JP2015095522A - 防水型筐体ユニット - Google Patents

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嗣雄 川▲崎▼
Tsuguo Kawasaki
嗣雄 川▲崎▼
和之 市來
Kazuyuki Ichiki
和之 市來
英之 日下
hideyuki Kusaka
英之 日下
洋祐 辻
Yosuke Tsuji
洋祐 辻
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Abstract

【課題】第2筐体の壁面に設けられた開口部に嵌挿取付けされる第1筐体からなる防水型筐体ユニットに対し、第2筐体の被取付板の内面で結露した水滴が第1筐体内部で滑落浸水するのを防止する防水型筐体ユニットを得る。
【解決手段】防水型筐体ユニット100Aは、表面ケース110Aと背面ケース130によって構成された第1筐体140Aを有し、この第1筐体140Aは、防水パッキンを介して第2筐体の被取付板151の外面から嵌挿取付けされており、表面ケース110Aの管状周壁部111a、111dには、複数の排水穴113d、114、115が設けられるともに、排水穴に導入された水滴は、表面ケース110Aの管状周壁部111a、111dの内面に設けられた二重周壁部の上面を通過して、側面又は、下面位置の管状周壁部に設けられた排水穴から排出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、防水型筐体ユニットに関する。
表示操作機器などを備えた1つの筐体(第1筐体)を別の筐体(第2筐体)で覆って使用する場合がある。この場合、第1筐体と第2筐体との間の防水保護等級は、耐水形(IP6)或いは防浸形(IP7)などの高レベルの耐水構造であっても、第2筐体中で使用される第1筐体では、比較的簡易なものが用いられる。ここでIPとは、JIS C 0920:2003又は、IEC 60529に基づいて規定された、固形異物、水に対する電気機器、キャビネットの保護等級表示である。例えば、第2筐体内では、防水保護等級としては、鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない簡易な防滴I形(IP1)の防水保護等級が適用される。このように、高レベルの耐水構造であっても、簡易型の防水保護等級が適用される電子製品は、広く実用化されている。
例えば、このような防滴I形(IP1)の防水保護等級が適用された筐体ユニットの一例として、特許文献1の表示装置によれば、表示画面を装着される表面ケースと背面ケースとからなる第1筐体が、筺体(第2筐体)の壁面を構成するパネル部材に設けられた開口部から筺体内に挿入されている。この表示装置では、背面ケース内に、パネル部材の裏面を伝って背面ケースに達した液体(水滴)が放熱穴を介して浸入することがある。そこでこのような液体の浸入を防ぐために、表示装置を取付固定するための背面ケースの外側に開口部との間を横切る案内溝を備えている。
従って、パネル部材の裏面を伝って下降してきた液体が、背面ケースの上面に到達して、当該上面を開口部の方向に向かっても、開口部に至る前に、案内溝に流れ込む。そして案内溝に案内されて背面ケースの側部まで導かれた液体は、背面ケースの外周壁部を伝って背面ケースの下端まで下降して落下して、液体が開口部を介して背面ケース内に浸入するのを防止することができる。なお、第2筐体内で発生する水滴の量は、環境湿度と第2筐体の容積及び結露するための温度変化の度合いによって変化して不特定である。水滴化しても背面ケースの表面が濡れる程度となって、やがて乾燥蒸発してしまう程度のものであることが一般的であり、通例の耐水構造としては、少なくともパネル部材の開口部から表示装置の内部に浸水するのを防止することが主目的となっている。
特開2012−230223号公報
このように、上記従来の技術を用いた表示装置によれば、表示装置を構成する第1筐体が、制御盤である第2筐体のパネル部材の開口部に嵌挿取付けされ、パネル部材内面で結露した水滴が滑落して、表示装置の背面ケースに設けられた開口部から案内溝を介して内部に浸水するのを防止するものとなっている。しかしながら、この防水構造は十分ではなく、表示装置を含む第1筐体内部への浸水を防ぐには十分ではなかった。
また、水滴の滑落する位置は、開口部上の局部に限定されるものではないため、案内溝は、背面ケースの全幅に設ける必要がある。しかし、案内溝には、第2筐体内の塵埃が付着堆積しやすく、これによって水滴の誘導機能が損なわれると、開口部から表示装置内に浸水して実害をもたらすという問題点があった。
更に、案内溝を局部に設けるか、全周に設けるかいずれの場合であっても、表示装置を構成する第1筐体を樹脂成形品とする場合には、金型構造が複雑となり、簡易な上下2つの金型で成形することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、第2筐体の壁面に設けられた開口部に嵌挿取付けされた第1筐体からなる防水型筐体ユニットに対し、第2筐体の壁面の内面で結露した水滴が、第2筐体内部の防水型筐体ユニットの周壁に滑落して、防水型筐体ユニットの内部に害をもたらすのを抑制することができる防水型筐体ユニットを得ることを目的とする。
また、本発明は、防水型筐体ユニットを構成する第1筐体が、簡易な構造の金型を用いた樹脂成形加工によって、効率よく成形されるようにした、防水型筐体ユニットを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1筐体からなり、第2筐体の壁面に設けられた開口部に嵌挿される防水型筐体ユニットである。第1筐体は、回路基板を収納すると共に、前面に表面配置部材が装着された表面ケースと、背面ケースとを備える。表面ケースは、開口部の周縁で第2筐体の外面に当接する額縁状のフランジ部を備え、開口部に嵌挿される方形の管状周壁部で構成される。背面ケースは、管状周壁部の後端部の全周にわたって当接する封鎖周壁部と、封鎖周壁部の後端を封鎖する背面壁とを備える。そして、管状周壁部の前端部は、表面配置部材によって封鎖され、管状周壁部の後端部に、背面ケースが係合する。管状周壁部は、上面および側面位置に設けられた排水穴と、排水穴に連通するように、当該管状周壁部の内部に設けられた二重周壁部とを有することを特徴とする。
上記構成によれば、表面ケースが、排水穴と、二重周壁部を備えているため、第2筐体の内面で結露して、その内部壁面を伝って滑落し、表面ケースに設けられた排水穴に浸入した水滴は、表面ケースの管状周壁部の内面に設けられた二重周壁部の表面に拡散付着する。このとき、過剰な水滴は、側面又は、下面位置の管状周壁部に設けられた排水穴から排出される。一方、二重周壁部の表面に拡散付着した水滴は、実働時の第1筐体内の温度上昇に伴って乾燥蒸発するようになっている。
従って、第1筐体の外面に排水誘導路を設けたものに比べて、実働時の第1筐体内の温度上昇は、第1筐体の外面の温度上昇よりも高くなるので、拡散付着した水滴の乾燥蒸発能力が向上する。また、完全密閉構造としたものに比べて、呼吸作用を行うための防水フィルタを必要とせず、通気性のある簡易な防滴保護を行うことができるという効果がある。
また、第1筐体の外面に排水誘導路を設けるのに比べ、筒状体のみで構成されており、スライドコアを持たない簡易な金型によって、排水穴と排水路を表面ケースの内部に構成することができるため、安価な金型を用いて成形加工時間の短縮を図ることができる。
図1は、本発明の実施の形態1による防水型筐体ユニットの外観図である。 図2は、本発明の実施の形態1による防水型筐体ユニットが第2筐体に装着された状態を示す図である。 図3は、図1のII−II線による断面図である。 図4は、図1に示した防水型筐体ユニットの第1筐体の分解図である。 図5は、この第1筐体を構成する表面ケースと背面ケースの一体化のための係合部材を示す部分断面図であり、(a)は、一体化する前の状態を示し、(b)は、一体化した後の状態を示している。 図6は、この第1筐体の第2筐体の壁面への取付固定手段を示す部分断面図であり、(a)は、一体化する前の状態を示し、(b)は、一体化した後の状態を示している。 図7は、第1筐体を構成する表面ケースに設けられた分散排水穴を示す部分断面図であり、(b)は、(a)のB−B断面を示す図である。 図8は、同第1筐体を構成する背面ケースの背面図である。 図9は、同第1筐体を構成する背面ケースの変形例の背面図である。 図10は、表面ケースの二重周壁部の構成と排水経路を示す模式図であり、図10(a)は、横取付け、図10(b)は、縦取付けの場合を示す図である。 図11は、変形例1の表面ケースの二重周壁部の構成と排水経路を示す模式図であり、(a)は、横取付け、(b)は、縦取付けの場合を示す図である。 図12は、変形例2の表面ケースの二重周壁部の構成と排水経路を示す模式図であり、(a)は、横取付け、(b)は、縦取付けの場合を示す図である。 図13は、変形例3の表面ケースの二重周壁部の構成と排水経路を示す模式図であり、(a)は、横取付け、(b)は、縦取付けの場合を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態2の防水型筐体ユニットの第1筐体の分解図である。 図15は、この第1筐体を構成する表面ケースと背面ケースの一体化のための係合部材を示す部分断面図であり、(a)は、一体化する前の状態を示し、(b)は、一体化した後の状態を示している。 図16は、この第1筐体の第2筐体の壁面への取付固定手段を示す部分断面図であり、(a)は、一体化する前の状態を示し、(b)は、一体化した後の状態を示している。 図17は、第1筐体を構成する表面ケースに設けられた分散排水穴を示す部分断面図であり、(b)は、(a)のB−B断面を示す図である。
以下に、本発明にかかる防水型筐体ユニットの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは、異なる場合がある。各図面間においても同様である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による防水型筐体ユニットの外観図である。図2は、本発明の実施の形態1による防水型筐体ユニットが第2筐体に装着された状態を示す図である。図3は、図1のII−II線による断面図である。図4は、図1に示した防水型筐体ユニットの第1筐体の分解図である。図5(a)及び(b)は、この第1筐体を構成する表面ケースと背面ケースの一体化のための係合部材を示す部分断面図である。図6(a)及び(b)は、この第1筐体の第2筐体の壁面への取付固定手段を示す部分断面図である。図7は、第1筐体を構成する表面ケースに設けられた分散排水穴を示す部分断面図であり、(b)は、(a)のB−B断面を示す図である。図8は、同第1筐体を構成する背面ケースの背面図である。図10は、表面ケースの二重周壁部の構成と排水経路を示す模式図であり、(a)は、横取付け、(b)は、縦取付けの場合を示す図である。図10(a)及び(b)は、図1におけるVIII−VIII線による簡略断面図に相当する。
まず、図1に示すように、本実施の形態の防水型筐体ユニット100Aは、表面ケース110Aと、前面に表示画面を備えた表面配置部材120と、背面ケース130とを備えた第1筐体140Aが、第2筐体150の壁面に嵌挿される表示ユニットである。第1筐体140Aは、係合部材を介して一体化された表面ケース110Aと背面ケース130と、表面配置部材120とを備えている。第2筐体150(図2参照)は、前面が被取付板151で構成され、第1の開口部としての被取付穴152を備えている。表面ケース110Aは、方形の管状周壁部111a〜111d(111b,111cは、不図示)と、管状周壁部111a〜111dの前端部に設けられ、第1の開口部としての被取付穴152の周縁に伸びる額縁状のフランジ部112とを備える。そして、フランジ部112は、防水封止材としての防水パッキン116(図3参照)を介して第2筐体150の外面に設けられた被取付穴152に当接する。一方、管状周壁部111a〜111dに囲まれた開口である第2の開口部111h(図3参照)は、表面配置部材120によって封鎖される。詳細は後述するが、表面配置部材120は、タッチパネルから構成される設定操作機器121と、防水性粘着シート122を介して貼着される化粧シート123と、表面に液晶画面を有する表示機器124と、シャーシ125を介して接続された電子回路基板126とを具備している(図3参照)。背面ケース130は、管状周壁部111a〜111dの後端部の全周にわたって当接する封鎖周壁部131a〜131d(131b,131cは、不図示)と、当該封鎖周壁部131a〜131dの後端を封鎖する背面壁137とを備える。表面ケース110Aは、管状周壁部111a〜111dの内部で、少なくとも上面と側面に位置する管状周壁部111a,111dに設けられ、排水穴(後述する)と、当該管状周壁部111a〜111dの内部に設けられた二重周壁部117X(図6(a)及び(b),図7(a)及び(b)参照)を備える。これら上面と側面に位置する管状周璧部に設けられた排水穴は二重周壁部117Xを介して互いに連通している。そして第2筐体150の内面で結露して、被取付板151の内面を伝って滑落し、排水穴に浸入した水滴は、二重周壁部117Xの表面に拡散付着し、過剰な水滴は、側面位置又は下面位置の管状周壁部111a〜111dに設けられた排水穴から排出される。図1中DFは、前方、DBは、後方を、DLは、右方向、DRは、左方向を、DUは、上方、DDは、下方を示す。
この防水型筐体ユニット100Aは、左右の方向に横長の略直方体の形状をしており、表面ケース110Aと背面ケース130を係合部材で係合して一体化し、第1筐体140Aを構成している。表面ケース110Aは、左右上下の管状周壁部111a〜111d(111b,111cは、不図示)と、額縁状のフランジ部112とを上下2つの金型を用いて一体成形した樹脂成形品となっている。ここで用いられる樹脂としては、使用環境などに応じて適宜選択すればよく、PET、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂など、熱可塑性樹脂であればよい。
背面ケース130は、左右上下の封鎖周壁部131a〜131d(131b,131cは、不図示)と、背面壁137(図3、図4参照)とを上下2つの金型を用いて一体成形した樹脂成形品となっている。ここで用いられる樹脂としても、使用環境などに応じて適宜選択すればよく、PET、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂など、熱可塑性樹脂であればよい。
この第1筐体140Aは、図2に示すように、第2筐体150の外壁面である被取付板151に設けられた被取付穴152の外面から嵌挿され、表面ケース110Aのフランジ部112を残して他の部分は、第2筐体150の内部に収納されるようになっている。
なお、フランジ部112の開口112hは、後述する表示機器を備えた表面配置部材120によって封鎖され、管状周壁部111a〜111dには、後述する排水穴となるフック係合穴113c,113d(113cは、不図示)と、固定部材係合穴114、分散排水穴115とが設けられている。
次に、図3に、図1のII−II線による断面図を示すように、フランジ部112は、表面ケース110Aの第2の開口部111hよりも内側に突出し突出壁112tを構成している。この突出壁112tの開口前端部112fには、タッチパネル或いは、シートキーを構成する設定操作機器121が配され、第2の開口部111hを塞ぐ。さらに外側をフランジ部112の開口112hを塞ぐように前端面112efに額縁状の防水性粘着シート122を介して貼着された柔軟薄板状の化粧シート123が覆っている。一方フランジ部112の突出壁112tの開口後端部112rには、液晶画面を有する表示機器124が装着されている。
なお、透光性の化粧シート123の裏面外周部には、黒色インクが塗布されて、両面接着シートである防水性粘着シート122の表面部が接着され、防水性粘着シート122の裏面部は、フランジ部112の前端面112efに接着されるようになっている。フランジ部112の突出壁112tの開口後端部112rには、表示機器124が搭載され、その後方には、金属板で構成されたシャーシ125と、電子回路部品127を搭載した回路基板としての電子回路基板126が積み重ねて固定されている。
設定操作機器121から電子回路基板126に至る一連の部材である表面配置部材120は、フランジ部112の開口112hの前端部を封鎖するように水密固定されている。なお、表示機器124は、液晶画面に代わるLED表示器であってもよく、このLED表示器は、シートキーによって構成された設定操作機器121と一体化しておくことも可能である。
フランジ部112の背面側には、第2筐体150の被取付板151の外面に当接する防水封止材としての防水パッキン116が設けられている。防水パッキンとしては、シールパッキン、テフロン(登録商標)、Oリング、オイルシール、フッ素樹脂、ゴムなどを用いる。
背面ケース130の封鎖周壁部131a〜131dは、表面ケース110Aの管状周壁部111a〜111dで囲まれた開口である第2の開口部111hの開口後端部111rに当接するとともに、封鎖周壁部131a〜131dの後端を封鎖する背面壁137には、複数の通気窓138が設けられている。
次に、表面ケース110Aと背面ケース130の一体化のための、フック係合穴113c,113dと弾性フック133c,133dとからなる係合部材について説明する。図1の分解構成図である図4において、表面ケース110Aの管状周壁部111a〜111dには、一例として固定部材係合穴114が上下の管状周壁部111a,111b(111bは、不図示)の各左右位置に設けられ、フック係合穴113c,113d(113cは、不図示)が左右の管状周壁部111c,111dの上下位置に設けられ、分散排水穴115は、図示されていない。
これに対応して、背面ケース130の封鎖周壁部131a〜131dの内で、左右の封鎖周壁部131c,131dの上下位置に弾性フック133c,133dが設けられている。この弾性フック133c,133dが、表面ケース110Aのフック係合穴113c,113dと係合することによって、表面ケース110Aと背面ケース130とが一体化されて、第1筐体140Aを構成する。
図5(a)は、複数の弾性フック133c(133d)によって表面ケース110Aと背面ケース130とを一体化する前の状態を示し、図5(b)は、一体化した後の状態を示している。表面ケース110Aの管状周壁部111c(図1の左側にあって、不図示)の内側に平行して設けられた二重周壁部117Xは、フランジ部112の開口112h(図5(a)の左側)に金型の雄部材が挿入される開口部hAを有し、この雄部材によってフック係合穴113cが生成されるとともに、二重周壁部117Xの奥部に遮水壁118aと通気穴118bとが生成されている。なお、金型の雄部材による開口部hAは、防水性粘着シート122によって封鎖されている。
背面ケース130の封鎖周壁部131c(図4参照)に設けられた弾性フック133cは、通気穴118bから嵌入して、管状周壁部111cの後端部に当接して湾曲し、更に挿入されるとフック係合穴113cにおいて湾曲状態が直線復帰して、鉤部133tによって後退阻止され、複数の弾性フック133c,133dが全てのフック係合穴113c,113dに嵌入することによって表面ケース110Aと背面ケース130とが一体化されるようになっている。
なお、遮水壁118aは、排水穴となるフック係合穴113c,113dから浸入した水滴が、二重周壁部117Xの表面に拡散付着したときに、内部に拡散し難いようにするものである。遮水壁118aは、二重周壁部117Xの周面に直交するように設けられている。ここでは、さらに、遮水壁118aの内側を破線で示すように、遮水壁118aから二重周壁部117Xの内側に向かうにつれて徐々に外方に向かう傾斜面にし、遮水傾斜壁119を構成してもよい。遮水傾斜壁119によって二重周壁部117Xの内面を斜面にしておくと、第2筐体150の壁面である被取付板151が傾斜しているときに斜面によって効率よく水滴を排出することができる。従って、遮水壁118aの裏側に水滴がたまるのを防止することができ、より効果的である。
図1及び図2に示した、第2筐体150への第1筐体140Aの取付固定手段について説明する。図6(a)は、取付固定手段としての複数の固定部材153によって第1筐体140Aを第2筐体150に取付固定する直前の状態を示し、図6(b)は、取付完了の状態を示している。表面ケース110Aの管状周壁部111a(図1参照)の内側に平行して設けられた二重周壁部117Xは、フランジ部112の開口112h(図6(a)の左側)に金型の雄部材が挿入される開口部hAを有し、この雄部材によって固定部材係合穴114が生成されるとともに、二重周壁部117Xの奥部に遮水壁118aと通気穴118bとが生成されている。なお、金型の雄部材による開口部hAは、防水性粘着シート122によって封鎖されている。
固定部材153は、金属製で、図示しない一対の係合爪154を備え、これを一対の固定部材係合穴114に係合させてから固定ねじ155を締付け回動すると、フランジ部112が防水パッキン116を介して被取付板151の外面に圧接されるようになっている。なお、遮水壁118aは、排水穴となる固定部材係合穴114から浸入した水滴が、二重周壁部117Xの表面に拡散付着したときに、内部に拡散し難いようにするものである。ここでも、遮水壁118aの内側を斜面にし遮水傾斜壁119としてもよい。遮水傾斜壁119によって二重周壁部117Xの内面を斜面にしておくと、第2筐体150の壁面である被取付板151が傾斜しているときに、斜面によって効率よく水滴を排出することができる。従って、遮水壁118aの裏側に水滴がたまるのを防止することができ、より効果的である。また、遮水壁118aは、管状周壁部111aと二重周壁部117Xを一体化している。
次に、図1に示した表面ケース110Aに設けられた分散排水穴115について説明する。図7(a)は、分散排水穴115の部分断面図を示し、図7(b)は、図7(a)のB−B線による断面図を示している。表面ケース110Aの管状周壁部111a(図1参照)の内側に平行して設けられた二重周壁部117Xは、フランジ部112の開口112h(図7(a)の左側)に金型の雄部材が挿入される開口部hAを有し、この雄部材によって分散排水穴115が生成されるとともに、二重周壁部117Xの奥部に遮水壁118aと通気穴118bとが生成されている。なお、金型の雄部材による開口部hAは、防水性粘着シート122によって封鎖される。
分散排水穴115は、他の排水穴となるフック係合穴113c,113dや固定部材係合穴114の設置間隔が広い位置の、管状周壁部111a〜111dの適所に設けられるようになっている。これにより、フック係合穴113c,113dや固定部材係合穴114が無い位置で、被取付板151の内面から滑落した水滴が、表面ケース110Aを横切って背面ケース130の方へ流れるのを抑制するようになっている。そのため、分散排水穴115の断面は、図7(b)に示すように水滴を集めるのに適した漏斗型にしておくことが望ましい。
なお、遮水壁118aは、排水穴となる分散排水穴115から浸入した水滴が、二重周壁部117Xの表面に拡散付着したときに、内部に拡散し難いようにするものである。ここでも、遮水壁118aの内側を斜面にし、遮水傾斜壁119とすることによって二重周壁部117Xの内面を斜面にしておくと、第2筐体150の壁面である被取付板151が傾斜しているときに、斜面によって効率よく水滴を排出することができる。従って、遮水壁118aの裏側に水滴がたまるのを防止することができ、より効果的である。また、遮水壁118aは、管状周壁部111aと二重周壁部117Xを一体化している。
また、背面ケース130は、図8に背面図を示すように、背面ケース130の背面壁137には、複数の通気窓138が設けられている。そして、背面壁137の直交する2辺には、背面壁から起立する全体庇139aが設けられている。この全体庇139aは、第2筐体150の天井面から直接落下する水滴や、被取付板151の内面から滑落し、表面ケース110Aの管状周壁部111a,111cと背面ケース130の封鎖周壁部131a,131cを横切って流れてくる水滴が通気窓138に浸入しないようにするものとなっている。
なお、全体庇139aが背面壁137の2辺に設けられているのは、第1筐体140Aの取付方向として、図1で示した横取付けと、これを時計回りに90度回転させた縦取付けの2方向の取付方法があることを想定したものである。
なお、背面ケース130の変形例として図9に示すように、全体庇139aに代えて個別庇139bを用いてもよい。図9に示すように、背面ケース130の背面壁137には、複数の通気窓138が設けられているとともに、各通気窓138の直交する2辺には、個別庇139bが設けられている。その目的は、全体庇139aと同様であるが、全体庇139aと個別庇139bは、併用することも可能である。但し、第1筐体140Aの取付方向が、横取付けのみである場合、又は、縦取付けのみである場合に特定されていれば、直交する2辺に庇を設ける必要はない。
次に、図1〜図8のとおり構成された本実施の形態の防水型筐体ユニット100Aについて、第2筐体150の被取付板151の内面で結露して滑落した水滴の排水処理作用について詳細に説明する。図10に構成と排水経路を示し、これは、図1におけるVIII−VIII線による簡略断面図に相当する。図10(a)は、第1筐体を図1で示したように横取付けとした場合、図10(b)は、第1筐体を図1の状態から時計方向に90度回転させた縦取付けとした場合の排水路の構成を示したものである。図10(a)において、図4の上側位置にある管状周壁部111aと、下側位置の管状周壁部111bの左右には、それぞれ一対の固定部材係合穴114が設けられている。また、図4の左側位置にある管状周壁部111cと、右側位置の管状周壁部111dの上下には、それぞれフック係合穴113c,113dが設けられている。なお、実際には、横長上部の管状周壁部111aには、図1で示すような分散排水穴115が設けられるか、上下の管状周壁部111a,111bの左右位置には、それぞれ図示しないフック係合穴113a,113bが一個ずつ設けられている。
管状周壁部111a〜111dの内面角部に設けられた、角部二重周壁111ac,111ad,111bc,111bdは、図5〜図7において二重周壁部117Xとして総称して示したものであり、4つの角部二重周壁111ac,111ad,111bc,111bdは、全体として第1の二重周壁部117aを構成している。
第1筐体を図1で示したように横取付けとした場合、図10(a)に示すように、管状周壁部111aの固定部材係合穴114から浸入した水滴は、左右に分かれて管状周壁部111c,111dに設けられたフック係合穴113c,113dから排水される。
一方、第1筐体140Aを図1で示した状態から90度回転した縦取付けとした場合、図10(b)に示すように、管状周壁部111cのフック係合穴113c,113cから浸入した水滴は、左右に分かれて管状周壁部111a,111bに設けられた固定部材係合穴114から排水される。
但し、水滴の大半は、角部二重周壁111ac,111ad、又は、角部二重周壁111ac,111bcの表面に拡散付着し、水滴状態となって排水されることは、まれな事態となっている。このようにして、角部二重周壁構造を有しているため、第1筐体内の水分を極めて効率よく排出することができる。
なお、表面ケース110Aの二重周壁部117Xの構成については、前記実施の形態1のように角部のみを二重周壁とした角部二重周壁構造としたが、二重周壁構造については、種々の変形が可能である。二重周壁構造の変形例について説明する。
変形例1.
変形例1として、図11に構成と排水経路を示す。図11は、表面ケースの二重周壁部の構成と排水経路を示す模式図であり、図11(a)は、横取付け、図11(b)は、縦取付けの場合を示している。図11(a)において、図4の上側位置にある管状周壁部111aと、下側位置の管状周壁部111bの左右には、それぞれ一対の固定部材係合穴114が設けられている。また、図4の左側位置にある管状周壁部111cと、右側位置の管状周壁部111dの上下には、それぞれフック係合穴113c,113dが設けられている。なお、実際には、横長上部の管状周壁部111aには、図1で示すような分散排水穴115が設けられるか、上下の管状周壁部111a,111bの左右位置には、それぞれ図示しないフック係合穴113a,113bが一個ずつ設けられている。
管状周壁部111a〜111dの内面に設けられた、周回二重周壁111aa,111bb,111cc,111ddは、図5〜図7において二重周壁部117Xとして総称したものであり、4つの周回二重周壁111aa,111bb,111cc,111ddは、全体として第2の二重周壁部117bを構成している。
この変形例1の構成では、図11(a)において、管状周壁部111aの固定部材係合穴114から浸入した水滴は、左右に分かれて管状周壁部111c,111dに設けられたフック係合穴113c,113dから排水されるか、管状周壁部111bに設けられた固定部材係合穴114から排水される。
図11(b)において、管状周壁部111cのフック係合穴113c,113cから浸入した水滴は、左右に分かれて管状周壁部111a,111bに設けられた固定部材係合穴114から排水されるか、管状周壁部111dに設けられたフック係合穴113dから排水される。但し、水滴の大半は、周回二重周壁111aa又は、周回二重周壁111ccの表面に拡散付着し、水滴状態となって排水されることは、まれな事態となっている。
変形例1の構成の場合、完全2重周壁構造を持つため、構造は、複雑ではあるが、水滴除去効果は、実施の形態1の場合よりも、高くなっている。
変形例2.
変形例2として、図12に構成と排水経路を示す。図12は、表面ケースの二重周壁部の構成と排水経路を示す模式図であり、図12(a)は、横取付けとした場合、図12(b)は、縦取付けとした場合の排水路の構成を示したものである。図12(a)において、図4の上側位置にある管状周壁部111aと、下側位置の管状周壁部111bの左右には、それぞれ一対の固定部材係合穴114が設けられている。また、図4の左側位置にある管状周壁部111cと、右側位置の管状周壁部111dの上下には、それぞれフック係合穴113c,113dが設けられている。なお、実際には、横長上部の管状周壁部111aには、図1で示すような分散排水穴115が設けられるか、上下の管状周壁部111a,111bの左右位置には、それぞれ図示しないフック係合穴113a,113bが一個ずつ設けられている。
管状周壁部111a〜111dの内面角部に設けられた、角部傾斜付二重周壁211ac,211ad,211bc,211bdは、図5〜図7において二重周壁部117Xとして総称したものであり、4つの角部傾斜付二重周壁211ac,211ad,211bc,211bdは、全体として第3の二重周壁部117cを構成している。
図12(a)において、管状周壁部111aの固定部材係合穴114から浸入した水滴は、左右に分かれて管状周壁部111c,111dに設けられたフック係合穴113c,113dから排水される。図12(b)において、管状周壁部111cのフック係合穴113c,113cから浸入した水滴は、左右に分かれて管状周壁部111a,111bに設けられた固定部材係合穴114から排水される。但し、水滴の大半は、角部傾斜付二重周壁211ac,211ad、又は、角部傾斜付二重周壁211ac,211bcの表面に拡散付着し、水滴状態となって排水されることは、まれな事態となっている。
変形例3.
変形例3として、図13に構成と排水経路を示す。図13は、表面ケースの二重周壁部の構成と排水経路を示す模式図であり、図13(a)は、横取付け、図13(b)は、縦取付けの場合を示している。図13(a)において、図4の上側位置にある管状周壁部111aと、下側位置の管状周壁部111bの左右には、それぞれ一対の固定部材係合穴114が設けられている。また、図4の左側位置にある管状周壁部111cと、右側位置の管状周壁部111dの上下には、それぞれフック係合穴113c,113dが設けられている。なお、実際には、横長上部の管状周壁部111aには、図1で示すような分散排水穴115が設けられるか、上下の管状周壁部111a,111bの左右位置には、それぞれ図示しないフック係合穴113a,113bが一個ずつ設けられている。
管状周壁部111a〜111dの内面に設けられた、周回二重周壁311aa,311ba,311cc,311ddと、これを連結する角部斜面二重周壁311ac,311ad,311bc,311bdとは、図5〜図7において二重周壁部117Xとして総称したものであり、4つの周回二重周壁311aa,311ba,311cc,311ddと角部斜面二重周壁311ac,311ad,311bc,311bdは、全体として第4の二重周壁部117dを構成している。
図13(a)において、管状周壁部111aの固定部材係合穴114から浸入した水滴は、左右に分かれて管状周壁部111c,111dに設けられたフック係合穴113c,113dから排水されるか、管状周壁部111bに設けられた固定部材係合穴114から排水される。図13(b)において、管状周壁部111cのフック係合穴113c,113cから浸入した水滴は、左右に分かれて管状周壁部111a,111bに設けられた固定部材係合穴114から排水されるか、管状周壁部111dに設けられたフック係合穴113d,113dから排水される。但し、水滴の大半は、周回二重周壁311aa又は、周回二重周壁311ccの表面に拡散付着し、水滴状態となって排水されることは、まれな事態となっている。
以上説明したように、本実施の形態1による防水型筐体ユニット100Aにおいては、これら管状周壁部111a〜111dと、フランジ部112と、排水穴113c,113d,114,115と、二重周壁部117Xとを備えた表面ケース110Aは、フランジ部112の開口112h側と開口後端部112r側に位置して互いに突合する一対の金型によって容易に成形される。
また、かかる構成によれば第2筐体150の内面で結露して、被取付板151の内面を伝って滑落し、排水穴113c,113d,114,115に浸入した水滴は、二重周壁部117Xの表面に拡散付着し、過剰な水滴は、側面位置又は下面位置の管状周壁部に設けられた排水穴113c,113d,114,115から排出されるようになっている。
係合部材は、管状周壁部111a〜111dの中の少なくとも一部の管状周壁部に設けられた複数のフック係合穴113c,113dと、封鎖周壁部131a〜131dの中の少なくとも一部の封鎖周壁部に設けられた弾性フック133c,133dとによって構成される。弾性フック133c,133dが係合する複数のフック係合穴113c,113dは、排水穴の一部を構成している。このように封鎖周壁部に設けられた弾性フックを管状周壁部に設けられたフック係合穴に係合することによって、表面ケースと背面ケースが一体化されるようになっている。従って、表面ケースと背面ケースとは、簡単に一体化できる。しかもフック係合穴は、排水穴として多目的に使用することができる。
また、取付固定手段を構成する固定部材153は、管状周壁部111a〜111dの中の少なくとも一部の管状周壁部に対して設けられた、1個又は複数個の固定部材係合穴114に嵌入する係合爪154と、固定ねじ155を備えている。そしてこの固定ねじ155を締付け回動することによって、第2筐体150の被取付板151の内面と、係合爪154が当接する固定部材係合穴114の後端面との距離を隔開する(拡げる)。これにより、フランジ部112が防水パッキン116を介して被取付板151の外面に押圧され、複数個の固定部材153によって第1筐体140Aが第2筐体150に取付固定される。そして複数の固定部材153に対応して設けられた複数の固定部材係合穴114は、排水穴の一部を構成している。このように、第1筐体140Aは、複数個の固定部材153によって第2筐体150に取付け固定され、この固定部材153は、表面ケース110Aの管状周壁部111a〜111dに設けられた固定部材係合穴114に挿入して使用され、複数個の固定部材係合穴114は、結露した水滴の排水穴を兼用するようになっている。従って、第2筐体150の被取付板151にねじ穴加工を施す必要がないので、薄板の被取付板が使用できる。また、固定ボルトのねじ頭が外面に露出して美観を損ねたり、第2筐体150の内面側にナットをねじ込むための筐体内外での取付け作業を必要としない。しかも、固定部材係合穴114を排水穴として多目的に使用することができる。
表面ケース110Aを構成する管状周壁部111a〜111dのうち、少なくとも、取付状態で上面に位置する管状周壁部には、分散排水穴115が設けられ、分散排水穴115は、排水穴を構成する固定部材係合穴114とフック係合穴113c,113dの敷設間隔が広い部位に敷設されて排水穴の一部を構成するようになっている。従って、表面ケース110Aの管状周壁部111a〜111dには、分散排水穴115が設けられ、この分散排水穴と固定部材係合穴とフック係合穴とは、全体として略均一に配置された排水穴を構成している。従って、結露した水滴が管状周壁部の表面を伝って、背面ケースの封鎖周壁部の表面に移動流出するのを抑制することができる。
排水穴を構成する、固定部材係合穴114、フック係合穴113c,113d、分散排水穴115と、二重周壁部117Xの排水面は、フランジ部112の開口前端部112f側と開口後端部112r側に位置して互いに突合する一対の金型のうち、開口前端部112f側に位置する金型の雄部材によって生成される。一対の金型によってフランジ部112の開口前端部112f側に発生する開口112hは、防水性粘着シート122によって封鎖されるとともに、防水性粘着シート122の外面全体には、透明性の化粧シート123が接着固定されている。以上のとおり、管状周壁部の排水穴と二重周壁部の排水面とは、フランジ部112の開口前端部112fに位置する金型の雄部材で生成される。この金型の雄部材による開口部hAは、防水性粘着シート122と化粧シート123によって封鎖されている。従って、バリ取りの必要もなく、スライドコアを持たない簡単な金型構造によって、複雑な形状の排水穴と排水面を表面ケースの内部に構成することができる。
表面ケース110Aに設けられた二重周壁部117Xの排水面は、管状周壁部111a〜111dの開口後端部111r側において遮水壁118aを有するか又は、遮水傾斜壁119を有している。以上のとおり、排水路となる二重周壁部の後端部は、遮水壁又は遮水傾斜壁を有している。従って、排水穴から流入した水滴が、排水路となる二重周壁部を横切って、第1筐体に内蔵された回路基板などに浸水するのを防止することができる。なお、第2筐体の被取付板が天地方向に対して傾斜している場合には、遮水傾斜壁にしておくと、二重周壁部に水溜りができるのを防止することができる。
背面ケース130の封鎖周壁部131a〜131d、又は、背面壁137には、複数の通気窓138が設けられ、排水穴113c,113d,114,115と複数の通気窓138とは、二重周壁部117Xの通気穴118bを介して相互に連通している。以上のとおり、背面ケースには、複数の通気窓が設けられ、この通気窓は、表面ケースの排水穴と連通している。従って、第1筐体内140Aの発生熱を効率的に第2筐体内150に放出することができる。
複数の通気窓138の全ては、背面壁137に設けられるとともに、第1筐体140Aを横取付け、又は、縦取付けした場合に、背面壁137の上部となる1辺又は、隣接した他の1辺に対して全体庇139aを設けている。第1筐体140Aが横取付け及び縦取付けの兼用である場合には、全体庇139aは、背面壁137又は、通気窓138の2辺に対して設けられている。このように、背面壁には、複数の通気窓が設けられ、背面壁の1辺又は、2辺には、全体庇が設けられている。従って、第2筐体の天井壁から水滴が落下したり、被取付板の内面で結露した水滴が表面ケースの排水穴に入らないで管状周壁部の壁面を伝って背面ケースの封鎖周壁部に至った場合であっても、水滴が通気窓から第1筐体内に浸入するのを防止することができる。なお、この全体庇139aに代えて、複数の通気窓138の個々の1辺又は、隣接した他の1辺に個別庇139bを設けようにしてもよい。また、全体庇139a又は、個別庇139bは、両方が併用されてもよい。第1筐体140Aが横取付け及び縦取付けの兼用である場合には、全体庇139a又は、個別庇139bは、背面壁137又は、通気窓138の2辺に対して設けられている。このように、背面壁には、複数の通気窓が設けられ、背面壁の1辺又は、2辺には、全体庇が設けられ,通気窓の1辺又は、2辺には、個別庇が設けられ、全体庇又は、個別庇のいずれか一方又は、両方が併用されるようになっている。
表面ケース110Aの上下左右に位置する管状周壁部111a〜111dと平行して設けられた二重周壁部117Xは、少なくとも上側左右及び下側左右の4箇所の角部に設けられた角部二重周壁111ad,111ac,111bd,111bcを有する第1の二重周壁部117aである。従って、管状周壁部111a〜111dの内で,水平上部位置となった管状周壁部の排水穴に流入した水滴は、4つの角部二重周壁111ad,111ac,111bd,111bcのうちのいずれか二つに分かれて垂直左右位置或いは、水平下部位置の管状周壁部の排水穴から流出するか、角部二重周壁111ad,111ac,111bd,111bcの表面に拡散付着するようになっている。あるいは4つの角部二重周壁111ad,111ac,111bd,111bcに代えて、上下左右の二重周壁部を相互に連結した周回二重周壁111aa,111bb,111cc,111ddを有する第2の二重周壁部117bであってもよい。以上のとおり、表面ケースに設けられた二重周壁部は、管状周壁部の4隅に設けられた角部二重周壁又は、周回二重周壁によって構成されている。従って,水平上部位置となった管状周壁部の排水穴に流入した水滴は、角部二重周壁又は、周回二重周壁の表面に拡散付着し、過剰な水滴は、左右の角部二重周壁又は、周回二重周壁に分かれて、垂直左右位置或いは、水平下部位置の管状周壁部の排水穴から排出することができる。
表面ケース110Aの上下左右に位置する管状周壁部111a〜111dと平行して設けられた二重周壁部117Xは、少なくとも上側左右及び下側左右の4箇所の角部に設けられた角部傾斜付二重周壁211ad,211ac,211bd,211bcを有する第3の二重周壁部117cである。従って管状周壁部111a〜111dの内で、水平上部位置となった管状周壁部の排水穴に流入した水滴は、角部傾斜付二重周壁211ad,211ac,211bd,211bcのいずれか二つに分かれて垂直左右位置或いは、水平下部位置の管状周壁部の排水穴から流出するか、角部傾斜付二重周壁211ac,211ad,211bd,211bcの表面に拡散付着するようになっている。
あるいは又、二重周壁部117Xを、上下左右の周回二重周壁311aa,311ba,311cc,311ddを相互に連結した角部斜面二重周壁311ac,311ad,311bc,311bdを有する第4の二重周壁部117dで構成してもよい。この場合、管状周壁部111a〜111dの内で、水平上部位置となった管状周壁部の排水穴に流入した水滴は、周回二重周壁311aa,311ba,311cc,311ddと角部斜面二重周壁311ac,311ad,311bc,311bdのいずれか二つに分かれて垂直左右位置或いは、水平下部位置の管状周壁部の排水穴から流出するか、或いは、周回二重周壁311aa,311ba,311cc,311ddと角部斜面二重周壁311ac,311ad,311bc,311bdの表面に拡散付着するようになっている。
以上のとおり、表面ケースに設けられた二重周壁部は、管状周壁部の4隅に設けられた角部傾斜付二重周壁であるか、又は、周回二重周壁と角部斜面二重周壁によって構成されている。従って、水平上部位置となった管状周壁部の排水穴に流入した水滴は、角部傾斜付二重周壁、又は、周回二重周壁と角部斜面二重周壁の表面に拡散付着し、過剰な水滴は、左右の角部傾斜付二重周壁、又は、周回二重周壁と角部斜面二重周壁に分かれて、垂直左右位置或いは、水平下部位置の、管状周壁部の排水穴から排出することができ、排水路の一部が斜面となっていることによって、水滴の排出速度が向上する。
実施の形態2.
図14は、実施の形態2の防水型筐体ユニットの第1筐体の分解図である。図15(a)及び(b)は、この第1筐体を構成する表面ケースと背面ケースの一体化のための係合部材を示す部分断面図である。図16(a)及び(b)は、この第1筐体の第2筐体の壁面への取付固定手段を示す部分断面図である。図17(a)は、第1筐体を構成する表面ケースに設けられた分散排水穴を示す部分断面図であり、(b)は、(a)のB−B断面を示す図である。各図において、実施の形態1で示したのと同一符号は、同一又は、相当部分を示している。
本実施の形態では、フランジ部112のフック係合穴113a〜113d及び固定部材係合穴114の開口部hBの形状が異なり、フランジ部112前面に鍔部112Tを有することを特徴とするものである。この変更に伴い、形状加工の容易化をはかるべく、フランジ部112のフック係合穴113a〜113d及び固定部材係合穴114の開口部hBの反対側である後端部の開口を開放端とし、通気穴218bを大きくしている。かかる構成によれば、通気穴218bを大きくしているため、一対の金型の雄部材が挿入される開口部とすることができ、樹脂成形に際し一対の金型で容易に成形可能である。他の部分は、実施の形態1と同様である。
先ず、図14において、防水型筐体ユニット100Bは、表面ケース110Bと背面ケース130によって構成された第1筐体140Bで構成される。図3で示したのと同様、表面ケース110Bの開口部には、設定操作機器121、表示機器124、シャーシ125、電子回路基板126を含む表面配置部材120が設けられている。そして、表面ケース110Bの開口部hBは、防水性粘着シート122と化粧シート123によって封鎖されている。
図14に示した表面ケース110Bと背面ケース130の一体化のための係合部材の構成図である図15において、図15(a)は、複数の弾性フック133c(・133d)によって表面ケース110Bと背面ケース130とを一体化する前の状態を示し、図15(b)は、一体化した後の状態を示している。
表面ケース110Bの管状周壁部111c(図14では左側にあって、不図示、図15参照)の内側に平行して設けられた二重周壁部117Yは、フランジ部112の前後(図15(a)の左右)に一対の金型の雄部材が挿入される開口部hBを有し、この雄部材によってフック係合穴113cが生成されるとともに、二重周壁部117Yの右側に通気穴218bが生成されている。なお、一対の金型によって形成される開口部hBは、防水性粘着シート122によって封鎖されている。
背面ケース130の封鎖周壁部131c(図14参照)に設けられた弾性フック133cは、通気穴218bから嵌入して、管状周壁部111cの後端部に当接して湾曲する。そして、更に挿入されるとフック係合穴113cにおいて湾曲状態が直線復帰して、鉤部133tによって後退を阻止される。複数の弾性フック133c,133dが全てのフック係合穴113c,113dに嵌入することによって表面ケース110Bと背面ケース130とが一体化されるようになっている。
なお、この形式では、排水穴となるフック係合穴113c,113dから浸入した水滴が、二重周壁部117Yの表面に拡散付着したときに、二重周壁部117Yの通気穴218bから益出する可能性があり、その出口付近には、粘着材を塗布することで、別部材で形成した遮水壁218aを設けるのが望ましい。
図14に示す防水型筐体ユニット100Bの取付固定手段を示す部分断面図である図16において、図16(a)は、複数の固定部材153によって第1筐体140Bを第2筐体150に取付固定する直前の状態を示し、図16(b)は、取付完了の状態を示している。
表面ケース110Bの管状周壁部111a(図14参照)の内側に平行して設けられた二重周壁部117Yは、フランジ部112の前後(図16(a)の左右)に一対の金型の雄部材が挿入される開口部hBを有し、この雄部材によって固定部材係合穴114が生成されるとともに、二重周壁部117Yの右側に通気穴218bが生成されている。なお、一対の金型による開口部hBの外側(図では左側)は、防水性粘着シート122によって封鎖されている。
金具である固定部材153は、図示しない一対の係合爪154を備え、これを一対の固定部材係合穴114に係合させてから固定ねじ155を締め付け回動すると、フランジ部112が防水パッキン116を介して被取付板151の外面に圧接されるようになっている。なお、この形式では、排水穴となる固定部材係合穴114から浸入した水滴が、二重周壁部117Yの表面に拡散付着したときに、二重周壁部117Yの通気穴218bから益出する可能性があり、その出口付近には、粘着材を塗布し、別部材で形成した遮水壁218aを設けるのが望ましい。
図17(a)および(b)は、図14に示す防水型筐体ユニット100Bの表面ケース110Bに設けられた分散排水穴115を示す部分断面図である。図17(a)は、分散排水穴115の部分断面図を示し、図17(b)は、図17(a)のB−B線による断面図を示している。
表面ケース110Bの管状周壁部111a(図14参照)の内側に平行して設けられた二重周壁部117Yは、フランジ部112の前後(図17(a)の左右)に一対の金型の雄部材が挿入される開口部hBを有し、この雄部材によって分散排水穴115が生成されるとともに、二重周壁部117Yの右側に通気穴218bが生成されている。なお、一対の金型による左側の開口部hBは、防水性粘着シート122によって封鎖されている。
分散排水穴115は、他の排水穴となるフック係合穴113c,113dや固定部材係合穴114の設置間隔が広い位置の、管状周壁部111a〜111dの適所に設けられるようになっている。これにより、フック係合穴113c,113dや固定部材係合穴114が無い位置で、被取付板151の内面から滑落した水滴が、表面ケース110Bを横切って背面ケース130の方へ流れるのを抑制するようになっている。そのため、分散排水穴115の断面は、水滴を集めるのに適した漏斗型(図17(b)参照)にしておくことが望ましい。なお、この形式では、排水穴となる分散排水穴115から浸入した水滴が、二重周壁部117Yの表面に拡散付着したときに、二重周壁部117Yの通気穴218bから益出する可能性があり、その出口付近には、粘着材を塗布して硬化させるなどの方法により別部材で形成した遮水壁218aを設けるのが望ましい。
図14に示す防水型筐体ユニット100Bの背面ケース130の構成は、図8で説明した実施の形態1の背面ケースと同様である。ただし、各実施の形態において、第2筐体150の天井面から落下する水滴は、第2筐体150内部に設けられた遮水板で防護するものとすれば、図8における全体庇139aや図9に示した個別庇139bを設ける必要はなく、通気窓138は、封鎖周壁部131a〜131dにも設けることができる。
また、図15(a)および(b)から図17(a)および(b)における二重周壁部117Yは、図10(a)および(b)から図13(a)および(b)における、周回二重周壁111aa〜111dd、311aa〜311dd、角部二重周壁111ac,111ad,111bd,111bc、角部傾斜付二重周壁211ac,211ad,211bd,211bc、角部斜面二重周壁311ac,311ad,311bd,311bcを総称したものとなっている。
背面ケース130の封鎖周壁部131a〜131d、又は、背面壁137には、複数の通気窓138が設けられ、排水穴113c,113d,114,115と複数の通気窓138とは、二重周壁部117Yの通気穴218bを介して相互に連通している。
以上のとおり、本実施の形態では、背面ケース130には、複数の通気窓が設けられ、この通気窓は、表面ケース110Bの排水穴と連通している。従って、実施の形態1と同様に第1筐体140B内の発生熱を効率的に第2筐体150内に放出することができる。
複数の通気窓138の全ては、背面壁137に設けられるとともに、第1筐体140Bを横取付け、又は、縦取付けした場合に、背面壁137の上部となる1辺又は、隣接した他の1辺に対して全体庇139aを設けるか、複数の通気窓138の個々の1辺又は、隣接した他の1辺に個別庇139bを設けている。全体庇139a又は、個別庇139bのいずれか一方又は、両方が併用されてもよい。第1筐体140Bが横取付け及び縦取付けの兼用である場合には、全体庇139a又は、個別庇139bは、背面壁137又は、通気窓138の2辺に対して設けられている。
以上説明したように、本実施の形態においては、背面壁137には、複数の通気窓138が設けられ、背面壁137の1辺又は、2辺には、全体庇139aが設けられ、通気窓の1辺又は、2辺には、個別庇139bが設けられ、全体庇139a又は、個別庇139bのいずれか一方又は、両方が併用されるようになっていてもよい。従って、実施の形態1と同様に第2筐体の天井壁から水滴が落下したり、被取付板の内面で結露した水滴が表面ケースの排水穴に入らないで管状周壁部の壁面を伝って背面ケースの封鎖周壁部に至った場合であっても、水滴が通気窓から第1筐体内に浸入するのを防止することができる。
本実施の形態においても表面ケース110Bの上下左右に位置する管状周壁部111a〜111dと平行して設けられた二重周壁部117Yは、前記実施の形態1と同様、少なくとも上側左右及び下側左右の4箇所の角部に設けられた角部二重周壁111ad,111ac,111bd,111bcを有する第1の二重周壁部117aであるか、又は、上下左右の二重周壁部を相互に連結した周回二重周壁111aa,111bb,111cc,111ddを有する第2の二重周壁部117bのいずれかで構成される。従って管状周壁部111a〜111dの内で、水平上部位置となった管状周壁部の排水穴に流入した水滴は、角部二重周壁111ad,111ac,111bd,111bc、又は、周回二重周壁111aa,111bb,111cc,111ddのいずれか二つに分かれて垂直左右位置或いは、水平下部位置の管状周壁部の排水穴から流出する。あるいはまた、角部二重周壁111ad,111ac,111bd,111bc或いは、周回二重周壁111aa,111bb,111cc,111ddの表面に拡散付着するようになっている。
また、本実施の形態においても表面ケースに設けられた二重周壁部は、管状周壁部の4隅に設けられた角部二重周壁又は、周回二重周壁によって構成されている。従って、実施の形態1と同様に水平上部位置となった管状周壁部の排水穴に流入した水滴は、角部二重周壁又は、周回二重周壁の表面に拡散付着し、過剰な水滴は、左右の角部二重周壁又は、周回二重周壁に分かれて、垂直左右位置或いは、水平下部位置の、管状周壁部の排水穴から排出することができる。
また表面ケース110Bの上下左右に位置する管状周壁部111a〜111dと平行して設けられた二重周壁部117Yは、少なくとも上側左右及び下側左右の4箇所の角部に設けられた角部傾斜付二重周壁211ad,211ac,211bd,211bcを有する第3の二重周壁部117cであってもよい。又、上下左右の周回二重周壁311aa,311ba,311cc,311ddを相互に連結した角部斜面二重周壁311ac,311ad,311bc,311bdを有する第4の二重周壁部117dのいずれかであってもよい。管状周壁部111a〜111dの内で、水平上部位置となった管状周壁部の排水穴に流入した水滴は、角部傾斜付二重周壁211ad,211ac,211bd,211bc、又は、周回二重周壁311aa,311ba,311cc,311ddと角部斜面二重周壁311ac,311ad,311bc,311bdのいずれか二つに分かれて垂直左右位置或いは、水平下部位置の管状周壁部の排水穴から流出するか、角部傾斜付二重周壁211ac,211ad,211bd,211bc、或いは、周回二重周壁311aa,311ba,311cc,311ddと角部斜面二重周壁311ac,311ad,311bc,311bdの表面に拡散付着するようになっている。
さらにまた、表面ケースに設けられた二重周壁部は、管状周壁部の4隅に設けられた角部傾斜付二重周壁であるか、又は、周回二重周壁と角部斜面二重周壁によって構成されている。従って、水平上部位置となった管状周壁部の排水穴に流入した水滴は、角部傾斜付二重周壁、又は、周回二重周壁と角部斜面二重周壁の表面に拡散付着し、過剰な水滴は、左右の角部傾斜付二重周壁、又は、周回二重周壁と角部斜面二重周壁に分かれて、垂直左右位置或いは、水平下部位置の、管状周壁部の排水穴から排出することができ、排水路の一部が斜面となっていることによって、水滴の排出速度が向上する。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて複合させることができ、これらを組み合わせたものも実施の形態の特徴を含む限り実施形態の範囲に包含される。その他、実施形態の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変形例を想到し得るものであり、それら変形例についても実施の形態の範囲に属するものとする。
例えば、上記実施の形態1から実施の形態2またはそれぞれに示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決できる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。更に、上記実施の形態1から実施の形態2にわたる構成要件を適宜組み合わせてもよい。
本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100A,100B 防水型筐体ユニット、110A,110B 表面ケース、111a〜111d 管状周壁部、111ac 角部二重周壁、111ad 角部二重周壁、111bd 角部二重周壁、111bc 角部二重周壁、111aa〜111dd 周回二重周壁、111h 第2の開口部、111r 開口後端部、112 フランジ部、112h フランジ部の開口、112t 突出壁、112ef フランジの前端面、112f 開口前端部、112r 開口後端部、113c,113d 排水穴(フック係合穴)、114 排水穴(固定部材係合穴)、115 排水穴(分散排水穴)、116 防水パッキン、117a〜117d 第1〜第4の二重周壁部、117X,117Y 二重周壁部、118a,218a 遮水壁、118b,218b 通気穴、119 遮水傾斜壁、120 表面配置部材、121 設定操作機器(タッチパネル)、122 防水性粘着シート、123 化粧シート、124 表示機器(液晶画面)、126 電子回路基板、130 背面ケース、131a〜131d 封鎖周壁部、133c,133d 弾性フック(係合部材)、133t 鉤部、137 背面壁、138 通気窓、139a 全体庇、139b 個別庇、140A,140B 第1筐体、150 第2筐体、151 被取付板、152 被取付穴、153 固定部材(取付固定手段)、154 係合爪、155 固定ねじ、211ac 角部傾斜付二重周壁、211ad 角部傾斜付二重周壁、211bd 角部傾斜付二重周壁、211bc 角部傾斜付二重周壁、311aa〜311dd 周回二重周壁、311ac 角部斜面二重周壁、311ad 角部斜面二重周壁、311bd 角部斜面二重周壁、311bc 角部斜面二重周壁。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1筐体からなり、第2筐体の壁面に設けられた開口部に嵌挿される防水型筐体ユニットである。第1筐体は、回路基板を収納すると共に、前面に表面配置部材が装着された表面ケースと、背面ケースとを備える。表面ケースは、開口部の周縁で第2筐体の外面に当接する額縁状のフランジ部を備え、開口部に嵌挿される方形の管状周壁部で構成される。背面ケースは、管状周壁部の後端部の全周にわたって当接する封鎖周壁部と、封鎖周壁部の後端を封鎖する背面壁とを備える。そして、管状周壁部の前端部は、表面配置部材によって封鎖され、管状周壁部の後端部に、背面ケースが係合する。管状周壁部は、上面および側面位置に設けられた排水穴と、排水穴に連通するように、第2筐体の開口部の内側に位置する当該管状周壁部の内部に設けられた二重周壁部とを有することを特徴とする。
背面ケース130の封鎖周壁部131c(図4参照)に設けられた弾性フック133cは、通気穴118bから嵌入して、管状周壁部111cの後端部に当接して湾曲し、更に挿入されるとフック係合穴113cにおいて湾曲状態が直線復帰して、鉤部133tによって後退阻止され、複数の弾性フック133c,133dが全てのフック係合穴113c,113dに嵌入することによって表面ケース110Aと背面ケース130とが一体化されるようになっている。

Claims (15)

  1. 第1筐体からなり、第2筐体の壁面に設けられた開口部に嵌挿される防水型筐体ユニットであって、
    前記第1筐体は、回路基板を収納すると共に、前面に表面配置部材が装着された表面ケースと、背面ケースとを備え、
    前記表面ケースは、前記開口部の周縁で前記第2筐体の外面に当接する額縁状のフランジ部を前端部に備え、前記開口部に嵌挿される方形の管状周壁部で構成され、
    前記背面ケースは、前記管状周壁部の後端部の全周にわたって当接する封鎖周壁部と、前記封鎖周壁部の後端を封鎖する背面壁とを備え、
    前記管状周壁部の前端部は、前記表面配置部材によって封鎖され、
    前記管状周壁部の後端部に、前記背面ケースが係合しており、
    前記管状周壁部は、上面および側面位置に設けられた排水穴と、前記排水穴に連通するように、前記管状周壁部の内部に設けられた二重周壁部とを有することを特徴とする防水型筐体ユニット。
  2. 前記表面ケースと前記背面ケースは、係合部材を介して一体化されており、
    前記係合部材は、
    前記管状周壁部に設けられた複数のフック係合穴と、
    前記封鎖周壁部に設けられた弾性フックとによって構成され、
    前記弾性フックが係合する前記複数のフック係合穴は、前記排水穴の一部を構成していることを特徴とする請求項1に記載の防水型筐体ユニット。
  3. 前記第2筐体の前記壁面は被取付板を構成しており、
    前記第1筐体は、取付固定手段を介して前記第2筐体に固定され、
    前記取付固定手段は、
    前記管状周壁部の一部に設けられた固定部材係合穴と、
    前記固定部材係合穴に嵌入する係合爪と、
    固定ねじとを備え、
    前記固定ねじを締付け回動することによって、
    前記第2筐体の前記被取付板の内面と、前記係合爪が当接する前記固定部材係合穴の後端面との距離を拡げることで、前記フランジ部が防水封止材を介して前記被取付板の外面に押圧され、前記固定ねじによって前記第1筐体が前記第2筐体に取付固定されるとともに、
    前記係合爪に対応して設けられた前記固定部材係合穴は、前記排水穴の一部を構成していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防水型筐体ユニット。
  4. 前記表面ケースを構成する前記管状周壁部の、前記固定部材係合穴と前記フック係合穴の間に敷設され、前記排水穴の一部を構成する分散排水穴を有することを特徴とする請求項3に記載の防水型筐体ユニット。
  5. 前記管状周壁部と、前記フランジ部と、前記排水穴と、前記二重周壁部とは、前記フランジ部の開口前端部側と開口後端部側に位置して互いに突合する一対の金型によって成形され、
    前記排水穴を構成する、前記固定部材係合穴又は前記フック係合穴又は前記分散排水穴と、前記二重周壁部の排水面は、前記フランジ部の開口前端部側と開口後端部側に位置して互いに突合する前記一対の金型のうち、開口前端部側に位置する金型の雄部材によって生成され、
    前記一対の金型によって前記フランジ部の開口前端部側に形成される開口部は、防水性粘着シートによって封鎖されていることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の防水型筐体ユニット。
  6. 前記表面ケースに設けられた前記二重周壁部の排水面は、前記管状周壁部の開口後端部側に、前記二重周壁部内への水滴の浸入を遮断する遮水壁を有することを特徴とする請求項5に記載の防水型筐体ユニット。
  7. 前記遮水壁は、前記二重周壁部の周面に直交するように設けられており、
    さらに前記遮水壁から前記二重周壁部の内側に向かうにつれて徐々に外方に向かう傾斜面を有する傾斜遮水壁を有することを特徴とする請求項6に記載の防水型筐体ユニット。
  8. 前記管状周壁部と、前記フランジ部と、前記排水穴と、前記二重周壁部とは、前記フランジ部の開口前端部側と開口後端部側に位置して互いに突合する一対の金型によって成形され、
    前記排水穴を構成する、前記固定部材係合穴又は前記フック係合穴又は前記分散排水穴は、前記フランジ部の開口前端部側と開口後端部側に位置して互いに突合する前記一対の金型のうち、開口前端部側に位置する金型の雄部材によって生成され、前記二重周壁部の排水面は、開口後端部側に位置する金型の雄部材によって生成され、
    前記一対の金型によって前記フランジ部の開口前端部側に発生する開口部は、防水性粘着シートによって封鎖されることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の防水型筐体ユニット。
  9. 前記フランジ部の開口後端部側に位置する前記金型の雄部材によって生成された前記二重周壁部の排水面には、別部材で形成された遮水壁が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の防水型筐体ユニット。
  10. 前記背面ケースの封鎖周壁部又は背面壁には、複数の通気窓が設けられ、前記排水穴と前記複数の通気窓とは、前記二重周壁部の通気穴を介して相互に連通していることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の防水型筐体ユニット。
  11. 前記背面ケースの前記複数の通気窓の全ては、前記背面壁に設けられるとともに、
    前記背面ケースは、前記第1筐体を横取付け又は縦取付けした場合に、前記背面壁の上部となる1辺又は、隣接した他の1辺に対して、前記背面壁から起立する庇を備えたことを特徴とする請求項10に記載の防水型筐体ユニット。
  12. 前記二重周壁部は、4箇所の角部に設けられた角部二重周壁を有し、
    前記管状周壁部の内で、水平上部位置となった管状周壁部の排水穴に流入した水滴は、
    前記角部二重周壁のそれぞれにおいて、排水穴から流出するか、前記角部二重周壁の表面に拡散付着することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の防水型筐体ユニット。
  13. 前記二重周壁部は、周面全体が二重周壁部を構成する周回二重周壁を構成しており、
    前記管状周壁部の排水穴に流入した水滴は、前記管状周壁部の排水穴から流出するか、前記周回二重周壁の表面に拡散付着することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の防水型筐体ユニット。
  14. 前記表面ケースの上下左右に位置する前記管状周壁部と平行して設けられた前記二重周壁部は、少なくとも上側左右及び下側左右の4箇所の角部に設けられた角部傾斜付二重周壁を有する第3の二重周壁部であり、
    前記管状周壁部の内で、水平上部位置となった管状周壁部の排水穴に流入した水滴は、 前記角部傾斜付二重周壁の垂直左右位置或いは、水平下部位置の前記管状周壁部の排水穴から流出するか、前記角部傾斜付二重周壁の表面に拡散付着することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の防水型筐体ユニット。
  15. 前記表面ケースの上下左右に位置する前記管状周壁部と平行して設けられた前記二重周壁部は、上下左右の周回二重周壁を相互に連結した角部斜面二重周壁を有する第4の二重周壁部であり、
    前記管状周壁部の内で、水平上部位置となった管状周壁部の排水穴に流入した水滴は、 前記周回二重周壁と前記角部斜面二重周壁のいずれか二つに分かれて垂直左右位置或いは、水平下部位置の前記管状周壁部の排水穴から流出するか、前記角部傾斜付二重周壁、或いは、前記周回二重周壁と前記角部斜面二重周壁の表面に拡散付着することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の防水型筐体ユニット。
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