JP6946157B2 - 同軸ケーブル用圧着端子 - Google Patents

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Description

本発明は、同軸ケーブル用圧着端子に関する。特に、同軸ケーブルの端末に圧着できる同軸ケーブル用圧着端子であって、プリント基板の一方の面に電気的及び機械的に直結できる同軸ケーブル用圧着端子の構造に関する。
一般に、同軸ケーブルは、円形の中心導体、中心導体の周囲を被覆するフッ素系樹脂などの誘電体、誘電体の周囲を覆う編組線などの外部導体、及び、外部導体を被覆する絶縁性を有するシースで構成している。
同軸ケーブルの端末をプリント基板の一方の面に電気的及び機械的に直結することで、高周波信号を同軸ケーブルからプリント基板に伝送できる。又は、高周波信号をプリント基板から同軸ケーブルに伝送できる。
同軸ケーブルの端末をプリント基板に直結する場合には、最初に、中心導体が誘電体から所定の長さに突出するように、誘電体をその端面から剥離する。次に、編組線からなる外部導体をシースの外周面に反転する。
以上のように端末処理した同軸ケーブルの端末に、オープンクリンプバレルを有する圧着端子で外部導体を圧着し、圧着端子をプリント基板のグラウンドパターンにハンダ接合すると共に、中心導体をプリント基板の信号パターンにハンダ接合することで、同軸ケーブルの端末をプリント基板の一方の面に直結できる。
上述した圧着端子を同軸ケーブルの端末に固定するためには、圧着端子の長さ方向に沿って圧着端子に同軸ケーブルを押し込み、両者を所定の位置に合わせた後に、同軸ケーブル用端子のバレルを圧着する必要があった。
しかし、従来の同軸ケーブル用圧着端子は、同軸ケーブルに対する圧着端子の長さ方向に対しての位置決め手段が設定されていなかった。このため、圧着端子の取付け位置が長さ方向にばらつきが生じ、同軸ケーブルの高周波特性がばらつく一因となっていた。
このような不具合を解消するため、同軸ケーブルの端末を安定させた位置に取り付けられる同軸ケーブル用圧着端子が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−323213号公報
図10は、従来技術による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す図であり、図10(A)は、同軸ケーブル用圧着端子の縦断面図、図10(B)は、同軸ケーブル用圧着端子の正面図である。なお、本願の図10(A)と図10(B)は、特許文献1の図8と図9に相当している。
図10を参照すると、従来技術による同軸ケーブル用圧着端子(以下、圧着端子と略称する)9は、導電性を有する金属板からなり、クリンプバレル91と脚部92を備えている。クリンプバレル91は、U字状に開口したオープンクリンプバレルである。クリンプバレル91の側面に配置した一対のバレル片91a・91bを閉じるように、同軸ケーブルCbを圧着することで、同軸ケーブルCbを保持できる。
図10を参照すると、脚部92は、クリンプバレル91の中央部と軸方向に連続している。又、脚部92は、対向配置した一対の脚片92f・92fを端部に備えている。一対の脚片92f・92fの先端部をプリント基板9pに開口したスルーホール91hに挿入し、一対の脚片92f・92fをプリント基板9pにハンダ接合することで、同軸ケーブルCbの外部導体Wbをプリント基板9pに電気的及び機械的に接続できる。又、同軸ケーブルCbの中心導体Wcをプリント基板9pにハンダ接合することで、中心導体Wcをプリント基板9pに電気的に接続できる。
図10を参照すると、同軸ケーブルCbは、単線又は撚線からなる円形の中心導体Wc、中心導体Wcの周囲を囲うフッ素系樹脂などの誘電体Di、誘電体Diの周囲を囲う編組線などの外部導体Wb、及び、外部導体Wbを被覆保護するシースWiで構成している。図10を参照すると、同軸ケーブルCbは、中心導体Wcが誘電体Diから所定の長さに突出するように、誘電体Diをその端面から剥離している。又、同軸ケーブルCbは、外部導体WbをシースWiの外周面に反転している。つまり、同軸ケーブルCbは、端末処理している。
このように端末処理した同軸ケーブルCbをクリンプバレル91が開いた状態で、脚部92と反対側から圧着端子9に挿入する。この場合、クリンプバレル91と脚部92の接続部には、脚部92の内部に向かって切り曲げた位置決め片92aを設けているので、外部導体Wbを介して、シースWiの端面が位置決め片92aの先端に当接することで、同軸ケーブルCbの端末を圧着端子9の安定させた位置に取り付けることができる。
次に、図10を参照して、外部導体Wbを介して、クリンプバレル91をシースWiに圧着することで、同軸ケーブルCbの端末に圧着端子9を固定できる。次に、図10(A)を参照して、クリンプバレル91の周囲を熱収縮チューブTsで被覆することで、圧着端子9の固定作業を終了する。このように、特許文献1による圧着端子9は、圧着端子9に対する同軸ケーブルCbの軸方向の位置決めを的確に実施できる。
しかし、特許文献1による同軸ケーブル用圧着端子は、編組線などの外部導体から中心導体が長く延びており、同軸ケーブルを伝送する高周波信号が劣化する心配がある。又、特許文献1による同軸ケーブル用圧着端子は、一対の脚片に形成した段差によって、プリント基板に対する同軸ケーブルの実装高さが規定されており、同軸ケーブルの実装設計の自由度が低いという問題がある。
例えば、同軸ケーブルをプリント基板から浮いた状態で配置することで、プリント基板の実装領域(パターンを含む)を確保するという要望、又は、同軸ケーブルをプリント基板から沈めた状態で配置することで、同軸ケーブルのプリント基板への実装高さを低くする要望など、ユーザー側の同軸ケーブルの実装設計の自由度が高い同軸ケーブル用圧着端子が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、同軸ケーブルを伝送する高周波信号が劣化する心配が無く、かつ、プリント基板の設計変更により、プリント基板に対する同軸ケーブルの実装高さを可変できる同軸ケーブル用圧着端子を提供することを目的とする。
本発明者らは、中心導体を誘電体から所定の長さに突出させると共に、外部導体を誘電体の外周に露出するように端末処理した同軸ケーブルの端末に固定できる同軸ケーブル用圧着端子であって、外部導体を介して、誘電体を圧着できる一つ以上のクリンプバレルを軸方向に配置し、プリント基板に接続自在な一対の脚部を軸方向に配置し、一対の脚部には、プリント基板の穴明け加工に対応した、段階的な実装高さ変更手段を設けることで、高周波信号が劣化する心配が無く、かつ、プリント基板に対する同軸ケーブルの実装高さを可変できると考え、これに基づいて、以下のような新たな同軸ケーブル用圧着端子を発明するに至った。
(1) 中心部に配置した中心導体、この中心導体を被覆する誘電体、この誘電体を覆う外部導体、及び、この外部導体を被覆するシースを有し、前記中心導体を前記誘電体の端面から所定の長さに突出させると共に、前記外部導体を前記誘電体の外周に露出するように端末処理した同軸ケーブルの端末に固定し、前記同軸ケーブルをプリント基板の一方の面と略平行に配置した状態で、前記プリント基板に接続する円筒状の同軸ケーブル用圧着端子であって、前記外部導体を介して、前記誘電体を圧着可能にU字状に開口した一つ以上のクリンプバレルと、前記プリント基板に接続自在な一対の脚部と、を備え、一対の前記脚部は、前記プリント基板の穴明け加工に対応し、前記プリント基板に対して前記同軸ケーブルの端末を段階的な実装高さに変更できる実装高さ変更手段を有している、同軸ケーブル用圧着端子。
(2) 一つ以上の前記クリンプバレルは、軸方向の両端部に配置した一組のクリンプバレルからなり、一対の前記脚部は、軸方向の中央部に配置している、(1)記載の同軸ケーブル用圧着端子。
(3) 前記実装高さ変更手段は、一対の前記脚部の結合部から前記同軸ケーブルの端末の外周方向に相反する向きに延びる一対の帯状の第1延出片と、これらの第1延出片の先端部から略直角に屈曲して前記同軸ケーブルの端末と反対側に連続して延びる一対の帯状の第1脚片と、一対の前記第1脚片の側面の中央部から相反する向きに延びる一対の停止片と、を含み、一対の前記第1脚片を挿入可能な一対の矩形の第1穴を前記プリント基板に開口し、一対の前記第1穴に一対の前記第1脚片を挿入した状態では、前記停止片が前記プリント基板の一方の面に当接して、前記同軸ケーブルの端末の底部が前記プリント基板の一方の面に当接又は近接している第1の実装高さが規定され、一対の前記第1脚片を挿入できると共に、前記停止片が通過可能な一対のL字状の第2穴、及び、前記中心導体を除いて、前記同軸ケーブルの端末を外周方向から導入自在な矩形の第1スロットを前記プリント基板に開口し、一対の前記第2穴に一対の前記第1脚片を挿入した状態では、一対の前記第1延出片が前記プリント基板の一方の面に当接して、前記中心導体が前記プリント基板の一方の面に当接すると共に、前記同軸ケーブルの端末の底部が前記第1スロットに導入される、第2の実装高さが規定される、(1)又は(2)記載の同軸ケーブル用圧着端子。
(4) 前記実装高さ変更手段は、一対の前記脚部の結合部から前記同軸ケーブルの端末の外周方向に相反する向きに延びる一対の帯状の第2延出片と、これらの第2延出片の先端部から略直角に屈曲して前記同軸ケーブルの端末と反対側に連続して延びる一対の帯状の第2脚片と、一対の前記第2脚片の先端部から連続して延び、前記第2延出片の横幅より狭い横幅を有する一対の第1挿入片と、を含み、前記第2脚片の挿入を困難とし、前記第1挿入片を挿入可能な一対の矩形の第3穴を前記プリント基板に開口し一対の前記第3穴に一対の前記第1挿入片を挿入した状態では、前記第2脚片が前記プリント基板の一方の面に当接して、前記同軸ケーブルの端末の底部が前記プリント基板の一方の面に当接又は近接している第3の実装高さが規定され、一対の前記第2脚片を挿入できると共に、前記第1挿入片が通過可能な一対の矩形の第4穴、及び、前記中心導体を除いて、前記同軸ケーブルの端末を外周方向から導入自在な矩形の第2スロットを前記プリント基板に開口し、一対の前記第4穴に一対の前記第2脚片を挿入した状態では、一対の第2延出片が前記プリント基板の一方の面に当接して、前記中心導体が前記プリント基板の一方の面に当接すると共に、前記同軸ケーブルの端末の底部が前記第2スロットに導入される、第4の実装高さが規定される、(1)又は(2)記載の同軸ケーブル用圧着端子。
(5) 前記実装高さ変更手段は、一対の前記脚部の結合部から前記同軸ケーブルの端末と反対側に連続して延びる一対の帯状の第3脚片と、一対の前記第3脚片の先端部から連続して延び、前記第3脚片の横幅より狭い横幅を有する一対の第2挿入片と、一対の前記第2挿入片の先端部から連続して延び、前記第2挿入片の横幅より狭い横幅を有する一対の第3挿入片と、を含み、前記第2挿入片の挿入を困難とし、前記第3挿入片を挿入可能な一対の矩形の第5穴を前記プリント基板に開口し、一対の前記第5穴に一対の前記第3挿入片を挿入した状態では、前記第2挿入片が前記プリント基板の一方の面に当接して、前記同軸ケーブルの端末の底部が前記プリント基板の一方の面から離間している第5の実装高さが規定され、前記第3脚片の挿入を困難とし、前記2挿入片を挿入可能な一対の矩形の第6穴を前記プリント基板に開口し、一対の前記第6穴に一対の前記2挿入片を挿入した状態では、一対の第3脚片が前記プリント基板の一方の面に当接して、前記同軸ケーブルの端末の底部が前記プリント基板の一方の面に当接又は近接している、第6の実装高さが規定される、(1)又は(2)記載の同軸ケーブル用圧着端子。
本発明による同軸ケーブル用圧着端子は、外部導体を誘電体の外周に露出した同軸ケーブルの誘電体を圧着可能な一つ以上のクリンプバレルを備えているので、編組線などの外部導体から中心導体を短く突出でき、同軸ケーブルを伝送する高周波信号が劣化する心配が無い。
又、本発明による同軸ケーブル用圧着端子は、プリント基板に接続自在な一対の脚部を備え、この脚部は、プリント基板の穴明け加工に対応し、プリント基板に対して同軸ケーブルの端末を段階的な実装高さに変更できる実装高さ変更手段を有しているので、プリント基板の設計変更により、プリント基板に対する同軸ケーブルの実装高さを可変できる。
本発明の第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す図であり、図1(A)は、圧着前の第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子と端末処理した同軸ケーブルを対向配置した斜視図であり、図1(B)は、圧着により同軸ケーブルの端末に固定した第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子をプリント基板に接続する前の状態を示す斜視図である。 圧着により同軸ケーブルの端末に固定した第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第1の実装高さでプリント基板に接続した状態を示す斜視図である。 圧着により同軸ケーブルの端末に固定した第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第2の実装高さでプリント基板に接続する過程を示す斜視図であり、図3(A)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子をプリント基板に接続する前の状態図、図3(B)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子をプリント基板に接続した状態図である。 第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す図であり、図4(A)は、圧着により同軸ケーブルの端末に固定した第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の右側面図、図4(B)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の正面図、図4(C)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の平面図、図4(D)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の下面図、図4(E)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の背面図である。 第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す縦断面図であり、図5(A)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第1の実装高さでプリント基板に接続した状態図であり、図5(B)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第2の実装高さでプリント基板に接続した状態図である。 本発明の第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す斜視図であり、図6(A)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を同軸ケーブルの端末に圧着した状態を示す斜視図、図6(B)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第3の実装高さでプリント基板に接続する前の状態を示す斜視図、図6(C)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第3の実装高さでプリント基板に接続した状態を示す斜視図、図6(D)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第4の実装高さでプリント基板に接続する前の状態を示す斜視図、図6(E)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第4の実装高さでプリント基板に接続した状態を示す斜視図である。 第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す縦断面図であり、図7(A)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第3の実装高さでプリント基板に接続した状態図であり、図7(B)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第4の実装高さでプリント基板に接続した状態図である。 本発明の第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す斜視図であり、図8(A)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を同軸ケーブルの端末に圧着した状態を示す斜視図、図8(B)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第5の実装高さでプリント基板に接続する前の状態を示す斜視図、図8(C)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第5の実装高さでプリント基板に接続した状態を示す斜視図、図8(D)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第6の実装高さでプリント基板に接続する前の状態を示す斜視図、図8(E)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第6の実装高さでプリント基板に接続した状態を示す斜視図である。 第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す縦断面図であり、図9(A)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第5の実装高さでプリント基板に接続した状態図であり、図9(B)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第6の実装高さでプリント基板に接続した状態図である。 来技術による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す図であり、図10(A)は、同軸ケーブル用圧着端子の縦断面図、図10(B)は、同軸ケーブル用圧着端子の正面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[第1実施形態]
(同軸ケーブル用圧着端子の構成)
最初に、本発明の第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す図であり、図1(A)は、圧着前の第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子と端末処理した同軸ケーブルを対向配置した斜視図であり、図1(B)は、圧着により同軸ケーブルの端末に固定した第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子をプリント基板に接続する前の状態を示す斜視図である。
図2は、圧着により同軸ケーブルの端末に固定した第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第1の実装高さでプリント基板に接続した状態を示す斜視図である。
図3は、圧着により同軸ケーブルの端末に固定した第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第2の実装高さでプリント基板に接続する過程を示す斜視図であり、図3(A)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子をプリント基板に接続する前の状態図、図3(B)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子をプリント基板に接続した状態図である。
図4は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す図であり、図4(A)は、圧着により同軸ケーブルの端末に固定した第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の右側面図、図4(B)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の正面図、図4(C)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の平面図、図4(D)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の下面図、図4(E)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の背面図である。
図5は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す縦断面図であり、図5(A)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第1の実装高さでプリント基板に接続した状態図であり、図5(B)は、第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第2の実装高さでプリント基板に接続した状態図である。
なお、従来技術で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じとするので、以下説明を省略する場合がある。
図1から図5を参照すると、本発明の第1実施形態による同軸ケーブル用圧着端子(以下、圧着端子という)10は、圧着により同軸ケーブルCbの端末に固定できる。同軸ケーブルCbは、中心部に配置した中心導体Wc、中心導体Wcを被覆する誘電体Di、誘電体Diを覆う外部導体Wb、及び、外部導体Wbを被覆する絶縁性を有するシースWiを有している。
図1(A)を参照すると、同軸ケーブルCbは、中心導体Wcを誘電体Diの端面から所定の長さに突出させると共に、外部導体Wbを誘電体Diの外周に露出するように端末処理している。
図1(A)を参照すると、圧着端子10は、導電性を有し、外周の一部を開口した円筒状の金属板からなっている。そして、圧着端子10は、一組のクリンプバレル1Bc・2Bcと一対の脚部1・1を備えている。
図1(A)を参照すると、一組のクリンプバレル1Bc・2Bcは、圧着端子10の軸方向の両端部に配置している。クリンプバレル1Bc及びクリンプバレル2Bcは、U字状に開口している。クリンプバレル1Bcは、その両端部にバレル片Bc1・Bc1を形成している。同様に、クリンプバレル2Bcは、その両端部にバレル片Bc2・Bc2を形成している。
図1(A)を参照して、圧着端子10の内部に同軸ケーブルCbの端末を導入し、外部導体Wbを介して、誘電体Diを一対のバレル片Bc1・Bc1及び一対のバレル片Bc2・Bc2で圧着することで、同軸ケーブルCbの端末に圧着端子10を固定できる(図1(B)又は図2から図4参照)。
図1(A)を参照して、一対の脚部1・1は、圧着端子10の軸方向の中央部に配置している。図1(B)又は図2から図4を参照すると、一対の脚部1・1は、プリント基板1p又はプリント基板2pに電気的に接続できる。又、一対の脚部1・1は、プリント基板1p又はプリント基板2pの穴明け加工に対応し、プリント基板1p又はプリント基板2pに対して同軸ケーブルCbの端末を段階的な実装高さに変更できる実装高さ変更手段を有している。
図1(B)又は図2から図4を参照すると、前記実装高さ変更手段は、一対の帯状の第1延出片11・11、一対の帯状の第1脚片12・12、及び、一対の停止片13・13を含んでいる。
図1(B)又は図2から図4を参照すると、一対の第1延出片11・11は、一対の脚部1・1の結合部から同軸ケーブルCbの端末の外周方向に、相反する向きに延びている。一対の第1脚片12・12は、第1延出片11の先端部から略直角に屈曲し、同軸ケーブルCbの端末と反対側に連続して延びている。一対の停止片13・13は、一対の第1脚片12・12の側面の中央部から相反する向きに延びている。
図1(B)を参照すると、プリント基板1pは、一対の矩形の第1穴1h・1hを開口している。図1(B)を参照して、同軸ケーブルCbの端末に圧着端子10を固定した状態で、圧着端子10をプリント基板1pに向かって移動すると、一対の第1脚片12・12を一対の第1穴1h・1hに挿入できる(図2参照)。
図2又は図4(A)を参照して、一対の第1穴1h・1hに一対の第1脚片12・12を挿入した状態では、停止片13がプリント基板1pの一方の面に当接して、同軸ケーブルCbの端末の底部がプリント基板1pの一方の面に当接又は近接している第1の実装高さを規定できる(図2又は図5(A)参照)。
図2又は図4(A)を参照して、一対の第1脚片12・12をプリント基板1pに開口した第1穴1h・1hに挿入し、一対の第1脚片12・12をプリント基板1pにハンダ接合することで、同軸ケーブルCbの外部導体Wbをプリント基板1pに電気的及び機械的に接続できる。又、同軸ケーブルCbの中心導体Wcを折り曲げて、プリント基板1pにハンダ接合することで、中心導体Wcをプリント基板1pに電気的に接続できる。
一方、図3(A)を参照すると、プリント基板2pは、一対のL字状の第2穴2h・2h、及び、矩形の第1スロット1SLを開口している。図3(A)を参照して、同軸ケーブルCbの端末に圧着端子10を固定した状態で、圧着端子10をプリント基板1pに向かって移動すると、停止片13が通過した状態で、一対の第1脚片12・12を一対の第2穴2h・2hに挿入できる(図3(B)参照)。又、中心導体Wcを除いて、同軸ケーブルCbの端末を外周方向から、第1スロット1SLに導入できる(図3(B)参照)。
図3(B)を参照して、一対の第2穴2h・2hに一対の第1脚片12・12を挿入した状態では、一対の第1延出片11・11がプリント基板2pの一方の面に当接して、中心導体Wcがプリント基板2pの一方の面に当接すると共に、同軸ケーブルCbの端末の底部が第1スロット1SLに導入される、第2の実装高さを規定できる(図5(B)参照)。
図3(B)又は図4(B)を参照して、一対の第1脚片12・12をプリント基板2pに開口した第2穴2h・2hに挿入し、一対の第1脚片12・12をプリント基板2pにハンダ接合することで、同軸ケーブルCbの外部導体Wbをプリント基板2pに電気的及び機械的に接続できる。又、同軸ケーブルCbの中心導体Wcをプリント基板2pにハンダ接合することで、中心導体Wcをプリント基板2pに電気的に接続できる。
(同軸ケーブル用圧着端子の作用)
次に、第1実施形態による圧着端子10の作用及び効果を説明する。図1から図5を参照すると、圧着端子10は、外部導体Wbを誘電体Diの外周に露出した同軸ケーブルCbの誘電体Diを圧着可能な一組のクリンプバレル1Bc・2Bcを一対の脚部1・1の両端部に備えている。これにより、圧着端子10は、編組線などの外部導体Wbから中心導体Wcを短く突出でき、同軸ケーブルCbを伝送する高周波信号が劣化する心配を無くすことができる。
又、図1から図5を参照すると、圧着端子10は、プリント基板に接続自在な一対の脚部1・1を備え、一対の脚部1・1は、プリント基板の穴明け加工に対応し、プリント基板に対して同軸ケーブルの端末を段階的な実装高さに変更できる実装高さ変更手段を有しているので、プリント基板の設計変更により、プリント基板に対する同軸ケーブルCbの実装高さを可変できる。
例えば、図1(B)を参照して、一対の矩形の第1穴1h・1hを開口したプリント基板1pに、圧着端子10を実装すると、一対の停止片13・13がプリント基板1pの一方の面に当接することで、同軸ケーブルCbの端末の底部がプリント基板1pの一方の面に当接又は近接している第1の実装高さを規定できる(図2又は図5(A)参照)。
図2又は図5(A)を参照して、同軸ケーブルCbの端末の底部がプリント基板1pの一方の面に当接又は近接した第1の実装高さを実現した状態では、プリント基板1pの実装領域(パターンを含む)を確保できるというメリットがある。
一方、図3(A)を参照して、一対のL字状の第2穴2h・2h、及び、矩形の第1スロット1SLを開口したプリント基板2pに、圧着端子10を実装すると、一対の第1延出片11・11がプリント基板2pの一方の面に当接すると共に、同軸ケーブルCbの端末を外周方向から、第1スロット1SLに導入できる(図3(B)参照)。そして、中心導体Wcがプリント基板2pの一方の面に当接すると共に、同軸ケーブルCbの端末の底部が第1スロット1SLに導入される、第2の実装高さを規定できる(図5(B)参照)。
図3(B)又は図5(B)を参照して、同軸ケーブルCbの端末の底部を第1スロット1SLに導入した第2の実装高さを実現した状態では、同軸ケーブルCbのプリント基板2pへの実装高さを低くできるというメリットがある。
このように、第1実施形態による圧着端子10は、プリント基板の設計変更により、第1の実装高さ、又は、第2の実装高さのいずれか一方を実現できるので、同軸ケーブルの実装設計の自由度を向上できる。
[第2実施形態]
(同軸ケーブル用圧着端子の構成)
次に、本発明の第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を説明する。
図6は、本発明の第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す斜視図であり、図6(A)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を同軸ケーブルの端末に圧着した状態を示す斜視図、図6(B)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第3の実装高さでプリント基板に接続する前の状態を示す斜視図、図6(C)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第3の実装高さでプリント基板に接続した状態を示す斜視図、図6(D)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第4の実装高さでプリント基板に接続する前の状態を示す斜視図、図6(E)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第4の実装高さでプリント基板に接続した状態を示す斜視図である。
図7は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す縦断面図であり、図7(A)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第3の実装高さでプリント基板に接続した状態図であり、図7(B)は、第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第4の実装高さでプリント基板に接続した状態図である。
なお、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じとするので、以下説明を省略する場合がある。
図6又は図7を参照すると、本発明の第2実施形態による同軸ケーブル用圧着端子(以下、圧着端子という)20は、圧着により同軸ケーブルCbの端末に固定できる。図6(A)を参照すると、圧着端子20は、導電性を有し、外周の一部を開口した円筒状の金属板からなっている。そして、圧着端子20は、一組のクリンプバレル1Bc・2Bcと一対の脚部2・2を備えている。
図6(A)を参照して、圧着前の圧着端子20の内部に同軸ケーブルCbの端末を導入し、外部導体Wbを介して、誘電体Diを一対のバレル片Bc1・Bc1及び一対のバレル片Bc2・Bc2で圧着することで、同軸ケーブルCbの端末に圧着端子20を固定できる(図6又は図7参照)。
図6(A)を参照して、一対の脚部2・2は、圧着端子20の軸方向の中央部に配置している。図6(B)から図6(E)を参照すると、一対の脚部2・2は、プリント基板3p又はプリント基板4pに電気的に接続できる。又、一対の脚部2・2は、プリント基板3p又はプリント基板4pの穴明け加工に対応し、プリント基板3p又はプリント基板4pに対して同軸ケーブルCbの端末を段階的な実装高さに変更できる実装高さ変更手段を有している。
図6(A)又は図7を参照すると、前記実装高さ変更手段は、一対の帯状の第2延出片21・21、一対の帯状の第2脚片22・22、及び、一対の第1挿入片23・23を含んでいる。
図6(A)を参照すると、一対の第2延出片21・21は、一対の脚部2・2の結合部から同軸ケーブルCbの端末の外周方向に、相反する向きに延びている。一対の第2脚片22・22は、第2延出片21の先端部から略直角に屈曲し、同軸ケーブルCbの端末と反対側に連続して延びている。一対の第1挿入片23・23は、第2脚片22の先端部から連続して延びている。又、一対の第1挿入片23・23は、第2延出片21の横幅より狭い横幅を有している。
図6(B)を参照すると、プリント基板3pは、一対の矩形の第3穴3h・3hを開口している。図6(B)を参照して、同軸ケーブルCbの端末に圧着端子20を固定した状態で、圧着端子20をプリント基板3pに向かって移動すると、一対の第1挿入片23・23を一対の第3穴3h・3hに挿入できる(図6(C)参照)。又、第3穴3hには、第2脚片22の挿入を困難にしている。
図6(C)を参照して、一対の第3穴3h・3hに一対の第1挿入片23・23を挿入した状態では、第2脚片22の両端部がプリント基板3pの一方の面に当接して、同軸ケーブルCbの端末の底部がプリント基板3pの一方の面に当接又は近接している第3の実装高さを規定できる(図6(C)又は図7(A)参照)。
図6(C)又は図7(A)を参照して、一対の第1挿入片23・23をプリント基板3pに開口した第3穴3h・3hに挿入し、一対の第1挿入片23・23をプリント基板3pにハンダ接合することで、同軸ケーブルCbの外部導体Wbをプリント基板3pに電気的及び機械的に接続できる。又、同軸ケーブルCbの中心導体Wcを折り曲げて、プリント基板3pにハンダ接合することで、中心導体Wcをプリント基板3pに電気的に接続できる。
一方、図6(D)を参照すると、プリント基板4pは、一対の矩形の第4穴4h・4h、及び、矩形の第2スロット2SLを開口している。図6(D)を参照して、同軸ケーブルCbの端末に圧着端子20を固定した状態で、圧着端子20をプリント基板4pに向かって移動すると、第1挿入片23が通過した状態で、一対の第2脚片22・22を一対の第4穴4h・4hに挿入できる(図6(E)参照)。又、中心導体Wcを除いて、同軸ケーブルCbの端末を外周方向から、第2スロット2SLに導入できる(図6(E)参照)。
図6(E)を参照して、一対の第4穴4h・4hに一対の第2脚片22・22を挿入した状態では、一対の第2延出片21・21がプリント基板4pの一方の面に当接して、中心導体Wcがプリント基板4pの一方の面に当接すると共に、同軸ケーブルCbの端末の底部が第2スロット2SLに導入される、第4の実装高さを規定できる(図7(B)参照)。
図6(E)又は図7(B)を参照して、一対の第2脚片22・22をプリント基板4pに開口した第4穴4h・4hに挿入し、一対の第2脚片22・22をプリント基板4pにハンダ接合することで、同軸ケーブルCbの外部導体Wbをプリント基板4pに電気的及び機械的に接続できる。又、同軸ケーブルCbの中心導体Wcをプリント基板4pにハンダ接合することで、中心導体Wcをプリント基板4pに電気的に接続できる。
(同軸ケーブル用圧着端子の作用)
次に、第2実施形態による圧着端子20の作用及び効果を説明する。図6又は図7を参照すると、圧着端子20は、外部導体Wbを誘電体Diの外周に露出した同軸ケーブルCbの誘電体Diを圧着可能な一組のクリンプバレル1Bc・2Bcを一対の脚部2・2の両端部に備えている。これにより、圧着端子20は、編組線などの外部導体Wbから中心導体Wcを短く突出でき、同軸ケーブルCbを伝送する高周波信号が劣化する心配を無くすことができる。
又、図6又は図7を参照すると、圧着端子20は、プリント基板に接続自在な一対の脚部2・2を備え、一対の脚部2・2は、プリント基板の穴明け加工に対応し、プリント基板に対して同軸ケーブルの端末を段階的な実装高さに変更できる実装高さ変更手段を有しているので、プリント基板の設計変更により、プリント基板に対する同軸ケーブルCbの実装高さを可変できる。
例えば、図6(B)を参照して、一対の矩形の第3穴3h・3hを開口したプリント基板3pに、圧着端子20を実装すると、第2脚片22の両端部がプリント基板3pの一方の面に当接することで、同軸ケーブルCbの端末の底部がプリント基板3pの一方の面に当接又は近接している第3の実装高さを規定できる(図6(C)又は図7(A)参照)。
図6(C)又は図7(A)を参照して、同軸ケーブルCbの端末の底部がプリント基板3pの一方の面に当接又は近接した第3の実装高さを実現した状態では、プリント基板3pの実装領域(パターンを含む)を確保できるというメリットがある。
一方、図6(D)を参照して、一対の矩形の第4穴4h・4h、及び、矩形の第2スロット2SLを開口したプリント基板4pに、圧着端子20を実装すると、一対の第2延出片21・21がプリント基板4pの一方の面に当接すると共に、同軸ケーブルCbの端末を外周方向から、第2スロット2SLに導入できる(図6(E)参照)。そして、中心導体Wcがプリント基板4pの一方の面に当接すると共に、同軸ケーブルCbの端末の底部が第2スロット2SLに導入される、第4の実装高さを規定できる(図7(B)参照)。
図6(E)又は図7(B)を参照して、同軸ケーブルCbの端末の底部を第2スロット2SLに導入した第4の実装高さを実現した状態では、同軸ケーブルCbのプリント基板4pへの実装高さを低くできるというメリットがある。
このように、第2実施形態による圧着端子20は、プリント基板の設計変更により、第3の実装高さ、又は、第4の実装高さのいずれか一方を実現できるので、同軸ケーブルの実装設計の自由度を向上できる。
又、第2実施形態による圧着端子20は、第1実施形態による圧着端子10と比べて、その成形した形状が簡易であるので、成形金型の製作費を安価にできるというメリットもある。
[第3実施形態]
(同軸ケーブル用圧着端子の構成)
次に、本発明の第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を説明する。
図8は、本発明の第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す斜視図であり、図8(A)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を同軸ケーブルの端末に圧着した状態を示す斜視図、図8(B)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第5の実装高さでプリント基板に接続する前の状態を示す斜視図、図8(C)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第5の実装高さでプリント基板に接続した状態を示す斜視図、図8(D)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第6の実装高さでプリント基板に接続する前の状態を示す斜視図、図8(E)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第6の実装高さでプリント基板に接続した状態を示す斜視図である。
図9は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子の構成を示す縦断面図であり、図9(A)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第5の実装高さでプリント基板に接続した状態図であり、図9(B)は、第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子を第6の実装高さでプリント基板に接続した状態図である。
なお、第1実施形態又は第2実施形態で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じとするので、以下説明を省略する場合がある。
図8又は図9を参照すると、本発明の第3実施形態による同軸ケーブル用圧着端子(以下、圧着端子という)30は、圧着により同軸ケーブルCbの端末に固定できる。図8(A)を参照すると、圧着端子30は、導電性を有し、外周の一部を開口した円筒状の金属板からなっている。そして、圧着端子30は、一組のクリンプバレル1Bc・2Bcと一対の脚部3・3を備えている。
図8(A)を参照して、圧着前の圧着端子30の内部に同軸ケーブルCbの端末を導入し、外部導体Wbを介して、誘電体Diを一対のバレル片Bc1・Bc1及び一対のバレル片Bc2・Bc2で圧着することで、同軸ケーブルCbの端末に圧着端子30を固定できる(図8又は図9参照)。
図8(A)を参照して、一対の脚部3・3は、圧着端子30の軸方向の中央部に配置している。図8(B)から図8(E)を参照すると、一対の脚部3・3は、プリント基板5p又はプリント基板6pに電気的に接続できる。又、一対の脚部3・3は、プリント基板5p又はプリント基板6pの穴明け加工に対応し、プリント基板5p又はプリント基板6pに対して同軸ケーブルCbの端末を段階的な実装高さに変更できる実装高さ変更手段を有している。
図8(A)又は図9を参照すると、前記実装高さ変更手段は、一対の帯状の第3脚片31・31、一対の帯状の第2挿入片32・32、及び、一対の第3挿入片33・33を含んでいる。
図8(A)を参照すると、一対の第3脚片31・31は、一対の脚部3・3の結合部から同軸ケーブルCbの端末と反対側に連続して延びている。一対の第2挿入片32・32は、第3脚片31の先端部から連続して延びている。又、一対の第2挿入片32・32は、第3脚片31の横幅より狭い横幅を有している。一対の第3挿入片33・33は、第2挿入片32の先端部から連続して延びている。又、一対の第3挿入片33・33は、第2挿入片32の横幅より狭い横幅を有している。
図8(B)を参照すると、プリント基板5pは、一対の矩形の第5穴5h・5hを開口している。図8(B)を参照して、同軸ケーブルCbの端末に圧着端子30を固定した状態で、圧着端子30をプリント基板5pに向かって移動すると、一対の第3挿入片33・33を一対の第5穴5h・5hに挿入できる(図8(C)参照)。又、第5穴5hには、第2挿入片32の挿入を困難にしている。
図8(C)を参照して、一対の第5穴5h・5hに一対の第3挿入片33・33を挿入した状態では、第2挿入片32の両端部がプリント基板5pの一方の面に当接して、同軸ケーブルCbの端末の底部がプリント基板5pの一方の面から離間している第5の実装高さを規定できる(図8(C)又は図9(A)参照)。
図8(C)又は図9(A)を参照して、一対の第3挿入片33・33をプリント基板5pに開口した第5穴5h・5hに挿入し、一対の第3挿入片33・33をプリント基板5pにハンダ接合することで、同軸ケーブルCbの外部導体Wbをプリント基板5pに電気的及び機械的に接続できる。又、同軸ケーブルCbの中心導体Wcを折り曲げて、プリント基板5pにハンダ接合することで、中心導体Wcをプリント基板5pに電気的に接続できる。
一方、図8(D)を参照すると、プリント基板6pは、一対の矩形の第6穴6h・6hを開口している。図8(D)を参照して、同軸ケーブルCbの端末に圧着端子30を固定した状態で、圧着端子30をプリント基板6pに向かって移動すると、第3挿入片33が通過した状態で、一対の第2挿入片32・32を一対の第6穴6h・6hに挿入できる(図8(E)参照)。
図8(E)を参照して、一対の第6穴6h・6hに一対の第2挿入片32・32を挿入した状態では、第3脚片31の両端部がプリント基板6pの一方の面に当接して、同軸ケーブルCbの端末の底部がプリント基板6pの一方の面に当接又は近接している、第6の実装高さが規定できる(図9(B)参照)。
図8(E)又は図9(B)を参照して、一対の第2挿入片32・32をプリント基板6pに開口した第6穴6h・6hに挿入し、一対の第2挿入片32・32をプリント基板6pにハンダ接合することで、同軸ケーブルCbの外部導体Wbをプリント基板6pに電気的及び機械的に接続できる。又、同軸ケーブルCbの中心導体Wcを折り曲げてプリント基板6pにハンダ接合することで、中心導体Wcをプリント基板6pに電気的に接続できる。
(同軸ケーブル用圧着端子の作用)
次に、第3実施形態による圧着端子30の作用及び効果を説明する。図8又は図9を参照すると、圧着端子30は、外部導体Wbを誘電体Diの外周に露出した同軸ケーブルCbの誘電体Diを圧着可能な一組のクリンプバレル1Bc・2Bcを一対の脚部3・3の両端部に備えている。これにより、圧着端子30は、編組線などの外部導体Wbから中心導体Wcを短く突出でき、同軸ケーブルCbを伝送する高周波信号が劣化する心配を無くすことができる。
又、図8又は図9を参照すると、圧着端子30は、プリント基板に接続自在な一対の脚部3・3を備え、一対の脚部3・3は、プリント基板の穴明け加工に対応し、プリント基板に対して同軸ケーブルの端末を段階的な実装高さに変更できる実装高さ変更手段を有しているので、プリント基板の設計変更により、プリント基板に対する同軸ケーブルCbの実装高さを可変できる。
例えば、図8(B)を参照して、一対の矩形の第5穴5h・5hを開口したプリント基板5pに、圧着端子30を実装すると、第2挿入片32の両端部がプリント基板5pの一方の面に当接することで、同軸ケーブルCbの端末の底部がプリント基板5pの一方の面から離間している第5の実装高さを規定できる(図8(C)又は図9(A)参照)。
図8(C)又は図9(A)を参照して、同軸ケーブルCbの端末の底部がプリント基板5pの一方の面から離間している第5の実装高さを実現した状態では、プリント基板5pの実装領域(パターンを含む)を確保できるというメリットがある。
一方、図8(d)を参照して、一対の矩形の第6穴6h・6hを開口したプリント基板6pに、圧着端子30を実装すると、第3脚片31の両端部がプリント基板6pの一方の面に当接することで、同軸ケーブルCbの端末の底部がプリント基板6pの一方の面に当接又は近接している第6の実装高さを規定できる(図9(B)参照)。
図8(E)又は図9(B)を参照して、同軸ケーブルCbの端末の底部がプリント基板6pの一方の面に当接又は近接している第6の実装高さを実現した状態では、同軸ケーブルCbのプリント基板6pへの実装高さを低くできるというメリットがある。
このように、第3実施形態による圧着端子30は、プリント基板の設計変更により、第5の実装高さ、又は、第6の実装高さのいずれか一方を実現できるので、同軸ケーブルの実装設計の自由度を向上できる。
又、第3実施形態による圧着端子30は、第2実施形態による圧着端子20と比べて、その成形した形状が更に簡易であるので、成形金型の製作費を安価にできるというメリットもある。
1・1 一対の脚部
1Bc・2Bc クリンプバレル
1h・1h 一対の第1穴
1SL 第1スロット
1p プリント基板
2p プリント基板
2h・2h 一対の第2穴
10 圧着端子(同軸ケーブル用圧着端子)
11・11 一対の第1延出片
12・12 一対の第1脚片
13・13 一対の停止片
Cb 同軸ケーブル
Di 誘電体
Wb 外部導体
Wc 中心導体
Wi シース

Claims (2)

  1. 中心部に配置した中心導体、この中心導体を被覆する誘電体、この誘電体を覆う外部導体、及び、この外部導体を被覆するシースを有し、前記中心導体を前記誘電体の端面から所定の長さに突出させると共に、前記外部導体を前記誘電体の外周に露出するように端末処理した同軸ケーブルの端末に固定し、前記同軸ケーブルをプリント基板の一方の面と略平行に配置した状態で、前記プリント基板に接続する円筒状の同軸ケーブル用圧着端子であって、
    前記外部導体を介して、前記誘電体を圧着可能にU字状に開口した一つ以上のクリンプバレルと、
    前記プリント基板に接続自在な一対の脚部と、を備え、
    一対の前記脚部は、前記プリント基板の穴明け加工に対応し、前記プリント基板に対して前記同軸ケーブルの端末を段階的な実装高さに変更できる実装高さ変更手段を有し、
    前記実装高さ変更手段は、
    一対の前記脚部の結合部から前記同軸ケーブルの端末の外周方向に相反する向きに延びる一対の帯状の第1延出片と、
    これらの第1延出片の先端部から略直角に屈曲して前記同軸ケーブルの端末と反対側に連続して延びる一対の帯状の第1脚片と、
    一対の前記第1脚片の側面の中央部から相反する向きに延びる一対の停止片と、を含み、
    一対の前記第1脚片を挿入可能な一対の矩形の第1穴を前記プリント基板に開口し、
    一対の前記第1穴に一対の前記第1脚片を挿入した状態では、前記停止片が前記プリント基板の一方の面に当接して、前記同軸ケーブルの端末の底部が前記プリント基板の一方の面に当接又は近接している第1の実装高さが規定され、
    一対の前記第1脚片を挿入できると共に、前記停止片が通過可能な一対のL字状の第2穴、及び、前記中心導体を除いて、前記同軸ケーブルの端末を外周方向から導入自在な矩形の第1スロットを前記プリント基板に開口し、
    一対の前記第2穴に一対の前記第1脚片を挿入した状態では、一対の前記第1延出片が前記プリント基板の一方の面に当接して、前記中心導体が前記プリント基板の一方の面に当接すると共に、前記同軸ケーブルの端末の底部が前記第1スロットに導入される、第2の実装高さが規定される、同軸ケーブル用圧着端子。
  2. 一つ以上の前記クリンプバレルは、軸方向の両端部に配置した一組のクリンプバレルからなり、
    一対の前記脚部は、軸方向の中央部に配置している、請求項1記載の同軸ケーブル用圧着端子。
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