JP2015095485A - アルカリ金属イオンキャパシタ、その製造方法および充放電方法 - Google Patents
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Abstract
Description
前記電解質は、アルカリ金属塩とイオン液体とを含み、前記電解質中の前記アルカリ金属塩および前記イオン液体の含有量の合計は、60質量%以上であり、かつアルカリ金属イオン伝導性を有し、
前記アルカリ金属塩は、第1カチオンである第1アルカリ金属イオンと、第1アニオンと、の塩であり、
前記正極活物質は、少なくとも前記第1アニオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質は、前記第1アルカリ金属イオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質には、第2アルカリ金属イオンが、前記負極の電位が、第2アルカリ金属に対して0.05V以下になるまでプレドープされており、
3.8Vを超える充放電の上限電圧を有するアルカリ金属イオンキャパシタに関する。
正極活物質を含む第1電極である正極、負極活物質を含む第2電極である負極、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータ、および前記負極と電気的に接続し、かつ第2アルカリ金属を含む第3電極を含む電極群、ならびに前記電解質をセルケースに収容する第2工程と、
前記電極群を前記電解質中に浸漬した状態で、70〜125℃の温度で前記第3電極から第2アルカリ金属イオンを溶出させて、前記負極の電位が、前記第2アルカリ金属に対して0.05V以下になるまで、前記第2アルカリ金属イオンを前記負極活物質にプレドープすることにより、3.8Vを超える充放電の上限電圧を有するアルカリ金属イオンキャパシタを作製する第3工程と、を含み、
前記正極活物質は、少なくとも前記第1アニオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質は、前記第1アルカリ金属イオンを可逆的に担持する材料を含むアルカリ金属イオンキャパシタの製造方法に関する。
前記アルカリ金属イオンキャパシタは、正極活物質を含む正極、負極活物質を含む負極、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータ、および電解質を含み、
前記電解質は、アルカリ金属塩とイオン液体とを含み、前記電解質中の前記アルカリ金属塩および前記イオン液体の含有量の合計は、60質量%以上であり、かつアルカリ金属イオン伝導性を有し、
前記アルカリ金属塩は、第1カチオンである第1アルカリ金属イオンと、第1アニオンと、の塩であり、
前記正極活物質は、少なくとも前記第1アニオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質は、前記第1アルカリ金属イオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質には、第2アルカリ金属イオンが、前記負極の電位が、第2アルカリ金属に対して0.05V以下になるまでプレドープされており、
前記アルカリ金属イオンキャパシタを、3.8Vを超える上限電圧で、充放電する工程を有する充放電方法に関する。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本発明の一実施形態は、(1)正極活物質を含む正極(第1電極)、負極活物質を含む負極(第2電極)、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータ、および電解質を含み、
前記電解質は、アルカリ金属塩とイオン液体とを含み、前記電解質中の前記アルカリ金属塩および前記イオン液体の含有量の合計は、60質量%以上であり、かつアルカリ金属イオン伝導性を有し、
前記アルカリ金属塩は、第1カチオンである第1アルカリ金属イオンと第1アニオンとの塩であり、
前記正極活物質は、少なくとも前記第1アニオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質は、前記第1アルカリ金属イオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質には、第2アルカリ金属イオンが、前記負極の電位が、第2アルカリ金属に対して0.05V以下になるまでプレドープされており、
3.8Vを超える充放電の上限電圧を有するアルカリ金属イオンキャパシタに関する。
なお、イオン液体とは、溶融状態の塩(溶融塩)であり、イオン伝導性を有する液体である。
正極活物質を含む第1電極である正極、負極活物質を含む第2電極である負極、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータ、および前記負極と電気的に接続し、かつ第2アルカリ金属を含む第3電極を含む電極群、ならびに前記電解質をセルケースに収容する第2工程と、
前記電極群を前記電解質中に浸漬した状態で、70〜125℃の温度で前記第3電極から第2アルカリ金属イオンを溶出させて、前記負極の電位が、前記第2アルカリ金属に対して0.05V以下になるまで、前記第2アルカリ金属イオンを前記負極活物質にプレドープすることにより、3.8Vを超える充放電の上限電圧を有するアルカリ金属イオンキャパシタを作製する第3工程と、を含み、
前記正極活物質は、少なくとも前記第1アニオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質は、前記第1アルカリ金属イオンを可逆的に担持する材料を含むアルカリ金属イオンキャパシタの製造方法に関する。
前記アルカリ金属イオンキャパシタは、正極活物質を含む正極、負極活物質を含む負極、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータ、および電解質を含み、
前記電解質は、アルカリ金属塩とイオン液体とを含み、前記電解質中の前記アルカリ金属塩および前記イオン液体の含有量の合計は、60質量%以上であり、かつアルカリ金属イオン伝導性を有し、
前記アルカリ金属塩は、第1カチオンである第1アルカリ金属イオンと第1アニオンとの塩であり、
前記正極活物質は、少なくとも前記第1アニオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質は、前記第1アルカリ金属イオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質には、第2アルカリ金属イオンが、前記負極の電位が、第2アルカリ金属に対して0.05V以下になるまでプレドープされており、
前記アルカリ金属イオンキャパシタを、3.8Vを超える上限電圧で、充放電する工程を有する充放電方法に関する。
本発明の上記実施形態によれば、3.8Vを超える上限電圧まで充電しても、電解質の分解を効果的に抑制して、充放電を、安定かつ可逆的に行うことができる。充電電圧を高めることができるため、アルカリ金属イオンキャパシタの高い容量を有効活用できる。
本発明の実施形態に係るアルカリ金属イオンキャパシタ、その製造方法およびその充放電方法の具体例を、適宜図面を参照しつつ以下に説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以下、アルカリ金属イオンキャパシタの構成要素についてより詳細に説明する。
(電解質)
電解質は、アルカリ金属塩とイオン液体とを含み、アルカリ金属イオン伝導性を有する。
アルカリ金属塩は、第1アルカリ金属イオン(第1カチオン)と第1アニオンとの塩である。第1アルカリ金属イオンは、充放電により、負極活物質に可逆的に担持(具体的には、可逆的に吸蔵および放出、もしくは可逆的に挿入または脱離)され、充放電反応における電荷のキャリアとなる。つまり、電解質は、第1アルカリ金属イオンを含むことで、アルカリ金属イオン伝導性(つまり、第1アルカリ金属イオン伝導性)を示す。
第2アニオンとしては、ビススルホニルアミドアニオンを用いることが好ましい。ビススルホニルアミドアニオンとしては、第1アニオンについて例示したものと同様のものから選択できる。第2アニオンは、第1アニオンと同じであってもよく、異なるものであってもよい。
しかし、アルカリ金属イオンキャパシタでは、正極からアルカリ金属イオンが供給されることがないため、負極活物質への第2カチオンが不可逆的に吸蔵される場合、この問題が顕在化し易くなる。
第4級アンモニウムカチオンとしては、テトラメチルアンモニウムカチオン、テトラエチルアンモニウムカチオン(TEA+:tetraethylammonium cation)、エチルトリメチルアンモニウムカチオン、ヘキシルトリメチルアンモニウムカチオン、メチルトリエチルアンモニウムカチオン(TEMA+:methyltriethylammonium cation)などのテトラアルキルアンモニウムカチオンなどが例示できる。
正極は、正極活物質を含み、正極活物質は、少なくとも第1アニオンを可逆的に担持する材料を含む。正極は、正極活物質と、正極活物質が担持された正極集電体とを含むことができる。正極は、正極活物質を含む正極合剤と、正極合剤が担持された正極集電体とを含んでもよい。
金属多孔体としては、多孔性の金属箔を使用することもできるが、三次元網目状の骨格を有する金属多孔体を使用することが好ましい。三次元網目状の骨格を有する金属多孔体は、複数の繊維部(または棒状部)が三次元的に連結した三次元網目状の骨格を有する金属製(具体的には、アルミニウムまたはアルミニウム合金製)の多孔体であってもよい。
三次元網目状の骨格を有する金属多孔体の比表面積(BET比表面積)は、例えば、100〜700cm2/g、好ましくは150〜650cm2/g、さらに好ましくは200〜600cm2/gである。
なお、正極に使用される導電助剤の少なくとも一部を、集電体の表面に付着させて導電層を形成し、導電層を覆うように、正極活物質(または正極合剤)を正極集電体に担持させてもよい。
正極合剤は、通常、正極合剤の構成成分(正極活物質、導電助剤、バインダなど)を含むスラリーの形態で使用される。正極合剤スラリーは、正極合剤の構成成分を、分散媒に分散することにより得られる。分散媒としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン(NMP:N−methyl−2−pyrrolidone)などの有機溶媒の他、水などが用いられる。分散媒は、正極の製造過程で(スラリーを集電体に充填した後、および/または圧延した後などに)、乾燥により除去される。
負極は、負極活物質を含み、負極活物質は、第1アルカリ金属イオンを可逆的に担持する材料を含む。負極は、負極活物質と、負極活物質が担持された負極集電体とを含むことができる。
負極集電体の材質としては、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、ステンレス鋼などが好ましい。
第3炭素材料における黒鉛型結晶構造の発達の程度の指標の1つとして、第3炭素材料のXRDスペクトルで測定される(002)面の平均面間隔d002が使用されている。第3炭素材料は、平均面間隔d002が、0.337nm未満であることが好ましい。平均面間隔d002の下限は特に制限されないが、平均面間隔d002を、例えば、0.335以上とすることができる。平均面間隔d002がこのような範囲の第3炭素材料を用いることで、充電時には、黒鉛型結晶構造内にアルカリ金属イオンをより効率よく挿入することができるとともに、放電時には、黒鉛型結晶構造からアルカリ金属イオンをスムーズに放出することができる。
ここで、正極容量Cpとは、正極に含まれる正極活物質量から計算される蓄電可能な電荷量の理論値から不可逆容量を差し引いた値である。また、負極容量Cnとは、負極に含まれる負極活物質量から計算される蓄電可能な電荷量の理論値から不可逆容量を差し引いた値である。なお、CpおよびCnは、それぞれ、正極を用いたEDLC、および負極とアルカリ金属を用いたハーフセルについて測定される放電容量に基づいて評価することもできる。
負極の厚みは、正極の厚みと同様の範囲から適宜選択できる。
セパレータ(第1セパレータ)は、イオン透過性を有し、正極と負極との間に介在して、これらを物理的に離間させて短絡を防止する。セパレータは、多孔質構造を有し、細孔内に電解質を保持することで、イオンを透過させる。セパレータの材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル;ポリアミド;ポリイミド;セルロース;ガラス繊維などを用いることができる。
セパレータの平均孔径は特に制限されず、例えば、0.01〜5μm程度である。セパレータの厚みは特に制限されず、例えば、10〜100μm程度である。
本発明の一実施形態に係る充放電方法は、前記アルカリ金属イオンキャパシタを、3.8Vを超える上限電圧で、充放電する工程を含む。
充放電システム200は、アルカリ金属イオンキャパシタ201と、アルカリ金属イオンキャパシタ201の充放電を制御する充放電制御ユニット202と、アルカリ金属イオンキャパシタ201から供給される電力を消費する負荷機器203とを含む。充放電制御ユニット202は、アルカリ金属イオンキャパシタ201を充電する際の電流および/または電圧などを制御する充電制御ユニット202aと、アルカリ金属イオンキャパシタ201を放電する際の電流および/または電圧などを制御する放電制御ユニット202bとを含む。充電制御ユニット202aは、外部電源204およびアルカリ金属イオンキャパシタ201と接続しており、放電制御ユニット202bは、アルカリ金属イオンキャパシタ201と接続している。アルカリ金属イオンキャパシタ201には、負荷機器203が接続している。
アルカリ金属イオンキャパシタは、電解質を準備する第1工程と、正極(第1電極)、負極(第2電極)、これらの間に介在するセパレータ、およびアルカリ金属を含む第3電極を含む電極群、ならびに電解質をセルケースに収容する第2工程と、特定の温度で負極活物質に第2アルカリ金属イオンをプレドープすることにより、アルカリ金属イオンキャパシタを作製する第3工程とを、経ることにより製造することができる。
第1工程では、電解質を準備する。電解質は、公知の方法、例えば、構成成分を混合することにより調製でき、アルカリ金属塩をイオン液体に溶解させることにより調製することが好ましい。
構成成分の混合は、イオン液体を構成する塩の融点以上の温度で行うことが好ましい。
第2工程では、電極群を形成し、第1工程で得られる電解質とともに、セルケース内に収容する。電極群および電解質をセルケースに収容した後、セルケースの開口は、通常、封口される。
セルケースに収容する電極群は、正極(第1電極)、負極(第2電極)、正極と負極との間に介在するセパレータ、および負極と電気的に接続し、かつアルカリ金属を含む第3電極を含む。第3電極は、第3工程において、負極にアルカリ金属イオン(第2アルカリ金属イオン)をプレドープするためのアルカリ金属イオン源として使用される。電極群に組み込まれる負極は、アルカリ金属イオンを負極活物質にプレドープする前のものであり、負極前駆体とも言うことができる。
第3工程では、第3電極から第2アルカリ金属イオン(単にアルカリ金属イオンとも言う)を溶出させ、負極活物質にプレドープすることで、セルケース内で負極を完成させ、これにより、3.8Vを超える充放電の上限電圧を有するアルカリ金属イオンキャパシタを得ることができる。
アルカリ金属イオンのプレドープは、電極群を、電解質中に浸漬した状態で行われる。
セルケースは、アルミニウム製などの金属製のものに限らず、ラミネートフィルム(アルミニウムラミネートフィルムなど)などであってもよい。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
正極活物質を含む正極、負極活物質を含む負極、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータ、および電解質を含み、
前記電解質は、アルカリ金属塩とイオン液体とを含み、前記電解質中の前記アルカリ金属塩および前記イオン液体の含有量の合計は、60質量%以上であり、かつアルカリ金属イオン伝導性を有し、
前記アルカリ金属塩は、第1カチオンである第1アルカリ金属イオンと第1アニオンとの塩であり、
前記正極活物質は、少なくとも前記第1アニオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質は、前記第1アルカリ金属イオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質には、第2アルカリ金属イオンが、前記負極の電位が、第2アルカリ金属に対して0.05V以下になるまでプレドープされており、
3.8Vを超える充放電の上限電圧を有するアルカリ金属イオンキャパシタ。
このようなアルカリ金属イオンキャパシタによれば、3.8Vを超えるような上限電圧まで充電しても、充放電を安定して可逆的に行うことができる。また、高い上限電圧まで充電しても、ガス発生などが起こり難いため、高容量のアルカリ金属イオンキャパシタを得ることができる。
前記付記1において、前記第1アルカリ金属イオンおよび前記第2アルカリ金属イオンは、リチウムイオンであり、
前記第1アニオンは、ビススルホニルアミドアニオンまたはフッ素含有ホウ酸のアニオンであり、前記第2アニオンは、前記第1アニオンと同じであり、
前記第2カチオンは有機カチオンであり、
前記正極は、前記正極活物質と、前記正極活物質が担持された正極集電体とを含み、
前記負極は、前記負極活物質と、前記負極活物質が担持された負極集電体とを含み、
前記正極集電体は、三次元網目状で、かつ内部が中空の骨格を有する金属製の第1多孔体であり、
前記負極集電体は、三次元網目状で、かつ内部が中空の骨格を有する金属製の第2多孔体であることが好ましい。
付記2の実施形態によれば、電解質中のイオンの移動、ならびに充放電時のアルカリ金属イオンの負極活物質への吸蔵および負極活物質からの放出を、スムーズに行うことができる。また、正極および負極において、活物質を高充填することができるため、キャパシタの高容量化の点で有利であるとともに、出力を高めることもできる。
前記付記1または付記2において、
前記第1アニオンは、ビス(フルオロスルホニル)アミドアニオン、ビス(トリフルオロスルホニル)アミドアニオンまたはテトラフルオロホウ酸イオンであり、
前記第2カチオンは、イミダゾール骨格を有する有機オニウムカチオンまたはピロリジン骨格を有する有機オニウムカチオンであることが好ましい。
電解質が、このようなアニオンおよびカチオンを含むことで、電解質の粘度および融点を低くすることができ、イオンの移動をよりスムーズに行うことができるとともに、電荷のキャリアとなるアルカリ金属イオンを、負極活物質によりスムーズに吸蔵および放出させることができため、優れた充放電特性が得られ易い。
前記付記1〜前記付記3のいずれか1つにおいて、前記アルカリ金属塩は、LITFSAであり、前記イオン液体は、EMITFSAを含むことが好ましい。
(付記5)
前記付記1〜前記付記3のいずれか1つにおいて、前記アルカリ金属塩は、LIFSAであり、前記イオン液体は、MPPYFSAを含むことが好ましい。
付記4または付記5のアルカリ金属塩およびイオン液体を含む電解質を用いることにより、高いイオン伝導性が得られ易く、充放電特性を高め易い。
下記の手順でリチウムイオンキャパシタを作製した。
(1)正極の作製
(a)正極集電体の作製
熱硬化性ポリウレタンの発泡体(気孔率:95体積%、表面1インチ(=2.54cm)長さ当たりの空孔(セル)数:約50個、縦100mm×横30mm×厚み1.1mm)を準備した。
発泡体を、黒鉛、カーボンブラック(平均粒径D50:0.5μm)、樹脂バインダ、浸透剤、および消泡剤を含む導電性懸濁液の中に浸漬した後、乾燥することにより、発泡体の表面に導電性層を形成した。なお、懸濁液中の黒鉛およびカーボンブラックの含有量は合計で25質量%であった。
正極活物質として活性炭粉末(比表面積2300m2/g、平均粒径約5μm)および導電助剤としてアセチレンブラック、バインダとしてPVDF(濃度12質量%でPVDFを含むNMP溶液)、および分散媒としてNMPを、混合機にて混合、攪拌することにより、正極合剤スラリーを調製した。スラリー中の各成分の質量比は、活性炭:アセチレンブラック:PVDF=87:3:10であった。
得られた正極合剤スラリーを、上記工程(a)で得られた集電体に充填し、100℃にて30分乾燥した。乾燥物を、一対のロールを用いて圧延し、厚み840μmの正極を作製した。
(a)負極集電体の作製
正極集電体の作製で用いたものと同じ熱硬化性ポリウレタンの発泡体の表面に、スパッタリングにより目付量5g/cm2のCu被膜(導電性層)を形成した。
表面に導電性層を形成した発泡体をワークとして、硫酸銅メッキ浴中に浸漬して、陰極電流密度2A/dm2の直流電流を印加することにより、表面にCu層を形成した。硫酸銅メッキ浴は、250g/Lの硫酸銅、50g/Lの硫酸、および30g/Lの塩化銅を含み、温度は、30℃であった。
負極活物質としての人造黒鉛粉末と、導電助剤としてのアセチレンブラックと、バインダとしてのPVDFと、分散媒としてのNMPとを混合することにより、負極合剤スラリーを調製した。黒鉛粉末と、アセチレンブラックと、PVDFとの質量比は、90:5:5であった。
得られた負極合剤スラリーを、上記工程(a)で得られた集電体に充填し、100℃にて30分乾燥した。乾燥物を、一対のロールを用いて圧延し、厚み180μmの負極を作製した。
なお、工程(1)および(2)では、プレドープ後の負極の充電可能な容量が、正極の容量の約1.2倍以上となるように、正極合剤および負極合剤の充填量を調節した。
集電体としてのパンチング銅箔(厚み:20μm、開口径:50μm、開口率50%、2cm×2cm)の一方の表面に、リチウム箔(厚み:50μm)を圧着することにより、リチウム極を作製した。リチウム極の集電体の他方の表面には、ニッケル製のリードを溶接した。
上記(1)および(2)で得られた正極および負極を、それぞれ、1.5cm×1.5cmのサイズに切り出し、1辺に沿って幅0.5mmの部分の合剤を取り除いて集電体露出部を形成した。正極の集電体露出部には、アルミニウム製のリードを、負極集電体露出部には、ニッケル製のリードを、それぞれ溶接した。なお、得られた正極および負極において、合剤が存在する部分の面積は、いずれも、1.5cm2であった。
(a)電極容量およびCn/Cp比
正極を2枚準備し、これらの間にセルロース製セパレータ(厚み:60μm)を介在させて、電極群を構成した。その後、電極群と上記と同じ電解質とを、アルミニウムラミネート製の袋内に収容し、EDLCを完成させた。
得られたEDLCについて、電圧範囲を0〜4Vとして充放電を行い、このときの放電容量から、正極の可逆容量Cpを求めた。
得られたCnをCpで除することにより、Cn/Cp比を算出した。
リチウムイオンキャパシタを30℃の温度にて、0.4mA/cm2の電流で、電圧が3.8Vになるまで充電し、電圧が3.0Vになるまで放電した。次いで、充電の上限電圧を、0.2Vずつ5.0Vまで上げる以外は、上記と同様にして充放電を行い、充電可能な上限電圧を調べた。
リチウムイオンキャパシタを30℃の温度にて、0.4mA/cm2の電流で、(b)で調べた上限電圧まで充電し、電圧が3.0Vになるまで放電した。このときの充電容量(mAh)および放電容量(mAh)を求めた。
電解質として、表1に示すリチウム塩および媒体(イオン液体、または有機溶媒)を含むものを用いる以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオンキャパシタ(A2〜A12)を作製し、評価を行った。なお、Cn/Cpの調整は負極の厚みを調整することにより行った。また、比較例1(B1)では、エチレンカーボネート(EC:ethylene carbonate)とジエチルカーボネート(DEC:diethyl carbonate)とを体積比1:1で含む媒体(混合溶媒)に、LiPF6を1.0mol/Lの濃度で溶解させた溶液を電解質として用いた。
プレドープ後の負極の電位がリチウム金属に対して0.6Vとなるように、負極活物質にリチウムをプレドープする以外は、実施例3と同様にしてリチウムイオンキャパシタ(B2)を作製し、評価を行った。
結果を表1に示す。なお、A1〜A12のリチウムイオンキャパシタは実施例であり、B1およびB2のリチウムイオンキャパシタは比較例である。
リチウム極に代えて、ナトリウム極を用いるとともに、電解質として、NaFSAを1.0mol/Lの濃度で含むEMIFSA溶液を用い、負極の炭素材料としてハードカーボンを用いる以外は、実施例1と同様にして、ナトリウムイオンキャパシタA5を作製した。ナトリウム極は、リチウム箔に代えてナトリウム箔(厚み:50μm)を用いる以外は、実施例1の工程(3)と同様にして作製した。
また、ナトリウムイオンキャパシタについても、リチウムイオンキャパシタの場合と同様に、20サイクル目の容量維持率を算出したところ、98%の維持率を示した。このように、実施例のナトリウムイオンキャパシタは、可逆的に安定して充放電を行うことができた。
実施例1で作製した正極および負極を用いて、以下の手順でプレドープ時の温度による影響を調べた。
実施例1で作製した正極および負極を、それぞれ、5cm×5cmのサイズに切り出し、実施例1の工程(4)と同様にして、各正極および負極にリードを溶接した。このようにして、各実施例または比較例につき、正極3枚および負極4枚を準備した。
各ハーフセルについて、リチウム極に最も近い負極(1枚目)と最も遠い負極(4枚目)とにおけるリチウムの分布状態を表2に示す。なお、リチウムの分布状態は、負極中のリチウムの含有量および1枚の負極中のリチウムの分布のバラつき(面内バラつき)に基づいて評価した。
102:金属多孔体の繊維部
102a:繊維部102内の空洞
Wf:空洞102aの幅
103:セル状空孔間の開口
2:正極
2a:正極リード片
3:負極
3a:負極リード片
7:ナット
8:鍔部
9:ワッシャ
10:セルケース
12:容器本体
13:蓋体
14:外部正極端子
16:安全弁
201:キャパシタ
202:充放電制御ユニット
202a:充電制御ユニット
202b:放電制御ユニット
203:負荷機器
Claims (12)
- 正極活物質を含む正極、負極活物質を含む負極、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータ、および電解質を含み、
前記電解質は、アルカリ金属塩とイオン液体とを含み、前記電解質中の前記アルカリ金属塩および前記イオン液体の含有量の合計は、60質量%以上であり、かつアルカリ金属イオン伝導性を有し、
前記アルカリ金属塩は、第1カチオンである第1アルカリ金属イオンと、第1アニオンと、の塩であり、
前記正極活物質は、少なくとも前記第1アニオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質は、前記第1アルカリ金属イオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質には、第2アルカリ金属イオンが、前記負極の電位が、第2アルカリ金属に対して0.05V以下になるまでプレドープされており、
3.8Vを超える充放電の上限電圧を有するアルカリ金属イオンキャパシタ。 - 前記第1アニオンは、ビススルホニルアミドアニオンであり、
前記アルカリ金属塩中の前記第1アルカリ金属イオンと前記ビススルホニルアミドアニオンとの塩の含有量は、65mol%以上である請求項1に記載のアルカリ金属イオンキャパシタ。 - 前記第1アニオンは、ビススルホニルアミドアニオンであり、
前記イオン液体は、第2カチオンと第2アニオンとの溶融塩を含み、
前記第2カチオンは、有機カチオンであり、
前記第2アニオンは、前記第1アニオンと同じである請求項1または請求項2に記載のアルカリ金属イオンキャパシタ。 - 前記第1アニオンは、ビス(フルオロスルホニル)アミドアニオンであり、
前記有機カチオンは、イミダゾール骨格を有する有機オニウムカチオンである請求項3に記載のアルカリ金属イオンキャパシタ。 - 前記正極は、前記正極活物質と、前記正極活物質が担持された正極集電体とを含み、
前記負極は、前記負極活物質と、前記負極活物質が担持された負極集電体とを含み、
前記正極集電体は、三次元網目状で、かつ内部が中空の骨格を有する金属製の第1多孔体であり、
前記負極集電体は、三次元網目状で、かつ内部が中空の骨格を有する金属製の第2多孔体である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のアルカリ金属イオンキャパシタ。 - 前記電解質中の前記アルカリ金属塩および前記イオン液体の含有量の合計は、70質量%以上である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のアルカリ金属イオンキャパシタ。
- 前記第1アルカリ金属イオンは、リチウムイオンまたはナトリウムイオンからなる群より選択される少なくとも一種であり、
前記第2アルカリ金属イオンは、前記第1アルカリ金属イオンと同じである請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のアルカリ金属イオンキャパシタ。 - 前記充放電の上限電圧は4.2Vを超えて5V以下である請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のアルカリ金属イオンキャパシタ。
- 前記負極活物質は、ハードカーボンおよび黒鉛型結晶構造を有する炭素質材料からなる群より選択される少なくとも一種を含む請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のアルカリ金属イオンキャパシタ。
- 前記正極の可逆容量Cpに対する前記負極の可逆容量Cnの比:Cn/Cpは、1.2以上である、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のアルカリ金属イオンキャパシタ。
- 第1カチオンである第1アルカリ金属イオンと、第1アニオンと、の塩であるアルカリ金属塩およびイオン液体を含み、前記アルカリ金属塩および前記イオン液体の含有量の合計が60質量%以上であり、かつアルカリ金属イオン伝導性を有する電解質を準備する第1工程と、
正極活物質を含む第1電極である正極、負極活物質を含む第2電極である負極、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータ、および前記負極と電気的に接続し、かつ第2アルカリ金属を含む第3電極を含む電極群、ならびに前記電解質をセルケースに収容する第2工程と、
前記電極群を前記電解質中に浸漬した状態で、70〜125℃の温度で前記第3電極から第2アルカリ金属イオンを溶出させて、前記負極の電位が、前記第2アルカリ金属に対して0.05V以下になるまで、前記第2アルカリ金属イオンを前記負極活物質にプレドープすることにより、3.8Vを超える充放電の上限電圧を有するアルカリ金属イオンキャパシタを作製する第3工程と、を含み、
前記正極活物質は、少なくとも前記第1アニオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質は、前記第1アルカリ金属イオンを可逆的に担持する材料を含むアルカリ金属イオンキャパシタの製造方法。 - アルカリ金属イオンキャパシタの充放電方法であって、
前記アルカリ金属イオンキャパシタは、正極活物質を含む正極、負極活物質を含む負極、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータ、および電解質を含み、
前記電解質は、アルカリ金属塩とイオン液体とを含み、前記電解質中の前記アルカリ金属塩および前記イオン液体の含有量の合計は、60質量%以上であり、かつアルカリ金属イオン伝導性を有し、
前記アルカリ金属塩は、第1カチオンである第1アルカリ金属イオンと、第1アニオンと、の塩であり、
前記正極活物質は、少なくとも前記第1アニオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質は、前記第1アルカリ金属イオンを可逆的に担持する材料を含み、
前記負極活物質には、第2アルカリ金属イオンが、前記負極の電位が、第2アルカリ金属に対して0.05V以下になるまでプレドープされており、
前記アルカリ金属イオンキャパシタを、3.8Vを超える上限電圧で、充放電する工程を有する充放電方法。
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