JP2015059356A - 床構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部材間の振動の伝達と空気振動の伝達とを抑制することの容易な床構造を提供する。【解決手段】床構造は、基台上に設けられる第1及び第2床材12a,12bを備える。床材12a,12bは、長方形状の床基板21と、基台と床基板21との間に位置する下層部材22とを備える。下層部材22は、床基板21の短辺側を支持する第1及び第2短辺支持部材31a,31bと、基台と床基板21との間に位置する第1及び第2吸音部材41a,41bとを備える。床基板21の短辺側の部分は、第1短辺支持部材31a等の先端部が床基板21における長辺間の中央部を挟むように離間されてなる離間部を有する。床構造は、床基板21に沿って延在するとともに下層部材22が側壁となる通路61を備える。通路61は、第1通路61aと、第1通路61aに連通するとともに第1通路61aよりも側壁内面の間隔が広い第2通路61bとを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、床構造に関する。
例えば、集合住宅等が備える床構造は、床スラブ上に配置される床下地材を備え、床下地材は衝撃吸収材により支持される構造を有している(特許文献1)。特許文献1の床構造では、床スラブと長方形状の床下地材との間に吸音材が配置されている。衝撃吸収材と吸音材とは、床下地材の短辺に沿って延びる形状を有し、床下地材の長辺に沿って交互に配置されている。こうした衝撃吸収材による衝撃力の吸収と、吸音材による音の吸収とに基づき、防音効果が発揮される。
特開2011−089312号公報
上記特許文献1のように、床スラブと床下地材との間に吸音材等が配置されることで防音効果は発揮されるものの、床スラブと床下地材との間における振動伝達の抑制について未だ改善の余地がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、部材間の振動の伝達と空気振動の伝達とを抑制することの容易な床構造を提供することにある。
上記課題を解決する床構造は、基台上に設けられ、第1床材と前記第1床材に隣り合う第2床材とを含む複数の床材と、前記床材に積層される床仕上げ材と、を備える床構造であって、前記床材は、長方形状の床基板と、前記基台と前記床基板との間に位置する下層部材と、を備え、前記下層部材は、前記床基板を支持する複数の支持部材と、前記基台と前記床基板との間に配置される吸音部材と、を有し、前記支持部材は、前記基台に接する先端部を有するとともに、前記支持部材は、前記床基板の短辺に沿って配置され、前記短辺側を支持する短辺支持部材を含み、前記短辺側の部分は、前記短辺支持部材の有する先端部が前記床基板における長辺間の中央部を挟むように離間されてなる離間部を有し、前記床構造は、前記床基板に沿って延在するとともに前記下層部材が側壁となる通路を備え、前記通路は、第1通路と、前記第1通路に連通するとともに前記第1通路よりも側壁内面の間隔が広い第2通路とを有する。
上記床基板の短辺側の部分は、短辺支持部材の有する先端部が床基板の長辺間の中央部を挟むように離間されてなる離間部を有している。このため、短辺支持部材から基台への振動の伝達が抑制される。また、上記床構造は、床基板に沿って延在するとともに下層部材が側壁となる通路を有しているため、床基板の振動に伴って空気が局所的に圧縮され難くなる。こうした通路は、第1通路と、第1通路に連通するとともに第1通路よりも側壁内面の間隔が広い第2通路とを有している。このため、例えば、空気の圧縮を緩和する作用は、第2通路により発揮され易くなり、空気の振動を低減する作用は、通路形状の複雑化により発揮され易くなる。
上記床構造は、前記通路として、前記第1床材の有する下層部材と前記第2床材の有する下層部材とを側壁としてなる床材間通路を備えることが好ましい。
このように、第1床材の有する下層部材の外周壁と第2床材の有する下層部材の外周壁とを利用して上記通路を形成することができる。
上記床構造において、前記床材間通路は、前記第1床材の有する床基板の短辺と、前記第2床材の有する床基板の短辺とに沿って延在していることが好ましい。
この構成によれば、第1床材の有する床基板の短辺側の部分、及び第2床材の有する床基板の短辺側の部分における振動を好適に低減することができる。
上記床構造において、前記吸音部材は、前記基台に接していることが好ましい。
この構成によれば、基台の露出が抑制されることで、空気の振動が基台に伝達されることが抑制される。
上記床構造は、前記通路として、少なくとも一部が前記支持部材と前記吸音部材とを側壁とする異種部材間通路から構成された通路を備えることが好ましい。
上記の異種部材間通路によれば、異種部材から構成された側壁に基づいて、空気振動を低減する特性が発揮される。
上記床構造において、前記床材は、室を区画する壁体に隣り合う外周床材を備え、前記外周床材の有する通路が前記壁体へ向けて開口する部分には、一端が前記床基板と前記床仕上げ材との間に介在されるとともに他端が前記壁体に接続されるシール部材がさらに設けられていることが好ましい。
この構成によれば、上記の開口する部分を通じた空気の流動がシール部材によって抑制されるため、空気振動の低減が通路内において効率的に行われるようになる。
上記床構造において、前記第1床材の有する床基板と前記第2床材の有する床基板とは離間されていることが好ましい。
この構成によれば、第1床材の有する床基板と第2床材の有する床基板との間における振動の伝達が抑制される。
上記床構造において、前記床基板と前記床仕上げ材との間には緩衝部材がさらに設けられていることが好ましい。
この構成によれば、床基板と床仕上げ材との間における振動の伝達が抑制される。
本発明によれば、部材間の振動の伝達と空気振動の伝達とを抑制することが容易となる。
実施形態の床構造を部分的に示す図であり、床仕上げ材等を省略して示す上面図。 床構造を部分的に示す正面図。 床構造を部分的に示す下面図。 床構造を部分的に示す下面図であり、通路を説明する説明図。 外周床材を含む床構造の一部を切り欠いて示す図であり、基台を省略して示す斜視図。
以下、床構造の実施形態について図1〜図4を参照して説明する。
<床構造の概要>
図1及び図2に示すように、床構造は、基台11上に設けられる複数の床材12と、床材12に積層される床仕上げ材13とを有している。基台11としては、例えば、コンクリートから構成される床スラブが挙げられる。床仕上げ材13としては、例えば、フローリング、コルク板、タイル、畳、カーペット、樹脂シート材及びゴムシート材が挙げられる。本実施形態の床構造は、集合住宅や個人住宅等の多層住宅に適用される。
<床材>
複数の床材12は、第1床材12aと、第1床材12aに隣り合う第2床材12bとを含む。各床材12は、長方形状の床基板21を備えている。第1床材12aと第2床材12bとは、床基板21の短辺が向かい合うとともに、長辺に沿った方向に連なる列を構成している。こうした第1床材12a及び第2床材12bを含む列は、基台11の面積に応じて基台11上に複数配置されている。第1床材12aの有する床基板21と、第2床材12bの有する床基板21とは離間されている。第1床材12a及び第2床材12bを含む列と、その列に隣り合う列についても、床基板21が離間されるように配列されている。床基板21としては、例えば、合板、パーティクルボード等の木質ボード、無機質ボード又は金属板を用いることができる。
次に、各床材12の詳細について説明する。なお、各床材12の構成は共通するため、一つの床材12について詳細に説明する。
図2に示すように、床材12は、基台11と床基板21との間に位置する下層部材22を有している。下層部材22は、床基板21を支持する複数の支持部材31と、基台11と床基板21との間に配置される吸音部材41とを有している。
各支持部材31は、基台11に接する先端部32aを有する第1支持層32と、この第1支持層32と床基板21との間に位置する第2支持層33とから構成されている。第1支持層32と第2支持層33とは、それぞれ異なる多孔質材料から構成される。多孔質材料としては、市販されているものから選択して用いることができる。第1支持層32としては、例えば、ポリエステル系不織布等の不織布が用いられる。第2支持層33としては、例えば、フェルトを用いることができる。フェルトとしては、例えば、化学繊維と羊毛繊維とをポリオレフィン系樹脂をバインダーとして成形されたものを用いることができる。第1支持層32は、第2支持層33よりも軟質な材料から構成されることが好ましい。
第1支持層32と第2支持層33とは、接着層を介して接合されている。第2支持層33は、床基板21に接着層を介して取り付けられている。
図3に示すように、複数の支持部材31は、床基板21の第1短辺21aに沿って配置され、第1短辺21a側を支持する第1短辺支持部材31aと、第2短辺21bに沿って配置され、第2短辺21b側を支持する第2短辺支持部材31bとを有している。第1短辺支持部材31a及び第2短辺支持部材31bは、床基板21の長辺に沿った方向で最も外側に位置している。複数の支持部材31は、さらに第1短辺支持部材31aと第2短辺支持部材31bとの間に配置され、床基板21の短辺間の中間部分を支持する中間支持部材31cを有している。
第1短辺支持部材31aは、床基板21における長辺間の中央部21cを挟むように離間して配置される一対から構成されている。このように、第1短辺21a側の部分は、第1短辺支持部材31aの有する先端部32aが中央部21cを挟むように離間されている。すなわち、床構造において、第1短辺21a側の部分は第1離間部51を有している。
第2短辺支持部材31bについても、第1短辺支持部材31aと同様に一対から構成されている。すなわち、床構造において、第2短辺21b側の部分は、第2離間部52を有している。なお、中間支持部材31cについても、第1短辺支持部材31aと同様に一対から構成され、中間支持部材31cの有する先端部32aは中央部21cを挟むように離間されている。
吸音部材41は、第1短辺支持部材31aと中間支持部材31cとの間に配置される第1吸音部材41aと、第2短辺支持部材31bと中間支持部材31cとの間に配置される第2吸音部材41bとから構成されている。第1吸音部材41aは、第1短辺支持部材31a及び中間支持部材31cと離間されている。第2吸音部材41bについても、第2短辺支持部材31b及び中間支持部材31cと離間されている。
吸音部材41は、例えば多孔質材料から構成される。多孔質材料としては、市販されているものから選択して用いることができる。吸音部材41は、例えば、ポリエステル系不織布等の不織布を用いることができる。吸音部材41は、設計の自由度を高めるという観点から、支持部材31を構成する多孔質材料とは全体として互いに異なる多孔質材料から構成されることが好ましい。なお、全体として互いに異なる多孔質材料とは、例えば、吸音部材41が支持部材31の一部を構成する多孔質材料と同一の多孔質材料から構成される場合や、支持部材31が吸音部材41の一部を構成する多孔質材料と同一の多孔質材料から構成される場合を含む。
吸音部材41と床基板21との間には、接着層が設けられている。この接着層により、吸音部材41は床基板21に取り付けられている。吸音部材41の厚みは、基台11に接するように設定されている。なお、上述した支持部材31は全体として吸音部材41よりも硬質な材料から構成されることで、床基板21は支持部材31によって支持されるようになっている。
図1及び図2に示すように、床基板21の上面には、緩衝部材14が積層されている。緩衝部材14は、床基板21の各辺よりも長い外形を有している。緩衝部材14は、自己粘着性や接着層によって床基板21に予め固定されている。すなわち、本実施形態の緩衝部材14は、床材12の一部として構成されている。
床基板21と一体とされた緩衝部材14の下面中央は、床基板21の上面中央とは平面視(上面視)で異なる位置に設定されている。緩衝部材14の短辺及び長辺は、それぞれ床基板21の短辺及び長辺と並行であり、緩衝部材14の各辺の位置は、床基板21の各辺の位置と平面視で異なっている。こうした緩衝部材14は、第1床材12aの有する床基板21と第2床材12bの有する床基板21との間隙に重なるように配置される。また、第1床材12aの備える緩衝部材14の外周端面と、第2床材12bの備える緩衝部材14の外周端面とを当接させることで、第1床材12aと第2床材12bとの相対位置が決定される。すなわち、第1床材12aの有する床基板21と第2床材12bの有する床基板21との間隔寸法は、緩衝部材14によって設定することが可能である。
緩衝部材14を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、市販のゴム系制振材が好適に用いられる。
<通路の構成>
図2に示すように、床構造は、床基板21に沿って延在するとともに下層部材22を側壁とした複数の通路61を有している。各通路61の底壁は基台11から構成されるとともに、各通路61の上壁は床基板21又は緩衝部材14から構成されている。なお、緩衝部材14を省略した場合、通路61の上壁は、床仕上げ材13から構成される。
図4に示すように、各通路61は、第1通路61aと、第1通路61aに連通するとともに第1通路61aよりも側壁内面の間隔が広い第2通路61bとを有する。こうした第1通路61aと第2通路61bとが接続されることで、側壁内面の間隔が異なる通路が形成される。本実施形態の通路61は、床基板21の短辺に沿う方向に延在している。
床構造は、上記通路61として、第1床材12aの有する下層部材22と第2床材12bの有する下層部材22とを側壁としてなる床材間通路71を備えている。さらに、床構造は、上記通路61として、各床材12の有する下層部材22のみを側壁とする床材内通路72を備えている。
第1通路61a及び第2通路61bは、同種部材間通路81又は異種部材間通路82から構成される。同種部材間通路81は、支持部材31のみを側壁とする通路、又は、吸音部材41のみを側壁とする通路である。異種部材間通路82は、一方の側壁が支持部材31から構成されるとともに、他方の側壁が吸音部材41から構成される通路である。
上述した床材間通路71は、同種部材間通路81から構成されている。すなわち、床材間通路71の有する第1通路61aの側壁は、第1短辺支持部材31aと第2短辺支持部材31bとから構成されている。床材間通路71の有する第2通路61bの側壁は、第1吸音部材41aと第2吸音部材41bとから構成されている。
なお、床材間通路71の有する第2通路61bには、さらに第1通路61aに相当する異種部材間通路82が連通されている。
床材内通路72の有する第1通路61aは、異種部材間通路82であり、第1吸音部材41aと中間支持部材31cとを側壁とする第1通路61a、及び第2吸音部材41bと中間支持部材31cとを側壁とする第1通路61aの二種から構成されている。
床材内通路72の有する第2通路61bは、第1吸音部材41aと第2吸音部材41bとを側壁とした同種部材間通路81である。
<外周床材及びシール部材>
図5に示すように、本実施形態の床材12は、室を区画する壁体15に隣り合う外周床材12cを備えている。外周床材12cには、シール部材16が設けられている。シール部材16の一端は床基板21と床仕上げ材13との間に介在されている。シール部材16の他端は壁体15に接続されるとともに、床仕上げ材13の側面と壁体15との間に介在されている。壁体15には、床仕上げ材13の外周端縁に沿うように巾木17が設けられている。シール部材16は、外周床材12cの有する通路61が壁体15へ向けて開口する部分に設けられている。シール部材16は、前記開口する部分のいずれにも設けられることが好ましい。シール部材16としては、例えば、紙、布、不織布等の基材と粘着層とを有する粘着テープが好適に用いられる。
<床構造の形成方法及び作用>
次に、床構造の形成方法及び作用について説明する。床構造を形成するには、まず、施工の対象となる基台11の面積に応じて、必要な数の床材12を一つのセットとして準備する。これらの床材12を基台11上に設置した後に、床材12上に床仕上げ材13を設置し、巾木17を装着する。なお、壁体15に隣り合う床材12については、その外周縁を切除することで緩衝部材14、床基板21及び下層部材22の端面が揃えられた外周床材12cとされる。
本実施形態の床構造は、第1離間部51及び第2離間部52を有しているため、第1短辺支持部材31a及び第2短辺支持部材31bから基台11への振動の伝達、すなわち部材間の振動の伝達が抑制され易くなる。また、床構造は、通路61を備えているため、床基板21の振動に伴って空気が局所的に圧縮されることが緩和される。こうした通路61は、第1通路61aと、第1通路61aに連通するとともに第1通路61aよりも側壁内面の間隔が広い第2通路61bとを有している。このため、例えば、空気の圧縮を緩和する作用は、第2通路61bによって発揮され易くなり、空気の振動を低減する作用は、通路形状の複雑化によって発揮され易くなる。
上述した実施形態によって発揮される効果について以下に記載する。
(1)床構造は、第1離間部51及び第2離間部52を有しているため、部材間の振動の伝達が抑制される。また、床構造は、床基板21に沿って延在するとともに下層部材22が側壁となる通路61を備え、その通路61は、第1通路61aと、第1通路61aに連通するとともに第1通路61aよりも側壁内面の間隔が広い第2通路61bとを有している。このため、空気振動の伝達を抑制することが容易となる。したがって、本実施形態の床構造によれば、部材間の振動の伝達と、空気振動の伝達とを抑制することが容易となる。こうした床構造は、基台11への振動伝達が抑制されるため、例えば、階下を有する床構造における騒音対策に有利である。
(2)床構造は、通路61として、第1床材12aの有する下層部材22と第2床材12bの有する下層部材22とを側壁としてなる床材間通路71を備えている。このように、下層部材22の外周壁を利用して通路61を形成することができる。
(3)床材間通路71は、第1床材12aの有する床基板21の短辺と、第2床材12bの有する床基板21の短辺とに沿って延在している。この構成によれば、第1床材12aの有する床基板21の短辺及び第2床材12bの有する床基板21の短辺に沿った部分における振動を好適に低減することが可能である。また、第1離間部51や第2離間部52を利用して床材間通路71を構成することができるため、床構造の複雑化を回避し、かつ騒音対策を行うという観点から有利である。
(4)吸音部材41は、基台11に接している。この構成によれば、基台11の露出が抑制されることで、空気の振動が基台11に伝達されることが抑制される。
(5)床構造は、少なくとも一部が支持部材31と吸音部材41とを側壁とする異種部材間通路82から構成された通路61を備えている。こうした異種部材間通路82によれば、異種部材から構成された側壁に基づいて、空気振動を低減する特性が発揮される。このため、例えば、支持部材31及び吸音部材41を構成する材料を選択することで、空気振動を低減する特性(周波数特性等)を変更することが容易となる。
(6)外周床材12cの有する通路61が壁体15へ向けて開口する部分には、シール部材16が設けられている。シール部材16の一端は、床基板21と床仕上げ材13との間に介在されるとともに、シール部材16の他端は壁体15に接続されている。この構成によれば、上記の開口する部分を通じた空気の流動がシール部材16によって抑制されるため、空気振動の低減が通路61内において効率的に行われるようになる。また、例えば、壁体15を介して周囲に音が拡散することが抑制することができるため、騒音対策としてさらに有利となる。
(7)第1床材12aの有する床基板21と第2床材12bの有する床基板21とは離間されているため、それら床基板21,21の間における振動の伝達が抑制される。これにより、振動の発生箇所から周囲に振動が拡散することを抑制することができる。
(8)床基板21と床仕上げ材13との間には、緩衝部材14がさらに設けられているため、床基板21と床仕上げ材13との間における振動の伝達が抑制される。
(9)長方形状の床基板21では、特に低周波領域の振動が伝達されると、床基板21の短辺側の部分において、中央部21cが大きく変位する振動態様になり易い傾向にある。こうした短辺側の部分における中央部21cが支持部材31で支持された構成では、支持部材31により基台11が押圧され、基台11へ振動が伝達され易くなる場合がある。この点、本実施形態の床構造は、第1離間部51及び第2離間部52を有しているため、床基板21における短辺側の部分から基台11への振動の伝達を好適に抑制することができる。さらに、第1短辺支持部材31a及び第2短辺支持部材31bを多孔質材料から構成することで、高周波領域の振動についても、床基板21における短辺側の部分から基台11への伝達を好適に抑制することができる。
(10)上述したように床基板21における短辺側の部分において、中央部21cが大きく変位する振動態様になる場合がある。この点、本実施形態の床構造では、床基板21の短辺に沿った床材間通路71を有しているため、例えば低周波領域の振動に基づく空気振動を低減する床構造として有利である。
(変更例)
上記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・前記緩衝部材14は、省略されてもよい。なお、前記緩衝部材14は、床基板21の各辺よりも長い外形を有しているが、緩衝部材の形状は、床基板21と同じ外形や床基板21よりも小さい外形に変更されてもよい。また、前記緩衝部材14は、床材12の一部として床基板21に予め固定されているが、床材12とは別体とされ、床構造を形成する際に設けるように変更されてもよい。
・前記第1床材12aの有する床基板21と第2床材12bの有する床基板21とは接触されていてもよい。なお、このように変更した場合、床材間通路71は、第1短辺支持部材31a及び第2短辺支持部材31bが、それぞれ第1短辺21a及び第2短辺21bよりも内側で床基板21を支持する構成に変更することで設けることができる。
・前記実施形態のように、床基板21,21を離間させる場合、壁体15で区画された室全体の床構造において、隣り合う床基板21が離間されていることが好ましいが、一部の床基板21が離間されている床構造であってもよい。
・前記シール部材16は、省略されてもよい。なお、シール部材16は、その他端部が壁体15と巾木17との間に介在されるように装着されてもよい。シール部材16は、室全体の床構造において、すべての外周床材12cの前記開口する部分に設けることが好ましい。シール部材16は、例えば、振動の発生源となり易い箇所に応じて、一部の外周床材12cにおける床材間通路71の開口部分のみに設けることもできる。
・前記床材間通路71は、同種部材間通路81のみ又は異種部材間通路82のみから構成されてもよい。また、床材内通路72は、同種部材間通路81のみ又は異種部材間通路82のみから構成されてもよい。例えば、第1短辺支持部材の周壁が吸音部材で被覆された第1床材と、第2短辺支持部材の周壁が吸音部材で被覆された第2床材とを用いて床構造を構成することができる。この場合、床材間通路の側壁は、吸音部材のみから構成される。
・前記第1通路61aは、同種部材間通路81及び異種部材間通路82のいずれか一方から構成されているが、同種部材間通路81と異種部材間通路82とのいずれも有する構成に変更されてもよい。
・前記第2通路61bは、同種部材間通路81から構成されているが、異種部材間通路82から構成されてもよい。また、第2通路61bは、同種部材間通路81と異種部材間通路82とのいずれも有する構成に変更されてもよい。
・前記床材間通路71及び床材内通路72のいずれか一方は、省略されてもよい。また、前記通路61は、室全体の床構造において、すべての床材12に対応して設けられていることが好ましいが、例えば、第1床材12a及び第2床材12bのいずれか一方に設けられていてもよい。
・前記第1離間部51及び第2離間部52のいずれか一方は、省略されてもよい。例えば、振動の発生箇所に近い短辺側の部分のみに離間部が設けられてもよい。また、前記第1離間部51及び第2離間部52は、室全体の床構造において、すべての床材12に対応して設けられていることが好ましいが、例えば、第1床材12a及び第2床材12bのいずれか一方に設けられていてもよい。
・前記第1離間部51は、一対の第1短辺支持部材31aの間に設けられているが、一体とされた第1短辺支持部材31aの有する凹部により第1離間部を構成することもできる。例えば、第1短辺21aから第2短辺21bに向けて凹む形状の凹部を有する第1短辺支持部材は、その凹部を中央部21cに対応して配置される。この床構造では、先端部32aが中央部21cを挟むように部分的に離間されてなる第1離間部を有する。このように、離間部は、短辺支持部材の有する先端部32aの一部が中央部21cを挟むように離間されることで構成されてもよい。この構成によっても、第1短辺支持部材から基台11への振動の伝達が抑制されるようになる。
また例えば、先端部32aから床基板21に向けて凹む形状の凹部を有する第1短辺支持部材は、その凹部が中央部21cに対応して配置される。この床構造では、先端部32aの全体が中央部21cを挟むように離間されてなる第1離間部を有する。
なお、第2短辺支持部材31bも同様に、一体とされた第2短辺支持部材に変更することができる。
・第1短辺支持部材31a及び第2短辺支持部材31bの少なくとも一方は、3つ以上に分割されていてもよい。
・前記床材間通路71の側壁は、短辺支持部材のみから構成することもできる。この場合、上記のように、第1短辺21aから第2短辺21bに向けて凹む形状の凹部を有する第1短辺支持部材に変更した第1床材と、第2短辺21bから第1短辺21aに向けて凹む形状の凹部を有する第2短辺支持部材に変更した第2床材とを用いる。
・前記吸音部材41は、基台11に対して非接触となるように配置されていてもよい。なお、吸音部材41を基台11に接触させる場合、室全体の床構造において、すべて吸音部材41を基台11に接触させることも可能であるが、例えば、振動の発生源となり易い箇所に応じて、例えば、第1吸音部材41aのみを基台11に接触させてもよい。
・前記床構造は、短辺に沿う方向に延在する通路61のみを有しているが、通路61の少なくとも一つは、例えば、長辺に沿う方向に延在する通路61に変更されてもよい。
・前記各支持部材31は、第1支持層32と第2支持層33との二層構造を有しているが、単層構造に変更されてもよいし、三層以上の構造に変更されてもよい。
・前記通路61は、第1通路61a及び第2通路61bを有しているが、第1通路61a及び第2通路61bに加えて、例えば第2通路61bよりも側壁間の間隔の広い第3通路が連通されていてもよい。
・前記第1床材12aと第2床材12bとは、それらの長辺が同一直線上に位置するように設置されているが、それらの長辺が異なる直線上に位置するようにずらして設置されていてもよい。
・前記中間支持部材31cは、省略されてもよい。また、中間支持部材31cは、その先端部が中央部21cに配置される形状に変更されてもよい。
・前記各床材12では、通路61の数及び形状は共通しているが、床材12毎に通路61の数及び形状が異なっていてもよい。なお、第1離間部51、第2離間部52及び通路61は、室全体に設けられる複数の床材12のうち、少なくとも一つの床材12に採用することで有利となるが、室全体に設けられる複数の床材12のすべてに採用することが特に有利となる。
11…基台、12…床材、12a…第1床材、12b…第2床材、12c…外周床材、13…床仕上げ材、14…緩衝部材、15…壁体、16…シール部材、17…巾木、21…床基板、21a…第1短辺、21b…第2短辺、21c…中央部、22…下層部材、31…支持部材、31a…第1短辺支持部材、31b…第2短辺支持部材、31c…中間支持部材、32…第1支持層、32a…先端部、33…第2支持層、41…吸音部材、41a…第1吸音部材、41b…第2吸音部材、51…第1離間部、52…第2離間部、61…通路、61a…第1通路、61b…第2通路、71…床材間通路、72…床材内通路、81…同種部材間通路、82…異種部材間通路。

Claims (8)

  1. 基台上に設けられ、第1床材と前記第1床材に隣り合う第2床材とを含む複数の床材と、
    前記床材に積層される床仕上げ材と、を備える床構造であって、
    前記床材は、長方形状の床基板と、前記基台と前記床基板との間に位置する下層部材と、を備え、
    前記下層部材は、前記床基板を支持する複数の支持部材と、前記基台と前記床基板との間に配置される吸音部材と、を有し、
    前記支持部材は、前記基台に接する先端部を有するとともに、
    前記支持部材は、前記床基板の短辺に沿って配置され、前記短辺側を支持する短辺支持部材を含み、
    前記短辺側の部分は、前記短辺支持部材の有する先端部が前記床基板における長辺間の中央部を挟むように離間されてなる離間部を有し、
    前記床構造は、前記床基板に沿って延在するとともに前記下層部材が側壁となる通路を備え、
    前記通路は、第1通路と、前記第1通路に連通するとともに前記第1通路よりも側壁内面の間隔が広い第2通路とを有することを特徴とする床構造。
  2. 前記床構造は、前記通路として、前記第1床材の有する下層部材と前記第2床材の有する下層部材とを側壁としてなる床材間通路を備える請求項1に記載の床構造。
  3. 前記床材間通路は、前記第1床材の有する床基板の短辺と、前記第2床材の有する床基板の短辺とに沿って延在している請求項2に記載の床構造。
  4. 前記吸音部材は、前記基台に接している請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の床構造。
  5. 前記床構造は、前記通路として、少なくとも一部が前記支持部材と前記吸音部材とを側壁とする異種部材間通路から構成された通路を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の床構造。
  6. 前記床材は、室を区画する壁体に隣り合う外周床材を備え、
    前記外周床材の有する通路が前記壁体へ向けて開口する部分には、一端が前記床基板と前記床仕上げ材との間に介在されるとともに他端が前記壁体に接続されるシール部材がさらに設けられている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の床構造。
  7. 前記第1床材の有する床基板と前記第2床材の有する床基板とは離間されている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の床構造。
  8. 前記床基板と前記床仕上げ材との間には緩衝部材がさらに設けられている請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の床構造。
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