JP2015053188A - 同軸コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号接続用接触導体が相手方コネクタにおける信号用導体に適正かつ確実に接触接続された状態を安定に維持することができ、しかも、装置全体の厚み寸法をできるだけ小とする低背化を図ることができる同軸コネクタ装置を提供する。
【解決手段】信号接続用接触導体16の本体部15が筒状体を成すものとして形成され、その本体部に筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に伸びるスリット21が設けられ、本体部がそれにおけるスリットが設けられていない部分である連結部分を介して連結されてスリットを挟んで配された基部23と嵌合部24とを有し、基部が絶縁基体12に部分的に埋設されるとともに、嵌合部が少なくとも一つの切れ目を有した弾性環状部を形成して相手方コネクタの信号用導体33に嵌合接触する。
【選択図】図9

Description

本願の特許請求の範囲に記載された発明は、回路基板等に取り付けられて、当該回路基板等からその外部への、あるいは、当該回路基板等へのその外部からの電磁波シールドが必要とされる信号の伝達に供される同軸コネクタ装置に関する。
回路基板に配された導体を流れる高周波信号は、当該回路基板からその外部へと伝送されるにあたり、あるいは、当該回路基板にその外部から伝送されるにあたり、外部からのノイズの混入防止,外部への漏洩防止等のため、電磁波シールドが必要である信号として扱われることが多い。このような、電磁波シールドが必要である信号についての、特定の回路基板からその外部、例えば、他の回路基板への伝送、あるいは、特定の回路基板へのその外部、例えば、他の回路基板からの伝送が行われるに際しては、当該特定の回路基板に取り付けられるものとされる同軸コネクタ装置が用いられる。
回路基板に取り付けられる同軸コネクタ装置は、通常、絶縁基体に、信号の伝達に供される信号接続用接触導体と、信号接続用接触導体に供給される信号に対する電磁波シールド作用をもたらすべく、信号接続用接触導体を包囲するものとされて接地電位を伝達する接地接続用接触導体と、が配されて構成される。そして、その使用に際しては、例えば、他の回路基板に取り付けられた他の同軸コネクタ装置である相手方コネクタと嵌合接続される状態におかれ、その信号接続用接触導体が、相手方コネクタにおける信号用導体に接触接続されるとともに、その接地接続用接触導体が、相手方コネクタにおける接地用導体に接触接続される。それにより、伝送されるにあたって電磁波シールドが必要とされる信号の回路基板間における伝送が、信号接続用接触導体を包囲する接地接続用接触導体による電磁波シールドが果たされるもとで行われる。
斯かる同軸コネクタ装置は、回路基板に取り付けられるにあたり、信号接続用接触導体が回路基板に設けられた信号端子に接続されるとともに、接地接続用接触導体が回路基板に設けられた接地端子に接続されるものとされる。そして、回路基板に設けられた信号端子に接続された信号接続用接触導体及び回路基板に設けられた接地端子に接続された接地接続用接触導体が相手方コネクタにおける信号用導体及び接地用導体に適正に接触接続された状態、取り分け、信号接続用接触導体が相手方コネクタにおける信号用導体に適正かつ確実に接触接続された状態が、安定に維持されることが要求される。
そこで、絶縁基体に信号接続用接触導体と信号接続用接触導体を包囲するものとされた接地接続用接触導体とが配されて構成される同軸コネクタ装置であって、信号接続用接触導体の構造に工夫を凝らすことにより、信号接続用接触導体の相手方コネクタにおける信号用導体に対する接触接続状態についての改良を図ろうとしたものが、従来提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に示される従来提案されている同軸コネクタ装置(プラグコネクタ)は、相手方コネクタ(レセプタクルコネクタ(11)) における信号用導体(ピン状中心導体(12)) に接触接続される信号接続用接触導体(ソケット状中心導体(22))と、その中央部分において信号接続用接触導体を保持して回路基板(第2基板(2))に配される絶縁基体(第2絶縁ハウジング(24)) と、円筒状に形成されて信号接続用接触導体を保持した絶縁基体をその外周を包囲して収容する接地接続用接触導体(第2筒状外側導体(23)) とを備えて構成されている。このようなもとで、信号接続用接触導体が金属管によって形成された先端部を有するものとされていて、信号接続用接触導体が相手方コネクタにおける信号用導体に接触接続される際には、当該先端部が相手方コネクタにおける信号用導体にそれが挿入される状態をもって嵌合する。
そして、信号接続用接触導体の先端部には、各々が当該先端部を形成する金属管の仮想中心軸線に平行に伸びる4個のスリット(27)が形成されている。これら4個のスリットは、当間隔をもって配されていて金属管の仮想中心軸線を取り囲んでおり、夫々の一端部は、金属管における仮想中心軸線方向の端縁部に達している。従って、信号接続用接触導体の先端部は、それに形成されて互いに平行に伸びる4個のスリットによって4分割されており、それにより各々が金属管の仮想中心軸線に平行に伸びる4個の分割片部を有したものとされている。
このように金属管により形成されて各々が金属管の仮想中心軸線に平行に伸びる4個のスリットが形成された信号接続用接触導体の先端部にあっては、4個の分割片部の夫々が金属管の仮想中心軸線に対して近接または離隔する方向に弾性変位可能とされている。それにより、信号接続用接触導体の先端部が相手方コネクタにおける信号用導体にそれが挿入される状態をもって嵌合したときには、信号接続用接触導体の先端部における4個の分割片部の夫々が、相手方コネクタにおける信号用導体に弾性押圧力を作用させる状態をもって当接する。その結果、信号接続用接触導体の先端部が相手方コネクタにおける信号用導体にそれが挿入される状態をもって嵌合することにより得られる、信号接続用接触導体が相手方コネクタにおける信号用導体に接触接続された状態が、確実かつ安定に維持されることが期待されることになる。
特開2009−104836号公報(段落0019,0036〜0037, 0044、図1〜3)
上述のような、相手方コネクタにおける信号用導体にそれが挿入される状態をもって嵌合する金属管により形成された信号接続用接触導体の先端部が、各々が金属管の仮想中心軸線に平行に伸びる4個の分割片部を有したものとされる、従来提案されている同軸コネクタ装置にあっては、信号接続用接触導体の先端部が相手方コネクタにおける信号用導体にそれが挿入される状態をもって嵌合することにより得られる、信号接続用接触導体が相手方コネクタにおける信号用導体に接触接続された状態が、確実かつ安定に維持されるようにするためには、信号接続用接触導体の先端部における4個の分割片部が相手方コネクタにおける信号用導体に及ぼす弾性押圧力を比較的大としなくてはならない。そして、4個の分割片部が相手方コネクタにおける信号用導体に及ぼす弾性押圧力を比較的大とするためには、4個の分割片部の夫々の信号接続用接触導体の先端部を形成する金属管の仮想中心軸線に沿う方向の長さ寸法を比較的大とすることが要される。
4個の分割片部の夫々の信号接続用接触導体の先端部を形成する金属管の仮想中心軸線に沿う方向の長さ寸法が比較的大とされることになると、信号接続用接触導体の絶縁基体からの突出長を抑えることができず、その結果、信号接続用接触導体と信号接続用接触導体を保持して回路基板に配される絶縁基体と絶縁基体をその外周を包囲して収容する接地接続用接触導体とを備えて構成される同軸コネクタ装置の厚み寸法を抑えて回路基板からの突出長をできるだけ小とする低背化を図ることが困難となってしまう。それにより、昨今の小型電子機器にあっては、回路基板のより一層の小型化及び基板搭載部品のより一層の高集積化に伴って、回路基板に配される同軸コネクタ装置の低背化が要求されているが、斯かる要求に応じられないという不都合がもたらされる虞がある。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、相手方コネクタの信号用導体に接触接続される信号接続用接触導体と、信号接続用接触導体の周囲に配された部分を有して相手方コネクタの接地用導体に接触接続される接地接続用接触導体と、信号接続用接触導体と接地接続用接触導体とを相互に絶縁された状態をもって保持する絶縁基体とを備えて成り、信号接続用接触導体が相手方コネクタにおける信号用導体に適正かつ確実に接触接続された状態を安定に維持することができ、しかも、装置全体の厚み寸法をできるだけ小とする低背化を図ることができる同軸コネクタ装置を提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項12までのいずれかに記載された発明(以下、本願発明という。)に係る同軸コネクタ装置は、相手方コネクタの信号用導体に接触接続される本体部と本体部から伸びる信号用接続端子部とを有した信号接続用接触導体と、信号接続用接触導体の本体部の周囲に配されて相手方コネクタの接地用導体に接触接続される環状部と環状部から伸びる接地用接続端子部とを有した接地接続用接触導体と、信号接続用接触導体の信号用接続端子部及び接地接続用接触導体の接地用接続端子部の夫々が部分的に埋設されるもとで、信号接続用接触導体と接地接続用接触導体とを相互に絶縁された状態をもって保持する絶縁基体とを備えて成り、信号接続用接触導体の本体部が筒状体を成すものとして形成され、その本体部に筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に伸びるスリットが設けられ、本体部がそれにおけるスリットが設けられていない部分である連結部分を介して連結されてスリットを挟んで配された基部と嵌合部とを有し、基部が絶縁基体に部分的に埋設されるとともに、嵌合部が少なくとも一つの切れ目を有した弾性環状部を形成して相手方コネクタの信号用導体に嵌合接触する。
上述のように構成される本願発明に係る同軸コネクタ装置は、例えば、回路基板の面上に絶縁基体が配され、信号接続用接触導体の信号用接続端子部が回路基板に設けられた信号端子に接続されるとともに、接地接続用接触導体の接地用接続端子部が回路基板に設けられた接地端子に接続されて回路基板に取り付けられたもとで、他の同軸コネクタ装置である相手方コネクタとの嵌合接続がなされて使用される。そして、相手方コネクタとの嵌合接続がなされる際には、信号接続用接触導体の筒状体を成す本体部が相手方コネクタにおける信号用導体に接触接続されるとともに、接地接続用接触導体の環状部が相手方コネクタにおける接地用導体に嵌合して接触接続される。
信号接続用接触導体の筒状体を成す本体部が相手方コネクタにおける信号用導体に接触接続されるにあたっては、筒状体を成す本体部において、筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に伸びるスリットにより、絶縁基体に部分的に埋設される基部から分離された嵌合部が、相手方コネクタにおける信号用導体にそれを包囲する状態をもって嵌合接触する。その際、嵌合部は少なくとも一つの切れ目を有した弾性環状部を形成しているので、相手方コネクタにおける信号用導体に嵌合接触したときには、その信号用導体にその周囲から弾性押圧力を作用させるもとで接触接続される。
上述の本願発明に係る同軸コネクタ装置にあっては、信号接続用接触導体の筒状体を成す本体部が相手方コネクタにおける信号用導体に適正かつ確実に接触接続された状態が安定に維持されるようにするためには、相手方コネクタにおける信号用導体にそれを包囲する状態をもって嵌合接触する本体部における嵌合部が相手方コネクタにおける信号用導体にその周囲から及ぼす弾性押圧力を比較的大なるものとなすことが要される。斯かるもとで、信号接続用接触導体の筒状体を成す本体部における嵌合部は、筒状体を成す本体部において筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に伸びるスリットにより基部から分離されて成る少なくとも一つの切れ目を有した弾性環状部を形成しているので、例えば、弾性環状部の内径寸法を調整することにより、筒状体を成す本体部についての筒状体の仮想中心軸に沿う方向の寸法を増大させることなく、相手方コネクタにおける信号用導体に及ぼす弾性押圧力を比較的大となすことができるものとされる。
信号接続用接触導体の筒状体を成す本体部についての筒状体の仮想中心軸に沿う方向の寸法は、信号接続用接触導体の絶縁基体からの突出長を定めるものとなり、それゆえ、斯かる寸法によって同軸コネクタ装置全体の厚み寸法が定められる。従って、本願発明に係る同軸コネクタ装置によれば、信号接続用接触導体の筒状体を成す本体部に、それについての筒状体の仮想中心軸に沿う方向の寸法を増大させることなく、相手方コネクタにおける信号用導体に及ぼす弾性押圧力を比較的大となすことができる嵌合部が設けられることにより、信号接続用接触導体が相手方コネクタにおける信号用導体に適正かつ確実に接触接続された状態を安定に維持することができ、しかも、装置全体の厚み寸法をできるだけ小とする低背化を図ることができることになる。
本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例を示す斜視図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例を示す平面図である。 図2における III−III 線断面を示す断面図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第1の例を示す背面側から観た斜視図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第1の例を示す正面側から観た斜視図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第1の例を示す正面図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第1の例を示す平面図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第1の例を示す背面図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例が相手方コネクタに嵌合接続された状態を示す、図2における III−III 線断面を含んだ断面図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例が相手方コネクタに嵌合接続された状態を示す、図2における X−X 線断面を含んだ断面図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第2の例を示す背面側から観た斜視図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第2の例を示す正面側から観た斜視図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第2の例を示す正面図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第2の例を示す平面図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第2の例を示す背面図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第3の例を示す背面側から観た斜視図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第3の例を示す正面側から観た斜視図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第3の例を示す正面図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第3の例を示す平面図である。 本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例に備えられる信号接続用接触導体の第3の例を示す背面図である。
本願発明を実施するための形態は、以下に述べられる本願発明についての実施例をもって説明される。
図1(斜視図)及び図2(平面図)は、本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例を示す。
図1及び図2において、本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例を成す同軸コネクタ装置11は、回路基板に取り付けられたもとで他の同軸コネクタ装置である相手方コネクタとの嵌合接続がなされて使用されるものとされる。そして、同軸コネクタ装置11は、例えば、合成樹脂材により形成されて、同軸コネクタ装置11が取り付けられる回路基板(図示省略)の面上に配されるものとされる絶縁基体12を備えている。絶縁基体12は、図2における III−III 線断面を示す図3にも示されるように、平板状部13と平板状部13の中央部分に設けられた全体として円筒状を成す環状突出部14とを有したものとされている。
また、同軸コネクタ装置11は、絶縁基体12の環状突出部14の内側に配されて相手方コネクタの信号用導体に接触接続される本体部15を有した信号接続用接触導体16と、信号接続用接触導体16の本体部15を包囲する絶縁基体12の環状突出部14の周囲に配されて相手方コネクタの接地用導体に接触接続される環状部17を有した接地接続用接触導体18とを備えている。これらの信号接続用接触導体16及び接地接続用接触導体18は、絶縁基体12により相互に絶縁された状態をもって保持されている。
接地接続用接触導体18は、例えば、合金板材とされる弾性を有した導電材料により形成され、図3にも示されるように、環状部17に加えて、各々が環状部17の一端部から伸びて絶縁基体12の平板状部13からその外部へと導出されるものとされた複数の接地用接続端子部19を有している。そして、そこから複数の接地用接続端子部19が伸びる環状部17の一端部及び複数の接地用接続端子部19の夫々の部分が、絶縁基体12の平板状部13に埋設されている。複数の接地用接続端子部19の夫々は、絶縁基体12が配された回路基板における接地端子に接続される。
また、信号接続用接触導体16は、例えば、接地接続用接触導体18と同様に合金板材とされる弾性を有した導電材料により形成され、図4(斜視図),図5(斜視図),図6(正面図),図7(平面図)及び図8(背面図)に示されるように、本体部15に加えて本体部15の一端部から伸びる信号用接続端子部20を有している。信号接続用接触導体16の本体部15は全体として筒状体を成すものとして形成されており、斯かる本体部15には、それが成す筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に伸びるスリット21が設けられている。それにより、本体部15は、それにおけるスリット21が設けられていない部分である連結部分22を介して連結されて、スリット21を挟んで配された基部23と嵌合部24とを有したものとされている。
本体部15における基部23は、それから信号用接続端子部20が伸びる本体部15の一端部を含むものとされている。従って、信号用接続端子部20は、本体部15における基部23から伸びていることになる。
本体部15における嵌合部24は、一つの切れ目25を有した弾性環状部を形成している。嵌合部24が形成する弾性環状部は、本体部15が成す筒状体の仮想中心軸に直交する面内において円環状もしくは楕円状を成すものとされており、その内面部には、相手方コネクタの信号用導体に当接する状態をとる複数の接点部26が設けられている。
また、本体部15における嵌合部24は、基部23と嵌合部24とを連結する連結部分22から、本体部15が成す筒状体の仮想中心軸を包囲する方向において互いに逆向きに伸びる、第1の湾曲腕状部27及び第2の湾曲腕状部28を有して構成されている。そして、第1の湾曲腕状部27及び第2の湾曲腕状部28は、各々の自由端部を相互に対向近接させていて、相互に対向近接する第1の湾曲腕状部27及び第2の湾曲腕状部28の夫々の自由端部間に、本体部15における嵌合部24が成す弾性環状部における切れ目25が形成されている。
相互に対向近接する第1の湾曲腕状部27及び第2の湾曲腕状部28の夫々の自由端部は、本体部15が成す筒状体の仮想中心軸を挟んで連結部分22に対向する位置に配されている。従って、本体部15における嵌合部24が成す弾性環状部における切れ目25が、本体部15が成す筒状体の仮想中心軸を挟んで連結部分22に対向する位置に配されていることになる。
上述のような信号接続用接触導体16が絶縁基体12により接地接続用接触導体18と共に保持されたもとにあっては、本体部15における基部23及びそれから伸びる信号用接続端子部20が部分的に絶縁基体12の平板状部13に埋設される。そして、信号用接続端子部20は、図2に示されるように、その一端部が絶縁基体12の平板状部13からその外部に導出されて、絶縁基体12が配された回路基板における信号端子に接続される。また、本体部15における嵌合部24が、絶縁基体12の環状突出部14の内側において絶縁基体12の平板状部13から突出して、それが形成する弾性環状部内に相手方コネクタにおける信号用導体が挿入される状態をもって相手方コネクタにおける信号用導体に嵌合接触し、弾性環状部の内面部に設けられた複数の接点部26を相手方コネクタの信号用導体に当接させる。それにより、信号接続用接触導体16が相手方コネクタの信号用導体に接触接続された状態が得られる。
上述の同軸コネクタ装置11が相手方コネクタとの嵌合接続状態におかれる際には、絶縁基体12における環状突出部14の環状端縁部,絶縁基体12により保持された信号接続用接触導体16の本体部15の環状端縁部、及び、絶縁基体12により保持された接地接続用接触導体18の環状部17の環状端縁部が相手方コネクタに対向するものとなるように配置された同軸コネクタ装置11が、相手方コネクタに近接せしめられる。斯かる際における相手方コネクタは、例えば、図2におけるIII-III 線断面を含む図9及び図2におけるX-X 線断面を含む図10に示される相手方コネクタ31とされる。
図9及び図10に示される相手方コネクタ31は、例えば、合成樹脂材により形成されて、相手方コネクタ31が取り付けられる回路基板(図示省略)の面上に配されるものとされる絶縁基体32と、絶縁基体32の中央部分に円柱状の外観を有するものとして立設された信号用導体33と、信号用導体33を包囲する環状体を成すものとして絶縁基体32により保持された接地用導体34とを備えている。信号用導体33は、絶縁基体32が配された回路基板における信号端子に接続され、また、接地用導体34は、絶縁基体32が配された回路基板における接地端子に接続されている。
そして、同軸コネクタ装置11が相手方コネクタ31との嵌合接続状態におかれたもとにあっては、図9及び図10に示されるように、同軸コネクタ装置11における信号接続用接触導体16の本体部15における弾性環状部を形成する嵌合部24が、相手方コネクタ31の信号用導体33に、それが弾性環状部の内側に挿入される状態をもって、嵌合接触し、また、同軸コネクタ装置11における接地接続用接触導体18の環状部17が、相手方コネクタ31の接地用導体34に嵌合接触する。信号接続用接触導体16の本体部15における弾性環状部を形成する嵌合部24が相手方コネクタ31の信号用導体33に嵌合接触する際には、嵌合部24が形成する弾性環状部の内面部に設けられた複数の接点26が相手方コネクタ31の信号用導体33の外面部に当接する状態におかれ、一つの切れ目25を有した弾性環状部を形成する嵌合部24を構成する第1の湾曲腕状部27及び第2の湾曲腕状部28が、相手方コネクタ31の信号用導体33にその周囲から比較的大なる弾性押圧力を作用させる。それにより、信号接続用接触導体16が相手方コネクタ31の信号用導体33に、それにその周囲から比較的大なる弾性押圧力を作用させる状態をもって接触接続されることになり、それによって、同軸コネクタ装置11における信号接続用接触導体16が相手方コネクタ31における信号用導体33に適正かつ確実に接触接続された状態が安定に維持される。
図11(斜視図),図12(斜視図),図13(正面図),図14(平面図)及び図15(背面図)は、図1及び図2に示される同軸コネクタ装置11において、信号接続用接触導体16に替えて備えられ得る別の信号接続用接触導体の一例を成す信号接続用接触導体36を示す。
図11〜図15に示される信号接続用接触導体36は、例えば、合金板材とされる弾性を有した導電材料により形成され、前述の信号接続用接触導体16における本体部15に相当する本体部37と本体部37の一端部から伸びる信号用接続端子部38とを有している。本体部37は全体として筒状体を成すものとして形成されており、斯かる本体部37には、各々が本体部37が成す筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に伸びる一対のスリット39が設けられている。それにより、本体部37は、それにおけるスリット39が設けられていない部分である第1連結部分40及び第2連結部分41を介して連結されて、一対のスリット39を挟んで配された基部42と嵌合部43とを有したものとされている。本体部37における第1連結部分40及び第2連結部分41は、本体部37が成す筒状体の仮想中心軸を挟んで相互対向する位置に配されている。
本体部37における基部42は、それから信号用接続端子部38が伸びる本体部37の一端部を含むものとされている。従って、信号用接続端子部38は、本体部37における基部42から伸びていることになる。
本体部37における嵌合部43は、第1の切れ目44及び第2の切れ目45を有した弾性環状部を形成している。嵌合部43が形成する弾性環状部は、本体部37が成す筒状体の仮想中心軸に直交する面内において円環状もしくは楕円状を成すものとされており、その内面部には、相手方コネクタの信号用導体に当接する状態をとる複数の接点部46が設けられている。
また、本体部37における嵌合部43は、基部42と嵌合部43とを連結する第1連結部分40から、本体部37が成す筒状体の仮想中心軸を包囲する方向において互いに逆向きに伸びる、第1の湾曲腕状部47及び第2の湾曲腕状部48と、基部42と嵌合部43とを連結する第2連結部分41から、本体部37が成す筒状体の仮想中心軸を包囲する方向において互いに逆向きに伸びる、第3の湾曲腕状部49及び第4の湾曲腕状部50とを有して構成されている。そして、第1の湾曲腕状部47及び第3の湾曲腕状部49は、各々の自由端部を相互に対向近接させていて、相互に対向近接する第1の湾曲腕状部47及び第3の湾曲腕状部49の夫々の自由端部間に、本体部37における嵌合部43が成す弾性環状部における第1の切れ目44が形成されている。また、第2の湾曲腕状部48及び第4の湾曲腕状部50も、各々の自由端部を相互に対向近接させていて、相互に対向近接する第2の湾曲腕状部48及び第4の湾曲腕状部50の夫々の自由端部間に、本体部37における嵌合部43が成す弾性環状部における第2の切れ目45が形成されている。
相互に対向近接する第1の湾曲腕状部47及び第3の湾曲腕状部49の夫々の自由端部と相互に対向近接する第2の湾曲腕状部48及び第4の湾曲腕状部50の夫々の自由端部とは、本体部37が成す筒状体の仮想中心軸を挟んで相互対向する位置に配されている。従って、本体部37における嵌合部43が成す弾性環状部における第1の切れ目44と第2の切れ目45とが、本体部37が成す筒状体の仮想中心軸を挟んで相互対向する位置に配されていることになる。
上述のような信号接続用接触導体36が、前述の信号接続用接触導体16に替わるものとして、同軸コネクタ装置11における絶縁基体12により接地接続用接触導体18と共に保持されたときには、本体部37における基部42及びそれから伸びる信号用接続端子部38が部分的に絶縁基体12の平板状部13に埋設される。そして、信号用接続端子部38は、その一端部が絶縁基体12の平板状部13からその外部に導出されて、絶縁基体12が配された回路基板における信号端子に接続される。また、本体部37における嵌合部43が、絶縁基体12の環状突出部14の内側において絶縁基体12の平板状部13から突出して、それが形成する弾性環状部内に相手方コネクタにおける信号用導体が挿入される状態をもって相手方コネクタにおける信号用導体に嵌合接触し、弾性環状部の内面部に設けられた複数の接点部46を相手方コネクタの信号用導体に当接させる。それにより、信号接続用接触導体36が相手方コネクタの信号用導体に接触接続された状態が得られる。
このような信号接続用接触導体36が信号接続用接触導体16に替えて備えられた同軸コネクタ装置11が相手方コネクタとの嵌合接続状態におかれたもとにあっては、同軸コネクタ装置11における信号接続用接触導体36の本体部37における弾性環状部を形成する嵌合部43が、相手方コネクタの信号用導体に、それが弾性環状部の内側に挿入される状態をもって嵌合接触し、また、同軸コネクタ装置11における接地接続用接触導体18の環状部が、相手方コネクタの接地用導体に嵌合接触する。信号接続用接触導体36の本体部37における弾性環状部を形成する嵌合部43が相手方コネクタの信号用導体に嵌合接触する際には、嵌合部43が形成する弾性環状部の内面部に設けられた複数の接点46が相手方コネクタの信号用導体の外面部に当接する状態におかれ、第1の切れ目44及び第2の切れ目45を有した弾性環状部を形成する嵌合部43を構成する第1の湾曲腕状部47,第2の湾曲腕状部48,第3の湾曲腕状部49及び第4の湾曲腕状部50が、相手方コネクタの信号用導体にその周囲から比較的大なる弾性押圧力を作用させる。それにより、信号接続用接触導体36が相手方コネクタの信号用導体に、それにその周囲から比較的大なる弾性押圧力を作用させる状態をもって接触接続されることになり、それによって、同軸コネクタ装置11における信号接続用接触導体36が相手方コネクタにおける信号用導体に適正かつ確実に接触接続された状態が安定に維持される。
図16(斜視図),図17(斜視図),図18(正面図),図19(平面図)及び図20(背面図)は、図1及び図2に示される同軸コネクタ装置11において、信号接続用接触導体16に替えて備えられ得る別の信号接続用接触導体の他の例を成す信号接続用接触導体56を示す。
図16〜図20に示される信号接続用接触導体56は、例えば、合金板材とされる弾性を有した導電材料により形成され、前述の信号接続用接触導体16における本体部15に相当する本体部57と本体部57の一端部から伸びる信号用接続端子部58とを有している。本体部57は全体として筒状体を成すものとして形成されており、斯かる本体部57には、各々が本体部57が成す筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に伸びる一対のスリット59が設けられている。それにより、本体部57は、それにおけるスリット59が設けられていない部分である第1連結部分60及び第2連結部分61を介して連結されて、一対のスリット59を挟んで配された基部62と嵌合部63とを有したものとされている。本体部57における第1連結部分60及び第2連結部分61は、本体部57が成す筒状体の仮想中心軸を挟んで相互対向する位置に配されている。
本体部57における基部62は、それから信号用接続端子部58が伸びる本体部57の一端部を含むものとされている。従って、信号用接続端子部58は、本体部57における基部62から伸びていることになる。
本体部57における嵌合部63は、第1の切れ目64及び第2の切れ目65を有した弾性環状部を形成している。嵌合部63が形成する弾性環状部は、本体部57が成す筒状体の仮想中心軸に直交する面内において円環状もしくは楕円状を成すものとされており、その内面部には、相手方コネクタの信号用導体に当接する状態をとる複数の接点部66が設けられている。
また、本体部57における嵌合部63は、基部62と嵌合部63とを連結する第1連結部分60から、本体部57が成す筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に伸びる第1の湾曲腕状部67と、基部62と嵌合部63とを連結する第2連結部分61から、本体部57が成す筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に伸びる第2の湾曲腕状部68とを有して構成されている。そして、第1の湾曲腕状部67の自由端部が第2連結部分61に対向近接していて、第1の湾曲腕状部67の自由端部と第2連結部分61との間に第2の切れ目65が形成されており、また、第2の湾曲腕状部68の自由端部が第1連結部分60に対向近接していて、第2の湾曲腕状部68の自由端部と第1連結部分60との間に第1の切れ目64が形成されている。
第1の湾曲腕状部67の自由端部と第2の湾曲腕状部68の自由端部とは、本体部57が成す筒状体の仮想中心軸を挟んで相互対向する位置に配されている。従って、本体部57における嵌合部63が成す弾性環状部における第1の切れ目64と第2の切れ目65とが、本体部57が成す筒状体の仮想中心軸を挟んで相互対向する位置に配されていることになる。
上述のような信号接続用接触導体56が、前述の信号接続用接触導体16に替わるものとして、同軸コネクタ装置11における絶縁基体12により接地接続用接触導体18と共に保持されたときには、本体部57における基部62及びそれから伸びる信号用接続端子部58が部分的に絶縁基体12の平板状部13に埋設される。そして、信号用接続端子部58は、その一端部が絶縁基体12の平板状部13からその外部に導出されて、絶縁基体12が配された回路基板における信号端子に接続される。また、本体部57における嵌合部63が、絶縁基体12の環状突出部14の内側において絶縁基体12の平板状部13から突出して、それが形成する弾性環状部内に相手方コネクタにおける信号用導体が挿入される状態をもって相手方コネクタにおける信号用導体に嵌合接触し、弾性環状部の内面部に設けられた複数の接点部66を相手方コネクタの信号用導体に当接させる。それにより、信号接続用接触導体56が相手方コネクタの信号用導体に接触接続された状態が得られる。
このような信号接続用接触導体56が信号接続用接触導体16に替えて備えられた同軸コネクタ装置11が相手方コネクタとの嵌合接続状態におかれたもとにあっては、同軸コネクタ装置11における信号接続用接触導体56の本体部57における弾性環状部を形成する嵌合部63が、相手方コネクタの信号用導体に、それが弾性環状部の内側に挿入される状態をもって嵌合接触し、また、同軸コネクタ装置11における接地接続用接触導体18の環状部が、相手方コネクタの接地用導体に嵌合接触する。信号接続用接触導体56の本体部57における弾性環状部を形成する嵌合部63が相手方コネクタの信号用導体に嵌合接触する際には、嵌合部63が形成する弾性環状部の内面部に設けられた複数の接点66が相手方コネクタの信号用導体の外面部に当接する状態におかれ、第1の切れ目64及び第2の切れ目65を有した弾性環状部を形成する嵌合部63を構成する第1の湾曲腕状部67及び第2の湾曲腕状部68が、相手方コネクタの信号用導体にその周囲から比較的大なる弾性押圧力を作用させる。それにより、信号接続用接触導体56が相手方コネクタの信号用導体に、それにその周囲から比較的大なる弾性押圧力を作用させる状態をもって接触接続されることになり、それによって、同軸コネクタ装置11における信号接続用接触導体56が相手方コネクタにおける信号用導体に適正かつ確実に接触接続された状態が安定に維持される。
上述の本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例をなす同軸コネクタ装置11にあっては、信号接続用接触導体16,36または56の筒状体を成す本体部15,37または57が相手方コネクタにおける信号用導体に適正かつ確実に接触接続された状態が安定に維持されるようにするためには、相手方コネクタにおける信号用導体にそれを包囲する状態をもって嵌合接触する本体部15,37または57における嵌合部24,43または63が相手方コネクタにおける信号用導体にその周囲から及ぼす弾性押圧力を比較的大なるものとなすことが要される。斯かるもとで、信号接続用接触導体16,36または56の筒状体を成す本体部15,37または57における嵌合部24,43または63は、筒状体を成す本体部15,37または57において筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に伸びるスリット21,39または59により基部23,42または62から分離されて成る少なくとも一つの切れ目25,44,45,64または65を有した弾性環状部を形成しているので、例えば、弾性環状部の内径寸法を調整することにより、筒状体を成す本体部15,37または57についての筒状体の仮想中心軸に沿う方向の寸法を増大させることなく、相手方コネクタにおける信号用導体に及ぼす弾性押圧力を比較的大となすことができるものとされる。
信号接続用接触導体16,36または56の筒状体を成す本体部15,37または57についての筒状体の仮想中心軸に沿う方向の寸法は、信号接続用接触導体16,36または56の絶縁基体12からの突出長を定めるものとなり、それゆえ、斯かる寸法によって同軸コネクタ装置11全体の厚み寸法が定められる。従って、同軸コネクタ装置11によれば、信号接続用接触導体16,36または56の筒状体を成す本体部15,37または57に、それについての筒状体の仮想中心軸に沿う方向の寸法を増大させることなく、相手方コネクタにおける信号用導体に及ぼす弾性押圧力を比較的大となすことができる嵌合部24,43または63が設けられることにより、信号接続用接触導体16,36または56が相手方コネクタにおける信号用導体に適正かつ確実に接触接続された状態を安定に維持することができ、しかも、装置全体の厚み寸法をできるだけ小とする低背化を図ることができることになる。
以上のような本願発明に係る同軸コネクタ装置は、相手方コネクタの信号用導体に接触接続される信号接続用接触導体と、信号接続用接触導体の周囲に配された部分を有して相手方コネクタの接地用導体に接触接続される接地接続用接触導体と、信号接続用接触導体と接地接続用接触導体とを相互に絶縁された状態をもって保持する絶縁基体とを備えて成り、信号接続用接触導体が相手方コネクタにおける信号用導体に適正かつ確実に接触接続された状態を安定に維持することができ、しかも、装置全体の厚み寸法をできるだけ小とする低背化を図ることができるものとして、様々な電子機器等に広く適用され得るものである。
11・・・同軸コネクタ装置, 12,32・・・絶縁基体, 13・・・平板状部, 14・・・環状突出部, 15,37,57・・・本体部, 16,36,56・・・信号接続用接触導体, 17・・・環状部, 18・・・接地接続用接触導体, 19・・・接地用接続端子部, 20,38,58・・・信号用接続端子部, 21,39,59・・・スリット, 22・・・連結部分, 23,42,62・・・基部, 24,43,63・・・嵌合部, 25・・・切れ目, 26,46,66・・・接点部, 27,47,67・・・第1の湾曲腕状部, 28,48,68・・・第2の湾曲腕状部, 40,60・・・第1連結部分, 41,61・・・第2連結部分, 44,64・・・第1の切れ目, 45,65・・・第2の切れ目, 49・・・第3の湾曲腕状部, 50・・・第4の湾曲腕状部

Claims (12)

  1. 相手方コネクタの信号用導体に接触接続される本体部と該本体部から伸びる信号用接続端子部とを有した信号接続用接触導体と、
    該信号接続用接触導体の本体部の周囲に配されて上記相手方コネクタの接地用導体に接触接続される環状部と該環状部から伸びる接地用接続端子部とを有した接地接続用接触導体と、
    上記信号接続用接触導体の信号用接続端子部及び上記接地接続用接触導体の接地用接続端子部の夫々が部分的に埋設されるもとで、上記信号接続用接触導体と上記接地接続用接触導体とを相互に絶縁された状態をもって保持する絶縁基体と、
    を備えて成り、
    上記信号接続用接触導体の本体部が筒状体を成すものとして形成され、該本体部に上記筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に伸びるスリットが設けられ、上記本体部が該本体部における上記スリットが設けられていない部分である連結部分を介して連結されて上記スリットを挟んで配された基部と嵌合部とを有し、上記基部が上記絶縁基体に部分的に埋設されるとともに、上記嵌合部が少なくとも一つの切れ目を有した弾性環状部を形成して上記相手方コネクタの信号用導体に嵌合接触することを特徴とする同軸コネクタ装置。
  2. 上記信号接続用接触導体における信号用接続端子部が、上記本体部における上記基部から伸びていることを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ装置。
  3. 上記嵌合部が形成する上記弾性環状部が、上記筒状体の仮想中心軸に直交する面内において楕円状を成していることを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ装置。
  4. 上記嵌合部が形成する上記弾性環状部の内面部に上記相手方コネクタの信号用導体に当接する接点部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ装置。
  5. 上記嵌合部が、該嵌合部と上記基部とを連結する上記連結部分から上記筒状体の仮想中心軸を包囲する方向において互いに逆向きに伸びる第1及び第2の湾曲腕状部を有して成り、該第1及び第2の湾曲腕状部の夫々の自由端部が相互に対向近接して上記切れ目を形成していることを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ装置。
  6. 相互に対向近接する上記第1及び第2の湾曲腕状部の夫々の自由端部が、上記筒状体の仮想中心軸を挟んで上記連結部分に対向する位置に配されることを特徴とする請求項5記載の同軸コネクタ装置。
  7. 上記嵌合部と上記基部とを連結する上記連結部分が、上記筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に互いに分離された第1連結部分及び第2連結部分を成し、上記嵌合部が、上記第1連結部分から上記筒状体の仮想中心軸を包囲する方向において互いに逆向きに伸びる第1及び第2の湾曲腕状部と上記第2連結部分から上記筒状体の仮想中心軸を包囲する方向において互いに逆向きに伸びる第3及び第4の湾曲腕状部とを有して成り、上記第1及び第3の湾曲腕状部の夫々の自由端部が相互に対向近接して上記切れ目を形成しているとともに、上記第2及び第4の湾曲腕状部の夫々の自由端部が相互に対向近接して上記切れ目を形成していることを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ装置。
  8. 上記第1連結部分及び第2連結部分が上記筒状体の仮想中心軸を挟んで相互対向する位置に配されていることを特徴とする請求項7記載の同軸コネクタ装置。
  9. 相互に対向近接する上記第1及び第3の湾曲腕状部の夫々の自由端部と相互対向近接する上記第2及び第4の湾曲腕状部の夫々の自由端部とが、上記筒状体の仮想中心軸を挟んで相互対向する位置に配されることを特徴とする請求項8記載の同軸コネクタ装置。
  10. 上記嵌合部と上記基部とを連結する上記連結部分が、上記筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に互いに分離された第1連結部分及び第2連結部分を成し、上記嵌合部が、上記第1連結部分から上記筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に伸びる第1の湾曲腕状部と上記第2連結部分から上記筒状体の仮想中心軸を包囲する方向に伸びる第2の湾曲腕状部とを有して成り、上記第1の湾曲腕状部の自由端部が上記第2連結部分に対向近接して上記切れ目を形成しているとともに、上記第2の湾曲腕状部の自由端部が上記第1連結部分に対向近接して上記切れ目を形成していることを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ装置。
  11. 上記第1連結部分及び第2連結部分が上記筒状体の仮想中心軸を挟んで相互対向する位置に配されていることを特徴とする請求項10記載の同軸コネクタ装置。
  12. 上記第1の湾曲腕状部の自由端部と上記第2の湾曲腕状部の自由端部とが、上記筒状体の仮想中心軸を挟んで相互対向する位置に配されることを特徴とする請求項11記載の同軸コネクタ装置。
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