JP2015052420A - 排気ガス処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】予備の除害装置に接続された経路内に残留する空気中の酸素ガス濃度を低減できる排気ガス処理システムを提供する。【解決手段】設備から排出され酸素ガスと反応可能な成分を有する排気ガスが流れる排気経路L1と、排気経路L1に設けられ、通常時に排気ガスが流れる主排気経路L2と、燃焼除害装置2が異常停止した際に排気ガスが流れる副排気経路L3とを切り替える切替弁4と、主排気経路L2に設けられた燃焼式除害装置2と、副排気経路L3に設けられた乾式除害装置3と、副排気経路L3の切替弁4近くに接続され、副排気経路L3内へ常時不活性ガスを供給する不活性ガス供給経路L4と、を備えることを特徴とする排気ガス処理システムを採用する。【選択図】図1

Description

本発明は、排気ガスの処理システムに関するものである。
一般的に、半導体、液晶、太陽電池およびLEDなどの電子デバイスの成膜に用いられるCVD装置では、原料ガスとして、可燃性ガス、自然発火性ガス、毒性ガス、腐食性ガスおよび地球温暖化ガスなど、生物や環境に悪影響を与えるガスが用いられている。これらの原料ガスは、供給されたガスの全てがCVD装置内で消費されるのではなく、そのほとんどは排気ガスとして、大量にCVD装置から排出されている。
可燃性ガス、自然発火性ガス、毒性ガス、腐食性ガスおよび地球温暖化ガスなど、生物や環境に悪影響を与えるガスが含まれた排気ガスは、未処理でそのまま大気に放出することはできないため、一般的に、これらのガスはそれぞれ無害化できる各種除害装置で除害されたのち、大気中に放出されている。
ところで、特許文献1には、除害装置の一例として、生物や環境に悪影響を与えるガスを燃焼させることで無害化する燃焼式除害装置が記載されている。
また、特許文献2には、別の除害装置の一例として、生物や環境に悪影響を与えるガスと物理的もしくは化学的吸着反応をする除害剤を用いて、生物や環境に悪影響を与えるガスを吸着し無害化する乾式除害装置が記載されている。
さらに、近年、上述した除害装置を複数種類あるいは複数台組み合わせた、排気ガス処理システムが構築されている。これらの排気ガス処理システムでは、通常時に除害を行う主除害装置として燃焼式除害装置(特許文献1を参照)などが設けられ、主除害装置が異常停止したときなどの非常時に除害を行う副除害装置として乾式除害装置(特許文献2を参照)などを設けられているのが、一般的である。
図3に、従来の一般的な排気ガス処理システム200の構成を示す。図3に示すように、従来の排気ガス処理システム200は、減圧CVD装置101から排出された排気ガスが流れる排気経路L101と、排気経路L101の二次側端に設けられた切替弁104と、切替弁104の二次側にそれぞれ接続された主排気経路L102および副排気経路L103と、主排気経路L102の二次側端に設けられた燃焼式除害装置102と、副排気経路L103の二次側端に設けられた乾式除害装置103と、各除害装置の後段にそれぞれ排気ファン105、106を備えて概略構成されている。
ここで、切替弁104は、燃焼式除害装置102と信号線c101で接続されている。通常時では排気ガスを主排気経路L102へ供給し、非常時では自動的に排気ガスを副排気経路L103へと切り替えて供給する。なお、非常時とは、燃焼式除害装置102で故障が起こり、燃焼式除害装置102が異常停止したときなどである。
燃焼式除害装置102は、通常時に排気ガスの除害を行う。また、燃焼式除害装置102の後段には、排気ファン105が設けられている。一方、乾式除害装置103は、非常時に排気ガスの除害を行う。また、乾式除害装置103の後段には、排気ファン106が設けられている。
ところで、一般的に、減圧CVD装置101から排出される排気ガスの圧力は大気圧より低く、通常時では燃焼式除害装置102の後段に設けられた排気ファン105によって、排気ガスを燃焼式除害装置102に引き込みながら除害を行っている。一方、副排気経路L103では、通常時は閉塞しており、非常時に排気ファン106が起動して、負圧を確保して、減圧CVD101から排出される排ガスを導入する。
次に、従来の排気ガス処理システム200の除害方法を説明する。
通常時では、切替弁104は主排気経路L102側に開かれ、燃焼式除害装置102および排気ファン105は動作し、排気ガスを除害している。排気ファン105は、規定の排気能力で動作している。
これに対して、副排気経路L103側は、いつでも除害できる待機状態である。具体的には、乾式除害装置103には新しい除害剤が充填され、排気ファン106は停止している。
ここで、燃焼式除害装置102が異常停止して非常時となった場合、切替弁104は燃焼式除害装置102からの信号を受信して、自動的に副排気経路L103側に切り替わるとともに排気ファン106が起動する。ほぼ同時に、排気ファン105は止められる。
一方、排気ガスが流れるようになった副排気経路L103側では、乾式除害装置103に排気ガスを導入することで、排気ガスを除害する。この状況下で、減圧CVD装置101を安全に停止させ,原料ガスの供給も止められる。
特開2012−207888号公報 特開平6−047269号公報
ところで、減圧CVD装置などの排気ガス中には、原料ガスであるモノシランやジシランなど、空気中の酸素ガス成分と反応する自然発火性ガスが含まれている場合がある。また、上記原料ガスを希釈するためのベースガスとして反応性が高い可燃性ガスの水素ガスが含まれている場合が多い。
ここで、従来の排気ガス処理システム200では、副排気経路L103側は、経路内が閉塞されており、大気圧の空気が残留した状態であった。よって、排気ガスの供給が主排気経路L102から副排気経路L103に切り替わった際に、副排気経路L103内に残留している、空気成分である酸素ガスと、排気経路L101内から流れる排気ガスに含まれるモノシランやジシランなどの自然発火性ガスや、高濃度の水素ガスなどとが混合し、反応する恐れがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、副排気経路内に残留する酸素ガス濃度を低減することができる排気ガス処理システムを提供することを課題とする。
本発明は以下の構成を備える。
請求項1に係る発明は、設備から排出され、酸素ガスと反応可能な成分を有する排気ガスが流れる排気経路と、
前記排気経路に設けられ、通常時に前記排気ガスが流れる主排気経路と、主除害装置が異常停止した際に当該排気ガスが流れる副排気経路とを切り替える経路切替手段と、
前記主排気経路に設けられた主除害装置と、
前記副排気経路に設けられた副除害装置と、
前記副排気経路の前記経路切替手段近くに接続され、当該副排気経路内へ常時不活性ガスを供給する不活性ガス供給経路と、を備えることを特徴とする排気ガス処理システムである。
また、請求項2に係る発明は、前記副排気経路内の前記経路切替手段付近のガス成分濃度を測定する濃度測定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス処理システムである。
また、請求項3に係る発明は、前記不活性ガス供給経路が、前記ガス成分濃度の測定値に基づいて前記不活性ガスの供給量を自動的に制御する流量制御手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気ガス処理システムである。
また、請求項4に係る発明は、前記不活性ガスが、窒素ガスまたは希ガスであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の排気ガス処理システムである。
また、請求項5に係る発明は、前記設備が、減圧CVD装置であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の排気ガス処理システムである。
また、請求項6に係る発明は、前記主除害装置が、燃焼式除害装置またはヒーター加熱式除害装置であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の排気ガス処理システムである。
また、請求項7に係る発明は、前記副除害装置が、乾式除害装置または湿式除害装置であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の排気ガス処理システムである。
本発明の排気ガス処理システムによれば、排気経路と、主排気経路と、主除害装置が異常停止した際に排気ガスが流れる副排気経路とを切り替える経路切替手段と、副排気経路の経路切替手段近くに接続され、副排気経路内へ常時不活性ガスを供給する不活性ガス供給経路と、を備え、副排気経路内を常時不活性ガスでパージし続けることができるため、副排気経路内に残留する空気を低減することができる。したがって、排気経路内に残留する排気ガス中の酸素ガスと反応可能な成分と、副排気経路内に残留する酸素ガスとで反応が起こらないようにすることが可能となる。
本発明を適用した第1の実施形態である排気ガス処理システムの構成図である。 本発明を適用した第2の実施形態である排気ガス処理システムの構成図である。 従来の排気ガス処理システムの構成図である。
以下、本発明を適用した第一の実施形態である排気ガス処理システム100について、図面を用いて説明する。
図1に、本発明の第一の実施形態である排気ガス処理システム100の構成を示す。図1に示すように、排気ガス処理システム100は、減圧CVD装置(設備)1から排出された排気ガスが流れる排気経路L1と、排気経路L1の二次側端に設けられた切替弁(経路切替手段)4と、切替弁4の二次側にそれぞれ接続された主排気経路L2および副排気経路L3と、主排気経路L2の二次側端に設けられた燃焼式除害装置(主除害装置)2と、副排気経路L3の二次側端に設けられた乾式除害装置(副除害装置)3と、副排気経路L3の切替弁4近くに設けられた酸素濃度計(濃度測定手段)7と、各除害装置の後段にそれぞれ排気ファン5,6と、高圧ガス容器8と、上流側で高圧ガス容器8と下流側で副排気経路L3の切替弁4近くに接続された不活性ガス供給経路L4と、不活性ガス供給経路L4に設けられた減圧弁9およびマスフローコントローラ(流量制御手段)10と、を備えて概略構成されている。
ここで、排気経路L1、切替弁4、主排気経路L2、燃焼式除害装置2および排気ファン5から構成された一組を、排気ガス処理ラインAと定義する。また、高圧ガス容器8、不活性ガス供給経路L4、減圧弁9およびマスフローコントローラ10から構成された一組を、不活性ガス供給ラインBと定義する。よって、第一の実施形態は、排気ガス処理ラインが1ラインと、不活性ガス供給ラインが1ラインとを備える形態と言える。
排気経路L1は減圧CVD装置1と切替弁4との間に、主排気経路L2は切替弁4と燃焼式除害装置2との間に、副排気経路L3は切替弁4と乾式除害装置3との間にそれぞれ設けられており、減圧CVD装置1の排気ガスを各除害装置に送る供給路となっている。これらの材質としては、特に限定されるものではないが、排気ガス中に含まれる成分の性質にあわせて適宜選定することが望ましい。一般的には、金属製の配管が用いられる。
切替弁4は、燃焼式除害装置2と信号線c1によって接続されている。切換弁4は、通常時には、排気ガスが排気経路L1から主排気経路L2へ供給される側に経路が規定されている。一方、非常時には、切替弁4は、燃焼式除害装置2より信号を受信して、自動的に主排気経路L2から副排気経路L3へと排気ガスの供給経路を切り替える。
燃焼式除害装置2は、通常時に排気ガスの除害を行う除害手段である。この燃焼式除害装置2の後段には、排気ファン5が設けられている。
乾式除害装置3は、非常時に排気ガスの除害を行う除害手段である。この乾式除害装置3の後段には、排気ファン6が設けられている。
ところで、一般的に、減圧CVD装置1から排出される排気ガスの圧力は大気圧より低く、通常時には燃焼式除害装置2の後段に設けられた排気ファン5によって、排気ガスを燃焼式除害装置2に引き込みながら除害を行っている。
一方、副排気経路L3側は、いつでも除害できる待機状態である。具体的には、乾式除害装置3には新しい除害剤が充填され、排気ファン6は停止している。
酸素濃度計7は、副排気経路L3内の酸素ガス濃度を測定するために、副排気経路L3の切替弁4近くに設けられている。また、酸素濃度計7は、信号線c2によってマスフローコントローラ10と通信可能に接続されており、酸素ガス濃度の測定値を外部信号として、マスフローコントローラ10に発信することができる。
高圧ガス容器8は、不活性ガスが充填されたガス供給源であるが、不活性ガスを準備できるガス供給源であれば限定されない。このようなガス供給源としては、特に高圧ガス容器8に限定されるものではなく、例えばガス製造装置、大型のガス貯槽タンクなども用いることができる。
高圧ガス容器8から供給される不活性ガスの種類としては、排気ガスに含まれる成分と反応しない成分であることと、副除害装置の除害性能に影響を与えないことが必要である。このような不活性ガスとしては、具体的には、例えば、窒素ガスや、ヘリウムガス、アルゴンガスなどの希ガスが挙げられる。
減圧弁9は、不活性ガスの供給圧力を調整できるものであれば、特に減圧弁に限定されるものではなく、例えば、コントロール弁なども用いることができる。
なお、本実施形態の排気ガス処理システム100では、減圧弁9を不活性ガス供給経路L4に1つ設けた例を説明しているが、特にこれに限定されるものではなく、不活性ガス供給経路L4に複数の減圧弁9を設けて多段的に減圧可能な構成としてもよい。
マスフローコントローラ10は、副排気経路L3内の酸素ガス濃度の信号に基づいて、副排気経路L3内へ供給する不活性ガスを必要最低限の供給量に制御する機能を有している。具体的には、副排気経路L3内の酸素ガス濃度の測定値が上昇した場合に、副排気経路L3内へ供給する不活性ガスの量を自動的に増やし、酸素ガス濃度を規定の値よりも低く保つ。一方、酸素ガス濃度の測定値が下降した場合には、不活性ガスの量を自動的に減らすように制御を行う。
なお、副排気経路L3内への不活性ガスの供給量が多い場合、副排気経路L3内の酸素ガス濃度を低く保つことは容易となるが、その分、排気ファン6の負荷が大きくなる。よって、不活性ガスの供給量は必要最低限とすることが望ましい。もちろん、不活性ガスの供給量を抑えることは、ランニングコスト的に望ましいことである。
次に、上述した排気ガス処理システム100を用いた除害方法(すなわち、排気ガス処理システム100の運転方法)を説明する。
まず、通常運転時では、切替弁4が主排気経路L2側に開かれており、燃焼式除害装置2および排気ファン5が動作して、排気ガスを除害している。また、排気ファン5は、規定の排気能力で動作している。
一方、副排気経路L3側は、いつでも除害できる待機状態である。具体的には、乾式除害装置3には新しい除害剤が充填され、排気ファン6は停止している。
ここで、本実施形態の排気ガス処理システム100では、主排気経路L2内の圧力を−5〜−1kPaGの範囲とすることが好ましい。主排気経路L2内の圧力が−5kPaG未満であると、排気ファン5の負荷が大きくなり、排気ファンが大型化するため高コスト設備となり好ましくない。一方、主排気経路L2内の圧力が−1kPaGを超えると、減圧CVDでは排気ガスを排出する能力が不足しており、燃焼式除害装置の圧力として現実的でない。これに対して、主排気経路L2内の圧力が上記範囲内であると、排気ファン5の負荷が適当であり、効率的に減圧CVDからの排気ガスを燃焼式除害装置2で除害できるために好ましい。
また、副排気経路3内の圧力は、−5〜0kPaGとすることが好ましい。副排気経路L3内の圧力が−5kPaG未満であると、排気ファン6の負荷が大きくなり、排気ファンが大型化するため高コスト設備となり好ましくない。一方、副排気経路L3内の圧力が0kPaGを超えると、減圧CVDでは排気ガスを排出することはできず、排気ガスが減圧CVDへ逆流してしまうリスクを生じる。これに対して、副排気経路L3内の圧力が上記範囲内であると、燃焼式除害装置2が非常停止時において、排気ファン6の負荷が適当であり、効率的に減圧CVDからの排気ガスを乾式除害装置3で除害できるために好ましい。
また、酸素濃度計7は、副排気経路L3内の酸素ガス濃度の値を、連続的に測定している。さらに、不活性ガスは、高圧ガス容器8より、減圧弁9で供給圧力を調整され、マスフローコントローラ10で供給量を調整された後、副排気経路L3内に供給されている。更にまた、マスフローコントローラ10は、酸素濃度計7からの酸素ガス濃度の測定値を外部信号として受信し、副排気経路L3内の酸素ガス濃度の上昇を防ぎつつ、自動的に不活性ガスの供給量を必要最低限にコントロールしている。
そして、燃焼式除害装置2が異常停止して非常時となった場合には、切替弁4は燃焼式除害装置2からの信号を受信して、自動的に副排気経路L3側に切り替えるとともに排気ファン6を起動する。ほぼ同時に、排気ファン5は止められる。
一方、排気ガスが流入される副排気経路L3側では、排気ファン6で負圧を確保し、乾式除害装置3内に排気ガスを導入することによって排気ガスを除害する。このとき、不活性ガスによって、副排気経路L3内は酸素ガス濃度が抑えられた状態であるため、排気ガス中に含まれるガス成分と酸素の反応を防ぐことができる。なお、非常時である間は、安全のため、引き続き副排気経路L3内に不活性ガスが供給され続ける。
以降、第一実施形態の場合と同様に、副除害装置である乾式除害装置3に排気ガスを導入することで、排気ガスを除害する。この状況下で減圧CVD装置1を安全に停止させ、原料ガスの供給も停止させる。
副除害装置である乾式除害装置3による除害が安定し、この乾式除害装置3が寿命に達する前に、減圧CVD装置1を停止させる。その後、排気ファン6および不活性ガスの供給を停止する。
以上説明したように、本実施形態の排気ガス処理システム100によれば、通常運転時に副排気経路L3に不活性ガスを必要最低限供給することで、副排気経路L3内の酸素ガス濃度を低減させ、かつ、不活性ガスの量を抑え、排気ファン6の負荷も低く抑えることが可能となる。これにより、非常時となって排気ガスが副排気経路L3内に流入する場合であっても、副排気経路L3内の酸素ガス濃度が低減されているため、排気ガスに含まれるガス成分との反応を防ぐことができる。
次に、以下、本発明を適用した第二の実施形態である排気ガス処理システム110について、図面を用いて説明する。
図2は、本発明を適用した第二の実施形態である排気ガス処理システム110の構成を示す系統図である。図2に示すように、本実施形態の排気ガス処理システム110は、排気経路L1、L11と、切替弁(経路切替手段)4、14と、主排気経路L2、L12と、燃焼式除害装置(主除害装置)2、12と、排気ファン5、15と、がそれぞれ設けられた排気ガス処理ラインA、A’の2ラインと、高圧ガス容器8、18と、高圧ガス容器8、18と副排気経路L3の各切替弁4、14側とに接続された不活性ガス供給経路L4、L14と、減圧弁9、19と、マスフローコントローラ(流量制御手段)10、20と、がそれぞれ設けられた不活性ガス供給ラインB、B’の2ラインと、乾式除害装置(副除害装置)3と、乾式除害装置3の後段に排気ファン6と、各切替弁4、14に接続され、乾式除害装置3の入り口上流側で一つにまとめられた副排気経路L3と、副排気経路L3の各切替弁4、14側に、それぞれ酸素濃度計(濃度測定手段)7、17と、を備えて概略構成されている。なお、本実施形態の排気ガス処理システム110は、排気ガス処理ラインが2ラインと、不活性ガス供給ラインが2ラインと、共有される副排気経路L3と、を備える形態と言える。
切替弁4は燃焼式除害装置2と信号線c1で接続され、切替弁14は燃焼式除害装置12と信号線c11で接続されている。全ての排気ガス処理ラインが通常運転時の場合、排気ガスはそれぞれの主排気経路L2、L12に供給される。一方、いずれかの排気ガス処理ラインが非常時となった場合には、非常時となった排気ガス処理ラインの切替弁のみが、自動的に副排気経路L3へと切り替わり、排気ガスは副排気経路L3に導入される。これに対して、通常運転時の状態が継続する排気ガス処理ラインでは、引き続き排気ガスは主排気経路に導入される。
高圧ガス容器8、18は、不活性ガスが充填されたガス供給源である。本実施形態では2つ設けた例を説明しているが、これに限定されるものではなく、共用する1つの不活性ガス供給源を設けた構成であってもよい。
なお、マスフローコントローラ10,20は、第一の実施形態と同様の機能を有しているため、説明は省略する。
次に、上述した排気ガス処理システム110を用いた除害方法(すなわち、排気ガス処理システム110の運転方法)を説明する。
いずれかの燃焼式除害装置2,12が異常停止して非常時となった場合、該当する排気ガス処理ラインA,A’の切替弁4,14は、停止した燃焼式除害装置2,12からの信号を受信して、自動的に副排気経路L3側に切り替えるとともに排気ファン6を起動させる。ほぼ同時に、非常時となった排気ガス処理ラインの該当する排気ファン5,15は止められる。
一方、排気ガスが流入される副排気経路L3側では、排気ファン6を起動させて負圧を確保し、乾式除害装置3内に排気ガスを導入することによって排気ガスを除害する。このとき、不活性ガスによって、副排気経路L3内は酸素ガス濃度が抑えられた状態であるため、排気ガス中に含まれるガス成分と酸素との反応を防ぐことができる。なお、いずれかの排気ガス処理ラインA,A’が非常時である間は、安全のため、引き続き副排気経路L3内に不活性ガスが供給され続ける。
以降、第一実施形態の場合と同様に、副除害装置である乾式除害装置3に排気ガスを導入することで排気ガスを除害する。この状況下で、減圧CVD装置1を安全に停止させ、原料ガスの供給も停止させる。
以上説明したように、第二の実施形態の排気ガス処理システム110によれば、複数(具体的には、2つ)の排気ガス処理ラインA,A’を有する態様であっても、通常運転時に副排気経路L3の各切替弁4,14の付近から副排気経路L3に対して必要最低限の不活性ガスを供給することで、副排気経路L3内の酸素ガス濃度を低減させることが可能となるともに、排気ファン6の負荷を低く抑えることが可能となる。
なお、本発明の技術範囲は上記第一および第二の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上述した第一及び第二の実施形態では、排気ガス処理ラインが1つ及び2つの場合について説明したが、排気ガス処理システムに排気ガス処理ラインが3つ以上設けられている態様であっても良い。
1・・・減圧CVD装置(設備)
2・・・燃焼式除害装置(主除害装置)
3・・・乾式除害装置(副除害装置)
4,14・・・切替弁(経路切替手段)
5、6・・・排気ファン
7・・・酸素濃度計(濃度測定手段)
8・・・高圧ガス容器
9・・・減圧弁
10・・・マスフローコントローラ(流量調整手段)
100・・・排気ガス処理システム
A,A’・・・排気ガス処理ライン
B・・・不活性ガス供給ライン
c1、c2・・・信号配線
L1・・・排気経路
L2・・・主排気経路
L3・・・副排気経路
L4・・・不活性ガス供給経路

Claims (7)

  1. 設備から排出され、酸素ガスと反応可能な成分を有する排気ガスが流れる排気経路と、
    前記排気経路に設けられ、通常時に前記排気ガスが流れる主排気経路と、主除害装置が異常停止した際に当該排気ガスが流れる副排気経路とを切り替える経路切替手段と、
    前記主排気経路に設けられた主除害装置と、
    前記副排気経路に設けられた副除害装置と、
    前記副排気経路の前記経路切替手段近くに接続され、当該副排気経路内へ常時不活性ガスを供給する不活性ガス供給経路と、を備えることを特徴とする排気ガス処理システム。
  2. 前記副排気経路内の前記経路切替手段付近のガス成分濃度を測定する濃度測定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス処理システム。
  3. 前記不活性ガス供給経路が、前記ガス成分濃度の測定値に基づいて前記不活性ガスの供給量を自動的に制御する流量制御手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気ガス処理システム。
  4. 前記不活性ガスが、窒素ガスまたは希ガスであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の排気ガス処理システム。
  5. 前記設備が、減圧CVD装置であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の排気ガス処理システム。
  6. 前記主除害装置が、燃焼式除害装置またはヒーター加熱式除害装置であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の排気ガス処理システム。
  7. 前記副除害装置が、乾式除害装置または湿式除害装置であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の排気ガス処理システム。
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