JP2015086659A - 多層ガラスパネル - Google Patents

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祐介 江原
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祐介 江原
裕樹 大▲高▼
Hiroki Otaka
裕樹 大▲高▼
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Abstract

【課題】高い防火性能を有する多層ガラスパネルを提供すること。
【解決手段】厚み方向に間隔を空けて積層配置された複数の板ガラス121,122と、複数の板ガラス121,122の間に配置されるスペーサ123と、複数の板ガラス121,122の端面とスペーサ123を覆う金具124と、を含む多層ガラスパネル12。また、金具124は、板ガラス121,122の周縁に沿って延設された断面視U字状の長尺部材で構成されることが好ましい。また、金具124は、板ガラス121,122の側面に対向する金具本体部124aと、前記厚み方向における金具本体部124aの両端部から延出して板ガラス121,122の端部を挟持する一対の挟持部124b,124bと、を有し、一対の挟持部124b,124bは、断面視において板ガラス121,122側に突出するように屈曲していることが好ましい。
【選択図】図9

Description

本発明は、多層ガラスパネルに関する。
従来、ドア等の建具に形成された開口部には、建具の断熱性や遮音性を向上させるために複層ガラスが嵌め込まれている。複層ガラスは、スペーサを介して、複数のガラスが所定の間隔を開けて配置される。複層ガラスは、建具のガラス溝において、例えばグレージングチャンネル等のガラス押さえを介して保持される(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−79563号公報
ところで、建具に開口部を形成した場合、建具の防火性能は低下してしまう傾向にある。例えば、開口部に複層ガラスが嵌め込まれた建具の場合、火災が発生すると複層ガラスのシール材とガラス押さえが溶融することで、複層ガラスのガラスとスペーサとが分離してしまう場合がある。また、火災による建具が変形することでガラスが割れてしまう場合もある。
火災によって、複層ガラスのガラスとスペーサとが分離し、且つ、ガラスが割れてしまうと、複層ガラスの周縁からガラスの割れ目に通じる火炎の抜け道が生じてしまう。従って、従来の複層ガラスを用いた建具は、十分満足できる防火性能を有していなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高い防火性能を有する多層ガラスパネルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る多層ガラスパネルは、下記の特徴を有する。
(1)厚み方向に間隔を空けて積層配置された複数の板ガラス(例えば、後述の板ガラス121,122)と、前記複数の板ガラスの間に配置されるスペーサ(例えば、後述の前記スペーサ123)と、前記複数の板ガラスの端面と前記スペーサを覆う金具(例えば、後述の金具124)と、を含む多層ガラスパネル(例えば、後述の多層ガラスパネル12)。
これにより、火災時に複数の板ガラスの間に火炎が侵入し難くなる。
(2)前記金具は、前記複数の板ガラスの周縁に沿って延設された断面視U字状の長尺部材で構成されることが好ましい。
これにより、火災時に複数の板ガラスの間隔が開き難くなる。また、板ガラスの周縁に沿って長尺の金具が延設されることで、板ガラスの周縁が塞がれる。
(3)前記金具は、前記複数の板ガラスの側面に対向する本体部(例えば、後述の金具本体部124a)と、前記厚み方向における前記本体部の両端部から延出して前記複数の板ガラスの端部を挟持する一対の挟持部(例えば、後述の挟持部124b,124b)と、を有し、前記一対の挟持部は、断面視において前記複数の板ガラス側に突出するように屈曲していることが好ましい。
これにより、一対の挟持部の、断面視において板ガラス側に突出する箇所で、複数の板ガラスを強く挟持することができる。
(4)前記複数の板ガラスと前記金具との間に配置されるガラス補強材スペーサ(例えば、後述のガラス補強材スペーサ125)を更に含むことが好ましい。
これにより、金具が板ガラスの表面に直接接しない。
(5)前記多層ガラスパネルを有する開口部装置(例えば、後述の開口部装置1)。
本発明によれば、高い防火性能を有する多層ガラスパネルを提供することができる。
本実施形態における開口部装置を屋外側から視た図である。 上記実施形態における開口部装置が躯体の開口に納められた状態の縦断面図である。 上記実施形態における開口部装置が躯体の開口に納められた状態の横断面図である。 上記実施形態における親扉の縦断面図である。 上記実施形態における親扉の横断面図である。 上記実施形態における子扉の縦断面図である。 上記実施形態における子扉の横断面図である。 上記実施形態における子扉の開口部の周縁部を拡大した横断面図である。 上記実施形態に係る多層ガラスパネルの分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に形成された開口部に納められた開口部装置における扉の幅方向(すなわち、左右方向)を意味し、「見込方向」とは、上記扉の奥行き方向を意味する。
図1は、本実施形態の開口部装置を屋外側から視た図である。
図1に示すように、開口部装置1は、玄関ドア等のドアであり、躯体(建物)に形成された開口に納められる。開口部装置1は、いわゆる親子開きドアであり、躯体の開口に取り付けられる枠体2と、該枠体2に丁番3を介して屋外側(図中手前側)に開閉可能に釣り込まれる親扉4及び子扉5と、を備える。
枠体2は、上枠2aと、下枠2bと、戸先側の縦枠2cと、吊元側の縦枠2dと、により矩形に枠組みされる。
親扉4は、矩形に組み立てられて、中心部に形成された開口部40aを有する親扉本体40と、開口部40aに嵌め込まれた多層ガラスパネル11と、を含む。子扉5は、矩形に組み立てられ、中心部に形成された開口部50aを有する親扉本体40と、開口部50aに嵌め込まれた多層ガラスパネル12と、を含む。親扉本体40及び子扉本体50は、後述する構成部材により、枠体2に対応して矩形に組み立てられる。そして、親扉本体40の外側表面材4gの戸先側には、ロック廻り部品としての上,下シリンダー錠6a,6b及びハンドル(把手)7が取り付けられている。多層ガラスパネル12は、本発明に係る多層ガラスパネルである。多層ガラスパネル12については、後段で詳述する。
図2は、本実施形態における開口部装置が躯体の開口に納められた状態の縦断面図で、図3は、本実施形態における開口部装置が躯体の開口に納められた状態の横断面図である。なお、以下において左右とは、屋内側から視た場合の左右を意味する。つまり、図3において、見付方向で、子扉5の配置された側が右側、親扉4の配置された側が左側である。
図示のように、開口部装置1は、親扉4及び子扉5が枠体2により躯体8の開口80から屋外側へ若干オフセットされて、開口80に納められる。
開口80は、梁部材81と、左,右の柱部材82と、屋内側の床材83と、で区画形成される。梁部材81と左,右の柱部材82の内面には、額縁材84が貼設される。額縁材84は、梁部材81と右方の柱部材82にはスペーサ85を介して貼り付けられ、左方の柱部材82には直接貼り付けられる。屋内側の床材83は、屋外側の床材83とともに、化粧材86とモルタル87とを有する。
梁部材81と左,右の柱部材82を含めて、躯体8の構造壁88の両側には、断熱材89が配置される。屋内側の断熱材89と躯体8との間にはスペーサ85が配置されるとともに、屋外側の断熱材89と外装材90との間にもスペーサ85が配置される。なお、外装材90と枠体2との間には、シーリング材91が介装される。
屋内側の床材83と屋外側の床材83とは、後述する下枠2bの段差に対応して、つまずきにくい所定の段差(例えば20mm以下)を有している。
枠体2を構成する上枠2aは、本体枠部20aと2つの取付片部20b,20cとを備える。
本体枠部20aは、断面方形(ホロー構造)に形成され、その下面が親扉本体4及び子扉本体50の上面に対向している。
取付片部20bは、本体枠部20aの下面から屋内側へ水平に延出した基片20dと、この基片20dの、本体枠部20aから所定距離離間し
た位置から垂下した第1取付片20eと、この第1取付片20eから屋内側へ所定距離離間した位置の基片20dから上方に起立した第2取付片20fと、を備える。そして、第1取付片20eの前面に、シールパッキン92が付設される。第2取付片20fの後面に、額縁材84の前端面が接合される。また、基片20dと梁部材81とが、スペーサ85を貫通するネジ93で結合されるとともに、基片20dと額縁材84とがネジ93で結合される。
取付片部20cは、本体枠部20aの後面から上方へ垂直に延出される。この取付片部20cと梁部材81とが、屋外側の断熱材89を貫通するネジ93で結合される。取付片部20cの前面には、防水テープ94が貼り付けられる。なお、屋外側の断熱材89の表面には、透湿防水シート95が張り付けられる。
枠体2を構成する下枠2bは、本体片部21aと取付片部21bと、を備える。
本体片部21aは、段差のある床材83(厳密にはモルタル87)に対応して、垂直片21cと水平片21dとで断面L字状に形成され、その水平片21dの上面が親扉本体4及び子扉本体50の下面に対向している。
取付片部21bは、水平片21dの後端から上方へ断面H字状に延出される。そして、この取付片部21bの垂直片21eの前面にシールパッキン92が付設されるとともに、水平片21fの上面にすべり止め部材96が組み付けられる。また、本体片部21aと取付片部21bに跨ってアンカー97が組み付けられ、モルタル87の内部に埋め込まれる。
枠体2を構成する戸先側の縦枠2cは、本体枠部22aと、2つの取付片部22b,22cと、を備える。
本体枠部22aは、断面方形(ホロー構造)に形成され、その左側面が子扉本体50の右側面(吊元側面)に対向している。そして、本体枠部22aの右側面と子扉本体50の右側面との間に、上下方向の3箇所に亘って丁番3が介設される(図1参照)。
取付片部22bは、本体枠部22aの左側面から屋内側へ垂直に延出した基片22dと、この基片22dの、本体枠部22aから所定距離離間した位置から左方へ折曲した第1取付片22eと、この第1取付片22eから屋内側へ所定距離離間した位置の基片22dから右方へ折曲した第2取付片22fと、を備える。そして、第1取付片22eの前面に、シールパッキン92が付設される。第2取付片22fの後面に、額縁材84の前端面が接合される。また、基片22dと右方の柱部材82とが、スペーサ85を貫通するネジ93で結合されるとともに、基片22dと額縁材84とがネジ93で結合される。
取付片部22cは、本体枠部22aの後面から右方へ垂直に延出される。この取付片部22cと右方の柱部材82とが、屋外側の断熱材89を貫通するネジ93で結合される。取付片部22cの前面には、防水テープ94が貼り付けられる。
枠体2を構成する吊元側の縦枠2dは、本体枠部23aと、2つの取付片部23b,23cと、を備える。
本体枠部23aは、断面方形(ホロー構造)に形成され、その右側面が親扉本体4の左側面(吊元側面)に対向している。そして、本体枠部23aの右側面と親扉本体4の左側面との間に、上下方向の3箇所に亘って丁番3が介設される(図1参照)。
取付片部23bは、本体枠部23aの右側面から屋内側へ垂直に延出した基片23dと、この基片23dの、本体枠部23aから所定距離離間した位置から右方へ折曲した第1取付片23eと、この第1取付片23eから屋内側へ所定距離離間した位置の基片23dから左方へ折曲した第2取付片23fと、を備える。そして、第1取付片23eの前面に、シールパッキン92が付設される。第2取付片23fの後面に、額縁材84の前端面が接合される。また、基片23dと左方の柱部材82とが、ネジ93で結合されるとともに、基片23dと額縁材84とがネジ93で結合される。
取付片部23cは、本体枠部23aの後面から左方へ垂直に延出される。この取付片部23cと左方の柱部材82とが、屋外側の断熱材89を貫通するネジ93で結合される。取付片部23cの前面には、防水テープ94が貼り付けられる。
上述した上枠2a、下枠2b、戸先側の縦枠2c及び吊元側の縦枠2dは、アルミニウム材を用いた押出成形でそれぞれ形成される。
なお、開口部装置1は、木造納まりの例を示したが、RC(鉄筋コンクリート)造やSC(鉄骨)造及びその他の納まりにも適用できることは言うまでもない。
次に、親扉4の詳細について説明する。図4は、本実施形態における親扉4の縦断面図である。図5は、本実施形態における親扉4の横断面図である。なお、図4では、親扉4の開口部40aにおける縦断面図を示している。
図4及び図5に示すように、親扉4は、上框4a、下框4b、右縦框4c及び左縦框4dによって矩形に框組みされた框体を備える。なお、右縦框4cは、召し合せ框であり、親扉4及び子扉5の閉鎖時には後述する子扉5の召し合せ框としての左縦框5dに係合する係合部42を有する。また、親扉4は、この框体を覆う面材としての内側表面材40b及び外側表面材40cを備える。外側表面材40cの開口部40a廻りには、左右の屋外側ガラス押さえ部材412,422と、上下の屋外側ガラス押さえ部材432,442と、が取り付けられている。上下の屋外側ガラス押さえ部材432,442は、それぞれ固定ピース40fにより固定されている。
親扉4の開口部40aの周縁部は、上窓枠部41aと、下窓枠部41bと、右窓枠部41cと、左窓枠部41dとにより構成される。これら窓枠部により、多層ガラスパネル11が挟持されて保持される。これら上下の窓枠部の構成は互いに共通しており、左右の窓枠部の構成も互いに共通している。また、上下の窓枠部と、左右の窓枠部とでは、モール部材の形状と後述する屋外側ガラス押さえ部材の外側部分の形状が若干異なる点を除いて、互いに共通している。これら窓枠部の構成については、後段で詳述する。
次に、子扉5の詳細について説明する。図6は、本実施形態における子扉5の縦断面図である。図7は、本実施形態における子扉5の横断面図である。なお、図6では、子扉5の開口部50aにおける縦断面図を示している。
図6及び図7に示すように、子扉5は、上框5a、下框5b、右縦框5c及び左縦框5dによって矩形に枠組みされた框体を備える。なお、左縦框5dは、召し合せ框であり、親扉4及び子扉5の閉鎖時には上述した親扉4の召し合せ框としての右縦框4cに係合する係合部52を有する他、召し合せ面側には子扉5を施錠するためのフランス落とし53が設けられている。また、子扉5は、この框体を覆う面材としての内側表面材50b及び外側表面材50cを備える。外側表面材50cの開口部50a廻りには、左右の屋外側ガラス押さえ部材512,522と、上下の屋外側ガラス押さえ部材532,542と、が取り付けられている。
子扉5の開口部50aの周縁部は、上窓枠部51aと、下窓枠部51bと、右窓枠部51cと、左窓枠部51dとにより構成される。これら窓枠部により、多層ガラスパネル12が挟持されて保持される。親扉4と同様に、これら上下の窓枠部の構成は互いに共通しており、左右の窓枠部の構成も互いに共通している。また、上下の窓枠部と、左右の窓枠部とでは、モール部材の形状と後述する屋外側ガラス押さえ部材の外側部分の形状が若干異なる点を除いて、互いに共通している。
また、親扉4の窓枠部と、子扉5の窓枠部とでは、モール部材の形状と後述する屋外側ガラス押さえ部材の外側部分の形状が若干異なる点を除いて、互いに共通している。従って、以下では、子扉5の左窓枠部51dの構成についてのみ、詳述する。
図8は、本実施形態に係る親扉本体40の開口部40aの周縁部(具体的には親扉4の左窓枠部41d)を拡大した横断面図である。
図8に示すように、子扉5の左窓枠部51dは、ガラス廻り補強芯材511と、屋外側ガラス押さえ部材512と、屋内側ガラス押さえ部材513と、第1ガラス保持金具514と、第2ガラス保持金具515と、第3ガラス保持金具516と、を含んで構成される。
ガラス廻り補強芯材511は、子扉5の開口部50aの周縁部に沿って延設される。ガラス廻り補強芯材511は、断面視U字状であり、その開放側を多層ガラスパネル11の反対側に向けて配置される。ガラス廻り補強芯材511は、屋内側ガラス押さえ部材512側、すなわち屋内側の内側表面材50bに、リベット519dにより締結されている。
ガラス廻り補強芯材511は、後述する第2ガラス保持金具515との干渉を避ける逃げ部511bを有する。逃げ部511bは、ガラス廻り補強芯材511の多層ガラスパネル11側の面において、側縁部を除く中央部が多層ガラスパネル12とは反対側に凹んで形成された段差によって形成されている。これにより、後述する第2ガラス保持金具515の差込みスペースが確保される。
ガラス廻り補強芯材511は、多層ガラスパネル12側に延出する延出部511aを有する。延出部511aは、見込方向(図8中の上下方向)において後述する第2ガラス保持金具515よりも、屋外側ガラス押さえ部材512側、すなわち屋外側に配置される。また、延出部511aは、見付方向(図8中の左右方向)において第2ガラス保持金具515と重複する位置に配置される。これにより、火災時に屋外側の部材が熱反りしても、延出部511aが、屋外側ガラス押さえ部材512に締結された第2ガラス保持金具515に当接することで、いわゆる返し部材として機能する。
延出部511aは、リベット519eによりガラス廻り補強芯材511の多層ガラスパネル12側の面に締結され、屋内側に向かうに従い多層ガラスパネル12側に傾斜して設けられる。本実施形態では、この延出部511aは、ガラス廻り補強芯材511の延設方向の一部、具体的には略中央部に1つ設けられている。
なお、ガラス廻り補強芯材511の屋内側の面と内側表面材50bとの間には、加熱発泡材55aが延設されている。同様に、屋外側の面と外側表面材50cとの間には、加熱発泡材55bが延設されている。また、ガラス廻り補強芯材511の多層ガラスパネル12側の面のうち、延出部511aの近傍には加熱発泡材55cが延設されている。これらの加熱発泡材55a〜cにより、火災時に生じる開口部50a廻りの隙間が埋められる。
屋外側ガラス押さえ部材512及び屋内側ガラス押さえ部材513は、開口部50aの周縁部から多層ガラスパネル12の周縁部にかけて設けられている。これらガラス押さえ部材は、開口部50aの周縁部に沿って延設された矩形枠状の部材である。なお、屋外側ガラス押さえ部材512は、モール部材50eにより覆われ、屋内側ガラス押さえ部材513は、屋内モール部材518により覆われる。
屋外側ガラス押さえ部材512は、断面視略L字状であり、屋外側の端部が多層ガラスパネル12側に屈曲し、緩衝部材56を介して多層ガラスパネル12の屋外側周縁部にしている。
屋内側ガラス押さえ部材513は、3つの中空部513aを有し、開口部50aの反対側の端部(図8右側端部)に設けられた2つの樹脂片513bが、多層ガラスパネル12の屋内側周縁部に当接している。
ここで、屋外側ガラス押さえ部材512の見込方向の端部には、ネジ穴512aが形成されている一方、屋内側ガラス押さえ部材513にはネジ孔513cが形成されている。これにより、これらガラス押さえ部材同士をネジ519bにより締結することで、多層ガラスパネル12の周縁部がこれらガラス押さえ部材により挟持された、いわゆる挟み込み構造が形成される。
なお本実施形態では、屋外側ガラス押さえ部材512はアルミニウム材で形成されている一方、屋内側ガラス押さえ部材513が樹脂で形成されている。これにより、断熱性が維持される。
第1ガラス保持金具514は、屋外側ガラス押さえ部材512と、多層ガラスパネル12との間に設けられ、ネジ519cにより屋外側ガラス押さえ部材512に締結されている。第1ガラス保持金具514は、断面視L字状の鉄製であり、矩形枠状の屋外側ガラス押さえ部材512の内周に沿う矩形枠状部材である。
第1ガラス保持金具514は、見付方向において多層ガラスパネル12と重複する第1の見付面部514aを有する。これにより、火災時に、第1の見付面部514aで多層ガラスパネル12を保持することで、多層ガラスパネル12の脱落を防止可能となっている。
なお、第1ガラス保持金具514の多層ガラスパネル12に対向する面には、加熱発泡材45dが延設されている。これにより、火災時に、開口部50aと多層ガラスパネル12の端部間の隙間が埋められる。
第2ガラス保持金具515は、屋内側ガラス押さえ部材413と、多層ガラスパネル12との間に設けられ、ネジ519aにより両ガラス押さえ部材に締結されている。第2ガラス保持金具515は、断面視L字状の鉄製であり、開口部50aの内周に沿う矩形枠状部材である。
第2ガラス保持金具515は、見付方向において多層ガラスパネル12と重複する第2の見付面部515aを有する。これにより、火災時に、第2の見付面部515aで多層ガラスパネル12を保持することで、多層ガラスパネル12の脱落を確実に防止可能となっている。
なお、第2ガラス保持金具515の多層ガラスパネル12に対向する面には、加熱発泡材55eが延設されている。これにより、上述の第1ガラス保持金具514に設けられた加熱発泡材55dとともに、多層ガラスパネル12の端部が加熱発泡材で覆われる結果、火災時に、開口部50aと多層ガラスパネル12の端部間の隙間が十分に埋められる。
第3ガラス保持金具516は、屋内側ガラス押さえ部材513の多層ガラスパネル12側とは反対側、すなわち屋内側に設けられ、断面視U字状の取り付け金具517とともに、ネジ519bにより屋内側ガラス押さえ部材513に締結されている。第3ガラス保持金具516は、開口部50aの周縁部から多層ガラスパネル12の周縁部まで延び、屋内側ガラス押さえ部材413の屋内側の外形に対応した形状を有する鉄製の小片部材で構成され、矩形枠状の屋内側ガラス押さえ部材513に対して、所定間隔で複数配置される。
第3ガラス保持金具516は、見付方向において多層ガラスパネル12と重複する第3の見付面部516aを有する。これにより、火災時に、第3の見付面部516aで多層ガラスパネル12を保持することで、多層ガラスパネル12の脱落をより確実に防止可能となっている。ここで、本実施形態では、樹脂製の屋内側ガラス押さえ部材513の樹脂片513bの存在により、第2ガラス保持金具515の第2の見付面部515aを長く確保できない。そのため、多層ガラスパネル12を保持可能な第3の見付面部516aを有する第3ガラス保持金具516の存在意義は大きい。
次に、多層ガラスパネル12について詳細に説明する。図9は、本実施形態に係る多層ガラスパネル12の分解斜視図である。
図8及び図9に示すように、多層ガラスパネル12は、屋外側の板ガラス121と、屋内側の板ガラス122と、これら2枚の板ガラスの間に配置されるスペーサ123と、板ガラス121,122の端面とスペーサ123を覆う金具124と、板ガラス121及び板ガラス122と金具124との間に配置されるガラス補強材スペーサ125と、を備える。
板ガラス121と板ガラス122とは、厚み方向に間隔を空けて積層配置される。屋外側の板ガラス121は、酸化スズや銀等の特殊金属膜で表面が被覆された板ガラスである。この板ガラス121は、特殊金属膜により熱を反射することで、優れた断熱性を有する。屋内側の板ガラス122は、金網入り板ガラスである。この板ガラス122は、金網により火災時の破損が抑制される。
スペーサ123は、例えば、アルミニウム等からなる。スペーサ123は、板ガラス121と板ガラス122との間隔を開けるために配置される。
金具124は、例えば、スチール、ステンレス等からなる。金具124は、板ガラス121,122の周縁に沿って延設された断面視U字状の長尺部材で構成される。より詳しくは、金具124は、板ガラス121,122の高さ方向に通しで延設される。
金具124は、板ガラス121,122の側面に対向する金具本体部124aと、板ガラス121,122の厚み方向における金具本体部124aの両端部から延出して板ガラス121,122の端部を挟持する一対の挟持部124b,124bと、を有する。金具本体部124aは、矩形板状である。挟持部124b,124bは、矩形板状であり、断面視において板ガラス121,122側に突出するように屈曲している。
ガラス補強材スペーサ125は、例えば、シリコーンゴム等の弾性材料からなる。ガラス補強材スペーサ125は、金具124と同様に板ガラス121,122の周縁に沿って延設される。ガラス補強材スペーサ125は、板ガラス121,122の側面と金具124の金具本体部124aとに挟まれるスペーサ本体部125aと、板ガラス121,122の厚み方向におけるスペーサ本体部125aの両端部から延出して、挟持部124b,124bと板ガラス121,122に挟まれる延出部125b,125bと、を有する。
多層ガラスパネル12の組み立て方について説明する。まず、板ガラス121及び板ガラス122の間の端部にスペーサ123を配置する。板ガラス121,122とスペーサ23とは一次シール材を介して接着させて、板ガラス121及び板ガラス122を積層させる。積層させた板ガラス121及び板ガラス122の周縁は、二次シール材で覆って封着してもよい。
続いて、板ガラス121,122の端部をガラス補強材スペーサ125で覆う。最後に、ガラス補強材スペーサ125で端部を覆った板ガラス121,122を、金具124に圧入し、金具124の一対の挟持部124b,124bで板ガラス121,122の端部を挟み込む。
以上の構成を備える本実施形態に係る多層ガラスパネル12は、以下のような効果を奏する。
本実施形態では、金具124によって板ガラス121,122の端面とスペーサ123を覆った。
これにより、仮に板ガラス121又は板ガラス122が割れても、金具124が配置されていることで板ガラス121,122の周縁から板ガラス121又は板ガラス122の割れ目に通じる火炎の抜け道が生じ難い。従って、高い防火性能を有する多層ガラスパネル12を提供できる。
また、本実施形態では、金具124を、断面視U字状の長尺部材で構成し、板ガラス121,122の周縁に沿って延設した。
これにより、火災時に板ガラス121と板ガラス122との間隔が開き難くなる。また、板ガラス121,122の周縁に沿って長尺の金具124が延設されることで、板ガラス121,122の周縁が塞がれる。従って、板ガラス121と板ガラス122との間隔が開き難い上に、仮に板ガラス121と板ガラス122との間に隙間が開いても、その隙間まで火炎が到達し難いので、多層ガラスパネル12の防火性能がより向上する。
また、本実施形態では、金具124が、板ガラス121,122の側面に対向する金具本体部124aと、板ガラス121,122の厚み方向における金具本体部124aの両端部から延出して前記複数の板ガラスの端部を挟持する一対の挟持部124b,124bと、を有するものとした。また、一対の挟持部124b,124bを、断面視において板ガラス121,122側に突出するように屈曲させた。
これにより、一対の挟持部124b,124bの、断面視において板ガラス121,122側に突出する箇所で、板ガラス121,122を強く挟持することができる。従って、板ガラス121と板ガラス122との間隔が開き難くなり、多層ガラスパネル12の防火性能がより向上する。
また、本実施形態では、板ガラス121,122と金具124との間にガラス補強材スペーサ125を配置した。
これにより、金具124が板ガラス121,122の表面に直接接しない。従って、金属とガラスが直接接することによる、ガラスの応力による割れを防ぐことができる。
また、本実施形態では、多層ガラスパネル12を開口部装置1に適用した。
これにより、防火性能の高い多層ガラスパネル12を用いることで、防火性能の高い開口部装置1を提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
上記実施形態では、多層ガラスパネル12の有する板ガラスを、板ガラス121及び板ガラス122の2枚としたが、これに限定されず、板ガラスを3枚以上にしてもよい。
また、上記実施形態では、多層ガラスパネル12の金具124を、板ガラス121,122の高さ方向に通しで延設したが、これに限定されず、金具124を板ガラス121,122の周縁の一部に設けてもよい。
1 開口部装置
12 多層ガラスパネル
121,122 板ガラス
124 金具
124a 金具本体部(本体部)
124b,124b 挟持部
125 ガラス補強材スペーサ

Claims (5)

  1. 厚み方向に間隔を空けて積層配置された複数の板ガラスと、
    前記複数の板ガラスの間に配置されるスペーサと、前記複数の板ガラスの端面と前記スペーサを覆う金具と、を含む多層ガラスパネル。
  2. 前記金具は、前記複数の板ガラスの周縁に沿って延設された断面視U字状の長尺部材で構成される請求項1記載の多層ガラスパネル。
  3. 前記金具は、前記複数の板ガラスの側面に対向する本体部と、
    前記厚み方向における前記本体部の両端部から延出して前記複数の板ガラスの端部を挟持する一対の挟持部と、を有し、
    前記一対の挟持部は、断面視において前記複数の板ガラス側に突出するように屈曲している請求項1又は2記載の多層ガラスパネル。
  4. 前記複数の板ガラスと前記金具との間に配置されるガラス補強材スペーサを更に含む請求項1から3のいずれか記載の多層ガラスパネル。
  5. 請求項1から4のいずれか記載の多層ガラスパネルを有する開口部装置。
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