JP2006055854A - 除害装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理筒の小型化が可能である除害装置を提供すること。
【解決手段】本発明は、配管16中に存在する特殊材料ガスを含むパージガスを除害処理する除害装置10において、配管16中のパージガスを排出するエジェクタ22と、エジェクタ22の排出口に接続されたバッファ容器34と、バッファ容器34の出口部に設けられ、又はその出口部に直接接続されたオリフィス40と、オリフィス40に接続され、特殊材料ガスを除害処理する薬剤が充填された処理筒26とを備えることを特徴とする。この構成においては、エジェクタからの高圧のガスをバッファ容器で一旦蓄積し、圧力を下げ、更に、オリフィスでガスの流れを絞って、処理筒に送ることができる。これにより処理筒に対する圧力負荷が緩和され、処理筒内の薬剤を流通するガスの流速を抑えることができ、薬剤の少量化、処理筒の小型化が可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば半導体製造等に用いられる特殊材料ガスの除害処理のための除害装置に関する。
半導体製造等に用いられる特殊材料ガス、例えばモノシラン(SiH4)、ジシラン(Si26)、ジボラン(B26)、ジクロロシラン(SiH2Cl2)、アルシン(AsH3)、ホスフィン(PH3)、塩素(Cl2)、フッ素(F2)、臭化水素(HBr)等は、通常、ガスボンベないしはガスシリンダと称される可搬型のガス容器に貯蔵された状態で使用される。かかる半導体製造用の特殊材料ガスには、可燃性(爆発性)、毒性、腐食性、支燃性等の危険性を有するものが多く、その使用に際しては十分な安全上の配慮がなされなければならない。このため、従来、危険性のある特殊材料ガスが封入されたガス容器は、シリンダキャビネットと呼ばれる筐体内に収容することとし、万が一のガス漏れに備えている。
また、シリンダキャビネット内には、ガス容器を交換する場合等に用いられるパージ回路が設けられている。パージ回路は、ガス容器を配管から取り外した際に、配管内に残留している特殊材料ガスがシリンダキャビネット内に漏出しないよう、予め窒素ガス等のパージガスによって配管内の残留ガスを強制的に排出し除去するためのものである。残留ガスの強制的な排出は、エジェクタを用いて行われ、この排出された特殊材料ガスは、シリンダキャビネットに隣接して配置された除害装置に直接送られ、適切な除害処理が施される。なお、本明細書において、「除害」なる語は、人体や環境に対する無害化処理のみならず、爆発性や支燃性を低減させる処理等も含む広い概念である。
従来一般の除害装置は、排出されるガスの種類に応じた乾式薬剤が充填された処理筒を備えており、排出ガスを処理筒内に通すことで、酸化や還元等の反応を行わせ、或いは薬剤に吸着させて、特殊材料ガスの除害化を図っている。従来の処理筒は、例えば下記の特許文献1に記載されているような縦置き型の略円筒体であり、下方から特殊材料ガスを取り入れ、処理済みのガスを頂部から取り出すようになっている。また、処理筒は、特殊材料ガスの万が一の漏洩に対し、シリンダキャビネットと同様なキャビネット内に収容されている。
特開2000−5591号公報
しかしながら、上述したような従来一般の除害装置では、エジェクタから直接ベントガスを処理筒に送り込んでいたため、処理筒においては多量の薬剤が必要であり、処理筒の大型化につながっていた。
また、従来の処理筒は、1回当たりの処理ガス量が特殊材料ガスのガス容器を配管から取り外す際に生じる縁切り弁で封じ込められた配管内に残留している小容量のガスであるにも拘わらず、放出弁を開け該残留特殊材料ガスを処理筒へ放出する時の瞬間流量は概してそれを考慮した安全設計となり、高さが1m以上で、また径も偏流を防止できるよう適当に大きくする必要があり、これによっても、重量もある大型なものとなるため、種々の問題があった。
すなわち、処理筒内の薬剤は処理能力に限りがあるため、処理筒を適時交換する必要があるが、処理筒が大型であるので、交換作業に手間がかかるという問題があった。
また、半導体製造の分野では上述したように多種多様な特殊材料ガスが用いられるため、除害処理のために使用される薬剤の種類、従って処理筒の本数は相当な数量となる。このため、処理筒が大型であると、除害装置の設置面積の拡大化は免れない。
そこで、本発明の目的は、処理筒の小型化が可能である除害装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、配管中に存在する特殊材料ガスを含むパージガスを除害処理する除害装置において、前記配管中のパージガスを排出するエジェクタと、エジェクタの排出口に接続されたバッファ容器と、バッファ容器の出口部に設けられ、又はその出口部に接続されたオリフィスと、オリフィスに接続され、特殊材料ガスを除害処理する薬剤が充填された処理筒とを備えることを特徴としている。
なお、「バッファ容器の出口部に設けられたオリフィス」とは、オリフィスがバッファ容器の一部をなしている構成をいい、「バッファ容器の出口部に接続されたオリフィス」とは、バッファ容器とオリフィスとの間に配管は介設されていても、その配管には他の部品等が介在されていない構成をいう。
かかる構成においては、エジェクタからの高圧のガスをバッファ容器で一旦蓄積し、圧力を下げて処理筒に送り、更に、バッファ容器の出口部のオリフィスでガスの流れを絞って、処理筒に送ることができるようになっている。これにより、処理筒に対する圧力負荷が緩和され、処理筒内の薬剤を流通するガスの流速を抑えることができ、薬剤の少量化、処理筒の小型化を図ることが可能となる。
また、処理筒は次のような構成のものが有効である。
すなわち、内部を複数の小室に区切る複数の仕切り板を備え、この仕切り板に、流れを制限するガス通路が形成されている処理筒であって、小室の各々に薬剤が密に充填され、当該小室を画す仕切り板におけるガス通路が当該小室内の薬剤に対向しており、且つ、ガス通路が千鳥配列となっている処理筒が有効である。
この構成においては、ガス通路が千鳥配列とされているため、ガスの流れが蛇行状とされて抑制され、薬剤とガスが十分に接し、ガス処理効率が向上する。また、薬剤は小室に密に充填されており、更に、ガス通路が薬剤に対向配置されていることで、ガスは滞留することなく、薬剤内に円滑に導入される。したがって、処理筒内でのガスの偏流が抑えられ、これによっても処理効率が向上し、使用薬剤の量を低減でき、処理筒自体の大きさ(径及び長さ)を小さくすることができる。
特に、請求項3に記載されているように、ガス通路がオリフィス(小孔)である場合に、流れがより制限され、上記効果も顕著となる。
また、処理筒は横置き型とすることが好適である。すなわち、処理筒は、複数の小室が横方向に並ぶよう配置されるよう構成されたものが好ましく、かかる横置き型では、更に、仕切り板のガス通路がガスの流れ方向に沿って上下に千鳥配列となるよう仕切り板が配置されていることが好ましい。この構成では、ガスは或る小室を下から上に流れた後、次の小室に入ると、上から下に流れ、薬剤と十分に接触し、処理効率がより向上することになる。
以上述べたように、本発明によれば、除害処理を効率よく行うことが可能であり、処理筒の小型化、ひいては除害装置の小型化が可能となる。従って、薬剤が破過に達した際等の処理筒の交換を少ない労力で容易に行うことが可能となる。また、多種多様なベントガスの除害処理にも、除害装置の設置面積は小さくて済み、施設のスペースの有効利用を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明による除害装置の構成を概略的に示したものである。図示実施形態の除害装置10はモノシラン(SiH4)ガスに対するものであり、モノシランガスが封入されたガス容器12が内部に設置されたシリンダキャビネット14に隣接して配置されている。
シリンダキャビネット14内には、半導体製造装置等のガス供給先にガス容器12内の特殊材料ガスを供給するためのガス供給回路16が配設されている。また、このガス供給回路16の管継手18からガス容器12を切り離す際等にガス供給回路16の配管内に残留している特殊材料ガスをパージして窒素ガス等のパージガスに置換するためのパージ回路20が、シリンダキャビネット14内に設けられている。パージ回路20の出口部分には、回路16,20内のガスを吸引し外部に排出するためのエジェクタ22が取り付けられている。このエジェクタ22の排出口からは、特殊材料ガスを含むガス(以下「ベントガス」という)を導くベント管22が延びている。なお、ガス供給回路16及びパージ回路20は周知の構成であり、ここでは更なる詳細な説明は省略する。
パージ回路20から排出されたベントガスは、ベント管22を経て除害装置10に送られる。除害装置10は、ベント管22からのベントガスが導入される処理筒26を備えている。処理筒26は横置き型であり、内部にモノシランガスを酸化により除害するための薬剤28、例えば酸化銅のような酸化金属系薬剤、或いは活性金属系薬剤が充填されている。
除害装置10はまた、ガスの万が一の漏洩に備えて処理筒26を収容し固定するキャビネット30を有している。キャビネット30はシリンダキャビネット14と同様にステンレス鋼板等からなる筐体である。キャビネット30内には、更に、逆止弁32及びバッファ容器34が配設されている。逆止弁32はベント管24の先端に接続されており、ベントガスの逆流の防止を図っている。また、逆止弁32の出口から延びる配管36はバッファ容器34に接続されており、バッファ容器34は配管38を介して処理筒26の導入管39に接続されている。バッファ容器34は、エジェクタ22からの高圧のベントガスを一旦蓄積し、圧力を下げて処理筒26に対する圧力による負荷を緩和するよう機能する。バッファ容器34の出口部にはオリフィス40が設けられており、バッファ容器34から流出するガスの流れを絞り、処理筒26に対する圧力負荷を緩和するようになっている。
処理筒26は、図2及び図3に明示するように、一端が閉じられ他端が開放された略円筒状のホルダ42と、このホルダ42に嵌合され、内部に薬剤28が充填された薬剤カートリッジ44とから構成されている。
ホルダ42はキャビネット30内の適所に、その中心軸線が略水平方向となるようにして固定されている。ホルダ42の閉鎖端部43の中央部には処理済みガスの排出口46が形成されており、そこに配管48が接続されている。この配管48は、キャビネット30の外部に設けられたウォータスクラバー等に接続して、処理済みガスに含まれている、モノシランの酸化により生じたSiO2粒子を除去できるようにすることが好ましい。
ホルダ42の開放端部の周縁には、薬剤カートリッジ44を固定するためのフランジ58が形成されている。フランジ58の、閉鎖端部43とは反対側の面には環状のシール材60が配設されている。
薬剤カートリッジ44は、ホルダ42の内径よりも小さな外径を有する略円筒形の容器である。図示実施形態の薬剤カートリッジ44は、カップ状部分64と、このカップ状部分64のフランジ66にスナップリング68で固定された略円筒状部分70とから構成されている。
カップ状部分64の側壁65には、ベントガスの導入管39が貫通して気密に固定されている。この導入管39の外側端部は、図1に示すように、好ましくは伸縮継手45を介してキャビネット30に設置された配管38に接続される。導入管39の内側端部は、その開口がカップ状部分64の閉鎖端部67に向けられている。
また、略円筒状部分70は、実質的にホルダ42に嵌合される部分である。この略円筒状部分70の一端(カップ状部分64とは反対側の端部)は閉鎖端部72となっている。この閉鎖端部72の中央部には開口74が形成されており、略円筒状部分70がホルダ42に適正に嵌合された状態で、開口74は接続管76によってホルダ42の排出口46に接続されるようになっている。
図示実施形態では、カップ状部分64のフランジ66は、略円筒状部分70をホルダ42に嵌合した場合、ホルダ42のフランジ58と重なる。また、フランジ66の外周面にはねじ部78が形成されており、このねじ部78に、ユニオンナットの如き内向きフランジ付きめねじ部材80を螺合することで、両フランジ58,66は締結される。なお、フランジ58上のシール材60がフランジ66に接するため、両者間は気密にシールされる。また、薬剤カートリッジ44のカップ状部分64と略円筒状部分70との間の接合部は、フランジ58,66の間であって、シール材60よりも内側に位置しているので、この接合部から万が一ガスが漏洩しても、それが処理筒26の外部に漏出することはない。
薬剤カートリッジ44のカップ状部分64の開放側端部には、薬剤28が充填されたカートリッジ本体部82が接合され、これはまた、略円筒状部分70の内側に同軸に配置されている。カートリッジ本体部82は、複数の仕切り板84により内部が複数の小室86に区切られており、各小室86内には除害用の薬剤28が密に充填されている。前述したように、処理筒26は横置き型であるので、小室86は横方向に並べて配置されることになる。
カートリッジ本体部82の構成としては種々考えられるが、図示実施形態では、複数の略円筒体88を互いに結合して構成されたものである。略円筒体88同士の結合方法としてはねじ結合や接着等があり、略円筒体88同士の間には気密性を維持するためにシール材(図示しない)が配置される。また、仕切り板84は、隣合う略円筒体88の間に挟持されるよう配置されている。カートリッジ本体部82の端部を構成する略円筒体88a,88bは閉鎖板90a,90bにより閉じられている。閉鎖板90aの中央部には開口92が形成されており、これは適当なシール材を介して略円筒状部分70の閉鎖端部72の開口74と連通している。また、他方の閉鎖板90bはその中央部に、ベントガスが導入されるガス導入口94が形成されている。
カートリッジ本体部82内の仕切り板84には、ガスの通路となるオリフィス(小孔)96が形成されている。各オリフィス96は仕切り板84の中心点から偏心して形成されている。このような仕切り板84は、処理筒26をキャビネット30内に所定の向きにて取り付けた状態においては、オリフィス96がガスの流れ方向に沿って上下に互い違いとなるよう配列されていることが有効である。
なお、上述したシール材は、ベントガスに対して耐久性のある材料、本実施形態ではモノシランに対して耐久性のある例えば「バイトン(VITON)」(米国デュポン社の商標)のようなエラストマーからなるものが好ましい。
次に、上述したような構成において本発明による除害装置10の作用について説明する。
まず、シリンダキャビネット14内のパージ回路20から、配管内に残留しているモノシランを含むガスがエジェクタ22の吸引・排出作用により排出されると、このベントガスはベント管24を経て除害装置10のキャビネット30内のバッファ容器34に導入される。バッファ容器34の上流側には逆止弁32があるため、ベントガスがシリンダキャビネット14内に戻るおそれはない。
バッファ容器34内で一旦蓄積されたベントガスは、バッファ容器34の出口部のオリフィス40を通り、配管38,45及び導入管39から処理筒26内に導入される。処理筒26を流れるベントガスは、バッファ容器34内で一旦蓄積された結果、エジェクタ22の出口側の高圧状態及び圧力変動が緩和されている。また、バッファ容器34の出口部に設けられたオリフィス40によっても、ベントガスの圧力が降下する。従って、処理筒26に対しての圧力による負荷は、エジェクタ22から直接ベントガスを送り込む場合に比して小さなものとなる。従来においては、エジェクタ22から直接ベントガスを処理筒に送り込んでいたため、多量の薬剤を使用し処理筒が大型にならざるを得なかったが、図示実施形態の如く、バッファ容器34やオリフィス40のような圧力緩和手段をエジェクタ22と処理筒26との間に介在させることで、薬剤28は少なくて済み、処理筒26は小型化される。
また、導入管39の内側端部は、薬剤カートリッジ44のカップ状部分64内で開口されているが、カップ状部分64内には薬剤28は充填されておらず、バッファ容器と同様な圧力緩和作用を呈する。更に、導入管39の内側端部の開口はカップ状部分64の閉鎖端部67に向けられており、これによっても圧力変動が緩和されることになる。
導入管39から薬剤カートリッジ44のカップ状部分64内に送り込まれたベントガスは、カートリッジ本体部82内に開口94を通って導入される。そして、ベントガスは仕切り板84の偏心オリフィス96を通って薬剤28中を進み、ベントガス中のモノシランガスが薬剤28によって酸化され、除害された処理済みガスとして開口94、74及び接続管76を経て、ホルダ42の排出口46から排出される。この際、仕切り板84の存在により各小室86における薬剤28中でのベントガスの滞留時間が延び、薬剤28による酸化反応が促進される。これは、少量の薬剤28でも効果的な除害が可能なことを意味する。更にまた、オリフィス96は偏心して設けられて、且つ、上下に千鳥配列となっているので、図2の矢印で示すようにベントガスは或る小室86では下から上に流れ、その次の小室86では上から下に流れ、薬剤28全体にむら無く接する。従って、カートリッジ本体部82内を仕切り板84で小室86に区切った効果と相俟って、薬剤28による除害は更に促進され、薬剤28のより一層の少量化、ひいては処理筒26の更なる小型化を図ることが可能となる。
カートリッジ本体部82から排出された処理済みガスは配管48を通り、ウォータスクラバー等を通してSiO2粒子が除去された後、大気等に放出される。
薬剤28は一定の分量のベントガスを処理し破過に達したならば、薬剤28の交換が必要となる。従来においては、薬剤は単筒構造の処理筒内に充填されていたため、薬剤の交換には処理筒全体をキャビネットから取り出す必要があったが、図示実施形態の処理筒26は、薬剤28が薬剤カートリッジ44に納められているため、薬剤カートリッジ44の交換のみで足りるものとなっている。薬剤カートリッジ44をホルダ42から取り外すには、めねじ部材80を緩めて、フランジ58,66を締結を解く。そして、導入管39を伸縮継手45から切り離し、薬剤カートリッジ44をホルダ42から引き出すだけでよい。また、新規な薬剤カートリッジ44をホルダ42に装着する場合には、前記とは逆の手順を行えばよい。この際、処理筒26自体が小型軽量であるので、交換作業を容易に行うことができる。
なお、薬剤カートリッジ44のみの交換で足りることにより、伸縮継手45は1個だけでよいという効果も奏する。すなわち、処理筒全体を交換する場合には、処理筒の入口側での継手部及び出口側での継手部の2カ所において伸縮継手を用いて、処理筒の移動に伴う固定配管への影響を抑制する必要があったが、本実施形態では入口側となるホルダ42がキャビネット30内で固定されるため、伸縮継手45は可動な薬剤カートリッジ44との継手部のみでよい。
また、横置き型の処理筒26で、薬剤カートリッジ44とホルダ42とからなる構成では、薬剤カートリッジ44を水平方向に引き出すことで交換が可能となる。これは、図4に示すように、キャビネット30内に処理筒26を縦に並べても、薬剤カートリッジ44の交換が可能であり、一つのキャビネット30内に多数の処理筒26を設置できることを意味する。従って、同処理筒26を縦置きとした場合に比較しても、一つの除害装置10における処理筒26の数を多くすることができ、処理すべきガスの種類の増加にも省スペースにて対応可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、オリフィス40はバッファ容器34の出口部に設けられているが、配管38を介してバッファ容器34の出口部に直接接続された構成を採ってもよい。
また、薬剤カートリッジ44は、上記実施形態とは異なり、内部が仕切り板で複数の小室に区切られ、各小室に薬剤が充填されたものであれば、どのような形式であってもよい。例えば、図5及び図6に示すように、一つの筒体200からなる薬剤カートリッジ44であってもよい。この場合、図5に示すように、筒体200の内周面にねじ部202を設け、外周面にねじ部が形成された仕切り板204をそこに螺合させ、小室206を複数形成したものが考えられる。なお、図5及び図6において、符号208は、仕切り板204と筒体200との間からのガスの漏洩を防止するためのOリングであり、符号210は、筒体200内の内周面のねじ部202と螺合して仕切り板204との間でOリング208を挟持する押えリングである。
また、仕切り板に形成されるベントガスの通路はオリフィスでなくとも、色々な形態が考えられ、図6に示すような形状に仕切り板204を形成して、符号212で示す小さな開口をガス通路としたものであってもよい。このようなガス通路212も流れを制限し、オリフィス96と同等の機能を果たす。
なお、図5及び図6に示す第2実施形態は、ホルダ42と薬剤カートリッジ44との締結手段も先の第1実施形態と異なっている。第2実施形態では、筒体200の側壁面にフランジ186が一体形成されている。このフランジ186は、筒体200をホルダ42に嵌合した場合、ホルダ42のフランジ58と当接する。また、フランジ186には、ホルダ42のフランジ58に形成された切欠き166とそれぞれ一致する切欠き188が形成されている。従って、これらのフランジ58,186を重ね合わせた状態で、ホルダ42の外壁面に設けられたスイングボルト164を切欠き166,188に挿入した後、スイングボルト164の先端部のねじ部にナット190を螺合することで、両フランジ58,186は締結される。この状態では、薬剤カートリッジ44のホルダ42に対する周方向の位置が一定に定まり、図示実施形態では導入管39は常に下向きとなる。
更に、上記実施形態では、処理筒は横置きとしているが、縦置き型であってもよい。
また、処理筒に対する圧力負荷を緩和する圧力緩和手段としては、バッファ容器やオリフィスに限られず、圧力制御弁の如きものであってもよい。
薬剤の種類についても、ベントガス内の被処理ガスに応じて変更可能である。
本発明による除害装置を示す概略図である。 本発明よる除害装置で用いられ得る処理筒を示す断面図である。 図2のIII−III線に沿っての断面図である。 図2の処理筒をキャビネットに組み込んだ状態を示す部分斜視図である。 処理筒の別の実施形態を示す断面図である。 図5のVI−VI線に沿っての断面図である。
符号の説明
10…除害装置、12…ガス容器、14…シリンダキャビネット、22…エジェクタ、26…処理筒、28…薬剤、30…キャビネット、32…逆止弁、34…バッファ容器、40…オリフィス、42…ホルダ、44…薬剤カートリッジ、64…カップ状部分、70…略円筒状部分、82…カートリッジ本体部、84,204…仕切り板、86,206…小室、96…オリフィス(ガス通路)、212…ガス通路。

Claims (4)

  1. 配管中に存在する特殊材料ガスを含むパージガスを除害処理する除害装置であって、
    前記配管中のパージガスを排出するエジェクタと、
    前記エジェクタの排出口に接続されたバッファ容器と、
    前記バッファ容器の出口部に設けられ、又は前記出口部に接続されたオリフィスと、
    前記オリフィスに接続され、特殊材料ガスを除害処理する薬剤が充填された処理筒と
    を備える除害装置。
  2. 前記処理筒が、内部を複数の小室に区切る複数の仕切り板を備え、前記仕切り板に、流れを制限するガス通路が形成されており、
    前記小室の各々に前記薬剤が密に充填され、当該小室を画す前記仕切り板における前記ガス通路が当該小室内の前記薬剤に対向しており、
    前記ガス通路が千鳥配列となっていることを特徴とする、請求項1に記載の除害装置。
  3. 前記ガス通路はオリフィスであることを特徴とする請求項2に記載の処理筒。
  4. 前記複数の小室が横方向に並ぶよう配置されるよう構成されており、
    前記仕切り板の前記ガス通路がガスの流れ方向に沿って上下に千鳥配列となるよう前記仕切り板が配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の除害装置。
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