JP2015049431A - 光学フィルムの製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】偏光パターンの湾曲を抑制した高品質な光学フィルムの製造装置を提供する。
【解決手段】積層体10を積層体10の長軸方向に搬送する搬送装置と、積層体10の搬送経路内に配置され、積層体10のフィルム原反2A側が巻きかけられる搬送ロール134と、積層体10の搬送方向に交差する方向において、光学材料層3Xの複数箇所に紫外線UV1を露光する第1露光装置161と、を有し、搬送ロール134の回転軸方向の視野における積層体10と搬送ロール134との接触範囲は、積層体10の上流側端部134Xと下流側端部134Yとを結ぶ円弧の中心角θ1において180度以上となる範囲であり、第1露光装置161は、上流側端部134Xから搬送方向に0度以上30度以下の範囲、または下流側端部134Yから搬送方向とは反対方向に0度以上30度以下の範囲に位置する光学材料層3Xに露光可能に設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、光学フィルムの製造装置に関するものである。
近年、FPR(Film Patterned Retarder)方式と称されるパッシブ方式の3D液晶ディスプレイが開発されている。
この方式の3D液晶ディスプレイでは、例えば、液晶パネルの左右方向に延びる画素列毎に、両眼視差に対応する右眼用画像と左眼用画像とを交互に配置され、同時に表示する。液晶パネルの表示面側には、右眼用画像と左眼用画像とを形成する画像光の偏光状態を異ならせるため、液晶パネルの左右方向に延びる画素列に対応した複数の偏光パターン列を有するFPRフィルムが設けられている。使用者は、FPRフィルムを介して表示される画像(右眼用画像および左眼用画像)を、偏光眼鏡を介して見ることで、使用者の右眼では右眼用画像を、左眼では左眼用画像をそれぞれ選択的に視認する。これにより使用者は、両眼の像を融合した立体画像を認識することができる。
従来、このような方式の3D液晶ディスプレイで用いるFRPフィルムについて、ロールトゥロール方式で大量に製造する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の製造方法では、まず、FRPフィルムの製造に用いる帯状のフィルム原反の表面に、光配向性材料の層を形成する。次いで、このフィルム原反をロール搬送しながら、光配向性材料の層に、搬送方向に交差する方向に交互に配列した2種の偏光光を露光する。これにより、2種の偏光光に対応する2種の偏光パターンが、フィルム原反の搬送方向に連続した帯状に形成されたFPRフィルムの原反を製造することができる。
特開2012−198522号公報
しかしながら、FRPフィルムの製造に用いる帯状のフィルム原反は、ロール搬送する際に蛇行しやすく、その結果、上記特許文献1の方法で形成される2種の偏光パターンも湾曲したものが得られやすい。
湾曲した偏光パターンを有するFRPフィルムは、液晶パネルに貼り合せたときに、偏光パターンと液晶パネルの画素列の配列パターンとを一致させにくく、1つの画素に2種の偏光パターンが重なってしまう部分が生じやすい。3D液晶ディスプレイにおいて、このように2種の偏光パターンが重なった画素が存在すると、3D表示時に右眼用画像と左眼用画像とを同じ目で同時に視認してしまう表示不良(クロストーク)が生じ、良好な3D表示ができない。そのため、湾曲した偏光パターンを有するFRPフィルムは不良品として扱われ、生産性が低下しやすいという課題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、偏光パターンの湾曲を抑制した高品質な光学フィルムの製造装置を提供することを目的とする。
発明者が鋭意検討した結果、搬送経路内においては、蛇行しやすい位置と蛇行しにくい位置とが存在することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の一態様は、帯状に延在するフィルム原反の一方の面に光学材料層が形成された積層体を、前記積層体の長軸方向に搬送する搬送装置と、前記積層体の搬送経路内に配置され、前記積層体の前記フィルム原反側が巻きかけられるバックアップロールと、搬送中の前記積層体に対し、前記積層体の搬送方向に交差する方向において、前記光学材料層の複数箇所に偏光光を露光する露光装置と、を有し、前記バックアップロールの回転軸方向の視野における前記積層体と前記バックアップロールとの接触範囲は、前記積層体の搬送方向の上流側端部と下流側端部とを結ぶ円弧の中心角において180度以上となる範囲であり、前記露光装置は、前記視野において前記上流側端部から前記搬送方向に0度以上30度以下の範囲、または前記下流側端部から前記搬送方向とは反対方向に0度以上30度以下の範囲に位置する前記光学材料層に露光可能に設けられている光学フィルムの製造装置を提供する。
本発明の一態様によれば、前記露光装置は、前記視野において前記上流側端部から前記搬送方向に0度以上30度以下の範囲に位置する前記光学材料層に露光可能に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、偏光パターンの湾曲を抑制した高品質な光学フィルムの製造装置を提供することができる。
光学フィルムの製造装置で製造される光学フィルムの一例を示す概略斜視図である。 本実施形態の光学フィルムの製造装置を示す模式図である。 光学フィルムの製造工程を示す工程図である。 光学フィルムの製造工程を示す工程図である。 第1露光装置を用いた露光の様子を示す模式図である。 第1露光装置の配置位置について説明する説明図である。 実施例の結果を示すグラフである。
以下、図1〜図6を参照しながら、本発明の実施形態に係る光学フィルムの製造装置について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
図1は、本実施形態の光学フィルムの製造装置を用いて製造される光学フィルムの一例を示す概略斜視図である。図に示す光学フィルム1は、基材2と、基材2の一面に形成された光配向層3と、光配向層3の上面に形成された液晶層4と、を有している。
基材2は、可撓性と光透過性とを有するフィルム状の部材であり、平面視矩形を呈している。基材2は、樹脂材料を形成材料としており、例えば、トリアセチルセルロース(TAC)系フィルム、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)系フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)系フィルムなどを採用することができる。
基材2の下面(光配向層3とは反対側の面)には、防眩層(アンチグレア層)、反射防止層、ハードコート層、帯電防止層など、種々の機能を付与する層が形成されていてもよい。
ここで、防眩層とは、複数の凹凸や粒子を有する層であり、外光を乱反射させ、映り込みやぎらつきを抑制する機能を有する層である。
反射防止層とは、代表的には誘電体多層膜で形成され、屈折率の異なる複数の層が積層することで、層間の界面における反射光同士を干渉させ、反射光の強度を低減させる機能を有する層である。
ハードコート層とは、例えば、可視光領域の光を散乱させないほど小さい粒径を有する金属酸化物微粒子が分散した硬化性樹脂の層であり、表面の傷つきを抑制する機能を有する層である。
さらに、基材2の下面には、保護フィルムが積層されていてもよい。
光配向層3は、液晶性を有する材料(以下、液晶材料と称する)の配向規制力を有している。このような光配向層3は、重合性の光配向材料を用いて形成されている。光配向材料としては、偏光光で露光されることにより配向規制力を発現するものを用いる。光配向材料に偏光光を露光した上で重合させることで、配向規制力を保持した光配向層3を形成することができる。
光配向層3は、配向規制力が働く方向が平面視において90度異なる2つの配向領域31,32を有している。配向領域31,32はそれぞれ、平面視で矩形を呈する基材2の一辺と同方向に延在する帯状の領域である。また、配向領域31,32は、自身の延在方向と交差する方向に、交互に設けられている。
液晶層4は、光配向層3の配向領域31,32に応じた2つの偏光パターン41,42を有している。偏光パターン41,42は、それぞれ異なる屈折率異方性を示す。そのため、液晶層4に入射する光は、偏光パターン41,42に応じた2種の偏光状態の光となって射出される。
「2種の偏光状態の光」とは、例えば、互いに直交する振動方向を示す2種の直線偏光や、2種の円偏光(右円偏光と左円偏光)を指す。
このような液晶層4は、重合性の官能基を有する液晶材料を用いて形成される。すなわち、液晶層4は、光配向層3が有する配向領域31,32の配向規制力に応じて液晶材料を2方向に配列させ、さらに、液晶材料が有する重合性の官能基を反応させて、用いる液晶材料の液晶相を維持して硬化させることにより得られる。
図2は、本実施形態の光学フィルムの製造装置を示す模式図である。図に示す製造装置100は、図1に示す光学フィルム1を製造する装置全体のうち一部を成している。
製造装置100は、巻出しロール110(搬送装置)、巻取りロール120(搬送装置)、搬送ロール130(搬送装置)、塗布装置140、乾燥装置150および露光装置160を有している。
製造装置100では、フィルム原反2Aを搬送しながら、搬送経路内においてフィルム原反2Aの一面に光配向層3Aを形成する。フィルム原反2Aは、図1の基材2が一方向に連続してなる帯状の部材であり、所定の長さ毎に切断されることで、上述の図1の基材2を得ることができる。
巻出しロール110は、ロール状に巻き取られたフィルム原反2Aを順次巻き出し、巻取りロール120は、搬送経路内で一面に光配向層3Aが形成されたフィルム原反2Aを順次巻き取る。巻出しロール110と巻取りロール120との間で搬送されるフィルム原反2Aには、延在方向に張力が加えられており、搬送中の撓みが抑制されている。
巻出しロール110と巻取りロール120との間の搬送経路には、フィルム原反2Aを搬送する搬送ロール130(搬送ロール131,132,133,134,135,136)が設けられている。搬送ロール134は、露光装置160を用いた露光操作を行う際のバックアップロールとしての機能も有している。
塗布装置140は、フィルム原反2Aの搬送経路に設けられ、フィルム原反2Aの一面に、上述の図1で示した光配向層3の形成材料である光配向材料を含む液状体を塗布する。塗布装置140としては、液状体を塗布することができる通常知られた構成を用いることができ、例えば、ディスペンサー、ダイコーター、バーコーター、スリットコーター、スプレー塗布装置または印刷機を挙げることができる。図2では、塗布装置140としてダイコーターを用いることとして示している。また、図2では、塗布装置140によりフィルム原反2Aの一面に形成された光配向材料の塗膜を、符号3αとして示している。
乾燥装置150は、フィルム原反2Aの搬送経路内において塗布装置140の下流側に設けられ、フィルム原反2Aの一面に形成された塗膜3αを乾燥させる。乾燥装置150としては、塗膜3αの表面荒れを抑制しつつ塗膜3αを乾燥させることができれば、種々の装置構成を採用することができる。例えば、乾燥装置150として、加熱、送風、減圧またはこれらの組み合わせにより、塗膜3αを乾燥させる機能を有する装置を採用することができる。図2では、乾燥装置150により塗膜3αを乾燥させて得られる材料層(光学材料層)を、符号3Xとして示している。また、図2では、フィルム原反2Aと、フィルム原反2Aの一面に形成された光学材料層3Xと、の積層体を符号10で示している。積層体10が、本発明における積層体に該当する。
搬送ロール134は、フィルム原反2Aの搬送経路内において乾燥装置150の下流側に設けられており、積層体10のフィルム原反2A側が巻きかけられている。
露光装置160は、搬送ロール134の近傍に配置され、積層体10の光学材料層3Xに対して所定のパターンの露光を行う。図2では、露光装置160として、搬送方向の上流側に設けられた第1露光装置161と、搬送方向の下流側に設けられた第2露光装置162と、を有することとして示している。第1露光装置161が、本発明における露光装置に該当する。
第1露光装置161は、搬送中の積層体10に対し、積層体10の搬送方向に交差する方向において、光学材料層3Xの複数箇所に第1の偏光光を露光する。図2では、第1の偏光光として、直線偏光光である紫外線UV1を露光することとして示している。第2露光装置162は、光学材料層3Xにおいて第1露光装置161からの第1の偏光光が露光されなかった領域を含む領域に、第1の偏光光とは偏光状態が異なる第2の偏光光を露光する。図2では、第2の偏光光として、紫外線UV1とは振動方向が異なる直線偏光光である紫外線UV2を露光することとして示している。
なお、露光装置160を用いて光学材料層3Xに露光する際に、積層体10が露光光によって過熱されないように、搬送ロール134が冷却装置を内蔵し、露光中に積層体10の冷却を行うこととしてもよい。
図3,4は、図1に示した光学フィルムの製造工程を示す工程図であり、フィルム原反2Aの延在方向と交差する方向(以下、幅方向と称することがある)における概略断面図である。図3は、図2に示した製造装置100を用いた工程の工程図であり、図4は、不図示の製造装置を用いた工程の工程図である。
以下の説明においては、適宜、図2で示した符号を用い、図2を合わせて参照しながら説明する。
まず、図3(a)に示すように、塗布装置140を用いて、フィルム原反2Aの一面に、光配向材料を含む液状体を塗布し、塗膜3αを形成する。
次いで、図3(b)に示すように、乾燥装置150を用いて塗膜3αを乾燥させることで、フィルム原反2Aの一面に光学材料層3Xが形成された積層体10を形成する。図3(b)では、乾燥装置150が、加熱により塗膜3αを乾燥させることとして示している。
次いで、図3(c)に示すように、第1露光装置161を用いて光学材料層3Xの複数箇所に第1の偏光光(紫外線UV1)を露光する。光学材料層3Xのうち紫外線UV1が露光された領域では、光配向材料の配向と重合とが生じ、配向領域31Aが形成される。
図3(c)では、第1露光装置161が遮光部Maと光透過部Mbとを有するマスクMを有し、マスクMを介して偏光光である紫外線UV1を照射することで、紫外線UV1を光学材料層3Xの複数箇所に露光することとしている。もちろん、所望の露光が実現できれば、マスクMを介した露光でなくてもよい。例えば、第1露光装置161として、紫外線UV1を射出するレーザー光源をフィルム原反2Aの幅方向に複数配列させたものを用い、露光することとしても構わない。
図5は、第1露光装置161を用いた露光の様子を示す模式図である。第1露光装置161は、空間位置が固定されており、搬送中の積層体10における光学材料層3Xの複数箇所に対して紫外線を照射する。これにより、光学材料層3Xにおける紫外線の照射位置が積層体10の延在方向に相対的に移動し、積層体10の搬送方向に帯状に繋がる。紫外線を照射した位置では、配向領域31Aが形成されるため、その結果、複数の配向領域31Aが縞状に形成される。
次いで、図3(d)に示すように、第2露光装置162を用いて、光学材料層3Xおよび配向領域31Aの全面に、紫外線UV1とは振動方向が異なる第2の偏光光(紫外線UV2)を露光する。紫外線UV1と紫外線UV2とは、例えば振動方向が90度異なっている。なお、紫外線UV2は、配向領域31Aに照射することなく、光学材料層3Xにのみ照射することとしても構わない。これにより、紫外線UV1が露光されず残存していた光学材料層3Xでは、光配向材料の配向と重合とが生じ、配向領域32Aが形成される。
本実施形態の製造装置100においては、以上のようにして、フィルム原反2Aの一面に複数の配向領域31A,32Aを有する光配向層3Aを形成する。
次いで、図4(a)に示すように、不図示の製造装置を用いて、光配向層3Aの一面に、重合性の官能基を有する液晶材料および光重合開始剤を含む液状体を塗布し、塗膜を乾燥させることにより、材料層4Xを形成する。
次いで、図4(b)に示すように、材料層4Xを、材料層4Xを構成する液晶材料の相転移温度以上に加熱することにより、配向領域31A,32Aの配向規制力に応じて液晶材料を配向させ、液晶材料の配向方向が異なる2種の材料層4a,4bを形成する。
次いで、図4(c)に示すように、紫外線UVを材料層4a,4bの全面に露光して、材料層4a,4bに含まれる光重合開始剤を反応させ、偏光パターン41A,42Aを有する液晶層4Aを形成する。
このようにして、フィルム原反2A上に、光配向層3A、液晶層4Aが順次積層した光学フィルム原反1Aを製造する。光学フィルム原反1Aは、帯状に延在する部材であり、所定の長さ毎に切断されることで、図1に示す光学フィルム1が得られる。
以上説明したように、光学フィルムの製造工程においては、搬送ロール134における露光で形成される配向領域31A,32Aの形状に応じて、偏光パターン41A,42Aの形状が定まる。しかし、光学フィルムの製造に用いる帯状のフィルム原反や、フィルム原反上に光学材料層を形成してなる積層体は、ロール搬送する際に蛇行しやすい。そのため、図5に示したように、バックアップロールである搬送ロール134において露光装置で縞状の配向領域を形成しようとした場合、積層体が蛇行することにより、配向領域も蛇行し、湾曲したものが得られやすい。その結果、図4に示すように、配向領域31A,32A上に形成される2種の偏光パターン41A,42Aも湾曲したものが得られやすいという課題があった。
このような蛇行は、例えば以下の方法を用いて検出することができる。
まず、光学フィルム原反1Aの搬送経路内に配置したマーキング装置を用い、光学フィルム原反1Aを搬送しながら、搬送ロール134の上流側において光学フィルム原反1Aの表面に連続的に印(マーク)を付す。マーキング装置としては、例えば、インクジェット装置やレーザー光射出装置を用いることができる。これにより、フィルム原反の流れ方向に連続的に複数の印を設ける。この際、印を付す位置は、フィルム原反の幅方向において同じ位置と評価できる位置である。
光学フィルム原反1Aの表面に付す印としては、種々の形状を採用することができるが、マークが容易であり、後述する印の位置の観察が容易であることからドット状のものが好ましい。印がドット状である場合、ドット径は50μm〜500μmあればよく、好ましくは100μm〜200μmである。ドット径の精度は、±50μmの範囲に含まれるものが好ましく、±20μmの範囲に含まれるものがより好ましい。
次いで、搬送ロール134の表面を観察可能に配置された撮像装置を用い、搬送ロール134上の所定の観察位置における印の通過位置を観察し、フィルム原反の幅方向における印の蛇行の波長および蛇行の大きさを測定することで、蛇行を検出する。
ここで、測定するフィルム原反の「蛇行の大きさ」とは、フィルム原反の幅方向における印位置の変動幅を指す。すなわち、蛇行の大きさとは、フィルム原反の幅方向において、フィルム原反に付した印が最も一端側に移動したときの位置と、最も他端側に移動したときの位置と、の離間距離に相当する。以下の説明においては、蛇行の大きさのことを「蛇行量」と称する。
また、測定するフィルム原反の「蛇行の波長」とは、例えば、フィルム原反の幅方向において、フィルム原反に付した印が最も一端側に移動して通過した後、蛇行により再度同じ位置を通過するまでに搬送されるフィルム原反の長さを指す。
撮像装置としては、例えば50万画素〜500万画素の解像度を有するCCDカメラを好適に用いることができる。このようなCCDカメラを、例えば、搬送ロール134と光学フィルム原反1Aとの接触部分における上流側端部から搬送方向に向けて0度、30度、45度、60度、90度、120度、150度、180度の位置に配置して測定する。各位置に配置するCCDカメラ同士の相対位置、および光学フィルム原反1Aの搬送速度に基づいて、各CCDカメラで撮像する印についてフィルム原反の幅方向の変位を求めることで、蛇行の波長および蛇行量を測定することができる。
発明者が鋭意検討した結果、配向領域31A,32Aが形成される搬送ロール134においては、積層体10が幅方向に位置ズレしやすい位置と、位置ズレしにくい位置とがあることが分かった。そのため、積層体10が位置ズレしにくい位置において、第1露光装置161を用いた露光を行うことで、得られる配向領域31A,32Aの蛇行が抑制され、その結果、偏光パターンの湾曲を抑制した高品質な光学フィルムを製造できることが分かった。
図6は、搬送ロール134における第1露光装置161の配置位置について説明する説明図であり、搬送ロール134の回転軸方向の視野における拡大図である。図6においては、第2露光装置162は省略している。
まず、図6では、積層体10と搬送ロール134とが接触している範囲は、積層体10の搬送方向の上流側端部134Xと下流側端部134Yとを結ぶ円弧として示されている。積層体10と搬送ロール134との接触範囲は、円弧の中心角θ1において、180度以上となる範囲である。接触範囲の上限は、搬送ロール134に巻きかけた積層体10が上流側と下流側とで干渉しない範囲であればよい。図6では、積層体10と搬送ロール134とが、円弧の中心角180度の範囲で接触している。
このような状態で搬送ロール134に巻きかけられている積層体10に対して、第1露光装置161は、上流側端部134Xから搬送方向に0度以上30度以下の範囲(図中θ2で示す角度範囲)に位置する光学材料層3X、または下流側端部134Yから搬送方向とは反対方向に0度以上30度以下の範囲(図中θ3で示す角度範囲)に位置する光学材料層3Xに露光可能に設けられている。検討により、このような範囲においては、積層体10の蛇行が抑制されていることが分かったため、この範囲で第1露光装置161を用いた露光を行うことで、得られる配向領域31A,32Aの蛇行を抑制することができる。
また、第1露光装置161を用いて露光する位置は、θ2が0度以上30度以下である範囲であると好ましい。この範囲においては、積層体10の蛇行が一層抑制されているため、配向領域31A,32Aの蛇行を抑制しやすい。
以上のような構成の光学フィルムの製造装置によれば、偏光パターンの湾曲を抑制した高品質な光学フィルムの製造装置を提供することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本実施例においては、図2に示した製造装置と同様の構成の装置を用いて、搬送するフィルム原反の蛇行量の確認を行った。
本実施例においては、まず、フィルム原反の搬送経路内に配置したインクジェット装置を用い、フィルム原反を搬送しながら、搬送ロール134の上流側においてフィルム原反の表面にドット状の印を連続的に付した。ドット径は、300±50μm程度であった。これにより、フィルム原反の流れ方向(MD方向)に複数の印を設けた。
次いで、搬送ロール134の表面を観察可能に配置された200万画素の解像度を有する撮像装置(CCDカメラ)を用いて、搬送ロール134上を通過する印の位置を観察し、フィルム原反の幅方向における印の蛇行の波長および蛇行量を測定した。
蛇行挙動の測定は、CCDカメラの配置位置毎に行った。蛇行挙動の測定は、フィルム原反の搬送開始後、搬送ロール134におけるフィルム原反の蛇行が安定した後に、CCDカメラを用いて撮像し、撮像画像の解析を行って蛇行の波長と蛇行量とを読み取ることで行った。蛇行の挙動が安定しているか否かは、フィルム原反の表面に付した印の搬送ロール134における動きを、目視観察して判断した。印の蛇行波長および蛇行量については、各CCDカメラに対応する位置において蛇行の波長および蛇行量をそれぞれn=3で測定し、測定結果を算術平均した結果を採用した。
製造装置の運転条件は、以下の通りである。
フィルム原反:TACフィルム(幅480mm)
フィルムに加える張力:85N
フィルム原反の搬送速度:4m/分、8m/分、10m/分
搬送ロール134に対するフィルム原反の接触範囲(θ1):180度
CCDカメラの配置位置:上流側端部134Xから搬送方向に向けて0度、30度、45度、60度、90度、120度、150度、180度の位置
測定結果を図7に示す。図7(a)は、上記方法で測定した蛇行量を示すグラフである。図7(a)において、横軸は、CCDカメラの配置位置に対応する検出角度(単位:度)であり、縦軸は、蛇行量(単位:μm)である。
また、図7(b)は、上記方法で測定した蛇行の波長を示すグラフである。図7(b)において、横軸は、検出角度(単位:度)であり、縦軸は、蛇行の波長(単位:mm)である。
測定の結果、0度、30度、および150度、180度において蛇行量が小さく、蛇行が抑制されていることが分かった。すなわち、0度以上30度以下の範囲、または150度以上180度以下の範囲(搬送方向下端側から0度以上30度以下の範囲)においてフィルム原反の蛇行が抑制され、露光に適している領域であることが分かった。
さらに、0度以上30度以下の範囲においては、フィルム原反の搬送速度を変更した場合であっても蛇行が小さく安定的に蛇行が抑制されており、露光に特に適している領域であることが分かった。
これらの結果から、本発明の有用性が確かめられた。
1…光学フィルム、2A…フィルム原反、3X…光学材料層、10…積層体、100…製造装置、134…搬送ロール(バックアップロール)、134X…上流側端部、134Y…下流側端部、161…第1露光装置(露光装置)

Claims (2)

  1. 帯状に延在するフィルム原反の一方の面に光学材料層が形成された積層体を、前記積層体の長軸方向に搬送する搬送装置と、
    前記積層体の搬送経路内に配置され、前記積層体の前記フィルム原反側が巻きかけられるバックアップロールと、
    搬送中の前記積層体に対し、前記積層体の搬送方向に交差する方向において、前記光学材料層の複数箇所に偏光光を露光する露光装置と、を有し、
    前記バックアップロールの回転軸方向の視野における前記積層体と前記バックアップロールとの接触範囲は、前記積層体の搬送方向の上流側端部と下流側端部とを結ぶ円弧の中心角において180度以上となる範囲であり、
    前記露光装置は、前記視野において前記上流側端部から前記搬送方向に0度以上30度以下の範囲、または前記下流側端部から前記搬送方向とは反対方向に0度以上30度以下の範囲に位置する前記光学材料層に露光可能に設けられている光学フィルムの製造装置。
  2. 前記露光装置は、前記視野において前記上流側端部から前記搬送方向に0度以上30度以下の範囲に位置する前記光学材料層に露光可能に設けられている請求項1に記載の光学フィルムの製造装置。
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