JP2015057628A - 光ファイバ側方入出力装置の製造方法 - Google Patents

光ファイバ側方入出力装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部品の加工精度にばらつきがあっても、光ファイバの曲げ部に対するプローブ光ファイバのアライメント精度を常に要求される精度に保持できる光ファイバ側方入出力装置を提供する。
【解決手段】先ず凹型ブロック1に形成した凹曲面部12と凸型ブロック2の突出部とにより光ファイバ3を挟み込むことで光ファイバ3に曲げ部30を形成し、続いて凹型ブロック1に形成した空隙部13にUV硬化樹脂6を充填し、この状態で空隙部13にプローブ4を挿入して曲げ部30に対する位置合わせを行い、最後に凹型ブロック1の外部から凹型ブロック1を通して空隙部13内のUV硬化樹脂6に対しUV光を照射し、これによりUV硬化樹脂6を硬化させて空隙部13内におけるプローブ4の位置を固定する。
【選択図】図5

Description

この発明は、光ファイバの側方から光信号を光ファイバ心線に入射して心線対照を行う光ファイバ側方入出力装置の製造方法に関する。
光ファイバケーブルを用いた通信システムでは、通信網の工事を終えた後に、光ファイバ心線に光信号を伝送させて光ファイバ網の断線の有無を調べ、断線がないことを確認したのちサービスの提供を開始している。光ファイバへの光信号の入力及び光ファイバから出力される光信号の受光は、伝送装置間を接続している光ファイバの一部を切断してコネクタを取り付け、このコネクタを用いて実施することが一般的だった。しかし、光ファイバを切断することは加入者へのサービスを止めることになるため、事前に加入者に対しサービスの停止を説明することが必要となり、工期が長くなる。もし、光ファイバを切断することなく工事を行うことができれば、加入者への事前の説明が不要になるため、工事期間の短縮が期待できる。また、工事中に光ファイバを切断しなくて済むことで、工事期間中においても加入者へのサービスを維持することができる。
そこで、光ファイバを切断することなく光信号を光ファイバに入出力する技術として、既設の光ファイバ(被入力側光ファイバ)に曲げを与え、この曲げ部位に側面から別の光ファイバ(プローブ光ファイバ)を対向させ、当該プローブ光ファイバの先端部から光信号を入射すると共に、被入力側光ファイバから出射される光信号をプローブ光ファイバの先端部で受光する技術が検討されている。
例えば、光ファイバの側方から光信号を入射するために、先ず光ファイバを曲げ保持具に固定すると共に当該光ファイバの両端をホルダで固定することにより光ファイバに曲げ部を形成する。そして、光ファイバの曲げ部の側方位置に入出射用光ファイバ(プローブ光ファイバ)を配置して光信号を光ファイバに入射すると共に、光ファイバから出射される光信号をプローブ光ファイバで受光する手法が提案されている(例えば非特許文献1を参照)。
また、円柱状の第1のブロックと半円柱状の凹曲面が形成された第2のブロックを用意して、これらのブロック間に既設光ファイバを凹状に曲げられた状態に挟み込み、かつ第2のブロック内に設けた空隙部にプローブ光ファイバを挿入してその先端部を上記既設光ファイバの曲げ部位に近接対向させることにより、光信号の入出射を行う手法も提案されている(例えば非特許文献2を参照)。
納戸、「光ファイバ側方入出射法」、光ファイバ応用技術技報、信学技報、vol. 111, no. 69, OFT2011-3,pp. 11-14. 廣田、川野、真保、納戸、本田、真鍋、「側方光入力技術を用いた心線対照送信部の検討」、光ファイバ応用技術技報、OFT2012-79,pp55-58.
ところが、非特許文献1に記載された手法では、光ファイバを曲げた状態で固定保持するために曲げ保持具とホルダが必要となるため、装置の大型化を招く。また、非特許文献2に記載された手法では、凹曲面が形成された第2のブロック内に予め空隙部を設け、この空隙部にプローブ光ファイバを内蔵した筒を固定するものとなっている。このため、上記光ファイバの曲げ部に対するプローブ光ファイバのアライメント精度が、第2のブロックに設けた空隙部とプローブ光ファイバを内蔵した筒の相対的な加工精度に左右される。しかし、既存の加工技術では上記加工精度のばらつきの発生が避けられず、要求されるアライメント精度を得ることが困難である。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、部品の加工精度にばらつきがあっても、光ファイバの曲げ部に対するプローブ光ファイバのアライメント精度を常に要求される精度に保持できるようにした光ファイバ側方入出力装置の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の態様を以下に述べる。
(1)先ず第1のブロックに形成された湾曲凹部と、第2のブロックに形成された上記湾曲凹部と形状が対応する湾曲凸部との間に、既設の光ファイバを挟み込むことにより、当該既設の光ファイバに対し所定の曲げ部を形成する。次に、上記第1のブロックに形成された空隙部にプローブを挿入すると共に、当該プローブと上記空隙部内壁との間に粘性が所定値以下の硬化樹脂を充填し、この状態で上記光ファイバの曲げ部に対する上記プローブ先端部の位置合わせを行い、この位置合わせが終了した状態で上記硬化樹脂を硬化させる。
(2)先ず第1のブロックに形成された湾曲凹部と第2のブロックに形成された上記湾曲凹部と形状が対応する湾曲凸部との間に上記光ファイバを挟み込むことにより、当該既設の光ファイバに対し所定の曲げ部を形成する。次に、プローブに硬化樹脂を塗布し、上記第1のブロックに形成された誘導溝に上記硬化樹脂が塗布されたプローブを挿入し、当該プローブの先端部を停止部に当接するまで移動させることにより、上記光ファイバの曲げ部に対するプローブ先端部の位置を粗調整する。続いて、上記粗調整の終了後、上記誘導溝内で上記光ファイバの曲げ部に対するプローブ先端部の位置を微調整し、この微調整の終了後に上記硬化樹脂を硬化させる。
(3)(1)又は(2)において、上記硬化樹脂として粘性が所定値以下の液体状の光硬化樹脂を用い、上記位置調整の終了後に、上記光硬化樹脂に対し所定波長の光を照射することにより当該光硬化樹脂を硬化させる。
(4)(3)において、上記第1のブロックを透光性を有する部材により構成し、上記位置調整の終了後に、上記第1のブロックの外部から当該第1のブロックを通して上記光硬化樹脂に対し所定波長の光を照射する。
(5)(1)又は(2)において、上記プローブを、プローブ用光ファイバと、当該プローブ用光ファイバの先端部に設けたレンズにより構成し、上記プローブ用光ファイバから出射された光信号を上記レンズにより集光して上記光ファイバの曲げ部に入射すると共に、上記光ファイバの曲げ部から漏洩した光を集光して上記プローブ用光ファイバに入射する。
(6)(1)又は(2)において、上記第1のブロックに形成された湾曲凹部の面に、上記既設の光ファイバの配置位置を決めるための溝を形成する。
(7)(1)又は(2)において、上記光ファイバに対し所定の曲率で曲げ部を形成する工程は、当該曲げ部の外周部に、上記光ファイバから漏洩する光信号の漏洩量が所定量以上となる複数の光漏洩領域を形成し、上記光ファイバの曲げ部に対する上記プローブ先端部の位置合わせを行う工程は、上記形成された複数の光漏洩領域の何れか1つに上記プローブ先端部の位置合わせを行う。
(8)(7)において、上記光ファイバに対し所定の曲率で曲げ部を形成する工程は、上記光ファイバの光軸方向をx方向、当該x方向と直交する方向をy方向、当該x及びy方向と直交する方向をz方向とするとき、上記光ファイバを上記y方向に曲率半径2mmで90度に曲げて曲げ部を形成し、上記光ファイバの曲げ部に対する上記プローブ先端部の位置合わせを行う工程は、上記曲げ部の頂点における光ファイバの軸心を原点と定義し、上記プローブ先端部の位置を、上記原点から上記x、y、zの各方向にそれぞれ−230μm、−425μm、0μm離れた位置に設定し、かつ上記y方向に対する上記プローブの光軸の角度を37.5度に設定する。
(9)(5)において、上記プローブの先端部に、ビームウェストの幅が17〜34μmに設定された集光レンズを装着する。
(1)の態様によれば、第1のブロックの空隙部内において光ファイバ曲げ部に対するプローブの位置合わせを行った後、硬化樹脂を硬化させるようにしたことで、光ファイバ曲げ部に対するプローブの位置を最適な状態に調整した上でこの調整された状態を固定することができる。このため、各部品の加工精度にばらつきがあっても、その影響を受けることなく光ファイバ曲げ部に対するプローブの位置を最適な状態に設定することが可能となる。
(2)の態様によれば、第1のブロックに、プローブの外径に対応して内部寸法が決められた誘導溝と、当該光ファイバ曲げ部との間の間隔を規定する停止部が形成され、プローブを誘導溝に先端が停止部に当接するまで挿入することで祖調整が行われ、続いて誘導溝内でプローブの位置が微調整される。このため、光ファイバ曲げ部に対するプローブの位置を短時間にかつ高精度に調整することが可能となる。そして、この調整後に硬化樹脂を硬化させることで、上記位置調整後のプローブの位置を安定的に固定することができ、これにより高精度の心線対照を行うことが可能となる。
(3)の態様によれば、粘性が所定値以下の液体状の光硬化樹脂を用いることで、プローブの位置調整を、光硬化樹脂の粘性の影響を支障のない程度に抑えて、円滑かつ精度良く行うことが可能となる。
(4)の態様によれば、第1のブロックを透光性を有する部材により構成することで、第1のブロックの外部から当該第1のブロックを通して光硬化樹脂に対し硬化のための光を照射することが可能となる。
(5)の態様によれば、プローブ用光ファイバの先端部にレンズを設けたことで、プローブ用光ファイバから出射された光信号はレンズにより焦点が絞られて光ファイバの曲げ部に入射され、また光ファイバの曲げ部から漏洩した光はレンズにより集光されてプローブ用光ファイバに入射される。このため、光ファイバの曲げ部とプローブとの間の結合効率を高く維持することができる。
(6)の態様によれば、第1のブロックに形成された湾曲凹部の面に、既設の光ファイバの配置位置を決めるための溝が形成されたことで、この溝に沿って光ファイバを配置することが可能となり、これにより光ファイバの位置を簡単かつ精度良く行うことが可能となる。
(7)の態様によれば、曲げ部の外周部に形成される、光信号の漏洩量が所定量以上となる複数の光漏洩領域の何れか1つに、プローブ先端部の位置合わせが行われる。このため、光ファイバに形成された曲げ部に対するプローブの光結合効率を高く設定することが可能となる。
(8)光ファイバを曲率半径2mmで90度に曲げて曲げ部を形成した場合に、結合効率が最も高くなる条件を満たす状態にプローブ先端部を配置することが可能となる。
(9)プローブ先端部に集光レンズを装着する場合に、ビームウェストの幅が17〜34μm に設定されたレンズを用いることで、光ファイバの曲げ部に対するプローブの光結合効率を高く保持することができる。
すなわちこの発明によれば、部品の加工精度にばらつきがあっても、光ファイバの曲げ部に対するプローブ光ファイバのアライメント精度を常に要求される精度に保持できるようにした光ファイバ側方入出力装置の製造方法を提供することができる。
この発明の第1の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の製造方法の説明に用いる、凹型ブロック及び凸型ブロックの構造を示す図。 図1に示した凹型ブロック及び凸型ブロックを用いた光ファイバの挟み込み工程を示す図。 図1に示した凹型ブロックの空隙内へのプローブの設置工程と漏洩光の受光動作の一例を示す図。 図3に示すプローブ設置工程において使用されるプローブ軸及びプローブ角度の定義を示す図。 UV硬化樹脂を用いたプローブの固定工程を示す図。 この発明の第2の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の製造方法において、凹型ブロック内に形成したプローブ誘導溝とプローブストッパ部の構成を示す図。 図6に示した製造方法における、プローブの準備と凹型ブロックへの挿入工程を示す図。 図6に示した製造方法における、UV光を用いた固定工程を示す図。 この発明の第3の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の製造方法において、シングルモードファイバとGRINレンズを用いたプローブの挿入工程を示す図。 UV樹脂中でプローブを移動させた場合にプローブが受ける影響を示す図。 UV硬化樹脂の粘性をパラメータとしたときのプローブ移動量とプローブ位置の制御性及び撓み量との関係を示す図。 ファイバ心線の曲げ部からの漏洩光の計算結果例を示す図。 図12に示した計算結果に基づくプローブの設置位置の例を示す図。 凹型ブロック内に形成されるプローブ誘導溝の最適幅の計算結果を示す図。 光ファイバの曲げ部からの信号光の漏洩分布の一例を示す図。 プローブの先端部の最適な配置位置の計算結果を示す図。 プローブの角度に対する結合効率の計算結果を示す図。 漏洩エリアE1におけるプローブの配置位置を示す図。 漏洩エリアE2におけるプローブの配置位置を示す図。 レンズ付きシングルモードファイバにより形成されるビームウェストを示す図。 ビームウェストの幅の異なる3種類のプローブを使用したときの、測定位置E1,E2,E3における結合効率の測定結果を、シングルモードファイバのみを使用した場合の結合効率と対比して示した図。 プローブの3次元方向におけるトレランス測定結果の一例を示す図。 ビームウェストを異ならせた場合の測定位置ごとの結合効率(−20dB以上)の測定結果を示す図。 波長が1,310nm、1,490nm、1,550nmのときの許容される結合効率の測定結果の一例を示す図。 光ファイバの曲げ部に対するプローブの長手方向(光軸方向)の距離と結合効率との関係を示す図。 この発明の実施形態における光側方入出力技術を適用したOLT切替工事の工事前の状態を示す図。 この発明の実施形態における光側方入出力技術を適用したOLT切替工事の第1の手順を示す図。 この発明の実施形態における光側方入出力技術を適用したOLT切替工事の第2の手順を示す図。 この発明の実施形態における光側方入出力技術を適用したOLT切替工事の第3の手順を示す図。 この発明の実施形態における光側方入出力技術を適用したOLT切替工事の工事終了後の状態を示す図。
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(構造)
図1は、この発明の第1の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の凹型ブロック及び凸型ブロックの構造を示すもので、(a)は側面図、(b)は底面図である。
凹型ブロック1は、所定の厚さを持った樹脂ブロック本体11を備える。樹脂ブロック本体11は、紫外線(UV)光を透過するための透光性を有したもので、例えばアクリル樹脂により構成される。なお、凹型ブロック1は樹脂の代わりにガラスを用いて構成してもよい。
樹脂ブロック本体11の上面には、半円柱状の凹曲面部12が形成されている。この凹曲面部12は、既設の光ファイバに曲げ部を形成するためのもので、曲率が光ファイバに形成すべき曲げ部の曲率に対応して予め定められている。また、凹型ブロック1の凹曲面部12の底部には図3(b)に示すように案内溝14が形成されている。案内溝14は、V字型の溝の底部にU字型の溝を形成したもので、このU字型の溝の径は光ファイバ3の外径より若干大きな値に設定される。この案内溝14は、凹型ブロック1と後述する凸型ブロック2により光ファイバ3を挟み込む際に、当該光ファイバの位置を規定するために用いられる。
さらに、樹脂ブロック本体11の底面には空隙部13が設けられている。この空隙部13は、縦横の寸法が後述するプローブの径より十分大きく設定され、これにより空隙部13内でプローブの位置を自在に調整できるようになっている。また空隙部13の最奥部の位置は、上記凹曲面部12から一定の距離を隔てるように設定される。これはプローブの先端部が光ファイバ曲げ部に直接接触しないようにするためである。
一方、凸型ブロック2は上記凹型ブロック1と同様に樹脂ブロックからなり、先端部が半円柱状に突出形成されている。この半円柱状の突出部21は、その径が上記凹型ブロック1の凹曲面部12の径より光ファイバの外径に相当する分だけ小さな値に設定されている。すなわち、凸型ブロック2の突出部21と上記凹型ブロック1の凹曲面部12との間で光ファイバを挟み込むことで、光ファイバを曲げることができるようになっている。
(製造方法)
次に、第1の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の製造方法を説明する。
(1)光ファイバの挟み込み工程
図2は、挟み込み工程を示す図である。先ず、既設の光ファイバ(光ファイバ心線)3を凹型ブロック1の凹曲面部12上に渡した状態で配置し、この状態で凸型ブロック2の半円柱状の突出部21を、光ファイバ3を挟んだ状態で上記凹型ブロック1の凹曲面部12に押圧する。またこのとき、図3(b)に示すように凹型ブロック1の凹曲面部12の底部には案内溝14が形成されているため、上記光ファイバ3は上記押圧操作により上記案内溝14内に入り込む。
かくして、光ファイバ3は上記凹型ブロック1の凹曲面部12に沿って曲げられ、これにより光ファイバ3には半円弧状の曲げ部30が形成される。この曲げ部30の半径は上記凹型ブロック1の凹曲面部12の径により規定される。また、光ファイバ3は上記案内溝14内に入り込むため、光ファイバ3に捻れや蛇行等が発生することは防止され、これにより曲率の精度を高くかつ形状の安定した曲げ部30を形成することが可能となる。上記案内溝14は、光ファイバ曲げ部30に対するプローブの位置合わせを高精度に行う上で重要な役割を果たす。この役割の位置合わせ工程において述べる。
以上のように光ファイバ3に曲げ部30を形成すると、光ファイバ3により伝搬される光信号Lが上記曲げ部30から例えば図3(a),(b)のLf に示すように漏洩する。この漏れ光Lf をプローブで受光することで、光信号Lをコネクタを使わないで計測することが可能となる。
(2)プローブの位置合わせ工程
図3及び図4はプローブの位置合わせ工程を説明するためのもので、(a)はその側面図、(b)は(a)のA−A′矢視断面図である。
先ず凹型ブロック1の空隙部13内にプローブ4を挿入する。プローブ4はプローブ本体の先端部に光ファイバを融着することにより光信号の入出射を可能にしたもので、プローブ本体の基端側は図示しない計測器に接続される。
プローブ4により光信号を効率良く受光するには、光ファイバ3の曲げ部30とプローブ4との位置関係を高精度に調整することが要求される。この位置合わせは、上記凹型ブロック1の凹曲面底部に形成した案内溝14と、凹型ブロック1に形成した空隙部13内の余剰空間を利用して行われる。
先ず案内溝14の役割について述べる。光ファイバ3を凹型ブロック1、凸型ブロック2の二つで挟み込むとき、凹凸構造で挟み込むために光ファイバ3の曲げ形状は安定する。しかし、挟むたびに光ファイバ3に捻れや蛇行等が発生することがあり、図4に示すように凹型ブロック1の奥行き(Z軸)方向の曲げに対して一定にならない可能性があり不安定となる。しかし、図3(b)に示すように凹型ブロック1の凹曲面底部には案内溝14が形成され、挟み込み工程において光ファイバ3がこの案内溝14内に入り込む。このため、光ファイバ3の捻れや蛇行が発生しなくなり、これにより凹型ブロック1の奥行き(Z軸)方向の位置が一定となって安定する。
次に、空隙部13の役割について述べる。この空隙部13はプローブ4側の位置合わせに用いる。先ず凹型ブロック1内に形成された空隙部13内に、プローブ4を挿入する。光ファイバ3に形成された曲げ部30から漏洩光Lf が出射されるため、この漏洩光Lf を効率良く受光できるようにプローブ4側の位置を調整する。
プローブ4の位置はプローブ4を位置合わせ機構5に装着することにより行われる。位置合わせ機構5は、図4(a),(b)に示したX,Y,Z軸と、当該Y軸に対するプローブ4の光軸の角度θ,φを調整する機能を有する。したがって、例えばプローブ4により受光された漏洩光Lf の受光レベルを計測器で監視して、当該受光レベルが最大となるように、位置合わせ機構5により空隙部13内の余剰空間を利用してプローブ4の上記X,Y,Z軸と角度θ,φを調整する。このようにすることで、上記光ファイバ3の曲げ部30に対するプローブ4の位置合わせを行うことが可能となる。
なお、上記位置合わせ機構5におけるX,Y,Z軸と角度θ,φの調整は、計測器により漏洩光Lf の受光レベルを見ながらマニュアル操作で行ってもよいし、計測器により検出された受光レベルを位置合わせ機構5に帰還入力し、位置合わせ機構5により上記受光レベルが最大になるように予め設定した手順で上記X,Y,Z軸と角度θ,φを制御するように構成してもよい。
図12は、コア31、クラッド32及び被覆33により構成されるシングルモード光ファイバ3を曲げ、その曲げ部30から漏洩する光Lf の計算結果の一例を示すものである。漏洩光Lf は、およそ幅200μm で光ファイバ3の被覆33から漏れ出すことが計算結果より判明した。
また、図13は光ファイバ3の曲げ部30に対するプローブ4の先端部の配置位置の計算結果の一例を示すものである。プローブ4の先端部を光ファイバ3の曲げ部30に接触させるとプローブ4の先端部が破損するおそれがある。そのため、プローブ4の先端部は先に述べたように光ファイバ3の曲げ部30から一定の距離だけ離間する位置に配置される。図13では、プローブ4の先端部を曲げ部30から200μm 離間した位置に配置した場合を示すもので、この場合においてもプローブ4の先端部における漏洩光Lf の幅はほぼ200μmを維持できる。このときプローブ4の先端部の外径は125μm なので、位置調整によりプローブ4の先端部の全域を上記漏洩光Lf の幅内に収容することが可能となる。
ところで、上記光ファイバ3の曲げ部30に対するプローブ4の先端部の配置位置には、以下のような最適位置が存在することを本発明者は見出した。
すなわち、図2に示したように光ファイバ3に信号光を遮断するべく半円弧状の曲げ部30を形成すると、当該曲げ部30において信号光の流通は遮断されて漏洩するが、その漏洩分布は均一にならず漏洩密度の高いエリアが複数箇所形成される。例えば、25dBの曲げ損失を発生させるべく、シングルモードファイバ(SMF)を曲率半径2mmで90度に曲げた場合、図15に示すように漏洩光が密になる3つのエリアE1,E2,E3が形成される。これらの漏洩エリアE1,E2,E3ではそれ以外のエリアに比べ大きい受光強度が得られる。したがって、これらの漏洩エリアE1,E2,E3にプローブ4の先端部を配置すれば、信号光の送受信を効率良く行うことが可能となる。
そこで本発明者は、光線光学計算用のアプリケーション・プログラムを用いて、上記曲率半径2mmで90度に曲げた場合に形成される3つのエリアE1,E2,E3に対するプローブ4先端部の最適位置を、曲げ部30の頂点におけるコア3aの中心を原点とする3次元座標(xyz座標)を定義して試算したところ、図16に示すような計算結果が得られた。なお、上記3つのエリアE1,E2,E3における漏洩光の受光強度はE1>E2>E3であり、このうちエリアE3は受光度が小さく、プローブ4との間で十分な結合効率を得ることができないため、試算対象から除外した。
また、例えば上記エリアE1にプローブ4の先端部を配置した場合の、当該プローブ4の光軸の上記y軸に対する角度θと結合効率との関係を測定したところ、結合効率が最大となる角度が見出された。図17はその測定結果の一例を示すもので、同図の例では最適角度は37.5度となった。
以上の計算結果に基づいて、漏洩エリアE1を利用する場合には、上記3次元座標空間においてプローブ4の先端部をx1=−230μm 、y1=−425μm 、z1=0μm に配置すると共に、y軸に対するプローブ4の光軸の角度θ1を37.5度となるように設定する。図18はこのときのプローブ4の配置位置を示すものである。
また、漏洩エリアE2を利用する場合には、上記3次元座標空間においてプローブ4の先端部をx2=−100μm 、y2=−200μm 、z1=0μm に配置すると共に、y軸に対するプローブ4の光軸の角度θ2を上記37.5度より多少大きな角度となるように設定する。図19はこのときのプローブ4の配置位置を示すものである。
(3)プローブの固定工程
上記プローブ4の位置合わせが終了すると、当該プローブ4の位置を凹型ブロック1の空隙部13内で固定する必要がある。このプローブ4の固定処理は以下のように行われる。図5はこのプローブ4の固定工程を説明するための図である。
すなわち、凹型ブロック1の空隙部13内には、先に述べた位置合わせ工程を行う前に、図5に示すように紫外線(UV)硬化樹脂6を充填しておく。そして、このUV硬化樹脂6が充填された空隙部13内にプローブ4を挿入し、光ファイバ3の曲げ部30に対する位置合わせを行う。この位置合わせの方法は上記(2)に述べた通りである。
ところで、上記したようにUV硬化樹脂6が充填された状態でプローブ4の位置合わせを行うと、UV硬化樹脂6の粘性によってはUV硬化樹脂6内で抵抗が生じ、例えば図10(b)に示すようにプローブ4の先端部が撓んで、位置合わせ精度の低下や作業効率の低下を招くおそれがある。正確な配置を要求されるプローブ4に対し、この撓みは光ファイバ3の曲げ部30とプローブ4との結合効率を低下させる要因となる。そのため、UV硬化樹脂6としては、上記位置合わせ工程においてプローブ4に撓みが生じない範囲の粘性を持つ接着剤を使用するのが望ましい。
なお、UV硬化樹脂の粘性によるプローブ4の撓みの検証は以下のように行った。すなわち、先ずプローブ4の位置を光ファイバ3の曲げ部30に対するプローブ4の結合効率が最も高くなる位置に調整する。この状態で、プローブ4を移動させる。このときの移動距離をX1 とする。つまり、プローブ4を距離X1 移動させるため、プローブ4の結合効率は低下する。その後、反対方向にX1 移動させると元の位置にプローブ4が戻る。プローブ4を戻した時に、プローブ4が移動する前に得られていた結合効率と同じ結合効率が得られれば、プローブ4は撓んでいないと見なすことができる。
図11は、プローブ4に外径125μm の石英ガラス製のシングルモード光ファイバを用い、プローブ4の先端から光軸方向に7mmの範囲がUV硬化樹脂6に接する場合の、プローブ4の移動量とプローブ位置の制御性及びたわみ量との関係を示したものである。なお、プローブ4の先端から位置合わせ機構5までの距離は14mmに設定している。
同図に示すように、粘性を低くした35〜300mm2/S のUV硬化樹脂では、プローブ4を0.5mm移動させても、移動の前後での結合効率は同じであるため、光学的な観点ではプローブ4の撓みは確認できなかった。一方、粘性が3000mm2/S 又は4000mm2/Sのように高くなると、プローブ4の移動の前後で結合効率が変化し、プローブ4を元の位置に戻しても結合効率は回復しない。これは、プローブ4を粘性が高いUV硬化樹脂内で移動させたため、プローブ4の先端が撓んで元の位置に戻らず、結合効率が低下したままになるためである。以上のことから、UV硬化樹脂6としては粘性が300mm2/S 以下の液体接着剤が好適であることが確認された。
上記プローブ4の位置合わせが終了すると、次に上記凹型ブロック1の空隙部13に充填されているUV硬化樹脂6に対し、UV光源7からUV光を照射する。このとき、上記凹型ブロック1にはアクリル樹脂等の透光性のある部材が用いられている。このため、上記UV光の照射は上記凹型ブロック1の外部から当該凹型ブロック1を通して行うことができる。かくして、上記空隙部13内のUV硬化樹脂6は硬化し、これにより空隙部13内におけるプローブ4の位置は固定される。
(効果)
以上詳述したように第1の実施形態では、先ず凹型ブロック1に形成した凹曲面部12と凸型ブロック2の突出部とにより光ファイバ3を挟み込むことで光ファイバ3に曲げ部30を形成し、続いて凹型ブロック1に形成した空隙部13にUV硬化樹脂6を充填し、この状態で空隙部13にプローブ4を挿入して上記曲げ部30に対する位置合わせを行い、最後に上記凹型ブロック1の外部から当該凹型ブロック1を通して上記空隙部13内のUV硬化樹脂6に対しUV光を照射し、これによりUV硬化樹脂6を硬化させて空隙部13内におけるプローブ4の位置を固定するようにしている。
したがって、光ファイバ曲げ部30に対するプローブ4の位置を最適な状態に調整した後にこの調整された位置でプローブ4を固定することができる。このため、各部品の加工精度にばらつきがあっても、その影響を受けることなく光ファイバ曲げ部30に対するプローブ4の位置を最適な状態に設定することが可能となる。
また、UV硬化樹脂6として粘性が300mm2/S以下の液体型硬化樹脂を用いることで、プローブ4の位置調整を、UV硬化樹脂6の粘性の影響を低く抑えて、円滑かつ精度良く行ことが可能となる。
さらに、凹型ブロック1を透光性を有する部材により構成したことで、空隙部13内のUV硬化樹脂6に対し凹型ブロック1の外部から当該凹型ブロック1を通してUV光を照射することができ、これによりプローブ4の固定を簡単に行うことが可能となる。
さらに、凹型ブロック1の凹曲面部12の底部に光ファイバ3用の案内溝14を形成したことにより、光ファイバ3の曲げ部30を捩れや蛇行を生じさせることなく安定な形状に固定することができる。
さらに、光ファイバを半円弧状に湾曲させることにより形成される漏洩光の高密度エリアE1,E2,E3のうち、特に密度が高くなるエリアE1,E2にプローブ4の先端部を配置し、かつ結合効率が最大となるようにプローブ4の光軸の角度θを設定したことによって、プローブ4を光ファイバ3との結合効率が最適な状態となるように配置することができる。
[第2の実施形態]
プローブ4の位置調整に最も手間がかかるのは、幅200μm の漏れ光Lf の出射空間領域以外の位置にプローブ4の初期位置を設定した場合である。この場合、プローブ4では微弱な光しか受光できないため、プローブ4を最適な位置にするまで多くの時間がかかる。したがって、位置合わせを能率良く行うには、プローブ4の先端部の初期位置を幅200μm の漏れ光Lf の出射空間領域中に配置できるようにすることが必要である。
そこで、この発明の第2の実施形態は、先ずプローブの初期位置を規定する構造を備えたプローブ誘導溝を凹型ブロック内に形成し、UV硬化樹脂を塗布したプローブを上記プローブ誘導溝に挿入することでプローブの位置の祖調整を行い、続いて上記プローブ誘導溝内の余剰領域を利用してプローブの微調整を行うことで、光ファイバ曲げ部に対するプローブの位置合わせを行う。そして、最後に上記UV硬化樹脂に対しUV光を照射して上記プローブ誘導溝内におけるプローブの位置を固定するようにしたものである。
(構造)
図6は、この発明の第2の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の凹型ブロック10の構造を示す図である。凹型ブロック10の底面には、光ファイバ3の曲げ部30が形成される凹曲面部12に向けてプローブ誘導溝15が形成してある。このプローブ誘導溝15は断面が長方形状をなし、その内部寸法がプローブ4の外径より一定量だけ大きくなるように設定されている。これによりプローブ誘導溝15の内壁とプローブ4の周面との間には上記一定量の余剰領域(隙間)が形成される。この隙間は、プローブ4の位置の微調整を行う領域として使用される。
また、上記プローブ誘導溝15の最新部には、プローブストッパ部16が形成されている。このプロープストッパ部16の形成位置は、上記凹型ブロック10の凹曲面部12から一定距離離間した位置に設定されている。このプロープストッパ部16は、プローブ4の先端部が光ファイバ3の曲げ部30に対し直接接触することを避け、かつプローブ4の先端部が光ファイバ3の曲げ部30に対し漏れ光Lf を十分に受光できる近さに配置されるようにする位置決めするものである。
(製造方法)
次に、以上のように構成された部品を用いた光ファイバ側方入出力装置の製造方法について説明する。図7及び図8はこの製造方法を説明するための図である。なお、光ファイバ3の挟み込み工程については、前述した第1の実施形態の(1)で述べたものと同じなので説明は省略する。
光ファイバ3の挟み込み工程が終了すると、次に図7(a)に示すようにプローブ4の先端部にUV硬化樹脂61を塗布し、このUV硬化樹脂61が塗布されたプローブ4を、図7(b)に示すように凹型ブロック10に形成されたプローブ誘導溝15に、プローブ4の先端部がプローブストッパ部16に当接するまで挿入する。
そして、プローブ4を位置合わせ機構5に装着し、プローブ4により受光された漏洩光Lf の受光レベルを計測器で監視しながら、当該受光レベルが最大となるように、位置合わせ機構5によりプローブ4の位置を調整する。このとき、プローブ4の光軸方向の位置についてはプローブ4の先端部をプローブストッパ部16に当接させたことで既に調整済である。このため、ここではプローブ誘導溝15内の隙間において、プローブ4の光軸と直交する方向と光軸の角度をそれぞれ調整する。このようにすることで、上記光ファイバ3の曲げ部30に対するプローブ4の位置合わせを行うことが可能となる。
ところで、プローブ4の位置調整に最も手間がかかるのは、漏洩光Lf の200μm 幅の範囲外にプローブ4を設置した場合である。これは、プローブ4で微弱な光しか受光できないため、プローブ4を最適な位置にするまで非常に時間がかかるからである。図14はプローブ誘導溝15に対する位置調整のし易さをグラフ化して示したものである。同図に示すようにプローブ誘導溝15の溝幅が漏洩光Lf の幅200μm 以下の場合に、良好な作業性が得られることが確認された。
従って、プローブ誘導溝15の溝幅は、当該プローブ誘導溝15へのプローブ4の挿入の容易性も考慮して、漏洩光Lf の幅200μm と同一値に設定する。このようにすると、プローブ4をプローブ誘導溝15に挿入するだけで、プローブ4は初めから漏洩光Lfを大きなレベルで受光することができる。このため、プローブ4の位置調整の時間と手間を大幅に軽減することができる。
最後に、図8に示すように上記プローブ4の基端部をUV光源7に接続し、このUV光源7から発生されたUV光をプローブ4を介してその先端部に塗布されているUV硬化樹脂61に照射する。すなわち、UV硬化樹脂61に対するUV光の照射は、プローブ4を通して行うことができる。かくして、プローブ4とプローブストッパ部16との間に介在するUV硬化樹脂61は硬化し、これによりプローブ誘導溝15内におけるプローブ4の位置は固定される。
(効果)
以上述べたように第2の実施形態では、凹型ブロック10の底面に、幅が漏洩光Lf の幅200μm と同一値に設定したプローブ誘導溝15を形成すると共に、当該プローブ誘導溝15の最深部にプローブストッパ部16を形成する。そして、プローブ4の先端部にUV硬化樹脂61を塗布した後、このプローブ4を上記プローブ誘導溝15にプローブストッパ部16に当接するまで挿入したのち位置調整を行う。そして、この位置調整終了後に、凹型ブロック10の外部から上記UV硬化樹脂61に対しUV光を照射して当該UV硬化樹脂61を硬化させ、これによりプローブ4の位置を固定するようにしている。
したがって、プロープ4をプローブ誘導溝15に先端がプローブストッパ部16に当接するまで挿入するだけで、プローブ4の光軸方向及び光軸と直交する方向の位置の祖調整が行われ、続いてプローブ誘導溝15内でプローブ4の位置が微調整される。このため、光ファイバ曲げ部30に対するプローブ4の位置を短時間にかつ高精度に調整することが可能となる。そして、この位置調整終了後にUV硬化樹脂61を硬化させることで、上記位置調整後のプローブ4の位置を安定的に固定することができ、これにより高精度の心線対照を行うことが可能となる。
また、第2の実施形態では、プローブ4の外径と位置合わせ場所に応じて予め寸法と形成位置を規定したプローブ誘導溝15及びプローブストッパ部16を形成したので、プローブ4の先端部にのみUV硬化樹脂61を塗布すればよくなり、これによりUV硬化樹脂61の使用量を減らして作業の簡単化と作業時間の短縮を図ることができる。
[第3の実施形態]
この発明の第3の実施形態は、プローブを、シングルモードファイバの先端部にレンズを取付けた構成とし、光ファイバ曲げ部30からの漏洩光をレンズで集光してシングルモードファイバに導くことで受光レベルを高めるようにしたものである。
図9は、この発明の第3の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の製造方法を示す図である。同図に示すように、シングルモードファイバ41の先端部にGRIN(Gradient Index Lenses:屈折率分布)レンズ42を融着し、これをプローブ40として用いる。
凹型ブロック10にプローブ40をセットする際には、先ずプローブ40のGRINレンズ42の先端面にUV硬化樹脂61を塗布し、このUV硬化樹脂61が塗布されたプローブ40を図9に示すように凹型ブロック10に形成されたプローブ誘導溝15に、GRINレンズ42の先端面がプローブストッパ部16に当接するまで挿入する。このとき、凹型ブロック10の凹曲面部12とプローブストッパ部16との間の間隔Wは、GRINレンズ42の焦点距離と一致するように設定されている。
次に、第2の実施形態で述べた場合と同様に、プローブ40を位置合わせ機構5に装着し、プローブ40により受光された漏洩光Lf の受光レベルを計測器で監視しながら、当該受光レベルが最大となるように、位置合わせ機構5によりプローブ40の位置を調整する。このとき、プローブ40の光軸方向の位置についてはプローブ40の先端部をプローブストッパ部16に当接させたことで既に調整済である。このため、ここではプローブ誘導溝15内の隙間において、プローブ4の光軸と直交する方向と光軸の角度をそれぞれ調整する。このようにすることで、上記光ファイバ3の曲げ部30に対するプローブ40の位置合わせを行うことが可能となる。
最後に、図8に示したように上記プローブ40のGRINレンズ42の先端部に塗布されているUV硬化樹脂61に対し、UV光源7からUV光を照射する。このとき、上記凹型ブロック10にはアクリル樹脂等の透光性のある部材が用いられている。このため、上記UV光の照射は上記凹型ブロック10の外部から当該凹型ブロック10を通して行うことができる。かくして、プローブ40とプローブストッパ部16との間に介在するUV硬化樹脂61は硬化し、これによりプローブ誘導溝15内におけるプローブ40の位置は固定される。
以上詳述したように第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様にプロープ4をプローブ誘導溝15に先端がプローブストッパ部16に当接するまで挿入することで祖調整が行われ、続いてプローブ誘導溝15内でプローブ4の位置が微調整される。このため、光ファイバ曲げ部30に対するプローブ4の位置を短時間にかつ高精度に調整することが可能となる。そして、この調整後にUV硬化樹脂61を硬化させることで、上記位置調整後のプローブ4の位置を安定的に固定することができ、これにより高精度の心線対照を行うことが可能となる。
また、プローブ40の外径と位置合わせ場所に応じて予め寸法と形成位置を規定したプローブ誘導溝15及びプローブストッパ部16を形成したので、プローブ40の先端部にのみUV硬化樹脂61を塗布すればよくなり、これによりUV硬化樹脂61の使用量を減らして作業の簡単化と作業時間の短縮を図ることができる。
さらに、プローブ40の先端部にGRINレンズ42を設けたことにより、プローブ40のシングルモード光ファイバ41から出射された光信号はGRINレンズ42により焦点が絞られて光ファイバ3の曲げ部30に入射され、また光ファイバ3の曲げ部30から漏洩した光Lf はGRINレンズ42により集光されてシングルモードファイバ41に入射される。このため、光ファイバ3の曲げ部30とプローブ40との間の結合効率を高く維持することができる。
[第4の実施形態]
この発明の第4の実施形態は、第1の実施形態に示したシングルモードファイバからなるプローブ3の代わりに、第3の実施形態のようにシングルモードファイバ41の先端にGRIN(Gradient Index Lenses:屈折率分布)レンズ42を取着したプローブ4を使用したものである。
GRINレンズ42を用いると、出力光に図20に示すようにビームウェストWが形成される。ビームウェストWを効果的に利用することで、光ファイバ3の曲げ部30に対するプローブ40の光結合効率を高めることが可能である。図21は、ビームウェストWの幅の異なる3種類のプローブを使用したときの、測定位置E1,E2,E3における結合効率の測定結果を、GRINレンズ42を使用せずにシングルモードファイバのみを使用した場合の結合効率と対比して示したものである。同図からも明らかなように、GRINレンズ42を装着したプローブ4を用いることで結合効率を高めることが可能である。
一方、GRINレンズ42を装着したプローブ4を用いると、光ファイバ(光ファイバ心線)3の曲げ部30に対するプローブ4の配置位置がずれると、結合効率が著しく低下する。図22は、図18に示したようにプローブの先端位置を漏れエリアE1に配置したときの、GRINレンズ付きプローブ4のx、y、z各軸方向におけるトレランス測定結果の一例を示すものである。但し、光信号の波長は1,550nmである。
プローブ4と光ファイバ3の曲げ部30との間では、光信号の強度が弱くなるため、この光信号の強度を補償するためにプローブ4の経路には一般に増幅器を配置する。しかし、現行の増幅器の性能では補償量が限られており、プローブ4と光ファイバ3の曲げ部30との間で許容される結合効率は、波長1,310nmのとき−22dB以上、波長1,490nmのとき−19dB以上、波長1,550nmのとき−22dB以上となる。図24は、実際の測定結果であり、光ファイバの先端に集光性レンズ(GRINレンズ:ビームウェストW=17、27、34μm)を用いるときに結合効率は許容値内となり、集光性レンズを用いないときに結合効率は許容値外となる。
また、図22は波長1,550nmのときの測定結果であり、許容される結合効率−22dBまでの軸ずれ量をまとめると図23のようになる。図23は、ビームウェストWの幅を17μm 、27μm 、34μm としたとき、x、y、z各軸方向において−22dB以上の結合効率が得られる軸ずれ量を示したものである。図23に示すように、ビームウェストWの幅により許容される軸ずれ量に差が生じるが、軸当たりの最小値は±12μm となる。また、波長1,310nm、波長1,490nmのときも同様の傾向となる。上記許容される軸ずれ量の最小値を満たすための軸合わせは、市販の高精度マイクロメータを用いることで十分可能である。
また、図18に示したようにプローブの先端位置を漏れエリアE1に配置したときの、プローブ4の長手方向(光軸方向)の位置に対する結合効率の変化を計算した結果を図25に示す。この図25から明らかなように、プローブ4を長手方向に移動させた場合、300μm までならば結合効率はほぼ一定値を維持できる。すなわち、プローブ4の長手方向の配置位置は、原点に対し±150μm の範囲内で許容される。また、GRINレンズ42を装着したプローブ4を用いる場合、ビームウェストWのサイズは17〜34μm が適当である。
[その他の実施形態]
なお、この発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、第3の実施形態ではGRINレンズ42を用いたが、レンズを用いずにそのままシングルモードファイバ41や、GI(グレーテッドインデックス)ファイバを用いることも可能である。これらのファイバはそれ自体が集光機能を持たないため、当該ファイバの先端面を光ファイバ3の曲げ部30に近づけた方がより結合効率が良くなる。従って、図9に示した凹曲面部12とプローブストッパ部16との間の間隔Wを凹型ブロック10が破損しない程度まで薄くすることが望ましい。
また、第1の実施形態では、空隙部13内にUV硬化樹脂6を充填した後プローブ4を挿入するようにした。しかし、それに限らず、空隙部13内に先ずプローブ4を挿入して大まかな位置合わせを行った後、UV硬化樹脂6を充填し、しかる後プローブ4の微調整を行うようにしてもよい。
その他、凹型ブロック及び凸型ブロックの形状、材料、硬化樹脂の種類等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
[上記各実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の適用例]
上記各実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置は、例えばOLT(Optical Line Terminal)の切替工事を行う場合に使用される。以下にその使用例を説明する。
いま、図26に示すようにONU(Optical Network Unit)100に対し現用光ケーブル300を介して旧OLT200が接続されているものとする。この状態で、新たなOLT(新OLT)500と、先端にプローブ400を装着しかつ経路途中に増幅器700を介挿した迂回ケーブル600と、新規光ケーブル800を用意し、迂回ケーブル600の他端に新OLT500を接続する。このとき、新OLT500と旧OLT200との間では光信号の送受信タイミングの同期を予め確立しておく。
先ず、図27に示すように現用光ケーブル300の光ファイバ心線の一部に曲げ部310を形成する。この曲げ部310により損失が発生するため、旧OLT200から現用光ケーブル300へ送信された光信号はONU100に届かなくなる。そこで、事前に現用光ケーブル300の曲げ部310に対し、プローブ400の先端部を第1乃至第4の実施形態のいずれかの方法を用いて位置合わせして配置する。この結果、新OLT500とONU100との間が接続され、通信が開始される。そして、新OLT500から送信された光信号がONU100で受信されたことを検出すると、旧OLT200による光号の送信を停止させる。
次に、図17に示すように新規光ケーブル800を現用光ケーブル300と接続する。この結果、新OLT500から送信された光信号は新規光ケーブル800を介して現用光ケーブル300へ伝送される状態となる。なお、新OLT500とONU100との間では既に通信経路が確保されているため、現用光ケーブル300と新規光ケーブル800との間の接続は通常の工事により実施可能である。
続いて、図29に示すように、現用光ケーブル300に形成してある曲げ部310を解放する。この結果、以後新OLT500から送信された光信号は、新規光ケーブル800及び現用光ケーブル300を介してONU100へ伝送され、これにより新OLT500とONU100との間で通信が可能となる。最後に、迂回ケーブル600及び旧OLT200を撤去し、切替工事を完了する。図30に切替工事終了後の光伝送システムの構成を示す。
以上述べたように本発明の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置を適用することで以下のような効果が奏せられる。すなわち、従来であれば、OLTの切替工事は旧OLT側のケーブル内の光ファイバを切断して、新OLT側のケーブルの光ファイバを1本ずつ融着していたため、工事に多大な手間と時間がかかっていた。これに対し、本発明の各実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置を使用することで、工事期間中のみ現用光ケーブル300を曲げてその曲げ部310に迂回ケーブル600のプローブ400の先端を適切に配置するだけで一時的なバイパス経路を形成することができる。したがって、切替工事を簡単かつ短時間に行うことが可能となり、作業員の負荷を大幅に軽減することが可能となる。
1,10…凹型ブロック、11…ブロック本体、12…凹曲面部、13…プローブ挿入用の空隙部、14…ファイバ位置合わせ用の案内溝、15…プローブ誘導溝、16…プローブストッパ部、2…凸型ブロック、3…光ファイバ、30…曲げ部、31…コア、32…クラッド、33…被覆、4…プローブ、41…シングルモードファイバ、42…GRINレンズ、5…位置合わせ機構、6,61…UV硬化樹脂、7…UV光源、100…ONU、200…OLT、300…現用光ケーブル、400…プローブ、500…新OLT、600…迂回ケーブル、700…増幅器、800…新規光ケーブル。

Claims (9)

  1. 既設の光ファイバに曲げ部を形成すると共に、当該曲げ部にプローブを対向配置して、前記光ファイバへの光信号の入射及び光ファイバから漏洩する光の受光を行う光ファイバ側方入出力装置の製造方法であって、
    第1のブロックに形成された湾曲凹部と、第2のブロックに形成された前記湾曲凹部と形状が対応する湾曲凸部との間に、前記既設の光ファイバを挟み込むことにより、当該光ファイバに対し所定の曲率で曲げ部を形成する工程と、
    前記第1のブロックに形成された空隙部に前記プローブを挿入すると共に、当該プローブと前記空隙部内壁との間に粘性が所定値以下の硬化樹脂を充填し、この状態で前記光ファイバの曲げ部に対する前記プローブ先端部の位置合わせを行う工程と、
    前記位置合わせが終了した後に前記硬化樹脂を硬化させて、前記曲げ部に対する前記プローブの位置を固定する工程と
    を具備することを特徴とする光ファイバ側方入出力装置の製造方法。
  2. 既設の光ファイバに曲げ部を形成すると共に、当該曲げ部にプローブを対向配置して、前記光ファイバへの光信号の入射及び光ファイバから漏洩する光の受光を行う光ファイバ側方入出力装置の製造方法であって、
    第1のブロックに形成された湾曲凹部と、第2のブロックに形成された前記湾曲凹部と形状が対応する湾曲凸部との間に、前記既設の光ファイバを挟み込むことにより、当該光ファイバに対し所定の曲率で曲げ部を形成する工程と、
    前記プローブに硬化樹脂を塗布する工程と、
    前記硬化樹脂が塗布されたプローブを前記第1のブロックに形成された誘導溝に、前記プローブの先端部が前記誘導溝内に形成された停止部に当接するまで挿入することにより、前記光ファイバの曲げ部に対するプローブ先端部の位置を粗調整する工程と、
    前記粗調整の終了後、前記誘導溝内で前記光ファイバの曲げ部に対するプローブ先端部の位置を微調整する工程と、
    前記微調整の終了後に前記硬化樹脂を硬化させて、前記曲げ部に対する前記プローブの位置を固定する工程と、
    を具備することを特徴とする光ファイバ側方入出力装置の製造方法。
  3. 前記硬化樹脂として粘性が所定値以下の液体状の光硬化樹脂を用い、前記位置調整の終了後に、前記光硬化樹脂に対し所定波長の光を照射することにより当該光硬化樹脂を硬化させることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバ側方入出力装置の製造方法。
  4. 前記第1のブロックを透光性を有する部材により構成し、前記位置調整の終了後に、前記第1のブロックの外部から当該第1のブロックを通して前記光硬化樹脂に対し所定波長の光を照射することを特徴とする請求項3記載の光ファイバ側方入出力装置の製造方法。
  5. 前記プローブを、プローブ用光ファイバと、当該プローブ用光ファイバの先端部に設けたレンズにより構成し、前記プローブ用光ファイバから出射された光信号を前記レンズにより集光して前記光ファイバの曲げ部に入射すると共に、前記光ファイバの曲げ部から漏洩した光を集光して前記プローブ用光ファイバに入射することを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバ側方入出力装置の製造方法。
  6. 前記第1のブロックに形成された湾曲凹部に、前記既設の光ファイバの配置位置を規定するための案内溝を形成することを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバ側方入出力装置の製造方法。
  7. 前記光ファイバに対し所定の曲率で曲げ部を形成する工程は、当該曲げ部の外周部に、前記光ファイバから漏洩する光信号の漏洩量が所定量以上となる複数の光漏洩領域を形成し、
    前記光ファイバの曲げ部に対する前記プローブ先端部の位置合わせを行う工程は、前記形成された複数の光漏洩領域の何れか1つに前記プローブ先端部の位置合わせを行う
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバ側方入出力装置の製造方法。
  8. 前記光ファイバに対し所定の曲率で曲げ部を形成する工程は、前記光ファイバの光軸方向をx方向、当該x方向と直交する方向をy方向、当該x及びy方向と直交する方向をz方向とするとき、前記光ファイバを前記y方向に曲率半径2mmで90度に曲げて曲げ部を形成し、
    前記光ファイバの曲げ部に対する前記プローブ先端部の位置合わせを行う工程は、前記曲げ部の頂点における光ファイバの軸心を原点と定義し、前記プローブ先端部の位置を、前記原点から前記x、y、zの各方向にそれぞれ−230μm 、−425μm 、0μm 離れた位置に設定し、かつ前記y方向に対する前記プローブの光軸の角度を37.5度に設定する
    ことを特徴とする請求項7記載の光ファイバ側方入出力装置の製造方法。
  9. 前記プローブの先端部に、ビームウェストの幅が17〜34μm に設定された集光レンズを装着したことを特徴する請求項5記載の光ファイバ側方入出力装置の製造方法。
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