JP6248360B2 - 排気ガス処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスを処理する排気ガス処理システムに関する。
一般に、半導体、液晶、太陽電池、及びLED等の電子デバイスを構成する薄膜の形成に使用される電子デバイス製造装置では、原料ガスとして、可燃性ガス、自然発火性ガス、毒性ガス、腐食性ガス、及び地球温暖化ガス等の生物及び環境に悪影響を与えるガスが用いられている。
上記原料ガスは、供給された原料ガスの全てが電子デバイス製造装置内で消費されるのではなく、そのほとんどは排気ガスとして、大量に電子デバイス製造装置から排出されている。
可燃性ガス、自然発火性ガス、毒性ガス、腐食性ガス、地球温暖化ガス等の生物や環境に悪影響を与えるガスを含む排気ガスは、未処理の状態でそのまま大気に放出することはできない。
このため、一般に、上記排気ガスは、それぞれ無害化可能な各種除害装置で除害された後、大気中に放出されている。
特許文献1には、除害装置の一例として、生物や環境に悪影響を与えるガスと物理的もしくは化学的吸着反応をする除害剤を用いて、生物や環境に悪影響を与えるガスを吸着し無害化する乾式除害装置が開示されている。
通常、電子デバイス製造装置から排出され、かつ上記排気ガスに含まれる生物や環境に悪影響を与えるガス成分の除害を行う排気ガス処理ラインは、大気圧よりも負圧に保持されていることが多い。
上記排気ガス処理ラインを負圧に保つ方法としては、排気ガス処理ラインに排気ファンを設置することが、一般的である。
図3は、従来の排気ガス処理システムの概略構成を模式的に示す図(系統図)である。
図3を参照するに、従来の排気ガス処理システム200は、電子デバイス製造装置201と接続されており、主排気ラインL201と、乾式除害装置202と、排気ファン203と、不活性ガス供給源206と、不活性ガス供給ラインL203と、減圧弁207と、流量調整器208と、自動開閉弁209と、制御部210と、を有する。
主排気ラインL201は、一端が電子デバイス製造装置201と接続されており、他端がガス出口とされている。主排気ラインL201には、電子デバイス製造装置201から排出された排気ガスが流れる。
乾式除害装置202は、電子デバイス製造装置201と排気ファン203との間に位置する主排気ラインL201に設けられている。
排気ファン203は、乾式除害装置202の後段に位置する主排気ラインL201に設けられている。
不活性ガス供給源206は、不活性ガス供給ラインL203の一端と接続されている。不活性ガス供給ラインL203の他端は、電子デバイス製造装置201と乾式除害装置202との間に位置する主排気ラインL201のうち、乾式除害装置202の近傍に位置する部分と接続されている。
減圧弁207は、不活性ガス供給源206と流量調整器208との間に位置する不活性ガス供給ラインL203に設けられている。
流量調整器208は、減圧弁207の後段に位置する不活性ガス供給ラインL203に設けられている。
自動開閉弁209は、流量調整器208と不活性ガス供給ラインL203の他端との間に位置する不活性ガス供給ラインL203に設けられている。
制御部210は、排気ファン203及び自動開閉弁209と電気的に接続されている。具体的には、制御部210は、信号線C201を介して、排気ファン203と電気的に接続され、信号線C203を介して、自動開閉弁209と電気的に接続されている。
制御部210は、排気ファン203及び自動開閉弁209の制御を行う。
上記構成とされた排気ガス処理システム200は、通常時において、排気ガスを主排気ラインL201へ供給することで除害を行う。
一方、非常時において、排気ガス処理システム200は、自動的に主排気ラインL201へ希釈用の不活性ガスを供給し、該不活性ガスにより排気ガスを希釈しつつ、乾式除害装置202へ希釈された排気ガスを押し流すことで、除害を継続する。
なお、ここでの「非常時」とは、排気ガスの量が急激に増加したり、排気ファン203で故障が起こり、排気ファン203の排気能力が低下したときのことをいう。
一般的に、乾式除害装置202は、停電時でも除害能力は失うことはない。しかしながら、排気ガス処理システム200では、非常時における乾式除害装置202へ供給されるガスの量が排気ガスだけでなく希釈用の不活性ガスをも加えた量に増えるため、主排気ラインL201内における筒内速度が速くなり、除害能力が低下してしまう。
ところで、一般的に、減圧電子デバイス製造装置201から排出される排気ガスの圧力は、大気圧より低く、通常時では乾式除害装置202の後段に設けられた排気ファン203によって、排気ガスを乾式除害装置202に引き込みながら除害を行う。
次に、図3を参照して、従来の排気ガス処理システム200の除害方法について説明する。
通常時は、電子デバイス製造装置201から排出された排気ガスは、排気ファン203により乾式除害装置202へ引き込まれ除害処理される。このとき、排気ファン203は、予め制御部210に設定された定常の排気能力で動作する。
一方、希釈用の不活性ガスは、いつでも供給可能な状態にある。具体的には、不活性ガス供給源206は開状態であり、減圧弁207は所定の圧力に調節され、流量調整器208は所定のガス流量となるように調節され、自動開閉弁209は閉状態である。
ここで、排気ファン203の排気能力が低下して非常時となった場合、制御部210は、排気ファン203の異常を検知すると共に、自動開閉弁209に開信号を送信することで、自動的に自動開閉弁209を開とし、主排気ラインL201内に希釈用の不活性ガスを所定流量供給する。
この場合、希釈用の不活性ガスによって、排気ガス中の可燃性ガスの濃度が爆発下限界未満に希釈されると共に、排気ガスを乾式除害装置202へ押し流すことが可能となり、排気ガスの除害を継続することができる。
但し、この場合、主排気ラインL201内を負圧に保つことはできず、上流の電子デバイス製造装置201側へ排気ガスが逆流する恐れがある。
図4は、従来の他の排気ガス処理システムの概略構成を模式的に示す図(系統図)である。図4において、図3に示す従来の排気ガス処理システム200と同一構成部分には、同一符号を付す。
図4を参照するに、排気ガス処理システム240は、主排気ラインL201と、乾式除害装置202と、排気ファン203と、逆止弁211と、副排気ラインL202と、自動開閉弁204と、排気ファン203,214と、排制御部210と、を有する。
主排気ラインL201は、一端が電子デバイス製造装置201と接続されており、他端がガス出口とされている。主排気ラインL201には、電子デバイス製造装置201から排出された排気ガスが流れる。
乾式除害装置202は、電子デバイス製造装置201と排気ファン203との間に位置する主排気ラインL201に設けられている。
排気ファン203は、乾式除害装置202の後段に位置する主排気ラインL201に設けられている。
逆止弁211は、排気ファン203の後段に位置する主排気ラインL201に設けられている。排気ラインL202は、一端が乾式除害装置202と排気ファン203との間に位置する主排気ラインL201と接続され、他端がガス出口とされている。
自動開閉弁204は、副排気ラインL202に設けられている。排気ファン214は、自動開閉弁204の後段に位置する排気ラインL202に設けられている。
制御部210は、排気ファン203,214及び自動開閉弁204と電気的に接続されている。具体的には、制御部210は、信号線C201を介して、排気ファン203と電気的に接続され、信号線C202を介して、自動開閉弁204と電気的に接続され、信号線C204を介して、排気ファン214と電気的に接続されている。
制御部210は、排気ファン203,214及び自動開閉弁204の制御を行う。
通常時は、排気ガスが主排気ラインL201へ供給され、除害される。一方、非常時では自動開閉弁204が開くと共に、予備の排気ファン214が起動し、除害を継続する。
次に、図4を参照して、排気ガス処理システム240の除害方法を説明する。
通常時は、電子デバイス製造201から排出された排気ガスは、排気ファン203により乾式除害装置202へ引き込まれ除害処理される。このとき、排気ファン203は、予め制御部210に設定された定常の排気能力で動作する。
一方、予備の排気ファン214は、待機状態にある。具体的には、排気ファン214は、停止状態であり、自動開閉弁204は閉状態である。
排気ファン203の排気能力が低下して非常時になると、制御部210は、排気ファン203の異常を検知して、自動的に自動開閉弁204を開くと共に、排気ファン214を起動させて、排気ガスを副排気ラインL202に供給する。このとき、排気ファン214は、予め制御部210に設定された定常の排気能力で動作する。略同じタイミングで、排気ファン203を停止させる。
これにより、非常時でも排気ガスの除害を継続することが可能となる。また、主排気ラインL201内の圧力を負圧に保つことが可能となる。
さらに、従来のその他のガス処理システムの構成としては、図3及び図4に示す排気ガス処理システム200,240に、停電対策として、排気ファン203及び/または排気ファン214に無停電電源装置(図示せず)を接続したものもある。
ところで、配管内の圧力を負圧に保つ方法として、エジェクターを用いる方法が知られている。
特許文献2には、電力を必要とせず、圧縮ガス等を供給することで、上流側に負圧を生じさせるエジェクターが開示されている。
特開平6−047269号公報 特開2011−117349号公報
ところで、図3に示す排気ガス処理システム200では、非常時において、排気ガスを不活性ガスで希釈しつつ、乾式除害装置202へ押し流すことが可能であるが、乾式除害装置202の除害筒内の筒内速度が上昇し、除害能力が低下してしまう恐れがあった。
また、図3に示す排気ガス処理システム200では、主排気ラインL201内の圧力を負圧に保てないため、除害が十分に行われていない排気ガスが外部にリークする恐れがあった。
一方、図4に示す排気ガス処理システム240では、排気ファン214を余分に準備する必要があった。
また、無停電電源装置を用いる場合には、別途、無停電電源装置を設ける必要があった。
さらには、非常時のために予備の排気ファンおよび無停電電源装置を設置したものの、長期間、非常時にならなかったことで故障や劣化が生じ、いざ非常時となったときに正常に動作しない懸念があった。
そこで、本発明は、予備の排気ファンや無停電電源装置を設けることなく、非常時でも、配管内を負圧に保ちつつ、排気ガスを継続して除害装置に引き込み除害することができる排気ガス処理システムを提供することを課題とする。
特に、非常時でも筒内速度を抑えることができるので、乾式除害装置が設けられた排気ガス処理システムに有効なものである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、設備から排出された排気ガスを輸送する主排気ラインと、前記主排気ラインに設けられた除害装置と、前記主排気ラインのうち、前記除害装置の後段に位置する部分に設けられ、通常時において、予め設定された第1の排気能力となるように制御され、かつ前記主排気ライン内の圧力を負圧に保つ排気部と、前記除害装置と前記排気部との間に位置する前記主排気ラインと接続され、前記排気部が予め設定された第2の排気能力よりも排気能力が下回った期間において前記排気ガスが流れる副排気ラインと、前記副排気ラインに設けられ、通常時において閉状態となり、前記第2の排気能力よりも前記排気部の排気能力が下回った期間に開状態となる自動開閉弁と、前記副排気ラインのうち、前記自動開閉弁の後段に位置する部分に設けられたエジェクターと、前記エジェクターと接続され、前記排気部の排気能力が前記第2の排気能力を下回った期間に前記エジェクターへ圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給ラインと、前記第1の排気能力、及び前記第2の排気能力が予め設定され、前記排気部、前記自動開閉弁、及び前記圧縮ガス供給ラインを制御する制御部と、を有することを特徴とする排気ガス処理システムが提供される。
また、請求項2に係る発明によれば、設備から排出された排気ガスを輸送する主排気ラインと、前記主排気ラインに設けられた除害装置と、前記主排気ラインのうち、前記除害装置の後段に位置する部分に設けられ、通常時において、予め設定された第1の排気能力となるように制御され、かつ前記主排気ライン内の圧力を負圧に保つ排気部と、前記除害装置と前記排気部との間に位置する前記主排気ラインと接続され、停電時に前記排気ガスが流れる副排気ラインと、前記副排気ラインに設けられ、通常時に閉状態であり、前記停電時において開状態となる自動開閉弁と、前記副排気ラインのうち、前記自動開閉弁の後段に位置する部分に設けられたエジェクターと、前記エジェクターと接続され、前記停電時において前記エジェクターへ圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給ラインと、予め前記第1の排気能力が設定され、前記排気部を制御する制御部と、を有することを特徴とする排気ガス処理システムが提供される。
また、請求項3に係る発明によれば、設備から排出された排気ガスを輸送する主排気ラインと、前記主排気ラインに設けられた除害装置と、前記主排気ラインのうち、前記除害装置の後段に位置する部分に設けられ、通常時において、予め設定された第1の排気能力となるように制御され、前記主排気ライン内の圧力を負圧に保つ排気部と、前記主排気ラインに設けられ、前記主排気ライン内における真空度を測定する真空度測定器と、前記除害装置と前記排気部との間に位置する前記主排気ラインと接続され、予め設定された真空値よりも前記主排気ライン内の真空が悪化した際に前記排気ガスが流れる副排気ラインと、前記副排気ラインに設けられ、通常時に閉状態であり、予め設定された真空値よりも前記主排気ライン内の真空が悪化した際に開状態となる自動開閉弁と、前記副排気ラインのうち、前記自動開閉弁の後段に位置する部分に設けられたエジェクターと、前記エジェクターと接続され、前記真空値よりも前記主排気ライン内の真空が悪化した際に前記エジェクターへ圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給ラインと、前記第1の排気能力、及び前記真空値が予め設定され、前記真空度測定器が測定する真空度に基づいて、前記自動開閉弁、及び前記圧縮ガス供給ラインを制御する制御部と、を有することを特徴とする排気ガス処理システムが提供される。
また、請求項4に係る発明によれば、前記除害装置は、乾式除害装置であることを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の排気ガス処理システムが提供される。
また、請求項5に係る発明によれば、前記圧縮ガスは、窒素ガスまたは希ガスであることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の排気ガス処理システムが提供される。
また、請求項6に係る発明によれば、前記設備は、電子デバイスを製造する際に使用する電子デバイス製造装置であることを特徴とする請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載の排気ガス処理システムが提供される。
本発明の排気ガス処理システムによれば、排気ファンの排気能力が低下した状態、或いは停電などの非常時であっても、エジェクターの働きにより、排気ガスを除害装置へ引き込むことで除害の継続を可能とし、かつ、排気ガスが流れる配管内を負圧に保つことができる。
また、エジェクターに用いる圧縮ガスにより、エジェクター以降の下流側のガスの滞留も防ぐことが可能となる。さらに、万が一、除害装置の除害能力が低下し、可燃性ガスが下流に流れた場合でも、エジェクターに用いる圧縮ガスにより、爆発下限界未満に希釈して放出することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る排気ガス処理システムの概略構成を模式的に示す図(系統図)である。 本発明の第2の実施の形態に係る排気ガス処理システムの概略構成を模式的に示す図(系統図)である。 従来の排気ガス処理システムの概略構成を模式的に示す図(系統図)である。 従来の他の排気ガス処理システムの概略構成を模式的に示す図(系統図)である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の排気ガス処理システムの寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る排気ガス処理システムの概略構成を模式的に示す図(系統図)である。
図1を参照するに、第1の実施の形態の排気ガス処理システム10は、排気ガスを排出する装置である電子デバイス製造装置11(設備)と接続されており、主排気ラインL11と、乾式除害装置12(除害装置)と、排気部である排気ファン13と、副排気ラインL12と、逆止弁15と、自動開閉弁17(自動開閉弁),26と、エジェクター18と、不活性ガス供給源21と、圧縮ガス供給ラインである不活性ガス供給ラインL13と、減圧弁23と、流量調整器24と、制御部28と、を有する。
主排気ラインL11は、その一端が電子デバイス製造装置11と接続されており、他端がガス出口とされている。主排気ラインL11には、電子デバイス製造装置11から排気ガスが排出される。主排気ラインL11は、該排気ガスを輸送する。
該排気ガスとしては、例えば、電子デバイス製造装置11が電子デバイスを製造する際に使用する原料ガス(例えば、可燃性ガス、自然発火性ガス、毒性ガス、腐食性ガス、及び地球温暖化ガス等の生物及び環境に悪影響を与えるガス)が含まれている。
主排気ラインL11としては、例えば、外径が48.6mm〜114.3mmの範囲内とされた配管を用いることができる。
また、主排気ラインL11の材質は、特に限定されるものではないが、例えば、排気ガスに含まれる成分の性質にあわせて適宜選定することができる。
具体的には、乾式除害装置12の代わりに燃焼方式の除害装置を用いると、排気ガスが高温になる場合があるので、この場合、該高温に耐えることの可能な材料(例えば、金属)を選定するとよい。
乾式除害装置12は、排気ガスの除害を行う除害装置である。乾式除害装置12は、副排気ラインL12が接続される位置と電子デバイス製造装置11との間に位置する主排気ラインL11に設けられている。
ところで、電子デバイス製造装置11から排出される排気ガスの圧力は、大気圧より低く、通常時には乾式除害装置12の後段に設けられた排気ファン13によって、主排気ラインL11内のガスを排出することで、主排気ラインL11内の圧力を負圧に保ちつつ、乾式除害装置12に排気ガスを引き込みながら除害を行っている。
除害装置として、乾式除害装置12を用いることで、停電時においても除害能力を維持することができる。
なお、第1の実施の形態では、除害装置の一例として、乾式除害装置を用いた場合を例に挙げて説明するが、除害装置は、除害する排気ガスの成分に合せて、乾式除害装置、燃焼式除害装置、及び湿式除害装置の中から適宜選定することができる。
排気ファン13は、乾式除害装置12の後段に位置する主排気ラインL11に設けられている。排気ファン13は、制御部28によりインバータ制御されており、通常時において、予め制御部28に設定された第1の排気能力Aで動作する。
なお、「第1の排気能力A」とは、電子デバイス製造装置11から通常量の排気ガスが排出されている状態において、主排気ラインL11内の圧力を、規定の負圧に保つことができる排気能力である。
また、排気ガスの処理量の急激な増加や、排気ファン13の故障や異常により、制御部28に予め設定された排気能力の下限値(第2の排気能力B)を排気ファン13の排気能力が下回った際、制御部28は、排気ガス処理システム10に異常が発生したことを検知(異常時となったことを検知)する。
なお、「第2の排気能力B」とは、電子デバイス製造装置11から通常量の排気ガスが排出されている状態において、主排気ラインL11内の圧力を、負圧に保つことができなくなる排気能力である。
なお、第1の実施の形態では、排気部の一例として、排気ファン13を用いた場合を例に挙げて説明したが、排気部は、排気ファン13に限定されない。
排気部は、主排気ラインL11内の排気ガスを引き込むことが可能なものであればよく、排気部として、例えば、ブロワやポンプ等を用いることができる。
副排気ラインL12は、その一端が乾式除害装置12と排気ファン13との間に位置する主排気ラインL11と接続されており、他端がガス出口とされている。
副排気ラインL12のサイズ及び材料は、先に説明した主排気ラインL11のサイズ及び材料と同様なものを用いることができる。
逆止弁15は、排気ファン13の後段に位置する主排気ラインL11に設けられている。逆止弁15は、排気ファン13の排気能力が低下したときに、主排気ラインL11の出口側から排気ファン13側に位置する主排気ラインL11に空気が侵入することを防止するための弁である。
不活性ガス供給ラインL13側は、通常時、待機状態である。このとき、不活性ガス供給源21が開状態であり、減圧弁23が所定の圧力に調節され、流量調整器24が所定のガス流量となるように調節され、自動開閉弁26が閉状態である。
自動開閉弁17は、副排気ラインL12に設けられている。自動開閉弁17は、通常時において閉状態であり、異常時には開状態となる。自動開閉弁17が開くことで、副排気ラインL12に排気ガスが供給される。
エジェクター18は、自動開閉弁17の後段に位置する副排気ラインL12に設けられている。エジェクター18は、電力を必要とせず、圧縮ガスを供給することで真空を形成する。
エジェクター18に供給された不活性ガスは、エジェクター18内において高速のガスの流れとなり、下流側に噴射される。該高速ガスの流れに上流側のガスが巻き込まれて、共に下流側に押し出されることで、エジェクター18の上流側が負圧となる。
除害装置として燃焼式除害装置を用いる場合、除害処理後のガスが高温となるため、エジェクター18は金属製であることが好ましい。
不活性ガス供給源21は、不活性ガス供給ラインL13の一端と接続されている。不活性ガス供給源21は、エジェクター18へ供給する不活性ガスが充填されたガス供給源であるが、不活性ガスを供給可能なガス供給源であれば、これに限定されない。
このようなガス供給源としては、特に不活性ガス供給源21に限定されるものではなく、例えば、高圧ガス容器、ガス製造装置、大型のガス貯槽タンク等を用いることができる。
不活性ガス供給源21から供給される不活性ガスとしては、排気ガスに含まれる成分と反応しないガスであることが重要である。このような不活性ガス(圧縮ガス)としては、例えば、窒素ガスや、ヘリウムガスやアルゴンガス等の希ガスを用いることができる。
このように、圧縮ガスとして、窒素ガス及び希ガスを用いることで、排気ガスに含まれる成分と反応することなく、安全に排気ガスを希釈して放出することができる。
不活性ガス供給ラインL13は、その一端が不活性ガス供給源21と接続され、他端がエジェクター18と接続されている。不活性ガス供給ラインL13は、エジェクター18に不活性ガスを供給するためのラインである。
減圧弁23は、不活性ガス供給源21の近傍に位置する不活性ガス供給ラインL13に設けられている。減圧弁23は、不活性ガスの供給圧力を調整可能なものであれば、特に減圧弁に限定されない。例えば、減圧弁に替えて、コントロール弁等を用いてもよい。
なお、第1の実施の形態の排気ガス処理システム10では、減圧弁23を不活性ガス供給ラインL13に1つ設けた場合を例に挙げて説明したが、不活性ガス供給ラインL13に配置する減圧弁23の数はこれに限定されない。
例えば、不活性ガス供給ラインL13に複数の減圧弁23を設けることで、多段的に減圧可能な構成としてもよい。
流量調整器24は、減圧弁23の後段に位置する不活性ガス供給ラインL13に設けられている。流量調整器24は、エジェクター18へ供給する不活性ガスの流量を調整するためのものである。
自動開閉弁26は、流量調整器24の後段に位置する不活性ガス供給ラインL13に設けられている。自動開閉弁26は、通常時において閉状態であり、異常時には開状態となる。自動開閉弁26が開くことで、エジェクター18に不活性ガスが供給される。
制御部28は、排気ファン13、自動開閉弁17、及び自動開閉弁26と電気的に接続されている。具体的には、制御部28は、信号線C1を介して、排気ファン13と電気的に接続されており、信号線C3を介して、自動開閉弁17と電気的に接続されている。また、制御部28は、信号線C4を介して、自動開閉弁26と電気的に接続されている。
制御部28には、予め排気ファン13の定常の排気能力(第1の排気能力A)が設定されている。制御部28は、第1の排気能力Aとなるように排気ファン13をインバータ制御する。
また、制御部28には、予め排気ファン13の排気能力の下限値(第2の排気能力B)が設定されている。さらに、制御部28は、排気ファン13の排気能力が低下し、第2の排気能力Bを下回った期間に、自動開閉弁17及び自動開閉弁26を開く制御を行なう。
次に、図1を参照して、第1の実施の形態の排気ガス処理システム10を用いた除害方法(すなわち、排気ガス処理システム10の運転方法)について説明する。
始めに、通常時における排気ガス処理システム10の運転方法について説明する。
通常時では、まず、自動開閉弁17,26を閉状態にする。これにより、電子デバイス製造装置11から排出される排気ガスは、排気ファン13により乾式除害装置12へ引き込まれ除害処理される。このとき、排気ファン13は、予め制御部28に設定された第1の排気能力Aで動作する。
一方、副排気ラインL12側は、待機状態となる。具体的には、待機状態では、不活性ガス供給源21が不活性ガスを供給可能な状態であり、減圧弁23が所定の圧力に調節され、流量調整器24が所定のガス流量となるように調節されている。
第1の実施の形態の排気ガス処理システム10において、主排気ラインL11内の圧力は、−1.5〜−0.5kPaGの範囲内で設定することが好ましい。
主排気ラインL11内の圧力が−1.5kPaG未満であると、排気ファン13の負荷が大きくなり、排気ファン13が大型化して、高コスト設備となり好ましくない。
一方、主排気ラインL11内の圧力が−0.5kPaGを超えると、電子デバイス製造装置11では排気ガスを排出する能力が不足し、除害装置(乾式除害装置12)の圧力として現実的でない。
これに対して、主排気ラインL11内の圧力を−1.5〜−0.5kPaGの範囲内で設定することで、排気ファン13の負荷が適当となり、乾式除害装置12で電子デバイス製造装置11からの排気ガスを効率良く除害することができる。
次に、異常時における排気ガス処理システム10の運転方法について説明する。
排気ファン13の排気能力が低下して非常時となった場合には、自動開閉弁17は制御部28からの信号を受信して、自動的に開く。また、同時に、自動開閉弁26が開き、エジェクター18に不活性ガスが供給され、排気ファン13の排気能力が低下しても配管内は負圧に保たれる。略同時に、排気ファン13が停止される。
こうして、排気ガスは、乾式除害装置12に引き込まれ、非常時でも除害が可能となる。また、エジェクター18に供給した不活性ガスによって、エジェクター18の下流側におけるガスの滞留を防ぐことができる。
さらには、万が一、乾式除害装置12において、排ガスに含まれる可燃性ガスが除害されずに乾式除害装置12を通過した場合でも、爆発下限界未満に希釈して放出することができる。
なお、非常時である間は、安全のため、エジェクター18に不活性ガスが供給し続けるとよい。
エジェクター18が起動しているときの主排気ラインL11内の圧力は、例えば、−1.5〜−0.5kPaGの範囲内とすることが好ましい。
主排気ラインL11内の圧力が−1.5〜−0.5kPaGの範囲内となるように、エジェクター18を選定し、該エジェクター18に適した流量の不活性ガスを流せるように、減圧弁23及び流量調整器24を調整するとよい。
第1の実施の形態の排気ガス処理システムは、電子デバイス製造装置11(設備)から排出された排気ガスを輸送する主排気ラインL11と、主排気ラインL11に設けられた乾式除害装置12(除害装置)と、主排気ラインL11のうち、乾式除害装置12の後段に位置する部分に設けられ、通常時において、予め設定された第1の排気能力Aとなるように制御され、主排気ラインL11内の圧力を負圧に保つ排気ファン13(排気部)と、乾式除害装置12と排気ファン13との間に位置する主排気ラインL11と接続され、排気ファン13が予め設定された第2の排気能力Bよりも排気能力が下回った期間に排気ガスが流れる副排気ラインL12と、副排気ラインL12に設けられ、通常時において閉状態となり、第2の排気能力Bよりも排気ファン13の排気能力が下回った期間に開状態となる自動開閉弁17(自動開閉弁)と、副排気ラインL12のうち、自動開閉弁17の後段に位置する部分に設けられたエジェクター18と、エジェクター18と接続され、排気ファン13の排気能力が第2の排気能力Bを下回った期間、エジェクター18へ圧縮ガスを供給する不活性ガス供給ラインL13(圧縮ガス供給ライン)と、第1の排気能力A、及び第2の排気能力Bが予め設定され、排気ファン13、自動開閉弁17、及び不活性ガス供給ラインL13を制御する制御部28と、を有することを特徴とする。
上記構成とされた第1の実施の形態の排気ガス処理システム10によれば、予備の排気ファンや無停電電源装置を設けることなく、排気ファン13の排気能力が低下した状態であっても、エジェクター18に不活性ガスを適量で供給することにより、乾式除害装置12へ排気ガスを引き込むことで除害処理を継続でき、かつ、排気ガスが流れる主排気ラインL11及び副排気ラインL12内を負圧に保つことができる。
また、エジェクター18に供給する不活性ガスにより、下流側にガスが滞留することを抑制可能となる。さらに、万が一、乾式除害装置12の除害能力が低下して、乾式除害装置12の下流側に排気ガスに含まれる可燃性ガスが流れた場合でも、エジェクター18に供給する不活性ガスにより、爆発下限界未満に希釈して放出することができる。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る排気ガス処理システムの概略構成を模式的に示す図(系統図)である。図2において、図1に示す第1の実施の形態の排気ガス処理システム10と同一構成部分には同一符号を付す。
図2を参照するに、第2の実施の形態の排気ガス処理システム40は、第1の実施の形態の排気ガス処理システム10の構成に、さらに、制御部41、及び真空度測定器42を有すること以外は、排気ガス処理システム10と同様に構成される。
制御部41は、信号線C1を介して、排気ファン13と電気的に接続されている。制御部41には、予め排気ファン13の定常の排気能力(第1の排気能力A)が設定されており、排気能力が第1の排気能力Aとなるように排気ファン13をインバータ制御する。
真空度測定器42は、主排気ラインL11のうち、副排気ラインL12の接続位置と乾式除害装置12との間に位置する部分に設けられている。真空度測定器42は、信号線C2を介して、制御部28と電気的に接続されている。
真空度測定器42は、乾式除害装置12の出口側における主排気ラインL11内の真空度を測定し、信号線C2を介して、測定した真空度を制御部28に送信する。
また、制御部28は、信号線C3を介して、自動開閉弁17と電気的に接続されると共に、信号線C4を介して、自動開閉弁26と電気的に接続されている。制御部28には、予め真空上限値が設定されている。
制御部28は、真空度測定器42が測定する真空度が予め設定された真空上限値を上回った際(真空が悪化した際)、自動開閉弁17,26を開く制御を行う。
次いで、図2を参照して、第2の実施の形態の排気ガス処理システム40を用いた除害方法(すなわち、排気ガス処理システム40の運転方法)について説明する。
排気ガス処理システム40の運転方法は、先に説明した第1の実施の形態の排気ガス処理システム10の運転方法と比較して、異常時を検知する方法が異なるだけで、運転方法にほとんど違いはない。
始めに、通常時における排気ガス処理システム40の運転方法について説明する。
まず、通常時では、自動開閉弁17,26を閉状態とする。電子デバイス製造装置11の排気ガスは、排気ファン13により乾式除害装置12へ引き込まれ除害処理される。
このとき、排気ファン13は、予め制御部41に設定された第1の排気能力Aで動作する。このとき、真空度測定器42の値は、予め制御部28に設定された真空上限値よりも小さい値となる。
一方、不活性ガス供給ラインL13側は、待機状態となる。具体的には、不活性ガス供給源21が開状態となり、減圧弁23が所定の圧力に調節され、流量調整器24が所定のガス流量となるように調節されている。
次に、異常時における排気ガス処理システム40の運転方法について説明する。
真空度測定器42が測定する真空度が、予め制御部28に設定された真空上限値を上回って(真空が悪化して)非常時となると、自動開閉弁17は、制御部28からの信号を受信して、自動的に開く。また、同時に、自動開閉弁26が開き、エジェクター18に不活性ガスが供給され、配管内は負圧に保たれる。略同時に、排気ファン13が停止される。
こうして、排気ガスは、乾式除害装置12に引き込まれ、非常時でも除害が可能となる。
また、エジェクター18に供給した不活性ガスによって、エジェクター18の下流側においてガスの滞留を防ぐことができる。
さらには、万が一、乾式除害装置12(除害装置)により、排気ガスに含まれる可燃性ガスが除害されずに、乾式除害装置12を通過した場合でも、爆発下限界未満に希釈して放出することができる。
エジェクター18が起動されると、真空度測定器42の測定する真空度は、予め制御部28に設定された真空上限値よりも下がり(真空が良くなり)、非常時ではなくなるが、エジェクター18に不活性ガスを供給し続ける必要がある。
第2の実施の形態の排気ガス処理システム40によれば、電子デバイス製造装置11(設備)から排出された排気ガスを輸送する主排気ラインL11と、主排気ラインL11に設けられた乾式除害装置12(除害装置)と、主排気ラインL12のうち、乾式除害装置12の後段に位置する部分に設けられ、通常時において、予め設定された第1の排気能力Aとなるように制御され、主排気ラインL11内の圧力を負圧に保つ排気ファン13(排気部)と、主排気ラインL11に設けられ、主排気ラインL11内における真空度を測定する真空度測定器42と、乾式除害装置12と排気ファン13との間に位置する主排気ラインL11と接続され、予め設定された真空値よりも主排気ラインL11内の真空度が上回った際に排気ガスが流れる副排気ラインL12と、副排気ラインL12に設けられ、通常時に閉状態であり、予め設定された真空値よりも主排気ラインL11内の真空度が上回った際に開状態となる自動開閉弁17(自動開閉弁)と、副排気ラインL12のうち、自動開閉弁17の後段に位置する部分に設けられたエジェクター18と、エジェクター18と接続され、予め設定された真空値よりも主排気ラインL11内の真空度が上回った際にエジェクターへ不活性ガス(圧縮ガス)を供給する不活性ガス供給ラインL13(圧縮ガス供給ライン)と、真空度測定器42が測定する真空度、予め設定された真空値に基づいて、自動開閉弁17、及び不活性ガス供給ラインL13を制御する制御部28と、を有することを特徴とする。
上記構成とされた第2の実施の形態の排気ガス処理システム40によれば、予備の排気ファンや無停電電源装置を設けることなく、排気ファン13の排気能力が低下していない状態であっても、主排気ラインL11内の真空度が予め設定した真空値を上回った際(真空が悪化した際)異常時を検知し、エジェクター18に不活性ガスを適量で供給することで、乾式除害装置12へ排気ガスを引き込んで除害処理の継続が可能であり、かつ、排気ガスが流れる配管内を負圧に保つことができる。
また、エジェクター18で使用する不活性ガスにより、エジェクター18の下流側におけるガスの滞留も防ぐことができる。
さらに、万が一、乾式除害装置12の除害能力が低下して、排気ガスに含まれる可燃性ガスが下流に流れた場合でも、エジェクター18に供給する不活性ガスにより、爆発下限界未満に希釈して放出することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上述した第2の実施の形態では、排気ファン13を制御する制御部41と、自動開閉弁17,26を制御する制御部28と、を別体とした場合(言い換えれば、2つの制御部を設けた場合)を例に挙げて説明したが、制御部28,41に替えて、制御部28,41と同様な機能を有する1つの制御部を設け、該1つの制御部により、異常時の判断を、排気ファン13の状態、及び主排気ラインL11内の真空度をダブルチェックする態様であってもよい。
さらに、自動開閉弁17,26を、通電時「閉」・非通電時「開」の仕様の弁を用いた場合には、停電により自動開閉弁17,26は自動的に開く。
これにより、停電時による非常において、エジェクターの働きにより、排気ガスを除害装置へ引き込むことで除害の継続を可能とし、かつ、排気ガスが流れる配管内を負圧に保つようにしてもよい。
本発明は、設備(例えば、半導体、液晶、太陽電池、及びLED等の電子デバイスを構成する薄膜の形成に使用される電子デバイス製造装置等)から排出される排気ガスを処理する排気ガス処理システムに適用可能である。
10,40…排気ガス処理システム、11…電子デバイス製造装置、12…乾式除害装置、13…排気ファン、15…逆止弁、17,26…自動開閉弁、18…エジェクター、21…不活性ガス供給源、23…減圧弁、24…流量調整器、28,41…制御部、42…真空度測定器、C1〜C4…信号線、L11…主排気ライン、L12…副排気ライン、L13…不活性ガス供給ライン

Claims (6)

  1. 設備から排出された排気ガスを輸送する主排気ラインと、
    前記主排気ラインに設けられた除害装置と、
    前記主排気ラインのうち、前記除害装置の後段に位置する部分に設けられ、通常時において、予め設定された第1の排気能力となるように制御され、かつ前記主排気ライン内の圧力を負圧に保つ排気部と、
    前記除害装置と前記排気部との間に位置する前記主排気ラインと接続され、前記排気部が予め設定された第2の排気能力よりも排気能力が下回った期間において前記排気ガスが流れる副排気ラインと、
    前記副排気ラインに設けられ、通常時において閉状態となり、前記第2の排気能力よりも前記排気部の排気能力が下回った期間に開状態となる自動開閉弁と、
    前記副排気ラインのうち、前記自動開閉弁の後段に位置する部分に設けられたエジェクターと、
    前記エジェクターと接続され、前記排気部の排気能力が前記第2の排気能力を下回った期間に前記エジェクターへ圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給ラインと、
    前記第1の排気能力、及び前記第2の排気能力が予め設定され、前記排気部、前記自動開閉弁、及び前記圧縮ガス供給ラインを制御する制御部と、
    を有することを特徴とする排気ガス処理システム。
  2. 設備から排出された排気ガスを輸送する主排気ラインと、
    前記主排気ラインに設けられた除害装置と、
    前記主排気ラインのうち、前記除害装置の後段に位置する部分に設けられ、通常時において、予め設定された第1の排気能力となるように制御され、かつ前記主排気ライン内の圧力を負圧に保つ排気部と、
    前記除害装置と前記排気部との間に位置する前記主排気ラインと接続され、停電時に前記排気ガスが流れる副排気ラインと、
    前記副排気ラインに設けられ、通常時に閉状態であり、前記停電時において開状態となる自動開閉弁と、
    前記副排気ラインのうち、前記自動開閉弁の後段に位置する部分に設けられたエジェクターと、
    前記エジェクターと接続され、前記停電時において前記エジェクターへ圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給ラインと、
    予め前記第1の排気能力が設定され、前記排気部を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする排気ガス処理システム。
  3. 設備から排出された排気ガスを輸送する主排気ラインと、
    前記主排気ラインに設けられた除害装置と、
    前記主排気ラインのうち、前記除害装置の後段に位置する部分に設けられ、通常時において、予め設定された第1の排気能力となるように制御され、前記主排気ライン内の圧力を負圧に保つ排気部と、
    前記主排気ラインに設けられ、前記主排気ライン内における真空度を測定する真空度測定器と、
    前記除害装置と前記排気部との間に位置する前記主排気ラインと接続され、予め設定された真空値よりも前記主排気ライン内の真空が悪化した際に前記排気ガスが流れる副排気ラインと、
    前記副排気ラインに設けられ、通常時に閉状態であり、予め設定された真空値よりも前記主排気ライン内の真空が悪化した際に開状態となる自動開閉弁と、
    前記副排気ラインのうち、前記自動開閉弁の後段に位置する部分に設けられたエジェクターと、
    前記エジェクターと接続され、前記真空値よりも前記主排気ライン内の真空が悪化した際に前記エジェクターへ圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給ラインと、
    前記第1の排気能力、及び前記真空値が予め設定され、前記真空度測定器が測定する真空度に基づいて、前記自動開閉弁、及び前記圧縮ガス供給ラインを制御する制御部と、 を有することを特徴とする排気ガス処理システム。
  4. 前記除害装置は、乾式除害装置であることを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の排気ガス処理システム。
  5. 前記圧縮ガスは、窒素ガスまたは希ガスであることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の排気ガス処理システム。
  6. 前記設備は、電子デバイスを製造する際に使用する電子デバイス製造装置であることを特徴とする請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載の排気ガス処理システム。
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