JP4905966B2 - 建物の気密断熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、板状建築材と仕上げ材との間に形成される空気層の気密性を確保できる建物の気密断熱構造に関する。
下地板の上面及び下面に断熱層を設けた天井構造を備えた木造住宅建物が知られている(例えば、特許文献1参照)。この建物によれば、気密性の良い断熱構造が得られる。しかしながら、上記建物の断熱構造では、下地板の上面と下面とに設けられた2つの断熱層を単純に足した断熱性能しか得られない。
一方、凹凸を有した断面波形に形成された板状建築材としてのデッキプレートの形状、構造を利用した断熱空間を備えた床構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、この構造は、デッキプレートの上に仕上げ材としてのコンクリートを打設した構造であるため、重量が嵩むという課題があった。また、コンクリート、及び、断熱空間を形成するための蓋板が必要なため、コストが嵩むという課題もあった。
そこで、軽量化及びコストの削減を図るため、デッキプレートの上に仕上げ材としての板状の断熱プレート部を設けることによって、デッキプレートと断熱プレート部との間に空気層を形成し、かつ、デッキプレートの裏面に、シート状ガラス繊維のような断熱材を貼着した構造が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平9−49272号公報 特開2004−332244号公報 特開2000−129819号公報
一般に、天井構造では、天井下地部材や設備用配管などを支持するための吊りボルトが設けられる。特許文献3のように、天井板がデッキプレートにより形成された場合、上記吊りボルトは、デッキプレートの上下面に貫通する貫通孔に貫通されてナットで締結されるため、貫通孔と吊りボルトとの間に隙間が生じる。特許文献3では、デッキプレートの裏面にシート状の断熱材を貼着した構造であるため、上記貫通孔と吊りボルトとの間に生じる隙間や互いに隣接するデッキプレート間の隙間を塞ぐことが困難である。このため、特許文献3の構造では、デッキプレートのような板状建築材と断熱プレート部のような仕上げ材との間の空気層の気密性を確保すること、および、この空間による断熱性能の向上を図ることが困難であった。
本発明は上記課題を解消するためになされたもので、板状建築材と仕上げ材との間の空気層の気密性を確保すること、および、空気層による断熱性能の向上を図ることの可能な建物の気密断熱構造を提供する。
本発明の建物の気密断熱構造は、凹凸を有した断面波形に形成されて建物の天井板や壁板や床板を形成した板状建築材と、板状建築材の一方の面に沿って設けられた仕上げ材と、仕上げ材と板状建築材の一方の面に形成された凹部の内面との間で形成された空気層と、空気層と板状建築材の他方の面とに跨る隙間と、板状建築材の他方の面及び一方の面のうちの1つ以上の面に設けられて隙間を塞ぐ断熱材層とを備え、断熱材層が、断熱材の吹き付け又は断熱材の塗布によって形成されたことを特徴とする。
板状建築材が建物の天井板を形成し、断熱材層が天井板の室内側の面と壁面とに跨って設けられたことも特徴とする。
本発明の建物の気密断熱構造によれば、空気層と板状建築材の他方の面とに跨る隙間を塞ぐ断熱材層を備え、断熱材層が、断熱材の吹き付け又は断熱材の塗布によって形成されたことによって、隙間を塞ぐ断熱材層を容易に形成できて、板状建築材と仕上げ材との間の空気層の気密性を確保でき、空気層による断熱性能の向上を図ることができる。
板状建築材が建物の天井板を形成し、断熱材層が天井板の室内側の面と壁面とに跨って設けられたので、断熱材層により、天井板の室内側の面と壁面との境界部分の気密性を向上できる。
最良の形態1
図1を参照し、建物の気密断熱構造としての天井構造を説明する。
天井10は、板状建築材としてのデッキプレート11、仕上げ材としての断熱材12、防水シート13、空気層14、断熱材層15、隙間30を備える。
デッキプレート11は、凹凸を有した断面波形形状で図1の紙面と直交する方向に長尺な鋼板により形成される。このデッキプレート11が図外の梁間に複数敷設されて天井板16を形成する。断熱材12は、発泡ウレタンやロックウールによりシート状又はボード状に形成されたものである。この断熱材12が天井板16の室外側となる外面17(デッキプレート11の一方の面)に沿って設けられることで、断熱材12と天井板16の外面17の凹部面18との間に空気層14が形成される。防水シート13は、断熱材12の外表面19に敷設される。
デッキプレート11には、図外の天井下地部材(例えば野縁受けを吊るすハンガー)や設備用配管などを支持するための吊りボルト31が取付けられる。吊りボルト31は、デッキプレート11の上下面、即ち、外面17の凹部面18と内面20とに跨って貫通する貫通孔32に貫通されて座金34とナット33とによる締結によってデッキプレート11に固定される。
隙間30は、デッキプレート11に固定された吊りボルト31と貫通孔32との間や、互いに隣接するデッキプレート11とデッキプレート11との間の空間により形成されて、空気層14と天井板16の室内側となる内面20(デッキプレート11の他方の面)とに跨る隙間である。尚、互いに隣接するデッキプレート11の端部とデッキプレート11の端部との結合は、図1に示すように、互いに上下に重ね合わされたり、図示しないが、所謂はぜ折のように互いに係合される。
断熱材層15は、ウレタンフォームやロックウールのような断熱材により形成される。つまり、吊りボルト31がデッキプレート11に取付けられた後の天井板16の室内側となる内面20に、ウレタンフォームやロックウールのような断熱材が、機械や刷毛などによって、吹き付けられたり、塗布されたりすることによって、断熱材層15が形成される。特に、隙間30を塞ぐように、断熱材を吹き付けたり塗布したりすることによって、断熱材層15を形成する。
最良の形態1によれば、断熱材が隙間30を塞いで乾燥(固化)することによって、これら隙間30を塞ぐ断熱材層15が形成されるので、隙間30を塞ぐ断熱材層15によって、板状建築材としてのデッキプレート11と仕上げ材としての断熱材12との間の空気層14の気密性を確保できるので、このような空気層14を備えたことによって建物1の断熱性能を向上できる。
即ち、このように気密性に優れた空気層14を備えたことで、天井板16の外側の断熱材12と天井板16の内側の断熱材層15とによる単純和以上の熱断熱抵抗を備えた天井10となる。換言すれば、断熱材12と空気層14と断熱材層15とを足した熱貫流抵抗が得られ、優れた断熱性能を備えた天井10を得ることができる。
また、断熱材層15が、液状断熱材の吹き付けや、塗布によって形成されたので、隙間30を塞ぐ断熱材層15を容易に形成できる。従って、デッキプレート11と断熱材12との間の空気層14の気密性を確保できて、建物1の断熱性能を向上できる天井構造を容易に形成できる。
最良の形態2
図1に示すように、断熱材層15が天井板16の室内側の内面20と壁面22とに渡って設けられた構成とすれば、断熱材層15が、天井板16の内面20と壁21の壁面22との境界部分の気密性を向上させるので、気密性に優れた建物1を得ることができる。
最良の形態1の天井構造や最良の形態2の壁構造は、図2に示すクリーンルーム40を備えた建物1に採用した場合に効果的である。
例えば、半導体製造室や手術室のようなクリーンルーム40と天井10との間の空間41内の圧力状態は負圧に保たれる場合がある。このようなクリーンルーム40を備えた建物1の天井構造として特許文献3に示した天井構造を採用した場合、建物建設の際にデッキプレートと断熱プレート部との間に形成された空気層内の溜まった塵やごみが、上述した隙間30を経由して空間41に浸入し、クリーンルーム40内に浸入する。
一方、クリーンルーム40を備えた建物1の天井構造や壁構造として最良の形態1の天井構造や最良の形態2の壁構造を採用すれば、空気層14内の溜まった塵やごみがクリーンルーム40と天井10との間の空間41内に侵入することを防止できるので、クリーンルーム40内の空気の清浄度を保てる。
本発明の建物の気密断熱構造は、上述したような隙間30に相当する隙間を備えた壁構造や床構造に採用した場合にも効果的である。
断熱材層15は、板状建築材の他方の面及び一方の面のうちの1つ以上の面に設けられればよい。
仕上げ材は、断熱材12でなくともよく、板状建築材との間で空気層14を形成するものであればよい。
防水シート13は、仕上げ材が建物1の外に面していなければ不要である。
建物の気密断熱構造としての天井構造を示す図(最良の形態1;2)。 クリーンルームを備えた建物を示す図(最良の形態1;2)。
符号の説明
1 建物、10 天井、11 デッキプレート(板状建築材)、
12 断熱材(仕上げ材)、13 防水シート、14 空気層、15 断熱材層、
16 天井板、17 天井板の外面(板状建築材の一方の面)、
20 天井板の内面(板状建築材の他方の面)、21 壁面、30 隙間。

Claims (2)

  1. 凹凸を有した断面波形に形成されて建物の天井板や壁板や床板を形成した板状建築材と、板状建築材の一方の面に沿って設けられた仕上げ材と、仕上げ材と板状建築材の一方の面に形成された凹部の内面との間で形成された空気層と、空気層と板状建築材の他方の面とに跨る隙間と、板状建築材の他方の面及び一方の面のうちの1つ以上の面に設けられて隙間を塞ぐ断熱材層とを備え、断熱材層が、断熱材の吹き付け又は断熱材の塗布によって形成されたことを特徴とする建物の気密断熱構造。
  2. 板状建築材が建物の天井板を形成し、断熱材層が天井板の室内側の面と壁面とに跨って設けられたことを特徴とする請求項1に記載の建物の気密断熱構造。
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