JP2010122525A - 表示モジュール、表示装置、及びテレビ受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のモジュールの組み合わせにおいて、電磁干渉を抑制する技術を提供する。
【解決手段】本発明は、導電性を有する導電ベゼルに装着される表示モジュールを提供する。表示モジュールは、表示パネルと、表示パネルの駆動を行うための駆動信号を表示パネルに送信する駆動基板と、駆動基板の導電ベゼルへの接地状態を可変に設定可能な接地状態設定部材と、を備える。表示モジュールが装着される相手側モジュールとの間に発生する相互作用に応じて、接地状態を変更することによって完成品としての電磁適合性を容易に満足させることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、表示装置、及びテレビ受信装置に関する。
電気・電子製品の製品化に必要な国内外の規格(たとえばVCCI、FCC、EN、CISPR)に適合するためには、電磁波の発生が十分に小さいことをエミッション(EMI)測定によって確認することが要請される。この電磁適合性確認では、製品の運用状態としての完成品において適合性の確認が要請されることになる一方、複数のモジュールを組み合わせて製品を製造する際には、各モジュールの設計においても電磁波の発生を抑制することが求められる。
しかし、複数のモジュールを組み合わせた際の有機的な相互作用による電磁干渉の問題は、相互作用の予測が困難であることからモジュール側で解決するための検討は十分に行われていなかった。
特開2002−107696号公報 特開2004−29663号公報
本発明は、上述の従来の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、複数のモジュールの組み合わせにおいて、電磁干渉を抑制する技術を提供することを目的とする。
[適用例1]
導電性を有する導電ベゼルに装着される表示モジュールであって、
表示パネルと、
前記表示パネルの駆動を行うための駆動信号を前記表示パネルに送信する駆動基板と、
前記駆動基板の前記導電ベゼルへの接地状態を可変に設定可能な接地状態設定部材と、
を備える表示モジュール。
適用例1の表示モジュールは、駆動基板の導電ベゼルへの接地状態を可変に設定可能な接地状態設定部材を有するので、たとえば接地インピーダンスや接地ルートを自由に設定することができる。これにより、表示モジュールが装着される相手側モジュールとの間に発生する相互作用に応じて、接地状態を変更することによって完成品としての電磁適合性を容易に満足させることができる。
[適用例2]
適用例1の表示モジュールであって、
前記接地状態設定部材は、導電性を有する導電ガスケットと、絶縁フィルムと、を有し、
前記導電ガスケットは、前記駆動基板に電気的に接続されており、
前記絶縁フィルムは、少なくとも前記導電ベゼルと前記接地状態設定部材の接合面において、前記導電ガスケットに対して少なくとも一部が除去可能に装着されている表示モジュール。
適用例2の表示モジュールには、少なくとも導電ベゼルと接地状態設定部材(導電ガスケットと絶縁フィルムあるいは導電ガスケット)の接合面において、導電ガスケットに対して少なくとも一部が除去可能に装着されているので、表示モジュールの導電ベゼルへの接地/非接地(絶縁)を簡易に設定することができる。具体的には、表示モジュールと他のモジュールとの相互作用によって接地した方が電磁干渉を小さくすることができるときには、絶縁フィルムを剥がすことによって簡易に接地状態とすることができる一方、絶縁した方が電磁干渉を小さくすることができるときには、絶縁フィルムを装着したままとして簡易に絶縁状態とすることができる。「少なくとも一部が除去可能」とは、全体が除去可能な構成であっても良いし、あるいは一部だけが除去可能な構成であっても良いことを意味する。
[適用例3]
適用例2の表示モジュールであって、
前記導電ガスケットは、発泡性の弾性部材に接着剤を含浸させた心材と、前記心材を包囲する導電布とを有し、
前記接着剤は、前記絶縁フィルムの前記取り外しによって前記導電ベゼルに接着する表示モジュール。
適用例3の表示モジュールは、絶縁フィルムの除去によって導電ベゼルに接着することができるので、接地した方が電磁干渉を小さくすることができるときにおいて高い信頼性で接地することができる。
[適用例4]
適用例3の表示モジュールであって、
前記接着剤は、導電性を有する導電性接着剤である表示モジュール。
適用例4の表示モジュールは、導電性接着剤を使用して接地抵抗(あるいは接地インピーダンス)を小さくすることができるので、接地状態の変更幅(接地から絶縁までの幅)を大きくすることができる。
[適用例5]
適用例2ないし4のいずれかの表示モジュールであって、
前記絶縁フィルムには、部分的な除去を行うための複数の切込みが形成されている表示モジュール。
適用例5の表示モジュールは、絶縁フィルムに部分的な除去を行うための複数の切込みが形成されているので、絶縁フィルムの一部を選択的に容易に除去することができる。これにより、駆動基板から導電ベゼルへの接地状態としての接地ルートを簡易かつ自由に設定することができるので、製造ラインにおける電磁干渉抑制の自由度を簡易に拡大することができる。
[適用例6]
適用例1ないし5のいずれかの表示モジュールであって、
前記駆動基板は、ソースドライバ基板である表示モジュール。
適用例6の表示モジュールは、ゲートドライバ基板よりも電位や電流の変動が激しいソースドライバ基板から導電ベゼルへの接地状態を簡易かつ自由に設定することができるので、顕著な効果を奏することができる。
なお、本発明は、上記以外の種々の形態で実現可能であり、たとえば、表示モジュールと接着剤の組み合わせ、これらを有する表示装置や、このような表示装置を備えるテレビ受信装置などの形態で実現することが可能である。
本発明によれば、複数のモジュールの組み合わせにおいて、電磁干渉を抑制する技術を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.液晶表示装置の概略構成:
B.内部接地の構成:
C.変形例:
A.液晶表示装置の概略構成:
本発明の実施形態を図1ないし図6によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置10を備えるテレビ受信装置TVについて例示する。図1は本実施形態に係るテレビ受信装置の概略構成を示す分解斜視図、図2は液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図、図3は図2の液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示す断面図である。
本実施形態に係るテレビ受信装置TVは、図1に示すように、液晶表示装置10と、当該液晶表示装置10を挟むようにして収容する表裏両キャビネットCa,Cbと、電源Pと、テレビ放送などを受信するためのチューナーTと、スタンドSとを備えて構成される。液晶表示装置(表示装置)10は、図2に示すように、表示パネルである液晶パネル11と、外部光源であるバックライト装置12とを備え、これらがベゼル13などにより一体的に保持されるようになっている。本実施形態では、液晶表示装置(表示装置)10は、全体として横長の方形をなし、縦置き状態、つまり液晶パネル11のパネル面11cが鉛直方向とほぼ平行をなす形で使用される(図1参照)。なお、本実施形態のベゼル13(特許請求の範囲の「導電ベゼル」の一例)は、導電性を有し、液晶パネル11およびバックライト装置12(特許請求の範囲の「表示モジュール」の一例)等からの高周波ノイズの処理を可能としている。
次に、液晶表示装置10を構成する液晶パネル11及びバックライト装置12について説明する(図2及び図3参照)。バックライト装置12は、所謂直下型のバックライト装置であって、液晶パネル11のパネル面11c(すなわち表示面)の背面直下に、当該パネル面11cに沿って光源(ここでは高圧放電管として冷陰極管17を用いている)を複数具備した構成となっている。
さらに、バックライト装置12は、上面側に開口14bを有した略箱型をなすシャーシ14と、シャーシ14の開口14bを覆うようにして取り付けられる光学部材15(拡散板15a及び光学シート15b)と、この光学部材15をシャーシ14に保持するためのフレーム16とを備える。さらに、シャーシ14内には、冷陰極管17と、冷陰極管17をシャーシ14に取り付けるためのランプクリップ18(図3では図示せず)と、冷陰極管17の端部を支持するランプホルダ19と、冷陰極管17群の端部及びランプホルダ19を一括して覆うホルダ20とを備える。なお、当該バックライト装置12においては、冷陰極管17よりも拡散板15a側が光出射側となっている。
シャーシ14は、金属板金により形成された導電性を有するものとされ、矩形状の底板部14aとその長辺から立ち上がる側板とからなる浅い略箱型に形成されている。シャーシ14の長辺側の側板は、底板部14aから外側へ傾斜した形で立ち上がるものとされている。このシャーシ14には、冷陰極管17の光出射側とは反対側(シャーシ14の底板部14aの内面側)に反射シート21が配設され、これにより光反射面が形成されている。なお、シャーシ14の底板部14aは、液晶パネル11と略平行をなすものとされている。
反射シート21は、合成樹脂製とされ、その表面が光反射性に優れた白色とされており、図3に示すように、シャーシ14の内面に沿ってそのほぼ全域を覆うように敷かれて一体化され、シャーシ14の壁面を構成している。この反射シート21により、冷陰極管17から出射された光を光学部材15側に反射させることが可能となっている。また、シャーシ14のうち冷陰極管17及び反射シート21が配設された側と反対側の面(シャーシ14の底板部14aの外面)には、液晶パネル11の駆動を制御する制御基板30が取り付けられている。
冷陰極管17は、細長い管状をなしており、その長さ方向(軸方向)をシャーシ14の長辺方向と一致させた状態で、かつ多数本が互いに平行に並んだ状態でシャーシ14内に収容されている(図2参照)。冷陰極管17は、白色を呈する合成樹脂製のランプクリップ18に把持されることで、シャーシ14(反射シート21)との間に僅かな間隙が設けられた状態とされている。各冷陰極管17の端部はランプホルダ19に嵌め込まれ、これらランプホルダ19を被覆するようにホルダ20が取り付けられている。
ホルダ20は、白色を呈する合成樹脂製とされ、シャーシ14の短辺方向に沿って延びる細長い略箱型をなしている(図2参照)。当該ホルダ20は、その表面側に拡散板15aを載置可能な階段状面を有するものとされている。
一方、シャーシ14の開口14b側には拡散板15a及び光学シート15bが配設されている。拡散板15aは、合成樹脂製の板状部材に光散乱粒子が分散配合されてなり、線状光源たる冷陰極管17から出射される線状の光を拡散する機能を有する。拡散板15aの短辺縁部は上記したようにホルダ20の階段面上に載置され、長辺縁部はシャーシ14の側板の縁部に載置されている。
拡散板15a上に配される光学シート15bは、拡散板15a側から順に、拡散シート、レンズシート、反射型偏光板が積層されたものであり、冷陰極管17から出射され、拡散板15aを通過した光を面状の光とする機能を有する。当該光学シート15bの周縁部の上面側にはフレーム16が設置され、当該フレーム16とベゼル13に挟持されるようにして液晶パネル11が配置されている。
続いて、液晶パネル11について説明する。図4は液晶パネルに備わるアレイ基板の拡大平面図、図5は液晶パネル及びこれに接続されたドライバ基板の平面図である。液晶パネル11は、シャーシ14の底板部14aと略平行をなす形で取り付けられるものとされ、図3に示すように、横長な矩形状をなす一対の透明な(透光性を有する)ガラス製の基板41,42と、両基板41,42間に封入され、電界印加に伴って光学特性が変化する液晶層43とを備えている。両基板41,42は、互いに対向するとともに、その間に所定のギャップ(間隔)を空けた状態で貼り合わされており、その間隙に挟持された液晶層43は、シール剤によって取り囲まれて液密状態が保持されている。
両基板41,42は、表側(正面側、表示側)がCF基板41とされ、裏側(背面側)がアレイ基板42とされる。アレイ基板42には、透明な(透光性を有する)ガラス基板の内面側(液晶層43側、CF基板41との対向面側)に、図4に示すように、スイッチング素子であるTFT44及び画素電極45が多数個並んで設けられている。これらTFT44及び画素電極45の周りには、ゲート配線46及びソース配線47が格子状をなして配設されている。これらのうち、画素電極45はTFT44のドレイン電極に、ソース配線47はTFT44のソース電極に、ゲート配線46はTFT44のゲート電極にそれぞれ接続されている。画素電極45は、ITO(Indium
Tin Oxide)或いはZnO(Zinc Oxide)といった透明電極からなる。
アレイ基板42のうち、画素電極45が配置された部分が表示領域(アクティブ領域)とされ、その外側の外周部分(額縁部分)が非表示領域とされる。この外周部分のうち一方の長辺及び短辺において、図5に示すように、各配線46,47の端部と、概ね薄膜状をなした可撓性を有するLCDドライバ50の一方の端部とが接続されている。具体的には、LCDドライバ50は、液晶パネル11における使用時の鉛直方向下辺11aに所定間隔を空けて10枚並んで配置されるとともに、液晶パネル11における左側辺11bにも同様の態様で6枚並んで配置されている。かかるLCDドライバ50は、薄膜状のフィルム51上に導電路がプリントされるとともにLSIチップ等のドライバ52が実装された構成とされている。このドライバ52は、所定の厚さを有しており、LCDドライバ50においてその表面から部分的に突出している。なお、LCDドライバ50としては、SOF(System
On Film)やTCP(Tape Carrier Package)と称されるものが用いられる。
LCDドライバ50のうち、液晶パネル11と接続された端部とは反対側の端部には、液晶パネル11の駆動を行うための駆動信号を送信するドライバ基板(駆動基板)60が接続されている。なお、LCDドライバ50は、アレイ基板42やドライバ基板60に対して異方性導電接着剤(ACF;Anisotropic
Conductive Film)を介して圧着接続されている。ドライバ基板60は、さらに後に詳述する制御基板30と接続されており、当該制御基板30から供給される制御信号に基づいて駆動信号を発信し、当該駆動信号をLCDドライバ50を介して液晶パネル11の各配線46,47に供給することが可能とされている。
詳しくは、ドライバ基板60は、細長い矩形の板状をなしており、合成樹脂製の基板上にコンデンサや抵抗などの電子部品が実装されるとともに導電路がプリントされ、その導電路の端部(ドライバ基板60の一方の長辺縁部)にLCDドライバ50の端部が接続される。さらに、ドライバ基板60のうち、LCDドライバ50が接続された側とは反対側の端部、ここではドライバ基板60の他方の長辺縁部の一端部には、制御基板30に設けられたコネクタ33と接続されるコネクタ接続部61が形成されている。このコネクタ接続部61は、80pinの接点が並列した構成とされている。なお本実施形態では、コネクタ接続部61は、並んで配置される2枚のドライバ基板60において、それぞれ近い側の端部に設けられるものとされており、これにより、その接続先である制御基板30の大きさを可能な限り小さいものとすることができる。ドライバ基板60のうち、液晶パネル11における鉛直方向下辺(長辺)11a側に配されるものがソースドライバ基板60Sとされ、液晶パネル11における左側辺(短辺)11b側に配されるものがゲートドライバ基板60Gとされる。
ソースドライバ基板60Sは、その長辺方向を液晶パネル11の鉛直方向下辺11aの延びる方向と一致させて、当該鉛直方向下辺11aとの間に所定の間隔(LCDドライバ50の長さより小さい間隔)を空けて離間した位置に2枚配されている。各ソースドライバ基板60Sは、ソース配線47の端部に接続され液晶パネル11から鉛直方向に延びる5枚のLCDドライバ50と接続され、当該LCDドライバ50を介して液晶パネル11の駆動を行うためのソース信号を液晶パネル11に供給する。ソースドライバ基板60Sは、接地状態設定部材90を備えている。接地状態設定部材90は、ベゼル13への接地状態(接地や絶縁)を可変に設定するための部材である。接地状態設定部材90の詳細については後述する。なお、接地状態設定部材90は、本実施形態では、ソースドライバ基板60Sの全長に渡って装着されているが、少なくとも一部に装着されていれば良い。
ゲートドライバ基板60Gは、その長辺方向を液晶パネル11の左側辺11bの延びる方向と一致させて、当該左側辺11bとの間に所定の間隔(LCDドライバ50の長さより小さい間隔)を空けて離間した位置に2枚配されている。各ゲートドライバ基板60Gは、ゲート配線46の端部に接続され液晶パネル11から水平方向に延びる3枚のLCDドライバ50と接続され、当該LCDドライバ50を介して液晶パネル11の駆動を行うためのゲート信号を液晶パネル11に供給する。
一方、アレイ基板42と対向して配されるCF基板41には、アレイ基板42側の画素電極45と対向する対向電極(図示せず)が設けられるとともに、各画素に対応した位置にカラーフィルタ(図示せず)が多数個並んで設けられている。カラーフィルタは、R(赤色),G(緑色),B(青色)の三色が交互に並ぶ態様とされる。CF基板41は、アレイ基板42のうちLCDドライバ50と接続される部分が露出するよう、アレイ基板42よりも一回り小さい大きさとされる。また、両基板41,42の外面側(液晶層43とは反対側)には、それぞれ表裏一体の偏光板48a,48bが配されている(図3参照)。
図6は、液晶表示装置10の端部における電気的接続と接地の構成を示す断面図である。制御基板30とソースドライバ基板60Sは、ソースドライバ基板60Sのコネクタ接続部61Sが、制御基板30のコネクタ33に差し込まれることで電気的に接続される。ソースドライバ基板60Sは、各走査線の各画素の電位を制御するので、ゲートドライバ基板60Gと比較して電位や電圧の変化が激しい。このため、本実施形態では、ソースドライバ基板60Sのベゼル13への接地を可能として、効果的に電磁適合性を向上させる構成としている。
B.内部接地の構成:
図6は、液晶表示装置10のソースドライバ基板60Sの接地状態をも示している。ソースドライバ基板60Sは、接地状態設定部材90を介してベゼル13に接地可能に接続されている。接地状態設定部材90は、導電性を有する導電ガスケット91と、絶縁フィルム92(たとえばPETフィルム)と、を有している。図6に示される形態は、絶縁フィルム92が装着されているので、非接地の状態となっている。
導電ガスケット91は、発泡性の弾性部材に接着剤を含浸させた心材91aと、心材91aを包囲する導電布91bとを有している。接着剤は、絶縁フィルム92の除去によって、溶媒(バインダー)の揮発で硬化する接着剤(たとえば溶液系接着剤や水分散系接着剤)を使用することが好ましい。接着剤は、ベゼル13に対して高い信頼性と安定性における低抵抗接地を実現することができる。導電ガスケット91は、導電布91bを介してソースドライバ基板60Sに電気的並びに構造的に接続されている。
なお、接着剤は、必ずしも導電ガスケット91の心材91aに含浸させる必要はなく、液晶パネル11と適切な接着剤の組み合わせとして供給するようにしても良い。また、接着剤の含浸は、必須の構成ではなく、たとえば図示しない導電シールや接着可能な導電布91bで導電ガスケット91を接着する構成としても良い。
絶縁フィルム92は、ベゼル13から導電ガスケット91を絶縁できるような範囲(接地状態設定部材90とベゼル13の接合面)において除去可能に装着されている。このように、本構成は、導電性を有する導電ガスケット91と絶縁性を有する絶縁フィルム92の組み合わせを備えている。このような電気的に相反する性質を組み合わせた部材の装備は、当業者の技術的に常識に反するものである。
このように、当業者の技術常識に反する構成は、以下のような出願時の当業者が到底想到することができない効果を奏する。すなわち、ベゼル13から導電ガスケット91とを絶縁できる範囲において、導電ガスケット91に対して取り外し可能に装着されているので、表示モジュールのベゼル13への接地/非接地(絶縁)を簡易に設定することができるのである。
具体的には、液晶パネル11およびバックライト装置12(特許請求の範囲の「表示モジュール」の一例、本明細書では、液晶パネル11等とも呼ばれる。)と、他のモジュール(たとえば電源PやチューナーT)との相互作用によって接地した方が電磁干渉を小さくすることができるときには、絶縁フィルムを剥がすことによって簡易に接地状態とすることができる一方、絶縁した方が電磁干渉を小さくすることができるときには、絶縁フィルムを装着したままとして簡易に絶縁状態とすることができる。なお、液晶パネル11とバックライト装置12とが別々のモジュールとして供給されるときには、液晶パネル11が特許請求の範囲の「表示モジュール」の一例に含まれることになる。
このような相互作用は、液晶パネル11等の配線と他のモジュールの配線の位置関係、電流や電位、周波数スペクトラムといった信号源の特性、相互インダクタンス、相互容量といった様々のパラメータによって複雑に変動することが本願発明者によって突き止められた。
具体的には、たとえば周波数スペクトラムは、比較的高周波領域の信号については、静電容量が大きなベゼル13が効率的に吸収できるという性質を有する一方、比較的低周波領域の信号については、逆にベゼル13がアンテナとして電波を発生させて逆効果となるといった問題が見出された。加えて、たとえば電磁干渉が静電誘導や電磁誘導といった複数のモードで発生し、接地インピーダンスの相違によって、これらのモードが遷移するといった電磁干渉モードの遷移といった定性的な変化も発生する。
このような定量的な変化だけでなく定性的な変化を含む問題の解析は極めて困難であるとともに、たとえば液晶パネル11等の製造者と、液晶パネル11等と他のモジュール(たとえば電源PやチューナーT)を組み合わせる製造者が相違する場合には、解決することが困難であった。特に、液晶パネル11等の製造者が液晶パネル11等と他のモジュールの相互作用を考慮した電磁干渉問題に立ち入ることは極めて困難であった。液晶パネル11等の製造者は、他のモジュールの仕様や構成に関する情報を入手することが困難だからである。
しかし、本発明者は、液晶パネル11等と他のモジュールの組み合わせにおいて、他のモジュールとの信号の送受信が比較的に多いソースドライバ基板60Sと、他のモジュールのうちのベゼル13という静電容量が比較的に大きな部品とが近接している構成が多い点に着目した。本発明者は、この着目点に基づいて、ベゼル13との間に接地状態を可変に設定可能な接地状態設定部材90を、ソースドライバ基板60Sに装備するという構成を創作したのである。
この構成は、たとえば他のモジュールの(たとえば電源P(スイッチング電源))のスイッチングによる低周波信号が支配的であるときには、接地状態設定部材90を絶縁状態として利用してベゼル13がアンテナとして作用することを抑制することができる。一方、他のモジュール(たとえばチューナーT)の高周波信号が支配的であるときには、接地状態設定部材90を低抵抗接地状態として積極的に利用してベゼル13を高周波信号の吸収体として作用させることができる。
このような接地状態の仕様変更は、テレビ受信装置TVの製造者側において、単に絶縁フィルム92を装着したまま液晶パネル11等を装着する手順とするか、あるいは除去して液晶パネル11等を装着する手順とするか、の手順を最初に設定するだけである。最初の設定は、たとえば絶縁フィルム92の装着と非装着で電磁干渉試験を行うことによって簡易に設定することができる。
このように、本実施例は、液晶パネル11等と他のモジュールの組み合わせにおける相互作用に起因する電磁干渉問題を液晶パネル11等の構成を工夫することによって極めて簡易に解決しているのである。
C.変形例:
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。特に、上記各実施例における構成要素中の独立請求項に記載された要素以外の要素は、付加的な要素なので適宜省略可能である。
上述の実施例において、上述の利点や効果の各々の全てが本願発明の必須の構成要件につながるものではなく、本願発明は、上述の利点や効果の各々を簡易に実現させる設計自由度を与えるものであって、少なくとも一つの利点あるいは効果を実現させるものであれば良い。
C−1.第1変形例:上述の実施例では、絶縁フィルムは、装着あるいは全体として除去の2者択一の選択肢が例示されているが、たとえば一部だけを非装着として所定のルートで電流を流すように構成しても良い。こうすれば、表示モジュールが装着される相手側モジュールとの間に発生する相互作用に応じて、接地状態を変更することによって完成品としての電磁適合性の規格を容易に満足させることができるという利点を有している。
なお、絶縁フィルムに部分的な除去を行うための複数の切込みを形成するようにしても良い。こうすれば、絶縁フィルムの一部を選択的に容易に除去することができるので、駆動基板から導電ベゼルへの接地状態としての接地ルートを簡易かつ自由に設定することができる。これにより、製造ラインにおける電磁干渉抑制の自由度を簡易に拡大することができる。ただし、本発明で使用可能な絶縁フィルムは、一般に、導電ガスケットに対して少なくとも一部が除去可能に装着されていれば良い。「少なくとも一部が除去可能」とは、全体が除去可能な構成であっても良いし、あるいは一部だけが除去可能な構成であっても良いことを意味する。
C−2.第2変形例:上述の実施例では、導電ガスケットと絶縁フィルムとを使用して接地状態設定部材を構成しているが、たとえば導電シールと絶縁フィルムとを使用して接地状態設定部材を構成するようにしても良い。本発明で使用可能な接地状態設定部材は、一般に、接地インピーダンスと接地ルートの少なくとも一方を可変に変更することができる構成、すなわち接地状態を可変に設定可能な構成であれば良い。なお、導電シールと絶縁フィルムとを使用する接地状態設定部材においても絶縁フィルムに複数の切込みを形成することによって上述の効果を奏することができる。
C−3.第3変形例:上述の実施例では、表示パネルとして液晶パネル11を用いた場合を示したが、他の種類の表示パネル(例えばPDP、ELパネルなど)を用いた表示装置にも本発明は適用可能である。さらに、上述の実施例では、スイッチング素子としてTFT44を用いた場合を示したが、スイッチング素子がMIM(Metal
Insulator Metal)等、TFT44以外のものを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。
本実施形態に係るテレビ受信装置の概略構成を示す分解斜視図。 液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図。 図2の液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示す断面図。 液晶パネルに備わるアレイ基板の拡大平面図。 液晶パネル及びこれに接続されたドライバ基板の平面図。 液晶表示装置10の端部における電気的接続と接地の構成を示す断面図。
符号の説明
10…液晶表示装置
11…液晶パネル
12…バックライト装置
13…ベゼル
14…シャーシ
15…光学部材
16…フレーム
17…冷陰極管
18…ランプクリップ
19…ランプホルダ
20…ホルダ
21…反射シート
30…制御基板
33…コネクタ
41…基板
42…アレイ基板
43…液晶層
45…画素電極
46…配線
46…ゲート配線
47…ソース配線
48a…偏光板
51…フィルム
52…ドライバ
60…ドライバ基板
60G…ゲートドライバ基板
60S…ソースドライバ基板
61…コネクタ接続部
61S…コネクタ接続部
90…接地状態設定部材
91…導電ガスケット
91a…心材
92…絶縁フィルム
92a…導電布
P…電源
T…チューナー
S…スタンド
TV…テレビ受信装置

Claims (9)

  1. 導電性を有する導電ベゼルに装着される表示モジュールであって、
    表示パネルと、
    前記表示パネルの駆動を行うための駆動信号を前記表示パネルに送信する駆動基板と、
    前記駆動基板の前記導電ベゼルへの接地状態を可変に設定可能な接地状態設定部材と、
    を備える表示モジュール。
  2. 請求項1記載の表示モジュールであって、
    前記接地状態設定部材は、導電性を有する導電ガスケットと、絶縁フィルムと、を有し、
    前記導電ガスケットは、前記駆動基板に電気的に接続されており、
    前記絶縁フィルムは、少なくとも前記導電ベゼルと前記接地状態設定部材の接合面において、前記導電ガスケットに対して少なくとも一部が除去可能に装着されている表示モジュール。
  3. 請求項2記載の表示モジュールであって、
    前記導電ガスケットは、発泡性の弾性部材に接着剤を含浸させた心材と、前記心材を包囲する導電布とを有し、
    前記接着剤は、前記絶縁フィルムの前記取り外しによって前記導電ベゼルに接着する表示モジュール。
  4. 請求項3記載の表示モジュールであって、
    前記接着剤は、導電性を有する導電性接着剤である表示モジュール。
  5. 請求項2ないし4のいずれかに記載の表示モジュールであって、
    前記絶縁フィルムには、部分的な除去を行うための複数の切込みが形成されている表示モジュール。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の表示モジュールであって、
    前記駆動基板は、ソースドライバ基板である表示モジュール。
  7. 表示装置であって、
    導電性を有する導電ベゼルと、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の表示モジュールと、
    を備える表示装置。
  8. 導電性を有する導電ベゼルに装着するための表示モジュールと接着剤の組み合わせであって、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の表示モジュールと、
    前記導電ガスケットと前記導電ベゼルとを接着するための導電性を有する導電性接着剤と、
    を含む組み合わせ。
  9. 表示装置であって、
    導電性を有する導電ベゼルと、
    請求項8記載の組み合わせと、
    を備え、
    前記導電ガスケットは、前記導電性接着剤によって前記導電ベゼルに接着されている表示装置。
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