JP6573074B2 - 同軸ケーブルコネクタ装置 - Google Patents

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本願の特許請求の範囲に記載された発明は、中心導体とそれを内部絶縁体を介して包囲する外側導体とが表皮絶縁体により被覆されて成る同軸ケーブルの中心導体及び外側導体に夫々接続される、互いに絶縁された一対の導電性部材を備えて成る同軸ケーブルコネクタ装置に関する。
複数の電気部品,電気装置あるいは電子機器間等における高周波信号の伝送には、外部ノイズの影響を受け難い信号伝送路を形成する、中心導体とそれを内部絶縁体を介して包囲する外側導体とが表皮絶縁体により被覆されて成る同軸ケーブルが用いられることが多い。例えば、同軸ケーブルが高周波信号を扱う回路基板に接続されて、当該回路基板からその外部への同軸ケーブルを通じた高周波信号の伝送、あるいは、当該回路基板への外部からの高周波信号の同軸ケーブルを通じた伝送が行われる。
同軸ケーブルが回路基板に接続される際には、同軸ケーブルの中心導体に接続されるシグナル用導電性部材と同軸ケーブルの外側導体に接続されるグラウンド用導電性部材とを備えた同軸ケーブルコネクタ装置が、同軸ケーブルの端部に装着されるものとされて用いられる。そして、斯かる同軸ケーブルコネクタ装置は、通常、回路基板において扱われる高周波信号が供給される中心シグナルコンタクトと中心シグナルコンタクトを包囲して配されてグラウンド電位が与えられるグラウンドコンタクトとを備えて回路基板に取り付けられた相手方コネクタ装置に連結され、それにより同軸ケーブルコネクタ装置が装着された同軸ケーブルが、同軸ケーブルコネクタ装置及び相手方コネクタ装置を介して、回路基板との接続状態におかれる。斯かる際における同軸ケーブルコネクタ装置の相手方コネクタ装置との連結は、例えば、同軸ケーブルコネクタ装置のグラウンド用導電性部材が相手方コネクタ装置のグラウンドコンタクトに嵌合接続されるもとで、同軸ケーブルコネクタ装置のシグナル用導電性部材が相手方コネクタ装置の中心シグナルコンタクトに接触接続される状態がとられて行われる。
従来、同軸ケーブルコネクタ装置として様々なものが知られているが、それらのうちの一つとして、例えば、同軸ケーブルの端部に装着されるにあたり、同軸ケーブルの中心導体とシグナル用導電性部材との電気的接続及び同軸ケーブルの外側導体とグラウンド用導電性部材との電気的接続についての信頼性を高めることを意図するものとされた同軸ケーブルコネクタ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示されている同軸ケーブルコネクタ装置(同軸コネクタ(1))は、導体載置部(21)と導体挟持アーム(22)とから成る中心導体接続部及び中心導体接続部から伸びる一対の接触係合部(接触片(24))を有したシグナル用導電性部材(内部コンタクト(20))と、環状嵌合部(嵌合部(33))とその環状嵌合部から伸びるシェル部(シェルカバー(32))とを有したグラウンド用導電性部材(外部コンタクト(30))と、グラウンド用導電性部材の環状嵌合部の内側に配される導電性部材支持部(前方部(10b))及びそれから伸びる絶縁折曲げ部(カバー部(14))を有してシグナル用導電性部材とグラウンド用導電性部材とを相互に絶縁される状態をもって支持する絶縁ハウジング部材(ハウジング(10))と、を備えて構成されている。
そして、同軸ケーブルの端部に装着されるにあたっては、シグナル用導電性部材の中心導体接続部が絶縁ハウジング部材の導電性部材支持部によって支持されたもとで、先ず、同軸ケーブル(50)の一端部において剥き出された中心導体(内部導体(51))が中心導体接続部における導体載置部に載置されるとともに、当該同軸ケーブル(50)の一端部において外側導体(外部導体(53))も剥き出された状態とされる。続いて、グラウンド用導電性部材のシェル部が、絶縁ハウジング部材の絶縁折曲げ部を伴って絶縁ハウジング部材の導電性部材支持部に向けて屈曲せしめられると、ハウジング部材の絶縁折曲げ部によって中心導体接続部における導体挟持アームが導体載置部に向けて押圧される。それにより、導体載置部に載置された同軸ケーブルの中心導体が導体載置部と導体挟持アームとにより挟持されて、同軸ケーブルの中心導体とシグナル用導電性部材とが信頼性が高められたもとで電気的接続がなされた状態におかれる。
また、このとき、グラウンド用導電性部材のシェル部が、絶縁ハウジング部材の絶縁折曲げ部を伴って絶縁ハウジング部材の導電性部材支持部に向けて屈曲せしめられることにより、シェル部が、剥き出された状態におかれた同軸ケーブル(50)の外側導体に当接する。さらに、その後、シェル部に設けられた圧着片(32b,32c) が、同軸ケーブル(50)の外側導体及び外側導体を被服する外被(54)を挟み付けるように変形せしめられて、同軸ケーブル(50)の外側導体及び外被(54)に圧着せしめられる。それにより、同軸ケーブルの外側導体とグラウンド用導電性部材とが信頼性が高められたもとで電気的接続がなされた状態におかれる。
このようにして、特許文献1に開示されている同軸ケーブルコネクタ装置は、上述のような工程を経たもとで同軸ケーブルの中心導体とシグナル用導電性部材との電気的接続がなされるとともに同軸ケーブルの外側導体とグラウンド用導電性部材との電気的接続がなされて、同軸ケーブルの端部に装着される。
特開2011−40262号公報
上述の特許文献1に開示された従来提案されている同軸ケーブルコネクタ装置にあっては、当該同軸ケーブルコネクタ装置を同軸ケーブルの端部に装着するにあたり、同軸ケーブルの中心導体とシグナル用導電性部材との電気的接続及び同軸ケーブルの外側導体とグラウンド用導電性部材との電気的接続をなすべく、同軸ケーブルをその一端部において中心導体及び外側導体の夫々が剥き出された状態にしたもとで、先ず、同軸ケーブルの中心導体を中心導体接続部における導体載置部に載置する第1の作業が要され、次に、グラウンド用導電性部材のシェル部を、絶縁ハウジング部材の絶縁折曲げ部と共に、絶縁ハウジング部材の導電性部材支持部に向けて屈曲させる第2の作業が要され、さらに、屈曲せしめられたシェル部に設けられた圧着片を、同軸ケーブルの外側導体及び外側導体を被服する外被を挟み付けるように変形させて、同軸ケーブルの外側導体及び外被に圧着させる第3の作業が要される。これらの第1,第2及び第3の作業は、夫々が同軸ケーブルコネクタ装置の使用者にとって煩わしいものとなる。
即ち、特許文献1に開示された従来提案されている同軸ケーブルコネクタ装置においては、それを実用に供するべく、同軸ケーブルの端部に装着するに際して、同軸ケーブルの中心導体とシグナル用導電性部材との電気的接続及び同軸ケーブルの外側導体とグラウンド用導電性部材との電気的接続をなすための、一連の煩わしい作業が要されるという不都合があることになる。そこで、斯かる煩わしい作業を要することなく、同軸ケーブルの端部に装着することができる同軸ケーブルコネクタ装置が望まれている。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、同軸ケーブルの中心導体に接続されるシグナル用導電性部材と、同軸ケーブルの外側導体に接続されるグラウンド用導電性部材と、シグナル用導電性部材とグラウンド用導電性部材とを相互絶縁状態をもって支持する絶縁ハウジング部材とを備えて構成され、同軸ケーブルの中心導体とシグナル用導電性部材との電気的接続及び同軸ケーブルの外側導体とグラウンド用導電性部材との電気的接続がなされる同軸ケーブルの端部への装着を、簡単で容易な作業をもって行うことができる同軸ケーブルコネクタ装置を提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項6までのいずれかに記載された発明(以下、本願発明という。)に係る同軸ケーブルコネクタ装置は、中心導体及びそれを包囲する外側導体を有した同軸ケーブルの中心導体に接続される中心導体接続部を有したシグナル用導電性部材と、同軸ケーブルの外側導体に接続される外側導体接続部を有したグラウンド用導電性部材と、シグナル用導電性部材とグラウンド用導電性部材とを相互絶縁状態をもって支持する絶縁ハウジング部材とを備えて構成され、絶縁ハウジング部材の大部分がグラウンド用導電性部材によって覆われる状態におかれ、シグナル用導電性部材の中心導体接続部が、同軸ケーブルの中心導体を対向する絶縁ハウジング部材の内面部に弾性力をもって押し付けて保持する弾性押圧部又は同軸ケーブルの中心導体を絶縁ハウジング部材内において弾性力をもって挟んで保持する弾性挟持部を形成し、グラウンド用導電性部材の外側導体接続部が、同軸ケーブルの中心導体における弾性押圧部又は弾性挟持部によって保持された被保持部分が伸びる第1の方向とは異なる第2の方向に伸びるものとされた同軸ケーブルの外側導体における被挟持部分を弾性力をもって挟持して同軸ケーブルを固定する弾性挟持固定部を形成し、さらに、グラウンド用導電性部材に、同軸ケーブルの中心導体における被保持部分とされる部分が第1の方向に沿ってグラウンド用導電性部材の外部から絶縁ハウジング部材内へと通過するとともに、同軸ケーブルの外側導体における被挟持部分とされる部分がグラウンド用導電性部材の外側から内側へと通過する開口部が形成されているものとされる。
本願発明のうちの特許請求の範囲における請求項3に記載された発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置にあっては、同軸ケーブルの外側導体における被挟持部分が伸びる第2の方向が、同軸ケーブルの中心導体における被保持部分が伸びる第1の方向に対して直交するものとされる。
上述の本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置にあっては、同軸ケーブルの端部に装着されて実用に供される際には、シグナル用導電性部材の中心導体接続部が形成する弾性押圧部が、同軸ケーブルの中心導体を対向する絶縁ハウジング部材の内面部に弾性力をもって押し付けて保持する状態、又は、シグナル用導電性部材の中心導体接続部が形成する弾性挟持部が、同軸ケーブルの中心導体を絶縁ハウジング部材内において弾性力をもって保持する状態がとられて、同軸ケーブルの中心導体とシグナル用導電性部材との電気的接続がなされ、また、グラウンド用導電性部材の外側導体接続部が形成する弾性挟持固定部が、同軸ケーブルの中心導体における弾性押圧部又は弾性挟持部によって保持された被保持部分が伸びる第1の方向とは異なる第2の方向に伸びるものとされた同軸ケーブルの外側導体における被挟持部分を、弾性力をもって挟持して同軸ケーブルを固定する状態がとられて、同軸ケーブルの外側導体とグラウンド用導電性部材との電気的接続がなされる。このとき、上述の第1の方向と第2の方向とは、例えば、本願発明のうちの特許請求の範囲における請求項3に記載された発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置におけるように、第2の方向が第1の方向に対して直交するものとされる。
そして、このようなシグナル用導電性部材の中心導体接続部が形成する弾性押圧部が、同軸ケーブルの中心導体を絶縁ハウジング部材の内面部に弾性力をもって押し付けて保持する状態、又は、シグナル用導電性部材の中心導体接続部が形成する弾性挟持部が、同軸ケーブルの中心導体を絶縁ハウジング部材内において弾性力をもって保持する状態は、同軸ケーブルの端部をグラウンド用導電性部材に形成された開口部を通じて絶縁ハウジング部材内に挿入し、同軸ケーブルの端部において露出せしめられた中心導体における被保持部分とされる部分を、グラウンド用導電性部材に形成された開口部を第1の方向に沿ってグラウンド用導電性部材の外部から絶縁ハウジング部材内へと通過させて、シグナル用導電性部材における弾性押圧部とそれに対向する絶縁ハウジング部材の内面部との間、又は、シグナル用導電性部材における弾性挟持部に差し込むことによってとられる。
また、グラウンド用導電性部材の外側導体接続部が形成する弾性挟持固定部が、シグナル用導電性部材における弾性押圧部又は弾性挟持部によって保持された同軸ケーブルの中心導体における被保持部分が伸びる第1の方向とは異なる第2の方向に伸びるものとされた同軸ケーブルの外側導体における被挟持部分を弾性力をもって挟持して、同軸ケーブルを固定する状態は、同軸ケーブルの中心導体における被保持部分がシグナル用導電性部材における弾性押圧部又は弾性挟持部によって保持されたもとで、同軸ケーブルを、その端部において露出する外側導体における被挟持部分とされる部分を第2の方向に伸びるものとすべく屈曲させて、グラウンド用導電性部材に形成された開口部をグラウンド用導電性部材の外側から内側へと通過させ、グラウンド用導電性部材における弾性挟持固定部に挟持係合させることによってとられる。斯かる際における同軸ケーブルの屈曲は、例えば、第2の方向が第1の方向に対して直交するものとなるように行われる。
これよりして、本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置にあっては、同軸ケーブルの端部に装着されるにあたり、端部において中心導体及び外側導体が露出せしめられた同軸ケーブルの中心導体の被保持部分とされる部分を、グラウンド用導電性部材に形成された開口部を第1の方向に沿ってグラウンド用導電性部材の外部から絶縁ハウジング部材内へと通過させて、シグナル用導電性部材における弾性押圧部とそれに対向する絶縁ハウジング部材の内面部との間、又は、シグナル用導電性部材における弾性挟持部に差し込み、その後、同軸ケーブルを屈曲させてその端部における外側導体の被挟持部分とされる部分をグラウンド用導電性部材に形成された開口部を通じてグラウンド用導電性部材における弾性挟持固定部に挟持係合させることによって、同軸ケーブルの中心導体とシグナル用導電性部材との電気的接続及び同軸ケーブルの外側導体とグラウンド用導電性部材との電気的接続とが得られることになる。斯かる際における、同軸ケーブルの中心導体の被保持部分とされる部分を、グラウンド用導電性部材に形成された開口部を第1の方向に沿ってグラウンド用導電性部材の外部から絶縁ハウジング部材内へと通過させて、シグナル用導電性部材における弾性押圧部とそれに対向する絶縁ハウジング部材の内面部との間、又は、シグナル用導電性部材における弾性挟持部に差し込む作業、及び、同軸ケーブルを屈曲させてその端部における外側導体の被挟持部分とされる部分をグラウンド用導電性部材に形成された開口部を通じてグラウンド用導電性部材における弾性挟持固定部に挟持係合させる作業は、いずれも簡単で容易な作業である。
上述の本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置を同軸ケーブルの端部に装着するにあたっては、同軸ケーブルの中心導体とシグナル用導電性部材との電気的接続及び同軸ケーブルの外側導体とグラウンド用導電性部材との電気的接続を、端部において中心導体及び外側導体が露出せしめられた同軸ケーブルの中心導体における被保持部分とされる部分を、シグナル用導電性部材における弾性押圧部とそれに対向する絶縁ハウジング部材の内面部との間又はシグナル用導電性部材における弾性挟持部に差し込み、その後、同軸ケーブルを屈曲させてその端部における外側導体の被挟持部分とされる部分を、グラウンド用導電性部材に形成された開口部を通じてグラウンド用導電性部材における弾性挟持固定部に挟持係合させる、という簡単で容易な二段階の作業によって成すことができる。即ち、本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置によれば、同軸ケーブルの中心導体に接続されるシグナル用導電性部材と、同軸ケーブルの外側導体に接続されるグラウンド用導電性部材と、シグナル用導電性部材とグラウンド用導電性部材とを相互絶縁状態をもって支持する絶縁ハウジング部材とを備えた構成のもとで、同軸ケーブルの中心導体とシグナル用導電性部材との電気的接続及び同軸ケーブルの外側導体とグラウンド用導電性部材との電気的接続がなされる同軸ケーブルの端部への装着を、従来提案されている同軸ケーブルコネクタ装置において要される一連の煩わしい作業が要されることなく、簡単で容易な作業をもって行うことができることになる。
本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第1の例を分解して示す分解斜視図である。 本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第1の例を示す斜視図である。 本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第1の例を示す側面図である。 図3におけるIV−IV線断面を示す断面図である。 本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第1の例の絶縁ハウジング部材に同軸ケーブルの端部が挿入された状態を示す側面図である。 図5におけるVI−VI線断面を示す断面図である。 本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第1の例の絶縁ハウジング部材に挿入された同軸ケーブルの端部が屈曲途中におかれた状態を示す側面図である。 図7におけるVIII−VIII線断面を示す断面図である。 本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第1の例の絶縁ハウジング部材に挿入された同軸ケーブルの端部の屈曲が完了した状態を示す側面図である。 図9における X−X 線断面を示す断面図である。 本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第2の例を分解して示す分解斜視図である。 本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第2の例を示す正面図である。 本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第2の例を示す側面図である。 図13における XIV−X1V 線断面を示す断面図である。 本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第2の例の絶縁ハウジング部材に同軸ケーブルの端部が挿入された状態を示す側面図である。 図15における XVI−XVI 線断面を示す断面図である。 本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第2の例の絶縁ハウジング部材に同軸ケーブルの端部が挿入された状態を示す正面図である。 図17における XVIII−XVIII 線断面を示す断面図である。 本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第2の例の絶縁ハウジング部材に挿入された同軸ケーブルの端部の屈曲が完了した状態を示す側面図である。 図19におけるXX−XX線断面を示す断面図である。
本願発明を実施するための形態は、以下に述べられる本願発明についての実施例1及び実施例2をもって説明される。
図1は、本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第1の例を分解して示す。図1に示される本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第1の例を成す同軸ケーブルコネクタ装置10は、実際の使用にあたっては、同軸ケーブルの端部に装着される。
同軸ケーブルコネクタ装置10は、主要構成要素として、合成樹脂材等の絶縁材料により形成されて、例えば、回路基板上に配される絶縁ハウジング部材11と、弾性導電性材料により形成され、絶縁ハウジング部材11に配される状態をとるシグナル用導電性部材12と、例えば、金属板材料により形成され、絶縁ハウジング部材11にシグナル用導電性部材12から絶縁されて装着されて、当該絶縁ハウジング部材11の大部分を覆う状態をとるグラウンド用導電性部材13とを備えている。絶縁ハウジング部材11は、その大部分がグラウンド用導電性部材13によって覆われるもとで、シグナル用導電性部材12とグラウンド用導電性部材13とを相互絶縁状態をもって支持する役割を果たす。また、絶縁ハウジング部材11には、中心導体及び該中心導体を包囲する外側導体を有した同軸ケーブルの端部が外部から挿入されることになる開口部14と、絶縁ハウジング部材11の内部についての外部からの視認を可能とする窓部15とが形成されている。
シグナル用導電性部材12は、絶縁ハウジング部材11に配されたもとで、弾性を具えたものとされて同軸ケーブルにおける中心導体に接続される中心導体接続部16と、中心導体接続部16から絶縁ハウジング部材11の外部へと伸びて、例えば、絶縁ハウジング部材11が配された回路基板におけるシグナル端子部とされる外部のシグナル端子部に接続される接続端子部17とを有している。グラウンド用導電性部材13は、絶縁ハウジング部材11の大部分を覆うものとされたもとで、同軸ケーブルにおける外側導体に接続される外側導体接続部18と、例えば、絶縁ハウジング部材11が配された回路基板におけるグラウンド端子部とされる外部のグラウンド端子部に接続される接続端子部19とを有している。また、グラウンド用導電性部材13には、同軸ケーブルの端部が外部から挿入されることになる開口部20と、絶縁ハウジング部材11の内部についての外部からの視認を可能とする窓部21 とが形成されている。
図2(斜視図)及び図3(側面図)は、図1に示される主要構成要素が組み立てられて得られた同軸ケーブルコネクタ装置10を示す。図1に示される主要構成要素が組み立てられる際には、シグナル用導電性部材12が、図1における矢印aに示される方向をもって絶縁ハウジング部材11に組み付けられ、また、グラウンド用導電性部材13が、図1における矢印bに示される方向をもって絶縁ハウジング部材11に組み付けられる。グラウンド用導電性部材13が有する外側導体接続部18は、一対の相互対向する弾性片部を備えており、これらの弾性片部により同軸ケーブルの外側導体における被挟持部分を弾性力をもって挟持して同軸ケーブルを固定する弾性挟持固定部を形成している。
斯かる同軸ケーブルコネクタ装置10にあっては、絶縁ハウジング部材11に装着されたグラウンド用導電性部材13に形成された開口部20が絶縁ハウジング部材11に形成された開口部14に対応する位置をとるものとされており、それにより、同軸ケーブルの端部を、グラウンド用導電性部材13の外部から、グラウンド用導電性部材13における開口部20と絶縁ハウジング部材11における開口部14とを通じて、シグナル用導電性部材12の中心導体接続部16が配された絶縁ハウジング部材11の内部に挿入することができることになる。また、絶縁ハウジング部材11に装着されたグラウンド用導電性部材13に形成された窓部21が絶縁ハウジング部材11に形成された窓部15に対応する位置をとるものとされており、それにより、絶縁ハウジング部材11の内部を、グラウンド用導電性部材13の外部から、グラウンド用導電性部材13における窓部21と絶縁ハウジング部材11における窓部15とを通じて視認することができることになる。
図3におけるIV−IV線断面を示す図4に示されるように、絶縁ハウジング部材11は、その内面部の一部が、曲面部25及び平面部26を成すものとされている。そして、平面部26は、曲面部25に連なって設けられていて、絶縁ハウジング部材11の内部に配されたシグナル用導電性部材12の中心導体接続部16に、狭隙を挟んで対向している。絶縁ハウジング部材11の内面部における平面部26とシグナル用導電性部材12の中心導体接続部16との間に形成される狭隙には、グラウンド用導電性部材13の外部からグラウンド用導電性部材13における開口部20と絶縁ハウジング部材11における開口部14とを通じて絶縁ハウジング部材11の内部に挿入された同軸ケーブルの端部における中心導体が差し込まれる。斯かるもとで、シグナル用導電性部材12の中心導体接続部16は、同軸ケーブルの中心導体を、絶縁ハウジング部材11の内面部における平面部26に弾性力をもって押し付けて保持する弾性押圧部を形成している。それにより、絶縁ハウジング部材11の内面部における平面部26は、同軸ケーブルの端部における中心導体をシグナル用導電性部材12の中心導体接続部16とで挟持するものとされていることになる。
図5及び図5におけるVI−VI線断面を示す図6は、同軸ケーブルコネクタ装置10の絶縁ハウジング部材11に同軸ケーブル30の端部が挿入された状態を示す。同軸ケーブル30は、中心導体31が内部誘電体32によって包囲され、内部誘電体32が外部導体33によって包囲され、外部導体33が外皮絶縁体34によって覆われて構成されている。そして、同軸ケーブル30の端部は、外部導体33,内部誘電体32及び中心導体31が、順次段を成して露出するものとされている。
このように外部導体33,内部誘電体32及び中心導体31が、順次段を成して露出するものとされた同軸ケーブル30の端部が、グラウンド用導電性部材13の外部から、グラウンド用導電性部材13における開口部20と絶縁ハウジング部材11における開口部14とを通じて、シグナル用導電性部材12の中心導体接続部16が配された絶縁ハウジング部材11の内部に挿入されると、当該端部において露出した中心導体31が、絶縁ハウジング部材11の内面部における平面部26とシグナル用導電性部材12の中心導体接続部16との間に形成される狭隙に差し込まれて、シグナル用導電性部材12の中心導体接続部16と絶縁ハウジング部材11の内面部における平面部26とによって挟持される状態がとられる。それにより、同軸ケーブル30の端部における中心導体31が、シグナル用導電性部材12の中心導体接続部16が形成する弾性押圧部によって保持された被保持部分を、同軸ケーブル30の端部の絶縁ハウジング部材11の内部への挿入方向とされる第1の方向に沿って伸びるものとして有することになる。
このようにして、同軸ケーブル30の中心導体31における被保持部分がシグナル用導電性部材12の中心導体接続部16が形成する弾性押圧部によって保持された状態とされることにより、同軸ケーブル30の中心導体31とシグナル用導電性部材12との電気的接続がなされ、同軸ケーブル30の中心導体31が、シグナル用導電性部材12を通じて、例えば、絶縁ハウジング部材11が配された回路基板におけるシグナル端子部とされる外部のシグナル端子部に、電気的に接続される。斯かる際、同軸ケーブル30の中心導体31における被保持部分がシグナル用導電性部材12の中心導体接続部16が形成する弾性押圧部によって保持された状態は、同軸ケーブル30の端部を、同軸ケーブルコネクタ装置10のグラウンド用導電性部材13の外部から、グラウンド用導電性部材13における開口部20と絶縁ハウジング部材11における開口部14とを通じて、シグナル用導電性部材12の中心導体接続部16が配された絶縁ハウジング部材11の内部へと挿入して、同軸ケーブル30の端部において露出する中心導体31における被保持部分とされる部分を、グラウンド用導電性部材13における開口部20と絶縁ハウジング部材11における開口部14とを第1の方向に沿ってグラウンド用導電性部材13の外部から絶縁ハウジング部材11の内部へと通過させて、シグナル用導電性部材12の中心導体接続部16と絶縁ハウジング部材11の内面部における平面部26との間に形成される狭隙に差し込むことにより得られる。
その後、図7及び図7におけるVIII−VIII線断面を示す図8に示されるように、中心導体31における被保持部分がシグナル用導電性部材12の中心導体接続部16が形成する弾性押圧部によって保持された同軸ケーブル30は、その端部における中心導体31が絶縁ハウジング部材11の内面部における曲面部25に沿うものとなるように、グラウンド用導電性部材13における外側導体接続部18側へと屈曲せしめられ、グラウンド用導電性部材13における開口部20と絶縁ハウジング部材11における開口部14とを、グラウンド用導電性部材13の外側から内側へと通過するものとされる。そして、最終的には、図9及び図9における X−X 線断面を示す図10に示されるように、同軸ケーブル30の端部において露出する外側導体33が、第1の方向とは異なる、例えば、第1の方向に直交する第2の方向に沿って伸びるものとされて、グラウンド用導電性部材13における外側導体接続部18が形成する弾性挟持固定部によって挟持され、それにより、同軸ケーブル30が固定される状態がとられる。それにより、同軸ケーブル30の端部における外側導体33が、グラウンド用導電性部材13における外側導体接続部18が形成する弾性挟持固定部によって挟持された被挟持部分を、第1の方向とは異なる、例えば、第1の方向に直交する第2の方向に沿って伸びるものとして有することになる。
このようにして、同軸ケーブル30の外側導体33における被挟持部分がグラウンド用導電性部材13における外側導体接続部18が形成する弾性挟持固定部によって挟持された状態とされることにより、同軸ケーブル30の外側導体33とグラウンド用導電性部材13との電気的接続がなされ、同軸ケーブル30の外側導体33が、グラウンド用導電性部材13を通じて、例えば、絶縁ハウジング部材11が配された回路基板におけるグラウンド端子部とされる外部のグラウンド端子部に、電気的に接続される。斯かる際、同軸ケーブル30の外側導体33における被挟持部分がグラウンド用導電性部材13の外側導体接続部18が形成する弾性挟持固定部によって挟持された状態は、中心導体31における被保持部分がシグナル用導電性部材12の中心導体接続部16が形成する弾性押圧部によって保持された同軸ケーブル30の端部を、その端部における中心導体31が絶縁ハウジング部材11の内面部における曲面部25に沿うものとなるように、グラウンド用導電性部材13における外側導体接続部18側へと屈曲させ、当該端部における外側導体33における被挟持部分を、グラウンド用導電性部材13における開口部20と絶縁ハウジング部材11における開口部14とをグラウンド用導電性部材13の外側から内側へと通過させて、グラウンド用導電性部材13における外側導体接続部18が形成する弾性挟持固定部に挟持係合させることにより得られる。その際、絶縁ハウジング部材11の内面部における曲面部25は、同軸ケーブル30における中心導体31の被保持部分と外側導体33の被挟持部分との間に部分に対応する位置に配されたものとされる。
上述のようにして、グラウンド用導電性部材13における外側導体接続部18が形成する弾性挟持固定部によって同軸ケーブル30が固定されたもとで、同軸ケーブル30の中心導体31における被保持部分がシグナル用導電性部材12の中心導体接続部16により形成された弾性押圧部によって保持された絶縁ハウジング部材11の内部は、グラウンド用導電性部材13の外部から、グラウンド用導電性部材13における窓部21と絶縁ハウジング部材11における窓部15とを通じて視認することができる。
以上よりして、同軸ケーブルコネクタ装置10を同軸ケーブル30の端部に装着するにあたっては、同軸ケーブル30の中心導体31とシグナル用導電性部材12との電気的接続及び同軸ケーブル30の外側導体33とグラウンド用導電性部材13との電気的接続を、端部において中心導体31及び外側導体33が露出せしめられた同軸ケーブル30の中心導体31における被保持部分とされる部分を、シグナル用導電性部材12における中心導体接続部16が形成する弾性押圧部とそれに対向する絶縁ハウジング部材11の内面部との間に差し込み、その後、同軸ケーブル30を屈曲させてその端部における外側導体33の被挟持部分とされる部分を、グラウンド用導電性部材13に形成された開口部20及び絶縁ハウジング部材11に形成された開口部14を通じてグラウンド用導電性部材13における外側導体接続部18が形成する弾性挟持固定部に挟持係合させる、という簡単で容易な二段階の作業によって成すことができる。即ち、同軸ケーブルコネクタ装置10によれば、同軸ケーブル30の中心導体31に接続されるシグナル用導電性部材12と、同軸ケーブル30の外側導体33に接続されるグラウンド用導電性部材13と、シグナル用導電性部材12とグラウンド用導電性部材13とを相互絶縁状態をもって支持する絶縁ハウジング部材11とを備えた構成のもとで、同軸ケーブル30の中心導体31とシグナル用導電性部材12との電気的接続及び同軸ケーブル30の外側導体33とグラウンド用導電性部材13との電気的接続がなされる同軸ケーブル30の端部への装着を、従来提案されている同軸ケーブルコネクタ装置において要される一連の煩わしい作業が要されることなく、簡単で容易な作業をもって行うことができることになる。
図11は、本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第2の例を分解して示す。図11に示される本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置の第2の例を成す同軸ケーブルコネクタ装置40も、実際の使用にあたっては、同軸ケーブルの端部に装着される。
同軸ケーブルコネクタ装置40は、主要構成要素として、合成樹脂材等の絶縁材料により形成されて、例えば、回路基板上に配される絶縁ハウジング部材41と、弾性導電性材料により形成され、絶縁ハウジング部材41に配される状態をとるシグナル用導電性部材42と、例えば、金属板材料により形成され、絶縁ハウジング部材41にシグナル用導電性部材42から絶縁されて装着されて、当該絶縁ハウジング部材41の大部分を覆う状態をとるグラウンド用導電性部材43とを備えている。絶縁ハウジング部材41は、その大部分がグラウンド用導電性部材43によって覆われるもとで、シグナル用導電性部材42とグラウンド用導電性部材43とを相互絶縁状態をもって支持する役割を果たす。また、絶縁ハウジング部材41には、シグナル用導電性部材42が外部から挿入され、さらには、中心導体及び該中心導体を包囲する外側導体を有した同軸ケーブルの端部が外部から挿入されることになる開口部44と、絶縁ハウジング部材41の内部についての外部からの視認を可能とする窓部45とが形成されている。
シグナル用導電性部材42は、絶縁ハウジング部材41に配されたもとで、弾性を具えたものとされて同軸ケーブルにおける中心導体に接続される中心導体接続部46と、中心導体接続部46から絶縁ハウジング部材41の外部へと伸び、例えば、絶縁ハウジング部材41が配された回路基板におけるシグナル端子部とされる外部のシグナル端子部に接続される接続端子部47とを有している。シグナル用導電性部材42における中心導体接続部46は、一対の相互対向する弾性片部を備えており、これらの弾性片部により同軸ケーブルの中心導体を弾性力をもって挟んで保持する弾性挟持部を形成している。グラウンド用導電性部材43は、絶縁ハウジング部材41の大部分を覆うものとされたもとで、同軸ケーブルにおける外側導体に接続される外側導体接続部48と、例えば、絶縁ハウジング部材41が配された回路基板におけるグラウンド端子部とされる外部のグラウンド端子部に接続される接続端子部49とを有している。また、グラウンド用導電性部材43には、同軸ケーブルの端部が外部から挿入されることになる開口部50が形成されている。
図12(正面図)及び図13(側面図)は、図11に示される主要構成要素が組み立てられて得られた同軸ケーブルコネクタ装置40を示す。図11に示される主要構成要素が組み立てられる際には、シグナル用導電性部材42が、図11における矢印cに示される方向をもって絶縁ハウジング部材41に組み付けられ、また、グラウンド用導電性部材43が、図11における矢印dに示される方向をもって絶縁ハウジング部材41に組み付けられる。グラウンド用導電性部材43が有する外側導体接続部48は、一対の相互対向する弾性片部を備えており、これらの弾性片部により同軸ケーブルの外側導体を弾性力をもって挟持して同軸ケーブルを固定する弾性挟持固定部を形成している。また、グラウンド用導電性部材43における弾性挟持固定部を形成する外側導体接続部48が備える一対の弾性片に挟まれた間隙における絶縁ハウジング部材41に形成された窓部45に対応することになる部分は、グラウンド用導電性部材43の内部についての外部からの視認を可能とする窓部51を形成している。なお、絶縁ハウジング部材41の内部から外部に突出したシグナル用導電性部材42の接続端子部47は、図11に示される状態から折り曲げられた状態に移行したものとされている。
斯かる同軸ケーブルコネクタ装置40にあっては、絶縁ハウジング部材41に装着されたグラウンド用導電性部材43に形成された開口部50が絶縁ハウジング部材41に形成された開口部44に対応する位置をとるものとされており、それにより、同軸ケーブルの端部を、グラウンド用導電性部材43の外部から、グラウンド用導電性部材43における開口部50と絶縁ハウジング部材41における開口部44とを通じて、シグナル用導電性部材42の中心導体接続部46が配された絶縁ハウジング部材41の内部に挿入することができることになる。また、絶縁ハウジング部材41に装着されたグラウンド用導電性部材43における窓部51が絶縁ハウジング部材41に形成された窓部45に対応する位置をとるものとされており、それにより、シグナル用導電性部材42の中心導体接続部46が配された絶縁ハウジング部材41の内部を、グラウンド用導電性部材43の外部から、グラウンド用導電性部材43における窓部51と絶縁ハウジング部材41における窓部45とを通じて視認することができることになる。
図13における XIV−XIV 線断面を示す図14に示されるように、絶縁ハウジング部材41にあっては、その内面部の一部が曲面部52を成すものとされており、窓部45は、曲面部52が設けられた部分に連なる部分を貫通するものとして形成されている。また、絶縁ハウジング部材41の内部に配されたシグナル用導電性部材42の中心導体接続部46は、それが弾性挟持部を形成するものとして備える一対の相互対向する弾性片部間に形成される狭隙に、グラウンド用導電性部材43の外部からグラウンド用導電性部材43における開口部50と絶縁ハウジング部材41における開口部44とを通じて絶縁ハウジング部材41の内部に挿入された同軸ケーブルの端部における中心導体が差し込まれる状態におかれる。
図15,図15における XVI−XVI 線断面を示す図16,図17、及び、図17における XVIII−XVIII 線断面を示す図18は、同軸ケーブルコネクタ装置40の絶縁ハウジング部材41に同軸ケーブル30の端部が挿入された状態を示す。同軸ケーブル30は、前述のように、中心導体31が内部誘電体32によって包囲され、内部誘電体32が外部導体33によって包囲され、外部導体33が外皮絶縁体34によって覆われて構成されている。そして、同軸ケーブル30の端部は、外部導体33,内部誘電体32及び中心導体31が、順次段を成して露出するものとされている。
このように外部導体33,内部誘電体32及び中心導体31が、順次段を成して露出するものとされた同軸ケーブル30の端部が、グラウンド用導電性部材43の外部から、グラウンド用導電性部材43における開口部50と絶縁ハウジング部材41における開口部44とを通じて、シグナル用導電性部材42の中心導体接続部46が配された絶縁ハウジング部材41の内部に挿入されると、図18に示されるように、当該端部において露出した中心導体31が、シグナル用導電性部材42の中心導体接続部46が弾性挟持部を形成するものとして備える一対の相互対向する弾性片部間に形成される狭隙に差し込まれて、シグナル用導電性部材42の中心導体接続部46が形成する弾性挟持部により挟まれて保持される状態がとられる。それにより、同軸ケーブル30の端部における中心導体31が、シグナル用導電性部材42の中心導体接続部46が形成する弾性挟持部により挟まれて保持された被保持部分を、同軸ケーブル30の端部の絶縁ハウジング部材41の内部への挿入方向とされる第1の方向に沿って伸びるものとして有することになる。
このようにして、同軸ケーブル30の中心導体31における被保持部分がシグナル用導電性部材42の中心導体接続部46が形成する弾性挟持部により挟まれて保持された状態とされることにより、同軸ケーブル30の中心導体31とシグナル用導電性部材42との電気的接続がなされ、同軸ケーブル30の中心導体31が、シグナル用導電性部材42を通じて、例えば、絶縁ハウジング部材41が配された回路基板におけるシグナル端子部とされる外部のシグナル端子部に、電気的に接続される。斯かる際、同軸ケーブル30の中心導体31における被保持部分がシグナル用導電性部材42の中心導体接続部46が形成する弾性挟持部により挟まれて保持された状態は、同軸ケーブル30の端部を、同軸ケーブルコネクタ装置40のグラウンド用導電性部材43の外部から、グラウンド用導電性部材43における開口部50と絶縁ハウジング部材41における開口部44とを通じて、シグナル用導電性部材42の中心導体接続部46が配された絶縁ハウジング部材41の内部へと挿入して、同軸ケーブル30の端部において露出する中心導体31における被保持部分とされる部分を、グラウンド用導電性部材43における開口部50と絶縁ハウジング部材41における開口部44とを第1の方向に沿ってグラウンド用導電性部材43の外部から絶縁ハウジング部材41の内部へと通過させて、シグナル用導電性部材42の中心導体接続部46が弾性挟持部を形成するものとして備える一対の相互対向する弾性片部間に形成される狭隙に差し込むことにより得られる。
その後、図19及び図19におけるXX−XX線断面を示す図20に示されるように、中心導体31における被保持部分がシグナル用導電性部材42の中心導体接続部46が形成する弾性挟持部により挟まれて保持された同軸ケーブル30は、その端部における中心導体31が絶縁ハウジング部材41の内面部における曲面部52に沿うものとなるように、グラウンド用導電性部材43における外側導体接続部48側へと屈曲せしめられ、グラウンド用導電性部材43における開口部50と絶縁ハウジング部材41における開口部44とを、グラウンド用導電性部材43の外側から内側へと通過するものとされる。そして、最終的には、同軸ケーブル30の端部において露出する外側導体33が、第1の方向とは異なる、例えば、第1の方向に直交する第2の方向に沿って伸びるものとされて、グラウンド用導電性部材43における外側導体接続部48が形成する弾性挟持固定部によって挟持され、それにより、同軸ケーブル30が固定される状態がとられる。それにより、同軸ケーブル30の端部における外側導体31が、グラウンド用導電性部材43における外側導体接続部48が形成する弾性挟持固定部によって挟持された被挟持部分を、第1の方向とは異なる、例えば、第1の方向に直交する第2の方向に沿って伸びるものとして有することになる。
このようにして、同軸ケーブル30の外側導体33における被挟持部分がグラウンド用導電性部材43における外側導体接続部48が形成する弾性挟持固定部によって挟持された状態とされることにより、同軸ケーブル30の外側導体33とグラウンド用導電性部材43との電気的接続がなされ、同軸ケーブル30の外側導体33が、グラウンド用導電性部材43を通じて、例えば、絶縁ハウジング部材41が配された回路基板におけるグラウンド端子部とされる外部のグラウンド端子部に、電気的に接続される。斯かる際、同軸ケーブル30の外側導体33における被挟持部分がグラウンド用導電性部材43の外側導体接続部48が形成する弾性挟持固定部によって挟持された状態は、中心導体31における被保持部分がシグナル用導電性部材42の中心導体接続部46が形成する弾性挟持部により挟まれて保持された同軸ケーブル30の端部を、その端部における中心導体31が絶縁ハウジング部材41の内面部における曲面部52に沿うものとなるように、グラウンド用導電性部材43における外側導体接続部48側へと屈曲させ、当該端部における外側導体33における被挟持部分を、グラウンド用導電性部材43における開口部50と絶縁ハウジング部材41における開口部44とをグラウンド用導電性部材43の外側から内側へと通過させて、グラウンド用導電性部材43における外側導体接続部48が形成する弾性挟持固定部に挟持係合させることにより得られる。その際、絶縁ハウジング部材41の内面部における曲面部52は、同軸ケーブル30における中心導体31の被保持部分と外側導体33の被挟持部分との間に部分に対応する位置に配されたものとされる。
上述のようにして、グラウンド用導電性部材43における外側導体接続部48が形成する弾性挟持固定部によって同軸ケーブル30が固定されたもとで、同軸ケーブル30の中心導体31における被保持部分がシグナル用導電性部材42の中心導体接続部46により形成された弾性挟持部により挟まれて保持された絶縁ハウジング部材41の内部は、グラウンド用導電性部材43の外部から、グラウンド用導電性部材43における窓部51と絶縁ハウジング部材41における窓部45とを通じて視認することができる。
以上よりして、同軸ケーブルコネクタ装置40を同軸ケーブル30の端部に装着するにあたっては、同軸ケーブル30の中心導体31とシグナル用導電性部材42との電気的接続及び同軸ケーブル30の外側導体33とグラウンド用導電性部材43との電気的接続を、端部において中心導体31及び外側導体33が露出せしめられた同軸ケーブル30の中心導体31における被保持部分とされる部分を、シグナル用導電性部材42の中心導体接続部46が弾性挟持部を形成するものとして備える一対の相互対向する弾性片部間に形成される狭隙に差し込み、その後、同軸ケーブル30を屈曲させてその端部における外側導体33の被挟持部分とされる部分を、グラウンド用導電性部材43に形成された開口部50及び絶縁ハウジング部材41に形成された開口部44を通じてグラウンド用導電性部材43における外側導体接続部48が形成する弾性挟持固定部に挟持係合させる、という簡単で容易な二段階の作業によって成すことができる。即ち、同軸ケーブルコネクタ装置40によれば、同軸ケーブル30の中心導体31に接続されるシグナル用導電性部材42と、同軸ケーブル30の外側導体33に接続されるグラウンド用導電性部材43と、シグナル用導電性部材42とグラウンド用導電性部材43とを相互絶縁状態をもって支持する絶縁ハウジング部材41とを備えた構成のもとで、同軸ケーブル30の中心導体31とシグナル用導電性部材42との電気的接続及び同軸ケーブル30の外側導体33とグラウンド用導電性部材43との電気的接続がなされる同軸ケーブル30の端部への装着を、従来提案されている同軸ケーブルコネクタ装置において要される一連の煩わしい作業が要されることなく、簡単で容易な作業をもって行うことができることになる。
以上のような本願発明に係る同軸ケーブルコネクタ装置は、同軸ケーブルの中心導体に接続されるシグナル用導電性部材と、同軸ケーブルの外側導体に接続されるグラウンド用導電性部材と、シグナル用導電性部材とグラウンド用導電性部材とを相互絶縁状態をもって支持する絶縁ハウジング部材とを備えて構成されるもとで、同軸ケーブルの中心導体とシグナル用導電性部材との電気的接続及び同軸ケーブルの外側導体とグラウンド用導電性部材との電気的接続がなされる同軸ケーブルの端部への装着を、簡単で容易な作業をもって行うことができるものとして、各種の電子機器等に広く適用され得るものである。
10,40・・・同軸ケーブルコネクタ装置, 11,41・・・絶縁ハウジング部材, 12,42・・・シグナル用導電性部材, 13,43・・・グラウンド用導電性部材, 14,20,44,50・・・開口部, 15,21,45,51・・・窓部, 16,46・・・中心導体接続部, 17,47,19,49・・・接続端子部, 18,48・・・外側導体接続部, 25,52・・・曲面部, 26・・・平面部, 30・・・同軸ケーブル, 31・・・中心導体, 32・・・内部誘電体, 33・・・外側導体, 34・・・外皮絶縁体

Claims (6)

  1. 中心導体及び該中心導体を包囲する外側導体を有した同軸ケーブルにおける上記中心導体に接続される中心導体接続部を有したシグナル用導電性部材と、
    上記同軸ケーブルにおける上記外側導体に接続される外側導体接続部を有したグラウンド用導電性部材と、
    上記シグナル用導電性部材と上記グラウンド用導電性部材とを相互絶縁状態をもって支持する絶縁ハウジング部材と、
    を備えて構成され、
    上記絶縁ハウジング部材の大部分が上記グラウンド用導電性部材によって覆われる状態におかれ、
    上記シグナル用導電性部材の中心導体接続部が、上記中心導体を上記絶縁ハウジング部材の内面部に弾性力をもって押し付けて保持する弾性押圧部又は上記中心導体を上記絶縁ハウジング部材内において弾性力をもって挟んで保持する弾性挟持部を形成し、
    上記グラウンド用導電性部材の外側導体接続部が、上記中心導体における上記弾性押圧部又は弾性挟持部によって保持された被保持部分が伸びる第1の方向とは異なる第2の方向に伸びるものとされた上記外側導体における被挟持部分を弾性力をもって挟持して上記同軸ケーブルを固定する弾性挟持固定部を形成し、
    上記グラウンド用導電性部材に、上記中心導体における上記被保持部分とされる部分が上記第1の方向に沿って上記グラウンド用導電性部材の外部から上記絶縁ハウジング部材内へと通過するとともに、上記外側導体における上記被挟持部分とされる部分が上記グラウンド用導電性部材の外側から内側へと通過する開口部が形成されている、
    ことを特徴とする同軸ケーブルコネクタ装置。
  2. 上記シグナル用導電性部材が、上記中心導体接続部に加えて、該中心導体接続部から上記絶縁ハウジング部材の外部へと伸びて外部のシグナル端子部に接続される第1の接続端子部を有し、上記グラウンド用導電性部材が、上記外側導体接続部に加えて、外部のグラウンド端子部に接続される第2の接続端子部を有していることを特徴とする請求項1記載の同軸ケーブルコネクタ装置。
  3. 上記同軸ケーブルにおける上記外側導体の被挟持部分が伸びる上記第2の方向が、上記同軸ケーブルにおける上記中心導体の被保持部分が伸びる上記第1の方向に対して直交することを特徴とする請求項1記載の同軸ケーブルコネクタ装置。
  4. 上記絶縁ハウジング部材が、上記同軸ケーブルにおける上記中心導体の被保持部分と上記外側導体の被挟持部分との間の部分に対応する位置に配された曲面部を有することを特徴とする請求項1記載の同軸ケーブルコネクタ装置。
  5. 上記絶縁ハウジング部材の内面部が、上記曲面部に連なって設けられ、上記同軸ケーブルの中心導体における上記被保持部分を上記シグナル用導電性部材の中心導体接続部とで挟持する平面部を成すことを特徴とする請求項4記載の同軸ケーブルコネクタ装置。
  6. 上記グラウンド用導電性部材及び上記絶縁ハウジング部材の夫々に、上記同軸ケーブルの中心導体における上記被保持部分に対する上記シグナル用導電性部材の中心導体接続部の接続状態についての上記グラウンド用導電性部材の外部からの視認を可能とする窓部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の同軸ケーブルコネクタ装置。
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