JP2019140141A - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019140141A
JP2019140141A JP2018019149A JP2018019149A JP2019140141A JP 2019140141 A JP2019140141 A JP 2019140141A JP 2018019149 A JP2018019149 A JP 2018019149A JP 2018019149 A JP2018019149 A JP 2018019149A JP 2019140141 A JP2019140141 A JP 2019140141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
wall
electronic control
protective wall
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018019149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7114918B2 (ja
Inventor
賢太 岡本
Kenta Okamoto
賢太 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2018019149A priority Critical patent/JP7114918B2/ja
Publication of JP2019140141A publication Critical patent/JP2019140141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7114918B2 publication Critical patent/JP7114918B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成にて、筐体に呼吸用の通気孔及びフィルタを設け、フィルタに対する十分な防水効果が得られる、電子制御装置を提供する。【解決手段】電子制御装置1は、第1筐体5と、電子回路と、第2筐体6とを備えるものであって、第1筐体の周壁部5bには、呼吸用の通気孔8が形成されると共に該通気孔を塞ぐ防水・防塵用のフィルタ9が設けられる。周壁部の外面側には、通気孔の周囲部を、開口面側に開口部10aを有した形態で囲うように配置された保護壁10が設けられ、第2筐体には、保護壁の先端開口部側を塞ぐように配置される受け部11が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される電子制御装置に関する。
例えば、自動車等の車両には、エンジン制御用ECU等の電子制御装置が搭載される。この種の電子制御装置は、板状のケースと、下面が開口した箱状のカバーとを、内部に回路基板を収容した状態で、シール材を介して液密に接合して構成されている(例えば、特許文献1参照)。このとき、カバーの上壁部には、呼吸用の筐体通気孔が上下に貫通して設けられると共に、その筐体通気孔の内側開口を塞ぐ通気防水膜が取付けられる。更に、特許文献1では、前記通気防水膜に対する防水のために、カバーに、筐体通気孔の上面を覆う防護壁を設けると共に、その防護壁に、筐体通気孔に連なるようにして該筐体通気孔の径方向(左右方向)に貫通する防護壁通気孔を形成することが開示されている。
特開2014−72257号公報
ところで、上記電子制御装置の筐体、つまりカバー及びケースは、金属材料や合成樹脂材料から構成される。金属の場合には、鋳造或いはプレス加工により製造され、合成樹脂の場合には、金型を用いた射出成型等により製造される。ところが、上記従来の電子制御装置では、筐体通気孔に対する防水を図るために、通気経路を2つの通路を直角に連通させて構成する等、筐体の構造が比較的複雑なものとなっていた。そのため、筐体を製造するための金型構造が複雑となって製造コストが高くなってしまう等の問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、筐体に呼吸用の通気孔及びフィルタを設けたものにあって、フィルタに対する十分な防水効果を得ながらも、そのための構成を簡単に済ませることができる電子制御装置を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の電子制御装置(1、21、31、41、51、61)は、主壁部(5a)と周壁部(5b)とを有し前記周壁部(5b)の先端部側が開口面とされた第1筐体(5)と、前記第1筐体(5)内に収容される電子回路(3)と、前記第1筐体(5)の周壁部(5b)の先端部がシール材(7)を介して突き合わせられて前記開口面を塞ぐ第2筐体(6)とを備えるものであって、前記第1筐体(5)の周壁部(5b)には、呼吸用の通気孔(8)が形成されると共に該通気孔(8)を塞ぐ防水・防塵用のフィルタ(9)が設けられ、前記周壁部(5b)の外面側には、前記通気孔(8)の周囲部を、前記開口面側に開口部(10a、22a、32a)を有した形態で囲うように配置された保護壁(10、22、32)が設けられ、前記第2筐体(6)には、前記保護壁(10、22、32)の先端開口部(10a、22a、32a)側を塞ぐように配置される受け部(11、34、42、52、62)が設けられている。
これによれば、第1筐体(5)には、呼吸用の通気孔(8)が形成されているので、電子制御装置の内外の圧力差を解消することができ、また、通気孔(8)にフィルタ(9)が設けられることにより、筐体内部の電子回路(3)部分に水や塵埃が浸入することを防止することができる。そして、保護壁(10、22、32)により通気孔(8)の外側の周囲部が囲われているので、高圧洗浄時等の被水環境に置かれることがあっても、通気孔(8)内に被水しにくくなり、被水によるフィルタ(9)の劣化などを抑制することができる。一方、保護壁(10、22、32)は、一面側つまり、開口面側と同じ面側に開口部(10a、22a、32a)が設けられているが、保護壁(10、22、32)の開口部(10a、22a、32a)側は、第2筐体(6)の受け部(11、34、42、52、62)が対向して閉塞状態となり、ここからの被水も防止できる。但し、保護壁(10、22、32)の先端と受け部(11、34、42、52、62)とが突合せられる部分は、シール部分よりも外側であって、保護壁(10、22、32)の先端側と受け部(11、34、42、52、62)との間で厳密なシールはないので、その隙間を通して通気可能であり、呼吸孔(8)を通した呼吸が可能となる。
このとき、複雑な通気路を設けるものと異なり、第1筐体(5)の開口面と保護壁(10、22、32)の開口部(10a、22a、32a)とを同じ側に作ることができるので、保護壁(10、22、32)を第1筐体(5)に一体に形成することが可能となる。その際に、第1筐体(5)を鋳造や樹脂成形で製作する場合にも、保護壁(10、22、32)部分の抜き方向を第1筐体(5)の抜き方向と同等、つまり一方向にすることができ、金型構成を簡単に済ませることができる。従って、筐体に呼吸用の通気孔(8)及びフィルタ(9)を設けたものにあって、フィルタ(9)に対する十分な防水効果を得ながらも、そのための構成を簡単に済ませることができるという優れた効果を得ることができる。
第1の実施形態を示すもので、電子制御装置の要部の正面図(図2のA−A断面図) 電子制御装置の外観構成を示す平面図 電子制御装置の外観構成を示す右側面図 第2の実施形態を示すもので、電子制御装置の要部の正面図(断面図) 第3の実施形態を示すもので、電子制御装置の外観構成を示す右側面図 第4の実施形態を示すもので、電子制御装置の要部の正面図(断面図) 要部の平面図 第5の実施形態を示すもので、電子制御装置の要部の正面図(断面図) 第6の実施形態を示すもので、電子制御装置の要部の正面図(断面図)
以下、電子制御装置として例えば車両用のエンジンECUに適用したいくつかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に述べる実施形態に係る各電子制御装置は、例えば自動車のエンジンルームといった被水しやすい環境に搭載される。但し、実施形態間において、電子制御装置の取付け姿勢、つまり筐体の向きやコネクタの位置が異なるケースが生ずる。尚、複数の実施形態間で、同一部分には同一符号を付し、繰り返しの説明を省略することとする。
(1)第1の実施形態
第1の実施形態について、図1から図3を参照しながら説明する。図2及び図3は、本実施形態に係る電子制御装置1の全体の外観を概略的に示している。この電子制御装置1は、上下方向に薄型のほぼ矩形箱状をなす筐体2内に、電子回路3(図2参照)を収容して構成される。これと共に、筐体2の図で後端部側は上方に膨出した形態とされ、筐体2の後面部分に、外部との接続用のコネクタ部4を有している。
前記筐体2は、第1筐体5と、第2筐体6とを突き合わせて接合して構成される。そのうち第1筐体5は、図で下面が開口した薄型のほぼ矩形箱状をなし、筐体2の上面を構成する主壁部5aと、その四辺部から下方に延び筐体2の前後の壁及び左右の側壁を構成する周壁部5bとを一体に有している。前記第2筐体6は、筐体2の下面を構成する四角形の平板状をなし、前記第1筐体5の下面の開口面を塞ぐように設けられる。本実施形態では、前記第1筐体5は、例えばアルミニウムの鋳造(アルミダイキャスト)製品からなり、前記第2筐体5は、鉄板をプレス加工して構成されている。
このとき、図1に示すように、第2筐体6の上面のうち、第1筐体5の周壁部5bの先端が突合せられる部分には、全周に渡って凹溝6aが形成されている。第1筐体5と第2筐体6とは、第1筐体5の周壁部5bの先端が凹溝6a内に差し込まれるようにして、シール材7を介して、液密に接合(接着)されるようになっている。前記シール材7は、例えば、シリコーン系、エポキシ系、アクリル系等の接着剤からなる。また、詳しく図示はしないが、筐体2とコネクタ部4との間も、シール材等により液密性が確保されるようになっている。尚、これも図示はしないが、前記電子回路3を構成する部品のうち発熱部品は、その上面に放熱ゲルが塗布された状態で、主壁部5aの内面(下面)、または第2筐体6の内面(上面)に面接触して熱的に接続されるように設けられていても良い。
この場合、図面及び実施形態においては、電子制御装置1を説明するにあたり、便宜上、第1筐体5を上側に配置し、第2筐体を下側に配置し、筐体2の後面にコネクタ部4を配置した向きとして説明している。
さて、本実施形態では、図1に示すように、前記第1筐体5の周壁部5bのうち、図で右側壁の前後方向やや前寄り部分には、呼吸用の通気孔8が形成されている。これと共に、通気孔8の内面側を塞ぐようにして、防水・防塵用のフィルタ9が溶着或いは接着により設けられている。このフィルタ9は、例えばフッ素樹脂を主体とした多孔質膜が採用され、通気孔8の通気性を確保した状態で、防水性(撥水性)、防塵性等を呈するようになっている。
そして、第1筐体5の周壁部5bの右側壁には、図2、図3にも示すように、外面部に突出するようにして、前記通気孔8の周囲部を覆うように、保護壁10が一体に設けられている。図1に示すように、この保護壁10は、上壁部、前後の壁部、右側壁部からなり、周壁部5bの右側面と共に下面が開口した袋状(左右に薄型の矩形箱状)をなすように設けられている。このとき、保護壁10の開口部10aは、第1筐体5の開口面と同じ側に設けられている。
一方、前記第2筐体6には、図2、図3にも示すように、前記保護壁10の先端の開口部10aを受ける、つまり開口部10aの下面を塞ぐように配置される平板状の受け部11が一体に設けられている。この受け部11は、保護壁10の開口部10a全体を塞ぐような、前後方向に長い矩形板状をなし、第2筐体6の右辺部から突出するように一体に設けられている。このとき、図1に示すように、保護壁10の先端(下端)は、受け部11に部分的に接触しても良いが、受け部11との間に通気が可能な程度の僅かな隙間(クリアランス)Cが形成されるようになっている。
次に、上記のように構成された電子制御装置1の作用・効果について述べる。上記構成の電子制御装置1においては、第1筐体5には、呼吸用の通気孔8が形成されており、その通気孔8は、保護壁10内及び隙間Cを通して外部と連通している。これにより、通気孔8を通した空気の出入りにより、例えば温度変動に伴う電子制御装置1の内外の圧力差を解消することができる。また、通気孔8にフィルタ9が設けられることにより、筐体2内部の電子回路3部分に外部から水や油、塵埃等が浸入することを防止することができる。
ここで、電子制御装置1は、自動車のエンジンルームに搭載されるので、雨や道路からの水跳ね、洗車時の水の噴射等により、筐体2が被水する環境に置かれる。一方、前記フィルタ9は、撥水性、防水性を有しているものの、通気孔8部分に水が溜まる等、水等が長時間或いは繰り返しフィルタ9に接触すると、防水性等の性能面での劣化が生ずる虞がある。ところが、本実施形態では、通気孔8の外側の周囲部が保護壁10により囲われているので、被水環境に置かれることがあっても、通気孔8内に被水しにくくなり、被水によるフィルタ9の劣化などを抑制することができる。
このとき、保護壁10は開口部10aを有しているが、開口部10a側は、第2筐体6の受け部11が対向して僅かな隙間Cを残して閉塞された状態となるので、ここからの保護壁10内への水の侵入を少なく済ませることができる。特に本実施形態では、保護壁10内に水の浸入する虞のある部分は、通気性を確保するための僅かな隙間Cのみとなっている。例えば、コネクタ部4を自動車の走行方向前方に向け、走行方向に見て第1筐体5を右側、第2筐体6を左側に配置した形態、つまり第1筐体5の周壁部5bのうち右側壁を下向きにした状態で自動車へ取りつけた場合、第1筐体5の右側壁が下向きとなるので、隙間C部分が下側に位置され、仮に保護壁10内に水が浸入しても、保護壁10内に溜まることはなく隙間C部分から容易に排出されるようになる。
そして、本実施形態では、従来技術で述べたような複雑な通気路を設けるものと異なり、第1筐体5の開口面と保護壁10の開口部10aとを同じ側に作ることができるので、保護壁10を第1筐体5に一体に形成することが可能となる。その際に、第1筐体5をアルミダイキャストにより製作する際に、保護壁10部分の抜き方向を第1筐体5の抜き方向と同等(一方向)にすることができ、金型構成を簡単に済ませることができる。尚、通気孔8については、第1筐体5の鋳造後に後加工で形成する必要があるが、単純な穴開け加工で簡単に済ませることができる。
従って、本実施形態の電子制御装置1によれば、第1筐体5に呼吸用の通気孔8及びフィルタ9を設けたものにあって、第1筐体5の周壁部5bの外面側に、通気孔8の周囲を囲うように保護壁10を設けると共に、第2筐体6に、保護壁10の先端の開口部10a側を受ける受け部11を設けたので、フィルタ9に対する十分な防水効果を得ながらも、そのための構成を簡単に済ませることができるという優れた効果を得ることができる。
(2)第2の実施形態
図4は、第2の実施形態に係る電子制御装置21の要部構成を示すものである。この第2の実施形態が、上記第1の実施形態と異なるところは、第1筐体5に一体に設けられる保護壁22の構成にある。即ち、本実施形態では、保護壁22には、該保護壁22内に侵入した水を排水するための排水穴23、24が設けられている。
この場合、保護壁22は、上記第1の実施形態の保護壁10と同様に、上壁部、前後の壁部、右側壁部からなり、第1筐体5の周壁部5bの右側面と共に下面が開口した袋状(左右に薄型の矩形箱状)をなすように設けられている。本実施形態では、保護壁22のうち、上壁部、右側壁部の2か所に、夫々、排水穴23、24が形成されている。尚、保護壁22の下面には、開口部22aが設けられ、第2筐体6には、開口部22aを、僅かな隙間Cを存して塞ぐように配置される受け部11が設けられている。
ここで、電子制御装置21を搭載する場合、第1筐体5の右側壁が下向きとされたり、第1筐体5の主壁部5a側が下向きとされたりする。そのため、保護壁22内に水が侵入することがあっても、保護壁22内に一旦侵入した水を、排水穴23又は排水穴24から速やかに排出することができ、保護壁22内に水が長時間溜まることを防止することができる。これにより、被水によるフィルタ9の劣化を抑制することができる。
従って、この構成によっても、上記第1の実施形態と同様に、第1筐体5に呼吸用の通気孔8及びフィルタ9を設けたものにあって、保護壁22を設けると共に受け部11を設けたので、フィルタ9に対する十分な防水効果を得ながらも、そのための構成を簡単に済ませることができるという優れた効果を得ることができる。特に本実施形態では、保護壁22に排水用の排水穴23、24を設けたので、被水によるフィルタ9の劣化の防止効果により優れたものとなる。
尚、排水穴を設ける位置としては、保護壁22のうち、上壁部、右側壁部の2か所に限らず、電子制御装置21を搭載する際の筐体2の向きに応じて配置すれば良い。排水穴は1か所でもよいし、3か所以上に設けるようにしても良い。保護壁22に対する後加工により、排水穴を設けるようにしても良い。
(3)第3の実施形態
図5は、第3の実施形態に係る電子制御装置31の外観構成を示すものである。この第3の実施形態が、上記第1の実施形態と異なるところは、第1筐体5に一体に設けられる保護壁32の構成にある。即ち、本実施形態では、保護壁32の内面には、該保護壁32内に侵入した水を導いて排水するための排水用テーパ面33、33が形成されている。
この場合、保護壁32は、上壁部、前後の壁部、右側壁部からなり、第1筐体5の周壁部5bの右側面と共に下面が開口した袋状(左右に薄型の箱状)をなすように設けられているのであるが、本実施形態では、保護壁32のうち、前後の壁部が下向きに拡がる形態(側面から見て台形状)に構成されている。従って、傾斜状の前後の壁部の内面が、排水用テーパ面33、33とされている。尚、保護壁32の下面には、開口部32aが設けられ、第2筐体6には、開口部32aを、僅かな隙間Cを存して塞ぐように配置される受け部34が前後方向にやや長く設けられている。
この構成によっても、上記第1の実施形態等と同様に、第1筐体5に呼吸用の通気孔8及びフィルタ9を設けたものにあって、保護壁32を設けると共に受け部34を設けたので、フィルタ9に対する十分な防水効果を得ながらも、そのための構成を簡単に済ませることができるという優れた効果を得ることができる。そして、排水用テーパ面33、33が設けられていることにより、保護壁32内に侵入した水を速やかに排出することができ、保護壁32内に水が溜まることをより効果的に防止することができる。
(4)第4の実施形態
図6及び図7は、第4の実施形態に係る電子制御装置41の構成を示すものである。この第4の実施形態が、上記第1の実施形態と異なるところは、第2筐体6の受け部42の構成にある。即ち、この第4の実施形態では、受け部42には、保護壁10の外側に位置して、第1筐体側5に立上る立上り壁43が一体に設けられている。立上り壁43は、図6に示すように、保護壁10の下端部の周囲を覆う程度の高さで、図7に示すように、上面から見て、保護壁10の前、後、右側の三方を囲むように設けられている。
この第4の実施形態によれば、上記第1の実施形態等と同様に、第1筐体5に呼吸用の通気孔8及びフィルタ9を設けたものにあって、保護壁10を設けると共に受け部42を設けたので、フィルタ9に対する十分な防水効果を得ながらも、そのための構成を簡単に済ませることができる。そして、立上り壁43により、保護壁10の先端(下端)と第2筐体6の受け部42との間の隙間C部分が、更に1回屈曲された迷路構造となるので、より一層、保護壁10内ひいては通気孔8内に水が浸入しにくくなる。また、立上り壁43により、第2筐体6と第1筐体5との接合時の保護壁10との位置合わせの機能も得られるようになり、組立て作業性をより良好とすることができる。
(5)第5の実施形態
図8は、第5の実施形態に係る電子制御装置51の要部構成を示すものである。この第5の実施形態が、上記第1の実施形態と異なるところは、第2筐体6の受け部52の構成にある。即ち、この第5の実施形態では、受け部52には、保護壁10の内側に位置して、保護壁10の開口部10aが嵌合する凸部53が一体に設けられている。この凸部53は、凹溝部6aの外側に位置し、且つ、保護壁10の内面との間で若干の隙間を有する程度の、前後方向に長い矩形ブロック状をなし、保護壁10内の下端部が若干嵌合する程度の高さで設けられている。
この第5の実施形態によれば、上記第1の実施形態等と同様に、第1筐体5に呼吸用の通気孔8及びフィルタ9を設けたものにあって、保護壁10を設けると共に受け部52を設けたので、フィルタ9に対する十分な防水効果を得ながらも、そのための構成を簡単に済ませることができる。そして、凸部53により、保護壁10の先端(下端)と第2筐体6の受け部52との間の隙間C部分が、更に屈曲された迷路構造が形成されるので、より一層、通気孔8内に水が浸入しにくくなる。また、凸部53によって、第2筐体6と第1筐体5との接合時の保護壁10との位置合わせの機能も得られるようになり、組立て作業性をより良好とすることができる。
(6)第6の実施形態、その他の実施形態
図9は、第6の実施形態に係る電子制御装置61の要部構成を示すものである。この第6の実施形態が、上記第1の実施形態と異なるところは、第2筐体6の受け部62の構成にある。即ち、この第6の実施形態では、受け部62の表面(上面)は、外側(図で右側)に向けて緩やかに下降傾斜する傾斜面62aとされている。この場合、電子制御装置61を搭載する向きとしては、例えば、第1筐体5が上側、第2筐体6が下側とされる。
この第6の実施形態によれば、上記第1の実施形態等と同様に、第1筐体5に呼吸用の通気孔8及びフィルタ9を設けたものにあって、保護壁10を設けると共に受け部62を設けたので、フィルタ9に対する十分な防水効果を得ながらも、そのための構成を簡単に済ませることができる。そして、保護壁10内に水が浸入することがあっても、その水を、保護壁10の先端と第2筐体6の受け部62との間の隙間C部分から、傾斜面62aに導かれるようにして容易に排出させることができる。従って、保護壁10内に水が溜まることをより効果的に防止することができる。
尚、上記各実施形態では、第1筐体をアルミダイキャスト(鋳造)で製造し、第2筐体を鉄板のプレス加工により製造するようにしたが、第1筐体、第2筐体を合成樹脂の射出成型品から構成することもできる。第1筐体、第2筐体を他の金属材料から構成することも可能である。その他、上記実施形態では、車両用のエンジンECUに適用したが、様々な用途、種類の電子制御装置に適用することができる。筐体の形状や、通気孔の配置などについても様々な変更が可能であることは勿論である。上記実施形態のうち複数を組合せた構成で実施することも可能である。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1、21、31、41、51、61は電子制御装置、2は筐体、3は電子回路、5は第1筐体、5aは主壁部、5bは周壁部、6は第2筐体、6aは凹溝部、7はシール材、8は通気孔、9はフィルタ、10、22、32は保護壁、10a、22a、32aは開口部、11、34、42、52、62は受け部、23、24は排水穴、33は排水用テーパ面、43は立上り壁、53は凸部、62aは傾斜面、Cは隙間を示す。

Claims (6)

  1. 主壁部(5a)と周壁部(5b)とを有し前記周壁部(5b)の先端部側が開口面とされた第1筐体(5)と、前記第1筐体(5)内に収容される電子回路(3)と、前記第1筐体(5)の周壁部(5b)の先端部がシール材(7)を介して突き合わせられて前記開口面を塞ぐ第2筐体(6)とを備える電子制御装置(1、21、31、41、51、61)であって、
    前記第1筐体(5)の周壁部(5b)には、呼吸用の通気孔(8)が形成されると共に該通気孔(8)を塞ぐ防水・防塵用のフィルタ(9)が設けられ、
    前記周壁部(5b)の外面側には、前記通気孔(8)の周囲部を、前記開口面側に開口部(10a、22a、32a)を有した形態で囲うように配置された保護壁(10、22、32)が設けられ、
    前記第2筐体(6)には、前記保護壁(10、22、32)の先端開口部(10a、22a、32a)側を塞ぐように配置される受け部(11、34、42、52、62)が設けられている電子制御装置。
  2. 前記保護壁(22)には、該保護壁(22)内に侵入した水を排水するための排水穴(23、24)が設けられている請求項1記載の電子制御装置。
  3. 前記保護壁(32)の内面には、該保護壁(32)内に侵入した水を導いて排水するための排水用テーパ面(33)が形成されている請求項1又は2記載の電子制御装置。
  4. 前記第2筐体(6)の受け部(42)には、前記保護壁(10)の外側に位置して、前記第1筐体側(5)に立上る立上り壁(43)が設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  5. 前記第2筐体(6)の受け部(52)には、前記保護壁(10)の内側に位置して、前記開口部(10a)が嵌合する凸部(53)が設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  6. 前記受け部(62)の表面は、外側に向けて下降傾斜する傾斜面(62a)とされている請求項1から5のいずれか一項に記載の電子制御装置。
JP2018019149A 2018-02-06 2018-02-06 電子制御装置 Active JP7114918B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018019149A JP7114918B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 電子制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018019149A JP7114918B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 電子制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019140141A true JP2019140141A (ja) 2019-08-22
JP7114918B2 JP7114918B2 (ja) 2022-08-09

Family

ID=67694319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018019149A Active JP7114918B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 電子制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7114918B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114342575A (zh) * 2019-09-04 2022-04-12 三菱电机株式会社 电气设备装置
WO2023032259A1 (ja) * 2021-09-02 2023-03-09 日立Astemo株式会社 電子制御装置

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0714677U (ja) * 1993-07-31 1995-03-10 アイコム株式会社 電子機器の筐体の通気孔
JP2004356523A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Keihin Corp 電子回路基板の収容ケース
JP2010135429A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Toyota Motor Corp 電子部品装置のエアリーク検査方法および装置
JP2010278056A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Furuno Electric Co Ltd 収容ケース、流動体の流速低下構造、及び、舶用電子機器
JP2013084854A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Honda Motor Co Ltd 筐体
WO2014050591A1 (ja) * 2012-09-28 2014-04-03 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
JP2014063867A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Hitachi Automotive Systems Ltd 電子制御装置
JP2014209639A (ja) * 2014-06-12 2014-11-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
WO2015083507A1 (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置の筐体構造
JP2016063652A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
JP2016225553A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 沖電気工業株式会社 電子機器の筐体

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0714677U (ja) * 1993-07-31 1995-03-10 アイコム株式会社 電子機器の筐体の通気孔
JP2004356523A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Keihin Corp 電子回路基板の収容ケース
JP2010135429A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Toyota Motor Corp 電子部品装置のエアリーク検査方法および装置
JP2010278056A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Furuno Electric Co Ltd 収容ケース、流動体の流速低下構造、及び、舶用電子機器
JP2013084854A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Honda Motor Co Ltd 筐体
JP2014063867A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Hitachi Automotive Systems Ltd 電子制御装置
WO2014050591A1 (ja) * 2012-09-28 2014-04-03 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
JP2014072257A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Hitachi Automotive Systems Ltd 電子制御装置
WO2015083507A1 (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置の筐体構造
JP2014209639A (ja) * 2014-06-12 2014-11-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
JP2016063652A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
JP2016225553A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 沖電気工業株式会社 電子機器の筐体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114342575A (zh) * 2019-09-04 2022-04-12 三菱电机株式会社 电气设备装置
CN114342575B (zh) * 2019-09-04 2024-04-12 三菱电机株式会社 电气设备装置
WO2023032259A1 (ja) * 2021-09-02 2023-03-09 日立Astemo株式会社 電子制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7114918B2 (ja) 2022-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6105887B2 (ja) 電子制御装置
JP6275163B2 (ja) 電子制御装置の筐体構造
JP2019216131A (ja) 防水型電子機器および防水型電子機器の製造方法
JP6072948B1 (ja) 防水型制御装置
JP5016072B2 (ja) 防水筐体
JP6113314B1 (ja) 防水型制御装置
CN107770984B (zh) 防水结构框体
JP2017139056A (ja) 防水型制御装置
JP2014209639A (ja) 電子制御装置
JP3936327B2 (ja) 樹脂成形防水ケース部材
JP2019140141A (ja) 電子制御装置
WO2014073096A1 (ja) 電子部品収容構造
JP2007189215A (ja) 防水構造筐体
JP2019140191A (ja) 電子制御装置
JP4798721B2 (ja) 車両用ルーフアンテナ
JP2005129861A (ja) 樹脂成形防水ケース部材
JP6346048B2 (ja) 電子制御装置
US20130213708A1 (en) Electronic circuit board case
JP2008282981A (ja) 防水通気ケース装置
JP5759909B2 (ja) 筺体構造
JP2005243829A (ja) ケース
JP6683010B2 (ja) 電子装置、及び、フィルタ装置
JP7019828B2 (ja) 電子機器筐体の通気機構
JP2019041559A (ja) 電子制御ユニット
JP6640914B2 (ja) 電子制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220711

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7114918

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151