JP2015044978A - ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物及び成形体 - Google Patents

ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物及び成形体 Download PDF

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佐久間 照章
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照章 佐久間
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Abstract

【課題】ガラス繊維の解繊性に優れ、さらに外観に優れるガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】(A)ポリアミドと、(B)ガラス繊維と、を含むガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物であって、
前記ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物中における、前記(A)ポリアミドのJIS−K6920に従った98%硫酸相対粘度;ηrが、1.5以上2.7以下であり、
前記(B)ガラス繊維が、表面処理剤及び/又は集束剤を有し、
前記(B)ガラス繊維の強熱減量を10回測定したときの、平均値X及び標準偏差σが、以下の(1)式を満足する、
ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
6σ/X×100≦25・・・(1)
【選択図】なし

Description

本発明は、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物及び該ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物を含む成形体に関する。
ポリアミド樹脂やポリエステル樹脂は、優れた機械的特性(機械的強度、剛性や耐衝撃性など)を有することから、様々な産業分野で利用されている。中でもポリアミドは機械的特性を高める目的で、ガラス繊維、ガラスフレーク、アルミナ繊維や層状無機化合物などの無機化合物フィラーと複合化して用いられることが多い。このうち、無機化合物としてガラス繊維を用いる場合には、ポリアミドと複合化した際の界面状態を改質するために、シランカップリング剤やフィルム形成剤で処理されたガラス繊維が一般に用いられている。
このように、ポリアミド樹脂の機械的特性を一層向上させるために、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物に関する技術が注目されている。このようなガラス繊維集束剤として例えば、無水マレイン酸及び不飽和単量体の共重合体、並びに、シラン系カップリング剤を主たる構成成分とするガラス繊維集束剤が知られている。このようなガラス繊維集束剤で表面処理したガラス繊維を用い、ポリアミドと複合化することが一般的である。このような方法より、耐不凍液性を向上させるという技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。さらに、ポリカルボジイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、又はシランカップリング剤を用いて、ガラス繊維表面とポリアミド樹脂との耐水性を高める技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平6−128479号公報 特開平9−227173号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、ポリアミド樹脂組成物の加工時に、ガラス繊維の解繊不良がしばしば起こることがあり、ポリアミド樹脂組成物の生産性に影響を与えることがある。また、ポリアミド樹脂組成物の溶融粘度などに起因して、成形体表面にガラス繊維が浮くことなどによる成形体の外観不良も問題である。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ガラス繊維の解繊性に優れ、さらに外観に優れるガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討した。その結果、所定の条件を具備する、ポリアミド樹脂と、ガラス繊維と、を含む、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物であれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
[1]
(A)ポリアミドと、(B)ガラス繊維と、を含むガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物であって、
前記ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物中における、前記(A)ポリアミドのJIS−K6920に従った98%硫酸相対粘度;ηrが、1.5以上2.7以下であり、
前記(B)ガラス繊維が、表面処理剤及び/又は集束剤を有し、
前記(B)ガラス繊維の強熱減量を10回測定したときの、平均値X及び標準偏差σが、以下の(1)式を満足する、
ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
6σ/X×100≦25・・・(1)
[2]
前記表面処理剤及び/又は前記集束剤は、ポリウレタン樹脂、ポリカルボジイミド化合物、アクリル酸のホモポリマー、アクリル酸と該アクリル酸を除く共重合性モノマーとのコポリマー、前記ホモポリマー若しくは前記コポリマーと第1級、第2級若しくは第3級アミンとの塩、エポキシ樹脂、並びに、カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体と該カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体を除く不飽和ビニル単量体とを含む共重合体からなる群より選ばれる1種以上である、前項[1]に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
[3]
前記(B)ガラス繊維の表面処理剤及び/又は集束剤が、カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体と、該カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体を除く不飽和ビニル単量体と、の共重合体を含む、前項[1]又は[2]に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
[4]
前記(A)ポリアミド100質量部と、
前記(B)ガラス繊維1〜200質量部と、を含む、
前項[1]〜[3]のいずれか一項に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
[5]
前記(A)ポリアミドが、ポリアミド6、ポリアミド46、ポリアミド66、ポリアミド6T、ポリアミド6I、及びポリアミドMXD6、並びにこれらの少なくとも1種を構成成分として含む共重合ポリアミドからなる群より選択された1種以上である、前項[1]〜[4]のいずれか一項に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
[6]
前記(A)ポリアミドの50質量%以上が、ポリアミド中の炭素数/窒素数の比(C/N比)が7未満である、前項[1]〜[5]のいずれか一項に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
[7]
前記(A)ポリアミドの融点より60℃高い温度において、せん断速度100rad/sとしたときの、前記ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物の溶融せん断粘度ηsが200Pa・s以下である、前項[1]〜[6]のいずれか一項に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
[8]
前項[1]〜[7]のいずれか一項に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物を含む、成形体。
本発明によれば、ガラス繊維の解繊性に優れ、さらに外観に優れた成形体が得られるガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施の形態」という)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
[ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物]
本実施の形態に係るガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物(以下、単に「樹脂組成物」ともいう。)は、
(A)ポリアミドと、(B)ガラス繊維と、を含むガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物であって、
前記ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物中における、前記(A)ポリアミドのJIS−K6920に従った98%硫酸相対粘度;ηrが、1.5以上2.7以下であり、
前記(B)ガラス繊維が、表面処理剤及び/又は集束剤を有し、
前記(B)ガラス繊維の強熱減量を10回測定したときの、平均値X及び標準偏差σが、以下の(1)式を満足する。
6σ/X×100≦25・・・(1)
以下、本実施の形態に係るガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物の各構成要素について詳細に説明する。
[(A)ポリアミド樹脂]
「ポリアミド樹脂」とは、主鎖に−CO−NH−(アミド)結合を有する高分子化合物を意味する。本実施の形態で用いられる(A)ポリアミド樹脂としては、以下特に限定されないが、例えば、(a)ラクタムの開環重合で得られるポリアミド、(b)ω−アミノカルボン酸の自己縮合で得られるポリアミド、(c)ジアミン及びジカルボン酸を縮合することで得られるポリアミド、並びにこれらの共重合物が挙げられる。(A)ポリアミド樹脂は、1種で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。以下、本実施の形態における(A)ポリアミド樹脂の原料について説明する。
上記(a)ポリアミド樹脂の原料となるラクタムとしては、特に限定されないが、例えば、ピロリドン、カプロラクタム、ウンデカラクタム、及びドデカラクタムなどが挙げられる。
一方、上記(b)ポリアミド樹脂の原料となるω−アミノカルボン酸としては、特に限定されないが、例えば、上記ラクタムの水による開環化合物であるω−アミノ脂肪酸などが挙げられる。なお、上記(a)ポリアミド樹脂又は(b)ポリアミド樹脂は、それぞれ2種類以上のラクタム又はω−アミノカルボン酸を併用して縮合させたものであってもよい。
続いて、上記(c)ポリアミド樹脂の原料となるジアミン(単量体)としては、特に限定されないが、例えば、ヘキサメチレンジアミンやペンタメチレンジアミン等の直鎖状の脂肪族ジアミン;2−メチルペンタンジアミンや2−エチルヘキサメチレンジアミン等の分岐型の脂肪族ジアミン;p−フェニレンジアミンやm−フェニレンジアミン等の芳香族ジアミン;シクロヘキサンジアミン、シクロペンタンジアミンやシクロオクタンジアミン等の脂環式ジアミンなどが挙げられる。
他方、上記(c)ポリアミド樹脂の原料となるジカルボン酸(単量体)としては、特に限定されないが、例えば、アジピン酸、ピメリン酸やセバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸;フタル酸やイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸などが挙げられる。上記した単量体としてのジアミン及びジカルボン酸は、それぞれ1種単独又は2種以上の併用により縮合させてもよい。
本実施の形態で用いられる(A)ポリアミド樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリアミド4(ポリα−ピロリドン)、ポリアミド6(ポリカプロアミド)、ポリアミド11(ポリウンデカンアミド)、ポリアミド12(ポリドデカンアミド)、ポリアミド46(ポリテトラメチレンアジパミド)、ポリアミド56(ポリペンタメチレンアジパミド)、ポリアミド66(ポリヘキサメチレンアジパミド)、ポリアミド610(ポリヘキサメチレンセバカミド)、ポリアミド612(ポリヘキサメチレンドデカミド)、ポリアミド1010(ポリデカメチレンセバカミド)、ポリアミド1012(ポリデカメチレンドデカミド)、ポリアミド6T(ポリヘキサメチレンテレフタルアミド)、ポリアミド9T(ポリノナンメチレンテレフタルアミド)、ポリアミドMXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)及びポリアミド6I(ポリヘキサメチレンイソフタルアミド)、並びにこれらを構成成分として含む共重合ポリアミドなどが挙げられる。
また、共重合ポリアミドとしては、特に限定されないが、例えば、ポリアミド66及びポリアミド6Tの共重合物、ポリアミド66及びポリアミド6Iの共重合物、並びにポリアミド6T及びポリアミド6Iの共重合物などが挙げられる。
上記で列挙したポリアミドの中でも、(A)ポリアミド樹脂は、ポリアミド6、ポリアミド46、ポリアミド66、ポリアミド6T、ポリアミド6I、及びポリアミドMXD6、並びにこれらの少なくとも1種を構成成分として含む共重合ポリアミドからなる群より選択された1種以上であることが好ましい。このような(A)ポリアミド樹脂を用いることにより、得られる成形体の機械的強度、熱時剛性がより優れる傾向にある。
(A)ポリアミド樹脂の50質量%以上は、炭素数/窒素数の比(C/N比)が7未満のポリアミド樹脂であることが好ましく、60質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、100質量%がさらに好ましい。このようなポリアミド樹脂を50質量%以上含むことにより、機械的強度や熱時剛性により優れる傾向にある。尚、C/Nの比は、ホモポリマーの場合は使用するモノマーの種類によって算出することができる。また、共重合ポリアミドの場合は、C/Nの比は、使用したモノマーの共重合割合(モル比率)から、算出される平均値とする。
〔98%硫酸相対粘度;ηr〕
ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物中における、(A)ポリアミドのJIS−K6920に従った98%硫酸相対粘度;ηrは、1.5以上2.7以下であり、2.0以上2.7以下が好ましく、2.0以上2.5以下がより好ましい。98%硫酸相対粘度が1.5以上であることにより、機械的強度及び靱性により優れる樹脂組成物を得ることができる。また、98%硫酸相対粘度が2.7以下であることにより、得られる成形体の外観により優れる樹脂組成物を得ることができる。また、98%硫酸相対粘度が2.0以上2.7以下であることにより、機械的強度と外観のバランスにより一層優れた樹脂組成物が得られる傾向にある。なお、98%硫酸相対粘度は実施例に記載の方法により測定することができる。
〔(A)ポリアミドの末端基〕
(A)ポリアミドの末端基としては、特に限定されないが、例えば、アミノ基、又はカルボキシル基が挙げられる。アミノ末端基量とカルボキシル末端基量との総量(モル)に対するアミノ末端基量(モル)の比[アミノ末端基量/(アミノ末端基量+カルボキシル末端基量)]は、0.3以上1.0未満が好ましく、0.3以上0.8以下がより好ましく、0.3以上0.6以下がさらに好ましい。上記比が上記範囲内であることにより、色調、機械的強度、及び耐振動疲労特性により優れた成形品が得られる樹脂組成物となる傾向にある。
上記アミノ末端基量は、好ましくは10〜100μmol/gであり、より好ましくは15〜80μmol/gであり、さらに好ましくは30〜80μmol/gである。アミノ末端基量が上記範囲内であることにより、機械的強度により優れた成形品が得られる樹脂組成物となる傾向にある。
ここで、本明細書におけるアミノ末端基量及びカルボキシル末端基量の測定方法の例としては、1H−NMR法や滴定法が挙げられる。1H−NMR法おいては、各末端基に対応した特性シグナルの積分値によって求めることができる。滴定法においては、アミノ末端基については、ポリアミドのフェノール溶液を0.1N塩酸で滴定する方法、カルボキシル末端基については、ポリアミドのベンジルアルコール溶液を0.1N水酸化ナトリウムで滴定する方法等が挙げられる。なお、これら測定方法は、ポリアミドの構造や分子量などに応じて適宜選択して用いることができる。
さらに、比[アミノ末端基量/(アミノ末端基量+カルボキシル末端基量)]の調整方法としては、特に限定されず公知の方法を用いることができ、例えば、ポリアミド樹脂の重合時に所定の末端濃度となるように、末端調整剤を用いる方法が挙げられる。末端調整剤としては、特に限定されないが、例えば、モノアミン化合物、ジアミン化合物、モノカルボン酸化合物及びジカルボン酸化合物よりなる群から選択される1種以上が挙げられる。末端調整剤の添加時期については、末端調整剤として本来の機能を果たす限り特に制限されず、例えば、上記したポリアミドの原料を溶媒に添加するとき等が挙げられる。
[(B)ガラス繊維]
本実施の形態で用いる樹脂組成物の(B)ガラス繊維は、表面処理剤及び/又は集束剤を有する。例えば、ガラス繊維に表面処理剤及び/又は集束剤が塗布されていてもよい。(B)ガラス繊維が表面処理剤及び/又は集束剤を有することにより、加工性、特に解繊性により優れる。(B)ガラス繊維の表面処理剤及び/又は集束剤としては、特に限定はされないが、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリカルボジイミド化合物、アクリル酸のホモポリマー、及びアクリル酸と該アクリル酸を除く共重合性モノマーとのコポリマー、前記ホモポリマー又は前記コポリマーと第1級、第2級又は第3級アミンとの塩、エポキシ樹脂、並びに、カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体と該カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体を除く不飽和ビニル単量体とを含む共重合体などが挙げられる。これらは、1種単独で用いても、又は2種以上を併用してもよい。
(B)ガラス繊維の表面処理剤及び/又は集束剤が、カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体と、該カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体を除く不飽和ビニル単量体と、の共重合体を含むことが好ましい。このような共重合体を含むことにより、得られる成形体の機械的特性により優れる傾向にある。
上記カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体としては、特に限定されないが、例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸、及び無水シトラコン酸が挙げられる。この中でも無水マレイン酸が好ましい。
一方、上記カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体以外の不飽和ビニル単量体とは、上記カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体とは異なる不飽和ビニル単量体を意味する。このような不飽和ビニル単量体としては、特に限定されないが、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、2,3−ジクロロブタジエン、1,3−ペンタジエン、シクロオクタジエン、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレートが挙げられる。この中でもスチレンやブタジエンが好ましい。
カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体と、該カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体を除く不飽和ビニル単量体と、の共重合体としては、特に限定されないが、例えば、無水マレイン酸とブタジエンとの共重合体、無水マレイン酸とエチレンとの共重合体、無水マレイン酸とスチレンとの共重合体、及びこれらの混合物が好ましい。
また、カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体と、当該カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体以外の不飽和ビニル単量体との共重合体の重量平均分子量は、2,000以上が好ましく、5,000以上がより好ましい。また、重量平均分子量は、1,000,000以下が好ましく、500,000以下がより好ましい。重量平均分子量が上記範囲内であることにより、樹脂組成物の流動性がより向上する傾向にある。なお、本明細書における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定することができる。
(B)ガラス繊維の表面処理剤としては、特に限定されないが、例えば、シランカップリング剤を使用することが好適である。上記シランカップリング剤としては、特に限定されないが、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシランやN−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン等のアミノシラン類;γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランやγ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のメルカプトシラン類;エポキシシラン類;ビニルシラン類が挙げられる。この中でも、アミノシラン類がより好ましい。なお、表面処理剤は1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(B)ガラス繊維の集束剤としては、特に限定されないが、例えば、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル酸のホモポリマー、及び、アクリル酸とその他共重合性モノマーとのコポリマー、並びにアクリル酸のホモポリマー、又は、アクリル酸とその他共重合性モノマーとのコポリマーと、第1級、第2級、及び第3級アミンと、の塩が挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。この中でも、上記カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体と、該カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体を除く不飽和ビニル単量体と、の共重合体、エポキシ樹脂及びポリウレタン樹脂、並びにこれらの組み合わせが好ましく、カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体と、該カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体を除く不飽和ビニル単量体との、共重合体及びポリウレタン樹脂、並びにこれらの組み合わせがより好ましい。このような集束剤を用いることにより、樹脂組成物の機械的強度がより向上する傾向にある。
エポキシ樹脂としては、特に限定されないが、例えば、少なくとも2つ以上のグリシジル基を有するものを用いるのが好ましく、中でもビスフェノールとエピハロヒドリンとを反応させることによって得られるエポキシ樹脂がより好ましい。エポキシ樹脂のエポキシ当量は、180g/当量以上が好ましく、450〜1900g/当量がより好ましい。エポキシ当量が上記範囲内であることにより、(B)ガラス繊維の集束性がより向上する傾向にある。
ポリウレタン樹脂としては、(B)ガラス繊維の集束剤として一般的に用いられるものであれば特に制限されないが、例えば、m−キシリレンジイソシアナート(XDI)、4,4'−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアナート)(HMDI)やイソホロンジイソシアナート(IPDI)等のイソシアネートと、ポリエステル系やポリエーテル系のジオールとから合成されるものが挙げられる。
上記アクリル酸のホモポリマーの重量平均分子量は、1,000〜90,000が好ましく、1,000〜25,000がより好ましく、1,000〜25,000がさらに好ましい。なお、重量平均分子量はGPCを用いた定法により測定することができる。
アクリル酸とその他共重合性モノマーとのコポリマーを構成する上記アクリル酸と共重合体を形成するモノマーとしては、特に限定されないが、例えば、水酸基及び/又はカルボキシル基を有するモノマーが挙げられる。このような水酸基及び/又はカルボキシル基を有するモノマーとしては、特に限定されないが、例えば、アクリル酸、マレイン酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、クロトン酸、イソクロトン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸及びメサコン酸よりなる群から選択される1種以上が挙げられる(但し、アクリル酸のみの場合を除く。)。上記したモノマーのうちエステル系モノマーを1種以上有することが好ましい。
アクリル酸のホモポリマー及び/又はコポリマーと塩を形成し得る第1級、第2級及び第3級アミンとしては、特に限定されないが、例えば、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、及びグリシンが挙げられる。中和度は、他の併用薬剤(シランカップリング剤等)との混合溶液の安定性向上や、アミン臭低減の観点から、20〜90%が好ましく、30〜80%がより好ましく、40〜60%がさらに好ましい。
第1級、第2級及び第3級アミンと塩を形成するアクリル酸のポリマーの重量平均分子量は、特に制限されないが、3,000〜50,000の範囲が好ましい。重量平均分子量が3,000以上であることにより、ガラス繊維の集束性がより向上する傾向にある。また、重量平均分子量が50,000以下であることにより、樹脂組成物の機械的特性がより向上する傾向にある。
(B)ガラス繊維の表面処理剤及び/又は集束剤を調製する際には潤滑剤を使用することが好ましい。潤滑剤としては、特に限定されないが、例えば、適宜目的に応じた通常の液体又は固体の任意の滑剤材料が使用可能である。このような潤滑剤としては、特に限定されないが、例えば、カルナウバワックスやラノリンワックス等の動植物系もしくは鉱物系のワックス;脂肪酸アミド、脂肪酸エステルもしくは脂肪酸エーテル;芳香族系エステルもしくは芳香族系エーテル等の界面活性剤が挙げられる。
((B)ガラス繊維の製造方法)
(B)ガラス繊維は、上記の表面処理剤及び/又は集束剤を、公知のガラス繊維の製造工程において、ローラー型アプリケーターなどの公知の方法を用いて、ガラス繊維に塗布(付与)して製造した繊維ストランドを乾燥することによって連続的に反応させて得られる。
なお、(B)ガラス繊維の状態としては、特に限定されないが、例えば、ガラス繊維ストランドをロービングとしてそのまま使用してもよく、また、切断工程をさらに経て、チョップドストランドとして使用してもよい。なお、ストランドの乾燥は切断工程後に行っても、切断工程前に行なってもよい。
上記表面処理剤及び/又は集束剤の付着量は、(B)ガラス繊維100質量%に対し、固形分率として、0.2〜3質量%が好ましく、0.2〜2質量%がより好ましく、0.3〜2質量%がさらに好ましい。表面処理剤及び/又は集束剤の付着量が0.2質量%以上であることにより、ガラス繊維の集束性がより向上する傾向にある。一方、表面処理剤及び/又は集束剤の付着量が3質量%以下であることにより、樹脂組成物の熱安定性がより向上する傾向にある。なお、表面処理剤及び/又は集束剤の付着量は下記強熱減量として求めることができる。
(強熱減量)
表面処理剤及び/又は集束剤は、(B)ガラス繊維に対する付着量にばらつきが少なくなるように調整することが好ましい。これにより、樹脂組成物を製造する際の、ガラス繊維の解繊性を良好に調製できる傾向にある。具体的には、ガラス繊維の強熱減量を10回測定したときの、平均値X及び標準偏差σが、以下の(1)式を満たすことにより、ガラス繊維の解繊性がより向上する。6σ/X×100は、25以下であり、20以下が好ましく、15以下がより好ましい。また、6σ/X×100は、5以上が好ましい。
6σ/X×100≦25・・・(1)
なお、6σ/X×100の制御方法は、特に限定されないが、例えば、ガラス繊維の引取り速度の調整と表面処理剤又は/集束剤の塗布量を適宜制御することで制御することができる。
ここでいう平均値X及び標準偏差σは一般的な統計学上の公式より求めることができる。また、ガラス繊維を含め、一般的な生産工程の安定性を判断する尺度として、得られたもののデータの平均値に対する広がり幅を判断するために±3σを用いることから、広がり幅6σと平均値Xの関係の比である6σ/X×100をガラス繊維の強熱減量のばらつきの尺度として使用した。
驚くべきことに、6σ/X×100が25以下であるときに解繊性に優れた樹脂組成物を得ることが可能となった。尚、ガラス繊維の解繊性に不具合があると、得られた組成物を成形した際に成形体表面に現れることがあり、外観不良につながる場合がある。
(B)ガラス繊維の含有量は、ポリアミド樹脂100質量部に対し、1〜200質量部が好ましく、5〜150質量部がより好ましく、30〜120質量部がさらに好ましい。(B)ガラス繊維の含有量が上記範囲内であることにより、樹脂組成物の機械的強度、流動性及び外観が共に一層優れる傾向にある。
[樹脂組成物に含まれうる他の成分]
上記した成分の他に、必要に応じてさらに他の成分を添加してもよい。
このような他の成分としては、特に限定されないが、例えば、フェノール系熱安定剤、リン系熱安定剤、アミン系熱安定剤、硫黄系熱安定剤、紫外線吸収剤、光劣化防止剤、可塑剤、滑剤、結晶核剤、離型剤、難燃剤、着色剤、染色剤や顔料などを添加してもよいし、他の熱可塑性樹脂挙げられる。ここで、上記した他の成分はそれぞれ性質が大きく異なるため、各成分についての、好ましい含有率は様々である。そして、当業者であれば、上記した他の成分ごとの好適な含有率は容易に設定可能である。
[ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物]
上記(A)ポリアミドの融点より60℃高い温度において、せん断速度100rad/sとしたときの、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物の溶融せん断粘度ηsは、200Pa・s以下が好ましく、150Pa・s以下がより好ましく、100Pa・s以下がさらに好ましい。溶融せん断粘度ηsが200Pa・s以下であることにより、優れた外観の成形体が得られる樹脂組成物となる傾向にある。尚、ポリアミドが2種類以上のポリアミドの混合物である場合は、もっとも融点の高いポリアミドの融点より60℃高い温度における溶融せん断粘度ηsが200Pa・s以下であることが好ましい。なお、溶融せん断粘度ηsは、実施例に記載の方法により測定することができる。
樹脂組成物の溶融せん断粘度を上記範囲に調製する方法としては、特に限定されないが、例えば、樹脂組成物中のポリアミドの98%硫酸相対粘度を2.7以下の範囲で適切なものにする方法や、(B)ガラス繊維の配合量を適切にする方法、溶融せん断粘度を下げるためのその他の成分を配合する方法等が挙げられる。
なお、樹脂組成物を製造する際の溶融せん断粘度が高いと、(B)ガラス繊維の解繊性はより向上する傾向にあるが、前記のように外観向上には溶融せん断粘度が低いことが好ましいことから、解繊性と外観とはトレードオフの関係がある。(B)ガラス繊維の強熱減量を6σ/X×100が25以下になるようにすることにより、溶融せん断粘度が低くても良好な解繊性が得られ、解繊性と外観に優れる成形体が得られる。
[ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物の製造方法]
ポリアミド樹脂組成物を製造する方法は、特に限定されないが、単軸又は多軸の押出機によってポリアミド樹脂を溶融させた状態で混練する方法を用いることができる。例えば、上流側供給口と下流側供給口とを備えた二軸押出機を使用し、上流側供給口からポリアミド樹脂を供給して溶融させた後、下流側供給口からガラス繊維を供給して溶融混練する方法を用いることが好ましい。また、ガラス繊維のロービングを用いる場合も、公知の方法で複合することができる。
[ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物の成形体]
本実施の形態に係る成形体は、上記ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物を含む。成形体の成形方法としては、特に限定されないが、例えば、射出成形、ブロー成形、シート成形が挙げられる。また本実施の形態に係る成形体は、各種部品として利用できる。
これらの各種部品は、例えば、自動車用、機械工業用、電気・電子用、産業資材用、工業材料用、日用・家庭品用として好適に使用できる。
本実施の形態のポリアミド樹脂組成物は外観に優れるため、エアインテークマニホールド、インタークーラーインレット、エキゾーストパイプカバー、インナーブッシュ、ベアリングリテーナー、エンジンマウント、エンジンヘッドカバー、リゾネーター、及びスロットルボディ、チェーンカバー、サーモスタットハウジング、アウトレットパイプ、ラジエータータンク、オイルネーター、及びデリバリーパイプ等の自動車エンジンルームの部品等に好適に使用できる。
以下、本実施の形態を実施例及び比較例によってさらに具体的に説明するが、本実施の形態はこれらの実施例のみに制限されるものではない。まず、実施例及び比較例で用いた測定方法、評価方法、原料を以下に示す。
[測定方法]
<ポリアミドの融点>
JIS−K7121に準じて、PERKIN−ELMER社製Diamond−DSCを用いて、ポリアミドの融点を測定した。具体的には、窒素雰囲気下、試料約10mgを昇温速度20℃/minで300℃まで昇温したときに現れる吸熱ピーク(融解ピーク)の温度を融点とした。
<硫酸相対粘度ηr>
ポリアミドの硫酸相対粘度ηrは、JIS−K6920に準じて測定した。具体的には、98%硫酸を用いて、1%の濃度の溶解液((ポリアミド1g)/(98%硫酸100mL)の割合)を作製し、25℃の温度条件下で硫酸相対粘度ηrを測定した。
また、ポリアミドの濃度が1%((ポリアミド1g)/(98%硫酸100mL)の割合)となるようにガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物を98%硫酸に溶解した後、上澄み液の溶液粘度を測定してガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物中のポリアミドの硫酸相対粘度ηrを測定した。具体的には、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物2gを98%硫酸100mLに溶解し、ポリアミド1%濃度の溶解液を作製し、25℃の温度条件下で硫酸相対粘度ηrを測定した。
<ガラス繊維の強熱減量(表面処理剤及び/又は集束剤の付着量)>
ガラス繊維を10g精秤した後、650℃の電気炉において1時間加熱した。この間の質量減少分をガラス繊維の強熱減量とした。この操作を10回分実施し強熱減量の平均値Xと標準偏差σを算出した。
[評価方法]
<溶融せん断粘度ηs(Pa・s)>
ポリアミドの融点より60℃高い温度において、せん断速度100rad/sとしたときの、実施例及び比較例で得られたガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物の溶融せん断粘度ηsを測定した。測定には、TAインスツルメント社製レオメーターARES−G2型を使用した。具体的には、25mmφのコーン&プレートの治具に、あらかじめ25mm×25mm×1mmに切り出した射出成形片を挟み込み、ポリアミドの融点より70℃高い温度に加熱して溶融させたのち、コーン&プレートのギャップを0.5mmになるように設定し、はみ出した樹脂を取り除いた後に、ポリアミドの融点より60℃高い温度に変更して、溶融せん断粘度ηsを測定した。
<ガラス繊維の解繊性>
実施例及び比較例で得られたガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物のペレットを、1kg秤量した後、ペレット断面からガラス繊維の束が0.5mm以上飛び出しているペレットを未解繊ペレットとして分別し、未解繊ペレットの個数を数えた。尚、この操作を異なるペレット各1kg/回で10回実施し、その平均値を未解繊の数とした。
<成形体の外観>
射出成形機(FN−3000:日精樹脂工業社製)を用いて、シリンダー温度290℃、金型温度80℃、射出圧力80MPa、射出時間15秒、冷却時間20秒にて、実施例及び比較例で得られたガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物のペレットを平板プレート(100×100×3mm)に成形した。得られた平板プレートの外観を以下の基準により評価した。
+++:ガラス等の浮きが無く、表面に光沢があるもの
++:若干ガラス等の浮きがあるもの
+:ガラスの浮きが激しいもの
<引張強度>
射出成形機(PS−40E:日精樹脂株式会社製)を用いて、ISO 3167に準拠し、実施例及び比較例で得られたガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物のペレットを、多目的試験片A型の成形片に成形した。その際、射出及び保圧の時間25秒、冷却時間15秒、金型温度80℃、溶融樹脂温度290℃に設定した。得られた成形片を用いて、ISO 527に準拠し、引張速度5mm/分で引張試験を行い、引張強度を測定した。
<シャルピー衝撃強度>
上記で得られた多目的試験片A型を、厚さ80mm×巾10mm×長さ4mmの試験片に切削した。得られた試験片を用いて、ISO 179/1eAに準拠し、ノッチ付きシャルピー衝撃強度を測定した。
[原料]
1.ポリアミド樹脂
(1)ポリアミド66/6I(以下、「PA−1」と略記する)
ポリアミド原料としてアジピン酸とヘキサメチレンジアミンとの等モル塩1237kg、及びイソフタル酸とヘキサメチレンジアミンとの等モル塩263kg、並びに全等モル塩成分に対して0.5モル%過剰のアジピン酸、を蒸留水1500gに溶解させ、等モル塩の原料モノマーが溶けた50質量%の均一水溶液を調製した。得られた水溶液を、下部に放出ノズルを有する約5.4Lのオートクレーブ中に仕込み、50℃で撹拌しながらオートクレーブ内を窒素で置換した。
続いて、オートクレーブ内の温度を、50から150℃まで約1時間かけて昇温した。その際、オートクレーブ内の圧力を0.15MPa程度(ゲージ圧)に保つため、水を系外に除去しながら加熱を続けた。その後、オートクレーブを密閉状態にし、温度を150℃から約220℃まで約1時間かけて昇温して圧力を1.8MPa程度(ゲージ圧)まで上昇させた。
そのまま1時間、内部温度が260℃になるまで、水蒸気を徐々に抜いて圧力を1.8MPaに保ちながら1時間反応させた。次にバルブを閉止し、ヒーターをきり、約8時間かけて常温まで冷却し、98%硫酸相対粘度が1.4のポリアミドプレポリマーを得た。得られたポリアミドプレポリマーを粉砕した後、内容積10Lのエバポレーターに入れ、窒素気流下、200℃で10時間固相重合し、C/N比6.2、融点240℃、98%硫酸相対粘度が2.4のPA−1を得た。
(2)ポリアミド66(以下、「PA−2」と略記する)
アジピン酸とヘキサメチレンジアミンとの等モル塩1500g、及び全等モル塩成分に対して0.7モル%過剰のアジピン酸を蒸留水1500gに溶解させ、等モル塩の原料モノマーが溶けた50質量%の均一水溶液を調製した。この水溶液を内容積5.4Lのオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内を窒素置換した。この水溶液を、110〜150℃の温度下で撹拌しながら、溶液濃度70質量%まで水蒸気を徐々に抜いて濃縮した。その後、内部温度を220℃に昇温した。このとき、オートクレーブ内は1.8MPaまで昇圧した。そのまま1時間、内部温度が270℃になるまで、水蒸気を徐々に抜いて圧力を1.8MPaに保ちながら1時間反応させた。
その後、約1時間かけて圧力を大気圧まで減圧し、大気圧になった後、下部ノズルからストランド状にペレットを排出して、水冷、カッティングを行い、PA−2のペレットを得た。得られたペレットを窒素気流中、90℃で4時間乾燥した。PA−2は、C/N比6.0、融点265℃、98%硫酸相対粘度は2.6であった。
(3)ポリアミド66(以下、「PA−3」と略記する)
アジピン酸とヘキサメチレンジアミンとの等モル塩1500gを蒸留水1500gに溶解させ、等モル塩の原料モノマーが溶けた50質量%の均一水溶液を調製した。この水溶液を内容積5.4Lのオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内を窒素置換した。この水溶液を、110〜150℃の温度下で撹拌しながら、溶液濃度70質量%まで水蒸気を徐々に抜いて濃縮した。その後、内部温度を220℃に昇温した。このとき、オートクレーブ内は1.8MPaまで昇圧した。そのまま1時間、内部温度が270℃になるまで、水蒸気を徐々に抜いて圧力を1.8MPaに保ちながら1時間反応させた。
その後、約1時間かけて圧力を大気圧まで減圧し、大気圧になった後、下部ノズルからストランド状にペレットを排出して、水冷、カッティングを行い、PA−3のペレットを得た。得られたペレットを窒素気流中、90℃で4時間乾燥した。PA−3は、C/N比6.0、融点265℃、98%硫酸相対粘度は2.8であった。
(4)ポリアミド66/6I(以下、「PA−4」と略記する)
ポリアミド原料としてアジピン酸とヘキサメチレンジアミンとの等モル塩1237kg、及びイソフタル酸とヘキサメチレンジアミンとの等モル塩263kg、並びに全等モル塩成分に対して0.5モル%過剰のアジピン酸、を蒸留水1500gに溶解させ、等モル塩の原料モノマーが溶けた50質量%の均一水溶液を調製した。得られた水溶液を、下部に放出ノズルを有する約5.4Lのオートクレーブ中に仕込み、50℃で撹拌しながらオートクレーブ内を窒素で置換した。
続いて、オートクレーブ内の温度を、50から150℃まで約1時間かけて昇温した。その際、オートクレーブ内の圧力を0.15MPa程度(ゲージ圧)に保つため、水を系外に除去しながら加熱を続けた。その後、オートクレーブを密閉状態にし、温度を150℃から約220℃まで約1時間かけて昇温して圧力を1.8MPa程度(ゲージ圧)まで上昇させた。
そのまま1時間、内部温度が260℃になるまで、水蒸気を徐々に抜いて圧力を1.8MPaに保ちながら1時間反応させた。次にバルブを閉止し、ヒーターをきり、約8時間かけて常温まで冷却し、得られたポリアミドプレポリマーを粉砕した後、C/N比6.2、融点240℃、98%硫酸相対粘度が1.4のPA−4を得た。
2.ガラス繊維
(1)ガラス繊維−1(以下、「GF−1」と略記する)
まず、固形分として、ポリウレタン樹脂2質量%、エチレン無水マレイン酸共重合体6質量%、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン0.6質量%、及びカルナウバワックス0.1質量%を含む水溶液を調製し、ガラス繊維の表面処理剤と集束剤の混合溶液を得た。
得られた混合溶液を、溶融防糸された平均直径10μmのガラス繊維に対して、回転ドラムに巻き取られる途中に設けたアプリケーターによって塗布した。この際、混合溶液がガラス繊維100wt%に対して0.45±0.05wt%になるように設定して、塗布した。そして、その後に乾燥することによって、表面処理剤と集束剤で処理されたガラス繊維束のロービングを得た。その際、ガラス繊維は1,000本の束となるようにした。これを3mmの長さに切断して、GF−1を得た。GF−1の強熱減量の平均値Xは、0.445質量%、標準偏差σは0.0103、生産安定性の尺度である6σ/X×100は13.9であった。
(2)ガラス繊維−2(以下、「GF−2」と略記する)
まず、固形分として、ポリウレタン樹脂2質量%、エチレン無水マレイン酸共重合体6質量%、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン0.6質量%、及びカルナウバワックス0.1質量%を含む水溶液を調製し、ガラス繊維の表面処理剤と集束剤の混合溶液を得た。
得られた混合溶液を、溶融防糸された平均直径10μmのガラス繊維に対して、回転ドラムに巻き取られる途中に設けたアプリケーターによって塗布した。この際、混合溶液がガラス繊維100wt%に対して0.45±0.1wt%になるように設定して、塗布した。そして、その後に乾燥することによって、表面処理剤と集束剤で処理されたガラス繊維束のロービングを得た。その際、ガラス繊維は2,000本の束となるようにした。これを3mmの長さに切断して、GF−2を得た。GF−2の強熱減量の平均値Xは、0.459質量%、標準偏差σは0.0280、生産安定性の尺度である6σ/X×100は36.6であった。
(3)ガラス繊維−3(以下、「GF−3」と略記する)
まず、固形分として、ポリウレタン樹脂2質量%、ビスフェノールA系エポキシ樹脂(エポキシ当量450g/当量)6質量%、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン0.6質量%、及びカルナウバワックス0.1質量%を含む水溶液を調製し、ガラス繊維の表面処理剤と集束剤の混合溶液を得た。
得られた混合溶液を、溶融防糸された平均直径10μmのガラス繊維に対して、回転ドラムに巻き取られる途中に設けたアプリケーターによって塗布した。この際、混合溶液がガラス繊維100wt%に対して0.4±0.05wt%になるように設定して、塗布した。そして、その後に乾燥することによって、表面処理剤と集束剤で処理されたガラス繊維束のロービングを得た。その際、ガラス繊維は1,000本の束となるようにした。これを3mmの長さに切断して、GF−3を得た。GF−3の強熱減量の平均値Xは、0.379質量%、標準偏差σは0.0146、生産安定性の尺度である6σ/X×100は23.2であった。
(4)ガラス繊維−4(以下、「GF−4」と略記する)
まず、固形分として、ポリウレタン樹脂2質量%、ビスフェノールA系エポキシ樹脂(エポキシ当量450g/当量)6質量%、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン0.6質量%、及びカルナウバワックス0.1質量%を含む水溶液を調製し、ガラス繊維の表面処理剤と集束剤の混合溶液を得た。
得られたガラス繊維の表面処理剤と集束剤の混合溶液を、溶融防糸された平均直径10μmのガラス繊維に対して、回転ドラムに巻き取られる途中に設けたアプリケーターによって塗布した。この際、混合溶液がガラス繊維100wt%に対して0.4±0.1wt%になるように設定して、塗布した。そして、その後に乾燥することによって、表面処理剤と集束剤で処理されたガラス繊維束のロービングを得た。その際、ガラス繊維は2,000本の束となるようにした。これを3mmの長さに切断して、GF−4を得た。GF−4の強熱減量の平均値Xは、0.384質量%、標準偏差σは0.0208、生産安定性の尺度である6σ/X×100は36.5であった。
3.カーボンブラック(以下、「CB」と略記する)
商品名:三菱(登録商業)カーボンブラック#50(三菱化学社製)
[実施例1〜4、比較例1〜7]
押出機の上流側から1番目のバレルに上流側供給口を有し、且つ9番目のバレルに下流側供給口を有する、L/D(押出機のシリンダーの長さ/押出機のシリンダー径)=48(バレル数:12)の二軸押出機(ZSK−26MC:コペリオン社製(ドイツ))を用いた。上記二軸押出機において、上流側供給口からダイまでを300℃、スクリュー回転数300rpm、(減圧度−0.06MPa)及び吐出量25kg/時間に設定した。かかる条件下で、下記表1の上部に記載された割合となるように、上流側供給口より上記ポリアミド、CBを供給し、下流側供給口よりガラス繊維を供給した。そして、これらを溶融混練することで樹脂組成物のペレットを製造した。得られたペレットを用いて、硫酸相対粘度及びGF解繊性を評価した。
また、得られた樹脂組成物を、樹脂温度290℃及び金型温度80℃で成形し、各物性を評価した。これらの評価結果などを下記表1に記載した。
Figure 2015044978
表1より、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物中におけるポリアミドの硫酸相対粘度が、1.5以上2.7以下であり、ガラス繊維の強熱減量が6σ/X×100≦25を満足するガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物であれば、ガラス繊維の解繊性に優れ、加工性に優れ、さらには外観にも優れることがわかった。
具体的には、実施例1、2及び3は、ガラス繊維の未解繊が少なく、ガラス繊維浮きのない外観に優れた樹脂組成物であることがわかった。一方、比較例1,2、3及び4のようにガラス繊維の強熱減量が6σ/X×100≦25を満たさない樹脂組成物は外観には優れるが、ガラス繊維の解繊性に劣ることがわかった。また、硫酸相対粘度が1.5未満である比較例5ではポリアミド樹脂の分子量が低すぎる為、押出状態が非常に不安定になり、ポリアミド樹脂組成物のペレットを得ることができなかった。硫酸相対粘度が2.7を超える比較例6及び7は、ガラス繊維の解繊性が優れるが、外観に劣っていた。本実施の形態により、外観に優れる樹脂組成物を得るために、相対粘度が2.7以下の樹脂組成物とするときに特異的に発生する課題である、ガラス繊維の解繊性を解決することができることができることが示された。
以上のことから、本発明であれば、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物のガラス繊維解繊性に優れ、さらに外観をも顕著に向上させることができ、自動車部品や各種電子部品などに好適に成形可能なガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物が得られることが示された。
本発明の樹脂組成物は、ガラス繊維の解繊性、さらには外観に優れるため、自動車部品など、高レベルの外観が要求される成形体に対し、産業上の利用可能性を有する。

Claims (8)

  1. (A)ポリアミドと、(B)ガラス繊維と、を含むガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物であって、
    前記ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物中における、前記(A)ポリアミドのJIS−K6920に従った98%硫酸相対粘度;ηrが、1.5以上2.7以下であり、
    前記(B)ガラス繊維が、表面処理剤及び/又は集束剤を有し、
    前記(B)ガラス繊維の強熱減量を10回測定したときの、平均値X及び標準偏差σが、以下の(1)式を満足する、
    ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
    6σ/X×100≦25・・・(1)
  2. 前記表面処理剤及び/又は前記集束剤は、ポリウレタン樹脂、ポリカルボジイミド化合物、アクリル酸のホモポリマー、アクリル酸と該アクリル酸を除く共重合性モノマーとのコポリマー、前記ホモポリマー又は前記コポリマーと第1級、第2級若しくは第3級アミンとの塩、エポキシ樹脂、並びに、カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体と該カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体を除く不飽和ビニル単量体とを含む共重合体からなる群より選ばれる1種以上である、請求項1に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
  3. 前記(B)ガラス繊維の表面処理剤及び/又は集束剤が、カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体と、該カルボン酸無水物含有不飽和ビニル単量体を除く不飽和ビニル単量体と、の共重合体を含む、請求項1又は2に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
  4. 前記(A)ポリアミド100質量部と、
    前記(B)ガラス繊維1〜200質量部と、を含む、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
  5. 前記(A)ポリアミドが、ポリアミド6、ポリアミド46、ポリアミド66、ポリアミド6T、ポリアミド6I、及びポリアミドMXD6、並びにこれらの少なくとも1種を構成成分として含む共重合ポリアミドからなる群より選択された1種以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
  6. 前記(A)ポリアミドの50質量%以上が、ポリアミド中の炭素数/窒素数の比(C/N比)が7未満である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
  7. 前記(A)ポリアミドの融点より60℃高い温度において、せん断速度100rad/sとしたときの、前記ガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物の溶融せん断粘度ηsが200Pa・s以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物を含む、成形体。
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