JP2015084001A - 表示装置およびテレビ受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示パネルを堅固に固定できる構造を有する表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の液晶表示装置は、電極部とダミー電極部とが周縁部に設けられた液晶表示パネル11を含む表示装置本体と、表示装置本体を収容する筐体と、電極部と電気的に接続され、液晶表示パネル11に対して電気信号を供給するソースドライバー用FPC36と、ダミー電極部と接続され、筐体に固定されたフレキシブル固定板41と、を備えている。
【選択図】図10

Description

本発明は、表示装置およびテレビ受信装置に関する。
液晶表示パネルとバックライト装置とを筐体の内部に収容したテレビ受信装置が従来から知られている。この種のテレビ受信装置においては、近年、画面の大型化が進められている。また、外形寸法の小型化を目的として、表示領域外周の非表示領域、いわゆる額縁部の幅を狭くする傾向にある。以下、額縁部の幅を狭くすることを狭額縁化ということもある。液晶表示パネルをテレビ受信装置の筐体の一部に固定することが知られている。ところが、画面の大型化、狭額縁化が進むにつれて、液晶表示パネルを筐体に対して堅固に固定することが難しくなる。
下記の特許文献1には、液晶表示パネルとバックライトユニットとを備えた液晶表示装置が開示されている。この液晶表示装置の場合、液晶表示パネルの視認側に貼付された偏光板が液晶表示パネルのガラス基板の外形よりも大きく形成されている。ガラス基板から張り出した偏光板の張り出し部がフレームの上端に接着される形態で、液晶表示パネルとバックライトユニットとが固定されている。
特開2005−49450号公報
液晶表示パネルの周縁部には、ソースドライバー、ゲートドライバー等の駆動用基板が接続される構成が一般的である。したがって、特許文献1の液晶表示装置のように偏光板を液晶表示パネルの外側に張り出させると、偏光板と駆動用基板とが重なる場合があり、液晶表示パネルを充分に固定できないおそれがある。また、液晶表示装置に衝撃が加わった際に、液晶表示パネルのガラス基板と偏光板とが剥がれるおそれがある。これは液晶表示装置に限らず、有機エレクトロルミネッセンス(Electroluminescence, 以下、ELと略記する)表示装置、プラズマディスプレイ等の表示装置にも共通の課題である。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、表示パネルを堅固に固定できる構造を有する表示装置の提供を目的とする。また、この種の表示装置を備え、信頼性に優れたテレビ受信装置の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの形態の表示装置は、電極部とダミー電極部とが周縁部に設けられた表示パネルを含む表示装置本体と、前記表示装置本体を収容する筐体と、前記電極部と電気的に接続され、前記表示パネルに対して電気信号を供給するフレキシブルプリント配線板と、前記ダミー電極部と接続され、前記筐体に固定されたフレキシブル固定板と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記フレキシブルプリント配線板と前記フレキシブル固定板とが、矩形状の前記表示パネルの同一の辺に接続されたことを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記フレキシブルプリント配線板と前記フレキシブル固定板とが、前記表示パネルの長手方向に延在する辺に接続されたことを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記フレキシブルプリント配線板と前記フレキシブル固定板とが、前記表示パネルの四辺に接続されたことを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記表示パネルの一辺において、前記フレキシブル固定板が複数の前記フレキシブルプリント配線板の間に配置されたことを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記表示パネルの一辺において、前記フレキシブル固定板が複数箇所に配置されたことを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記電極部が複数の電極を有し、前記ダミー電極部が複数のダミー電極を有することを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記複数の電極のピッチと前記複数のダミー電極のピッチとが一致していることを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記筐体が、前記表示装置本体を表示面の側から覆うとともに前記表示パネルの表示領域を露出させる開口部を有する第1の筐体と、前記表示装置本体を前記表示面と反対側から覆う第2の筐体と、を備え、前記フレキシブル固定板が、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に挟み込まれていることを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記第1の筐体および前記第2の筐体のうちのいずれか一方に、他方に向けて突出する凸部が設けられ、前記フレキシブル固定板が、前記一方に設けられた凸部と前記他方との間に挟み込まれていることを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記フレキシブル固定板を前記第1の筐体と前記第2の筐体との少なくとも一方に固定する固定部材を備えたことを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記固定部材が締結部材であり、前記フレキシブル固定板に設けられた孔に前記締結部材が挿通された状態で、前記フレキシブル固定板が前記第1の筐体と前記第2の筐体との少なくとも一方に固定されていることを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記固定部材が接着材であり、前記接着材を介して前記フレキシブル固定板が前記第1の筐体と前記第2の筐体との少なくとも一方に固定されていることを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記フレキシブル固定板に欠損部が設けられ、前記第1の筐体および前記第2の筐体のうちのいずれか一方の前記欠損部に対応する位置に、前記欠損部と嵌合する凸部が設けられたことを特徴とする。
本発明の一つの形態の表示装置は、前記表示装置本体が、液晶表示パネルからなる前記表示パネルと、前記液晶表示パネルに光を照射する照明装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一つの形態のテレビ受信装置は、本発明の表示装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、表示パネルを堅固に固定できる構造を有する表示装置を実現できる。本発明によれば、信頼性に優れたテレビ受信装置を実現できる。
本発明の第1実施形態のテレビ受信装置の分解斜視図である。 本実施形態の液晶表示装置の分解斜視図である。 本実施形態の液晶表示パネルの平面図である。 (a)液晶表示パネルの周縁部の拡大平面図であり、(b)液晶表示パネルからソースドライバー用FPCおよびフレキシブル固定板を取り外した状態の拡大平面図である。 図4(a)のA−A’線に沿う断面図である。 図4(a)のB−B’線に沿う断面図である。 液晶表示パネルの詳細構成を示す断面図である。 液晶表示パネルの固定部分を示す拡大断面図である。 筐体を構成するベゼルの外側から見た固定部分の斜視図である。 ベゼルの内側から見た固定部分の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態の液晶表示パネルの平面図である。 本発明の第3実施形態の液晶表示パネルの平面図である。 本発明の第4実施形態のフレキシブル固定板の平面図である。 ベゼルの内側から見た固定部分の分解斜視図である。 本発明の第5実施形態のフレキシブル固定板の平面図である。 ベゼルの内側から見た固定部分の分解斜視図である。 本発明の第6実施形態の液晶表示パネルの固定部分を示す拡大断面図である。 本発明のフレキシブル固定板の変形例を示す平面図である。 本発明のフレキシブル固定板の他の変形例を示す平面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図10を用いて説明する。
本実施形態では、表示装置として液晶表示装置を用いたテレビ受信装置の一例を示す。
図1は、本実施形態のテレビ受信装置の分解斜視図である。図2は、本実施形態の液晶表示装置の分解斜視図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態のテレビ受信装置1は、図1に示すように、液晶表示装置2と、前面側キャビネット3と、背面側キャビネット4と、電源5と、チューナー6と、スタンド7と、を備えている。液晶表示装置2は、前面側キャビネット3と背面側キャビネット4との間に挟まれた形態で収容される。チューナー6は、テレビ放送などを受信するためのものである。液晶表示装置2は、使用時に表示面2aが鉛直方向に対して略平行となる姿勢で横長に配置される。
以下の説明では、液晶表示装置2の表示面2a側を前面側もしくは視認側と称し、液晶表示装置2の表示面2aと反対側を背面側と称することもある。
液晶表示装置2は、図2に示すように、表示装置本体9と、表示装置本体9を収容する筐体10と、を備えている。表示装置本体9は、液晶表示パネル11と、バックライト装置12と、から構成される。バックライト装置12は、液晶表示パネル11に向けて光を照射する照明装置である。液晶表示パネル11は、バックライト装置12からの光の透過率を画素毎に変調して画像や文字等を形成する。筐体10は、ベゼル13(第1の筐体)と、バックライトシャーシ14(第2の筐体)と、ベゼル13とバックライトシャーシ14との間に配置されるフレーム15と、から構成される。
ベゼル13は、例えば金属製の板体から構成されている。ベゼル13は、長方形状の天板部17と、天板部17の外周の4辺から略垂直に折れ曲がる側板部18と、を有する。ベゼル13は、後述するバックライトシャーシ14の開口を覆う蓋状の部材である。ベゼル13は、液晶表示パネル11を表示面11aの側から覆うとともに、天板部17には液晶表示パネル11の表示領域を露出させる開口部17hが設けられている。
天板部17の各辺に接する各側板部18の略中央には、ベゼル13の外面側から内面側に向けて突出する凸部18aが形成されている。凸部18aは、例えばベゼル13を作製する際の板金のプレス加工により形成することができる。凸部18aは、図9に示すように、ベゼル13の外面側から見ると凹んだ凹部18bとなっている。後述するように、凸部18aは、液晶表示パネル11の筐体10への固定構造に寄与する。
バックライトシャーシ14は、例えば金属製の板体から構成されている。バックライトシャーシ14は、長方形状の底板部19と、底板部19の外周の4辺から略垂直に立ち上がる側板部20と、を有する箱状の部材である。バックライトシャーシ14は、バックライト装置12を内部に収容するとともに、表示装置本体9を表示面11aと反対側から覆う。
フレーム15は、例えばプラスチック製の額縁状の部材である。フレーム15は、バックライトシャーシ14の上部に位置し、ベゼル13との間で液晶表示パネル11を挟持する。以上の構成により、液晶表示パネル11とバックライト装置12とからなる表示装置本体9は、ベゼル13とフレーム15とバックライトシャーシ14とからなる筐体10の内部空間に収容される。
次に、表示装置本体9を構成するバックライト装置12と液晶表示パネル11とについて、詳細に説明する。
本実施形態のバックライト装置12は、液晶表示パネル11の背面側に配置されたバックライト装置、いわゆる直下型バックライト装置である。バックライト装置12は、複数の冷陰極管22と、拡散板23および光学シート24を含む光学部材25と、を備えている。光源として、例えば高圧放電管の一種である冷陰極管22が用いられる。複数の冷陰極管22から射出された光は、光学部材25を介して液晶表示パネル11に照射される。冷陰極管22は、表示装置本体9の長辺方向に対して略平行に延在するように配置されている。複数の冷陰極管22は、表示装置本体9の短手方向に所定の間隔をおいて互いに平行に並べられている。本実施形態では、光源として冷陰極管22を用いた例を示すが、冷陰極管22に代えて、発光ダイオード(Light Emitting Diode,LED)を用いてもよい。
バックライトシャーシ14の内部には、ランプクリップ26と、ランプホルダ27と、ホルダ28と、が備えられている。ランプクリップ26は、冷陰極管22をバックライトシャーシ14の底板部19に固定するためのものである。ランプホルダ27は、冷陰極管22の端部を支持するためのものである。ホルダ28は、複数の冷陰極管22の端部およびランプホルダ27を一括して支持するためのものである。ランプクリップ26、ランプホルダ27、およびホルダ28は、例えば白色を呈する合成樹脂製の部材である。冷陰極管22がランプクリップ26に把持された形態で固定されることにより、冷陰極管22とバックライトシャーシ14の底板部19との間には僅かな間隙ができる。冷陰極管22の両端部にはランプホルダ27が嵌め込まれ、ランプホルダ27を底板部19と反対側から覆うようにホルダ28が設置されている。ホルダ28の前面には拡散板23を載置するための段部(図示略)が設けられている。
バックライトシャーシ14の底板部19と複数の冷陰極管22との間には、反射シート29が備えられている。反射シート29は、例えば光反射性に優れた白色の合成樹脂製のシートである。反射シート29は、底板部19に密着して配置される。これにより、複数の冷陰極管22から底板部19に向けて射出された光は、反射シート29で反射して光学部材25の側に向かう。底板部19の背面側には、液晶表示パネル11の駆動を制御する制御基板30が備えられている。
複数の冷陰極管22の上方には、拡散板23および光学シート24を含む光学部材25が備えられている。拡散板23は、合成樹脂製の板体に光散乱粒子が分散されたものである。拡散板23は、線状の光源である冷陰極管22から射出される光を冷陰極管22の延在方向と異なる方向に拡散させる機能を有する。拡散板23の短辺側の縁部は上述のホルダ28の段部上に載置され、拡散板23の長辺側の縁部はバックライトシャーシ14の側板部20の上に載置される。光学シート24は、複数のシートが積層された積層体で構成されている。これら複数のシートは、拡散板23側から順に、拡散シート、レンズシート、反射型偏光板である。光学シート24は、拡散板23から射出された光を面状の光に変換する機能を有する。フレーム15は、光学シート24の周縁部に当接するように配置される。
液晶表示パネル11は、図3に示すように、TFT基板32と、カラーフィルター基板33と、TFT基板32とカラーフィルター基板33との間に挟持された液晶層34と、を有している。符号35は、TFT基板32とカラーフィルター基板33とを周縁部で貼り合わせるシール材である。液晶表示パネル11は、筐体10の内部でTFT基板32の側を背面側に向け、カラーフィルター基板33の側を前面側に向けて配置される。
TFT基板32はアクティブマトリクス基板であり、図3における縦方向に複数のソース線(図示略)が設けられ、図3における横方向に複数のゲート線(図示略)が複数のソース線と交差して設けられている。TFT基板32の周縁部には、ソースドライバー用の複数のフレキシブルプリント配線板36と、ゲートドライバー用の複数のフレキシブルプリント配線板37と、が接続されている。以下、フレキシブルプリント配線板(Flexible Printed Circuit)をFPCと略記する。
以下の説明では、ソースドライバー用のフレキシブルプリント配線板36をソースドライバー用FPC36と称し、ゲートドライバー用のフレキシブルプリント配線板37をゲートドライバー用FPC37と称する。
本実施形態の例では、図3におけるTFT基板32の上辺に6個のソースドライバー用FPC36が接続され、図3におけるTFT基板32の左辺に4個のゲートドライバー用FPC37が接続されている。6個のソースドライバー用FPC36は、TFT基板32の上辺に沿って所定の間隔をおいて配置されている。4個のゲートドライバー用FPC37は、TFT基板32の左辺に沿って所定の間隔をおいて配置されている。ソースドライバー用FPC36については、隣り合う3個のソースドライバー用FPC36に対して1個のドライバー基板38が接続されている。その一方、ゲートドライバー用FPC37にはドライバー基板が接続されていない。ただし、ゲートドライバー用FPC37にドライバー基板が接続されていてもよい。
ソースドライバー用FPC36は、可撓性を有するポリイミド等のベースフィルムと、ベースフィルム上に形成された銅箔等の導体と、で構成されている。ゲートドライバー用FPC37も、ソースドライバー用FPC36と同様の構成である。ソースドライバー用FPC36およびゲートドライバー用FPC37の厚さは、例えば30μm〜100μm程度である。これに対し、ドライバー基板38は、ガラスエポキシ等を材料とするリジッドな基板で構成されている。ドライバー基板38の厚さは、例えば0.3mm〜1.6mm程度である。ソースドライバー用FPC36、ゲートドライバー用FPC37のそれぞれには、ドライバーLSIチップ39,40が実装されている。ドライバー基板38には、液晶表示パネル11の駆動に寄与する種々の電子部品(図示略)が実装されている。
フレキシブル固定板41が、TFT基板32の各辺の略中央に接続されている。フレキシブル固定板41は、後述するように、組立時にTFT基板32と接続された側と反対側の端部を筐体10に固定することで、液晶表示パネル11の全体を筐体10に固定するためのものである。図3におけるTFT基板32の上辺には、ソースドライバー用FPC36が接続されているため、フレキシブル固定板41は、中央寄りの2個のソースドライバー用FPC36の間に配置されている。同様に、図3におけるTFT基板32の左辺には、ゲートドライバー用FPC37が接続されているため、フレキシブル固定板41は、中央寄りの2個のゲートドライバー用FPC37の間に配置されている。フレキシブル固定板41は、ソースドライバー用FPC36やゲートドライバー用FPC37と同様、可撓性を有するポリイミド等のフィルムで構成されている。
図4(a)、(b)は、フレキシブル固定板41および隣り合うソースドライバー用FPC36のTFT基板32との接続部分を示す拡大図である。図4(a)は、フレキシブル固定板41およびソースドライバー用FPC36を接続した後の状態を示し、図4(b)は、フレキシブル固定板41およびソースドライバー用FPC36を接続する前の状態を示す。図4(a)においては、電極部分を見やすくするため、ソースドライバー用FPC36に接続されたドライバー基板38の図示を省略する。図5は、図4(a)のA−A’線に沿う断面図である。図6は、図4(a)のB−B’線に沿う断面図である。
ソースドライバー用FPC36側の接続部分の構成とゲートドライバー用FPC37側の接続部分の構成とは同様であるため、ここではソースドライバー用FPC36側の構成を例に挙げて説明する。
図4(b)に示すように、TFT基板32の外形はカラーフィルター基板33の外形よりも大きく、TFT基板32の周縁部はカラーフィルター基板33の外側に張り出している。TFT基板32の張り出し部に、複数のソース電極部43が設けられている。1組のソース電極部43は、複数のソース線44の各々と一体に形成された複数の電極45を有している。すなわち、1組のソース電極部43は、所定の間隔をおいて互いに平行に配置された複数の電極45を有している。
隣り合う2組のソース電極部43の間に、ダミー電極部46が設けられている。ダミー電極部46は、電気的にどこにも接続されず、所定の間隔をおいて互いに平行に配置された複数のダミー電極47を有している。すなわち、ダミー電極47は、電極という呼称を付けたものの、液晶表示パネル11の駆動には寄与しない導体部である。
ソース電極部43を構成する複数の電極45と、ダミー電極部46を構成する複数のダミー電極47とは、同種の導電性材料により構成されている。導電性材料としては、例えばAl(アルミニウム)、Mo(モリブデン)、Ti(チタン)、W(タングステン)等の金属材料、もしくはITO(Indium Tin Oxide、インジウム錫酸化物)、IZO(Indium Zinc Oxide、インジウム亜鉛酸化物)等の透明導電性材料が用いられる。複数の電極45のピッチと複数のダミー電極47のピッチとは一致している。したがって、電極45とダミー電極47との違いは、ソース線44に接続されているか否かである
図4(a)、図5に示すように、ソースドライバー用FPC36の一端には、TFT基板32上の複数の電極45に接続される複数の第1の電極49が設けられている。ソースドライバー用FPC36の他端には、ドライバー基板38に接続される複数の第2の電極50が設けられている。ソースドライバー用FPC36の一面には、ドライバーLSIチップ39と第1の電極49とを接続する第1の配線51と、ドライバーLSIチップ39と第2の電極50とを接続する第2の配線52と、が設けられている。TFT基板32上の電極45とソースドライバー用FPC36上の第1の電極49とは、異方性導電フィルム(Anisotropic Conductive Film,ACF)、異方性導電ペースト(Anisotropic Conductive Paste,ACP)等の周知の異方性導電材料53により熱圧着されている。図4(a)、図5には示していないが、ドライバー基板38上の電極とソースドライバー用FPC36上の第2の電極50とは、第1の電極49側の接続構造と同様、ACF、ACP等の周知の異方性導電材料により熱圧着されている。
図4(a)、図6に示すように、フレキシブル固定板41の一端には、TFT基板32上の複数のダミー電極47に接続される複数のダミー電極55が設けられている。複数のダミー電極55は、ポリイミド等のベースフィルム上に形成された銅箔等の導体で構成されている。TFT基板32上のダミー電極47とフレキシブル固定板41上のダミー電極55とは、ソースドライバー用FPC36側の接続構造と同様、ACF、ACP等の周知の異方性導電材料53により熱圧着されている。
図7は、液晶表示パネル11の縦断面図である。
液晶表示パネル11は、図7に示すように、スイッチング素子基板としてのTFT基板32と、TFT基板32に対向して配置されたカラーフィルター基板33と、TFT基板32とカラーフィルター基板33との間に挟持された液晶層34と、を有している。液晶層34は、TFT基板32と、カラーフィルター基板33と、TFT基板32とカラーフィルター基板33とを所定の間隔をおいて貼り合わせる枠状のシール材35(図4(a)、(b)参照)と、によって囲まれた空間内に封入されている。
液晶パネル11は、例えばVA(Vertical Alignment, 垂直配向)モードで表示を行うものであり、液晶層34には誘電率異方性が負の垂直配向液晶が用いられる。TFT基板32とカラーフィルター基板33との間には、これら基板間の間隔を一定に保持するための球状のスペーサー60が配置されている。なお、表示モードについては、上記のVAモードに限らず、TN(Twisted Nematic)モード、STN(Super Twisted Nematic)モード、IPS(In-Plane Switching)モード等を用いることができる。
TFT基板32には、表示の最小単位領域である画素(図示せず)がマトリクス状に複数配置されている。TFT基板32には、複数のソース線(図示せず)が、互いに平行に延在するように形成されるとともに、複数のゲート線(図示せず)が、互いに平行に延在し、かつ、複数のソース線と直交するように形成されている。したがって、TFT基板32上には、複数のソース線と複数のゲート線とが格子状に形成されている。隣接する2本のソース線と隣接する2本のゲート線とによって区画された矩形状の領域が一つの画素となる。ソース線は後述するTFTのソース電極に接続され、ゲート線はTFTのゲート電極に接続されている。
TFT基板32を構成する透明基板61の液晶層34側の面に、半導体層62、ゲート電極63、ソース電極64、ドレイン電極65等を有するTFT66が形成されている。透明基板61には、例えばガラス基板を用いることができる。透明基板61上に、例えばCGS(Continuous Grain Silicon:連続粒界シリコン)、LPS(Low-temperature Poly-Silicon:低温多結晶シリコン)、α−Si(Amorphous Silicon:非結晶シリコン)等の半導体材料からなる半導体層62が形成されている。
透明基板61上に、半導体層62を覆うようにゲート絶縁膜67が形成されている。ゲート絶縁膜67の材料としては、例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、もしくはこれらの積層膜等が用いられる。ゲート絶縁膜67上には、半導体層62と対向するようにゲート電極63が形成されている。ゲート電極63の材料としては、例えばW(タングステン)/TaN(窒化タンタル)の積層膜、Mo(モリブデン)、Ti(チタン)、Al(アルミニウム)等が用いられる。
ゲート絶縁膜67上に、ゲート電極63を覆うように第1層間絶縁膜68が形成されている。第1層間絶縁膜68の材料としては、例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、もしくはこれらの積層膜等が用いられる。第1層間絶縁膜68上に、ソース電極64およびドレイン電極65が形成されている。ソース電極64は、第1層間絶縁膜68とゲート絶縁膜67とを貫通するコンタクトホール69を介して半導体層62のソース領域に接続されている。同様に、ドレイン電極65は、第1層間絶縁膜68とゲート絶縁膜67とを貫通するコンタクトホール70を介して半導体層62のドレイン領域に接続されている。ソース電極64およびドレイン電極65の材料としては、上述のゲート電極63と同様の導電性材料が用いられる。第1層間絶縁膜68上に、ソース電極64およびドレイン電極65を覆うように第2層間絶縁膜71が形成されている。第2層間絶縁膜71の材料としては、上述の第1層間絶縁膜68と同様の材料、もしくは有機絶縁性材料が用いられる。
第2層間絶縁膜71上に、画素電極72が形成されている。画素電極72は、第2層間絶縁膜71を貫通するコンタクトホール73を介してドレイン電極65に接続されている。よって、画素電極72は、ドレイン電極65を中継用電極として半導体層62のドレイン領域に接続されている。画素電極72の材料としては、例えばITO、IZO等の透明導電性材料が用いられる。
この構成により、ゲート線を通じて走査信号が供給され、TFT66がオン状態となったときに、ソース線を通じてソース電極64に供給された画像信号が、半導体層62、ドレイン電極65を経て画素電極72に供給される。また、画素電極72を覆うように第2層間絶縁膜71上の全面に配向膜74が形成されている。配向膜74は、液晶層34を構成する液晶分子を垂直配向させる配向規制力を有している。TFT66の形態としては、図7に示したトップゲート型TFTであっても良いし、ボトムゲート型TFTであっても良い。
一方、カラーフィルター基板33を構成する透明基板76の液晶層34側の面には、ブラックマトリクス77、カラーフィルター78、平坦化層79、対向電極80、配向膜81が順次形成されている。ブラックマトリクス77は、画素間領域において光の透過を遮断する機能を有しており、Cr(クロム)やCr/酸化Crの多層膜等の金属、もしくはカーボン粒子を感光性樹脂に分散させたフォトレジストで形成されている。
カラーフィルター78には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色の色素が含まれており、TFT基板32上の一つの画素電極72にR,G,Bのいずれか一つのカラーフィルター78が対向して配置されている。平坦化層79は、ブラックマトリクス77およびカラーフィルター78を覆う絶縁膜で構成されており、ブラックマトリクス77およびカラーフィルター78によってできる段差を緩和して平坦化する機能を有している。平坦化層79上には対向電極80が形成されている。対向電極80の材料としては、画素電極72と同様の透明導電性材料が用いられる。また、対向電極80上の全面に、垂直配向規制力を有する配向膜81が形成されている。カラーフィルター78は、R、G、Bの3色以上の多色構成としても良い。
TFT基板32の液晶層34と反対側の面(外面)には、第1位相差板82、偏光子として機能する第1偏光板83が順次設けられている。カラーフィルター基板33の液晶層34と反対側の面(外面)には、第2位相差板84、検光子として機能する第2偏光板85が順次設けられている。
次に、本実施形態の特徴点の一つである液晶表示パネル11の筐体10への固定構造について、図8〜図10を用いて説明する。
図8は、液晶表示パネル11のソースドライバー用FPC36が設けられた辺の側の固定部分を示す拡大断面図である。図9は、ベゼル13の外側から見た固定部分の斜視図である。図10は、ベゼル13の内側から見た固定部分を、ベゼル13を上方に取り外した状態で示す斜視図である。図10では、図面を見易くするため、ソースドライバー用FPC36およびフレキシブル固定板41に接続されている液晶表示パネル11を仮想線(1点鎖線)で示している。また、図10では、フレーム15の図示を省略した。
ソースドライバー用FPC36側の固定構造とゲートドライバー用FPC37側の固定構造とは同様であるため、ここではソースドライバー用FPC36側の固定構造を例に挙げて説明する。
液晶表示パネル11は、図8に示すように、ベゼル13とフレーム15とにより挟み込まれている。より詳細には、液晶表示パネル11の周縁部は、カラーフィルター基板33がベゼル13の天板部17の下面に接触し、TFT基板32がフレーム15の上面に接触した形態で、ベゼル13とフレーム15とにより挟み込まれている。上述したように、ベゼル13の各側板部18には、図10に示すように、ベゼル13の内側に向けて突出する凸部18aが設けられている。凸部18aの高さ(突出方向の寸法)は、ソースドライバー用FPC36の厚さとドライバー基板38の厚さとの合計よりも大きく設定されている。凸部18aは、図9に示すように、ベゼル13の外側から見ると凹部18bである。凸部18aが設けられた箇所は、側板部18の略中央であり、液晶表示パネル11に接続されたフレキシブル固定板41が設けられた位置に対応する。
図8、図10に示すように、フレキシブル固定板41の液晶表示パネル11と接続された側と反対側の端部は、液晶表示パネル11の表示面11aに対して略垂直方向に折り曲げられ、ベゼル13の凸部18aとバックライトシャーシ14との間に強固に挟み込まれている。フレキシブル固定板41を強固に挟み込むために、ベゼル13の凸部18aとバックライトシャーシ14とは、ベゼル13およびバックライトシャーシ14の各々の弾性力によって互いに相手側に押し付け合う力が加わるように、きつく嵌合し合うことが望ましい。
ソースドライバー用FPC36のドライバー基板38と接続された側の端部は、液晶表示パネル11の表示面11aに対して略垂直方向に折り曲げられ、ベゼル13の側板部18とバックライトシャーシ14との間の空隙に、ドライバー基板38とともに収容されている。図8、図10には図示されていないが、ベゼル13の側板部18とバックライトシャーシ14との間の空隙に、ドライバー基板38上に実装された各種の電子部品がさらに収容される。ベゼル13が金属等の導電性材料で構成されている場合、ベゼル13と電子部品との電気的短絡を防止するために、ベゼル13と電子部品との間に絶縁シートが挿入されることが望ましい。
本実施形態の液晶表示装置2においては、液晶表示パネル11が、周縁部の4辺に沿ってベゼル13とフレーム15とに挟み込まれたことで筐体10に固定されている。しかしながら、ベゼル13とフレーム15とによる固定だけでは不十分であり、例えば液晶表示装置2の背面側から前面側に向けて衝撃が加わった場合に、液晶表示パネル11が筐体10から外れるおそれがある。特に、長方形状の液晶表示パネル11においては、長辺側の中央付近で液晶表示パネル11が筐体10から外れるおそれが高い。また、液晶表示パネル11が狭額縁になる程、ベゼル13とフレーム15とで液晶表示パネル11を挟み込む部分の面積が小さくなる。その場合、液晶表示パネル11を固定する力が低下し、上記の問題は顕著になる。ベゼル13とフレーム15とで液晶表示パネル11を挟み込む部分の面積を大きくすれば上記の問題は改善されるが、それでは液晶表示パネル11の狭額縁化に反する。
これに対して、本実施形態の液晶表示装置2においては、液晶表示パネル11の周縁部がベゼル13とフレーム15とに挟み込まれ、さらに液晶表示パネル11の4辺の中央部に接続されたフレキシブル固定板41が、ベゼル13の凸部18aとバックライトシャーシ14とに挟み込まれている。したがって、本実施形態の液晶表示装置2では、この種のフレキシブル固定板による固定構造を持たない従来の液晶表示装置に比べて、液晶表示パネル11が筐体10に対してより強固に固定される。その結果、衝撃が加わった場合でも液晶表示パネル11が筐体10から外れるおそれが少なくなり、耐衝撃性に優れた液晶表示装置を提供することができる。
また、本実施形態の液晶表示装置2においては、フレキシブル固定板41による固定構造を持っていることにより、衝撃が加わった際にソースドライバー用FPC36やゲートドライバー用FPC37に加わる引張応力がフレキシブル固定板41にも分散されて小さくなる。そのため、ソースドライバー用FPC36やゲートドライバー用FPC37の配線や電極と液晶表示パネル11とを結ぶ配線の断線、電極接続部の剥がれ等の不良が発生しにくくなる。その結果、液晶表示装置の信頼性を向上させることができる。
本実施形態の液晶表示装置2においては、フレキシブル固定板41と液晶表示パネル11との固定構造と、ソースドライバー用FPC36およびゲートドライバー用FPC37と液晶表示パネル11との固定構造と、が略同一である。すなわち、液晶表示パネル11の周縁部に、複数の電極45からなる電極部43が設けられるとともに、複数の電極45と同一ピッチの複数のダミー電極47からなるダミー電極部46が設けられている。そして、ソースドライバー用FPC36上およびゲートドライバー用FPC37上の電極と液晶表示パネル11上の電極45とが異方性導電材料53により熱圧着され、フレキシブル固定板41上のダミー電極55と液晶表示パネル11上のダミー電極47とが異方性導電材料53により熱圧着されている。
したがって、フレキシブル固定板41という従来に無い固定用部材を用いたとしても、フレキシブル固定板41の実装工程とソースドライバー用FPC36およびゲートドライバー用FPC37の実装工程とを同時に実施でき、製造プロセスの工程数が増えることがない。勿論、フレキシブル固定板41を準備する必要はあるものの、フレキシブル固定板41は液晶表示装置2の製造プロセスとは別に製造できる。また、TFT基板32にダミー電極部46を形成する必要があるが、それは電極部形成用のフォトマスクを設計変更するのみで対応が可能である。その結果、生産性を低下させることなく、耐衝撃性および信頼性に優れた液晶表示装置、およびこれを備えたテレビ受信装置を提供することができる。
本実施形態の液晶表示装置2においては、液晶表示パネル11の4辺にフレキシブル固定板41を設けた例を示した。しかしながら、液晶表示パネル11の短辺側で液晶表示パネル11が筐体10から外れるおそれがない場合には、液晶表示パネル11の短辺側には必ずしもフレキシブル固定板41が設けられている必要はない。少なくとも液晶表示パネル11の長辺側にフレキシブル固定板41が設けられていればよい。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図11を用いて説明する。
本実施形態の液晶表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、ソースドライバー用FPCおよびゲートドライバー用FPCの配置が第1実施形態と異なるのみである。したがって、本実施形態において、液晶表示装置の基本構成の説明は省略し、ソースドライバー用FPCおよびゲートドライバー用FPCの配置について説明する。
図11は、本実施形態の液晶表示パネルの平面図である。図11において、第1実施形態で用いた図3と共通の構成要素に同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態の液晶表示パネル11においては、TFT基板32の周縁部のうち、上辺側と左辺側の2辺にのみ電極部が設けられていた。これに対して、本実施形態の液晶表示パネル87においては、TFT基板32の周縁部の4辺全てに電極部が設けられている。すなわち、本実施形態の液晶表示パネル87は、図11に示すように、TFT基板32の上辺と下辺にソース線がそれぞれ引き出され、複数の電極を含む電極部が設けられている。複数のソースドライバー用FPC36が、TFT基板32の上辺の電極部と下辺の電極部にそれぞれ接続されている。TFT基板32の左辺と右辺にゲート線がそれぞれ引き出され、複数の電極を含む電極部が設けられている。複数のゲートドライバー用FPC37が、TFT基板32の左辺の電極部と右辺の電極部にそれぞれ接続されている。
本実施形態の例では、図11におけるTFT基板32の上辺および下辺に6個ずつのソースドライバー用FPC36が接続され、図11におけるTFT基板32の左辺および右辺に4個ずつのゲートドライバー用FPC37が接続されている。6個のソースドライバー用FPC36は、TFT基板32の上辺または下辺に沿って所定の間隔をおいて配置されている。4個のゲートドライバー用FPC37は、TFT基板32の左辺または右辺に沿って所定の間隔をおいて配置されている。ソースドライバー用FPC36については、隣り合う3個のソースドライバー用FPC36に対して1個のドライバー基板38が接続されている。一方、ゲートドライバー用FPC37にはドライバー基板38が接続されていない。ただし、ゲートドライバー用FPC37にドライバー基板38が接続されていてもよい。
フレキシブル固定板41は、TFT基板32の各辺の略中央に接続されている。図11におけるTFT基板32の上辺および下辺において、フレキシブル固定板41は、中央寄りの2個のソースドライバー用FPC36の間に配置されている。図11におけるTFT基板32の左辺および右辺において、フレキシブル固定板41は、中央寄りの2個のゲートドライバー用FPC37の間に配置されている。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、生産性を低下させることなく、耐衝撃性および信頼性に優れた液晶表示装置を提供できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
第1実施形態の場合、電極部が設けられていない辺にもダミー電極部を設ける必要があるため、設計変更に若干手間が掛かる場合が考えられる。これに対して、本実施形態の場合、もともと電極部が設けられている辺にダミー電極を設ければよいため、設計変更にそれ程手間が掛からなくて済む、という利点がある。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図12を用いて説明する。
本実施形態の液晶表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、フレキシブル固定板の配置が第1実施形態と異なるのみである。したがって、本実施形態において、液晶表示装置の基本構成の説明は省略し、フレキシブル固定板の配置について説明する。
図12は、本実施形態の液晶表示パネルの平面図である。図12において、第1実施形態で用いた図3と共通の構成要素に同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態の液晶表示パネル11においては、TFT基板32の周縁部のうち、各辺の中央部の1箇所にのみフレキシブル固定板41が設けられていた。これに対して、本実施形態の液晶表示パネル89においては、図12に示すように、TFT基板32の各辺の中央部に加えて、両端部寄りの位置にもフレキシブル固定板41が設けられている。すなわち、TFT基板32の各辺に、3個のフレキシブル固定板41が設けられている。図12において、TFT基板32の上辺の端部側のフレキシブル固定板41はドライバー基板38に接しているように見えるが、フレキシブル固定板41はドライバー基板38には接続されていない。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、生産性を低下させることなく、耐衝撃性および信頼性に優れた液晶表示装置を提供できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。本実施形態の場合、第1実施形態に比べてフレキシブル固定板41の数を増やしているため、液晶表示パネル89を筐体に対してより強固に固定することができる。特に各辺の端部寄りにフレキシブル固定板41を追加したことで、液晶表示パネルの角部近傍の剥がれに対してより強い構造となる。また、本実施形態の構成は、大型の液晶表示パネルにも好適な構成である。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図13、図14を用いて説明する。
本実施形態の液晶表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、フレキシブル固定板の構成と固定構造が第1実施形態と異なっている。したがって、本実施形態において、液晶表示装置の基本構成の説明は省略し、フレキシブル固定板と固定構造について説明する。
図13は、本実施形態のフレキシブル固定板の平面図である。図14は、本実施形態のフレキシブル固定板を用いた固定構造を示す分解斜視図である。図13、図14において、第1実施形態で用いた図4(a)、図10と共通の構成要素に同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態のフレキシブル固定板91においては、図13に示すように、フレキシブル固定板91を構成するベースフィルム92の一端に、TFT基板32上の複数のダミー電極47にそれぞれ接続される複数のダミー電極93が設けられている。第1実施形態のフレキシブル固定板41の場合、導体として複数のダミー電極55のみが孤立して設けられていた。これに対して、本実施形態のフレキシブル固定板91の場合、複数のダミー電極93と一体の導体94がベースフィルム92の略全面に設けられている。導体94としては、例えば銅箔が用いられる。フレキシブル固定板91の略中央には、板厚方向に貫通するビス孔91hが設けられている。
図14に示すように、ベゼル95にビス孔95hが設けられている。バックライトシャーシ96にもビス孔96hが設けられている。ベゼル95のビス孔95hの位置およびバックライトシャーシ96のビス孔96hの位置は、フレキシブル固定板91がベゼル95とバックライトシャーシ96との間に挟み込まれたときのフレキシブル固定板91のビス孔91hの位置に対応している。フレキシブル固定板91がベゼル95とバックライトシャーシ96との間に挟み込まれた状態で、ビス97(締結部材)がベゼル95の外側からビス孔95h,91h,96hに順次挿通され、螺合されている。このようにして、フレキシブル固定板91がベゼル95とバックライトシャーシ96との間に挟み込まれて堅固に固定されている。
本実施形態においても、生産性を低下させることなく、耐衝撃性および信頼性に優れた液晶表示装置を提供できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。本実施形態の場合、フレキシブル固定板91がベゼル95とバックライトシャーシ96との間に挟み込まれるだけでなく、ビス97によって固定されるため、耐衝撃性および信頼性をより高めることができる。また、フレキシブル固定板91の略全面が導体94で覆われているため、導体で覆われていない場合に比べてフレキシブル固定板自体の強度を高めることができる。
本実施形態では、ベゼル95とフレキシブル固定板91とバックライトシャーシ96とをビス97によって締結する例を示したが、締結部材は必ずしもビスに限る必要はない。例えばボルトとナットの組み合わせなど、他の一般的なネジ部材を用いてもよい。もしくは、締結部材としてリベットを用いてもよい。固定構造としては、ベゼルの内側にリベットを設け、各部材の孔にリベットを挿通させた後、リベットの頂部をつぶすことで各部材を締結してもよい。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について、図15、図16を用いて説明する。
本実施形態の液晶表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、フレキシブル固定板の構成と固定構造が第1実施形態と異なるのみである。したがって、本実施形態において、液晶表示装置の基本構成の説明は省略し、フレキシブル固定板と固定構造について説明する。
図15は、本実施形態のフレキシブル固定板の平面図である。図16は、本実施形態のフレキシブル固定板を用いた固定構造を示す分解斜視図である。図15、図16において、第1実施形態で用いた図4(a)、図10と共通の構成要素に同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態のフレキシブル固定板99においては、図15に示すように、ベースフィルム100の一端に、TFT基板32上の複数のダミー電極47に接続される複数のダミー電極55が設けられている。ベースフィルム100の4辺のうち、ダミー電極55が設けられた辺と直交する2辺のダミー電極55から遠い側の縁部に切り欠き部100h(欠損部)が設けられている。切り欠き部100hは、ベースフィルム100が矩形状に欠損した部分である。ここでは、切り欠き部100hが矩形状の例を示したが、必ずしも矩形状である必要はなく、例えば三角形状でもよいし、半円形状でもよい。
図16に示すように、ベゼル101の側板部102に凸部102aが設けられている。凸部102aの一部に、凸部102aの表面からさらに内側に向けて突出する2個の凸部102bが設けられている。ベゼル101の側板部102の法線方向から見た凸部102bの形状および寸法は、フレキシブル固定板99の切り欠き部100hの形状および寸法と略同一である。凸部102bの位置は、フレキシブル固定板99がベゼル101とバックライトシャーシ14との間に挟み込まれたときのフレキシブル固定板99の切り欠き部100hの位置に対応している。フレキシブル固定板99がベゼル101とバックライトシャーシ14との間に挟み込まれた状態で、切り欠き部100hに凸部102bが嵌め込まれる。このようにして、フレキシブル固定板99がベゼル101とバックライトシャーシ14との間に挟み込まれた形態で堅固に固定される。
本実施形態においても、生産性を低下させることなく、耐衝撃性および信頼性に優れた液晶表示装置を提供できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。本実施形態の場合、フレキシブル固定板99がベゼル101とバックライトシャーシ14との間に挟み込まれるだけでなく、フレキシブル固定板99の切り欠き部100hにベゼル101の凸部102bが嵌め込まれるため、耐衝撃性および信頼性をより高めることができる。
本実施形態では、フレキシブル固定板99の縁部に切り欠き部100hを設けたが、この構成に代えて、フレキシブル固定板に孔を設け、この孔にベゼルの凸部を嵌め込むようにしてフレキシブル固定板を固定してもよい。本実施形態では、ベゼル側に凸部を設けたが、バックライトシャーシ側に凸部を設けてもよい。
[第6実施形態]
以下、本発明の第6実施形態について、図17を用いて説明する。
本実施形態の液晶表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、フレキシブル固定板の固定構造が第1実施形態と異なるのみである。したがって、本実施形態において、液晶表示装置の基本構成の説明は省略し、フレキシブル固定板の固定構造について説明する。
図17は、本実施形態のフレキシブル固定板の固定部分の断面図である。図17において、第1実施形態で用いた図8と共通の構成要素に同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態においては、図17に示すように、フレキシブル固定板41を筐体に固定するための2枚の両面接着テープ104(接着材)が用いられている。すなわち、ベゼル13とフレキシブル固定板41とが両面接着テープ104により貼り合わされている。同様に、バックライトシャーシ14とフレキシブル固定板41とが両面接着テープ104により貼り合わされている。このようにして、フレキシブル固定板41がベゼル13とバックライトシャーシ14との間に挟み込まれて堅固に固定されている。
本実施形態においても、生産性を低下させることなく、耐衝撃性および信頼性に優れた液晶表示装置を提供できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。本実施形態の場合、フレキシブル固定板41がベゼル13とバックライトシャーシ14との間に挟み込まれるだけでなく、フレキシブル固定板41が2枚の両面接着テープ104によりベゼル13とバックライトシャーシ14との双方に貼り合わされているため、耐衝撃性および信頼性をより高めることができる。
本実施形態では、フレキシブル固定板41とベゼル13もしくはバックライトシャーシ14とを貼り合わせるために両面接着テープ104を用いたが、この構成に代えて、フレキシブル固定板とベゼルもしくはバックライトシャーシとを接着剤により貼り合わせてもよい。
[フレキシブル固定板の他の例]
以下、フレキシブル固定板の他の例について、図18、図19を用いて説明する。図18、図19において、以前の実施形態で用いた図面と共通の構成要素に同一の符号を付し、説明を省略する。
図18に示すフレキシブル固定板106においては、TFT基板32上の複数のダミー電極47に接続されるダミー電極部107が、複数の電極に分割されておらず、一体の導体になっている。さらに、ダミー電極部107以外の領域を含むベースフィルム100の略全面にも、ダミー電極部107と一体の導体108が設けられている。本変形例のフレキシブル固定板106によれば、ダミー電極部107を一体の導体としたことにより、フレキシブル固定板106のうち、特にダミー電極部107の強度を高めることができる。
図19に示すフレキシブル固定板110は、ベースフィルム111に第4実施形態で用いたビス孔111hと、第5実施形態で用いた切り欠き部111fと、が設けられている。本変形例のフレキシブル固定板110を用いた場合、例えば切り欠き部111fにベゼルの凸部を嵌合させるとともに、ビス孔111hにビスを螺合させることにより、ベゼルとフレキシブル固定板110とバックライトシャーシとを堅固に固定することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、フレキシブル固定板をベゼルとバックライトシャーシとの間に挟み込む形態で固定する例を示したが、この固定構造に限ることなく、例えばベゼルとバックライトシャーシのいずれか一方にのみ固定する構造を採用してもよい。また、フレキシブル固定板を固定する対象となる筐体は、必ずしもベゼルとバックライトシャーシに限ることはなく、例えばベゼルとバックライトシャーシとの間に配置されるフレームを用いてもよい。
その他、上記実施形態の液晶表示装置の各構成要素の形状、配置、数、材質等については、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。また、上記実施形態では液晶表示装置の例を示したが、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ等の表示装置にも本発明を適用することができる。
本発明は、液晶表示装置、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ等の各種表示装置に利用可能である。
1…テレビ受信装置、2…液晶表示装置(表示装置)、9…表示装置本体、10…筐体、11,87,89…液晶表示パネル、12…バックライト装置(照明装置)、13,95…ベゼル(第1の筐体)、14,96…バックライトシャーシ(第2の筐体)、17h…開口部、18,102a,102b…凸部、36…ソースドライバー用FPC(フレキシブルプリント配線板)、37…ゲートドライバー用FPC(フレキシブルプリント配線板)、41,91,99,106,110…フレキシブル固定板、43…ソース電極部(電極部)、45…電極、46…ダミー電極部、47…ダミー電極、91h,111h…ビス孔(孔)、97…ビス(固定部材、締結部材)、100h,111f…切り欠き部(欠損部)、104…両面接着テープ(固定部材、接着材)。

Claims (16)

  1. 電極部とダミー電極部とが周縁部に設けられた表示パネルを含む表示装置本体と、
    前記表示装置本体を収容する筐体と、
    前記電極部と電気的に接続され、前記表示パネルに対して電気信号を供給するフレキシブルプリント配線板と、
    前記ダミー電極部と接続され、前記筐体に固定されたフレキシブル固定板と、を備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 前記フレキシブルプリント配線板と前記フレキシブル固定板とが、矩形状の前記表示パネルの同一の辺に接続されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記フレキシブルプリント配線板と前記フレキシブル固定板とが、前記表示パネルの長手方向に延在する辺に接続されたことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記フレキシブルプリント配線板と前記フレキシブル固定板とが、前記表示パネルの四辺に接続されたことを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。
  5. 前記表示パネルの一辺において、前記フレキシブル固定板が複数の前記フレキシブルプリント配線板の間に配置されたことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記表示パネルの一辺において、前記フレキシブル固定板が複数箇所に配置されたことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記電極部が複数の電極を有し、前記ダミー電極部が複数のダミー電極を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の表示装置。
  8. 前記複数の電極のピッチと前記複数のダミー電極のピッチとが一致していることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記筐体が、前記表示装置本体を表示面の側から覆うとともに前記表示パネルの表示領域を露出させる開口部を有する第1の筐体と、前記表示装置本体を前記表示面と反対側から覆う第2の筐体と、を備え、
    前記フレキシブル固定板が、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に挟み込まれていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の表示装置。
  10. 前記第1の筐体および前記第2の筐体のうちのいずれか一方に、他方に向けて突出する凸部が設けられ、
    前記フレキシブル固定板が、前記一方に設けられた凸部と前記他方との間に挟み込まれていることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記フレキシブル固定板を前記第1の筐体と前記第2の筐体との少なくとも一方に固定する固定部材を備えたことを特徴とする請求項9または10に記載の表示装置。
  12. 前記固定部材が締結部材であり、
    前記フレキシブル固定板に設けられた孔に前記締結部材が挿通された状態で、前記フレキシブル固定板が前記第1の筐体と前記第2の筐体との少なくとも一方に固定されていることを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
  13. 前記固定部材が接着材であり、
    前記接着材を介して前記フレキシブル固定板が前記第1の筐体と前記第2の筐体との少なくとも一方に固定されていることを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
  14. 前記フレキシブル固定板に欠損部が設けられ、
    前記第1の筐体および前記第2の筐体のうちのいずれか一方の前記欠損部に対応する位置に、前記欠損部と嵌合する凸部が設けられたことを特徴とする請求項9ないし13のいずれか一項に記載の表示装置。
  15. 前記表示装置本体が、液晶表示パネルからなる前記表示パネルと、前記液晶表示パネルに光を照射する照明装置と、を備えたことを特徴とする請求項9ないし14のいずれか一項に記載の表示装置。
  16. 請求項1ないし15のいずれか一項に記載の表示装置を備えたことを特徴とするテレビ受信装置。
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