JP2002135097A - 半導体装置および半導体装置モジュール - Google Patents

半導体装置および半導体装置モジュール

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JP2002135097A JP2000326886A JP2000326886A JP2002135097A JP 2002135097 A JP2002135097 A JP 2002135097A JP 2000326886 A JP2000326886 A JP 2000326886A JP 2000326886 A JP2000326886 A JP 2000326886A JP 2002135097 A JP2002135097 A JP 2002135097A
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Toshiyuki Kikunaga
敏之 菊永
Akihiko Iwata
明彦 岩田
Hiroshi Ito
寛 伊藤
Giichi Tsunoda
義一 角田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己消弧形半導体素子のコレクタ−エミッタ
間電圧が素子の最大定格値を越えることを防止するとと
もに、ターンオフ時間の増大によるエネルギー損失の増
大を防止した半導体装置を提供する。 【解決手段】 過電圧防止回路100は、IGBT3の
コレクタにカソードが接続されたツェナーダイオード2
0と、ツェナーダイオード20のアノードとゲートドラ
イブ回路18の制御信号入力段に接続された、クランプ
信号を増幅する入力トランジスタ19のベースとの間
に、並列に接続された抵抗21およびコンデンサ22と
で構成されている。ゲートドライブ回路18のトランジ
スタ181のベースには入力トランジスタ19のコレク
タが接続され、入力トランジスタ19のエミッタはIG
BT3のエミッタに接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に関し、
特に、自己消弧形半導体素子を過電圧から保護する半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に、3相2レベルインバータの出
力部の構成を示す。図10において、電源ラインである
P−N線間には、自己消弧形半導体素子である絶縁ゲー
トバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Tr
ansistor:IGBT)が、複数直列に接続されたトランジスタ
列が3列設けられている。
【0003】そして、各トランジスタ列には、その中間
部分に出力ノードU、VおよびWが設けられ、図示しな
い負荷に接続される構成となっている。この、出力ノー
ドU、VおよびWを境にして、各トランジスタ列は、電
源ラインP側である高電位側と、電源ラインN側である
低電位側とに分けられる。
【0004】すなわち、出力ノードU、VおよびWの電
位を基準電位とし、電源ラインPの電位との間でスイッ
チング動作する高電位側のトランジスタ列と、電源ライ
ンNの電位を基準電位とし、出力ノードU、VおよびW
の電位との間でスイッチング動作する低高電位側のトラ
ンジスタ列とに分けられる。
【0005】なお、各IGBTには還流ダイオードが逆
並列に接続され、また、P−N線間には、平滑コンデン
サ2が接続されている。
【0006】以下においては、図10に示すトランジス
タ列のうち、出力ノードUに対して高電位側のトランジ
スタ列HTL1に着目して説明する。
【0007】図10に示すように、トランジスタ列HT
L1は、直列に接続されたn個のIGBTQ1〜Qn
と、それぞれ逆並列に接続さたダイオードD1〜Dnを
有している。このような構成とするのは、複数のIGB
Tで電圧を分担することで高い耐電圧特性を得るためで
ある。
【0008】IGBTを直列接続した場合に問題となる
のは、IGBTの陽極(以後、コレクタと呼称)−陰極
(以後、エミッタと呼称)間に、コレクタ−エミッタ間
電圧(以後、単にVceと表記する場合あり)の最大定格
以上の電圧(以後、過電圧と呼称)が加わることであ
る。
【0009】IGBTでは降伏電圧に対して、コレクタ
−エミッタ間電圧Vceの最大定格は余裕を持たせない設
計になっている。そのため、コレクタ−エミッタ間に最
大定格以上の電圧がかからないように注意しなければな
らない。コレクタ−エミッタ間に最大定格以上の電圧が
加わる要因の最たるものは、ターンオンもしくはターン
オフ時に、直列接続したIGBT間で、コレクタ−エミ
ッタ間電圧の立下り開始時間もしくは立ち上がり開始時
間にずれ(以後、スイッチング時のタイミングずれと呼
称)が生じることである。
【0010】ターンオフ時を例に挙げると、最も顕著な
場合には、直列接続した1つのIGBTのみがオフ動作
に入り、残りのIGBTがオン状態のままの場合が考え
られる。
【0011】この場合、オフ動作に入った1つのIGB
Tに、本来は、直列接続した全てのIGBTで負担すべ
き直流電圧が印加され当該IGBTが破壊される。
【0012】なお、このときの電圧の立ち上がり速度
は、スイッチング時のタイミングずれが全くない場合に
比べて、直列接続されたIGBTの個数の2分の1乗倍
(ルート倍)に速くなる。
【0013】すなわち、ターンオフ時には、IGBT内
部の電荷が電界によって移動し、空乏層が広がることで
IGBTのコレクタ−エミッタ間電圧が上昇する。電荷
の移動に際しては、距離が同じであれば、電界がN倍に
なれば移動時間は1/N1/2になるので、電圧の立ち上
がり速度は、直列接続されたIGBTの個数の2分の1
乗倍になるものと概算するものである。
【0014】従って、従来からIGBTに過電圧が印加
されないようにするための工夫がなされている。
【0015】図11に、自己消弧形半導体素子の従来の
過電圧抑制回路の一例として、”Switching Voltage Tr
ansient Protection Schemes For High Current IGBT M
odules”,IEEE 1994で開示されている構成を示す。
【0016】図11においては、図10に示すトランジ
スタ列HTL1のうちの1つのIGBTQkを例に採
り、IGBTQkに過電圧抑制回路4が接続された構成
を示している。
【0017】図11に示すように、過電圧抑制回路4
は、IGBTQkのコレクタにカソードが接続されたツ
ェナーダイオード5と、IGBTQkのゲートにカソー
ドが接続され、アノードがツェナーダイオード5のアノ
ードに接続されたダイオード6とで構成されている。
【0018】なお、IGBTQkには、そのゲートのオ
ン・オフ動作を制御するゲートドライブ回路7が接続さ
れ、また、ダイオードDkが逆並列に接続されている。
【0019】以下、過電圧抑制回路4の回路の動作につ
いて説明する。ツェナーダイオード5のツェナー電圧は
IGBTQkのコレクタ−エミッタ間電圧Vceの最大定
格よりも小さい値に設定されている。従って、IGBT
QkのVceがツェナーダイオード5のツェナー電圧以上
になると、ツェナーダイオード5が導通する。
【0020】そして、IGBTQkのコレクタから過電
圧抑制回路4を流れる電流はIGBTQkのゲートとゲ
ートドライブ回路7に分流し、IGBTQkのゲート−
エミッタ間電圧がしきい値電圧を越えると、IGBTQ
kを一時的にオンさせることで、IGBTQkのコレク
タ−エミッタ間電圧Vceの上昇を抑える。
【0021】そして、IGBTQkのコレクタ−エミッ
タ間電圧Vceがツェナーダイオード5のツェナー電圧以
下になるとツェナーダイオード5はオフし、IGBTQ
kのゲート−エミッタ間電圧がしきい値電圧以下に低下
するのでIGBTQkはオフしVceは上昇する。
【0022】このようにスイッチングのタイミングずれ
等のコレクタ−エミッタ間電圧Vceを上昇させる要因が
続く間はIGBTQkのオンとオフが繰り返され、Vce
が最大定格以上に上昇することを抑える。Vceを上昇さ
せる要因がなくなるとVceはツェナーダイオードのツェ
ナー電圧以下に収まる。
【0023】なお、過電圧抑制回路4、IGBTQkの
主端子間電圧をツェナー電圧以上には上昇させないので
クランプ回路と呼称でき、ツェナーダイオード5のツェ
ナー電圧はクランプ電圧と呼称できる。
【0024】次に、図12に自己消弧形半導体素子の従
来の過電圧抑制回路の一例として、米国特許US5946178
(PCT Filed : Mar. 1, 1996)に示された構成を示す。
【0025】なお、図12においても、図10に示すト
ランジスタ列HTL1のうちの1つのIGBTQkを例
に採り、IGBTQkに過電圧抑制回路としてアクティ
ブスナバ8、および動作電圧レベル限定アクティブスナ
バ9が接続された構成を示している。また、IGBTQ
kには、そのゲートのオン・オフ動作を制御するゲート
ドライブ回路7が接続されている。
【0026】図12に示すように、アクティブスナバ8
は、IGBTQkのコレクタとゲートとの間に直列に接
続された抵抗81とコンデンサ82とで構成されてい
る。
【0027】動作電圧レベル限定アクティブスナバ9
は、あらかじめ設定された電圧以上から機能するアクテ
ィブスナバであり、IGBTQkのコレクタと増幅回路
10を構成するトランジスタ104のゲートとの間に直
列に接続されたダイオード92とコンデンサ93、およ
びダイオード92に並列に接続されたツェナーダイオー
ド91を有している。なお、ダイオード91および92
のアノードはIGBTQkのコレクタに接続されてい
る。
【0028】また、トランジスタ104のゲートはコン
デンサ93とともに、コンデンサ93は抵抗12を介し
てIGBTQkのゲートに接続されている。
【0029】増幅回路10は、動作電圧レベル限定アク
ティブスナバ9からの過電圧抑制信号を増幅する回路で
あり、トランジスタ104の他に、トランジスタ104
のドレインとIGBTQkのエミッタとの間に並列に接
続されたコンデンサ102と、トランジスタ104のソ
ースとIGBTQkのゲートとの間に接続された抵抗1
03と、トランジスタ104のドレインに正極が接続さ
れIGBTQkのエミッタに負極が接続された直流電源
101とを有して構成されている。
【0030】以下、過電圧抑制回路の動作について説明
する。アクティブスナバ8にはIGBTQkがターンオ
フ動作に入った直後からIGBTQkのコレクタ−エミ
ッタ間電圧Vceの上昇率(以後、単にdVce/dtと表
記する場合あり)に比例した電流が流れる。
【0031】この電流がIGBTQkのゲートとゲート
ドライブ回路7に分流し、IGBTQkのゲート−エミ
ッタ間電圧がしきい値電圧を越えるとIGBTQkは一
時的にオンする。そうするとdVce/dtは小さくなる
ので、アクティブスナバ8を流れる電流は小さくなり、
IGBTQkのゲート−エミッタ間電圧がしきい値電圧
よりも小さくなり、IGBTQkはオフする。その結
果、IGBTQkのdVce/dtが回路パラメータで決
まる値に抑えられる。
【0032】次に動作電圧レベル限定アクティブスナバ
9の動作を説明する。コンデンサ93が充電されていな
いときは、アクティブスナバ8と同様にIGBTQkが
ターンオフ動作に入った直後からdVce/dtに比例し
た電流が動作電圧レベル限定アクティブスナバ9を流
れ、この電流が増幅回路10で増幅され、増幅された電
流がIGBTQkのゲートとゲートドライブ回路7に分
流する。
【0033】IGBTQkのゲート−エミッタ間電圧が
しきい値電圧を越えると、IGBTQkが一時的にオン
しIGBTQkのdVce/dtが小さくなる。そうする
と、動作電圧レベル限定アクティブスナバ9を流れる電
流は小さくなり、IGBTQkのゲート−エミッタ間電
圧がしきい値電圧よりも小さくなるので、IGBTQk
はオフする。その結果IGBTQkのdVce/dtは回
路パラメータで決定される値に抑えられる。
【0034】次に、コンデンサ93が充電されている場
合の動作を説明する。IGBTQkのコレクタ−エミッ
タ間電圧Vceがコンデンサ93の充電電圧以下のとき、
コンデンサ93に電流は流れ込まないため動作電圧レベ
ル限定アクティブスナバ9は動作しない。
【0035】しかし、IGBTQkのコレクタ−エミッ
タ間の電圧がコンデンサ93の充電電圧以上になるとI
GBTQkのdVce/dtに比例した電流が動作電圧レ
ベル限定アクティブスナバ9に流れ、コンデンサ93が
充電されていない場合と同様に動作する。
【0036】なお、動作電圧レベル限定アクティブスナ
バ9の動作中は、コンデンサ93の充電電圧は上昇を続
けるが、充電電圧がツェナーダイオード91のツェナー
電圧よりも高くなった場合には、コンデンサ93に充電
された電荷がIGBTQkがオン状態のときにツェナー
ダイオード12を通って放電されるので、コンデンサ9
3の充電電圧はツェナーダイオード12のツェナー電圧
に等しくなり、動作電圧レベル限定アクティブスナバ9
の動作開始電圧はツェナーダイオード12のツェナー電
圧と等しくなる。従って、ターンオフ開始時にはコンデ
ンサ93の充電電圧がツェナー電圧を越えていることは
ない。
【0037】なお、IGBTQkがオフ状態である場
合、直列接続されたIGBT間の電圧はIGBTQkに
並列に接続された抵抗13によって分圧される。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】図11に示した過電圧
抑制回路4では、ツェナーダイオード5に並列に存在す
る寄生キャパシタンスの影響で、ターンオフ動作に入っ
た直後から流れるdVce/dtに比例した電流が、IG
BTQkのコレクタからツェナーダイオード5、ダイオ
ード6を通り、IGBTQkのゲート端子とゲートドラ
イブ回路7に分流する。そして、IGBTQkのゲート
−エミッタ間電圧がしきい値電圧を越えるとIGBTQ
kが一時的にオンしIGBTQkのdVce/dtを抑え
るため、意に反しターンオフ速度が遅くなる。
【0039】図13は、モータなどのインダクタンス成
分を持つ負荷を動作させるためにIGBTを用いる装置
において、過電圧抑制回路4を使用する構成を示してい
る。
【0040】図13において、IGBTQ1〜Qnが直
列に接続され、それぞれには過電圧抑制回路4とゲート
ドライバ7が接続されている。また、またIGBTQ1
〜Qnには、ダイオードD1〜Dnがそれぞれ逆並列に
接続されている。
【0041】そして、IGBTQ1〜Qnに並列に負荷
14および直流電源16が配設され、負荷14に並列に
ダイオード1が配設されている。なお直流電源16の負
極はIGBTQnのエミッタに接続され、両者は接地さ
れている。
【0042】図13に示すように、負荷14がインダク
タンス成分を持つ場合、IGBTのターンオフ時の損失
を小さくするためには、ツェナーダイオード5(図11
参照)のツェナー電圧を大きく設定する必要がある。
【0043】すなわち、ターンオフ時の損失はコレクタ
−とエミッタ間を流れる主電流のターンオフ下降時間
(以後、単にTfと表記する場合あり)に依存するが、
Tfは主回路の寄生インダクタンス(以後、単にLsと表
記する場合あり)17に蓄えられているエネルギーが、
IGBT列で消費され尽くすまで続く。
【0044】ここで、IGBTQkを例に採り、図14
にターンオフ時のIGBTQkのコレクタ−エミッタ間
電圧Vceとコレクタ電流(以後、単にIcと表記する場
合あり)の概略特性を示す。
【0045】ターンオフ開始後、IGBTQkのコレク
タ−エミッタ間電圧Vceが直流電源16の直流電圧を、
直列接続されたIGBTの個数で割った均等分担電圧
(以後、単にVdcと表記する場合あり)を越えた時点か
らIGBTQkのIcは減少し始め、それによりサージ
電圧(Ls・dIc/dt)が発生し、IGBTQkのV
ceはさらに上昇する。
【0046】コレクタ−エミッタ間電圧Vceがツェナー
ダイオード5のツェナー電圧で規定されるクランプ電圧
(以後、単にVclampと表記する)に達したところで、
クランプ回路(過電圧抑制回路4)は動作し、VceはV
clampにクランプされる。
【0047】コレクタ電流Icがゼロになる、すなわち
寄生インダクタンス17に蓄えられたエネルギーが全て
IGBTQkで消費されるとサージ電圧はなくなり、コ
レクタ−エミッタ間電圧Vceは均等分担電圧Vdcまで下
がり、IGBTQkはオフ状態になる。寄生インダクタ
ンス17に蓄えられたエネルギーはIGBTQkで単位
時間あたり(Vclamp−Vdc)×Icだけ消費される。
【0048】寄生インダクタンス17に蓄えられたエネ
ルギーはIcが一定ならば変わらないので、ターンオフ
下降時間Tfはクランプ電圧Vclampが大きい程短くな
る。寄生インダクタンス17に蓄えられていて、IGB
TQkで消費されるエネルギーは一定であるが、電源か
ら供給されるエネルギーがターンオフ中に常に単位時間
あたりVdc×IcだけIGBTQkで消費されており、
ターンオフ下降時間Tfが長いほどターンオフ時のエネ
ルギー損失は大きくなる。
【0049】以上の理由からクランプ電圧Vclampはで
きる限り大きく設定した方がターンオフ時の損失は小さ
くなる。しかし、ターンオフ時の損失を小さくするため
に、クランプ電圧Vclampを大きく設定すると、クラン
プ動作後、オフ状態のときに、クランプをしたIGBT
Qkのコレクタ−エミッタ間電圧Vceはクランプ電圧V
clampと等しくなり、残りのIGBTのVceはその分小
さくなり、直列接続されたIGBT間の電圧分担が不均
一になるので電圧分担を等しくするための分圧抵抗が必
要となる。
【0050】また、IGBTQkのコレクタからツェナ
ーダイオード5、ダイオード6、IGBTQkのゲート
までの回路には寄生インダクタンス、寄生キャパシタン
スがあるので、IGBTQkのコレクタ−エミッタ間電
圧Vceがツェナー電圧を越えてからツェナーダイオード
5が導通し、IGBTQkが一時的にオンしVceが下が
り始めるまでに時間遅れが生じる。
【0051】dVce/dtが高い場合、上記の時間遅れ
のためにクランプ動作が遅れ、IGBTQkのコレクタ
−エミッタ間電圧Vceが最大定格よりも高くなる。それ
を防ぐためにツェナーダイオード5のツェナー電圧を小
さくすると、過電圧防止回路の遅れ時間は変わらないの
で、dVce/dtが低い場合にはクランプ電圧も低くな
り、前述の理由により、ターンオフ時の損失が大きくな
る。
【0052】一方、図12に示す過電圧抑制回路では、
アクティブスナバ8はIGBTQkのターンオフ直後か
ら電圧の立ち上がりを制限するため、スイッチング時間
が遅くなる。
【0053】また、アクティブスナバ8、動作電圧レベ
ル限定アクティブスナバ9は、ともにIGBTQkのコ
レクタ−エミッタ間電圧Vceの変化に応じた制御を行う
ため、直列接続されたIGBT間の分担されたコレクタ
−エミッタ間電圧Vceにばらつきがあっても、それぞれ
のVceの時間変化がなければアクティブスナバ8、動作
電圧レベル限定アクティブスナバ9は働かず、直列接続
された複数のIGBTにおいて、オフ状態のときの電圧
分担を等しくすることはできない。そのためオフ状態の
ときの電圧分担を等しくするために分圧抵抗13が必要
になる。
【0054】また、動作電圧レベル限定アクティブスナ
バ9はツェナーダイオード12のツェナー電圧を均等分
担電圧Vdc以下の任意の電圧に設定することができな
い。
【0055】すなわち、オフ状態のときゲートドライブ
回路7は常にIGBTQkのゲートから電荷を取り除く
動作をする。コンデンサ93は過電圧抑制動作中は、常
にオフ信号を受けており、ゲートドライブ回路7が抜き
去る分の電流を流し続けなければならないため、考えら
れ得るターンオフ時間に応じた容量が必要になる。
【0056】ツェナーダイオード12のツェナー電圧を
均等分担電圧Vdc以下に設定すると、電源電圧の変動に
応じてコンデンサ93からIGBTQkのゲートおよび
ゲートドライブ回路7に電流が流れる。コンデンサ93
の容量が大きいと上記の電流が大きくなり、IGBTQ
kのゲート−エミッタ間電圧がしきい値電圧まで上昇
し、一時的オン動作が必要でないときにIGBTQkが
オンする。そのため、ツェナーダイオード12のツェナ
ー電圧は均等分担電圧Vdcよりも大きく設定しなければ
ならず、IGBTQkのdVce/dtが高い場合は、動
作電圧レベル限定アクティブスナバ9の遅れ時間のため
に過電圧抑制動作が遅れ、コレクタ−エミッタ間電圧V
ceがその最大定格以上になるため、アクティブスナバ8
でターンオフ直後からdVce/dtを抑える必要があ
り、スイッチングが遅くなる。
【0057】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、自己消弧形半導体素子のコレクタ
−エミッタ間電圧が素子の最大定格値を越えることを防
止するとともに、ターンオフ時間の増大によるエネルギ
ー損失の増大を防止した半導体装置を提供することを目
的とする。
【0058】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の半導体装置は、自己消弧形半導体素子を制御する半
導体装置であって、前記自己消弧形半導体素子の第1の
主電極と、前記自己消弧形半導体素子のゲートを制御す
るゲートドライブ回路に接続される入力トランジスタの
制御電極との間に接続された過電圧防止回路を備え、前
記入力トランジスタの第1の主電極は、前記自己消弧形
半導体素子の第2の主電極に接続され、第2の主電極
は、前記ゲートドライブ回路の入力端子に接続され、前
記過電圧防止回路は、ツェナーダイオードと抵抗素子と
を有し、前記ツェナーダイオードのカソードが前記自己
消弧形半導体素子の前記第1の主電極に接続され、アノ
ードが前記抵抗素子の第1の端部に接続され、前記抵抗
素子の第2の端部が前記入力トランジスタの前記制御電
極に接続される。
【0059】本発明に係る請求項2記載の半導体装置
は、前記過電圧防止回路は、前記抵抗素子に並列に接続
されたコンデンサをさらに有している。
【0060】本発明に係る請求項3記載の半導体装置
は、自己消弧形半導体素子を制御する半導体装置であっ
て、前記自己消弧形半導体素子の第1の主電極と、前記
自己消弧形半導体素子のゲートを制御するゲートドライ
ブ回路に接続された入力トランジスタの制御電極との間
に接続された電圧上昇率抑制回路を備え、前記入力トラ
ンジスタの第1の主電極は、前記自己消弧形半導体素子
の第2の主電極に接続され、第2の主電極は、前記ゲー
トドライブ回路の入力端子に接続され、前記電圧上昇率
抑制回路は、ツェナーダイオードとコンデンサとを有
し、前記ツェナーダイオードのカソードが前記自己消弧
形半導体素子の前記第1の主電極に接続され、アノード
が前記コンデンサの第1の電極に接続され、前記コンデ
ンサの第2の電極が前記入力トランジスタの前記制御電
極に接続されている。
【0061】本発明に係る請求項4記載の半導体装置
は、自己消弧形半導体素子を制御する半導体装置であっ
て、前記自己消弧形半導体素子の第1の主電極と、前記
自己消弧形半導体素子のゲートを制御するゲートドライ
ブ回路に接続された入力トランジスタの制御電極および
第1の主電極との間に接続された分圧均等化回路を備
え、前記入力トランジスタの前記第1の主電極は、前記
自己消弧形半導体素子の第2の主電極に接続され、第2
の主電極は、前記ゲートドライブ回路入力端子に接続さ
れ、前記分圧均等化回路は、ツェナーダイオードと周波
数フィルタとを有し、前記周波数フィルタは、スイッチ
ング時に前記自己消弧形半導体素子の前記第1および第
2の主電極間電圧の主な周波数成分よりも低い周波数成
分の電流を主に通過させるようにカットオフ周波数が設
定され、前記ツェナーダイオードのカソードが前記自己
消弧形半導体素子の前記第1の主電極に接続され、前記
周波数フィルタは、前記ツェナーダイオードのアノード
と、前記入力トランジスタの前記制御電極および前記第
1の主電極との間に接続され、前記ツェナーダイオード
のツェナー電圧は、前記自己消弧形半導体素子がオフ状
態のときに負担する電圧に等しい値に設定される。
【0062】本発明に係る請求項5記載の半導体装置
は、前記周波数フィルタが、第1および第2の抵抗素子
とインダクタとを有し、前記ツェナーダイオードのアノ
ードが前記第1の抵抗素子の第1の端部に接続され、前
記第1の抵抗素子の第2の端部が前記インダクタおよび
前記第2の抵抗素子の第1の端部に接続され、前記イン
ダクタの第2の端部は、前記入力トランジスタの前記制
御電極に接続され、前記第2の抵抗素子の第2の端部
は、前記入力トランジスタの前記第1の主電極に接続さ
れる。
【0063】本発明に係る請求項6記載の半導体装置
は、前記周波数フィルタは、抵抗素子とコンデンサとを
有し、前記ツェナーダイオードのアノードが前記抵抗素
子の第1の端部に接続され、前記抵抗素子の第2の端部
が前記コンデンサの第1の電極および前記入力トランジ
スタの前記制御電極に接続され、前記コンデンサの第2
の電極が、前記入力トランジスタの前記第1の主電極に
接続される。
【0064】本発明に係る請求項7記載の半導体装置
は、自己消弧形半導体素子を制御する半導体装置であっ
て、前記自己消弧形半導体素子の第1の主電極と、前記
自己消弧形半導体素子のゲートを制御するゲートドライ
ブ回路に並列に接続された第1および第2の入力トラン
ジスタの制御電極との間にそれぞれ接続された過電圧防
止回路および電圧上昇率抑制回路と、前記自己消弧形半
導体素子の第1の主電極と、前記第1および第2の入力
トランジスタに並列に接続された、第3の入力トランジ
スタの制御電極および第1の主電極との間に接続された
分圧均等化回路とを備え、前記第1ないし第3の入力ト
ランジスタの第1の主電極は、前記自己消弧形半導体素
子の第2の主電極に接続され、第2の主電極は、前記ゲ
ートドライブ回路入力端子に接続され、前記過電圧防止
回路は、第1のツェナーダイオードと、抵抗素子と、コ
ンデンサとを有し、前記第1のツェナーダイオードのカ
ソードが前記自己消弧形半導体素子の前記第1の主電極
に接続され、アノードが前記抵抗素子の第1の端部に接
続され、前記抵抗素子の第2の端部が前記第1の入力ト
ランジスタの前記制御電極に接続され、前記コンデンサ
が前記抵抗素子に並列に接続され、前記電圧上昇率抑制
回路は、第2のツェナーダイオードとコンデンサとを有
し、前記第2のツェナーダイオードのカソードが前記自
己消弧形半導体素子の前記第1の主電極に接続され、ア
ノードが前記コンデンサの第1の電極に接続され、前記
コンデンサの第2の電極が前記第2の入力トランジスタ
の前記制御電極に接続され、前記分圧均等化回路は、第
3のツェナーダイオードと周波数フィルタとを有し、前
記周波数フィルタは、スイッチング時に前記自己消弧形
半導体素子の前記第1および第2の主電極間電圧の主な
周波数成分よりも低い周波数成分の電流を主に通過させ
るようにカットオフ周波数が設定され、前記第3のツェ
ナーダイオードのカソードが前記自己消弧形半導体素子
の前記第1の主電極に接続され、前記周波数フィルタ
は、前記第3のツェナーダイオードのアノードと、前記
第3の入力トランジスタの前記制御電極および前記第1
の主電極との間に接続され、前記第2のツェナーダイオ
ードのツェナー電圧は、前記第1のツェナーダイオード
のツェナー電圧より小さく、前記第1のツェナーダイオ
ードのツェナー電圧は、前記自己消弧形半導体素子の前
記第1および第2の主電極間電圧の最大定格値より小さ
く設定し、前記第3のツェナーダイオードのツェナー電
圧は、前記自己消弧形半導体素子がオフ状態のときに負
担する電圧に等しい値に設定される。
【0065】本発明に係る請求項8記載の半導体装置モ
ジュールは、複数直列に接続された前記自己消弧形半導
体素子と、複数の前記自己消弧形半導体素子のそれぞれ
に接続された、請求項1ないし請求項7記載の何れかの
前記半導体装置とを備え、複数の前記自己消弧形半導体
素子および複数の前記半導体装置がパッケージ化されて
いる。
【0066】
【発明の実施の形態】<A.実施の形態1> <A−1.装置構成>図1は、本発明に係る実施の形態
1の過電圧防止回路100を有するIGBT(絶縁ゲー
トバイポーラトランジスタ)3のゲートを制御するゲー
ト回路40の構成を示す図である。なお、IGBT3
は、3相2レベルインバータ等の出力部を構成する直列
接続された複数IGBTのうちの1つであり、ダイオー
ド33が逆並列に接続されている。
【0067】過電圧防止回路100は、IGBT3のコ
レクタにカソードが接続されたツェナーダイオード20
と、ツェナーダイオード20のアノードとゲートドライ
ブ回路18の制御信号入力段に接続された、クランプ信
号を増幅するトランジスタ(以後、入力トランジスタと
呼称)19のベースとの間に、並列に接続された抵抗2
1およびコンデンサ22とで構成されている。
【0068】IGBT3のゲートのゲートのオン・オフ
動作を制御するゲートドライブ回路18は、定電圧源V
cとIGBT3のエミッタとの間に直列に接続されたト
ランジスタ181および182を有し、トランジスタ1
81および182のコレクタが出力ノードとなって、I
GBT3のゲートにスイッチング時間を調節するゲート
抵抗23を介して接続されている。
【0069】トランジスタ181のベースには入力トラ
ンジスタ19のコレクタが接続され、入力トランジスタ
19のエミッタはIGBT3のエミッタに接続されてい
る。
【0070】また、トランジスタ181のベースには、
IGBT3のオン・オフを指令するゲート指令信号出力
素子24の出力が接続されている。なお、トランジスタ
181および182のベースは電気的に接続され、この
部分にゲート指令信号出力素子24の出力が接続される
ので、この部分がゲートドライブ回路18の入力端子と
言うことができる。
【0071】<A−2.動作および効果>IGBT3の
コレクタ−エミッタ間電圧Vceがツェナーダイオード2
0のツェナー電圧を越えるとツェナーダイオード20が
導通し、入力トランジスタ19のベースに電流が流れ、
ゲートドライブ回路18にオンの制御信号を入力する。
その結果、IGBT3のゲート−エミッタ間電圧をしき
い値電圧まで上昇させて、IGBT3を一時的にオンさ
せ、IGBT3のコレクタ−エミッタ間電圧Vceを下げ
ることができる。
【0072】ここで、抵抗21はクランプ動作を長時間
に渡って維持するために配設されている。すなわち、長
時間に渡ってツェナーダイオード20のツェナー電圧を
越える電圧がコレクタ−エミッタ間電圧Vceとして印加
され、コンデンサ22が充電されて充電電圧がVceを越
えると、抵抗21を有さない場合にはコンデンサ22に
は電流が流れなくなる。しかし、抵抗21を配設するこ
とで、入力トランジスタ19のベースに電流を流し続け
ることができ、長時間のクランプ動作が可能となる。
【0073】なお、ツェナーダイオード20および抵抗
21だけでもクランプ動作は可能であるが、抵抗21は
ツェナーダイオード20のアノードの電圧に応じた電流
を流すため、IGBT3のコレクタ−エミッタ間電圧V
ceがツェナー電圧を越えた直後は僅かな電流しか流さな
い。一方、IGBT3のコレクタ−エミッタ間電圧Vce
の立ち上がりが一定とした場合、コンデンサ22を流れ
る電流はVceがツェナーダイオード20のツェナー電圧
を越えた直後から、IGBT3のコレクタ−エミッタ間
電圧Vceの上昇率(dVce/dt)に応じた一定の電流
を流すので、コンデンサ22を配設することで高速応答
性を有することができる。
【0074】また、ツェナーダイオード20に寄生キャ
パシタンスがある場合でも、入力トランジスタ19のゲ
インを調節することで、その影響を解消し、IGBT3
を高速にスイッチングすることができる。
【0075】なお、入力トランジスタ19のゲイン調節
の方法としては、入力トランジスタ19のベース−エミ
ッタ間に抵抗を介挿し、ベースに流れ込んでいた電流を
分流する方法を採れば良い。
【0076】ここで、ツェナーダイオード20のツェナ
ー電圧の設定について説明する。前述のように、クラン
プ電圧が高いほどIGBT3のターンオフ時のエネルギ
ー損失は小さくなるので、ツェナー電圧はできるだけ大
きく設定する。
【0077】しかし、過電圧防止回路100の閉ループ
には時間遅れがあるため、実際のクランプ電圧はツェナ
ー電圧よりもTd(遅れ時間)×(dVce/dt)だけ
大きくなる。従って、ツェナー電圧は、遅れ時間により
増大したクランプ電圧がIGBT3のコレクタ−エミッ
タ間電圧Vceの最大定格を越えない範囲で大きく設定す
る。
【0078】<B.実施の形態2> <B−1.装置構成>図2は、本発明に係る実施の形態
2の電圧上昇率抑制回路200を有するゲート回路40
の構成を示す図である。なお、図1を用いて説明した過
電圧防止回路100と同じ構成には同じ符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0079】電圧上昇率抑制回路200は、IGBT3
のコレクタにカソードが接続されたツェナーダイオード
25と、ツェナーダイオード25のアノードとゲートド
ライブ回路18の制御信号入力段に接続された入力トラ
ンジスタ19のベースとの間に接続されたコンデンサ2
6とで構成されている。コンデンサ26はIGBT3の
コレクタ−エミッタ間電圧Vceの上昇率(dVce/d
t)を検出し、その大きさに応じた信号をゲートドライ
ブ回路7に送る機能を有している。
【0080】<B−2.動作および効果>IGBT3の
コレクタ−エミッタ間電圧Vceがツェナーダイオード2
5のツェナー電圧を越えるとツェナーダイオード25が
導通し、IGBT3のVceの上昇率(dVce/dt)に
応じた電流が入力トランジスタ19のベースに流れ、ゲ
ートドライブ回路18にオンの制御信号を入力する。そ
の結果、IGBT3のゲート−エミッタ間電圧をしきい
値電圧まで上昇させ、IGBT3を一時的にオンさせ、
IGBT3のVceの上昇率を抑制することができる。
【0081】すなわち、電圧上昇率抑制回路200にお
いては、dVce/dtに応じてコンデンサ26に流れる
電流でIGBT3がオンするように容量が調整されてい
るので、dVce/dtが小さくなるとIGBT3はオフ
することになる。この結果、コレクタ−エミッタ間電圧
VceはIGBT3のオン・オフの繰り返しにより、微視
的には鋸波状の波形となるが、巨視的にはdVce/dt
が緩やかになる。
【0082】従って、直列接続された複数のIGBTの
コレクタ−エミッタ間に過電圧が印加される原因が、I
GBTのスイッチングのタイミングずれにある場合、例
えば、1つのIGBTがターンオフ動作に入り、その他
のIGBTがオン状態にあってターンオフが遅れている
ような場合、dVce/dtが緩やかであれば先にターン
オフ動作に入ったIGBTが完全にオフする前に、遅れ
てターンオフするIGBTもターンオフ動作に入ること
ができ、各IGBTがオフするタイミングの同期を取る
ことができるので、IGBTのコレクタ−エミッタ間に
最大定格以上の電圧が印加されることを防止できる。
【0083】なお、図1を用いて説明した過電圧防止回
路100においても、コンデンサ22にはdVce/dt
に応じた電流が流れるが、過電圧防止回路100では、
コンデンサ22に流れる電流だけではIGBT3がオン
しないように、容量が調整され、抵抗21に流れる電流
が重畳されることでIGBT3がオンするように抵抗値
が調整されている。
【0084】また、電圧上昇率抑制回路200において
は、ツェナーダイオード25を用いることで、電圧上昇
率の抑制はコレクタ−エミッタ間電圧Vceがツェナーダ
イオード25のツェナー電圧以上のときのみ行われる。
従って、図12を用いて説明した従来の過電圧抑制回路
のように、ターンオフ直後からdVce/dtを抑える必
要がなく、スイッチング速度が低下することはない。
【0085】<C.実施の形態3> <C−1.装置構成>図3は、本発明に係る実施の形態
3の定常分圧均等化回路300を有するゲート回路40
の構成を示す図である。なお、図1を用いて説明した過
電圧防止回路100と同じ構成には同じ符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0086】定常分圧均等化回路300は、IGBT3
のコレクタにカソードが接続されたツェナーダイオード
27と、ツェナーダイオード27のアノードとゲートド
ライブ回路18の制御信号入力段に接続された入力トラ
ンジスタ19のベースとの間に直列に接続された抵抗2
81およびインダクタ282、抵抗281とインダクタ
282との接続点と入力トランジスタ19のエミッタと
の間に接続された抵抗283で構成されるローパスフィ
ルタ28とを有している。
【0087】ここで、ツェナーダイオード27のツェナ
ー電圧は、IGBT3がオフ状態のときに保持すべきコ
レクタ−エミッタ間電圧Vceに設定する。すなわち、ツ
ェナーダイオード27のツェナー電圧は、直列接続され
た複数のIGBTの全てがオフ状態のときに、通常、I
GBT列の全体に加わる直流電圧を、直列接続されたI
GBTの個数で割った値に設定する。
【0088】<C−2.動作および効果>IGBT3の
コレクタ−エミッタ間電圧Vceがツェナーダイオード2
7のツェナー電圧を越えると、ツェナーダイオード27
が導通し、ローパスフィルタ28で規定されるカットオ
フ周波数以下の周波数成分だけ入力トランジスタ19の
ベースに流れる。
【0089】ここで、ローパスフィルタ28のカットオ
フ周波数はターンオフ時のコレクタ−エミッタ間電圧V
ceの主な周波数成分よりも低い周波数に設定すること
で、IGBT3のスイッチング直後の高速な過渡的な信
号が多い場合には、IGBT3のコレクタから入力トラ
ンジスタ19のベースまではハイインピーダンスとし、
IGBT3のコレクタから入力トランジスタ19のエミ
ッタまではローインピーダンスとすることで、入力トラ
ンジスタ19のベースに電流が流れないようにし、IG
BT3のスイッチング動作後、完全にオフ状態になっ
て、カットオフ周波数以下の、低速なほぼ一定の信号が
多くなった場合には、IGBT3のコレクタから入力ト
ランジスタ19のベースまではローインピーダンスと
し、IGBT3のコレクタから入力トランジスタ19の
エミッタまではハイインピーダンスとすることができ
る。
【0090】換言すれば、IGBT3のコレクタ−エミ
ッタ間電圧Vceがツェナーダイオード27のツェナー電
圧以上になった場合のみ、入力トランジスタ19のベー
スにカットオフ周波数以下の周波数成分を有する電流を
流し、ゲートドライブ回路18にオンの制御信号を入力
することができる。
【0091】その結果、IGBT3のゲート−エミッタ
間電圧をしきい値電圧まで上昇させ、IGBT3を一時
的にオンさせ、IGBT3のコレクタ−エミッタ間電圧
Vceをツェナーダイオード27のツェナー電圧に抑え、
オフ状態のときの直列接続した複数のIGBTにおける
電圧分担を均等にすることができる。
【0092】従って、図12を用いて説明した従来の過
電圧抑制回路のように、オフ状態の電圧分担を均等にす
る分圧抵抗を別個に設けることが不要になる。
【0093】<C−3.変形例>なお、ローパスフィル
タ28の代わりに、図4に示すローパスフィルタ29
(インピーダンス素子)を有した定常分圧均等化回路3
00Aを用いても良い。
【0094】ローパスフィルタ29は、ツェナーダイオ
ード27のアノードとゲートドライブ回路18の制御信
号入力段に接続された入力トランジスタ19のベースと
の間に接続された抵抗291と、入力トランジスタ19
のエミッタとベースとの間に接続されたコンデンサ29
2とで構成されている。
【0095】ローパスフィルタ29の動作はローパスフ
ィルタ28と同様であるが、ローパスフィルタ29には
インタダクタを有さないので、製造においては、インタ
ダクタの発生する電磁界の影響を考慮しての配置等に留
意する必要がなく、製造が容易であるという利点を有し
ている。
【0096】<D.実施の形態4>以上説明した本発明
に係る実施の形態1〜3においては、IGBT3に過電
圧防止回路100、電圧上昇率抑制回路200、定常分
圧均等化回路300をそれぞれ単独で接続する構成を示
したが、以下に説明する実施の形態4においては、IG
BT3に上記の3つの回路を接続した構成を示す。
【0097】<D−1.装置構成>図5に、過電圧防止
回路100、電圧上昇率抑制回路200、定常分圧均等
化回路300で構成される過電圧保護回路500を有す
るゲート回路40の構成を示す。
【0098】図5において、過電圧防止回路100は、
IGBT3のコレクタとゲートドライブ回路18の制御
信号入力段に接続されたトランジスタ32のベースとの
間に配設され、電圧上昇率抑制回路200は、IGBT
3のコレクタとゲートドライブ回路18の制御信号入力
段に接続されたトランジスタ31のベースとの間に配設
され、定常分圧均等化回路300のインダクタ282
は、ゲートドライブ回路18の制御信号入力段に接続さ
れたトランジスタ30のベースに接続され、また、抵抗
283は、抵抗281とインダクタ282との接続点と
トランジスタ30のエミッタとの間に接続されている。
【0099】なお、トランジスタ30〜32のコレクタ
は、トランジスタ181のベースに接続され、トランジ
スタ30〜32のエミッタはIGBT3のエミッタに接
続されている。
【0100】なお、その他、図1を用いて説明した過電
圧防止回路100と同じ構成には同じ符号を付し、重複
する説明は省略する。
【0101】<D−2.動作および効果>前述したよう
にクランプ電圧は高い方がターンオフ時のエネルギー損
失は小さくなるので、クランプ電圧がIGBT3のコレ
クタ−エミッタ間電圧Vceの最大定格を越えない範囲
で、できるだけ大きくなるように、回路パラメータを設
定する。
【0102】しかし、実施の形態1において説明したよ
うに、過電圧防止回路100の閉ループには時間遅れが
あるため、実際のクランプ電圧はツェナー電圧よりもT
d(遅れ時間)×(dVce/dt)だけ大きくなる。従
って、ツェナーダイオード20のツェナー電圧は、遅れ
時間により増大したクランプ電圧がIGBT3のコレク
タ−エミッタ間電圧Vceの最大定格を越えない範囲で大
きく設定する必要がある。
【0103】一方で、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが
最大定格を越えないようにdVce/dtの最大値に合わ
せてツェナーダイオード20のツェナー電圧を小さくす
ると、dVce/dtが小さい場合にクランプ電圧が小さ
くなり、ターンオフ時のエネルギー損失が大きくなる。
【0104】しかし、電圧上昇率抑制回路200を併せ
て備えることで、コレクタ−エミッタ間電圧Vceの最大
定格を越えないように確実にクランプすること、および
ターンオフ時のエネルギー損失を小さくすることが実現
できる。
【0105】電圧上昇率抑制回路200は実施の形態2
において説明したように、IGBT3のコレクタ−エミ
ッタ間電圧Vceの上昇率(dVce/dt)を抑制する機
能を有している。
【0106】そこで、過電圧防止回路100が制御でき
る範囲まで電圧上昇率抑制回路200によってdVce/
dtを抑制することで、dVce/dtが大きい場合と、
dVce/dtが小さい場合とで極端な差が生じないよう
にして、ツェナーダイオード20のツェナー電圧を、I
GBT3においてVceの最大定格を越えることなく、ま
たターンオフ時のエネルギー損失を小さくできる値に容
易に設定することが可能となる。
【0107】また、電圧上昇率抑制回路200はdVce
/dtに応じた制御を行うので、dVce/dtが小さい
ときは有効な制御(IGBT3を一時的にオンする制
御)を行わず、dVce/dtは低下しない。
【0108】また、電圧上昇率抑制回路200はツェナ
ーダイオード25によって動作電圧が限定されるので、
ターンオフ直後からdVce/dtを抑えることがないよ
うにツェナーダイオード25のツェナー電圧を設定する
ことで、スイッチング速度が低下することを防止でき
る。従って、ツェナーダイオード25のツェナー電圧は
過電圧防止回路100のツェナーダイオード20のツェ
ナー電圧よりも小さい値に設定する。
【0109】なお、電圧上昇率抑制回路200は、dV
ce/dtを過電圧防止回路100が制御できる範囲まで
抑制することが役割であるため、過電圧防止回路100
がクランプ動作に入った後は、コンデンサ26は電流を
流し続ける必要はない。
【0110】従って、コンデンサ26の容量を大きく設
定する必要はなく、ツェナーダイオード25のツェナー
電圧を均等分担電圧Vdc以下にした場合でも、均等分担
電圧Vdcの変動によってコンデンサ26を流れる電流を
小さくでき、当該電流によって誤ってクランプ動作を起
こすことが防止できる。
【0111】よって、ツェナーダイオード25のツェナ
ー電圧を任意の値に設定することができ、例えばツェナ
ー電圧を低く設定し、低いコレクタ−エミッタ間電圧V
ceから電圧上昇dVce/dtを制御するといった利用法
が可能になる。
【0112】実施の形態3において説明したように、定
常分圧均等化回路300を用いると、個々のIGBTに
分圧抵抗を配設せずとも、直列接続されたIGBT列に
おいて、分圧の均等化ができる。もちろん、定常分圧均
等化回路300と分圧抵抗とを併用しても良く、また、
図5に示す過電圧保護回路500において定常分圧均等
化回路300の代わりにIGBT3に並列に分圧抵抗を
配設した構成としても良い。
【0113】図6に、図5に示す過電圧保護回路500
を用いた場合の、IGBT3のコレクタ−エミッタ間電
圧Vceとコレクタ電流Icの特性を示す。
【0114】図6において、スイッチングのタイミング
ずれにより、先にターンオフしたIGBT3のコレクタ
−エミッタ間電圧Vceは、高い電圧上昇率dVce/dt
で立ち上がる。この電圧Vceが電圧上昇率抑制回路20
0のツェナーダイオード25ツェナー電圧(Vbreak)
を越えると電圧上昇率抑制回路200が動作し、dVce
/dtが抑制される。その結果、コレクタ−エミッタ間
電圧Vceの最大定格を越えないように過電圧防止回路1
00で制御できる範囲までdVce/dtが抑えられる。
【0115】その後、過電圧防止回路100のツェナー
電圧に達すると、過電圧防止回路100が動作し、コレ
クタ−エミッタ間電圧Vceはクランプ電圧Vclampの値
でクランプされる。
【0116】ターンオフが完了した後、定常分圧均等化
回路300が動作し、直列接続されたIGBT3は等し
く均等分担電圧Vdcに収まる。
【0117】なお、図6においては遅れてターンオフし
たIGBTのコレクタ−エミッタ間電圧Vceの特性につ
いても示しており、当該特性においては階段状の特性と
なっているが、これは先にターンオフしたIGBTのV
ceと、遅れてターンオフIGBTのVceとで電源ライン
間(P−N線間)の電圧となるので、先にターンオフし
たIGBTのVceがクランプ電圧Vclampで規制される
ほど高い分だけ、遅れてターンオフIGBTのVceが低
くなっていることを示している。なお、完全にオフ状態
になると両者のVceは均等分担電圧Vdcに一致する。
【0118】<D−3.変形例>図5を用いて説明した
過電圧保護回路500は、過電圧防止回路100、電圧
上昇率抑制回路200、定常分圧均等化回路300で構
成されていたが、図7に示すように、定常分圧均等化回
路300の代わりに、定常分圧均等化回路300Aを用
いた構成としても良い。
【0119】定常分圧均等化回路300Aは、定常分圧
均等化回路300と同様の機能を有しているが、先に説
明したようにローパスフィルタ29にはインタダクタを
有さないので、製造においては、インタダクタの発生す
る電磁界の影響を考慮しての配置等に留意する必要がな
く、製造が容易であるという利点を有している。
【0120】<E.実施の形態5>図8は、実施の形態
1〜4において説明した、過電圧防止回路100、電圧
上昇率抑制回路200、定常分圧均等化回路300、お
よびこれらを含んで構成される過電圧保護回路500の
何れかを含むゲート回路40により制御される自己消弧
形半導体素子が複数直列に接続された半導体装置モジュ
ール600を示す図である。
【0121】図8において、自己消弧形半導体素子とし
て、IGBTQ1〜Qnまでのn個のIGBTが直列に
接続され、そのそれぞれにゲート回路40が接続されて
いる。なお、IGBTQ1〜Qnのそれぞれにはダイオ
ードD1〜Dnが逆並列に接続されている。
【0122】そして、半導体装置モジュール600には
自己消弧形半導体素子の接続点NDがモジュール外部に
引き出され、外部回路との接続が可能な構成となってい
る。
【0123】このように、過電圧保護回路等を含んだゲ
ート回路40と直列接続された自己消弧形半導体素子と
をモジュール化することで、装置を小型化でき、不具合
が生じた場合にはモジュール単位で交換できるなど、メ
ンテナンスを容易にすることができる。
【0124】なお、過電圧保護回路500や、電圧上昇
率抑制回路200を用いる場合は、ローパスフィルタ2
8(あるいは29)のカットオフ周波数、または入力ト
ランジスタ19、31〜33のゲインなどをモジュール
外で変更できるようにしても良い。
【0125】例えば、ローパスフィルタ28あるいは2
9のカットオフ周波数を変更するには、ローパスフィル
タ28中にインダクタを複数種類備え、またローパスフ
ィルタ29中にコンデンサを複数種類備え、それらを外
部スイッチで切り替える構成とすれば良い。
【0126】また、トランジスタのゲインを変更するに
は、ベース−エミッタ間に複数種類の抵抗を備え、それ
らを外部スイッチで切り替える構成とすれば良い。
【0127】<F.実施の形態1〜5の変形例>なお、
以上説明した実施の形態1〜5においては、ゲートドラ
イブ回路18の構成として、IGBT3のターンオン時
にはpnpバイポーラトランジスタ181を、ターンオ
フ時にはnpnバイポーラトランジスタ182を用いる
構成を示したが、図10に示すようにIGBT3のター
ンオン動作にnpnバイポーラトランジスタ182を、
ターンオフ動作にpnpバイポーラトランジスタ181
を用いる構成としても、入力トランジスタ19(30、
31、32)のコレクタを定電圧源Vcに、エミッタを
ゲートドライブ回路18の信号出力ノードに接続すれば
同様の効果が得られる。
【0128】図10において、ゲートドライブ回路18
のトランジスタ182のベースには、入力トランジスタ
19のエミッタが接続され、トランジスタ182よび1
81のエミッタが出力ノードとなって、IGBT3のゲ
ートにスイッチング時間を調節するゲート抵抗23を介
して接続されている。また、トランジスタ181のベー
スには、IGBT3のオン・オフを指令するゲート指令
信号出力素子24の出力が接続され、トランジスタ18
1および182のベースは電気的に接続されている。
【0129】また、以上の説明においてはとして自己消
弧形半導体素子としてIGBTを例に挙げたが、本発明
はMOSFETなどの他の自己消弧形半導体素子に対し
ても適用可能であり、また、インバータへの適用に限定
されず、自己消弧形半導体素子を直列に接続した構成に
適用することで、同様の効果を得られる。
【0130】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の半導体装置
によれば、ツェナーダイオードのカソードが自己消弧形
半導体素子の第1の主電極に接続され、アノードが抵抗
素子の第1の端部に接続され、抵抗素子の第2の端部が
入力トランジスタの制御電極に接続された過電圧防止回
路を備えているので、自己消弧形半導体素子の第1およ
び第2の主電極間の電圧がツェナーダイオードのツェナ
ー電圧を越えたところで、ツェナーダイオードが導通
し、入力トランジスタの制御電極に電流が流れ、ゲート
ドライブ回路にオンの制御信号を入力する。その結果、
自己消弧形半導体素子の制御電極と第2の主電極間の電
圧をしきい値電圧まで上昇させて、自己消弧形半導体素
子を一時的にオンさせ、自己消弧形半導体素子の第1お
よび第2の主電極間の電圧を下げることができる。従っ
て、ツェナーダイオードのツェナー電圧をできるだけ大
きく設定することで、自己消弧形半導体素子のクランプ
電圧を高くして、ターンオフ時のエネルギー損失を小さ
くできる。
【0131】本発明に係る請求項2記載の半導体装置に
よれば、過電圧防止回路が、抵抗素子に並列に接続され
たコンデンサをさらに有しているので、コンデンサには
自己消弧形半導体素子の第1および第2の主電極間の電
圧がツェナーダイオードのツェナー電圧を越えた直後か
ら、電圧上昇率に応じた一定の電流が流れるので、過電
圧防止回路が高速応答性を有することになる。
【0132】本発明に係る請求項3記載の半導体装置に
よれば、ツェナーダイオードのカソードが自己消弧形半
導体素子の第1の主電極に接続され、アノードがコンデ
ンサの第1の電極に接続され、コンデンサの第2の電極
が入力トランジスタの制御電極に接続された電圧上昇率
抑制回路を備えているので、自己消弧形半導体素子の第
1および第2の主電極間の電圧がツェナーダイオードの
ツェナー電圧を越えたところで、ツェナーダイオードが
導通し、コンデンサが第1および第2の主電極間の電圧
上昇率を検出し、電圧上昇率に応じた電流が入力トラン
ジスタの制御電極に流れ、ゲートドライブ回路にオンの
制御信号を入力する。その結果、自己消弧形半導体素子
の制御電極と第2の主電極間の電圧をしきい値電圧まで
上昇させて、自己消弧形半導体素子を一時的にオンさ
せ、自己消弧形半導体素子の第1および第2の主電極間
の電圧の上昇率を抑制することができる。従って、自己
消弧形半導体素子を複数直列に接続した構成において、
第1および第2の主電極間に過電圧が印加される原因
が、自己消弧形半導体素子のスイッチングのタイミング
ずれにある場合、例えば、1つの自己消弧形半導体素子
がターンオフ動作に入り、その他の自己消弧形半導体素
子がオン状態にあってターンオフが遅れているような場
合、電圧上昇率が緩やかであれば先にターンオフ動作に
入った素子が完全にオフする前に、遅れてターンオフす
る素子もターンオフ動作に入ることができ、各自己消弧
形半導体素子がオフするタイミングの同期を取ることが
できるので、自己消弧形半導体素子の第1および第2の
主電極間に最大定格以上の電圧が印加されることを防止
できる。
【0133】本発明に係る請求項4記載の半導体装置に
よれば、周波数フィルタは、スイッチング時に自己消弧
形半導体素子の第1および第2の主電極間電圧の主な周
波数成分よりも低い周波数成分を主に通過させるように
カットオフ周波数が設定され、ツェナーダイオードのカ
ソードが自己消弧形半導体素子の第1の主電極に接続さ
れ、周波数フィルタは、ツェナーダイオードのアノード
と、入力トランジスタの制御電極および第1の主電極と
の間に接続され、ツェナーダイオードのツェナー電圧
は、自己消弧形半導体素子がオフ状態のときに負担する
電圧に等しい値に設定された分圧均等化回路を備えるの
で、自己消弧形半導体素子の第1の主電極と第2の主電
極間の電圧がツェナーダイオードのツェナー電圧を越え
たところで、ツェナーダイオードが導通し、スイッチン
グ時に自己消弧形半導体素子の第1および第2の主電極
間電圧の主な周波数成分よりも低い周波数成分の電流が
入力トランジスタの制御電極に流れ、ゲートドライブ回
路にオンの制御信号を入力する。その結果、自己消弧形
半導体素子の制御電極と第2の主電極間の電圧をしきい
値電圧まで上昇させて、自己消弧形半導体素子を一時的
にオンさせ、自己消弧形半導体素子の第1および第2の
主電極間の電圧をツェナーダイオードのツェナー電圧に
抑えることができ、自己消弧形半導体素子を複数直列に
接続した構成において、複数の自己消弧形半導体素子に
おける電圧分担を均等にすることができる。
【0134】本発明に係る請求項5および6記載の半導
体装置によれば、周波数フィルタの第1の抵抗素子の第
2の端部がインダクタおよび第2の抵抗素子の第1の端
部に接続され、インダクタの第2の端部が、入力トラン
ジスタの制御電極に接続され、第2の抵抗素子の第2の
端部が、入力トランジスタの第1の主電極に接続されて
いるので、スイッチング直後の過渡的な信号が多い場合
には、自己消弧形半導体素子の第1の主電極から入力ト
ランジスタの制御電極まではハイインピーダンスとし、
自己消弧形半導体素子の第1の主電極から入力トランジ
スタのエミッタまではローインピーダンスとすること
で、入力トランジスタの制御電極に電流が流れないよう
にし、自己消弧形半導体素子のスイッチング動作後、完
全にオフ状態になって、カットオフ周波数以下の、低速
なほぼ一定の信号が多くなった場合には、自己消弧形半
導体素子の第1の主電極から入力トランジスタの制御電
極まではローインピーダンスとし、自己消弧形半導体素
子の第1の主電極から入力トランジスタの第1の主電極
まではハイインピーダンスとすることができる。
【0135】本発明に係る請求項7記載の半導体装置に
よれば、過電圧防止回路、電圧上昇率抑制回路、分圧均
等化回路を備え、第2のツェナーダイオードのツェナー
電圧は、第1のツェナーダイオードのツェナー電圧より
小さく、第1のツェナーダイオードのツェナー電圧は、
自己消弧形半導体素子の第1および第2の主電極間電圧
の最大定格値より小さく設定し、第3のツェナーダイオ
ードのツェナー電圧は、自己消弧形半導体素子がオフ状
態のときに負担する電圧に等しい値に設定することで、
自己消弧形半導体素子のターンオフ、ターンオンおよ
び、オフ時に自己消弧形半導体素子の第1および第2の
主電極間に最大定格値以上の電圧が印加されることを防
止でき、自己消弧形半導体素子を複数直列に接続した構
成において、複数の自己消弧形半導体素子における電圧
分担を均等にすることができる。
【0136】本発明に係る請求項8記載の半導体装置モ
ジュールによれば、複数の自己消弧形半導体素子および
過電圧防止回路、電圧上昇率抑制回路、分圧均等化回路
の何れか、または全てを有した複数の半導体装置がパッ
ケージ化されているので、装置を小型化でき、不具合が
生じた場合にはモジュール単位で交換できるなど、メン
テナンスを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の構
成を示す回路図である。
【図2】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の構
成を示す回路図である。
【図3】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の構
成を示す回路図である。
【図4】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の変
形例の構成を示す回路図である。
【図5】 本発明に係る実施の形態4の半導体装置の構
成を示す回路図である。
【図6】 本発明に係る実施の形態4の半導体装置の動
作を説明する図である。
【図7】 本発明に係る実施の形態4の半導体装置の変
形例の構成を示す回路図である。
【図8】 本発明に係る実施の形態5の半導体装置モジ
ュールの構成を示す図である。
【図9】 ゲートドライブ回路のバイポーラトランジス
タの構成を変えた場合の実施の形態1の半導体装置に対
応する回路図である。
【図10】 3相2レベルインバータの出力部の構成を
示す図である。
【図11】 自己消弧形半導体素子の従来の過電圧抑制
回路を示す回路図である。
【図12】 自己消弧形半導体素子の従来の過電圧抑制
回路を示す回路図である。
【図13】 インダクタンス成分を有する負荷に接続さ
れたインバータの構成を説明する概略図である。
【図14】 従来の過電圧抑制回路を用いた場合のター
ンオフ時の自己消弧形半導体素子でのエネルギー損失を
説明する図である。
【符号の説明】
3 IGBT、18 ゲートドライブ回路、19,30
〜32 入力トランジスタ、20,25,27 ツェナ
ーダイオード、28,29 ローパスフィルタ、100
過電圧防止回路、200 電圧上昇率抑制回路、30
0,300A分圧均等化回路、600 半導体装置モジ
ュール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 1/00 H02M 1/00 E 5J055 7/48 7/48 M H03K 17/56 H03K 19/003 E 19/003 17/56 Z (72)発明者 岩田 明彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 伊藤 寛 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 角田 義一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G013 AA02 AA16 BA02 CB11 CB30 DA09 DA10 DA11 5G053 AA09 BA04 CA02 DA01 EB01 EC03 FA04 5H007 AA06 AA17 CA01 CB04 CB05 CC04 CC07 CC23 DB03 FA01 FA13 5H740 BA11 BB01 BB05 BB09 BC01 BC02 HH03 HH05 KK01 MM01 MM05 NN17 5J032 AA02 AA03 AA05 AB02 AC18 5J055 AX34 AX53 AX64 BX16 CX20 DX09 DX10 DX55 EX06 EX22 EY01 EY10 EY12 EY13 EY17 EZ00 EZ14 EZ66 FX12 FX17 FX36 GX01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己消弧形半導体素子を制御する半導体
    装置であって、 前記自己消弧形半導体素子の第1の主電極と、前記自己
    消弧形半導体素子のゲートを制御するゲートドライブ回
    路に接続される入力トランジスタの制御電極との間に接
    続された過電圧防止回路を備え、 前記入力トランジスタの第1の主電極は、前記自己消弧
    形半導体素子の第2の主電極に接続され、第2の主電極
    は、前記ゲートドライブ回路の入力端子に接続され、 前記過電圧防止回路は、 ツェナーダイオードと抵抗素子とを有し、 前記ツェナーダイオードのカソードが前記自己消弧形半
    導体素子の前記第1の主電極に接続され、アノードが前
    記抵抗素子の第1の端部に接続され、 前記抵抗素子の第2の端部が前記入力トランジスタの前
    記制御電極に接続される、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記過電圧防止回路は、前記抵抗素子に
    並列に接続されたコンデンサをさらに有する、請求項1
    記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 自己消弧形半導体素子を制御する半導体
    装置であって、 前記自己消弧形半導体素子の第1の主電極と、前記自己
    消弧形半導体素子のゲートを制御するゲートドライブ回
    路に接続された入力トランジスタの制御電極との間に接
    続された電圧上昇率抑制回路を備え、 前記入力トランジスタの第1の主電極は、前記自己消弧
    形半導体素子の第2の主電極に接続され、第2の主電極
    は、前記ゲートドライブ回路の入力端子に接続され、 前記電圧上昇率抑制回路は、 ツェナーダイオードとコンデンサとを有し、 前記ツェナーダイオードのカソードが前記自己消弧形半
    導体素子の前記第1の主電極に接続され、アノードが前
    記コンデンサの第1の電極に接続され、 前記コンデンサの第2の電極が前記入力トランジスタの
    前記制御電極に接続される、半導体装置。
  4. 【請求項4】 自己消弧形半導体素子を制御する半導体
    装置であって、 前記自己消弧形半導体素子の第1の主電極と、前記自己
    消弧形半導体素子のゲートを制御するゲートドライブ回
    路に接続された入力トランジスタの制御電極および第1
    の主電極との間に接続された分圧均等化回路を備え、 前記入力トランジスタの前記第1の主電極は、前記自己
    消弧形半導体素子の第2の主電極に接続され、第2の主
    電極は、前記ゲートドライブ回路入力端子に接続され、 前記分圧均等化回路は、 ツェナーダイオードと周波数フィルタとを有し、 前記周波数フィルタは、スイッチング時に前記自己消弧
    形半導体素子の前記第1および第2の主電極間電圧の主
    な周波数成分よりも低い周波数成分の電流を主に通過さ
    せるようにカットオフ周波数が設定され、 前記ツェナーダイオードのカソードが前記自己消弧形半
    導体素子の前記第1の主電極に接続され、前記周波数フ
    ィルタは、前記ツェナーダイオードのアノードと、前記
    入力トランジスタの前記制御電極および前記第1の主電
    極との間に接続され、 前記ツェナーダイオードのツェナー電圧は、前記自己消
    弧形半導体素子がオフ状態のときに負担する電圧に等し
    い値に設定する、半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記周波数フィルタは、 第1および第2の抵抗素子とインダクタとを有し、 前記ツェナーダイオードのアノードが前記第1の抵抗素
    子の第1の端部に接続され、 前記第1の抵抗素子の第2の端部が前記インダクタおよ
    び前記第2の抵抗素子の第1の端部に接続され、 前記インダクタの第2の端部は、前記入力トランジスタ
    の前記制御電極に接続され、 前記第2の抵抗素子の第2の端部は、前記入力トランジ
    スタの前記第1の主電極に接続される、請求項4記載の
    半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記周波数フィルタは、 抵抗素子とコンデンサとを有し、 前記ツェナーダイオードのアノードが前記抵抗素子の第
    1の端部に接続され、前記抵抗素子の第2の端部が前記
    コンデンサの第1の電極および前記入力トランジスタの
    前記制御電極に接続され、 前記コンデンサの第2の電極が、前記入力トランジスタ
    の前記第1の主電極に接続される、請求項4記載の半導
    体装置。
  7. 【請求項7】 自己消弧形半導体素子を制御する半導体
    装置であって、 前記自己消弧形半導体素子の第1の主電極と、前記自己
    消弧形半導体素子のゲートを制御するゲートドライブ回
    路に並列に接続された第1および第2の入力トランジス
    タの制御電極との間にそれぞれ接続された過電圧防止回
    路および電圧上昇率抑制回路と、 前記自己消弧形半導体素子の第1の主電極と、前記第1
    および第2の入力トランジスタに並列に接続された、第
    3の入力トランジスタの制御電極および第1の主電極と
    の間に接続された分圧均等化回路とを備え、 前記第1ないし第3の入力トランジスタの第1の主電極
    は、前記自己消弧形半導体素子の第2の主電極に接続さ
    れ、第2の主電極は、前記ゲートドライブ回路入力端子
    に接続され、 前記過電圧防止回路は、 第1のツェナーダイオードと、抵抗素子と、コンデンサ
    とを有し、 前記第1のツェナーダイオードのカソードが前記自己消
    弧形半導体素子の前記第1の主電極に接続され、アノー
    ドが前記抵抗素子の第1の端部に接続され、 前記抵抗素子の第2の端部が前記第1の入力トランジス
    タの前記制御電極に接続され、 前記コンデンサが前記抵抗素子に並列に接続され、 前記電圧上昇率抑制回路は、 第2のツェナーダイオードとコンデンサとを有し、 前記第2のツェナーダイオードのカソードが前記自己消
    弧形半導体素子の前記第1の主電極に接続され、アノー
    ドが前記コンデンサの第1の電極に接続され、 前記コンデンサの第2の電極が前記第2の入力トランジ
    スタの前記制御電極に接続され、 前記分圧均等化回路は、第3のツェナーダイオードと周
    波数フィルタとを有し、 前記周波数フィルタは、スイッチング時に前記自己消弧
    形半導体素子の前記第1および第2の主電極間電圧の主
    な周波数成分よりも低い周波数成分の電流を主に通過さ
    せるようにカットオフ周波数が設定され、 前記第3のツェナーダイオードのカソードが前記自己消
    弧形半導体素子の前記第1の主電極に接続され、前記周
    波数フィルタは、前記第3のツェナーダイオードのアノ
    ードと、前記第3の入力トランジスタの前記制御電極お
    よび前記第1の主電極との間に接続され、 前記第2のツェナーダイオードのツェナー電圧は、前記
    第1のツェナーダイオードのツェナー電圧より小さく、
    前記第1のツェナーダイオードのツェナー電圧は、前記
    自己消弧形半導体素子の前記第1および第2の主電極間
    電圧の最大定格値より小さく設定し、 前記第3のツェナーダイオードのツェナー電圧は、前記
    自己消弧形半導体素子がオフ状態のときに負担する電圧
    に等しい値に設定する、半導体装置。
  8. 【請求項8】 複数直列に接続された前記自己消弧形半
    導体素子と、 複数の前記自己消弧形半導体素子のそれぞれに接続され
    た、請求項1ないし請求項7記載の何れかの前記半導体
    装置とを備え、 複数の前記自己消弧形半導体素子および複数の前記半導
    体装置がパッケージ化された、半導体装置モジュール。
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