変化して、電圧変曲点時間Tdiffが変化するのに対応して、電圧変曲点時間Tdiffを補正することができる。
以下、本実施例5でECU30(例えばインジェクタ駆動用IC36)が実行する図20の電圧変曲点時間算出ルーチンの処理内容を説明する。
図20の電圧変曲点時間算出ルーチンでは、まず、ステップ501で、パーシャルリフト噴射の実行中であるか否かを判定し、パーシャルリフト噴射の実行中ではないと判定された場合には、ステップ502以降の処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ501で、パーシャルリフト噴射の実行中であると判定された場合には、ステップ502に進み、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm を取得する。
この後、ステップ503に進み、前記実施例4で説明した方法と同じ方法で、パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後に燃料噴射弁21のマイナス端子電圧Vm が所定値Voff1を下回るタイミングを基準タイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出する。つまり、噴射パルスのオフ後にマイナス端子電圧Vm が所定値Voff1を下回るタイミングから差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出する。
この後、ステップ504に進み、端子電圧変動情報として、所定電圧到達時間(パーシャルリフト噴射の噴射パルスがオンに切り換わるタイミングから噴射パルスのオフ後にマイナス端子電圧Vm が所定値Voff2を下回るタイミングまでの時間)を取得する。
この後、ステップ505に進み、端子電圧変動情報として、パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後のマイナス端子電圧Vm の最大値を取得する。
この後、ステップ506に進み、図21の第1の補正値のマップを参照して、所定電圧達時間に応じた第1の補正値を算出する。この第1の補正値のマップは、例えば、所定電圧達時間が長くなるほど第1の補正値が小さくなるように設定されている。第1の補正値のマップは、予め試験データや設計データ等に基づいて作成され、ECU30のROMに記憶されている。
この後、ステップ507に進み、図22の第2の補正値のマップを参照して、マイナス端子電圧Vm の最大値に応じた第2の補正値を算出する。この第2の補正値のマップは、例えば、マイナス端子電圧Vm の最大値が大きくなるほど第2の補正値が大きくなるように設定されている。第2の補正値のマップは、予め試験データや設計データ等に基づいて作成され、ECU30のROMに記憶されている。
この後、ステップ508に進み、第1の補正値及び第2の補正値を用いて電圧変曲点時間Tdiffを補正する(例えば、第1の補正値及び第2の補正値を電圧変曲点時間Tdiffに加算して電圧変曲点時間Tdiffを補正する)。
以上説明した本実施例5では、(a)マイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミングのばらつきに対する対策として、パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後にマイナス端子電圧Vm が所定値Voff1を下回るタイミングを基準タイミングとして電圧変曲点時間Tdiffを算出するようにしている。つまり、噴射パルスのオフ後にマイナス端子電圧Vm が所定値Voff1を下回るタイミングから差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出するようにしている。このようにすれば、マイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミングのばらつきによってマイナス端子電圧Vm の時間的なオフセットずれが生じていても、その影響をあまり受けずに電圧変曲点時間Tdiffを算出することができる。これにより、マイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミングにばらつきが生じても、そのマイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミングのばらつきに起因する電圧変曲点時間Tdiffのばらつきを抑制又は防止することができる(図17参照)。
また、(b)マイナス端子電圧Vm の応答速度のばらつきに対する対策として、所定電圧到達時間(パーシャルリフト噴射の噴射パルスがオンに切り換わるタイミングから噴射パルスのオフ後にマイナス端子電圧Vm が所定値Voff2を下回るタイミングまでの時間)を取得し、この所定電圧達時間に応じて電圧変曲点時間Tdiffを補正するようにしている。このようにすれば、マイナス端子電圧Vm の応答速度に応じて、マイナス端子電圧Vm の降下時の挙動が変化して、電圧変曲点時間Tdiffが変化するのに対応して、電圧変曲点時間Tdiffを補正することができる。これにより、マイナス端子電圧Vm の応答速度にばらつきが生じても、そのマイナス端子電圧Vm の応答速度のばらつきに起因する電圧変曲点時間Tdiffのばらつきを精度良く補正することができる(図18参照)。
更に、(c)マイナス端子電圧Vm の最大値のばらつきに対する対策として、パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後のマイナス端子電圧Vm の最大値を取得し、このマイナス端子電圧Vm の最大値に応じて電圧変曲点時間Tdiffを補正するようにしている。このようにすれば、マイナス端子電圧Vm の最大値に応じて、マイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミングや降下時の挙動が変化して、電圧変曲点時間Tdiffが変化するのに対応して、電圧変曲点時間Tdiffを補正することができる。これにより、マイナス端子電圧Vm の最大値にばらつきが生じても、そのマイナス端子電圧Vm の最大値のばらつきに起因する電圧変曲点時間Tdiffのばらつきを精度良く補正することができる(図19参照)。
以上により、回路ばらつき等によるマイナス端子電圧Vm の挙動のばらつきの影響をあまり受けずに、電圧変曲点時間Tdiffを精度良く求めることが可能となり、電圧変曲点時間Tdiffに基づいた噴射パルスの補正精度を向上させることができる。
尚、上記実施例5では、所定電圧到達時間として、噴射パルスがオンに切り換わるタイミングからマイナス端子電圧が所定値Voff2を下回るタイミングまでの時間を取得するようにしたが、これに限定されず、噴射パルスがオフに切り換わるタイミングからマイナス端子電圧が所定値Voff2を下回るタイミングまでの時間を取得するようにしても良い。
また、上記実施例5では、(a)マイナス端子電圧Vm の立ち下がりタイミングのばらつきに対する対策と、(b)マイナス端子電圧Vm の応答速度のばらつきに対する対策と、(c)マイナス端子電圧Vm の最大値のばらつきに対する対策を全て実施するようにしている。しかし、これに限定されず、(a)〜(c)の対策のうちの一つ又は二つを実施するようにしても良い。
また、上記実施例5では、マイナス端子電圧Vm が所定値Voff1を下回るタイミングから差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出するようにしたが、マイナス端子電圧Vm が所定値Voff1を下回るタイミングから2階差分Vdiff2 が極値となるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出するようにしても良い。
次に、図23を用いて本発明の実施例6を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例6では、図23に示すように、ECU30には、インジェクタ駆動用IC36とは別に演算用IC40が設けられている。ECU30は、この演算用IC40で、パーシャルリフト噴射の実行中(少なくともパーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後)に、第1のフィルタ電圧Vsm1 を算出すると共に、第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出する。更に、演算用IC40で、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffを算出し、所定の基準タイミングから差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出する。
或は、演算用IC40で、第3のフィルタ電圧Vdiff.sm3を算出すると共に、第4のフィルタ電圧Vdiff.sm4を算出する。更に、演算用IC40で、第3のフィルタ電圧Vdiff.sm3と第4のフィルタ電圧Vdiff.sm4との差分を2階差分Vdiff2 として算出し、所定の基準タイミングから2階差分Vdiff2 が極値となるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出するようにしても良い。
更に、演算用IC40で、所定電圧到達時間やマイナス端子電圧Vm の最大値に応じて電圧変曲点時間Tdiffを補正するようにしても良い。
この場合、演算用IC40が特許請求の範囲でいうフィルタ電圧取得手段と差分算出手段と時間算出手段として機能する。
以上説明した本実施例6では、インジェクタ駆動用IC36とは別に設けられた演算用IC40がフィルタ電圧取得手段と差分算出手段と時間算出手段として機能するようにしたので、インジェクタ駆動用IC36やエンジン制御用マイコン35の仕様を変更することなく、演算用IC40を追加するだけでフィルタ電圧取得手段と差分算出手段と時間算出手段としての機能を実現することができると共に、エンジン制御用マイコン35の演算負荷を軽減することができる。
次に、図24を用いて本発明の実施例7を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例7では、図24に示すように、ECU30は、エンジン制御用マイコン35の演算部41で、パーシャルリフト噴射の実行中(少なくともパーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後)に、第1のフィルタ電圧Vsm1 を算出すると共に、第2のフィルタ電圧Vsm2 を算出する。更に、演算部41で、第1のフィルタ電圧Vsm1 と第2のフィルタ電圧Vsm2 との差分Vdiffを算出し、所定の基準タイミングから差分Vdiffが閾値Vt を越えるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出する。
或は、演算部41で、第3のフィルタ電圧Vdiff.sm3を算出すると共に、第4のフィルタ電圧Vdiff.sm4を算出する。更に、演算部41で、第3のフィルタ電圧Vdiff.sm3と第4のフィルタ電圧Vdiff.sm4との差分を2階差分Vdiff2 として算出し、所定の基準タイミングから2階差分Vdiff2 が極値となるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間Tdiffとして算出するようにしても良い。
更に、演算部41で、所定電圧到達時間やマイナス端子電圧Vm の最大値に応じて電圧変曲点時間Tdiffを補正するようにしても良い。
この場合、エンジン制御用マイコン35(演算部41)が特許請求の範囲でいうフィルタ電圧取得手段と差分算出手段と時間算出手段として機能する。
以上説明した本実施例7では、エンジン制御用マイコン35(演算部41)がフィルタ電圧取得手段と差分算出手段と時間算出手段として機能するようにしたので、ECU30のうちのエンジン制御用マイコン35の仕様を変更するだけでフィルタ電圧取得手段と差分算出手段と時間算出手段としての機能を実現することができる。
尚、上記各実施例では、第1〜第4のローパスフィルタとしてデジタルフィルタを用いるようにしたが、これに限定されず、第1〜第4のローパスフィルタとしてアナログフィルタを用いるようにしても良い。
また、上記各実施例では、燃料噴射弁21のマイナス端子電圧を用いて電圧変曲点時間を算出するようにしたが、これに限定されず、燃料噴射弁21のプラス端子電圧を用いて電圧変曲点時間を算出するようにしても良い。
その他、本発明は、筒内噴射用の燃料噴射弁を備えたシステムに限定されず、吸気ポート噴射用の燃料噴射弁を備えたシステムにも適用して実施できる。
11…エンジン(内燃機関)、21…燃料噴射弁、30…ECU(噴射制御手段)、33…ニードル弁(弁体)、35…エンジン制御用マイコン(噴射パルス補正手段,フィルタ電圧取得手段,差分算出手段,時間算出手段)、36…インジェクタ駆動用IC(フィルタ電圧取得手段,差分算出手段,時間算出手段)、40…演算用IC(フィルタ電圧取得手段,差分算出手段,時間算出手段)

Claims (20)

  1. 電磁駆動式の燃料噴射弁(21)を備えた内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    前記燃料噴射弁(21)の弁体(33)のリフト量がフルリフト位置に到達しない噴射パルスで前記燃料噴射弁(21)を開弁駆動するパーシャルリフト噴射を実行する噴射制御手段(30)と、
    前記パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後に、前記燃料噴射弁(21)の端子電圧をノイズ成分の周波数よりも低い第1の周波数をカットオフ周波数とする第1のローパスフィルタでフィルタ処理した第1のフィルタ電圧を取得すると共に、前記端子電圧を前記第1の周波数よりも低い第2の周波数をカットオフ周波数とする第2のローパスフィルタでフィルタ処理した第2のフィルタ電圧を取得するフィルタ電圧取得手段(35,36,40)と、
    前記第1のフィルタ電圧と前記第2のフィルタ電圧との差分を算出する差分算出手段(35,36,40)と、
    所定の基準タイミングから前記差分が変曲点となるタイミングまでの時間を電圧変曲点時間として算出する時間算出手段(35,36,40)と、
    前記電圧変曲点時間に基づいて前記パーシャルリフト噴射の噴射パルスを補正する噴射パルス補正手段(35)と
    を備えていることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 前記第1のローパスフィルタと前記第2のローパスフィルタは、デジタルフィルタであることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記第1のローパスフィルタは、前記第1のフィルタ電圧の前回値Vsm1(k-1)と前記端子電圧の今回値Vm(k)とを用いて前記第1のフィルタ電圧の今回値Vsm1(k)を求める下記(1)式で実装されるデジタルフィルタであり、前記端子電圧のサンプリング周波数fs と前記第1のローパスフィルタのカットオフ周波数f1 とが下記(2)式の関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
    Vsm1(k)={(n1 −1)/n1 }×Vsm1(k-1)+(1/n1 )×Vm(k)…(1)
    1/fs :1/f1 =1:(n1 −1)…(2)
  4. 前記第2のローパスフィルタは、前記第2のフィルタ電圧の前回値Vsm2(k-1)と前記端子電圧の今回値Vm(k)とを用いて前記第2のフィルタ電圧の今回値Vsm2(k)を求める下記(3)式で実装されるデジタルフィルタであり、前記端子電圧のサンプリング周波数fs と前記第2のローパスフィルタのカットオフ周波数f2 とが下記(4)式の関係を満たすことを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
    Vsm2(k)={(n2 −1)/n2 }×Vsm2(k-1)+(1/n2 )×Vm(k)…(3)
    1/fs :1/f2 =1:(n2 −1)…(4)
  5. 前記時間算出手段(35,36,40)は、前記差分が所定の閾値を越えるタイミングを、前記差分が前記変曲点となるタイミングとして前記電圧変曲点時間を算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  6. 前記フィルタ電圧取得手段(35,36,40)は、前記差分をノイズ成分の周波数よりも低い第3の周波数をカットオフ周波数とする第3のローパスフィルタでフィルタ処理した第3のフィルタ電圧を取得すると共に、前記差分を前記第3の周波数よりも低い第4の周波数をカットオフ周波数とする第4のローパスフィルタでフィルタ処理した第4のフィルタ電圧を取得し、
    前記差分算出手段(35,36,40)は、前記第3のフィルタ電圧と前記第4のフィルタ電圧との差分を2階差分として算出し、
    前記時間算出手段(35,36,40)は、前記2階差分が極値となるタイミングを、前記差分が前記変曲点となるタイミングとして前記電圧変曲点時間を算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  7. 前記時間算出手段(35,36,40)は、前記2階差分が増加しなくなったときに前記2階差分が前記極値であると判定することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  8. 前記第3のローパスフィルタと前記第4のローパスフィルタは、デジタルフィルタであることを特徴とする請求項6又は7に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  9. 前記第3のローパスフィルタは、前記第3のフィルタ電圧の前回値Vdiff.sm3(k-1) と前記差分の今回値Vdiff(k) とを用いて前記第3のフィルタ電圧の今回値Vdiff.sm3(k) を求める下記(5)式で実装されるデジタルフィルタであり、前記端子電圧のサンプリング周波数fs と前記第3のローパスフィルタのカットオフ周波数f3 とが下記(6)式の関係を満たすことを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
    Vdiff.sm3(k) ={(n3 −1)/n3 }×Vdiff.sm3(k-1)
    +(1/n3 )×Vdiff(k) …(5)
    1/fs :1/f3 =1:(n3 −1)…(6)
  10. 前記第4のローパスフィルタは、前記第4のフィルタ電圧の前回値Vdiff.sm4(k-1) と前記差分の今回値Vdiff(k) とを用いて前記第4のフィルタ電圧の今回値Vdiff.sm4(k) を求める下記(7)式で実装されるデジタルフィルタであり、前記端子電圧のサンプリング周波数fs と前記第4のローパスフィルタのカットオフ周波数f4 とが下記(8)式の関係を満たすことを特徴とする請求項8又は9に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
    Vdiff.sm4(k) ={(n4 −1)/n4 }×Vdiff.sm4(k-1)
    +(1/n4 )×Vdiff(k) …(7)
    1/fs :1/f4 =1:(n4 −1)…(8)
  11. 前記燃料噴射弁(21)の駆動用IC(36)が前記フィルタ電圧取得手段と前記差分算出手段と前記時間算出手段として機能することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  12. 前記燃料噴射弁(21)の駆動用IC(36)とは別に設けられた演算用IC(40)が前記フィルタ電圧取得手段と前記差分算出手段と前記時間算出手段として機能することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  13. 前記内燃機関の制御用のマイクロコンピュータ(35)が前記フィルタ電圧取得手段と前記差分算出手段と前記時間算出手段として機能することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  14. 前記時間算出手段(35,36,40)は、前記パーシャルリフト噴射の噴射パルスがオフからオンに切り換わるタイミングを前記基準タイミングとして前記電圧変曲点時間を算出することを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  15. 前記時間算出手段(35,36,40)は、前記パーシャルリフト噴射の噴射パルスがオンからオフに切り換わるタイミングを前記基準タイミングとして前記電圧変曲点時間を算出することを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  16. 前記時間算出手段(35,36,40)は、前記パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後に前記端子電圧が所定値を下回るタイミングを前記基準タイミングとして前記電圧変曲点時間を算出することを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  17. 前記時間算出手段(35,36,40)は、前記基準タイミングで前記電圧変曲点時間をリセットした後に前記電圧変曲点時間の算出を開始し、前記差分が前記変曲点となるタイミングで前記電圧変曲点時間の算出を完了し、該電圧変曲点時間の算出値を次の前記基準タイミングまで保持することを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  18. 前記時間算出手段(35,36,40)は、前記パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後の前記端子電圧の変動の情報を取得し、該端子電圧の変動の情報に応じて前記電圧変曲点時間を補正することを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  19. 前記時間算出手段(35,36,40)は、前記端子電圧の変動の情報として、前記パーシャルリフト噴射の噴射パルスがオンに切り換わるタイミング又はオフに切り換わるタイミングから前記噴射パルスのオフ後に前記端子電圧が所定値を下回るタイミングまでの時間(以下単に「所定電圧到達時間」という)を取得し、該所定電圧到達時間に応じて前記電圧変曲点時間を補正することを特徴とする請求項18に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  20. 前記時間算出手段(35,36,40)は、前記端子電圧の変動の情報として、前記パーシャルリフト噴射の噴射パルスのオフ後の前記端子電圧の最大値を取得し、該端子電圧の最大値に応じて前記電圧変曲点時間を補正することを特徴とする請求項18又は19に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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