JP2013249190A - 糸巻取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】巻取られる糸の状態に関する情報をオペレータが容易に確認することができる、糸巻取装置を提供すること。
【解決手段】自動ワインダは、糸Yを巻取ってパッケージPを形成する巻取ユニット2を複数有する。各巻取ユニット2は、給糸部11と、給糸部11から供給された糸Yを巻取る巻取部13と、給糸部11と巻取部13の間の糸Yの状態を検出するヤーンクリアラ22と、巻取ユニット2に関する情報を表示する表示部40と、を備えている。表示部40は、ヤーンクリアラ22によって検出された、糸Yの状態に関する情報を表示する。
【選択図】図2
【解決手段】自動ワインダは、糸Yを巻取ってパッケージPを形成する巻取ユニット2を複数有する。各巻取ユニット2は、給糸部11と、給糸部11から供給された糸Yを巻取る巻取部13と、給糸部11と巻取部13の間の糸Yの状態を検出するヤーンクリアラ22と、巻取ユニット2に関する情報を表示する表示部40と、を備えている。表示部40は、ヤーンクリアラ22によって検出された、糸Yの状態に関する情報を表示する。
【選択図】図2
Description
本発明は、糸を巻取ってパッケージを形成する糸巻取装置に関する。
特許文献1には、糸を巻取ってパッケージを形成する巻取ユニットを、複数備えた自動ワインダが開示されている。1つの巻取ユニットは、給糸ボビンから解舒された糸を、綾振ドラムによってトラバースさせながらクレードルに支持されたボビンに巻取ることにより、パッケージを形成する。また、給糸ボビンと綾振ドラムとの間には、クリアラと糸継装置が配置されている。クリアラは、走行する糸に含まれる糸欠点を検出するものであり、糸欠点が検出されたときにはクリアラに付設されているカッターによって糸が切断される。糸継装置は、糸切れ時や前記カッターによる糸切断時に、給糸ボビン側の糸とパッケージ側の糸を繋ぐ。
また、各巻取ユニットにおいて、クリアラで糸欠点が検出されてカッターで糸が切断されたときには、設定条件通りに糸が切断されているかを確認するために、その糸切断の設定条件を、各巻取ユニットの表示部に表示させることが可能となっている。
クリアラは糸欠点を検出するものであるが、それと同時に、走行する糸の太さや毛羽などの、糸の状態に関する様々な情報を取得している。このような情報をオペレータが適宜確認することができれば、実際に除去された糸欠点の詳細(太さや長さ等)を確認したり、よりよい品質のパッケージを形成するために巻取ユニットの各部の調整等を行ったりするのに有益である。しかし、上記特許文献1では、単に、カッターで糸を切断したときの設定条件を巻取ユニットの表示部に表示させているだけであり、クリアラで検出される、糸の状態に関する有益な情報をオペレータが容易に確認できるものではなかった。
本発明の目的は、巻取られる糸の状態に関する情報をオペレータが容易に確認することができる、糸巻取装置を提供することである。
第1の発明の糸巻取装置は、糸を巻取ってパッケージを形成する巻取ユニットを有し、前記巻取ユニットは、給糸部と、前記給糸部から供給された糸を巻取る巻取部と、前記給糸部と前記巻取部の間の糸を検出する糸状態検出部と、前記巻取ユニットに関する情報を表示する表示部と、前記糸状態検出部によって検出された前記糸の状態に関する検出データを前記表示部に表示させるためのデータに変換する処理を行う表示データ処理部とを備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、糸状態検出部において、巻取部で巻取られる糸の状態が検出される。この検出データは、表示データ処理部により表示部に表示させるためのデータに変換されて、表示部に表示される。そのため、オペレータが、表示部に表示される情報から、どのような状態の糸が巻取られているのかを容易に確認することができる。
第2の発明の糸巻取装置は、前記第1の発明において、前記巻取ユニットを複数有し、前記複数の巻取ユニットの各々において、前記表示部が、前記表示データ処理部でデータ変換された前記糸の状態に関する情報を表示することを特徴とするものである。
本発明では、複数の巻取ユニットのそれぞれにおいてパッケージが形成される。そして、複数の巻取ユニットの各々において、糸状態検出部で検出された糸の状態の検出データが表示用のデータに変換された上で、表示部に表示される。従って、ある巻取ユニットの近くにいるオペレータが、この巻取ユニットでどのような状態の糸が巻取られているのかを、その巻取ユニットの表示部で速やかに確認することができる。
第3の発明の糸巻取装置は、前記第1又は第2の発明において、前記表示部が表示する前記糸の状態に関する情報には、糸の毛羽に関する情報が含まれることを特徴とするものである。
本発明によれば、巻取ユニットの表示部に、巻取られる糸の毛羽に関する情報が表示されるため、毛羽の情報を容易に確認できる。
第4の発明の糸巻取装置は、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記表示部が表示する前記糸の状態に関する情報には、糸の太さに関する情報が含まれることを特徴とするものである。
本発明によれば、巻取ユニットの表示部に、巻取られる糸の太さに関する情報が表示されるため、糸の太さの情報を容易に確認できる。
第5の発明の糸巻取装置は、前記第1〜第4の何れかの発明において、前記糸状態検出部は、前記給糸部と前記巻取部の間を走行する糸に存在する糸欠点を検出し、前記巻取ユニットは、前記糸状態検出部で前記糸欠点が検出されたときに、この糸欠点を除去するために糸を切断する糸切断部を有し、前記表示部が表示する前記糸の状態に関する情報には、前記糸欠点に関する情報が含まれることを特徴とするものである。
本発明によれば、巻取ユニットの表示部に、検出された糸欠点に関する情報が表示されるため、糸欠点の情報を容易に確認できる。
第6の発明の糸巻取装置は、前記第5の発明において、前記巻取ユニットは、前記糸切断部で糸が切断されたときに、前記給糸部側の糸端と前記巻取部側の糸端とを前記糸欠点を除去しながら繋ぐ糸継部を有することを特徴とするものである。
糸状態検出部で糸欠点が検出されて糸切断部によって糸が切断された後には、糸継部が、給糸部側の糸端と巻取部側の糸端とを、糸欠点を除去しつつ繋ぐ。これにより、巻取部による糸の巻取再開が可能となる。
第7の発明の糸巻取装置は、前記第1〜第6の何れかの発明において、前記表示部は、前記巻取部で糸が巻取られている最中に、糸状態検出部で検出された、前記巻取部に巻取られる直前の糸の状態に関する情報を表示することを特徴とするものである。
本発明によれば、巻取部で糸が巻取られている最中に、糸状態検出部で検出された、巻取部に巻取られる直前の糸の状態に関する情報が表示されるため、巻取中に、糸の情報をリアルタイムで確認することができる。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、給糸ボビンから解舒された糸を巻取管に巻取ってパッケージを形成する巻取ユニットを複数備えた、自動ワインダに本発明を適用した一例である。図1は本実施形態に係る自動ワインダの正面図、図2は自動ワインダの1つの巻取ユニットの正面図である。
図1に示すように、自動ワインダ1(糸巻取装置)は、図1の左右方向に列設された複数の巻取ユニット2と、これら複数の巻取ユニット2に沿ってそれらの列設方向に走行自在に設けられた玉揚装置3と、自動ワインダ1の全体制御を司る機台制御装置4とを備えている。尚、機台制御装置4は、巻取ユニット2の列設方向一端側に配置されている。
そして、この自動ワインダ1は、機台制御装置4から複数の巻取ユニット2に対してそれぞれ指令を送り、各々の巻取ユニット2において給糸ボビンBから解舒される糸Yを巻取管に巻取ってパッケージPを形成するように構成されている。また、ある巻取ユニット2に満玉パッケージが形成されたときには、玉揚装置3がその巻取ユニット2の頭上に移動して、満玉パッケージを空の巻取管17(図2参照)に取り替えるようになっている。また、機台制御装置4は、各巻取ユニット2の動作を制御するとともに、動作状態の監視や動作パラメータの設定記憶等を行う。
次に、各々の巻取ユニット2の詳細な構成について説明する。図2に示す巻取ユニット2は、給糸ボビンBから解舒される紡績糸Yをトラバースさせながら巻取管17に巻き付けて、所定形状のパッケージPを形成するものである。
巻取ユニット2は、ユニット機台10と、給糸ボビンBの糸Yを解舒して供給する給糸部11と、給糸部11から供給された糸Yに対して様々な処理を行う糸処理実行部12と、糸処理実行部12で処理された糸Yを巻取管17に巻取ってパッケージPを形成する巻取部13とを有する。給糸部11、糸処理実行部12、及び、巻取部13は、この順に、下から上へ並べて配置されている。また、ユニット機台10には、操作パネル25と、ユニット制御部26(図4参照)が備えられている。
給糸部11は、給糸ボビンBを保持するペグ15と、給糸ボビンBからの糸Yの解舒を補助する解舒補助装置16を有する。ペグ15は、糸Yの解舒時(糸巻取時)には図2に示す垂直状態である。一方で、ペグ15は、ペグ駆動部28(図4参照)によって駆動されて前後(図2の紙面垂直方向)に傾動することで、空になった給糸ボビンBを排出すると共に、マガジン(図示省略)から新しい給糸ボビンBを受け取るようになっている。解舒補助装置16は、給糸ボビンBの上部において、解舒補助装置駆動部29によって上下に駆動される筒体を有する。この筒体を、給糸ボビンBからの糸Yの解舒の進行に従って下降させることによって、解舒中の糸Yの膨らみ(バルーン)を規制し、糸Yの解舒を安定させる。
巻取部13は、巻取管17を回転自在に把持するクレードル(図示略)と、ドラム駆動部27によって回転駆動される綾振ドラム18とを備えている。綾振ドラム18の周面には螺旋状の綾振溝18aが形成されており、この綾振溝18aによって糸Yをトラバースさせるように構成されている。そして、綾振ドラム18が、綾振溝18aによって糸Yをトラバースさせながら、巻取管17に形成されたパッケージPに接触した状態で回転駆動されることで、綾振ドラム18との接触摩擦によってパッケージPが回転し、給糸ボビンBから解舒された糸Yが巻取管17に巻取られていくようになっている。
糸処理実行部12は、ヤーンフィーラ19、テンション付与装置20、糸継装置21(糸継部)、及び、ヤーンクリアラ22(糸状態検出部)を有する。
ヤーンフィーラ19は、解舒補助装置16とテンション付与装置20との間における糸Yの有無を検出するものである。テンション付与装置20は、走行する糸Yに所定のテンションを付与するものである。図2では、一例として、固定の櫛歯20aと、テンション付与装置駆動部30(図4参照)によって駆動される可動の櫛歯20bとを有するゲート式のものが示されている。
糸継装置21は、後述するヤーンクリアラ22により糸欠点が検出されたときのカッター22aによる糸切断時、巻取中における糸切れ時、あるいは、給糸ボビンBの交換時に、給糸ボビンB側の下糸Y1とパッケージP側の上糸Y2とを糸継ぎするものである。この糸継装置21の一例としては、空気流を発生させて下糸Y1と上糸Y2の繊維同士を絡ませて糸継ぎをおこなう、エアスプライサを挙げることができる。
糸継装置21の下側と上側には、給糸ボビンB側の下糸Y1を捕捉して糸継装置21へ案内する下糸捕捉案内部材23と、パッケージP側の上糸Y2を捕捉して糸継装置21へ案内する上糸捕捉案内部材24とがそれぞれ設けられている。下糸捕捉案内部材23と上糸捕捉案内部材24は、共に一端部がユニット機台10に回転自在に取り付けられている。さらに、下糸捕捉案内部材23と上糸捕捉案内部材24は、下糸案内部材駆動部31と上糸案内部材駆動部32(共に図4参照)によってそれぞれ駆動されることによって、上下に旋回可能である。
下糸捕捉案内部材23の吸引口23aは、下糸Y1の糸端を吸引して捕捉し、下から上へと旋回して糸継装置21に下糸Y1を案内する。同時に、上糸捕捉案内部材24は、そのサクションマウス24aが、パッケージPと綾振ドラム18の接点近傍の糸端捕捉位置まで旋回し、この糸端捕捉位置においてパッケージPから上糸Y2の糸端を吸引して捕捉した後に再び下へと旋回し、糸継装置21に上糸Y2を案内するようになっている。そして、糸継装置21は、下糸捕捉案内部材23によって案内されてきた下糸Y1の糸端と、上糸捕捉案内部材24によって案内されてきた上糸Y2の糸端とを繋いで1本の糸Yにする。これにより、巻取部13による糸Yの巻取を再開できるようになる。
ヤーンクリアラ22は、走行する糸Yの太さの情報を常時取得し、この情報に基づいて、糸Yに存在する、一定以上に糸太さが太い異常部分を糸欠点として検出する。さらに、ヤーンクリアラ22は、上記の糸太さの情報に加えて、走行する糸Yの毛羽に関する情報も取得する。そして、ヤーンクリアラ22は、走行する糸Yの状態に関する情報として、糸Yの太さに関する情報、毛羽に関する情報、及び、検出した糸欠点に関する情報を、ユニット制御部26に送信する。また、このヤーンクリアラ22にはカッター22a(糸切断部)が付設されており、ヤーンクリアラ22で糸欠点が検出されたときにカッター22aは即座に糸Yを切断する。
尚、ヤーンクリアラ22の糸欠点検出後に糸Yが切断されたときには、上糸Y2には糸欠点が残存しているが、糸継装置21において上記の糸欠点が上糸Y2から除去された上で、下糸Y1と上糸Y2の糸継が行われる。
次に、操作パネル25について説明する。図3は操作パネル25の正面図である。図2、図3に示すように、操作パネル25は、表示部40と、操作ボタン群41と、動作スイッチ42と、2つのアラームランプ43,44とを備えている。
表示部40は、操作パネル25の上部に設置されている。この表示部40は、横に並べられた3つの7セグメントLED40aを有する。尚、3つの7セグメントLED40aの各々は、小数点表示機能を具備している。これにより、表示部40は、3つの文字、数字、あるいは、記号を同時に表示可能である。
表示部40は、巻取ユニット2に関する情報を表示する。例えば、自動ワインダ1の複数の巻取ユニット2には、それぞれ、個別にユニット番号が設定されており、各巻取ユニット2の表示部40は、その巻取ユニット2のユニット番号を表示可能である。また、上述した巻取ユニット2の各部の動作調整を行う際に、その設定値を表示することも可能である。上記の動作調整としては、例えば、ペグ15の角度調整、解舒補助装置16の筒体の高さ調整、あるいは、テンション付与装置20の可動櫛歯20bの位置調整等が挙げられる。さらに、本実施形態では、特に、表示部40は、ヤーンクリアラ22で検出された糸Yの状態に関する情報も表示可能となっている。ヤーンクリアラ22で検出された情報の表示については後ほど詳述する。尚、表示部40を構成する7セグメントLEDの数は3つである必要は特になく、表示させる情報に応じて適宜変更可能である。
操作ボタン群41は、操作パネル25の上下方向中央部に設置されている。操作ボタン群41は、上下左右及び中央の、合計5つのボタン41a〜41eで構成されている。この操作ボタン群41の5つのボタン41a〜41eは、表示部40の表示内容の切り換えや、巻取ユニット2の各部の調整時における設定値変更等を行う際に、オペレータによって操作される。
動作スイッチ42は、巻取ユニット2の運転と停止とを切り換えるためのスイッチであり、操作パネル25の下部に設置されている。動作スイッチ42は前後に移動可能な可動部42aを有する。この可動部42aを奥側へ押し込めば巻取ユニット2は運転状態となり、逆に、可動部42aを手前に引き出せば巻取ユニット2は停止状態となる。
2つのアラームランプ43,44は、操作ボタン群41の左右両側にそれぞれ配置されている。これら2つのアラームランプ43,44は、それぞれ巻取ユニット2の動作状態をオペレータに示すためのものである。一方のアラームランプ43は緑色光を発光する緑アラームランプであり、他方のアラームランプ44は赤色光を発光する赤アラームランプである。緑アラームランプ43は、例えば、糸巻取中に、パッケージPが満玉近くになってきたことをオペレータに報知する等の目的で使用される。また、赤アラームランプ44は、巻取ユニット2に異常が発生するなどして、糸巻取動作を正常に行えない状態にあることをオペレータに報知する等の目的で使用される。
次に、ユニット制御部26について説明する。図4は、1つの巻取ユニット2における電気的構成を概略的に示すブロック図である。図4に示すユニット制御部26は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びプログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read-Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)等で構成されている。
図4に示すように、ユニット制御部26は、ペグ駆動部28、解舒補助装置駆動部29、ヤーンフィーラ19、テンション付与装置駆動部30、糸継装置21、下糸案内部材駆動部31、ヤーンクリアラ22、上糸案内部材駆動部32、ドラム駆動部27、及び、操作パネル25と、それぞれ電気的に接続されている。そして、ユニット制御部26は、自動ワインダ1の機台制御装置4(図1参照)からの指令に基づいて、ROMに格納されている制御プログラムをCPUで実行することにより、巻取ユニット2の各部を制御して、巻取ユニット2に糸巻取動作を実行させる。
さらに、ユニット制御部26は表示データ処理部35を有する。表示データ処理部35には、上述したヤーンクリアラ22から、糸Yの状態に関するデータとして、糸Yの太さに関する情報、毛羽に関する情報、及び、検出した糸欠点に関する情報が入力される。そして、表示データ処理部35は、上記の糸Yの状態に関する検出データを、表示部40で表示させるためのデータに変換する処理を行う。
糸Yの太さに関する情報としては、例えば、糸むらの程度を示すCV値(単位:%)が挙げられる。毛羽に関する情報としては、例えば、毛羽値(単位:%)が挙げられる。糸欠点に関する情報としては、例えば、糸欠点の太さ及び長さが挙げられる。あるいは、上記の糸欠点の太さと長さに応じて複数の分類を定め、その定められた糸欠点分類を表示させてもよい。
図3に示すように、表示部40が3つの7セグメントLED40a(小数点表示機能付き)を有することから、数字であれば3桁の値を表示することができる。例えば、CV値であれば“12.3”(単位:%)、毛羽値であれば“12.3”(単位:%)というように表示させる。また、糸欠点の太さ及び長さは、例えば、太さが160%で、長さが20mmの糸欠点であれば、“160”と“20”を表示させる。尚、糸欠点の太さと長さの両方を表示させるには、例えば、太さと長さを一定時間毎に交互に表示させればよい。また、糸欠点分類であれば、2つの7セグメントLED40aを使用して、アルファベットと文字を1つずつ表示させる。これら数値の表示は、ヤーンクリアラ22から入力された検出データを、表示データ処理部35が7セグメントのLEDで表示させるためのデータに変換する処理を行うことにより実現されている。
尚、7セグメントLED40aからなる表示部40では、上記の糸Yの状態に関する情報のうちの1つしか表示させることができないため、糸Yの状態に関する複数種類の情報のうちから、表示部40に表示させる情報を切り換える必要がある。例えば、オペレータにより操作ボタン群41が操作されることによって、ユニット制御部26の表示データ処理部35が、その操作に応じた所望の情報を表示部40に表示させるようにすればよい。
このように、ヤーンクリアラ22で検出された、糸Yの状態に関する情報が表示部40に表示されるため、オペレータが、表示部40に表示される情報から、各巻取ユニット2において、どのような状態の糸Yが巻取られているのかを容易に確認することができる。
尚、上記の糸Yの状態に関する情報のうち、CV値及び毛羽値は、巻取部13で糸Yが巻取られている間、常時ヤーンクリアラ22で取得されている。そのため、糸巻取の最中に、表示部40に、巻取部13で巻き取られる直前の糸YのCV値又は毛羽値を、オペレータがリアルタイムで確認することができる。一方、糸欠点の情報については、ヤーンクリアラ22で糸欠点が検出されたときに表示部40に表示される。例えば、糸欠点検出後に所定時間が経過するまで、表示部40に糸欠点が表示されてもよい。また、糸Yの巻取が再開された後でも、必要なときにオペレータが適宜のタイミングで操作ボタン群41を操作することにより、糸欠点情報が表示部40に表示されてもよい。
さらに、糸Yの状態に関する情報をオペレータが確認することにより、この情報に基づいて、以下のような作業を行うことも可能である。
例えば、表示部40に表示されているCV値から、オペレータは、この巻取ユニット2で巻取られている糸Yの太さの情報、具体的には、糸むらが大きいか小さいかを容易に確認できる。
また、表示部40に表示されている毛羽値から、オペレータは、この巻取ユニット2で巻取られている糸Yの、毛羽が多いか少ないかを容易に確認できる。そして、毛羽があまりにも多い場合には、オペレータは、この巻取ユニット2について一旦巻取動作を停止させた上で、毛羽が少なくなるように巻取ユニット2の各部の調整を行うことができる。例えば、解舒補助装置16の、解舒補助装置駆動部29によって駆動される筒体の高さ位置を調整することにより、糸Yの摩擦を少なくし、解舒時に発生する毛羽を抑制できる。また、テンション付与装置駆動部30で駆動される可動の櫛歯20bの位置を変更して、テンション付与装置20で付与されるテンションを弱めることによっても毛羽を抑制できる。テンション付与装置20におけるテンション調整でも十分に毛羽を抑制できない場合は、さらに、巻取部13の、ドラム駆動部27によって駆動される綾振ドラム18の回転速度を下げ、パッケージの巻取速度を低下させることにより毛羽を抑制することができる。
また、表示部40に表示されている糸欠点の情報から、オペレータは、検出された糸欠点の詳細を容易に確認できる。また、ヤーンクリアラ22で糸欠点が検出されて糸Yが切断されたときに、実際の糸欠点を確認(サンプリング)することによって、想定通りに糸欠点の検出及び糸切断が行われているかを確認することがある。尚、ある巻取ユニット2において糸欠点のサンプリングを行う場合には、その巻取ユニット2のユニット制御部26は、糸欠点が検出されてカッター22aにより糸Yが切断された後に、実際の糸欠点をオペレータが確認できるように、糸継装置21に糸継を行わせない。
上記の糸欠点のサンプリングを行う上で、ある巻取ユニット2において、糸欠点検出とその後の糸切断が行われたときに、その巻取ユニット2の表示部40に糸欠点情報が表示されると、糸欠点のサンプリングの作業が非常に容易となる。即ち、オペレータが、サンプリングが行われた巻取ユニット2の位置から移動することなく、糸Yに含まれていた糸欠点を、表示された糸欠点情報と比較することができるからである。また、比較した結果、サンプリングした糸欠点と表示された糸欠点情報とが対応していない場合、オペレータは、表示部40を見つつ操作パネル25を操作することにより、各々の糸欠点に対応したサンプリング条件を設定することができる。
また、本実施形態では、自動ワインダ1の複数の巻取ユニット2のそれぞれの表示部40に、個々の巻取ユニット2で巻取られる糸Yの状態に関する情報が表示される。これに対して、複数の巻取ユニット2のそれぞれについての、糸Yの状態に関する情報を、自動ワインダ1の機台制御装置4の表示部40で表示させることも考えられる。しかし、この場合は、オペレータが、近くのある巻取ユニット2の糸Yの状態を今すぐに確認したいと考えても、わざわざ、機台制御装置4まで移動して確認する必要があり、時間的なロスとなる。この点、本実施形態の自動ワインダ1では、ある巻取ユニット2の近くにいるオペレータが、この巻取ユニット2でどのような状態の糸Yが巻取られているのかを、その巻取ユニット2の表示部40で速やかに確認することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上記の実施形態に限られるものではない。例えば、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。
前記実施形態では、表示部40で表示される、糸Yの状態に関する情報として、CV値、毛羽値、糸欠点情報(糸欠点太さ及び長さ)、及び、糸欠点分類を挙げたが、これらの全ての情報を表示部40が表示可能である必要はなく、何れか1つが表示される構成でもよい。また、糸Yの状態に関する情報は上記の情報には限られず、ヤーンクリアラ22で検出される糸Yの状態に関する情報であれば、特定の情報には限られない。例えば、毛羽に関する情報として、毛羽の大きさに関する情報を表示させてもよい。
前記実施形態では、表示部40が3つの7セグメントLED40aからなるものであったが、表示部40が、液晶ディスプレイであってもよい。この場合は、糸Yの状態に関する複数種類の情報を、表示部40に同時に表示させることが可能である。
前記実施形態は、複数の巻取ユニット2を備えた自動ワインダ1に本発明を適用した一例であるが、1つの巻取ユニット2のみを有する糸巻取装置に本発明を適用することも可能である。
1 自動ワインダ
2 巻取ユニット
11 給糸部
13 巻取部
21 糸継装置
22 ヤーンクリアラ
22a カッター
35 表示データ処理部
40 表示部
P パッケージ
Y 糸
2 巻取ユニット
11 給糸部
13 巻取部
21 糸継装置
22 ヤーンクリアラ
22a カッター
35 表示データ処理部
40 表示部
P パッケージ
Y 糸
Claims (7)
- 糸を巻取ってパッケージを形成する巻取ユニットを有し、
前記巻取ユニットは、
給糸部と、
前記給糸部から供給された糸を巻取る巻取部と、
前記給糸部と前記巻取部の間の糸の状態を検出する糸状態検出部と、
前記巻取ユニットに関する情報を表示する表示部と、
前記糸状態検出部によって検出された前記糸の状態に関する検出データを前記表示部に表示させるためのデータに変換する処理を行う表示データ処理部と、
を備えていることを特徴とする糸巻取装置。 - 前記巻取ユニットを複数有し、
前記複数の巻取ユニットの各々において、前記表示部が、前記表示データ処理部で変換された前記糸の状態に関する情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の糸巻取装置。 - 前記表示部が表示する前記糸の状態に関する情報には、糸の毛羽に関する情報が含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の糸巻取装置。
- 前記表示部が表示する前記糸の状態に関する情報には、糸の太さに関する情報が含まれることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の糸巻取装置。
- 前記糸状態検出部は、前記給糸部と前記巻取部の間を走行する糸に存在する糸欠点を検出し、
前記巻取ユニットは、前記糸状態検出部で前記糸欠点が検出されたときに、この糸欠点を除去するために糸を切断する糸切断部を有し、
前記表示部が表示する前記糸の状態に関する情報には、前記糸欠点に関する情報が含まれることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の糸巻取装置。
- 前記巻取ユニットは、前記糸切断部で糸が切断されたときに、前記給糸部側の糸端と前記巻取部側の糸端とを前記糸欠点を除去しながら繋ぐ糸継部を有することを特徴とする請求項5に記載の糸巻取装置。
- 前記表示部は、前記巻取部で糸が巻取られている最中に、糸状態検出部で検出された、前記巻取部に巻取られる直前の糸の状態に関する情報を表示することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の糸巻取装置。
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