JP2015125963A - 同軸コネクタ装置 - Google Patents
同軸コネクタ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015125963A JP2015125963A JP2013271290A JP2013271290A JP2015125963A JP 2015125963 A JP2015125963 A JP 2015125963A JP 2013271290 A JP2013271290 A JP 2013271290A JP 2013271290 A JP2013271290 A JP 2013271290A JP 2015125963 A JP2015125963 A JP 2015125963A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pair
- contact member
- portions
- movable
- connector device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Abstract
【課題】同軸ケーブルに装着される同軸コネクタ装置であって、厚み寸法の低減を図ることができ、かつ、シグナルコンタクト部材と同軸ケーブルの中心導体との電気的接続の信頼性を向上させることができるものを提供する。
【解決手段】同軸ケーブル41の中心導体42に電気的に接続されるシグナルコンタクト部材11に、中心導体接続部25と絶縁体収容部27とが設けられており、中心導体接続部25が、内部絶縁体43が残留せしめられた先端部を有した中心導体42を同軸ケーブル41の厚み方向に直交する方向において挟持する一対の可動当接部分23を有しており、絶縁体収容部27が、一対の可動当接部分23により挟持された中心導体42の先端部に残留せしめられた内部絶縁体43を収容する。
【選択図】図13
【解決手段】同軸ケーブル41の中心導体42に電気的に接続されるシグナルコンタクト部材11に、中心導体接続部25と絶縁体収容部27とが設けられており、中心導体接続部25が、内部絶縁体43が残留せしめられた先端部を有した中心導体42を同軸ケーブル41の厚み方向に直交する方向において挟持する一対の可動当接部分23を有しており、絶縁体収容部27が、一対の可動当接部分23により挟持された中心導体42の先端部に残留せしめられた内部絶縁体43を収容する。
【選択図】図13
Description
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、中心導体とそれを内部絶縁体を介して包囲する外側導体とが表皮絶縁体により被覆されて成る同軸ケーブルの中心導体及び外側導体に夫々接続される、互いに絶縁されたシグナルコンタクト部材及びグラウンドコンタクト部材を備えて成り、他のコネクタ装置である相手方コネクタ装置に嵌合連結される同軸コネクタ装置に関する。
複数の電気部品,電気装置あるいは電子機器間等における高周波信号の伝送には、外部ノイズの影響を受け難い信号伝送路を形成する、中心導体とそれを内部絶縁体を介して包囲する外側導体とが表皮絶縁体により被覆されて成る同軸ケーブルが用いられることが多い。例えば、同軸ケーブルが高周波信号を扱う回路基板に接続されて、当該回路基板からその外部への同軸ケーブルを通じた高周波信号の伝送、あるいは、当該回路基板への外部からの高周波信号の同軸ケーブルを通じた伝送が行われる。
同軸ケーブルが回路基板に接続される際には、同軸ケーブルの中心導体に接続されるシグナルコンタクト部材と同軸ケーブルの外側導体に接続されるグラウンドコンタクト部材とを備えた同軸コネクタ装置が同軸ケーブルの一端に装着され、その同軸コネクタ装置が、例えば、回路基板において扱われる高周波信号が供給される中心シグナルコンタクトと中心シグナルコンタクトを包囲して配されてグラウンド電位が与えられる環状グラウンドコンタクトとを備えて回路基板に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結されるようにされる。このような同軸コネクタ装置の相手方コネクタ装置との連結は、例えば、同軸コネクタ装置のグラウンドコンタクト部材が相手方コネクタ装置の環状グラウンドコンタクトに嵌合接続されるもとで、同軸コネクタ装置のシグナルコンタクト部材が相手方コネクタ装置の中心シグナルコンタクトに接触接続される状態がとられて行われる。
斯かる同軸コネクタ装置の相手方コネクタ装置との連結が行われるにあたっては、回路基板に取り付けられた相手方コネクタ装置が、例えば、それにおける中心シグナルコンタクトと環状グラウンドコンタクトとを回路基板における部品搭載面の上方に向かわせるものとされ、その相手方コネクタ装置に対して、同軸ケーブルの一端に装着された同軸コネクタ装置が、回路基板における部品搭載面の上方からその部品搭載面に向かう方向をもって係合せしめられて、同軸コネクタ装置のグラウンドコンタクト部材が相手方コネクタ装置の環状グラウンドコンタクトに嵌合接続されるとともに、同軸コネクタ装置のシグナルコンタクト部材が相手方コネクタ装置の中心シグナルコンタクトに接触接続される。従って、相手方コネクタ装置が取り付けられた回路基板上において、同軸コネクタ装置は、回路基板における部品搭載面から突出するものとなる。
従来、同軸コネクタ装置として様々なものが知られているが、それらのうちの一つとして、同軸ケーブルの一端に装着されるにあたり、同軸ケーブルの中心導体とシグナルコンタクト部材との電気的接続についての信頼性を高めることを意図するものとされた同軸コネクタ装置が提案されている(例えば、特許文献1あるいは特許文献2参照。)。
特許文献1に開示されている同軸コネクタ装置(同軸コネクタ(1))は、導体載置部(21)と導体挟持アーム(22)とから成る中心導体接続部及び中心導体接続部から伸びる一対の接触係合部(接触片(24))を有したシグナルコンタクト部材(内部コンタクト(20))と、環状嵌合部(嵌合部(33))とその環状嵌合部から伸びるシェル部(シェルカバー部(32))とを有したグラウンドコンタクト部材(外部コンタクト(30))と、グラウンドコンタクト部材の環状嵌合部の内側に配されるコンタクト支持部(前方部(10b))及びそれから伸びる絶縁折曲げ部(カバー部(14))を有してシグナルコンタクト部材とグラウンドコンタクト部材とを相互に絶縁される状態をもって支持する絶縁ハウジング部材(ハウジング(10))とを備えて構成されている。そして、同軸ケーブルの端部に装着されるにあたっては、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部が絶縁ハウジング部材のコンタクト支持部によって支持されたもとで、中心導体接続部における導体載置部に同軸ケーブル(50)の中心導体(内部導体(51))が剥き出された状態をもって載置され、グラウンドコンタクト部材のシェル部が絶縁ハウジング部材の絶縁折曲げ部を伴って絶縁ハウジング部材のコンタクト支持部に向けて屈曲せしめられるとき、ハウジング部材の絶縁折曲げ部によって中心導体接続部における導体挟持アームが導体載置部に向けて押圧される。それにより、導体載置部に載置された同軸ケーブルの中心導体が導体載置部と導体挟持アームとにより挟持されて、同軸ケーブルの中心導体とシグナルコンタクト部材とが電気的接続がなされた状態におかれる。
斯かる特許文献1に開示されている同軸コネクタ装置にあっては、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部における導体載置部と導体挟持アームとが同軸ケーブルの中心導体に対する直接的な挟持を行い、その挟持の方向は、同軸コネクタ装置の厚み方向、即ち、同軸コネクタ装置が回路基板における部品搭載面に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結されたとき回路基板における部品搭載面から突出する方向とされる。
また、特許文献2に開示されている同軸コネクタ装置(同軸ケーブルのコネクタ(10)) は、ベース部(12), 一対の弾性挟持片(14)から成る中心導体接続部及びベース部から伸びる一対の接触係合部(接合部材(13))を有したシグナルコンタクト部材(接続端子(11))と、環状嵌合部(カバー本体(31))とその環状嵌合部から伸びるシェル部(カバー折り曲げ部(32))とを有したグラウンドコンタクト部材(カバー(30))と、グラウンドコンタクト部材の環状嵌合部の内側に配されるコンタクト支持部(絶縁本体(21))及び一対の凸部(23)が設けられてコンタクト支持部から伸びる絶縁折曲げ部(絶縁折り曲げ部(22))を有してシグナルコンタクト部材とグラウンドコンタクト部材とを相互に絶縁される状態をもって支持する絶縁ハウジング部材(絶縁部材(20))とを備えて構成されている。そして、同軸ケーブルの端部に装着されるにあたっては、シグナルコンタクト部材のベース部及び中心導体接続部が絶縁ハウジング部材のコンタクト支持部によって支持されたもとで、ベース部に同軸ケーブル(40)の中心導体(内導体(44))が剥き出された状態をもって載置され、グラウンドコンタクト部材のシェル部が絶縁ハウジング部材の絶縁折曲げ部を伴って絶縁ハウジング部材のコンタクト支持部に向けて屈曲せしめられるとき、ハウジング部材の絶縁折曲げ部に設けられた一対の凸部によって中心導体接続部を成す一対の弾性挟持片が夫々押圧されて相互に近接せしめられる。それにより、ベース部に載置された同軸ケーブルの中心導体が一対の弾性挟持片により挟持されて、同軸ケーブルの中心導体とシグナルコンタクト部材とが電気的接続がなされた状態におかれる。
その際、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部を成す一対の弾性挟持片が同軸ケーブルの中心導体に対する直接的な挟持を行い、その挟持の方向は、同軸コネクタ装置の厚み方向に直交する方向、即ち、同軸コネクタ装置が回路基板における部品搭載面に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結されたとき回路基板における部品搭載面に沿う方向とされる。
上述の特許文献1に開示された従来提案されている同軸コネクタ装置にあっては、同軸ケーブルの端部に装着されるにあたり、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部における導体載置部と導体挟持アームとが剥き出された同軸ケーブルの中心導体を挟持する方向が同軸コネクタ装置の厚み方向とされ、導体挟持アームが導体載置部に対して同軸コネクタ装置の厚み方向に変位するものとされるので、当該同軸コネクタ装置についてその厚み寸法を低減させる低背化を図ることが困難とされる。その結果、同軸コネクタ装置が、回路基板における部品搭載面に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結されたとき、その回路基板における部品搭載面からの突出量が比較的大となってしまうという不都合がもたらされる。
それに加えて、通常、同軸ケーブルの中心導体は、多数の細導線が撚り合わされて成る撚線とされるが、特許文献1に開示された従来提案されている同軸コネクタ装置においては、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部における導体載置部と導体挟持アームとが剥き出された同軸ケーブルの中心導体を直接的に挟持するので、その際に撚線とされた中心導体が、導体載置部と導体挟持アームとから受ける押圧力によって撚りが戻された多数の細導線に散けたものとされてしまい、その結果、同軸ケーブルの中心導体とシグナルコンタクト部材との電気的接続についての信頼性が損なわれてしまう虞がある。
また、特許文献2に開示された従来提案されている同軸コネクタ装置にあっては、同軸ケーブルの端部に装着されるにあたり、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部を成す一対の弾性挟持片が剥き出された同軸ケーブルの中心導体を挟持する方向が同軸コネクタ装置の厚み方向に直交する方向とされ、一対の弾性挟持片が同軸コネクタ装置の厚み方向に直交する方向に相互近接あるいは離隔するものとされるので、当該同軸コネクタ装置についてその厚み寸法を低減させる低背化を図ることが比較的容易とされる。しかしながら、通常、同軸ケーブルの中心導体は、多数の細導線が撚り合わされて成る撚線とされるところ、特許文献2に開示された従来提案されている同軸コネクタ装置においては、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部を成す一対の弾性挟持片が剥き出された同軸ケーブルの中心導体を直接的に挟持するので、その際に撚線とされた中心導体が、一対の弾性挟持片から受ける押圧力によって撚りが戻された多数の細導線に散けたものとされてしまい、その結果、同軸ケーブルの中心導体とシグナルコンタクト部材との電気的接続についての信頼性が損なわれてしまう虞がある。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、同軸ケーブルの中心導体に接続されるシグナルコンタクト部材と、同軸ケーブルの外側導体に接続されるグラウンドコンタクト部材と、コンタクト部材とグラウンドコンタクト部材とを相互絶縁状態をもって支持する絶縁ハウジング部材とを備えて構成され、回路基板における部品搭載面に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結されたとき回路基板における部品搭載面から突出する方向の寸法となる厚み寸法を低減させる低背化を図ることが容易とされ、しかも、同軸ケーブルの中心導体とシグナルコンタクト部材との電気的接続についての信頼性を向上させることができる同軸コネクタ装置を提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項7までのいずれかに記載された発明に係る同軸コネクタ装置(以下、本願発明に係る同軸コネクタ装置という。)は、中心導体,中心導体を覆う内部絶縁体,内部絶縁体を包囲する外側導体及び外側導体を覆う表皮絶縁体を有した同軸ケーブルの中心導体を機械的に挟持することにより中心導体との接続がなされる中心導体接続部、及び、中心導体接続部から第1の方向に伸びて外部のシグナルコンタクト部に接触接続される接触係合部を有したシグナルコンタクト部材と、外部のグラウンドコンタクト部に嵌合接続される環状嵌合部とその環状嵌合部から屈曲可能に伸びて同軸ケーブルの外側導体との接続がなされるシェル部とを有したグラウンドコンタクト部材と、シグナルコンタクト部材とグラウンドコンタクト部材とを相互絶縁状態をもって支持する絶縁ハウジング部材と、を備えて構成される。そして、シグナルコンタクト部材がグラウンドコンタクト部材の環状嵌合部の内側に配されて、そのシグナルコンタクト部材に、内部絶縁体が先端部に残留せしめられて剥き出された同軸ケーブルの中心導体が、第1の方向に直交する第2の方向に沿って載置され、シグナルコンタクト部材における中心導体接続部の近傍に、中心導体の先端部に残留せしめられた内部絶縁体を収容する絶縁体収容部が設けられており、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部が、内部絶縁体が残留せしめられた先端部を有した中心導体を第1の方向及び上記第2の方向の両者に直交する第3の方向において挟持する一対の可動当接部分を有していて、グラウンドコンタクト部材のシェル部に、それが環状嵌合部に向けて屈曲せしめられるとき、一対の可動当接部分に押圧作用を及ぼして、それらに相互近接する移動を生じさせる一対の押圧部分が設けられていることを特徴とするものとされる。
上述の本願発明に係る同軸コネクタ装置は、例えば、実際の使用状態におかれる際には、シグナルコンタクト部材が同軸ケーブルの中心導体に電気的に接続されるとともにグラウンドコンタクト部材が同軸ケーブルの外側導体に電気的に接続されて同軸ケーブルの端部に装着されたもとで、回路基板における部品搭載面に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結される。本願発明に係る同軸コネクタ装置が斯かる使用状態におかれたもとにあっては、第2の方向及び第3の方向が、各々が回路基板における部品搭載面に沿い、かつ、互いに直交する方向とされ、また、第1の方向が回路基板における部品搭載面に直交する方向とされる。
そして、シグナルコンタクト部材が同軸ケーブルの中心導体に電気的に接続されるにあたっては、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部が同軸ケーブルの中心導体を機械的に挟持する。その際には、中心導体接続部から第1の方向に伸びる接触係合部を有してグラウンドコンタクト部材の環状嵌合部の内側に配されたシグナルコンタクト部材に、内部絶縁体が先端部に残留せしめられて剥き出された同軸ケーブルの中心導体が、その先端部に残留せしめられた内部絶縁体がシグナルコンタクト部材に設けられた絶縁体収容部に収容される状態をもって第1の方向に直交する第2の方向に沿って載置される。続いて、グラウンドコンタクト部材のシェル部が環状嵌合部に向かって屈曲せしめられるとき、シェル部に設けられた一対の押圧部分が、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部が有する一対の可動当接部分に押圧作用を及ぼして、それらに相互近接する移動を生じさせ、それにより、一対の可動当接部分が、先端部に残留せしめられた内部絶縁体が絶縁体収容部に収容された同軸ケーブルの中心導体を第1の方向及び上記第2の方向の両者に直交する第3の方向において挟持する。その結果、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部が同軸ケーブルの中心導体を機械的に挟持して、シグナルコンタクト部材が同軸ケーブルの中心導体に電気的に接続される状態が得られる。
このような本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例にあっては、絶縁ハウジング部材にシグナルコンタクト部材の中心導体接続部が有する一対の可動当接部分を挟んで相互対向する一対の可動部が設けられており、グラウンドコンタクト部材のシェル部が環状嵌合部に向かって屈曲せしめられるとき、シェル部に設けられた一対の押圧部分が、絶縁ハウジング部材に設けられた一対の可動部に夫々係合してそれらを押圧し、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部が有する一対の可動当接部分に一対の可動部を介して押圧作用を及ぼす。そして、シェル部に設けられた一対の押圧部分が、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部が有する一対の可動当接部分に一対の可動部を介して押圧作用を及ぼすときには、一対の可動部がシグナルコンタクト部材の中心導体接続部が有する一対の可動当接部分に夫々当接して相互近接する移動を生じ、それにより一対の可動当接部分に相互近接する移動を生じさせる。
上述の本願発明に係る同軸コネクタ装置においては、シグナルコンタクト部材が同軸ケーブルの中心導体に電気的に接続されるとともにグラウンドコンタクト部材が同軸ケーブルの外側導体に電気的に接続されて同軸ケーブルの端部に装着されるにあたり、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部が有する一対の可動当接部分が、内部絶縁体が先端部に残留せしめられて剥き出された同軸ケーブルの中心導体を、先端部に残留せしめられた内部絶縁体がシグナルコンタクト部材に設けられた絶縁体収容部に収容された状態のもとに、第3の方向において挟持し、それにより、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部が同軸ケーブルの中心導体を機械的に挟持して、シグナルコンタクト部材が同軸ケーブルの中心導体に電気的に接続される状態が得られる。斯かるもとで、第3の方向は、同軸コネクタ装置が回路基板における部品搭載面に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結されるとき、回路基板における部品搭載面に沿う方向、即ち、回路基板における部品搭載面から突出する方向となる同軸コネクタ装置の厚み方向に直交する方向とされる。
従って、本願発明に係る同軸コネクタ装置によれば、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部が有する一対の可動当接部分が同軸ケーブルの中心導体を第3の方向において挟持するものとされることにより、回路基板における部品搭載面に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結されたとき回路基板における部品搭載面から突出する方向の寸法となる厚み寸法を低減させる低背化を図ることが容易となる。
また、本願発明に係る同軸コネクタ装置にあっては、シグナルコンタクト部材の中心導体接続部が有する一対の可動当接部分によって挟持される同軸ケーブルの中心導体が、内部絶縁体が先端部に残留せしめられて剥き出されたものとされ、その先端部に残留せしめられた内部絶縁体がシグナルコンタクト部材に設けられた絶縁体収容部に収容された状態に置かれることにより、中心導体が多数の細導線が撚り合わされて成る撚線とされたもとで一対の可動当接部分によって直接的に挟持される状態におかれても、中心導体の先端部に残留せしめられた内部絶縁体により、撚線とされた中心導体が一対の可動当接部分から受ける押圧力によって撚りが戻された多数の細導線に散けたものとされてしまう事態が確実に阻止される。その結果、本願発明に係る同軸コネクタ装置によれば、同軸ケーブルの中心導体とシグナルコンタクト部材との電気的接続についての信頼性を向上させることができる。
本願発明を実施するための形態は、以下に述べられる本願発明についての実施例をもって説明される。
図1及び図2は、本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例を示す。図1及び図2に示される本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例を成す同軸コネクタ装置10は、実際の使用にあたっては、後述される同軸ケーブルの一端部に装着されて、回路基板における部品搭載面に取り付けられた相手方コネクタ装置 (図示省略)に連結されるものとされている。
同軸コネクタ装置10は、主要構成要素として、導電性材料により形成されて、中心導体と外側導体とを有した同軸ケーブルの中心導体に電気的に接続されるシグナルコンタクト部材11と、導電性材料により形成されて、中心導体と外側導体とを有した同軸ケーブルの外側導体に電気的に接続されるグラウンドコンタクト部材12と、合成樹脂材等の絶縁材料により形成されて、シグナルコンタクト部材11とグラウンドコンタクト部材12とを相互絶縁状態をもって支持する絶縁ハウジング部材13とを備えて構成される。同軸ケーブルは、その一端部において中心導体及び外側導体の夫々が部分的に露出せしめられ、露出した中心導体にシグナルコンタクト部材11が接続されるとともに、露出した外側導体にグラウンドコンタクト部材12が接続されて、同軸コネクタ装置10が同軸ケーブルの一端部に装着された状態におかれる。
絶縁ハウジング部材13は、図2及び絶縁ハウジング部材13を単独で示す図3に示されるように、外周面15が円筒面状を成すものとされ、中央部に透孔16が形成されるとともに、透孔16に連なる内部空間17が形成された基部18と、基部18の一端から折曲可能に伸び、基部18に向かって折り曲げられるものとされる折曲当接部19を有している。基部18は、シグナルコンタクト部材11を内部空間17に配されたものとして支持するものとされている。折曲当接部19は、全体として平板状部を成しており、基部18に向かって折り曲げられたとき、基部18によって支持されたシグナルコンタクト部材11の端部に当接するものとされている。
また、絶縁ハウジング部材13の基部18には、内部空間17を挟んで相互対向する一対の可動部20が設けられており、一対の可動部20の夫々は、基部18の外方に向かって突出する傾斜面を有した突出係合部分20aと、基部18によって支持されたシグナルコンタクト部材11に当接するものとされた当接部分20bとを有している。一対の可動部20は、各々の一端部が相互対向する一対の当接部分20bを形成しており、また、各々の他端部が折曲当接部19の基部18との連結部19aを挟む位置に固定されていて、各可動部20は、固定された他端部を支点として突出係合部分20aを伴った揺動が可能とされている。それにより、一対の可動部20は、図3に示されるような、一対の当接部分20bの相互間距離が比較的大とされる第1の静止位置と、斯かる第1の静止位置から相互に近接するように揺動せしめられて移行する、図4に示されるような、一対の当接部分20bの相互間距離が比較的小とされる第2の静止位置と、をとり得るものとされている。
さらに、絶縁ハウジング部材13の基部18には、内部空間17に通じる溝21が形成されており、溝21は、同軸コネクタ装置10が同軸ケーブルの一端部に装着される際に同軸ケーブルの中心導体を収容して位置規制する役割を果たす。
図5に示されるように、シグナルコンタクト部材11は、同軸ケーブルの中心導体との電気的接続がなされる一対の可動当接部分23と平板状部分24とを有した中心導体接続部25と、中心導体接続部25が有する平板状部分24から伸びる一対の相互対向弾性接触片によって形成され、外部のシグナルコンタクト部に接触接続される接触係合部26とを有しており、さらに、シグナルコンタクト部材11における中心導体接続部25の近傍には、絶縁体収容部27が設けられている。中心導体接続部25が有する一対の可動当接部分23は、各々がシグナルコンタクト部材11の絶縁体収容部27側から中心導体接続部25が有する平板状部分24に沿う方向に伸びて相互対向する一対の弾性舌片により形成されていて、相互近接もしくは相互離隔する移動を生じ得るものとされている。それにより、一対の可動当接部分23は、図5に示されるような、相互間距離が比較的大とされる第1の対向位置と、斯かる第1の対向位置から相互に近接するように移動せしめられて、図6に示されるような、相互間距離が比較的小とされる第2の対向位置とをとり得ることになる。
中心導体接続部25が有する平板状部分24から伸びる接触係合部26は、例えば、同軸コネクタ装置10に対する相手方コネクタ装置となる回路基板における部品搭載面に取り付けられたコネクタ装置のシグナルコンタクト部とされる外部のコンタクト部に接触接続される。その際には、シグナルコンタクト部材11が、絶縁ハウジング13の基部18における内部空間17に配されて基部18により支持されたもとで、接触係合部26が、当該基部18における透孔16を貫通して外部のシグナルコンタクト部に達するものとされる。
上述のような一対の可動当接部分23と平板状部分24とを有した中心導体接続部25と中心導体接続部25の平板状部分24から伸びる一対の相互対向弾性接触片によって形成される接触係合部26とを有し、中心導体接続部25の近傍に絶縁体収容部27が設けられて成るシグナルコンタクト部材11は、例えば、弾性金属板材に打抜き折曲げ加工が施されることにより一体的に形成される。
さらに、図1及び図2に示されるように、グラウンドコンタクト部材12は、湾曲部分30を含んで絶縁ハウジング部材13の基部18を包囲する環状嵌合部31と、環状嵌合部31の湾曲部分30の一端から折曲可能に伸びるシェル部32と、環状嵌合部31の湾曲部分30におけるシェル部32が伸びる部分に対向する部分から伸びるケーブル支持部33とを有している。環状嵌合部31の湾曲部分30には、絶縁ハウジング部材13の基部18に設けられた一対の可動部20が夫々有する一対の突出係合部分20aの各々が挿入される切欠き30aが設けられている。
シェル部32は、それに沿って絶縁ハウジング部材13における折曲当接部19が伸びることになるものとされており、環状嵌合部31の湾曲部分30に向けて屈曲せしめられるとき、それに伴って絶縁ハウジング部材13における折曲当接部19を屈曲させるとともに、中心導体がシグナルコンタクト部材11の中心導体接続部25に接続された同軸ケーブルの外側導体との接続がなされる。また、ケーブル支持部33は、中心導体がシグナルコンタクト部材11の中心導体接続部25に接続された同軸ケーブルの外側導体に接触して当該同軸ケーブルを支持する役割を果たす。
そして、シェル部32には、環状嵌合部31の湾曲部分30に向けて屈曲せしめられるとき、絶縁ハウジング部材13の基部18に設けられた一対の可動部20が夫々有する一対の突出係合部分20aの傾斜面に夫々係合して、一対の突出係合部分20aの各々をグラウンドコンタクト部材12における環状嵌合部31の湾曲部分30の外側から内側に向かう方向に押圧する、一対の押圧部分34が相互対向するものとして設けられている。このように、シェル部32に設けられた一対の押圧部分34が絶縁ハウジング部材13の基部18に設けられた一対の可動部20が夫々有する一対の突出係合部分20aの傾斜面に夫々係合する際には、一対の可動部20は、図3に示されるような、一対の当接部分20bの相互間距離が比較的大とされる第1の静止位置をとるものとされており、その後、一対の押圧部分34が一対の突出係合部分20aの各々をグラウンドコンタクト部材12における環状嵌合部31の湾曲部分30の外側から内側に向かう方向に押圧すると、それにより、一対の可動部20が相互に近接するように揺動せしめられて、第1の静止位置から、図4に示されるような、一対の当接部分20bの相互間距離が比較的小とされる第2の静止位置へと移行せしめられる。
さらに、シェル部32には、折り曲げられて、ケーブル支持部33に係合することになる一対の第1の折曲係合部35、及び、折り曲げられて、中心導体がシグナルコンタクト部材11の中心導体接続部25に接続された同軸ケーブルの表皮絶縁体に係合することになる一対の第2の折曲係合部36が設けられている。
図7は、図3に示される絶縁ハウジング部材13に図5に示されるシグナルコンタクト部材11が組み付けられた状態を示す。斯かるもとでは、シグナルコンタクト部材11は、絶縁ハウジング部材13の基部18に設けられた内部空間17に配されて基部18により支持されている。このとき、シグナルコンタクト部材11における中心導体接続部25が有する平板状部分24から伸びる一対の接触係合部26(図7には現れていない)は、絶縁ハウジング部材13の基部18に設けられた透孔16を通じて図7において紙面に直交する方向となる第1の方向に伸びている。また、絶縁ハウジング部材13の基部18に設けられた一対の可動部20が、それらが夫々有する一対の当接部分20bを、シグナルコンタクト部材11の中心導体接続部25が有する一対の可動当接部分23の先端部分に外側から近接もしくは当接させて、一対の可動当接部分23をそれらの外側から挟んで相互対向する位置に配される。
そして、シグナルコンタクト部材11を支持した絶縁ハウジング部材13の基部18が、グラウンドコンタクト部材12の環状嵌合部31の内側に配されて環状嵌合部31により包囲される状態をもって、グラウンドコンタクト部材12をシグナルコンタクト部材11から絶縁されたものとして支持するものとされ、それにより同軸コネクタ装置10が組み立てられる。
上述のようにして、絶縁ハウジング部材13にシグナルコンタクト部材11が組み付けられるとともに絶縁ハウジング部材13の基部18がグラウンドコンタクト部材12の環状嵌合部31により包囲される状態をもって、シグナルコンタクト部材11とグラウンドコンタクト部材12とが絶縁ハウジング部材13により支持されて構成された同軸コネクタ装置10が、同軸ケーブルの一端部に装着されるときには、図8,図9及び図9におけるX-X 線断面を示す図10に示されるように、同軸ケーブル41の一端部が同軸コネクタ装置10のシグナルコンタクト部材11,グラウンドコンタクト部材12及び絶縁ハウジング部材13に係合せしめられる。同軸ケーブル41は、中心導体42と、中心導体42を覆う内部絶縁体43と、内部絶縁体43を包囲する外側導体44と、外側導体44を覆う表皮絶縁体45とを有しており、中心導体42は、多数の細導線が撚り合わされて成る撚線とされている。そして、同軸ケーブル41の一端部においては、表皮絶縁体45,外側導体44及び内部絶縁体43が部分的に切除されて、中心導体42がその先端部に内部絶縁体43が残留せしめられた状態をもって剥き出されており、また、内部絶縁体43及び外側導体44も部分的に露出せしめられている。
そして、同軸コネクタ装置10においては、シグナルコンタクト部材11に、内部絶縁体43が先端部に残留せしめられて剥き出された同軸ケーブル41の中心導体42が、シグナルコンタクト部材11における一対の接触係合部26が伸びる方向である第1の方向に直交する第2の方向に沿って載置される。このとき、中心導体42の先端部に残留せしめられた内部絶縁体43が、シグナルコンタクト部材11に設けられた絶縁体収容部27に収容されて、中心導体42が、シグナルコンタクト部材11の中心導体接続部25が有する平板状部分24により直接的に支持されて、シグナルコンタクト部材11の中心導体接続部25が有する一対の可動当接部分23の間に配される。従って、シグナルコンタクト部材11の中心導体接続部25が有する一対の可動当接部分23は、内部絶縁体43が残留せしめられた先端部を有した同軸ケーブル41の中心導体42を、第1の方向及び第2の方向の両者に直交する第3の方向において挟んで相互対向するものとなる。
さらに、内部絶縁体43が残留せしめられた先端部を有した同軸ケーブル41の中心導体42は、絶縁ハウジング部材13の基部18に形成された溝21内に配されて位置規制される。また、同軸ケーブル41の外側導体44が、グラウンドコンタクト部材12における環状嵌合部31の湾曲部分30から伸びるケーブル支持部33によって支持される。
このようにして、同軸ケーブル41の一端部が同軸コネクタ装置10のシグナルコンタクト部材11,グラウンドコンタクト部材12及び絶縁ハウジング部材13に係合せしめられたもとで、図11に示されるように、グラウンドコンタクト部材12におけるシェル部32が、グラウンドコンタクト部材12における環状嵌合部31の湾曲部分30に向けて、絶縁ハウジング部材13における折曲当接部19を伴って屈曲せしめられ、ケーブル支持部33と略平行となる位置をとるものとされ、その後、シェル部32に設けられた一対の第1の折曲係合部35及び一対の第2の折曲係合部36が夫々折り曲げられて、一対の第1の折曲係合部35がグラウンドコンタクト部材12におけるケーブル支持部33に係合し、また、一対の第2の折曲係合部36が同軸ケーブル41の表皮絶縁体45に係合する状態がとられる。
そして、グラウンドコンタクト部材12におけるシェル部32が、グラウンドコンタクト部材12における環状嵌合部31の湾曲部分30に向けて屈曲せしめられてケーブル支持部33と略平行となる位置をとるものとされることにより、シェル部32に設けられた一対の押圧部分34が、絶縁ハウジング部材13の基部18に設けられた一対の可動部20が夫々有する一対の突出係合部分20aの傾斜面に夫々係合して、一対の突出係合部分20aの各々をグラウンドコンタクト部材12における環状嵌合部31の湾曲部分30の外側から内側に向かう方向に押圧する。シェル部32に設けられた一対の押圧部分34が絶縁ハウジング部材13の基部18に設けられた一対の可動部20が夫々有する一対の突出係合部分20aの傾斜面に夫々係合する際には、一対の可動部20は、各々が有する一対の当接部分20bの相互間距離が比較的大とされる第1の静止位置をとるものとされており、その後、一対の押圧部分34が一対の突出係合部分20aの各々をグラウンドコンタクト部材12における環状嵌合部31の湾曲部分30の外側から内側に向かう方向に押圧すると、それにより、一対の可動部20が、相互に近接するように揺動せしめられて、第1の静止位置から、各々が有する一対の当接部分20bの相互間距離が比較的小とされる第2の静止位置へと移行せしめられる。
それにより、絶縁ハウジング部材13の基部18に設けられた一対の可動部20が夫々有する一対の当接部分20bが、シグナルコンタクト部材11における中心導体接続部25が有する一対の可動当接部分23にそれらを外側から押圧する押圧作用を及ぼし、外側から押圧された一対の可動当接部分23が、図12及び図13に示されるように、相互間距離が比較的大とされる第1の対向位置から相互に近接するように移動せしめられて、相互間距離が比較的小とされる第2の対向位置ヘと移行せしめられる。このようにして相互間距離が比較的小とされる第2の対向位置ヘと移行せしめられた一対の可動当接部分23は、それらの間に配された同軸ケーブル41の中心導体42を、第1の方向及び第2の方向の両者に直交する第3の方向において挟持する。それにより、一対の可動当接部分23を有したシグナルコンタクト部材11における中心導体接続部25が、同軸ケーブル41の中心導体42を機械的に挟持することにより、当該同軸ケーブル41の中心導体42との電気的接続がなされたものとされる。
斯かる際、同軸ケーブル41の中心導体42は、撚線であってシグナルコンタクト部材11における中心導体接続部25が有する一対の可動当接部分23により直接的に挟持されるものとされるが、その先端部に内部絶縁体43が残存せしめられているので、一対の可動当接部分23から受ける押圧力によって撚りが戻された多数の細導線に散けたものとされてしまう虞はない。
なお、グラウンドコンタクト部材12におけるシェル部32が、グラウンドコンタクト部材12における環状嵌合部31の湾曲部分30に向けて屈曲せしめられてケーブル支持部33と略平行となる位置をとるものとされるとき、シェル部32に伴って屈曲せしめられる絶縁ハウジング部材13における折曲当接部19は、シグナルコンタクト部材11における中心導体接続部25が有する一対の可動当接部分23に当接し、同軸ケーブル41の中心導体42を挟持した一対の可動当接部分23に対する位置規制を行う。
また、シェル部32に設けられた一対の第1の折曲係合部35が夫々折り曲げられてグラウンドコンタクト部材12におけるケーブル支持部33に係合する状態がとられることにより、グラウンドコンタクト部材12が、そのケーブル支持部33により支持された同軸ケーブル41の外側導体44との電気的接続が堅固になされたものとされる。
上述のようにして、同軸コネクタ装置10が同軸ケーブル41の一端部に装着された状態が得られる。そして、同軸ケーブル41の一端部に装着された同軸コネクタ装置10は、例えば、回路基板の部品搭載面に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結されて使用される。その際には、先ず、回路基板に装着された相手方コネクタ装置に対して、同軸コネクタ装置10が、その絶縁ハウジング部材13の基部18及びそれを包囲するグラウンドコンタクト部材12の環状嵌合部31に、相手方コネクタ装置の環状グラウンドコンタクト部に対応する位置をとらせるものとして配される。その後、同軸コネクタ装置10が、相手方コネクタ装置が取り付けられた回路基板の部品搭載面に向けて移動せしめられて、相手方コネクタ装置に連結される。
同軸コネクタ装置10が相手方コネクタ装置に連結されたもとにあっては、同軸コネクタ装置10におけるグラウンドコンタクト部材12の環状嵌合部31が、相手方コネクタ装置の環状グラウンドコンタクト部に嵌合接続せしめられるとともに、同軸コネクタ装置10における絶縁ハウジング部材13における基部18が、相手方コネクタ装置における環状グラウンドコンタクト部を支持する絶縁基体に形成された透孔内に配され、その基部18における透孔16が開口する端面が、回路基板の部品搭載面に対接するものとされる。それにより、例えば、絶縁ハウジング部材13における基部18の透孔16内に配された、同軸コネクタ装置10におけるシグナルコンタクト部材11の一対の接触係合部26が、相手方コネクタ装置における環状グラウンドコンタクト部により包囲されたシグナルコンタクト部に接触接続される。
このようにして、同軸ケーブル41の一端部に装着された同軸コネクタ装置10が回路基板の部品搭載面に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結されたもとにあっては、上述の第2の方向及び第3の方向が、各々が回路基板における部品搭載面に沿い、かつ、互いに直交する方向、即ち、回路基板における部品搭載面から突出する方向となる同軸コネクタ装置10の厚み方向に直交する方向とされ、また、第1の方向が、回路基板における部品搭載面に直交する方向、即ち、回路基板における部品搭載面から突出する方向となる同軸コネクタ装置10の厚み方向とされる。
上述のような本願発明に係る同軸コネクタ装置の一例を成す同軸コネクタ装置10においては、シグナルコンタクト部材11が同軸ケーブル41の中心導体42に電気的に接続されるとともにグラウンドコンタクト部材12が同軸ケーブル41の外側導体44に電気的に接続されて同軸ケーブル41の一端部に装着されるにあたり、シグナルコンタクト部材11における中心導体接続部25が有する一対の可動当接部分23が、内部絶縁体43が先端部に残留せしめられて剥き出された同軸ケーブル41の中心導体42を、先端部に残留せしめられた内部絶縁体43がシグナルコンタクト部材11に設けられた絶縁体収容部27に収容された状態のもとに、第3の方向において挟持し、それにより、シグナルコンタクト部材11における中心導体接続部25が同軸ケーブル41の中心導体43を機械的に挟持して、シグナルコンタクト部材11が同軸ケーブル41の中心導体42に電気的に接続される状態が得られる。斯かるもとで、第3の方向は、同軸コネクタ装置10が回路基板における部品搭載面に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結されるとき、回路基板における部品搭載面に沿う方向、即ち、回路基板における部品搭載面から突出する方向となる同軸コネクタ装置10の厚み方向に直交する方向とされる。
従って、本願発明に係る同軸コネクタ装置10によれば、シグナルコンタクト部材11における中心導体接続部25が有する一対の可動当接部分23が同軸ケーブル41の中心導体42を第3の方向において挟持するものとされることにより、回路基板における部品搭載面に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結されたとき回路基板における部品搭載面から突出する方向の寸法となる厚み寸法を低減させる低背化を図ることが容易とされる。
また、本願発明に係る同軸コネクタ装置10にあっては、シグナルコンタクト部材11における中心導体接続部25が有する一対の可動当接部分23によって挟持される同軸ケーブル41の中心導体42が、内部絶縁体43が先端部に残留せしめられて剥き出されたものとされ、その先端部に残留せしめられた内部絶縁体43がシグナルコンタクト部材11に設けられた絶縁体収容部27に収容された状態に置かれることにより、中心導体42が多数の細導線が撚り合わされて成る撚線とされたもとで一対の可動当接部分23によって直接的に挟持される状態におかれても、中心導体42の先端部に残留せしめられた内部絶縁体43により、撚線とされた中心導体42が一対の可動当接部分23から受ける押圧力によって撚りが戻された多数の細導線に散けたものとされてしまう事態が確実に阻止される。その結果、本願発明に係る同軸コネクタ装置10によれば、同軸ケーブル41の中心導体42とシグナルコンタクト部材11との電気的接続についての信頼性を向上させることができる。
以上のような本願発明に係る同軸コネクタ装置は、同軸ケーブルの中心導体に接続されるシグナルコンタクト部材と、同軸ケーブルの外側導体に接続されるグラウンドコンタクト部材と、コンタクト部材とグラウンドコンタクト部材とを相互絶縁状態をもって支持する絶縁ハウジング部材とを備えて構成されるもとで、回路基板における部品搭載面に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結されたとき回路基板における部品搭載面から突出する方向の寸法となる厚み寸法を低減させる低背化を図ることが容易とされ、しかも、同軸ケーブルの中心導体とシグナルコンタクト部材との電気的接続についての信頼性を向上させることができるものとして、各種の電子機器等に広く適用され得るものである。
10・・・同軸コネクタ装置, 11・・・シグナルコンタクト部材, 12・・・グラウンドコンタクト部材, 13・・・絶縁ハウジング部材, 16・・・透孔, 17・・・内部空間, 18・・・基部、 19・・・折曲当接部, 19a・・・連結部, 20・・・可動部, 20a・・・突出係合部分, 20b・・・当接部分, 21・・・溝, 23・・・可動当接部分, 24・・・平板状部, 25・・・中心導体接続部, 26・・・接触係合部, 27・・・絶縁体収容部, 30・・・湾曲部分, 30a・・・切欠き, 31・・・環状嵌合部, 32・・・シェル部, 33・・・ケーブル支持部, 34・・・押圧部分, 35・・・第1の折曲係合部, 36・・・第2の折曲係合部, 41・・・同軸ケーブル, 42・・・中心導体, 43・・・内部絶縁体, 44・・・外側導体, 45・・・表皮絶縁体
Claims (7)
- 中心導体,該中心導体を覆う内部絶縁体,該内部絶縁体を包囲する外側導体及び該外側導体を覆う表皮絶縁体を有した同軸ケーブルの中心導体を機械的に挟持することにより該中心導体との接続がなされる中心導体接続部、及び、該中心導体接続部から第1の方向に伸びて外部のシグナルコンタクト部に接触接続される接触係合部を有したシグナルコンタクト部材と、
外部のグラウンドコンタクト部に嵌合接続される環状嵌合部と該環状嵌合部から屈曲可能に伸びて上記同軸ケーブルの外側導体との接続がなされるシェル部とを有したグラウンドコンタクト部材と、
上記シグナルコンタクト部材と上記グラウンドコンタクト部材とを相互絶縁状態をもって支持する絶縁ハウジング部材と、
を備えて構成され、
上記シグナルコンタクト部材が、上記グラウンドコンタクト部材の環状嵌合部の内側に配されて、該シグナルコンタクト部材に上記内部絶縁体が先端部に残留せしめられて剥き出された上記中心導体が上記第1の方向に直交する第2の方向に沿って載置され、
上記シグナルコンタクト部材における上記中心導体接続部の近傍に、上記中心導体の先端部に残留せしめられた内部絶縁体を収容する絶縁体収容部が設けられており、
上記シグナルコンタクト部材の中心導体接続部が、上記内部絶縁体が残留せしめられた先端部を有した上記中心導体を上記第1の方向及び上記第2の方向の両者に直交する第3の方向において挟持する一対の可動当接部分を有し、
上記グラウンドコンタクト部材のシェル部に、該シェル部が上記環状嵌合部に向けて屈曲せしめられるとき、上記一対の可動当接部分に押圧作用を及ぼして、該一対の可動当接部分に相互近接する移動を生じさせる一対の押圧部分が設けられている、
ことを特徴とする同軸コネクタ装置。 - 上記絶縁ハウジング部材が、上記グラウンドコンタクト部材の環状嵌合部の内側において上記シグナルコンタクト部材の接触係合部を包囲する基部を有することを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ装置。
- 上記絶縁ハウジング部材に上記シグナルコンタクト部材の中心導体接続部が有する一対の可動当接部分を挟んで相互対向する一対の可動部が設けられており、上記グラウンドコンタクト部材のシェル部が上記環状嵌合部に向かって屈曲せしめられるとき、該シェル部に設けられた一対の押圧部分が上記一対の可動部に夫々係合して該一対の可動部を押圧し、上記一対の可動当接部分に上記一対の可動部を介して押圧作用を及ぼすことを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ装置。
- 上記シェル部に設けられた一対の押圧部分が上記一対の可動部に夫々係合して該一対の可動部を押圧するとき、該一対の可動部が上記一対の可動当接部分に夫々当接して相互近接する移動を生じ、それにより上記一対の可動当接部分に相互近接する移動を生じさせることを特徴とする請求項3記載の同軸コネクタ装置。
- 上記一対の可動部の夫々が、弾性を備えており、上記一対の可動当接部分に夫々当接して相互近接する移動を生じるとき、弾性変形することを特徴とする請求項4記載の同軸コネクタ装置。
- 上記一対の可動当接部分が、上記シグナルコンタクト部材における上記絶縁体収容部から上記第2の方向に沿って伸びていることを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ装置。
- 上記一対の可動当接部分が、上記シグナルコンタクト部材に上記内部絶縁体が先端部に残留せしめられて剥き出された上記中心導体が載置されたとき該中心導体を挟むことになる位置に配されて相互対向する一対の弾性舌片により形成されていて、相互近接する移動を生じるとき、上記一対の弾性舌片の夫々が弾性変形することを特徴とする請求項6記載の同軸コネクタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013271290A JP2015125963A (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | 同軸コネクタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013271290A JP2015125963A (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | 同軸コネクタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015125963A true JP2015125963A (ja) | 2015-07-06 |
Family
ID=53536522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013271290A Pending JP2015125963A (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | 同軸コネクタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015125963A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10381786B2 (en) | 2017-10-31 | 2019-08-13 | Japan Aviation Electronics Industry, Limited | Connector |
-
2013
- 2013-12-27 JP JP2013271290A patent/JP2015125963A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10381786B2 (en) | 2017-10-31 | 2019-08-13 | Japan Aviation Electronics Industry, Limited | Connector |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101375039B1 (ko) | 동축 커넥터 장치 | |
KR101809824B1 (ko) | 전기 커넥터 및 전기 커넥터 장치 | |
JP5757153B2 (ja) | 同軸コネクタ装置 | |
WO2014024573A1 (ja) | 同軸コネクタ | |
JP2016100190A (ja) | 同軸コネクタ組立て | |
WO2014013834A1 (ja) | 同軸コネクタ | |
JP2015053188A (ja) | 同軸コネクタ装置 | |
TWI558043B (zh) | 同軸連接器 | |
JP2018125289A (ja) | シールド載置体を備えた接続コネクタ装置と、壁貫通案内部とから成るアセンブリ | |
JP2018092780A (ja) | 抜け防止構造を備えたコネクタ装置 | |
JPWO2020085398A1 (ja) | 同軸コネクタ装置 | |
JP5433322B2 (ja) | コネクタ、ケーブルアッセンブリ及び半導体試験装置 | |
WO2014013833A1 (ja) | 同軸コネクタ | |
JP2015130266A (ja) | 同軸コネクタ装置 | |
KR20160092919A (ko) | 동축형 전기 커넥터 | |
JP2015125963A (ja) | 同軸コネクタ装置 | |
JP2013089342A (ja) | コネクタ装置 | |
JP5754593B2 (ja) | 同軸コネクタ装置 | |
JP2019079719A (ja) | 端子 | |
JP6429263B2 (ja) | コネクタ、コネクタの製造方法及びコネクタ付フラットケーブル | |
JP6573074B2 (ja) | 同軸ケーブルコネクタ装置 | |
JP2014143069A (ja) | 同軸コネクタ | |
KR101591655B1 (ko) | 솔더링이 가능한 전기 커넥터 | |
JP2018049750A (ja) | 高周波コネクタ部品及び高周波伝送ケーブル | |
JP6834739B2 (ja) | コネクタ装置 |