JP2015057997A - 両軸受リール - Google Patents

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Abstract

【課題】レベルワインド機構への糸絡みを防止可能なカバー部材をリール本体に対して容易に取り付けできるようにする。
【解決手段】電動リール100は、リール本体1とスプール10とレベルワインド機構22とカバー部材40とを備える。リール本体1は、釣り竿取付脚7gとフレーム7とを含む。フレーム7は、ハンドル2側に配置される第1側板7a及び第1側板7aと間にスプール10を配置可能に第1側板7aと間隔を隔てて配置された第2側板7bを有する。スプール10はリール本体2に対して回転可能である。レベルワインド機構22は、スプール10の前方にスプール10の回転軸であるスプール軸14に沿って往復移動可能な釣り糸ガイド63を有する。カバー部材40は、スプール10と釣り糸ガイド63との間に軸方向に沿って配置され、フレーム7の側部からリール本体1に装着された板状の部材である。
【選択図】図5

Description

本発明は、釣り用リール、特に、釣り竿に装着可能であり、釣り糸を前方に繰り出す両軸受リールに関する。
両軸受リールは、モータ又は手巻きによってスプールを回転させ、釣り糸を前方に繰り出すリールである。この種の両軸受リールには、レベルワインド機構が設けられたものがある。レベルワインド機構は、釣り糸をスプールの軸方向に往復移動させ、釣り糸をスプールに可及的に均等に巻き付けるための機構である。レベルワインド機構は、釣り糸を案内する釣り糸ガイドと、釣り糸ガイドを少なくとも糸巻取時にスプールの軸方向に往復移動させるガイド移動機構と、を有する。釣り糸ガイドは、スプールの前方にスプールの軸方向に移動自在に装着される。ガイド移動機構は、少なくともハンドルの糸巻取方向の回転に連動して釣り糸ガイドを往復移動させるためのトラバースカム軸と、釣り糸ガイドを軸方向に沿って案内するガイド部材と、トラバースカム軸の外周を覆い釣り糸ガイドが外周に配置される筒状のカム軸カバーと、を有する。
両軸受リールのコンパクト化を図るために、釣り糸ガイドをスプールに近接して配置したものが従来知られる(例えば、特許文献1参照)。このように釣り糸ガイドをスプールに近接して配置すると、スプールから糸ふけした釣り糸が釣り糸ガイドに絡むおそれがある。これに防止するために、従来の両軸受リールでは、スプールの周囲にカバー部材が装着される。従来のカバー部材は、クラッチ操作部材の操作部から釣り糸ガイドに近接する位置までスプールの外方を円弧状に囲んで配置される。カバー部材は、左右の側板の間に配置される。
登録実用新案公報第3031909号公報
従来の両軸受リールでは、カバー部材がどのように左右の側板の間に配置されるのかは不明である。しかし、仮に、カバー部材をリール本体と別に設ける場合、カバー部材が一対の側板の間でクラッチ操作部材から釣り糸ガイドに近接する位置まで配置されるため、カバー部材をリール本体に容易に取り付けにくい。
本発明の課題は、レベルワインド機構への糸絡みを防止可能な両軸受リールにおいて、カバー部材をリール本体に対して容易に取り付けできるようにすることにある。
本発明に係る両軸受リールは、釣り竿に装着可能であり、釣り糸を前方に繰り出す両軸受リールである。両軸受リールは、ハンドルと、リール本体と、スプールと、レベルワインド機構と、カバー部材と、を備える。リール本体は、釣り竿を取付可能な釣り竿取付脚と、フレームと、を含む。フレームは、ハンドル側に配置される第1側板と、第1側板と間にスプールを配置可能に第1側板と間隔を隔てて配置された第2側板と、を有する。スプールは、リール本体に対して回転可能であり、釣り糸を巻き付け可能である。レベルワインド機構は、スプールの前方にスプールの回転軸に沿って往復移動可能な釣り糸ガイドを有する。カバー部材は、スプールと釣り糸ガイドとの間に回転軸の軸方向に沿って配置され、フレームの側部からリール本体に装着された板状の部材である。
この両軸受リールでは、カバー部材は、スプールと釣り糸ガイドの間に配置され、第1側板と第2側板とを有するリール本体のフレームの側部からリール本体に装着される。このような構成のカバー部材をフレームの側部から装着する場合、フレームにカバー部材の板厚よりも僅かに大きい幅を有するスリットを形成することよって、カバー部材を装着できる。ここでは、スプールと釣り糸ガイドとの間に配置される板状のカバー部材をフレームの側部から装着するように構成したので、カバー部材をリール本体に対して容易に取り付けできる。
カバー部材は、第2側板に固定され、第2側板を貫通して第1側板に向かって延びてもよい。この場合には、ハンドル側と反対側に配置される第2側板には、ハンドル側に設けられる第1側板に比べて装着される機構が少ないため、カバー部材をリール本体に対してさらに容易に取り付けできる。
第2側板は、円形の開口部を有してもよい。リール本体は、開口部を塞ぐように第2側板に着脱可能に固定される蓋部材をさらに有する。カバー部材は、蓋部材によって第2側板側への移動が規制される。この場合には、開口部を塞ぐ蓋部材によって第2側板側へのカバー部材の移動が規制されるので、カバー部材の移動を規制するための構成が不要になり、両軸受リールの構成を簡素化できる。
第2側板は、カバー部材が貫通可能なスリットを有してもよい。第1側板は、カバー部材の第1側板側の一端が係合可能な係合溝を有する。この場合には、カバー部材の一端が第2側板に設けられたスリットを貫通して第1側板の係合溝に係合するので、スリットと係合溝とによって、カバー部材を第2側板及び第1側板に容易に位置決めできる。
カバー部材の第2側板側の他端には蓋部材と第2側板に挟まれて第2側板に固定される固定部を有してもよい。この場合には、蓋部材と第2側板とによってカバー部材の固定部が挟まれてカバー部材がリール本体に固定される。このため、カバー部材の固定のためのボルトなどの固定部材を用いることなくカバー部材をリール本体に固定できる。また、カバー部材が不要になった場合は、カバー部材の取り外しも容易である。
レベルワインド機構は、ハンドルの回転に連動して釣り糸ガイドを往復移動するためのトラバースカム軸と、トラバースカム軸の外周を覆い、釣り糸ガイドが外周に配置される筒状のカム軸カバーと、をさらに有してもよい。カバー部材が延びる方向と交差する方向でかつ釣り竿取付脚から離れる側のカバー部材の端部は、カム軸カバーの釣り竿取付脚側の外周と釣り竿取付脚と離れる側のスプールの最大糸巻位置とを結ぶ接線よりも釣り竿取付脚から離れる側に配置される。この場合には、カバー部材の釣り竿取付脚から離反する側の端部が、接線よりも釣り竿取付脚から離反する側に配置される。接線は、カム軸カバーの釣り竿取付脚側の外周とスプールの最大糸巻き位置の釣り竿取付脚から離反する位置とに接する線である。すなわち、接線は、スプールの中心とカム軸カバーの中心とを結ぶ線を交差する。このような接線よりも釣り竿取付脚から離反する側にカバー部材の端部が配置されるので、スプールから糸ふけした釣り糸が釣り糸ガイドにさらに絡みにくくなる。
両軸受リールは、レベルワインド機構の前方に配置され、スプールを回転駆動する電動モータをさらに備えてもよい。この場合には、電動リールにおいて、カバー部材をリール本体に対して容易に取り付けできる。
本発明によれば、スプールと釣り糸ガイドとの間に配置される板状のカバー部材をフレームの側部から装着するように構成したので、カバー部材をリール本体に対して容易に取り付けできる。
本発明の一実施形態による両軸受リールである電動リールの斜視図。 電動リールの平面図。 図2の切断線III−IIIによる断面図。 電動リールの一部の分解斜視図。 図2の切断線V−Vによる断面図。 フレームの右側面図。 カバー部材の斜視図。 第1側カバー及び機構装着板を外した状態の電動リールの左側面図。
図1及び図2において、本発明の一実施形態による両軸受リールである電動リール100は、外部電源から供給された電力により駆動されるとともに、手巻きのリールとしても使用可能な小型の電動リールである。また、電動リール100は糸繰り出し長さ又は糸巻取長さに応じて仕掛けの水深を表示する水深表示機能を有するリールである。なお、電動リール100は、外部電源なしに、手巻きのリールとして使用する場合に、水深表示機能を駆動するための内部電源を有する。
電動リール100は、釣り竿に装着可能であり水深表示部4を有するリール本体1と、ハンドル2と、スプール10と、クラッチ操作部材11と、モータ12(図2、図4及び図5参照)と、スプール駆動機構13(図8参照)と、クラッチ機構16(図3参照)と、レベルワインド機構22(図4及び図5参照)と、板状のカバー部材40(図4及び図5参照)と、を備える。
ハンドル2は、リール本体1に回転可能に設けられる。スプール10は、リール本体1に回転可能に設けられる。クラッチ操作部材11は、クラッチ機構16をオンオフ操作するためのものであり、リール本体1の後部に移動可能に設けられる。モータ12は、リール本体1に設けられ、スプール10を回転駆動する。スプール駆動機構13は、ハンドル2及びモータ12の駆動力に応じてスプール10を駆動する。クラッチ機構16は、ハンドル2の回転及びモータ12の駆動力をスプール10に伝達可能なクラッチオン状態と、ハンドル2の回転及びモータ12の駆動力をスプール10に伝達不能なクラッチオフ状態と、にクラッチ操作部材11の操作によって切換可能である。レベルワインド機構22は、釣り糸をスプール10の軸方向に往復移動させ、釣り糸をスプール10に可及的に均等に巻き付けるための機構である。カバー部材40は、レベルワインド機構22に釣り糸が絡むのを防止するための部材である。
<リール本体>
リール本体1は、釣り竿に取り付け可能な釣り竿取付脚7gと、フレーム7と、第1側カバー8aと、第2側カバー8bと、前カバー9(図5参照)と、水深表示部4と、備える。フレーム7は、例えば合成樹脂又は金属製の一体形成された部材である。フレーム7は、図3、図4及び図5に示すように、ハンドル2側の第1側板7aと、第2側板7bと、第1側板7aと第2側板7bとを連結する第1連結部材7c、第2連結部材7d及び第3連結部材7eと、を有する。第2側板7bは、第1側板7aと左右方向(図3左右方向)に間隔を隔てて配置される。第1側カバー8aは、フレーム7のハンドル2装着側を覆う。第2側カバー8bは、フレーム7のハンドル2装着側と逆側を覆う。前カバー9は、フレーム7の前部を覆う。
第1側板7aは、側板本体19aと、側板本体19aと間隔を隔てて配置され、各種の機構を装着するための機構装着板19bを有する。側板本体19aは、図4に示すように、筒状に突出する第1ボス部19cと、第1ボス部19cの後下方に形成された係合溝19dと、を有する。第1ボス部19cの内周部には、レベルワインド機構22の後述するトラバースカム軸64を第1ボス部19cに回転自在に支持するための第1ブッシュ68aが回転不能に装着される。第1ブッシュ68aは、第1ボス部19cの外側面(機構装着板19bに対向する面)から第1ボス部19cに装着される。第1ブッシュ68aは、第3ブッシュ68aを貫通して第1ボス部19cよりも内側に突出する。第1ブッシュ68aの第1ボス部19cから内側に突出する部分には、円弧状の第1凹部68cが形成される。第1ボス部19cの外周部には、トラバースカム軸64が一体回転可能に連結される後述する第2ギア部材61が軸受を介して回転自在に装着される。係合溝19dは、幅が狭い細長い矩形形状である。係合溝19dには、カバー部材40の第1側板7a側の一端に形成された後述する係合部40a(図7参照)が係合可能である。係合溝19dの幅は、カバー部材40の厚みと同じか又は厚みよりも僅かに大きい。係合溝19dの長さは、カバー部材40の係合部40aの長さと同じか又は僅かに長い。
機構装着板19bは、以下に示す各種の機構を装着するために設けられる。機構装着板19bは、側板本体19aの外側面にネジ止め固定される。図3に示すように、側板本体19aと第1側カバー8aとの間に、スプール駆動機構13と、クラッチ機構16を制御するクラッチ制御機構20と、スプール10の糸繰り出し方向の回転を制動する図示しないドラグ機構と、が設けられる。第1側カバー8aには、スプール10を制動するキャスティングコントロール機構21が設けられる。キャスティングコントロール機構21は、後述するスプール軸14の両端を押圧してスプール10の回転を制動する機構である。
第2側板7bは、図3及び図6に示すように、スプール10が通過可能な円形に形成された開口部7fを有する。開口部7fには、スプール10のスプール軸14の第1端(図3左端)を回転自在に支持する円形のスプール支持部17が芯出しされて装着される。スプール支持部17は、蓋部材の一例である。スプール支持部17は、第1側板7aの外側面に複数本(例えば3本)のねじ部材70によって固定される。スプール支持部17の中心には、スプール軸14の第1端を支持する第1軸受18aが収納される。図6に示すように、第2側板7bの開口部7fの前方には、カバー部材40が貫通可能なスリット7hが形成される。スリット7hと開口部7fとの間には、カバー部材40をスプール支持部17とで挟むための取付凹部7iが形成される。取付凹部7iは、図6ではわかりやすくするための太線のハッチングで示す。開口部7fと第2連結部材7dの間には、第2ボス部7jが形成される。第2ボス部7jは、第1側板7aの側板本体19aに設けられる第1ボス部19cと同芯に配置される。第2ボス部7jには、トラバースカム軸64を第2ボス部7jに回転自在に支持するための第2ブッシュ68bが回転不能に装着される。したがって、トラバースカム軸64は、第1側板7aと第2側板7bに両端支持される。第2ブッシュ68bは、第2ボス部7jの外側面から装着される。第2ブッシュ68bは、第2ボス部7jを貫通して第2ボス部7jよりも内側に突出する。第2ブッシュ68bの第2ボス部7jから内側に突出する部分には、円弧状の第2凹部68dが形成される。なお、図6の開口部7f及び第2連結部材7dの内部に細線で描かれる円は、第1側板7aの構成を図示している。
第1連結部材7cは、図5に示すように、第1側板7a及び第2側板7bの下部を連結する。第2連結部材7dはスプール10の前部を連結する。第1連結部材7cは、板状の部分である。第2連結部材7dは、概ね円筒状の部分であり、その内部にモータ12(図2及び図4参照)が収容される。第2連結部材7dの第2側板7b側の開口端は、モータ12を装着した後に図4に示すモータカバー45によって塞がれる。第3連結部材7eは、図5に示すように、リール本体1の後部を連結する円弧状に湾曲した概ね板状の部分である。釣り竿取付脚7gは、電動リール100を釣り竿に取り付けるためのものであり、第1連結部材7cの左右方向の略中央部分に第1連結部材7cと一体形成される。なお、釣り竿取付脚7gは、フレーム7と別体であってもよい。
第1側カバー8aには、図2に示すように、駆動軸30(図8参照)を回転自在に支持するための第3ボス部8cが外方に突出して形成される。第3ボス部8cの後方には、スプール軸14の第2端を支持する第4ボス部8dが外方に突出して形成される。第1側カバー8aと第1側板7aの間にはモータ12の出力を調整するための出力調整部材5がダイヤルの形態で設けられる。
第2側カバー8bは、第2側板7bの外縁部に例えばねジ止めされる。第2側カバー8bの前部下面には、図3に示すように、電源ケーブル接続用のコネクタ15(図3及び図8参照)が下向きに装着される。
ハンドル2は、第1側カバー8a側に設けられる。ハンドル2は、図1及び図2に示すように、ハンドルアーム2aと、ハンドルアーム2aの先端に装着されたハンドル把手2bと、を有する。ハンドル2は、第1側板7a側に装着される。ハンドル2は、リール本体1に回転自在に支持された駆動軸30に一体回転可能に連結される。
前カバー9は、第1側板7a及び第2側板7bの前部外側面の上下2箇所で、例えばねジ止め固定される。前カバー9には、釣り糸通過用の横長の開口(図示せず)が形成される。前カバー9は、水深表示部4の前下面を覆う。
水深表示部4は、釣り糸の先端に装着可能な仕掛けの水深を表示可能である。水深表示部4は、図1及び図5に示すように、第1側板7a及び第2側板7bの上部に載置される。水深表示部4は、表示操作を行うための複数(例えば3つ)の操作ボタンを有するスイッチ操作部6を有する。
<スプール>
スプール10は、図3及び図4に示すように、第1側板7aと第2側板7bとの間に配置される。スプール10は、スプール軸14に一体回転可能に装着される。スプール10は、筒状の糸巻胴部10aと、糸巻胴部10aの両側に一体形成された大径の第1フランジ部10b及び第2フランジ部10cと、を有する。第1フランジ部10bは、第1側板7a側に設けられ、第2フランジ部10cは第2側板7b側に設けられる。スプール軸14は、糸巻胴部10aの内周部に圧入等の適宜の固定手段により固定される。
スプール軸14の第1端(図3左端)は、前述したようにスプール支持部17に第1軸受18aによって回転自在に支持される。スプール軸14の第2端(図3右端)は、第1側カバー8aの第4ボス部8dに第2軸受18bによって回転自在に支持される。
スプール軸14のスプール固定部分よりも第2軸受18b側には、クラッチ機構16を構成するクラッチピン16aが径方向を貫通して装着される。
<レベルワインド機構>
レベルワインド機構22は、図3に示すように、第1側板7aと第2側板7bとの間に概ね配置される。レベルワインド機構22は、図4及び図5に示すように、釣り糸が挿通する釣り糸ガイド63と、交差する螺旋状溝64aが外周面に形成されたトラバースカム軸64と、トラバースカム軸64の外周を覆うカム軸カバー65と、を有する。釣り糸ガイド63は、スプール10の前方にスプール軸14に沿って往復移動可能なものである。釣り糸ガイド63は、モータ12及びハンドル2の糸巻取方向の回転に応じて回転するトラバースカム軸64の回転によって往復移動する。釣り糸ガイド63は、内部を釣り糸が挿通するガイド部66cを有するガイド本体66aと、ガイド本体66aに所定角度回動自在に設ける係合部材66b(図4参照)と、を有する。ガイド部66cは筒状に形成され、内部に硬質リング66d(図5参照)が装着される。ガイド本体66aは、屈曲して形成されており、屈曲部分をトラバースカム軸64及びカム軸カバー65が貫通する。また、ガイド本体66aは、第1ガイド軸67a及び第2ガイド軸67bによって、トラバースカム軸64に沿って案内される。第1ガイド軸67a及び第2ガイド軸67bは、トラバースカム軸64を挟んだ上下の2箇所にトラバースカム軸64と平行に配置される。係合部材66bは、トラバースカム軸64の螺旋状溝64aに係合する係合突起66eを有する。係合部材66bは、ガイド本体66aに収容され、第2ガイド軸67bが貫通する抜け止め部材66fによって抜け止めされる。
トラバースカム軸64は、スプール軸14と平行に配置され、前述したように第1側板7aと第2側板7bに、第1ボス部19cに装着されたブッシュ68a及び第2ボス部7jに装着されたブッシュ68bを介して回転自在に両端支持される。したがって、トラバースカム軸64及び釣り糸ガイド63は、スプール10に近接して配置される。トラバースカム軸64は、スプール駆動機構13によってハンドル2又はモータ12の回転が伝達されて回転する。トラバースカム軸64の第1側板7a側の一端には、第2ギア部材61に一体回転可能に連結される非円形部64bが形成される。
カム軸カバー65は、薄肉筒状の部材の部材である。カム軸カバー65は、トラバースカム軸64への異物の付着等を防止するためにトラバースカム軸64の外周面に近接して配置される。カム軸カバー65の外周面65aは、ガイド本体66aに嵌合する。カム軸カバー65は、係合部材66bが通過する部分に切欠き部65bを有する。カム軸カバー65は、第1側板7aと第2側板7bの間に配置される。カム軸カバー65の両端部は、第1ブッシュ68aの第1凹部68c及び第1ブッシュ68bの第2凹部68dの外周面に回転不能に係合して両端支持される。
<カバー部材>
カバー部材40は、例えば、アルミニウム、マグネシウム、ステンレス等の金属を用いた板状の部材である。本実施形態では、カバー部材40は、ステンレス製であり、例えばプレス成形によって作成される。図4及び図5に示すように、カバー部材40は、スプール10と釣り糸ガイド63との間にスプール軸14の軸方向に沿って配置される。カバー部材40は、フレーム7の側部からリール本体1に装着される。具体的には、本実施形態では、カバー部材40は、第2側板7bに固定され、第2側板7bを貫通して第1側板7aに向かって延びる。カバー部材40は、図7に示すように、第1側板7a側の一端に第1側板7aの側板本体19aに形成された係合溝19dに係合する係合部40aと、第2側板7b側の他端に設けられ固定部40bと、係合部40aと固定部40bとの間に設けられた糸絡み防止部40cと、を有する。
係合部40aは、糸絡み防止部40cよりも長さが短い。これによって、係合溝19dに係合部40aが係合すると、糸絡み防止部40cが側板本体19aの内側面に接触可能になる。
固定部40bは、糸絡み防止部40cから90度程度折れ曲がって形成される。固定部40bは、第2側板7bの外側面に形成された取付凹部7iに配置される。固定部40bの厚みは、取付凹部7iの深さと同じか又は薄い。固定部40bは、取付凹部7iと同様な形状であり、取付凹部7iにはまり込んで移動しにくい形状である。固定部40bは、蓋部材であるスプール支持部17によって第2側板7b側への移動が規制される。固定部40bは、取付凹部7iにおいて、スプール支持部17と第2側板7bとに挟まれて第2側板7bに固定される。
糸絡み防止部40cは、第2側板7bに形成されたスリット7hを通過可能であり、図5に示す断面形状がスリット7hよりも僅かに小さい。糸絡み防止部40cの釣り糸取付脚7gから離反する上部40dは、釣り糸ガイド63との干渉を避けるために上下方向において僅かに後方に湾曲する。これによって、スプール10と釣り糸ガイド63とを近接して配置できるとともに、糸絡み防止部40cの剛性を高くすることができる。糸絡み防止部40cの下部40eは、平面的に形成される。係合部40aの長さは、下部40eよりも短い。また、図5に示すように、糸絡み防止部40cの上部40dの上端、すなわち、カバー部材40の釣り竿取付脚7gから離反する側の端部40f(すなわち、糸絡み防止部40cの上部40dの上端)は、カム軸カバー65の釣り竿取付脚7g側(すなわち、下側)の外周面65aと釣り竿取付脚7gから離れる側(すなわち、上側)のスプール10の最大糸巻位置10dとを結ぶ接線CLよりも釣り竿取付脚7gから離れる側(すなわち、上側)に配置される。
カバー部材40は、第2側板7b側から第1側板7aに向けて装着される。カバー部材40をリール本体1のフレーム7に取り付ける際には、カバー部材40の固定部40bを持って、糸絡み防止部40cをスリット7hに挿入する。そして、係合部40aを側板本体19aの係合溝19dに係合させる。係合部40aを係合溝19dに係合させると、固定部40bは取付凹部7i内に配置される。この状態でスプール支持部17を3本のねじ部材70によって第2側板7bに固定すると、カバー部材40の固定部40bがスプール支持部17と第2側板7bの取付凹部7iとの間に挟まれて、フレーム7に固定される。また、カバー部材40を取り外す場合は、スプール支持部17を取り外してから、固定部40bを持ってカバー部材40を引き抜けばよい。
ここでは、カバー部材40をフレーム7の側部から装着するように構成したので、カバー部材40をリール本体1に対して容易に取り付けできる。また、カバー部材をフレーム7の側部から引き抜けばカバー部材40を容易に取り外しできる。特に本実施形態では、第2側板7b側からカバー部材40を装着したので、カバー部材40を取り外す場合は、第2側カバー8bとスプール支持部17を外すだけで、カバー部材40を取り外すことができる。したがって、カバー部材40をさらに容易に取り外すことができる。
<クラッチ機構>
クラッチ機構16は、図3に示すように、クラッチピン16aと、ピニオンギア32の図3左側端面に径方向に沿った2箇所に凹んで形成されたクラッチ凹部16bと、を有する。ピニオンギア32は、クラッチ機構16を構成するとともに、スプール駆動機構13の後述する第1回転伝達機構24を構成する。ピニオンギア32は、スプール軸14方向に沿って、図3に示すクラッチオン位置とクラッチオン位置より右側のクラッチオフ位置との間で移動する。クラッチオン位置では、クラッチピン16aがクラッチ凹部16bに係合してピニオンギア32の回転がスプール軸14に伝達され、クラッチ機構16は、クラッチオン状態になる。このクラッチオン状態では、ピニオンギア32とスプール軸14とが一体回転可能になる。また、クラッチオフ位置では、クラッチ凹部16bがクラッチピン16aから離反してピニオンギア32の回転がスプール軸14に伝達されない。このため、クラッチ機構16は、クラッチオフ状態になり、スプール10は自由回転可能になる。クラッチ機構16は、前述したように、クラッチ操作部材11が操作されると、クラッチ制御機構20を介して動作する。
<クラッチ操作部材>
クラッチ操作部材11は、クラッチ機構16をクラッチオン状態とクラッチオフ状態とに切り換え操作するためのものである。クラッチ操作部材11は、図5に示すように、第1側板7aと第2側板7bとの間でリール本体1の後部に釣り竿装着部7gに対して接近及び離反する方向に移動可能に設けられる。この実施形態では、クラッチ操作部材11は、スプール10の軸回りに揺動可能に設けられる。クラッチ操作部材11は、図5に実線で示すクラッチオン位置と、二点鎖線で示すクラッチオフ位置と、の間で揺動する。
<スプール駆動機構>
スプール駆動機構13は、スプール10を糸巻取方向に駆動する。また、巻取時にスプール10にドラグ力を発生させて釣り糸の切断を防止する。スプール駆動機構13は、図8に示すように、ローラクラッチの形態の逆転防止部36(図4参照)によって糸巻取方向の回転が禁止されたモータ12と、第1回転伝達機構24と、第2回転伝達機構25と、を備える。第1回転伝達機構24は、モータ12の回転を減速してスプール10に伝達する。第2回転伝達機構25は、ハンドル2の回転を、第1回転伝達機構24を介して増速してスプール10に伝達する。
第1回転伝達機構24は、図8に示すように、モータ12の出力軸に連結された図示しない遊星減速機構を有する。遊星減速機構のケース26の内側面には、図示しない内歯ギアが形成され、内歯ギアの出力がケース26の外周面に形成された第1ギア部材60によってスプール10に伝達される。具体的には、第1回転伝達機構24は、第1ギア部材60と、第1ギア部材60に噛み合う第2ギア部材61と、第2ギア部材61に噛み合うピニオンギア32と、をさらに有する。第2ギア部材61及びピニオンギア32は、機構装着板19bと側板本体19aとの外側面との間に配置される。第2ギア部材61は、第1ギア部材60の回転をピニオンギア32に回転方向を整合させて伝達するための中間ギアである。第2ギア部材61は、側板本体19aの第1ボス部19c及び機構装着板19bに転がり軸受を介して回転自在に支持される。図8に示すように、第2ギア部材61には、トラバースカム軸64が一体回転可能に連結される。トラバースカム軸64の第1側板7a側の端部には、非円形部64bが形成され、第2ギア部材61は、非円形部64bに係合してトラバースカム軸64を回転させる。
ピニオンギア32は、側板本体19aに装着された図示しない軸受により第1側板7aにスプール軸14回りに回転自在かつ軸方向移動自在に装着される。ピニオンギア32は、クラッチ制御機構20により制御されて軸方向にクラッチオン位置とクラッチオフ位置との間でスプール軸14の外周側を移動する。
第2回転伝達機構25は、図8に示すように、ハンドル2が一体回転可能に連結された駆動軸30と、駆動ギア31と、第3ギア部材62と、図示しないドラグ機構と、を有する。
駆動軸30は、機構装着板19b及び第1側カバー8aに回転自在に支持される。駆動軸30は、図示しないローラ型のワンウェイクラッチにより糸繰り出し方向の回転が禁止される。駆動ギア31は、駆動軸30に回転自在に装着される。駆動ギア31は、ドラグ機構により糸繰り出し方向の回転が制動される。これにより、スプール10の糸繰り出し方向の回転が制動される。
第3ギア部材62は、ハンドル2の回転をスプール10に伝達するために設けられる。第3ギア部材62は、遊星減速機構のキャリアに一体回転可能に連結される。第3ギア部材62は、駆動ギア31に噛み合い、ハンドル2の回転を遊星減速機構のキャリアに伝達する。キャリアに伝達された回転は、第1ギア部材60及び第2ギア部材61を介してピニオンギア32に伝達される。第3ギア部材62から第2ギア部材61までの減速比は概ね「1」である。
このように構成された電動リール100では、出力調整部材5の操作又はハンドル2を糸巻取方向に回転させることによって釣り糸を巻き取ることができる。また、クラッチ操作部材11をクラッチオン位置からクラッチオフ位置に向けて押し込み操作すると、クラッチ機構16がクラッチオフ状態になり、スプール10を自由回転状態にすることができる。これによって釣り糸の先端に設けられた仕掛けの自重によって釣り糸を繰り出すことができる。このとき、キャスティングした場合や仕掛けが重い場合に、釣り糸の繰り出し速度が速い場合、釣り糸をスプール10において糸ふけすることがある。本実施形態の電動リール100では、レベルワインド機構22の釣り糸ガイド63とスプール10との間にカバー部材40が設けられるため、このような糸ふけが生じても、釣り糸ガイド63に釣り糸が絡みにくくなる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)上記実施形態では、両軸受リールとしてモータを有する電動リールを例に本発明を説明したが、本発明はこれに限定されず、手巻きの両軸受リールにも適用できる。特に、手巻きの両軸受リールの場合は、ハンドル装着側と逆側の第2側カバーをワンタッチで開くことができるものがある。このような場合、さらにカバー部材の取り付け及び取り外しがさらに容易になる。
(b)上記実施形態では、カバー部材40をハンドル2と逆側の側部から装着したが、ハンドル2側から装着してもよい。この場合には、スプール駆動機構を組み込む前にカバー部材を装着すればよい。
(c)上記実施形態では、カバー部材は金属製であったが、カバー部材は合成樹脂製でもよい。合成樹脂製の場合はカバー部材の板厚を変化させてもよい。
(d)上記実施形態には、スプール10が糸巻取方向に回転するときに動作するレベルワインド機構22を有する両軸受リールを例示したが、本発明はこれに限定されない。スプール10が糸繰り出し方向に回転するときにも動作するレベルワインド機構を有する両軸受リールにも本発明を適用できる。
(e)上記実施形態では、カバー部材40のスプール10に対向する表面に表面処理を行っていないが、例えば、金属めっき、フッ素化合物を含有する金属めっき等の摺動性を高める表面処理をおこなって、カバー部材の表面の摺動性能を高めてもよい。
(f)上記実施形態では、糸絡み防止部40cの上部40dを後方に湾曲させたが、本発明はこれに限定されない。スプールと釣り糸ガイドとの間に空間の余裕があれば、糸絡み防止部を湾曲させなくてもよい。
<特徴>
上記実施形態は、下記のように表現可能である。
(A)電動リール(両軸受リールの一例)100は、釣り竿に装着可能であり、釣り糸を前方に繰り出すリールである。電動リール100は、ハンドル2と、リール本体1と、スプール10と、レベルワインド機構22と、カバー部材40と、を備える。リール本体1は、釣り竿を取付可能な釣り竿取付脚7gと、フレーム7と、を含む。フレーム7は、ハンドル2側に配置される第1側板7aと、第1側板7aと間にスプール10を配置可能に第1側板7aと間隔を隔てて配置された第2側板7bと、を有する。スプール10は、リール本体1に対して回転可能であり、釣り糸を巻き付け可能である。レベルワインド機構22は、スプール10の前方にスプール10の回転軸であるスプール軸14に沿って往復移動可能な釣り糸ガイド63を有する。カバー部材40は、スプール10と釣り糸ガイド63との間に軸方向に沿って配置され、フレーム7の側部からリール本体1に装着された板状の部材である。
この電動リール100では、カバー部材40は、スプール10と釣り糸ガイド63の間に配置され、第1側板7aと第2側板7bとを有するリール本体1のフレーム7の側部からリール本体1に装着される。このような構成のカバー部材40をフレーム7の側部から装着する場合、フレーム7にカバー部材40の板厚よりも僅かに大きい幅を有するスリット7hを形成することよって、カバー部材40を装着できる。ここでは、スプール10と釣り糸ガイド63との間に配置される板状のカバー部材40をフレーム7の側部から装着するように構成したので、カバー部材40をリール本体1に対して容易に取り付けできる。
(B)カバー部材は、第2側板7bに固定され、第2側板7bを貫通して第1側板7aに向かって延びてもよい。この場合には、ハンドル2側と反対側に配置される第2側板7bには、ハンドル2側に設けられる第1側板7aに比べて装着される機構が少ないため、カバー部材40をリール本体1に対してさらに容易に取り付けできる。
(C)第2側板7bは、円形の開口部7fを有してもよい。リール本体1は、開口部7fを塞ぐように第2側板7bに着脱可能に固定されるスプール支持部17(蓋部材の一例)をさらに有する。カバー部材40は、スプール支持部17によって第2側板7b側への移動が規制される。この場合には、開口部7fを塞ぐスプール支持部17によって第2側板7b側へのカバー部材40の移動が規制されるので、カバー部材40の移動を規制するための構成が不要になり、電動リール100の構成を簡素化できる。
(D)第2側板7bは、カバー部材40が貫通可能なスリット7hを有してもよい。第1側板7aは、カバー部材40の第1側板7a側の一端にある係合部40aが係合可能な係合溝19dを有する。この場合には、カバー部材40の一端にある係合部40aが第2側板7bに設けられたスリット7hを貫通して第1側板7aの係合溝19dに係合するので、スリット7hと係合溝19dとによって、カバー部材40を第2側板7b及び第1側板7aに容易に位置決めできる。
(E)カバー部材40の第2側板7b側の他端にはスプール支持部17と第2側板7bに挟まれて第2側板7bに固定される固定部40bを有してもよい。この場合には、スプール支持部17と第2側板7bとによってカバー部材40の固定部40bが挟まれてカバー部材40がリール本体1に固定される。このため、カバー部材40の固定のためのボルトなどの固定部材を用いることなくカバー部材40をリール本体1に固定できる。また、カバー部材40が不要になった場合は、カバー部材40の取り外しも容易である。
(F)レベルワインド機構22は、ハンドル2の回転に連動して釣り糸ガイド63を往復移動するためのトラバースカム軸64と、トラバースカム軸64の外周を覆い、釣り糸ガイド63が外周に配置される筒状のカム軸カバー65と、をさらに有してもよい。カバー部材40が延びる方向と交差する方向でかつ釣り竿取付脚7gから離れる側のカバー部材40の端部40fは、カム軸カバー65の釣り竿取付脚7g側の外周面65aと釣り竿取付脚7gと離れる側のスプール10の最大糸巻位置10dとを結ぶ接線CLよりも釣り竿取付脚7gから離れる側に配置される。この場合には、カバー部材40の釣り竿取付脚7gから離反する側の端部である端部40fが、接線CLよりも釣り竿取付脚7gから離反する側に配置される。この接線CLは、カム軸カバー65の釣り竿取付脚7g側の外周とスプール10の最大糸巻位置10dの釣り竿取付脚7gから離反する位置とに接する線である。この接線CLは、スプール10の中心とカム軸カバー65の中心とを結ぶ線を交差する。このような接線CLよりも釣り竿取付脚7gから離反する側にカバー部材40の端部40fが配置されるので、スプール10から糸ふけした釣り糸が釣り糸ガイド63にさらに絡みにくくなる。
(G)電動リール100は、レベルワインド機構22の前方に配置され、スプール10を回転駆動するモータ12をさらに備えてもよい。この場合には、電動リール100において、カバー部材40をリール本体1に対して容易に取り付けできる。
1 リール本体
2 ハンドル
7 フレーム
7a 第1側板
7b 第2側板
7f 開口部
7g 釣り竿取付脚
7h スリット
10 スプール
12 モータ
17 スプール支持部(蓋部材の一例)
19d 係合溝
22 レベルワインド機構
40 カバー部材
40b 固定部
40f 端部
63 釣り糸ガイド
64 トラバースカム軸
65 カム軸カバー
65a 外周面
100 電動リール(両軸受リールの一例)
CL 接線

Claims (7)

  1. 釣り竿に装着可能であり、釣り糸を前方に繰り出す両軸受リールであって、
    ハンドルと、
    前記釣り竿を取付可能な釣り竿取付脚と、前記ハンドル側に配置される第1側板と、前記第1側板と間に前記スプールを配置可能に前記第1側板と間隔を隔てて配置された第2側板と、を含むフレームを有するリール本体と、
    前記リール本体に対して回転可能であり、前記釣り糸を巻き付け可能なスプールと、
    前記スプールの前方に前記スプールの回転軸に沿って往復移動可能な釣り糸ガイドを有するレベルワインド機構と、
    前記スプールと前記釣り糸ガイドとの間に前記回転軸の軸方向に沿って配置され、前記フレームの側部から前記リール本体に装着された板状のカバー部材と、
    を備える両軸受リール。
  2. 前記カバー部材は、前記第2側板に固定され、前記第2側板を貫通して前記第1側板に向かって延びる、請求項1に記載の両軸受リール。
  3. 前記第2側板は、円形の開口部を有し、
    前記リール本体は、前記開口部を塞ぐように前記第2側板に着脱可能に固定される蓋部材をさらに有し、
    前記カバー部材は、前記蓋部材によって前記第2側板側への移動が規制される、請求項2に記載の両軸受リール。
  4. 前記第2側板は、前記カバー部材が貫通可能なスリットを有し、
    前記第1側板は、前記カバー部材の前記第1側板側の一端が係合可能な係合溝を有する、請求項2又は3に記載の両軸受リール。
  5. 前記カバー部材の前記第2側板側の他端には前記蓋部材と前記第2側板に挟まれて前記第2側板に固定される固定部を有する、請求項3又は4に記載の両軸受リール
  6. 前記レベルワインド機構は、
    前記ハンドルの回転に連動して前記釣り糸ガイドを往復移動するためのトラバースカム軸と、
    前記トラバースカム軸の外周を覆い、前記釣り糸ガイドが外周に配置される筒状のカム軸カバーと、をさらに有し、
    前記カバー部材が延びる方向と交差する方向でかつ前記釣り竿取付脚から離れる側の前記カバー部材の端部は、前記カム軸カバーの前記釣り竿取付脚側の外周と前記釣り竿取付脚から離れる側の前記スプールの最大糸巻位置とを結ぶ接線よりも前記釣り竿取付脚から離れる側に配置される、請求項1から5のいずれか1項に記載の両軸受リール。
  7. 前記レベルワインド機構の前方に配置され、前記スプールを回転駆動する電動モータをさらに備える、請求項1から6のいずれか1項に記載の両軸受リール。
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