JP2001280629A - 燃焼式排ガス処理装置及び燃焼式排ガス処理方法 - Google Patents

燃焼式排ガス処理装置及び燃焼式排ガス処理方法

Info

Publication number
JP2001280629A
JP2001280629A JP2000098534A JP2000098534A JP2001280629A JP 2001280629 A JP2001280629 A JP 2001280629A JP 2000098534 A JP2000098534 A JP 2000098534A JP 2000098534 A JP2000098534 A JP 2000098534A JP 2001280629 A JP2001280629 A JP 2001280629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
combustion
gas
inner cylinder
flame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000098534A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4535558B2 (ja
Inventor
Nobuaki Watanabe
信昭 渡辺
Toshihiko Wakabayashi
敏彦 若林
Yasushi Fukuda
靖 福田
Kazuyuki Ozaki
一行 尾崎
Kazunobu Shibuya
和信 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Toyo Sanso Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Toyo Sanso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Toyo Sanso Co Ltd filed Critical Taiyo Toyo Sanso Co Ltd
Priority to JP2000098534A priority Critical patent/JP4535558B2/ja
Publication of JP2001280629A publication Critical patent/JP2001280629A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4535558B2 publication Critical patent/JP4535558B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Supply (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、一台の装置であっても各種のPF
Csを分解除去することができると共に、燃料の消費量
が少ない燃焼式排ガス処理装置及び燃焼式排ガス処理方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の燃焼式排ガス処理装置は、外筒
と大気の導入手段が設けられている内筒とからなる燃焼
筒と、前記内筒内の底部に設けられ且つ排ガス流路と該
排ガス流路の周囲に同心円状に配された燃料ガス供給路
とを有する排ガス燃焼ノズルと、大気圧以上の圧力を有
する支燃性ガスを内筒内に供給する手段とを備えるとい
う構成を採用することにより得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工程等
において排出される可燃性ガス、有毒性ガス、或いは環
境への影響が大きいガスを分解除害するための装置及び
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程から排出されるガスに
は、SiH4等の多くの種類の有害なガス成分が含まれ
ている。このような成分を含む排ガスは有害な排ガス成
分を除去した後でなければ大気中に放出することができ
ないことから、排ガスは排ガス処理装置を通して処理し
た後に大気中に放出することが行われている。
【0003】かかる排ガス処理装置は、有害ガスを発生
する半導体製造装置にできる限り近い場所に設置するこ
とが望ましい。しかし、半導体製造装置はクリーンルー
ム内に設けられており、設置スペースに限界があるの
で、排ガス処理装置は小型化が要求される。
【0004】又、排ガス成分には異なる種類の排ガス成
分が含まれている上に、各排ガス成分はそれぞれ分解温
度が異なるので、一台の排ガス処理装置で異なる分解温
度の排ガス成分を処理することも要求される。具体的に
は、半導体の成膜プロセスにおいて使用される代表的な
ガス成分であるSiH4は反応性が強いので、燃焼しや
すく爆発する危険性があるのに対し、半導体のクリーニ
ングやエッチング等に使用されるPFCsは化学的に安
定で反応性に乏しく、これらの分解温度は大きく異な
る。
【0005】本発明者等は、このような点に鑑み、小型
且つ高分解性能の燃焼式排ガス処理装置を得るために、
特願平8−103257号公報において、図7に示すよ
うに、排ガス流路を中心として同心円状に排ガス流路と
燃料ガス流路が環状に配されると共に、所定構造の固定
案内羽根と自由回転羽根が設けられている燃焼ノズル7
1と、外筒72と内筒73とからなる燃焼筒74を使用
して、内筒73の底部に設けた孔75から燃焼用の二次
空気を供給し、内筒73の側面部に設けた孔76から冷
却用の空気を導入し、燃焼用の二次空気と冷却用空気の
流量を、内筒の底部に設けた孔75と側面部に設けた孔
76の開口面面積比によって調節する燃焼式排ガス処理
装置70を提案した。
【0006】更に、本発明者等は、特願平10−926
29号公報において、SiH4の燃焼分解によって発生
する粉末が付着することを防止することを目的として、
図8に示す、内筒81が複数の分割された筒状部材81
aの集合体から構成され、更に上側の筒状部材81aが
下側の筒状部材81aを覆うように重ね合わされ、上下
の筒状部材81aの重ね合わせ部において、上側の筒状
部材81aの内面側と下側の筒状部材81aの外面側と
の間に隙間82が形成されている燃焼式排ガス処理装置
80を提案した。
【0007】図7に示す態様の装置により、排ガスがS
iH4 等の成分とC26 等の難燃性成分とを同時に含
む場合でも、同一のノズルによってノズル付近への酸化
物粉末の付着を防止しながら難燃性成分を効率良く燃焼
分解することが可能となり、小型化にも成功した。
【0008】又、図8に示す態様の装置により、SiH
4 量の多い排ガスを処理する場合であっても、内筒の内
壁面へSiO2 粉末が堆積することを効果的に防止する
ことが可能になった。
【0009】ところが、近年、地球温暖化係数が高く環
境への影響が大きい排ガス成分であるPFCsが問題と
なっている。PFCsとは、CF4,C2F6,C3F
8,SF6,NF3,CHF3の6種類のガスをいい、
地球温暖化係数が高く環境への影響が大きい成分であ
る。
【0010】PFCsは、化学的に安定で分解が困難な
上に、種類ごとに分解温度が異なるガスである。図9,
図10は、本発明者等が測定したPFCsの分解性を表
すグラフである。図9は、CF4,C2F6,SF6の
温度と分解性能の関係を表し、図10はCF4,C2F
6,SF6,NF3,CHF3各1リットル/minに
都市ガス13Aを16リットル/minで供給した場合
の希釈窒素量と分解性能の関係を表す。図9,図10か
らPFCsは各種類ごとに必用とする分解温度が異な
り、CF4が最も分解温度が高く分解が困難であること
が判る。
【0011】かかるPFCsを、前記図7,図8に示す
態様の燃焼式排ガス処理装置を使用して分解除去する場
合は、対象とする排ガス成分ごとに分解温度が異なるの
で、半導体製造工程の同一の排気口から複数の性質の異
なる排ガス成分が排出される場合には、対象とする排ガ
ス成分の種類に応じて複数の装置を設け、排気される対
象に応じて処理を行なう装置を切り替える手段を設けな
ければならなかった。その結果、排ガス処理装置の設置
スペースが広大なものとなり、切り替える作業も煩雑な
ものとならざるをえなかった。
【0012】かかる場合、排ガス処理装置の小型化、設
置スペースの縮小化を目的として、同一の装置で異なる
排ガス成分を処理しようとすると、対象とする排ガス成
分ごとに分解性能が異なるので、分解しにくい排ガス成
分を処理する場合は多量の燃料を使用して分解性能を向
上させなければならなかった。
【0013】しかしながら、地球温暖化防止会議(CO
P3)において議定書が採択される等、近年の地球温暖
化防止の観点から、燃焼に伴って発生する二酸化炭素の
放出量を削減する必要があり、燃料の消費量を抑えるた
めには、装置の分解性能を向上させることが要求される
ようになった。
【0014】本発明は、上記の問題に鑑みなされたもの
で、一台の装置であっても各種のPFCsを分解除去す
ることができると共に、燃料の消費量が少ない燃焼式排
ガス処理装置及び燃焼式排ガス処理方法を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の燃焼式排ガス処
理装置は、外筒と大気の導入手段が設けられている内筒
とからなる燃焼筒と、前記内筒内の底部に設けられ且つ
排ガス流路と該排ガス流路の周囲に同心円状に配された
燃料ガス供給路とを有する排ガス燃焼ノズルと、大気圧
以上の圧力を有する支燃性ガスを内筒内に供給する手段
とを備えたことを特徴とする。
【0016】前記大気圧以上の圧力を有する支燃性ガス
は、圧縮空気、圧縮酸素富化空気、又は圧縮酸素である
ことが好ましい。
【0017】前記支燃性ガスを供給する手段は、支燃性
ガス吹込み方向と排ガス流路方向との角度Θが90゜〜
60゜となるように、燃料ガス供給路の開口部において
形成される火炎に対し支燃性ガスを吹き込む手段である
ことが好ましい。
【0018】前記支燃性ガスを吹き込む手段は、導入パ
イプ又は導入ノズルを内筒に設けることにより支燃性ガ
スを吹き込むようにした手段であることが好ましい。
【0019】本発明の燃焼式排ガス処理装置は、排ガス
中の除去成分に応じて、支燃性ガスを切替えて供給する
制御機構を備えることが好ましい。
【0020】本発明の燃焼式排ガス処理方法は、外筒と
内筒とを有する燃焼筒の内筒の底部において、排ガス流
路から内筒内に排ガスを供給し、燃料ガス供給路から燃
料ガスを排ガス流路を囲むように供給して、燃料ガス供
給路の開口部において排ガス流路を囲むように火炎を形
成し、該火炎に大気圧以上の圧力を有する支燃性ガスを
供給することによって火炎の燃焼を促進して排ガス中の
難燃性除去成分を燃焼分解し、次に大気を導入して排ガ
ス中の難燃性除去成分の分解を完了させ、次に大気を導
入して排ガスを冷却した後、排ガスを大気中に放出する
ことを特徴とする。
【0021】前記大気圧以上の圧力を有する支燃性ガス
は、圧縮空気、圧縮酸素富化空気、又は圧縮酸素である
ことが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の燃焼式排ガス処理装置の
一例を、図1,図2,図3に基づいて説明する。図1は
本発明の燃焼式排ガス処理装置の一例を示す縦断面図、
図2は図1の燃焼ノズル付近を示す拡大縦断面図、図3
は排ガス燃焼ノズルの開口部における燃料ガスの燃焼状
態の一例を示す部分拡大斜視図である。
【0023】図1において、1は燃焼式排ガス処理装置
(以下、「排ガス処理装置」という。)を、2は外筒
を、3は内筒を、4は燃焼筒を、5は内筒を構成する筒
状部材を、6は筒状部材5と筒状部材5との間に設けら
れた隙間を、7は排ガス燃焼ノズル(以下、「燃焼ノズ
ル」という。)を、9は支燃性ガスを内筒3の内部に供
給するための導管を、10は導管9と内筒3との間に設
けられた導入パイプを、11a,11b,11cは導管
9に設けられた各支燃性ガスの切替弁を、11は切替弁
の総称を、12は支燃性ガスを選択的に供給する制御機
構の操作パネルを、13は切替弁11と操作パネル12
とを結ぶ電気の配線をそれぞれ示す。
【0024】図1において、Aは燃焼完了部を、Bは冷
却部をそれぞれ示す。
【0025】図2において、21は排ガス流路を、22
は燃料ガス供給路を、23は燃料ガス供給口を、24は
燃料ガス供給路22の上端面を、25は火炎をそれぞれ
示す。
【0026】図3において、31は支燃性ガスの流れを
示す。
【0027】図1に示す態様の本発明の排ガス処理装置
1は、外筒2と内筒3とからなる燃焼筒4と、燃焼ノズ
ル7と、支燃性ガスを内筒3の内部に供給するための導
管9とを備える。
【0028】前記燃焼ノズル7は、図2に示すように、
管状の排ガス流路21と排ガス流路21の周囲に同心円
状に配された管状の燃料ガス供給路22とを有し、燃料
ガス供給路22の上端面24には、複数の燃料ガス供給
口23が排ガス流路21の開口端部を囲むように開口し
ている。又、燃料ガス供給路22の上端面24は排ガス
流路21側に向かって下方に傾斜するように、即ち水平
方向に対して傾き角βをもつように設けられているの
で、燃料ガスは各燃料ガス供給口23から排ガス流路2
1の中心方向に向って噴出する。
【0029】燃焼ノズル7の先端部はこのように構成さ
れているので、各燃料ガス供給口23から噴出した燃料
ガスは、排ガス流路21の開口端部を囲む複数の分散し
た火炎25を形成すると共に、それぞれの火炎25は排
ガス流路21の開口部の中心方向に向かい、火炎25が
排ガス流路21の開口部を覆うような状態となる。従っ
て、排ガス流路21の開口部から放出される排ガスは、
個々の火炎25の高温部分に確実に曝され、排ガス中の
被除去成分が加熱されて燃焼し分解するのに充分な熱量
が与えられる。
【0030】尚、燃料ガス供給路22を通って供給され
る燃料ガスには、予め大気等の支燃性ガスを混合してお
くことが好ましい。かかる燃料ガスを用いると、後述す
るように、火炎25の外部から更に支燃性ガスを供給す
ることにより、排ガス中の難燃性成分を効率良く燃焼分
解することができる。
【0031】燃料ガス供給路22の上端面24の傾き角
βは、火炎25の安定性等を考慮すると30度程度が好
ましい。但し、火炎25の高温部分が排ガスの処理に有
効に利用できさえすれば、他の角度であっても適宜選択
することができる。
【0032】燃料ガス供給口23の開口形状は、スリッ
ト状、円形状、楕円形状等の任意の形状とすることがで
きる。燃料ガス供給口23の配置は、燃料供給量の変化
による火炎25の立ち消えや、逆火等を防止して火炎2
5を安定させる観点からは、スリット状で一列に配列す
ることが好ましい。但し、二列以上に配置することもで
きる。
【0033】また各燃料ガス供給口23相互の間隔は、
排ガス流路21の開口部の口径や、燃料ガス供給口23
の数に応じて適宜選択しなければならないが、通常は1
〜10mmの間隔とすることが好ましい。この範囲であ
れば、隣接する火炎25同士が重なることによって、火
炎25の高温部分を有効に利用することができる。
【0034】本発明の排ガス処理装置1においては、燃
焼ノズル7は図1に示すように、外筒2と内筒3とから
なる燃焼筒4の内部において、内筒3の底部に設けられ
ている。本発明の排ガス処理装置1はこのように燃焼筒
4が二重構造として構成されていると共に燃焼ノズル7
が内筒3の底部に設けられているので、内筒3内部に必
要な量の大気のみを供給することができる。従って、燃
焼ノズル7の開口部に形成される火炎25に大気が過剰
に供給されることによる火炎25の乱れや温度低下を防
ぎ、排ガス中の被除去成分の燃焼効率の低下を防ぐこと
ができる。
【0035】前記内筒3には、大気の導入手段が設けら
れている。該導入手段を通じて火炎25に大気を供給す
ることにより、排ガス中の被除去成分の燃焼分解を完了
させ、更に被除去成分が除去された排ガスを冷却するこ
とができる。
【0036】前記内筒3に設けられている大気の導入手
段としては、例えば、内筒3を複数の筒状部材5によっ
て構成し、各筒状部材5を、重ね合わせ部に隙間が形成
されるように上方に順次重ね合わせる構成を採用するこ
とができる。かかる構成の場合は、上下の筒状部材5を
重ね合わせるに際し、上側の筒状部材5が下側の筒状部
材5を覆うように重ね合わせると、上下の筒状部材5の
重ね合わせ部において、上側の筒状部材5の内面側と下
側の筒状部材5の外面側との間に隙間6が形成されるの
で、この隙間6から内筒3の内壁面に沿って大気を導入
することができる。
【0037】このように内筒3の内壁面の長手方向に沿
って、内筒3内に大気を導入すると、内筒3内壁にSi
2 等の粉末が付着するのを防止するとともに、排ガス
中の被除去成分の燃焼分解を完了させることができる。
【0038】隙間6の大きさ、隙間6の数(即ち、内筒
3を幾つの筒状部材5で構成するか)等に特に制約はな
いが、隙間6の内筒内面側における開口部6aの総面
積:A 1 と、燃焼筒4の排気部4aの開口面積:A2
の間に、A1 /A2 =1.5〜0.5なる関係が成り立
つように隙間6を構成することが好ましい。特に、A1
/A2 が略1となるようにすることが好ましい。このよ
うに構成すると、SiO 2 等の粉末の付着を確実に防止
するとともに、排ガス中に含まれている難燃性の被除去
成分の燃焼分解率をより高めることができる。
【0039】但し、本発明における内筒3を構成する手
段は、筒状部材5を重ね合わせる方法に限定されない。
例えば、図7に示すように、内筒3の側壁に複数の大気
取入れ口を設ける手段を採用することもできる。
【0040】内筒3には、大気圧以上の圧力を有する支
燃性ガスを内筒3の内部に供給するための導管9が設け
られている。このように構成すると、火炎25に外部か
ら適量の支燃性ガスを供給することができるので、火炎
25の燃焼効率を高めることができる。即ち、予め支燃
性ガスが混合された燃料ガスによって形成される火炎2
5に、更に支燃性ガスを供給することにより火炎25の
燃焼を促進し、排ガス中の被除去成分が難燃性成分であ
っても効率良く燃焼させることができる。
【0041】大気圧以上の圧力を有する支燃性ガスは、
通常は8〜16本の内径1mm程度の導管9を用いて、
火炎25に対して均等に供給される。但し、本発明にお
いては、導管9の径や本数に制限はない。
【0042】導管9を通って内筒3内部に供給される支
燃性ガスは、大気圧以上でありさえすれば制限はない
が、通常は約1.5×105Paの圧力に設定されて用
いられる。かかる圧力を有する支燃性ガスを内筒3の内
部に導入し、火炎25に対して供給すると、支燃性ガス
の噴出速度が増大し支燃性ガスの熱伝達率が大きくなる
ので、燃焼効率が向上しPFCs等の難燃性成分であっ
ても燃焼分解することができる。尚、導管9は支燃性ガ
スの圧力に耐え得る材料からなり、耐え得る構造である
ことを要する。
【0043】本発明における大気圧以上の圧力を有する
支燃性ガスは、圧縮空気、圧縮酸素富化空気、又は圧縮
酸素であることが好ましい。これらの支燃性ガスを用い
ると、従来のメタンやプロパン等の燃料ガスと、支燃性
ガスとしての大気の組み合わせでは燃焼分解することが
できなかったPFCs等を効率良く燃焼分解することが
できる。又、支燃性ガスとして大気圧以上の圧力を有す
る圧縮酸素富化空気や圧縮酸素を用いると、PFCsの
中でも特に燃焼分解することが困難なPFCsであって
も分解することができる。但し、本発明の支燃性ガスは
圧縮空気、圧縮酸素富化空気、圧縮酸素に限定するもの
ではなく、PFCs等の燃焼分解させることが困難な排
ガス成分の燃焼を促進することさえできれば、いかなる
ガスでも用いることができる。
【0044】尚、燃料ガスとしては、水素、メタン、プ
ロパン、ブタン、エチレン、天然ガス、都市ガス或いは
これらの混合ガスが用いられる。
【0045】本発明の排ガス処理装置1においては、支
燃性ガス吹込み方向と排ガス流路方向との角度Θ(以
下、「導入角度Θ」という。)が90゜〜60゜となる
ように、火炎25に対し支燃性ガスを噴出する手段を内
筒に設けることが好ましく、導入角度Θが90゜〜70
゜となるように設けることがより好ましい。導入角度Θ
が60゜未満の場合は、排ガス中の難燃性成分の燃焼効
率が悪くなり、難燃性成分を充分に除去できなくなる。
導入角度Θが90゜を超えると、燃焼条件の変化に対し
て火炎25の安定性がなくなり、しかも燃焼ノズル7先
端が異常に加熱して安全上の問題が生ずる。
【0046】導入角度Θが90゜〜60゜となるように
支燃性ガスを噴出する具体的な手段は、図1、図2に示
すように、導入パイプ10を内筒3と導管9との間に設
けたり、導入ノズルを内筒3に取り付けて支燃性ガスを
導入角度Θが90゜〜60゜となるように噴出させるこ
とが好ましい。尚、導入パイプ10や導入ノズルは支燃
性ガスの圧力に耐え得るものであることを要する。この
ようにすると、導入角度Θが90゜〜60゜の範囲内で
支燃性ガスを火炎25に対し容易に吹込むことができる
ので、排ガス中の難燃性除去成分を特に効率良く燃焼さ
せることができる。
【0047】但し、本発明は、導入角度Θが90゜〜6
0゜となるように支燃性ガスを噴出する手段として、導
入パイプ又は導入ノズルを内筒に設けることに限定する
ものではなく、他の手段を採用することもできる。
【0048】本発明の排ガス処理装置1は、図1に示す
ように、大気圧以上の圧力を有する異なる支燃性ガスを
内筒3内部に切替えて供給する制御機構を備えているこ
とが好ましい。該制御機構は、例えば図1に示すよう
に、各種の支燃性ガスを輸送する配管途中に設けた切替
弁11と、必要とする支燃性ガスを選択できる操作パネ
ル12と、切替弁11と操作パネル12とを結ぶ電気の
配線とから構成することができる。このような制御機構
を備えていると、操作パネル12を操作して切替弁11
a,11b,11cを切り替えることにより、目的とす
る排ガス中の除去成分の特性に適した支燃性ガスを容易
に選択し切替えて供給できるので、1台の排ガス処理装
置で多様な難燃性の排ガス成分を処理することができ
る。
【0049】切替弁11は、排ガス処理装置本体に組み
込むこともできれば、排ガス処理装置本体に隣接して設
けることもできれば、クリーンルームの外に設けること
もできる。但し、図1に示す制御機構は、一例にすぎな
い。従って、電気を用いずに機械的に構成することもで
きる。
【0050】本発明の燃焼式排ガス処理方法は、例え
ば、図1,図2に示す態様の排ガス処理装置1を用いて
行なわれる。本発明の方法においては、外筒2と内筒3
とを有する燃焼筒4の内筒3の底部において、排ガス流
路21から内筒3内に排ガスが供給される。又、燃料ガ
ス供給路22から、燃料ガスが排ガス流路21を囲むよ
うに供給されて、燃料ガス供給路22の開口部において
排ガス流路21を囲むように火炎25が形成される。か
かる方法によれば、燃料ガス供給路22の開口部におい
て火炎25を安定して形成することができる。尚、燃料
ガスには予め支燃性ガスを混合しておくことが好まし
い。
【0051】本発明の方法においては、火炎25に大気
圧以上の圧力を有する支燃性ガスを供給することによっ
て火炎25の燃焼が促進され、排ガス中の難燃性除去成
分が燃焼分解される。本発明の方法はかかる構成を採用
しているので、燃焼効率が増大しPFCs等の難燃性成
分であっても燃焼分解することができる。
【0052】支燃性ガスが大気圧以上の圧力を有するこ
とを必要とするのは、支燃性ガスの圧力が大きくなると
支燃性ガスの速度が大きくなり、支燃性ガスの速度が大
きくなると支燃性ガスの熱伝達率が大きくなることによ
る。即ち、熱伝達率αは、式(1)に示すように支燃性
ガスの流速Uの1/2乗に比例することから、支燃性ガ
スの噴出速度Uが大きくなると支燃性ガスの熱伝達率α
が大きくなるので、火炎25の温度が同一であっても排
ガス中の難燃性成分の燃焼効率が増大する。
【0053】
【数1】 α ∝ U0.5 (1)
【0054】尚、式(1)は、ヌッセルト数Nuとプラ
ントル数Prとレイノルズ数Reとの間に式(2)に示
す関係が成り立ち、ヌッセルト数Nuと熱伝達率αと代
表長さχとガス伝達率λとの間に式(3)に示す関係が
成り立ち、更にレイノルズ数Reとガスの流速Uと代表
長さχとガスの動粘性係数νとの間に式(4)に示す関
係が成り立つことから求められる。
【0055】
【数2】 Nu=0.535×Pr0.4×Re0.5 (2)
【数3】 Nu=(α×χ)/λ (3)
【数4】 Re=(U×χ)/ν (4)
【0056】本発明者等が大気圧以上の支燃性ガスを用
いて、支燃性ガスの噴出速度を大きくすることにより、
PFCs等の排ガス中の難燃性成分の燃焼効率を向上さ
せるという考え方に到達したのは、排ガスを加熱する能
力は前記火炎25の形成と酸素等の支燃性ガスの流れと
いう二つの要因が重要であることを見出したことによる
ものである。
【0057】又、本発明者等は、火炎25の形成は排ガ
ス燃焼ノズル7の先端部の構造を前提として、燃料ガス
の供給量と燃料ガスに予め混合される支燃性ガスの比率
によって定まり、支燃性ガスの流れ、即ち支燃性ガスの
流量及び流速を変えると難燃性成分の燃焼効率が大きく
変化することも見出した。
【0058】本発明者等は、更に、火炎25への支燃性
ガスの供給は、支燃性ガス吹込み方向と排ガス流路方向
との角度Θが90゜〜60゜となるように支燃性ガスを
吹き込むことが好ましいことも見出した。かかる方法に
より、支燃性ガスを火炎に対して吹込むと、化学的に安
定で燃焼することが困難な難燃性除去成分であっても容
易に分解できる
【0059】本発明の方法においては、次に、図1に示
す燃焼完了部Aにおいて内筒3から大気を導入すること
によって、排ガス中の難燃性成分が更に分解される。こ
のように難燃性成分を燃焼することにより、難燃性除去
成分の燃焼が完了する。
【0060】被除去成分が燃焼分解により除去された排
ガスは、次に、図1に示す冷却部Bにおいて内筒3から
大気を導入することによって冷却される。このように冷
却された排ガスは、温度が速やかに低下するので安全な
状態で大気中に放出することができる。
【0061】本発明の方法においては、例えば前記制御
手段を用いて、排ガス中の除去成分の分解特性に対応し
た異なる支燃性ガスを切替えて供給することが好まし
い。かかる方法によれば、1台の排ガス処理装置で多様
な難燃性の排ガス成分を処理することができる。
【0062】本発明の排ガス処理装置、排ガス処理方法
が対象とする排ガスは、可燃性成分や有毒成分を含むも
の、或いは環境保護の観点から大気中に排出する際に除
去したり濃度を低減させる必要のある成分等を含む排ガ
スである。具体的には半導体を製造する際の各種の工程
において排出される、SiH4 、SiH2 Cl2 、Ge
4 、B26 、AsH3 、PH3 、NF3 、又はC2
6 等を含むガスが挙げられ、特に前記PFCsに対し
て有効である。
【0063】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。
【0064】実施例1 図1に示す形状の内筒を有する排ガス処理装置(隙間の
内筒内面側における開口部の総面積:A1 =78.5c
2 、燃焼筒の排気部開口面積:A2 =78.5cm
2 、A1 /A2 =1)を用い、排ガスとしてNF31リ
ットル/分を窒素(20〜300リットル/分の範囲で
変化させた)で希釈したものを燃焼ノズルに供給し、燃
料ガスとして都市ガス13Aを16リットル/分で燃焼
ノズルに供給し、支燃性ガスとして1.5×105Pa
の圧縮空気を導入角度Θ=75°で供給してNF3を燃
焼分解し、燃焼後のNF3の残存率を測定した。測定結
果を図4に示す。
【0065】比較例1 図8に示す態様の排ガス処理装置を使用し、支燃性ガス
として大気をそのまま用いた以外は、実施例1と同様に
NF3の残存率を測定した。測定結果を図4に示す。
【0066】実施例2,3 実施例1と同様の排ガス処理装置を用い、排ガスとして
C2F61リットル/分を窒素(20〜200リットル
/分の範囲で変化させた)で希釈したものを燃焼ノズル
に供給し、燃料ガスとして都市ガス13Aを16リット
ル/分で燃焼ノズルに供給し、支燃性ガスとして実施例
2の場合は1.5×105Paの酸素を導入角度Θ=7
5°で供給し、実施例3の場合は1.5×105Paの
圧縮空気を導入角度Θ=75°で供給してC2F6を燃
焼分解し、燃焼後のC2F6分解率を測定した。測定結
果を図5に示す。
【0067】比較例2 図8に示す態様の排ガス処理装置を使用し、支燃性ガス
として大気をそのまま用いた以外は、実施例2と同様に
分解率を測定した。測定結果を図5に示す。
【0068】実施例4,5 実施例1と同様の排ガス処理装置を用い、排ガスとして
CF41リットル/分を窒素(20〜50リットル/分
の範囲で変化させた)で希釈したものを燃焼ノズルに供
給し、燃料ガスとして都市ガス13Aを16リットル/
分で燃焼ノズルに供給し、支燃性ガスとして実施例4の
場合は1.5×105Paの酸素を導入角度Θ=75°
で供給し、実施例5の場合は1.5×105Paの圧縮
空気を導入角度Θ=75°で供給してCF4を燃焼分解
し、燃焼後のCF4の分解率を測定した。測定結果を図
5に示す。
【0069】比較例3 図8に示す態様の排ガス処理装置を使用し、支燃性ガス
として大気をそのまま用いた以外は、実施例4と同様に
CF4の分解率を測定した。測定結果を図5に示す。
【0070】実施例6 図1に示す装置を使用し、排ガスとしてNF31リット
ル/分を300リットル/分の窒素で希釈したものを燃
焼ノズルに供給し、燃料ガスとしてプロパン10リット
ル/分に対し空気比0.7の空気を含む混合ガスを燃焼
ノズルに供給し、支燃性ガスとして圧縮空気を50リッ
トル/分、供給圧力1.5×105Paで供給し、導入
角度Θを90゜〜40゜の範囲で変化させて、導入角度
ΘとNF3の分解率の関係を測定した。結果を図6に示
す。
【0071】図4から、排ガス中の難燃性成分がNF3
の場合、燃料ガスの供給量が同一であっても、支燃性ガ
スとして大気を使用すると、希釈窒素の流量が100リ
ットル/分でNF3の排出濃度がTLV−TWAに達す
るのに対し、支燃性ガスとして圧縮空気を使用すると燃
焼効率が向上し、希釈窒素の流量が200リットル/分
でNF3の排出濃度がTLV−TWAに達することが判
る。尚、TLV−TWA(Threshold Limit Value-Ti
me Weighed Average)とは、労働時間が毎日8時間、
毎週40時間の条件下で連日繰返し曝露されても大多数
の労働者が健康上の悪影響を受けることがない許容濃度
である。
【0072】図5から、支燃性ガスとして大気を使用す
る場合に比較して、支燃性ガスとして圧縮空気、圧縮酸
素を使用すると、C2F6の分解効率が遥かに優れてい
ることが判る。
【0073】図5から、支燃性ガスとして圧縮酸素を使
用すると、PFCsの中でも特に化学的に安定で分解が
困難なCF4であっても分解できることがわかる。
【0074】又、図5から、排ガス中の難燃性成分に対
応して支燃性ガスを選択する必要があることもわかる。
従って、本発明の排ガス処理装置を使用すれば、燃焼分
解処理の対象となる難燃性成分に対応する支燃性ガスを
容易に選択できるので、1台の排ガス処理装置で複数の
難燃性成分を処理できることも判る。
【0075】図6から、支燃性ガスの導入角度Θが90
゜〜60゜の場合、難燃性成分の燃焼分解効率が優れて
いることが判る。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の燃焼式排
ガス処理装置は、外筒と内筒からなる燃焼筒とを有し、
排ガス燃焼ノズルが燃焼筒の内筒内の底部に設けらてお
り、内筒には大気圧以上の圧力を有する支燃性ガスを内
筒内に供給する手段が設けられているので、化学的に安
定で燃焼することが困難なPFCsを容易に分解でき
る。
【0077】本発明においては、大気圧以上の圧力を有
する支燃性ガスとして、圧縮空気、圧縮酸素富化空気、
又は圧縮酸素を用いるとPFCs等の難燃性成分であっ
ても燃焼分解することができる。特に、支燃性ガスとし
て大気圧以上の圧力を有する圧縮酸素を用いると、PF
Csの中でも特に分解が困難なCF4であっても分解で
きる。
【0078】本発明の燃焼式排ガス処理装置において
は、支燃性ガス吹込み方向と排ガス流路方向との角度Θ
が90゜〜60゜となるように、燃料ガス供給路の開口
部において形成される火炎に対し、支燃性ガスを吹込む
手段が内筒に設けられていると、化学的に安定で燃焼す
ることが困難なPFCsであっても更に容易に分解でき
る。
【0079】本発明の燃焼式排ガス処理装置において
は、導入パイプ又は導入ノズルを内筒に設ける手段によ
り支燃性ガスを吹込むという構成を採用すると、支燃性
ガス吹込み方向と排ガス流路方向との角度Θが90゜〜
60゜となるように支燃性ガスを容易に吹込むことがで
きる。
【0080】本発明の燃焼式排ガス処理装置が、排ガス
中の除去成分に応じて支燃性ガスを切替えて供給する制
御機構を備えていると、燃焼分解処理の対象となる難燃
性成分の分解特性に応じた支燃性ガスを切替えて導入で
きるので、1台の排ガス処理装置で複数の難燃性成分を
容易に処理できる。
【0081】本発明の燃焼式排ガス処理方法は、外筒と
内筒とを有する燃焼筒の内筒の底部において、排ガス流
路から内筒内に排ガスを供給し、燃料ガス供給路から燃
料ガスを排ガス流路を囲むように供給して、燃料ガス供
給路の開口部において排ガス流路を囲むように火炎を形
成し、該火炎に大気圧以上の圧力を有する支燃性ガスを
吹き込むことによって火炎の燃焼を促進して排ガス中の
難燃性除去成分を燃焼分解し、次に大気を導入して排ガ
ス中の難燃性除去成分の分解を完了させ、次に大気を導
入して排ガスを冷却した後、排ガスを大気中に放出す
る。従って、本発明の方法によれば、化学的に安定で燃
焼することが困難なPFCsであっても容易に分解でき
る。
【0082】本発明の燃焼式排ガス処理方法において
は、大気圧以上の圧力を有する支燃性ガスとして、圧縮
空気、圧縮酸素富化空気、又は圧縮酸素を用いると化学
的に安定で燃焼することが困難なPFCsを容易に分解
できる。特に、支燃性ガスとして大気圧以上の圧力を有
する圧縮酸素を用いると、PFCsの中でも特に分解が
困難なCF4であっても分解できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼式排ガス処理装置の一例を示す縦
断面図である。
【図2】本発明の燃焼ノズル付近の一例を示す縦断面図
である。
【図3】本発明の排ガス燃焼ノズルの開口部における燃
料ガスの燃焼状態の一例を示す部分拡大斜視図である。
【図4】NF3の残存率と支燃性ガスとの関係を表すグ
ラフである。
【図5】C2F6及びCF4の分解率と支燃性ガスとの
関係を表すグラフである。
【図6】導入角度ΘとNF3の分解率との関係を表すグ
ラフである。
【図7】従来の燃焼式排ガス処理装置の一例を示す縦断
面図である。
【図8】従来の燃焼式排ガス処理装置の他の例を示す縦
断面図である。
【図9】CF4,C2F6,SF6についての温度と分
解性能の関係を表すグラフである。
【図10】CF4,C2F6,SF6,NF3,CHF
3についての希釈窒素量と分解性能の関係を表すグラフ
である。
【符号の説明】
1 排ガス処理装置 2 外筒 3 内筒 4 燃焼筒 7 燃焼ノズル 9 導管 10 導入パイプ 11 切替弁 12 制御機構の操作パネル 13 切替弁11と操作パネル12とを結ぶ電気の配
線 21 排ガス流路 22 燃料ガス供給路 23 燃料ガス供給口 25 火炎
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 靖 大阪府大阪市西区靱本町2丁目4番11号 大陽東洋酸素株式会社内 (72)発明者 尾崎 一行 大阪府大阪市西区靱本町2丁目4番11号 大陽東洋酸素株式会社内 (72)発明者 渋谷 和信 大阪府大阪市西区靱本町2丁目4番11号 大陽東洋酸素株式会社内 Fターム(参考) 3K023 JA01 3K078 AA04 BA20 BA26 BA29 CA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒と大気の導入手段が設けられている
    内筒とからなる燃焼筒と、前記内筒内の底部に設けられ
    且つ排ガス流路と該排ガス流路の周囲に同心円状に配さ
    れた燃料ガス供給路とを有する排ガス燃焼ノズルと、大
    気圧以上の圧力を有する支燃性ガスを内筒内に供給する
    手段とを備えたことを特徴とする燃焼式排ガス処理装
    置。
  2. 【請求項2】 大気圧以上の圧力を有する支燃性ガス
    が、圧縮空気、圧縮酸素富化空気、又は圧縮酸素である
    ことを特徴とする請求項1記載の燃焼式排ガス処理装
    置。
  3. 【請求項3】 支燃性ガスを供給する手段が、支燃性ガ
    ス吹込み方向と排ガス流路方向との角度Θが90゜〜6
    0゜となるように、燃料ガス供給路の開口部において形
    成される火炎に対し支燃性ガスを吹き込む手段であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の燃焼式排ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 支燃性ガスを吹き込む手段が、導入パイ
    プ又は導入ノズルを内筒に設けることにより支燃性ガス
    を吹き込むようにした手段であることを特徴とする請求
    項3記載の燃焼式排ガス処理装置。
  5. 【請求項5】 排ガス中の除去成分に応じて、支燃性ガ
    スを切替えて供給する制御機構を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の燃焼式排ガス処理装置。
  6. 【請求項6】 外筒と内筒とを有する燃焼筒の内筒の底
    部において、排ガス流路から内筒内に排ガスを供給し、
    燃料ガス供給路から燃料ガスを排ガス流路を囲むように
    供給して、燃料ガス供給路の開口部において排ガス流路
    を囲むように火炎を形成し、該火炎に大気圧以上の圧力
    を有する支燃性ガスを供給することによって火炎の燃焼
    を促進して排ガス中の難燃性除去成分を燃焼分解し、次
    に大気を導入して排ガス中の難燃性除去成分の分解を完
    了させ、次に大気を導入して排ガスを冷却した後、排ガ
    スを大気中に放出することを特徴とする燃焼式排ガス処
    理方法。
  7. 【請求項7】 大気圧以上の圧力を有する支燃性ガス
    が、圧縮空気、圧縮酸素富化空気、又は圧縮酸素である
    ことを特徴とする請求項6記載の燃焼式排ガス処理方
    法。
JP2000098534A 2000-03-31 2000-03-31 燃焼式排ガス処理装置 Expired - Lifetime JP4535558B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000098534A JP4535558B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 燃焼式排ガス処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000098534A JP4535558B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 燃焼式排ガス処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001280629A true JP2001280629A (ja) 2001-10-10
JP4535558B2 JP4535558B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=18613003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000098534A Expired - Lifetime JP4535558B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 燃焼式排ガス処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4535558B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008509371A (ja) * 2004-08-04 2008-03-27 ザ ビーオーシー グループ ピーエルシー ガス削減
JP2013040749A (ja) * 2011-08-19 2013-02-28 Taiyo Nippon Sanso Corp 燃焼除害装置
EP1684013A3 (fr) * 2005-01-21 2014-08-27 Alfa Laval Aalborg A/S Incinérateur de gaz installé sur un navire de transport de gaz liquéfié ou un terminal de gaz liquéfié
WO2014174239A1 (en) * 2013-04-25 2014-10-30 Edwards Limited Radiant burner
JP2017142004A (ja) * 2016-02-09 2017-08-17 大陽日酸株式会社 排ガス処理方法
JP2019020011A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 大陽日酸株式会社 燃焼ノズル、燃焼筒、及び燃焼除害装置
JP2019027612A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 大陽日酸株式会社 燃焼筒、及び燃焼除害装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4217253Y1 (ja) * 1966-07-12 1967-10-04
JPS5535895A (en) * 1978-09-05 1980-03-13 Zink Co John Multistage fuel gas burner
JPH01212813A (ja) * 1988-02-22 1989-08-25 Chiyuushiyou Kigyo Jigyodan 乾留ガス燃焼炉
JPH08303734A (ja) * 1995-05-02 1996-11-22 Chubu Electric Power Co Inc 未燃チャーを含む燃焼ガスのバーナ
JPH0921516A (ja) * 1995-07-04 1997-01-21 Iwatani Internatl Corp 半導体製造工程からの排ガスの除害装置
JPH0942643A (ja) * 1995-07-21 1997-02-14 Taiyo Toyo Sanso Co Ltd 排ガス処理用燃焼ノズル
JPH09269114A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Taiyo Toyo Sanso Co Ltd 排ガス除害装置における燃焼ノズルと燃焼筒、排ガス除害装置及び排ガスの除害方法
JPH1054534A (ja) * 1996-08-14 1998-02-24 Nippon Sanso Kk 燃焼式排ガス処理装置
JPH10122539A (ja) * 1996-10-18 1998-05-15 Nippon Sanso Kk 排ガス処理装置
JPH11270831A (ja) * 1998-03-20 1999-10-05 Taiyo Toyo Sanso Co Ltd 排ガス除害装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4217253Y1 (ja) * 1966-07-12 1967-10-04
JPS5535895A (en) * 1978-09-05 1980-03-13 Zink Co John Multistage fuel gas burner
JPH01212813A (ja) * 1988-02-22 1989-08-25 Chiyuushiyou Kigyo Jigyodan 乾留ガス燃焼炉
JPH08303734A (ja) * 1995-05-02 1996-11-22 Chubu Electric Power Co Inc 未燃チャーを含む燃焼ガスのバーナ
JPH0921516A (ja) * 1995-07-04 1997-01-21 Iwatani Internatl Corp 半導体製造工程からの排ガスの除害装置
JPH0942643A (ja) * 1995-07-21 1997-02-14 Taiyo Toyo Sanso Co Ltd 排ガス処理用燃焼ノズル
JPH09269114A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Taiyo Toyo Sanso Co Ltd 排ガス除害装置における燃焼ノズルと燃焼筒、排ガス除害装置及び排ガスの除害方法
JPH1054534A (ja) * 1996-08-14 1998-02-24 Nippon Sanso Kk 燃焼式排ガス処理装置
JPH10122539A (ja) * 1996-10-18 1998-05-15 Nippon Sanso Kk 排ガス処理装置
JPH11270831A (ja) * 1998-03-20 1999-10-05 Taiyo Toyo Sanso Co Ltd 排ガス除害装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008509371A (ja) * 2004-08-04 2008-03-27 ザ ビーオーシー グループ ピーエルシー ガス削減
JP4885855B2 (ja) * 2004-08-04 2012-02-29 エドワーズ リミテッド ガス削減
EP1684013A3 (fr) * 2005-01-21 2014-08-27 Alfa Laval Aalborg A/S Incinérateur de gaz installé sur un navire de transport de gaz liquéfié ou un terminal de gaz liquéfié
JP2013040749A (ja) * 2011-08-19 2013-02-28 Taiyo Nippon Sanso Corp 燃焼除害装置
WO2014174239A1 (en) * 2013-04-25 2014-10-30 Edwards Limited Radiant burner
TWI661157B (zh) * 2013-04-25 2019-06-01 英商愛德華有限公司 輻射燃燒器及處理來自一製造程序工具之一廢氣流之方法
US10161628B2 (en) 2014-03-14 2018-12-25 Edwards Limited Radiant burner
JP2017142004A (ja) * 2016-02-09 2017-08-17 大陽日酸株式会社 排ガス処理方法
JP2019020011A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 大陽日酸株式会社 燃焼ノズル、燃焼筒、及び燃焼除害装置
JP2019027612A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 大陽日酸株式会社 燃焼筒、及び燃焼除害装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4535558B2 (ja) 2010-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100530448B1 (ko) 배기가스처리용 연소기
TWI391612B (zh) 氣體燃燒裝置
KR101417181B1 (ko) 유해 물질의 연소 파괴
KR100729253B1 (ko) 배기가스처리용 연소기
JP3864092B2 (ja) 難燃性物質分解バーナ
US9138679B2 (en) Systems and methods to prevent back-flash in an abatement system
KR100268815B1 (ko) 배기가스 연소방법 및 그 장치
JP2001280629A (ja) 燃焼式排ガス処理装置及び燃焼式排ガス処理方法
JP2007218584A (ja) 排ガス処理用燃焼器
SK6232003A3 (en) Coherent jet system with single ring flame envelope
JP3460122B2 (ja) 燃焼式除害装置及び燃焼式除害装置用バーナー
JP2013160456A (ja) 難分解物質の分解処理装置
JP6659461B2 (ja) 排ガス処理装置
JP3812638B2 (ja) 排ガス処理用燃焼器
JP4528141B2 (ja) 難燃性物質分解バーナ
JP6595148B2 (ja) 排ガスの減圧除害装置
JP3488337B2 (ja) 排ガス除害装置における燃焼ノズルと燃焼筒、排ガス除害装置及び排ガスの除害方法
JP3453012B2 (ja) 排ガス処理用燃焼ノズル
WO2013018576A1 (ja) 排ガス燃焼装置
JP3993686B2 (ja) 排ガス除害装置
JP2005291675A (ja) 燃焼式排ガス処理装置
US20050031500A1 (en) Semiconductor waste gas processing device with flame path
JP2003056830A (ja) 排ガス処理装置
JPH11118128A (ja) 排ガス処理用燃焼器
JP2008032310A (ja) 燃焼除害装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041029

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100526

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4535558

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term