JP2015081783A - 蛍光x線分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の熱効率を向上させ、もって消費電力を削減することのできる蛍光X線分析装置の提供。【解決手段】X線管1と、蛍光X線の波長を測定する分光器3を備えるとともに、X線管1を冷却するための冷却機構(二重管クーラー9,冷却水循環装置10)と、分光器3の温度を一定に維持する温調機構を備えた蛍光X線分析装置において、X線管1の冷却機構から放出される廃熱の一部を、分光器3を一定温度に維持するための温調機構の熱源として用いるための配管系(配管22、電動弁23)および制御手段を設けることにより、装置全体としての熱効率を向上させて消費電力の削減を可能とする。【選択図】図1

Description

本発明は蛍光X線分先装置に関し、更に詳しくは、波長分散型の蛍光X線分析装置に関する。
蛍光X線分析法は、試料に対して一定以上のエネルギを持つX線を照射することにより、試料中の原子の内殻電子を励起して空孔を生じさせ、その空孔に外殻の電子が遷移するときに放出される蛍光X線(特性X線)を分析し、その蛍光X線のエネルギ(波長)から元素の同定を行い、また、その強度から元素濃度を知る方法である。
蛍光X線分析装置においては、蛍光X線のエネルギ(波長)の分析の仕方により、エネルギ分散型と波長分散型に分類され、波長分散型の装置はエネルギ分散型の装置に比して装置構成が複雑となる反面、検出感度が高く、エネルギ分解能も高いという特徴がある。
波長分散型のX線分析装置の要部構成例を図2に示す。X線管1から励起用のX線が試料Wに照射され、これによって生じた蛍光X線は、ソーラースリット2を通過することによりほぼ平行成分のみとなって分光器3へと向かう。分光器3は、ゴニオメータ4の中心に分光結晶5を設けるとともに、その周囲のローランド円上にX線検出器6を配置した構成をとり、入射X線に対する分光結晶5とX線検出器6との位置関係をBraggの条件を満たした状態を維持しながら、分光結晶5へのX線入射角θを変化させる。また、分光結晶5とX線検出器6との間にはソーラースリット7が設けられ、分光結晶5による回折X線についても平行成分のみが選択的にX線検出器6に入射するように構成されている(例えば特許文献1参照)。
実際の装置においては、図3に模式的に構成例を示すように、図2に示したX線管1や分光器3等の主要構成部材は筐体8内に収容されるとともに、X線管1の冷却機構と、分光結晶3を一定の温度に維持すべく筐体8内の温度を調節する温調機構を備えている。
X線管1の冷却機構は、例えば二重管クーラー(二重管式熱交換機)9および冷却水循環装置10を主体とし、二重管クーラー9にはX線管1側に供給されてこれを冷却する純水と、冷却水循環装置10内で冷却されて上記した純水と熱交換するための冷却水とがそれぞれ内・外管に流される。冷却水循環装置10は、冷媒とコンプレッサを用いた冷却機を備えたものであり、水との熱交換により生じる熱を外気に放出するように構成されている。
分光結晶3を一定の温度に維持するための温調機構は、分光結晶3の周囲温度を測定するための温度センサ(図示略)と、温調ヒータ11、温度センサの出力に基づいて温調ヒータ11をON/OFFする温調回路(図示略)、および温調ヒータ11により加熱された温風を筐体8内で送風・攪拌する送風装置12を備えた構成をとる。なお、図中符号13は試料を収容する試料室である。
特開2008−309742号公報
ところで、上記した従来の蛍光X線分析装置においては、運転時に、X線管を冷却するための冷却機構と、分光器3を一定の温度に維持するための温調機構の双方を駆動する必要があり、消費電力が多くなるという問題がある。
本発明は、装置の熱効率を向上させ、もって消費電力を削減することのできる蛍光X線分析装置の提供をその課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明の蛍光X線分析装置は、被測定試料に照射する励起用のX線を発生するX線管と、その励起用のX線の照射により発生した蛍光X線の波長を測定する分光器を備えるとともに、上記X線管を冷却するための冷却機構と、上記分光器の温度を一定に維持する温調機構を備えた蛍光X線分析装置において、上記冷却機構から放出される廃熱の一部または全部を、上記温調機構の熱源として用いるための配管系および制御手段を備えていることによって特徴づけられる(請求項1)。
本発明の具体的構成として、上記分光器を筐体内に収容し、上記温調機構は、その筐体内に温風を送風する送風装置と、上記筐体内で上記分光器の近傍温度を検出する第1の温度センサと、上記冷却機構からの廃熱温度を検出する第2の温度センサを備えた構成とし、上記配管系は、上記冷却機構の廃熱に際しての排気を上記送風装置に導く配管と、その配管上に設けられて上記排気の上記送風装置への導入割合を変化させる電動弁を含むものとして、上記制御手段は、上記第1の温度センサによる検出結果が設定された一定温度を維持するよう、上記第2の温度センサによる検出結果に応じて上記電動弁による上記排気の導入割合を変化させる構成(請求項2)を採用することができる。
そして、この請求項2の構成を採用する場合、温調機構の熱源として上記冷却機構からの廃熱のほかに温調ヒータを備え、制御手段は、上記冷却機構からの排気温度が所定温度よりも低い場合に限り、上記温調ヒータを駆動する構成(請求項3)を採用することが好ましい。
本発明は、従来は外気に放出されていたX線管の冷却機構からの廃熱を、分光器の温調機構の熱源に利用することで、課題を解決しようとするものである。
すなわち、本発明においては、X線管を冷却した際の廃熱を分光器の温調機構の熱源として用いるための配管系を設け、この廃熱を利用して分光器の温度を一定に維持するための制御手段を設けることで、温調機構の消費電力を従来に比して削減することを可能としている。
また、請求項2に係る発明においては、冷却機構からの廃熱時の排気を配管によって送風装置に導き、分光器が収容されている筐体内に送風する。分光器の温度の制御は、その近傍に配置された第1の温度センサの検出出力が設定温度を維持するように、配管上に設けた電動弁により排気の導入割合を変化させることによって行う。その際、第2の温度センサにより冷却装置からの排気温度を検出し、その検出結果をも電動弁の制御に供することで、冷却装置からの排気温度が変動しても分光器の正確な温度調整が可能となる。
請求項3に係る発明は、冷却機構からの廃熱を利用した上記の配管および電動弁からなる温調のための系に加えて、温調ヒータを設けて、この温調ヒータを、冷却機構からの排気温度が所定温度よりも低い場合に限り駆動することにより、例えば装置の立ち上げ時等、X線管の温度の上昇が少なく、冷却機構の排気温度が低い場合でも、直ちに分光器の温度を設定温度に調整することが可能としている。
本発明によれば、励起用のX線を発生するX線管を冷却するための冷却機構の廃熱の一部または全部を、分光器の温度を一定に維持するための温調機構の熱源として利用するので、その分、温調機構の消費電力を削減することができる。
本発明の実施形態の装置構成を示す模式図である。 従来の蛍光X線分析装置の構成を示す模式図である。 蛍光X線分析装置の要部構成例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態を模式的に示す図である。この実施の形態においては、蛍光X線分析装置としての構成については図2、図3に示したものと同等であり、その詳細な説明は省略するが、励起用のX線を発生して試料室13内の試料に照射するX線管1、分光結晶やゴニオメータを含む分光器3、分光されたX線を検出するX線検出器6等が筐体8内に収容されている。また、X線管1を冷却するための冷却機構として、二重管クーラー9および冷却水循環装置10を備えていることも従来装置と同じである。
さて、分光結晶3を例えば35℃等の一定の温度に維持するための温調機構は、分光結晶3の周囲温度を測定するための温度センサ(第1の温度センサ21)と、温調ヒータ11とを備えている点は従来と同じであるが、温風を筐体8内に送風および攪拌するための送風装置12の上流側(吸込み側)には、温調ヒータ11のほかに、冷却機構の冷却水循環装置10からの排気を導くための配管22の吐出口22aが臨んでいる。
配管22上には、冷却水循環装置10からの排気を当該配管22内に取り込む割合を変化させるための電動弁23が設けられているとともに、配管22内には、その排気の温度を検出するための第2の温度センサ24が設けられている。
上記した温調ヒータ11および電動弁23は、第1の温度センサ21および第2の温度センサ24の出力を取り込む温調回路25により以下の通り駆動制御される。
すなわち、温調回路25は、第2の温度センサ24による温度検出結果が所定温度、例えば35℃を越えている場合には、温調ヒータ11をOFFとするとともに、電動弁23の開度を変化させることにより、冷却水循環装置10からの排気の配管22内への導入割合を加減することで、第1の温度センサ21による温度検出結果,つまり分光器3の温度があらかじめ設定されている温度を維持するように動作する。
一方、第2の温度センサ24による温度検出結果が上記の所定温度よりも低い場合には、温調回路25は、電動弁23を閉じて冷却水循環装置10からの排気を配管22内に導入せず、温調ヒータ11をON/OFFすることにより、第1の温度センサ21による温度検出結果が設定温度を維持するように動作する。この場合、第2の温度センサ24による温度検出結果が上記した所定温度を越えた時点で、直ちに電動弁23を開いて冷却水循環装置10からの排気の導入による温調動作に切り替える。
以上の本発明の実施の形態によると、温調機構は、X線管1の冷却機構の廃熱を優先的に熱源として用いて分光器3の温調を行うので、温調ヒータ11の駆動時間を大幅に減らすことができ、その分、消費電力を削減することができる。
また、冷却水循環装置10からの排気温度が低い場合には温調ヒータ11を補助的に用いて温風を供給するので、装置の立ち上げ時等においても分光器3の温度を素早く設定温度にまで加熱することができる。
1 X線管
2,7 ソーラースリット
3 分光器
4 ゴニオメータ
5 分光結晶
6 X線検出器
8 筐体
9 二重管クーラー
10 冷却水循環装置
11 温調ヒータ
12 送風装置
13 試料室
22 配管
23 電動弁
24 第2の温度センサ
25 温調回路

Claims (3)

  1. 被測定試料に照射する励起用のX線を発生するX線管と、その励起用のX線の照射により発生した蛍光X線の波長を測定する分光器を備えるとともに、上記X線管を冷却するための冷却機構と、上記分光器の温度を一定に維持する温調機構を備えた蛍光X線分析装置において、
    上記冷却機構から放出される廃熱の一部または全部を、上記温調機構の熱源として用いるための廃熱利用配管系および制御手段を備えていることを特徴とするX線分析装置。
  2. 上記分光器は筐体内に収容され、上記温調機構は、その筐体内に温風を吹き込む送風装置と、上記筐体内で上記分光器の近傍温度を検出する第1の温度センサと、上記冷却機構からの廃熱温度を検出する第2の温度センサを備えるとともに、
    上記配管系は、上記冷却機構の廃熱に際しての排気を上記送風装置に導く配管と、その配管上に設けられて上記排気の上記送風装置への導入割合を変化させる電動弁を含み、
    上記制御手段は、上記第1の温度センサによる検出結果が設定された一定温度を維持するよう、上記第2の温度センサによる検出結果に応じて上記電動弁による上記排気の導入割合を変化させるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の蛍光X線分析装置。
  3. 請求項2に記載の蛍光X線分析装置において、上記温調機構の熱源として上記冷却機構からの廃熱のほかに温調ヒータを備え、上記制御手段は、上記冷却機構からの廃熱温度が所定温度よりも低い場合に限り、上記温調ヒータを駆動することを特徴とする蛍光X線分析装置。
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