JP2015083658A - 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
更に、本発明においては、前記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を用いてなるコーティング剤組成物を提供するものである。
なお、本明細書において、(メタ)アクリルとはアクリルあるいはメタクリルを、(メタ)アクリロイルとはアクリロイルあるいはメタクリロイルを、(メタ)アクリレートとはアクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味するものである。
本発明におけるアクリル系樹脂(A)とは、(メタ)アクリル系モノマーを含有するモノマー成分を重合してなるものであり、(メタ)アクリル系モノマーを単独で用いるか、または2種以上を併用して重合してなるものである。
アクリル系樹脂(A)は、好ましくは、重合成分として、(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a1)を含有し、必要に応じて、官能基含有モノマー(a2)、その他の共重合性モノマー(a3)を共重合成分とすることもできる。
かかる(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、具体的には、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
かかる、脂環構造を有する(メタ)アクリル酸エステルとしては、具体的には、例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これら官能基含有モノマー(a2)は単独で用いるか、または2種以上を併用することができる。
かかる重量平均分子量が大きすぎると塗膜強度が低下する傾向があり、小さすぎるとガラス基材等の基材との密着性や塗膜外観性が低下する傾向がある。
このような無溶剤型アクリル系樹脂(A1)は、一般的には、希釈溶剤を用いず重合性モノマーを高温で重合する方法や、希釈溶剤を用いて重合性モノマーを重合した後、希釈溶剤を揮発し取り除く方法で製造される。
東亜合成社製の「ARUFON UP−1000」(重量平均分子量:3000、ガラス転移温度:−77℃)、「ARUFON UP−1010」(重量平均分子量:1700、ガラス転移温度:−31℃)、「ARUFON UP−1020」(重量平均分子量:2000、ガラス転移温度:−80℃)、「ARUFON UP−1061」(重量平均分子量:1600、ガラス転移温度:−60℃)、「ARUFON UP−1080」(重量平均分子量:6000、ガラス転移温度:−61℃)、「ARUFON UP−1110」(重量平均分子量:2500、ガラス転移温度:−64℃)、「ARUFON UP−1150」(重量平均分子量:5000、ガラス転移温度:68℃)、「ARUFON UP−1170」(重量平均分子量:8000、ガラス転移温度:−57℃)、「ARUFON UP−1190」(重量平均分子量:1700、ガラス転移温度:−50℃)、「ARUFON UP−1500」(重量平均分子量:12000)等の無官能基タイプの無溶剤型アクリル系樹脂;
東亜合成社製の「ARUFON UH−2000」(重量平均分子量:11000、ガラス転移温度:−55℃)、「ARUFON UH−2041」(重量平均分子量:2500、ガラス転移温度:−50℃)、「ARUFON UH−2170」(重量平均分子量:14000、ガラス転移温度:60℃)、「ARUFON UH−2190」(重量平均分子量:6000、ガラス転移温度:−47℃)、「ARUFON UHE−2012」(重量平均分子量:5800、ガラス転移温度:20℃)等の水酸基含有タイプの無溶剤型アクリル系樹脂;
東亜合成社製の「ARUFON UC−3510」(重量平均分子量:2000、ガラス転移温度:−50℃)等のカルボキシル基含有タイプの無溶剤型アクリル系樹脂;
東亜合成社製の「ARUFON UG−4000」(重量平均分子量:3000、ガラス転移温度:−61℃)、「ARUFON UG−4010」(重量平均分子量:2900、ガラス転移温度:−57℃)、「ARUFON UG−4035」(重量平均分子量:11000、ガラス転移温度:52℃)、「ARUFON UG−4040」(重量平均分子量:11000、ガラス転移温度:63℃)、「ARUFON UG−4070」(重量平均分子量:9700、ガラス転移温度:58℃)等のエポキシ基含有タイプの無溶剤型アクリル系樹脂;
東亜合成社製の「ARUFON US−6100」(重量平均分子量:2500、ガラス転移温度:−58℃)、「ARUFON US−6110」(重量平均分子量:2500、ガラス転移温度:−57℃)、「ARUFON US−6150」(重量平均分子量:7000、ガラス転移温度:−50℃)、「ARUFON US−6170」(重量平均分子量:3000)等のアルコキシシリル基含有タイプの無溶剤型アクリル系樹脂;
などが挙げられる。
かかるガラス転移温度が高すぎると硬化物の熱収縮の緩和作用が低下する傾向があり、低すぎると硬化物の熱耐久性が低下したり、塗膜強度が低下する傾向がある。
かかる重量平均分子量が大きすぎると塗膜強度が低下する傾向があり、小さすぎるとガラス基材等の基材との密着性や塗膜外観性が低下する傾向がある。
本発明におけるエチレン性不飽和基を2個以上含有する不飽和化合物(B)(以下、「多官能不飽和化合物(B)」と記すことがある。)とは、1分子内にエチレン性不飽和基を2個以上、好ましくは2〜15個、特に好ましくは3〜6個含有し、かつ後述の(C)成分であるリン酸基含有エチレン性不飽和化合物を除くものである。
かかるエチレン性不飽和基としては、(メタ)アクリロイル基、クロトノイル基、ビニル基、アリル基等が挙げられるが、反応性に優れる点で(メタ)アクリロイル基が好ましい。
多官能不飽和化合物(B)の含有量が多すぎるとガラス基材等の基材との密着性が低下する傾向があり、少なすぎると塗膜強度が低下する傾向がある。
本発明におけるリン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)とは、1分子内にリン酸基を1個以上、好ましくは1〜5個含有し、かつエチレン性不飽和基を1個以上、好ましくは1〜3個含有する不飽和化合物である。リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)は、単独で用いるか、または2種以上を併用することができる。
ビス(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)アシッドホスフェート(例えば、共栄社化学社製の「ライトエステルP−2M」、「ライトアクリレートP−2A」等)、エチレンオキサイド変性リン酸ジアクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸トリ(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和基を2個有するリン酸基含有エチレン性不飽和化合物;
トリアクリロイルオキシエチルホスフェート(例えば、大阪有機化学工業社製のビスコート#3PA)等のエチレン性不飽和基を3個以上有するリン酸基含有エチレン性不飽和化合物等が挙げられる。
また、その他リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)として、リン酸基含有エポキシ(メタ)アクリレート(例えば、第一工業製薬社製の「ニューフロンティア S−23A)が挙げられる。
リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)の含有量が多すぎるとガラス基材等との基材密着性や塗膜強度が低下する傾向があり、少なすぎてもガラス基材等との基材密着性が低下する傾向がある。
リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)の含有量が多すぎるとガラス基材等との基材密着性や塗膜強度が低下する傾向があり、少なすぎてもガラス基材等との基材密着性が低下する傾向がある。
シランカップリング剤(D)としては、例えば、エポキシ基含有シランカップリング剤、(メタ)アクリロイル基含有シランカップリング剤、メルカプト基含有シランカップリング剤、水酸基含有シランカップリング剤、カルボキシル基含有シランカップリング剤、アミノ基含有シランカップリング剤、アミド基含有シランカップリング剤、イソシアネート基含有シランカップリング剤、ビニル基含有シランカップリング剤、アリル基含有シランカップリング剤、ウレイド基含有シランカップリング剤等を挙げることができ、中でも(メタ)アクリロイル基含有シランカップリング剤が好適である。これらは単独で用いるか、または2種以上を併用することができる。
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトメチルジメトキシシラン、3−メルカプトトリエトキシシラン等のメルカプト基含有シランカップリング剤;
3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノ基含有シランカップリング剤;
3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等のイソシアネート基含有シランカップリング剤;
ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等のビニル基含有シランカップリング剤;
アリルトリメトキシシラン等のアリル基含有シランカップリング剤;
3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン等のウレイド基含有シランカップリング剤
等が挙げられ、好ましくは、(メタ)アクリロイル基含有シランカップリング剤であり、特に好ましくは3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシランである。
シランカップリング剤(D)の含有量が多すぎると塗膜強度や塗膜外観性が低下する傾向があり、少なすぎるとガラス基材等との基材密着性が低下する傾向がある。
フッ素系化合物(E)としては、パーフルオロアルキル基含有化合物等の公知一般のフッ素原子を含有する化合物を用いればよく、例えば、特開2012−250353号公報、特開2012−201069号公報等に記載のフッ素系化合物を使用することができるが、具体的には、エチレン性不飽和基含有フッ素系化合物(、エチレン性不飽和基非含有フッ素系化合物等が挙げられる。これらは単独で用いるか、または2種以上を併用することができる。
ダイキン工業社製の商品名「オプツール DAC−HP」、「オプツール DSX」、ソルベイソレクシス社製「Fluorolink MD500」、「Fluorolink MD700」、「Fluorolink MD5105X」、「Fluorolink MD5101X」等;
ネオス社製の商品名「フタージェント 601AD」(有効成分25%、溶剤としてPGMEA(プロピレングリコール−1−モノメチルエーテル−2−アセタート)を含有)、「フタージェント 602A」(有効成分50%、溶剤として酢酸エチルを含有)等;
DIC社製「メガファック RS−75」(パーフルオロポリエーテル系(メタ)アクリレート、有効成分40%、溶剤としてMEK(メチルエチルケトン)、MIBK(メチルイソブチルケトン)を含有)、「メガファック RS−72−K」(有効成分30%、溶剤としてPGMEA(プロピレングリコール−1−モノメチルエーテル−2−アセタート)を含有)、「メガファック RS−76−E」(有効成分40%、溶剤としてMEK、酢酸エチル、MIBK(メチルイソブチルケトン)を含有)、「メガファック RS−76−NS」(有効成分20%、反応性希釈剤としてDPGDA(ジプロピレングリコールジアクリレート)を含有)、「メガファック RS−77」(有効成分20%、溶剤としてMIBK(プロピレングリコール−1−モノメチルエーテル−2−アセタート)を含有)等;
が挙げられる。
トリフルオロエチレン(メタ)アクリレート、ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロヘキシル)エチル(メタ)アクリレート1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルアクリレート、1H,1H,7H−ドデカフルオロヘプチルアクリレート、1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニルアクリレート等のフッ素化炭化水素基を有する(メタ)アクリレート系化合物等;
DIC社製、商品名「ディフェンサ EXP.TF−3025」、「ディフェンサ EXP.TF−3026」、「ディフェンサ OP−38Z」、「ディフェンサ EXP.OP−160」、「ディフェンサ EXP.OP−163」、「ディフェンサ OP−3801」、「ディフェンサ FH−700」等
が挙げられる。
エチレン性不飽和基非含有フッ素系界面活性剤、具体的にはネオス社製「フタージェント 100C」(アニオン系)、「フタージェント 150CH」(アニオン系)、「フタージェント 140A」(アニオン系)、「フタージェント 300」(カチオン系)、「フタージェント 320」(カチオン系)、「フタージェント 400SW」(両性)、「フタージェント 251」(ノニオン系)、「フタージェント 222F」(ノニオン系)、「フタージェント 208G」(ノニオン系)、「フタージェント 212P」(ノニオン系)、「フタージェント FTX−218」(ノニオン系)、「フタージェント 710FM」(ノニオン系));
パーフルオロブタンスルホン酸塩(DIC社製、「メガファック F−114」、アニオン系);
パーフルオロアルキル基含有カルボン酸塩(DIC社製、「メガファック F−410」、アニオン系);
パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物(DIC社製、「メガファック F−444」、ノニオン系);
パーフルオロアルキル基含有リン酸エステル(DIC社製、「メガファック EXP.TF−2148」、アニオン系);
パーフルオロアルキル基・親水性基・親油性基含有オリゴマー(DIC社製、「メガファック F−477」);
含フッ素基・親油性基含有オリゴマー(DIC社製、「メガファック F−552」);
含フッ素基・親水性基・親油性基含有オリゴマー(DIC社製、「メガファック F−562」);
含フッ素基・親水性基・親油性基含有オリゴマー(DIC社製、「メガファック F−555」、有効成分30%、溶剤としてMIBK(メチルイソブチルケトン)を含有);
含フッ素基・親油性基含有オリゴマー(DIC社製、「メガファック F−558」、有効成分30%、溶剤としてMIBK(メチルイソブチルケトン)を含有);
含フッ素基・親水性基・親油性基含有オリゴマー(DIC社製、「メガファック EXP.TF−1760」、有効成分50%、溶剤としてMIBK(メチルイソブチルケトン)、トルエンを含有);
フッ素変性アクリル樹脂(ビックケミー・ジャパン社製、商品名「BYK−3440」、「BYK−340」);
等が挙げられる。
フッ素系化合物(E)の含有量が多すぎると、他の成分との相溶性やガラス密着性が低下する傾向があり、少なすぎると、防汚性や滑り性の効果が十分に発揮されづらい傾向がある。
光重合開始剤(F)の含有量が少なすぎると、硬化不良となる傾向があり、多すぎると耐擦傷性、硬度等の機械的物性が低下する傾向があったり、脆化や着色の問題が起こりやすい傾向がある。
なお、無溶剤型の樹脂組成物を調製する際には、上述のアクリル系樹脂(A)として、無溶剤型のアクリル系樹脂(A1)を使用することが好ましい。また、基材への塗布においても、有機溶剤等での希釈を行わないことが好ましい。
例えば、アクリル系樹脂(A)と多官能不飽和化合物(B)を混合し、リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)を追加した後、シランカップリング剤(D)を加え、次にフッ素系化合物(E)、最後に光重合開始剤(F)を加える方法が挙げられ、有機溶剤で希釈する場合、好ましくは、酢酸エチル、トルエンなどの有機溶剤にアクリル系樹脂(A)と多官能不飽和化合物(B)を溶解させた溶液を調製し、有機溶剤に溶解させたリン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)と混合し、さらにシランカップリング剤(D)、フッ素系化合物(E)、光重合開始剤(F)をこの順序で混合する方法が採用される。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、コーティング剤として使用することが好適であり、各種基材へのトップコーティング剤やアンカーコーティング剤など、塗膜形成用のコーティング剤組成物として有効に用いることができ、例えば、基材に塗工した後、活性エネルギー線を照射することにより硬化させることができる。塗工方法としては、例えば、スプレー、シャワー、ディッピング、フローコート、グラビアコート、ロール、スピン、ディスペンサー、インクジェット、スクリーン印刷等のようなウェットコーティング法が挙げられる。
紫外線照射後は、必要に応じて加熱を行って硬化の完全を図ることもできる。
また、ガラス転移温度(Tg)については、アクリル系樹脂[A−1]はFoxの式より求めた値であり、アクリル系樹脂[A−2]はDSCにより測定したものである。
温度計、攪拌装置、窒素導入管、滴下ロート、および還流冷却器を備えた反応装置に、酢酸エチル(溶媒)40部、メチルメタクリレート20部、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を適量添加した混合物を窒素気流下で攪拌しながら80℃まで昇温し重合を開始させ、AIBNを逐次追加しながら9時間重合させた。その後、酢酸エチル10部、メチルメタクリレート20部、AIBN適量を追加してさらに重合させ、酢酸エチルにて希釈してアクリル系樹脂(A−1)溶液(樹脂分濃度40%;重量平均分子量43,000;ガラス転移温度(Tg)105℃)を得た。
・無溶剤型アクリル系樹脂(無官能基ポリマー、オールアクリル、重量平均分子量3,000、ガラス転移温度(Tg)−77℃)(東亞合成社製、「UP−1000」)
・ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(ジペンタエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物)(日本化薬社製、「KAYARAD DPHA」)
〔リン酸基含有エチレン性不飽和化合物[C−1]〕
・ビス(2−(メタクリロイロキシエチル)アシッドホスフェート(共栄社化学社製、「ライトエステルP−2M」)
〔シランカップリング剤[D−1]〕
・3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(東レ・ダウコーニング社製、「SZ−6030」)
・パーフルオロポリエーテル系(メタ)アクリレート(DIC社製、「メガファック RS−75」(有効成分40%、溶剤としてMEK(メチルエチルケトン)、MIBK(メチルイソブチルケトン)を含有)
〔フッ素系化合物[E−2]〕
・1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニルアクリレート(ダイキン化成品販売社製、「R−5810」)
〔光重合開始剤(F−1)〕
・1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASF製、「イルガキュア184」)
上記のアクリル系樹脂[A−1]100部、多官能不飽和化合物[B−1]46.21部、リン酸基含有エチレン性不飽和化合物[C−1]2.65部、シランカップリング剤[D−1]2.65部、フッ素系化合物[E−1]1.53部、および光重合開始剤[F−1]6.12部を配合(固形分換算)し、光重合開始剤[F−1]を除いた固形分が40%となるように酢酸ブチルで希釈し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記のアクリル系樹脂[A−1]100部、多官能不飽和化合物[B−1]46.21部、リン酸基含有エチレン性不飽和化合物[C−1]2.65部、シランカップリング剤[D−1]2.65部、フッ素系化合物[E−1]6.31部、および光重合開始剤[F−1]6.31部を配合(固形分換算)し、光重合開始剤[F−1]を除いた固形分が40%となるように酢酸ブチルで希釈し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記のアクリル系樹脂[A−2]100部、多官能不飽和化合物[B−1]222部、リン酸基含有エチレン性不飽和化合物[C−1]5.9部、シランカップリング剤[D−1]5.9部、フッ素系化合物[E−2]3.37部、および光重合開始剤[F−1]13.49部を配合(固形分換算)し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記のアクリル系樹脂[A−1]100部、多官能不飽和化合物[B−1]46.21部、リン酸基含有エチレン性不飽和化合物[C−1]2.65部、シランカップリング剤[D−1]2.65部、および光重合開始剤[F−1]6.06部を配合(固形分換算)し、光重合開始剤[F−1]を除いた固形分が40%かつ組成物中の酢酸エチルと酢酸ブチルの重量比が66/34になるように酢酸エチルと酢酸ブチルで希釈し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
各活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を、ガラス基材(日本テストパネル社製、JIS R3203)上にバーコーターNO.7を用いて塗工し、80℃で3分間乾燥させた。その後、高圧水銀灯ランプ80W、1灯を用いて、18cmの高さから5.1m/minのコンベア速度で2パスの紫外線照射(積算照射量500mJ/cm2)を行い、膜厚4μmの硬化被膜を形成した。
上記で得られた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を、ガラス基材(日本テストパネル社製、JIS R3203)上にバーコーターNO.4を用いて塗工した。その後、高圧水銀灯ランプ80W、1灯を用いて、18cmの高さから5.1m/minのコンベア速度で2パスの紫外線照射(積算照射量500mJ/cm2)を行い、膜厚4μmの硬化被膜を形成した。
上記の硬化被膜について、荷重のみ750gへ変更した以外は、JIS K 5400 8.4に準じて鉛筆硬度を評価した。
上記の硬化被膜について、JIS K 5400(1990年版)に準じて碁盤目テープ法により評価した。
〔指紋ふき取り性〕
オレイン酸6.1g、オリーブ油29.3g、ホホバオイル47.5g、スクアレン17.1gを混合し、擬似指紋液を作製した。シリコンゴム栓に擬似指紋液を約4mg付着させ、上記の硬化被膜上にスタンプし、紙ワイパー(日本製紙クレシア社製、「キムワイプ S−200」)により塗膜上の疑似指紋液が拭き取れるまでの回数を測定した。
上記の硬化被膜上に1gの分銅を載せ、ゆっくり塗膜を傾け、分銅が動き始めた時の塗膜の角度を測定した。
Claims (8)
- アクリル系樹脂(A)、
エチレン性不飽和基を2個以上含有する不飽和化合物(B)(但し、後述の(C)を除く)、
リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)、
シランカップリング剤(D)、および
フッ素系化合物(E)
を含有してなることを特徴とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。 - リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)が、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェート及び2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェートから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- シランカップリング剤(D)が、(メタ)アクリロイル基含有シランカップリング剤であることを特徴とする請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- フッ素系化合物(E)が、エチレン性不飽和基含有フッ素系化合物であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- アクリル系樹脂(A)100重量部に対して、不飽和化合物(B)の含有量が10〜900重量部、リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(C)の含有量が0.1〜30重量部、シランカップリング剤(D)の含有量が0.1〜30重量部、フッ素系化合物(E)の含有量が0.001〜20重量部であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 実質的に溶剤を含有しないことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜6いずれか記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を用いてなることを特徴とするコーティング剤組成物。
- ガラス基材被覆用であることを特徴とする請求項7記載のコーティング剤組成物。
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