JP6813177B2 - 圧接接続型コンタクト及び同軸コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、圧接接続型コンタクト及び同軸コネクタに関する。特に、同軸ケーブルを構成する中心導体と圧接接続できる圧接端子を端部に有する圧接接続型コンタクトの構造、及び、この圧接接続型コンタクトを備えた同軸コネクタの構造に関する。
同軸ケーブルの端末に固定した同軸コネクタをプリント基板に実装したリセプタクルに接続することで、高周波信号を同軸ケーブルからプリント基板に伝送できる。又は、高周波信号をプリント基板から同軸ケーブルに伝送できる。
一般に、同軸ケーブルは、円形の中心導体、中心導体の周囲を囲うフッ素系樹脂などの誘電体、誘電体の周囲を囲う編組線などの外部導体、及び、外部導体を被覆保護する絶縁シースで構成している。
例えば、従来技術による同軸コネクタは、金属製のシェルと円筒状の外部コンタクトを備えている。又、同軸コネクタは、ハウジングと中心コンタクトを備えている。シェルは、その一端部側において、圧着により同軸ケーブルの絶縁シースを固定している。シェルと外部コンタクトは、一体で構成している。外部コンタクトは、シェルの一端部側に形成している。又、外部コンタクトは、同軸ケーブルの外部導体と電気的に接続している。
ハウジングは、外部コンタクトと中心コンタクトを電気的に絶縁している。中心コンタクトは、外部コンタクトの内部に配置されている。中心コンタクトは、二股状に構成した一対の板ばね片を備えている。一対の板ばね片の間に同軸ケーブルの中心導体を嵌合すると、一対の板ばね片が中心導体を挟持するので、中心導体と中心コンタクトを電気的に接続できる。
同軸コネクタをリセプタクルに接続すると、外部導体をリセプタクルの外部コンタクトに接続でき、中心導体をリセプタクルの中心コンタクトに接続できる。そして、同軸ケーブルから高周波信号をプリント基板に伝送でき、プリント基板から高周波信号を同軸ケーブルに伝送できる。
ところで、従来技術による同軸コネクタは、同軸ケーブルの中心導体を一対の板ばね片で挟持していただけだったので、同軸ケーブルの中心導体と中心コンタクトの接続が確実でないという不具合があった。そこで、同軸ケーブルの中心導体と中心コンタクトの接続が確実な同軸コネクタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、上述した同軸コネクタは、これを使用する電子機器の小型化及び薄型化に伴って、小型化及び薄型化が要求されている。特に、上述した同軸コネクタは、プリント基板への実装高さを低くする、いわゆる、低背化が要求されている。このような要求により、従来の同軸コネクタと比べて、低背化した同軸コネクタが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−324636号公報 特開2013−157113号公報
図18は、第1の従来技術による同軸コネクタの構成を示す縦断面図であり、同軸ケーブルを同軸コネクタに接続する前の状態図である。図19は、第1の従来技術による同軸コネクタの構成を示す縦断面図であり、同軸ケーブルを同軸コネクタに接続した状態図である。
図20は、第1の従来技術による同軸コネクタの構成を示す縦断面図であり、図19に示した状態からシェルの一部及びハウジングの一部を屈曲した状態図である。図21は、第1の従来技術による同軸コネクタの構成を示す縦断面図であり、図20に示した状態からシェルの一部を同軸ケーブルに圧着した状態図である。
図22は、第1の従来技術による同軸コネクタの構成を示す側面図である。図23は、第1の従来技術による同軸コネクタが接続されるリセプタクルの構成を示す縦断面図である。なお、本願の図18と図19は、特許文献1の図1と図4に相当している。又、本願の図20と図21は、特許文献1の図5と図8に相当している。更に、本願の図22は、特許文献1の図9に相当している。
図18から図22を参照すると、第1の従来技術による同軸コネクタ9は、外部コンタクトとなる導電性を有するシェル91、ハウジング92、及び、中心コンタクト93を備えている。
図18又は図19を参照すると、同軸ケーブルCbは、単線又は撚線からなる円形の中心導体Wc、中心導体Wcの周囲を囲うフッ素系樹脂などの誘電体Di、誘電体Diの周囲を囲う編組線などの外部導体Wb、及び、外部導体Wbを被覆保護する絶縁シースWiで構成している。図18を参照して、同軸ケーブルCbは、各構成部材がそれらの端末から所定の剥離長で予め剥離されている。つまり、同軸ケーブルCbは、端末処理されている。
図18又は図19を参照すると、シェル91は、導電性を有する金属板からなり、円筒部911とC形チェンネル状の折り曲げ片912を有している。円筒部911は、その一方の面を略円形に開口している。折り曲げ片912は、円筒部911の外周の一部が円筒部911の軸方向に延出している。折り曲げ片912の基端部を略直角に折り曲げて、円筒部911の開口と反対側に対向配置できる(図20又は図21参照)。
図18から図21を参照すると、円筒部911は、後述するリセプタクル8の外部コンタクト82を構成する円筒部82rを内部に導入できる(図23参照)。又、円筒部911は、輪帯突起91dを内壁から突出している。輪帯突起91dは、円筒部911の内周から円筒部911の中心に向かって半円弧状に突出している。輪帯突起91dは、後述する円筒部82rの外周に形成した輪帯溝82dに嵌合できる(図23参照)。
図18から図21を参照すると、折り曲げ片912は、第1のクリンプバレル91a、第2のクリンプバレル91b、及び、第3のクリンプバレル91cを備えている。これらのクリンプバレル91a・91b・91cは、U字状に開口したオープンクリンプバレルである。これらのオープンクリンプバレルが閉じるように圧着することで、同軸ケーブルCb及びハウジング92を保持できる。
図20に示した状態から、第1のクリンプバレル91aをハウジング92の肩部92sに圧着することで、シェル91の内部にハウジング92を保持できる(図21又は図22参照)。図20に示した状態から、第2のクリンプバレル91bを外部導体Wbに圧着することで、シェル91と外部導体Wbを機械的及び電気的に接続できる(図21又は図22参照)。図20に示した状態から、第3のクリンプバレル91cを絶縁シースWiに圧着することで、同軸ケーブルCbの端末に同軸コネクタ9を固定できる(図21又は図22参照)。
図18から図21を参照すると、ハウジング92は、円柱状の本体921と帯板状の折り曲げ片922で構成している。本体921は、導入穴92hを中央部に開口している。導入穴92hには、後述するリセプタクル8の円筒状の中心コンタクト81を導入できる(図23参照)。又、本体921は、中心コンタクト93を上部に配置している。そして、導入穴92hには、中心コンタクト93に設けた一対の挟持片93c・93cを配置している。
図18又は図19を参照すると、折り曲げ片922は、本体921の外周の一部が折り曲げ片912と略平行に延出している。図18又は図19に示した状態から、折り曲げ片922の基端部を略直角に折り曲げると、本体921の上部に固定された中心コンタクト93の固定片93aに向けて、屈曲片93bを折りたたむことができる(図20又は図21参照)。そして、固定片93aと屈曲片93bで中心導体Wcと接続自在に挟持できる(図20又は図21参照)。図20又は図21を参照すると、ハウジング92は、シェル91と中心コンタクト93を電気的に絶縁できる。
図18又は図19を参照すると、中心コンタクト93は、V字状に開角した一組の帯板状の固定片93a及び屈曲片93bと、一対の挟持片93c・93cを備えている。固定片93aは、一対の挟持片93c・93cを底部側に突出している。
図20又は図21を参照して、後述するリセプタクル8の中心コンタクト81を導入穴92hに導入すると(図23参照)、一対の挟持片93c・93cで中心コンタクト81を挟持できる。そして、同軸コネクタ9の中心コンタクト93とリセプタクル8の中心コンタクト81を電気的に接続できる。
次に、第1の従来技術による同軸コネクタ9の組立方法を説明する。最初に、図18を参照して、同軸ケーブルCbの中心導体Wcを固定片93aと屈曲片93bの間に向かって進行する(図中矢印A参照)。次に、図19に示すように、中心導体Wcを固定片93aと屈曲片93bの間に配置する。
次に、図19を参照して、折り曲げ片912と折り曲げ片922を円筒部911及び本体921に向かって折り曲げる(図中矢印B参照)。これにより、図20に示すように、固定片93aと屈曲片93bが中心導体Wcを挟持して、中心導体Wcと中心コンタクト93を確実に接続できる。
次に、図20に示した状態から、図21又は図22に示すように、第1のクリンプバレル91a、第2のクリンプバレル91b、及び、第3のクリンプバレル91cを圧着することで、同軸ケーブルCbの端末に同軸コネクタ9を固定できる。
次に、第1の従来技術による同軸コネクタが接続されるリセプタクルの構成を説明する。図23を参照すると、従来技術によるリセプタクル8は、円筒状の中心コンタクト81、円筒状の外部コンタクト82、及び、誘電体からなるハウジング83を備えている。
図23を参照すると、中心コンタクト81は、円筒状の本体部81bとリード部81rで構成している。本体部81bは、先端部が半球状に閉塞され、内部が中空になっている。リード部81rは、本体部81bの底壁から外周方向に帯状に延びている。リード部81rは、その底面をプリント基板8pの信号ライン(図示せず)にハンダ接合できる。
図23を参照すると、外部コンタクト82は、円筒部82rと複数の鍔部82fで構成している。円筒部82rは、上面を開口している。又、円筒部82rは、中心コンタクト81の本体部81bを囲うように、同軸上に内部に配置している。鍔部82fは、円筒部82rの底壁から三方向に帯状に延びている。複数の鍔部82fは、その底面をプリント基板8pのグラウンドパターン(図示せず)にハンダ接合できる。
図23を参照すると、ハウジング83は、矩形の板状に形成している。ハウジング83は、中心コンタクト81及び外部コンタクト82を一体成形することで、中心コンタクト81と外部コンタクト82を固定している。円筒部82rの内部では、中心コンタクト81と外部コンタクト82を電気的に絶縁するように、ハウジング83で充実している。
図22又は図23を参照して、同軸コネクタ9をリセプタクル8に接続すると、同軸ケーブルCbに内在する中心導体Wcを中心コンタクト81に接続でき、同軸ケーブルCbに内在する外部導体Wbを外部コンタクト82に接続できる。そして、同軸ケーブルCbから高周波信号をプリント基板8pに伝送でき、プリント基板8pから高周波信号を同軸ケーブルCbに伝送できる。
このように、第1の従来技術による同軸コネクタは、一組の同軸コネクタとリセプタクルを用いて、同軸ケーブルとプリント基板を電気的に接続している。
しかし、図20又は図21を参照すると、第1の従来技術による同軸コネクタ9は、中心コンタクト93を構成する固定片93aと屈曲片93bで、中心導体Wcを挟持している。このような、中心導体Wcを挟持している箇所では、中心導体Wcが複数の素線を撚り合わせた撚線の場合には、複数の素線がほぐれて、中心導体と中心コンタクトの電気的接続が不安定になる心配がある。
従来技術による中心コンタクトの構造を変えて、同軸ケーブルの中心導体と中心コンタクトの接続がより確実な、コンタクト及びこのコンタクトを備えた同軸コネクタが求められている。
図24は、第2の従来技術による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、図24(A)は、第2の従来技術による同軸コネクタをオモテ面から観た状態図、図24(B)は、第2の従来技術による同軸コネクタをウラ面から観た状態図である。
図25は、第2の従来技術による同軸コネクタの構成を示す縦断面図であり、図24のA−A矢視を拡大した断面図である。
図26は、第2の従来技術による同軸コネクタの構成を示す斜視分解組立図であり、第2の従来技術による同軸コネクタに備わるシェルを折り曲げ加工する前の状態図である。
図27は、第2の従来技術による同軸コネクタの構成を示す斜視分解組立図であり、第2の従来技術による同軸コネクタに備わるシェルを折り曲げ加工する前の状態図である。
図28は、第2の従来技術による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、同軸ケーブルの中心導体を中心コンタクトに接続した状態図である。
なお、本願の図24から図28は、特許文献2の図1から図5に相当している。又、第1の従来技術で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じにするので説明を省略することがある。
図24から図28を参照すると、第2の従来技術による同軸コネクタ7は、外部コンタクトとなる導電性を有するシェル71、ハウジング72、及び、ベローズ形の中心コンタクト73を備えている。
図26又は図27を参照すると、シェル71は、導電性を有する金属板からなり、円筒部711とC形チェンネル状の折り曲げ片712を有している。円筒部711は、その一方の面を略円形に開口している。折り曲げ片712は、円筒部711の外周の一部が円筒部711の軸方向に延出している。折り曲げ片712の基端部を略直角に折り曲げて、円筒部711の開口と反対側に対向配置できる(図24又は図28参照)。
図24から図28を参照すると、円筒部711は、リセプタクル8の外部コンタクト82を構成する円筒部82rを内部に導入できる(図23参照)。又、円筒部711は、断続する輪帯突起71dを内壁から突出している(図26又は図27参照)。輪帯突起71dは、円筒部711の内周から円筒部711の中心に向かって半円弧状に突出している。輪帯突起71dは、円筒部82rの外周に形成した輪帯溝82dに嵌合できる(図23参照)。
図24から図28を参照すると、折り曲げ片712は、第1のクリンプバレル71a、第2のクリンプバレル71b、及び、第3のクリンプバレル71cを備えている。これらのクリンプバレル71a・71b・71cは、U字状に開口したオープンクリンプバレルである。これらのオープンクリンプバレルが閉じるように圧着することで、同軸ケーブルCb及びハウジング72を保持できる。なお、第1のクリンプバレル71aは、V字状に穿設した条溝71vを有している(図26参照)。
図26又は図27を参照すると、円筒部711は、一対の延出部713・713を有している。一対の延出部713・713の間には、後述するハウジング72の延出部722を配置できる。これらの延出部713・713は、一対の延出片71s・71s、及び、一対の折り曲げ片71t・71tで構成している。
図26又は図27を参照すると、一対の延出片71s・71sは、円筒部711の末端部から連続し、円筒部711の遠心方向に延びている。そして、一対の延出片71s・71sは、所定の間隔を設けて対向配置されている。一方の延出片71sは、折り曲げ片71tと反対側に押さえ片71rを突出している。
図26又は図27を参照すると、折り曲げ片71tは、延出片71sの一部を略直角に折り曲げている。一対の折り曲げ片71t・71tは、所定の間隔を設けて対向配置されている。一対の折り曲げ片71t・71tには、後述するハウジング72の延出部722を載置できる。
図24から図28を参照すると、ハウジング72は、円柱状の本体721と方形の延出部722で構成している。本体721は、導入穴72hを中央部に開口している。導入穴72hには、リセプタクル8の円筒状の中心コンタクト81を導入できる(図23参照)。又、本体721は、中心コンタクト73を上部に配置している。そして、導入穴72hには、後述する中心コンタクト73に設けた一対の挟持片73c・73cを配置している(図24(B)参照)。
図26を参照すると、本体721には、導入穴72hと連通した方形の第1溝d1を設けている。一方、延出部722には、第1溝d1に連通する方形の第2溝d2を設けている。第1溝d1の底面に対して、第2溝d2の底面は一段低くなっている。第2溝d2には、後述する中心コンタクト73に設けた接触片732を載置できる。
図26を参照すると、延出部722は、一対の側壁72s・72sを有している。一方の側壁72sは、他方の側壁72sより高くなっている。一方の側壁72sは、第2溝d2の底面に向って倒置できる。又、本体721は、押さえ片72rを上面から突出している。押さえ片72rは、第1溝d1の底面に向って倒置できる。
図26又は図27を参照すると、中心コンタクト73は、本体731と帯板状の接触片732を有している。本体731は、天板73aと一対の挟持片73c・73cを有している。一対の挟持片73c・73cの間には、相手側コンタクトを導入でき、中心コンタクト73と相手側コンタクトを電気的に接続できる。
図26又は図27を参照すると、接触片732は、段差部73dを介して、天板73aより一段低くなっている。段差部73dには、位置決め穴73hを開口している。位置決め穴73hには、中心導体Wcの先端部を挿入できる。
図28を参照して、中心コンタクト73をハウジング72に組み込み、更に、このハウジング72をシェル71に組み込んだ状態で、中心導体Wcの先端部を位置決め穴73hに挿入すると、第1溝d1と第2溝d2の段差(図26参照)に、中心導体Wcの先端縁が当接して、同軸コネクタ7に対する同軸ケーブルCbの取り付け位置を規定できる。
図28に示した状態から、折り曲げ片712の基端部を略直角に折り曲げて、第1のクリンプバレル71aを円筒部711の延出部713に圧着することで、シェル71の内部にハウジング72を保持できる(図24(B)又は図25参照)。
図25を参照して、第1のクリンプバレル71aが円筒部711の延出部713を圧着した状態では(図24参照)、一方の側壁72s及び押さえ片71rを介して、第1のクリンプバレル71aが中心導体Wcを接触片732に押圧している。これにより、中心導体Wcと中心コンタクト73を電気的に接続できる。なお、図26を参照すると、第1のクリンプバレル71aが略直角の折り曲げられるように、第1のクリンプバレル71aには、条溝71vを有している。
又、図28に示した状態から、折り曲げ片712の基端部を略直角に折り曲げると、押さえ片72rを中心コンタクト73の天板73aに倒置できる。中心コンタクト73の天板73aと折り曲げ片712の間に、押さえ片72rが介在することで、中心コンタクト73の浮き上がりを防止できる。又、シェル71と中心コンタクト73の絶縁を確保できる。
図28に示した状態から、折り曲げ片712の基端部を略直角に折り曲げて、第2のクリンプバレル71bを外部導体Wbに圧着することで、シェル71と外部導体Wbを機械的及び電気的に接続できる(図24又は図28参照)。図28に示した状態から、折り曲げ片712の基端部を略直角に折り曲げて、第3のクリンプバレル71bを絶縁シースWiに圧着することで、同軸ケーブルCbの端末に同軸コネクタ7を固定できる(図24又は図28参照)。
第2の従来技術による同軸コネクタ7は、段差部73dを介して、中心コンタクト73の接触片732を天板73aより一段低く構成しているので、第1の従来技術による同軸コネクタ9と比べて、低背化できるとしている。
しかしながら、図25を参照すると、第1のクリンプバレル71aが中心導体Wcを接触片732に押圧することで、中心導体Wcと中心コンタクト73を電気的に接続している。このような、中心導体Wcを押圧している箇所では、中心導体Wcが複数の素線を撚り合わせた撚線の場合には、複数の素線がほぐれて、中心導体と中心コンタクトの電気的接続が不安定になる心配がある。
従来技術による中心コンタクトの構造を変えて、同軸ケーブルの中心導体と中心コンタクトの接続がより確実な、コンタクト及びこのコンタクトを備えた同軸コネクタが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、同軸ケーブルの中心導体と中心コンタクトの接続がより確実な、圧接接続型コンタクト及び同軸コネクタを提供することを目的とする。
本発明者らは、先端部側を開口した一対の接触片を有する接続端子と、刃面が離隔した一対の圧接刃を延長片の先端部側に形成した圧接端子で圧接接続型コンタクトを構成し、延長片を雌伏した状態では、一対の圧接刃は、同軸ケーブルを構成する誘電体を押し退けて、中心導体と接触できると考え、これに基づいて、以下のような新たな圧接接続型コンタクト、及び、この圧接接続型コンタクトを備えた同軸コネクタを発明するに至った。
(1)本発明による圧接接続型コンタクトは、相手側コンタクトと同軸ケーブルを電気的に接続するための圧接接続型コンタクトであって、略矩形に形成した天板、及び、この天板の両辺から湾曲し、前記相手側コンタクトを内部に導入自在に、先端部側をΩ字状に開口した一対の接触片を有する接続端子と、基端部が前記天板の両辺に隣接する一辺と屈曲自在に連結し、一対の前記接触片の突出方向と反対方向に前記天板から起立した帯状の延長片、及び、この延長片の先端部側に形成し、刃面が離隔した一対の圧接刃を有する圧接端子と、を備え、一対の前記接触片の突出方向に前記同軸ケーブルを配置し、前記天板に対して前記延長片を雌伏した状態では、一対の前記圧接刃は、前記同軸ケーブルを構成する誘電体を押し退けて、中心導体と接触できる。
(2)前記接続端子は、ハウジングに位置決めするための一対の突条片を有し、これらの突条片は、一対の前記接触片の突出方向と反対方向に、前記天板の両辺に隣接する他辺から起立していることが好ましい。
(3)本発明による同軸コネクタは、中心導体、この中心導体を包囲する誘電体、この誘電体を覆う外部導体、及び、この外部導体を被覆する絶縁シースを有する同軸ケーブルの端末を結線する同軸コネクタであって、圧接接続型コンタクトと、相手側コンタクトを導入自在に一方の面を開口し、一対の前記接触片を内部に配置した第1収容室を有する円板部、及び、この円板部から一部が外周方向に突出した方形部を有し、一部が前記第1収容室に連通すると共に、前記接触片の突出方向から前記圧接接続型コンタクトを導入できる第2収容室を他方の面に開口した前円後方形状のハウジングと、一対の前記接触片が突出する方向と同じ方向から、一方の面に向って前記円板部を収容自在な円筒部、この円筒部の外周の一部が連続して略平行に延び、前記方形部を内部に収容自在な一対の延在片を有する導電性のシェルと、を備え、前記ハウジングは、一端部を前記円板部の一部と屈曲自在に連結し、他端部側が前記第2収容室を開閉できる帯板状のリッドハウジングを有し、前記シェルは、一端部を前記円筒部の一部と屈曲自在に連結し、他端部側が前記リッドハウジングと連動して、当該シェルの他方の面を開閉できる底板片を有するケーブルクランプを有し、前記同軸ケーブルの誘電体を前記方形部に配置し、前記ケーブルクランプの底板片が前記シェルの他方の面を閉鎖した状態では、一対の前記圧接刃は、前記誘電体を押し退けて、前記中心導体と接触できる。
(4)前記ケーブルクランプは、前記外部導体を圧着自在な一対のコンダクタバレルと、前記絶縁シースを圧着自在な一対のインシュレーショングリップと、一対の前記延在片を介して、前記方形部を圧着自在な一対のクリンプバレルと、を含んでいることが好ましい。
(5)前記方形部は、前記第2収容室と隔絶し、前記誘電体を導入でき、かつ、当該誘電体を載置できる溝部を有していることが好ましい。
本発明による圧接接続型コンタクトは、相手側コンタクトを内部に導入自在な一対の接触片を有する接続端子と、刃面が離隔した一対の圧接刃を延長片の先端部側に形成した圧接端子と、備え、延長片を雌伏した状態では、一対の圧接刃は、同軸ケーブルを構成する誘電体を押し退けて、中心導体と接触できるので、同軸ケーブルの中心導体と圧接接続型コンタクトの接続がより確実になる。
本発明の一実施形態による圧接接続型コンタクトの構成を示す斜視図であり、圧接接続型コンタクトを正面側から観た状態図である。 前記実施形態による圧接接続型コンタクトの構成を示す斜視図であり、圧接接続型コンタクトを下面側から観た状態図である。 前記実施形態による圧接接続型コンタクトの構成を示す図であり、図3(A)は、圧接接続型コンタクトの平面図、図3(B)は、圧接接続型コンタクトの正面図、図3(C)は、圧接接続型コンタクトの右側面図、図3(D)は、圧接接続型コンタクトの背面図である。 本発明の一実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、同軸ケーブルの端末を同軸コネクタに結線する前の状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、同軸ケーブルの端末を同軸コネクタに結線する前の状態を図4と異なる方向から観た状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す図であり、図6(A)は、同軸コネクタの平面図、図6(B)は、同軸コネクタの正面図、図6(C)は、同軸コネクタの右側面図、図6(D)は、同軸コネクタの背面図、図6(E)は、同軸コネクタの下面図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、同軸コネクタに結線する前の同軸ケーブルの端末を配置した状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視分解組立図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、同軸ケーブルの端末をハウジングに挿入した状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタに備わるハウジングの構成を示す斜視図であり、図10(A)は、ハウジングをウラ面側から観た状態図、図10(B)は、ハウジングをオモテ面側から観た状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタに備わるハウジングの構成を示す図であり、図11(A)は、ハウジングの平面図、図11(B)は、ハウジングの正面図、図11(C)は、ハウジングの右側面図、図11(D)は、ハウジングの下面図、図11(E)は、ハウジングの背面図である。 前記実施形態による同軸コネクタに備わるシェルの構成を示す斜視図である。 前記実施形態による同軸コネクタに備わるシェルの構成を示す図であり、図13(A)は、シェルの平面図、図13(B)は、シェルの正面図、図13(C)は、シェルの右側面図、図13(D)は、シェルの背面図、図13(E)は、シェルの下面図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、同軸ケーブルの端末を結線した同軸コネクタを縦断面図で示している。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す縦断面図である。 前記実施形態による同軸コネクタに備わる圧接接続型コンタクトの構成を示す斜視図であり、圧接接続型コンタクトの状態変化図である。 前記実施形態による同軸コネクタに備わる圧接接続型コンタクトの構成を示す右側面図であり、圧接接続型コンタクトの状態変化図である。 第1の従来技術による同軸コネクタの構成を示す縦断面図であり、同軸ケーブルを同軸コネクタに接続する前の状態図である。 第1の従来技術による同軸コネクタの構成を示す縦断面図であり、同軸ケーブルを同軸コネクタに接続した状態図である。 第1の従来技術による同軸コネクタの構成を示す縦断面図であり、図19に示した状態からシェルの一部及びハウジングの一部を屈曲した状態図である。 第1の従来技術による同軸コネクタの構成を示す縦断面図であり、図20に示した状態からシェルの一部を同軸ケーブルに圧着した状態図である。 第1の従来技術による同軸コネクタの構成を示す側面図である。 第1の従来技術による同軸コネクタが接続されるリセプタクルの構成を示す縦断面図である。 第2の従来技術による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、図24(A)は、第2の従来技術による同軸コネクタをオモテ面から観た状態図、図24(B)は、第2の従来技術による同軸コネクタをウラ面から観た状態図である。 第2の従来技術による同軸コネクタの構成を示す縦断面図であり、図24のA−A矢視を拡大した断面図である。 第2の従来技術による同軸コネクタの構成を示す斜視分解組立図であり、第2の従来技術による同軸コネクタに備わるシェルを折り曲げ加工する前の状態図である。 第2の従来技術による同軸コネクタの構成を示す斜視分解組立図であり、第2の従来技術による同軸コネクタに備わるシェルを折り曲げ加工する前の状態図である。 2の従来技術による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、同軸ケーブルの中心導体を中心コンタクトに接続した状態図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[圧接接続型コンタクトの構成]
最初に、本発明の一実施形態による圧接接続型コンタクトの構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による圧接接続型コンタクトの構成を示す斜視図であり、圧接接続型コンタクトを正面側から観た状態図である。
図2は、前記実施形態による圧接接続型コンタクトの構成を示す斜視図であり、圧接接続型コンタクトを下面側から観た状態図である。
図3は、前記実施形態による圧接接続型コンタクトの構成を示す図であり、図3(A)は、圧接接続型コンタクトの平面図、図3(B)は、圧接接続型コンタクトの正面図、図3(C)は、圧接接続型コンタクトの右側面図、図3(D)は、圧接接続型コンタクトの背面図である。
なお、従来技術で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じとするので、以下説明を省略する場合がある。
図1から図3を参照すると、本発明の一実施形態による圧接接続型コンタクト(以下、コンタクトと略称する)1は、図示しない相手側コンタクトと同軸ケーブルCbを電気的に接続できる。
図1から図3を参照すると、コンタクト1は、接続端子11と圧接端子12を備えている。接続端子11は、略矩形に形成した天板11tと一対の接触片11s・11sを有している。一対の接触片11s・11sは、天板11tの両辺から湾曲し、先端部側をΩ字状に開口している。一対の接触片11s・11sは、図示しない相手側コンタクトを内部に導入できる。
図1から図3を参照すると、一対の接触片11s・11sは、対向配置された一対の接点111・111を接触片11s・11sの先端部に有している。一対の接点111・111は、図示しない相手側コンタクトの外周に接触できる。
図1から図3を参照すると、圧接端子12は、帯状の延長片12eと一対の圧接刃12d・12dを有している。延長片12eは、その基端部が天板11tの両辺に隣接する一辺と屈曲自在に連結している。又、延長片12eは、一対の接触片11s・11sの突出方向と反対方向に、天板11tから起立している。
図1から図3を参照すると、一対の圧接刃12d・12dは、延長片12eの先端部側に形成している。一対の圧接刃12d・12dは、それらの刃面が所定距離、離隔している。
図1から図3を参照して、一対の接触片11s・11sの突出方向に同軸ケーブルCbを配置し、天板11tに対して延長片12eを雌伏した状態では、一対の圧接刃12d・12dは、同軸ケーブルCbを構成する誘電体Diを押し退けて、中心導体Wcと接触できる(図16又は図17参照)。
図1から図3を参照すると、実施形態によるコンタクト1は、相手側コンタクトを内部に導入自在な一対の接触片11s・11sを有する接続端子11と、刃面が離隔した一対の圧接刃12d・12dを延長片12eの先端部側に形成した圧接端子12と、備え、延長片12eを雌伏した状態では、一対の圧接刃12d・12dは、同軸ケーブルCbを構成する誘電体Diを押し退けて、中心導体Wcと接触できるので、同軸ケーブルCbの中心導体Wcとコンタクト1の接続がより確実になる。
図1から図3を参照すると、コンタクト1は、導電性を有する金属板からなることが好ましく、導電性を有する金属板を打ち抜き加工することで、所望の形状の圧接接続型コンタクトを得ることができる。コンタクト1は、銅合金からなることが好ましいが、銅合金に限定されない。
[圧接接続型コンタクトの作用]
次に、実施形態によるコンタクト1の構成を補足しながら、コンタクト1の作用及び効果を説明する。図1から図3を参照すると、接続端子11は、一対の突条片11p・11pを更に備えている。これらの突条片11p・11pは、一対の接触片11s・11sの突出方向と反対方向に、天板11tの両辺に隣接する他辺から起立している。
後述するハウジング2の第2収容室222に(図10(A)参照)、一対の突条片11p・11pを収容すると、一対の突条片11p・11pは、コンタクト1をハウジング2に位置決めできる。
図1から図3を参照すると、実施形態によるコンタクト1は、相手側コンタクトを内部に導入自在な一対の接触片11s・11sを有する接続端子11と、刃面が離隔した一対の圧接刃12d・12dを延長片12eの先端部側に形成した圧接端子12と、備え、延長片12eを雌伏した状態では、一対の圧接刃12d・12dは、同軸ケーブルCbを構成する誘電体Diを押し退けて、中心導体Wcと接触できるので、同軸ケーブルCbの中心導体Wcとコンタクト1の接続がより確実になる。
[同軸コネクタの構成]
次に、本発明の一実施形態による同軸コネクタの構成を説明する。図4は、本発明の一実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、同軸ケーブルの端末を同軸コネクタに結線する前の状態図である。
図5は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、同軸ケーブルの端末を同軸コネクタに結線する前の状態を図4と異なる方向から観た状態図である。
図6は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す図であり、図6(A)は、同軸コネクタの平面図、図6(B)は、同軸コネクタの正面図、図6(C)は、同軸コネクタの右側面図、図6(D)は、同軸コネクタの背面図、図6(E)は、同軸コネクタの下面図である。
図7は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、同軸コネクタに結線する前の同軸ケーブルの端末を配置した状態図である。図8は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視分解組立図である。
図9は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、同軸ケーブルの端末をハウジングに挿入した状態図である。
図10は、前記実施形態による同軸コネクタに備わるハウジングの構成を示す斜視図であり、図10(A)は、ハウジングをウラ面側から観た状態図、図10(B)は、ハウジングをオモテ面側から観た状態図である。
図11は、前記実施形態による同軸コネクタに備わるハウジングの構成を示す図であり、図11(A)は、ハウジングの平面図、図11(B)は、ハウジングの正面図、図11(C)は、ハウジングの右側面図、図11(D)は、ハウジングの下面図、図11(E)は、ハウジングの背面図である。
図12は、前記実施形態による同軸コネクタに備わるシェルの構成を示す斜視図である。図13は、前記実施形態による同軸コネクタに備わるシェルの構成を示す図であり、図13(A)は、シェルの平面図、図13(B)は、シェルの正面図、図13(C)は、シェルの右側面図、図13(D)は、シェルの背面図、図13(E)は、シェルの下面図である。
図14は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、同軸ケーブルの端末を結線した同軸コネクタを縦断面図で示している。図15は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す縦断面図である。
図16は、前記実施形態による同軸コネクタに備わる圧接接続型コンタクトの構成を示す斜視図であり、圧接接続型コンタクトの状態変化図である。図17は、前記実施形態による同軸コネクタに備わる圧接接続型コンタクトの構成を示す右側面図であり、圧接接続型コンタクトの状態変化図である。
(全体構成)
図1から図17を参照すると、本発明の一実施形態による同軸コネクタ10は、同軸ケーブルCbの端末を結線できる。同軸コネクタ10は、コンタクト1、前円後方形状のハウジング2、及び、導電性のシェル3を備えている。ハウジング2は、帯板状のリッドハウジングを有している。シェル3は、ケーブルクランプ31を有している。
図10又は図11を参照すると、ハウジング2は、円板部22と方形部23を有している。方形部23は、円板部22からその一部が外周方向に突出している。円板部22は、第1収容室221を中心部に有している(図10(B)又は図11(D)参照)。
図6(B)を参照すると、第1収容室221は、図示しない相手側コンタクトを導入自在に、ハウジング2の一方の面を矩形に開口している。そして、第1収容室221には、一対の接触片11s・11sを内部に配置している(図14又は図15参照)。
又、図4から図7を参照すると、ハウジング2は、第2収容室222を他方の面に矩形に開口している。第2収容室222は、その一部が第1収容室221に連通している。図15又は図16を参照すると、第2収容室222には、一対の接触片11s・11sの突出方向からコンタクト1を導入できる。
図12又は図13を参照すると、シェル3は、円筒部32と一対の延在片33・33を有している。円筒部32には、一対の接触片11s・11sが突出する方向と同じ方向から、円筒部32の一方の面に向って、円板部22を収容できる(図4から図7参照)。
図12又は図13を参照すると、一対の延在片33・33は、円筒部32の外周の一部が連続して略平行に延びている。そして、一対の延在片33・33には、その内部に方形部23を収容できる(図4から図7参照)。
図10又は図11を参照すると、リッドハウジング21は、その一端部を円板部22の一部と屈曲自在にヒンジ21hで連結している。そして、リッドハウジング21は、その他端部側が第2収容室222を開閉できる(図14又は図15参照)。
図12又は図13を参照すると、ケーブルクランプ31は、底板片311を有している。底板片311は、その一端部を円筒部32の一部と屈曲自在にヒンジ31hで連結している。又、底板片311は、その他端部側がリッドハウジング21と連動して、シェル3の他方の面を開閉できる(図14又は図15参照)。
図12又は図13を参照すると、ケーブルクランプ31は、一対のコンダクタバレル31c・31cと一対のインシュレーショングリップ31i・31iを含んでいる。一対のコンダクタバレル31c・31cは、外部導体Wbを圧着できる(図8又は図15参照)。そして、一対のコンダクタバレル31c・31cは、外部導体Wbとシェル3を電気的に接続できる。
図8又は図15を参照すると、一対のインシュレーショングリップ31i・31iは、絶縁シースWiを圧着できる。そして、一対のインシュレーショングリップ31i・31iは、同軸ケーブルCbの端末に同軸コネクタ10を固定できる。
図12又は図13を参照すると、ケーブルクランプ31は、一対のクリンプバレル31a・31aを更に含んでいる。一対のクリンプバレル31a・31aは、一対の延在片33・33を介して、方形部23を圧着できる(図8又は図9参照)。
図14から図17を参照して、同軸ケーブルCbの誘電体Diを方形部23に配置し、ケーブルクランプ31の底板片311がシェル3の他方の面を閉鎖した状態では、一対の圧接刃12d・12dは、誘電体Diを押し退けて、中心導体Wcと接触できる(図16又は図17参照)。
図1から図17を参照すると、同軸コネクタ10は、図示しない相手側コンタクトを内部に導入自在な一対の接触片11s・11sを有する接続端子11、及び、刃面が離隔した一対の圧接刃12d・12dを延長片12eの先端部側に形成した圧接端子12を有するコンタクト1を備え、延長片12eを雌伏した状態では、一対の圧接刃12d・12dは、同軸ケーブルCbを構成する誘電体Diを押し退けて、中心導体Wcと接触できるので(図16又は図17参照)、同軸ケーブルCbの中心導体Wcとコンタクト1の接続がより確実になる。
(ハウジング及びリッドハウジングの構成)
次に、実施形態によるハウジング2及びリッドハウジング21の構成を説明する。図10又は図11を参照すると、ハウジング2及びリッドハウジング21は、絶縁性を有する合成樹脂からなることが好ましく、絶縁性を有する合成樹脂を成形して所望の形状のリッドハウジング21付きハウジング2を得ることができる。
図1又は図2及び図4又は図5を参照すると、第2収容室222には、その底面に天板11tを載置できる。図4又は図5を参照して、天板11tを第2収容室222の底面に載置した状態では、一対の突条片11p・11pは、コンタクト1をハウジング2に位置決めできる。
図10又は図11を参照すると、ハウジング2の方形部23は、方形に切り欠いた溝部223と隔壁23wを有している。溝部223には、同軸ケーブルCbの端末を収容できる。より具体的には、溝部223には、端末処理された誘電体Diを収容できる(図16又は図17参照)。
図10(A)又は図11(A)を参照すると、隔壁23wは、第2収容室222と溝部223を隔絶している。端末処理された誘電体Diを溝部223に導入し、隔壁23wの壁面に、誘電体Diの端面を突き当てることが好ましく、誘電体Diの挿入長を規定できる(図14又は図15参照)。
図14から図17を参照して、リッドハウジング21を溝部223の底面に向って、リッドハウジング21を折り曲げることで、延長片12eを雌伏でき、一対の圧接刃12d・12dを溝部223に没入できる。これにより、一対の圧接刃12d・12dは、同軸ケーブルCbを構成する誘電体Diを押し退けて、中心導体Wcと接触できる。
(シェル及びケーブルクランプの構成)
次に、実施形態によるシェル3及びケーブルクランプ31の構成を説明する。図12又は図13を参照して、シェル3及びケーブルクランプ31は、導電性を有する金属板からなり、所定の外形に加工された導電性を有する展開板を成形加工して、所望の形状のケーブルクランプ31付きシェル3を得ることが好ましい。
図12又は図13を参照して、シェル3は、導電性を有する展開板を折り曲げ加工して、円筒部32と一対の延在片33・33を成形しておくことが好ましい。又、ケーブルクランプ31には、一対のコンダクタバレル31c・31c、及び一対のインシュレーショングリップ31i・31iを開口した状態で、折り曲げ成形しておくことが好ましい。更に、一対のインシュレーショングリップ31i・31iは、対向配置した状態で、折り曲げ成形しておくことが好ましい。
[同軸コネクタの作用]
次に、実施形態による同軸コネクタ10の組立順序を説明しながら、実施形態による同軸コネクタ10の作用及び効果を説明する。
最初に、図4又は図5及び図14又は図15を参照して、コンタクト1をハウジング2に挿入しておく。次に、図8を参照して、コンタクト1付きハウジング2をシェル3の一方の面からシェル3に挿入する(図4又は図5参照)。これにより、シェル3は、コンタクト1付きハウジング2を保持できる。
次に、図7又は図8を参照して、ハウジング2の溝部223に向かって、同軸ケーブルCbの端末を溝部223に収容する(図9参照)。次に、図9に示すように、シェル3に対して、ケーブルクランプ31が起立した状態から、シェル3の他方の面に向って、ケーブルクランプ31を屈曲する(図14又は図15参照)。
次に、図14又は図15を参照して、ケーブルクランプ31の底板片311がシェル3の他方の面を閉鎖した状態では、リッドハウジング21が延長片12eを雌伏して、一対の圧接刃12d・12dが同軸ケーブルCbの端末を圧接している。これにより、コンタクト1と同軸ケーブルCbを確実に機械的及び電気的に接続できる。
次に、図9又は図14及び図15を参照して、一対の延在片33・33を介して、一対のクリンプバレル31a・31aを方形部23に圧着することで、圧接端子12の圧接状態を維持できる。
次に、図9又は図14及び図15を参照して、一対のコンダクタバレル31c・31cを外部導体Wbに圧着することで、外部導体Wbとシェル3を電気的に接続できる。次に、図8又は図15を参照して、一対のインシュレーショングリップ31i・31iを絶縁シースWiに圧着することで、同軸ケーブルCbの端末に同軸コネクタ10を固定できる。そして、一連の組立作業を終了する。
図1から図17を参照すると、同軸コネクタ10は、図示しない相手側コンタクトを内部に導入自在な一対の接触片11s・11sを有する接続端子11、及び、刃面が離隔した一対の圧接刃12d・12dを延長片12eの先端部側に形成した圧接端子12を有するコンタクト1を備え、延長片12eを雌伏した状態では、一対の圧接刃12d・12dは、同軸ケーブルCbを構成する誘電体Diを押し退けて、中心導体Wcと接触できるので(図16又は図17参照)、同軸ケーブルCbの中心導体Wcとコンタクト1の接続がより確実になる。
図4から図9を参照すると、ケーブルクランプ31は、外部導体Wbを圧着自在な一対のコンダクタバレル31c・31cと、絶縁シースWiを圧着自在な一対のインシュレーショングリップ31i・31iと、一対の延在片33・33を介して、方形部23を圧着自在な一対のクリンプバレル31a・31aと、を含んでいるので、ケーブルCbの端末と同軸コネクタ10を確実に接続できる。
図10(A)又は図11(A)を参照すると、方形部23は、第2収容室222と隔絶し、誘電体Diを導入でき、かつ、誘電体Diを載置できる溝部223を有しているので、隔壁23wの壁面に、誘電体Diの端面を突き当てることが好ましく、誘電体Diの挿入長を規定できる。
1 コンタクト(圧接接続型コンタクト)
2 ハウジング
3 シェル
10 同軸コネクタ
11 接続端子
11s・11s 一対の接触片
11t 天板
12 圧接端子
12d・12d 一対の圧接刃
12e 延長片
Cb 同軸ケーブル
Di 誘電体
Wb 外部導体
Wc 中心導体
Wi 絶縁シース

Claims (5)

  1. 相手側コンタクトと同軸ケーブルを電気的に接続するための圧接接続型コンタクトであって、
    略矩形に形成した天板、及び、この天板の両辺から湾曲し、前記相手側コンタクトを内部に導入自在に、先端部側をΩ字状に開口した一対の接触片を有する接続端子と、
    基端部が前記天板の両辺に隣接する一辺と屈曲自在に連結し、一対の前記接触片が前記天板から突出する方向と反対方向に前記天板から起立した帯状の延長片、及び、この延長片の先端部側に形成し、刃面が離隔した一対の圧接刃を有する圧接端子と、を備え、
    一対の前記接触片が前記天板から突出する方向と略直交する方向から前記延長片の基部の一辺に対向するように同軸ケーブルの端縁を配置し、前記天板に対して前記延長片を同軸ケーブルに向かって雌伏した状態では、一対の前記圧接刃は、前記同軸ケーブルを構成する誘電体を押し退けて、中心導体と接触でき、
    前記圧接端子は、前記延長片の先端部側の両辺を屈曲した後に、前記刃面が対向する状態に一対の前記圧接刃を連続して屈曲させている、圧接接続型コンタクト。
  2. 前記接続端子は、ハウジングに位置決めするための一対の突条片を有し、
    これらの突条片は、一対の前記接触片の突出方向と反対方向に、前記天板の両辺に隣接する他辺から起立している、請求項1記載の圧接接続型コンタクト。
  3. 中心導体、この中心導体を包囲する誘電体、この誘電体を覆う外部導体、及び、この外部導体を被覆する絶縁シースを有する同軸ケーブルの端末を結線する同軸コネクタであって、
    請求項1又は2記載の圧接接続型コンタクトと、
    相手側コンタクトを導入自在に一方の面を開口し、一対の前記接触片を内部に配置した第1収容室を有する円板部、及び、この円板部から一部が外周方向に突出した方形部を有し、他方の面に開口し、一部が前記第1収容室に連通した第2収容室を有し、前記第2収容室の底面に向かって前記圧接接続型コンタクトの天板を導入できる前円後方形状のハウジングと、
    一対の前記接触片が突出する方向と同じ方向から、一方の面に向って前記円板部を収容自在な円筒部、この円筒部の外周の一部が連続して略平行に延び、前記方形部を内部に収容自在な一対の延在片を有する導電性のシェルと、を備え、
    前記ハウジングは、一端部を前記円板部の一部と屈曲自在に連結し、他端部側が前記第2収容室を開閉できる帯板状のリッドハウジングを有し、
    前記シェルは、一端部を前記円筒部の一部と屈曲自在に連結し、他端部側が前記リッドハウジングと連動して、当該シェルの他方の面を開閉できる底板片を有するケーブルクランプを有し、
    前記同軸ケーブルの誘電体を前記方形部に配置し、前記ケーブルクランプの底板片が前記シェルの他方の面を閉鎖した状態では、一対の前記圧接刃は、前記誘電体を押し退けて、前記中心導体と接触できる、同軸コネクタ。
  4. 前記ケーブルクランプは、
    前記外部導体を圧着自在な一対のコンダクタバレルと、
    前記絶縁シースを圧着自在な一対のインシュレーショングリップと、
    一対の前記延在片を介して、前記方形部を圧着自在な一対のクリンプバレルと、を含んでいる、請求項3記載の同軸コネクタ。
  5. 前記方形部は、前記第2収容室と隔絶し、前記誘電体を導入でき、かつ、当該誘電体を載置できる溝部を有している、請求項3又は4記載の同軸コネクタ。
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