JP2009035953A - 断熱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、断熱材と軸組部材との直接的な接触をなくし、且つ建築物の壁内及び床、屋根裏空間並びに室内外の通気性を良好とした断熱構造を提供するものである。
【解決手段】上記課題を解決するため本発明は、建築物における軸組部材の外面に小角部材を取着し、該小角部材に断熱材を取り付けることにより外断熱構造とし、該軸組部材の外面と該断熱材との間に空隙を形成し、該空隙を空気の通気路としたことを特徴とする断熱構造である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物の木造や鉄骨造等における断熱構造において、通気性を良好とすることにより省エネルギー化を図ると同時に軸組部材の耐久性を増加させることを目的とする断熱構造に関する。
建築物の木造や鉄骨造等においては、建築物の断熱化を図るために壁、床、天井等の軸組部材間に断熱材を配置して内外からの熱の伝達を遮断し、室内の暖気や冷気が外に逃げたり、或いは外界の暖気や冷気が室内に入り込むことを防止している。
その手段の一つとして外断熱構造が存在するが、該外断熱構造は外壁材の内側に断熱層を形成し、それら断熱層を柱や間柱等の軸組部材の外側に取着している。従って、柱等の外壁材側は断熱材によって囲まれた状態となり、室内の断熱化を達成するものである。上記外断熱構造は、構造内の空間における空気の通気路は軸組部材間と該断熱材及び室内側の仕上材とで囲まれる構造内空間であり、該通気路を空気が移動することにより結露の発生を防止していた。
しかし、上記通気路は軸組部材と断熱層及び仕上材とで囲まれた閉鎖空間として形成されるため、空気の流動が不十分で通気効率が悪く、内気温と外気温との温度差により構造体内に結露が発生していた。
そこで出願人は先の出願において、断熱材を柱や間柱等の軸組部材の外側に連続的に取着すると同時に、軸組部材間に断熱材を取着して厚い断熱層を形成し、且つ該断熱層と該軸組部材の室内側の内装材との間に空隙を形成し、該空隙を通気路とすることにより断熱と通気に優れた断熱構造を提案した。
しかし、柱等の軸組部材の外側面となる面及び該軸組部材の側面となる一部には断熱材が密着状態で取着されることになるため該軸組部材の一部の面が該断熱材によって空気との接触が不可となり、当該部分に結露が生じ易く、木材等の場合は腐朽やシロアリを発生させる要因となり、鉄骨等の場合は錆の要因となっていた。
特開2006−9327号公報
本発明は、上記問題点を解決するために、断熱材と軸組部材との直接的な接触をなくし、且つ建築物の構造内の通気性を良好とした断熱構造を提供するものである。
建築物における軸組部材の外面に小角部材を取着し、該小角部材に断熱材を取り付けることにより外断熱構造とし、該軸組部材の外面と該断熱材との間に空隙を形成し、該空隙を空気の通気路とした断熱構造を特徴とする。
また、建築物における軸組部材の外面に小角部材を取着し、該小角部材に断熱材を取り付けると同時に、該断熱材の内側に該小角部材の突出幅より小となる厚さの別途断熱材をその両端部が該小角部材の側面に接するようにして取り付けることにより外断熱構造とし、該軸組部材の外面と該断熱材との間に空隙を形成し、該空隙を空気の通気路とした断熱構造を特徴とする。
更に、上記の断熱構造における軸組部材の下端となる土台の構造において、該土台の下面とその下部の基礎部材上面との間にスペーサを間隔を有して配設することにより空気の通気路を形成し、該通気路を上記の通気路と連続した断熱構造を特徴とする。
また、上記の断熱構造における軸組部材の室内側下端における幅木、又は幅木上部壁の一部、又は床に通気手段を設けることにより空気の通気路を形成し、該通気路を上記の通気路と連続した断熱構造を特徴とする。
更に、上記の断熱構造における軸組部材の上端となる横架材において、該横架材の下面側に屋根裏空間部と連続する空隙を設けることにより空気の通気路を形成し、該通気路を上記の通気路と連続した断熱構造を特徴とする。
本発明は、軸組部材の外面側で且つ該軸組部材の外面に取着した別途小角部材に断熱材を取着したので該断熱材が該軸組部材に直接接することがなく、該断熱材により軸組部材と空気との接触が妨げられることがなくなり、該軸組部材全面の通気性が良好となって結露を防止することが可能となった。その結果、木材にあっては腐朽やシロアリの発生が少なくなり、鉄骨にあっては錆の発生を防止することが可能となった。
また、軸組部材である筋違部材は隣接する部材間に斜めに設置されるので、該部材間に断熱材を配置する従来の構造にあっては該断熱材を斜めの筋違に沿って切断して取着する必要があり、その施工に手間がかかっていたが、本発明は、筋違の外側で且つ一定の隙間を有して断熱材が配置されることになり、施工が極めて簡単で、且つ断熱材による密閉度が向上し、極めて優れた断熱構造を得ることが可能となった。
また、軸組部材と断熱材との接触がないので該軸組部材を介しての熱の伝達が防止でき、断熱効果を一層促進させることが可能となった。
更に、基礎と土台との間にスペーサを設けて壁内空間と床下空間との通気路を連通させることにより、床下からの空気或いは外気が壁内空間及び床下空間を循環することが可能となった。
また、幅木や天井に通気手段や開口部を設けて壁内空間と上記床下空間並びに屋根裏空間部と室内等とを通気路により連通させることができ、建築物全体の通気性を良好とすることが可能となった。
本発明の最適な実施例を以下に示す。
図1は、本発明の建築物の断熱構造の水平方向の断面を示すもので、壁構造を実施例として示している。該断熱構造1は、柱や間柱等の軸組部材2の外側方向に位置する外面3の中心となる縦方向に沿って小角部材4を取着し、該小角部材4の外側全面を利用して断熱材5を取着している。
軸組部材2の該小角部材4が取着される外面3の反対側となる内面6には胴縁7等を介して下地材や仕上材等の仕上層8が形成される。他方、断熱材5の外面側には、同様に胴縁等を介して又は直接外装仕上材により外壁層9を形成している。外壁層9は乾式構造であっても良いし、シート材等を介しての湿式構造でも良い。
図2は、本発明の建築物の断熱構造の縦方向下部側の断面を示すもので、建築物の下部を構成する基礎部材10と土台11との間にスペーサ12を介在させている。また、上記した軸組部材2と同様、土台11の外面3にも小角部材4を取着している。
他方、土台11の内面にも胴縁7を取着し、該胴縁7或いは他の下地材上に取着された幅木13に貫通孔或いは該貫通孔を含め何等かの通気手段14等を設けておくことにより、軸組部材2と仕上材9及び室内との間に通気路が形成されることになる。
また、図2においては床暖房を構成した実施例を示しているが、該設備を設置した例でも、基礎10から延出したベース基礎15上に断熱材16を敷設し、その上部側に床暖房のための配管や配線設備を有するプレキャスト製等のコンクリート版17を配設している。該床暖房はガス或いは電気や化学反応型等様々なものが使用される。
該コンクリート版17上には根太18が設けられ、該根太18上に下地材等を介して床部材19が敷設される。該根太18の長手方向間に隙間を設けたり或いは貫通孔を設けることにより、上記した壁内側の通気路が床部材19の下側にまで連通することが可能となる。
上記実施例では基礎10から延出したベース基礎15上に断熱材16を敷設し、その上部側に床暖房のための配管や配線設備を有するプレキャスト製等のコンクリート版17を配設して根太18、及び床部材19を取り付けたが、断熱材16やプレキャスト製等のコンクリート版17を設けることなく通気路とすることも可能である。
図3は、本発明の建築物の断熱構造の上部側を示した断面図で、天井・屋根と壁との取り合い部分を示したものである。天井部材20、屋根裏空間部21と壁との隅部に連通部22を形成することにより、建築物の屋根裏側から床下側までを通気路によって連通した空間を形成することができる。
上記した軸組部材2として柱の断面を120mm×120mmの角部材とした場合、小角部材4の断面としては30mm×40mm程度の部材が使用され、該小角部材4には厚さ30mm程度の断熱材5aがその外面に取着される。図1及び2で図示した断熱材5にあっては、断熱材を上記断熱材5aを外側断熱材5aとし、その内側に内側断熱材5bを配設し、断熱材を二重としている。
上記図示のものの断熱材5は二重としているが、上記のようにいずれかの一部材としても良い。該小角部材4には接着剤や両面粘着テープ等のテープ類或いは釘や他の取り付け金具等の適宜固定手段によって断熱材5aを取り付けることができる。また、断熱材5a、5b相互も上記同様、接着剤やテープ類或いは他の取り付け固定手段により一体化することができる。
断熱材5を二重とする場合、上記小角部材4を軸組部材2の外面3に取り付け、外側の断熱材5aを該小角部材4の外面に取り付け、他方内側の断熱材5bは少なくとも該小角部材4の突出側の厚さ(本実施例では40mmとしている)より薄い厚さとし(本実施例では30mmとしている)、該小角部材4間に配設する。従って、二重とした断熱材5であっても軸組部材2の外面3と断熱材5bの内面との間に空間(本実施例では10mmの空間となる)を形成することができる。上記空間の形成により図1の○印に示すように、軸組部材2の外面3と断熱材5bとの間に該断熱材5bの内面に沿って空気の通気路Aを形成することができる。
また、図4に示すように、基礎部材10と土台11との間に4mm厚程度のスペーサ12を適宜間隔を有して配置することにより、該基礎部材10と土台11間に通気路が形成され、図2に示したように、壁内側と床部材下面側及び室内間とに連続した通気路が形成されることになる。
上記通気路により壁内の通気路と床下側の通気路並びに室内空間、屋根裏空間部及び外空間とが矢印で示したように連続した通気手段となることが可能となった。
本発明の建築物の断熱構造の壁部分の水平断面図。 本発明の建築物の断熱構造の基礎側の縦断面図。 本発明の建築物の断熱構造の屋根側の縦断面図。 土台下のスペーサを示した平面図。
符号の説明
1 断熱構造
2 軸組部材
3 外面
4 小角部材
5 断熱材
6 内面
7 胴縁
8 仕上層
9 外壁層
10 基礎部材
11 土台
12 スペーサ
13 幅木
14 通気手段
15 ベース基礎
16 断熱材
17 コンクリート版
18 根太
19 床部材
20 天井部材
21 屋根裏空間部
22 連通部

Claims (5)

  1. 建築物における軸組部材の外面に小角部材を取着し、該小角部材に断熱材を取り付けることにより外断熱構造とし、該軸組部材の外面と該断熱材との間に空隙を形成し、該空隙を空気の通気路としたことを特徴とする断熱構造。
  2. 建築物における軸組部材の外面に小角部材を取着し、該小角部材に断熱材を取り付けると同時に、該断熱材の内側に該小角部材の突出幅より小となる厚さの別途断熱材をその両端部が該小角部材の側面に接するようにして取り付けることにより外断熱構造とし、該軸組部材の外面と該断熱材との間に空隙を形成し、該空隙を空気の通気路としたことを特徴とする断熱構造。
  3. 請求項1又は2記載の断熱構造における軸組部材の下端となる土台の構造において、該土台の下面とその下部の基礎部材上面との間にスペーサを間隔を有して配設することにより空気の通気路を形成し、該通気路を請求項1又は2の通気路と連続したことを特徴とする断熱構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか記載の断熱構造における軸組部材の室内側下端における幅木、又は幅木上部壁の一部、又は床に通気手段を設けることにより空気の通気路を形成し、該通気路を請求項1乃至3の通気路と連続したことを特徴とする断熱構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれか記載の断熱構造における軸組部材の上端となる横架材において、該横架材の下面側に屋根裏空間部と連続する空隙を設けることにより空気の通気路を形成し、該通気路を請求項1乃至4の通気路と連続したことを特徴とする断熱構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018003300A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 ニチハ株式会社 建物の外断熱構造

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