JP6379413B2 - コア材と多孔ボード材とを使った吸音パネル - Google Patents

コア材と多孔ボード材とを使った吸音パネル Download PDF

Info

Publication number
JP6379413B2
JP6379413B2 JP2014118239A JP2014118239A JP6379413B2 JP 6379413 B2 JP6379413 B2 JP 6379413B2 JP 2014118239 A JP2014118239 A JP 2014118239A JP 2014118239 A JP2014118239 A JP 2014118239A JP 6379413 B2 JP6379413 B2 JP 6379413B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
layer
sound
sound absorbing
core material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014118239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015229910A (ja
Inventor
武志 櫻井
武志 櫻井
Original Assignee
東京ブラインド工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東京ブラインド工業株式会社 filed Critical 東京ブラインド工業株式会社
Priority to JP2014118239A priority Critical patent/JP6379413B2/ja
Publication of JP2015229910A publication Critical patent/JP2015229910A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6379413B2 publication Critical patent/JP6379413B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

この発明は、ハニカムコア、バイアスコアなどのペーパーコア材を含むコア材により形成される板間の隙間を使って音響条件を整えることを主な目的としたコア材と多孔ボード材とを使った吸音パネルに関する。この吸音パネルは、壁や家具の表面に貼り、あるいは部屋の間仕切りや机やテーブルの目隠しパーテーションなどに使用される。
従来、ハニカムコア材を補強材として使用したパネルは多々提案されている。例えば、横架片により仕切られた枠室内に、ハニカムコア材を収納してパネルを構成する提案があった(特許文献1)。この場合、ハニカムコア材は、補強材として使用され、枠室内に隙間無く敷き詰めていた。
また、特殊フェルト材の吸音効果に着目して、特殊フェルト板と遮音板を空気層を介在させて、顕著な吸音効果を実現させる提案もあった(特許文献2)。
特開平7−96569公報 特開2009−264029公報
前記ハニカムコア材は、クラフト紙からなり、軽量化と強度を合わせ持った効果を奏するが、ハニカムコア材を敷き詰めた面に張るボードは、アルミ箔、クラフト紙と塩化ビニルを積層したものであり、単に軽さと耐久性を追求した構造であり、音響的には何ら考慮されていない。
また、特殊フェルト板と遮音板の組み合わせによるパネルは、一面側で主に高音域の吸音効果を他面側で遮音効果を奏するものであり、オフィスのパーテーションには最適であるが、その他の音響効果は考慮されていなかった。また、この場合、有効な吸音効果を発揮するためには、特殊フェルト板と遮音板との間の空気層が必須であるが、空気層は隙間であればよく、空気層それ自体で吸音効果は無かった。
そこでこの発明では、ペーパーコア材などのコア材からなるコア層の一面に吸音層、他面に遮音層を設け、空気層内にコア材を配置することにより、各開口コアの間隙の空気層の効果に加えて、コア層の各開口コアを囲む隔壁の振動性能、開口コアの開口を多孔ボード材の透孔に限定することに着目して、総合的な吸音性能の向上を図った。また、コア層に開口を形成して低音域吸収材を収容して音域を分けての吸音性能の向上を図ったので、前記問題点を解決した。
すなわち、この発明は、以下のように構成したことを特徴とする単位開口コアを有するコア材と多孔ボード材とを使った吸音パネルである。
(1) 短筒状の隔壁で区画して厚さ方向に開口した前記単位開口コアを連続的にまたは非連続的に多数形成して第1コア材および第2コア材を形成する。
(2) 前記第1コア材と第2コア材との間に、厚さ方向に開口した多数の透孔を有する多孔ボード材を積層してコア層を構成し、前記透孔は板材を穿設して形成した
(3) 繊維材料を圧縮して板状に形成して、外面を音源に向けて使用する吸音層を形成し、前記吸音層を前記コア層の一面に、「前記隔壁にのみ接着剤を塗布して前記吸音の両面に空気を通すように密着して重ねて」又は「間隙を介在させて重ねて」、固定する。
(4) 前記コア層の他面に、遮音層を、密着して重ねて又は間隙を介在させて重ねて、固定する。
(5) 前記第1コア材及び第2コア材の各単位開口コアの面積に対して、前記単位開口コア内に開口した前記多孔ボード材の透孔の面積を、その合計が2分の1以下となるように、充分に小さく形成した。
また、他の発明は、以下のように構成したことを特徴とする単位開口コアを有するコア材と多孔ボード材とを使った吸音パネルである。
(1) 短筒状の隔壁で区画して厚さ方向に開口した前記単位開口コアを連続的にまたは非連続的に多数形成してコア材を形成する。
(2) 前記コア材の一面に、厚さ方向に開口した多数の透孔を有する多孔ボード材を積層してコア層を形成し、前記透孔は板材を穿設して形成した
(3) 繊維材料を圧縮して板状に形成して、外面を音源に向けて使用する吸音層を形成して、前記コア層の多孔ボード材側の面に、前記吸音層を間隙を介在させて重ねて、固定する。
(4)前記コア層の他側の面に遮音層を、密着して重ねて又は間隙を介在させて重ねて、固定する。
(5) 前記コア材の各単位開口コアの面積に対して、前記単位開口コア内に開口した前記多孔ボード材の透孔の面積を、その合計が2分の1以下となるように、充分に小さく形成した。
前記におけるコア材とは、主に紙製または紙に樹脂加工した材料を想定したいわゆる6角形のコアのペーパーハニカム、平行四辺形や長方形のコアのバイアスコア、円を基調にしたコア、直線と波を基調にしたコアなどを含む概念であり、区画された単位開口コアを連続的に多数形成されていれば、単位開口コアの形状に限定されない。また、加工し易さや隔壁の繊維質の隙間で吸音効果もあるなどから紙製が好ましいが、材質は任意であり、アルミや鋼などの金属、磁気・陶器などのセラミックス、その他樹脂製とすることもでき、この場合には隔壁の表面に細かい凹凸や多孔質の塗料などでコーティングすることが望ましい。
また、前記における各層を固定しての積層とは、主に接着して積層する場合であるが、接着せずに、接着以外の何らかの手段で、コア材の少なくとも外周側で各層が互いに動かないようにすることも含む。
また、前記における単位開口コアに対して透孔が充分に小さいとは、1つの開口コア内に2つ以上の透孔が配置されている場合には、「1つの開口コア内に開口している総ての透孔(多孔ボード材)の面積」を合計して、「開口コアの面積」と比較する。また、開口コアの隔壁を跨いで1つの透孔(多孔ボード材)が両方の開口コアに開口している場合には、「1つの開口コア側に開口している透孔の面積」を、その1つの開口コア内にある総ての透孔の面積に合算する。
また、前記における「充分に小さい」とは、開口コアの面積、高さにより多々あるが、概ね単位開口コアの面積に対して、透孔の面積を「2分の1」程度(50%)以下としたことをいう。
また、前記における開口コアは、一般に連続的に形成されているので、製造時にコア材として、取り扱いが容易であるが、開口コアが一部または全部で連続しないコア材を採用することもできる。また、開口コアを、連続または非連続で、多数設ける場合、同一形状・構造の開口コアを使用しても、異なる形状・構造の開口コアを採用することもできる。
この発明は、コア材と多孔ボード材とからなるコア層、吸収層、遮音層を積層してパネルを構成したので、パネルを吸収すべき音源に吸収層の外面を向けて配置すれば、使用する材料にもよるが、フェルト系の特殊吸音材を使用した場合、まず吸収層で高音域の音が吸収され、コア材の開口コア内の空気層を通過して、遮音層の内面で反射した音が再度、コア材のコア内の空気層を通過して、吸収層の内面側から再度吸収される。この際、吸収層を通過した音の成分は、コア材の単位開口コアの隔壁で乱反射して、また一部は隔壁に吸収され、さらに多孔ボード材の透孔を通過して開口コアに至るまで、収束と拡散を繰り返し、吸音性能を高めることができる。
したがって、このパネルでは、音源の性質に応じて、あるいは、遮音層側で聞きたい又は聞きたくない音域の音に応じて、高音域、あるいは低音域及び高音域の成分を吸収して、最適な音響空間を構成できる。この場合、機能開口の位置を移動し、あるいはペーパーコア材のペーパーコア内の音響的な性質を容易に変更できる。
図1はこの発明の実施例のパネルで、(a)は枠材及び装飾布を取り付けた正面図、(b)はA−A断面図、(c)はパネルの斜視図、(d)はパネルの分解斜視図である。 図2はこの発明の実施例に使用するペーパーコア材で、(a)は広げる前の折り畳んだ状態、(b)は広げた使用状態を表す。 図3は、この発明の実施例に使用する多孔ボード材の正面図である。 図4は、この発明のコア層で、(a)分解図は、(b)は縦断面図、(c)は他のコア層の縦断面図である。 図5(a)〜(d)は、この発明のパネルの縦断面図である。 6は、この発明のパネルの縦断面図である。 図7(a)(b)は、開口コアと透孔の関係を説明する拡大図である。 図8はこの発明の他の実施例のパネルで、(a)は枠材及び装飾布を取り付けた正面図、(b)はB−B断面図、(c)はパネルの斜視図、(d)はパネルの分解斜視図である。 図9は、この発明のパネルの吸音性能を測定した実験結果のグラフで、残響室法吸収率の測定を表すグラフである。 図10は、この発明の実施態様に使用する他のペーパーコア材の正面図である。 図11は、他の実施態様の枠材を使用したパネルで、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 図12は、同じくパネルと枠材の構成を表す図で(a)は側面側、(b)は正面側を表す。
1.パネル40の実施形態
(1) 帯状のクラフト材2、2を重ねて、一部を接着して積層した基材3を構成し(図2(a))、基材3の両端3a、3aを引けば、縦横比が1:2の長方形の開口コア5、5を斜めに配置してなる(いわゆる、バイアスコア)第1ペーパーコア材4、第2ペーパーコア材4aを形成する(図2(b))。この場合、クラフト材2、2が短い隔壁5a、5aを構成し、隔壁5a、5a内が開口コア5となる。一つ隔壁5aの両側に開口コア5が形成され、開口コア5、は連続して配置される。
(2) 多数の円形の透孔(径D)26、26を穿設したステンレス製のいわゆるパンチングメタルから多孔ボード材25を構成する(図3)。なお、多孔ボード材25は、ステンレス製に限らず、アルミ製や鋼製などの他の金属、硬質の合成樹脂製、クラフト紙などの硬質の紙製など他の材料を使用することもできる。
(3) 厚さt11の多孔ボード材25の両面を、厚さt10の第1ペーパーコア材4、厚さt10の第2ペーパーコア材4aで挟んで(図4(a))、それそれ互いに接着固定して、厚さtのペーパーコア層1を形成する(図4(b))。ペーパーコア層1の高さをH、幅をDとする(図1(d))。ここで、隔壁5aの端面と多孔ボード材25の表面から音的に漏れないように接着されることが望ましい。
(4) 前記における第1第2ペーパーコア材4、4aで、1つの開口コア5(単位開口コア)に対して、多孔ボード材25の一つの透孔26が配置されている場合には、開口コア5のほぼ中央に透孔26を位置させることが望ましい(図7(a))。この場合には、単位開口コア5の面積「L×L」に対して、透孔26の面積「(D÷2)×(D÷2)×π」は充分に小さくなるように(2分の1以下)設定する。すなわち、以下のようになる。
「L×L」>「(D÷2)×(D÷2)×π」×2
また、第1第2ペーパーコア材4、4aで、1つの開口コア5(単位開口コア)に対して、多孔ボード材25の多数の透孔26が配置されている場合には、単位開口コア5内に位置する総ての透孔26、26の面積の合計が、単位開口コア5の面積「L×L」に対して、充分に小さくなるように(2分の1)設定する。図7(b)では、開口コア5内に3〜4個の透孔26が位置しているので、すなわち、以下のようになる。
「L×L」>「(D÷2)×(D÷2)×π」×4
(5) 繊維材料を圧縮して吸音層20を構成する。
例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂繊維と塩化ビニル繊維とを含む材料を圧縮して、フェルト状の板として、この板から吸音層20を形成する。 吸音層20は、厚さt、横D、縦Hで形成する。
また、吸音層20は、例えば、以下のようにして製造した材料を使用することもできる。天然繊維と化学繊維とからなるリサイクル繊維原料を解繊し、バインダー樹脂として、これにPET樹脂繊維を混合して原反を作り、この原反を50℃〜150℃程度に加熱し冷熱ロールを使用して、面重量0.5〜1.0kg/m、空気流れ抵抗値1000〜4000N・s/mの繊維硬質板を形成して、この繊維硬質板から吸音層20を構成する。
(6) 鋼製の板材(厚さt11)から遮音層30を構成する。遮音層30は、音を反射する材料(透過機能が弱い材料)であれば、鋼製に限らずアルミ製やステンレス製などの金属板、樹脂板、石膏ボード、クラフト紙などを使用することもできる。
(7) ペーパーコア層1の一面(第1ペーパーコア材4側)6に吸音層20の内面21を、他面(第2ペーパーコア材4a側)6aに遮音層30の内面31をそれぞれ密着させて接着して、各層が積層された一体のパネル40を構成する(図1(b)〜(d)、図5(a))。この場合、ペーパーコア層1、吸音層20、遮音層30で、各上縁8、23、33、下縁8a、23a、33a、両側縁7、22、32を揃えて積層する(図1(d))。
この場合、通常ペーパーコア層1の一面6及び他面6aの板状の端面の全面に接着剤を塗布して、それぞれ吸音層20の内面21、遮音層30の内面31をそれぞれ接着して積層する。なお、この場合、遮音層30の内面31の全面に接着剤を塗布して積層することもできるが、吸音層20の両面21、21aは空気を通す必要があるので、第1ペーパーコア材4の隔壁5a、5aにのみ接着剤を塗布して、吸音層20と接着して、吸音層20の表面を接着剤で覆わないようにする。
2.パネル40の使用
(1) パネル40は、ペーパーコア層1の両面に板状の吸音層20、遮音層30を接着固定したので、単独でも自立して配置できるが、枠材42を設けることもできる。一般には、隣接するパネル40、40同士の接合、パネル40を壁や天井に取り付ける作業性を考慮して、木製、金属製又は硬質樹脂製で、断面コ字状の枠材42(縦枠材42a、横枠材42b)を四周に設ける(図1(a)(b))。
また、パネル40の吸音層20の外面21a、遮音層30の外面31aをそれぞれ装飾布44、44で覆い、装飾布44の四周を枠材42とパネル40(吸音層20、遮音層30)との間に挟み込んである(図1(a)(b))。
この場合、装飾布44としては、例えば繊維を編んだ織物製で、繊維の表面と裏面との間で空気を通す透孔が形成されることが必要である。任意の模様を形成できるので、設置スペースの好みに応じて、適宜選択して使用することもできる。
(2) 以上のように形成した「枠42と装飾布44を取り付けた」パネル40、または「枠材42や装飾布44を使用しない」単独のパネル40は、吸収すべき音源側に吸音層20の外面21aを向けて使用する。
(3) また、以下のような寸法の試験体(パネル40)を使用して、吸音試験をした。
ペーパーコア層1は、
厚さt≒48mm(図1(d)、図4(b))
で各構成は、以下のような仕様を採用した。
第1パーパーコア材4、第2ペーパーコア材4aともに、クラフト紙からなり以下の寸法で形成した。
厚さt10=20mm(図4(a))
開口コア5の形状 L=30mm(図7(b))
=15mm(図7(b))
また、多孔ボード材25は、ステンレス製ので、以下のような寸法で構成する。
厚さt11=0.30mm(図4(a))
透孔26の径D=5.0mm
透孔26の配置 L=12.6mm(図4(a))
=6.2mm(図4(a))
また、吸音材20は上記実施例のフェルト状の材質で、以下の寸法とした。
厚さt=5.0mm(図1(d))
また、遮音板30は、鋼板からなり、以下の寸法とした。
厚さt=0.27mm(図1(d))
このような仕様で、ペーパーコア材の開口コア1つあたり、約8.5個の透孔が開口され、面積比では、以下の内容となる。
開口コア5:透孔26≒1:0.37
以上のようなパネル40を、残響室法吸音率(Alpha Cabin)を測定すると、図9のグラフのような結果となった。吸音層20側から音を当てた場合、800〜10000Hzの広い範囲で、0.80以上の吸音率を達成できた。従って、遮音層30側を壁やドアなどに取り付けれは、有効な吸音性能を発揮できる。
(4) これまで、出願人は「吸音層+空気層+遮音層」の構成で、吸音効果を確認しているが、ペーパーコア材および多孔ボード材(パンチングメタル)を使用することで、さらなる吸音効果を実現できた。これは、ペーパーコア材4、4aの隔壁5a、5aで囲まれた開口コア5が、一つの空気層を構成し、開口コア5による清流効果、隔壁5a、5aでの反射・吸収による減衰効果があるものと推定される。また、第1ペーパーコア材4の開口コア5から狭い多孔ボード材25の透孔26で絞られて(収束)、さらに第2ペーパーコア材4aの開口コア5で解放されるので、吸音効果が増強できると推定される。
3.他の実施態様
(1) 前記において、ペーパーコア材4、4aは、いわゆるバイアスコアの材料を使用したが、クラフト紙2を屈曲して、千鳥状に円筒が配列された構造とすることもできる(図10)。この場合、円筒が隔壁5a、5aとして、隔壁5a、5a内に、径Dの円状(水滴状)の開口コア5、5を有する(図10)。この場合、多孔ボード材25の透孔26の面積は、開口コアの径Dの円より充分に小さい面積とする。また、開口コア5の形状・構造は任意である。
(2) また、前記実施態様において、ペーパーコア層1と吸音層20、遮音層30とは密着したが(図5(a))、ペーパーコア層1の他面6aと遮音層30の内面31とを密着して、かつペーパーコア層1の一面6と吸音層20の内面21との間に間隙15を形成することもできる(図5(d))。また、ペーパーコア層1の一面6と吸音層20の内面21とを密着して、かつペーパーコア層1の他面6aと遮音層30の内面31との間に間隙14を形成することもできる(図5(c))。さらに、ペーパーコア層1の一面6に間隙15、他面6aに間隙14を設けて、それぞれ、吸音層20の内面21、遮音層30の内面31を配置することもできる(図5(b))。これらで、間隙14、15を形成する場合には、間隙14、15を維持するために枠材42などが必須となる(図5)。
(3) また、前記実施態様において、多孔ボード材25の両面にペーパーコア材4、4aを積層したが、多孔ボード材25の一面に第2ペーパーコア材4aを密着して、厚さt1のペーパーコア層1を形成することもできる(図4(c))
また、ペーパーコア層1の一面(多孔ボード材25側)6に、間隙15を介して、吸音層20を配置し、ペーパーコア層1の他面(第2ペーパーコア材4a側)6aに遮音層30を密着して、パネル40を構成することもできる(図)。
(4) また、前記実施態様において、他の枠材42(縦枠材42a、横枠材42b)を使用することもできる(図11、図12)。
この場合、まず、パネル40の上面(ペーパーコア1の上面8、第1吸音層20の上面23、第2吸音層30の上面33)、下面(ペーパーコア1の上面8、第1吸音層20の上面23、第2吸音層30の上面33)に長さ方向(図12(a)の奥行き方向、図12(b)の左右方向)に、V字取付溝46を形成する。V字取付溝46は中心側(遮音材25側)が深く形成される(図12(a))。
V字取付溝46と同一形状のV字切欠47を上下に形成した縦枠材42a、42aを、
パネル40の側面(ペーパーコア1の側面7、第1吸音層20の側面23、第2吸音層30の側面32)に接着などにより固定する。V字取付溝46およびV字切欠47に嵌挿できるV字取付突条48を形成した横枠材42b、42bをパネル40の上面および下面に接着などにより固定する。
また、上下の縦枠材42b、42bのV字取付突条48の端縁部は、横枠材42aのV字切欠47に接着などにより固定する。以上のようにして、縦枠材48a横枠材48b付きのパネル40が形成される(図11)。このパネル40では、木口が見えず、簡易な枠材で見栄えの良いパネル40を構成できる。
また、この際、パネルの表面に装飾布44を被せ、装飾布44の周縁部を、縦枠42a、横枠42bとパネル40の間に挾み込めば、簡易な作業で容易に装飾布44を取り付けできる(図11)。
また、パネル40のV字取付溝46を側面に形成することもでき、この場合には、縦枠材42bにV字取付切欠47を形成し、横枠材42aにV字取付突条48を形成する(図示していない)。
また、パネル40に形成したV字取付溝46は、上面で下に凸、下面で上に凸となり、横枠材42bを嵌挿でき、厚さ方向で中心側(遮音材25付近)が深ければ、V字に限らず、U字、凸字など他の形状とすることもできる(図示していない)。この場合には、取付溝46の形状にあわせて、縦枠材42aの取付切欠47、横枠材42bの取付突条48も対応させる。
(5) また、前記実施態様において、吸音特性を変更するために、ペーパーコア材4、4aの全部または一部の開口コア5、5内に各種吸音材を詰め、あるいは吸音効果を低減させるために、吸音効果の無い材料を詰めて開口コア5の一部または全部を塞ぐこともできる(図示していない)。
(6) また、前記実施態様において、ペーパーコア層1の所望の位置(例えば中央部分)に機能開口10を設けて、使用場所で強化したい吸音特性を設定して補助吸音材12を選定して、この補助吸音材12を機能開口10に詰めることもできる(図8)。この場合、機能開口10はペーパーコア層1を構成する第1ペーパーコア材4、第2ペーパーコア材4a、多孔ボード材25の総てに共通の開口を形成したが、多孔ボード材25の開口を省略して、かつ第1ペーパーコア材4および第2ペーパーコア材4aの両方または一方に開口を形成することもできる(図示していない)。
機能開口10を形成することにり、補助吸音材12に吸音効果を弱める材料を採用することもでき、パネル40を設置後の吸音特性の微調整も可能である。
1 ペーパーコア層(コア層)
4 第1ペーパーコア材(コア材)
4a 第2ペーパーコア材(コア材)
5 ペーパーコア材の開口コア
5a 開口コアの隔壁
6 ペーパーコア層の一面
6a ペーパーコア層の他面
7 ペーパーコア層の側縁
8 ペーパーコア層の上縁
8a ペーパーコア層の下縁
10 機能開口
12 補助吸音材
14、15 層間の隙間
20 吸音層
21 吸音層の内面
21a 吸音層の外面
22 吸音層の側縁
23 吸音層の上縁
23a 吸音層の下縁
25 多孔ボード材
26 多孔ボード材の透孔
30 遮音層
31 遮音層の内面
31a 遮音層の外面
32 遮音層の側縁
33 遮音層の上縁
33a 遮音層の下縁
40 パネル
42 枠材
42a 縦枠材
42b 横枠材
44 装飾布
46 V字取付溝(パネル)
47 V字取付切欠(縦枠材)
48 V字取付突条(横枠材)

Claims (2)

  1. 以下のように構成したことを特徴とする単位開口コアを有するコア材と多孔ボード材とを使った吸音パネル。
    (1) 短筒状の隔壁で区画して厚さ方向に開口した前記単位開口コアを連続的にまたは非連続的に多数形成して第1コア材および第2コア材を形成する。
    (2) 前記第1コア材と第2コア材との間に、厚さ方向に開口した多数の透孔を有する多孔ボード材を積層してコア層を構成し、前記透孔は板材を穿設して形成した
    (3) 繊維材料を圧縮して板状に形成して、外面を音源に向けて使用する吸音層を形成し、前記吸音層を前記コア層の一面に、「前記隔壁にのみ接着剤を塗布して前記吸音の両面に空気を通すように密着して重ねて」又は「間隙を介在させて重ねて」、固定する。
    (4) 前記コア層の他面に、遮音層を、密着して重ねて又は間隙を介在させて重ねて、固定する。
    (5) 前記第1コア材及び第2コア材の各単位開口コアの面積に対して、前記単位開口コア内に開口した前記多孔ボード材の透孔の面積を、その合計が2分の1以下となるように、充分に小さく形成した。
  2. 以下のように構成したことを特徴とする単位開口コアを有するコア材と多孔ボード材とを使った吸音パネル。
    (1) 短筒状の隔壁で区画して厚さ方向に開口した前記単位開口コアを連続的にまたは非連続的に多数形成してコア材を形成する。
    (2) 前記コア材の一面に、厚さ方向に開口した多数の透孔を有する多孔ボード材を積層してコア層を形成し、前記透孔は板材を穿設して形成した
    (3) 繊維材料を圧縮して板状に形成して、外面を音源に向けて使用する吸音層を形成して、前記コア層の多孔ボード材側の面に、前記吸音層を間隙を介在させて重ねて、固定する。
    (4)前記コア層の他側の面に遮音層を、密着して重ねて又は間隙を介在させて重ねて、固定する。
    (5) 前記コア材の各単位開口コアの面積に対して、前記単位開口コア内に開口した前記多孔ボード材の透孔の面積を、その合計が2分の1以下となるように、充分に小さく形成した。
JP2014118239A 2014-06-08 2014-06-08 コア材と多孔ボード材とを使った吸音パネル Active JP6379413B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014118239A JP6379413B2 (ja) 2014-06-08 2014-06-08 コア材と多孔ボード材とを使った吸音パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014118239A JP6379413B2 (ja) 2014-06-08 2014-06-08 コア材と多孔ボード材とを使った吸音パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015229910A JP2015229910A (ja) 2015-12-21
JP6379413B2 true JP6379413B2 (ja) 2018-08-29

Family

ID=54886848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014118239A Active JP6379413B2 (ja) 2014-06-08 2014-06-08 コア材と多孔ボード材とを使った吸音パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6379413B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107625482A (zh) * 2016-07-19 2018-01-26 广州市白云清洁用品有限公司 一种吸尘器吸风口的消音结构和吸尘器
CN107268919A (zh) * 2016-10-04 2017-10-20 曾庆举 具有线性区隔定位、吸音功能的增强型石膏板
CN107299737A (zh) * 2016-10-04 2017-10-27 曾庆举 具有矩形象限区隔定位、吸音功能的增强型石膏板
JP2020084540A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 株式会社イトーキ 吸音パネル、及び、パネルユニット

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5237142Y2 (ja) * 1972-11-20 1977-08-24
US4084366A (en) * 1975-11-14 1978-04-18 Haworth Mfg., Inc. Sound absorbing panel
JPH09228506A (ja) * 1996-02-27 1997-09-02 Osaka Yakin Kogyo Kk 吸音体
JP3028773B2 (ja) * 1996-07-10 2000-04-04 ヤマハ株式会社 音場内装パネル構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015229910A (ja) 2015-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4441580A (en) Acoustical control media
US6244378B1 (en) Dual sonic character acoustic panel and systems for use thereof
EP0201104B1 (en) Acoustical panel
US3712846A (en) Acoustical panel
US8708097B2 (en) Acoustic panel
JP6482040B2 (ja) ペーパーコア材を使った吸音パネル
JP6379413B2 (ja) コア材と多孔ボード材とを使った吸音パネル
JPS60501077A (ja) 吸音構造物とその製造方法
JP6222628B2 (ja) ペーパーコア材を使った吸音パネル
US20220093072A1 (en) Acoustic Absorption
US2153357A (en) Acoustic damping material
KR101261050B1 (ko) 실내용 다공 방음판
US3265154A (en) Acoustical panels with spaced layers
US1972592A (en) Structural element
US3351154A (en) Acoustical panel with cellular lattice embedded into sound absorptive element
EP2990557B1 (en) Panel for walls, ceilings, false ceilings, floor surfaces, furnishing elements and the like
JP6569968B2 (ja) コア材を使った吸音パネル
JP5304045B2 (ja) 吸音パネル
JP6410225B2 (ja) コア材を使った吸音パネル
JPWO2019138884A1 (ja) 防音構造、防音囲構造、及び防音箱
JP7033055B2 (ja) 防音構造体、及び防音パネル
WO1997033051A1 (en) Sound deadening panels
JP6810535B2 (ja) 吸音板、吸音板の施工方法
JP2023003937A (ja) パネル
JPH052396A (ja) 吸音複合パネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170613

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180423

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6379413

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250