JP2015087621A - 画像形成装置、校正部材及び制御装置 - Google Patents

画像形成装置、校正部材及び制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光学センサのキャリブレーションを、像担持体の影響を受けずに短時間で正確に実施する。
【解決手段】トナー像が形成される被検知面を有する中間転写ベルト13と、被検知面のトナー像の反射光を検知可能な光学センサ1と、中間転写ベルト13の長手方向Yにセンサユニット6を介して光学センサ1を往復動させる駆動源としての駆動モータ10を有する駆動装置5と、中間転写ベルト13の長手方向の外部であって、且つ光学センサ1が検知可能な位置に配置された校正板12と、光学センサ検知結果を基づいて被検知面の画像濃度を算出する第1の制御手段、及び駆動装置5をして光学センサ1を校正板12上まで移動させてキャリブレーションを実施する第2の制御手段を有する制御装置76と、を備える画像形成装置である。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置、校正部材及び制御装置に関し、詳しくは、電子写真方式或いは静電記録方式の画像形成装置、これらの画像形成装置に用いられる校正部材、校正部材を用いて画像濃度検出手段のキャリブレーション(校正)を行う制御装置に関する。
感光体や転写ベルト等の像担持体上に基準画像(トナー付着パターン)を形成し、その付着量を光反射型フォトセンサなどによって検出することで、現像条件やトナー濃度の制御目標値などの画像形成条件を最適化する技術が知られている(例えば特許文献1)。以下、本明細書では、画像濃度検出手段の具体例である光反射型フォトセンサなどを含めて「光学センサ」という。また、感光体や転写ベルト等の像担持体のことをトナー像担持体ともいう。
ここで、図21を参照して、従来から用いられている光学センサによりトナー付着量検知の一例について説明する。図21は、従来から用いられている光学センサによりトナー付着量検知について説明する図である。図21に示すように、トナー像担持体としての中間転写ベルト13や感光体40の表面に形成されたトナー像Tのトナー付着量の検知等に用いられる光学センサ1は、発光手段と受光手段とから成る。具体的には、光学センサ1は、発光手段としての発光素子2と、受光手段としての正反射受光素子3若しくは拡散反射受光素子4とから成る。正反射受光素子3は発光素子2の正反射光が検出できる位置に、また拡散反射受光素子4は発光素子2の拡散反射光が検出できる位置に、それぞれ配置される。これら正反射受光素子3や拡散反射受光素子4から得られた反射光量から、中間転写ベルト13や感光体40の表面状態を検出することができ、中間転写ベルト13や感光体40の表面上のトナー像の濃度、即ちトナー付着量を検出することができる。尚、発光素子2としてはLED(発光ダイオード)が、正反射受光素子3や拡散反射受光素子4としてはフォトトランジスタやフォトダイオードが、それぞれ用いられる。
特許文献1には、光学センサのキャリブレーション時間を短縮する目的で、以下の技術が開示されている。即ち、トナー像担持体上の非画像部に対する光学センサ出力平均値が所定の設定基準値となるようにキャリブレーションを実行する画像形成装置において、前回のキャリブレーションにより設定された検出感度にて、キャリブレーションの動作時間よりも短い動作時間で光学センサ出力平均値を得る短縮キャリブレーションを実行する。この短縮キャリブレーションで得られた光学センサ出力平均値と設定基準値との差が、一定範囲内でばらつきが規定以下の場合には現在の検出感度の設定を保持するが、一定範囲を超えるか、ばらつきが規定以上となった場合にはキャリブレーション動作を実行するというものである。
特許文献1等に開示されているように、光反射型フォトセンサなどの光学センサを用いた画像形成条件の最適化では、光学センサ自体のキャリブレーションを実施する必要がある。
図22を参照して、従来の光学センサのトナー像担持体に対する配置位置状態について説明する。図22は従来の光学センサの配置位置について説明する簡略的な斜視図である。図22に示すように、従来では、1つ又は複数の光学センサ1をトナー像担持体である感光体40に対向する位置に固定していた。このため、光学センサ1のキャリブレーションを行う場合、例えば感光体40上のトナー像が存在しない領域にて光学センサ1の出力が所定値になるように図21に示した発光素子2の発光光量を調整していた。このように、今まで用いられてきた光学センサはトナー像担持体上に固定されているため、基準画像形成前に、トナー像担持体上のトナー像が存在しない領域にて光学センサの出力が所定値になるようにキャリブレーションしていた。
ここで、図23を参照して、光学センサを用いて行う従来のキャリブレーションの問題点について説明する。図23は、光学センサを用いて行う従来のキャリブレーションの問題点について説明する簡略的な斜視図である。光学センサを用いて行う従来のキャリブレーションでは、トナー像担持体のトナー像が存在しない領域で実施するため、種々の問題があった。例えば、図23に示すように、中間転写ベルト13をトナー像担持体とする装置では、他ユニットから中間転写ベルト13上に落下したトナーなどによる汚れや、中間転写ベルト13のたわみ、第1の支持ローラ14の偏心などが発生することがある。これらの不具合発生により、光学センサ1の出力値が変動してしまい、光学センサ1の出力を正確にキャリブレーションできないことがあった。尚、図23において、15は中間転写ベルト13を回転・走行可能に支持する第2の支持ローラを示す。
そのため、複数の光学センサを設けることで複数ポイントを検出すると、その平均をとる必要があり、キャリブレーションに時間がかかるという問題があった。また、トナー像担持体上にトナー以外の汚れなどがあると、正確にキャリブレーションできないという問題があった。上記問題点の影響を小さくする目的で、例えばトナー像担持体1周分の光学センサ平均出力値を用いてキャリブレーションする方法が知られているが、所要時間が増大してしまう。
一方、感光体上のあらゆるポイントにて測定を可能とすることにより、測定結果に基づく画質補正等をより効果的に行う技術も提案されている(例えば、特許文献2)。特許文献2には、画質補正に用いられる光学センサ(11)が感光体ドラム(1)の長手方向を感光体ドラム(1)の表面に沿って往復動するように構成されていることが開示されている。しかしながら、特許文献2には、光学センサのキャリブレーションについては何らの記載・言及もない。
上記した特許文献1では、長時間かかるキャリブレーションの回数を減らすことはできるが、なくすことはできていない。また、キャリブレーション結果も、光学センサ平均出力値を用いるため、トナー像担持体上に生じた問題の影響を小さくすることはできるが、なくすことはできていない。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、光学センサのキャリブレーションを像担持体の影響を受けずに、短時間で正確に実施することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、トナー像が形成される被検知面を有する像担持体と、前記被検知面のトナー像の反射光を検知可能な画像濃度検出手段と、前記画像濃度検出手段の検知結果を基づいて前記被検知面の画像濃度を算出する第1の制御手段と、前記像担持体の長手方向に前記画像濃度検出手段を往復動させる駆動手段と、前記像担持体の前記長手方向の外部であって、且つ前記画像濃度検出手段が検知可能な位置に配置された校正部材と、前記駆動手段をして前記画像濃度検出手段を前記校正部材上まで移動させてキャリブレーションを実施する第2の制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、像担持体の影響を受けずに、短時間で正確に画像濃度検出手段のキャリブレーションを実施できる。
本発明を適用する画像形成装置としての複写機を示す概略構成図である。 図1のタンデム画像形成部の一部を示す部分拡大図である。 (a)は実施形態1を示す画像形成装置の要部の簡略的な斜視図、(b)は実施形態1の画像形成装置の動作効果等を説明する要部の簡略的な斜視図である。 実施形態1のセンサユニット及び駆動装置の要部の斜視図である。 図4の側面図である。 実施形態1等の制御構成・制御装置を示す制御ブロック図である。 実施形態2を示す画像形成装置の要部の簡略的な斜視図である。 実施形態2の動作順序を示すフローチャートである。 (a)〜(d)は、校正板の画像濃度と光学センサ出力の関係を算出するまでの内容を説明するグラフである。 実施形態2の改良すべき内容を説明する説明図である。 実施形態3で用いられる校正板の平面図である。 実施形態3の光学センサの出力例を示すグラフである。 実施形態3の動作順序を示すフローチャートである。 実施形態4を示すグラフであって、予め定められた校正板の画像濃度に対する光学センサの出力のみをルックアップテーブル化したグラフである。 実施形態4に改良すべき内容があることを説明する説明図である。 実施形態4の改良すべき内容を説明する説明図である。 実施形態5の光学センサの出力と校正板の画像濃度との関係を近似式として表す方法を説明する線図である。 (a)は実施形態6を説明するための、測定された校正板の画像濃度に対する光学センサの出力値の傾向を示すグラフ、(b)は実施形態6を説明するための、測定された校正板の画像濃度に対する光学センサの出力値で、はずれ値を記憶しないことを示すグラフである。 (a)は実施形態7を説明するための、測定された校正板の画像濃度に対する光学センサの出力値の傾向を示すグラフ、(b)は実施形態7を説明するための、測定された校正板の画像濃度に対する光学センサの出力値で、はずれ値より小さい値が記憶されないことを示すグラフである。 実施形態7の動作順序を示すフローチャートである。 従来から用いられている光学センサによりトナー付着量検知について説明する図である。 従来の光学センサの配置位置について説明する簡略的な斜視図である。 光学センサを用いて行う従来のキャリブレーションの問題点について説明する簡略的な斜視図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態を詳細に説明する。上述した背景技術及び各実施形態等に亘り、同一の機能及び形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。
まず、図1を参照して、本発明を適用した画像形成装置の全体構成について説明する。図1は、本発明を適用した画像形成装置としての複写機を示す概略構成図である。図1に示すように、画像形成装置の一例としての複写機500は、プリンタ部100と、給紙部200と、スキャナ部300と、原稿搬送部400とを備えている。
プリンタ部100は、装置本体のほぼ中央に配置されている。給紙部200はプリンタ部100の下部に配置され、画像読取装置であるスキャナ部300はプリンタ部100の上部に配置されている。さらに、スキャナ部300の上には、原稿自動搬送装置(ADF)からなる原稿搬送部400が配置されている。
プリンタ部100のほぼ中央部には、タンデム画像形成部20が配置されている。タンデム画像形成部20は、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Bk(ブラック)の4つの画像形成手段としてのプロセスユニット18Y、18C、18M、18Bkを横に並べて構成されている。タンデム画像形成部20の各プロセスユニット18Y、18C、18M、18Bkは、それぞれY、C、M、Bkの各色トナー像が形成される像担持体としてのドラム状の感光体40Y、40C、40M、40Bkを有している。
以下、各プロセスユニット18Y、18C、18M、18Bkの構成は、同様であるため、このプロセスユニット18Y、18C、18M、18Bk及び感光体40Y、40C、40M、40Bkのみにトナー色を表す添字符号を付すこととする。
タンデム画像形成部20の上方には、露光装置21が設けられている。露光装置21は、各色毎に用意されたレーザダイオード(LD)方式の4つの光源と、6面のポリゴンミラーとポリゴンモータから構成される1組のポリゴンスキャナと、各光源の光路に配置されたfθレンズ、長尺WTL等のレンズやミラーから構成されている。各色の画像情報に応じてLDから射出されたレーザ光はポリゴンスキャナにより偏向走査され各色の感光体40Y、40C、40M、40Bkに照射される。
タンデム画像形成部20の下方には、無端ベルト状の中間転写ベルト13が設置されている。中間転写ベルト13は、図示例では3つの支持ローラ14、15、16に掛け回されて図中時計回りに回転搬送可能に構成されている。3つの支持ローラ14、15、16のうちの何れか1つは、中間転写ベルト13を回転駆動する駆動モータ(図示せず)に連結された駆動ローラであり、残りの2つは従動ローラである。また、第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15間には、1次転写手段としての1次転写ローラ62が中間転写ベルト13を間に挟んで各感光体40Y、40C、40M、40Bkに対向するように設けられている。1次転写ローラ62は、各色の感光体40Y、40C、40M、40Bkから中間転写ベルト13にトナー像を転写する機能を有する。各1次転写ローラ62には、それぞれ図示しない電源によって1次転写バイアスが印加されるようになっている。これにより、Y、C、M、Bk用の1次転写ニップには、感光体40Y、40C、40M、40Bk上のトナー像を中間転写ベルト13に向けて静電移動させる1次転写電界が形成される。
第3の支持ローラ16の下流には、画像転写後に中間転写ベルト13上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置17が設けられている。中間転写ベルト13の材質としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料をシームレスベルトに成型し使用することができる。これらの材料はそのまま用いたり、カーボンブラック等の導電材により抵抗調整したりすることが可能である。また、これらの樹脂を基層として、スプレーやディッピング等の方法により表層を形成し、積層構造にしてもよい。
中間転写ベルト13の下方には、2次転写装置22が配置されている。2次転写装置22は、図示例では、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成している。そして、中間転写ベルト13を介して第3の支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写ベルト13上の画像をシート状記録媒体としての転写紙などの転写材に転写する。2次転写ベルト24としては、中間転写ベルト13と同様の材料を用いることができる。
2次転写装置22の左側には、転写材上の画像を定着する定着装置25が配置されている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成されている。上述した2次転写装置22は、画像転写後の転写材を定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えている。もちろん、2次転写装置として、転写ローラや転写チャージャを配置してもよく、そのような場合は、この転写材搬送機能を別途備える必要がある。
なお、図示例では2次転写装置22及び定着装置25の下方に、上述したタンデム画像形成部20と平行に、転写材を反転排紙したり、転写材の両面に画像を形成するために転写材を反転して再給紙したりする反転装置28を備えている。また、プリンタ部100は、図示しないトナー供給装置等も備えている。
プリンタ部100において、中間転写ベルト13下流側のプロセスユニット18Bk近傍における中間転写ベルト13上には、後で詳述する実施形態1等の駆動装置5が配設(配置して設けること、又は位置を決めて設けることを意味する)されている。また、プリンタ部100には、駆動装置の制御を含む複写機全体の制御を司る制御装置76が配設されている。尚、駆動装置5は、上記配置位置に限らず、その目的に応じて中間転写ベルト13上の適宜の位置、或いは各感光体40Y、40C、40M、40Bk上の適宜の位置に設けてもよい。駆動装置5の周りには、図3及び図5に示す校正板12等も配設されているが、図1では省略されている。
給紙部200は、プリンタ部100の下方に配設された自動給紙部と、プリンタ部100の側面に配設された手差し部とを有している。自動給紙部は、ペーパーバンク43内に多段に配設された3つの給紙カセット44、各給紙カセット44から転写材(転写紙)を繰り出す給紙ローラ42、繰り出した転写材を1枚ずつ分離して給紙路46に送り出す分離ローラ45等を有している。また、プリンタ部100の給紙路48に転写材を搬送する搬送ローラ47等も有している。一方、手差し部は、手差しトレイ51、手差しトレイ51上の転写材を手差し給紙路53に向けて1枚ずつ分離して給送する分離ローラ52等を有している。
プリンタ部100の給紙路48の下流には、一対のレジストローラ49が配設されている。このレジストローラ49は、給紙カセット44や手差しトレイ51から送られてくる転写材を受け入れた後、所定のタイミングで中間転写体たる中間転写ベルト13と2次転写装置22との間に形成される2次転写ニップに送る。
この複写機500を用いてコピー動作を行うときは、原稿搬送部400の原稿台30上に原稿をセットする。又は、原稿搬送部400を開いてスキャナ部300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿搬送部400を閉じて原稿を押さえる。そして、図1では図示しない操作表示部(図6参照)のスタートスイッチを押すと、複写機500に備えられている制御装置76からの指令に基づく以下の動作が自動的に行われる。
すなわち、原稿搬送部400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動した後、第1走行体33及び第2走行体34を走行する。一方、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ部300を駆動し、第1走行体33及び第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取センサ36に入れ、原稿内容を読み取る。その後、操作表示部でのモード設定、あるいは操作表示部で自動モード選択が設定されている場合には原稿の読み取り結果に従い、フルカラーモード又は白黒モードで画像形成動作を開始する。
フルカラーモードが選択された場合には、各感光体40Y、40C、40M、40Bkが図1で反時計回り方向にそれぞれ回転する。そして、その各感光体40Y、40C、40M、40Bkの表面が帯電手段としての帯電装置60(図2参照)により一様に帯電される。そして、各色の感光体40Y、40C、40M、40Bkには露光装置21から各色の画像に対応するレーザ光L(図2参照)がそれぞれ照射され、各色の画像データに対応した静電潜像がそれぞれ形成される。各静電潜像は感光体40Y、40C、40M、40Bkが回転することにより各色の現像装置61(図2参照)で各色のトナーが現像され、それらに、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの単色画像が形成される。この各色のトナー像は中間転写ベルト13の搬送とともに、感光体40Y、40C、40M、40Bkと中間転写ベルト13とが接触するY、C、M、Bk用の1次転写ニップで順次重ね合わせて静電転写されて4色重ね合わせトナー像になる。これにより、中間転写ベルト上にフルカラー画像が形成される。転写後の感光体40Y、40C、40M、40Bkは除電装置64(図2参照)により光除電され、クリーニング装置63(図2参照)により転写残トナー等が除去される。
一方、給紙部200内に複数配設されている給紙ローラ42の1つを選択回転し、給紙部200のペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つから転写材を送り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れる。さらに、搬送ローラ47で搬送してプリンタ部100内の給紙路48に導き、その先端をレジストローラ49に突き当てて止める。又は、手差し給紙の場合には、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の転写材を送り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくその先端をレジストローラ49に突き当てて止める。そして、中間転写ベルト13上のフルカラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト13と2次転写装置22との間に形成される2次転写ニップに転写材を送り込む。すると、2次転写ニップにおいて、中間転写ベルト13上の4色重ね合わせトナー像と、転写材とが同期して密着する。そして、2次転写ニップに形成されている転写用電界やニップ圧などによって4色重ね合わせトナー像が転写材上に2次転写され、転写材紙の白色と相まってフルカラー画像となる。
トナー像が転写された転写材は、2次転写装置22で搬送されて定着装置25へと送り込まれ、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写材に定着された後、切換爪55で切り換え案内されて排出ローラ56で排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。又は、切換爪55でその搬送方向が切り換えられてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び2次転写装置22へと再給紙され、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出される。以降、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
所定枚数の画像形成が終了した後には作像後処理を行ってから感光体40Y、40C、40M、40Bkの回転を停止する。作像後処理では帯電バイアス、転写バイアスをオフした状態で感光体を1周以上回転させ、その際に除電手段により感光体表面の電荷を除電して、感光体が除電したまま放置されて感光体が劣化することを防止する。
白黒モードが選択された場合には、支持ローラ15が下方に移動し、中間転写ベルト13を感光体40Y、40C、40Mから離間させる。感光体40Bkのみが図1の反時計回り方向に回転し、感光体40Bkの表面が帯電装置60により一様に帯電され、Bkの画像に対応するレーザ光が照射され、潜像が形成され、Bkのトナーにより現像されてトナー像となる。このトナー像は中間転写ベルト13上に転写される。この際、Bk以外の3色の感光体40Y、40C、40M、現像装置61は停止しており、感光体や現像剤の不要な消耗を防止する。
一方、給紙カセット44から転写材が給紙され、レジストローラ49により、中間転写ベルト13上に形成されているトナー像と一致するタイミングで搬送される。トナー像が転写された転写材は、フルカラー画像の場合と同様に定着装置25で定着され、指定されたモードに応じた排紙系を通って処理される。以降、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
上記したとおり、複写機500は、タンデム中間転写方式のフルカラー複写機となっている。また、プロセスユニット18Y、18C、18M、18Bkは、いわゆるプロセスカートリッジとしてプリンタ部100に対して着脱可能になっている。この場合のプロセスユニット18Y、18C、18M、18Bkは、感光体18Y、18C、18M、18Bkと、その他の幾つかの装置から選ばれる少なくとも1つの装置とを、1つのユニットとして共通の支持体に支持するものである。ここで、その他の幾つかの装置とは、図2に示す帯電装置60、現像装置61、クリーニング装置63を意味する。
ブラック用のプロセスユニット18Bkを例にとると、感光体40Bkの他、感光体40Bk表面に形成された静電潜像をブラックトナー像に現像するための現像手段としての現像装置61(図2参照)を有している。また、1次転写ニップを通過した後の感光体40Bk表面に付着している転写残トナー等をクリーニングするクリーニング装置63(図2参照)も有している。また、クリーニング後の感光体40Bk表面を除電する除電装置64(図2参照)や、除電後の感光体40Bk表面を一様に帯電させる帯電装置60(図2参照)なども有している。他色用のプロセスユニット18Y、18C、18Mも、取り扱うトナーの色が異なる他は、ほぼ同様の構成になっている。
なお、現像装置61を現像装置カートリッジとして構成し、この現像装置カートリッジを画像形成装置本体でもあるプリンタ部100に対して着脱・交換可能に構成したものでもよい。
図2を参照して、プロセスユニット及びその周辺の細部構成について説明する。図2は、4つのプロセスユニット18Y、18C、18M、18Bkからなるタンデム画像形成部20の一部を示す部分拡大図である。なお、4つのプロセスユニット18Y、18C、18M、18Bkは、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっているので、感光体を含めて同図においては各符号に付すY、C、M、Bkという添字を省略している。
同図に示すように、プロセスユニット18は、感光体40の周りに、帯電装置60、現像装置61、1次転写ローラ62、クリーニング装置63、除電装置64等を備えている。
感光体40としては、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材を塗布し、感光層を形成したドラム状のものを用いている。また、帯電装置60としては、非接触帯電方式のコロナ帯電器を用いている。
なお、感光体40は、前記したものに限らず、無端ベルト状のものを用いてもよい。帯電装置60は、前記したものに限らず、接触帯電方式のローラ帯電器を用いてもよい。
現像装置61は、磁性キャリアと非磁性トナーとを含有する2成分現像剤を用いて潜像を現像するようになっている。内部に収容している2成分現像剤を攪拌しながら搬送して現像スリーブ65に供給する攪拌部66と、現像スリーブ65に付着した2成分現像剤のうちのトナーを感光体40に転移させる現像部67とを有している。なお、現像スリーブは、現像ローラとも呼ばれる。
攪拌部66は、現像部67よりも低い位置に設けられており、互いに平行に配設された2本のスクリュウ68、これらスクリュウ68間に設けられた仕切り板、現像ケース70の底面に設けられたトナー濃度センサ71などを有している。
現像部67は、現像ケース70の開口を通して感光体40に対向する現像スリーブ65、これの内部に回転不能に設けられたマグネットローラ72、現像スリーブ65に先端を接近させるドクタブレード73などを有している。ドクタブレード73と現像スリーブ65の外周面との間の最接近部における間隔は500[μm]程度に設定されている。現像スリーブ65は、非磁性の回転可能なスリーブ状の形状になっている。また、現像スリーブ65に連れ回らないようにされるマグネットローラ72は、例えば、ドクタブレード73の箇所から現像スリーブ65の回転方向にN1、S1、N2、S2、S3の5磁極を有している。これら磁極は、それぞれ現像スリーブ65上の2成分現像剤に対して回転方向の所定位置で磁力を作用させる。これにより、攪拌部66から送られてくる2成分現像剤を現像スリーブ65表面に引き寄せて担持させるとともに、現像スリーブ65表面上で磁力線に沿った磁気ブラシを形成する。
磁気ブラシは、現像スリーブ65の回転に伴ってドクタブレード73との対向位置を通過する際に適正な層厚に規制されてから、感光体40に対向する現像領域に搬送される。そして、現像スリーブ65に印加される現像バイアスと、感光体40の静電潜像との電位差によって、磁気ブラシ上のトナーが静電潜像上に転移して現像に寄与する。さらに、現像スリーブ65の回転に伴って再び現像部67内に戻り、マグネットローラ72の磁極間の反発磁界の影響によって現像スリーブ65表面から離脱した後、攪拌部66に戻される。攪拌部66内では、トナー濃度センサ71による検知結果に基づいて、図示しないトナー補給部から2成分現像剤に適量のトナーが補給される。
クリーニング装置63は、図2に示すように、ウレタンゴム製のクリーニングブレード75をクリーニングケース77内に有している。クリーニングブレード75の機械的な作用で感光体40の表面に付着している転写しなかったトナーを機械的にかき落とし、感光体40の表面をクリーニングする。かき落とされたトナーはクリーニングケース77の底部に設けたトナー排出部材76によって軸方向にかき出され、図示しない廃トナーボトルに排出される。トナー排出部材76は、螺旋状の排出フィン76bを備えたスクリュウ軸76aをクリーニングケース77の底部で回転することで構成されている。
(実施形態1)
図3〜図6を参照して、本発明の実施形態1を説明する。図3(a)は実施形態1を示す画像形成装置の要部の簡略的な斜視図、図3(b)は実施形態1の画像形成装置の動作効果等を説明する要部の簡略的な斜視図である。図4は実施形態1のセンサユニット及び駆動装置の要部の斜視図、図5は図4の側面図、図6は、実施形態1及び後述の実施形態を含む制御構成・制御装置を示す簡略的な制御ブロック図である。尚、図3(a)、図3(b)は、図1に示した画像形成装置に適用される構成であるが、図の簡明化を図るため、駆動装置5を構成するガイド軸9等の図示、及び中間転写ベルト13の第3の支持ローラ16などの図示を、それぞれ省略して簡略的模式的に示している。これは、後述する図7でも同様である。
図3〜図6に示すように、実施形態1は、光学センサ1を有して移動可能なセンサユニット6、駆動装置5、制御装置76及び校正板12等を備えている。駆動装置5は、中間転写ベルト13の長手方向Yにセンサユニット6を介して光学センサ1を往復動させる駆動手段として機能する。
中間転写ベルト13は、トナー像が形成される被検知面を有する像担持体として機能し、図3に簡略的に示すようにX方向に回転・走行する。この実施形態1を始めとして後述の実施形態でも像担持体の具体例として中間転写ベルトで代表して説明するが、ドラム状或いは無端ベルト状の感光体なども含まれることは無論である。
センサユニット6には、図4に詳しく示すように、図21に示したと同様の光学センサ1と、遮光板6aとが固設(固定した状態に設けることを意味する)されている。光学センサ1は、図4及び図5に示すように、図21に示した発光素子2、正反射受光素子3若しくは拡散反射受光素子4(図4及び図5では図示されていない)の各レンズ面(図示せず)が、中間転写ベルト13の被検知面に対向して下向きに設けられている。このように、光学センサ1は、中間転写ベルト13の被検知面に形成されたトナー像の反射光(正反射光及び拡散反射光を含む)を検知可能な位置に配置されている。
駆動装置5は、ホームポジションセンサ7、ネジ軸8、軸受8b、ガイド軸9、駆動モータ10等で構成されている。センサユニット6は、中間転写ベルト13の回転・走行方向であるX方向と直交する長手方向Y(ベルト幅方向でもある)と平行なネジ軸8に装着されて長手方向Yに往復動可能に設けられている。ネジ軸8は、適宜の金属で形成され、長手方向Yに沿って長手方向Yと平行に延びて設けられている。図3及び図4に示されている長手方向Yのうち、各図の左手前側に進む方向がフィード方向Yaであり、各図の右奥側に進む方向がリターン方向Ybである。ネジ軸8は、ネジ軸8の両端部に装着された転がり軸受等の軸受8bに回動(正逆方向に円運動することを意味する)可能に支持されている。また、センサユニット6は、ネジ軸8と平行なガイド軸9によって摺動(接触して摺り動くことを意味する)可能に案内支持されている。図5に示すように、ネジ軸8の両端部は、各軸受8bを介して、プリンタ部100の装置本体に固着して設けられた一対の側板11a、11bに回動可能に支持されている。ガイド軸9の両端部は、側板11a、11bに固設されている。
また、中間転写ベルト13を支持する第1の支持ローラ14も、第1の支持ローラ14の回転軸14aを介して、側板11a、11bに回転可能に支持されている。尚、図5では、第2の支持ローラ15は第1の支持ローラ14に隠れていて見えないし、第3の支持ローラ16はその図示を省略して中間転写ベルト13とともに簡略的に示されている。
ネジ軸8には、つる巻線状の溝8aが形成されている。このネジ軸8に形成されたつる巻線状の溝8aと、センサユニット6の内部に設けられた図示しない転動(転がり動くことを意味する)可能なボールとによって、ボールネジを構成している。側板11bには、ネジ軸8の一端部にその出力軸が連結された駆動モータ10が固設されている。駆動モータ10は、中間転写ベルト13の長手方向Yにセンサユニット6を介して光学センサ1を往復動させる駆動手段の駆動源として機能する。駆動モータ10は、実施形態1ではパルス入力で駆動するステッピングモータを用いており、これによりセンサユニット6を介して光学センサ1の位置決め等を高精度に制御できるようになっている。
ホームポジションセンサ7は、側板11a、11b間に固着された不動部材に固設されている。ホームポジションセンサ7は、発光素子及び受光素子を有する光透過型のフォトセンサからなる。ホームポジションセンサ7は、センサユニット6の遮光板6aと係合(係わり合うことを意味する)することにより上記フォトセンサの光路を遮ることで、センサユニット6を介して光学センサ1のホームポジションを検出する。ホームポジションセンサ7は、図5に示すように、中間転写ベルト13の側端面寄りの位置に設けられており、この位置近傍が光学センサ1のホームポジションに設定されている。
校正板12は、中間転写ベルト13における長手方向Yの外部であって、センサユニット6の光学センサ1が検知可能な位置に配置された校正部材として機能する。図3及び図5に示すように、校正板12は、校正板12の上面(被検知面)が中間転写ベルト13上面の被検知面と平行になるように側板11aの内側に固設されている。本実施形態の校正板12の上面(被検知面)には、その反射特性が一定となるような画像濃度が一様に形成されている。
制御装置76は、演算手段及び制御手段の機能を有するCPU77と、情報記憶部とを備えている。情報記憶部は、データを記憶する記憶手段としての不揮発性RAM78を含むRAM、ROM、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。本実施形態では、例えば、システムOS、コピー、ファクシミリ、プリンタプロセスに必要な各種制御プログラム、プリンタのPDL(Page Description Language)処理系、システムの初期設定値等を納めたROM79と、ワークメモリ用RAM78等とで構成されている。
CPU77は、各種センサ38からの各種信号、操作表示部37の各種キー等で設定された信号に基づき、情報記憶部を介してプリンタ部100、給紙部200、スキャナ部300、原稿搬送部400の各駆動部、操作表示部37の液晶表示部の制御を行っている。各種センサ38としては、代表的なものとして光学センサ1及びホームポジションセンサ7を挙げている。
実施形態1のCPU77は、光学センサ1の計測・検知結果を基づいて、中間転写ベルト13の被検知面の画像濃度を算出する第1の制御手段として機能する。また、CPU77は、校正板12でのキャリブレーションが必要になったタイミングで、駆動装置5の駆動モータ10を制御してセンサユニット6を介して光学センサ1を校正板12上まで移動させてキャリブレーションを実施する第2の制御手段として機能する。
各種センサの情報やCPU77の内部管理によるプリント枚数等のカウンタ情報や、後述する各グラフや線図に示されているデータ等は、定期的或いは随時に不揮発性RAM78に記憶する。ROM79には、後述するフローチャート等に示されている動作プログラムや、関係データなどが記憶されている。ユーザに対する警告報知は、図1の複写機500に配設されていて図6に示した操作表示部37を通じてユーザに対して警告表示することや、あるいは適宜の報知手段(視覚や聴覚など人間によって認識し得る全ての手段を含む)等を通じて行うものを含む。
図3〜図6を参照して、本実施形態の動作を説明する。この動作は、制御装置76のCPU77の指令の下に行われる。図3(a)及び図5に示すように、光学センサ1を搭載したセンサユニット6は中間転写ベルト13上の被検知面に対向した自らのホームポジションで待機している。校正板12でのキャリブレーションが必要になったタイミングで、所定の正転用のパルスが図示しないモータドライバを介して駆動モータ10に供給される。これにより、駆動モータ10が所定のステップ数分回転し、ネジ軸8がセンサユニット6をフィード方向Yaに移動する正転方向に回転され、センサユニット6がフィード方向Yaに移動する。そして、駆動モータ10の所定のステップ数の回転により、センサユニット6は図3(b)に示すように校正板12の端部(図において手前側の端部)近傍上に移動して停止する。ここで、第2の制御手段としてのCPU77によって、校正板12を用いた光学センサ1のキャリブレーションが実施される。
上記キャリブレーションが終了すると、所定の逆転用のパルスが図示しないモータドライバを介して駆動モータ10に供給される。これにより、駆動モータ10が所定のステップ数分回転し、ネジ軸8が上記と逆転方向に回転され、センサユニット6がリターン方向Ybに移動する。そして、ホームポジションセンサ7によってセンサユニット6がホームポジションを占めたことが検知されると、センサユニット6がホームポジションに停止することとなる。
図3(b)に示すように、本実施形態1ではトナー像担持体外でキャリブレーションを実施するため、像担持体としての中間転写ベルト13上のトナー落ちやベルトのたわみ、第1の支持ローラ14の偏心などの問題に影響されることがない。また、上記問題に影響されないため、光学センサ1の出力(以下、単に「光学センサ出力」ともいう)の平均値をとる必要がなく、キャリブレーションに要する時間を短縮できる。
上述したとおり、本実施形態によれば、像担持体としての中間転写ベルト13の影響を受けずに、校正板12を用いて、短時間で正確に光学センサ1のキャリブレーションを実施できる。
(実施形態2)
図7〜図9を参照して、本発明の実施形態2を説明する(請求項2、3)。図7は実施形態2を示す画像形成装置の要部の簡略的な斜視図、図8は実施形態2の動作順序を示すフローチャートである。図9(a)、図9(b)、図9(c)、図9(d)は、校正板の画像濃度と光学センサ出力の関係を算出する内容を説明するグラフである。
従来技術では、予め計測しておいたトナー像の画像濃度と光学センサの受光光量の関係をメモリに記憶しておき、その関係を元に画像濃度を求めていた。しかし、光学センサの受光面の汚れなどから、画像濃度と光学センサの受光光量の関係が変化することがある。そこで、上記実施形態1を基本構成として以下に説明する実施形態2を創作した。
実施形態2は、実施形態1と比較して、校正板12に代えて、図7に示す校正板12Aを用いる点、制御装置76に代えて、図6に示す制御装置76Aを用いる点が主に相違する。この相違点以外の実施形態2の構成は、実施形態1と同様である。実施形態2を含め、後述の実施形態においては、説明の都合上から、光学センサ1は、図21に示した拡散反射受光素子4を用いてトナー像担持体や校正板の拡散反射光を受光するものとする。
図7に示すように、校正板12Aは、校正板12と比較して、光学センサ1を搭載したセンサユニット6の移動方向である長手方向Yに複数の画像濃度を持つ点のみ相違する。校正板12Aの画像濃度は、フィード方向Yaに行くに従い徐々に淡くなるように設定されている。
制御装置76Aは、実施形態1の制御装置76と比較して、校正板12A上に移動時の光学センサ1の出力と駆動装置5による移動速度とから、光学センサ1の出力と校正板12Aの画像濃度とを対応させてRAM78に記憶する点が主に相違する。この相違点以外の制御装置76Aの構成は、制御装置76と同様である。
本実施形態の動作を説明する。図8において、光学センサ1の校正が開始されると、先ず、駆動装置5はセンサユニット6を介して光学センサ1を、校正板12Aの一端部12Aa(図7における手前側の端部)の位置までフィード方向Yaに移動する(ステップS1)。ここで、校正板12Aの一端部12Aaにセンサユニット6を介して光学センサ1が位置する光学センサ1の移動位置を0[mm]とする。
次に、校正板12Aの画像濃度の反射光(上記した拡散反射光である。以下同じ)を光学センサ1で検知しながら、駆動装置5にて光学センサ1を校正板12Aの反対側の他端部12Ab(図7における奥側の端部)までリターン方向Ybに移動する(ステップS2)。次に、図9に示すように、校正板12A上をリターン方向Ybに通過している際の光学センサ1の移動距離と、光学センサ1の出力値とから、校正板12Aの各画像濃度に対する光学センサ検知結果の関係をRAM78に記憶する(ステップS3)。
図9を用いて、図8のステップS3の動作を補説する。図9(a)のグラフは、横軸に時間[s]を、縦軸に光学センサ1の出力(図中、「光学センサ出力」と略称している。以下同じ)[V]を、それぞれ取っている。図9(b)のグラフは、横軸に光学センサ1の移動位置・移動距離(図中、「位置」と略称している。以下同じ)[mm]を、縦軸に光学センサ出力[V]を、それぞれ取っている。図9(c)のグラフは、横軸には位置[mm]を、縦軸には校正板12Aの画像濃度(図中、「校正板濃度」と略称している。以下同じ)を、それぞれ取っている。図9(d)のグラフは、横軸には校正板濃度を、縦軸には光学センサ出力[V]を、それぞれ取っている。
図9(a)に示すように、駆動装置5の駆動モータ10の回転速度(によって移動する光学センサ1の移動速度)[mm/s]から、図9(b)に示すように、横軸に取った時間軸を位置軸に変換する。一方、図9(c)に示すように、校正板12A上を通過している際の光学センサ1の移動距離[mm]と、校正板12Aの画像濃度との関係(ほぼ線形関係)が試験等によって予め求められていて、その関係データが制御装置76のROM79に記憶されている。そして、図9(b)と図9(c)との対応するデータから、図9(d)に示すように、校正板12Aの各画像濃度に対する光学センサ出力[V]の検知結果の関係をRAM78に記憶することとなる(ステップS3)。
上述したとおり、後述の実施形態を含め実施形態2では、光学センサ1は校正板の拡散反射光の受光検知でキャリブレーションを行うため、図9(d)に示したように、校正板12Aの画像濃度が濃くなるのに従い光学センサ出力が高くなることが分かる。光学センサ1が校正板12Aの正反射光の受光検知でキャリブレーションを行う場合には、図9(d)とは反対に、校正板12Aの画像濃度が濃くなるのに従い光学センサ出力が低くなるのが一般的である。
上述したとおり、本実施形態では、校正板12Aが複数の画像濃度を持っているため、光学センサ出力と校正板12A上の画像濃度との関係を正確に校正できる。加えて、校正のたびに画像濃度と光学センサ1の受光光量との関係を容易に算出して更新することができ、より正確に光学センサ1のキャリブレーションを行うことができる。
(実施形態3)
図10〜図13を参照して、本発明の実施形態3を説明する(請求項4、5)。図10は実施形態2の改良すべき内容を説明する説明図、図11は実施形態3で用いられる校正板の平面図、図12は実施形態3の光学センサの出力例を示すグラフ、図13は実施形態3の動作順序を示すフローチャートである。
実施形態2では、図7に示した駆動装置5の速度から光学センサ出力と校正板12Aの位置(画像濃度)との関係を求めている。しかしながら、駆動装置5の駆動源を安価なモータ(回転駆動することが主で回転速度制御や位置決め制御等を行えないようなモータを指す)などで構成すると、駆動装置5の速度を一定に制御しようとしても、速度にムラが発生してしまうことがある。駆動装置5の速度にムラが発生すると、図10に示すように、光学センサ出力と計測時間との関係が崩れるため、単純に駆動装置の制御しようとしている速度から、光学センサ出力とその位置の関係を求めることは難しくなってしまう。そこで、以下に説明する実施形態3を創作した。
実施形態3は、実施形態2と比較して、校正板12Aに代えて、図11に示す校正板12Bを用いる点、制御装置76Aに代えて、図6に示す制御装置76Bを用いる点が主に相違する。この相違点以外の実施形態3の構成は、実施形態2と同様である。
校正板12Bは、校正板12Aと比較して、センサユニット6の移動方向である長手方向Yに複数の画像濃度を持ち、且つ画像濃度が切り替わる箇所に、光学センサ出力が大きくなる画像又は光学センサ出力が小さくなる画像を有する点のみ相違する。校正板12Bの画像濃度は、リターン方向Ybに行くに従い徐々に濃くなるように設定されている。加えて、校正板12B上で画像が切り替わる箇所には、黒色など反射光(拡散反射光)が大きくなる4箇所の目印色12B1、又は白色など反射光(拡散反射光)が小さくなる4箇所の目印色12B2で目印をつけている。
制御装置76Bは、制御装置76Aと比較して、光学センサ1の校正板12B移動時に、光学センサ出力が4箇所の目印色12B1、又は4箇所の目印色12B2の閾値を超えたならば、閾値を超える前の光学センサ出力値をRAM78に記憶する点が主に相違する。この相違点以外の制御装置76Bの構成は、制御装置76Aと同様である。
具体的には、図11のような校正板12B上で、光学センサ1をリターン方向Ybに動かして校正板12Bの各画像濃度を検知すると、図12に示すような光学センサ出力値が得られる。黒色などの目印色12B1を光学センサ1が跨ぐ(超える)際の出力値に閾値を設定し、又は白色などの目印色12B2を光学センサ1が跨ぐ(超える)際の出力値に閾値を設定する。そして、閾値を跨ぐまでの光学センサ出力値と、校正板12Bの各画像濃度に対する光学センサ検知結果との関係をRAM78に記憶する。これにより、より正確なキャリブレーションデータとすることができる。
本実施形態の動作を説明する。図13において、光学センサ1の校正が開始されると、先ず、駆動装置5はセンサユニット6を介して光学センサ1を、校正板12Bの一端部12Ba(図11における左側の端部)の位置までフィード方向Yaに移動する(ステップS5)。次に、校正板12Bの画像濃度の反射光(拡散反射光)を光学センサ1で検知しながら、駆動装置5にて光学センサ1を校正板12Bの反対側の他端部12Bb(図11における右側の端部)までリターン方向Ybに移動する(ステップS6)。
そして、光学センサ出力値が閾値を超えた場合(ステップS7)、閾値を超える前の光学センサ出力値をRAM78に記憶する(ステップS8)。これを校正板12Bの濃度の数(本実施形態では8つ)だけ繰り返すと、校正板12Bの各画像濃度に対する光学センサ検知結果の関係が記憶されることになる(ステップS9)。尚、ステップS7において、光学センサ出力値が閾値を超えていない場合には、ステップS6からの動作を繰り返すこととなる。
上述したとおり、本実施形態3によれば、上記校正板12Bを用いるため、校正板12Bの、どの画像濃度を検出したか分かるようになる。また、駆動装置5の駆動モータ10の速度によらず、校正板12Bの画像濃度と光学センサ出力との関係を算出できる、という効果を奏する。
(実施形態4)
図14を参照して、本発明の実施形態4を説明する(請求項6)。図14は実施形態4を示すグラフであって、予め定められた校正板の画像濃度に対する光学センサの出力のみをルックアップテーブル化したグラフである。実施形態4は、実施形態2又は3と比較して、制御装置76A又は制御装置76Bに代えて、図6に示す制御装置76Cを用いる点のみ相違する。この相違点以外の実施形態4の構成は、実施形態2又は3と同様である。
制御装置76Cは、制御装置76A又は76Bと比較して、前記各キャリブレーションの結果として、予め定められた校正板12A又は12Bの画像濃度に対する光学センサ出力との関係をルックアップテーブルとしてRAM78に記憶する点のみ相違する。具体的には、上述した実施形態2又は3では、光学センサ出力と校正板12A又は12Bの画像濃度との関係をメモリであるRAM78に記憶する必要がある。このとき、実施形態4では、図14に示すように、校正板12A又は12Bの予め定められた画像濃度に対する光学センサ出力のみをルックアップテーブルとしてRAM78に記憶することとなる。図14において、横軸には校正板濃度(予め定められた校正板12A又は12Bの画像濃度)が、縦軸には光学センサ出力(光学センサ出力)が、それぞれ取られている。
上述したとおり、本実施形態4によれば、光学センサ出力値をそのままRAM78に記憶するだけで光学センサ出力と校正板12A又は12Bの画像濃度との対応関係が求まる。これにより、光学センサ出力をそのままルックアップテーブルとして表にすることで、演算処理を少なくすることができるので、処理時間が短くなる、という効果を奏する。
(実施形態5)
図15〜図17を参照して、本発明の実施形態5を説明する(請求項7)。図15は実施形態4に改良すべき内容があることを説明する説明図、図16は実施形態4の改良すべき内容を説明する説明図である。図17は実施形態5の光学センサの出力と校正板の画像濃度との関係を近似式として表す方法を説明する線図である。
実施形態4では、予め定められた校正板12A又は12Bの画像濃度に対する光学センサ出力との関係をルックアップテーブルとしてRAM78に記憶していた。その際、図15に示すように、実際に測定した光学センサ出力値間(中間転写ベルト上の画像濃度を測定した光学センサ出力値))の光学センサ出力値では、予め定められた校正板12A又は12Bの画像濃度が記憶されていないことがある。そのため、同図に破線で示すように線形近似などして校正板12A又は12Bの画像濃度を算出して求める必要がある。尚、図15において、縦軸に示す「画像濃度」とは、校正板12A又は12Bの画像濃度ではなく、第2の制御手段としてのCPU77によるキャリブレーション結果後、第1の制御手段としてのCPU77によって算出される画像濃度を表わしている。図15以降の各図の縦軸や横軸に示される「画像濃度」も上記したと同様の意味合いである。
しかしながら、図16に示すように、キャリブレーションで測定した値に「はずれ値」が生じた場合、そのはずれ値はノイズ等の要因で測定に失敗していた可能性がある。そこで、実施形態5を創作した。
実施形態5は、実施形態4と比較して、制御装置76Cに代えて、図6に示す制御装置76Dを用いる点のみ相違する。この相違点以外の実施形態5の構成は、実施形態2又は3と同様である。制御装置76Dは、制御装置76Cと比較して、キャリブレーションの結果として、予め定められた校正板12A又は12Bの画像濃度に対する光学センサ出力との関係を近似式としてRAM78に記憶する点のみ相違する。
上述したとおり、実施形態5によれば、上記近似式を記憶したRAM78から中間の値を呼び出すことで、光学センサ1で検出した際にも値を算出できるので、キャリブレーションで測定した際のはずれ値の影響を小さくすることができる。
(実施形態6)
図18を参照して、本発明の実施形態6を説明する(請求項8)。図8(a)は実施形態6を説明するための、測定された校正板の画像濃度に対する光学センサの出力値の傾向を示すグラフである。図8(b)は実施形態6を説明するための、測定された校正板の画像濃度に対する光学センサの出力値で、はずれ値を記憶しないことを示すグラフである。
上述の実施形態4及び5では、キャリブレーション時、光学センサ出力にはずれ値が発生してもその値を用いてキャリブレーション結果としていた。ここで、図8(a)に示すように、例えば、光学センサ出力と画像濃度との関係が単調増加であることが分かっているとすると、単調増加から外れた光学センサ出力値(同図では減少値として表されている)は測定失敗した値であると考えられる。そこで、以下に説明する実施形態6を創作した。
実施形態6は、実施形態4又は5と比較して、制御装置76C又は76Dに代えて、図6に示す制御装置76Fを用いる点のみ相違する。この相違点以外の実施形態6の構成は、実施形態4又は5と同様である。制御装置76Fは、制御装置76C又は76Dと比較して、前記キャリブレーションの結果として、測定失敗とみなされる光学センサ出力値が検出されたならば、その値をRAM78に記憶しないキャリブレーション失敗処理を実施する点のみ相違する。
実施形態6では測定失敗した値、即ち、はずれ値がなくなるため、実施形態4のルックアップテーブルを用いた際は、記憶された光学センサ出力値間の間を線形補正することで、はずれ値がある場合と比べて精度よくキャリブレーションできる。また、実施形態5の近似式を用いた際も、記憶された光学センサ出力のみで近似式を作成するため、はずれ値の影響を受けずに、精度よくキャリブレーションできるといえる。上述したとおり、実施形態6によれば、はずれ値の影響を受けずにキャリブレーションできる、という効果を奏する。
(実施形態7)
図19及び図20を参照して、本発明の実施形態7を説明する(請求項9、10、11、12)。図19(a)は実施形態7を説明するための、測定された校正板の画像濃度に対する光学センサの出力値の傾向を示すグラフである。図19(b)は実施形態7を説明するための、測定された校正板の画像濃度に対する光学センサの出力値で、はずれ値より小さい値が記憶されないことを示すグラフである。図20は実施形態7の動作順序を示すフローチャートである。
上述の実施形態6では、測定失敗したと考えられる値については記憶しない。即ち、図19(a)に示すように、はずれ値が光学センサ出力値と校正板12A又は12Bの画像濃度との関係で予想される傾向と同じである場合、はずれ値を検出した画像濃度の次に濃い箇所は記憶されない。上記予想される傾向と同じである場合とは、例えば、同図に示すように単調増加傾向で、はずれ値が大きく増加方向にずれる例が挙げられる。このため、前回記憶された値(=はずれ値)よりも小さい値はすべて記憶されることがなくなる。このとき、記憶された点数が少ないため、ルックアップテーブルも、近似式も作成することができなくなってしまう。そこで、以下に説明する実施形態7を創作した。
実施形態7は、実施形態6と比較して、制御装置76Fに代えて、図6に示す制御装置76Gを用いる点のみ相違する。この相違点以外の実施形態7の構成は、実施形態6と同様である。制御装置76Gは、制御装置76Fと比較して、図20に示すフローチャートに示されている制御動作を行う点が相違する。即ち、使用できる光学センサ出力値が所定の数以下だった場合に、前記キャリブレーション失敗処理を実施する。このキャリブレーション失敗処理には、再度、前記キャリブレーションをやり直したり、前回のキャリブレーション結果を引き続き使用したりすることが含まれる。更には、制御装置76Fの第2の制御手段としてのCPU77は、前記キャリブレーション失敗処理を報知手段としての図6に示した操作表示部37の液晶表示部に警告表示させることも含まれる。
制御装置76Gは、具体的には図20に示されている動作を実行する。図20において、まず、使用できる光学センサ出力値が所定の数以下だった場合に、キャリブレーション失敗とみなし、前記キャリブレーション失敗処理を実施する(ステップS10、ステップS11)。この際のキャリブレーション失敗時の処理としては、再度キャリブレーションをやり直してもよいし、前回のキャリブレーション結果をキャリブレーション結果として使用してもよい。また、ユーザに上記のように警告をだしてもよい。一方、ステップS10において、使用できる光学センサ出力値が所定の数より多い場合には、光学センサ出力値と画像濃度との関係をRAM78に記憶することとなる。
実施形態7によれば、実施形態6で測定失敗していてもはずれ値とみなされない光学センサ出力値があった際に、その値を使うことなくキャリブレーションを実施できる。そのため、実施形態6よりもはずれ値の影響を受けずにキャリブレーションできる、という効果を奏する。
また、再度、前記キャリブレーションをやり直すので、確実に成功したキャリブレーション結果が得られる、という効果を奏する。また、前回のキャリブレーション結果を引き続き使用することにより、上述したよりもキャリブレーションに時間をかけない、という効果を奏する。さらに、キャリブレーション失敗処理を報知手段に報知させることにより、マシンの異常をユーザに知らせることができる、という効果も奏する。
本発明を特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術内容は、上述した実施形態等に例示されているものに限定されるものではない。すなわち、それらを適宜組み合わせて構成しても良く、本発明の範囲内において、その必要性及び用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
本発明の像担持体としては、上記したドラム状の感光体や、無端ベルト状の感光体、上記各実施形態で代表して説明した中間転写体としての無端ベルト状の中間転写ベルト、或いは中間転写体としてのドラム状の中間転写ドラムであってもよいことは無論である。
上記実施形態のセンサユニット6の光学センサ1は、特許文献2と同様に、トナー像担持体の長手方向の複数箇所で検知パターンを検知するようにして、第1の制御手段が前記検知結果を基づいてトナー像担持体上の被検知面の画像濃度を算出することも可能である。
上記実施形態に限らず、上記のように配設された各校正板12、12A、12Bに対して、センサユニット6の長手方向Yの往復動に連動して開閉するシャッタ部材などを設け、各校正板12、12A、12Bに対するトナーや塵埃などの付着を防止してもよい。
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ等又はそれら複数の機能を備えた複合機等の電子写真方式或いは静電記録方式の画像形成装置に適用可能なことは無論である。
1 光学センサ(画像濃度検出手段の一例)
2 発光素子(発光手段)
3 正反射受光素子(受光手段)
4 拡散反射光受光素子(受光手段)
5 駆動装置(駆動手段の一例)
6 センサユニット
7 ホームポジションセンサ
8 ネジ軸
9 ガイド軸
10 駆動モータ(駆動源)
12、12A、12B 校正板(校正部材の一例)
13 中間転写ベルト(像担持体の一例)
18 プロセスユニット
20 タンデム画像形成部
21 露光装置
37 操作表示部
40 感光体(像担持体の一例)
60 帯電装置
61 現像装置
63 クリーニング装置
76、76A、76B、76C、76D、76F、76G 制御装置
77 CPU(第1及び第2の制御手段の一例)
78 RAM(記憶手段の一例)
79 ROM
100 プリンタ部
200 給紙部
300 スキャナ部
400 原稿搬送部
500 複写機(画像形成装置の一例)
T トナー像
Y 長手方向
Ya フィード方向
Yb リターン方向
特開2010−091721号公報 特開平5−281818号公報

Claims (12)

  1. トナー像が形成される被検知面を有する像担持体と、
    前記被検知面のトナー像の反射光を検知可能な画像濃度検出手段と、
    前記画像濃度検出手段の検知結果を基づいて前記被検知面の画像濃度を算出する第1の制御手段と、
    前記像担持体の長手方向に前記画像濃度検出手段を往復動させる駆動手段と、
    前記像担持体の前記長手方向の外部であって、且つ前記画像濃度検出手段が検知可能な位置に配置された校正部材と、
    前記駆動手段をして前記画像濃度検出手段を前記校正部材上まで移動させてキャリブレーションを実施する第2の制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の校正部材において、
    前記校正部材の画像濃度を前記画像濃度検出手段の移動方向に複数持つことを特徴とする校正部材。
  3. 請求項1記載の画像形成装置に用いられる、第1及び第2の制御手段並びに記憶手段を有する制御装置であって、
    請求項1記載の校正部材は、前記画像濃度検出手段の移動方向に前記画像濃度を複数持つものであり、
    前記キャリブレーションの結果として、前記校正部材上に移動時の前記画像濃度検出手段の出力と前記駆動手段の移動速度とから、前記画像濃度検出手段の出力と前記校正部材の画像濃度とを対応させて前記記憶手段に記憶することを特徴とする制御装置。
  4. 請求項2記載の校正部材において、
    前記画像濃度が切り替わる箇所に、前記画像濃度検出手段の出力が大きくなる画像又は前記画像濃度検出手段の出力が小さくなる画像を有することを特徴とする校正部材。
  5. 請求項1記載の画像形成装置に用いられる、第1及び第2の制御手段並びに記憶手段を有する制御装置であって、
    請求項1記載の校正部材は、前記画像濃度検出手段の移動方向に前記画像濃度を複数持ち、且つ前記画像濃度が切り替わる箇所に、前記画像濃度検出手段の出力が大きくなる画像又は前記画像濃度検出手段の出力が小さくなる画像を有するものであり、
    前記画像濃度検出手段の前記校正部材上移動時に、前記画像濃度検出手段の出力が前記大きくなる画像又は前記小さくなる画像の閾値を超えたならば、前記閾値を超える前の前記画像濃度検出手段の出力値を前記記憶手段に記憶することを特徴とする制御装置。
  6. 請求項3又は5記載の制御装置において、
    前記キャリブレーションの結果として、予め定められた前記校正部材の画像濃度に対する前記画像濃度検出手段の出力との関係をルックアップテーブルとして前記記憶手段に記憶することを特徴とする制御装置。
  7. 請求項3又は5記載の制御装置において、
    前記キャリブレーションの結果として、予め定められた前記校正部材の画像濃度に対する前記画像濃度検出手段の出力との関係を近似式として前記記憶手段に記憶することを特徴とする制御装置。
  8. 請求項6又は7記載の制御装置において、
    前記キャリブレーションの結果として、測定失敗とみなされる前記画像濃度検出手段の出力値が検出されたならば、その値を前記記憶手段に記憶しないキャリブレーション失敗処理を実施することを特徴とする制御装置。
  9. 請求項8記載の制御装置において、
    使用できる前記画像濃度検出手段の出力値が所定の数以下だった場合に、前記キャリブレーション失敗処理を実施することを特徴とする制御装置。
  10. 請求項9記載の制御装置において、
    再度、前記キャリブレーションをやり直すことを特徴とする制御装置。
  11. 請求項9記載の制御装置において、
    前回の前記キャリブレーション結果を引き続き使用することを特徴とする制御装置。
  12. 請求項9記載の制御装置において、
    第2の制御手段は、前記キャリブレーション失敗処理を報知手段に報知させることを特徴とする制御装置。
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