JP2015094071A - 木造建築用の接合金具と接合構造 - Google Patents

木造建築用の接合金具と接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】溝の加工が容易で、材料費を低減することができる柱梁連結金具を提供する。【解決手段】柱2には、柱端面11と両側面13,13Aに開口する外側及び内側係合溝14,15が長さ方向に形成され、梁3には、梁端面12と上,下面16,17に開口し、突き合わせ状態で外側及び内側係合溝14,15に連続する上側及び下側係合溝18,19が長さ方向に形成され、柱梁用金具本体1は、外側係合溝13と上側係合溝18に挿入する外片部5と、内側係合溝15と下側係合溝19に挿入する内片部6とを備え、柱梁用金具本体1の結合孔26に、ピン28を挿入して柱2と梁3とを接合するから、柱2には、該柱2の幅方向中央部を除いた外側係合溝14と内側係合溝15を形成すればよく、梁3には、該梁3の幅方向中央部を除いた上側係合溝18と下側係合溝19を形成すればよく、表面から比較的浅い係合溝を加工するだけで済む。【選択図】図1

Description

本発明は、柱と梁を連結する木造建築用の接合金具と接合構造に関する。
従来、この種の木造建築用の接合金具として、柱の側面に重ねる側板の一面側に柱の縦孔へ挿入する柱接合プレートと、他面側に梁の木口に形成した縦溝を挿入する梁接合プレートと、この梁接合プレートの下部の位置に梁受プレートを設けて接合金具を形成し、前記柱接合プレートに締結具で柱を締結するための複数の結合孔と、梁接合プレートに締結具で梁を締結するための複数の結合孔を設けた柱と梁の接合金具(例えば特許文献1)や、左右に間隔を開けて立てた一対の柱H,Hの上側の間に、一対の登り梁を逆V字型に突き合わせて架設し、逆V字型に連続する底面の隅角部分に連結金具を、両登り梁に当接する状態で配置すると共に、各登り梁に連結金具を固着手段によって固定し、両登り梁の突合わせ面の前後幅の中央部に、補助金具を収納する係合溝を上下方向に沿って形成し、両登り梁の側面には、係合溝に連通する複数の抜孔を、上下に間隔を開けて設けると共に、各嵌合穴の奥部に連通する複数の抜孔を開け、各抜孔に固着手段であるピンを打ち込むもの(例えば特許文献2)などが知られている。
特開2005−299150号公報 特開2000−257202号公報
上記特許文献1の接合金具では、梁の上下幅方向全長に渡って縦溝を形成する必要があり、また、上記特許文献2の接合金具では、登り梁の上下方向全長に渡って係合溝を形成する必要がある。そして、金具の取り付け部位には、高い木材加工精度が要求され、対応できるプレカット工場は限定されていた。
即ち、このように梁の幅方向全長に溝を形成するには、特殊な機械が必要となり、また、梁の長さ方向に長い溝を形成するにも専用の機械が必要となるという問題があった。
さらに、従来のように梁の上下幅方向全長の接合プレートを用いた場合、結合孔が接合プレートの中央部を除いた幅方向両側に設けられているように、接合プレートの中央部は曲げモーメントに対抗する力が小さい部分であるから、材料費的に無駄な面がある。
また、梁の上下幅方向全長の接合プレートは接合プレートに大きな曲げモーメントが加わると、ピンにより木質の梁に亀裂などが生じ易く、接合部における靭性を確保することが難しかった。
そこで、本発明では、上記の問題点を考慮して、溝の加工が容易で、材料費を低減することができる木造建築用の接合金具と接合構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、第一接合部材の第一端面を斜めに形成すると共に、第二接合部材の第二端面を斜めに形成し、これら第一端面と第二端面に係合溝を形成し、前記第一端面と第二端面とを突き合せ、それら係合溝に接合金具本体を挿入し、この係合溝に挿入した接合金具本体の結合孔に、ピンを挿入して前記第一接合部材と第二接合部材とを接合する木造建築用の接合金具において、前記第一接合部材には、前記第一端面と第一の一方側面及び前記第一端面と第一の他方側面に開口する第一の一方係合溝及び第一の他方係合溝が長さ方向に形成され、前記第二接合部材には、前記第二端面と第二の一方側面及び前記第二端面と第二の他方側面に開口する第二の一方係合溝及び第二の他方係合溝が長さ方向に形成され、前記接合金具本体は、前記第一の一方係合溝と前記第二の一方係合溝に挿入する外片部と、前記第一の他方係合溝と前記第二の他方係合溝に挿入する内片部とを備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、前記第一端面及び第二端面には、突き合わせ状態で連続する第一端面係合溝及び第二端面係合溝が形成され、前記第一端面係合溝と前記第二端面係合溝に挿入されると共に、前記外片部の屈曲部と内片部の屈曲部とを連結する連結部とを備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、接合状態で前記外片部及び前記内片部の幅より前記外片部の内縁と前記内片部の内縁との間隔が大きいことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、前記外片部の先端部には、先端側に向かって内側から外側に向かって傾斜した案内縁部を設け、前記内片部の先端部には、先端側に向かって外側から内側に向かって傾斜した案内縁部を設けたことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、第一接合部材が柱であり、第二接合部材が梁であり、前記柱を基礎に立設し、この柱の柱端面を斜めに形成すると共に、前記梁の梁端面を斜めに形成し、これら柱端面と梁端面に係合溝を形成し、前記柱端面と梁端面とを突き合せ、それら係合溝に接合金具本体を挿入し、この係合溝に挿入した接合金具本体の結合孔に、ピンを挿入して前記柱と梁とを接合する木造建築用の接合構造において、前記柱の長さ方向に形成され、前記柱端面と両側面に開口する外側及び内側係合溝と、前記梁の長さ方向に形成され、前記梁端面と上,下面に開口し、突き合わせ状態で前記外側及び内側係合溝に連続する上側及び下側係合溝と、前記柱の長さ方向に形成され、該柱の柱下面と両側面に開口する対をなす下係合溝と、梁用金具本体と、柱下部用金具本体と、を備え、前記梁用金具本体は、前記外側係合溝と前記上側係合溝に挿入する外片部と、前記内側係合溝と前記下側係合溝に挿入する内片部とを備え、前記柱下部用金具本体は、下部に設けたベース体と、このベース体に突設され、前記対をなす下係合溝に挿入する対をなす下挿入片部とを備えることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、第一接合部材には、該第一接合部材の幅方向中央部を除いた第一の一方係合溝と第一の他方係合溝を形成すればよく、第二接合部材には、該第二接合部材の幅方向中央部を除いた第二の一方係合溝と第二の他方係合溝を形成すればよく、表面から比較的浅い係合溝を加工するだけで済む。
そして、前記第一の一方係合溝と前記第二の一方係合溝に挿入する外片部と、前記第一の他方係合溝と前記第二の他方係合溝に挿入する内片部とを備えた接合金具本体により、第一接合部材と第二接合部材を接合することができる。
また、請求項2の構成によれば、第一端面及び第二端面には連結部を挿入する第一端面係合溝と第二端面係合溝を形成すればよく、係合溝の加工が容易になり、しかも、連結部により外片部と内片部を一体化することにより剛性が向上する。
また、請求項3の構成によれば、材料費を抑えながら、曲げモーメントに効率よく対抗する構造が得られる。即ち、接合部に曲げモーメントが加わると、第一接合部材と第二接合部材の両側が引張領域及び圧縮領域となるから、これらに効率よく対抗できる。
また、請求項4の構成によれば、案内先端部により係合溝への挿入が容易となる。
また、請求項5の構成によれば、係合溝の加工が容易で、立設した柱に梁を接合することができる接合構造を提供できる。
本発明の実施例1を示す柱梁用金具本体の使用状態の正面図である。 同上、分解斜視図である。 同上、要部の拡大断面図である。 同上、柱下部用金具本体の使用状態の断面図である。 同上、柱下部用金具本体の使用状態の側面図である。 同上、柱下部用金具本体の要部の正面図である。 同上、柱下部用金具本体の部品の平面図である。 同上、接合金具本体を用いて柱と梁を接合した門型構造の断面図である。 同上、交差梁の接合状態を示す側面図である。 本発明の実施例2を示す柱梁用金具本体の使用状態の正面図である。 本発明の実施例3を示す柱梁用金具本体の使用状態の正面図である。 同上、梁の端部の斜視図である。 本発明の実施例4を示す柱梁用金具本体の使用状態の正面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な柱梁連結金具を採用することにより、従来にない柱梁連結金具が得られ、その柱梁連結金具について記述する。
図1〜図9は、本発明の実施例1を示し、同図に示すように、接合金具本体である柱梁用金具本体1は、木質材料からなる柱2と梁3とを接合するものであり、接合金具本体である柱下部用金具本体4は、基礎に柱2を立設するものである。尚、この例では、柱2が第一接合部材であり、梁3が第二接合部材である。
そして、前記柱梁用金具本体1は、山形をなす外片部5と、この外片部5と間隔を置いて配置され山形をなす内片部6とを別体で有し、それら外片部5と内片部6は金属板材、例えば鋼板などからなる。そして、外片部5と内片部6の幅,長さ及び板厚は同一であり、後述する結合孔の配置も同一であるが、外片部5と内片部6とが異なるものを用いてもよい。
また、図1及び図2に示すように、柱2の上端に位置する柱端面11を斜めに形成すると共に、梁の一端に位置する梁端面12を斜めに形成しており、立設した柱の柱端面11に梁端面12を突き合わせることにより、梁3が横方向に配置される。尚、添付の図面では、柱端面11及び梁端面12は長さ方向に対して略45度の角度に形成されているが、90度以外の異なる角度にしてもよい。また、この例では、柱端面11が第一端面であり、梁端面12が第二端面である。
前記柱2には、前記柱端面11と両側面13,13Aに開口する外側及び内側係合溝14,15が長さ方向に形成され、これら外側及び内側係合溝14,15は前記外片部5及び内片部6の幅と長さと厚さに対応して形成されている。尚、この例では、外側の側面13が第一の一方側面であり、内側の側面13Aが第一の他方側面であり、また、外側係合溝14が第一の一方係合溝であり、内側係合溝15が第一の他方係合溝である。
そして、内側及び外側係合溝15,14の幅は、それら15の内縁と外側係合溝14の内縁との間の間隔Kより狭く形成されている。
また、梁3には、前記梁端面11と上面16及び下面17に開口する上側及び下側係合溝18,19が長さ方向に形成され、これら上側及び下側係合溝18,19は前記外片部5及び内片部6の幅と長さと厚さに対応して形成されている。そして、柱端面11と梁端面12とを突き合わせた状態で、外側及び内側係合溝14,15に連続する上側及び下側係合溝18,19が連続する。尚、外側及び内側係合溝14,15は側面13,13Aの幅方向中央に形成され、上側及び下側係合溝18,19は上面及び下面16,17の幅方向中央に形成されている。尚、この例では、上面16第二の一方側面であり、下面17が第二の他方側面であり、また、上側係合溝18が第二の一方係合溝であり、下側係合溝19が第二の他方係合溝である。
そして、上側及び下側係合溝18,19の幅は、それら上側係合溝18の下縁と下側係合溝19の上縁との間の間隔K´より狭く形成されている。尚、上側及び下側係合溝18,19の幅と長さと厚さは、内側及び外側係合溝14,15の幅と長さと厚さに等しい。
前記外片部5は中央に屈曲部21を有し、この屈曲部21の両側に前記外側係合溝14と上側係合溝18に挿入する外側挿入部22,22を有する。前記内片部6は中央に屈曲部23を有し、この屈曲部23の両側に前記内側係合溝15と下側係合溝19に挿入する内側挿入部24,24を有する。
また、外片部5の外側挿入部22,22の先端には、先端側に向かって内側から外側に向かって傾斜した案内縁部22F,22Fを設け、前記内片部6の内側挿入部24,24の先端には、先端側に向かって外側から内側に向かって傾斜した案内縁部24F,24Fを設けており、それら案内縁部22F,24Fは凸状の湾曲形状に形成され、先端にはR加工部25が設けられている。
尚、図3に示すように、挿入部22,24の幅は係合溝18,14,19,15の幅と略同一か僅かに広く、係合溝18,14,19,15の先端18T,14T,19T,15Tは湾曲状に形成されている。
さらに、前記外側挿入部22,22及び内側挿入部24,24の内縁側で先端側には、複数(この例では4個)の結合孔26が長さ方向に並んで穿設されている。また、それら結合孔26に対応して、前記柱2及び梁3には挿通孔27が穿設されている。そして、前記挿通孔27と結合孔26に、ボルトやドリフトピンなどのピン28を挿入することにより、連結する。
また、前記外側挿入部22,22の屈曲部21側には、交差方向の交差梁31を連結するための挿通孔32,33を穿設している。
前記屈曲部21の中央に位置する前記挿通孔32は、両側の外側挿入部22,22の長さ方向に長く形成されて略L形をなし、中央の挿通孔32から両側に向かって並んだ複数の前記挿通孔33は、外側挿入部22の幅方向に長く形成されている。尚、添付の図面では、いずれの挿通孔32,33とも直径の2倍以下の長さの長孔であるが、2倍以上にしてもよい。また、挿通孔32,33を使用する場合は、柱2と梁3にもそれら挿通孔32,33に対応して、円形の挿通孔32A,33Aを穿設する。
前記柱下部用金具本体4は、金属板材、例えば鋼板などを組み合わせてなり、図示しない基礎にアンカーボルト41,41を突設し、前記基礎上に直接箱型のベース体42が固定される。
前記ベース体42は、上が開口したコ字形のベース枠43と、このベース枠43の上部に設ける上板44とを一体に有し、ベース枠43と上板44の中央は上下方向の仕切り板45により連結されている。前記ベース枠43の底板部43Tには、前記アンカーボルト41を挿通する挿通孔43A,43Aが左右に穿設されている。
前記柱2の下部には、柱下面51と側面13,13Aに開口する下係合溝52,52が設けられている。前記柱下部用金具本体4には、図6に示すように、それら下係合溝52,52に挿入する下挿入部46,46を備え、これら下挿入部46,46の下部は下連結部47により連結されている。この下連結部47の下縁には、左右に切欠き部47A,47Aを設け、これら切欠き部47A,47Aは前記挿通孔45,45に対応して形成されている。尚、それら下挿入部46,46及び下連結部47は1枚の金属板材からなる。
前記下挿入部46は、上下方向に長く形成され、その先端には、先端側に向かって柱2の中央から外側に向かって傾斜した案内縁部48を設けており、この案内縁部48は凸状の湾曲形状に形成され、先端にはR加工部49が設けられてる。また、下挿入部47の内縁側で上端側には、複数の結合孔26が長さ方向に並んで穿設されている。また、それら結合孔26に対応して、前記柱2には挿通孔27が穿設されている。
そして、上板44の左右には、前記下挿入部46,46を挿通するスリット50,50が形成されており、これらスリット50,50はそれぞれ両側に開口する。そして、それらスリット50,50に両側の下挿入部46,46を挿通し、上板44の下面が下連結部47の上縁に当接すると共に、下連結部47がベース枠43の底板部43Tに当接し、この状態で部材同士を溶接などにより接合一体化する。尚、上板44の上面は平坦に形成されている。
次に、前記柱梁用金具本体1の使用方法について説明する。柱端面11と梁端面12とを突き合わせ、連続した外側係合溝14と上側係合溝18に、外片部5を挿入配置し、また、連続した内側係合溝15と下側係合溝19に、内片部6を挿入配置し、結合孔26と挿入孔27にピン28を挿入することにより、柱2と梁3を連結固定する。
一方、柱2と梁3とを連結した後、または、連結する前に、柱2の柱下面51の下係合溝52,52に、下挿入部46,46の先端を合わせ、下係合溝52,52の長さ方向の両下挿入部46,46をスライドして、下係合溝52,52に下挿入部46,46を挿入配置する。この場合、下挿入部46の先端には、案内縁部48が形成されているため、スムーズに挿入することができる。この後、結合孔26と挿入孔27にピン28を挿入することにより、柱下部用金具本体4に柱2を連結固定する。
また、透孔45,45にアンカーボルト41の上端を挿入し、該アンカーボルト41にナット41Aを螺合することにより、柱下部用金具本体4を固定する。これにより布基礎などの上に柱2を立設することができる。
図8に示すように、両側の柱2,2の上端間に梁3を接合することにより、門型構造が得られる。そして、この例では、上片部5と下片部6とを別体で設けているため、柱2と梁3との角度を大きくしたり小さくしたりする荷重を繰り返し加える試験を行った結果、柱梁用金具本体1の塑性変形により接合部における靭性の向上を図ることができた。
また、図9に示すように、柱2の上部に前記梁3と交差する交差梁31を連結する場合は、前記挿通孔32,33に対応して、柱2に挿通孔32A,33Aを穿設し、固定手段たるボルト61を、前記挿通孔32A,33A及び挿通孔32,33に挿通する。また、交差梁31には上下方向に貫通する一対の嵌入溝62,62が間隔を置いて縦設され、これら嵌入溝62,62に固定金具63が挿入される。
前記固定金具63は、鋼板をコ字型に折曲形成して前記柱2に固定する背板部64と、この背板部64の両側縁から互いに平行するように屈曲した一対の側板部65,65とを一体に有している。そして、前記背板部64に前記ボルト61を挿通し、このボルト61にナット61Aを螺合することにより、前記側面13,13A以外の柱2の側面に固定金具63を固定し、この固定金具63の両側板部65,65を前記一対の嵌入溝62,62に係入する。また、前記側板部65の上部には、上部が開口した切欠孔66が形成され、前記切欠溝66により交差梁31に圧入したドリフトピンなどのピン28を支持し、さらに、交差梁31に挿通したピン28を、側板部65の結合孔26に挿入することにより、交差梁31を柱2に連結することができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、第一接合部材たる柱2の第一端面たる柱端面11を斜めに形成すると共に、第二接合部材たる梁3の第二端面たる梁端面12を斜めに形成し、これら柱端面11と梁端面12に係合溝を形成し、前記柱端面11と梁端面12とを突き合せ、それら係合溝に接合金具本体たる柱梁用金具本体1を挿入し、この係合溝に挿入した柱梁用金具本体1の結合孔26に、ピン28を挿入して柱2と梁3とを接合する木造建築用の柱梁接合金具において、柱2には、柱端面11と第一の一方側面,第一の他方側面たる両側面13,13Aに開口する第一の一方係合溝及び第一の他方係合溝たる外側及び内側係合溝14,15が長さ方向に形成され、梁3には、梁端面12と第二の一方側面,第二の他方側面たる上,下面16,17に開口し、突き合わせ状態で外側及び内側係合溝14,15に連続する第二の一方係合溝及び第二の他方係合溝たる上側及び下側係合溝18,19が長さ方向に形成され、接合金具本体たる柱梁用金具本体1は、外側係合溝14と上側係合溝18に挿入する外片部5と、内側係合溝15と下側係合溝19に挿入する内片部6とを備えるから、柱2には、該柱2の幅方向中央部を除いた外側係合溝14と内側係合溝15を形成すればよく、梁3には、該梁3の幅方向中央部を除いた上側係合溝18と下側係合溝19を形成すればよく、表面から比較的浅い係合溝を加工するだけで済む。
そして、外側係合溝14と上側係合溝18に挿入する外片部5と、内側係合溝15と下側係合溝19に挿入する内片部6とを備えた柱梁用金具本体1により、柱2と梁3を接合することができる。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、接合状態で外片部5及び内片部6の幅より外片部5の内縁と内片部6の内縁との間隔K,K´が大きいから、材料費を抑えながら、曲げモーメントに効率よく対抗する構造が得られる。即ち、接合部に曲げモーメントが加わると、柱2と梁3に両側が引張領域及び圧縮領域となるから、これらに効率よく対抗できる。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、外片部5の先端部には、先端側に向かって内側から外側に向かって傾斜した案内縁部22Fを設け、内片部6の先端部には、先端側に向かって外側から内側に向かって傾斜した案内縁部24Fを設けたから、案内先端部22F,24Fにより係合溝18,14,19,15への挿入が容易となる。
また、このように本実施例では、請求項5に対応して、柱2の柱端面11を斜めに形成すると共に、梁3の梁端面12を斜めに形成し、これら柱端面11と梁端面12に係合溝を形成し、前記柱端面11と梁端面12とを突き合せ、それら係合溝に接合金具本体たる柱梁用金具本体1を挿入し、この係合溝に挿入した柱梁用金具本体1の結合孔26に、ピン28を挿入して柱2と梁3とを接合する木造建築用の柱梁接合構造において、柱2の長さ方向に形成され、柱端面11と両側面13,13Aに開口する外側及び内側係合溝14,15と、梁3の長さ方向に形成され、梁端面12と上,下面16,17に開口し、突き合わせ状態で外側及び内側係合溝14,15に連続する上側及び下側係合溝18,19と、柱2の長さ方向に形成され、該柱2の柱下面51と両側面13,13Aに開口する対をなす下係合溝52,52と、梁用金具本体1と、柱下部用金具本体4と、を備え、柱梁用金具本体1は、外側係合溝14と上側係合溝18に挿入する外片部5と、内側係合溝15と下側係合溝19に挿入する内片部6とを備え、柱下部用金具本体4は、下部に設けたベース体42と、このベース体42に突設され、前記対をなす下係合溝52,52に挿入する対をなす下挿入片部46,46とを備えるから、係合溝の加工が容易で、立設した柱2に梁3を接合することができる柱梁接合構造を提供できる。
また、実施例上の効果として、山形をなす外片部5と、この外片部5と間隔を置いて配置され山形をなす内片部6とを別体で有するから、靭性を向上することができる。さらに、柱下部用金具本体4のベース体42には、下連結部47に切欠き部47A,47Aを挿通孔45,45に対応して設けたから、ナット41の作業を切欠き部47A内において行うことができると共に、アンカーボルト41の上部及びナット41Aをベース体42内に収納できる。また、ベース体42に上板44を一体に設けたから、柱下面51を確実に支持することができる。さらに、外片部5と内片部6が別体であるから、幅の異なる柱2及び上下幅の異なる梁3に使用可能となる。
図10は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その説明を省略して詳述すると、この例では、前記挿通孔32,33を直径の2倍以上の長孔状の挿通孔32´,33´に形成しており、円形の挿通孔32A,33Aと上片部5の挿通孔32´,33´との位置合わせを容易に行うことができる。尚、前記挿通孔32,33を直径の2倍以下の長孔状の挿通孔32´,33´に形成してもよい。
このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用・効果を奏し、また、この例では、挿通孔32A,33Aと挿通孔32´,33´の位置合わせが容易となり、交差梁31の接合における作業性の向上を図ることができる。
図11〜図12は本発明の実施例3を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その説明を省略して詳述すると、この例では、前記外片部5の屈曲部21と内片部6の屈曲部23とを連結する連結部71とを備え、この連結部71は略一定幅の帯状をなす。尚、連結部71は柱端面11及び梁端面12と同一角度をなす。
また、前記柱端面11及び梁端面12には、突き合わせ状態で連続する柱端面係合溝72及び梁端面係合溝72Aが形成され、これら係合溝72,72Aの深さは前記連結部71の幅の略1/2である。尚、この例では、柱端面係合溝72が第一端面係合溝であり、梁端面係合溝72Aが第二端面係合溝である。
そして、柱端面係合溝72は外側係合溝14と内側係合溝15を連結し、梁端面係合溝72Aは上側係合溝18と下側係合溝19を連結している。
このように本実施例では、上記各実施例と同様な作用・効果を奏し、また、この例では、請求項2に対応して、連結部71により柱梁用金具本体1の剛性の向上を図ることができる。さらに、外片部5と内片部6とが連結部71により一体化されているから、部品管理が容易となり、また、作業においては、両側の案内縁部22F,24F及びR加工部28により係合溝への挿入作業が容易となる。
図13は本発明の実施例4を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その説明を省略して詳述すると、この例では、実施例3の連結部71に長孔73を穿設し、この長孔は連結部71の略全長に設けられ、長孔73の分だけ軽量化が計られ、且つ接合部における靭性が向上する。
このように本実施例では、上記各実施例と同様な作用・効果を奏し、また、この例でも、連結部71により柱梁用金具本体1の剛性の向上を図りつつ靭性を向上することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、外片部と内片部の幅,長さ,厚さ,結合孔の数及び配置を同一としたが、異なる設定にしてもよい。また、実施例では、柱と梁との接合を説明したが、第一接合部材たる柱と第二接合部材たる登り梁との接合や、第一接合部材である登り梁と第二接合部材である登り梁との頂部における接合などにも用いることができ、これらの場合、第一接合部材と第二接合部材の端面の角度は、実施例で示した略45度ではなく、略60度や略120度などとしてもよい。
1 柱梁用金具本体(接合金具本体)
2 柱(第一接合部材)
3 梁(第二接合部材)
4 柱下部用金具本体(接合金具本体)
5 外片部
6 内片部
11 柱端面(第一端面)
12 梁端面(第二端面)
13 側面(外側・第一の一方側面)
13A 側面(内側・第一の他方側面)
14 外側係合溝(第一の一方係合溝)
15 内側係合溝(第一の他方係合溝)
16 上面 (第二の一方側面)
17 下面 (第二の他方側面)
18 上側係合溝(第二の一方係合溝)
19 下側係合溝(第二の他方係合溝)
21 屈曲部
22 外側挿入部
22F 案内先端部
23 屈曲部
24 内側挿入部
24F 案内先端部
26 結合孔
28 ピン
51 柱下面
52 下係合溝
71 連結部
72 柱端面係合溝(第一端面係合溝)
72A 梁端面係合溝(第二端面係合溝)
本発明は、柱と梁を連結する木造建築用の接合金具と接合構造に関する。
従来、この種の木造建築用の接合金具として、柱の側面に重ねる側板の一面側に柱の縦孔へ挿入する柱接合プレートと、他面側に梁の木口に形成した縦溝を挿入する梁接合プレートと、この梁接合プレートの下部の位置に梁受プレートを設けて接合金具を形成し、前記柱接合プレートに締結具で柱を締結するための複数の結合孔と、梁接合プレートに締結具で梁を締結するための複数の結合孔を設けた柱と梁の接合金具(例えば特許文献1)や、左右に間隔を開けて立てた一対の柱H,Hの上側の間に、一対の登り梁を逆V字型に突き合わせて架設し、逆V字型に連続する底面の隅角部分に連結金具を、両登り梁に当接する状態で配置すると共に、各登り梁に連結金具を固着手段によって固定し、両登り梁の突合わせ面の前後幅の中央部に、補助金具を収納する係合溝を上下方向に沿って形成し、両登り梁の側面には、係合溝に連通する複数の抜孔を、上下に間隔を開けて設けると共に、各嵌合穴の奥部に連通する複数の抜孔を開け、各抜孔に固着手段であるピンを打ち込むもの(例えば特許文献2)などが知られている。
特開2005−299150号公報 特開2000−257202号公報
上記特許文献1の接合金具では、梁の上下幅方向全長に渡って縦溝を形成する必要があり、また、上記特許文献2の接合金具では、登り梁の上下方向全長に渡って係合溝を形成する必要がある。そして、金具の取り付け部位には、高い木材加工精度が要求され、対応できるプレカット工場は限定されていた。
即ち、このように梁の幅方向全長に溝を形成するには、特殊な機械が必要となり、また、梁の長さ方向に長い溝を形成するにも専用の機械が必要となるという問題があった。
さらに、従来のように梁の上下幅方向全長の接合プレートを用いた場合、結合孔が接合プレートの中央部を除いた幅方向両側に設けられているように、接合プレートの中央部は曲げモーメントに対抗する力が小さい部分であるから、材料費的に無駄な面がある。
また、梁の上下幅方向全長の接合プレートは接合プレートに大きな曲げモーメントが加わると、ピンにより木質の梁に亀裂などが生じ易く、接合部における靭性を確保することが難しかった。
そこで、本発明では、上記の問題点を考慮して、溝の加工が容易で、材料費を低減することができる木造建築用の接合金具と接合構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、第一接合部材の第一端面を斜めに形成すると共に、第二接合部材の第二端面を斜めに形成し、これら第一端面と第二端面に係合溝を形成し、前記第一端面と第二端面とを突き合せ、それら係合溝に接合金具本体を挿入し、この係合溝に挿入した接合金具本体の結合孔に、ピンを挿入して前記第一接合部材と第二接合部材とを接合する木造建築用の接合金具において、前記第一接合部材には、前記第一端面と第一の一方側面及び前記第一端面と第一の他方側面に開口する第一の一方係合溝及び第一の他方係合溝が長さ方向に形成され、前記第二接合部材には、前記第二端面と第二の一方側面及び前記第二端面と第二の他方側面に開口する第二の一方係合溝及び第二の他方係合溝が長さ方向に形成され、前記接合金具本体は、前記第一の一方係合溝と前記第二の一方係合溝に挿入する外片部と、前記第一の他方係合溝と前記第二の他方係合溝に挿入する内片部とを備え、前記第一端面及び第二端面には、突き合わせ状態で連続する第一端面係合溝及び第二端面係合溝が形成され、前記第一端面係合溝と前記第二端面係合溝に挿入されると共に、前記外片部の屈曲部と内片部の屈曲部とを連結する連結部とを備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、第一接合部材の第一端面を斜めに形成すると共に、第二接合部材の第二端面を斜めに形成し、これら第一端面と第二端面に係合溝を形成し、前記第一端面と第二端面とを突き合せ、それら係合溝に接合金具本体を挿入し、この係合溝に挿入した接合金具本体の結合孔に、ピンを挿入して前記第一接合部材と第二接合部材とを接合する木造建築用の接合金具において、前記第一接合部材には、前記第一端面と第一の一方側面及び前記第一端面と第一の他方側面に開口する第一の一方係合溝及び第一の他方係合溝が長さ方向に形成され、前記第二接合部材には、前記第二端面と第二の一方側面及び前記第二端面と第二の他方側面に開口する第二の一方係合溝及び第二の他方係合溝が長さ方向に形成され、前記接合金具本体は、前記第一の一方係合溝と前記第二の一方係合溝に挿入する外片部と、前記第一の他方係合溝と前記第二の他方係合溝に挿入する内片部とを備え、前記外片部の先端部には、先端側に向かって内側から外側に向かって傾斜した案内縁部を設け、前記内片部の先端部には、先端側に向かって外側から内側に向かって傾斜した案内縁部を設けたことを特徴とすることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、接合状態で前記外片部及び前記内片部の幅より前記外片部の内縁と前記内片部の内縁との間隔が大きいことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、前記外片部の先端部には、先端側に向かって内側から外側に向かって傾斜した案内縁部を設け、前記内片部の先端部には、先端側に向かって外側から内側に向かって傾斜した案内縁部を設けたことを特徴とする。
請求項1及び2の構成によれば、第一接合部材には、該第一接合部材の幅方向中央部を除いた第一の一方係合溝と第一の他方係合溝を形成すればよく、第二接合部材には、該第二接合部材の幅方向中央部を除いた第二の一方係合溝と第二の他方係合溝を形成すればよく、表面から比較的浅い係合溝を加工するだけで済む。
そして、前記第一の一方係合溝と前記第二の一方係合溝に挿入する外片部と、前記第一の他方係合溝と前記第二の他方係合溝に挿入する内片部とを備えた接合金具本体により、第一接合部材と第二接合部材を接合することができる。
また、請求項の構成によれば、第一端面及び第二端面には連結部を挿入する第一端面係合溝と第二端面係合溝を形成すればよく、係合溝の加工が容易になり、しかも、連結部により外片部と内片部を一体化することにより剛性が向上する。
また、請求項3の構成によれば、材料費を抑えながら、曲げモーメントに効率よく対抗する構造が得られる。即ち、接合部に曲げモーメントが加わると、第一接合部材と第二接合部材の両側が引張領域及び圧縮領域となるから、これらに効率よく対抗できる。
また、請求項2及び4の構成によれば、案内部により係合溝への挿入が容易となる。
本発明の実施例1を示す柱梁用金具本体の使用状態の正面図である。 同上、分解斜視図である。 同上、要部の拡大断面図である。 同上、柱下部用金具本体の使用状態の断面図である。 同上、柱下部用金具本体の使用状態の側面図である。 同上、柱下部用金具本体の要部の正面図である。 同上、柱下部用金具本体の部品の平面図である。 同上、接合金具本体を用いて柱と梁を接合した門型構造の断面図である。 同上、交差梁の接合状態を示す側面図である。 本発明の実施例2を示す柱梁用金具本体の使用状態の正面図である。 本発明の実施例3を示す柱梁用金具本体の使用状態の正面図である。 同上、梁の端部の斜視図である。 本発明の実施例4を示す柱梁用金具本体の使用状態の正面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な柱梁連結金具を採用することにより、従来にない柱梁連結金具が得られ、その柱梁連結金具について記述する。
図1〜図9は、本発明の実施例1を示し、同図に示すように、接合金具本体である柱梁用金具本体1は、木質材料からなる柱2と梁3とを接合するものであり、接合金具本体である柱下部用金具本体4は、基礎に柱2を立設するものである。尚、この例では、柱2が第一接合部材であり、梁3が第二接合部材である。
そして、前記柱梁用金具本体1は、山形をなす外片部5と、この外片部5と間隔を置いて配置され山形をなす内片部6とを別体で有し、それら外片部5と内片部6は金属板材、例えば鋼板などからなる。そして、外片部5と内片部6の幅,長さ及び板厚は同一であり、後述する結合孔の配置も同一であるが、外片部5と内片部6とが異なるものを用いてもよい。
また、図1及び図2に示すように、柱2の上端に位置する柱端面11を斜めに形成すると共に、梁の一端に位置する梁端面12を斜めに形成しており、立設した柱の柱端面11に梁端面12を突き合わせることにより、梁3が横方向に配置される。尚、添付の図面では、柱端面11及び梁端面12は長さ方向に対して略45度の角度に形成されているが、90度以外の異なる角度にしてもよい。また、この例では、柱端面11が第一端面であり、梁端面12が第二端面である。
前記柱2には、前記柱端面11と両側面13,13Aに開口する外側及び内側係合溝14,15が長さ方向に形成され、これら外側及び内側係合溝14,15は前記外片部5及び内片部6の幅と長さと厚さに対応して形成されている。尚、この例では、外側の側面13が第一の一方側面であり、内側の側面13Aが第一の他方側面であり、また、外側係合溝14が第一の一方係合溝であり、内側係合溝15が第一の他方係合溝である。
そして、内側及び外側係合溝15,14の幅は、それら15の内縁と外側係合溝14の内縁との間の間隔Kより狭く形成されている。
また、梁3には、前記梁端面1と上面16及び下面17に開口する上側及び下側係合溝18,19が長さ方向に形成され、これら上側及び下側係合溝18,19は前記外片部5及び内片部6の幅と長さと厚さに対応して形成されている。そして、柱端面11と梁端面12とを突き合わせた状態で、外側及び内側係合溝14,15に連続する上側及び下側係合溝18,19が連続する。尚、外側及び内側係合溝14,15は側面13,13Aの幅方向中央に形成され、上側及び下側係合溝18,19は上面及び下面16,17の幅方向中央に形成されている。尚、この例では、上面16第二の一方側面であり、下面17が第二の他方側面であり、また、上側係合溝18が第二の一方係合溝であり、下側係合溝19が第二の他方係合溝である。
そして、上側及び下側係合溝18,19の幅は、それら上側係合溝18の下縁と下側係合溝19の上縁との間の間隔K´より狭く形成されている。尚、上側及び下側係合溝18,19の幅と長さと厚さは、内側及び外側係合溝14,15の幅と長さと厚さに等しい。
前記外片部5は中央に屈曲部21を有し、この屈曲部21の両側に前記外側係合溝14と上側係合溝18に挿入する外側挿入部22,22を有する。前記内片部6は中央に屈曲部23を有し、この屈曲部23の両側に前記内側係合溝15と下側係合溝19に挿入する内側挿入部24,24を有する。
また、外片部5の外側挿入部22,22の先端には、先端側に向かって内側から外側に向かって傾斜した案内縁部22F,22Fを設け、前記内片部6の内側挿入部24,24の先端には、先端側に向かって外側から内側に向かって傾斜した案内縁部24F,24Fを設けており、それら案内縁部22F,24Fは凸状の湾曲形状に形成され、先端にはR加工部25が設けられている。
尚、図3に示すように、挿入部22,24の幅は係合溝18,14,19,15の幅と略同一か僅かに広く、係合溝18,14,19,15の先端18T,14T,19T,15Tは湾曲状に形成されている。
さらに、前記外側挿入部22,22及び内側挿入部24,24の内縁側で先端側には、複数(この例では4個)の結合孔26が長さ方向に並んで穿設されている。また、それら結合孔26に対応して、前記柱2及び梁3には挿通孔27が穿設されている。そして、前記挿通孔27と結合孔26に、ボルトやドリフトピンなどのピン28を挿入することにより、連結する。
また、前記外側挿入部22,22の屈曲部21側には、交差方向の交差梁31を連結するための挿通孔32,33を穿設している。
前記屈曲部21の中央に位置する前記挿通孔32は、両側の外側挿入部22,22の長さ方向に長く形成されて略L形をなし、中央の挿通孔32から両側に向かって並んだ複数の前記挿通孔33は、外側挿入部22の幅方向に長く形成されている。尚、添付の図面では、いずれの挿通孔32,33とも直径の2倍以下の長さの長孔であるが、2倍以上にしてもよい。また、挿通孔32,33を使用する場合は、柱2と梁3にもそれら挿通孔32,33に対応して、円形の挿通孔32A,33Aを穿設する。
前記柱下部用金具本体4は、金属板材、例えば鋼板などを組み合わせてなり、図示しない基礎にアンカーボルト41,41を突設し、前記基礎上に直接箱型のベース体42が固定される。
前記ベース体42は、上が開口したコ字形のベース枠43と、このベース枠43の上部に設ける上板44とを一体に有し、ベース枠43と上板44の中央は上下方向の仕切り板45により連結されている。前記ベース枠43の底板部43Tには、前記アンカーボルト41を挿通する挿通孔43A,43Aが左右に穿設されている。
前記柱2の下部には、柱下面51と側面13,13Aに開口する下係合溝52,52が設けられている。前記柱下部用金具本体4には、図6に示すように、それら下係合溝52,52に挿入する下挿入部46,46を備え、これら下挿入部46,46の下部は下連結部47により連結されている。この下連結部47の下縁には、左右に切欠き部47A,47Aを設け、これら切欠き部47A,47Aは前記挿通孔43A,43Aに対応して形成されている。尚、それら下挿入部46,46及び下連結部47は1枚の金属板材からなる。
前記下挿入部46は、上下方向に長く形成され、その先端には、先端側に向かって柱2の中央から外側に向かって傾斜した案内縁部48を設けており、この案内縁部48は凸状の湾曲形状に形成され、先端にはR加工部49が設けられてる。また、下挿入部47の内縁側で上端側には、複数の結合孔26が長さ方向に並んで穿設されている。また、それら結合孔26に対応して、前記柱2には挿通孔27が穿設されている。
そして、上板44の左右には、前記下挿入部46,46を挿通するスリット50,50が形成されており、これらスリット50,50はそれぞれ両側に開口する。そして、それらスリット50,50に両側の下挿入部46,46を挿通し、上板44の下面が下連結部47の上縁に当接すると共に、下連結部47がベース枠43の底板部43Tに当接し、この状態で部材同士を溶接などにより接合一体化する。尚、上板44の上面は平坦に形成されている。
次に、前記柱梁用金具本体1の使用方法について説明する。柱端面11と梁端面12とを突き合わせ、連続した外側係合溝14と上側係合溝18に、外片部5を挿入配置し、また、連続した内側係合溝15と下側係合溝19に、内片部6を挿入配置し、結合孔26と挿入孔27にピン28を挿入することにより、柱2と梁3を連結固定する。
一方、柱2と梁3とを連結した後、または、連結する前に、柱2の柱下面51の下係合溝52,52に、下挿入部46,46の先端を合わせ、下係合溝52,52の長さ方向の両下挿入部46,46をスライドして、下係合溝52,52に下挿入部46,46を挿入配置する。この場合、下挿入部46の先端には、案内縁部48が形成されているため、スムーズに挿入することができる。この後、結合孔26と挿入孔27にピン28を挿入することにより、柱下部用金具本体4に柱2を連結固定する。
また、挿通孔43A,43Aにアンカーボルト41の上端を挿入し、該アンカーボルト41にナット41Aを螺合することにより、柱下部用金具本体4を固定する。これにより布基礎などの上に柱2を立設することができる。
図8に示すように、両側の柱2,2の上端間に梁3を接合することにより、門型構造が得られる。そして、この例では、片部5と片部6とを別体で設けているため、柱2と梁3との角度を大きくしたり小さくしたりする荷重を繰り返し加える試験を行った結果、柱梁用金具本体1の塑性変形により接合部における靭性の向上を図ることができた。
また、図9に示すように、柱2の上部に前記梁3と交差する交差梁31を連結する場合は、前記挿通孔32,33に対応して、柱2に挿通孔32A,33Aを穿設し、固定手段たるボルト61を、前記挿通孔32A,33A及び挿通孔32,33に挿通する。また、交差梁31には上下方向に貫通する一対の嵌入溝62,62が間隔を置いて縦設され、これら嵌入溝62,62に固定金具63が挿入される。
前記固定金具63は、鋼板をコ字型に折曲形成して前記柱2に固定する背板部64と、この背板部64の両側縁から互いに平行するように屈曲した一対の側板部65,65とを一体に有している。そして、前記背板部64に前記ボルト61を挿通し、このボルト61にナット61Aを螺合することにより、前記側面13,13A以外の柱2の側面に固定金具63を固定し、この固定金具63の両側板部65,65を前記一対の嵌入溝62,62に係入する。また、前記側板部65の上部には、上部が開口した切欠孔66が形成され、前記切欠66により交差梁31に圧入したドリフトピンなどのピン28を支持し、さらに、交差梁31に挿通したピン28を、側板部65の結合孔26に挿入することにより、交差梁31を柱2に連結することができる。
このように本実施例では、請求項1及び2に対応して、第一接合部材たる柱2の第一端面たる柱端面11を斜めに形成すると共に、第二接合部材たる梁3の第二端面たる梁端面12を斜めに形成し、これら柱端面11と梁端面12に係合溝を形成し、前記柱端面11と梁端面12とを突き合せ、それら係合溝に接合金具本体たる柱梁用金具本体1を挿入し、この係合溝に挿入した柱梁用金具本体1の結合孔26に、ピン28を挿入して柱2と梁3とを接合する木造建築用の柱梁接合金具において、柱2には、柱端面11と第一の一方側面,第一の他方側面たる両側面13,13Aに開口する第一の一方係合溝及び第一の他方係合溝たる外側及び内側係合溝14,15が長さ方向に形成され、梁3には、梁端面12と第二の一方側面,第二の他方側面たる上,下面16,17に開口し、突き合わせ状態で外側及び内側係合溝14,15に連続する第二の一方係合溝及び第二の他方係合溝たる上側及び下側係合溝18,19が長さ方向に形成され、接合金具本体たる柱梁用金具本体1は、外側係合溝14と上側係合溝18に挿入する外片部5と、内側係合溝15と下側係合溝19に挿入する内片部6とを備えるから、柱2には、該柱2の幅方向中央部を除いた外側係合溝14と内側係合溝15を形成すればよく、梁3には、該梁3の幅方向中央部を除いた上側係合溝18と下側係合溝19を形成すればよく、表面から比較的浅い係合溝を加工するだけで済む。
そして、外側係合溝14と上側係合溝18に挿入する外片部5と、内側係合溝15と下側係合溝19に挿入する内片部6とを備えた柱梁用金具本体1により、柱2と梁3を接合することができる。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、接合状態で外片部5及び内片部6の幅より外片部5の内縁と内片部6の内縁との間隔K,K´が大きいから、材料費を抑えながら、曲げモーメントに効率よく対抗する構造が得られる。即ち、接合部に曲げモーメントが加わると、柱2と梁3に両側が引張領域及び圧縮領域となるから、これらに効率よく対抗できる。
また、このように本実施例では、請求項2及び4に対応して、外片部5の先端部には、先端側に向かって内側から外側に向かって傾斜した案内縁部22Fを設け、内片部6の先端部には、先端側に向かって外側から内側に向かって傾斜した案内縁部24Fを設けたから、案内部22F,24Fにより係合溝18,14,19,15への挿入が容易となる。
また、実施例上の効果として、柱2の柱端面11を斜めに形成すると共に、梁3の梁端面12を斜めに形成し、これら柱端面11と梁端面12に係合溝を形成し、前記柱端面11と梁端面12とを突き合せ、それら係合溝に接合金具本体たる柱梁用金具本体1を挿入し、この係合溝に挿入した柱梁用金具本体1の結合孔26に、ピン28を挿入して柱2と梁3とを接合する木造建築用の柱梁接合構造において、柱2の長さ方向に形成され、柱端面11と両側面13,13Aに開口する外側及び内側係合溝14,15と、梁3の長さ方向に形成され、梁端面12と上,下面16,17に開口し、突き合わせ状態で外側及び内側係合溝14,15に連続する上側及び下側係合溝18,19と、柱2の長さ方向に形成され、該柱2の柱下面51と両側面13,13Aに開口する対をなす下係合溝52,52と、梁用金具本体1と、柱下部用金具本体4と、を備え、柱梁用金具本体1は、外側係合溝14と上側係合溝18に挿入する外片部5と、内側係合溝15と下側係合溝19に挿入する内片部6とを備え、柱下部用金具本体4は、下部に設けたベース体42と、このベース体42に突設され、前記対をなす下係合溝52,52に挿入する対をなす下挿入片部46,46とを備えるから、係合溝の加工が容易で、立設した柱2に梁3を接合することができる柱梁接合構造を提供できる。
また、実施例上の効果として、山形をなす外片部5と、この外片部5と間隔を置いて配置され山形をなす内片部6とを別体で有するから、靭性を向上することができる。さらに、柱下部用金具本体4のベース体42には、下連結部47に切欠き部47A,47Aを挿通孔43A,43Aに対応して設けたから、ナット41の作業を切欠き部47A内において行うことができると共に、アンカーボルト41の上部及びナット41Aをベース体42内に収納できる。また、ベース体42に上板44を一体に設けたから、柱下面51を確実に支持することができる。さらに、外片部5と内片部6が別体であるから、幅の異なる柱2及び上下幅の異なる梁3に使用可能となる。
図10は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その説明を省略して詳述すると、この例では、前記挿通孔32,33を直径の2倍以上の長孔状の挿通孔32´,33´に形成しており、円形の挿通孔32A,33Aと片部5の挿通孔32´,33´との位置合わせを容易に行うことができる。尚、前記挿通孔32,33を直径の2倍以下の長孔状の挿通孔32´,33´に形成してもよい。
このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用・効果を奏し、また、この例では、挿通孔32A,33Aと挿通孔32´,33´の位置合わせが容易となり、交差梁31の接合における作業性の向上を図ることができる。
図11〜図12は本発明の実施例3を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その説明を省略して詳述すると、この例では、前記外片部5の屈曲部21と内片部6の屈曲部23とを連結する連結部71とを備え、この連結部71は略一定幅の帯状をなす。尚、連結部71は柱端面11及び梁端面12と同一角度をなす。
また、前記柱端面11及び梁端面12には、突き合わせ状態で連続する柱端面係合溝72及び梁端面係合溝72Aが形成され、これら係合溝72,72Aの深さは前記連結部71の幅の略1/2である。尚、この例では、柱端面係合溝72が第一端面係合溝であり、梁端面係合溝72Aが第二端面係合溝である。
そして、柱端面係合溝72は外側係合溝14と内側係合溝15を連結し、梁端面係合溝72Aは上側係合溝18と下側係合溝19を連結している。
このように本実施例では、上記各実施例と同様な作用・効果を奏し、また、この例では、請求項に対応して、連結部71により柱梁用金具本体1の剛性の向上を図ることができる。さらに、外片部5と内片部6とが連結部71により一体化されているから、部品管理が容易となり、また、作業においては、両側の案内縁部22F,24F及びR加工部2により係合溝への挿入作業が容易となる。
図13は本発明の実施例4を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その説明を省略して詳述すると、この例では、実施例3の連結部71に長孔73を穿設し、この長孔は連結部71の略全長に設けられ、長孔73の分だけ軽量化が計られ、且つ接合部における靭性が向上する。
このように本実施例では、上記各実施例と同様な作用・効果を奏し、また、この例でも、連結部71により柱梁用金具本体1の剛性の向上を図りつつ靭性を向上することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、外片部と内片部の幅,長さ,厚さ,結合孔の数及び配置を同一としたが、異なる設定にしてもよい。また、実施例では、柱と梁との接合を説明したが、第一接合部材たる柱と第二接合部材たる登り梁との接合や、第一接合部材である登り梁と第二接合部材である登り梁との頂部における接合などにも用いることができ、これらの場合、第一接合部材と第二接合部材の端面の角度は、実施例で示した略45度ではなく、略60度や略120度などとしてもよい。
1 柱梁用金具本体(接合金具本体)
2 柱(第一接合部材)
3 梁(第二接合部材)
4 柱下部用金具本体(接合金具本体)
5 外片部
6 内片部
11 柱端面(第一端面)
12 梁端面(第二端面)
13 側面(外側・第一の一方側面)
13A 側面(内側・第一の他方側面)
14 外側係合溝(第一の一方係合溝)
15 内側係合溝(第一の他方係合溝)
16 上面 (第二の一方側面)
17 下面 (第二の他方側面)
18 上側係合溝(第二の一方係合溝)
19 下側係合溝(第二の他方係合溝)
21 屈曲部
22 外側挿入部
22F 案内
23 屈曲部
24 内側挿入部
24F 案内
26 結合孔
28 ピン
51 柱下面
52 下係合溝
71 連結部
72 柱端面係合溝(第一端面係合溝)
72A 梁端面係合溝(第二端面係合溝)

Claims (5)

  1. 第一接合部材の第一端面を斜めに形成すると共に、第二接合部材の第二端面を斜めに形成し、これら第一端面と第二端面に係合溝を形成し、前記第一端面と第二端面とを突き合せ、それら係合溝に接合金具本体を挿入し、この係合溝に挿入した接合金具本体の結合孔に、ピンを挿入して前記第一接合部材と第二接合部材とを接合する木造建築用の接合金具において、
    前記第一接合部材には、前記第一端面と第一の一方側面及び前記第一端面と第一の他方側面に開口する第一の一方係合溝及び第一の他方係合溝が長さ方向に形成され、
    前記第二接合部材には、前記第二端面と第二の一方側面及び前記第二端面と第二の他方側面に開口する第二の一方係合溝及び第二の他方係合溝が長さ方向に形成され、
    前記接合金具本体は、前記第一の一方係合溝と前記第二の一方係合溝に挿入する外片部と、前記第一の他方係合溝と前記第二の他方係合溝に挿入する内片部とを備えることを特徴とする木造建築用の接合金具。
  2. 前記第一端面及び第二端面には、突き合わせ状態で連続する第一端面係合溝及び第二端面係合溝が形成され、
    前記第一端面係合溝と前記第二端面係合溝に挿入されると共に、前記外片部の屈曲部と内片部の屈曲部とを連結する連結部とを備えることを特徴とする請求項1記載の木造建築用の接合金具。
  3. 接合状態で前記外片部及び前記内片部の幅より前記外片部の内縁と前記内片部の内縁との間隔が大きいことを特徴とする請求項1又は2記載の木造建築用の接合金具。
  4. 前記外片部の先端部には、先端側に向かって内側から外側に向かって傾斜した案内縁部を設け、前記内片部の先端部には、先端側に向かって外側から内側に向かって傾斜した案内縁部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の木造建築用の接合金具。
  5. 第一接合部材が柱であり、第二接合部材が梁であり、
    前記柱を基礎に立設し、この柱の柱端面を斜めに形成すると共に、前記梁の梁端面を斜めに形成し、これら柱端面と梁端面に係合溝を形成し、前記柱端面と梁端面とを突き合せ、それら係合溝に接合金具本体を挿入し、この係合溝に挿入した接合金具本体の結合孔に、ピンを挿入して前記柱と梁とを接合する木造建築用の接合構造において、
    前記柱の長さ方向に形成され、前記柱端面と両側面に開口する外側及び内側係合溝と、
    前記梁の長さ方向に形成され、前記梁端面と上,下面に開口し、突き合わせ状態で前記外側及び内側係合溝に連続する上側及び下側係合溝と、
    前記柱の長さ方向に形成され、該柱の柱下面と両側面に開口する対をなす下係合溝と、
    柱梁用金具本体と、
    柱下部用金具本体と、
    を備え、
    前記柱梁用金具本体は、前記外側係合溝と前記上側係合溝に挿入する外片部と、前記内側係合溝と前記下側係合溝に挿入する内片部とを備え、
    前記柱下部用金具本体は、下部に設けたベース体と、このベース体に突設され、前記対をなす下係合溝に挿入する対をなす下挿入片部とを備えることを特徴とする木造建築用の接合構造。
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