JP2017142004A - 排ガス処理方法 - Google Patents

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晋 坂田
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Abstract

【課題】本発明は、メンテナンス状態や待機状態のデバイス製造装置がある場合でも、他のデバイス製造装置から排出される可燃性ガスを含む第1の排ガスの除害処理を行うことが可能であり、また、可燃性ガスを含まない第2の排ガスを、除害装置をバイパスさせて、除害装置が必要とする熱量を低減可能であり、さらに、過剰な熱量で第1の排ガスの処理が行われることを抑制可能な排ガス処理方法を提供することを課題とする。【解決手段】第1及び第2の可燃性ガスを含む第1の排ガスを除害装置74に供給するとともに、第1及び第2の可燃性ガスを含まない第2の排ガスを、除害装置74をバイパスさせ、第1の排ガスを排出するデバイス製造装置29,39の台数に基づいて、必要最小限の除害装置74の熱量を算出し、該熱量に基づいた量の燃料またはエネルギーを除害装置74に供給することで、除害処理を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体、液晶、太陽光発電パネル、及び発光ダイオード(LED)等の電子デバイスを成膜するデバイス製造装置から排出され、可燃性ガスを含む排ガスを処理する排ガス処理方法に関する。
従来、半導体、液晶、太陽光発電パネル、及び発光ダイオード(LED)等の電子デバイスを製造する際に使用するデバイス製造装置から排出される排ガスを処理するために、除害装置が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、半導体の製造装置から排出される排ガスに燃料ガス及び空気を混合し、排ガス中に含まれる有害成分を燃焼させて除害する燃焼室と、燃焼室に供給される燃料ガスの流量を調整する燃料ガス流量調整器と、燃焼室に供給される空気の流量を調整する空気流量調整器と、製造装置から燃焼室へ送られる排ガスの流量を、製造装置に導入される反応ガスの流量の測定値に基づいて算出する演算装置と、演算装置から送られた排ガスの流量に基づいてその流量に見合う燃料ガス及び空気の供給流量を算出し、その結果に基づいて燃料ガス流量調整器及び前記空気流量調整器を制御する制御装置と、を備えた燃焼式除害装置が開示されている。
ところで、近年の除害装置の大型化(処理能力の向上)に伴い、複数のデバイス製造装置から排出される排ガスを、1台の除害装置で処理することが行われている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2には、複数のCVD装置から排出された排ガスを、燃焼式除害装置に導入して燃焼除害処理を行い、燃焼式除害装置から導出された一次処理ガスを触媒酸化式除害装置に導入して、触媒酸化処理を行うことで、排ガス中の水素やアンモニア等の可燃性ガスの除害処理を行うことが開示されている。
また、特許文献2には、複数のCVD装置と燃焼式除害装置とがそれぞれ1つの排ガスラインで接続されている図が開示されている。
さらに、特許文献2には、燃焼式除害装置から導出された一次処理ガスの温度を温度測定手段で測定し、測定した一次処理ガスの温度に応じて燃料供給量、大気供給量、冷却水供給量を制御し、一次処理ガスの温度を触媒酸化式除害装置における最適処理温度に調節することにより、燃焼式除害装置の燃料消費量の削減が可能となることが開示されている。
特許第4690597号公報 特許第5785978号公報
しかしながら、特許文献1に開示された燃焼式除害装置では、製造装置(デバイス製造装置)に導入される反応ガスの流量の測定値、及び排ガスの流量に基づいてその流量に見合う燃料ガス及び空気の供給流量を算出しているが、排ガス中に含まれる粒子状の副生成物がマスフローメーターのセンサーを汚染するため、マスフローメーターの誤計測を起こしてしまう。
これにより、排ガスの流量を継続的にマスフローメーターで精度良く測定することは、非常に困難であった。
このため、ガスの無害化に必要な燃料が過剰に供給される可能性や、ガスの無害化に必要な燃料よりも少ない量の燃料が供給される可能性があった。
そして、ガスの無害化に必要な燃料が過剰に供給された場合には、必要以上の熱量で除害処理が行われる恐れがあり、ガスの無害化に必要な燃料よりも少ない量の燃料が供給された場合には、ガスの無害化処理を十分に行えない恐れがあった。
特許文献2に開示された技術では、複数のCVD装置と燃焼式除害装置とがそれぞれ1つの排ガスラインで接続されているため、複数のCVD装置のうち、いずれかの処理チャンバが故障或いはメンテナンスしている期間において、燃焼式除害装置を用いて、残りのCVD装置から排出される排ガスの処理を行うことができないという問題があった。
そこで、本発明は、複数のデバイス製造装置のいずれかがメンテナンス状態や待機状態の場合でも、残りのデバイス製造装置から排出される可燃性ガスを含んだ第1の排ガスの除害処理を行うことが可能であり、可燃性ガスを含まない第2の排ガスを、除害装置をバイパスさせることで、除害装置が除害処理に必要な熱量を小さくすることを可能とし、さらに、過剰な熱量を用いて除害装置による第1の排ガスの処理が行われることを抑制可能な排ガス処理方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、電子デバイスを製造する複数のデバイス製造装置から排出される可燃性ガスを含んだ第1の排ガスを処理する1台の除害装置を用いた排ガス処理方法であって、制御部により、複数のデバイス製造装置に設けられた可燃性ガス供給弁の開閉状態を検知する開閉状態検知工程と、前記開閉状態検知工程において、前記複数のデバイス製造装置のうち、前記可燃性ガス供給弁が開状態と検知されたデバイス製造装置から排出された前記第1の排ガスを、排ガス供給ラインを介して、前記除害装置に供給するとともに、前記複数のデバイス製造装置のうち、前記可燃性ガス供給弁が閉状態と検知されたデバイス製造装置から排出された前記可燃性ガスを含まない第2の排ガスを、排ガス供給ラインから分岐し、かつ前記除害装置をバイパスするバイパスラインに供給するライン切替工程と、前記除害装置により、前記第1の排ガスの除害処理を行う除害工程と、を含み、前記除害工程では、前記制御部により、前記複数のデバイス製造装置のうち、前記可燃性ガス供給弁が開状態と検知されたデバイス製造装置の台数に基づいて、前記第1の排ガスの処理に必要な前記除害装置の熱量を算出し、該熱量に基づいた量の燃料またはエネルギーを前記除害装置に供給することを特徴とする排ガス処理方法が提供される。
また、請求項2に係る発明によれば、前記可燃性ガス供給弁は、空圧弁であり、前記開閉状態検知工程において、前記制御部は、前記空圧弁の開閉信号または制御空気圧の有無により、前記空圧弁の開閉状態を検知することを特徴とする請求項1記載の排ガス処理方法が提供される。
また、請求項3に係る発明によれば、前記可燃性ガス供給弁は、電磁弁であり、前記開閉状態検知工程において、前記制御部は、前記電磁弁の開閉信号により、前記電磁弁の開閉状態を検知することを特徴とする請求項1記載の排ガス処理方法が提供される。
また、請求項4に係る発明によれば、前記排ガス供給ラインには、前記制御部と電気的に接続された第1の自動弁が設けられており、前記バイパスラインには、前記制御部と電気的に接続された第2の自動弁が設けられており、前記ライン切替工程では、前記可燃性ガス供給弁の開閉状態に応じて、前記制御部が前記第1及び第2の自動弁の開閉を制御することを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の排ガス処理方法が提供される。
また、請求項5に係る発明によれば、前記除害装置は、液化石油ガス、都市ガス、メタン、プロパン、ブタン、水素のうち、いずれか1種を前記燃料として使用する燃焼式除害装置であることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の排ガス処理方法が提供される。
また、請求項6に係る発明によれば、前記除害装置は、前記可燃性ガスを酸化・熱分解させるヒーター式除害装置であり、前記除害工程では、前記除害装置の出口側の温度を、前記可燃性ガスを酸化・熱分解させるために必要な温度の下限値と等しくすることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の排ガス処理方法が提供される。
また、請求項7に係る発明によれば、前記除害装置は、プラズマを用いて前記可燃性ガスを酸化・熱分解させるプラズマ式除害装置であり、前記プラズマ式除害装置は、前記第1の排ガスの除害処理に必要な前記プラズマ式除害装置に基づいた前記エネルギーに対応するプラズマを印加することを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の排ガス処理方法が提供される。
本発明によれば、複数のデバイス製造装置のいずれかがメンテナンス状態や待機状態の場合でも、残りのデバイス製造装置から排出される可燃性ガスを含んだ第1の排ガスの除害処理を行うことができ、また可燃性ガスを含まない第2の排ガスを、除害装置をバイパスさせることで、除害装置が除害処理に必要な熱量を小さくでき、さらに、過剰な熱量を用いて除害装置による第1の排ガスの処理が行われることを抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る排ガス処理方法を行う際に使用する排ガス処理システムの概略構成を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る排ガス処理方法を行う際に使用する排ガス処理システムの概略構成を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の排ガス処理システムの寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る排ガス処理方法を行う際に使用する排ガス処理システムの概略構成を模式的に示す図である。
なお、図1では、説明の便宜上、排ガス処理システム10以外の構成についても図示する。また、図1では、一例として、3つのデバイス製造装置19,29,39を除害装置74と接続した場合を例に挙げて図示する。
初めに、図1に示す排ガス処理システム10以外の構成である第1の可燃性ガス供給源11,21,31、第2の可燃性ガス供給源12,22,32、不活性ガス供給源13,23,33、第1の可燃性ガス供給ライン15,25,35、第2の可燃性ガス供給ライン16,26,36、不活性ガス供給ライン17,27,37、及びデバイス製造装置19,29,39について、順次説明する。
第1の可燃性ガス供給源11は、第1の可燃性ガス供給ライン15を介して、デバイス製造装置19を構成するチャンバ41内に第1の可燃性ガス(例えば、アンモニアガス(NH))を供給する。
第2の可燃性ガス供給源12は、第2の可燃性ガス供給ライン25を介して、チャンバ41内に第1の可燃性ガスとは異なる第2の可燃性ガス(例えば、水素ガス(H))を供給する。
不活性ガス供給源13は、不活性ガス供給ライン17を介して、チャンバ41内に不活性ガス(例えば、水素ガス(N))を供給する。
第1の可燃性ガス供給ライン15は、その一端が第1の可燃性ガス供給源11と接続されており、他端がチャンバ41と接続されている。
第2の可燃性ガス供給ライン16は、その一端が第2の可燃性ガス供給源12と接続されており、他端がチャンバ41と接続されている。
不活性ガス供給ライン17は、その一端が不活性ガス供給源13と接続されており、他端がチャンバ41と接続されている。
第1の可燃性ガス供給源21は、第1の可燃性ガス供給ライン25を介して、デバイス製造装置29を構成するチャンバ51内に第1の可燃性ガス(例えば、アンモニアガス(NH))を供給する。
第2の可燃性ガス供給源22は、第2の可燃性ガス供給ライン26を介して、チャンバ51内に第2の可燃性ガス(例えば、水素ガス(H))を供給する。
不活性ガス供給源23は、不活性ガス供給ライン27を介して、チャンバ51内に不活性ガス(例えば、窒素ガス(N))を供給する。
第1の可燃性ガス供給ライン25は、その一端が第1の可燃性ガス供給源21と接続されており、他端がチャンバ51と接続されている。
第2の可燃性ガス供給ライン26は、その一端が第2の可燃性ガス供給源22と接続されており、他端がチャンバ51と接続されている。
不活性ガス供給ライン27は、その一端が不活性ガス供給源23と接続されており、他端がチャンバ51と接続されている。
第1の可燃性ガス供給源31は、第1の可燃性ガス供給ライン35を介して、デバイス製造装置39を構成するチャンバ61内に第1の可燃性ガス(例えば、アンモニアガス(NH))を供給する。
第2の可燃性ガス供給源32は、第2の可燃性ガス供給ライン36を介して、チャンバ61内に第2の可燃性ガス(例えば、水素ガス(H))を供給する。
不活性ガス供給源33は、不活性ガス供給ライン37を介して、チャンバ61内に不活性ガス(例えば、窒素ガス(N))を供給する。
第1の可燃性ガス供給ライン35は、その一端が第1の可燃性ガス供給源31と接続されており、他端がチャンバ61と接続されている。
第2の可燃性ガス供給ライン36は、その一端が第2の可燃性ガス供給源32と接続されており、他端がチャンバ61と接続されている。
不活性ガス供給ライン37は、その一端が不活性ガス供給源33と接続されており、他端がチャンバ61と接続されている。
デバイス製造装置19,29,39は、半導体、液晶、太陽光発電パネル、及び発光ダイオード(LED)等の電子デバイスを製造する際に使用する装置である。デバイス製造装置19,29,39としては、例えば、薄膜を成膜する成膜装置(例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置)やALD(Atomic Layer Deposition)装置等を例示できる。
デバイス製造装置19は、チャンバ41と、第1の可燃性ガス供給弁43と、第2の可燃性ガス供給弁44と、不活性ガス供給弁45と、ポンプ47と、を有する。
チャンバ41内には、図示していない基板を載置するサセプタ(図示せず)が設けられている。基板の上面へのCVD(Chemical Vapor Deposition)処理、或いはALD(Atomic Layer Deposition)処理が実施される。
第1の可燃性ガス供給弁43は、第1の可燃性ガス供給ライン15に設けられている。第1の可燃性ガス供給弁43は、排ガス処理システム10を構成する制御部115と電気的に接続されている。
第1の可燃性ガス供給弁43が開状態になると、チャンバ41内に第1の可燃性ガスが供給され、第1の可燃性ガス供給弁43が閉状態になると、チャンバ41内への第1の可燃性ガスの供給が停止される。
第2の可燃性ガス供給弁44は、第2の可燃性ガス供給ライン16に設けられている。第2の可燃性ガス供給弁44は、制御部115と電気的に接続されている。
第2の可燃性ガス供給弁44が開状態になると、チャンバ41内に第2の可燃性ガスが供給され、第2の可燃性ガス供給弁44が閉状態になると、チャンバ41内への第2の可燃性ガスの供給が停止される。
上述した第1及び第2の可燃性ガス供給弁43,44としては、例えば、空気弁或いは電磁弁を用いることが可能である。
不活性ガス供給弁45は、不活性ガス供給ライン17に設けられている。不活性ガス供給弁45は、制御部15と電気的に接続されている。
不活性ガス供給弁45が開状態になると、チャンバ41内に不活性ガスが供給され、不活性ガス供給弁45が閉状態になると、チャンバ41内への不活性ガスが停止される。
ポンプ47は、排ガス処理システム10を構成する後述する排ガス供給ライン71に設けられている。ポンプ47は、チャンバ41内に存在するガスを排ガス供給ライン71内に導出させる。
デバイス製造装置29は、チャンバ51と、第1の可燃性ガス供給弁53と、第2の可燃性ガス供給弁54と、不活性ガス供給弁55と、ポンプ57と、を有する。
チャンバ51は、先に説明したチャンバ41と同様な構成とされている。
第1の可燃性ガス供給弁53は、第1の可燃性ガス供給ライン25に設けられている。第1の可燃性ガス供給弁53は、排ガス処理システム10を構成する制御部115と電気的に接続されている。
第2の可燃性ガス供給弁54は、第2の可燃性ガス供給ライン26に設けられている。第2の可燃性ガス供給弁54は、制御部115と電気的に接続されている。
第1及び第2の可燃性ガス供給弁53,54としては、例えば、空気弁或いは電磁弁を用いることが可能である。
不活性ガス供給弁55は、不活性ガス供給ライン27に設けられている。不活性ガス供給弁55は、制御部115と電気的に接続されている。
ポンプ57は、排ガス処理システム10を構成する後述する排ガス供給ライン85に設けられている。
デバイス製造装置39は、チャンバ61と、第1の可燃性ガス供給弁63と、第2の可燃性ガス供給弁64と、不活性ガス供給弁65と、ポンプ67と、を有する。
チャンバ61は、先に説明したチャンバ41と同様な構成とされている。
第1の可燃性ガス供給弁63は、第1の可燃性ガス供給ライン35に設けられている。第1の可燃性ガス供給弁63は、排ガス処理システム10を構成する制御部115と電気的に接続されている。
第2の可燃性ガス供給弁64は、第2の可燃性ガス供給ライン36に設けられている。第2の可燃性ガス供給弁64は、制御部115と電気的に接続されている。
第1及び第2の可燃性ガス供給弁63,64としては、例えば、空気弁或いは電磁弁を用いることが可能である。
不活性ガス供給弁65は、不活性ガス供給ライン37に設けられている。不活性ガス供給弁65は、制御部115と電気的に接続されている。
ポンプ57は、排ガス処理システム10を構成する後述する排ガス供給ライン101に設けられている。
次に、第1の実施の形態に係る排ガス処理方法を行う際に使用する排ガス処理システム10について説明する。
排ガス処理システム10は、排ガス供給ライン71,85,101と、バイパスライン72,88,103と、除害装置74と、第1の自動弁75,91,106と、第2の自動弁76,92,107と、増設用ライン78,81,93,95,109,113と、第1の接続部79,83と、第2の接続部86,89と、第3の接続部94,96と、第4の接続部102,104と、第5の接続部111,114と、制御部115と、を有する。
排ガス供給ライン71は、一端がチャンバ41と接続されており、他端が除害装置74と接続されている。排ガス供給ライン71は、チャンバ41内のガス(例えば、第1の可燃性ガス及び/または第2の可燃性ガスを含んだ第1の排ガスや第1の可燃性ガス及び第2の可燃性ガスを含まない第2の排ガス)を排気する。
第1の排ガスは、排ガス供給ライン71のうち、第1の自動弁75の下流側に位置する部分を介して、除害装置74に供給される。
バイパスライン72は、ポンプ47の下流側に位置する排ガス供給ライン71から分岐し、かつ除害装置74をバイパスしている。バイパスライン72には、チャンバ41内から排気された排ガスのうち、第2の排ガスが供給される。
このようなバイパスライン72を設けることで、第1及び第2の可燃性ガスが含まれていない第2の排ガスが除害装置74に導入されることがなくなるため、第2の排ガスの除害処理に要する熱量(言い換えれば、燃料またはエネルギー)を削減することができる。
除害装置74は、第1の排ガスを無害化処理する装置である。除害装置74は、デバイス製造装置19,29,39のチャンバ41,51,61から排気された第1の排ガスを無害化する。
除害装置74としては、例えば、液化石油ガス、都市ガス、メタン、プロパン、ブタン、水素のうち、いずれか1種を燃料として使用する燃焼式除害装置であってもよいし、第1及び第2の可燃性ガスを酸化・熱分解させるヒーター式除害装置であってもよいし、プラズマを用いて第1及び第2の可燃性ガスを酸化・熱分解させるプラズマ式除害装置であってもよい。
第1の自動弁75は、バイパスライン72の分岐位置よりも下流側に位置する排ガス供給ライン71に設けられている。第1の自動弁75は、制御部115と電気的に接続されている。第2の自動弁76が閉じた状態で、第1の自動弁75が開くと、除害装置74に第1の排ガスが供給され、第1の自動弁75が閉じると、除害装置74への第1の排ガスの供給が停止される。
第2の自動弁76は、バイパスライン72に設けられている。第2の自動弁76は、制御部115と電気的に接続されている。第1の自動弁75が閉じた状態で、第2の自動弁76が開くと、第2の自動弁76の下流側に第2の排ガスが供給され、第2の自動弁76が閉じると、第2の自動弁76の下流側への第2の排ガスの供給が停止される。
増設用ライン78は、第1の自動弁75と除害装置74との間に位置する排ガス供給ライン71から分岐されている。増設用ライン78は、排ガス供給ライン85を介して、デバイス製造装置29のチャンバ51と除害装置74とを間接的に接続することで、第1の排ガスを排気するデバイス製造装置29を増設させるためのラインである。
第1の接続部79は、増設用ライン78の先端に設けられている。第1の接続部79は、第2の接続部86に対して着脱可能な構造とされている。
増設用ライン81は、第2の自動弁76の下流側に位置するバイパスライン72から分岐されている。増設用ライン81は、バイパスライン88を介して、デバイス製造装置29のチャンバ51と除害装置74とを間接的に接続することで、第2の排ガスを排気するデバイス製造装置29を増設させるためのラインである。
第1の接続部83は、増設用ライン81の先端に設けられている。第1の接続部83は、第2の接続部89に対して着脱可能な構造とされている。
排ガス供給ライン85は、一端がチャンバ51と接続されている。排ガス供給ライン85は、デバイス製造装置29を構成するチャンバ51から排気された第1の排ガスが流れるラインである。
第2の接続部86は、排ガス供給ライン85の他端に設けられている。第2の接続部86は、第1の接続部79に接続されている。
これにより、チャンバ51から排気された第1の排ガスは、排ガス供給ライン85、増設用ライン78、及び排ガス供給ライン71の一部を介して、除害装置74に供給される。
バイパスライン88は、排ガス供給ライン85から分岐されたラインである。バイパスライン88には、チャンバ51内から排気された第2の排ガスが供給される。
バイパスライン88は、先に説明したバイパスライン72と同様な機能を有する。このようなバイパスライン88を設けることで、バイパスライン72と同様な効果を得ることができる。
第2の接続部89は、バイパスライン88の先端に設けられている。第2の接続部89は、第1の接続部83と接続されている。
これにより、チャンバ51から排気された第2の排ガスは、バイパスライン88、及び増設用ライン81を介して、バイパスライン72に供給される。
第1の自動弁91は、バイパスライン88の分岐位置よりも下流側に位置する排ガス供給ライン85に設けられている。第1の自動弁91は、制御部115と電気的に接続されている。
第2の自動弁92は、バイパスライン88に設けられている。第2の自動弁92は、制御部115と電気的に接続されている。
増設用ライン93は、第1の自動弁91と第2の接続部86との間に位置する排ガス供給ライン85から分岐されている。
第3の接続部94は、増設用ライン93の先端に設けられている。第3の接続部94は、第4の接続部102に対して着脱可能な構成とされている。
増設用ライン95は、第2の接続部89と第2の自動弁92との間に位置するバイパスライン88から分岐されている。
第3の接続部96は、増設用ライン95の先端に設けられている。第3の接続部96は、第4の接続部104に対して着脱可能な構成とされている。
排ガス供給ライン101は、一端がチャンバ61と接続されている。第3の接続部94と第4の接続部102とが接続された状態において、排ガス供給ライン101には、デバイス製造装置39を構成するチャンバ61から排気された第1の排ガスが流れる。
第4の接続部102は、排ガス供給ライン101の他端に設けられている。第4の接続部102は、第3の接続部94と接続されている。
これにより、チャンバ61から排気された第1の排ガスは、排ガス供給ライン101を介して、除害装置74に供給される。
バイパスライン103は、ポンプ67の下流側に位置する排ガス供給ライン101から分岐されている。第3の接続部96と第4の接続部104とが接続された状態において、バイパスライン103には、チャンバ61から排気された第2の排ガスが供給される。
バイパスライン103は、先に説明したバイパスライン72と同様な機能を有する。このようなバイパスライン103を設けることで、バイパスライン72と同様な効果を得ることができる。
第4の接続部104は、バイパスライン103の他端に設けられている。第4の接続部104は、第3の接続部96と接続されている。
これにより、チャンバ61から排気された第2の排ガスは、バイパスライン103を介して、バイパスライン72に供給される。
第1の自動弁106は、バイパスライン103の分岐位置よりも下流側に位置する排ガス供給ライン101に設けられている。第1の自動弁106は、制御部115と電気的に接続されている。
第2の自動弁107は、バイパスライン103に設けられている。第2の自動弁107は、制御部115と電気的に接続されている。
増設用ライン109は、第1の自動弁106と第4の接続部102との間に位置する排ガス供給ライン101から分岐されている。
第5の接続部111は、増設用ライン109の先端に設けられている。第5の接続部111は、先に説明した第1の接続部79及び第3の接続部94と同様な機能を有する。
増設用ライン113は、第2の自動弁107と第4の接続部104との間に位置するバイパスライン103から分岐されている。
第5の接続部114は、増設用ライン113の先端に設けられている。第5の接続部114は、先に説明した第1の接続部83及び第3の接続部96と同様な機能を有する。
第5の接続部111,114は、図1に示す状態(他の接続部が接続されていない状態)において、ガスが外部に漏れない構造とされている。
制御部115は、排ガス処理システム10の制御全般を行う。また、制御部115は、第1の可燃性ガス供給弁43,53,63、第2の可燃性ガス供給弁44,54,64、及び不活性ガス供給弁45,55,65の開閉状態に基づいて、第1の自動弁75,91,106及び第2の自動弁76,92,107の開閉状態を制御する。
また、制御部115は、第1の可燃性ガス供給弁43,53,63、及び第2の可燃性ガス供給弁44,54,64が開状態と検知されたデバイス製造装置の台数に基づいて、第1の排ガスの処理に必要な除害装置74の熱量(必要最小限の熱量)を算出し、該熱量に基づいた量の燃料またはエネルギーを除害装置74に供給する。
ちなみに、流量を無視して、単に台数のみを考慮する場合には、第1及び第2の可燃性ガス供給弁の少なくとも一方が開状態のときに、デバイス製造装置を1台とカウントし、この台数と必要最小限の熱量とを掛け算した結果が、除害装置が必要とする最小の熱量となる。この熱量に応じて、燃料或いはエネルギーを除害装置に供給する。
ここで、除害装置74として燃焼式除害装置を用いるときの一例について説明する。この場合、可燃性ガスであるN及びNHを無害化処理するときにNHが分解する1000℃まで加熱する熱量が必要であるとすると、N及びNHのそれぞれの最大流量(L/min)を加算した流量(L/min)の1/2のHの流量(L/min)をデバイス製造装置1台あたりの熱量として除害装置74へ供給する。
次に、除害装置74としてヒーター式除害装置を用いるときの一例について説明する。
この場合、可燃性ガスであるN及びNHを無害化処理するときにNHが分解する1000℃まで加熱する熱量が必要であるとすると、N及びNHのそれぞれの最大流量(L/min)を加算した流量(L/min)に0.03を乗じたエネルギー(kW)をデバイス製造装置1台あたりの熱量として除害装置74へ供給する。
次に、除害装置74としてプラズマ式除害装置を用いるときの一例について説明する。
この場合、可燃性ガスであるN及びNHを無害化処理するときにNHが分解する1000℃まで加熱する熱量が必要であるとすると、N及びNHのそれぞれの最大流量(L/min)を加算した流量(L/min)に0.12を乗じたエネルギー(kW)をデバイス製造装置1台あたりの熱量として除害装置74へ供給する。
なお、各デバイス製造装置19,29,39の各種供給ガス流量は、予め分かっているため、本実施の形態の排ガス処理システム10の場合、特許文献1で必要であったMFM(マスフローメーター)が不要となるので、シンプルな構成となる。
また、上述したように、特許文献1の場合、排ガス中に含まれる粒子状の副生成物がマスフローメーターのセンサーを汚染するため、マスフローメーターの誤計測を起こし、排ガスの流量を継続的にマスフローメーターで測定することは、現実的な方法ではない。
次に、図1を参照して、排ガス処理システム10を用いた第1の実施の形態の排ガス処理方法について説明する。
本実施の形態の排ガス処理方法は、半導体、液晶、太陽光発電パネル、及び発光ダイオード(LED)等の電子デバイスを製造する複数のデバイス製造装置(図1の場合、一例として、3台のデバイス製造装置19,29,39)から排出される第1の可燃性ガス及び/または第2の可燃性ガスを含んだ第1の排ガスを処理する1台の除害装置74を用いた排ガス処理方法である。
ここでは、一例として、デバイス製造装置19がメンテナンス状態で、デバイス製造装置29,39が稼働中(デバイス製造プロセスを実行中)の場合を例に挙げて説明する。
この段階では、制御部115は、閉状態となるように、第1の可燃性ガス供給弁43、第2の可燃性ガス供給弁44、及び不活性ガス供給弁45を制御するとともに、開状態となるように、第1の可燃性ガス供給弁53,63、第2の可燃性ガス供給弁54,64、及び不活性ガス供給弁55,65を制御する。
そして、制御部115は、第1の可燃性ガス供給弁43,53,63、第2の可燃性ガス供給弁44,54,64、及び不活性ガス供給弁45,55,65から送信される開閉信号に基づいて、第1の可燃性ガス供給弁43、第2の可燃性ガス供給弁44、及び不活性ガス供給弁45が閉状態であることと、第1の可燃性ガス供給弁53,63、第2の可燃性ガス供給弁54,64、及び不活性ガス供給弁55,65が開状態であることを検知する(開閉状態検知工程)。
第1の可燃性ガス供給弁43,53,63、及び第2の可燃性ガス供給弁44,54,64として、例えば、空圧弁を用いる場合、制御部115は、空圧弁の開閉信号または空気弁への制御空気圧の供給の有無により、第1の可燃性ガス供給弁43,53,63、及び第2の可燃性ガス供給弁44,54,64の開閉状態を検知する。
第1の可燃性ガス供給弁43,53,63、及び第2の可燃性ガス供給弁44,54,64として、例えば、電磁弁を用いる場合、制御部115は、電磁弁の開閉信号により、第1の可燃性ガス供給弁43,53,63、及び第2の可燃性ガス供給弁44,54,64の開閉状態を検知する。
上記メンテナンス状態では、チャンバ41を開放状態にしてチャンバ41内のクリーニング作業等を作業者が行う場合があるため、第1の自動弁75の下流側、言い換えれば、除害装置74に支燃性ガスとなる空気が流れる恐れがあり、非常に危険である。
そのため、制御部115は、第1及び第2の可燃性ガス供給弁43,44が閉状態であることを検知した段階で、第1の自動弁75を閉状態にするとともに、第2の自動弁76を開状態にすることで、第1及び第2の可燃性ガスが含まれていない、除害が不要で安全な第2の排ガスをバイパスライン72に流す。これにより、除害装置74を安全に連続的に稼働させることができる。
また、上記メンテナンスが終了し、チャンバ41内を真空引きする状態や、気密されたチャンバ41内に不活性ガス供給源13から供給された不活性ガス(例えば、窒素ガス)を供給してパージ処理する状態である待機状態では、第1及び第2の可燃性ガス供給弁43,44が閉状態とされ、不活性ガス供給弁45が開状態とされている。
このため、待機状態の場合も、チャンバ41内には、第1及び第2の可燃性ガスが含まれていない。
したがって、待機状態の場合も、第1の自動弁75の閉状態、及び第2の自動弁76の開状態を維持することで、第1及び第2の可燃性ガスが含まれていない、除害が不要で安全な第2の排ガスをバイパスライン72に流す。
一方、稼働中のデバイス製造装置29,39のチャンバ51,61からは、第1及び第2の可燃性ガスを含んだ第1の排ガスが排出される。
このため、制御部115は、第1及び第2の可燃性ガス供給弁53,54,63,64が開状態であることを検知した段階で、第1の自動弁91,106を開状態にするとともに、第2の自動弁92,107を閉状態にすることで、第1及び第2の可燃性ガスが含まれた第1の排ガスを、排ガス供給ライン85,101を介して、除害装置74に供給する。
このように、制御部115は、第1の可燃性ガス供給弁43,53,63及び第2の可燃性ガス供給弁44,54,64の開閉状態に基づいて、第1の自動弁75,91,106及び第2の自動弁76,92,107の開閉状態を切り替えることで、第1の排ガスを除害装置74に供給し、第2の排ガスをバイパスライン72に供給する(ライン切替工程)。
デバイス製造装置29,39から第1の排ガスが除害装置74に供給されると、除害装置74は、第1の排ガスの無害化処理(除害処理)を行う(除害工程)。
このとき、除害装置74を稼働させて、第1の排ガスを無害化するためには、除害装置74に、燃料またはエネルギーを供給する必要がある。
制御部115は、デバイス製造装置19,29,39(複数のデバイス製造装置)のうち、第1の可燃性ガス供給弁43,53,63及び/または第2の可燃性ガス供給弁44,54,64が開状態と検知されたデバイス製造装置の台数(第1の実施の形態の場合、2台)に基づいて、上述した手法により、第1の排ガスの処理に必要な最低限の除害装置74の熱量(必要最低限の熱量)を算出し、該熱量に基づいた量の燃料またはエネルギーを除害装置74に供給する。
このように、第1の排ガスの処理に必要な除害装置74の最低限の熱量を算出し、該熱量に基づいた量の燃料またはエネルギーを除害装置74に供給することで、除害装置74に必要以上の熱量やエネルギーを供給することがなくなるため、除害処理に要するコストを低減することができる。
上記除害工程において、除害装置74として、例えば、燃焼式除害装置を用いる場合、液化石油ガス、都市ガス、メタン、プロパン、ブタン、水素のうち、いずれか1種を燃料とし、上記最低限の熱量に応じた流量の燃料を除害装置74に供給することで、除害性能を確保することができる。
また、上記除害工程において、除害装置74として、第1及び第2の可燃性ガスを酸化・熱分解させるヒーター式除害装置を用いる場合、除害装置74の出口側の温度を、第1及び第2の可燃性ガスを酸化・熱分解させるために必要な温度の下限値と等しくするとよい。
このように、除害装置74の出口側の温度を、第1及び第2の可燃性ガスを酸化・熱分解させるために必要な温度の下限値と等しくして、上記最低限のエネルギーに応じた電力量を除害装置74に供給することで、除害性能を確保することができる。
また、上記除害工程において、除害装置74として、プラズマを用いて第1及び第2の可燃性ガスを酸化・熱分解させるプラズマ式除害装置を用いる場合、除害装置74には、上記エネルギーとして、上記熱量に応じたプラズマを印加してもよい。
このように、プラズマ印加量(電力量)を、第1及び第2の可燃性ガスを酸化・熱分解させるために必要なプラズマ印加量の下限値と等しくして、上記最低限のエネルギーに応じた電力量を除害装置74に供給することで、除害性能を確保することができる。
第1の実施の形態の排ガス処理方法によれば、複数のデバイス製造装置19,29,39のいずれかがメンテナンス状態や待機状態の場合でも、残りのデバイス製造装置から排出される第1の可燃性ガス及び/または第2の可燃性ガスを含んだ第1の排ガスの除害処理を行うことができ、また、第1及び第2の可燃性ガスを含まない第2の排ガスを、除害装置74をバイパスさせることで、除害装置74が除害処理に必要な熱量を小さくすることができ、さらに、過剰な熱量を用いて除害装置74による第1の排ガスの処理が行われることを抑制することができる。
なお、第1の実施の形態では、図1において、チャンバ41,51,61内に、第1の可燃性ガス、第2の可燃性ガス、及び不活性ガスを供給する場合を例に挙げて説明したが、別途、毒性を有するガス(以下、毒性ガス)を供給するガス供給源(図示せず)を設けて、可動中のデバイス製造装置19,29,39のチャンバ41,51,61内に、毒性ガス(例えば、モノシラン(SiH)、ジボラン(B)、ホスフィン(PH)等)を供給する場合があるが、第1の実施の形態の排ガス処理方法は、このような場合にも有効である。
また、第1の実施の形態では、一例として、第1の可燃性ガスの一例として、アンモニアガスを用い、第2の可燃性ガスの一例として、水素ガスを用いた場合を例に挙げて説明したが、第1及び第2の可燃性ガスとして、アンモニアや水素ガス以外に、例えば、エチルアミン、ジシラン、ジボラン、ジメチルアミン、セレン化水素、トリメチルアミン、プロピレン、ホスフィン、メタン、モノゲルマン、モノシラン、モノメチルアミン、硫化水素等を用いてもよい。
さらに、第1の実施の形態では、一例として、3台のデバイス製造装置19,29,39と除害装置74とを接続させた場合を例に挙げて説明したが、除害装置74と接続されるデバイス製造装置の数は、2台以上であればよく、3台に限定されない。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る排ガス処理方法を行う際に使用する排ガス処理システムの概略構成を模式的に示す図である。図2では、説明の便宜上、排ガス処理システム120以外の構成についても図示する。図2において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図2を参照するに、排ガス処理システム120は、第1の実施の形態で説明した排ガス処理システム10の構成に、さらに、ガス濃度計測用バイパスライン121,125,128と、ガス濃度検知器123,126,129と、を有すること以外は、排ガス処理システム10と同様に構成される。
ガス濃度計測用バイパスライン121は、第2の自動弁76と増設用ライン81の接続位置との間に位置するバイパスライン72から分岐されており、その先端がガス濃度計測用バイパスライン121の分岐位置と増設用ライン81の接続位置との間に位置するバイパスライン72と接続されている。
ガス濃度検知器123は、ガス濃度計測用バイパスライン121に設けられている。ガス濃度検知器123は、制御部115と電気的に接続されている。ガス濃度検知器123は、ガス濃度計測用バイパスライン121に流れるガスに、第1の可燃性ガス及び/または第2の可燃性ガスが含まれていた場合に、第1及び第2の可燃性ガスの濃度を検知する。
ガス濃度検知器123は、バイパスライン72に流れるガスに第1の可燃性ガス及び/または第2の可燃性ガスが含まれているか否かを検知する。
ガス濃度検知器123は、第1の可燃性ガス及び/または第2の可燃性ガスの濃度を検知した際に、制御部115に濃度検知信号を送信する。
制御部115は、排ガス処理システム120が動作不良を起こしている可能性があるので、デバイス製造装置19、29、39及び除害装置74を停止するよう停止信号を送信する。
このような構成とされたガス濃度計測用バイパスライン121、及びガス濃度検知器123を設けることで、万が一、第1の可燃性ガス及び/または第2の可燃性ガスを含むガスが流れた場合でも、瞬時に、第1及び第2の自動弁75,76の開閉状態を切り替えて、バイパスライン72に第1の可燃性ガス及び第2の可燃性ガスが流れ続けることを抑制することができる。
ガス濃度計測用バイパスライン125は、第2の自動弁92と増設用ライン95の接続位置との間に位置するバイパスライン88から分岐されており、その先端がガス濃度計測用バイパスライン125の分岐位置と増設用ライン95の接続位置との間に位置するバイパスライン88と接続されている。
ガス濃度検知器126は、ガス濃度計測用バイパスライン125に設けられている。ガス濃度検知器126は、制御部115と電気的に接続されている。
上述したガス濃度計測用バイパスライン125、及びガス濃度検知器126は、先に説明したガス濃度計測用バイパスライン121、及びガス濃度検知器123と同様な機能を有しており、ガス濃度計測用バイパスライン121、及びガス濃度検知器123を設けた場合と同様な効果を得ることができる。
ガス濃度計測用バイパスライン128は、第2の自動弁107と増設用ライン113の接続位置との間に位置するバイパスライン103から分岐されており、その先端がガス濃度計測用バイパスライン128の分岐位置と増設用ライン113の接続位置との間に位置するバイパスライン128と接続されている。
ガス濃度検知器129は、ガス濃度計測用バイパスライン128に設けられている。ガス濃度検知器129は、制御部115と電気的に接続されている。
上述したガス濃度計測用バイパスライン128、及びガス濃度検知器129は、先に説明したガス濃度計測用バイパスライン121、及びガス濃度検知器123と同様な機能を有しており、ガス濃度計測用バイパスライン121、及びガス濃度検知器123を設けた場合と同様な効果を得ることができる。
図2に示す排ガス処理システム120を用いた場合の第2の実施の形態の排ガス処理方法は、第2の自動弁76,92,107のいずれかが開かれた際に、第2の自動弁76,92,107が開かれたバイパスライン72,88,103を流れるガスに含まれる第1の可燃性ガス及び/または第2の可燃性ガスの濃度の測定を行い、第1の可燃性ガス及び/または第2の可燃性ガスの濃度が検知された際に、制御部115は、排ガス処理システム120が動作不良を起こしている可能性があるので、デバイス製造装置19、29、39及び除害装置74を停止するよう停止信号を送信する。
第2の実施の形態の排ガス処理方法によれば、第1の実施の形態の排ガス処理方法と同調な効果を得ることができるとともに、第1の可燃性ガス及び/または第2の可燃性ガスを含むガスが、バイパスライン72,88,103に流れ続けることを抑制できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、半導体、液晶、太陽光発電パネル、及び発光ダイオード(LED)等の電子デバイスを成膜するデバイス製造装置から排出され、可燃性ガスを含む排ガスを処理する排ガス処理方法に適用可能である。
10,120…排ガス処理システム、11,21,31…第1の可燃性ガス供給源、12,22,32…第2の可燃性ガス供給源、13,23,33…不活性ガス供給源、15,25,35…第1の可燃性ガス供給ライン、16,26,36…第2の可燃性ガス供給ライン、17,27,37…不活性ガス供給ライン、19,29,39…デバイス製造装置、41,51,61…チャンバ、43,53,63…第1の可燃性ガス供給弁、44,54,64…第2の可燃性ガス供給弁、45,55,65…不活性ガス供給弁、47,57,67…ポンプ、71,85,101…排ガス供給ライン、72,88,103…バイパスライン、74…除害装置、75,91,106…第1の自動弁、76,92,107…第2の自動弁、78,81,93,95,109,113…増設用ライン、79,83…第1の接続部、86,89…第2の接続部、94,96…第3の接続部、102,104…第4の接続部、111,114…第5の接続部、115…制御部、121,125,128…ガス濃度計測用バイパスライン、123,126,129…ガス濃度検知器

Claims (7)

  1. 電子デバイスを製造する複数のデバイス製造装置から排出される可燃性ガスを含んだ第1の排ガスを処理する1台の除害装置を用いた排ガス処理方法であって、
    制御部により、複数のデバイス製造装置に設けられた可燃性ガス供給弁の開閉状態を検知する開閉状態検知工程と、
    前記開閉状態検知工程において、前記複数のデバイス製造装置のうち、前記可燃性ガス供給弁が開状態と検知されたデバイス製造装置から排出された前記第1の排ガスを、排ガス供給ラインを介して、前記除害装置に供給するとともに、前記複数のデバイス製造装置のうち、前記可燃性ガス供給弁が閉状態と検知されたデバイス製造装置から排出された前記可燃性ガスを含まない第2の排ガスを、排ガス供給ラインから分岐し、かつ前記除害装置をバイパスするバイパスラインに供給するライン切替工程と、
    前記除害装置により、前記第1の排ガスの除害処理を行う除害工程と、
    を含み、
    前記除害工程では、前記制御部により、前記複数のデバイス製造装置のうち、前記可燃性ガス供給弁が開状態と検知されたデバイス製造装置の台数に基づいて、前記第1の排ガスの処理に必要な前記除害装置の熱量を算出し、該熱量に基づいた量の燃料またはエネルギーを前記除害装置に供給することを特徴とする排ガス処理方法。
  2. 前記可燃性ガス供給弁は、空圧弁であり、
    前記開閉状態検知工程において、前記制御部は、前記空圧弁の開閉信号または制御空気圧の有無により、前記空圧弁の開閉状態を検知することを特徴とする請求項1記載の排ガス処理方法。
  3. 前記可燃性ガス供給弁は、電磁弁であり、
    前記開閉状態検知工程において、前記制御部は、前記電磁弁の開閉信号により、前記電磁弁の開閉状態を検知することを特徴とする請求項1記載の排ガス処理方法。
  4. 前記排ガス供給ラインには、前記制御部と電気的に接続された第1の自動弁が設けられており、
    前記バイパスラインには、前記制御部と電気的に接続された第2の自動弁が設けられており、
    前記ライン切替工程では、前記可燃性ガス供給弁の開閉状態に応じて、前記制御部が前記第1及び第2の自動弁の開閉を制御することを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の排ガス処理方法。
  5. 前記除害装置は、液化石油ガス、都市ガス、メタン、プロパン、ブタン、水素のうち、いずれか1種を前記燃料として使用する燃焼式除害装置であることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の排ガス処理方法。
  6. 前記除害装置は、前記可燃性ガスを酸化・熱分解させるヒーター式除害装置であり、
    前記除害工程では、前記除害装置の出口側の温度を、前記可燃性ガスを酸化・熱分解させるために必要な温度の下限値と等しくすることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の排ガス処理方法。
  7. 前記除害装置は、プラズマを用いて前記可燃性ガスを酸化・熱分解させるプラズマ式除害装置であり、
    前記プラズマ式除害装置は、前記第1の排ガスの除害処理に必要な前記プラズマ式除害装置に基づいた前記エネルギーに対応するプラズマを印加することを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の排ガス処理方法。
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