JP2015066501A - 塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃棄される塗布液の量を低減しつつ、塗布効率を向上する技術を提供する。【解決手段】複数のノズル31は、主走査方向に所定の間隔を空けて配列された第一ノズル群31Aと、該第一ノズル群31Aに対して、基板9の主面に平行であって、副走査方向に間隔を隔てて配列された第二ノズル群31Bを含む。ピッチ調整機構3は、第一ノズル群31Aのノズル31を保持するスライドコマ32A、第二ノズル群31Bのノズル群のノズル31を保持するスライドコマ32B、副走査方向の一方側からスライドコマ32A,32Bni当接するロッド352と、副走査方向の他方側からスライドコマ32A,32Bをロッド352へと付勢するノズル付勢機構34、および、ロッド352の副走査方向の位置を調整する駆動機構351とを備えている。【選択図】図3

Description

この発明は、基板に塗布液を塗布する技術に関する。
近年、有機EL(Electro Luminescence)材料を利用した有機EL表示装置の開発が行われている。例えば、高分子有機EL材料を用いたアクティブマトリックス駆動方式の有機EL表示装置の製造では、ガラス基板(以下、単に「基板」という。)に対して、TFT(Thin Film Transistor)回路の形成、陽極となるITO(Indium Tin Oxide)電極の形成、隔壁の形成、正孔輸送材料を含む流動性材料(以下、「正孔輸送液」という。)の塗布、加熱処理による正孔輸送層の形成、有機EL材料を含む流動性材料(以下、「有機EL液」という。)の塗布、加熱処理による有機EL層の形成、陰極の形成、および、絶縁膜の形成による封止が順次行われる。
有機EL表示装置の製造において、正孔輸送液または有機EL液を基板に塗布する装置として、特許文献1に示されるものが知られている。この種の塗布装置では、流動性材料を連続的に吐出する複数のノズルを、基板に対して主走査方向および副走査方向に相対移動することによって、基板上に流動性材料をストライプ状に塗布する。
特許文献1の塗布装置では、赤色(R)、緑色(G)、青色(G)と互いに色が異なる3種類の有機EL材料をそれぞれ含む3種類の有機EL液が3本のノズルから吐出され、基板上の塗布領域に予め形成されている隔壁間の3つの溝に塗布される。
当該装置では、3本のノズルが保持部材により一体的に保持されている。そして、基板に垂直な支持軸を中心として当該保持部材を回動することによって、3本のノズルの副走査方向におけるピッチを変動させることができる。これによって、有機EL液の塗布ピッチが調整される。
また、特許文献2の塗布装置では、塗布液を塗布するノズルの取付誤差や製造誤差などによって、ノズル間ピッチが不均一になっている場合に、ノズル間ピッチを均一化するためのピッチ調整機構が設けられている。
当該装置では、各ノズルが、副走査方向に移動可能なスライダに搭載されている。そして、ピッチ調整機構が、各スライダを副走査方向に移動させることによって、各ノズルを個別に移動させることができる。これによって、各ノズルの副走査方向に関するノズル間ピッチの調整が行われている。
特開2003−010755号公報 特開2008−155138号公報
ところで、ノズルの数を増やすことによって、一度の主走査方向の移動で多数のストライプ線を形成することができ、塗布時間を短縮できる。しかしながら、複数のノズルが、主走査方向に移動する際、基板の塗布対象領域に到達する前から塗布液を吐出し続けるため、主走査方向にノズルの数を増やすと、ノズルが基板の塗布領域に到達するまでの距離が長くなってしまい、廃棄される塗布液が増大してしまう。
このような問題に対処するため、主走査方向に並ぶノズルの間隔を狭くすることが考えられる。しかしながら、特許文献2に記載のようなピッチ調整機構を設けた場合には、その機構自体のサイズを小さくすることに限界があるため、主走査方向のノズル間隔を狭くすることは容易ではないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、廃棄される塗布液の量を低減しつつ、塗布効率を向上する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1の態様は、基板に塗布液が塗布される塗布装置であって、基板を保持する基板保持部と、前記基板に向けて塗布液を連続的に吐出する複数のノズルと、前記複数のノズルが取り付けられるノズル取付部と、前記基板の主面に平行な主走査方向に前記複数のノズルを前記ノズル取付部と共に前記基板に対して相対的に移動させる主走査機構と、前記基板の前記主面に平行であって、前記主走査方向に交差する副走査方向に前記複数のノズルおよび前記ノズル取付部を前記基板に対して相対的に移動させる副走査機構と、前記複数のノズルを前記副走査方向に移動させることによって、前記副走査方向に関して互いに隣接する2つの前記ノズル間の距離を調整するピッチ調整機構とを備え、前記複数のノズルは、前記主走査方向に所定の間隔を空けて配列された第一ノズル群と、該第一ノズル群に対して、前記副走査方向に所定の間隔を空けて配列された第二ノズル群を含む。
また、第2の態様は、第1の態様に係る塗布装置において、前記ピッチ調整機構は、副走査方向に移動可能に前記ノズルを保持するノズル保持部と、前記副走査方向の一方側から前記ノズル保持部に当接するノズル当接部と、前記副走査方向の他方側から前記ノズル保持部を前記ノズル当接部へと付勢するノズル付勢機構と、前記ノズル当接部の前記副走査方向の位置を調整する駆動機構とを備えている。
また、第3の態様は、第2の態様に係る塗布装置において、前記第一ノズル群のノズルを保持する前記ノズル保持部の各々に当接する前記ノズル当接部材が、前記前記第二ノズル群のノズルを保持する隣接した2つのノズル保持部間に配されている。
また、第4の態様は、第2の態様に係る塗布装置において、前記付勢部材が、前記第一ノズル群および前記第二ノズル群の前記ノズルを保持する2つの前記ノズル保持部の間を接続する弾性部材を含む。
また、第5の態様は、第2の態様に係る塗布装置において、前記ノズル付勢機構は、前記第一ノズル群の前記ノズル、および、前記第二ノズル群の2つの前記ノズルをそれぞれ保持する2つの前記ノズル保持部に対して、挟まれた状態で当接する楔型当接部材と、前記楔型当接部材を、前記2つのノズル保持部の間に向けて移動させる移動機構とを含む。
また、第6の態様は、第2の態様に係る塗布装置において、前記ノズル付勢機構は、前記第一ノズル群の前記ノズル、および、前記第二ノズル群の前記ノズルをそれぞれ保持する2つの前記ノズル保持部の間に配されたマグネット体、を含み、前記2つの前記ノズル保持部は、前記マグネット体に対して反発する磁極を有する磁性部を有する。
第1の態様によると、第一ノズル群に対して、副走査方向に間隔を隔てて第二ノズル群を配列することによって、主走査方向における両端のノズルの距離を短くすることができる。このため、連続的に塗布液を吐出しつつ、ノズルを基板の塗布領域に到達させるまでに廃棄される塗布液の量を軽減できる。しかも、ノズルの数を増やすことで、塗布効率を向上することができる。
第2の態様によると、副走査方向におけるノズル間隔の調整を行うことができるため、塗布精度を向上することができる。
第3の態様によると、第二ノズル群のノズル保持部の間を通るノズル保持部によって、駆動機構から離れた位置にある第一ノズル群のノズル保持部の位置調整を行うことができる。
第4の態様によると、1つの弾性部材によって、2つのノズル保持部を、それぞれに当接するノズル当接部に向けて付勢することができる。
第5の態様によると、1つの楔型部材によって、2つのノズル保持部を、それぞれに当接するノズル当接部に向けて付勢することができる。
第6の態様によると、1つのマグネット体によって、2つのノズル保持部を、それぞれに当接するノズル当接部に向けて付勢することができる。
第1実施形態に係る塗布装置の平面図である。 第1実施形態に係る塗布装置の正面図である。 塗布ヘッドが備えるノズル取付部の概略平面図である。 第2実施形態に係る塗布ヘッドが備えるノズル取付部の概略平面図である。 第3実施形態に係る塗布ヘッドが備えるノズル取付部の概略平面図である。 第3実施形態に係るノズル付勢機構の概略側面図である。 第4実施形態に係る塗布ヘッドが備えるノズル取付部の概略平面図である。 第5実施形態に係る塗布ヘッドが備えるノズル取付部の概略平面図である。 第6実施形態に係る塗布ヘッドが備えるノズル取付部の概略平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る塗布装置1について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面においては、理解容易のため、各部の寸法や数が必要に応じて誇張または簡略化して図示されている場合がある。また、図1および以降の各図においては、説明の便宜のため、X方向およびこれに直交するY方向を水平方向とし、鉛直方向をZ方向とするXYZ直交座標系が示されている。ただし、これらの各方向は、各要素の配置関係を限定する趣旨のものではない。
<1. 第1実施形態>
<1.1. 構成および機能>
図1は第1実施形態に係る塗布装置1の平面図である。また、図2は、第1実施形態に係る塗布装置1の正面図である。
塗布装置1は、有機EL液、正孔輸送材料または正孔注入材料などの流動性材料を塗布液として用いる有機EL表示装置を製造するための装置として構成されている。なお、塗布装置1では、有機EL液、正孔輸送材料、正孔注入材料などの複数の塗布液を用いることが可能である。
この塗布装置1は、主として、基板9を水平に保持するステージ10と、ステージ10を移動させるステージ移動機構20と、ステージ10に保持された基板9の上面に塗布液を塗布するための塗布ヘッド30と、塗布ヘッド30に塗布液を供給する塗布液供給機構40と、塗布ヘッド30を移動させるヘッド移動機構50とを備える。また、塗布装置1は、塗布装置1が備える各部と電気的に接続されて、これらの各部の動作を制御する制御部2とを備えている。
ステージ10は、平板状の外形を有し、その上面に基板9を水平姿勢に載置して保持する。また、ステージ10は、基板9よりもサイズが小さい。ステージ10の上面には複数の吸引孔(図示省略)が形成されている。これらの吸引孔は真空ポンプ等に接続されており、該真空ポンプを動作させることで、ステージ10上に基板9を載置したときには、吸引孔の吸引圧により基板9はステージ10の上面に吸着され固定的に保持される。また、ステージ10は、その内部にヒータによる加熱機構(図示省略)を備える。そして、ステージ10上に載置された基板9を所定の温度に加熱することができる。
ステージ移動機構20は、ステージ10を基板9の主面に対して平行な所定の方向(すなわち、図1中のY方向であり、以下、「副走査方向」と称する)に水平移動させる。ステージ移動機構20は、ステージ10を回転させる回転機構24と、ステージ10を回転可能に支持する支持プレート23と、支持プレート23を水平に支持する基台21と、基台21を副走査方向に移動させる副走査機構22とを有している。回転機構24、副走査機構22は、制御部2と電気的に接続されており、制御部2からの指示に応じてステージ10を移動させる。
回転機構24は、ステージ10の内部に取り付けられた回転子により構成されたモータを有している。また、ステージ10の中央部下面側と支持プレート23との間には回転軸受機構が設けられている。そのため、モータを動作させると、回転子がZ軸周りの回転方向に駆動し、回転軸受機構の回転軸を中心としてステージ10が所定角度の範囲内で回転する。
副走査機構22は、支持プレート23を下方から支持する基台21の下面に取り付けられたリニアモータ221と、副走査方向に延びる一対のガイドレール222とを有している。このため、リニアモータ221を駆動させると、ガイドレール222に沿って基台21およびステージ10が副走査方向に移動する。
塗布ヘッド30は、複数のノズル31を備えている。塗布ヘッド30は、ステージ10に保持された基板9の上面に向けて有機EL材料を含む塗布液を連続的に吐出する。換言すると、塗布ヘッド30は塗布液を液柱の状態(連続流体とも言う)で吐出するための吐出機構である。
本実施形態では、複数のノズル31は、塗布ヘッド30において、2列に並べられている。より詳細には、複数のノズル31は、基板9の主面に平行であって副走査方向に垂直な方向(すなわち、図1中のY方向に垂直なX方向であり、以下、「主走査方向」と称する)に所定の間隔を空けて配列された第一ノズル群31Aの列と、該第一ノズル群31Aの各ノズル31に対して、副走査方向に所定の間隔を空けて配列された第二ノズル群31Bの列と、を形成するように配置されている。
本実施形態では、第一ノズル群31Aおよび第二ノズル群31Bのそれぞれにおいて、主走査方向に隣接する2本のノズル31,31の間の副走査方向に関する距離が、基板9の塗布領域91(図1中において破線で囲んで示す。)上にあらかじめ形成されている主走査方向に延びる隔壁間のピッチ(以下、「隔壁ピッチ」と称する)の3倍に等しくなるように調整されている。なお、このピッチを調整するピッチ調整機構3については、後述する塗布ヘッド30の説明において詳述する。
塗布液供給機構40は、主として、有機EL材料を含む塗布液を貯留する塗布液貯留部41と、塗布液を塗布ヘッド30まで供給する供給管42と、塗布液貯留部41から塗布液を送出するためのポンプ(図示省略)とを備える。供給管42は一方端が塗布液貯留部41と連通接続しており、他方端は各ノズル31に一対一で対応するように分岐され各ノズル31に接続されている。
ヘッド移動機構50は、一対のガイド部材51と、ガイド部材51に対して摺動可能に配設されるスライダ52と、一対のガイド部材51の両端部近傍に配設され、Z軸方向を向く軸を中心に回転可能な一対のプーリ53と、プーリ53に巻回された無端状の同期ベルト54とを備える。
スライダ52は、エア供給源(図示省略)から一定圧力のエアが供給されることで、ガイド部材51に対して非接触状態で係合しつつ主走査方向に移動可能に支持される。また、スライダ52の一端は、同期ベルト54に固定されている。一方、スライダ52の他端には、塗布ヘッド30が固定されている。このため、モータ(図示省略)の駆動により同期ベルト54を時計回りあるいは反時計回りに回転させることで、塗布ヘッド30を(−X)方向または(+X)方向に往復移動させることができる。この時、スライダ52はガイド部材51に対して非接触状態で支持されているため、塗布ヘッド30の往復移動を、高速かつ滑らかなものとすることが可能となる。
ヘッド移動機構50が、塗布ヘッド30を主走査方向に移動させる主走査機構となる。なお、ヘッド移動機構50は、制御部2と電気的に接続されており、制御部2からの指示に応じて塗布ヘッド30を移動させる。
そして、塗布ヘッド30の主走査方向への移動が完了するごとに、基板9を保持するステージ10を副走査方向に移動させることにより、基板9の表面の塗布領域91に対して塗布液の塗布を実行する。なお、塗布ヘッド30の主走査時には、受液部12の近傍にて加速または減速が完了し、基板9の上方においては、塗布ヘッド30は、例えば、毎秒3〜5m程度の一定速度で移動する。
制御部2は、各種の演算処理を実行しつつ、塗布装置1が備える各部の動作を制御する。制御部2は、例えば各種演算処理を行うCPU、ブートプログラム等を記憶するROM、演算処理の作業領域となるRAM、プログラムや各種のデータファイルなどを記憶するハードディスクなどの記憶部、各種表示を行うディスプレイ、キーボード、および、マウスなどの入力部、LAN等を介してデータ通信機能を有するデータ通信部、等を有するコンピュータによって構成される。コンピュータにインストールされたプログラムにしたがつてコンピュータが動作することにより、当該コンピュータが塗布装置1の制御部2として機能する。なお、制御部2において実現される各機能部は、コンピュータが所定のプログラムを実行することによって実現されてもよいし、専用のハードウェアによって実現されてもよい。また、制御部2において実現される各機能部は、複数台のコンピュータにより実現されてもよい。
また、この塗布装置1は、基板9上に形成されたアライメントマーク(図示省略)を撮像して検出するための左右一対の撮像部11を備える。この一対の撮像部11には、各々、CCDカメラが配設されている。そして、撮像部11で検出されたアライメントマークの位置に基づき、基板9の位置合わせが行なわれる。
また、塗布ヘッド30の往復移動方向(X方向)に関してステージ10の両側には、塗布ヘッド30におけるノズル31からの塗布液を受ける一対の受液部12が配設されている。塗布ヘッド30は、基板9に対する塗布処理を行っていない間(待機している間)も、塗布液を連続的に吐出している。受液部12は、この間に吐出される塗布液を受けるための機構であり、その内部に多孔性部材を備えるため塗布ヘッド30から吐出された塗布液が周囲に液跳ねすることを防ぐことができる。
塗布ヘッド30の構成について、図3を参照しつつ詳細に説明する。図3は、塗布ヘッド30が備えるノズル取付部34の概略平面図である。塗布ヘッド30は、基板9に向けて塗布液を連続的に吐出する複数のノズル31が取り付けられるノズル取付部34を備えている。
複数のノズル31のそれぞれは、略直方体形状のスライドコマ32A,32B(ノズル保持部)に保持されている。スライドコマ32Aは、第一ノズル群31Aのノズル31を保持し、スライドコマ32Bは、第二ノズル群31Bのノズル31を保持する。スライドコマ32A,32Bには、ノズル31を挿通し、保持するための挿入孔がZ軸方向に向かって貫通形成されている。各スライドコマ32A,32Bは、ノズル取付部34に形成された複数の案内溝3421のそれぞれに嵌め込まれている。各案内溝3421は、Y軸方向に直線状に延びている。スライドコマ32A,32Bは、その案内溝3421の延びる方向に沿って直線移動可能とされている。
ノズル取付部34において、複数の案内溝3421は、X軸方向に一定間隔を空けて二列に配されている。−Y側にある一方列の複数の案内溝3421には、ノズルコマ32Aが収容されており、+Y側にある他方列の複数の案内溝3421には、ノズルコマ32Bが収容されている。図3に示される例では、ノズルコマ32Aが収容されている案内溝3421は、X軸方向に関して、ノズルコマ32Bを収容する2つの隣り合う案内溝3421,3421の中間位置に配されている。
案内溝3421の底面には、Y軸方向に延びる開口部3422が形成されている。開口部3422は、ノズル31の先端部を基板9に向けて突出させるための開口として機能する。また、案内溝3421の+Y側内壁面には、+Y方向に向かって貫通する貫通孔3425が形成されている。貫通孔3425には、後述する位置調整機構35のロッド352(ノズル当接部)が挿通される。
ノズル取付部34の+Y側には、位置調整機構35が設けられている。位置調整機構35は、案内溝3421に収容された各スライドコマ32A,32Bの案内溝3421に沿った位置(つまり、Y軸方向における位置)を調整する。位置調整機構35は、アクチュエータ351(駆動機構)と、該アクチュエータ351から延びる複数のロッド352とを備えている。
各ロッド352は、案内溝3421の+Y側の内壁面に形成された貫通孔3425に挿通されている。各ロッド352の先端部は、スライドコマ32A,32Bの+Y側の側面部に固定されている。ロッド352の後端部は、アクチュエータ351と連結されている。アクチュエータ351が制御部2からの命令に従って駆動し、ロッド352をY軸方向に沿って前方あるいは後方に移動させることで、スライドコマ32A,32Bの位置が調整される。スライドコマ32A,32Bは、ノズル31を保持しているため、位置調整機構35がスライドコマ32A,32Bの位置を調整することによって、各ノズル31の位置が調整されることとなる。
図3に示されるように、第一ノズル群31Aのノズル31を保持するスライドコマ32Aに接続されたロッド352は、X方向に隣接した第二ノズル群31Bの隣接した2つのノズル31,31保持するスライドコマ32B,32Bの間の位置に配されている。塗布ヘッド30の小型化を図るため、隣接するスライドコマ32B,32B間の距離(換言すると、スライドコマ32B,32Bが収容されている案内溝3421,3421の形成間隔)は、第一ノズル群31Aを保持するスライドコマ32A一つ分の幅よりも狭くなっている。本実施形態では、隣接するスライドコマ32B,32B間にスライドコマ32Aよりも細いロッド352を配して、アクチュエータ351の動力を伝達する。これによって、アクチュエータ351から遠い位置に配された第一ノズル群31Aのノズル31を保持する各スライドコマ32Aの位置調整を、有効に行うことができる。
ノズル取付部34の−Y側には、ノズル付勢機構33が設けられている。ノズル付勢機構33は、複数のロッド331と、各ロッド331を+Y側に付勢する付勢アクチュエータ332を備えている。付勢アクチュエータ332は、各ロッド331に対応する複数のエアシリンダと、これら複数のエアシリンダの圧力を制御するレギュレータなどで構成することができる。
ノズル付勢機構33によって、各ノズル31は、+Y側に移動する力を受けている。これに逆らうようにして、位置調整機構35が各ノズル31を−Y側に押し返すことによって、隣り合うノズル31,31のY軸方向に関するピッチが調整されることとなる。このように、本実施形態では、ノズル付勢機構33、ノズル取付部34および位置調整機構35によって、ピッチ調整機構3が構成されている。
また、図示を省略するが、塗布ヘッド30には、ピッチ調整機構3によってY軸方向の位置が調整された各スライドコマ32A,32Bを固定するためのロック機構が設けられている。ロック機構は、例えば特許文献2に記載のものを採用することができる。すなわち、ロック機構としては、各スライドコマ32A,32Bの側部に、各スライドコマ32A,32Bを押圧してノズル取付部34に押しつけるものが採用可能である。また特許文献2には、当該ロックを解除するロック解除機構についても記載されており、当該技術を本願にも適用することができる。いうまでもないが、ロック機構およびロック解除機構は、特許文献2に記載のものに限定されるものではなく、これに類似する技術を採用することができる。
以上のように、本実施形態では、副走査方向の位置が調整可能な複数のノズル31を、2列に配列することによって、1列に並べたときよりも、主走査方向の両端にあるノズル31,31間の距離を短くすることができる。これにより、塗布ヘッド30を受液部12から基板9の塗布領域91に到達するまでに、複数のノズル31から塗布液を連続吐出することで廃棄される塗布液の量を効果的に低減することができる。したがって、基板製造のコストダウンを図ることができる。しかも、ノズル31を増やすことによって、主走査方向の移動回数を減らすことができる。このため、塗布効率を向上することができる。
なお、本実施形態では、ノズルコマ32A,32Bを案内溝3421に沿って移動させることで、ノズル31を副走査方向に直線移動させている。しかし、この構成は一例にすぎない。すなわち、ノズル31を安定的に副走査方向に移動できるのであれば、どのような構成が採用されてもよい。また、ノズル31を、副走査方向に沿う方向にのみに移動させるのではなく、主走査方向の成分を持つ方向に移動可能としてもよい。
<2. 第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、以降の説明において、既に説明した要素と同様の機能を有する要素については、同じ符号またはアルファベットを追加した符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。
図4は、第2実施形態に係る塗布ヘッド30Aが備えるノズル取付部34Aの概略平面図である。本実施形態の塗布ヘッド30Aは、ノズル取付部34Aにおいて、Y軸方向に延びる案内溝3421AがX軸方向に所定の間隔を空けて等間隔に複数形成されている。そして各案内溝3421Aの内部には、第一ノズル群31Aを保持するスライドコマ32Aおよび第二ノズル群31Bを保持するスライドコマ32Bが、弾性部材33A(例えばコイルバネ等)によって連結された状態で収容されている。弾性部材33Aは、圧縮された状態にあり、スライドコマ32Aおよびスライドコマ32Bを互いに離間させる方向に付勢するノズル付勢機構として機能する。
また、ノズル取付部34Aの+Y側には、第一ノズル群31Aのノズル31を保持するスライドコマ32Aの副走査方向の位置を調整するための、位置調整機構35Aが設けられている。位置調整機構35Aは、位置調整機構35とほぼ同様の構成を備えている。詳細には、位置調整機構35Aは、アクチュエータ351A、および、一方端が該アクチュエータ351Aに接続されており、他方端がスライドコマ32Aに接続されている複数のロッド352Aを備えている。
また、ノズル取付部34Aの−Y側には、第二ノズル群31Bのノズル31を保持するスライドコマ32Bの副走査方向の位置を調整するための、位置調整機構35Bが設けられている。位置調整機構35Bは、位置調整機構35とほぼ同様の構成を備えている。詳細には、位置調整機構35Bは、アクチュエータ351B、および、一方端がアクチュエータ351Bに接続されており他方端がスライドコマ32Bに接続されている複数のロッド352Bを備えている。
アクチュエータ351A,351Bのそれぞれは、アクチュエータ351と同様に、複数のロッド352A,352Bを前方または後方に移動させることによって、スライドコマ32A,32Bを副走査方向に沿って移動させる。
このように、本実施形態では、第1実施形態におけるノズル付勢機構33の代わりに、弾性部材33Aを用いることで、スライドコマ32A,32Bを位置調整機構35のロッド352A,352Bに付勢している。つまり、本実施形態では、弾性部材33A、ノズル取付部34、および位置調整機構35A,35Bによって、隣り合うノズル31,31間のピッチを調整するピッチ調整機構3Aが構成されている。このような構成の塗布ヘッド30Aを採用した場合においても、第1実施形態に係る塗布ヘッド30と同様に、塗布時における塗布液の廃棄量を低減しつつ、ノズル31の数を増やして塗布効率を向上することができる。
<3. 第3実施形態>
図5は、第3実施形態に係る塗布ヘッド30Bが備えるノズル取付部34Aの概略平面図である。また、図6は、第3実施形態に係るノズル付勢機構33Bの概略側面図である。本実施形態に係る塗布ヘッド30Bのピッチ調整機構3Bは、ピッチ調整機構3Aとほぼ類似した構成を備えているが、弾性部材33Aの代わりにノズル付勢機構33Bを備えている点で、ピッチ調整機構3Aとは相違する。
ノズル付勢機構33Bは、副走査方向に並ぶスライドコマ32A,32Bの間に挟まれた状態でこれらに当接する楔型当接部材333と、先端が楔型当接部材333に接続されているロッド334と、ロッド334の基端部に接続されたシリンダ335とを備えている。なお、図5に示される図では、ノズル付勢機構33Bのうち、楔型当接部材333のみを図示しており、ロッド334およびシリンダ335の図示を省略している。
シリンダ335は、不図示の固定手段によって、ノズル取付部34Aに対して固定された位置に配置可能とされている。そしてロッド334は、シリンダ335からノズル取付部34Aに向かう−Z方向に延びている。シリンダ335は、例えば制御部2からの命令にしたがって動作することによって、その動力をロッド334に伝達し、楔型当接部材333を下方に押したり、あるいは、上方に引き上げたりする。これによって、楔型当接部材333が、スライドコマ32A,32Bの間の位置に向かって移動する。また、図示を省略するが、ノズル付勢機構33Bは、楔型当接部材333,ロッド334およびシリンダ335を一体的にY軸方向に沿って移動させる移動機構を備えている。
楔型当接部材333は、断面視略三角形を形成している。より詳細には、楔型当接部材333は、図6に示されるように、スライドコマ32A,32Bに当接する当接面33SA,33SB間の幅が、−Z方向に向かうにつれて次第に小さくなっている、このため、シリンダ335の動力が伝達されて、楔型当接部材333が−Z方向に押し下げられることによって、スライドコマ32A,32Bがそれぞれ離間する方向に付勢されることとなる。このようにスライドコマ32A,32Bを付勢しておくことによって、位置調整機構35A,35Bによる、スライドコマ32A,32Bの副走査方向における位置調整を良好に行うことができる。
このようなノズル付勢機構33Bを備えたピッチ調整機構3Bを塗布ヘッド30Bに採用した場合であっても、第1実施形態に係る塗布ヘッド30および第2実施形態に係る塗布ヘッド30Aと同様に、塗布液の廃棄量を低減しつつ、ノズル31の数を増やして塗布効率を向上することができる。
なお、楔型当接部材333は、必ずしも断面視三角形でなくてもよい。楔型当接部材333は、少なくとも、楔型当接部材333がスライドコマ32A,32Bに向かうにしたがって、Y軸方向(副走査方向)の幅が小さくなるように変化する部分を有しておればよい。
<4. 第4実施形態>
図7は、第4実施形態に係る塗布ヘッド30Cが備えるノズル取付部34Aの概略平面図である。塗布ヘッド30Cは、第2実施形態に係る塗布ヘッド30Aとほぼ同様の構成を備えているが、ノズル付勢機構33Cとしてマグネット体336が採用されている。
より詳細には、第一ノズル群31Aのノズル31と、第二ノズル群31Bのノズル31を保持する2つのスライドコマ32A,32Bの間に、マグネット体336がそれぞれ配されている。そして、スライドコマ32A,32Bのうち、マグネット体336に対向する面には、マグネット体336に対して反発する磁極を持った磁性体337が取り付けられている。この磁性体337によって、スライドコマ32A,32Bが、離間する方向に付勢される。このため、位置調整機構35A,35Bによって、スライドコマ32A,32Bの副走査方向における位置調整を良好に行うことができる。
このようなノズル付勢機構33Cを備えたピッチ調整機構3Cを採用した塗布ヘッド30Cの場合であっても、第1〜第3実施形態に係る塗布ヘッド30,30A,30Bと同様に、塗布液の廃棄量を低減しつつ、ノズル31の数を増やして塗布効率を向上することができる。
<5. 第5実施形態>
上記実施形態2に係る塗布ヘッド30Aでは、各スライドコマ32A,32Bが、付勢アクチュエータ332からの付勢力を受けることによって、ロッド352に向けて付勢され、アクチュエータ351からの押圧力を受けて位置調整されている。しかしながら、付勢力を発生させる機構を、付勢アクチュエータ332とは異なる機構で実現することも考えられる。
図8は、第5実施形態に係る塗布ヘッド30Dが備えるノズル取付部34Bの概略平面図である。ノズル取付部34Bには、ノズル取付部34Aと同様に、Y軸方向に延びる複数の案内溝3421が2列形成されており、一方列の複数の案内溝3421には、ノズルコマ32Aが収容され、他方列の複数の案内溝3421には、ノズルコマ32Bが収容されている。ただし、塗布ヘッド30Dでは、ノズルコマ32A,32Bを付勢するノズル付勢機構が、付勢アクチュエータ332ではなく、弾性部材33Dによって構成されている。
より詳細には、ノズルコマ32Aは、ノズル取付部34Bの−Y側に設けられた位置調整機構35Aのアクチュエータ351Aから、ロッド352Aを介して、副走査方向の位置を調整するための押圧力を受ける。そして、ノズルコマ32Aの+Y側側面と、案内溝3421の+Y側内壁面に両端が固定された弾性部材33Dによって、ノズルコマ32Aがロッド352Aに向けて付勢されている。また、ノズルコマ32Bは、ノズル取付部34Bの+Y側に設けられた位置調整機構35Bのアクチュエータ351Bから、ロッド352Bを介して、副走査方向の位置を調整するための押圧力を受ける。そしてノズルコマ32Bの−Y側側面と、案内溝3421の−Y側側面に両端が固定された弾性部材33Dによって、ノズルコマ32Bがロッド352Bに向けて付勢されている。すなわち、本実施形態では、弾性部材33D、ノズル取付部34Bおよび位置調整機構35A,35Bによって、複数のノズル31の副走査方向のピッチ調整を行うピッチ調整機構3Dが構成されている。
このように、本実施形態に係る塗布ヘッド30Dによっても、主走査方向の両端にあるノズル31,31間の距離を短くすることができるため、塗布液を連続吐出したときに廃棄される塗布液の量を低減しつつ、ノズル31の数を増やすことができる。また、本実施形態に係る塗布ヘッド30Dの場合、図3に示される塗布ヘッド30Aのように、アクチュエータ351A,351Bの動力を伝達するロッド351A,351Bを、X軸方向に隣り合うノズルコマ32A,32A間またはノズルコマ32B,32B間に配する必要がない。このため、隣り合うノズルコマ32A,32Aまたはノズルコマ32B,32B間の距離をより短縮することできる。
なお、弾性部材33Dの代わりに、ノズル付勢機構33Bのように楔型当接部材333を利用したもの、あるいは、ノズル付勢機構33Cのように磁石336を利用したものを適用することも考えられる。
また、本実施形態では、複数のノズルコマ32A、および、複数のノズルコマ32Bを、別々のアクチュエータ351A,351Bで押圧するように構成されている。しかしながら、例えばアクチュエータ351A,351Bのどちらか一方のみでノズルコマ32A,32Bを押圧する構成も考えられる。例えば、図示を省略するが、アクチュエータ351Aのみでノズルコマ32A,32Bを押圧する構成とした場合、アクチュエータ351Aからノズルコマ32Bに向けて、X軸方向に隣り合うノズルコマ32A,32Aの間を通るようにロッドを延ばせばよい。そして、ノズルコマ32Bを付勢する弾性部材33Dの両端を、ノズルコマ32Bの+Y側側面および案内溝3421の+Y側内壁面に取り付ければよい。
<6.第6実施形態>
図9は、第6実施形態に係る塗布ヘッド30Eが備えるノズル取付部34Cの概略平面図である。上記第5実施形態に係る塗布ヘッド30Dでは、ノズル付勢機構である弾性部材33Dが、案内溝3421の内壁面とスライドコマ32Aまたは32Bの側面とに固定されている。これに対して、第6実施形態に係る塗布ヘッド30Eでは、スライドコマ32A・アクチュエータ351B間、および、スライドコマ32B・アクチュエータ351A間を接続する弾性部材33Eが用いられている。
より詳細には、スライドコマ32Aが収容される案内溝3421の+Y側内壁面には、+Y方向に貫通する貫通孔3427が形成されている。これらの貫通孔3427には、一方端がスライドコマ32Aに接続され、他方端がアクチュエータ351Bに接続されている弾性部材33Eが挿通されている。
また、スライドコマ32Bが収容される案内溝3421の−Y側内壁面には、―Y方向に貫通する貫通孔3427が形成されている。これらの貫通孔3427には、一方端がスライドコマ32Bに接続され、他方端がアクチュエータ351Aに接続されている弾性部材33Eが挿通されている。
本実施形態では、弾性部材33Eに蓄えられた弾性力によって、スライドコマ32A,32Bがそれぞれロッド342A,342Bに向けて付勢される。この状態で、スライドコマ32A,32Bが、それぞれアクチュエータ351A,351Bからの押圧力を受けることによって、副走査方向における位置調整(ピッチ調整)が行われる。すなわち、本実施形態では、弾性部材33E、ノズル取付部34C、および位置調整機構35A,35Bによって、複数のノズル31の副走査方向のピッチ調整を行うピッチ調整機構3Eが構成されている。
なお、各弾性部材33Eは、スライドコマ32A,32Bを、それぞれ案内溝3421の+Y側端部(内壁面)および−Y側端部(内壁面)に当接するまで付勢できるように、副走査方向に十分な長さを有している。
弾性部材33Eと、スライドコマ32Aまたは32Bとの間の接続は、解除できるようにしてもよい。この場合、ピッチ調整後に、図示を省略するロック機構によって、各案内溝3421に対するスライドコマ32A,32Bの位置を固定し、その後、アクチュエータ351Aおよび351Bが、−Y方向および+Y方向へそれぞれ移動する。これによって、弾性部材33Eが各スライドコマ32A,32Bから離間し、各スライドコマ32A,32Bに対する付勢力が解除される。これによって、ノズル31の位置をより一層安定化させることができる。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。また、上記各実施形態で説明した各要素は、相互に矛盾しない限り、適宜組み合わせたり、あるいは適宜省略したりすることができる。
1 塗布装置
10 ステージ
12 受液部
2 制御部
20 ステージ移動機構
22 副走査機構
3,3A,3B,3C,3D,3E ピッチ調整機構
30,30A,30B,30C,30D,30E 塗布ヘッド
31 ノズル
31A 第一ノズル群
31B 第二ノズル群
32A,32B スライドコマ(ノズル保持部)
33,33B,33C ノズル付勢機構
33A,33D,33E 弾性部材(ノズル付勢機構)
331 ロッド
332 付勢アクチュエータ
333 楔型当接部材
334 ロッド
335 シリンダ
336 マグネット体
337 磁性体
34,34A,34B ノズル取付部
3421,3421A 案内溝
35,35A,35B 位置調整機構
351,351A,351B アクチュエータ
352,352A,352B ロッド(ノズル当接部)
50 ヘッド移動機構
9 基板
91 塗布領域

Claims (6)

  1. 基板に塗布液が塗布される塗布装置であって、
    基板を保持する基板保持部と、
    前記基板に向けて塗布液を連続的に吐出する複数のノズルと、
    前記複数のノズルが取り付けられるノズル取付部と、
    前記基板の主面に平行な主走査方向に前記複数のノズルを前記ノズル取付部と共に前記基板に対して相対的に移動させる主走査機構と、
    前記基板の前記主面に平行であって、前記主走査方向に交差する副走査方向に前記複数のノズルおよび前記ノズル取付部を前記基板に対して相対的に移動させる副走査機構と、
    前記複数のノズルを前記副走査方向に移動させることによって、前記副走査方向に関して互いに隣接する2つの前記ノズル間の距離を調整するピッチ調整機構と、
    を備え、
    前記複数のノズルは、前記主走査方向に所定の間隔を空けて配列された第一ノズル群と、該第一ノズル群に対して、前記副走査方向に所定の間隔を隔てて配列された第二ノズル群を含む、塗布装置。
  2. 請求項1に記載の塗布装置において、
    前記ピッチ調整機構は、
    副走査方向に移動可能に前記ノズルを保持するノズル保持部と、
    前記副走査方向の一方側から前記ノズル保持部に当接するノズル当接部と、
    前記副走査方向の他方側から前記ノズル保持部を前記ノズル当接部へと付勢するノズル付勢機構と、
    前記ノズル当接部の前記副走査方向の位置を調整する駆動機構と、
    を備えている、塗布装置。
  3. 請求項2に記載の塗布装置において、
    前記第一ノズル群のノズルを保持する前記ノズル保持部の各々に当接する前記ノズル当接部材が、前記前記第二ノズル群のノズルを保持する隣接した2つのノズル保持部間に配されている、塗布装置。
  4. 請求項2に記載の塗布装置において、
    前記付勢部材が、前記第一ノズル群および前記第二ノズル群の前記ノズルを保持する2つの前記ノズル保持部の間を接続する弾性部材を含む、塗布装置。
  5. 請求項2に記載の塗布装置において、
    前記ノズル付勢機構は、
    前記第一ノズル群の前記ノズル、および、前記第二ノズル群の2つの前記ノズルをそれぞれ保持する2つの前記ノズル保持部に対して、挟まれた状態で当接する楔型当接部材と、
    前記楔型当接部材を、前記2つのノズル保持部の間に向けて移動させる移動機構と、
    を含む、塗布装置。
  6. 請求項2に記載の塗布装置において、
    前記ノズル付勢機構は、
    前記第一ノズル群の前記ノズル、および、前記第二ノズル群の前記ノズルをそれぞれ保持する2つの前記ノズル保持部の間に配されたマグネット体、を含み、
    前記2つの前記ノズル保持部は、前記マグネット体に対して反発する磁極を有する磁性部を有する、塗布装置。
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