JP2015046654A - 駆動回路および半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、MOSFETのターンオフスイッチング動作において、他の動作にできるだけ影響を与えずにdi/dtを低減することが出来る駆動回路の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係る駆動回路100は、主電流回路6に接続されるスイッチング素子1を駆動する駆動回路100であって、スイッチング素子1のゲートにオン、オフ電圧を印加する駆動部20と、主電流回路6とスイッチング素子1とで形成されるループのスイッチング素子1のソース側と、駆動回路100とに共通する配線部分に配置された共通インダクタ7と、共通インダクタ7よりも駆動部20側のゲート・ソース往復線間に接続されたコンデンサ8とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は駆動回路および半導体装置に関し、特に、高圧大電流の主電流回路に接続されるスイッチング素子を駆動する駆動回路に関する。例えば、MOSFETなどの高速スイッチング素子、特にワイドバンドギャップ半導体を用いたスイッチング素子を駆動する駆動回路に関する。また、当該駆動回路を備える半導体装置に関する。
従来、パワーMOSFET(MOSFETとJ−FETのハイブリッドスイッチ)などの「MOSFETを代表とする半導体スイッチ群」(以下、単に「MOSFET」と称す)を電力用機器に用いる場合は、主として、ディスクリート部品としてスイッチング電源などに用いられる。MOSFETの高速性を遺憾なく発揮せしめるため、スイッチング速度の向上が追求されてきた。
一方、従来、高耐圧大電流(概ねその定格が300V、100A以上)を扱う分野にはIGBTが主流に用いられ、MOSFETが用いられる事はほとんどなかった。MOSFFETが用いられる場合もその高速性を期待したものであった。ところが近年SiC−MOSFETが開発されるに際し、そのワイドバンドギャップによってもたらされる高耐圧適性により、従来IGBTが利用されてきた分野にまでMOSFETの適性範囲が広がる見込みとなった。高耐圧が実現されれば電圧変動尤度拡大により大電流への適性も同時に拡大する。
IGBTはパワーMOSFETとバイポーラトランジスタを合成した動作を行うスイッチである。IGBTのターンオフ動作は、一般的な使用条件において以下の特徴を持つ。つまり、ターンオフ動作時は、バイポーラ特性が支配的となり、サステインやベース変調などによる負帰還特性により特にコレクタ・エミッタ間電圧が高くなる条件において強い負帰還が発生し、ターンオフ速度が適度に抑制される。あるいは、意識的に特段の調整を行わなくとも、モーター制御、UPS、CVCFなどの従来主要であった用途に適した「オン電圧と速度のトレードオフ」を選択すれば、丁度そのような状態となる。
一方、本発明で対象とするMOSFETとは、スイッチ自体の特性としてこのような負帰還が十分に発生せず、制御電圧に対し、ほぼ即座に、対応したスイッチ電流変化を示すものを指す。なお、IGBTであっても特にMOSFETに近い状態にその特性を調整し、ターンオフにおける動作がMOSFETと同等となるようにしたものも含まれる。
このようなスイッチを高耐圧大電流に適用する場合の駆動に際しては、従来とは異なった駆動技術が要求される。この状況に鑑み、MOSFETの高耐圧大電流応用に関する周辺技術醸成が図られてきた(例えば特許文献1を参照)。
特開2004−14547号公報
パワーMOSFETを、100A以上、特に300A以上の大電流に適用しようとする場合、MOSFETのターンオフ速度に対して電流が大きいため、その比であるdi/dtが大きくなり、かつ大電流を流すために配線の幾何学的サイズを大きくせざるを得ないため浮遊インダクタンス(即ち、配線が意図せず持ってしまう自己インダクタンス)の低減が困難であり、適度なコストにおいては、むしろMOSFETのスイッチング速度を故意に低下させる技術が必要となる。
MOSFETのスイッチング速度を低減する方法としては、基本的にはゲート抵抗の増加などによる駆動電流の低減(即ち、MOSFETの入力容量の充電速度の低減)や、入力容量の増加などによるMOSFETの入力容量の充電電圧増加速度の低減が行われる。しかし、大電流応用ではスイッチング損失による熱損失の放熱能力に制約があり、またエネルギーの節約という観点においても損失を最小限とすべき要請がある。よって、このような単純な方法では十分とは言えない。
大電流応用においては、一般にスイッチングに対する負荷が誘導性となるため、ターンオフスイッチングにおいては、電圧変化がほぼ終了した後に電流変化が起こる。di/dtは後半の電流変化速度に関するため、前半の電圧変化速度をいかに犠牲とせずに後半の電流変化速度を抑制するかが問われる。しかし、このタイミングは各種の条件によって変化するため、間接的なパラメータからタイミングを予測する事は容易ではない。
このような場合、ソース端子に接続される主電流回路と駆動回路が共有する配線のインダクタンス(以下、共通インダクタンスと称す)を故意に増加して負帰還を追加する方法が知られるが、別途大電流スイッチングでは駆動回路へのスイッチング電磁場の影響を減じるため駆動回路をMOSFETから離して設置するのが適するという要求があり、現在の配線や放熱技術の制約下では大電流応用では駆動回路からMOSFETまでの配線のインダクタンス(以下「駆動インダクタンス」と称す)が、負帰還に適切となるインダクタンス値に対して無視できない値とならざるを得ず、駆動インダクタンスが駆動電流を流し続けようとする傾向が負帰還を阻害し、十分な効果が得られない問題があった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、MOSFETのターンオフスイッチング動作において、他の動作にできるだけ影響を与えずにdi/dtを低減することが出来る駆動回路の提供を目的とする。
本発明に係る駆動回路は、主電流回路に接続されるスイッチング素子を駆動する駆動回路であって、スイッチング素子のゲートにオン、オフ電圧を印加する駆動部と、主電流回路とスイッチング素子とで形成されるループのスイッチング素子のソース側と、当該駆動回路とに共通する配線部分に配置された共通インダクタと、共通インダクタよりも駆動部側のゲート・ソース往復線間に接続されたコンデンサと、を備える。
本発明によれば、スイッチング素子のターンオフ時に、駆動インダクタンスにはコンデンサの放電により電流が供給されるため、共通インダクタの負帰還電圧が効果的にスイッチング素子のゲート・ソース間に印加される。よって、スイッチング素子のターンオフ時に、スイッチング素子の入力容量の放電電流の時間変化(di/dt)を低減することが可能となる。また、di/dt低減のために、ゲート抵抗の増大、駆動インダクタンスを減じるなどの必要がないため、スイッチング素子のターンオフ以外の動作に影響を与えることがない。
実施の形態1に係る駆動回路の構成を示す図である。 実施の形態1に係る駆動回路の動作を示す図である。 実施の形態2に係る駆動回路の構成を示す図である。 実施の形態2に係る駆動回路の動作を示す図である。 実施の形態2に係る駆動回路の動作波形を示す図である。 実施の形態3に係る駆動回路の構成を示す図である。 実施の形態4に係る駆動回路の構成を示す図である。 実施の形態5に係る駆動回路の構成を示す図である。 実施の形態5に係る駆動回路の変形例を示す図である。 実施の形態6に係る駆動回路の構成を示す図である。 実施の形態6に係る駆動回路の動作を示す図である。 実施の形態7に係る駆動回路の構成を示す図である。 実施の形態8に係るパワーモジュールの構成を示す図である。
<実施の形態1>
<構成>
図1に、本実施の形態における駆動回路100の構成を示す。駆動回路100は、主電流回路6に接続されたスイッチング素子1を駆動する回路である。本実施の形態において、スイッチング素子1とは、例えばMOSFETである。
駆動回路100は、スイッチング素子1のゲートに、スイッチング素子1をオン、オフするための電圧を印加する駆動部20を備える。また、駆動回路100はさらに、共通インダクタ7と、コンデンサ8とを備える。共通インダクタ7は、主電流回路6とスイッチング素子1とで形成されるループのスイッチング素子1のソース側と、駆動回路100とに共通する配線部分に配置される。コンデンサ8は、共通インダクタ7よりも駆動部20側のゲート・ソース往復線間に接続される。
また、駆動インダクタンス4,5は、駆動部20からMOSFETまでの配線の自己インダクタンスである。
<動作>
一般に、MOSFETのターンオフ速度を減じたければ、MOSFETの入力容量11の放電電流を減らさなければならない。そのために、本実施の形態では、負帰還要素として共通インダクタ7を設ける。ターンオフ動作中はドレイン電流が減少しつつあるから、そのdi/dtにより共通インダクタ7に電圧が発生し、ソース電圧をマイナスに引き込む事により入力容量11の放電を減らそうとする。
ところが、コンデンサ8が無い場合には、駆動インダクタンス4,5が放電電流を継続して流し続けようとするから、入力容量11の放電電流低減の妨げとなる。そこで、本実施の形態ではさらに、駆動インダクタンス4,5の電流の一時的な迂回路としてコンデンサ8を接続する。ターンオフ開始直前までコンデンサ8とゲート・ソース間容量の放電電流を流していた駆動インダクタンス4,5には、コンデンサ8からの放電電流が流れるため、電流値を変化しなくてもよくなる。これにより共通インダクタ7に発生した電圧(V)は妨げられる事なくゲート・ソース間に伝達される。また、負帰還が不要となった後は、コンデンサ8からの放電によりゲート・ソース間を急速に充電し、オン電圧低下による遅延を防止する。
図2を用いて、より具体的な動作を説明する。例えば、スイッチング素子1(MOSFET)が定格電圧1200V、定格電流1000Aであって、直流電圧600Vにて運用中に異常電流が2000A流れ、これを安全に遮断することを考える。
スイッチング素子1は、主電流回路6および共通インダクタ7と共に形成されるループである電流回路の開閉手段である。このループにはインダクタンス成分が存在する。この主電流回路のインダクタンス(Ls)を仮に50nHとすると、仮にターンオフサージ電圧(−Ls×di/dt)を1100Vピーク以下としたければ、(Ls×di/dt)≦(1100V−600V=500V)とする必要があり、Ls=50nHのときdi/dtは10A/ns以下としなければならない。
仮に駆動電圧源10の電圧が−10V、ゲート抵抗Rが3Ωで駆動していたとして、スレッショルド電圧(VGE)(オン電圧)が5V前後であったとすると、di/dt発生中のゲート抵抗Rには概ね(5−(−10))V/3Ω=5Aの駆動電流が流れる。この状態でdi/dt=50A/nsであるものを10A/nsまで減少させるには、MOSFETの入力容量11への充電電流を概ね1/5の1Aまで減じる必要がある。このためにはゲート抵抗Rに印加される電圧を1/5とする必要がある。つまり、(5−(−10))=15Vの4/5である12Vの負帰還を与える必要がある。
ここでまず、仮にコンデンサ8を接続しなかった場合について説明する。仮に駆動回路100をMOSFETから100mm離れた場所に設置するとして、駆動インダクタンス4,5を30nH以下にするには実現困難性が急増する。仮に30nHに5A流れているものをdi/dtが十分増加する前に1Aまで減じるためには、例えば2000[A]/110[A/ns]=200nsの最初の10%程度、即ち20ns以内くらいで減じる程度の電圧が必要となる。よって、駆動インダクタンスに30[nH]×(5−1[A])/20ns=6[V]を印加する必要がある。
以上の合計12+6=18Vを負帰還電圧として得る必要があるが、di/dt終了後はこれに相当する電圧ピークで減衰振動が発生する。仮に−10Vで駆動したとしてゲート・エミッタ間に追加される電圧は、−28Vから+8Vの範囲となる。これは、マイナス側はゲート耐圧として問題がある値であるし、プラス側は誤動作が発生する値である。
従って、上記のような条件では共通インダクタ7による負帰還だけではサージ電圧を1100V以下にするに十分なだけdi/dtを低減できない。従って、ゲート抵抗R増加などを併用する必要があり、di/dt期間以外のスイッチング動作にも影響を与えてしまう。
そこで本発明では、駆動回路100にコンデンサ8を追加する。この追加によりゲート抵抗Rの電流を減じるための負帰還電圧は不要となる。一方、200nsの期間に5−1=4Aを吸収し続けると電荷量は800nCであり、仮にコンデンサ8の容量を500nFとすると、駆動インダクタンス4,5に対しては800nC/500nF=1.6Vの負帰還により実現される。
結果として、負帰還電圧として必要な電圧は1.6Vとなり、僅かな負帰還で理想的な効果が得られるようになる。また、駆動インダクタンス4,5は5Aを流し続けるから、これを減じる必要がなく、従って駆動インダクタンス4,5の値がどれほど大きくても負帰還量を増加させる必要が無く、負帰還動作に起因する駆動インダクタンス4,5の上限が無くなる。
なお、図2では駆動電流の制限手段としてゲート抵抗Rを例示したが、駆動電流の制限手段についてはどのようなものであっても同様の効果を奏する。例えば定電流駆動であっても、本発明の利用によりゲート抵抗の場合と同様の効果を奏する。
<効果>
本実施の形態における駆動回路100は、主電流回路6に接続されるスイッチング素子1を駆動する駆動回路100であって、スイッチング素子1のゲートにオン、オフ電圧を印加する駆動部20と、主電流回路6とスイッチング素子1とで形成されるループのスイッチング素子1のソース側と、当該駆動回路100とに共通する配線部分に配置された共通インダクタ7と、共通インダクタ7よりも駆動部20側のゲート・ソース往復線間に接続されたコンデンサ8と、を備える。
従って、スイッチング素子1のターンオフ時に、駆動インダクタンス4,5にはコンデンサ8の放電により電流が供給されるため、共通インダクタ7の負帰還電圧が効果的にスイッチング素子1のゲート・ソース間に印加される。よって、スイッチング素子1のターンオフ時に、スイッチング素子1の入力容量11の放電電流の時間変化(di/dt)を低減することが可能となる。また、本実施の形態においては、ゲート抵抗の増大、駆動インダクタンス4,5を減じるなどの必要がないため、スイッチング素子1のターンオフ以外の動作に影響を与えることなく、ターンオフ時にdi/dtを低減することが可能である。
また、本実施の形態における半導体装置は、スイッチング素子1と、駆動回路100と、を備える。従って、本実施の形態によれば、エネルギー損失を増大させることなくスイッチング速度を低減したスイッチング装置としての半導体装置を得ることが可能である。
<実施の形態2>
<構成>
図3に、本実施の形態における駆動回路200の構成を示す。本実施の形態では、スイッチング素子1のゲート側に、直列接続された複数の駆動電流制限部を備える。図2に示すように、駆動電流制限部は、例えばゲート抵抗RG1,RG2である。ゲート抵抗RG1,RG2の間にコンデンサ8の一端が接続される。
<動作>
駆動インダクタンス4,5に対応する負帰還電圧は実施の形態1と同様に1.6Vである。一方、入力容量11の放電電流を1/5にするには、ゲート抵抗RG2に印加されていた電圧を1/5にすればよいから、ゲート抵抗に対応する必要な負帰還電圧は12[V]×RG2/(RG2+RG1)=12[V]×1/(1+RG1/RG2)となり、ゲート抵抗RG1とゲート抵抗RG2の比により負帰還量を調整することが可能となる。共通インダクタ7は値の調整が困難な場合が多いから、ゲート抵抗RG1とゲート抵抗RG2の比を調整することにより負帰還電圧の微調整が容易となる。
図4と図5を用いて駆動回路200の動作を説明する。図5は駆動回路200の動作波形である。初期状態ではスイッチング素子1(MOSFET)はオン状態であり、入力容量11にはオンさせるに十分な電圧VGSが充電されている。また、同じ電圧までコンデンサ8も充電されている。
ターンオフ駆動のために仮想スイッチ9をオンし、ゲート抵抗RG1,RG2を介して駆動電圧源10により入力容量11とコンデンサ8に充電されている電圧の放電を開始する。
入力容量11の放電によりVGSが低下し、スレッショルド電圧付近になるとVGSに応じてIが低下を始める。このIの変化量として−di/dtが共通インダクタ7に流れると、その両端に電圧Vが負方向に生じる。この電圧VによりMOSFETのソース電位はマイナス側に振られ、入力容量11の放電電流IGSは、VGSの低下速度がLs×di/dtと均衡する値まで低減する。
駆動インダクタンス4,5に流れる電流は急変できないから、IGSの減少分はコンデンサ8から放電され、Iは増加する。これによりVは低下するが、この低下分はVGSの低下速度とLs×di/dtの均衡で調整される。
<効果>
本実施の形態における駆動回路200は、スイッチング素子1のゲート側に、複数の駆動電流制限部(即ちゲート抵抗RG1,RG2)をさらに備え、複数の駆動電流制限部は直列接続されており、コンデンサ8の一端は、複数の駆動電流制限部の間に接続されていることを特徴とする。
従って、ゲート抵抗RG1とゲート抵抗RG2の比により負帰還量を調整することが可能となる。共通インダクタ7は値の調整が困難な場合が多いから、ゲート抵抗の比を調整することにより負帰還電圧の微調整が容易となる。
<実施の形態3>
<構成>
図6に、本実施の形態における駆動回路300の構成を示す。本実施の形態では、電流回路6に対して、2つのスイッチング素子1a,1b(MOSFET)が並列に接続されている。
実施の形態1と同様に、各々のスイッチング素子1a,1bのソース側には共通インダクタ7a,7bが設けられる。また、スイッチング素子1aに対して、共通インダクタ7aよりも駆動部20側のゲート・ソース往復線間にコンデンサ8aが接続される。同様に、スイッチング素子1bに対して、共通インダクタ7bよりも駆動部20側のゲート・ソース往復線間にコンデンサ8bが接続される。駆動インダクタンス4,5は配線が持つインダクタンスである。
<動作>
仮に、スイッチング素子1aがスイッチング素子1bよりも速くスイッチングしようとしたとする。このとき、スイッチング素子1aの方がdi/dtが大きくなろうとする。このとき、共通インダクタ7aに発生する電圧は、共通インダクタ7bに発生する電圧よりも高くなろうとする。
結果として、スイッチング素子1aの方がより大きくターンオン速度を抑制され、スイッチング素子1aとスイッチング素子1bのスイッチング速度がずれない方向に自動的に修正される。この動作にとってインダクタンス4は妨げとなり、特に大電流のMOSFETでは効果が極めて限定的となってしまうため、並列接続の実現に対して深刻である。そこで、本実施の形態のようにコンデンサ8a,8bを設けることにより、この妨げが大幅に軽減されるため、大電流用途に適用した場合であっても、並列バランスは小電流の回路と同様に強く平均化される。
なお、本実施の形態における並列接続を多段階する場合(即ち、幾つかを並列にして、その並列群同士を更に並列接続するような場合)において、各々の階層(段階)についても適用可能である。おのおのの階層において上述の効果を発揮する。
<効果>
本実施の形態における駆動回路300において、主電流回路6に対して、複数のスイッチング素子1a,1bが並列に接続されており、複数のスイッチング素子1a,1bの各々に対して、共通インダクタ7a(7b)と、コンデンサ8a(8b)とを備えることを特徴とする。
従って、コンデンサ8a,8bを設けることにより、インダクタンス4の影響を抑制することが可能となる。よって、並列接続したスイッチング素子1a,1bのスイッチング速度を平均化することが可能となる。
<実施の形態4>
図7に、本実施の形態における駆動回路400の構成を示す。本実施の形態における駆動回路400は実施の形態3における駆動回路300(図6)からコンデンサ8bを省いた構成である。その他の構成は実施の形態3と同様なため、説明を省略する。
実施の形態3では、スイッチング素子1a,1b(MOSFET)ごとにコンデンサ8a,8bを接続したが、少なくとも駆動電流制限手段としてのゲート抵抗RGa,RGbよりも駆動部20側に接続するのであれば、コンデンサ8bを備えず、コンデンサ8aのみを配置しても実施の形態3と同様の効果を得られる。この場合、駆動電流制限手段としてのゲート抵抗Rは無くても良いが、あれば実施の形態2で述べた効果を得ることが可能である。
本実施の形態における駆動回路400もまた、並列接続を多段階する場合(即ち、幾つかを並列にして、その並列群同士を更に並列接続するような場合)において、各々の階層(段階)についても適用可能である。
<効果>
本実施の形態にける駆動回路400は、複数のスイッチング素子1a,1bの各々に対してコンデンサ8a(8b)を備える代わりに、複数のコンデンサ8a,8bのうち、少なくとも最も駆動部20側に備わるコンデンサ8aを備えることを特徴とする。
従って、コンデンサ8bを省いても、最も駆動部20側に備わるコンデンサ8aが配置されていれば、実施の形態3(駆動回路300)と同様の効果を得ることが可能である。よって、コンデンサの個数を削減することができる。
<実施の形態5>
図8に、本実施の形態における駆動回路500の構成を示す。本実施の形態では、電流回路6に対して、2つのスイッチング素子1a,1bが直列に接続されている。この直列されたスイッチング素子1a,1bの各々に対して、実施の形態1(図1)の駆動回路100と同様の駆動回路が接続されている。
実施の形態1の駆動回路100(図1)は、共通インダクタ7を通過するdi/dtがある値で安定する傾向を強化する。一方、電流Iは生成消滅することはなく、回路が枝分かれしない限り一巡する電流値はどこでも一定である。よって、回路内においてdi/dtも一定である。
以上の観点から、一巡する回路に存在するインダクタンスを各々共通インダクタ7a,7bとして設ければ、di/dtの制御だけではなく、直列接続された複数のスイッチング素子(MOSFET)のスイッチング速度を同期させることが可能となる。
本実施の形態における駆動回路500の回路構成は、実施の形態3(駆動回路300)と類似点があるが、駆動回路500においては、互いのdi/dtを平均化するのではなく、いずれか1つの最も安定傾向の強いスイッチング素子(MOSFET)に他のスイッチング素子のdi/dtが強制同期させられるような動作となる。
また、図9に、駆動回路500の変形例として駆動回路500Aを示す。実施の形態2(駆動回路200)と同様、個々の駆動回路において分割したゲート抵抗RG1,RG2,RG3,RG4を設けることにより、スイッチング素子1a,1bの負帰還量を個々に調整することが可能となる。例えば、スイッチング素子1aの負帰還良をスイッチング素子1bの負帰還量よりも大きくすることにより、主導するスイッチング素子を任意に選択設定することが可能となり、直列回路全体の調整を行いやすくなる効果がある。
<効果>
本実施の形態における駆動回路500において、主電流回路6に対して、複数のスイッチング素子1a,1bが直列に接続されており、駆動回路500は、複数のスイッチング素子1a,1bの各々に対して駆動回路100を備える。
従って、直列接続されたスイッチング素子1a,1bのスイッチングを同期させることが可能となる。
<実施の形態6>
<構成>
図10に、本実施の形態における駆動回路600の構成を示す。本実施の形態における駆動回路600は、駆動回路600がスイッチング素子1a,1bとともにブリッジ回路を形成する点が、実施の形態5の駆動回路500(図8)と異なる。
<動作>
ブリッジ回路の場合は、実施形態5と異なり、直列接続された各々のスイッチング素子1a,1b(MOSFET)のオン期間は同期されるとは限らず、多くの場合に独立のスイッチングタイミングでの動作が要求される。
図11(a)を用いて、逆アームがオフ状態(即ちスイッチング素子1aがオフ状態)でかつ、逆アームのダイオード12ないしはMOSFET(スイッチング素子1a)の寄生ダイオードに還流中に、スイッチング素子1bがターンオンする場合の動作を説明する。
このとき、ダイオード12は急にはオフできないため、瞬間的にダイオード12にリカバリー電流と呼ばれる逆電流Iが流れる。このリカバリー電流Iの増加時には、共通インダクタ7aに発生する電圧はスイッチング素子1aのVGS逆バイアスを深くし、安全側に動作する。リカバリー電流Iの収束時にはdi/dtが逆向きとなってスイッチング素子1aが一瞬オンされるため、di/dtを減じる方向に作用する。これはダイオード12のハードリカバリーを軽減し、リカバリー電流Iの収束時のdi/dtによるサージ電圧や、その寄り返しによる振動を抑制する。
リカバリー収束時のdi/dtを減じようとすると、MOSFETの損失特性に悪影響を与えるため、スイッチング素子1aの寄生ダイオードには制約がある。かといって外部にダイオード12を設けたとしても、リカバリー電荷の低減とリカバリー収束時のdi/dtの両立には制限がある。従って、負帰還量を適正に調整した場合には、MOSFETの動作により回路全体としてdi/dtを減じる特性は利点となる。
次に、図11(b)を用いて、逆アームがオフ状態(即ちスイッチング素子1aがオフ状態)のときにスイッチング素子1bがターンオフする場合の動作を説明する。このとき、スイッチング素子1bに流れていたドレイン電流が逆アームのダイオード12ないしはスイッチング素子1aの寄生ダイオードへと還流する。高耐圧のダイオード12は急速には導通できないため、フォワードリカバリーと呼ばれる直流特性よりも大きい過渡的順電圧降下を生じる。このとき共通インダクタ7aに発生する電圧は、スイッチング素子1aをオン駆動する。スイッチング素子1aは、例え寄生ダイオードがあったとしてもオン駆動されてチャネルが開けば逆方向の電圧降下が低下するので、回路全体としてフォワードリカバリーによって発生する過渡的な熱損失を低減する。
<効果>
本実施の形態における駆動回路600において、複数の駆動回路は、複数のスイッチング素子1a,1bと主電流回路6とともにブリッジ回路を形成することを特徴とする。
従って、ターンオンスイッチングにおいては、逆相(逆アーム)のダイオード12のリカバリー時に逆相のスイッチング素子1aの逆バイアスが深くなり誤動作が防止される。また、ターンオフスイッチングにおいては、逆相のスイッチング素子1aが純バイアスしてオンされることにより、ダイオード12と並列に電流を流す経路が形成されるため、フォワードリカバリーが低減される。
<実施の形態7>
<構成>
図12に、本実施の形態における駆動回路700の構成を示す。実施の形態1(図1)においては、共通インダクタ7による負帰還を効果的に機能させるためにコンデンサ8をさらに設けた。この場合、負帰還時以外の期間にもコンデンサ8の充放電を行う必要があるため、駆動電力が増大する。本実施の形態における駆動回路700は、この駆動電力の増大を軽減する。
図12に示すように、本実施の形態における駆動回路700は、実施の形態1の駆動回路100(図1)に対して、以下の点が異なる。駆動回路700は、直流電源30をさらに備え、直流電源30の電圧(例えば10V)はスイッチング素子1のオン電圧(例えば5V)よりも高いとする。直流電源30の負側はスイッチング素子1のソース側の電位に接続されている。また、コンデンサ8の一端は、スイッチング素子1のゲート側に接続される代わりに直流電源30の正側に接続されている。
また、駆動回路700は、コンデンサ用スイッチング素子13をさらに備える。コンデンサ用スイッチング素子13は、スイッチング素子1のゲート側と、コンデンサ8の一端との間に接続されている。コンデンサ用スイッチング素子13は、共通インダクタ7による負帰還電圧が生じたときにのみオンする。
本実施の形態においては、共通インダクタ7による負帰還電圧が生じたときにのみコンデンサ用スイッチング素子13をオンするために、例えばツェナーダイオード14を用いる。ツェナーダイオード14のカソードはコンデンサ用スイッチング素子13のゲートと接続される。また、ツェナーダイオード14のアノードは、スイッチング素子1のソースと共通インダクタ7との間に接続される。
<動作>
スイッチング素子1がオン状態の間は、直流電源30によりコンデンサ8が充電される。そして、スイッチング素子1がターンオフすると、共通インダクタ7の負帰還電圧がツェナーダイオード14に印加されることにより、コンデンサ用スイッチング素子13がオン状態となる。よって、駆動インダクタンス4に対してコンデンサ8から放電可能な状態となる。
<効果>
本実施の形態における駆動回路700は、直流電源30をさらに備え、直流電源30の電圧はスイッチング素子1のオン電圧よりも高く、直流電源30の負側はスイッチング素子1のソース側の電位に接続され、コンデンサ8の一端は、スイッチング素子1のゲート側に接続される代わりに直流電源30の正側に接続され、コンデンサ用スイッチング素子13をさらに備え、コンデンサ用スイッチング素子13は、スイッチング素子1のゲート側と、コンデンサ8の一端との間に接続され、当該コンデンサ用スイッチング素子13は、共通インダクタ7による負帰還電圧が生じたときにのみオンすることを特徴とする。
従って、コンデンサ用スイッチング素子13は、共通インダクタ7による負帰還電圧が生じたときにのみオンすることによって、スイッチング素子1のターンオフ時のみコンデンサ8が放電されるため、実施の形態1で述べた効果に加えて、駆動回路700の駆動電力を低減することが可能である。
<実施の形態8>
本実施の形態における半導体装置は、実施の形態1における駆動回路100(図1)と、スイッチング素子1とを備える。スイッチング素子1はパワーモジュール内に配置され、コンデンサ8も同じパワーモジュール内に配置される。
図13(a)にパワーモジュールの一例を示す。スイッチング素子1はパワーモジュールの銅などのベース板上に絶縁層を介して配置される。スイッチング素子1とプリント配線基板60はワイヤ50を介して接続されており、コンデンサ8はプリント配線基板60上に配置されている。プリント配線基板60上には外部接続用ソケット40が設けられる。また、図13(b)のようにスイッチング素子1とコンデンサ8を同じ基板上に配置してもよい。ここで、コンデンサ8は例えば面実装コンデンサである。
実施の形態1における駆動回路100では、共通インダクタ7の負帰還動作に対する駆動インダクタンス4,5の阻害作用をコンデンサ8により軽減している。このとき、コンデンサ8よりも共通インダクタ7側にある駆動インダクタンスの成分が少ない方が、効果が高い。従って、コンデンサ8はスイッチング素子1(MOSFET)の近くに設置したほうが、効果が高い。よって、コンデンサ8をパワーモジュールに内蔵することにより、より高い効果を奏する事が可能となる。
<効果>
本実施の形態における半導体装置において、スイッチング素子1はパワーモジュール内に配置され、コンデンサ8は当該パワーモジュール内に配置されることを特徴とする。
従って、スイッチング素子1が配置されるパワーモジュール内にコンデンサ8を配置することによって、コンデンサ8とスイッチング素子1との間の配線のインダクタンスが低減される。よって、コンデンサ8によって、駆動インダクタンス4,5の影響をより効果的に抑制可能である。
<実施の形態9>
本実施の形態における半導体装置は、実施の形態1〜8のいずれかの駆動回路100,200,300,400,500,500A,600,700と、スイッチング素子とを備える。実施の形態1〜8においては、スイッチング素子としてMOSFETへの適用を想定したが、大電流応用においては電圧変動の尤度がより大きく必要となることから高耐圧のスイッチが適する。従って、SiCを代表とするワイドギャップ半導体にて構成されるスイッチ素子を用いることによって最も効果を発揮する。
実施の形態1〜8において説明した駆動回路は、MOSFETに代表される「スイッチ対象電流のdi/dt変化期間にdi/dt変化を与えるに十分な速度で制御電圧に対応したスイッチ電流量変化を示すスイッチ」であれば適用可能である。特に大電流用途においては電圧変動の尤度がより大きく必要となることから高耐圧のスイッチが適する。従ってSiCを代表とするワイドギャップ半導体にて構成されるスイッチング素子1と組み合わせることによってもっとも効果を発揮する。
また、ワイドギャップ半導体は一般に酸化物などによって実現される絶縁膜との境界に発生する寄生準位によりVGSに対して急峻なチャネル導通特性が得がたいという傾向を有する。すなわち、VGSの変化に対するドレイン電流の変化量がシリコンを使用したものより小さくなる傾向がある。このため負帰還が発生しにくくなるが、実施の形態1〜8で述べた駆動回路と組み合わせることによりその問題を軽減可能となる。
<効果>
本実施の形態における半導体装置において、スイッチング素子はワイドバンドギャップ半導体を含むことを特徴とする。
従って、スイッチング素子をワイドギャップ半導体にて構成することにより、より高耐圧大電流の用途に適用可能となる。ワイドギャップ半導体であっても、実施の形態1〜8の駆動回路と組み合わせることによって、サージ電圧の抑制と低損失を両立しながら負帰還を生じさせることが可能となる。
<まとめ>
本発明の駆動回路(例えば駆動回路100)は、共通インダクタ7を配して負帰還を得ると共に、MOSFETのゲートとソースに対して、共通インダクタ7を含まない箇所でコンデンサ8を接続する事を特徴とする。
このコンデンサ8は、共通インダクタ7の両端電圧がdi/dtにより瞬時的に増加しようとするときに、MOSFETのゲート・ソース間の寄生容量へ充放電電流を即座に供給する役割を果たす。
これにより共通インダクタ7の両端に発生する電圧を効果的にソースに印加し、負帰還動作を生じさせる。更に、負帰還が不要となった後はコンデンサ8からの放電によりゲート・ソース間を急速に充電し、オン電圧低下の遅延を防止する。
以上のような効果により、駆動インダクタンス4,5が共通インダクタ7に対して支配的に影響するほど大きくても、ターンオフスイッチング前半の電圧変化速度を減じることなく後半の電流変化速度を抑制でき、かつその後のオン電圧低下も遅滞なく行える事から、最小限の損失増加にてターンオフの際にdi/dtを抑制可能となる。
本発明における駆動回路(例えば駆動回路100)によれば、共通インダクタ7に発生する電圧による負帰還に対し、コンデンサ8を追加することにより駆動インダクタンス4,5の電流をほとんど変化させる事無しに、かつゲート抵抗Rの両端電圧をほとんど変化させること無しに、入力容量11からの放電電流を低減でき、最小限の共通インダクタ7によって効果的にターンオフ時のdi/dtを低減することが出来る。
また、負帰還量に起因する駆動インダクタンス4,5の上限がなくなり、駆動インダクタンス4,5の上限値が大幅に高くなる。
さらに、駆動回路200によれば、負帰還量をゲート抵抗RG1とゲート抵抗RG2の比で調整可能となるので、負帰還量の微調整が容易となる。
また、本発明における駆動回路(例えば駆動回路100)は、di/dtのみを選択的に抑制できる事から、ターンオンを含むスイッチング時の振動波形を抑制する効果もあり、また短絡発生時においては短絡電流の増加速度を抑制することにより短絡保護を容易にする効果もある。
また、本発明における駆動回路(例えば駆動回路100)を、負帰還が構成困難となるワイドギャップ半導体からなるスイッチング素子1と組み合わせた場合には、その不利を軽減できる。
なお、本明細書において、説明の記述上スイッチング素子1,1a,1bとしてMOSFETを想定したが、冒頭で説明したとおりスイッチング素子1,1a,1bは、「MOSFETを代表とする半導体スイッチ群」である。すなわち、di/dt変化期間にdi/dt変化を与えるに十分な速度で、制御電圧に対応したスイッチ電流変化を示すスイッチであればどのようなスイッチにも適用できる。
また、共通インダクタ7は、di/dtに対して負帰還量を与えるものであれば、純粋なインダクタンスでなくとも、どのようなインピーダンスのものでも良い。
さらに、スイッチング素子1,1a,1bは、並列接続されて成るものであるかどうかを問わない。例えば図6の様に並列接続されている場合について述べる。駆動回路300のソース側と主電流回路6との接続において、図6のように駆動回路300のソース側と主電流回路6とを1点で接続してもよい。つまり、スイッチング素子1aのソース側はスイッチング素子1bのソース側に一旦接続され、スイッチング素子1bのソース側と主電流回路6とが1点で接続される。また、スイッチング素子1a,1bからの位置が同等となる位置において駆動回路300と主電流回路6が接続されてもよい。この場合、駆動回路300のソース側と主電流回路6とは複数点(2点)で接続される。ループ回路によるループ電流の発生を避けるためには、1点接続が有利である。一方、複数点で接続する場合は、配線の自己インピーダンスの調整が容易となる。
なお、本明細書中で実施の形態の説明に使用した数値は一例であり、本発明を制限するものではない。また、使用した値は説明の都合上割りきりの良い値を選択しており、具体的な応用に最適な値とは限らない。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
4,5 駆動インダクタンス、6 主電流回路、7,7a,7b 共通インダクタ、8,8a,8b コンデンサ、9 仮想スイッチ、10 電源、11 入力容量、12 ダイオード、13 コンデンサ用スイッチング素子、14 ツェナーダイオード、20 駆動部、30 直流電源、40 外部接続用ソケット、50 ワイヤ、60 プリント配線基板、100,200,300,400,500,500A,600,700 駆動回路。

Claims (10)

  1. 主電流回路に接続されるスイッチング素子を駆動する駆動回路であって、
    前記スイッチング素子のゲートにオン、オフ電圧を印加する駆動部と、
    前記主電流回路と前記スイッチング素子とで形成されるループの前記スイッチング素子のソース側と、当該駆動回路とに共通する配線部分に配置された共通インダクタと、
    前記共通インダクタよりも前記駆動部側のゲート・ソース往復線間に接続されたコンデンサと、
    を備える、
    駆動回路。
  2. 前記主電流回路に対して、複数の前記スイッチング素子が並列に接続されており、
    前記複数のスイッチング素子の各々に対して、前記共通インダクタと、前記コンデンサとを備えることを特徴とする、
    請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記複数のスイッチング素子の各々に対して前記コンデンサを備える代わりに、
    複数の前記コンデンサのうち、少なくとも最も前記駆動部側に備わるコンデンサを備えることを特徴とする、
    請求項2に記載の駆動回路。
  4. 直流電源をさらに備え、
    前記直流電源の電圧は前記スイッチング素子のオン電圧よりも高く、
    前記直流電源の負側は前記スイッチング素子のソース側の電位に接続され、
    前記コンデンサの一端は、前記スイッチング素子のゲート側に接続される代わりに前記直流電源の正側に接続され、
    コンデンサ用スイッチング素子をさらに備え、
    前記コンデンサ用スイッチング素子は、前記スイッチング素子のゲート側と、前記コンデンサの前記一端との間に接続され、
    当該コンデンサ用スイッチング素子は、前記共通インダクタによる負帰還電圧が生じたときにのみオンすることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の駆動回路。
  5. 前記スイッチング素子のゲート側に、複数の駆動電流制限部をさらに備え、
    前記複数の駆動電流制限部は直列接続されており、
    前記コンデンサの一端は、前記複数の駆動電流制限部の間に接続されていることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれかに記載の駆動回路。
  6. 前記主電流回路に対して、複数の前記スイッチング素子が直列に接続されており、
    複数の前記スイッチング素子の各々に対して請求項1、請求項4、請求項5のいずれかに記載の駆動回路を備える、
    駆動回路。
  7. 前記複数の駆動回路は、前記複数のスイッチング素子と前記主電流回路とともにブリッジ回路を形成することを特徴とする、
    請求項6に記載の駆動回路。
  8. 前記スイッチング素子と、
    請求項1〜5のいずれかに記載の駆動回路と、
    を備える、
    半導体装置。
  9. 前記スイッチング素子はワイドバンドギャップ半導体を含むことを特徴とする、
    請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記スイッチング素子はパワーモジュール内に配置され、
    前記コンデンサは当該パワーモジュール内に配置されることを特徴とする、
    請求項8または請求項9に記載の半導体装置。
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