JP2017090837A - 光ファイバテープ心線モニタ用受光装置、光ファイバテープ心線モニタ方法、及び光回線モニタ方法 - Google Patents

光ファイバテープ心線モニタ用受光装置、光ファイバテープ心線モニタ方法、及び光回線モニタ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スプリッタ下部の光ファイバ心線に接続されたONUの動作状態および前記ONUのMACアドレスを、スプリッタ上部の光ファイバテープにて短時間で一括して確認し得る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置、光ファイバテープ心線モニタ方法、及び光回線モニタ方法を提供する。
【解決手段】光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301は、側方光入出力装置のプローブファイバ20の先端それぞれに集光レンズ17を配置し、光ファイバテープ100の各心線から漏洩する漏洩光を集光レンズ17でそれぞれのプローブファイバ20の先端に集光するとともに、任意のプローブファイバ20に結合された漏洩光を選択してモニタする。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ファイバの側方から光信号を入出射する技術に関する。
光ファイバケーブルを用いた通信システムでは、支障移転工事や光ファイバケーブルの収容替え工事が行われる。支障移転工事や光ファイバケーブルの収容替え工事では、一時的に物理的な光ファイバケーブルの切断が伴うため、時としてユーザのサービス利用中に通信が中断してしまう場合が発生する。
ユーザに対しては、予め工事予告(時間帯を限定した通信中断予告)を行うが、顧客満足度の低下に繋がらないように光ファイバを切断する際には、ユーザがサービスを利用中であるか否かを判別できる方法が望ましい。例えば、光回線単位でサービスの利用状態が把握できれば、利用中である光ファイバの切り替えを後回しにし、ユーザのサービス利用状況に応じた柔軟な切り替えを行うことで個々のユーザが感じる不便を最小限に抑えることができる。
このため、光アクセスネットワークのトラフィックを監視し、ユーザのサービス利用状況を判別する技術として、ユーザの宅内に設置した光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)から通信ビルの中に設置した光加入者線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)に送信する上り光信号の一部を受信して、そのデータフレームを分析することで光回線単位の利用状態を判別する方法などが提案されている(例えば、非特許文献1を参照。)。また,通信ビルに入局せずに、所外(通信ビルやユーザ宅外)の8分岐スプリッタ下部の区間(スプリッタのONU側)において、側方光入出力装置とAPD(アバランシェフォトダイオード)とで、上り信号光をモニタする方法も提案されている(例えば、非特許文献2を参照。)。
磯村、「支障移転等の切替工事で通話中確認を実現するFTTH区間通信モニタ技術」, NTT技術ジャーナル, 2009.5, pp.40〜42 真保、「光側方出力技術を用いた上り通信光のモニタリング検討」, 信学会技報, 光ファイバ応用技術、 pp.15−18,OPE 2013−207(2014−02) 植松他,「所外8分岐スプリッタ上部での通信光モニタに向けた光ファイバ側方出力技術の検討」,信学技報, vol.115,no.202,OFT2015−22,pp.35−38,2015年8月. 植松他,「上り通信光モニタリングのためのローカル光出力における受光効率向上に向けた検討」,電子情報通信学会総合大会,B−13−9,2015年3月.
通常、光アクセス網において、8分岐スプリッタ上部(スプリッタのOLT側)では光ファイバ心線が4心線毎にまとめられた光ファイバテープが用いられている。しかし、従来の側方光入出力装置では単心の光ファイバからしかモニタできないため、8分岐スプリッタ上部で光信号をモニタするためには光ファイバテープを単心線にばらして1心ずつモニタする必要があった。この作業は時間がかかり非効率という課題があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、スプリッタ下部の光ファイバ心線に接続されたONUの動作状態を、スプリッタ上部の光ファイバテープにて短時間で一括して確認し得る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置、光ファイバテープ心線モニタ方法、及び光回線モニタ方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、側方光入出力装置のプローブファイバ先端それぞれに集光レンズを配置し、光ファイバテープの各心線から漏洩する漏洩光を当該集光レンズでそれぞれのプローブファイバ先端に集光するとともに、任意のプローブファイバに結合された漏洩光を選択してモニタすることとした。
具体的には、本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置は、
複数の主光ファイバが並列する光ファイバテープを湾曲させて形成した曲げ部の前記主光ファイバそれぞれに先端が近接された前記主光ファイバと同数のプローブファイバと、
前記プローブファイバそれぞれの前記先端に配置され、前記曲げ部の前記主光ファイバから漏洩するそれぞれの漏洩光を前記プローブファイバの前記先端に集光する前記主光ファイバと同数の集光レンズと、
任意の前記プローブファイバを選択し、選択された前記プローブファイバに結合された漏洩光の情報だけを出力するマルチプレクサと、
を備える。
また、本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ方法は、
複数の主光ファイバが並列する光ファイバテープを湾曲させて曲げ部を形成し、
前記光ファイバテープに形成した前記曲げ部の前記主光ファイバそれぞれに前記主光ファイバと同数のプローブファイバの先端を近接させ、
前記プローブファイバそれぞれの前記先端に配置した前記主光ファイバと同数の集光レンズで、前記曲げ部の前記主光ファイバから漏洩するそれぞれの漏洩光を前記プローブファイバの前記先端に集光させ、
マルチプレクサで、任意の前記プローブファイバを選択し、選択された前記プローブファイバに結合された漏洩光の情報を抽出する。
本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置及び光ファイバテープ心線モニタ方法は、光ファイバテープの複数の主光ファイバからの漏洩光をそれぞれ集光レンズで集光して対応するプローブファイバ先端に結合し、スイッチでプローブファイバを選択することでモニタしたい主光ファイバからの漏洩光を選択する。つまり、本発明は、所望の主光ファイバの漏洩光のみをモニタすることができ、受光した光の中から所望の主光ファイバの漏洩光を探し出す必要がなくなる。このため、本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置及び光ファイバテープ心線モニタ方法は、光ファイバテープを単心線にばらして1心ずつモニタする必要がなく、作業の効率化を図ることができる。
従って、本発明は、スプリッタ下部の光ファイバ心線に接続されたONUの動作状態を、スプリッタ上部の光ファイバテープにて短時間で一括して確認し得る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置、及び光ファイバテープ心線モニタ方法を提供することができる。
本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置の前記マルチプレクサは、
前記プローブファイバの前記集光レンズと反対側にそれぞれ配置され、前記プローブファイバに結合された漏洩光を受光して電気信号に変換する前記主光ファイバと同数の受光素子と、
前記受光素子が出力する電気信号の1つを選択するスイッチと、
を備えることができる。
なお、前記スイッチの後段でモニタ装置とマルチプレクサとの間が光ファイバで接続されている場合、前記スイッチが選択した電気信号を光信号に変換する発光素子を備えてもよい。
また、本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置の前記マルチプレクサは、
前記プローブファイバの前記集光レンズと反対側に配置され、前記プローブファイバに結合された漏洩光の1つを選択する光スイッチを備えることができる。
本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置の前記集光レンズの直径は、前記プローブファイバのコア直径より大きく、前記光ファイバテープの前記主光ファイバの並列間隔より小さいことを特徴とする。
主光ファイバから漏洩する漏洩光をできるだけ多く集光するために集光レンズの直径は大きい方が良い。しかし、集光レンズの直径を光ファイバテープで並列する主光ファイバの間隔以上に設定してしまうと、集光レンズを並列させたとき集光レンズの中心と主光ファイバの中心とがずれ、集光レンズの漏洩光受光効率が低下することになる。従って、集光レンズの直径は上記の範囲に収めることが好ましい。
本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置の前記集光レンズは、ビームウエスト径が100μm以上の屈折率分布型レンズであることを特徴とする。主光ファイバとプローブファイバの中心軸のずれに対する許容度を向上させることができる。
本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置の前記集光レンズは、屈折率分布型レンズであることを特徴とする。前記光ファイバテープの前記主光ファイバの並列間隔より集光レンズのレンズ径を小さくすることができる。また、主光ファイバに十分に近接させることができるため、受光効率の低下を抑制することができる。
本発明に係る光回線モニタ方法は、光スプリッタに、複数の光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)に接続する複数の光ファイバ心線と、光加入者線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)に接続する前記光ファイバテープとが接続され、前記光スプリッタで前記ONUからの上り信号を合波し、前記光ファイバテープのいずれかの前記主光ファイバで前記OLTへ伝搬する光通信システムにおいて、前記光ファイバテープ心線モニタ方法で前記上り信号を前記漏洩光としてモニタし、前記ONUのサービス利用状態を把握する。本発明に係る光回線モニタ方法は、8分岐スプリッタ上部で一括して光信号をモニタすることができ、作業の効率化を図ることができる。
従って、本発明は、スプリッタ下部の光ファイバ心線に接続されたONUの動作状態を、スプリッタ上部の光ファイバテープにて短時間で一括して確認し得る光回線モニタ方法を提供することができる。
本発明は、スプリッタ下部の光ファイバ心線に接続されたONUの動作状態を、スプリッタ上部の光ファイバテープにて短時間で一括して確認し得る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置、光ファイバテープ心線モニタ方法、及び光回線モニタ方法を提供することができる。
本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置を説明する図である。 本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置を説明する図である。 曲げ部形成器を説明する図である。 ファイバアレイを説明する図である。 曲げ部形成器を説明する図である。 本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置が備える集光レンズおよびプローブファイバの具体的構成を説明する図である。 本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置が備える集光レンズおよびプローブファイバの具体的構成を説明する図である。 スイッチを説明する電気回路図である。 光ファイバテープに並列される主光ファイバと集光レンズとの位置ずれに対する受光効率を説明する図である。 集光レンズの仕様を説明する図である。 本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置を説明する図である。 本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置を説明する図である。 本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置を用いる光回線モニタ方法を説明する図である。 本発明に関連する光ファイバテープ心線モニタ用受光装置の説明する概念図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施形態であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図1は、本実施形態の光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301を説明する概念図である。
光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301は、
複数の主光ファイバが並列する光ファイバテープ100を湾曲させて形成した曲げ部110の前記主光ファイバそれぞれに先端が近接された前記主光ファイバと同数のプローブファイバ20と、
プローブファイバ20それぞれの前記先端に配置され、曲げ部110の前記主光ファイバから漏洩するそれぞれの漏洩光をプローブファイバ20の前記先端に集光する前記主光ファイバと同数の集光レンズ17と、
任意のプローブファイバ20を選択し、選択されたプローブファイバ20に結合された漏洩光の情報だけを出力するマルチプレクサ35と、
を備える。
本実施形態でのマルチプレクサ35は、
プローブファイバ20の集光レンズ17と反対側にそれぞれ配置され、プローブファイバ20に結合された漏洩光を受光して電気信号に変換する前記主光ファイバと同数の受光素子30と、
受光素子30が出力する電気信号の1つを選択するスイッチ37と、
を備える。
そして、光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301の後段にスイッチ37が選択した電気信号をモニタするモニタ装置40が配置される。モニタ装置40は光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301の構成要件ではないが、モニタ装置40が光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301を含んでいてもよい。
図2は、光ファイバテープ100が4本の主光ファイバを並列させている場合の光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301の動作を説明する図である。まず、光ファイバテープ100に曲げ部110を形成する。図3から図5は、光ファイバテープ100に曲げ部110を形成する曲げ部形成器200を説明する図である。
曲げ部形成器200は、凸型ブロック51と凹型透明ブロック52からなる。凹型透明ブロック52には、石英などの透明ガラスや、透明プラスチックを用いる。さらに、凹型透明ブロック52または凸型ブロック51には光ファイバテープ100が収まるための台形溝が形成されている。曲げ部形成器200は、光ファイバテープ100を凸型ブロック51と凹型透明ブロック52とで挟み込み、凸型ブロック51と凹型透明ブロック52で決められた曲げ形状の曲げ部110を光ファイバテープ100に形成する。
図4は、集光レンズ17を複数配列して固定するファイバアレイ53を説明する断面図である。断面は集光レンズ17の光軸に垂直な面である。ファイバアレイ53は、複数のV溝22がV溝基板23に形成されている。V溝22の間隔は、光ファイバテープ100に並列する主光ファイバの間隔に合わせる。例えば、V溝22の間隔は、0.25mm以上0.28mm以下である。それぞれのV溝22に集光レンズ17を設置し、薄板24をかぶせて、それぞれを紫外線硬化樹脂等で固定化する。
図5は、図3のY軸方向から光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301及び曲げ部形成器200を見た図である。図5は、凸型ブロック51に台形溝が形成されている場合である。光ファイバテープ100を凸型ブロック51に台形溝に入れ、凹型透明ブロック52で挟む。そして、ファイバアレイ53を最も受光効率(受光素子30での漏洩光の受光効率)が高くなる位置に調整したのち、凹型透明ブロック52と集光レンズ10を接着固定する。漏洩光の受光効率が最も高い位置は、光ファイバテープ100の各主光ファイバ中心と各集光レンズ17の中心軸と一致する位置である。つまり、曲げ部形成器200は、凸型ブロック51と凹型透明ブロック52で光ファイバテープ100を挟み込むだけで、各主光ファイバ中心と各集光レンズ17の中心軸とのずれを数十μm程度に抑え、漏洩光の受光効率を最も高くすることができる。
図2でさらに説明する。光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301を用いる光ファイバテープ心線モニタ方法は、
複数の主光ファイバが並列する光ファイバテープ100を湾曲させて曲げ部110を形成し、
光ファイバテープ100に形成した曲げ部110の前記主光ファイバそれぞれに前記主光ファイバと同数のプローブファイバ20の先端を近接させ、
プローブファイバ20それぞれの前記先端に配置した前記主光ファイバと同数の集光レンズ17で、曲げ部110の前記主光ファイバから漏洩するそれぞれの漏洩光をプローブファイバ20の前記先端に集光させ、
マルチプレクサ35で任意のプローブファイバ20を選択し、選択されたプローブファイバ20に結合された漏洩光の情報を抽出する。
そして、モニタ装置40でマルチプレクサ35で抽出された情報をモニタする。
つまり、本光ファイバテープ心線モニタ方法は、曲げ部110の主光ファイバそれぞれからの漏洩光を集光レンズ17でそれぞれのプローブファイバ20に集光し、受光素子30でこれらを受光することで、4本の主光ファイバからの漏洩光を一括して受光することができる。そして、スイッチ37で電気信号を選択することで所望の主光ファイバを伝搬するONUからの光信号をモニタすることができる。
光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301が図2のような構成であるため、モニタ装置40が1つで済み、装置の簡易化、経済化、及び小型化が可能である。
本実施形態では光ファイバテープ100が主光ファイバを4本並列させる場合を説明しているが、光ファイバテープ100が主光ファイバを8本並列させる場合、光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301を2つ使用してもよいし、8本の主光ファイバからの漏洩光を一括して受光できる光ファイバテープ心線モニタ用受光装置を使用してもよい。
(具体的な実施例)
光ファイバテープ100を構成する主光ファイバの直径は250μmである。このため、主光ファイバの並列間隔は0.25mm〜0.28mm程度である。
図2の点線で示したように、各集光レンズ17は光ファイバテープ100内の各主光ファイバと中心軸が一致するように配列する(例えば、0.25mm間隔)。集光レンズ17を隣接させて配列するため、集光レンズ17の直径は光ファイバテープ100内の主光ファイバの並列間隔以下である必要がある。
一方、集光レンズ17は、より多くの漏洩光を受光しやすくするため、後述するビームウエスト直径を拡大することが望ましい。従って、集光レンズ17の直径は、前記プローブファイバのコア直径より大きくしておく。
例えば、集光レンズ17およびプローブファイバ20は、非特許文献3及び4に記載のGI62.5ファイバとすることができる。また、その他にも集光レンズ17およびプローブファイバ20としてGI50、ステップインデックス型ファイバ、又はダブルクラッド型ファイバ等の他種のマルチモードファイバも使用可能である。
図6及び図7は、集光レンズ17およびプローブファイバ20の具体的構成を説明する図である。双方の構成ともプローブファイバ20はコア直径50μmまたは62.5μmのグレーデッドインデックス(GI)ファイバである。ステップインデックス(SI)ファイバやダブルクラッドファイバなどのマルチモードファイバでもよい。
図6の集光レンズ17は、コリメータの屈折率分布型レンズである。たとえば、コリメータ(4分の1ピッチレンズ)はビームウエスト径230μmであるGI62.5とすることができる。
なお、ピッチとは、屈折率分布型レンズ内を通る光線の蛇行周期を表す。4分の1ピッチ(ピッチ0.25)とは無限遠にある物体の倒立実像が出射端面上に結像する長さである。ピッチPは無次元の数であり以下の式で表される。
(数式1)
P=(1/2π)z√A
ここでzはレンズの長さであり、√Aは屈折率分布定数で単位は長さの逆数である。
図7の集光レンズ17は、ビームウエスト径が100μm以上の屈折率分布型レンズである。集光レンズ17は、フォーカサ(結像レンズ)であり、たとえば、ビームウエスト径170μm、ビームウエスト距離90μmのGI62.5である。
受光素子30は微弱な光も検出可能なアバランシフォトダイオード(APD)である。
図8はスイッチ37を説明する論理回路図である。スイッチ37はマルチプレクサ35であり、端子Aと端子Bに制御信号を入力することで任意の受光素子30からの電気信号を選択して出力することができる。
図9は、光ファイバテープ100に並列される主光ファイバと集光レンズ17との位置ずれに対する受光効率をまとめた図である。図9は、最も受光効率が得られるように集光レンズ17を配置した場所を位置ずれ0μmとし、集光レンズ17を図3のz軸方向に位置ずれさせたときの受光効率を測定した。なお、測定に使用した集光レンズの仕様を図10に示す。レンズ17は全てGI62.5である。図9の結果から、集光レンズ17をプローブファイバ20の先端に配置することで主光ファイバと集光レンズとの位置ずれ許容は数10μm程度まで拡大させることができた。この程度の位置ずれ許容があれば、光ファイバテープ毎のコア間隔やテープ厚み等のばらつきを吸収でき、受光効率低下を防ぐことができる。
(実施形態2)
図11及び図12は、本実施形態の光ファイバテープ心線モニタ用受光装置302を説明する図である。光ファイバテープ心線モニタ用受光装置302と実施形態1の光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301との違いはマルチプレクサ35である。
本実施形態のマルチプレクサ35は、
プローブファイバ20の集光レンズ17と反対側に配置され、プローブファイバ20に結合された漏洩光の1つを選択する光スイッチ38を備える。
そして 光ファイバテープ心線モニタ用受光装置302の後段に、光スイッチ38が選択した漏洩光を受光して電気信号に変換する1つの受光素子30と、受光素子30が出力する電気信号をモニタするモニタ装置40と、を配置する。受光素子30とモニタ装置40は、光ファイバテープ心線モニタ用受光装置302の構成要件ではないが、モニタ装置40が受光素子30と光ファイバテープ心線モニタ用受光装置302を含んでいてもよい。
実施形態1の光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301では、先に受光素子30で漏洩光を電気信号に変換し、スイッチ37で所望の電気信号を選択するが、光ファイバテープ心線モニタ用受光装置302では、先に光スイッチ(例えば、4×1の光マルチプレクサ)で所望の漏洩光を選択し、モニタ装置40へ光信号を送出し,前記モニタ装置40の受光素子30に結合して電気信号を取得する。なお、光ファイバテープ心線モニタ用受光装置302の、集光レンズ17等の他の構成、並びに光ファイバテープ心線モニタ方法は実施形態1と同じである。
光ファイバテープ心線モニタ用受光装置302が図12のような構成であるため、モニタ装置40や受光素子30が1つで済み、装置の簡易化、経済化、及び小型化が可能である。
(実施形態3)
図13は、光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301又は302を用いる光回線モニタ方法を説明する図である。モニタ対象の光通信システム400は、光スプリッタ170に、複数のONU150に接続する複数の光ファイバ心線155と、OLT160に接続する光ファイバテープ100とが接続され、光スプリッタ170でONU150からの上り信号を合波し、光ファイバテープ100のいずれかの前記主光ファイバでOLT160へ伝搬する光通信システムである。光ファイバテープ心線モニタ用受光装置301又は302は、光通信システム400の光ファイバテープ100に形成された曲げ部110において、前述の光ファイバテープ心線モニタ方法で前記上り信号を前記漏洩光としてモニタし、ONU150のサービス利用状態および前記ONUのMACアドレスを把握する。
(他の実施形態)
上述の実施形態では光ファイバテープに含まれる主光ファイバの数が4の場合を説明したが、本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置は、集光レンズの数を調整することで任意の数の主光ファイバの数が含まれる光ファイバテープのモニタが可能である。
(効果)
本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置は、次のような効果を奏する。
(1)本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置は、光ファイバテープの複数の主光ファイバを分離せず一括してモニタ可能であり、高効率且つ短時間で作業ができる。例えば、8分岐スプリッタの上部の4心光ファイバテープにおいて一括モニタすることで、最大32個のONUのサービス状況を一括してモニタ可能である。
(2)本発明に係る光ファイバテープ心線モニタ用受光装置は、図14のようなプローブファイバからモニタ装置まで4台ずつ配置する光ファイバテープ心線モニタ用受光装置と比べ、モニタ装置が1台であるため経済的で小型化を図れる。
17:集光レンズ
20:プローブファイバ
22:V溝
23:V溝基板
24:薄板
30:受光素子
35:マルチプレクサ
37:スイッチ
38:光スイッチ
40:モニタ装置
51:凸型ブロック
52:凹型透明ブロック
53:ファイバアレイ
100:光ファイバテープ
110:曲げ部
150:ONU
155:光ファイバ心線
160:OLT
170:スプリッタ
200:曲げ部形成器
301〜304:光ファイバテープ心線モニタ用受光装置
400:光通信システム

Claims (8)

  1. 複数の主光ファイバが並列する光ファイバテープを湾曲させて形成した曲げ部の前記主光ファイバそれぞれに先端が近接された前記主光ファイバと同数のプローブファイバと、
    前記プローブファイバそれぞれの前記先端に配置され、前記曲げ部の前記主光ファイバから漏洩するそれぞれの漏洩光を前記プローブファイバの前記先端に集光する前記主光ファイバと同数の集光レンズと、
    任意の前記プローブファイバを選択し、選択された前記プローブファイバに結合された漏洩光の情報だけを出力するマルチプレクサと、
    を備える光ファイバテープ心線モニタ用受光装置。
  2. 前記マルチプレクサは、
    前記プローブファイバの前記集光レンズと反対側にそれぞれ配置され、前記プローブファイバに結合された漏洩光を受光して電気信号に変換する前記主光ファイバと同数の受光素子と、
    前記受光素子が出力する電気信号の1つを選択するスイッチと、
    を備える請求項1に記載の光ファイバテープ心線モニタ用受光装置。
  3. 前記マルチプレクサは、
    前記プローブファイバの前記集光レンズと反対側に配置され、前記プローブファイバに結合された漏洩光の1つを選択する光スイッチ
    を備える請求項1に記載の光ファイバテープ心線モニタ用受光装置。
  4. 前記集光レンズの直径は、前記プローブファイバのコア直径より大きく、前記光ファイバテープの前記主光ファイバの並列間隔より小さいことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバテープ心線モニタ用受光装置。
  5. 前記集光レンズは、ビームウエスト径が100μm以上の屈折率分布型レンズであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバテープ心線モニタ用受光装置。
  6. 前記集光レンズは、コリメータの屈折率分布型レンズであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバテープ心線モニタ用受光装置。
  7. 複数の主光ファイバが並列する光ファイバテープを湾曲させて曲げ部を形成し、
    前記光ファイバテープに形成した前記曲げ部の前記主光ファイバそれぞれに前記主光ファイバと同数のプローブファイバの先端を近接させ、
    前記プローブファイバそれぞれの前記先端に配置した前記主光ファイバと同数の集光レンズで、前記曲げ部の前記主光ファイバから漏洩するそれぞれの漏洩光を前記プローブファイバの前記先端に集光させ、
    マルチプレクサで、任意の前記プローブファイバを選択し、選択された前記プローブファイバに結合された漏洩光の情報を抽出する光ファイバテープ心線モニタ方法。
  8. 光スプリッタに、複数の光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)に接続する複数の光ファイバ心線と、光加入者線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)に接続する前記光ファイバテープとが接続され、前記光スプリッタで前記ONUからの上り信号を合波し、前記光ファイバテープのいずれかの前記主光ファイバで前記OLTへ伝搬する光通信システムにおいて、
    請求項7に記載の光ファイバテープ心線モニタ方法で前記上り信号を前記漏洩光としてモニタし、前記ONUのサービス利用状態および前記ONUのMACアドレスを把握する光回線モニタ方法。
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