JP6134300B2 - 建築物に内断熱構造を設ける改修方法,建築物の内断熱構造及び建築物 - Google Patents

建築物に内断熱構造を設ける改修方法,建築物の内断熱構造及び建築物 Download PDF

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Description

本発明は、建築物に内断熱構造を設ける改修方法,建築物の内断熱構造及び建築物に関する。
従来より、鉄筋コンクリート造(RC造)などの建築物においては、柱,梁,外壁,スラブなどの躯体(スケルトン)を残して、間仕切りなどの内壁,仕上げ床などの内装(インフィル)を変更し自由な間取り設計を行うことができる構造が広く採用されている。特に、最近では、スケルトンを傷めることなくインフィルを自由に変更できるようにし、かつベースパネルの取り付け位置の自由な変更や微調整を簡単に行うことができる構造が開発されている(例えば、下記特許文献1)。
特許文献1のスケルトン・インフィル構造は、天井、床、壁のうち少なくとも一つの取り付け用レールが所定間隔で埋設され、取り付け用レールにベースパネルが取外し自在に設置された構造となっている。
特開2005−16221号公報
しかし、従来のスケルトン・インフィルの構造において、インフィルの変更を行う際に、インフィル、特に仕上げ床の設置位置を踏まえて確実に断熱構造を設けることについてはほとんど考慮されていなかった。すなわち、躯体のスラブから窓開口部までの壁面の高さは個々の建築物において異なっていることが多く、あらかじめ決められた大きさの断熱パネルを設置することはできないため施工現場で個別に断熱構造を組む必要がある。したがって、施工者の判断や能力によって断熱構造が異なってしまい、建築物の室内が均一で熱的に密閉された断熱構造にならない場合や、多数の部屋を有する建築物において均一な断熱品質の部屋を提供できない場合があった。
そこで上記課題に鑑み、本発明は、仕上げ床の高さを考慮して建築物に内断熱を確実に施工する建築物に内断熱構造を設ける改修方法,建築物の内断熱構造及び建築物を提供する。
本発明の方法は、外壁の開口部に設けられた第1の窓と、前記第1の窓の下端よりも下方で前記外壁に直交する方向に設けられたスラブとを備えた建築物に内断熱構造を設ける改修方法において、前記第1の窓の下端の高さ位置から前記スラブの上面に亘って、前記外壁に沿ってこの外壁の屋内側に断熱材を配する工程と、前記断熱材の上端側に窓枠と窓ガラスとを備えた断熱性能を有する第2の窓を設置する工程と、前記スラブの上方で前記第2の窓の下辺側の前記窓枠の高さ以下の位置に仕上げ床を設置する工程と、を有し、前記断熱材は、前記外壁の屋内側から軟質断熱材層、硬質断熱材層、枠体に嵌合された断熱材片の順に積層されたものであることを特徴とする。
この構成によれば、断熱材及び断熱性能を有する第2の窓を外壁の内側に設けた際に、仕上げ床を第2の窓よりも低い位置に設置することができる。
本発明の方法は、外壁の開口部に設けられた第1の窓と、前記第1の窓の下端よりも下方で前記外壁に直交する方向に設けられたスラブと、を備えた建築物に内断熱構造を設ける改修方法において、前記第1の窓の下端の高さ位置から前記スラブの上面に亘って、前記外壁に沿ってこの外壁の屋内側に断熱材を配する工程と、前記断熱材の上端側に窓枠と窓ガラスとを備えた断熱性能を有する第2の窓を設置する工程と、前記第2の窓の下辺側の前記窓枠よりも高い位置に仕上げ床を設置する工程と、前記窓枠と前記仕上げ床との間に幅木又は内壁を配する工程と、を有し、前記断熱材は、前記外壁の屋内側から軟質断熱材層、硬質断熱材層、枠体に嵌合された断熱材片の順に積層されたものであることを特徴とする。
この構成によれば、断熱材及び断熱性能を有する第2の窓を外壁の内側に設けた際に、仕上げ床を第2の窓よりも高い位置に設置することができる。
本発明の建築物の内断熱構造は、外壁の開口部に設けられた第1の窓と、前記第1の窓の下端よりも下方で前記外壁に直交する方向に設けられたスラブと、を備え、前記第1の窓の下端の高さ位置から前記スラブの上面に亘って、前記外壁に沿ってこの外壁の屋内側に配された断熱材と、前記断熱材の上端側に設けられた窓枠と窓ガラスとを備えた断熱性能を有する第2の窓と、前記スラブの上方で前記第2の窓の下辺側の前記窓枠の高さ以下の位置に設置された仕上げ床と、を有し、前記断熱材は、前記外壁の屋内側から軟質断熱材層、硬質断熱材層、枠体に嵌合された断熱材片の順に積層されたものであることを特徴とする。
この構成によれば、断熱材及び断熱性能を有する第2の窓を外壁の内側に設けた場合に、仕上げ床が第2の窓よりも低い位置に設置されるため、居住スペースが大きくなる。
本発明の建築物は、外壁の開口部に設けられた第1の窓と、前記第1の窓の下端よりも下方で前記外壁に直交する方向に設けられたスラブと、を備え、前記第1の窓の下端の高さ位置から前記スラブの上面に亘って、前記外壁に沿ってこの外壁の屋内側に配された断熱材と、前記断熱材の上端側に設けられた窓枠と窓ガラスとを備えた断熱性能を有する第2の窓と、前記スラブの上方で前記第2の窓の下辺側の前記窓枠の高さ以下の位置に設置された仕上げ床と、を有し、前記断熱材は、前記外壁の屋内側から軟質断熱材層、硬質断熱材層、枠体に嵌合された断熱材片の順に積層されたものであることを特徴とする。
この構成によれば、断熱材及び断熱性能を有する第2の窓を外壁の内側に設けた場合に、仕上げ床が第2の窓よりも低い位置に設置されるため、居住スペースが大きくなる。
本発明の建築物の内断熱構造は、外壁の開口部に設けられた第1の窓と、前記第1の窓の下端よりも下方で前記外壁に直交する方向に設けられたスラブと、を備え、前記第1の窓の下端の高さ位置から前記スラブの上面に亘って、前記外壁に沿ってこの外壁の屋内側に配された断熱材と、前記断熱材の上端側に設けられた窓枠と窓ガラスとを備えた断熱性能を有する第2の窓と、前記第2の窓の下辺側の前記窓枠よりも高い位置に設けられた仕上げ床と、前記窓枠と前記仕上げ床との間に設けられた幅木又は内壁と、を有し、前記断熱材は、前記外壁の屋内側から軟質断熱材層、硬質断熱材層、枠体に嵌合された断熱材片の順に積層されたものであることを特徴とする。
この構成によれば、断熱材及び断熱性能を有する第2の窓を外壁の内側に設けた場合に、仕上げ床が第2の窓よりも高い位置に設置されるため、床下の配管スペースが大きくなる。
本発明の建築物は、外壁の開口部に設けられた第1の窓と、前記第1の窓の下端よりも下方で前記外壁に直交する方向に設けられたスラブと、を備え、前記第1の窓の下端の高さ位置から前記スラブの上面に亘って、前記外壁に沿ってこの外壁の屋内側に配された断熱材と、前記断熱材の上端側に設けられた窓枠と窓ガラスとを備えた断熱性能を有する第2の窓と、前記第2の窓の下辺側の前記窓枠よりも高い位置に設けられた仕上げ床と、前記窓枠と前記仕上げ床との間に設けられた幅木又は内壁と、を有し、前記断熱材は、前記外壁の屋内側から軟質断熱材層、硬質断熱材層、枠体に嵌合された断熱材片の順に積層されたものであることを特徴とする。
この構成によれば、断熱材及び断熱性能を有する第2の窓を外壁の内側に設けた場合に、仕上げ床が第2の窓よりも高く位置に設置されるため、床下の配管スペースが広くなる。
本発明は、仕上げ床の高さを考慮して建築物に内断熱構造を確実に施工する建築物に内断熱構造を設ける改修方法,建築物の内断熱構造及び建築物を提供する。
本発明の第1の実施形態に係る建築物の断熱構造を示した一部断面図である。 本発明の第1の実施形態の他の例に係る建築物の断熱構造を示した一部断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る建築物の断熱構造を示した一部断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る建築物の断熱構造を示した一部断面図である。
以下、図1を参照して本発明の第1の実施形態の方法について説明する。
本発明の建築物2に断熱構造1Aを設ける改修方法は、建築物2に設けられていた仕上げ床3を取り除いて外窓(第1の窓)4を備えた外壁5に、断熱機能を備えた内窓(第2の窓)6と断熱材7を設けて、根太31と床下地33を有するスラブ上に二重床構造材と仕上げ床3を設置する方法である。特に、本発明の改修方法は、外壁5,不図示の柱,梁,スラブ8等の躯体(スケルトン)に仕上げ床3,不図示の内壁,間仕切りなどの内装物(インフィル)を自由に設置し間取りを構成することのできるスケルトン・インフィル構造に好適に適用される。
本発明の第1の実施形態の改修方法は、(1)外壁5の上端5tの高さ位置からスラブ8の上面8aに亘って、外壁5に沿って外壁5の内面5aに断熱材7を配する工程と、(2)断熱材7の上端7t側に窓枠9と窓ガラス10とを備えた断熱性能を有する内窓6を設置する工程と、(3)スラブ8の上方で内窓6の下辺側の窓枠9aの高さ以下の位置に仕上げ床3を再設置する工程と、を有する。
本発明の改修方法を実施する前提工程として、外壁5及びスラブ8の内側に配されている不図示の仕上げ材,仕上げ床3及びその他不要な固定具等を除去し、外壁5の内面5a及びスラブ8の上面8a等の躯体の内面を露出させておく。
(1)外壁5の屋内側に断熱材7を配する工程
前記前提工程の後、外壁5の屋内側の壁面(内面5a)に断熱材7を配する。断熱材7には、発泡プラスチック系断熱材を備えたものを用いる。
発泡プラスチック系断熱材7は、外壁5の内面5a側の略上端5tからスラブ8の上面8aに亘って、外壁5の内面5aに不図示の接着剤等により貼着する。なお、発泡プラスチック系断熱材7の上端7tは、外壁5の内面5a側の上端5tと厳密に一致している必要はない。
外壁5の内面5aに貼着させる発泡プラスチック系断熱材7としては、軟質断熱材層12、硬質断熱材層13及び断熱材片14を嵌合させた枠体15を備えたものを好適に用いることができる。
軟質断熱材層12は、硬質断熱材層13の断熱材7bに比べて軟らかい材質7aで形成される。具体的には、断熱材7aは、スポンジ、グラスウールなどで形成される。スポンジとしては、ポリウレタンスポンジ、ゴムスポンジ、ポリエチレンスポンジなどを使用できる。グラスウールを使用する場合、ビニールシートなどでカバーされていないものが好ましい。
また、軟質断熱材層12を形成する断熱材7aは、断熱性よりも変形容易性を重視して選定され、軟質断熱材層12が外壁5の屋内側に配置されることで、外壁5の表面にある凹凸や傾斜が軟質7aによって吸収され、軟質断熱材層12と外壁5との間に隙間ができることが防止される。したがって、断熱材7と外壁5との間に生じた隙間に室内空気が流入することによる結露発生が防止される。
また、軟質断熱材層12は、JISA9511に記載の発泡プラスチック系断熱材に比べると、断熱性が劣っており、軟質断熱材層12を一層だけで所要の断熱性を得ようとすると、層の厚さを厚くする必要があり、室内面積が狭くなるという問題が生じる。したがって、軟質断熱材層12と硬質断熱材層13との2層構造とすることで、室内面積が狭くなるというデメリットを抑えて、断熱性能の向上および結露の防止が可能となる。
硬質断熱材層13を形成する断熱材7bは、例えばJISA9511に記載の発泡プラスチック系断熱材から得ることができる。JISA9511準拠の発泡プラスチック系断熱材としては、フェノール樹脂発泡体、硬質ウレタンフォームなどが例示される。硬質断熱材層13を形成する7bは、軟質断熱材層12に比べて断熱性に優れるものであれば、JISA9511に記載の発泡プラスチック系断熱材以外のものであってもよい。
枠体15は、詳細な図示を省略するが、通常、一対の縦桟および複数の横桟からなるものである。一対の縦桟と上下に隣り合う横桟との間に形成される空間が断熱材片14の配置空間とされ、この空間に断熱材片14が充填される。1つの断熱パネルで使用される枠体15は、一種類としてもよく、横桟の数や位置などが異なる複数種類としてもよい。
枠体15内に充填される断熱材片14の形状は、枠体15の空間に合わせて矩形板状に形成されるのがよい。断熱材片14は、例えばJISA9511に記載の発泡プラスチック系断熱材から得ることができる。断熱材片14を形成する断熱材7cは、硬質断熱材層13を形成する7bと同じであってもよいし、異なるものであってもよい。断熱材片14を形成する断熱材7cは、JISA9511に記載の発泡プラスチック系断熱材以外のものであってもよい。
枠体15内に断熱材片14が充填されることで、軟質断熱材層12および硬質断熱材層13の2層と枠体15内の断熱材片14とを合わせた3層の断熱パネルが形成され、さらに、断熱性能が向上したものとなる。枠体15を使用することで、内壁の構造強度を高いものとできる。枠体15は、天井および床に固定された横木に固定され、これにより、枠体15表面の面一が形成される。このようにすることで、枠体15を天井および床に対して適正かつ確実に位置決めすることができ、より精度の高い内壁用表面材の面一が形成される。また、枠体15を利用して、内壁面から種々物品のビス、釘固定が可能となる。枠体15を使用した場合には、枠体15が熱橋となる恐れがあるが、枠体15の躯体側全面に硬質断熱材層13が配置されることで、熱橋ができることが防止されるので、内壁の構造強度確保と断熱性能の向上とを両立させることができる。
軟質断熱材層12、硬質断熱材層13および断熱材片14又は枠体15の厚さは、特に限定されるものではなく、断熱性能の向上および結露の防止を考慮して適宜設定される。気密をとる硬質断熱材層13の厚みを薄くして、不足分を断熱材片14で補うことが好ましく、軟質断熱材層12の厚み<硬質断熱材層13の厚み<断熱材片14の厚みであることがより好ましい。
硬質断熱材層13および/または断熱材片14に使用される好ましい断熱材7b,7cの1例は、フェノール樹脂発泡体であり、好ましいフェノール樹脂のタイプは、レゾール樹脂である。レゾール樹脂は、フェノール、又はクレゾール、キシレノール、パラアルキルフェノール、パラフェニールフェノール、レゾルシノール等のフェノール化合物と、ホルムアルデヒド、フルフラール、アセトアルデヒド等のアルデヒドとの、触媒としての水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、又はトリメチルアミンやトリエチルアミン等の脂肪族アミンの存在下での化学反応によって得ることができる。又、密度は20Kg/m2以上、制限酸素指数26%以上、ホルムキャッチャー剤を使用し、VOC発生を抑制したものが好ましい。
通常、硬質断熱材層13および/または断熱材片14を形成する断熱材7b,7cの両面には、ガラス繊維混抄紙、寒冷紗、織布、不織布、紙、ライナー紙、エンボス加工紙、複合紙などの面材が積層される。
上記の断熱パネルを設置するに際し、軟質断熱材層12、硬質断熱材層13および枠体内の断熱材片14は、それぞれ、別個に取り付けられるようにしてもよく、また、枠体に予め取り付けられているようにしてもよい。
(2)断熱材7の上端7t側に窓枠9と窓ガラス10とを備えた断熱性能を有する内窓8第2の窓)6を設置する工程
内窓6を設定する工程では、内窓6を発泡プラスチック系断熱材7の枠体15(桟木ともいう)に取り付け、下端側の窓枠9aを外壁5の内面5a側の上端5tの高さに位置させる。
内窓6は、窓枠9と窓枠9の内側に取り付けられる窓ガラス10とを備えている。
窓ガラス10は、四方を矩形に取り囲む障子20と障子20の内側に嵌め込まれた透明又は半透明のガラス板21により形成されており、断熱性を有している。
この際、外窓4の窓枠25と内窓6の窓枠9との間と、発泡プラスチック系断熱材7と窓枠9との間、更に硬質断熱材層13と枠体15との間に亘って気密シールS(発泡ウレタンでもよい)を配しておくとよい。
(3)スラブ8の上方で第2の窓の下辺側の窓枠9aの高さ以下の位置に仕上げ床3を再設置する工程
仕上げ床3を再設置する工程では、スラブ8に根太31と床下地33を有する二重床構造を設置し、床下地33上に仕上げ床3を内窓6の下辺側の窓枠9aの高さ以下の位置になるよう設置する。
図1に示したいわゆる乾式二重床の場合には、根太31としては制振ゴム等の衝撃吸収性のある材料を用いることが好ましい。二重床構造を採用することで改修後の遮音性能を向上させることができる。
この際、仕上げ床3の下方に不図示の配管等を通すための高さを十分に考慮して居住スペースを最大限確保する。
なお、フローリングの表面等、仕上げ床3の表面が下辺側の窓枠9aの上面と略一致する場合は改修を完了させる。この場合には、室内からスラブ8が見えないよう、床下地33の端面を窓枠9の端面よりも外壁5側に位置させること好ましい。
図2に示すように、仕上げ床3の表面が下辺側の窓枠9aの下端よりも下方に位置する場合には、室内から断熱材7が見えないようにするため、仕上げ床3と窓枠9との間に幅木32(又は内壁)を設けて改修を完了させる。この場合には、室内から断熱材7が見えないようにするため、仕上げ床3の端面を窓枠9の端面よりも外壁5側に位置させること好ましい。
このように、第1の実施形態の改修方法は、仕上げ床3と断熱機能を有する内窓6とを外壁5の内側に設けることによって、建築物2の内装の改装時に容易に断熱構造1Aを設けることができるとともに、居住スペースを拡大することができるという効果を奏する。
また、第1の実施形態の改修方法は、居住スペースの天井高さを確保することができることにより、断熱性能および快適な居住環境の両方を得ることができるといった効果を奏する。
次に、本発明の第2の実施形態について図3を用いて説明する。本実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施形態の改修方法は、仕上げ床3の高さを内窓6の下辺側の窓枠9aよりも高い位置に設置し、下辺側の窓枠9aと仕上げ床3の上面との間に框22を配している点で第1の実施形態の改修方法と異なっている。
以上の構成により、第2の実施形態の改修方法は、仕上げ床3と断熱機能を有する内窓6とを外壁5の内側に設けることによって、建築物2の内装の改装時に容易に断熱構造1Bを設けることができるとともに、配管スペースを十分に確保して配管構造の自由度の高い床下構造を形成することができるという効果を奏する。
また、本実施形態の改修方法は、配管スペースの高さを確保できることにより、排水管の勾配を確保することができるため、水廻りの位置の自由度が増すなどの効果を奏する。
次に、本発明の第3の実施形態について図4を用いて説明する。本実施形態において第1の実施形態又は第2の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
第3の実施形態の改修方法は、仕上げ床3の高さを外壁5の内面5a側の上端5tよりも高い位置に設置するとともに、内窓6の下辺側の窓枠9aを仕上げ床3の高さに合わせている点で第1の実施形態及び第2の実施形態と異なっている。
この場合、内窓6の下辺側の窓枠9aと外窓4との間に框23を配する。
以上の構成によっても、第2の実施形態の場合と同様に、建築物2の内装の改装時に容易に断熱構造1Cを設けることができるとともに、配管スペースを十分に確保して配管構造の自由度を高め好適な配管設備を設けることができるという効果を奏する。
なお、本発明の第1〜第3の実施形態としていわゆる乾式二重床を図示したが、これに限るものではなく、遮音性能やコストを鑑みて根太31と床下地33のみとからなる根太床や、スラブ上に断熱材、モルタル、床下地33の順に設置した浮床等の二重床構造を採用してもよい。
また、これらの二重床構造や仕上げ床3から壁面を介して振動や騒音がスラブ8へと伝達するのを防ぐため、根太31、床下地33及び仕上げ床3と、断熱材7の構成材や窓枠9との間には隙間を設けることが好ましい。
特に、根太31として制振ゴム等の衝撃吸収性のある材料を用いた場合には、床下地33及び仕上げ床3が沈み込むため、これらの床材と断熱材7等との間に隙間を設けることが好ましく、本発明においてはこのような隙間を設けても断熱材7により断熱性能が損なわれることが無い。
1A,1B,1C 断熱構造
2 建築物
3 仕上げ床
4 外窓(第1の窓)
5 外壁
6 内窓(第2の窓)
7 断熱材
8 スラブ
9 内窓の窓枠
9a 下辺側の窓枠

Claims (6)

  1. 外壁の開口部に設けられた第1の窓と、前記第1の窓の下端よりも下方で前記外壁に直交する方向に設けられたスラブとを備えた建築物に内断熱構造を設ける改修方法において、
    前記第1の窓の下端の高さ位置から前記スラブの上面に亘って、前記外壁に沿ってこの外壁の屋内側に断熱材を配する工程と、
    前記断熱材の上端側に窓枠と窓ガラスとを備えた断熱性能を有する第2の窓を設置する工程と、
    前記スラブの上方で前記第2の窓の下辺側の前記窓枠の高さ以下の位置に仕上げ床を設置する工程と、
    を有し、
    前記断熱材は、前記外壁の屋内側から軟質断熱材層、硬質断熱材層、枠体に嵌合された断熱材片の順に積層されたものであることを特徴とする建築物に内断熱構造を設ける改修方法。
  2. 外壁の開口部に設けられた第1の窓と、前記第1の窓の下端よりも下方で前記外壁に直交する方向に設けられたスラブと、を備えた建築物に内断熱構造を設ける改修方法において、
    前記第1の窓の下端の高さ位置から前記スラブの上面に亘って、前記外壁に沿ってこの外壁の屋内側に断熱材を配する工程と、
    前記断熱材の上端側に窓枠と窓ガラスとを備えた断熱性能を有する第2の窓を設置する工程と、
    前記第2の窓の下辺側の前記窓枠よりも高い位置に仕上げ床を設置する工程と、
    前記窓枠と前記仕上げ床との間に幅木又は内壁を配する工程と、
    を有し、
    前記断熱材は、前記外壁の屋内側から軟質断熱材層、硬質断熱材層、枠体に嵌合された断熱材片の順に積層されたものであることを特徴とする建築物に内断熱構造を設ける改修方法。
  3. 外壁の開口部に設けられた第1の窓と、前記第1の窓の下端よりも下方で前記外壁に直交する方向に設けられたスラブと、を備え、
    前記第1の窓の下端の高さ位置から前記スラブの上面に亘って、前記外壁に沿ってこの外壁の屋内側に配された断熱材と、
    前記断熱材の上端側に設けられた窓枠と窓ガラスとを備えた断熱性能を有する第2の窓と、
    前記スラブの上方で前記第2の窓の下辺側の前記窓枠の高さ以下の位置に設置された仕上げ床と、
    を有し、
    前記断熱材は、前記外壁の屋内側から軟質断熱材層、硬質断熱材層、枠体に嵌合された断熱材片の順に積層されたものであることを特徴とする建築物の内断熱構造。
  4. 請求項3に記載の内断熱構造を備えた建築物。
  5. 外壁の開口部に設けられた第1の窓と、前記第1の窓の下端よりも下方で前記外壁に直交する方向に設けられたスラブと、を備え、
    前記第1の窓の下端の高さ位置から前記スラブの上面に亘って、前記外壁に沿ってこの外壁の屋内側に配された断熱材と、
    前記断熱材の上端側に設けられた窓枠と窓ガラスとを備えた断熱性能を有する第2の窓と、
    前記第2の窓の下辺側の前記窓枠よりも高い位置に設けられた仕上げ床と、
    前記窓枠と前記仕上げ床との間に設けられた幅木又は内壁と、
    を有し、
    前記断熱材は、前記外壁の屋内側から軟質断熱材層、硬質断熱材層、枠体に嵌合された断熱材片の順に積層されたものであることを特徴とする建築物の内断熱構造。
  6. 請求項5に記載の内断熱構造を備えた建築物。
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