JP2015078455A - 紡糸巻取機 - Google Patents

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Abstract

【課題】糸掛け作業における時間の短縮および容易にやり直しを可能とする、紡糸巻取機を提供すること。
【解決手段】紡糸機から紡出された複数の糸をボビンホルダに装着された複数のボビンに巻き取る紡糸巻取機である。この紡糸巻取機に取り付けられたゴデットローラは、複数のボビンに複数の糸が巻取られるときの生産位置と、生産位置よりもボビンホルダの一端に近い糸掛け位置との間で移動可能であり、複数の振支点ガイドは、それぞれ、ゴデットローラから送られてくる複数の糸を複数のボビンに案内するときの生産位置と、生産位置にあるときよりもゴデットローラの糸掛け位置に近く、且つ、複数の振支点ガイドの間隔が小さくなるように集められた糸掛け位置と、の間で移動可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、紡糸機から紡出された複数の糸をボビンホルダに装着された複数のボビンに巻き取る紡糸巻取機に関する。
従来の紡糸巻取機としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。この紡糸巻取機は、第1ゴデットローラ、第2ゴデットローラ、巻取装置などを備える。紡糸機から連続的に紡出された複数の糸は、第1ゴデットローラおよび第2ゴデットローラによって引き取られ、下方の巻取装置に送られて、ボビンホルダに装着された複数のボビンにそれぞれ巻き取られる。また、巻取装置は、ボビンホルダの軸方向において間隔を空けて配置された複数の分配ガイドを有する。第2ゴデットローラから送られた複数の糸は、複数の分配ガイドによって分けられた後に、複数のボビンに送られてそれぞれ巻き取られる。
また、この紡糸巻取機には、複数の糸が巻き掛けられた第2ゴデットローラをボビンホルダの一端側の糸掛け位置に移動させた後に、複数のボビンにそれぞれ対応した複数の分配ガイドへそれぞれ糸を掛けることが開示されている。より具体的には、特許文献1の紡糸巻取機は、ボビンホルダの軸方向(分配ガイドの配列方向)に沿って移動する筒状の糸掛け部材(糸掛けガイド)を有する。まず、糸掛け部材を、ボビンホルダの糸掛け位置付近に位置させた状態で、この糸掛け部材に第2ゴデットローラに巻き掛けられた後の複数の糸をそれぞれ掛ける。次に、複数の糸が掛けられた糸掛け部材を一旦向こう側(ボビンホルダ他端側)に移動させてから、再び手前に戻す。このとき、糸掛け部材を、配列方向に対して少し傾いた方向に移動させる。これにより、糸掛け部材に掛けられている複数の糸が、配列方向に沿って並ぶ複数の分配ガイドにそれぞれ掛けられていく。
特開2012−188784号公報
特許文献1の紡糸巻取機では、複数の分配ガイドに糸を掛ける際に、一旦、糸掛け部材に複数の糸を掛け、この糸掛け部材を向こう側へ移動させてから、再び手前側へ移動させる必要がある。そのため、糸掛け作業に時間がかかり、その分、廃棄される糸量が増えることとなる。また、一部の分配ガイドへの糸掛けが失敗した場合に、そのような分配ガイドにのみ糸掛けを再度行う、ということはできず、結局、全ての糸について糸掛けを最初から(糸掛け部材への糸掛けから)やり直す必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、糸掛け作業における時間の短縮および容易にやり直しを可能とする、紡糸巻取機を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
第1の発明の紡糸巻取機は、紡糸装置から紡出された複数の糸が、その軸方向に沿って並べて巻掛けられるゴデットローラと、前記ゴデットローラの軸方向と交差する所定方向に並べて配置され、前記ゴデットローラから送られる前記複数の糸がそれぞれ掛けられる複数の振支点ガイドと、前記所定方向に沿って延び、且つ、前記所定方向に並べて複数のボビンが装着され、前記ゴデットローラから前記複数の振支点ガイドを経て送られる前記複数の糸を前記複数のボビンにそれぞれ巻き取るボビンホルダと、を備え、前記ゴデットローラは、前記複数のボビンに前記複数の糸が巻取られるときの生産位置と、前記生産位置よりも前記ボビンホルダの一端に近い糸掛け位置との間で移動可能であり、前記複数の振支点ガイドは、それぞれ、前記ゴデットローラから送られてくる前記複数の糸を前記複数のボビンに案内するときの生産位置と、前記生産位置にあるときよりも前記ゴデットローラの前記糸掛け位置に近く、且つ、前記複数の振支点ガイドの間隔が小さくなるように集められた糸掛け位置との間で移動可能であることを特徴とするものである。
本発明では、複数の振支点ガイドを、生産位置にあるときよりもゴデットローラの糸掛け位置に近く、且つ、複数の振支点ガイドの間隔が小さくなる糸掛け位置に集め、複数の振支点ガイドにそれぞれ糸を掛ける。従って、振支点ガイドへの糸掛け時において、隣接する振支点ガイド同士の間隔が狭いため、複数の振支点ガイドへの糸掛けが容易になる。また、ゴデットローラの糸掛け位置と複数の振支点ガイドの糸掛け位置との距離が近いため、複数の振支点ガイドへの糸掛けがより容易になる。これにより、糸掛け作業に要する時間を短縮することができるため、糸掛け作業における作業性を向上させることができる。また、糸掛け時間の短縮によって、廃棄される糸の量を減らすことができるため、コストを削減することができる。
また、一部の振支点ガイドにおいて糸掛けが失敗した場合であっても、複数の振支点ガイドを再度糸掛け位置に戻し、糸掛けが失敗した振支点ガイドについてのみ糸掛けを行えばよいため、振支点ガイドへの糸掛けのやり直し作業も容易である
第2の発明の紡糸巻取機は、前記第1の発明において、前記ゴデットローラを、前記生産位置と前記糸掛け位置との間で移動させるローラ昇降部と、前記ローラ昇降部を制御する制御部とを有するものである。
本発明では、紡糸巻取機は、ゴデットローラを生産位置と糸掛け位置との間で移動させるローラ昇降部と、ローラ昇降部を制御する制御部とを有する。従って、ゴデットローラ昇降部を制御部によって制御し、ゴデットローラを自動で昇降させることができる。
第3の発明の紡糸巻取機は、前記第2の発明において、前記制御部によって制御され、前記複数の振支点ガイドのそれぞれを前記生産位置と前記糸掛け位置との間で移動させる振支点ガイド駆動部を有し、前記ゴデットローラと前記振支点ガイドとが、それぞれ前記糸掛け位置にある状態から前記制御部の指令により、前記複数の振支点ガイドが前記糸掛け位置から前記生産位置へ移動完了する前に、前記ゴデットローラを前記糸掛け位置から前記生産位置へ移動完了させることを特徴とするものである。
ゴデットローラおよび振支点ガイドへの糸掛け作業後、ゴデットローラが糸掛け位置から生産位置へ移動完了する前に、複数の振支点ガイドが生産位置にそれぞれ戻った場合、特に、ゴデットローラの糸掛け位置から離れた振支点ガイドに掛けられた糸の屈曲角が大きくなってしまう。糸の屈曲角が大きいと、糸と振支点ガイドとの間にかかる接触抵抗が大きくなる。これにより、ゴデットローラに巻き掛けられた糸が緩み、巻き付くなどの問題が生じるおそれがある。
本発明では、複数の振支点ガイドが糸掛け位置から生産位置へ移動完了する前に、ゴデットローラを糸掛け位置から生産位置へ移動完了させる。従って、振支点ガイドに掛かけられた糸の屈曲角が大きくなることを抑制することができる。これにより、ゴデットローラに巻き掛けられた糸が緩み、巻き付くなどの問題を防止することができる。
第4の発明の紡糸巻取機は、前記第1〜3の発明において、前記ゴデットローラの前記糸掛け位置近傍に、前記ゴデットローラの軸方向に対して平行に列設された複数の案内部材が設けられた糸規制ガイドを備え、前記複数の案内部材には、隣り合う一対の前記案内部材によって糸収容空間が形成され、前記糸収容空間には、前記複数の糸がそれぞれ通されることを特徴とするものである。
本発明では、ゴデットローラの糸掛け位置近傍には、ゴデットローラの軸方向に対して平行に列設された複数の案内部材が設けられた糸規制ガイドを備え、複数の案内部材は、隣り合う一対の案内部材によって糸収容空間が形成され、糸収容空間には、複数の糸がそれぞれ通されている。これにより、ゴデットローラの軸方向における複数の糸の移動をそれぞれ規制することができるため、振支点ガイドへの糸掛け時、ゴデットローラに巻き掛けられた複数の糸の脱落を防止することができる。
第5の発明の紡糸巻取機は、前記第4の発明において、前記糸規制ガイドは、前記ローラ昇降部によって、前記ゴデットローラとともに昇降可能であることを特徴とするものである。
本発明では、糸規制ガイドは、ローラ昇降部によって、ゴデットローラとともに昇降可能である。従って、ゴデットローラの近傍で、ゴデットローラの軸方向における複数の糸の位置をそれぞれ規制することができる。これにより、複数の糸の走行を安定させることができる。
第6の発明の紡糸巻取機における糸掛け方法は、紡糸装置から紡出された複数の糸が、その軸方向に沿って並べて巻掛けられるゴデットローラと、前記ゴデットローラの軸方向と交差する所定方向に並べて配置され、前記ゴデットローラから送られる前記複数の糸がそれぞれ掛けられる複数の振支点ガイドと、前記所定方向に沿って延び、且つ、前記所定方向に並べて複数のボビンが装着され、前記ゴデットローラから前記複数の振支点ガイドを経て送られる前記複数の糸を前記複数のボビンにそれぞれ巻き取るボビンホルダと、を備え、前記ゴデットローラは、前記複数のボビンに前記複数の糸が巻取られるときの生産位置と、前記生産位置よりも前記ボビンホルダの一端に近い糸掛け位置との間で移動可能であり、前記複数の振支点ガイドは、それぞれ、前記ゴデットローラから送られてくる前記複数の糸を前記複数のボビンに案内するときの生産位置と、前記生産位置にあるときよりも前記ゴデットローラの前記糸掛け位置に近く、且つ、前記複数の振支点ガイドの間隔が小さくなるように集められた糸掛け位置との間で移動可能に構成された、紡糸巻取機における糸掛け方法であって、前記ゴデットローラを、前記生産位置から前記糸掛け位置に移動させる、ローラ第1移動工程と、前記複数の振支点ガイドのそれぞれを、前記生産位置から前記糸掛け位置に移動させる、振支点ガイド第1移動工程と、前記複数の糸を、前記糸掛け位置にある前記ゴデットローラに糸掛けしてから、前記糸掛け位置にある前記複数の振支点ガイドにそれぞれ糸掛けする、糸掛け工程と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明では、請求項1の発明と同様に、複数の振支点ガイドへの糸掛け作業における時間を短縮することができるとともに、そのやり直し作業も容易となる。
第7の発明の紡糸巻取機における糸掛け方法は、前記第6の発明において、前記糸掛け工程後に、前記ゴデットローラを、前記糸掛け位置から前記生産位置に移動させる、ローラ第2移動工程と、前記複数の振支点ガイドのそれぞれを、前記糸掛け位置から前記生産位置に移動させる、振支点ガイド第2移動工程と、を備え、前記振支点ガイド第2移動工程において、前記複数の振支点ガイドが前記糸掛け位置から前記生産位置へ移動完了する前に、前記ローラ第2移動工程において、前記ゴデットローラが前記糸掛け位置から前記生産位置へ移動完了することを特徴とするものである。
本発明では、請求項3の発明と同様に、振支点ガイドに掛かけられた糸の屈曲角が大きくなることを防止することができる。
紡糸巻取機の正面図である。 図1の第2ゴデットローラと第2ゴデットローラと振支点ガイドとの斜視図である。 糸規制ガイドの斜視図である。 振支点ガイドと振支点ガイドが装着されたガイド部材とガイド部材に挿通されたエアシリンダの斜視図である。 紡糸巻取機の電気的構成を概略的に示すブロック図である。 複数の振支点ガイドへの糸掛け工程を説明する図である。 糸掛け終了後のゴデットローラの移動を示す図である。 糸振支点ガイドの移動を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
紡糸巻取機100は、図1に示すように、紡糸機2から紡出された複数の糸10を引き取る紡糸引取部1と、紡糸引取部1で引き取られた複数の糸10を複数のボビンBに巻き取る巻取部3とを有する。なお、以下の説明においては、後述するボビンホルダ7の先端側をオペレータが紡糸巻取機100を操作する側である前方、その逆側を後方として説明を行う。
(紡糸引取部)
まず、紡糸引取部1について説明する。紡糸引取部1は、図1、図2に示すように、第1ゴデットローラ11と、第2ゴデットローラ12と、糸規制ガイド14と、ローラ昇降機構4とを有する。紡糸機2から紡出された複数の糸10は、第1ゴデットローラ11および第2ゴデットローラ12で引き取られ、その下方に設けられた巻取部3に送られる。
第1ゴデットローラ11は、紡糸機2の直下に配置される。第1ゴデットローラ11は、ローラ昇降機構4の長さ方向一端部(図中前方側)に設置される。ローラ昇降機構4は、その長さ方向一端部(図中前方側)が下、他端部(図中後方側)が上となるように、前後方向に対して斜めに配置されている。ローラ昇降機構4によって、第1ゴデットローラ11は、その軸芯がボビンホルダ7の軸芯と直交して、回転可能に支持されている。
第2ゴデットローラ12は、その軸芯がボビンホルダ7の軸芯と直交して配置される。第2ゴデットローラ12は、第1ゴデットローラ11の後方上部に配置される。第2ゴデットローラ12は、糸掛け位置(図1、図2の鎖線で示す位置)と、生産位置(図1、図2の実線で示す位置)との間で移動可能となっている。ここで、第2ゴデットローラ12の「糸掛け位置」とは、第2ゴデットローラ12がローラ昇降機構4の端部に設置された第1ガイドローラ11および後述する複数の振支点ガイド13の糸掛け位置に近接する位置のことである。また、第2ゴデットローラ12の「生産位置」とは、糸掛け位置よりも後方上部であり、且つ、後述する複数の振支点ガイド13の並び方向の略中央の上方の位置のことである。
第2ゴデットローラ12は、昇降ブラケット28によって、回転可能に支持されている。この昇降ブラケット28は、第2ゴデットローラ12の軸心がボビンホルダ7の軸心と直交するように、ローラ昇降機構4に支持されている。ローラ昇降機構4は、ローラ昇降モータ18とリニアガイド(不図示)などを有する。後述する制御装置15からの指令により、ローラ昇降モータ18が駆動することによって、昇降ブラケット28は、リニアガイド(不図示)に沿ってローラ昇降機構4の長さ方向にスライド可能である。これにより、昇降ブラケット28に取り付けられた第2ゴデットローラ12は、前述した糸掛け位置と生産位置との間で移動する。
ローラ昇降機構4は、その長さ方向他端部(図中後方側)で、連結部材30を介して強度部材29によって支持されている。強度部材29は、紡糸巻取装置100の前後方向に対して直交するとともに、水平方向に延びている。強度部材29は、例えば、その両端部が壁面(不図示)などに固定されたり、適当なスパンごとに床面から立ち上げられた支持部材(不図示)に固定されている。
糸規制ガイド14は、図1に示すように、第2ゴデットローラ12近傍でローラ昇降機構4に設置される。糸規制ガイド14は、第2ゴデットローラ12の前方に設置される。糸規制ガイド14は、その長さ方向(後述するガイドピース14の列設方向)が、第1ゴデットローラ11および第2ゴデットローラ12の軸心に対して平行となるように設置される。糸規制ガイド14は、ローラ昇降機構4によって、第2ゴデットローラ12とともに昇降する。
糸道規制ガイド14は、図3に示すように、複数で列設されるガイドピース14aと、このガイドピース14aを支持するガイドレール14bとを備える。ガイドレール14bには、断面C字状の蟻溝14cが形成され、この蟻溝14cに係合する係合突起14dが各ガイドピース14aに設けられている。各ガイドピース14aの係合突起14dをガイドレール14bの蟻溝14cと係合させることにより、複数のガイドピース14aがガイドレール14bによって支持され、且つ、ガイドレール14bの長さ方向に沿って列設されるようになっている。また、この複数で列設されるガイドピース14aを両端から挟むように、一対のストッパー14eがガイドレール14bに対して嵌合される。この一対のストッパー14eを互いに近づく方向へ押圧した状態でガイドレール14bに対してネジ(不図示)によって固定することで、ガイドレール14bの長さ方向に沿って列設される複数のガイドピース14aが相互に密着するようになっている。このとき、複数のガイドピース14aには、隣り合う一対のガイドピース14aによって糸収容空間Sが形成されている。なお、糸規制ガイド14は、各糸10をそれぞれ位置規制できるものであれば如何なるものであっても構わない。糸規制ガイドは、例えば、櫛形の一体ガイドでも、溝付のローラ形状のガイドでも、ドッグテールガイド等の単体の糸ガイドを並べたものであっても構わない。
(巻取部)
次に、巻取部3について説明する。巻取部3は、図1に示すように、紡糸引取部1の下方に配置されている。巻取部3は、第2ゴデットローラ12から送られた複数の糸10がそれぞれ分配される複数の振支点ガイド13と、複数の振支点ガイド13によって分配された糸10をそれぞれ綾振る複数のトラバースガイド8と、トラバースガイド8によって綾振られた糸10がそれぞれ巻き取られる複数のボビンBと、複数のボビンBが軸芯に沿って直列に装着される2本のボビンホルダ7と、ボビンホルダ7の一端が支持される円盤状のターレット6と、ターレット6を回転可能に支持する本体フレーム5と、本体フレーム5に対して上下方向に移動可能であり、ボビンホルダ7に装着されたボビンBに対して離接するコンタクトローラ9とを有している。
ボビンホルダ7に装着された複数のボビンBを回転させ、回転する複数のボビンBにそれぞれ糸10を巻き取る。このとき、ボビンBに巻き取られる糸10は、その直前にボビンBの軸方向に往復移動可能なトラバースガイド8によって、複数の振支点ガイド13を支点としてボビンBの軸方向にそれぞれ綾振りされ、パッケージPを形成する。また、コンタクトローラ9は、ボビンBへの糸巻き取り時に、パッケージPに所定の接圧を付与しながら回転し、パッケージPの形状を整える。
ここで、上述した複数の振支点ガイド13について、より詳細に説明する。複数の振支点ガイド13は、図3に示すように、ガイド部材23に、その長さ方向に並んでスライド可能に装着されている。ガイド部材23は、その長さ方向がボビンホルダ7の軸心方向に対して平行になるように、2つの支持部材によって本体フレーム5に取り付けられている。隣接する振支点ガイド13は、ベルト24によって互いに連結されている。また、最も後方に位置する振支点ガイド13には、スライダ25が一体連結されている。ガイド部材23内には、エアシリンダ26が挿通されている。エアシリンダ26内には、エアの供給によってその長さ方向に移動するピストン部材(図示略)が収容されている。ピストン部材(図示略)とスライダ25にはそれぞれマグネットが装着されており、双方のマグネット間の磁力によってピストン部材(図示略)とスライダ25が連結されている。つまり、ピストン部材(図示略)が駆動することによってスライダ25が移動し、さらに、このスライダ25の移動に伴って、複数の振支点ガイド13が移動することになる。
複数の振支点ガイド13は、スライダ25が後方へ移動することによって、まず、スライダ25と一体連結された最も後方に位置する振支点ガイド13が移動する。最も後方に位置する振支点ガイド13の移動に伴って、この振支点ガイド13に取り付けられたベルト24が徐々に張っていく。このベルト24が完全に一直線となり、張り切ると、このベルト24によって連結されるとともに最も後方に位置する振支点ガイド13に隣接する振支点ガイド13が移動していく。これを繰り返すことにより、すべてのベルト24が張り切る。ここで、すべてのベルト24が張り切った状態における複数の振支点ガイド13の配置を、振支点ガイド13の「生産位置」とする。また、前方にすべての振支点ガイド13が集められ、隣り合う振支点ガイド13同士が近接するときの振支点ガイド13の配置を、振支点ガイド13の「糸掛け位置」とする。この糸掛け位置は、第2ゴデットローラ12の糸掛け位置および第1ゴデットローラ11に近接する。
(電気的構成)
次に、紡糸巻取機100の電気的構成について説明する。図4に示すように、紡糸巻取機100の動作を制御する制御装置15は、第1ゴデットローラ11を駆動する第1ローラ駆動モータ16、第2ゴデットローラ12を駆動する第2ローラ駆動モータ17、ターレット6を回転するターレット駆動モータ20、ボビンホルダ7を回転させるボビン駆動モータ21などを制御して、紡糸機2から紡出された複数の糸10を複数のボビンBにそれぞれ巻き取らせる。
これに加えて、制御装置15は、糸掛け作業時にオペレータによって操作される操作部22の信号が入力される。そして、制御装置15は、操作部22からの信号に基づき、ローラ昇降機構4のローラ昇降モータ18への給電、及び、エアシリンダ26に作動エアを供給するエアバルブ19を制御し、第2ゴデットローラ12を支持する昇降ブラケット28および複数の振支点ガイド13の移動を制御する。
(糸掛け)
紡糸機2から紡出されてくる複数の糸10を、紡糸巻取機100に掛ける糸掛け作業、及び、そのときの紡糸巻取機100の動作について説明する。なお、糸掛け作業時、オペレータは、紡糸巻取機100の前方側に立って作業を行う。
第2ゴデットローラ12が生産位置にあり、且つ、複数の振支点ガイド13が生産位置にある状態で、オペレータによって操作部22が操作されると、制御装置15は、ローラ昇降モータ18を制御し、昇降ブラケット28がスライドすることによって、図5に示すように、昇降ブラケット28に取り付けられた第2ゴデットローラ12を糸掛け位置に移動させる。これにともなって、ローラ昇降機構4に設置された糸規制ガイド14もともに移動する。また、制御装置15は、エアバルブ19を制御してエアシリンダ26を作動させ、複数の振支点ガイド13を糸掛け位置に移動させる。これにより、第2ゴデットローラ12が第1ゴデットローラ11と近接し、さらに、複数の振支点ガイド13が第2ゴデットローラ12に近接した状態となる。このとき、第2ゴデットローラ12および複数の振支点ガイド13は、紡糸巻取機100の前方端部にすべて移動した状態となる。すなわち、第2ゴデットローラ12および複数の振支点ガイド13は、オペレータが立つ紡糸巻取機100の前方側に移動した状態となる。
この状態にしてから、オペレータは、紡糸機2から紡出される複数の糸10をサクションガン27で保持しつつ、第1ゴデットローラ11、第2ゴデットローラ12の順に糸掛けする。さらに、複数の糸10のそれぞれを、複数の振支点ガイド13にそれぞれ糸掛けしていく。なお、この糸掛けは、前方側と後方側のうち、どちらから行っても構わない。
第1ゴデットローラ11に糸掛け後、且つ、第2ゴデットローラ12に糸掛け前、糸規制ガイド14の隣り合う一対のガイドピース14aによって形成された糸収容空間Sに、複数の糸10をそれぞれ通す。これにより、第2ゴデットローラ12の軸方向における複数の糸10の移動を規制することができるため、振支点ガイド13への糸掛け時、第2ゴデットローラ12に巻き掛けられた複数の糸10の脱落を防止することができる。また、第2ゴデットローラ12の軸方向における複数の糸10それぞれの位置を規制することができるため、糸掛け時のみならず生産時の複数の糸10の走行を安定させることができる。
第2ゴデットローラ12および複数の振支点ガイド13は、オペレータが立つ紡糸巻取機100の前方側に移動し、且つ、複数の振支点ガイド13において、隣り合う振支点ガイド13同士の間隔が小さい。従って、振支点ガイド13への糸掛けが容易になる。また、第1ゴデットローラ11と第2ゴデットローラ12と複数の振支点ガイド13とは、紡糸巻取機100の前方端部において近接しているため、第1ゴデットローラ11、第2ゴデットローラ12および複数の振支点ガイド13への糸掛けが容易になる。これにより、糸掛け作業に要する時間を短縮することができるため、糸掛け作業の作業性を向上させることができる。また、糸掛け時間の短縮によって、廃棄される糸10の量を減らすことができるため、コストを削減することができる。また、一部の振支点ガイド13において糸掛けが失敗した場合であっても、複数の振支点ガイド13を再度糸掛け位置に戻し、糸掛けが失敗した振支点ガイド13についてのみ糸掛けを行えばよいため、振支点ガイド13への糸掛けのやり直し作業も容易である。
第1ゴデットローラ11、第2ゴデットローラ12および複数の振支点ガイド13への糸掛け終了後、オペレータによって操作部22が操作されると、制御装置15は、まず、図6に示すように、ローラ昇降モータ18を制御して第2ゴデットローラ12を生産位置に向けて移動させる。さらに、制御装置15は、エアバルブ19を制御してエアシリンダ26を作動させ、図7に示すように、複数の振支点ガイド13を、生産位置に向けて離散させる。このとき、複数の振支点ガイド13が糸掛け位置から生産位置へ移動完了する前に、第2ゴデットローラ12を糸掛け位置から生産位置へ移動完了させる。これらは、例えば、制御装置15に内蔵されたタイマ回路によって実現することができる。なお、第2ゴデットローラ12および複数の振支点ガイド13の移動速度および移動開始のタイミングは、複数の振支点ガイド13が糸掛け位置から生産位置へ移動完了する前に、第2ゴデットローラ12を糸掛け位置から生産位置へ移動完了することが可能であれば、適宜設定して構わない。
ここで、第2ゴデットローラ12が糸掛け位置から生産位置へ移動完了する前に、複数の振支点ガイド13が生産位置にそれぞれ戻った場合、特に、紡糸巻取機100の後方側に位置する振支点ガイド13に掛かる糸10の屈曲角が大きくなってしまう。糸10の屈曲角が大きいと、糸10と振支点ガイド13との間にかかる接触抵抗が大きくなる。これにより、第2ゴデットローラ12に巻き掛けられた糸10が緩み、単糸が巻き付くなどの問題が生じるおそれがある。
上述したように、複数の振支点ガイド13が糸掛け位置から生産位置へ移動完了する前に、第2ゴデットローラ12を糸掛け位置から生産位置へ移動完了させることによって、紡糸巻取機100の後方側に位置する振支点ガイド13に掛かる糸10の屈曲角が大きくなることを抑制することができる。これにより、第2ゴデットローラ12に巻き掛けられた糸10が緩み、単糸が巻き付くなどの問題を防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態や実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
上記の実施形態では、振支点ガイド13が8個設置されている場合について記載するが、振支点ガイド13の設置数は、この限りではない。振支点ガイド13は、何個設置されていても構わない。
また、上記の実施形態では、振支点ガイド13を移動させる機構として、エアシリンダ26を適用しているが、この限りではない。複数の振支点ガイド13を、糸掛け位置と生産位置とに移動可能な機構であれば、これと異なる機構であっても構わない。例えば、振支点ガイド13をリニアモータ等の電動機で駆動して、糸掛け位置と生産位置の間を移動するように構成してもよい。
また、上記の実施形態では、糸規制ガイド14は、巻き掛け時の糸の脱落防止および糸の走行安定を兼ねているが、いずれか一方のために設けても構わない。例えば、巻き掛け時の糸の脱落防止のみのために糸規制ガイドを設ける場合、糸規制ガイドは、第2ゴデットローラ12の糸掛け位置近傍に設置されていればよく、上記の実施形態のように昇降可能でなくても構わない。
また、上記の実施形態では、糸規制ガイド14は、第2ゴデットローラ12とともに昇降するが、糸規制ガイド14のみ、独立して移動することができる機構を設けても構わない。
また、上記の実施形態では、糸規制ガイド14は、第2ゴデットローラ12近傍でローラ昇降機構4に設置され、第2ゴデットローラ12とともに昇降するもののみであるが、例えば、糸規制ガイドは、第2ゴデットローラ12近傍でローラ昇降機構4に設置され、第2ゴデットローラ12とともに昇降する糸規制ガイド14と、第1ゴデットローラ11近傍でローラ昇降機構4に設置された糸規制ガイドとの2種で構成されていても構わない。
また、上記の実施形態では、第1ゴデットローラ11に糸掛け後、且つ、第2ゴデットローラ12に糸掛け前、糸規制ガイド14の隣り合う一対のガイドピース14aによって形成された糸収容空間Sに、複数の糸10をそれぞれ通すと記載したが、第1ゴデットローラ11に糸掛けし、第2ゴデットローラ12に糸掛けした後、糸規制ガイド14の隣り合う一対のガイドピース14aによって形成された糸収容空間Sに、複数の糸10をそれぞれ通しても構わない。
また、上記の実施形態では、第2ゴデットローラ12および振支点ガイド13を制御装置15によって制御し、自動で動かしているが、例えば、オペレータが、それらを手動で動かしても構わない。また、第2ゴデットローラ12と振支点ガイド13の一方を手動で動かし、他方を自動で動かしても構わない。すなわち、例えば、振支点ガイド13の糸掛け位置と生産位置の移動は、オペレータが手動で行うようにしても良い。このとき、動作が可能であることを示す表示ランプを設けたり、動作を停止させるストッパ機構を設けたりして、制御装置15からの信号でランプが点灯してオペレータに作業を促したり、制御装置15からの信号でストッパ機構が解除されることで動作が可能になるようにすることで作業の手順が予め決められた順序で行われるようにすることが望ましい。
また、上記の実施形態では、紡出された複数の糸10に対して、熱処理を行うことなく巻き取る紡糸巻取機100であるが、例えば、紡糸巻取機は、紡出された複数の糸10を加熱して延伸するための装置を備えていても構わない。つまり、延伸糸を巻取部で巻き取る紡糸巻取機にも適用することができる。
1 紡糸引取部
3 巻取部
4 ローラ昇降機構
11 第1ゴデットローラ
12 第2ゴデットローラ
13 振支点ガイド
14 糸規制ガイド
100 紡糸巻取機

















また、一部の振支点ガイドにおいて糸掛けが失敗した場合であっても、複数の振支点ガイドを再度糸掛け位置に戻し、糸掛けが失敗した振支点ガイドについてのみ糸掛けを行えばよいため、振支点ガイドへの糸掛けのやり直し作業も容易である
紡糸巻取機の正面図である。 図1の第1ゴデットローラと第2ゴデットローラと振支点ガイドとの斜視図である。 糸規制ガイドの斜視図である。 振支点ガイドと振支点ガイドが装着されたガイド部材とガイド部材に挿通されたエアシリンダの斜視図である。 紡糸巻取機の電気的構成を概略的に示すブロック図である。 複数の振支点ガイドへの糸掛け工程を説明する図である。 糸掛け終了後のゴデットローラの移動を示す図である。 糸振支点ガイドの移動を示す図である。
第2ゴデットローラ12は、その軸芯がボビンホルダ7の軸芯と直交して配置される。第2ゴデットローラ12は、第1ゴデットローラ11の後方上部に配置される。第2ゴデットローラ12は、糸掛け位置(図1、図2の鎖線で示す位置)と、生産位置(図1、図2の実線で示す位置)との間で移動可能となっている。ここで、第2ゴデットローラ12の「糸掛け位置」とは、第2ゴデットローラ12がローラ昇降機構4の端部に設置された第1ゴデットローラ11および後述する複数の振支点ガイド13の糸掛け位置に近接する位置のことである。また、第2ゴデットローラ12の「生産位置」とは、糸掛け位置よりも後方上部であり、且つ、後述する複数の振支点ガイド13の並び方向の略中央の上方の位置のことである。
糸規制ガイド14は、図3に示すように、複数で列設されるガイドピース14aと、このガイドピース14aを支持するガイドレール14bとを備える。ガイドレール14bには、断面C字状の蟻溝14cが形成され、この蟻溝14cに係合する係合突起14dが各ガイドピース14aに設けられている。各ガイドピース14aの係合突起14dをガイドレール14bの蟻溝14cと係合させることにより、複数のガイドピース14aがガイドレール14bによって支持され、且つ、ガイドレール14bの長さ方向に沿って列設されるようになっている。また、この複数で列設されるガイドピース14aを両端から挟むように、一対のストッパー14eがガイドレール14bに対して嵌合される。この一対のストッパー14eを互いに近づく方向へ押圧した状態でガイドレール14bに対してネジ(不図示)によって固定することで、ガイドレール14bの長さ方向に沿って列設される複数のガイドピース14aが相互に密着するようになっている。このとき、複数のガイドピース14aには、隣り合う一対のガイドピース14aによって糸収容空間Sが形成されている。なお、糸規制ガイド14は、各糸10をそれぞれ位置規制できるものであれば如何なるものであっても構わない。糸規制ガイドは、例えば、櫛形の一体ガイドでも、溝付のローラ形状のガイドでも、ドッグテールガイド等の単体の糸ガイドを並べたものであっても構わない。

Claims (7)

  1. 紡糸装置から紡出された複数の糸が、その軸方向に沿って並べて巻掛けられるゴデットローラと、
    前記ゴデットローラの軸方向と交差する所定方向に並べて配置され、前記ゴデットローラから送られる前記複数の糸がそれぞれ掛けられる複数の振支点ガイドと、
    前記所定方向に沿って延び、且つ、前記所定方向に並べて複数のボビンが装着され、前記ゴデットローラから前記複数の振支点ガイドを経て送られる前記複数の糸を前記複数のボビンにそれぞれ巻き取るボビンホルダと、を備え、
    前記ゴデットローラは、前記複数のボビンに前記複数の糸が巻取られるときの生産位置と、前記生産位置よりも前記ボビンホルダの一端に近い糸掛け位置との間で移動可能であり、
    前記複数の振支点ガイドは、それぞれ、
    前記ゴデットローラから送られてくる前記複数の糸を前記複数のボビンに案内するときの生産位置と、
    前記生産位置にあるときよりも前記ゴデットローラの前記糸掛け位置に近く、且つ、前記複数の振支点ガイドの間隔が小さくなるように集められた糸掛け位置との間で移動可能であることを特徴とする紡糸巻取機。
  2. 前記ゴデットローラを、前記生産位置と前記糸掛け位置との間で移動させるローラ昇降部と、
    前記ローラ昇降部を制御する制御部とを有する請求項1に記載の紡糸巻取機。
  3. 前記制御部によって制御され、前記複数の振支点ガイドのそれぞれを前記生産位置と前記糸掛け位置との間で移動させる振支点ガイド駆動部を有し、
    前記ゴデットローラと前記振支点ガイドとが、それぞれ前記糸掛け位置にある状態から前記制御部の指令により、
    前記複数の振支点ガイドが前記糸掛け位置から前記生産位置へ移動完了する前に、前記ゴデットローラを前記糸掛け位置から前記生産位置へ移動完了させることを特徴とする請求項2に記載の紡糸巻取機。
  4. 前記ゴデットローラの前記糸掛け位置近傍に、前記ゴデットローラの軸方向に対して平行に列設された複数の案内部材が設けられた糸規制ガイドを備え、
    前記複数の案内部材には、隣り合う一対の前記案内部材によって糸収容空間が形成され、
    前記糸収容空間には、前記複数の糸がそれぞれ通されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の紡糸巻取機。
  5. 前記糸規制ガイドは、前記ローラ昇降部によって、前記ゴデットローラとともに昇降可能であることを特徴とする請求項4に記載の紡糸巻取機。
  6. 紡糸装置から紡出された複数の糸が、その軸方向に沿って並べて巻掛けられるゴデットローラと、前記ゴデットローラの軸方向と交差する所定方向に並べて配置され、前記ゴデットローラから送られる前記複数の糸がそれぞれ掛けられる複数の振支点ガイドと、前記所定方向に沿って延び、且つ、前記所定方向に並べて複数のボビンが装着され、前記ゴデットローラから前記複数の振支点ガイドを経て送られる前記複数の糸を前記複数のボビンにそれぞれ巻き取るボビンホルダと、を備え、
    前記ゴデットローラは、前記複数のボビンに前記複数の糸が巻取られるときの生産位置と、前記生産位置よりも前記ボビンホルダの一端に近い糸掛け位置との間で移動可能であり、前記複数の振支点ガイドは、それぞれ、前記ゴデットローラから送られてくる前記複数の糸を前記複数のボビンに案内するときの生産位置と、前記生産位置にあるときよりも前記ゴデットローラの前記糸掛け位置に近く、且つ、前記複数の振支点ガイドの間隔が小さくなるように集められた糸掛け位置との間で移動可能に構成された、紡糸巻取機における糸掛け方法であって、
    前記ゴデットローラを、前記生産位置から前記糸掛け位置に移動させる、ローラ第1移動工程と、
    前記複数の振支点ガイドのそれぞれを、前記生産位置から前記糸掛け位置に移動させる、振支点ガイド第1移動工程と、
    前記複数の糸を、前記糸掛け位置にある前記ゴデットローラに糸掛けしてから、前記糸掛け位置にある前記複数の振支点ガイドにそれぞれ糸掛けする、糸掛け工程と、
    を備えていることを特徴とする紡糸巻取機における糸掛け方法。
  7. 前記糸掛け工程後に、前記ゴデットローラを、前記糸掛け位置から前記生産位置に移動させる、ローラ第2移動工程と、
    前記複数の振支点ガイドのそれぞれを、前記糸掛け位置から前記生産位置に移動させる、振支点ガイド第2移動工程と、
    を備え、
    前記振支点ガイド第2移動工程において、前記複数の振支点ガイドが前記糸掛け位置から前記生産位置へ移動完了する前に、
    前記ローラ第2移動工程において、前記ゴデットローラが前記糸掛け位置から前記生産位置へ移動完了することを特徴とする請求項6に記載の紡糸巻取機における糸掛け方法。


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