JP2017091969A - 同軸コネクタ - Google Patents

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年章 松野
Toshiaki Matsuno
年章 松野
西田 佳史
Yoshifumi Nishida
佳史 西田
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Abstract

【課題】更なる低背化を実現した同軸コネクタを提供する。
【解決手段】同軸コネクタ10は、コンタクト1、ハウジング2、及び、シェル3を備える。コンタクト1は、相手側の中心コンタクトと接続自在なピン端子1pと、中心導体61を圧接自在な圧接端子1cを有する。ハウジング2は、円板部21と方形部22を有する。ハウジング2は、ピン端子1p及び圧接端子1cが露出した状態でコンタクト1を絶縁している。シェル3は、有底の円筒部31及び方形の溝部32を有し、ハウジング2を収容できる。溝部32は、円筒部31の底壁31bから連続した底壁32bと、円筒部31の円周壁31sから断絶することなく連続した一対の側壁32s・32sを有しているので、更なる低背化を実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、同軸コネクタに関する。特に、本発明は、高周波信号を同軸ケーブルからプリント基板に伝送、又は、高周波信号をプリント基板から同軸ケーブルに伝送でき、同軸ケーブルの端末に取り付けた小型の同軸コネクタの構造に関する。
インターネットに接続できる携帯型電子機器、例えば、スマートフォン又はタブレットPCは、高周波信号を伝送する同軸ケーブルをプリント基板に接続するための同軸コネクタを、内部に備えている。
従来、このような同軸コネクタは、同軸ケーブルの端末に取り付けた同軸プラグと、プリント基板に実装したリセプタクルで構成している。同軸プラグをリセプタクルに接続することで、高周波信号を同軸ケーブルからプリント基板に伝送、又は、高周波信号をプリント基板から同軸ケーブルに伝送できる。
一般に、同軸ケーブルは、円形の中心導体、中心導体の周囲を囲うフッ素系樹脂などの誘電体、誘電体の周囲を囲う編組線などの外部導体、及び、外部導体を被覆保護する絶縁シースで構成している。
例えば、従来技術による同軸プラグは、金属製のシェルと円筒状の外部コンタクトを備えている。又、同軸プラグは、ハウジングと中心コンタクトを備えている。シェルは、その一端部側において、圧着により同軸ケーブルの絶縁シースを固定している。シェルと外部コンタクトは、一体で構成している。外部コンタクトは、シェルの一端部側に形成している。又、外部コンタクトは、同軸ケーブルの外部導体と電気的に接続している。
ハウジングは、外部コンタクトと中心コンタクトを電気的に絶縁している。中心コンタクトは、外部コンタクトの内部に配置されている。中心コンタクトは、二股状に構成した一対の板ばね片を備えている。一対の板ばね片の間に同軸ケーブルの中心導体を嵌合すると、一対の板ばね片が中心導体を挟持するので、中心導体と中心コンタクトを電気的に接続できる。
同軸プラグをリセプタクルに接続すると、外部導体をリセプタクルの外部コンタクトに接続でき、中心導体をリセプタクルの中心コンタクトに接続できる。そして、同軸ケーブルから高周波信号をプリント基板に伝送でき、プリント基板から高周波信号を同軸ケーブルに伝送できる。
ところで、従来技術による同軸プラグは、同軸ケーブルの中心導体を一対の板ばね片で挟持していただけだったので、同軸ケーブルの中心導体と中心コンタクトの接続が確実でないという不具合があった。そこで、同軸ケーブルの中心導体と中心コンタクトの接続が確実な同軸プラグが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、上述した同軸コネクタは、これを使用する電子機器の小型化及び薄型化に伴って、小型化及び薄型化が要求されている。特に、上述した同軸コネクタは、プリント基板への実装高さを低くする、いわゆる、低背化が要求されている。このような要求により、従来の同軸プラグと比べて、低背化した同軸プラグが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−324636号公報 特開2013−157113号公報
図13は、第1の従来技術による同軸プラグの構成を示す縦断面図であり、同軸ケーブルを同軸プラグに接続する前の状態図である。図14は、第1の従来技術による同軸プラグの構成を示す縦断面図であり、同軸ケーブルを同軸プラグに接続した状態図である。
図15は、第1の従来技術による同軸プラグの構成を示す縦断面図であり、図14に示した状態からシェルの一部及びハウジングの一部を屈曲した状態図である。図16は、第1の従来技術による同軸プラグの構成を示す縦断面図であり、図15に示した状態からシェルの一部を同軸ケーブルに圧着した状態図である。
図17は、第1の従来技術による同軸プラグの構成を示す側面図である。図18は、第1の従来技術による同軸プラグが接続されるリセプタクルの構成を示す縦断面図である。なお、本願の図13と図14は、特許文献1の図1と図4に相当している。又、本願の図15と図16は、特許文献1の図5と図8に相当している。更に、本願の図17は、特許文献1の図9に相当している。
図13から図17を参照すると、第1の従来技術による同軸プラグ9は、外部コンタクトとなる金属製のシェル91、ハウジング92、及び、中心コンタクト93を備えている。
図13又は図14を参照すると、同軸ケーブルCbは、単線又は撚線からなる円形の中心導体61、中心導体61の周囲を囲うフッ素系樹脂などの誘電体62、誘電体62の周囲を囲う編組線などの外部導体63、及び、外部導体63を被覆保護する絶縁シース64で構成している。図13を参照して、同軸ケーブルCbは、各構成部材がそれらの端末から所定の剥離長で予め剥離されている。つまり、同軸ケーブルCbは、端末処理されている。
図13又は図14を参照すると、シェル91は、導電性を有する金属板からなり、円筒部911とC形チェンネル状の折り曲げ片912を有している。円筒部911は、その一方の面を略円形に開口している。折り曲げ片912は、円筒部911の外周の一部が円筒部911の軸方向に延出している。折り曲げ片912の基端部を略直角に折り曲げて、円筒部911の開口と反対側に対向配置できる(図15又は図16参照)。
図13から図16を参照すると、円筒部911は、後述するリセプタクル8の外部コンタクト82を構成する円筒部82rを内部に導入できる(図18参照)。又、円筒部911は、輪帯突起91dを内壁から突出している。輪帯突起91dは、円筒部911の内周から円筒部911の中心に向かって半円弧状に突出している。輪帯突起91dは、後述する円筒部82rの外周に形成した輪帯溝82dに嵌合できる(図18参照)。
図13から図16を参照すると、折り曲げ片912は、第1のクリンプバレル91a、第2のクリンプバレル91b、及び、第3のクリンプバレル91cを備えている。これらのクリンプバレル91a・91b・91cは、U字状に開口したオープンクリンプバレルである。これらのオープンクリンプバレルが閉じるように圧着することで、同軸ケーブルCb及びハウジング92を保持できる。
図15に示した状態から、第1のクリンプバレル91aをハウジング92の肩部92sに圧着することで、シェル91の内部にハウジング92を保持できる(図16又は図17参照)。図15に示した状態から、第2のクリンプバレル91bを外部導体63に圧着することで、シェル91と外部導体63を機械的及び電気的に接続できる(図16又は図17参照)。図15に示した状態から、第3のクリンプバレル91bを絶縁シース64に圧着することで、同軸ケーブルCbの端末に同軸プラグ9を固定できる(図16又は図17参照)。
図13から図16を参照すると、ハウジング92は、円柱状の本体921と帯板状の折り曲げ片922で構成している。本体921は、導入穴92hを中央部に開口している。導入穴92hには、後述するリセプタクル8の円筒状の中心コンタクト81を導入できる(図18参照)。又、本体921は、中心コンタクト93を上部に配置している。そして、導入穴92hには、中心コンタクト93に設けた一対の挟持片93c・93cを配置している。
図13又は図14を参照すると、折り曲げ片922は、本体921の外周の一部が折り曲げ片912と略平行に延出している。図13又は図14に示した状態から、折り曲げ片922の基端部を略直角に折り曲げると、本体921の上部に固定された中心コンタクト93の固定片93aに向けて、屈曲片93bを折りたたむことができる(図15又は図16参照)。そして、固定片93aと屈曲片93bで中心導体61と接続自在に挟持できる(図15又は図16参照)。図15又は図16を参照すると、ハウジング92は、シェル91と中心コンタクト93を電気的に絶縁できる。
図13又は図14を参照すると、中心コンタクト93は、V字状に開角した一組の帯板状の固定片93a及び屈曲片93bと、一対の挟持片93c・93cを備えている。固定片93aは、一対の挟持片93c・93cを底部側に突出している。
図15又は図16を参照して、後述するリセプタクル8の中心コンタクト81を導入穴92hに導入すると(図18参照)、一対の挟持片93c・93cで中心コンタクト81を挟持できる。そして、同軸プラグ9の中心コンタクト93とリセプタクル8の中心コンタクト81を電気的に接続できる。
次に、第1の従来技術による同軸プラグ9の組立方法を説明する。最初に、図13を参照して、同軸ケーブルCbの中心導体61を固定片93aと屈曲片93bの間に向かって進行する(図中矢印A参照)。次に、図14に示すように、中心導体61を固定片93aと屈曲片93bの間に配置する。
次に、図14を参照して、折り曲げ片912と折り曲げ片922を円筒部911及び本体921に向かって折り曲げる(図中矢印B参照)。これにより、図15に示すように、固定片93aと屈曲片93bが中心導体61を挟持して、中心導体61と中心コンタクト93を確実に接続できる。
次に、図15に示した状態から、図16又は図17に示すように、第1のクリンプバレル91a、第2のクリンプバレル91b、及び、第3のクリンプバレル91bを圧着することで、同軸ケーブルCbの端末に同軸プラグ9を固定できる。
次に、第1の従来技術による同軸プラグが接続されるリセプタクルの構成を説明する。図18を参照すると、従来技術によるリセプタクル8は、円筒状の中心コンタクト81、円筒状の外部コンタクト82、及び、誘電体からなるハウジング83を備えている。
図18を参照すると、中心コンタクト81は、円筒状の本体部81bとリード部81rで構成している。本体部81bは、先端部が半球状に閉塞され、内部が中空になっている。リード部81rは、本体部81bの底壁から外周方向に帯状に延びている。リード部81rは、その底面をプリント基板8pの信号ライン(図示せず)にハンダ接合できる。
図18を参照すると、外部コンタクト82は、円筒部82rと複数の鍔部82fで構成している。円筒部82rは、上面を開口している。又、円筒部82rは、中心コンタクト81の本体部81bを囲うように、同軸上に内部に配置している。鍔部82fは、円筒部82rの底壁から三方向に帯状に延びている。複数の鍔部82fは、その底面をプリント基板8pのグラウンドパターン(図示せず)にハンダ接合できる。
図18を参照すると、ハウジング83は、矩形の板状に形成している。ハウジング83は、中心コンタクト81及び外部コンタクト82を一体成形することで、中心コンタクト81と外部コンタクト82を固定している。円筒部82rの内部では、中心コンタクト81と外部コンタクト82を電気的に絶縁するように、ハウジング83で充実している。
図18を参照すると、ハウジング83は、五つの矩形の溝83dを底面から穿設している。五つの溝83dの内、三つの溝83dは、本体部81bを三方から囲うように配置されている。五つの溝83dの内、二つの溝83dは、リード部81rを挟むように配置されている。これらの溝83dは、空気層を含み、ハウジング83の比誘電率を実質的に変えることができる。
図17又は図18を参照して、同軸プラグ9をリセプタクル8に接続すると、同軸ケーブルCbに内在する中心導体61を中心コンタクト81に接続でき、同軸ケーブルCbに内在する外部導体63を外部コンタクト82に接続できる。そして、同軸ケーブルCbから高周波信号をプリント基板8pに伝送でき、プリント基板8pから高周波信号を同軸ケーブルCbに伝送できる。
このように、第1の従来技術による同軸コネクタは、一組の同軸プラグとリセプタクルを用いて、同軸ケーブルをプリント基板に接続している。
しかし、図15又は図16を参照すると、第1の従来技術による同軸プラグ9は、中心コンタクト93の頂き部側で、中心導体61を挟持している。そして、同軸プラグ9の外周方向に同軸ケーブルCbを延出している。この構造により、第1の従来技術による同軸プラグ9は、低背化するには限界があった。
図19は、第2の従来技術による同軸プラグの構成を示す斜視図であり、図19(A)は、第2の従来技術による同軸プラグをオモテ面から観た状態図、図19(B)は、第2の従来技術による同軸プラグをウラ面から観た状態図である。
図20は、第2の従来技術による同軸プラグの構成を示す縦断面図であり、図19のA−A矢視を拡大した断面図である。
図21は、第2の従来技術による同軸プラグの構成を示す斜視分解組立図であり、第2の従来技術による同軸プラグに備わるシェルを折り曲げ加工する前の状態図である。
図22は、第2の従来技術による同軸プラグの構成を示す斜視分解組立図であり、第2の従来技術による同軸プラグに備わるシェルを折り曲げ加工する前の状態図である。
図23は、第2の従来技術による同軸プラグの構成を示す斜視図であり、同軸ケーブルの中心導体を中心コンタクトに接続した状態図である。
なお、本願の図19から図23は、特許文献2の図1から図5に相当している。又、第1の従来技術で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じにするので説明を省略することがある。
図19から図23を参照すると、第2の従来技術による同軸プラグ7は、外部コンタクトとなる金属製のシェル71、ハウジング72、及び、ベローズ形の中心コンタクト73を備えている。
図21又は図22を参照すると、シェル71は、導電性を有する金属板からなり、円筒部711とC形チェンネル状の折り曲げ片712を有している。円筒部711は、その一方の面を略円形に開口している。折り曲げ片712は、円筒部711の外周の一部が円筒部711の軸方向に延出している。折り曲げ片712の基端部を略直角に折り曲げて、円筒部711の開口と反対側に対向配置できる(図19又は図23参照)。
図19から図23を参照すると、円筒部711は、リセプタクル8の外部コンタクト82を構成する円筒部82rを内部に導入できる(図18参照)。又、円筒部711は、断続する輪帯突起91dを内壁から突出している(図21又は図22参照)。輪帯突起91dは、円筒部711の内周から円筒部711の中心に向かって半円弧状に突出している。輪帯突起71dは、円筒部82rの外周に形成した輪帯溝82dに嵌合できる(図18参照)。
図19から図23を参照すると、折り曲げ片712は、第1のクリンプバレル71a、第2のクリンプバレル71b、及び、第3のクリンプバレル71cを備えている。これらのクリンプバレル71a・71b・71cは、U字状に開口したオープンクリンプバレルである。これらのオープンクリンプバレルが閉じるように圧着することで、同軸ケーブルCb及びハウジング72を保持できる。なお、第1のクリンプバレル71aは、V字状に穿設した条溝71vを有している(図21参照)。
図21又は図22を参照すると、円筒部711は、一対の延出部713・713を有している。一対の延出部713・713の間には、後述するハウジング72の延出部722を配置できる。これらの延出部713・713は、一対の延出片71s・71s、及び、一対の折り曲げ片71t・71tで構成している。
図21又は図22を参照すると、一対の延出片71s・71sは、円筒部711の末端部から連続し、円筒部711の遠心方向に延びている。そして、一対の延出片71s・71sは、所定の間隔を設けて対向配置されている。一方の延出片71sは、折り曲げ片71tと反対側に押さえ片71rを突出している。
図21又は図22を参照すると、折り曲げ片71tは、延出片71sの一部を略直角に折り曲げている。一対の折り曲げ片71t・71tは、所定の間隔を設けて対向配置されている。一対の折り曲げ片71t・71tには、後述するハウジング72の延出部722を載置できる。
図13から図16を参照すると、ハウジング72は、円柱状の本体721と方形の延出部722で構成している。本体721は、導入穴72hを中央部に開口している。導入穴72hには、リセプタクル8の円筒状の中心コンタクト81を導入できる(図18参照)。又、本体721は、中心コンタクト73を上部に配置している。そして、導入穴72hには、後述する中心コンタクト93に設けた一対の挟持片73c・73cを配置している(図19(B)参照)。
図21を参照すると、本体721には、導入穴72hと連通した方形の第1溝d1を設けている。一方、延出部722には、第1溝d1に連通する方形の第2溝d2を設けている。第1溝d1の底面に対して、第2溝d2の底面は一段低くなっている。第2溝d2には、後述する中心コンタクト73に設けた圧接片732を載置できる。
図21を参照すると、延出部722は、一対の側壁72s・72sを有している。一方の側壁72sは、他方の側壁72sより高くなっている。一方の側壁72sは、第2溝d2の底面に向って倒置できる。又、本体721は、押さえ片72rを上面から突出している。押さえ片72rは、第1溝d1の底面に向って倒置できる。
図21又は図22を参照すると、中心コンタクト73は、本体731と帯板状の圧接片732を有している。本体731は、天板73aと一対の挟持片73c・73cを有している。一対の挟持片73c・73cの間には、相手側コンタクトを導入でき、中心コンタクト73と相手側コンタクトを電気的に接続できる。
図21又は図22を参照すると、圧接片732は、段差部73dを介して、天板73aより一段低くなっている。段差部73dには、位置決め穴73hを開口している。位置決め穴73hには、中心導体61の先端部を挿入できる。
図23を参照して、中心コンタクト73をハウジング72に組み込み、更に、このハウジング72をシェル71に組み込んだ状態で、中心導体61の先端部を位置決め穴73hに挿入すると、第1溝d1と第2溝d2の段差(図21参照)に、中心導体61の先端縁が当接して、同軸プラグ7に対する同軸ケーブルCbの取り付け位置を規定できる。
図23に示した状態から、折り曲げ片712の基端部を略直角に折り曲げて、第1のクリンプバレル71aを円筒部711の延出部713に圧着することで、シェル71の内部にハウジング72を保持できる(図19(B)又は図20参照)。
図20を参照して、第1のクリンプバレル71aが円筒部711の延出部713を圧着した状態では(図1参照)、一方の側壁72s及び押さえ片71rを介して、第1のクリンプバレル71aが中心導体61を圧接片732に圧接している。これにより、中心導体61と中心コンタクト73を電気的に接続できる。なお、図21を参照すると、第1のクリンプバレル71aが略直角の折り曲げられるように、第1のクリンプバレル71aには、条溝71vを有している。
又、図23に示した状態から、折り曲げ片712の基端部を略直角に折り曲げると、押さえ片72rを中心コンタクト73の天板73aに倒置できる。中心コンタクト73の天板73aと折り曲げ片712の間に、押さえ片72rが介在することで、中心コンタクト73の浮き上がりを防止できる。又、シェル71と中心コンタクト73の絶縁を確保できる。
図23に示した状態から、折り曲げ片712の基端部を略直角に折り曲げて、第2のクリンプバレル71bを外部導体63に圧着することで、シェル71と外部導体63を機械的及び電気的に接続できる(図19又は図23参照)。図23に示した状態から、折り曲げ片712の基端部を略直角に折り曲げて、第3のクリンプバレル71bを絶縁シース64に圧着することで、同軸ケーブルCbの端末に同軸プラグ7を固定できる(図19又は図23参照)。
第2の従来技術による同軸プラグ7は、段差部73dを介して、中心コンタクト73の圧接片732を天板73aより一段低く構成しているので、第1の従来技術による同軸プラグ9と比べて、低背化できるとしている。
しかしながら、このような同軸コネクタは、更なる低背化が求められている。図19から図23に示した第2の従来技術による同軸プラグ7は、折り曲げ片712と第1のクリンプバレル71aが板厚方向に重なっているので、更なる低背化を困難にしている。従来技術による同軸プラグの構造を変えて、更なる低背化を実現した同軸プラグが求められている。
又、第2の従来技術による同軸プラグ7は、円筒部711と折り曲げ片712の間に隙間があるので、電磁波が外部に漏洩し易いという問題がある。又、電磁波が外部から侵入し易いという問題がある。シールド性能に優れた同軸コネクタが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、シールド性能に優れると共に、更なる低背化を実現した同軸コネクタを提供することを目的とする。
本発明者らは、相手側の中心コンタクトと接続自在なピン端子、及び、中心導体を圧接自在な圧接端子を有するコンタクトと、ピン端子及び圧接端子が露出した状態でコンタクトを絶縁した前円後方形状の板状のハウジングと、有底の円筒部及び方形の溝部を有し、ハウジングを収容自在なシェルで同軸コネクタを構成し、シェルの溝部を円筒部の底壁から連続した底壁と、円筒部の円周壁から断絶することなく連続した一対の側壁で構成することで、更なる低背化を実現できると考え、これに基づいて、以下のような新たな同軸コネクタを発明するに至った。
(1) 中心導体、この中心導体を包囲する誘電体、この誘電体を覆う外部導体、及びこの外部導体を被覆する絶縁シースを有する同軸ケーブルの端末を結線する同軸コネクタであって、相手側の中心コンタクトと接続自在なピン端子を先端部に有し、前記中心導体を圧接自在な圧接端子を末端部に有する帯板状のコンタクトと、円板部、及びこの円板部から一部が外周方向に突出した方形部を有し、前記ピン端子を前記円板部から突出し、前記圧接端子を前記方形部から前記ピン端子と同じ方向に突出し、前記ピン端子及び前記圧接端子が露出した状態で、前記コンタクトを絶縁した前円後方形状の板状のハウジングと、相手側の円筒状のシェルと接続自在に一方の面を開口し、前記ピン端子が突出する方向と反対側から前記円板部を収容自在な有底の円筒部、及び、前記方形部を収容自在に一方の面を開口した方形の溝部を有する導電性のシェルと、を備え、前記シェルは、前記溝部の底壁から連続して突出し、前記同軸ケーブルの端末を前記溝部と同軸に固定自在なケーブルクランプを有し、前記ケーブルクランプは、前記外部導体を圧着自在な一対のコンダクタバレルと、前記絶縁シースを圧着自在な一対のインシュレーショングリップと、を有し、前記シェルの溝部は、前記円筒部の底壁から連続した底壁と、前記溝部の底壁の両端部から起立し、前記円筒部の円周壁から断絶することなく連続した一対の側壁と、を有している、同軸コネクタ。
(2) 前記シェルの円筒部は、仮想の中心に向かって内壁から突出し、相手側の円筒状のシェルの外壁に係止自在な一つ以上の第1ランスを有する、(1)記載の同軸コネクタ。
(3) 前記ハウジングの方形部は、両側面から相反する向きに突出した一対の第2ランスを有し、前記シェルの溝部は、一対の前記第2ランスに係止自在な係止穴を一対の前記側壁に開口している、(1)又は(2)記載の同軸コネクタ。
(4) 前記圧接端子は、前記誘電体を外周方向から導入自在なスロットと、前記誘電体を剥離自在に前記スロットに対向配置されると共に、前記中心導体に接触自在な一対の圧接刃と、を有している、(1)から(3)のいずれかに記載の同軸コネクタ。
(5) 前記円筒部の底面から端縁までの高さは、一対の前記側壁の底面から端縁までの高さと同じになっている、(1)から(4)のいずれかに記載の同軸コネクタ。
本発明による同軸コネクタは、相手側の中心コンタクトと接続自在なピン端子、及び、中心導体を圧接自在な圧接端子を有するコンタクトと、ピン端子及び圧接端子が露出した状態でコンタクトを絶縁した前円後方形状の板状のハウジングと、有底の円筒部及び方形の溝部を有し、ハウジングを収容自在なシェルで同軸コネクタを構成し、円筒部の底壁から連続した底壁と、円筒部の円周壁から断絶することなく連続した一対の側壁でシェルの溝部を構成することで、更なる低背化を実現できる。
本発明の一実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、図1(A)は、同軸ケーブルの端末を結線した同軸コネクタをオモテ面から観た状態図、図1(B)は、同軸ケーブルの端末を結線した同軸コネクタをウラ面から観た状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、図2(A)は、同軸ケーブルの端末を結線した同軸コネクタをオモテ面から観た状態図、図2(B)は、同軸ケーブルの端末を結線した同軸コネクタをウラ面から観た状態図であり、図1と異なる方向から同軸コネクタを観ている。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す図であり、図3(A)は、同軸コネクタの正面図、図3(B)は、同軸コネクタの平面図、図3(C)は、同軸コネクタの右面図、図3(D)は、同軸コネクタの左側面図、図3(E)は、同軸コネクタの背面図、図3(F)は、同軸コネクタの下面図であり、いずれも同軸ケーブルの端末を結線した状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、図4(A)は、同軸ケーブルの端末を結線する前の同軸コネクタをオモテ面から観た状態図、図4(B)は、同軸ケーブルの端末を結線する前の同軸コネクタをウラ面から観た状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、図5(A)は、同軸ケーブルの端末を結線する前の同軸コネクタをオモテ面から観た状態図、図5(B)は、同軸ケーブルの端末を結線する前の同軸コネクタをウラ面から観た状態図であり、図4と異なる方向から同軸コネクタを観ている。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す図であり、図6(A)は、同軸コネクタの正面図、図6(B)は、同軸コネクタの平面図、図6(C)は、同軸コネクタの右面図、図6(D)は、同軸コネクタの左側面図、図6(E)は、同軸コネクタの背面図、図6(F)は、同軸コネクタの下面図であり、いずれも同軸ケーブルの端末を結線する前の状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視分解組立図であり、同軸ケーブルの端末を結線する前の状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視分解組立図であり、同軸ケーブルの端末を結線する前の状態を図7と異なる方向から観ている。 前記実施形態による同軸コネクタに備わるシェルの構成を示す図であり、図9(A)は、シェルの正面図、図9(B)は、シェルの平面図、図9(C)は、シェルの右面図、図9(D)は、シェルの左側面図、図9(E)は、シェルの背面図、図9(F)は、シェルの下面図、図9(G)は、図9(A)のA−A矢視断面図であり、いずれも同軸ケーブルの端末を結線する前の状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタに備わるコンタクト及びハウジングの構成を示す斜視図であり、コンタクトをハウジングに一体成形する前の状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタに備わるコンタクト及びハウジングの構成を示す斜視図であり、コンタクトをハウジングに一体成形する前の状態を図10と異なる方向から観ている。 前記実施形態による同軸コネクタに備わるコンタクトの構成を示す図であり、図12(A)は、コンタクトの正面図、図12(B)は、コンタクトの平面図、図12(C)は、コンタクトの右面図、図12(D)は、コンタクトの左側面図、図12(E)は、コンタクトの背面図、図12(F)は、コンタクトの下面図である。 第1の従来技術による同軸プラグの構成を示す縦断面図であり、同軸ケーブルを同軸プラグに接続する前の状態図である。 第1の従来技術による同軸プラグの構成を示す縦断面図であり、同軸ケーブルを同軸プラグに接続した状態図である。 第1の従来技術による同軸プラグの構成を示す縦断面図であり、図14に示した状態からシェルの一部及びハウジングの一部を屈曲した状態図である。 第1の従来技術による同軸プラグの構成を示す縦断面図であり、図15に示した状態からシェルの一部を同軸ケーブルに圧着した状態図である。 第1の従来技術による同軸プラグの構成を示す側面図である。 第1の従来技術による同軸プラグが接続されるリセプタクルの構成を示す縦断面図である。 第2の従来技術による同軸プラグの構成を示す斜視図であり、図19(A)は、第2の従来技術による同軸プラグをオモテ面から観た状態図、図19(B)は、第2の従来技術による同軸プラグをウラ面から観た状態図である。 第2の従来技術による同軸プラグの構成を示す縦断面図であり、図19のA−A矢視を拡大した断面図である。 第2の従来技術による同軸プラグの構成を示す斜視分解組立図であり、第2の従来技術による同軸プラグに備わるシェルを折り曲げ加工する前の状態図である。 第2の従来技術による同軸プラグの構成を示す斜視分解組立図であり、第2の従来技術による同軸プラグに備わるシェルを折り曲げ加工する前の状態図である。 第2の従来技術による同軸プラグの構成を示す斜視図であり、同軸ケーブルの中心導体を中心コンタクトに接続した状態図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[同軸コネクタの構成]
最初に、本発明の一実施形態による同軸コネクタの構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、図1(A)は、同軸ケーブルの端末を結線した同軸コネクタをオモテ面から観た状態図、図1(B)は、同軸ケーブルの端末を結線した同軸コネクタをウラ面から観た状態図である。
図2は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、図2(A)は、同軸ケーブルの端末を結線した同軸コネクタをオモテ面から観た状態図、図2(B)は、同軸ケーブルの端末を結線した同軸コネクタをウラ面から観た状態図であり、図1と異なる方向から同軸コネクタを観ている。
図3は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す図であり、図3(A)は、同軸コネクタの正面図、図3(B)は、同軸コネクタの平面図、図3(C)は、同軸コネクタの右面図、図3(D)は、同軸コネクタの左側面図、図3(E)は、同軸コネクタの背面図、図3(F)は、同軸コネクタの下面図であり、いずれも同軸ケーブルの端末を結線した状態図である。
図4は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、図4(A)は、同軸ケーブルの端末を結線する前の同軸コネクタをオモテ面から観た状態図、図4(B)は、同軸ケーブルの端末を結線する前の同軸コネクタをウラ面から観た状態図である。
図5は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、図5(A)は、同軸ケーブルの端末を結線する前の同軸コネクタをオモテ面から観た状態図、図5(B)は、同軸ケーブルの端末を結線する前の同軸コネクタをウラ面から観た状態図であり、図4と異なる方向から同軸コネクタを観ている。
図6は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す図であり、図6(A)は、同軸コネクタの正面図、図6(B)は、同軸コネクタの平面図、図6(C)は、同軸コネクタの右面図、図6(D)は、同軸コネクタの左側面図、図6(E)は、同軸コネクタの背面図、図6(F)は、同軸コネクタの下面図であり、いずれも同軸ケーブルの端末を結線する前の状態図である。
図7は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視分解組立図であり、同軸ケーブルの端末を結線する前の状態図である。図8は、前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視分解組立図であり、同軸ケーブルの端末を結線する前の状態を図7と異なる方向から観ている。
図9は、前記実施形態による同軸コネクタに備わるシェルの構成を示す図であり、図9(A)は、シェルの正面図、図9(B)は、シェルの平面図、図9(C)は、シェルの右面図、図9(D)は、シェルの左側面図、図9(E)は、シェルの背面図、図9(F)は、シェルの下面図、図9(G)は、図9(A)のA−A矢視断面図であり、いずれも同軸ケーブルの端末を結線する前の状態図である。
図10は、前記実施形態による同軸コネクタに備わるコンタクト及びハウジングの構成を示す斜視図であり、コンタクトをハウジングに一体成形する前の状態図である。図11は、前記実施形態による同軸コネクタに備わるコンタクト及びハウジングの構成を示す斜視図であり、コンタクトをハウジングに一体成形する前の状態を図10と異なる方向から観ている。
図12は、前記実施形態による同軸コネクタに備わるコンタクトの構成を示す図であり、図12(A)は、コンタクトの正面図、図12(B)は、コンタクトの平面図、図12(C)は、コンタクトの右面図、図12(D)は、コンタクトの左側面図、図12(E)は、コンタクトの背面図、図12(F)は、コンタクトの下面図である。
なお、従来技術で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じとするので、以下説明を省略する場合がある。
(全体構成)
図1から図3を参照すると、本発明の一実施形態による同軸コネクタ10は、同軸ケーブルCbの端末を結線できる。同軸ケーブルCbは、撚線からなる円形の中心導体61、中心導体61の周囲を囲うフッ素系樹脂などの誘電体62、誘電体62の周囲を囲う編組線などの外部導体63、及び、外部導体63を被覆保護する絶縁シース64で構成している。なお、中心導体61は、単線でもよい。
図1から図12を参照すると、同軸コネクタ10は、帯板状のコンタクト1、前円後方形状の板状のハウジング2、及び、導電性のシェル3を備えている。図12を参照すると、コンタクト1は、ピン端子1pを先端部に有している。又、コンタクト1は、圧接端子1cを末端部に有している。ピン端子1pは、図示しない相手側の中心コンタクトと電気的に接続できる。圧接端子1cは、中心導体61を圧接できる(図1(B)又は図2(B)及び図3(A)参照)。
図1から図6を参照すると、ハウジング2は、円板部21と方形部22を有している。方形部22は、円板部21からその一部が外周方向に突出している。ハウジング2は、ピン端子1pを円板部21の中心部から突出している。又、ハウジング2は、圧接端子1cを方形部22からピン端子1pと同じ方向に突出している。更に、ハウジング2は、ピン端子1p及び圧接端子1cが露出した状態で、コンタクト1を絶縁している。
図1から図9を参照すると、シェル3は、有底の円筒部31と方形の溝部32を有している。円筒部31は、図示しない相手側の円筒状のシェルと接続自在に一方の面を開口している。又、円筒部31には、ピン端子1pが突出する方向と反対側から、円板部21を収容できる。溝部32は、方形部22を収容自在に一方の面を開口している。
図1から図9を参照すると、シェル3は、ケーブルクランプ33を更に有している。ケーブルクランプ33は、溝部32の底壁32bから連続して突出している。そして、ケーブルクランプ33は、同軸ケーブルCbの端末を溝部32と同軸に固定できる(図1から図3参照)。
図1から図9を参照すると、ケーブルクランプ33は、一対のコンダクタバレル33c・33cと一対のインシュレーショングリップ33i・33iを有している。一対のコンダクタバレル33c・33cは、外部導体63を圧着できる(図1(B)又は図2(B)参照)。そして、一対のコンダクタバレル33c・33cは、外部導体63とシェル3を電気的に接続できる。
図1(B)又は図2(B)及び図3を参照すると、一対のインシュレーショングリップ33i・33iは、絶縁シース64を圧着できる。そして、一対のインシュレーショングリップ33i・33iは、同軸ケーブルCbの端末に同軸コネクタ10を固定できる。
図7から図9を参照すると、シェル3の溝部32は、底壁32bと一対の側壁32s・32sを有している。底壁32bは、円筒部31の底壁31bから連続している。一対の側壁32s・32sは、底壁32bの両端部から起立している。又、一対の側壁32s・32sは、円筒部31の円周壁31sから断絶することなく連続している。
図1から図3を参照すると、円筒部31の底面から端縁までの高さHは、一対の側壁32s・32sの底面から端縁までの高さと同じになっている。
図1から図12を参照すると、同軸コネクタ10は、相手側の中心コンタクトと接続自在なピン端子1p、及び、中心導体61を圧接自在な圧接端子1cを有するコンタクト1と、ピン端子1p及び圧接端子1cが露出した状態でコンタクト1を絶縁した前円後方形状の板状のハウジング2と、有底の円筒部31及び方形の溝部32を有し、ハウジング2を収容自在なシェル3と、を備え、円筒部31の底壁31bから連続した底壁32bと、円筒部31の円周壁31sから断絶することなく連続した一対の側壁32s・32sでシェル3の溝部32を構成しているので、更なる低背化を実現できる。
(コンタクトの構成)
次に、実施形態によるコンタクト1の構成を説明する。図10から図12を参照すると、コンタクト1は、導電性を有する帯板状の金属板と導電性を有する円柱部材で構成している。「かしめ付け」又は溶接などの接合手段で、円柱部材の基端部を金属板の先端部に接合することで、コンタクト1の先端部にピン端子1pを立設できる。又、コンタクト1は、金属板の基端部を略直角に屈曲した圧接端子1cを有している。
図10から図12を参照すると、圧接端子1cは、スロット11と一対の圧接刃12・12を有している。スロット11には、誘電体62を外周方向から導入できる(図1(B)又は図2(B)参照)。
図10から図12を参照すると、一対の圧接刃12・12は、スロット11に対向配置されている。スロット11に誘電体62を導入すると、誘電体62を剥離できる。そして、一対の圧接刃12・12が中心導体61に圧接した状態で接触することで、中心導体61とピン端子1pを電気的に導通できる。
(ハウジングの構成)
次に、実施形態によるハウジング2の構成を説明する。図10又は図11を参照すると、ハウジング2は、絶縁性を有する合成樹脂からなることが好ましく、絶縁性を有する合成樹脂を成形して所望の形状のハウジングを得ることができる。又、絶縁性を有する合成樹脂にコンタクト1を一体成形して所望の形状のハウジングを得ることができる。
図10又は図11を参照すると、ハウジング2の方形部22は、その両側面から相反する向きに突出した一対の第2ランス22r・22rを有している。一方、図7又は図8を参照すると、シェル3の溝部32は、係止穴32hを側壁32sに開口している。
図7又は図8を参照して、円筒部31の底壁31b及び溝部32の底壁32bに向かって、ハウジング2をシェル3に挿入することで、一対の第2ランス22r・22rを係止穴32hに係止できる。そして、ハウジング2の脱落を阻止できる。
又、図7又は図8を参照すると、円板部21は、複数の切り欠き21dを外周に切り欠いている。これらの切り欠き21dは、後述するシェル3の円筒部31の内壁から突出した第1ランス31rに当接することなく、逃げることができる。
(シェルの構成)
次に、実施形態によるシェル3の構成を説明する。図7から図9を参照して、シェル3は、導電性を有する金属板からなり、所定の外形に加工された導電性を有する展開板を成形加工して、所望の形状のシェル3を得ることが好ましい。
図7から図9を参照して、シェル3は、導電性を有する展開板を深絞り加工して、円筒部31及び溝部32を成形することが好ましく、円筒部31、溝部32、及び、ケーブルクランプ33を一括して成形することがより好ましい。しかし、シェル3は、ブロック部材から円筒部31及び溝部32を切削加工することを排除しない。
図7から図9を参照すると、シェル3の円筒部31は、複数の第1ランス31rを有している。これらの第1ランス31rは、仮想の中心に向かって円筒部31の内壁から突出している。そして、これらの第1ランス31rは、図示しない相手側の円筒状のシェルの外壁に係止できる。
(同軸コネクタの作用)
次に、実施形態による同軸コネクタ10の作用及び効果を説明する。
図1から図12を参照すると、同軸コネクタ10は、相手側の中心コンタクトと接続自在なピン端子1p、及び、中心導体61を圧接自在な圧接端子1cを有するコンタクト1と、ピン端子1p及び圧接端子1cが露出した状態でコンタクト1を絶縁した前円後方形状の板状のハウジング2と、有底の円筒部31及び方形の溝部32を有し、ハウジング2を収容自在なシェル3と、を備え、円筒部31の底壁31bから連続した底壁32bと、円筒部31の円周壁31sから断絶することなく連続した一対の側壁32s・32sでシェル3の溝部32を構成しているので、第2の従来技術による同軸プラグ7と比べて、更なる低背化を実現できる。
図1から図3を参照すると、同軸コネクタ10は、同軸ケーブルCbの端末からピン端子1pに至る中心導体61の信号経路に直線性が確保されており、円筒部31の円周壁31sから断絶することなく連続した一対の側壁32s・32sでシェル3の溝部32を構成しているので、高周波信号を伝送することが可能である。
又、図7から図9を参照すると、円筒部31の円周壁31sと底壁31bが隙間なく連続しているので、電磁波が外部に漏洩し難いという利点がある。又、電磁波が外部から侵入し難いという利点がある。このように、同軸コネクタ10は、シールド性能に優れている。
更に、シェル3を展開板から深絞り加工で製作する場合には、第1の従来技術又は第2の従来技術で開示されたシェルの展開板より、外形寸法を小さくでき、材料を節約できるという利点がある。
1 コンタクト
1c 圧接端子
1p ピン端子
2 ハウジング
3 シェル
10 同軸コネクタ
21 円板部
22 方形部
31 円筒部
31b 底壁(円筒部の底壁)
31s 円周壁
32 溝部
32b 底壁(溝部の底壁)
32s・32s 一対の側壁
33 ケーブルクランプ
33c コンダクタバレル
33i インシュレーショングリップ
Cb 同軸ケーブル
61 中心導体
62 誘電体
63 外部導体
64 絶縁シース

Claims (5)

  1. 中心導体、この中心導体を包囲する誘電体、この誘電体を覆う外部導体、及びこの外部導体を被覆する絶縁シースを有する同軸ケーブルの端末を結線する同軸コネクタであって、
    相手側の中心コンタクトと接続自在なピン端子を先端部に有し、前記中心導体を圧接自在な圧接端子を末端部に有する帯板状のコンタクトと、
    円板部、及びこの円板部から一部が外周方向に突出した方形部を有し、前記ピン端子を前記円板部から突出し、前記圧接端子を前記方形部から前記ピン端子と同じ方向に突出し、前記ピン端子及び前記圧接端子が露出した状態で、前記コンタクトを絶縁した前円後方形状の板状のハウジングと、
    相手側の円筒状のシェルと接続自在に一方の面を開口し、前記ピン端子が突出する方向と反対側から前記円板部を収容自在な有底の円筒部、及び、前記方形部を収容自在に一方の面を開口した方形の溝部を有する導電性のシェルと、を備え、
    前記シェルは、前記溝部の底壁から連続して突出し、前記同軸ケーブルの端末を前記溝部と同軸に固定自在なケーブルクランプを有し、
    前記ケーブルクランプは、
    前記外部導体を圧着自在な一対のコンダクタバレルと、
    前記絶縁シースを圧着自在な一対のインシュレーショングリップと、を有し、
    前記シェルの溝部は、
    前記円筒部の底壁から連続した底壁と、
    前記溝部の底壁の両端部から起立し、前記円筒部の円周壁から断絶することなく連続した一対の側壁と、を有している、同軸コネクタ。
  2. 前記シェルの円筒部は、仮想の中心に向かって内壁から突出し、相手側の円筒状のシェルの外壁に係止自在な一つ以上の第1ランスを有する、請求項1記載の同軸コネクタ。
  3. 前記ハウジングの方形部は、両側面から相反する向きに突出した一対の第2ランスを有し、
    前記シェルの溝部は、一対の前記第2ランスに係止自在な係止穴を一対の前記側壁に開口している、請求項1又は2記載の同軸コネクタ。
  4. 前記圧接端子は、
    前記誘電体を外周方向から導入自在なスロットと、
    前記誘電体を剥離自在に前記スロットに対向配置されると共に、前記中心導体に接触自在な一対の圧接刃と、を有している、請求項1から3のいずれかに記載の同軸コネクタ。
  5. 前記円筒部の底面から端縁までの高さは、一対の前記側壁の底面から端縁までの高さと同じになっている、請求項1から4のいずれかに記載の同軸コネクタ。
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