JP2015085993A - 包装容器とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1のシート材を丸め、両側縁を互いに重ね、重なり部分を接着して筒状とした第1の胴部と、第2のシート材を丸め、両側縁を互いに重ね、重なり部分を接着して筒状とし、前記第1の胴部の内部に挿入された第2の胴部と、前記第2の胴部の2つの開放端をそれぞれ封止する底部および蓋部とを備え、前記第1の胴部の前記底部側の開放端を内側に折って底部側内カールが形成され、前記第2の胴部の前記底部側の開放端を外側に折って底部側外カールが形成され、前記底部は、一面の周縁部において、前記底部側外カールの全周に接着され、他面の周縁部において、前記底部側内カールの少なくとも一部に接着されてなる包装容器において、第1の胴部の内側または第2の胴部の外側のいずれかにICタグが装着されている、包装容器。
【選択図】図2
Description
包装容器および充填された製品はその個体識別が必要とされる場合がある。
個体識別には、バーコードや個体識別番号を利用することができるが、その場合バーコードや識別番号のための印字スペースが必要となり、外観面で好ましくないといった問題や、汚れや消失により目的が果たせない場合がある。
容器表面にICタグを取り付けた場合でも脱落やそれによる内容物への混入、誤飲などを引き起こす危険性もある。
いて、第1の胴部の内側または第2の胴部の外側のいずれかにICタグが装着されている包装容器である。
また第1の胴部の内側あるいは第2の胴部の外側にICタグを装着することにより、包装容器の外観を損ねることなくまた汚損、消失、混入、誤飲などの恐れもなく、包装材料及び充填された製品の流通管理(在庫管理、入出荷管理、所在管理、不正流通防止)、トレーサビリティー、トラッキング、真贋判定などを行うための個体識別を可能にしたものである。
図1は本実施形態に係る包装容器100の斜視図である。図2は、包装容器100の縦断面を模式的に示す図である。包装容器100は、第1の胴部110と、第2の胴部120と、底部130と、蓋部140とを備える。第2の胴部120は第1の胴部110の内部に挿入されている。底部130と蓋部140とは、それぞれ、第2の胴部120の下方および上方の各開放端を封止する。第2の胴部120と底部130と蓋部140とに囲まれた空間が、内容物を収容する収容部150となる。
ICタグ1は第1の胴部110の内側に装着される。
また第2の胴部120の外側にICタグを装着することも可能であるが、第2のシート材がアルミニウム箔やアルミニウム蒸着紙を含む場合には、アルミニウムなどの金属層によって電波が遮蔽されることを防止するため、第1の胴部110の内側への装着が望ましい。
ICタグは第2のシート材に設けてもよい。ただし第2のシート材がアルミニウムなどの金属層を含む場合には、それによる電波遮蔽の影響を避けるため、第1の胴部に装着するほうが望ましい。
図11は本実施形態に係る包装容器200の斜視図である。図12は、包装容器200の縦断面を模式的に示す図である。本実施形態と第1の実施形態との差異を中心に説明する。また、同一の構成要素には同一の参照符号を付与する。
胴部110には、蓋部240側の開放端を内側に折って蓋部側内カール112が形成されている。また、第2の胴部120には、蓋部140側の開放端を外側に折って蓋部側外カール122が形成されている。蓋部240は、一方の面の周縁部が蓋部側外カール122の全周に接着された天面部241を含む。天面部241は他方の面において周縁部が第1の胴部110の蓋部側内カール112によって保護される。図12に示す例では、蓋部側内カール112は、第1の胴部110の開放端を1周以上巻き込んで形成されている。また、蓋部側外カール122は、第2の胴部120の開放端を巻き込まず、単に折ることで形成されている。また、第1の胴部110には、線状に凹んだ罫線が形成されている。包装容器200の使用後に、罫線に沿って折ることで、容易に折り畳んで廃棄することができる。罫線は折り畳みのきっかけとなればよく、形状は特に限定されない。罫線は、第2の胴部120に形成されてもよい。なお、第1の実施形態の包装容器100にも同様の罫線を設けてもよい。
とで形成する。蓋部側外カール122の形状は、底部側の各カールと同様、限定されず、カールを1周以上巻き込んで形成してもよく、平坦な面を有するフランジ形状となるようにカールを押し潰して形成してもよい。図14の(a)にこの状態における第2の胴部120の縦断面図を示す。
上述のステップS10と同様、第1の胴部110に、底部側内カール111を形成し、ステップS18でホットメルト接着剤が塗布された底部130の周縁部を、底部側内カール111に圧着して接着する。
覆い、蓋部を保護する保護蓋として機能する。紙製の保護蓋は、例えば、矩形の紙を丸めて筒状にし、一方の開放端に天面板をホットメルト接着して開放端をふさぐことで製造される。
100、200、300 包装容器
110 第1の胴部
111 底部側内カール
112 蓋部側内カール
120 第2の胴部
121 底部側外カール
122 蓋部側外カール
130 底部
140、240、340、440、540、640、740、840 蓋部
141 リング
142 シール蓋
143 タブ
150 収容部
241 天面部
242 スパウト
243 キャップ
Claims (14)
- 第1のシート材を丸め、両側縁を互いに重ね、重なり部分を接着して筒状とした第1の胴部と、
第2のシート材を丸め、両側縁を互いに重ね、重なり部分を接着して筒状とし、前記第1の胴部の内部に挿入された第2の胴部と、
前記第2の胴部の2つの開放端をそれぞれ封止する底部および蓋部とを備え、
前記第1の胴部の前記底部側の開放端を内側に折って底部側内カールが形成され、
前記第2の胴部の前記底部側の開放端を外側に折って底部側外カールが形成され、
前記底部は、一面の周縁部において、前記底部側外カールの全周に接着され、他面の周縁部において、前記底部側内カールの少なくとも一部に接着されてなる包装容器において、
第1の胴部の内側または第2の胴部の外側のいずれかにICタグが装着されている、包装容器。 - 前記蓋部は、
前記第1の胴部および前記第2の胴部の各蓋部側の開放端に嵌合し、前記第2の胴部の蓋部側の開放端の全周に少なくとも接着されるリングと、
周縁部が前記リングの全周に接着されて前記リングを覆うシール蓋とを含む、請求項1に記載の包装容器。 - 前記第1の胴部の蓋部側の開放端を内側に折って蓋部側内カールが形成され、
前記第2の胴部の蓋部側の開放端を外側に折って蓋部側外カールが形成され、
前記蓋部は、周縁部が少なくとも前記蓋部側外カールの全周に接着され、前記蓋部側外カールと前記蓋部側内カールとに挟まれた天面部を含む、請求項1に記載の包装容器。 - 前記天面部は、前記包装容器の開封時に開口される開口予定部を有する、請求項3に記載の包装容器。
- 前記天面部は、孔を有し、
前記開口予定部は、前記孔に嵌められ、前記天面部に接着されたスパウトである、請求項4に記載の包装容器。 - 前記蓋部側内カールおよび前記蓋部側外カールの少なくとも1つは、1周以上巻かれたカール形状または平坦な面を有するフランジ形状に形成される、請求項3〜5のいずれかに記載の包装容器。
- 前記底部側内カールおよび前記底部側外カールの少なくとも1つは、1周以上巻かれたカール形状または平坦な面を有するフランジ形状に形成される、請求項1〜6のいずれかに記載の包装容器。
- 少なくとも前記蓋部と前記第1の胴部の前記蓋部側の端部を含む部分とを覆う保護蓋をさらに備える、請求項1〜7のいずれかに記載の包装容器。
- 包装容器の製造方法であって、
矩形の第1のシート材の胴部の内側となる部分または矩形の第2のシート材の胴部の外側となる部分のいずれかにICタグを装着する工程と、
前記第1のシート材を筒状に丸めて一側縁とこれに対向する側縁とを互いに重ね、重なり部分を接着剤、熱溶着または超音波溶着により接着して第1の胴部を形成する工程と、
前記第1の胴部の一方の開放端を加熱しながら金型で押圧して内側に折り底部側内カー
ルを形成する工程と、
前記第2のシート材の一側縁を端面保護処理し、前記第1の胴部の内径より小さい外径を有する筒状に丸めて前記一側縁とこれに対向する側縁とを互いに重ね、重なり部分を接着剤、熱溶着または超音波溶着により接着して、第2の胴部を形成する工程と、
前記第2の胴部の一開放端を加熱しながら金型で押圧して外側に折り底部側外カールを形成する工程と、
前記第2の胴部の一方の開放端を底部で封止する工程と、
前記第2の胴部の他方の開放端を蓋部で封止する工程とを含む、包装容器の製造方法。 - 前記底部で封止する工程は、
底シート材を型抜きして前記底部を形成し、前記底部の一面の周縁部を前記第2の胴部の底部側外カールの全周に熱溶着または超音波により接着する工程と、
前記底部を接着した前記第2の胴部を、前記第1の胴部に挿入する工程と、
前記底部の他面の周縁部を前記第1の胴部の底部側内カールの少なくとも一部に接着剤により接着する工程とを含む、請求項9に記載の包装容器の製造方法。 - 前記蓋部で封止する工程は、
前記第1の胴部および前記第2の胴部の蓋部側の各開放端にリングを嵌合し、少なくとも前記第2の胴部の蓋部側の開放端の全周に、前記リングを超音波溶着により接着する工程と、
シール蓋の周縁部を前記リングの全周に熱溶着によって接着し、前記シール蓋で前記リングを覆う工程とを含む、請求項9〜10のいずれかに記載の包装容器の製造方法。 - 前記蓋部で封止する工程は、
天面シート材を型抜きして天面部を形成する工程と、
前記第2の胴部の他の開放端を加熱しながら金型で押圧して外側に折り蓋部側外カールを形成し、前記天面部の周縁部を前記蓋部側外カールの全周に熱溶着により接着する工程と、
前記第2の胴部を前記第1の胴部に挿入した後に、前記第1の胴部の他の開放端を加熱しながら金型で押圧して内側に折り、前記天面部の周縁部をおさえる位置に蓋部側内カールを形成する工程とを含む、請求項10に記載の包装容器の製造方法。 - 前記天面部に、前記包装容器の開封時に開口される開口予定部を形成する工程をさらに含む、請求項12に記載の包装容器の製造方法。
- 前記開口予定部を形成する工程は、前記天面部に孔を形成し、スパウトを前記孔に嵌めて、前記天面部に超音波溶着により接着する工程を含む、請求項13に記載の包装容器の製造方法。
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- 2013-11-01 JP JP2013228067A patent/JP6260205B2/ja active Active
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