JP2015087613A - 積層体、有機半導体製造用キットおよび有機半導体製造用レジスト組成物 - Google Patents
積層体、有機半導体製造用キットおよび有機半導体製造用レジスト組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015087613A JP2015087613A JP2013227041A JP2013227041A JP2015087613A JP 2015087613 A JP2015087613 A JP 2015087613A JP 2013227041 A JP2013227041 A JP 2013227041A JP 2013227041 A JP2013227041 A JP 2013227041A JP 2015087613 A JP2015087613 A JP 2015087613A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- organic semiconductor
- compound
- film
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 C*CC(C)(C)C(OCCN(C(C(C)=C1C)=O)C1=O)=O Chemical compound C*CC(C)(C)C(OCCN(C(C(C)=C1C)=O)C1=O)=O 0.000 description 6
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】有機半導体膜と、上記有機半導体膜上の保護膜と、上記保護膜上のレジスト膜を有し、上記レジスト膜が、光照射後に光二量化反応により架橋可能な化合物(A)を含む感光性樹脂組成物からなる積層体。
【選択図】なし
Description
有機半導体のパターニングは、これまで印刷技術により行われてきたが、印刷技術によるパターニングでは微細加工に限界がある。また、有機半導体はダメージを受けやすい。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、良好な有機半導体パターンを形成可能な積層体およびかかる積層体を製造するための、有機半導体製造用キット、ならびに、有機半導体製造用キットに用いる有機半導体製造用レジスト組成物を提供することを目的とする。
<1>有機半導体膜と、上記有機半導体膜上の保護膜と、上記保護膜上のレジスト膜を有し、上記レジスト膜が、光照射後に光二量化反応により架橋可能な化合物(A)を含む感光性樹脂組成物からなる積層体。
<2>有機半導体膜と、上記有機半導体膜上の保護膜と、上記保護膜上のレジスト膜を有し、上記レジスト膜が、マレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される少なくとも1種を含む化合物を含む感光性樹脂組成物からなる積層体。
<3>上記保護膜が水溶性樹脂を含む、<1>または<2>に記載の積層体。
<4>上記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、不飽和結合の光二量化反応である、<1>または<3>に記載の積層体。
<5>上記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、不飽和結合同士の[2+2]環化反応である、<1>、<3>または<4>に記載の積層体。
<6>上記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、上記架橋可能な化合物(A)のマレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される基の[2+2]環化反応を含む、<1>、<3>〜<5>のいずれかに記載の積層体。
<7>上記感光性樹脂組成物が、増感色素(B)を含む、<1>〜<6>のいずれかに記載の積層体。
<8>上記感光性樹脂組成物中に含まれる固形分中の重合開始剤の量が0.01質量%以下である、<1>〜<7>のいずれかに記載の積層体。
<9>上記保護膜がポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールおよびプルランのいずれか1種を含む、<1>〜<8>のいずれかに記載の積層体。
<10>上記保護膜がポリビニルピロリドンを含む、<1>〜<8>のいずれかに記載の積層体。
<11>上記架橋可能な化合物(A)、または、マレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される少なくとも1種を含む化合物がポリマーである、<1>〜<10>のいずれかに記載の積層体。
<12>光照射後に光二量化反応により架橋可能な化合物(A)を含む、有機半導体製造用レジスト組成物と、水溶性樹脂を含む保護膜形成用組成物を含む、有機半導体製造用キット。
<13>マレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される少なくとも1種を含む化合物を含む、有機半導体製造用レジスト組成物と、水溶性樹脂を含む保護膜形成用組成物を含む、有機半導体製造用キット。
<14>上記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、不飽和結合の光二量化反応である、<12>に記載の有機半導体製造用キット。
<15>上記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、不飽和結合の[2+2]環化反応である、<12>または<14>に記載の有機半導体製造用キット。
<16>上記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、上記架橋可能な化合物(A)のマレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される基の[2+2]環化反応を含む、<12>、<14>または<15>に記載の有機半導体製造用キット。
<17>上記有機半導体製造用レジスト組成物が、増感色素(B)を含む、<12>〜<16>のいずれかに記載の有機半導体製造用キット。
<18>上記水溶性樹脂がポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールおよびプルランのいずれか1種を含む、<12>〜<17>のいずれかに記載の有機半導体製造用キット。<19>上記水溶性樹脂がポリビニルピロリドンを含む、<12>〜<18>のいずれかに記載の有機半導体製造用キット。
<20>上記有機半導体製造用レジスト組成物中に含まれる重合開始剤の量が0.01質量%以下である、<12>〜<19>のいずれかに記載の有機半導体製造用キット。
<21>上記架橋可能な化合物(A)、または、マレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される少なくとも1種を含む化合物がポリマーである、<12>〜<20>のいずれかに記載の有機半導体製造用キット。
<22>光照射後に光二量化反応により架橋可能な化合物(A)を含む、有機半導体製造用レジスト組成物。
<23>マレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される少なくとも1種を含む化合物を含む、有機半導体製造用レジスト組成物。
<24>上記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、不飽和結合の光二量化反応である、<22>に記載の有機半導体製造用レジスト組成物。
<25>上記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、不飽和結合の[2+2]環化反応である、<22>または<24>に記載の有機半導体製造用レジスト組成物。
<26>上記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、上記架橋可能な化合物(A)のマレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される基の[2+2]環化反応を含む、<22>、<24>または<25>に記載の有機半導体製造用レジスト組成物。
<27>増感色素(B)を含む、<22>〜<26>のいずれかに記載の有機半導体製造用レジスト組成物。
<28>重合開始剤の量が0.01質量%以下である、<22>〜<27>のいずれかに記載の有機半導体製造用レジスト組成物。
<29>前記架橋可能な化合物(A)、または、マレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される少なくとも1種を含む化合物がポリマーである、<22>〜<28>のいずれかに記載の有機半導体製造用レジスト組成物。
また、本明細書中における「活性光線」とは、例えば、水銀灯の輝線スペクトル、エキシマレーザーに代表される遠紫外線、極紫外線(EUV光)、X線、電子線等を意味する。また、本発明において光とは、活性光線または放射線を意味する。本明細書中における「露光」とは、特に断らない限り、水銀灯、エキシマレーザーに代表される遠紫外線、X線、EUV光などによる露光のみならず、電子線、イオンビーム等の粒子線による描画も露光に含める。
本発明の積層体は、有機半導体膜と、上記有機半導体膜上の保護膜と、上記保護膜上のレジスト膜を有し、上記レジスト膜が、光照射後に光二量化反応により架橋可能な化合物(A)を含む感光性樹脂組成物からなることを特徴とする。
本発明における感光性樹脂組成物は、光照射後に光二量化反応により架橋可能な化合物(A)が架橋し、光照射部が有機溶剤を含む現像液に難溶となることでマスクパターンを形成でき、マスクパターンを形成後ドライエッチングのマスクとして利用することが可能になる。
これに対し、本発明では、有機半導体上に保護膜を成膜しその上にレジスト膜を製膜している。この場合、レジスト膜と有機半導体膜が直接に接触しないため、有機半導体膜にダメージが及ぶことを抑制できる。さらに、レジスト膜として感光性樹脂組成物を用いるため、高い保存安定性と微細なパターン形成性を達成できる。
本発明の積層体は、有機半導体膜と保護膜の間および/または保護膜とレジスト膜との間に、下塗層等があっても良い。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いる有機半導体膜は、半導体の特性を示す有機材料を含む膜のことである。無機材料からなる半導体の場合と同様に、正孔をキャリアとして伝導するp型有機半導体と、電子をキャリアとして伝導するn型有機半導体がある。有機半導体中のキャリアの流れやすさはキャリア移動度μで表される。用途にもよるが、一般に移動度は高い方がよく、10-7cm2/Vs以上であることが好ましく、10-6cm2/Vs以上であることがより好ましく、10-5cm2/Vs以上であることがさらに好ましい。移動度は電界効果トランジスタ(FET)素子を作製したときの特性や飛行時間計測(TOF)法により求めることができる。
溶剤としては、ヘキサン、オクタン、デカン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、1−メチルナフタレン、1,2−ジクロロベンゼン等の炭化水素系溶剤;例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤;例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロトルエン等のハロゲン化炭化水素系溶剤;例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル等のエステル系溶剤;例えば、メタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチレングリコール等のアルコール系溶剤;例えば、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アニソール等のエーテル系溶剤;例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、1−メチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキサイド等の極性溶剤などが挙げられる。これらの溶剤は1種のみを用いてもよいし、2種類以上を用いてもよい。
樹脂バインダーを配合する場合、その配合量は、有機半導体膜中、好ましくは0.1〜30質量%で用いられる。
本発明の保護膜は、有機半導体膜の上に形成され、好ましくは、有機半導体膜の表面に形成される。有機半導体膜と保護膜の間には、下塗層等があっても良い。
保護膜は、有機半導体上に成膜する時に有機半導体にダメージを与えず、また、保護膜上にレジスト膜を塗布した時にインターミキシング(層間混合)を起こさないものが好ましい。保護膜は、水溶性樹脂を含む膜が好ましく、脂溶性樹脂を主成分とする膜であることがより好ましい。主成分とは、保護膜を構成する成分のうち最も多い成分をいい、好ましくは80質量%以上が水溶性樹脂であることをいう。
本発明における水溶性樹脂は、20℃における水に対する溶解度が1質量%以上である樹脂をいう。
また、保護膜形成用組成物は、2種類以上の樹脂を含んでいてもよいが、この場合、2種類以上の樹脂それぞれが上記範囲を満たしていることが好ましい。
また、これらの中から、主鎖構造が相違する2種以上を選択して使用してもよく、共重合体として使用してもよい。
保護膜用樹脂の分散度(分子量分布)は、通常1.0〜3.0であり、好ましくは1.0〜2.6の範囲のものが好ましく使用される。
適用方法としては、塗布が好ましい。適用方法の例としては、キャスト法、ブレードコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、ディッピング(浸漬)コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法、インクジェット法、スピンコート法、ラングミュア−ブロジェット(Langmuir−Blodgett)(LB)法などを挙げることができる。本発明においては、キャスト法、スピンコート法、およびインクジェット法を用いることがさらに好ましい。このようなプロセスにより、表面が平滑で大面積の有機半導体膜等の膜を低コストで生産することが可能となる。
上記界面活性剤の例として、日信化学工業(株)製、サーフィノールシリーズが例示される。
保護膜形成用組成物が界面活性剤を含む場合、界面活性剤の添加量は、保護膜としたときに、好ましくは0.05〜8質量%、さらに好ましくは0.07〜5質量%、特に好ましくは0.1〜3質量%の割合で含まれていることが好ましい。
これら界面活性剤は、1種のみ用いてもよいし、2種類以上用いてもよい。
保護膜に染料を配合する場合、保護膜の0.1〜10質量%とすることができる。
染料は1種類単独または2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明で用いる感光性樹脂組成物は、有機半導体製造用レジスト組成物としての役割を果たすものであり、保護膜の上にレジスト膜を形成するのに用いられる。
本発明で用いる感光性樹脂組成物は、光照射後に光二量化反応により架橋可能な化合物(A)を含むことを特徴とする。
本発明で用いる感光性樹脂組成物の好ましい実施形態は、光照射後に架橋可能な化合物(A)の光二量化反応により有機溶剤を含む現像液への溶解速度が減少する組成物であり、sp値が19(MPa)1/2未満の有機溶剤に対して溶解速度が低下する組成物であることが好ましく、18.5(MPa)1/2以下の有機溶剤に対して難溶となる組成物であることがより好ましく、18.0(MPa)1/2以下の有機溶剤に対して溶解速度が低下する組成物であることがさらに好ましい。
本発明の感光性樹脂組成物は、光二量化反応により架橋可能な化合物(A)(以下、単に「架橋可能な化合物(A)」と称することがある)を含む。
架橋可能な化合物(A)の光二量化反応は、不飽和結合の光二量化反応であることが好ましい。また、架橋可能な化合物(A)の光二量化反応は、不飽和結合の[2+2]環化反応であることが好ましい。
すなわち、架橋可能な化合物(A)は、光二量化可能な不飽和結合を有する官能基を有することが好ましい。光二量化可能な不飽和結合を有する官能基は、光による直接励起されるか、または、所望により添加される光増感色素からのエネルギー移動により励起されることにより、他の基底状態にある同じ官能基との間で〔2+2〕の光付加反応を起こし得る官能基が好ましい。
また、架橋可能な化合物(A)の光二量化反応は、架橋可能な化合物(A)の側鎖に導入されたマレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基またはクマリン基の[2+2]環化反応が挙げられる。
以下、架橋可能な化合物(A)がポリマーである場合と、モノマーである場合について、具体的に説明する。
具体的には、光架橋性重合体は、マレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基、クマリン基等の光二量化可能な不飽和結合を有する官能基を有することが好ましい。この光架橋性重合体は、光二量化可能な不飽和結合を有する官能基を側鎖または主鎖に有しており、側鎖に有することが好ましい。
また、特開昭49−128991号、同49−128992号、同49−128993号、同50−5376号、同50−5377号、同50−5379号、同50−5378号、同50−5380号、同53−5298号、同53−5299号、同53−5300号、同50−50107号、同51−47940号、同52−13907号、同50−45076号、同52−121700号、同50−10884号、同50−45087号、独国特許第2,349,948号、同第2,616,276号各明細書に記載されている下記一般式(II)で表されるマレイミド基を側鎖に有する光架橋性重合体等が挙げられる。
一般式(II)中、R12は芳香族基を表す。R13は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはシアノ基を表す。
一般式(IV)中、Bは、アルコキシ基、アリール基、置換アリール基またはアルキル基を表し、Y1は、水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、フェニル基またはアルキル基を表し、nは0または1の整数を表す。
置換アリール基に導入可能な置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシカルボニル基などが挙げられる。
一般式(III)または(IV)で表される基を含むアクリル酸エステル、メタクリル酸エステルまたはビニルエーテル化合物としては、英国特許第949,919号、特公昭45−36755号、特公昭46−4603号、特開昭47−34794号、特公昭59−14352号、特公昭49−28122号、特開昭49−36794号、特開昭49−103975号、特公昭50−11283号、特公昭50−24621号、特公昭51−481号、特公昭55−44930号、特公昭56−37244号、特公昭56−52923号、特公昭57−28488号等の明細書中に記載されているものを挙げることができる。これらのうち好ましいものは、側鎖にケイ皮酸エステル基を含むポリアクリル酸エステル、ポリメタアクリル酸エステル、またはポリビニルエーテル化合物などが挙げられる。これらの化合物の重量平均分子量は、1,000以上が好ましく、10,000〜100,000がより好ましい。
好ましい例としては、アクリル酸エステル類、メタクリルエステル類、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、ビニルエステル類、スチレン類、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、無水マレイン酸、マレイン酸イミド等の公知のモノマーものに由来する繰り返し単位などが挙げられる。
また、光架橋性重合体中の、光二量化により架橋する基の割合は、30〜100モル%が好ましく、50〜90モル%がより好ましい。
これらの光架橋性重合体は1種類単独または2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの架橋可能な化合物(A)は1種類単独または2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明のレジスト膜は、感度の観点から、増感色素をさらに含むことが好ましい。増感色素としては、300nm以上の範囲で充分な光吸収を可能にするような極大吸収を有する三重項増感色素が好ましい。このような増感色素としては、ベンゾフェノン誘導体、ベンズアンスロン誘導体、キノン類、アントラキノン類、芳香族ニトロ化合物、ナフトチアゾリン誘導体、ベンゾチアゾリン誘導体、キサントン類、ナフトチアゾール誘導体、ケトクマリン化合物、ベンゾチアゾール誘導体、ナフトフラノン化合物、ベンゾイン化合物、アセトフェノン化合物フルオレノン化合物、ピリリウム塩、チアピリリウム塩等を挙げることができる。
その他、以下の化合物を用いることもできる。
増感色素の添加量としては、本発明に用いられるレジスト膜の全固形分中、0.1〜80質量%が好ましく、1〜30質量%がより好ましい。増感色素の添加量が0.1質量%未満であると、感度向上効果が充分に得られない傾向にある。また、増感色素の添加量が80質量%を超えると、感光層の上部のみで光吸収し、深部まで露光が到達し難くなって、深部における硬化反応が充分に進行せず、露光部の下層への密着性が低下する傾向にある。
本発明における感光性樹脂組成物は、溶剤を含むことが好ましい。
本発明における感光性樹脂組成物は、各成分を、溶剤に溶解した溶液として調製されることが好ましい。
また、これらの溶剤にさらに必要に応じて、ベンジルエチルエーテル、ジヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、イソホロン、カプロン酸、カプリル酸、1−オクタノール、1−ノナール、ベンジルアルコール、アニソール、酢酸ベンジル、安息香酸エチル、シュウ酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン等の溶剤を添加することもできる。
上記した溶剤のうち、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、および/または、ジエチレングリコールジアルキルエーテル類が好ましく、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、および/または、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートが特に好ましい。
これら溶剤は、1種単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
溶剤は、1種類のみ用いても良く、2種類以上用いても良い。2種類以上用いる場合は、合計量が上記範囲となる。
本発明で用いる感光性樹脂組成物は、塗布性をより向上させる観点から界面活性剤を含むことが好ましい。
界面活性剤としては、アニオン系、カチオン系、ノニオン系、または、両性のいずれでも使用することができるが、好ましい界面活性剤はノニオン系界面活性剤である。
ノニオン系界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレン高級アルキルエーテル類、ポリオキシエチレン高級アルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレングリコールの高級脂肪酸ジエステル類、フッ素系、シリコーン系界面活性剤を挙げることができる。
これらのフッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤として、例えば、特開昭62−36663号、特開昭61−226746号、特開昭61−226745号、特開昭62−170950号、特開昭63−34540号、特開平7−230165号、特開平8−62834号、特開平9−54432号、特開平9−5988号、特開2001−330953号各公報記載の界面活性剤を挙げることができ、市販の界面活性剤を用いることもできる。
使用できる市販の界面活性剤として、例えば、エフトップEF301、EF303、(以上、新秋田化成(株)製)、フロラードFC430、431(以上、住友スリーエム(株)製)、メガファックF171、F173、F176、F189、R08(以上、DIC(株)製)、サーフロンS−382、SC101、102、103、104、105、106(以上、旭硝子(株)製)、PF−6320等のPolyFoxシリーズ(OMNOVA社製)等のフッ素系界面活性剤またはシリコーン系界面活性剤を挙げることができる。また、ポリシロキサンポリマーKP−341(信越化学工業(株)製)も、シリコーン系界面活性剤として用いることができる。
これら界面活性剤は、1種単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
本発明における感光性樹脂組成物が界面活性剤を含む場合、界面活性剤の添加量は、感光性樹脂組成物100重量部に対して、10重量部以下であることが好ましく、0.01〜10重量部であることがより好ましく、0.01〜1重量部であることがさらに好ましい。
本発明に用いられる感光性樹脂組成物は、感度と現像性とドライエッチングへの耐性をバランスよく向上させるために、バインダーポリマーを添加してもよい。このようなバインダーポリマーとしては、(メタ)アクリル系重合体、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂(好ましくは、ポリビニルブチラール樹脂)、ポリビニルホルマール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、および、ノボラック樹脂などが用いられる。
「ポリウレタン樹脂」とは、イソシアネート基を2つ以上有する化合物とヒドロキシル基を2つ以上有する化合物の縮合反応により生成されるポリマーのことをいう。
ノボラック樹脂の好適な一例としては、フェノールホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾールホルムアルデヒド樹脂、p−クレゾールホルムアルデヒド樹脂、m−/p−混合クレゾールホルムアルデヒド樹脂、フェノール/クレゾール(m−,p−,またはm−/p−混合のいずれでもよい)混合ホルムアルデヒド樹脂等のノボラック樹脂が挙げられる。重量平均分子量が500〜20,000、数平均分子量が200〜10,000のノボラック樹脂が好ましい。また、ノボラック樹脂中のヒドロキシ基に対して別の化合物とを反応させて置換基を導入した化合物も好ましく使用できる。
本発明において、バインダーポリマーは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明においては、高分子化合物は、任意のものを使用できる。本発明における高分子化合物は、重量平均分子量が2,000以上の化合物であり、通常は、重合性基を含まない化合物である。高分子化合物の重量平均分子量は、10,000以上が好ましく、20,000を超えることがより好ましい。
これにより、本発明に用いられる感光性樹脂組成物に用いられる樹脂に要求される性能、特に、
(1)塗布溶剤に対する溶解性、
(2)製膜性(ガラス転移点)、
(3)アルカリ現像性、
(4)膜べり(親疎水性、アルカリ可溶性基選択)、
(5)未露光部の基板への密着性、
(6)ドライエッチング耐性等の微調整が可能となる。
その他にも、上記種々の繰り返し構造単位に相当する単量体と共重合可能である付加重合性の不飽和化合物であれば、共重合されていてもよい。
バインダーポリマーの形態としては、ランダム型、ブロック型、クシ型、スター型のいずれの形態でもよい。バインダーポリマーは、例えば、各構造に対応する不飽和モノマーのラジカル、カチオン、またはアニオン重合により合成することができる。また各構造の前駆体に相当する不飽和モノマーを用いて重合した後に、高分子反応を行うことにより目的とする樹脂を得ることも可能である。
沈殿または再沈殿する際の温度としては、効率や操作性を考慮して適宜選択できるが、通常0〜50℃程度、好ましくは室温付近(例えば20〜35℃程度)である。沈殿または再沈殿操作は、攪拌槽などの慣用の混合容器を用い、バッチ式、連続式等の公知の方法により行うことができる。
沈殿または再沈殿したポリマーは、通常、濾過、遠心分離等の慣用の固液分離に付し、乾燥して使用に供される。濾過は、耐溶剤性の濾材を用い、好ましくは加圧下で行われる。乾燥は、常圧または減圧下(好ましくは減圧下)、30〜100℃程度、好ましくは30〜50℃程度の温度で行われる。
なお、一度、樹脂を析出させて、分離した後に、再び溶媒に溶解させ、この樹脂が難溶或いは不溶の溶媒と接触させてもよい。即ち、上記ラジカル重合反応終了後、ポリマーが難溶或いは不溶の溶媒を接触させ、樹脂を析出させ(工程a)、樹脂を溶液から分離し(工程b)、改めて溶媒に溶解させ樹脂溶液Aを調製(工程c)、その後、この樹脂溶液Aに、この樹脂が難溶或いは不溶の溶媒を、樹脂溶液Aの10倍未満の体積量(好ましくは5倍以下の体積量)で、接触させることにより樹脂固体を析出させ(工程d)、析出した樹脂を分離する(工程e)ことを含む方法でもよい。
<有機半導体膜のパターニング方法>
本発明における有機半導体膜のパターニング方法は、
(1)有機半導体膜の上に、保護膜を成膜する工程、
(2)保護膜の上記有機半導体膜と反対側の上に、光照射後に光二量化反応により架橋可能な化合物(A)を含む感光性樹脂組成物からなるレジスト膜を成膜する工程、
(3)上記レジスト膜を露光する工程、
(4)有機溶剤を含む現像液を用いて現像しマスクパターンを作製する工程、
(5)ドライエッチング処理にて少なくとも非マスク部の上記保護膜および上記有機半導体膜を除去する工程、
(6)上記保護膜を水で溶解する工程、
を含むことを特徴とする。
本発明の有機半導体膜のパターニング方法は、有機半導体膜の上に保護膜を成膜する工程を含む。通常は、基板の上に有機半導体膜を製膜した後に、本工程を行う。この場合、保護膜は、有機半導体の基板側の面と反対側の面に成膜する。保護膜は、通常、有機半導体膜の表面に設けられるが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で他の層を設けてもよい。具体的には、水溶性の下塗層等が挙げられる。また、保護膜は1枚のみ設けられていてもよいし、2枚以上設けられていてもよい。
上記(1)の工程後、(2)保護膜の有機半導体側の面と反対側の上に、感光性樹脂組成物からなるレジスト膜を形成する。レジスト膜は好ましくは保護膜の表面に感光性樹脂組成物を適用して形成されるが、下塗層等の膜を介していてもよい。感光性樹脂組成物の適用方法は、上記保護膜の記載を参酌できる。
(2)工程でレジスト膜を成膜後、上記レジスト膜を露光する。具体的には、レジスト膜に所定のパターンを有するマスクを介して、活性光線を照射する。露光は1回のみ行ってもよく、複数回行ってもよい。
具体的には、感光性樹脂組成物の乾燥塗膜を設けた基板に所定のパターンの活性光線を照射する。露光はマスクを介して行ってもよいし、所定のパターンを直接描画してもよい。波長300nm以上450nm以下の波長、好ましくは365nmを有する活性光線が好ましく使用できる。この工程の後、必要に応じて露光後加熱工程(PEB)を行ってもよい。
水銀灯を用いる場合にはg線(436nm)、i線(365nm)、h線(405nm)などの波長を有する活性光線が好ましく使用できる。水銀灯はレーザに比べると、大面積の露光に適するという点で好ましい。
また、パルス幅は、0.1nsec以上30,000nsec以下であることが好ましい。アブレーション現象により色塗膜を分解させないようにするには、0.5nsec以上がより好ましく、1nsec以上が最も好ましく、スキャン露光の際に合わせ精度を向上させるには、1,000nsec以下がより好ましく、50nsec以下が最も好ましい。
さらに、レーザの周波数は、1Hz以上50,000Hz以下が好ましく、10Hz以上1,000Hz以下がより好ましい。
さらに、レーザの周波数は、露光処理時間を短くするには、10Hz以上がより好ましく、100Hz以上が最も好ましく、スキャン露光の際に合わせ精度を向上させるには、10,000Hz以下がより好ましく、1,000Hz以下が最も好ましい。
本発明に使用可能な露光装置としては、特に制限はないが市販されているものとしては、Callisto((株)ブイ・テクノロジー製)やAEGIS((株)ブイ・テクノロジー製)やDF2200G(大日本スクリーン製造(株)製)などが使用可能である。また上記以外の装置も好適に用いられる。
また、必要に応じて長波長カットフィルタ、短波長カットフィルタ、バンドパスフィルタのような分光フィルタを通して照射光を調整することもできる。
(3)工程でレジスト膜を露光後、有機溶剤を含む現像液を用いて現像する。現像はネガ型が好ましい。現像液に含まれる溶剤のsp値は、19MPa1/2未満であることが好ましく、18MPa1/2以下であることがより好ましい。
ケトン系溶剤としては、例えば、1−オクタノン、2−オクタノン、1−ノナノン、2−ノナノン、2−ヘプタノン(メチルアミルケトン)、4−ヘプタノン、1−ヘキサノン、2−ヘキサノン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、フェニルアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルアセトン、アセトニルアセトン、イオノン、ジアセトニルアルコール、アセチルカービノール、アセトフェノン、メチルナフチルケトン、イソホロン、プロピレンカーボネート等を挙げることができる。
エステル系溶剤としては、例えば、酢酸メチル、酢酸ブチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、酢酸アミル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネート、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、蟻酸メチル、蟻酸エチル、蟻酸ブチル、蟻酸プロピル、乳酸エチル、乳酸ブチル、乳酸プロピル等を挙げることができる。
アミド系溶剤としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が使用できる。
炭化水素系溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、ペンタン、ヘキサン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素系溶剤が挙げられる。
上記の溶剤は、1種類のみでも、2種以上用いてもよい。また、上記以外の溶剤と混合し使用してもよい。但し、本発明の効果を十二分に奏するためには、現像液全体としての含水率が10質量%未満であることが好ましく、実質的に水分を含有しないことがより好ましい。ここでの実質的とは、例えば、現像液全体としての含水率が3質量%以下であり、より好ましくは測定限界以下であることをいう。
すなわち、有機系現像液に対する有機溶剤の使用量は、現像液の全量に対して、90質量%以上100質量%以下であることが好ましく、95質量%以上100質量%以下であることが好ましい。
特に、有機系現像液は、ケトン系溶剤、エステル系溶剤およびアミド系溶剤からなる群より選択される少なくとも1種類の有機溶剤を含む現像液であるのが好ましい。
また、有機系現像液は、必要に応じて塩基性化合物を適当量含有していてもよい。塩基性化合物の例としては、塩基性化合物の項で前述したものを挙げることができる。
5kPa以下の蒸気圧を有する具体的な例としては、1−オクタノン、2−オクタノン、1−ノナノン、2−ノナノン、2−ヘプタノン(メチルアミルケトン)、4−ヘプタノン、2−ヘキサノン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、フェニルアセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸ブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、酢酸アミル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネート、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、蟻酸ブチル、蟻酸プロピル、乳酸エチル、乳酸ブチル、乳酸プロピル等のエステル系溶剤、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのアミド系溶剤、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素系溶剤が挙げられる。
特に好ましい範囲である2kPa以下の蒸気圧を有する具体的な例としては、1−オクタノン、2−オクタノン、1−ノナノン、2−ノナノン、4−ヘプタノン、2−ヘキサノン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、フェニルアセトン等のケトン系溶剤、酢酸ブチル、酢酸アミル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネート、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、乳酸エチル、乳酸ブチル、乳酸プロピル等のエステル系溶剤、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのアミド系溶剤、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素系溶剤が挙げられる。
界面活性剤としては特に限定されないが、例えば、上記保護膜形成用組成物の欄で述べた界面活性剤が好ましく用いられる。
現像液に界面化成剤を配合する場合、その配合量は現像液の全量に対して、通常0.001〜5質量%、好ましくは0.005〜2質量%、さらに好ましくは0.01〜0.5質量%である。
上記各種の現像方法が、現像装置の現像ノズルから現像液をレジスト膜に向けて吐出する工程を含む場合、吐出される現像液の吐出圧(吐出される現像液の単位面積あたりの流速)は好ましくは2mL/sec/mm2以下、より好ましくは1.5mL/sec/mm2以下、さらに好ましくは1mL/sec/mm2以下である。流速の下限は特に無いが、スループットを考慮すると0.2mL/sec/mm2以上が好ましい。
吐出される現像液の吐出圧を上記の範囲とすることにより、現像後のレジスト残渣に由来するパターンの欠陥を著しく低減することができる。
このメカニズムの詳細は定かではないが、恐らくは、吐出圧を上記範囲とすることで、現像液がレジスト膜に与える圧力が小さくなり、レジスト膜・レジストパターンが不用意に削られたり崩れたりすることが抑制されるためと考えられる。
なお、現像液の吐出圧(mL/sec/mm2)は、現像装置中の現像ノズル出口における値である。
レジスト膜を現像しマスクパターンを作製後、エッチング処理にて少なくとも非マスク部の上記保護膜および上記有機半導体を除去する。非マスク部とは、レジスト膜を露光してマスクパターンを作製する際のマスクにより露光されていない箇所を表す。
フッ素系ガスと酸素ガス(O2)との混合ガスを用い、有機半導体が露出しない領域(深さ)までエッチングを行なう第1段階のエッチングと、この第1段階のエッチングの後に、窒素ガス(N2)と酸素ガス(O2)との混合ガスを用い、好ましくは有機半導体が露出する領域(深さ)付近までエッチングを行なう第2段階のエッチングと、有機半導体が露出した後に行なうオーバーエッチングとを含む形態が好ましい。以下、ドライエッチングの具体的手法、ならびに第1段階のエッチング、第2段階のエッチング、およびオーバーエッチングについて説明する。
(1)第1段階のエッチングにおけるエッチングレート(nm/min)と、第2段階のエッチングにおけるエッチングレート(nm/min)とをそれぞれ算出する。(2)第1段階のエッチングで所望の厚さをエッチングする時間と、第2段階のエッチングで所望の厚さをエッチングする時間とをそれぞれ算出する。(3)上記(2)で算出したエッチング時間に従って第1段階のエッチングを実施する。(4)上記(2)で算出したエッチング時間に従って第2段階のエッチングを実施する。あるいはエンドポイント検出でエッチング時間を決定し、決定したエッチング時間に従って第2段階のエッチングを実施してもよい。(5)上記(3)、(4)の合計時間に対してオーバーエッチング時間を算出し、オーバーエッチングを実施する。
エッチング後、溶剤または水を用いて保護膜を除去する。水溶性樹脂の場合は、水が好ましい。
保護膜を水で除去する方法としては、例えば、スプレー式またはシャワー式の噴射ノズルからレジストパターンに洗浄水を噴射して、保護膜を除去する方法を挙げることができる。洗浄水としては、純水を好ましく用いることができる。また、噴射ノズルとしては、その噴射範囲内に支持体全体が包含される噴射ノズルや、可動式の噴射ノズルであってその可動範囲が支持体全体を包含する噴射ノズルを挙げることができる。噴射ノズルが可動式の場合、保護膜を除去する工程中に支持体中心部から支持体端部までを2回以上移動して洗浄水を噴射することで、より効果的にレジストパターンを除去することができる。
水を除去した後、乾燥等の工程を行うことも好ましい。乾燥温度としては、80〜120℃とすることが好ましい。
本発明は、有機半導体を利用した電子デバイスの製造に用いることができる。ここで、電子デバイスとは、半導体を含有しかつ2つ以上の電極を有し、その電極間に流れる電流や生じる電圧を、電気、光、磁気、化学物質などにより制御するデバイス、あるいは、印加した電圧や電流により、光や電場、磁場などを発生させるデバイスである。例としては、有機光電変換素子、有機電界効果トランジスタ、有機電界発光素子、ガスセンサ、有機整流素子、有機インバータ、情報記録素子などが挙げられる。有機光電変換素子は光センサ用途、エネルギー変換用途(太陽電池)のいずれにも用いることができる。これらの中で、好ましくは有機電界効果トランジスタ、有機光電変換素子、有機電界発光素子であり、より好ましくは有機電界効果トランジスタ、有機光電変換素子であり、特に好ましくは有機電界効果トランジスタである。
下記表に示す各成分を溶剤F1(PGMEA)と共に混合して均一な溶液とした後、0.1μmのポアサイズを有するポリテトラフルオロエチレン製フィルタを用いてろ過して、実施例1〜18および比較例1、2の保護膜形成用組成物ならびに感光性樹脂組成物をそれぞれ調製した。
窒素置換された攪拌器・還流管付き3口フラスコに、後述する架橋可能な化合物(A1)の各モノマーの混合物合計40質量部、1−メトキシ−2−プロパノール60質量部、V−601(和光純薬工業社製)1質量部を混合し、80℃に昇温した。3時間で加熱を終了し、室温まで冷却した後、500質量部の純水へ反応物を攪拌しながら滴下した。得られた白色の粉末をろ過により取り出し、送風乾燥してポリマー(架橋可能な化合物(A1))を得た。
上記架橋可能な化合物(A1)の合成例において、各モノマーの混合物を、後述する架橋可能な化合物(A2)〜(A5)および架橋しない化合物(AC1)の各モノマーの混合物に変更したこと以外は同様にして、架橋可能な化合物(A2)〜(A5)および架橋しない化合物(AC1)を得た。
窒素置換された攪拌器・還流管付き3口フラスコに、ゴーセネックスLL−810 40質量部、4−ホルミル−trans−スチルベン 32質量部、1−メトキシ−2−プロパノール60質量部、p−トルエンスルホン酸0.5質量部を混合し、100℃に昇温した。3時間で加熱を終了し、室温まで冷却した後、500質量部の純水へ反応物を攪拌しながら滴下した。得られた白色の粉末をろ過により取り出し、送風乾燥してポリマー(架橋可能な化合物(A6))を得た。
窒素置換された攪拌器・還流管付き3口フラスコに、メタクリル酸メチル9質量部、メタクリル酸30質量部、1−メトキシ−2−プロパノール60質量部、V−601(和光純薬工業社製)1質量部を混合し、80℃に昇温した。3時間で加熱を終了し、室温まで冷却した後、グリシジルメタクリレート50質量部、テトラメチルアンモニウムブロミド0.5質量部を添加し、95℃に昇温した。5時間で加熱を終了し、室温まで冷却した後、500質量部の純水へ反応物を攪拌しながら滴下した。得られた白色の粉末をろ過により取り出し、送風乾燥してポリマー(架橋しない化合物(AC2))を得た。
1−メチルベンゾチアゾール−2−チオン2.0gを塩化メチレン100mlに溶解した溶液に室温で0.9gのトリフルオロメタンスルホン酸エチルエステルを滴下した。1夜放置後、この液に1,3−ジエチルチオバルビツル酸1.0gを加え、更にトリエチルアミン3mlを滴下した。1夜放置後減圧にて溶媒を除去した。残留分をエタノールで再結晶した。
X1:ポリビニルピロリドン(ピッツコール K−30、第一工業製薬(株)製)
X2:ポリビニルアルコール(PXP−05、日本酢ビ・ポバール株(株)製)
X3:プルラン((株)林原製
X4:メチルセルロース(メトローズ SM―4 信越化学工業(株)製
Y1:サーフィノール440(日信化学工業(株)製)
A1:(下記構造、合成品)
A2:(下記構造、合成品)
A3:(下記構造、合成品)
A4:(下記構造、合成品)
A5:(下記構造、合成品)
A6:(下記構造、合成品)
A7:4,4’−ビスマレイミドフェニルメタン(TCI社製)
AC2:(下記構造、合成品)
P:ポリメチルメタクリレート Mw=97,000 (Aldrich社製)
B1:(下記構造、合成品)
B2:(下記構造、LAMBSON製)
B3:(下記構造、TCI社製)
E1:PF−6320(OMNOVA Solutions Inc.製)
F1:PGMEA メトキシプロピルアセテート(ダイセル化学工業(株)製)
A1:Mw=50,000
有機半導体として濃度20g/LのP3HT(Merck社製)クロルベンゼン溶液10mLと濃度14g/Lの[60]PCBM(Solenne社製)クロルベンゼン溶液10mLとを混合し、4インチベアシリコン基板上にスピンコーター(1200rpm、30秒)にて塗布し、ホットプレートにて140℃/15分乾燥し、膜厚100nmの有機半導体膜を形成した。この有機半導体膜を基板上に形成したウエハをウエハ1とした。ウエハ1上に表1に記載した保護膜形成用組成物をスピンコーター(1200rpm、30秒)により塗布したのち、100℃で60秒ベークし、有機半導体膜上に膜厚700nmの保護膜が設けられたウエハ2を形成した。
上記記載の4インチのウエハ2に表1に示す感光性樹脂組成物をスピンコーター(1200rpm,30秒)により塗布したのち、110℃で60秒ベークし、ウエハ2上に膜厚500nmのレジスト膜を形成したウエハ3を形成した。
次にウエハ3をi線投影露光装置NSR2005i9C(ニコン社製)で、NA:0.57、シグマ:0.60の光学条件にて露光(露光量500mJ/cm2)を行ない、線幅10μmの1:1ラインアンドスペースパターンのバイナリーマスクを通して露光した。その後110℃で、60秒間加熱した後、酢酸ブチルで15秒間現像し、スピン乾燥して線幅10μmの1:1ラインアンドスペースのレジストパターンを得た。走査型電子顕微鏡を用いて断面観察を行うことで感光性樹脂組成物のパターン形状と基板上(非パターン部)の残渣を評価した。
<パターン形状の評価>
A:感光性樹脂組成物のボトム部分のアンダーカットがなく、パターンのテーパー角が85°〜95°の範囲
B:感光性樹脂組成物のボトム部分にアンダーカットが0.5μm以下であり、パターンのテーパー角が85°〜95°の範囲
C:感光性樹脂組成物のボトム部分にアンダーカットが0.5μm以下であり、パターンのテーパー角が95°〜105°の範囲(逆テーパー)
D:パターン形状劣悪もしくはパターン形成せず
以下の条件で基板のドライエッチングを行い、非マスクパターン部の保護膜2および非マスクパターン部の有機半導体1を除去した。
ガス:CF4(流量200ml/min)、Ar(流量800ml/min)、O2(流量50ml/min)
ソースパワー:800W
ウェハバイアス:600W
アンテナバイアス:100W
ESC電圧:400V
時間:60sec
得られた基板を水洗し、保護膜2からなるパターンを除去したのち、100℃で10分加熱し上記有機半導体1に残存する水分の除去と、乾燥によりプロセスにおけるダメージを修復することで、有機半導体1がパターニングされた基板を得た。
ドライエッチングおよび、保護膜2除去後の有機半導体のパターンを、走査型電子顕微鏡を用いて観察を行うことより有機半導体の線幅を評価した。
A:感光性樹脂組成物の10μm(L/Sパターン)下における有機半導体の線幅が9μm〜10μm
B:感光性樹脂組成物の10μmのL/Sパターン下における、有機半導体の線幅が8μm以上9μm未満
C:感光性樹脂組成物の10μmのL/Sパターン下における、有機半導体の線幅が8μm未満
また、有機半導体パターンの加工後の線幅評価について、ドライエッチングガスの種類を塩素/Arに変更しても、同様の傾向が得られることを確認した。
本願発明を用いることで特開2012−216501号公報の図2に記載の表示装置を容易に製造することができる。
Claims (29)
- 有機半導体膜と、前記有機半導体膜上の保護膜と、前記保護膜上のレジスト膜を有し、前記レジスト膜が、光照射後に光二量化反応により架橋可能な化合物(A)を含む感光性樹脂組成物からなる積層体。
- 有機半導体膜と、前記有機半導体膜上の保護膜と、前記保護膜上のレジスト膜を有し、前記レジスト膜が、マレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される少なくとも1種を含む化合物を含む感光性樹脂組成物からなる積層体。
- 前記保護膜が水溶性樹脂を含む、請求項1または2に記載の積層体。
- 前記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、不飽和結合の光二量化反応である、請求項1または3に記載の積層体。
- 前記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、不飽和結合同士の[2+2]環化反応である、請求項1、3または4に記載の積層体。
- 前記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、前記架橋可能な化合物(A)のマレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される基の[2+2]環化反応を含む、請求項1、3〜5のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記感光性樹脂組成物が、増感色素(B)を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記感光性樹脂組成物中に含まれる固形分中の重合開始剤の量が0.01質量%以下である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記保護膜がポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールおよびプルランのいずれか1種を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記保護膜がポリビニルピロリドンを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記架橋可能な化合物(A)、または、マレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される少なくとも1種を含む化合物がポリマーである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の積層体。
- 光照射後に光二量化反応により架橋可能な化合物(A)を含む、有機半導体製造用レジスト組成物と、水溶性樹脂を含む保護膜形成用組成物を含む、有機半導体製造用キット。
- マレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される少なくとも1種を含む化合物を含む、有機半導体製造用レジスト組成物と、水溶性樹脂を含む保護膜形成用組成物を含む、有機半導体製造用キット。
- 前記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、不飽和結合の光二量化反応である、請求項12に記載の有機半導体製造用キット。
- 前記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、不飽和結合の[2+2]環化反応である、請求項12または14に記載の有機半導体製造用キット。
- 前記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、前記架橋可能な化合物(A)のマレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される基の[2+2]環化反応を含む、請求項12、14または15に記載の有機半導体製造用キット。
- 前記有機半導体製造用レジスト組成物が、増感色素(B)を含む、請求項12〜16のいずれか1項に記載の有機半導体製造用キット。
- 前記水溶性樹脂がポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールおよびプルランのいずれか1種を含む、請求項12〜17のいずれか1項に記載の有機半導体製造用キット。
- 前記水溶性樹脂がポリビニルピロリドンを含む、請求項12〜18のいずれか1項に記載の有機半導体製造用キット。
- 前記有機半導体製造用レジスト組成物中に含まれる重合開始剤の量が0.01質量%以下である、請求項12〜19のいずれか1項に記載の有機半導体製造用キット。
- 前記架橋可能な化合物(A)、または、マレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される少なくとも1種を含む化合物がポリマーである、請求項12〜20のいずれか1項に記載の有機半導体製造用キット。
- 光照射後に光二量化反応により架橋可能な化合物(A)を含む、有機半導体製造用レジスト組成物。
- マレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される少なくとも1種を含む化合物を含む、有機半導体製造用レジスト組成物。
- 前記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、不飽和結合の光二量化反応である、請求項22に記載の有機半導体製造用レジスト組成物。
- 前記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、不飽和結合の[2+2]環化反応である、請求項22または24に記載の有機半導体製造用レジスト組成物。
- 前記架橋可能な化合物(A)の光二量化反応が、前記架橋可能な化合物(A)のマレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される基の[2+2]環化反応を含む、請求項22、24または25に記載の有機半導体製造用レジスト組成物。
- 増感色素(B)を含む、請求項22〜26のいずれか1項に記載の有機半導体製造用レジスト組成物。
- 重合開始剤の量が0.01質量%以下である、請求項22〜27のいずれか1項に記載の有機半導体製造用レジスト組成物。
- 前記架橋可能な化合物(A)、または、マレイミド基、シンナミル基、シンナモイル基、シンナミリデン基、シンナミリデンアセチル基およびクマリン基から選択される少なくとも1種を含む化合物がポリマーである、請求項22〜28のいずれか1項に記載の有機半導体製造用レジスト組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013227041A JP6148967B2 (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | 積層体、有機半導体製造用キットおよび有機半導体製造用レジスト組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013227041A JP6148967B2 (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | 積層体、有機半導体製造用キットおよび有機半導体製造用レジスト組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015087613A true JP2015087613A (ja) | 2015-05-07 |
JP6148967B2 JP6148967B2 (ja) | 2017-06-14 |
Family
ID=53050448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013227041A Expired - Fee Related JP6148967B2 (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | 積層体、有機半導体製造用キットおよび有機半導体製造用レジスト組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6148967B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016190368A1 (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-01 | 富士フイルム株式会社 | 基板処理方法、樹脂組成物及び電子デバイスの製造方法 |
JP2017016116A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 富士フイルム株式会社 | 感光性樹脂組成物、硬化膜の製造方法、硬化膜および液晶表示装置 |
WO2018212116A1 (ja) * | 2017-05-15 | 2018-11-22 | 三菱瓦斯化学株式会社 | リソグラフィー用膜形成材料、リソグラフィー用膜形成用組成物、リソグラフィー用下層膜及びパターン形成方法 |
WO2019167914A1 (ja) * | 2018-03-01 | 2019-09-06 | 富士フイルム株式会社 | 積層体、水溶性樹脂組成物、キット |
WO2020004396A1 (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-02 | 株式会社カネカ | パターン印刷用レジスト組成物及びパターン形成方法 |
Citations (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5317688A (en) * | 1976-08-02 | 1978-02-17 | Eastman Kodak Co | Aciddresistant copolymers and photographic element |
JPH02189547A (ja) * | 1989-01-18 | 1990-07-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光性組成物 |
JPH0354566A (ja) * | 1989-07-24 | 1991-03-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光性組成物 |
JPH04107559A (ja) * | 1990-08-29 | 1992-04-09 | Kao Corp | 感光性組成物及びそれを用いた硬化像の形成方法 |
JPH06107718A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光性組成物 |
US6500604B1 (en) * | 2000-01-03 | 2002-12-31 | International Business Machines Corporation | Method for patterning sensitive organic thin films |
JP2006041317A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Sony Corp | 有機半導体パターン及び有機半導体層のパターニング方法、有機半導体装置及びその製造方法、並びに表示装置 |
JP2006058497A (ja) * | 2004-08-18 | 2006-03-02 | Ricoh Co Ltd | 有機材料のパターン形成方法及びそれを用いた表示装置 |
JP2007078892A (ja) * | 2005-09-12 | 2007-03-29 | Fujifilm Corp | パターン形成材料、並びにパターン形成装置及びパターン形成方法 |
JP2007294723A (ja) * | 2006-04-26 | 2007-11-08 | Konica Minolta Holdings Inc | 有機薄膜トランジスタの製造方法 |
JP2008216876A (ja) * | 2007-03-07 | 2008-09-18 | Hitachi Chem Co Ltd | 感光性樹脂組成物、感光性エレメント、レジストパターンの形成方法、プリント配線板の製造方法及び光硬化物の除去方法 |
JP2011108527A (ja) * | 2009-11-18 | 2011-06-02 | Institute Of Systems Information Technologies & Nanotechnologies | デバイス、薄膜トランジスタおよびその製造方法 |
JP2012088387A (ja) * | 2010-10-15 | 2012-05-10 | Asahi Kasei E-Materials Corp | 感光性樹脂積層体 |
US20120280216A1 (en) * | 2009-07-10 | 2012-11-08 | Henning Sirringhaus | Patterning |
JP2013083958A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-05-09 | Nippon Steel & Sumikin Chemical Co Ltd | 感光性樹脂組成物、それを用いた硬化物及び半導体素子 |
-
2013
- 2013-10-31 JP JP2013227041A patent/JP6148967B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5317688A (en) * | 1976-08-02 | 1978-02-17 | Eastman Kodak Co | Aciddresistant copolymers and photographic element |
JPH02189547A (ja) * | 1989-01-18 | 1990-07-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光性組成物 |
JPH0354566A (ja) * | 1989-07-24 | 1991-03-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光性組成物 |
JPH04107559A (ja) * | 1990-08-29 | 1992-04-09 | Kao Corp | 感光性組成物及びそれを用いた硬化像の形成方法 |
JPH06107718A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光性組成物 |
US6500604B1 (en) * | 2000-01-03 | 2002-12-31 | International Business Machines Corporation | Method for patterning sensitive organic thin films |
JP2006041317A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Sony Corp | 有機半導体パターン及び有機半導体層のパターニング方法、有機半導体装置及びその製造方法、並びに表示装置 |
JP2006058497A (ja) * | 2004-08-18 | 2006-03-02 | Ricoh Co Ltd | 有機材料のパターン形成方法及びそれを用いた表示装置 |
JP2007078892A (ja) * | 2005-09-12 | 2007-03-29 | Fujifilm Corp | パターン形成材料、並びにパターン形成装置及びパターン形成方法 |
JP2007294723A (ja) * | 2006-04-26 | 2007-11-08 | Konica Minolta Holdings Inc | 有機薄膜トランジスタの製造方法 |
JP2008216876A (ja) * | 2007-03-07 | 2008-09-18 | Hitachi Chem Co Ltd | 感光性樹脂組成物、感光性エレメント、レジストパターンの形成方法、プリント配線板の製造方法及び光硬化物の除去方法 |
US20120280216A1 (en) * | 2009-07-10 | 2012-11-08 | Henning Sirringhaus | Patterning |
JP2011108527A (ja) * | 2009-11-18 | 2011-06-02 | Institute Of Systems Information Technologies & Nanotechnologies | デバイス、薄膜トランジスタおよびその製造方法 |
JP2012088387A (ja) * | 2010-10-15 | 2012-05-10 | Asahi Kasei E-Materials Corp | 感光性樹脂積層体 |
JP2013083958A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-05-09 | Nippon Steel & Sumikin Chemical Co Ltd | 感光性樹脂組成物、それを用いた硬化物及び半導体素子 |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016190368A1 (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-01 | 富士フイルム株式会社 | 基板処理方法、樹脂組成物及び電子デバイスの製造方法 |
JP2017016116A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 富士フイルム株式会社 | 感光性樹脂組成物、硬化膜の製造方法、硬化膜および液晶表示装置 |
WO2018212116A1 (ja) * | 2017-05-15 | 2018-11-22 | 三菱瓦斯化学株式会社 | リソグラフィー用膜形成材料、リソグラフィー用膜形成用組成物、リソグラフィー用下層膜及びパターン形成方法 |
JPWO2018212116A1 (ja) * | 2017-05-15 | 2020-03-12 | 三菱瓦斯化学株式会社 | リソグラフィー用膜形成材料、リソグラフィー用膜形成用組成物、リソグラフィー用下層膜及びパターン形成方法 |
JP7054459B2 (ja) | 2017-05-15 | 2022-04-14 | 三菱瓦斯化学株式会社 | リソグラフィー用膜形成材料、リソグラフィー用膜形成用組成物、リソグラフィー用下層膜及びパターン形成方法 |
WO2019167914A1 (ja) * | 2018-03-01 | 2019-09-06 | 富士フイルム株式会社 | 積層体、水溶性樹脂組成物、キット |
CN111788527A (zh) * | 2018-03-01 | 2020-10-16 | 富士胶片株式会社 | 层叠体、水溶性树脂组合物、试剂盒 |
JPWO2019167914A1 (ja) * | 2018-03-01 | 2021-02-18 | 富士フイルム株式会社 | 積層体、水溶性樹脂組成物、キット |
WO2020004396A1 (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-02 | 株式会社カネカ | パターン印刷用レジスト組成物及びパターン形成方法 |
JPWO2020004396A1 (ja) * | 2018-06-29 | 2021-08-12 | 株式会社カネカ | パターン印刷用レジスト組成物及びパターン形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6148967B2 (ja) | 2017-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6514770B2 (ja) | 積層体およびキット | |
JP6167018B2 (ja) | 積層体、有機半導体製造用キットおよび有機半導体製造用レジスト組成物 | |
TWI601772B (zh) | Protective film forming resin composition, protective film, pattern forming method, and electronic device manufacturing method | |
JP6167016B2 (ja) | 積層体、有機半導体製造用キットおよび有機半導体製造用レジスト組成物 | |
JP6148967B2 (ja) | 積層体、有機半導体製造用キットおよび有機半導体製造用レジスト組成物 | |
JP6261285B2 (ja) | 積層体、有機半導体製造用キットおよび有機半導体製造用レジスト組成物 | |
KR101824947B1 (ko) | 적층체, 유기 반도체 제조용 키트 및 유기 반도체 제조용 레지스트 조성물 | |
WO2021182399A1 (ja) | 除去液、キット及び半導体デバイス | |
WO2020195995A1 (ja) | 積層体、組成物、及び、積層体形成用キット | |
JP2021110796A (ja) | 感光性樹脂組成物、層状膜、感光層、積層体、キット及び半導体デバイス | |
WO2019163859A1 (ja) | 感光層、積層体、感光性樹脂組成物、キットおよび感光性樹脂組成物の製造方法 | |
JP7182007B2 (ja) | 保護層形成用組成物、層状膜、保護層、積層体および半導体デバイスの製造方法 | |
WO2019163951A1 (ja) | 感光層、積層体、感光性樹脂組成物、キット | |
WO2022050313A1 (ja) | 有機層パターンの製造方法、及び、半導体デバイスの製造方法 | |
WO2020129873A1 (ja) | 積層体、組成物、及び、積層体形成用キット | |
WO2020184406A1 (ja) | 積層体、組成物、及び、積層体形成用キット | |
WO2020262282A1 (ja) | 保護層形成用組成物の製造方法、保護層形成用組成物の保存方法およびこの保存方法の応用 | |
JP2021110839A (ja) | 積層体、保護層形成用組成物、キット及び半導体デバイス | |
JP2021107473A (ja) | 保護層形成用組成物、層状膜、保護層、積層体、キット及び半導体デバイス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160309 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170509 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170522 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6148967 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |